JP2002243276A - ヒートポンプ給湯器 - Google Patents

ヒートポンプ給湯器

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JP2002243276A
JP2002243276A JP2001044018A JP2001044018A JP2002243276A JP 2002243276 A JP2002243276 A JP 2002243276A JP 2001044018 A JP2001044018 A JP 2001044018A JP 2001044018 A JP2001044018 A JP 2001044018A JP 2002243276 A JP2002243276 A JP 2002243276A
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一寿 明神
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】制御方法の最適化により貯湯温度を高温まで昇
温でき省エネルギと制御性に優れたヒートポンプ給湯器
を提供する。 【解決手段】能力可変の圧縮機42、水熱交換器43、
流量制御弁44、室外ファン45aを備えた室外空気熱
交換器45を接続し、圧縮機の吐出側と室外空気熱交換
器の冷媒入口側とを除霜バイパス弁のある除霜バイパス
路47により連通した、冷凍サイクル41と、二次側熱
交換管43bを水配管33aにより貯湯タンク32の上
部に接続し、貯湯タンクの下部に流量可変のポンプ34
と二次側熱交換管の水入口を水配管33により接続して
循環させる水回路31と、貯湯タンク内下部の水温セン
サ37と、貯湯槽制御器39またはリモートコントロー
ラ50からの貯湯運転開始指令信号で貯湯運転を開始さ
せ、水温センサによりこの貯湯タンク内の貯湯の沸き上
げ温度を設定する制御器49と、を具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒートポンプ式冷
凍サイクルにより貯湯タンク内の水を加熱して高温水の
給湯が可能なヒートポンプ給湯器に係り、特に、制御方
法の最適化を図ったヒートポンプ給湯器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のヒートポンプ給湯器の一
例としては、例えば図9に示すように冷媒を循環させる
ヒートポンプ式冷凍サイクル1と、この冷凍サイクル1
の冷媒により加熱される水を貯湯タンク11に供給する
水回路10と、を具備したものがある。
【0003】冷凍サイクル1は、圧縮機2、四方弁3、
水熱交換器4の一次側熱交換管4a、膨張弁5、室外空
気熱交換器6を冷媒配管7によりこの順に順次接続して
冷媒を循環させる閉じたループを構成している。なお、
図9中符号4cは水熱交換器4の中間部に設置されて冷
媒の凝縮温度を検出する凝縮温度センサである。
【0004】一方、水回路10は、上記水熱交換器3の
一次側熱交換管4aと熱交換自在の二次側熱交換管4
b、貯湯タンク11、ポンプ12をこの順に順次水配管
13により接続して、水(または温水)を循環させる閉
じたループを構成している。
【0005】貯湯タンク11は、その上部に、水熱交換
器4からの温水が供給される湯入口と給湯口を兼用する
湯出入口11aを設け、この湯出入口11aに接続され
た二股分岐管の一端を水熱交換器4の水出口側の水路に
接続する一方、他方の分岐管端部を給湯ライン16に接
続している。一方、給湯タンク11の底部には、給水を
受ける水入口11bと水出口11cとを設け、水入口1
1bには給水ライン17を接続している。貯湯タンク1
1は、その内底部に貯水の水温を検出する水温センサ1
4を配設する一方、貯湯ケーシング15内に収容されて
いる。一方、水熱交換器4を含む圧縮機2や四方弁3、
室外空気熱交換器6等の冷凍サイクル1の構成装置、ポ
ンプ12は、熱源機ケーシング8内に収容されている。
【0006】そして、このヒートポンプ給湯器の貯湯運
転時には、冷媒が冷凍サイクル1を図9中矢印で示す方
向に循環して水熱交換器4が凝縮器として作用する一
方、空気熱交換器6が蒸発器として作用する。このため
に、貯湯タンク11の底部の水出口11cからポンプ1
2により汲み出された水は水熱交換器4の二次側熱交換
管4b内を通水する際に、一次側熱交換管4bを通る高
温高圧のガス状冷媒の凝縮熱により加熱されて温水にな
り、この温水がポンプ12の送水により水配管13を介
して貯湯タンク11内に、その上部の湯出入口11から
供給される。
【0007】このように貯湯タンク11内の貯湯を水熱
交換器4により繰り返し加熱することにより、貯湯タン
ク11内の貯湯温度を上から漸次昇温し、水熱交換器4
の入口水温設定値に対応した所定の貯湯温度に昇温した
ときに貯湯運転が停止し、以後、この所定温度の貯湯を
給湯する給湯運転に待機する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のヒートポンプ給湯器では、圧縮機2とポンプ
12の能力が固定であり、可変ではないうえに、膨張弁
5も固定絞りであるために、図10に示すように貯湯タ
ンク11内の水温Aの上昇と共に、水熱交換器4の凝縮
温度Bが上昇するので、能力固定の圧縮機2を、その使
用限界である凝縮温度(熱交中間温度)の例えば約65
℃程度までしか使用できないので、貯湯タンク11内の
貯湯を例えば60℃程度までしか昇温できないという課
