JP2007308865A - 剥離用シリコーン組成物 - Google Patents

剥離用シリコーン組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2007308865A
JP2007308865A JP2007109904A JP2007109904A JP2007308865A JP 2007308865 A JP2007308865 A JP 2007308865A JP 2007109904 A JP2007109904 A JP 2007109904A JP 2007109904 A JP2007109904 A JP 2007109904A JP 2007308865 A JP2007308865 A JP 2007308865A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
mass
release
parts
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007109904A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Yamamoto
謙児 山本
Masahiko Ogawa
匡彦 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP2007109904A priority Critical patent/JP2007308865A/ja
Publication of JP2007308865A publication Critical patent/JP2007308865A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Paper (AREA)

Abstract

【解決手段】 成分(A)として、一般式(1)で示され1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を持つオルガノポリシロキサンを50%以上含むことを特徴とする剥離紙又は剥離フィルムの離型コーティング層の形成が可能な付加硬化型シリコーン組成物。
【化1】
Figure 2007308865

(aはc≦a≦c+2、bは50≦b≦5000、cは6≦c≦bを満たす整数。dは0、1、2又は3、eは0、1又は2、fは0又は1であり、Rはアルケニル基、Rはアルケニル基を含有しない一価炭化水素基である。)
【効果】 本発明の組成物は、紙、ラミネート紙、プラスチックフィルムなどに塗布して加熱硬化させることにより速やかに硬化し、各種の粘着剤に対して重い剥離力を有する硬化皮膜を形成する。形成された硬化皮膜は粘着剤の粘着力を低下させることなく各種の基材に対して良好な密着性を示す。
【選択図】 なし

