JP2007309579A - 飲料供給装置の冷媒回路 - Google Patents

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秀介 齋藤
Kazuya Nakayama
和哉 中山
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Abstract

【課題】消費電力を低減することができ、かつ冷凍能力を確保することができる飲料供給装置の冷媒回路を提供する。
【解決手段】冷却水槽23を冷却する場合において、冷却水槽23の水温の変化に応じて、膨張機構54の開閉量を予め設定した蒸発温度にするように制御する。この結果、冷却水槽23の水温の変化に合わせて冷凍能力を決めるので、冷却水槽23の水温の低下時間を短縮できる。また、製氷機22を冷却する場合において、外気温度の変化に応じて、膨張機構54の開閉量を予め設定した蒸発温度にするように制御する。この結果、外気温度に合わせた冷凍能力で冷媒回路50を運転させることが可能になる。特に、外気温度が低く冷媒回路50の冷凍能力が高い状態では、蒸発温度を高くすることで、圧縮機51の効率の良い低圧縮比で運転できるので、圧縮機51の消費電力を低減することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えばカップなどの飲料容器に飲料を投入して提供する飲料供給装置(カップ式飲料自動販売機)において、製氷機や冷却水槽を冷却する冷媒回路を適用した飲料供給装置の冷媒回路に関するものである。
従来、冷却水槽の水を蓄熱して飲料を冷却する飲料冷却機(蒸発器)と、氷を作る製氷機(蒸発器)と、冷媒を圧縮する圧縮機と、飲料冷却機に冷媒を供給する第1の冷媒弁と、製氷機に冷媒を供給する第2の冷媒弁とを備え、飲料冷却機と製氷機とを並列に接続して圧縮機を共通した循環経路を構成した自動販売機の冷却装置がある。この冷却装置は、圧縮機を運転し、第1の冷媒弁を動作させて飲料冷却機で冷却水槽の水を冷却する一方で、第2の冷媒弁を動作させて製氷機で氷を作る(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−287345号公報
上述した冷却装置においては、膨張機構としてキャピラリチューブや温度式膨張弁が用いられる。キャピラリチューブは冷媒流量の調整ができず、温度式膨張弁は蒸発器内の圧力と蒸発器出口の冷媒ガスの温度との関係で冷媒の流量を調節する。このため、外気温度が低くなって冷却負荷(放熱量)が小さい場合に、蒸発温度が低下して冷却効率が小さい運転状態となるために圧縮機の消費電力が多くなる。さらに、冷却水槽の膨張機構にキャピラリチューブを用いると、冷媒流量の調整ができないために冷却水槽の水を直ちに低下させることができない。
また、上述した冷却装置において、一定速の圧縮機を用いると、外気温度が低くなって冷却負荷(放熱量)が小さい場合に、蒸発温度が低下して冷却効率が小さい運転状態となるために圧縮機の消費電力が多くなる。
また、近年では、上述した冷却装置において、地球温暖化係数の小さい冷媒として二酸化炭素を用いる試みがある。しかし、二酸化炭素は、冷却効率が小さいため、圧縮機を大型化せざるを得ず消費電力が多くなる。さらに、二酸化炭素は、臨界温度が約31℃と低いため、外気温度が冷媒の臨界温度以下になると、放熱器での冷媒の液化が充分に行われず、放熱能力が低下して冷凍能力が低下する。
本発明は、上記実情に鑑みて、消費電力を低減することができ、かつ冷凍能力を確保することができる飲料供給装置の冷媒回路を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に係る飲料供給装置の冷媒回路は、圧縮機と、前記圧縮機で圧縮された冷媒を放熱させる放熱器と、前記放熱器から供給される冷媒を断熱膨張させる膨張機構と、前記膨張機構から供給される冷媒を蒸発させて前記圧縮機に帰還させる蒸発器とを有した循環経路を形成し、前記蒸発器を飲料冷却用の冷却水槽に配置した飲料供給装置の冷媒回路において、膨張機構と蒸発器との間の低圧側での冷媒の蒸発温度を検出する蒸発温度検出手段と、冷却水槽の水温を検出する水温検出手段と、冷却水槽の水温の変化に応じて、前記膨張機構の開閉量を予め設定した蒸発温度に変える態様で可変制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の請求項2に係る飲料供給装置の冷媒回路は、上記請求項1において、制御手段は、冷却水槽の水温が予め設定した所定温度以上である場合に、水温と蒸発温度との温度差を所定の温度差に保つ態様で前記膨張機構の開閉量を可変制御することを特徴とする。
