JP2016023921A - ヒートポンプ給湯システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ヒートポンプ給湯システムにおいて、貯湯タンクユニット側から除霜判定可能なもの、蒸発熱交換器の着霜判定精度の向上を実現可能なもの、等を提供することである。
【解決手段】ヒートポンプ給湯システム1は、貯湯タンクユニット2と、ヒートポンプユニット3と、貯湯タンクユニット2とヒートポンプユニット3とを接続する湯水循環回路4とを備え、湯水を循環させる為の湯水循環回路4の循環ポンプ13を貯湯タンクユニット2側に設け、循環ポンプ13の流量調整によって貯湯温度を調整するものであって、給湯運転中における循環ポンプ13の駆動時間に基づいて、ヒートポンプユニット3に装備された蒸発熱交換器24の着霜状態を判定する主制御ユニット15(着霜判定手段)を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明はヒートポンプ給湯システムに関し、特にヒートポンプユニットに装備された蒸発熱交換器の着霜検知精度の向上を図ったものに関する。
従来から、ヒートポンプ給湯システムが一般に広く普及している。この種のヒートポンプ給湯システムは、冷媒により湯水を加熱するヒートポンプ式加熱回路を備えたヒートポンプユニット、加熱された湯水を貯留する貯湯タンクを備えた貯湯タンクユニット、ヒートポンプユニットと貯湯タンクとの間に湯水を循環させる湯水循環回路等を備え、貯湯タンク内の湯水を湯水循環回路に循環させてヒートポンプ式加熱回路で加熱し、加熱された湯水を貯湯タンク内に戻して貯留し、貯湯タンクから蛇口や風呂等の所望の給湯先に給湯するものである。
上記のヒートポンプ式加熱回路は、圧縮機、凝縮熱交換器、膨張弁、蒸発熱交換器を冷媒配管を介して接続することで構成され、冷媒配管に封入された冷媒を利用して給湯運転が行われる。この給湯運転では、圧縮機と蒸発熱交換器用の送風ファンとが夫々駆動され、凝縮熱交換器によって冷媒配管を流れる冷媒と湯水循環回路を流れる湯水との間で熱交換が行われて湯水が加熱される。
ところで、上記のヒートポンプ式加熱回路においては、蒸発熱交換器で冷媒が外気から吸熱する構造上、寒冷地や冬場等では、蒸発熱交換器の表面に大気中の水蒸気が付着して凍結することで霜が発生する虞がある。蒸発熱交換器に着霜すると、蒸発熱交換器における吸熱効率が著しく低下してしまうので、ヒートポンプ式加熱回路の運転効率が低下してしまうという問題がある。
このため、ヒートポンプ式加熱回路には、一般的に、給湯運転を停止して蒸発熱交換器に付着した霜を取り除く為の除霜運転の機能が設けられている。このような除霜運転の機能としては、以下に説明するような種々の技術が実用化されている。
例えば、特許文献1のヒートポンプ給湯装置において、外気温度と、蒸発熱交換器の出口側の冷媒温度と、圧縮機の駆動時間に基づいて、蒸発熱交換器への着霜を判定し、除霜運転を行う場合、貯湯タンクユニット側では、凍結予防の為に、循環ポンプを低い回転数で駆動し、少量の湯水を凝縮熱交換器をバイパスするように湯水循環回路に循環させ、ヒートポンプユニット側では、膨張弁を全開状態に設定し、圧縮機を駆動し、通常の給湯運転時と同様に冷媒を流すことで凝縮熱交換器での放熱を極力抑制した除霜運転の技術が開示されている。
特許3894190号公報
しかし、特許文献1のヒートポンプ給湯装置では、ヒートポンプユニットに装備された各種の温度センサによって検知される外気温度、蒸発熱交換器の出口側の冷媒温度、圧縮機の駆動時間をパラメータとして利用することで、蒸発熱交換器の着霜を判定しているが、これらのパラメータの変動だけでは蒸発熱交換器の着霜を捉えきれない場合がある。