Description

本発明は重剥離用途向けに適した剥離紙・フィルム用シリコーン組成物を提供する。アルキッド樹脂やアクリル樹脂などの有機樹脂を含まず、シリコーンレジンなどの重剥離コントロール剤も用いることなく重剥離を示す剥離紙・フィルム用シリコーン組成物。
紙、合成樹脂フィルム、合成繊維布などの各種基材表面に剥離性硬化皮膜を形成させることで、感圧接着剤などの粘着物質に対して剥離性を示す材料を得る方法は古くから知られている。この様な剥離性硬化皮膜を形成する材料としてシリコーン組成物が使用されており、アルケニル基含有オルガノポリシロキサンとオルガノハイドロジェンポリシロキサンと白金系化合物からなるシリコーン組成物が提案されている。(特許文献1、2参照)
しかし、これらのシリコーン組成物の硬化皮膜は、ラベルやテープ類などの軽剥離な用途には有用であるが、工程紙などの重い剥離力を必要とする用途には適さないという問題があった。
この問題を解決する方法として、溶剤可溶性オルガノポリシロキサンレジンを配合して剥離力を調整する方法が提案されており、RSiO1/2(式中、Rは1価の炭化水素基)及びSiO4/2で示されるシロキサン単位からなるMQレジンをシリコーン組成物に配合する方法が開示されている。(特許文献3〜6参照)これらの方法は、中程度の剥離力を得るためには使用できるが、配合比率を増やしてより重い剥離性を達成しようとすると、皮膜の硬化性の低下、密着性の不足、テープやラベルの粘着面への移行等の問題を生じ、実用性に劣る欠点があった。
より重い剥離力を得るために配合用レジンの改良が提案されており、例えば上述のMQレジンにRSiO2/2もしくはRSiO3/2で示されるシロキサン単位を含有させる方法が開示されている。(特許文献7〜10参照)しかし、剥離力の調整範囲は広げられるものの中程度の剥離力に留まっており、保存安定性が低い問題もあった。
また、RSiO3/2及びSiO4/2から成るレジンを利用することが提案されている。(特許文献11〜14参照)しかし、主に三次元構造からなり残存シラノール基を多く持つレジン成分は、末端処理を施したとしても剥離剤への溶解性に乏しく剥離力の再現性が得られ難いなど、剥離紙用シリコーン組成物としての使用には適するものではなかった。
そのため、現在でも工程紙などの重い剥離力を必要とする用途にはポリプロピレン系、アミノアルキッド系、アクリル系、ポリイソシアネート系などの有機樹脂からなる剥離紙用樹脂組成物が利用されている。(特許文献15参照)
これらの樹脂は離型性に乏しいため、シリコーンを利用した改良が多く提案されており、シリコーン変性アルキッド樹脂(特許文献16参照)、シリコーン変性アクリル樹脂(特許文献17参照)、シリコーン変性アルキッド樹脂(特許文献18参照)、アミノ樹脂とシリコーン樹脂(特許文献19参照)からなる剥離剤組成物が挙げられる。
このように多くの改良により優れた有機樹脂系の重剥離組成物が供給されるようになったが、いまだに、これら組成物を塗工して剥離層を形成する際には150℃以上の硬化乾燥温度が必要な状況にあることは変わりない。この熱は剥離紙表面を荒らして美観を低下させ、エネルギー消費量が嵩むという点では生産コストを上昇させる問題があり、より低温で硬化することのできる組成物が求められている。
特に最近ではフィルム基材が工程剥離材としても多く用いられるようになっており、例えば多層セラミックス基板、積層セラミックスコンデンサー等に使用されるセラミックスグリーンシートの製造については、特許文献20〜22に開示されている。
最近では、多層セラミックス基板やコンデンサーの小型化及び大容量化が求められセラミック層の多層化と薄層化が進んでいる。それにともない剥離フィルムの表面平滑性の要求はより高くなり、離型層を形成する際の熱変形が問題になってきている。更にコスト面から剥離フィルムの薄膜化も進み、耐熱性を低下させる方向に働いている。このためより低温で硬化可能な離型剤が求められている。
剥離フィルムが用いられる他の用途を見てみると、液晶偏光板、位相差板等の粘着剤層保護用には、主にポリエステルフィルムを基材とする剥離フィルムが使用されている。最近の大画面化や高品位な画質が求められるようになるに従い、必要な加工精度を達成するには剥離フィルム形状にも高い精度が求められるようになってきている。ここでも上述と同様に離型層を形成する際の加熱は、変形による精度低下要因となりため問題の一つであり、より低温で硬化させることのできる離型剤が求められるようになってきている。
しかし、上述の通り、MQレジンなどシリコーンレジン成分を利用する重剥離コントロール剤では必要なレベルまで剥離力を重くできないばかりか、配合量を増やしていくとキュアー性や密着性の悪化が顕著になる。同じシリコーンではあるがレジン成分とシリコーン剥離剤とは相溶性が低く、配合量を増やしていけば剥離特性の再現性が低下するだけでなくシリコーン本来の剥離の滑らかさは損なわれることになる。
シリコーン剥離剤は優れた離型性が得られるよう、主成分となるオルガノポリシロキサンは基本的に二次元的な直鎖構造を有している。そこで、この直鎖構造を分岐させ部分的にレジンに似た構造を組み込んだところ、重剥離コントロール剤で見られた欠点を改善でき本発明の目的を達成できることが分かった。
直鎖状のオルガノポリシロキサンを分岐させる類似の試みは以前からなされており、シリコーン粘着剤に対する離型性の向上についての提案が見られる。(特許文献23〜25参照)しかし、密着性や剥離速度依存性の改良を目的としたものであり、実質的に分岐の少ないものか重合度の小さいものであり重剥離を目的としたものはなかった。
特公昭49−26798号公報 特開昭62−86061号公報 特開昭52−86985号公報 特開昭59−84953号公報 特開平1−215857号公報 特開2005−255928号公報 特開平3−2270号公報 特開平7−126532号公報 特表2005−509046号公報 特許3553111号公報 特開平6−9929号公報 特開平10−237306号公報 特開平10−245540号公報 特許3635181号公報 特公昭57−48013号公報 特公昭58−53680号公報 特公昭61−13507号公報 特公平4−20954号公報 特開2000−95929号公報 特開平11−300894号公報 特許2932911号公報 特許第3459722号公報 特許1748317号公報 特開平9−78032号公報 特開平11−193366号公報
シリコーン剥離組成物であればフィルム基材を熱劣化させることのない低い温度で剥離紙及び剥離フィルムの生産ができる。更に、有機樹脂系に比べ剥離紙を剥がす際に滑らかに剥がせる長所は、薄層化の進む粘着層やグリーンシートを変形あるいは破損させるような余計な応力がかからないようにするだけでなく、剥離面に良好な平滑性を付与できるため高い加工精度を求められる状況には有利である。しかし従来の方法では工程用などに実用的なレベルにまでシリコーン剥離組成物の剥離力を重くすることができない問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、優れた硬化性と剥離特性を有するシリコーン剥離剤組成物でありかつ、有機樹脂系剥離剤相当の重剥離性を有する組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意努力を行った結果、成分(A)として、下記一般式(1)で示され、1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を持つオルガノポリシロキサンを50%以上含むことを特徴とする、剥離紙又は剥離フィルムの離型コーティング層の形成が可能な付加硬化型シリコーン組成物。
Figure 2007308865