本発明の請求項3に係る飲料供給装置の冷媒回路は、圧縮機と、前記圧縮機で圧縮された冷媒を放熱させる放熱器と、前記放熱器から供給される冷媒を断熱膨張させる膨張機構と、前記膨張機構から供給される冷媒を蒸発させて前記圧縮機に帰還させる蒸発器とを有した循環経路を形成し、前記蒸発器を製氷用の製氷部に配置した飲料供給装置の冷媒回路において、膨張機構と蒸発器との間の低圧側での冷媒の蒸発温度を検出する蒸発温度検出手段と、飲料供給装置の外気温度を検出する外気温度検出手段と、外気温度の変化に応じて、前記膨張機構の開閉量を予め設定した蒸発温度に変える態様で可変制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の請求項4に係る飲料供給装置の冷媒回路は、インバータによって運転される圧縮機と、前記圧縮機で圧縮された冷媒を放熱させる放熱器と、前記放熱器から供給される冷媒を断熱膨張させる膨張機構と、前記膨張機構から供給される冷媒を蒸発させて前記圧縮機に帰還させる蒸発器とを有した循環経路を形成した飲料供給装置の冷媒回路において、飲料供給装置の外気温度を検出する外気温度検出手段と、冷媒の臨界温度に対する外気温度の変化に応じて前記インバータの周波数を予め設定した周波数に可変制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の請求項5に係る飲料供給装置の冷媒回路は、上記請求項1〜4のいずれか一つにおいて、前記冷媒が二酸化炭素であることを特徴とする。
本発明に係る飲料供給装置の冷媒回路は、冷却水槽の水温の変化に応じて、膨張機構の開閉量を予め設定した蒸発温度に変える態様で可変制御する。この結果、冷却水槽の水温の変化に合わせて冷凍能力を決めるので、冷却水槽の水温の低下時間を短縮することができる。
特に、冷却水槽の水温が予め設定した所定温度以上である場合に、水温と蒸発温度との温度差を所定の温度差に保つ態様で膨張機構の開閉量を可変制御する。ここで、温度差が小さく冷却速度が遅いと氷塊にならず、逆に水温と蒸発温度との温度差が大きすぎると蒸発器の入口と出口とで氷の生成速度が極端に異なって配管などの破損を引き起こすおそれがある。したがって、冷却水槽の水温が高い場合では、水温と蒸発温度との温度差を所定の温度差に保つことで、結果的に冷凍効率が向上するので冷却水槽の水温の低下時間を短縮することができる。
また、本発明に係る飲料供給装置の冷媒回路は、外気温度の変化に応じて、膨張機構の開閉量を予め設定した蒸発温度に変える態様で可変制御する。この結果、外気温度に合わせた冷凍能力で冷媒回路を運転させることができる。特に、外気温度が低く冷媒回路の冷凍能力が高い状態では、蒸発温度を高くすることで、圧縮機の効率の良い低圧縮比で運転できるので、圧縮機の消費電力を低減することができる。
また、本発明に係る飲料供給装置の冷媒回路は、冷媒の臨界温度に対する外気温度の変化に応じてインバータの周波数を予め設定した周波数に可変制御する。例えば、外気温度が冷媒の臨界温度以上の場合にインバータの周波数を一定(最大)とする。この結果、外気温度が冷媒の臨界温度以上となり、放熱器で冷媒が液化しない状態になった場合では、放熱能力が極端に低下するが、インバータの周波数を最大とすることで冷凍能力を確保できる。一方、外気温度が冷媒の臨界温度より低い場合に外気温度の降下にしたがってインバータの周波数を小さくする。すなわち、外気温度が低く蒸発器の放熱量(冷却負荷)が小さい場合に、インバータの周波数を小さくして圧縮機の圧縮比を低減する。この結果、COP(冷凍効率=冷凍能力/入力)の高い状態で圧縮機を運転するので、消費電力を低減することができる。
特に、上述した飲料供給装置の冷媒回路は、冷媒として二酸化炭素を用いた場合では、環境負荷が小さく、安全である。さらに、二酸化炭素は臨界温度(31℃)以上の外気温度で冷却効率が落ち、消費電力が多くなるが、このような場合であっても上述した飲料供給装置の冷媒回路では、冷凍効率を確保し、消費電力を低減することができる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る冷媒回路および飲料供給装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
まず、本発明の冷媒回路を備える飲料供給装置について説明する。図1は本発明に係る飲料供給装置の実施の形態を示す概念図である。
飲料供給装置1は、所定の搬送機構(図示せず)によって搬送されてベンドステージSに載置した飲料容器であるカップCに対して、コールド飲料を投入するためのコールド飲料供給部2と、ホット飲料を投入するホット飲料供給部3とを備えている。
コールド飲料供給部2は、水リザーバ21、製氷機22および冷却水槽23を備えて構成してある。
水リザーバ21は、上水道から供給された水(水道水)を貯留するものである。
製氷機22は、水リザーバ21に製氷用水導入配管21aを介して接続してある。製氷機22は、製氷用水導入配管21aを通じて水リザーバ21から移送された水を用いて氷を製造し、当該氷を貯留する。図には明示しないが製氷機22は、製氷部としての円筒状のパイプの内部にスクリュ形状のオーガが配設してあり、モータによって回転駆動したオーガでパイプの筒内に生じた氷を切削しつつ上方に押し上げる。パイプの上部には、固定刃が設けてあり、この固定刃によってオーガで押し上げられた氷を圧縮してチップ状の氷にする。また、パイプの上方には、製造したチップ状の氷を貯留するストッカが設けてある。そして、製氷機22によって製造された氷は、ストッカから氷供給配管22aを通じてカップCの内部に必要量が投入されることになる。