題がある。
【0009】また、圧縮機2やポンプ12の能力が固定
であるために外気温度の低下等負荷変動に対応した貯湯
運転が困難であり、貯湯を所定温度まで昇温させる貯湯
運転に長時間かかっている。
【0010】さらに、室外空気熱交換器6の着霜を除霜
するための除霜運転が四方弁3を貯湯運転時とは逆方向
に切り換える、いわゆるリバース除霜運転であり、その
際には水熱交換器4が蒸発器(冷却器)として作用する
にも拘らず、ポンプの運転を続行するので、この水熱交
換器4で冷却された水が貯湯タンク11内に供給されて
しまい、貯湯温度を低下させてしまうという課題があ
る。
【0011】さらにまた、室外空気熱交換器6の熱交換
能力が固定であるために、外気温の変化に対する冷凍能
力の変化が大きいために、所定温度の貯湯量を外気温の
如何に拘らず安定して確保し難いという課題がある。
【0012】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、制御方法の最適化を図ることに
より貯湯温度を高温まで効率的に昇温することが可能で
省エネルギと制御性に優れたヒートポンプ給湯器を提供
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、能力
可変の圧縮機、水熱交換器の第1の熱交換管、流量制御
弁、回転数可変の室外ファンを備えた室外空気熱交換器
を順次接続する一方、上記圧縮機の吐出側と上記室外空
気熱交換器の冷媒入口側とをバイパス路により連通し、
このバイパス路に開閉弁を介在させて冷媒を循環させる
冷凍サイクルと、上記水熱交換器の第1の熱交換管と熱
交換自在の第2の熱交換管の水出口を水配管により貯湯
タンクの上部に接続する一方、この貯湯タンクの下部に
流量可変のポンプと上記第2の熱交換管の水入口を水配
管により順次接続することにより水を循環させる水回路
と、上記貯湯タンク内下部に設置されてこの貯湯タンク
内の水温を検出する水温センサと、上記貯湯タンクに設
けた貯湯タンク制御器またはリモートコントローラから
の貯湯運転開始指令信号を受信したときに貯湯運転を開
始させる一方、上記水温センサにより検出された水温に
基づいてこの貯湯タンク内の貯湯の沸き上げ温度を設定
する制御器と、を具備していることを特徴とするヒート
ポンプ給湯器である。
【0014】この発明によれば、リモートコントローラ
で貯湯運転を開始させるための所要の操作を行なうこと
により、または、貯湯タンク制御器が予め設定した電力
料金が割安の深夜時間帯の開始時刻を計時すること等に
より、これらリモートコントローラまたは貯湯タンク制
御器から貯湯運転開始指令信号が制御器に与えられる
と、貯湯タンク内の貯湯を所定の沸き上げ温度に昇温さ
せる貯湯運転を開始させることができる。
【0015】請求項2の発明は、上記制御器は、貯湯運
転開始時の上記圧縮機の初期運転周波数を上記水温セン
サの水温検出値に基いて決定して圧縮機の回転数を制御
する圧縮機制御手段と、貯湯運転開始から上記ポンプの
流量を漸次所定流量まで増大させるようにポンプを制御
するポンプ制御手段と、貯湯運転開始時、上記流量制御
弁の初期開度を所定時間継続させた後、上記圧縮機の吸
込側温度と上記室外空気熱交換器の蒸発温度との差が所
定値で一定となるように流量制御弁の開度を制御する流
量制御弁開度制御手段と、上記室外空気熱交換器の室外
ファンの単位時間当りの運転回転数を上記圧縮機の運転
周波数と室外温度とに基いていて制御する室外ファン制
御手段と、を具備していることを特徴とするヒートポン
プ給湯器である。
【0016】請求項3の発明は、上記圧縮機制御手段
は、貯湯運転開始後、所定の制御時間毎に上記水熱交換
器の水出口側の水出口温度と上記貯湯の沸き上げ温度設
定値との偏差と、この偏差の変化量を算出し、これら偏
差とその変化量とから上記圧縮機の運転周波数の補正量
を求め、現在の運転周波数をこの補正量により補正する
圧縮機運転周波数補正機能を有し、上記ポンプ制御手段
は、貯湯運転開始後、ポンプ流量を所定流量で維持する
ように制御する機能を有し、上記流量制御弁開度制御手
段は、貯湯運転開始後、上記冷凍サイクルの圧縮機吸込
側温度と室外空気熱交換器の蒸発温度との差であるスー
パーヒート量が所定値で一定となるように流量制御弁の
開度を制御する機能を有し、室外ファン制御手段は、貯
湯運転開始後、上記圧縮機の運転周波数と室外温度に応
じて室外ファンの回転数を制御する機能を有することを
特徴とする請求項2記載のヒートポンプ給湯器である。
【0017】これら請求項2,3に係る発明によれば、
圧縮機、ポンプおよび室外ファンが共に能力可変であっ
て、流量制御弁の開度が制御自在であり、これらをヒー
トポンプ給湯器の貯湯運転開始時と、その貯湯運転の継
続により貯湯温度が安定する安定時とに、それぞれの運
転条件に適合した能力で制御して制御の最適化を図って
いるので、この貯湯運転のみで貯湯タンク内の貯湯の温
度を目標温度の高温まで沸き上げることができ、貯湯運
転効率を向上させることができる。
【0018】請求項4の発明は、上記制御器は、上記貯
湯タンク制御器またはリモートコントローラからの貯湯
運転停止指令信号を受信したときに、貯湯運転を停止さ
せ、あるいは上記水温センサにより検出した水温検出値
に基いて貯湯運転を停止させる機能を有することを特徴
とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のヒートポン