即ち、従来から、ヒートポンプユニットの設置環境や周囲の湿度、給湯運転中のヒートポンプサイクルの変化(ヒートポンプ式加熱回路の出力変化)等が影響して、ヒートポンプユニット側で得られるパラメータから着霜状態を検知していなくても、予期せずに蒸発熱交換器に着霜が発生してしまう可能性がある。
本発明の目的は、ヒートポンプ給湯システムにおいて、貯湯タンクユニット側から除霜判定可能なもの、蒸発熱交換器の着霜判定精度の向上を実現可能なもの、等を提供することである。
請求項1のヒートポンプ給湯システムは、貯湯タンクユニットと、ヒートポンプユニットと、前記貯湯タンクユニットと前記ヒートポンプユニットとを接続する湯水循環回路とを備えたヒートポンプ給湯システムであって、湯水を循環させる為の前記湯水循環回路の循環ポンプを前記貯湯タンクユニット側に設け、前記循環ポンプの流量調整によって貯湯温度を調整するヒートポンプ給湯システムにおいて、給湯運転中における前記循環ポンプの駆動時間に基づいて、前記ヒートポンプユニットに装備された蒸発熱交換器の着霜状態を判定する着霜判定手段を備えたことを特徴としている。
請求項2のヒートポンプ給湯システムは、請求項1の発明において、前記着霜判定手段は、前記循環ポンプの連続駆動時間が第1設定時間以上になった場合に、前記蒸発熱交換器に着霜ありと判定することを特徴としている。
請求項3のヒートポンプ給湯システムは、請求項1又は2の発明において、前記着霜判定手段は、前記循環ポンプの最小回転数状態での連続駆動時間が第2設定時間以上になった場合に、前記蒸発熱交換器に着霜ありと判定することを特徴としている。
請求項4のヒートポンプ給湯システムは、請求項1〜3の何れか1項の発明において、前記着霜判定手段が前記蒸発熱交換器に着霜ありと判定した場合、前記貯湯タンクユニットから前記ヒートポンプユニットに対して除霜運転を行う指令信号を送信することを特徴としている。
請求項1の発明によれば、給湯運転中における循環ポンプの駆動時間に基づいて、ヒートポンプユニットに装備された蒸発熱交換器の着霜状態を判定する着霜判定手段を備えたので、貯湯タンクユニット側の循環ポンプの駆動時間を着霜判定のパラメータとして利用することで、ヒートポンプユニット側の着霜判定では検知しきれなかった蒸発熱交換器の着霜状態を貯湯タンクユニット側から判定することができる。
請求項2の発明によれば、着霜判定手段は、循環ポンプの連続駆動時間が第1設定時間以上になった場合に、蒸発熱交換器に着霜ありと判定するので、給湯運転が長時間(第1設定時間)に及んだ場合には、蒸発熱交換器に着霜があって、ヒートポンプユニットが湯水循環回路を循環する湯水を目標給湯量に沸き上げられない状態であると、貯湯タンクユニット側から判定することで、蒸発熱交換器の着霜判定精度が向上する。
請求項3の発明によれば、着霜判定手段は、循環ポンプの最小回転数状態での連続駆動時間が第2設定時間以上になった場合に、蒸発熱交換器に着霜ありと判定するので、目標給湯温度を確保する為に、循環ポンプの回転数を低下させて最小回転数(最少吐出量)状態に設定して一定時間(第2設定時間)経過した場合には、蒸発熱交換器に着霜があって、ヒートポンプユニットが湯水循環回路を循環する湯水を目標給湯温度に沸き上げられない低出力状態であると、貯湯タンクユニット側から判定することで、蒸発熱交換器の着霜判定精度が向上する。
請求項4の発明によれば、着霜判定手段が蒸発熱交換器に着霜ありと判定した場合、貯湯タンクユニットからヒートポンプユニットに対して除霜運転を行う指令信号を送信するので、従来の着霜判定に利用されているヒートポンプユニット側のパラメータ(外気温度、蒸発熱交換器の出口側の冷媒温度、圧縮機の駆動時間等)に加えて、貯湯タンクユニット側の循環ポンプの駆動時間をパラメータとして利用して除霜運転を実行することができる。