冷却水槽23は、主に冷却水を生成するためのものであって、冷却用水23aを貯留した水槽である。冷却水槽23には、水冷却コイル24と、カーボネータ25と、シロップコンテナ26に接続されたシロップ供給配管26aの一部とがそれぞれ冷却用水23aに浸漬させた形態で配設してある。
水冷却コイル24は、水ポンプ21bを有した飲料用水供給配管21cを介して水リザーバ21に接続してある。水冷却コイル24は、飲料用水供給配管21cを通じて水リザーバ21から移送された水を冷却して冷却水を生成するものである。水冷却コイル24で生成された冷却水は、冷却水バルブ24aを有した冷却水供給配管24bを通じてカップCの内部に必要量が投入されることになる。
カーボネータ25は、炭酸ガスボンベ27に炭酸ガス導入配管27aを介して接続してあり、かつ、冷却水供給配管24bの途中に逆止弁25aを介して接続してある。カーボネータ25は、炭酸ガスボンベ27から移送された炭酸ガスと、冷却水供給配管24bを介して水冷却コイル24から移送された冷却水とを混合して炭酸水を生成するものである。カーボネータ25で生成された炭酸水は、炭酸水バルブ25bを有した炭酸水供給配管24cを通じてカップCの内部に必要量が投入されることになる。
シロップコンテナ26は、各種のシロップ原料を貯留するものである。シロップコンテナ26は、炭酸ガスボンベ27に炭酸ガス導入配管27aを介して接続してある。そして、シロップコンテナ26に貯留されたシロップ原料は、炭酸ガスの圧力によってシロップバルブ26bを有したシロップ供給配管26aを通じてカップCの内部に必要量が投入されることになる。また、シロップ供給配管26aの途中には、シロップ売切検出器26cが設けてある。なお、本実施の形態では、シロップ原料の冷却系および供給系として、炭酸ガスの圧力によってシロップコンテナ26に貯留されたシロップ原料をカップCに投入するプレッシャ式を説明したが、ポンプ式であってもよい。図には明示しないがポンプ式は、炭酸ガスボンベ27をシロップコンテナ26に接続せず、シロップ供給配管26aに設けたポンプによってシロップコンテナ26に貯留されたシロップ原料をカップCに投入する。このポンプ式の場合には、シロップコンテナ26およびシロップ供給配管26aの一部が冷却水槽23に貯留した冷却用水23aに浸漬される。
ホット飲料供給部3は、貯湯タンク31、インスタント飲料調理部32およびレギュラーコーヒー飲料調理部33を備えて構成してある。
貯湯タンク31は、上記飲料用水供給配管21cの途中から分岐して逆止弁31aを有した添加湯用水導入配管31bを介して水リザーバ21に接続してある。貯湯タンク31は、加熱源としてのヒータ(図示せず)を有しており、水リザーバ21から移送された水を加熱して貯留するものである。
インスタント飲料調理部32は、原料キャニスタ321と、ミキシングボール322とを備えて構成してある。原料キャニスタ321は、例えばインスタントコーヒー、ココア、紅茶、砂糖、ミルクなどの各種粉末原料を収容したものである。ミキシングボール322は、シュータ321aを介して原料キャニスタ321に連設してあり、かつ、添加湯バルブ31cを有した添加湯供給配管31dを介して貯湯タンク31に接続してある。ミキシングボール322は、シュータ321aを通じて原料キャニスタ321から投入された各種粉末原料と、添加湯供給配管31dを通じて貯湯タンク31から移送された添加湯とを混合攪拌するものである。ミキシングボール322で攪拌混合されたインスタント飲料は、ミキシングボール322に接続されたホット飲料供給配管322aを通じてカップCの内部に必要量が投入されることになる。
レギュラーコーヒー飲料調理部33は、レギュラーコーヒー抽出部331と、原料キャニスタ332と、ミキシングボール333とを備えて構成してある。
レギュラーコーヒー抽出部331は、コーヒー豆キャニスタ331a、ミル331bおよびコーヒー飲料抽出器331cを有してなる。コーヒー豆キャニスタ331aは、コーヒー豆を収容したものである。ミル331bは、コーヒー豆キャニスタ331aの下方に配設してあり、コーヒー豆キャニスタ331aから投入されたコーヒー豆を挽くものである。コーヒー飲料抽出器331cは、ミル331bの下方に配設してあり、かつ、添加湯供給配管31dを介して貯湯タンク31に接続してある。コーヒー飲料抽出器331cは、ミル331bから投入された挽き豆と、添加湯供給配管31dを通じて貯湯タンク31から移送された添加湯とからレギュラーコーヒー飲料を抽出するものである。