プ給湯器である。
【0019】この発明によれば、貯湯タンク制御器また
はリモートコントローラからの貯湯運転停止信号によ
り、または貯湯タンク内の水温センサの検出値が所定の
貯湯温度を検出したときに貯湯運転を自動的に停止させ
ることができる。
【0020】請求項5の発明は、上記制御器は、上記ポ
ンプの運転を停止させると共に、上記バイパス路の開閉
弁を開弁して除霜運転する除霜運転手段と、この除霜運
転の終了後、上記貯湯運転へ復帰したときの上記圧縮機
の初期運転周波数の目標値を、除霜運転開始前の運転周
波数に所定の係数を乗じた値に設定する手段と、を具備
してなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項
に記載のヒートポンプ給湯器である。
【0021】この発明によれば、バイパス路の開閉弁を
制御器により開弁させることにより、圧縮機からの高温
高圧のガス状冷媒を水熱交換器はバイパスさせて直接室
外空気熱交換器内へ導入して加熱除霜するので、その除
霜を短時間で行なう(クイック除霜)ことができる。ま
た、この除霜運転は冷凍サイクルのいわゆる反転除霜に
よる除霜ではないので、その反転除霜のように水熱交換
器を蒸発器(冷却器)として作用させて貯湯を冷却させ
ることもないので、貯湯を迅速かつ高効率で昇温させる
ことができる。
【0022】さらに、貯湯運転から貯湯運転に復帰させ
るときは、圧縮機を、その初期運転周波数の目標値を、
除霜運転開始前の運転周波数の乗数倍の高い周波数で運
転するので、貯湯の昇温を迅速に行なうことができる。
【0023】請求項6の発明は、上記制御器は、上記冷
凍サイクルを少なくとも収容するケースに設置されてい
ることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載
のヒートポンプ給湯器である。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1〜
図8に基づいて説明する。これらの図中、同一または相
当部分には同一符号を付している。
【0025】図1は本発明の一実施形態に係るヒートポ
ンプ給湯器21の全体構成を示すブロック図である。こ
のヒートポンプ給湯器21は水を図中矢印方向に循環さ
せる水回路31と、この水回路31を循環する水を加熱
する加熱媒体としての冷媒を図中矢印方向に循環させる
ヒートポンプ式冷凍サイクル41とを備えている。
【0026】冷凍サイクル41は、図示しないインバー
タにより運転周波数を制御することにより単位時間当り
の回転数(回転速度)が制御自在で能力可変の圧縮機4
2、水熱交換器43の第1(一次側)の熱交換管43
a、電動弁等よりなる流量調整自在の膨張弁である流量
制御弁44、室外等に設置される空気熱交換器45を冷
媒配管46によりこの順に順次接続して冷媒を循環させ
る閉じたループを構成している。また、圧縮機42の吐
出側と空気熱交換器45の冷媒入口側とは除霜バイパス
路47により連通させており、この除霜バイパス路47
の途中には電磁二方弁等よりなる除霜バイパス弁48を
介装している。
【0027】また、空気熱交換器45には空気と冷媒と
の熱交換を促進させるための能力可変の室外ファン45
aを設ける一方、水熱交換器43には、冷媒の凝縮温度
(熱交中間温度)Tcを検出する凝縮温度センサ43c
を設け、水熱交換器43の出口側近傍の水回路31に、
その水出口温度Twoutを検出する熱交出口水温セン
サ43dを設けている。さらに、室外空気熱交換器45
には冷媒蒸発温度Tを検出する蒸発温度センサ45
b、室外温度を検出する室外温度センサ45c、さら
に、圧縮機42には、その吸込側に吸込温度Tsを検出
する吸込温度センサ42aを設けている。
【0028】そして、これら吸込温度センサ42a、蒸
発温度センサ45b、凝縮温度センサ43c、圧縮機4
2、膨張弁44、除霜バイパス弁48、室外ファン45
aを図示しない信号線により制御器49に電気的に接続
している。
【0029】一方、水回路31は、上記水熱交換器43
の冷媒を通す一次側熱交換管43aと熱交換自在の水を
通す二次側熱交換管43bの水出口側に、貯湯タンク3
2の上部の水入口と給湯口を兼用した水出入口32aを
水配管33aにより接続する一方、この貯湯タンク32
の底部の水出口32bに流量可変のポンプ34の吸込口
を水配管33bにより接続し、このポンプ34の吐出口
を水配管により水熱交換器43の一次側熱交換器43b
の水入口に接続して貯湯タンク32内の貯湯(または貯
水)を、図中矢印方向に循環させる閉じたループを構成
している。ポンプ34は、貯湯運転中は例えば電力料金
が割安の深夜時間帯の約8時間で貯湯タンク32内の貯
湯(水)を一巡させる能力を備えている。
【0030】貯湯タンク32は、その上部の湯出入口3
2aに接続した二股分岐管の一分岐端を水熱交換器43
の出口水路側に接続する一方、他の分岐端を給湯管35
に接続している。一方、貯湯タンク32の底部には、給
水管36に接続された受水口32cと、貯湯タンク32
内の貯水ないし貯湯を供給する水出口32bとを形成
し、この水出口32bに上記水配管33bを介してポン
プ34の吸込口に接続している。
【0031】また、貯湯タンク32内の底部には貯湯タ
ンク32内の貯水(貯湯含む)の温度Twinを検出す
る底部水温センサ37を設けている。
【0032】このように構成された貯湯タンク32は貯
湯槽ケーシング38a内に収容されて貯湯槽38に構成
され、この貯湯槽ケーシング38aには貯湯タンク制御
