JP2007310104A - 電気光学素子およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ビームの偏向を効率的に大きくすることができ、簡便な構成からなる電気光学素子を提供する。
【解決手段】電気光学効果を有する電気光学結晶1と、電気光学結晶1の内部に電界を発生させる、正極2と負極3とからなる電極対と、電気光学結晶1の結晶の成長方向(x軸方向)と平行に圧力を印加する圧力印加手段11,12,13とを備えた。圧力印加手段は、電界の方向(y軸方向)と垂直に圧力を印加することが好ましく、さらに、1×10Pa以上の圧力を印加することが好ましい。
【選択図】図11

Description

本発明は、電気光学素子およびその製造方法に関し、より詳細には、電気光学結晶を用いて電気信号により光の方向を変える電気光学素子およびその製造方法に関する。
現在、プロジェクターをはじめとする映像機器、レーザプリンタ、高分解能な共焦点顕微鏡、バーコードリーダ等において、レーザ光を偏向するための光制御素子に対する要求が高まっている。光を偏向する技術として、ポリゴンミラーを回転させる技術、ガルバノミラーにより光の偏向方向を制御する技術、音響光学効果を利用した光回折技術、MEMS(Micro Electro Mechanical System)と呼ばれるマイクロマシーン技術が提案されている。
ポリゴンミラーは、多面体の形状を有するミラーを機械的に回転させ、レーザ光の反射方向を連続的に変化させて光を偏向させる。ポリゴンミラーを用いた方法は、機械的な回転を利用している。そのため、回転速度に制限があり、10000rpm以上の回転数を得ることは困難とされており、高速動作が必要な応用には適さないという欠点があった。ポリゴンミラーを用いた方法が、レーザプリンタのレーザ光の偏向に利用されており、ポリゴンミラーの回転速度は、プリンタの印刷速度の高速化においてボトルネックとなっている。プリンタの印刷速度をさらに向上させるためには、より高速な光偏向技術が求められる。
ガルバノミラーは、レーザ光を偏向走査するレーザスキャナ等に利用されている。従来の実用的なガルバノミラーは、例えば、磁界中に配置する可動コイルの代わりになる可動鉄片と、その周囲に2つの永久磁石と4つの磁極を設けた磁性体とにより磁路を構成している。この磁性体に巻回した駆動コイルに流す電流の大小及び方向によって、磁極間の磁束を変化させることにより、可動鉄片を介して反射鏡を揺動させ、レーザ光を偏向走査する。ガルバノミラーを用いた方法は、ポリゴンミラーよりも高速な動作が可能である。しかし、従来のガルバノミラーは、駆動コイルが機械巻き等であることから今以上に小型化することが難しい。従って、ガルバノミラーを用いたレーザスキャニングシステム、このシステムを用いるレーザ応用機器のより一層の小型化が難しい。また、消費電力が大きいという欠点があり、さらにはMHz単位の周期で高速動作させることができない。
音響光学効果を利用した光回折型の光偏向器も実用化されている。しかし、この光回折型の光偏向器を用いた方法は、消費電力が大きく、小型化が困難であり、また大きい偏向角や高速動作が得られにくいという欠点がある。また、MEMSを用いた方法は、光偏向素子として微細なミラーを静電的に駆動するため、数十μsecの応答が限界である。
上記の課題を解決する手段として、プリズム形状に加工した電気光学結晶、またはプリズム形状の電極を作製した電気光学結晶を用いてビームを偏向させる技術が開発されている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。電気光学結晶の電極に電圧を印加すると、電気光学効果により屈折率を変化させることができる。プリズム形状に作製した電極を用いる方法は、電気光学結晶内に屈折率が変化している領域と、電圧が印加されておらず屈折率が変化していない領域とを作り出す。これら2つの領域の境界にできる屈折率差によりビームが偏向され、偏向角を得る。