原料キャニスタ332は、例えば砂糖、ミルク、トッピング原料(例えばシナモン)などの各種粉末原料を収容したものである。ミキシングボール333は、シュータ332aを介して原料キャニスタ332に連設してあり、かつ、コーヒー飲料供給配管331dを介してコーヒー飲料抽出器331cに接続してあり、さらに、添加湯供給配管31dを介して貯湯タンク31に接続してある。ミキシングボール333は、シュータ332aを通じて原料キャニスタ332から投入された各種粉末原料と、コーヒー飲料供給配管331dを通じてコーヒー飲料抽出器331cから移送されたレギュラーコーヒー飲料とを混合攪拌するものである。ミキシングボール333で攪拌混合されたレギュラーコーヒー飲料は、ミキシングボール333に接続されたホット飲料供給配管333aを通じてカップCの内部に必要量が投入されることになる。
なお、コーヒー飲料抽出器331cにおいてレギュラーコーヒー飲料を抽出した後の挽き豆の滓は、滓バケツBに投入されることになる。
図には明示しないが、上述した飲料供給装置1は、上記各飲料や、砂糖、ミルク、トッピング原料などの有無などを選択する飲料選択ボタンを有している。すなわち、飲料供給装置1においては、飲料選択ボタンが操作されることによってコールド飲料供給部2、あるいはホット飲料供給部3から所望の飲料がベンドステージSに載置されたカップCに投入されることで各飲料を提供する。また、図には明示しないが、上述した飲料供給装置1は、硬貨を処理するコインメカニズムや紙幣を処理するビルバリデータなどの課金部を備えることによってカップ式飲料自動販売機として構成されるものである。
以下、本発明の冷媒回路について説明する。図2は本発明に係る冷媒回路の実施の形態を示す概念図である。
上記飲料供給装置1(あるいはカップ式飲料自動販売機)における製氷機22および冷却水槽23には、図2に示す冷媒回路50が適用してある。冷媒回路50は、冷媒循環経路Lを備えてなるものである。冷媒循環経路Lは、圧縮機51、ガスクーラ(放熱器)52、内部熱交換器53、電子膨張弁(膨張機構)54および蒸発器55,56、並びにこれらを接続する経路により構成され、冷媒を循環させるものである。ここで、冷媒としては、不燃性、安全性、不腐食性を有し、更にオゾン層への影響が少ない二酸化炭素を用いている。
圧縮機51は、内部熱交換器53からの冷媒(二酸化炭素)を圧縮して高温高圧の状態にするものである。この圧縮機51は、2回に分けて圧縮動作を行う2段式圧縮機である。より詳細に説明すると、圧縮機51は、1回目の圧縮動作を行う第1圧縮機51aと、2回目の圧縮動作を行う第2圧縮機51bとを有し、これらの間に中間熱交換器57を設けてある。中間熱交換器57は、第1圧縮機51aによる1回目の圧縮動作により圧縮された冷媒を冷却、すなわち放熱させて該冷媒を第2圧縮機51bに戻すものである。また、圧縮機51には、インバータ51cが接続してある。インバータ51cは、圧縮機51を運転するための周波数を変換する。
圧縮機51は、中間熱交換器57を介して1回の圧縮動作を実行することで、低消費電力で冷媒を所望の高温高圧の状態に圧縮することが可能になる。なお、本実施の形態では、第1圧縮機51aでの1回目の圧縮によって冷媒を約5MPa程度に圧縮し、第2圧縮機51bでの2回目の圧縮によって冷媒を約10MPa程度に圧縮する。また、圧縮機51としては、レシプロ圧縮機、ロータリー圧縮機、スクロール圧縮機などがある。さらに、圧縮機51は、2段式の圧縮機に限られるものではない。2段式の圧縮機でない場合には中間熱交換器57は不要である。このように圧縮機51は、冷媒回路50を配設する対象、環境、あるいは装置全体に要するコストなどに見合う圧縮機を適宜適用すればよい。
ガスクーラ52は、圧縮機51で高温高圧の状態に圧縮された冷媒を放熱させるものである。ガスクーラ52には、例えば銅管とアルミフィンとで構成したフィンチューブタイプのものがある。
内部熱交換器53は、ガスクーラ52からの高圧の冷媒と、蒸発器55,56からの低圧の冷媒とを熱交換させるものである。より詳細に説明すると、内部熱交換器53の内部には、ガスクーラ52で放熱させた冷媒が移動する冷媒管路53aと、蒸発器55,56で蒸発させた冷媒が移動する冷媒管路53bとが、互いに熱交換可能な距離を有して非接触向流する態様で配設してある。なお、図には明示しないが内部熱交換器53に代えて、蒸発器55,56で蒸発させた冷媒が移動する冷媒管路を有したアキュームレータを設けてもよい。
電子膨張弁54は、内部熱交換器53で熱交換させた冷媒を断熱膨張させる、すなわち該冷媒を減圧して低温低圧の状態に調整するものである。
蒸発器55,56は、電子膨張弁54で低温低圧の状態に断熱膨張させた冷媒を蒸発させるものであり、製氷機22および冷却水槽23のそれぞれの冷熱源として配設してある。より詳細には、製氷機22側では、上述した円筒状のパイプ(図示せず)の外周面に蒸発管を螺旋状に巻回することにより蒸発器55を配設してある。冷却水槽23側では、冷却水槽23の内部に蒸発管をコイル状にして置くことにより蒸発器56を配設してある。これら蒸発器55,56は、電子膨張弁54から2方に分岐したそれぞれの経路に接続してある。分岐したそれぞれの経路において、蒸発器55の上流側には電磁弁58が設けてあり、蒸発器56の上流側には電磁弁59が設けてある。そして、電磁弁58を開成させることで、蒸発器55に電子膨張弁54で断熱膨張させた冷媒が送出され、電磁弁59を開成させることで、蒸発器56に電子膨張弁54で断熱膨張させた冷媒が送出されことになる。また、蒸発器55,56の下流側の経路は、互いに集合して第1圧縮機51aに接続してある。