器である貯湯槽制御器39を配設している。貯湯槽制御
器39は、例えばマイクロプロセッサ等からなり、リモ
ートコントローラ50と制御信号等を双方向で通信自在
に構成され、例えばリモートコントローラ50からの貯
湯運転開始指令信号を受信したとき、または貯湯槽制御
器39の内蔵クロックにより電力料金が割安の深夜時間
帯が開始される時刻(例えば午後11時)を計時したと
きに、貯湯運転開始指令信号を図示しない信号線を介し
て、または赤外線等の無線で制御器49に転送または送
信するように構成されている。また、貯湯槽制御器39
は底部水温センサ37から読み込んだ水温検出値Twi
nを制御器49に転送する機能を備えている。
【0033】制御器49はマイクロプロセッサ等から構
成され、熱源機ケーシング51aに配設される。熱源機
ケーシング51aは、その内部に、上記圧縮機42や室
外空気熱交換器45等の冷凍サイクル41を構成する各
装置と、水回路31の水熱交換器43、ポンプ34およ
び水配管33の一部を収容して熱源機51に構成されて
いる。熱源機51は一対の水配管33a,33bを介し
て貯湯槽38に接続されている。
【0034】制御器49は、吸込側温度センサ42a、
凝縮温度センサ43c、熱交出口水温センサ43d、蒸
発温度センサ45b、室外温度センサ45cに図示しな
い信号線によりそれぞれ電気的に接続され、これら各セ
ンサの検出値を読み込む一方、ポンプ34、圧縮機42
の図示しないインバータ、室外ファン45c、除霜バイ
パス弁48に図示しない信号線によりそれぞれ電気的に
接続され、これらを適宜制御するように構成されてい
る。
【0035】すなわち、制御器49は貯湯タンク32内
の貯湯(貯水を含む)をポンプ34の送水により水回路
31に循環させて水熱交換器43により加熱して目標温
度に昇温させて貯湯タンク32内に貯蔵させて次の給湯
運転に待機する貯湯運転を実行するために必要な各種制
御機能と、この貯湯運転により蒸発器(冷却器)として
作用する室外空気熱交換器45に着霜が発生したとき
に、この着霜を除霜するための除霜運転に貯湯運転を切
り換えるために必要な各種制御機能を備えている。つま
り、制御器49は、水熱交換器43の入口水温を所定値
に設定することにより、貯湯タンク32内の貯湯温度を
所定値に設定して貯湯タンク32内の貯湯が、その所定
温度まで昇温させる貯湯運転モードと、その貯湯運転時
に蒸発器として作用する室外空気熱交換器45に着霜が
発生したときに、その貯湯運転を除霜運転に切り換える
運転モード制御手段、圧縮機42の運転を制御する圧縮
機制御手段、ポンプ34の運転を制御するポンプ制御手
段、流量制御弁44の開度を制御する流量制御弁制御手
段、室外ファン45aの運転を制御する室外ファン制御
手段をそれぞれ備えている。
【0036】図2はこれら制御器49の各制御手段によ
り、貯湯運転する場合に、その運転開始時から貯湯温度
(Twout)が設定値でほぼ安定(一定)する安定時
を経て停止するまでの各段階において、上記圧縮機4
2、ポンプ34、流量制御弁44、室外ファン45aの
運転を制御するときのタイミングチャートを示してい
る。
【0037】すなわち、制御器49の運転モード制御手
段は、例えば貯湯運転開始操作が行なわれたリモートコ
ントローラ50、あるいは所定の深夜時刻を計時した貯
湯槽制御器39からの貯湯運転開始指令信号を受信した
ときに、図1に示すように除霜バイパス弁48を閉弁し
て圧縮機42、水熱交換器43、室外ファン45aの運
転を開始し、水熱交換器43の入口水温を所定値に設定
することにより貯湯の沸き上げ温度の目標値を設定して
貯湯運転を開始する。
【0038】この圧縮機42の運転開始時の初期周波数
Hzは圧縮機制御手段により次の(1)式から求められ
る。
【0039】
【数1】 Hz=−2*Twin+90 ……(1) 但し、Twin:底部水温センサ37による水温検出値 すなわち、圧縮機制御手段は底部水温センサ37からそ
の水温検出値を読み込み、その水温検出値が例えば6℃
の場合は次の(2)式により初期周波数Hzは78Hz
となる。
【0040】
【数2】 −2×6+90=78(Hz) ……(2)
【0041】この初期周波数は貯湯運転の進行に伴って
漸次昇温する水温検出値Twinに基いて所定時間毎、
例えば1分間毎に段階的に上昇させ、次の運転開始時解
除条件のいずれかが充足したと判断した後に所定の周波
数一定で運転する。この運転開始時解除条件としては、
運転開始から10分経過し、かつ(AND)冷凍サイ
クル41のスーパーヒート量TSH>設定スーパーヒー
ト量TSHO−1が成立する場合と、運転開始から2
0分経過する場合と、がある。ここでスーパーヒート量
TSH、設定TSHOとは以下の通りである。
【0042】すなわち、スーパーヒート量TSHは、次
の(3)式により求めることができる。
【0043】
【数3】
【0044】一方、設定スーパーヒート量TSHOは圧
縮機42の実際の運転周波数により例えば次の表1のよ
うに設定される。
【0045】
【表1】
【0046】そして、圧縮機制御手段は、この貯湯運転
時に、上記運転開始時解除条件が充足したことを検出す
ると、図2で示す安定時の制御に移行する。
【0047】すなわち、圧縮機制御手段は所定の制御時
間(例えば60秒)毎に、次の(4)式に示すように熱
交出口水温Twoutと設定温度Tscとの偏差Eおよ
び変化量ΔE(今回のTwoutの値と前回60秒前の
Twoutの値の差)を計算し、これらEとΔEから例