本発明の実施例に係るヒートポンプ給湯システムの概略構成図である。 着霜判定制御の制御フローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
先ず、本発明に係るヒートポンプ給湯システム1の全体構成について説明する。
図1に示すように、ヒートポンプ給湯システム1は、湯水を貯留する貯湯タンク6を備えた貯湯タンクユニット2、貯湯タンク6の湯水の加熱を行うヒートポンプ式加熱回路20を備えたヒートポンプユニット3、貯湯タンク6とヒートポンプユニット3との間に湯水を循環させる湯水循環回路4、ヒートポンプ給湯システム1を制御する制御ユニット5等を備えている。
次に、貯湯タンクユニット2について説明する。
図1に示すように、貯湯タンクユニット2は、縦長筒状の外周面を有する貯湯タンク6、各種の通路類4,7,8、開閉弁11、混合弁12、循環ポンプ13、各種の湯水温度センサ14a〜14i、主制御ユニット15等を備え、これらを薄鋼板製の箱状の外装ケース17に収納して構成されている。
貯湯タンク6は、ヒートポンプ式加熱回路20で加熱された高温の湯水(例えば、65〜90℃)を貯留するものである。貯湯タンク6には、複数の湯水温度センサ14a〜14dが高さ方向所定間隔おきの位置に設けられている。
貯湯タンク6の下端部には、湯水循環回路4の上流端と給水通路7の下流端とが接続されている。給水通路7には、貯湯タンク6へ低温の上水を供給する為の開閉弁11が設けられている。貯湯タンク6の上端部には、湯水循環回路4の下流端と出湯通路8の上流端とが接続され、湯水循環回路4から戻された高温の湯水を貯湯タンク6内に貯留し、給湯時には貯湯タンク6内の高温の湯水を出湯通路8に供給し、混合弁12で温度調整してから出湯することができる。給水通路7には、湯水温度センサ14eが設けられ、出湯通路8には、湯水温度センサ14f,14gが設けられている。
次に、湯水循環回路4について説明する。
図1に示すように、湯水循環回路4は、貯湯タンク6とヒートポンプユニット3との間に湯水を循環させて加熱する閉回路であり、上流低温側通路部4a、ケース外低温側通路部4b、下流低温側通路部4c、上流高温側通路部4d、ケース外高温側通路部4e、下流高温側通路部4f、ケース内通路部とケース外通路部とを接続する為の複数の接続継手18a〜18d等を有している。
貯湯タンクユニット2側の上流低温側通路部4aには、湯水循環回路4に湯水を循環させる為の循環ポンプ13が設けられ、この循環ポンプ13の流量調整によって貯湯温度を調整することができる。ヒートポンプユニット3側の外装ケース37内において、上流低温側通路部4aには、凝縮熱交換器22に流入する湯水温度を検出する為の湯水温度センサ14hが設けられ、下流高温側通路部4fには、凝縮熱交換器22から流出する湯水温度を検出する為の湯水温度センサ14iが設けられている。
循環ポンプ13は、回転軸の回転数を検出可能なエンコーダを備えた公知の遠心ポンプで構成されている。主制御ユニット15は、エンコーダからの信号に基づいて循環ポンプ13の現在の回転軸の回転数を算出し、この算出された回転数に基づいて循環ポンプ13をフィードバック制御するものである。循環ポンプ13は、その回転数が例えば850〜5000rpmの範囲で制御され、この回転数に応じて湯水吐出量が設定される。尚、最小回転数(850rpm)状態で循環ポンプ13が駆動されている場合の湯水循環回路4の循環流量は、例えば0.4L/minに設定される。
次に、ヒートポンプユニット3について説明する。
図1に示すように、ヒートポンプユニット3は、冷媒により湯水を加熱するヒートポンプ式加熱回路20、主制御ユニット15に接続され且つヒートポンプ式加熱回路20を制御する補助制御ユニット35等を備え、これらを箱状の外装ケース37に収納して構成されている。