なお、製氷機22側の蒸発器55と電磁弁58との間の経路、および蒸発器55の下流側で集合する手前の経路には、継手手段であるセルフシールカップリング60a,60bが設けてある。そして、メンテナンス時には、セルフシールカップリング60a,60bによって蒸発器55が経路から着脱可能になっている。
以上のような構成を有する冷媒回路50の基本動作について説明する。まず、冷却水槽23を冷却する場合について説明する。この場合、蒸発器56の経路にある電磁弁59を開成状態にする一方、蒸発器55の経路にある電磁弁58を閉成状態にする。したがって、冷媒循環経路Lは、圧縮機51、ガスクーラ52、内部熱交換器53、電子膨張弁54および蒸発器56、並びにこれらを接続する経路により構成され、蒸発器55に冷媒が送出されることはない。
このような場合において、圧縮機51で2回に分けて圧縮される。すなわち、冷媒は、第1圧縮機51aで圧縮(約5MPa程度に圧縮)され、その後、中間熱交換器57に送出される。中間熱交換器57に送出された冷媒は、中間熱交換器57で放熱して冷却される。中間熱交換器57で冷却された冷媒は、第2圧縮機51bに送出され、第2圧縮機51bで圧縮(約10MPa程度に圧縮)されて高温高圧の状態になる。
高温高圧の状態の冷媒は、ガスクーラ52に送出され、ガスクーラ52で放熱して冷却される。ガスクーラ52で冷却された冷媒は、内部熱交換器53を通じて電子膨張弁54に送出され、電子膨張弁54で減圧されて断熱膨張して低温低圧の状態になる。
低温低圧の状態の冷媒は、開成状態にある電磁弁59を介して蒸発器56に送出される。蒸発器56に送出された冷媒は、蒸発器56の配設部位である冷却水槽23の冷却用水23aから熱を与えられて蒸発する。換言すると、冷却用水23aは、冷媒が蒸発することにより熱を奪われて冷却される。この結果、冷却用水23aに浸漬した水冷却コイル24、カーボネータ25、シロップコンテナ26に接続されたシロップ供給配管26aなどが冷却されることになる。
蒸発器56で蒸発した冷媒は、内部熱交換器53に送出されて内部熱交換器53で熱交換を行った後、圧縮機51(第1圧縮機51a)に送出され、圧縮機51で圧縮されて上記移動を繰り返して循環することになる。
次に、製氷機22を冷却する場合について説明する。この場合、蒸発器55の経路にある電磁弁58を開成状態にする一方、蒸発器56の経路にある電磁弁59を閉成状態にする。したがって、冷媒循環経路Lは、圧縮機51、ガスクーラ52、内部熱交換器53、電子膨張弁54および蒸発器55、並びにこれらを接続する経路により構成され、蒸発器56に冷媒が送出されることはない。
このような場合において、上記冷媒循環経路Lにおける冷媒は、上述と同様に圧縮機51で2回に分けて圧縮されて高温高圧の状態になった後、ガスクーラ52で放熱して冷却される。そして、ガスクーラ52で冷却された冷媒は、内部熱交換器53を通じて電子膨張弁54に送出され、電子膨張弁54で減圧されて断熱膨張して低温低圧の状態になる。低温低圧の状態の冷媒は、開成状態にある電磁弁58を介して蒸発器55に送出される。蒸発器55に送出された冷媒は、蒸発器55の配設部位である製氷機22のパイプ(図示せず)から熱を与えられて蒸発する。換言すると、製氷機22のパイプ(図示せず)は、冷媒が蒸発することにより熱を奪われて冷却される。この結果、製氷機22のパイプ(図示せず)の内部に氷が発生し、モータ(図示せず)により駆動したオーガ(図示せず)が氷を切削することによりチップ状の氷が製造されることになる。そして、蒸発器55で蒸発した冷媒は、内部熱交換器53に送出されて内部熱交換器53で熱交換を行った後、圧縮機51(第1圧縮機51a)に送出され、圧縮機51で圧縮されて上記移動を繰り返して循環することになる。
次に、製氷機22および冷却水槽23を冷却する場合について説明する。この場合、蒸発器55の経路にある電磁弁58を開成状態にするとともに、蒸発器56の経路にある電磁弁59を開成状態にする。したがって、冷媒循環経路Lは、圧縮機51、ガスクーラ52、内部熱交換器53、電子膨張弁54、蒸発器55および蒸発器56、並びにこれらを接続する経路により構成される。
このような場合において、上記冷媒循環経路Lにおける冷媒は、上述と同様に圧縮機51で2回に分けて圧縮されて高温高圧の状態になった後、ガスクーラ52で放熱して冷却される。そして、ガスクーラ52で冷却された冷媒は、内部熱交換器53を通じて電子膨張弁54に送出され、電子膨張弁54で減圧されて断熱膨張して低温低圧の状態になる。低温低圧の状態の冷媒は、開成状態にある電磁弁58を介して蒸発器55に送出されるとともに、開成状態にある電磁弁59を介して蒸発器56に送出される。蒸発器55,56に送出された冷媒は、蒸発器55の配設部位である製氷機22のパイプ(図示せず)、および蒸発器56の配設部位である冷却水槽23の冷却用水23aから熱を与えられて蒸発する。この結果、製氷機22のパイプ(図示せず)の内部に氷が発生し、モータ(図示せず)により駆動したオーガ(図示せず)が氷を切削することによりチップ状の氷が製造される。さらに、冷却用水23aに浸漬した水冷却コイル24、カーボネータ25、シロップコンテナ26に接続されたシロップ供給配管26aなどが冷却されることになる。そして、蒸発器55,56で蒸発した冷媒は、内部熱交換器53に送出されて内部熱交換器53で熱交換を行った後、圧縮機51(第1圧縮機51a)に送出され、圧縮機51で圧縮されて上記移動を繰り返して循環することになる。