(ここで、aはc≦a≦c+2、bは50≦b≦5000、cは6≦c≦bを満たす整数である。dは0、1、2又は3、eは0、1又は2、fは0又は1であり、Rはアルケニル基、Rはアルケニル基を含有しない一価炭化水素基である。)
及び、(A)請求項1の一般式(1)で示され、1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を持つオルガノポリシロキサン100質量部、
(B)一般式(2)で示される、1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を持つオルガノポリシロキサン10〜100質量部、
Figure 2007308865

(ここで、gはg=i+2、hは50≦h≦10000、iは0≦i≦5を満たす整数であり、Rはアルケニル基、Rはアルケニル基を含有しない一価炭化水素基である。)
(C)1分子中にケイ素原子に結合した水素原子を少なくとも2個有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンであって、含有されるケイ素原子に結合した水素原子(以下SiHと略す)のモル数が、(A)成分と(B)成分に含まれるアルケニル基の合計モル数の1〜5倍に相当する量、
(D)触媒量の白金族金属系触媒、
(E)任意量の有機溶剤、
を含むことを特徴とする、剥離紙又は剥離フィルムの離型コーティング層の形成が可能なシリコーン組成物により達成された。
本発明の組成物は、紙、ラミネート紙、プラスチックフィルムなどに塗布して加熱硬化させることにより、速やかに硬化し、各種の粘着剤に対して重い剥離力を有する硬化皮膜を形成する。形成された硬化皮膜は粘着剤の粘着力を低下させることなく、各種の基材に対して良好な密着性を示す。本発明の組成物は、従来の剥離紙用シリコーン組成物に比べてより重い剥離力を有し、このような特性が要求される工程紙、テープ類、ラベル類に好ましく使用できる。
以下、本発明を更に詳細に説明する。
本発明の(A)成分として用いることのできるポリオルガノシロキサンは、1分子中に珪素原子に直結するアルケニル基を少なくとも2個有する、一般式(1)で示されるものである。
Figure 2007308865