えば次の表2で示す制御規則表から求まる値に0.5を
乗算して周波数指令信号fiの補正値Δfiを求め、現
在の周波数指令信号fiを補正する。
【0048】
【数4】
【0049】
【表2】
【0050】そして、次の(5)式に示すようにこうし
て今回求めた補正値Δfi(n)を前回の周波数指令f
i(n−1)に加算して今回の周波数指令信号fi
(n)を求める。
【0051】
【数5】
【0052】また、上記周波数指令信号fiの補正は例
えば60秒の制御時間毎に補正を行なう。すなわち、図
3に示すように偏差Eは制御器49により常時読み込ん
でいるが、60秒毎に決定する変化量ΔEと、そのとき
の偏差Eにより制御出力表により60秒毎に、周波数指
令補正量Δfi(n)を決定する。但し、設定温度が変
更された時は、そのときの偏差E´と前回から設定温度
が変更された時間までの変化量ΔE´に基いて求められ
た周波数指令補正量Δfi(n)で制御する。
【0053】一方、図2に示すようにポンプ制御手段
は、ポンプ34を、その吐出流量が所定時間(例えば1
分間)毎に例えば0.2L/min、0.6L/mi
n、1.0L/minのように段階的に増大するように
制御し、この後は安定時を含めて例えば1.0L/mi
n等の一定流量で運転する。
【0054】流量制御弁開示制御手段は、貯湯運転開始
時に、所定数の制御パルスを流量制御弁44に与えて、
その開度を所定の初期開度に制御し、その初期開度を所
定時間継続させた後、安定時までは冷凍サイクル41の
スーパーヒートTSH量が所定値で一定となるようにス
ーパーヒート制御を行なう。
【0055】また、流量制御弁開度制御手段は、流量制
御弁44の開度を、次の表3に示すように制御時間TM
毎に設定値(開度)との偏差SHと、前回偏差と今回偏
差との偏差ΔSHとに基いて補正する。この偏差SHは
次の(6),(7)により求められ、表3は、SHが−
5〜5、ΔSHが−3〜3の11×7要素とする。
【0056】
【数6】
【0057】
【表3】
【0058】なお、流量制御弁44の開度制御時間TM
は圧縮機42の実運転周波数(Hz)に応じて例えば次
の表4に示すように設定される。
【0059】
【表4】
【0060】そして、制御器49の室外ファン制御手段
は圧縮機42の運転(ON)のときに室外ファン45a
を運転(ON)し、圧縮機42が停止(OFF)のとき
には室外ファン45aの運転も停止させる。また、室外
ファン制御手段は圧縮機42の運転周波数と室外温度
(外気温)Toutに応じて室外ファン45aの回転数
(rpm)を制御する機能を備えており、例えばヒート
ポンプ貯湯運転における除霜復帰時の室外ファン45a
のファンタップf1〜f8は下記の表5の通りであり、
表6のように外気温Toutの検出値に応じてファンタ
ップが予め設定されている。また、表6中、圧縮機42
の運転周波数が24〜54Hzのときの室外ファン45
aの回転数(rpm)は例えば次の表7に従う。
【0061】
【表5】
【0062】
【表6】
【0063】
【表7】
【0064】そして、制御器49は貯湯槽制御器39と
リモートコントローラ50の少なくともいずれから沸き
上げ停止指令信号を受信したとき、または底部水温セン
サ37により検出した検出値が設定値に達したと判断し
たときに、貯湯運転を停止させる機能を備えている。す
なわち、図2に示すように制御器49は圧縮機42、ポ
ンプ34、室外ファン45aの各運転を停止させると共
に、流量制御弁44を停止開度に制御して貯湯運転を停
止させる機能を備えている。
【0065】図4は上記貯湯運転時に、底部水温センサ
37により検出した入口水温Twinの上昇または下降
に連動して貯湯温度の設定値Tscを制御器49により
段階的に制御する状態を示しており、図4中上向き矢印
は入口水温Twinの昇温を示し、下向き矢印はその降
温を示している。
【0066】例えば貯湯運転中に水熱交換器43のTw
inが19℃から18℃へ低下したことを制御器49に
より検出した場合は貯湯温度設定値Tscを78℃から
81℃に制御する。一方、入口水温Twinが19℃か
ら20℃へ上昇した場合は貯湯温度設定値Tscを81
℃から78℃へ制御する。このために、圧縮機42の運
転周波数を大きく変化させることなく、安定した制御を
行なうことができる。
【0067】そして、貯湯運転が継続すると、貯湯タン
ク32内には、その上部から徐々に設定温度(例えば8
7℃)の湯が上から溜まって行き、底部水温センサ37
により所定の設定水温(例えば30℃)に達したとき
に、貯湯タンク32内がほぼ貯湯設定温度(87℃)の
貯湯で満たされていると判断して貯湯運転を停止させ
る。
【0068】図5はこの貯湯運転の開始から終了までの
熱交出口温度(貯湯温度)Twout、熱交中間温度
(凝縮温度)Tc、底部水温Twin、スーパーヒート
量TSHの変化をそれぞれ示しており、貯湯運転開始
後、凝縮温度、すなわち熱交中間温度Tcを約60℃程
度に保った状態で貯湯設定温度(例えば87℃)の貯湯
を短時間で貯湯タンク32内に貯蔵することができる点
を示している。
【0069】図6はこのように構成されたヒートポンプ
給湯器21の除霜運転時の冷凍サイクル41の冷媒と、
水回路31の水の循環方向を矢印で示している。
【0070】すなわち、貯湯運転時には室外空気熱交換
器45が冷媒の蒸発器として作用し、室外に設置されて
いるので、室外温度センサ45cにより検出される外気
温Toutの条件によっては室外空気熱交換器45cに