ここで、本発明に係る冷媒回路の制御系について説明する。図2に示すように冷媒循環経路Lには、蒸発温度センサ(蒸発温度検出手段)71、水温センサ(水温検出手段)72、および外気温度センサ(外気温度検出手段)73が設けてある。蒸発温度センサ71は、冷媒循環経路Lの低圧側で、各蒸発器55,56に分岐する手前の経路において、電子膨張弁54と蒸発器55,56との間に配置してある。この蒸発温度センサ71は、配置場所の蒸発温度を検出する。水温センサ72は、冷却水槽23の内部に配置してある。この水温センサ72は、冷却水槽23に貯留した冷却用水23aの水温を検出する。外気温度センサ73は、冷媒循環経路Lの外部であって、例えば飲料供給装置(カップ式飲料自動販売機)1の筐体の天井外表面に配置してある。この外気温度センサ73は、飲料供給装置1の外部の周囲温度を検出する。
図2に示すように上記蒸発温度センサ71、水温センサ72および外気温度センサ73は、膨張機構制御部(制御手段)74に接続してある。膨張機構制御部74は、電子膨張弁54に接続してある。すなわち、膨張機構制御部74は、蒸発温度センサ71、水温センサ72および外気温度センサ73から検出信号が与えられた場合に、予めメモリ(図示せず)に格納したプログラムやデータに従って、電子膨張弁54の開閉量を可変制御する。
図3は冷却水槽を冷却する場合の膨張機構制御部の動作を示すフローチャートである。図3に示すように膨張機構制御部74は、冷却水槽23を冷却する場合において、蒸発温度センサ71および水温センサ72からそれぞれ検出信号を入力する(ステップS1,S2)。そして、冷却水槽23の水温が設定温度以下(例えば「水温≦5℃」)の場合に(ステップS3:Yes)、膨張機構制御部74は、蒸発温度が所定温度(例えば「−10℃」)になるまで電子膨張弁54の開度を小さく閉じる(ステップS4,S5:No)。また、蒸発温度が所定温度(例えば「−10℃」)であれば(ステップS5:Yes)、膨張機構制御部74は、ステップS1,S2,S3に戻り、再び検出信号を入力して判断を行う。一方、ステップS3において、冷却水槽23の水温が設定温度よりも高く(例えば「水温>5℃」)(ステップS3:No)、水温から蒸発温度を引いた差が所定の温度差(例えば「水温−蒸発温度=5℃」)であれば(ステップS6:Yes)、膨張機構制御部74は、ステップS1,S2,S3に戻り、再び検出信号を入力して判断を行う。また、ステップS6において、水温から蒸発温度を引いた差が所定の温度差でなく(ステップS6:No)、当該温度差が小さい(例えば「水温−蒸発温度<5℃」)場合に(ステップS7:小)、膨張機構制御部74は、電子膨張弁54の開度を小さく閉じる(ステップS8)。すなわち、水温と蒸発温度の温度差を大きくする。その後、膨張機構制御部74は、ステップS1,S2,S3に戻り、再び検出信号を入力して判断を行う。また、ステップS7において、温度差が大きい(例えば「水温−蒸発温度>5℃」)場合に(ステップS7:大)、膨張機構制御部74は、電子膨張弁54の開度を大きく開く(ステップS9)。すなわち、水温と蒸発温度の温度差を小さくする。その後、膨張機構制御部74は、ステップS1,S2,S3に戻り、再び検出信号を入力して判断を行う。
このように、上述した飲料供給装置1の冷媒回路50によれば、冷却水槽23を冷却する場合において、膨張機構制御部(制御手段)74は、冷却水槽23の水温の変化に合わせて電子膨張弁54の開閉量を制御することで、予め設定した蒸発温度に調整する。より詳細には、図4に示すように膨張機構制御部74は、水温が設定温度以下(例えば「水温≦5℃」)の場合に、蒸発温度を所定温度(例えば「−10℃」)に固定するように電子膨張弁54を制御する。一方、図4に示すように膨張機構制御部74は、水温が設定温度より高い(例えば「水温>5℃」)場合に、水温から蒸発温度を引いた温度差が所定の温度差(例えば「5℃」)になるように電子膨張弁54を制御する。この結果、水温の変化に合わせて冷凍能力を決めることで、冷却水槽23の水温の低下時間を短縮することが可能になる。また、冷却水槽23の水温が所定温度よりも高い場合には、水温と蒸発温度との温度差を所定の温度差に保つように低圧縮比で圧縮機51を運転することになるので消費電力の低減を図ることが可能になる。特に、水温と蒸発温度との温度差は、冷媒回路50の冷凍効率および冷凍能力の関係以外に、冷却水槽23にて保冷のために作られる氷(アイスバンク)のでき方にも関係して決まる。すなわち、温度差が小さく冷却速度が遅いと氷塊にならない。また、水温と蒸発温度との温度差が大きすぎると蒸発器56の入口と出口とで氷の生成速度が極端に異なって配管などの破損を引き起こすおそれがある。したがって、冷却水槽23の水温が高い場合では、水温と蒸発温度との温度差を所定の温度差に保つことで、結果的に冷凍効率が向上するので冷却水槽23の水温の低下時間を短縮することが可能になる。