ヒートポンプ式加熱回路20は、圧縮機21、湯水加熱用の凝縮熱交換器22、高圧の冷媒を急膨張させて温度と圧力を下げる膨張弁23、外気熱吸収用の蒸発熱交換器24を有し、これら機器が冷媒配管25を介して接続されて構成され、冷媒配管25に収容された冷媒を利用して給湯運転を行う。ヒートポンプ式加熱回路20は、さらに、送風モータ27aで駆動される蒸発熱交換器用の送風ファン27、除霜運転の為のバイパス通路31及び除霜電磁弁32を有している。
圧縮機21は、内蔵モータの駆動によって気相状態の冷媒を断熱圧縮して温度上昇させる公知の密閉型圧縮機である。
凝縮熱交換器22は、冷媒配管25の一部となる一次側熱交換通路部22aと、湯水循環回路4の一部となる二次側熱交換通路部22bとを有する二重管で構成されている。この凝縮熱交換器22において、一次側熱交換通路部22aを流れる冷媒と二次側熱交換通路部22bに供給される湯水との間で熱交換され、湯水は加熱され冷媒は冷却され液化する。
膨張弁23は、液相状態の冷媒を断熱膨張させ温度低下させる公知の膨張弁である。この膨張弁23は、絞り量が可変な制御弁からなる。
蒸発熱交換器24は、冷媒配管25の一部を構成する蒸発器通路部24aを有し、この蒸発器通路部24aは伝熱管と複数のフィンとを有している。この蒸発熱交換器24において、蒸発器通路部24aを流れる冷媒と外気との間で熱交換され、冷媒は外気から吸熱して気化する。
冷媒配管25は、圧縮機21の吐出側と凝縮熱交換器22の入口側(一次側熱交換通路部22aの上流端)とを接続する冷媒通路25a、凝縮熱交換器22の出口側(一次側熱交換通路部22aの下流端)と膨張弁23の入口側とを接続する冷媒通路25b、膨張弁23の出口側と蒸発熱交換器24の入口側とを接続する冷媒通路25c、蒸発熱交換器24の出口側と圧縮機21の導入側とを接続する冷媒通路25dを備えている。
冷媒配管25には、圧縮機21の吐出側に設けられ且つ圧縮機21から吐出する冷媒温度を検知する圧縮機吐出側温度センサ29a、膨張弁23の入口側に設けられ且つ膨張弁23に流入する冷媒温度を検知する膨張弁入口側温度センサ29b、蒸発熱交換器24の入口側に設けられ且つ蒸発熱交換器24に流入する冷媒温度を検知する蒸発熱交換器入口側温度センサ29c、蒸発熱交換器24の出口側に設けられ且つ蒸発熱交換器24から流出する冷媒温度を検知する蒸発熱交換器出口側温度センサ29d等が設けられている。外装ケース37又は蒸発熱交換器24には、外気温度を検知する外気温度センサ29eが設けられている。
冷媒配管25には、凝縮熱交換器22と膨張弁23とをバイパスするように、冷媒通路25aと冷媒通路25cとに接続されたバイパス通路31が設けられている。バイパス通路31には、凝縮熱交換器22と膨張弁23とに並列接続されるように且つ除霜運転時に補助制御ユニット35によって開閉制御される除霜電磁弁32が設けられている。蒸発熱交換器24の着霜を検知した場合には、除霜電磁弁32を開放して除霜運転を行う。
ヒートポンプ式加熱回路20の給湯運転時において、圧縮機21により高圧に圧縮された加熱状態の冷媒は、凝縮熱交換器22の一次側熱交換通路部22aに送られ、循環ポンプ13の駆動により貯湯タンク6から二次側熱交換通路部22bに流入した水と熱交換してその水を暖め、温度低下して液化した冷媒は膨張弁23に送られ、加熱された湯水が貯湯タンク6に送られ貯留され、ヒートポンプ式加熱回路20を経由する加熱動作を繰り返すことで貯湯タンク6に高温の湯水が貯留される。
次に、制御ユニット5について説明する。
図1に示すように、ヒートポンプ給湯システム1は、主制御ユニット15と補助制御ユニット35からなる制御ユニット5によって制御される。各種の温度センサ等の検出信号が制御ユニット5に送信され、この制御ユニット5により、貯湯タンクユニット2とヒートポンプユニット3の動作、各種のポンプの作動・停止、各種の弁の開閉状態の切り換え及び開度調整等を制御し、各種運転(給湯運転、除霜運転等)を実行する。