電気光学結晶を用いた方法は、電気光学効果の速度限界まで応答可能であり、GHzを超える応答が可能となる。これまでに、電気光学結晶を用いた光偏向素子として、LiNbO3(以下、LN結晶という)、PLZTを用いた報告がある。しかしながら、LN結晶を用いた素子では、電気光学効果が小さいため、5kV/mm程度の電圧を印加しても3mrad程度の偏向角しか得られないという欠点がある。更に、PLZTを用いた素子においても、20kV/mmの印加電界に対して45mrad程度の偏向角が限界である(例えば、非特許文献1参照)。
特開平09−159950号公報 特開平10−239717号公報 菅間明夫、外5名、「EO導波路偏向型光スイッチの開発」、電子情報通信学会信学技報、社団法人電子情報通信学会、2004年10月、PN2004−59、p.61−64
しかしながら、従来の方法では、個々のプリズム領域の電気光学効果による屈折率変化は小さく、その屈折率変化による偏向角も小さい。従って、従来の方法において大きい偏向角を得るためには、複数のプリズムを配置する必要があった。しかしながら、複数のプリズムを配置した場合、光が大きな入射角でプリズムに入射すると、所望の解像度が得られないという問題があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ビームの偏向を効率的に大きくすることができ、簡便な構成からなる電気光学素子およびその製造方法を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の電気光学素子は、電気光学効果を有する電気光学結晶と、前記電気光学結晶の内部に電界を発生させる、正極と負極とからなる電極対と、前記電気光学結晶の結晶の成長方向と平行に圧力を印加する圧力印加手段とを備えたことを特徴とする。
前記圧力印加手段は、前記電界の方向と垂直に圧力を印加することが好ましく、さらに、1×10Pa以上の圧力を印加することが好ましい。
請求項4に記載の発明は、請求項1、2または3に記載の前記電極対は、前記電気光学結晶の電気伝導に寄与するキャリアに対してオーミック接触となる材料からなることを特徴とする。
請求項1ないし4のいずれかに記載の前記電気光学結晶の比誘電率は、500以上40000以下であることを特徴とし、前記電気光学結晶を、K1-yLiTa1-xNb3(0<x<1、0≦y<1)とすることができる。
前記電気光学結晶の電気伝導に寄与するキャリアが電子のとき、前記電極対の材料は、仕事関数が5.0eV未満であることが好ましく、前記電極対の材料は、Cs、Rb、K、Sr、Ba、Na、Ca、Li、Y、Sc、La、Mg、As、Ti、Hf、Zr、Mn、In、Ga、Cd、Bi、Ta、Pb、Ag、Al、V、Nb、Ti、Zn、Sn、B、Hg、Cr、Si、Sb、W、Mo、Cu、Fe、Ru、Os、Te、Re、Be、Rhのいずれかである。また、前記電極対の材料は、ITO、ZnOのいずれかにすることもできる。
前記電気光学結晶の電気伝導に寄与するキャリアが正孔のとき、前記電極対の材料は、仕事関数が5.0eV以上であることが好ましく、前記電極対の材料は、Co、Ge、Au、Pd、Ni、Ir、Pt、Seのいずれかである。
さらに、前記電気光学結晶を、Ba1-xSrTiO3(0<x<1)、Sr0.75Ba0.25Nb26、Pb1-yLaTi1-xZr3(0<x<1、0<y<1)のいずれかとすることができる。
請求項13に記載の発明は、電気光学効果を有する電気光学結晶の内部に電界を発生させる、正極と負極とからなる電極対を、前記電気光学結晶の対向する面に形成する工程と、前記電気光学結晶の結晶の成長方向と平行に圧力を印加する圧力印加工程とを備えたことを特徴とする電気光学素子の製造方法である。
前記圧力印加工程は、前記電界の方向と垂直に圧力を印加することが好ましく、さらに、1×10Pa以上の圧力を印加することが好ましい。
以上説明したように、本発明によれば、電気光学結晶の結晶の成長方向と平行に圧力を印加するので、結晶の内部応力を緩和することにより、電圧の印加を止めた後に残る屈折率分布を抑制することができ、ビームの偏向を効率的に大きくし、高速に応答させることができ、簡便な構成からなる電気光学素子を作製することが可能となる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。本発明の実施形態にかかる電気光学素子は、電気光学結晶の内部に電荷を生じさせることにより、電気光学結晶に印加する電圧の印加方向に電界の傾斜を生じさせる。電気光学結晶中に電界の傾斜を生じさせる方法としては、結晶の高電界電気伝導に伴う空間電荷の発生を用いることができる。ここでいう高電界電気伝導とは、電圧と電流の関係がオームの法則からはずれ、電流が電圧に対して非線形に増大する空間電荷制限状態にある領域における電気伝導をいう。この空間電荷制限状態にある領域では、電極から注入される電流に対して結晶内のバルク電流が小さい場合、結晶内に空間電荷が形成される。