着霜が発生して熱交換能力を低下させる。そこで、制御
器49は低下量検出方式により除霜開始条件が充足する
と判断したときに、貯湯運転から除霜運転に切り換え
る。この低下量検出方式は貯湯安定開始、または前回除
霜運転終了時から積算された圧縮機42の運転時間が所
定時間に達したときに室外温度センサ45cにより検出
された室外熱交温度(蒸発温度検出値)TEとその低下
量TEOとに基いて除霜実施条件を決定する。
【0071】すなわち、まず低下量TEOを検出する
が、その検出方法には次の2方法がある。
【0072】(1)まず、貯湯運転開始後、上記運転開
始時解除条件が充足された後、所定時間(例えば5分
間)経過した時点から5分間、室外熱交温度(蒸発温
度)TEを検出し、その最低値をTEOとする。
【0073】(2)あるいは除霜終了後は、除霜終了検
出時より10分経過時より15分までの5分間に検出し
た蒸発温度TEの最低値をTEOとする。
【0074】次の表8はこれら蒸発温度検出値TE,T
EOに基いて除霜実施条件をA,B,Cゾーンとして求
めるものであり、これら各ゾーンA〜Cは図7で示す蒸
発温度検出値TEと前回除霜運転終了時からの経過時間
とに基づいて求められる。
【0075】
【表8】
【0076】したがって、例えば蒸発温度検出値TEが
−20℃以下のときは表8のBゾーンに属するので、表
8に示すように除霜運転は前回の除霜運転終了時から例
えば30分経過後から約4分間運転される。
【0077】そして、この除霜開始条件を充足したと
き、制御器49は除霜バイパス弁48を開弁し、圧縮機
42から吐出された高温高圧のガス状冷媒を、水熱交換
器43と流量制御弁44はバイパスさせて除霜バイパス
路47を通して直接空気熱交換器45に導入し、ここで
凝縮液化する冷媒の凝縮熱により空気熱交換器45を加
熱し、着霜を加熱融霜して除霜するようになっている。
この除霜運転は制御器49により後述する除霜終了条件
が充足されたと判断されるまで続行される。
【0078】この除霜完了検出手段は吸込温度センサ4
2aにより検出した圧縮機42の吸込側温度の検知温度
が、例えば2.5℃以上で80秒継続するか、または、
その検知温度が5℃以上になるか、または、除霜運転が
10分以上継続した場合に、除霜運転が完了したものと
判断し、その判断後、除霜バイパス弁48を図1に示す
ように再び閉弁して除霜運転から再び貯湯運転へ復帰さ
せるように構成されている。
【0079】図8はこのヒートポンプ給湯器21の除霜
運転時の制御器49による制御を示すタイミングチャー
トである。すなわち、制御器49は上記除霜開始条件を
充足したと判断すると、着霜検出として、その着霜検出
から所定時間(例えば20秒)後、これまで全閉中の除
霜バイパス弁48を開弁(ON)させる一方、運転中の
ポンプ34、室外ファン45aの運転を停止(OFF)
させ、圧縮機42の運転周波数を所定の除霜運転周波数
Hzで運転する一方、流量制御弁44の開度を所定の除
霜開度に制御して上記スーパーヒート量一定制御を行な
う。なお、この除霜運転中に何らかの異常により圧縮機
42の運転が停止したときには、除霜運転時間のカウン
トを停止する。
【0080】そして、この除霜運転は、その開始後、所
定時間、例えば10分経過した時、または吸込温度セン
サ42aにより検出された吸込温度検出値TSがTS≧
5℃を成立させたとき、あるいは5℃≧TS≧3℃が8
0秒継続したときに除霜終了条件が充足したと判断して
除霜運転を終了させる。
【0081】図8に示すように除霜運転終了は除霜バイ
パス弁48の閉弁と、ポンプ34、室外ファン45aの
各運転再開とにより実施され、その除霜運転終了後は再
び貯湯運転に復帰する。このとき、室外ファン45aは
貯湯運転の開始から一定の回転数(rpm)で運転され
るが、ポンプ34と圧縮機42は、その運転周波数を所
定時間(例えば1分間経過)毎に所定周波数上昇させ
る。この除霜運転終了後の圧縮機42の初期目標運転周
波数は、除霜運転開始前周波数に所定の係数(例えば
0.9)を乗じた値とする。このように目標周波数を高
く設定して貯湯運転を再開するので、短時間で貯湯設定
温度(例えば87℃)に昇温した貯湯を貯湯タンク32
に貯蔵することができる。
【0082】次に、このように構成されたヒートポンプ
給湯器21の作用を説明する。
【0083】まず、図1に示すように冷凍サイクル41
側を貯湯運転すると、圧縮機42により圧縮された高温
高圧のガス状冷媒が水熱交換器43の一次側熱交換管4
3a内を通ることにより凝縮液化して放熱し、この凝縮
熱(放熱)により水熱交換器44の二次側熱交換管44
b内を通水する水が加熱される。
【0084】一方、この水熱交換器43で凝縮液化した
液冷媒は所定開度の流量制御弁44を通る際に減圧され
ると共に、冷媒流量が適宜流量に制御されて空気熱交換
器45内に流入し、ここで蒸発して外気から吸熱してガ
ス状冷媒の状態で再び圧縮機42内へ、その吸込側から
戻され、再び圧縮機42で圧縮されて水熱交換器43内
へ流入して凝縮液化し、その凝縮熱により二次側熱交換
管43bの通水を加熱し、以下これの繰返しにより水熱
交換器43の二次側熱交換管43bの通水が漸次高温水
に加熱される。
【0085】この水熱交換器43で加熱された温水
(湯)は、その水出口から出て給湯タンク32内へ、そ
の上部の水出入口32aから供給され貯蔵される。
【0086】さらに、この給湯タンク32内の貯湯は、
その底部の水出口32bから流量可変のポンプ34内へ