主制御ユニット15は、ユーザーが操作可能な操作リモコン39との間でデータ通信可能であり、操作リモコン39のスイッチ操作により目標給湯温度が設定されると、その目標給湯温度データが操作リモコン39から主制御ユニット15に送信される。補助制御ユニット35は、主制御ユニット15との間でデータ通信可能であり、主制御ユニット15からの指令に従ってヒートポンプ式加熱回路20の各種機器(圧縮機21、膨張弁23、送風モータ27a、除霜電磁弁32等)の駆動制御を行う。
ここで、ヒートポンプユニット3側で実行される除霜運転について説明する。
補助制御ユニット35は、外気温度(例えば3℃)、蒸発熱交換器24から流出する冷媒温度(例えば0℃)、蒸発熱交換器24を流れる冷媒温度の差分(例えば出口冷媒温度と入口冷媒温度の差分が例えば0℃)、凝縮熱交換器22から流出する湯水温度の差分(例えば目標給湯温度と実出湯温度の差分が例えば10℃)等に基づいて、蒸発熱交換器の着霜状態を判定し、着霜ありと判定した場合、給湯運転を停止し、除霜用電磁弁32を開弁してバイパス回路31を導通状態に設定し、ポンプとして駆動される圧縮機21からの非圧縮状態の冷媒を、凝縮熱交換器22と膨張弁23を流さずにバイパス回路31側を流して蒸発熱交換器24に一気に流入することで除霜を行う除霜運転を実行可能である。
次に、貯湯タンクユニット2側で実行される着霜判定制御について説明する。
主制御ユニット15(着霜判定手段に相当する)は、給湯運転中における循環ポンプ13の駆動時間に基づいて、ヒートポンプユニット3に装備された蒸発熱交換器24の着霜状態を判定する着霜判定制御を実行可能である。
即ち、主制御ユニット15は、循環ポンプ13の連続駆動時間が第1設定時間(例えば4時間)以上になった場合に、蒸発熱交換器24に着霜ありと判定し、また、循環ポンプ13の最小回転数(例えば850rpm)状態での連続駆動時間が第2設定時間(例えば15分)以上になった場合に、蒸発熱交換器24に着霜ありと判定する。
主制御ユニット15が蒸発熱交換器24に着霜ありと判定した場合、貯湯タンクユニット2側の主制御ユニット15からヒートポンプユニット3側の補助制御ユニット35に対して除霜運転を行う指令信号を送信し、この指令信号に基づいて、補助制御ユニット35は、上述した除霜運転を実行することができる。
次に、循環ポンプ13が駆動している給湯運転の際に、主制御ユニット15により自動的に実行される着霜判定制御について、図2のフローチャートに基づいて説明する。尚、図中の符号Si(i=1,2,・・)は各ステップを示す。この着霜判定制御の制御プログラムは、主制御ユニット15に予め格納されている。
図2のフローチャートにおいて、この制御が開始されると、最初にS1において、ユーザーの操作や各種のセンサの検知信号に基づいて給湯運転の開始条件成立か否か判定される。給湯運転を開始する為の条件が成立している場合、つまり、S1の判定がYesの場合、S2に移行し、S1の判定がNoのうちはS1を繰り返す。
次に、S2において、給湯運転を開始し、S3に移行する。即ち、S2の段階では、主制御ユニット15は、ヒートポンプユニット3側の補助制御ユニット35に対して給湯運転開始指令信号を送信してヒートポンプ式加熱回路20を稼動し、循環ポンプ13を駆動して目標給湯温度になるように流量調整を行い、第1タイマーをスタートし、S3に移行する。
次に、S3において、第1タイマーの信号を読み込み、循環ポンプ13の連続駆動時間が第1設定時間(例えば4時間)以上か否かを判定する。循環ポンプ13の駆動時間が長時間に及んでいる場合、つまり、S3の判定がYesの場合、S9に移行して給湯運転を停止する。循環ポンプ13の駆動時間が長時間に及んでいない場合、つまり、S3の判定がNoの場合、S4に移行する。