この電気光学結晶の内部に生じた電界の傾斜により、入射するビームの光軸に対して垂直な断面における電気光学効果による屈折率の変化量に傾斜を生じさせ、上記電界の傾斜に応じた屈折率の傾斜が生じる。屈折率の傾斜により、ビームの光軸に対して垂直な断面上の光の進行速度分布に傾斜を生じさせる。結果として、光が結晶中を伝搬する間、光の進行方向は、屈折率の傾斜に応じて連続的に変化させられ、偏向角を累積することになる。これにより、大きな偏向角を簡便な構成で得ることができる。
図1に、結晶内部の電荷による電界傾斜の発生原理を示す。図1(a)および(b)に示すいずれの素子も、正極2と負極3とで平行に挟まれた、電気光学結晶1を備えている。また、図1(c)および(d)に、縦軸を負極3から正極2への距離とし、横軸を電気光学結晶1内の電界の強さとするグラフを示す。図1(a)は、電気光学結晶1内に空間電荷が存在せず、電界が一定の場合を示す。この場合、正極2と負極3との間の全空間にわたって電界は一定である。一方、図1(b)は、電気光学結晶1内の空間電荷によって空間電荷制限状態が発生した場合を示す。空間電荷制限状態では、電気光学結晶1内に発生した空間電荷によって電界が終端され、電気光学結晶1内の電界分布に傾斜が生じる。この空間電荷は、電気光学結晶1の組成によって正電荷および負電荷のどちらか一方、または正電荷および負電荷の両方であり得る。
図2に、本発明の一実施形態にかかる光の偏向の原理を示す。図2において、x軸方向は、電気光学結晶1の厚さ方向(図1における正極2から負極3に、または負極3から正極2に向かう方向)である。電気光学結晶1の厚さ方向(x軸方向)に線形に変化する屈折率n(x)を、x=0における屈折率をnとし、xにおける屈折率nからの屈折率の変化量をΔn(x)として、n(x)=n+Δn(x)とする。光軸に対して垂直な断面における直径がDであるビームが、電気光学結晶1の中を通過する場合、ビームの上端と下端とでの屈折率差は、Δn(D)−Δn(0)で与えられる。ビームが通過する屈折率に傾斜がある部分の長さ、すなわち相互作用長Lとすると、長さLを伝搬後のビームの上端と下端とでの等位相面4にはずれ5が生じる。その上端と下端との等位相面4のずれ5の距離は、次式で与えられる。
Figure 2007310104
このときビームの伝搬方向6の傾きθは、ずれ5の量がビームの光軸に対して垂直な断面における直径より十分小さいとすると次式となる。
Figure 2007310104
これが電気光学結晶1の端面から屈折率が1と近似できる外部に出射すると、電気光学結晶1と外部との境界面で屈折し、入射光の光軸からのトータルの偏向角は次式となる。
Figure 2007310104
ここで電気光学効果による屈折率の変化を考える。電気光学効果による屈折率の変化は一次のポッケルス効果、2次のカー効果においてそれぞれ次式で与えられる。
Figure 2007310104
ここで、rijは1次の電気光学定数、sijは2次の電気光学定数、Eは結晶内部の電界を表す。
結晶中に電荷を生じさせ、その電荷により電極から発した電界を接地電極に到達する前に終端することによって電界が結晶の厚さ方向で変化している場合で、その電界がE(x)で表されるとすると、偏向角θは次式となる。
Figure 2007310104
これらの式は電界E(x)がxに依存して変化している場合には、ゼロでない偏向角を得ることが可能であることを示している。
図1の(b)のように、空間電荷制限状態にある厚さdの電気光学結晶1に正極2と接地された負極3との間に電圧Vを印加すると、以下の式で表される電界Eの空間分布が現れる。
Figure 2007310104
ここでxは、負極から対向する正極に向かう方向における負極と接する電気光学結晶1の側面からの位置であり、x0は電気光学結晶と電極の物質により決まる定数である。