また、図5は製氷機を冷却する場合の膨張機構制御部の動作を示すフローチャートである。図5に示すように膨張機構制御部74は、製氷機22を冷却する場合において、蒸発温度センサ71および外気温度センサ73からそれぞれ検出信号を入力する(ステップS11,S12)。そして、予め設定した外気温度と蒸発温度との温度関係(図6参照)に基づき、外気温度に対して蒸発温度が設定温度の所定範囲内(例えば「(設定温度+1℃)≧蒸発温度≧(設定温度−1℃)」)にある場合に(ステップS13:Yes)、膨張機構制御部74は、ステップS11,S12,S13に戻り、再び検出信号を入力して判断を行う。一方、ステップS13において、予め設定した温度関係に基づき、外気温度に対して蒸発温度が設定温度の所定範囲内になく(ステップS13:No)、設定温度よりも高い(例えば「蒸発温度>(設定温度+1℃)」)場合に(ステップS14:高)、膨張機構制御部74は、電子膨張弁54の開度を小さく閉じる(ステップS15)。すなわち、図6に示すように外気温度の上昇に合わせて蒸発温度を下降させる。その後、膨張機構制御部74は、ステップS11,S12,S13に戻り、再び検出信号を入力して判断を行う。また、ステップS14において、外気温度に対して蒸発温度が設定温度よりも低い(例えば「蒸発温度<(設定温度−1℃)」)場合に(ステップS14:低)、膨張機構制御部74は、電子膨張弁54の開度を大きく開ける(ステップS16)。すなわち、図6に示すように外気温度の下降に合わせて蒸発温度を上昇させる。その後、膨張機構制御部74は、ステップS11,S12,S13に戻り、再び検出信号を入力して判断を行う。
このように、上述した飲料供給装置1の冷媒回路50によれば、製氷機22を冷却する場合において、膨張機構制御部(制御手段)74は、外気温度の変化に合わせて電子膨張弁54の開閉量を制御することで、予め設定した所定範囲の蒸発温度に調整する。この結果、外気温度に合わせた冷凍能力で冷媒回路50を運転させることが可能になる。特に、外気温度が低く冷媒回路50の冷凍能力が高い状態では、蒸発温度を高くすることで、圧縮機51の効率の良い低圧縮比で運転できるので、圧縮機51の消費電力を低減することが可能になる。
ところで、図2に示すように外気温度センサ73は、圧縮機制御部(制御手段)75に接続してある。圧縮機制御部75は、インバータ51cに接続してある。すなわち、圧縮機制御部75は、外気温度センサ73から検出信号が与えられた場合に、予めメモリ(図示せず)に格納したプログラムやデータに従って、インバータ51cの周波数を可変制御する。
図7は圧縮機制御部の動作を示すフローチャートである。図7に示すように圧縮機制御部75は、冷却水槽23や製氷機22を冷却する場合において、外気温度センサ73から検出信号を入力する(ステップS21)。そして、外気温度が、使用している冷媒(臨界温度が45℃以下である二酸化炭素)の臨界温度以上(例えば「外気温度≧臨界温度(31℃)」)である場合に(ステップS22:Yes)、圧縮機制御部75は、予め設定した外気温度とインバータ周波数との関係(図8参照)に基づき、インバータ51cの周波数を一定にして圧縮機51を運転する(ステップS23)。その後、膨張機構制御部74は、ステップS21,S22に戻り、再び検出信号を入力して判断を行う。一方、ステップS22において、外気温度が、使用している冷媒(二酸化炭素)の臨界温度よりも低温である(例えば「外気温度<臨界温度(31℃)」)場合に(ステップS22:No)、圧縮機制御部75は、予め設定した外気温度とインバータ周波数との関係(図8参照)に基づき、インバータ51cの周波数を小さくして圧縮機51を運転する(ステップS24)。その後、膨張機構制御部74は、ステップS21,S22に戻り、再び検出信号を入力して判断を行う。
このように、上述した飲料供給装置1の冷媒回路50によれば、圧縮機制御部(制御手段)75は、冷媒の臨界温度に対する外気温度の変化に合わせてインバータ51cの周波数を可変制御して圧縮機51を運転する。より詳細には、圧縮機制御部75は、外気温度が冷媒の臨界温度以上(外気温度≧臨界温度)の場合に図8に示すようにインバータ51cの周波数を一定(最大)とする。この結果、外気温度が冷媒の臨界温度以上となり、ガスクーラ(放熱器)52で冷媒が液化しない状態になった場合では、放熱能力が極端に低下するが、インバータ51cの周波数を例えば最大とすることで冷凍能力の確保が可能になる。一方、圧縮機制御部75は、外気温度が冷媒の臨界温度より低い(外気温度<臨界温度)場合に図8に示すように外気温度の降下にしたがってインバータ51cの周波数を小さくする。すなわち、外気温度が低く冷却水槽23や製氷機22の放熱量(冷却負荷)が小さい場合に、インバータ51cの周波数を小さくして圧縮機51の圧縮比を低減する。この結果、COP(冷凍効率=冷凍能力/入力)の高い状態で圧縮機51を運転でき、消費電力を低減することが可能になる。具体的には、図10に示すように一定周波数で圧縮機を運転した場合(従前)と比較して、周波数を制御して圧縮機を運転した場合(本発明)では、消費電力を最大約30%低減することが可能になる。