次に、S4において、循環ポンプ13に設けられたエンコーダからの信号を読み込み、このエンコーダ信号に基づいて、循環ポンプ13の現在の回転数を算出し、この回転数が最小回転数か否かを判定する。循環ポンプ13が最小回転数で駆動している場合、つまり、S4の判定がYesの場合、S5に移行する。循環ポンプ13が最小回転数を上回る回転数で駆動している場合、つまり、S4の判定がNoの場合、S7に移行し、S7において、第2タイマーが作動中の場合は第2タイマーをリセットして、S3に戻る。
尚、循環ポンプ13の回転数は、凝縮熱交換器22の二次側熱交換通路部22bから流出する湯水が目標給湯温度になるように制御されるが、蒸発熱交換器24に着霜があると、ヒートポンプ式加熱回路20の加熱能力(熱交換能力)が低下するので、循環ポンプ13の回転数を既定値より下げて、湯水循環回路4の湯水流量を下げることで、凝縮熱交換器22での温度上昇量を増やし、目標給湯温度を確保するような制御が行われる。
次に、S5において、循環ポンプ13の最小回転数状態での連続駆動時間を計時する為の第2タイマーが作動中か否かを判定し、第2タイマーが作動している場合、つまり、S5の判定がYesの場合、S8に移行する。第2タイマーが作動していない場合、つまり、S5の判定がNoの場合、S6に移行し、第2タイマーをスタートし、S8に移行する。
次に、S8において、第2タイマーの信号を読み込み、循環ポンプ13の最小回転数状態での連続駆動時間が第2設定時間(例えば15分)以上か否かを判定する。循環ポンプ13の最小回転数状態での駆動時間が一定時間続いている場合、つまり、S3の判定がYesの場合、S9に移行する。循環ポンプ13の最小回転数状態での駆動時間が第2設定時間未満の場合、つまり、S3の判定がNoの場合、S3に戻る。
次に、S9において、給湯運転を停止し、S10に移行する。即ち、主制御ユニット15は、補助制御ユニット35に給湯運転停止指令信号を送信してヒートポンプ式加熱回路20を停止し、循環ポンプ13を停止し、第1,第2タイマーをリセットし、S10に移行し、一連の制御を終了する。
次に、S10において、主制御ユニット15は、補助制御ユニット35に除霜運転開始し指令信号を送信する。そして、ヒートポンプユニット3側においては、除霜運転が実行される。即ち、圧縮機21から吐出される冷媒(ホットガス)を、バイパス通路31を通して蒸発熱交換器24に一気に流すことで、蒸発熱交換器24に付着した霜を溶融することで除霜を行う。
次に、本発明のヒートポンプ給湯システムの作用及び効果について説明する。
ヒートポンプ給湯システム1は、給湯運転中における循環ポンプ13の駆動時間に基づいて、ヒートポンプユニット3に装備された蒸発熱交換器24の着霜状態を判定する主制御ユニット15(着霜判定手段)を備えたので、貯湯タンクユニット2側の循環ポンプ13の駆動時間を着霜判定のパラメータとして利用することで、ヒートポンプユニット3側の着霜判定では検知しきれなかった蒸発熱交換器24の着霜状態を貯湯タンクユニット2側から判定することができる。
また、主制御ユニット15は、循環ポンプ13の連続駆動時間が第1設定時間以上になった場合に、蒸発熱交換器24に着霜ありと判定するので、給湯運転が長時間(第1設定時間)に及んだ場合には、蒸発熱交換器24に着霜があって、ヒートポンプユニット3が湯水循環回路4を循環する湯水を目標給湯量に沸き上げられない状態であると、貯湯タンクユニット2側から判定することで、蒸発熱交換器24の着霜判定精度が向上する。