ここで、電界Eを以下の式で近似すると、
Figure 2007310104
電気光学効果を通じて誘起される屈折率変化Δnは、一次のポッケルス効果、二次のポッケルス効果の場合において、式(4)、(5)に式(8)を代入することによって、以下の式で与えられる。
Figure 2007310104
したがって式(6)、(7)、(10)、(11)から偏向角θ(x)は次式となる。
Figure 2007310104
以上より、電気光学結晶の内部に電荷を生じさせることにより、結晶に外部から印加した電圧によって発生する結晶内部の電界に傾斜を生じさせ、その電界の傾斜を利用して電気光学効果によりビームを偏向させることが可能である。
ポッケルス効果によってビームを偏向させる場合は、ビームの位置に依存して偏向角が変化する素子を実現する。一方、カー効果を利用してビームを偏向させる場合には、ビームの位置に関わらず偏向角が一定の素子を実現することができる。ビームの偏向角を大きくするためには、電気光学定数rijもしくはsijが大きい電気光学結晶を用いることが望ましい。そのような電気光学定数の大きい電気光学結晶としては、たとえば大きなポッケルス定数rijを有する強誘電相のKLTN結晶、大きなカー定数sijを有する常誘電相のKLTN結晶が挙げられる。KLTN結晶とは、K1-yLiTa1-xNb3(0<x<1、0<y<1)なる結晶である。
その他に電気光学定数の大きい電気光学結晶としては、LiNbO3、LiTaO3、LiIO3、KNbO3、KTiOPO4、BaTiO3、SrTiO3、Ba1-xSrTiO3(0<x<1)、Ba1-xSrNb26(0<x<1)、Sr0.75Ba0.25Nb26、Pb1-yLaTi1-xZr3(0<x<1、0<y<1)、Pb(Mg1/3Nb2/3)O3-PbTiO3、KH2PO4、KD2PO4、(NH4)H2PO4、BaB24、LiB35、CsLiB610、GaAs、CdTe、GaP、ZnS、ZnSe、ZnTe、CdS、CdSe、およびZnOの電気光学結晶が挙げられる。
(結晶の内部応力)
KLTN結晶には常に内部応力がはたらき、その向きは、結晶の成長方向に対して垂直である。KLTN結晶は、核となる小さな結晶(種結晶)から大きな結晶へと成長する過程で、組成が変化する。このため、格子定数の異なる結晶が1つの個体の中で発生し、応力歪が結晶の成長方向と垂直に発生する。以下、結晶の組成が変化する原理を説明する。
図3は、KTN単結晶の成長時の熱平衡図である。KTN結晶は、KLTN結晶の一種であり、Liを含まない(上述の組成式においてy=0、KTa1-xNb3(0<x<1)結晶である。横軸は、組成xであり、Nbのモル数のTaとNbの合計モル数に対する比である。縦軸は、温度である。KTNを含むKLTN結晶は、原料を混合して電気炉等で加熱融解した後、冷却して、核となる種結晶から結晶を成長させる。
最初に、原料の組成がxであったとする。この原料を加熱融解し、冷却すると、温度Tで液相線に達する。一方、固相線上の温度Tにおける組成xが、融液と平衡する固体の組成である。最初に成長する結晶の組成は、この組成xである。組成xにおける固体は、融液よりもTaを高い比率で含むため、融液からTaよりもNbの減少する割合が高く、その結果、融液の組成は組成xの大きい方へ変化する。
融液の組成xがΔxだけ増加すると、x+Δxにおける液相線の温度は、ΔTだけ低くなる。従って、このままでは結晶の成長が止まってしまう。そこで、結晶の成長を継続するためには、組成x+Δxにおける温度T−ΔTまで下げる必要がある。このようにして結晶を成長させると、温度の継続的な低下によって、結晶が成長するにつれて、融液の組成は、液相線に沿って変化していく。従って、析出する結晶の組成は、固相線に沿ってNb濃度が高い組成へと変化していく。
一方、室温でのKTN結晶の格子定数は、Nb濃度が高いほど大きい。成長した結晶の内部では、時間的に先に成長した部分よりも、後に成長した部分の方がNb濃度が高い。従って、後に成長した部分の格子定数の方が大きく、圧縮応力を受けて歪むことになる。応力の方向は、結晶の成長方向に対して垂直である。