なお、圧縮機制御部75の上記動作に伴い、上述した膨張機構制御部74において外気温度の変化に基づいた電子膨張弁54の開閉量の制御を行ってもよい。この場合、図9に示すように外気温度に対して電子膨張弁の開度(%)を調整する。あるいは、圧縮機制御部75の上記動作に伴い、上述した膨張機構制御部74において冷却水槽23の水温の変化に基づいた電子膨張弁54の開閉量の制御を行ってもよい。すなわち、膨張機構制御部74および圧縮機制御部75を1つの制御手段として構成して、上記制御を組み合わせてもよい。
本発明に係る飲料供給装置の実施の形態を示す概念図である。 本発明に係る冷媒回路の実施の形態を示す概念図である。 冷却水槽を冷却する場合の膨張機構制御部の動作を示すフローチャートである。 冷却水槽の水温に対して設定した蒸発温度を示す図である。 製氷機を冷却する場合の膨張機構制御部の動作を示すフローチャートである。 外気温度に対して設定した蒸発温度を示す図である。 圧縮機制御部の動作を示すフローチャートである。 外気温度に対して設定したインバータの周波数を示す図である。 外気温度に対して設定した電子膨張弁の開度を示す図である。 インバータの制御による消費電力を示す図である。
符号の説明
1 飲料供給装置
22 製氷機
22a 氷供給配管
23 冷却水槽
23a 冷却用水
50 冷媒回路
51(51a,51b) 圧縮機
51c インバータ
52 ガスクーラ(放熱器)
53 内部熱交換器
53a 冷媒管路
53b 冷媒管路
54 電子膨張弁(膨張機構)
55,56 蒸発器
57 中間熱交換器
58,59 電磁弁
60a,60b セルフシールカップリング
71 蒸発温度センサ(蒸発温度検出手段)
72 水温センサ(水温検出手段)
73 外気温度センサ(外気温度検出手段)
74 膨張機構制御部(制御手段)
75 圧縮機制御部(制御手段)
L 冷媒循環経路

Claims (5)

  1. 圧縮機と、前記圧縮機で圧縮された冷媒を放熱させる放熱器と、前記放熱器から供給される冷媒を断熱膨張させる膨張機構と、前記膨張機構から供給される冷媒を蒸発させて前記圧縮機に帰還させる蒸発器とを有した循環経路を形成し、前記蒸発器を飲料冷却用の冷却水槽に配置した飲料供給装置の冷媒回路において、
    膨張機構と蒸発器との間の低圧側での冷媒の蒸発温度を検出する蒸発温度検出手段と、
    冷却水槽の水温を検出する水温検出手段と、
    冷却水槽の水温の変化に応じて、前記膨張機構の開閉量を予め設定した蒸発温度に変える態様で可変制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とする飲料供給装置の冷媒回路。
  2. 制御手段は、冷却水槽の水温が予め設定した所定温度以上である場合に、水温と蒸発温度との温度差を所定の温度差に保つ態様で前記膨張機構の開閉量を可変制御することを特徴とする請求項1に記載の飲料供給装置の冷媒回路。
  3. 圧縮機と、前記圧縮機で圧縮された冷媒を放熱させる放熱器と、前記放熱器から供給される冷媒を断熱膨張させる膨張機構と、前記膨張機構から供給される冷媒を蒸発させて前記圧縮機に帰還させる蒸発器とを有した循環経路を形成し、前記蒸発器を製氷用の製氷部に配置した飲料供給装置の冷媒回路において、
    膨張機構と蒸発器との間の低圧側での冷媒の蒸発温度を検出する蒸発温度検出手段と、
    飲料供給装置の外気温度を検出する外気温度検出手段と、
    外気温度の変化に応じて、前記膨張機構の開閉量を予め設定した蒸発温度に変える態様で可変制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とする飲料供給装置の冷媒回路。
  4. インバータによって運転される圧縮機と、前記圧縮機で圧縮された冷媒を放熱させる放熱器と、前記放熱器から供給される冷媒を断熱膨張させる膨張機構と、前記膨張機構から供給される冷媒を蒸発させて前記圧縮機に帰還させる蒸発器とを有した循環経路を形成した飲料供給装置の冷媒回路において、
    飲料供給装置の外気温度を検出する外気温度検出手段と、
    冷媒の臨界温度に対する外気温度の変化に応じて前記インバータの周波数を予め設定した周波数に可変制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とする飲料供給装置の冷媒回路。
  5. 前記冷媒が二酸化炭素であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の飲料供給装置の冷媒回路。
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