さらに、主制御ユニット15は、循環ポンプ13の最小回転数状態での連続駆動時間が第2設定時間以上になった場合に、蒸発熱交換器24に着霜ありと判定するので、目標給湯温度を確保する為に、循環ポンプ13の回転数を低下させて最小回転数(最少吐出量)状態に設定して一定時間(第2設定時間)経過した場合には、蒸発熱交換器24に着霜があって、ヒートポンプユニット3が湯水循環回路4を循環する湯水を目標給湯温度に沸き上げられない低出力状態であると、貯湯タンクユニット2側から判定することで、蒸発熱交換器24の着霜判定精度が向上する。
主制御ユニット15が蒸発熱交換器24に着霜ありと判定した場合、貯湯タンクユニット2からヒートポンプユニット3に対して除霜運転を行う指令信号を送信するので、従来の着霜判定に利用されているヒートポンプユニット3側のパラメータ(外気温度、蒸発熱交換器24の出口側の冷媒温度、圧縮機21の駆動時間等)に加えて、貯湯タンクユニット2側の循環ポンプ13の駆動時間をパラメータとして利用して除霜運転を実行することができる。
次に、前記実施例を部分的に変更した形態について説明する。
[1]前記実施例の除霜判定制御において、補助制御ユニット35は、S10で主制御ユニット15からの除霜運転開始指令信号を受信した直後に除霜運転を開始しているが、特にこの開始条件に限定する必要はなく、主制御ユニット15から除霜運転開始指令信号を受信し且つ外気温度が設定温度(例えば5℃)以下の場合に、除霜運転を開始しても良く、除霜運転開始指令信号を受信してからの開始条件は適宜変更可能である。
[2]前記実施例のバイパス通路31は、凝縮熱交換器22と膨張弁23とをバイパスするように設けられているが、特にこの構造に限定する必要はなく、膨張弁23のみをバイパスするように設けられても良く、除霜回路の構造は適宜変更可能である。
[3]前記実施例の凍結予防運転制御において、最小回転数や第1,第2設定時間は、ほんの1例を示したに過ぎず、適宜変更可能である。
[4]その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態を包含するものである。
1 ヒートポンプ給湯システム
2 貯湯タンクユニット
3 ヒートポンプユニット
4 湯水循環回路
13 循環ポンプ
15 主制御ユニット(着霜判定手段)
24 蒸発熱交換器

Claims (4)

  1. 貯湯タンクユニットと、ヒートポンプユニットと、前記貯湯タンクユニットと前記ヒートポンプユニットとを接続する湯水循環回路とを備えたヒートポンプ給湯システムであって、湯水を循環させる為の前記湯水循環回路の循環ポンプを前記貯湯タンクユニット側に設け、前記循環ポンプの流量調整によって貯湯温度を調整するヒートポンプ給湯システムにおいて、
    給湯運転中における前記循環ポンプの駆動時間に基づいて、前記ヒートポンプユニットに装備された蒸発熱交換器の着霜状態を判定する着霜判定手段を備えたことを特徴とするヒートポンプ給湯システム。
  2. 前記着霜判定手段は、前記循環ポンプの連続駆動時間が第1設定時間以上になった場合に、前記蒸発熱交換器に着霜ありと判定することを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプ給湯システム。
  3. 前記着霜判定手段は、前記循環ポンプの最小回転数状態での連続駆動時間が第2設定時間以上になった場合に、前記蒸発熱交換器に着霜ありと判定することを特徴とする請求項1又は2に記載のヒートポンプ給湯システム。
  4. 前記着霜判定手段が前記蒸発熱交換器に着霜ありと判定した場合、前記貯湯タンクユニットから前記ヒートポンプユニットに対して除霜運転を行う指令信号を送信することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のヒートポンプ給湯システム。
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