KTN結晶は、温度領域によって立方晶、正方晶、斜方晶、菱面体晶と、その相を変えるが、電気光学効果の大きさは、立方晶の場合が最も大きい。立方晶では、理論的に光学的な異方性はないが、上述した歪みにより、結晶格子のTaやNbなどのイオンが変位し、結晶屈折率が変化して、複屈折を生ずる。以上の説明では、KTN結晶を例に説明したが、KLTN結晶についても同様のことが当てはまる。
上述した空間電荷制限状態における空間電荷は、電気光学結晶内の自由キャリア(電子または正孔)からなる。これら自由キャリアは、電気光学結晶に印加する電圧を切ると、瞬時に拡散し、電極から外部に放出される。空間電荷制限状態が瞬時に消失すれば、光ビームの偏向も瞬時に消失すると考えられる。ところが、上述した結晶の内部応力が存在すると、KLTN結晶内にイオンの変位による分極が誘起され、電圧の印加によって発生した分極と相互作用し、自由キャリアをその場に束縛してしまう。束縛されたキャリアは、電圧の印加を止めた後も空間電荷を形成したまま残り、屈折率の分布も残ったまま、偏向角がゼロに戻らない。偏向角は、早ければ数分で消失するが、遅いときには1日を要する場合も有る。従って、光ビーム偏向器として用いた場合に、過去の偏向状態の影響を受け、偏向角と印加電圧とを1対1に対応させることができない。
そこで、本実施形態においては、結晶の外部から圧力をかけることにより、内部応力を緩和することにより、電圧の印加を止めた後に残る屈折率分布を抑制する。上述したように、内部応力は、結晶の成長方向に対して垂直である。結晶の成長方向と平行に圧力を加えると、これと垂直な方向には、結晶を膨張させる力が働き、内部応力を緩和することができる。また、外部から電気光学結晶に印加した電圧によって発生した電界と、内部応力との向きが同じ場合には、上述した相互作用が起こりやすいので、電界と垂直な方向に圧力をかけることも、残留する屈折率分布を抑制するために有効である。
なお、電気光学結晶に圧力を加えたまま使用してもよいが、一旦圧力をかければ、その後に圧力を取り除いても効果は持続するので、光素子の作製工程の一部に加圧工程を加えるだけでもよい。また、結晶の材料にもよるが、印加する圧力を1×10Pa以上とすると、電圧を切った直後の屈折率の分布が、圧力をかけていない状態の半分以下に小さくなるので、内部応力の影響を緩和することができる。
ここでは、光ビーム偏向器を例に説明したが、他の用途の電気光学素子にも適用することができる。電気光学結晶に圧力を印加することは、電気光学結晶内に残留する空間電荷を抑制することができるので、空間電荷制限状態を積極的に利用する光ビーム偏向器には有効である。一方、偏向を利用しない、すなわち偏向により特性が劣化してしまう光強度変調素子においても、残留する空間電荷が発生する場合もある。従って、電気光学結晶に圧力を印加することにより、電圧を切った時点で速やかに空間電荷を消失させ、屈折率の分布を、電圧を印加する前の状態に戻すことができる。
(電極材料の仕事関数)
次に、式(8)に注目すると、x0は電極から電気光学結晶へのキャリアの注入効率に依存する量であり、x0が小さいほど注入効率が高くなる。x0が小さくできれば、正極と負極との間の電界の差が大きくなり、それに伴い屈折率の傾斜も大きくなることから、ビームの偏向を効率的に大きくすることができる。
図4は、x0と電界Eの空間分布との関係を示す図である。また、図5に、カー効果による屈折率変化Δnの分布を示す。KLTN結晶からなる屈折率2.2の電気光学結晶を用いて、正負電極間の距離0.5mm、電極長さ5.0mmとした。印加電圧は、100Vであり、2次の電気光学定数sijは、2.85×1015/Vである。x0=0のとき、屈折率の傾斜が最も大きくなることがわかる。x0=0とは、図3のx=0のとき、負極において電界が0であることからも分かるように、電極と電気光学結晶とが理想的なオーミック接触であればよい。
KLTN結晶からなる電気光学結晶を、縦6mm×横5mm×厚さ0.5mmに切り出し、縦5mm×横4mmの電極を対向する面に取り付ける。KLTN結晶において電気伝導に寄与するキャリアは電子である。電極材料は、Ti、Cr、Au、Ptの4種類を用意する。正負電極間に100Vの電圧を印加したとき、縦方向に進行する光の偏向角度を測定する。