(ここで、aはc≦a≦c+2、bは50≦b≦5000、cは6≦c≦bを満たす整数である。dは0、1、2又は3、eは0、1又は2、fは0又は1であり、ここでRはアルケニル基、Rはアルケニル基を含有しない一価炭化水素基である。)
は炭素数2〜10のアルケニル基であり、具体的にはビニル基、アリル基、イソプロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、ヘプテニル基等が挙げられるが、工業的にはビニル基、アリル基が好ましい。またRはM単位とD単位にのみ存在することが好ましく、更にRはM単位にのみ存在することがより好ましい。その理由はシリコーン組成物の硬化性が向上し、得られる硬化皮膜が示す剥離力の経時変化も小さくなるからである。
のアルケニル基以外の一価有機基としては、互いに同一又は異なっても良い炭素数1〜20の一価炭化水素基であり、一部はSiに直結した水素原子であってもよい。炭素原子に結合した水素原子の一部または全部を他の基で置換されていてもよい。具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等のアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、フェニル基、ベンジル基、ナフチル基等のアリール基、さらに、これらの基の炭素原子に結合した水素原子の一部または全部をハロゲン原子で置換した、3,3,3−トリフロロプロピル基などが例示される。本発明においては、特にアルケニル基以外の有機基Rの80モル%以上がメチル基であることが好ましい。更に(A)成分一分子が持つRのうち少なくとも一つはフェニル基、ベンジル基、ナフチル基等のアリール基のであることがより好ましい。このことは、硬化皮膜の基材に対する密着性を向上させるだけでなく、剥離力を重くすることに有利に働く。
ここで、MはR 3−dSiO1/2の一官能シロキサン単位を示し、DはR 2−eSiO2/2の二官能シロキサン単位を示し、TはR 1−fSiO3/2の三官能シロキサン単位を示す。
上記ポリオルガノシロキサンの分子構造は、M、D、Tのシロキサン単位の組合せにより示される。MとDのみから成る分子は一次元的な直鎖状の分子構造になるが、Tが含まれることにより分岐し、それとともに分子末端が増えて二次元的に広がった分岐鎖状分子構造になる。Tの含有率が高くなるにしたがい、増加する分子末端同士が結合して立体的な籠状構造が形成されやすくなり、更に含有率が上がるとT同士が緻密に三次元的に結合たレジン状構造も部分的に見られるようになる。(A)成分のMの個数aは、分岐を形成するTの個数cによって決まり、c≦a≦c+2の範囲を満たすことが求められる。この制限は、Tによって増える分子末端のほぼ全てをMにより封鎖し、籠状構造やレジン状構造が形成される比率を低く抑えることを目的としている。特にレジン状構造は殆ど離型性を示さず重剥離化には有効であるが、通常は他の離型成分との相溶性が悪い。そのため硬化皮膜中で局在化しやすく、例えば離型面に局部的な非離型点を形成して剥離異常となったり剥離雑音が大きくなるなど取り扱い上の問題を引き起こすこともある。Qで示される四官能性のシロキサン単位は、レジン状の構造を形成しやすいために構成シロキサン単位からは除かれているが、本発明の効果を疎外しない範囲で含まれてもよい。
上記一般式(1)において、アルケニル基RがMで示される一官能性シロキサン単位上にのみ存在することが組成物の硬化性に優れる点で好ましい。すなわち、上記一般式(1)において、d=1、2又は3、e=0、f=0のオルガノポリシロキサンであるこが好ましい。
Dが形成する直鎖状の構造は離型性を発現するのに必須なものであり、(A)成分が含むその個数bは50≦b≦5000の範囲である。50未満では離型性が不足し、5000を超えると相溶性が低下する。
(A)成分が含みTの個数cはDの個数bに依存し、6≦c≦bの範囲である。5以下では重剥離にはならず、bを超えると形成されるレジン状構造の影響が顕著となり相溶性が低下してしまう。この同じ理由でcのより望ましい範囲は6≦c≦0.5×bである。
このような構造のオルガノポリシロキサンは公知の方法で製造することができる。例えばM源としてヘキサメチルジシロキサン、D源としてオクタメチルテトラシクロシロキサン、T源としてメチルトリメトキシシランを混合し平衡化する方法が挙げられる。また従来からシリコーンレジンの製造には、一般にRSiX、RSiX、SiX(ここでXはハロゲン原子または炭素数1〜6のアルコキシ基で例示される加水分解性基)で示されるシランの共加水分解縮合反応による製造方法も用いられてきた。この製造方法は、籠状構造やレジン構造が形成されやすい傾向にあるが、これらの構造の生成を抑制するのに必要な量のM源を配合することで本発明の使用に適当なオルガノポリシロキサンを得ることも可能である。
より好ましい(A)成分の具体的な構造の一例は以下の一般式(3)で示され、望ましい分岐鎖構造のみで構成される。製造方法にもよるが、上述のようにTを増やしていくと籠状やレジン状構造が形成されやすくなるが、本発明の効果を損なわない範囲で三次元的な構造を含むことは排除されない。
Figure 2007308865
式中、R、Rは前出と同じで、Xは以下の式で示される基である。
Figure 2007308865
式中、R、Rは上と同じであり、Yは以下の式で示される基である。
Figure 2007308865
Dの個数であるj+k+m+n+p+qは50≦j+k+m+n+p+q≦5000を満たし、Tの個数l+oは6≦l+o≦j+k+m+n+p+qを満たす整数である。その理由は前出のbおよびcと同じである。同様に、l、oはそれぞれ、好ましくは6≦l+o≦0.5×(j+k+m+n+p+q)を満たす整数である。
本発明の(B)成分は一般式(2)で示される、1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を持つオルガノポリシロキサンである。
Figure 2007308865