吸い込まれ、ここで昇圧されてから再び水熱交換器43
の二次側熱交換管43b内を通水し、その通水の際に、
再び一次側熱交換管43a内を通る高温高圧のガス状冷
媒の凝縮熱により加熱されて温水温度をさらに高めて給
湯タンク32内へ、その上部の湯出入口32aから供給
される。以下、これの繰返しにより貯湯タンク32内の
貯湯温度が漸次目標温度まで昇温されたときに貯湯運転
が停止され、給湯運転に備える。そして、給湯運転時に
は、給湯タンク33内の給湯が給湯管35を介して被給
湯部へ給湯される。
【0087】そして、このような貯湯運転中は空気熱交
換器45が室外に設置されるうえに蒸発器(冷却器)と
して作用するので、この空気熱交換器45に着霜が発生
する場合がある。このとき制御器49により上記除霜開
始条件が充足されたと判断すると、この制御器49によ
り除霜バイパス弁48を開弁して貯湯運転から除霜運転
に切り換える。
【0088】すると、圧縮機42からの高温高圧のガス
状冷媒が水熱交換器43はバイパスして空気熱交換器4
5内に直接流入して凝縮液化して放熱するので、その放
熱により空気熱交換器45の着霜を加熱し、ここで融霜
することにより除霜することができる。
【0089】さらに、この空気熱交換器45で凝縮した
冷媒は、圧縮機42へ、その吸込側から戻され、以下、
これの繰返しにより空気熱交換器45の着霜が除霜され
る。このとき制御器49により上記除霜終了条件が充足
したと判断すると、この制御器49により除霜バイパス
弁48を閉じて除霜運転を終了させ、冷凍サイクル41
を再び貯湯運転に復帰させる。
【0090】この貯湯運転への復帰により、上記貯湯運
転が再び繰り返され、貯湯タンク32内の貯湯の温度が
所定値に達すると、水熱交換器43の入口水温を検出す
る底部水温センサ37により所定の設定温度(例えば3
0℃)Twinを検出するので、貯湯タンク33内の貯
湯が所定の設定温度(例えば87℃)に達したものと判
断して圧縮機42やポンプ34、室外ファン45aの運
転を停止させて貯湯運転を終了させ、給湯運転に備えて
待機する。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、リモート
コントローラで貯湯運転を開始させるための所要の操作
を行なうことにより、または、貯湯タンク制御器が予め
設定した電力料金が割安の深夜時間帯の開始時刻を計時
すること等によりこれらリモートコントローラまたは貯
湯タンク制御器から貯湯運転開始指令信号が制御器に与
えられると、所定の沸き上げ温度に昇温された貯湯運転
を開始させることができる。
【0092】また、圧縮機、ポンプおよび室外ファンが
共に能力可変であって、流量制御弁の開度が制御自在で
あり、これらをヒートポンプ給湯器の貯湯運転開始時、
その貯湯運転の継続により貯湯温度が安定する安定時
に、それぞれの運転条件に適合した能力で制御して制御
の最適化を図っているので、この貯湯運転のみで貯湯タ
ンク内の貯湯の温度を目標温度の高温まで沸き上げるこ
とができ、貯湯運転効率を向上させることができる。
【0093】さらに、貯湯タンク制御器またはリモート
コントローラからの貯湯運転停止信号により、または貯
湯タンク内の水温センサの検出値が所定の貯湯温度を検
出したときに貯湯運転を自動的に停止させることができ
る。
【0094】さらにまた、バイパス路の開閉弁を制御器
により開弁させることにより、圧縮機からの高温高圧の
ガス状冷媒を水熱交換器はバイパスさせて直接室外空気
熱交換器内へ導入して加熱除霜するので、その除霜を短
時間で行なう(クイック除霜)ことができる。また、こ
の除霜運転は冷凍サイクルのいわゆる反転除霜による除
霜ではないので、その反転除霜のように水熱交換器を蒸
発器(冷却器)として作用させて貯湯を冷却させること
もないので、貯湯を迅速かつ高効率で昇温させることが
できる。
【0095】さらに、貯湯運転から貯湯運転に復帰させ
るときは、圧縮機を、その初期運転周波数の目標値を、
除霜運転開始前の運転周波数の乗数倍の高い周波数で運
転するので、貯湯の昇温を迅速に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るヒートポンプ給湯器
の貯湯運転時の状態を示すブロック図。
【図2】図1で示すヒートポンプ給湯器の貯湯運転時の
制御方法を示すタイミングチャート。
【図3】図1で示すヒートポンプ給湯器の制御器により
求められる制御時間(60秒)毎の熱交出口水温とその
設定温度との偏差Eとその変化量ΔEとの関係を示す
図。
【図4】図1で示す底部水温センサにより検出された水
温検出値Twinの変化に応じて貯湯温度目標値Tsc
を制御する状態を示す模式図。
【図5】図1で示すヒートポンプ給湯器の貯湯運転開始
から停止までの熱交出口温度Twout、熱交中間(凝
縮)温度Tc、貯湯タンク底部水温Twin、スーパー
ヒート量TSHの各々の変化を示すグラフ。
【図6】図1で示すヒートポンプ給湯器の除霜運転時の
状態を示すブロック図。
【図7】図1で示すヒートポンプ給湯器の複数の除霜運
転ゾーンをそれぞれ示すタイミングチャート。
【図8】図1で示すヒートポンプ給湯器の除霜運転時の
制御方法を示すタイミングチャート。
【図9】従来のヒートポンプ給湯器の構成を示すブロッ
ク図。
【図10】図9で示す従来のヒートポンプ給湯器の貯湯
タンク内水温と凝縮温度の変化をそれぞれ対比して示す
グラフ。