図6に、電極材料の仕事関数と偏向角との関係を示す。図中の点線Aは、電子の注入効率が最大のときの偏向角、すなわち図3に示したx=0のときの偏向角である。従って、電極材料が、Ti、Crの場合には、理想的なオーミック接触が実現され、注入効率が最大となる。電極材料の仕事関数が大きくなるにつれて、ショットキー接触に近づき、キャリアの注入効率は減少する。このことから、電気光学結晶の電気伝導に寄与するキャリアが電子の場合には、電極材料の仕事関数は、5.0eV未満であることが好ましい。従って、電気光学結晶の電気伝導に寄与するキャリアが正孔の場合には、電極材料の仕事関数は、5.0eV以上であることが好ましい。
仕事関数が5.0eV未満の電極材料として、Cs(2.14)、Rb(2.16)、K(2.3)、Sr(2.59)、Ba(2.7)、Na(2.75)、Ca(2.87)、Li(2.9)、Y(3.1)、Sc(3.5)、La(3.5)、Mg(3.66)、As(3.75)、Ti(3.84)、Hf(3.9)、Zr(4.05)、Mn(4.1)、In(4.12)、Ga(4.2)、Cd(4.22)、Bi(4.22)、Ta(4.25)、Pb(4.25)、Ag(4.26)、Al(4.28)、V(4.3)、Nb(4.3)、Ti(4.33)、Zn(4.33)、Sn(4.42)、B(4.45)、Hg(4.49)、Cr(4.5)、Si(4.52)、Sb(4.55)、W(4.55)、Mo(4.6)、Cu(4.65)、Fe(4.7)、Ru(4.71)、Os(4.83)、Te(4.95)、Re(4.96)、Be(4.98)、Rh(4.98)のいずれかを用いることができる。()内は仕事関数を示す。また、上記材料を複数用いた合金であってもよい。例えば、Tiの単層電極は酸化して高抵抗になるので、一般的には、Ti/Pt/Auを積層した電極を用いて、Tiの層と電気光学結晶とを接合させる。さらに、ITO(Indium Tin Oxide)、ZnOなどの透明電極を用いることもできる。
仕事関数が5.0eV以上の電極材料として、Co(5.0)、Ge(5.0)、Au(5.1)、Pd(5.12)、Ni(5.15)、Ir(5.27)、Pt(5.65)、Se(5.9)を用いることができる。また、上記材料を複数用いた合金であってもよい。
(電気光学結晶の誘電率)
図7に、電気光学結晶の比誘電率と偏向角との関係を示す。KLTN結晶からなる電気光学結晶を、縦6mm×横5mm×厚さ0.5mmに切り出し、縦5mm×横4mmの電極を対向する面に取り付ける。電極材料は、Crとする。正負電極間に200V/mmの電界を印加したとき、縦方向に進行する光の偏向角度を測定する。このとき、電気光学結晶の温度を変化させて、誘電率を変化させながら測定した結果を示す。
偏向角は、正極と負極の屈折率変化量の差、すなわち図5に示した直線の傾きに比例する。屈折率変化量は、2次の電気光学効果の場合、誘電率の2乗に比例する。従って、偏向角は、比誘電率の2乗に比例するので、図7に示した実測値を、2次関数でフィッティングした結果を合わせて示す。また、2次の電気光学効果の場合、屈折率変化量は、印加電界の2乗に比例するので、図7に示した結果をもとに、印加電界を変化させたときの偏向角の比誘電率依存性を図8に示す。
来のLNからなるプリズムに、500V/mmの電界を印加したときの偏向角=0.3mradである。従って、比誘電率が500以上のKLTN結晶からなる電気光学結晶を空間電荷制限状態で用いれば、同じ印加電界で、同等の偏向角を得ることができる。また、比誘電率が10000を超えると、偏向角の比誘電率依存性は小さくなるので、電気光学結晶の比誘電率は、40000以下でよい。
図9に、比較のために従来の光ビーム偏向器を示す。光ビーム偏向器は、方形の電気光学結晶1の対向する面に、正極2と負極3とが形成されている。KLTN結晶からなる電気光学結晶1を、縦(z軸方向)6mm×横(x軸方向)5mm×厚さ(y軸方向)1mmに切り出し、縦5mm×横4mmの正極2と負極3とを対向する面に取り付ける。ここで、結晶の成長方向がx軸方向に平行となるようにし、y軸方向とz軸方向とに圧縮応力が存在するようにする。光ビームの進行方向をz軸方向に、電圧を印加する方向をy軸方向とする。
図10に、従来の光ビーム偏向器の屈折率変化量の分布を示す。正負電極間に400Vの電圧を印加したとき、z軸方向に進行する光が感じる屈折率の分布を示す。縦軸は、電圧を印加しないときの屈折率に対する変化分であり、横軸は、正極からの距離を示す。電圧の印加によって、正極付近の屈折率が大きくマイナス方向に変化しているのに対して、負極付近ではほとんど変化していないことがわかる。すなわち、図4、5に示した理想的なオーミック接触(x0=0)が実現されていることがわかる。屈折率の傾きは、正極と負極の中間点で、1mm当たり7×10−3である。光の進行方向の電極長さは、5mmなので、光波面は厚さ1mm当たり35×10−3mmの割合で傾いている。従って、入射光の光軸からの偏向角は、35mradを得ることができる。
一方、電圧を切った直後の屈折率の分布も、図10に併せて示す。正極から負極にわたってΔn=0とはならず、屈折率の分布が残ったままであることがわかる。この残留屈折率分布は、時間の経過とともに消失して、正極から負極にわたってΔn=0となるが、消失までにおよそ12分を要する。従って、高速の光ビーム偏向器として用いることはできない。
図11に、本発明の実施例1にかかる光ビーム偏向器を示す。光ビーム偏向器は、方形の電気光学結晶1の対向する面に、正極2と負極3とが形成されている。KLTN結晶からなる電気光学結晶1を、縦(z軸方向)6mm×横(x軸方向)5mm×厚さ(y軸方向)1mmに切り出し、縦5mm×横4mmの正極2と負極3とを対向する面に取り付ける。本実施例のKLTN結晶の組成は、K0.99Li0.01Ta0.68Nb0.323である。測定温度20℃において、KLTN結晶は立方晶であり、比誘電率は12000である。電極材料は、Ti/Pt/Auとする。
ここで、結晶の成長方向がx軸方向に平行となるようにし、y軸方向とz軸方向とに圧縮応力が存在するようにする。光ビームの進行方向をz軸方向に、電圧を印加する方向をy軸方向とする。電気光学結晶1は、凹型の筐体11の凹みの部分に載置され、凹みの一方の壁と押さえ板12により挟持される。押さえ板12をネジ13で、凹みの一方の壁に押し付けることにより、電気光学結晶1に圧力を加える。圧力は、結晶の成長方向と平行に、すなわちx軸方向に圧力を加える。
図12に、本発明の実施例1にかかる光ビーム偏向器の屈折率変化量の分布を示す。正負電極間に400Vの電圧を印加したとき、z軸方向に進行する光が感じる屈折率の分布を示す。縦軸は、電圧を印加しないときの屈折率に対する変化分であり、横軸は、正極からの距離を示す。図10に示した圧力をかけていない状態、圧力=2×10Paをかけた状態、および圧力=4×10Paをかけた状態を示す。圧力をかけた状態では、電圧を切った直後の屈折率の分布が、圧力をかけていない状態より小さくなっており、圧力=4×10Paでは、正極から負極にわたってほぼΔn=0になっていることがわかる。このように、電気光学結晶1に圧力を加えることにより、電圧を切った直後に、屈折率の分布が残らないので、高速の光ビーム偏向器として用いることができる。
図13に、本発明の実施例2にかかる光ビーム偏向器を示す。電気光学結晶1の構成は、図11に示した実施例1と同じである。ここで、結晶の成長方向がz軸方向に平行となるようにし、x軸方向とy軸方向とに圧縮応力が存在するようにする。光ビームの進行方向をz軸方向に、電圧を印加する方向をy軸方向とする。実施例2では、圧力は、結晶の成長方向と平行に、すなわちz軸方向に圧力を加える。
電気光学結晶1は、2つの凹型の筐体21a,21bの凹みの部分に載置され、凹みの一方の壁と押さえ板22a,22bにより挟持される。このとき、押さえ板22a,22bおよび凹みの一方の壁と、電気光学結晶1との間にそれぞれガラス板24a,24bを挿入し、光ビームの光路を確保する。押さえ板22a,22bをネジ23a,23bで、凹みの一方の壁に押し付けることにより、電気光学結晶1に圧力を加える。
正負電極間に400Vの電圧を印加し、圧力=4×10Paをかけた状態では、電圧を切った直後の屈折率の分布が、圧力をかけていない状態より10分の1程度に小さくすることができる。