【符号の説明】 21 ヒートポンプ給湯器 31 水回路 32 貯湯タンク 32a 水出入口 32b 水出口 32c 受水口 33,33a,33b 水配管 34 ポンプ 35 給湯管 36 給水管 37 底部水温センサ 38 貯湯槽 38a 貯湯槽ケーシング 41 冷凍サイクル 42 圧縮機 42a 吸込温度センサ 43 水熱交換器 43c 凝縮温度センサ 44 流量制御弁 45 空気熱交換器 45a 室外ファン 45b 蒸発温度センサ 46 冷媒配管 47 除霜バイパス路 48 除霜バイパス弁 49 制御器 50 リモートコントローラ 51 熱源機 51a 熱源機ケーシング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F25B 49/02 520 F25B 49/02 520H (72)発明者 松本 勇司 静岡県富士市蓼原336番地 東芝キヤリア 株式会社内 (72)発明者 明神 一寿 静岡県富士市蓼原336番地 東芝キヤリア エンジニアリング株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 能力可変の圧縮機、水熱交換器の第1の
    熱交換管、流量制御弁、回転数可変の室外ファンを備え
    た室外空気熱交換器を順次接続する一方、上記圧縮機の
    吐出側と上記室外空気熱交換器の冷媒入口側とをバイパ
    ス路により連通し、このバイパス路に開閉弁を介在させ
    て冷媒を循環させる冷凍サイクルと、 上記水熱交換器の第1の熱交換管と熱交換自在の第2の
    熱交換管の水出口を水配管により貯湯タンクの上部に接
    続する一方、この貯湯タンクの下部に流量可変のポンプ
    と上記第2の熱交換管の水入口を水配管により順次接続
    することにより水を循環させる水回路と、 上記貯湯タンク内下部に設置されてこの貯湯タンク内の
    水温を検出する水温センサと、 上記貯湯タンクに設けた貯湯タンク制御器またはリモー
    トコントローラからの貯湯運転開始指令信号を受信した
    ときに貯湯運転を開始させる一方、上記水温センサによ
    り検出された水温に基づいてこの貯湯タンク内の貯湯の
    沸き上げ温度を設定する制御器と、を具備していること
    を特徴とするヒートポンプ給湯器。
  2. 【請求項2】 上記制御器は、 貯湯運転開始時の上記圧縮機の初期運転周波数を上記水
    温センサの水温検出値に基いて決定して圧縮機の回転数
    を制御する圧縮機制御手段と、 貯湯運転開始から上記ポンプの流量を漸次所定流量まで
    増大させるようにポンプを制御するポンプ制御手段と、 貯湯運転開始時、上記流量制御弁の初期開度を所定時間
    継続させた後、上記圧縮機の吸込側温度と上記室外空気
    熱交換器の蒸発温度との差が所定値で一定となるように
    流量制御弁の開度を制御する流量制御弁開度制御手段
    と、 上記室外空気熱交換器の室外ファンの単位時間当りの運
    転回転数を上記圧縮機の運転周波数と室外温度とに基い
    ていて制御する室外ファン制御手段と、を具備している
    ことを特徴とするヒートポンプ給湯器。
  3. 【請求項3】 上記圧縮機制御手段は、貯湯運転開始
    後、所定の制御時間毎に上記水熱交換器の水出口側の水
    出口温度と上記貯湯の沸き上げ温度設定値との偏差と、
    この偏差の変化量を算出し、これら偏差とその変化量と
    から上記圧縮機の運転周波数の補正量を求め、現在の運
    転周波数をこの補正量により補正する圧縮機運転周波数
    補正機能を有し、 上記ポンプ制御手段は、貯湯運転開始後、ポンプ流量を
    所定流量で維持するように制御する機能を有し、 上記流量制御弁開度制御手段は、貯湯運転開始後、上記
    冷凍サイクルの圧縮機吸込側温度と室外空気熱交換器の
    蒸発温度との差であるスーパーヒート量が所定値で一定
    となるように流量制御弁の開度を制御する機能を有し、 室外ファン制御手段は、貯湯運転開始後、上記圧縮機の
    運転周波数と室外温度に応じて室外ファンの回転数を制
    御する機能を有することを特徴とする請求項2記載のヒ
    ートポンプ給湯器。
  4. 【請求項4】 上記制御器は、上記貯湯タンク制御器ま
    たはリモートコントローラからの貯湯運転停止指令信号
    を受信したときに、貯湯運転を停止させ、あるいは上記
    水温センサにより検出した水温検出値に基いて貯湯運転
    を停止させる機能を有することを特徴とする請求項1〜
    3のいずれか1項に記載のヒートポンプ給湯器。
  5. 【請求項5】 上記制御器は、 上記ポンプの運転を停止させると共に、上記バイパス路
    の開閉弁を開弁して除霜運転する除霜運転手段と、この
    除霜運転の終了後、上記貯湯運転へ復帰したときの上記
    圧縮機の初期運転周波数の目標値を、除霜運転開始前の
    運転周波数に所定の係数を乗じた値に設定する手段と、
    を具備してなることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    か1項に記載のヒートポンプ給湯器。
  6. 【請求項6】 上記制御器は、上記冷凍サイクルを少な
    くとも収容するケースに設置されていることを特徴とす
    る請求項1〜5のいずれか1項に記載のヒートポンプ給
    湯器。
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