(a)および(b)は、結晶内部の電荷による電界傾斜の発生原理を示す図であり、(c)および(d)は、負極から正極までの距離と、電気光学結晶内の電界の強さとの関係を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる光の偏向の原理を示す図である。 KTN単結晶の成長時の熱平衡図である。 0と電界Eの空間分布との関係を示す図である。 カー効果による屈折率変化Δnの分布を示す図である。 電極材料の仕事関数と偏向角との関係を示す図である。 電気光学結晶の比誘電率と偏向角との関係を示す図である。 印加電界を変化させたときの偏向角の比誘電率依存性を示す図である。 従来の光ビーム偏向器を示す斜視図である。 従来の光ビーム偏向器の屈折率変化量の分布を示す図である。 本発明の実施例1にかかる光ビーム偏向器を示す斜視図である。 本発明の実施例1にかかる光ビーム偏向器の屈折率変化量の分布を示す図である。 本発明の実施例2にかかる光ビーム偏向器を示す斜視図である。
符号の説明
1 電気光学結晶
2 正極
3 負極
11,21 筐体
12,22 押さえ板
13,23 ネジ
24 ガラス板

Claims (15)

  1. 電気光学効果を有する電気光学結晶と、
    前記電気光学結晶の内部に電界を発生させる、正極と負極とからなる電極対と、
    前記電気光学結晶の結晶の成長方向と平行に圧力を印加する圧力印加手段と
    を備えたことを特徴とする電気光学素子。
  2. 前記圧力印加手段は、前記電界の方向と垂直に圧力を印加することを特徴とする請求項1に記載の電気光学素子。
  3. 前記圧力印加手段は、1×10Pa以上の圧力を印加することを特徴とする請求項1または2に記載の電気光学素子。
  4. 前記電極対は、前記電気光学結晶の電気伝導に寄与するキャリアに対してオーミック接触となる材料からなることを特徴とする請求項1、2または3に記載の電気光学素子。
  5. 前記電気光学結晶の比誘電率は、500以上40000以下であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の電気光学素子。
  6. 前記電気光学結晶は、K1-yLiTa1-xNb3(0<x<1、0≦y<1)であることを特徴とする請求項5に記載の電気光学素子。
  7. 前記電気光学結晶の電気伝導に寄与するキャリアが電子のとき、前記電極対の材料は、仕事関数が5.0eV未満であることを特徴とする請求項6に記載の電気光学素子。
  8. 前記電極対の材料は、Cs、Rb、K、Sr、Ba、Na、Ca、Li、Y、Sc、La、Mg、As、Ti、Hf、Zr、Mn、In、Ga、Cd、Bi、Ta、Pb、Ag、Al、V、Nb、Ti、Zn、Sn、B、Hg、Cr、Si、Sb、W、Mo、Cu、Fe、Ru、Os、Te、Re、Be、Rhのいずれかであることを特徴とする請求項7に記載の電気光学素子。
  9. 前記電極対の材料は、ITO、ZnOのいずれかであることを特徴とする請求項7に記載の電気光学素子。
  10. 前記電気光学結晶の電気伝導に寄与するキャリアが正孔のとき、前記電極対の材料は、仕事関数が5.0eV以上であることを特徴とする請求項6に記載の電気光学素子。
  11. 前記電極対の材料は、Co、Ge、Au、Pd、Ni、Ir、Pt、Seのいずれかであることを特徴とする請求項10に記載の電気光学素子。
  12. 前記電気光学結晶は、Ba1-xSrTiO3(0<x<1)、Sr0.75Ba0.25Nb26、Pb1-yLaTi1-xZr3(0<x<1、0<y<1)のいずれかであることを特徴とする請求項5に記載の電気光学素子。
  13. 電気光学効果を有する電気光学結晶の内部に電界を発生させる、正極と負極とからなる電極対を、前記電気光学結晶の対向する面に形成する工程と、
    前記電気光学結晶の結晶の成長方向と平行に圧力を印加する圧力印加工程と
    を備えたことを特徴とする電気光学素子の製造方法。
  14. 前記圧力印加工程は、前記電界の方向と垂直に圧力を印加することを特徴とする請求項13に記載の電気光学素子の製造方法。
  15. 前記圧力印加工程は、1×10Pa以上の圧力を印加することを特徴とする請求項13または14に記載の電気光学素子の製造方法。
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