(ここで、gはg=i+2、hは50≦h≦10000、iは0≦i≦5を満たす整数であり、Rはアルケニル基、Rはアルケニル基を含有しない一価炭化水素基である。)
式中のM、D、T単位は一般式(1)と同じであり、Mの個数gはTの個数をiとしてg=i+2を満たし、分子末端のすべてがMで封鎖されている直鎖構造を基本とし、密着性や剥離特性制御の点から少しの分岐構造を持っていてもよい。
(B)成分配合の目的の一つはシリコーン組成物の塗工性を向上させることにある。すなわち、分岐構造を多く持つ(A)成分は直鎖構造の同重合度の分子に比べ粘度が低く、単独では塗工性が十分得られない場合があるためである。(B)のDの個数hは(A)のそれよりも多い50≦h≦10000の範囲とし、50未満では塗工性を向上させる効果が小さく、10000を超えると粘度が高くなりすぎて塗工性が低下する。Tの個数iは0≦i≦5の範囲であり、塗工性を向上させるのに適した直鎖構造のi=0を基本とし、iが5を超えると分岐構造が多すぎて塗工性を向上させる効果が得られなくなる。
(B)成分を配合する場合は(A)成分100質量部に対して10〜100質量部が好ましい。10質量部未満では塗工性の向上効果が十分得られず、100質量部を超えると硬化皮膜の剥離力を重くできなくなる。
このような構造のオルガノポリシロキサンは(A)成分と同様に公知の方法で製造することができる。例えばM源としてヘキサメチルジシロキサン、D源としてオクタメチルテトラシクロシロキサン、T源としてメチルトリメトキシシランを混合し平衡化する方法が挙げられる。
本発明の(C)成分として用いることのできるオルガノハイドロジエンポリシロキサンは、1分子中に珪素原子に直結する水素原子を少なくとも2個有することが必要である他は特に限定されず、分子構造は直鎖状、分岐鎖状若しくは環状の何れであっても良い。粘
度も数mPa・s〜数万mPa・sの範囲であれば良い。オルガノハイドロジエンポリシロキサンの具体例とて下記のオルガノポリシロキサンを挙げることができる。
Figure 2007308865
但し、上記構造式及び組成式において、Meはメチル基、YとZは以下の構造式で示される基であり、AからPは次に示す範囲の正の整数である。A,E,Gは3〜500、F,I,Lは1〜500、B,C,D,H,J,K,M,N,O,P=0〜500。
Figure 2007308865
上記(C)成分のオルガノハイドロジエンポリシロキサン配合量は、含有されるケイ素原子に結合した水素原子(以後Si−Hで示す)のモル数が、(A)成分と(B)成分に含まれるアルケニル基の合計モル数の1〜5倍に相当する量である。(C)成分の配合量に含有されるSi−Hモル数が(A)成分と(B)成分に含まれるアルケニル基の合計モル数の1倍未満ではシリコーン組成物の硬化性が不充分となる一方、5倍以上配合しても顕著な効果の増加は見られず、かえって剥離性の経時変化の原因となるうえ、経済的にも不利となる。一般的なオルガノハイドロジエンポリシロキサンでの配合質量部としては、(A)と(B)成分のポリオルガノシロキサン100質量部に対して0.1〜20質量部の範囲である。
本発明の組成物に使用する(D)成分としての付加反応用触媒は、(A)或いは(B)成分と(C)成分のいわゆる付加反応を促進し、硬化被膜を形成するために用いられる。係る付加反応用触媒としては、例えば、白金黒、塩化白金酸、塩化白金酸−オレフィンコンプレックス、塩化白金酸−アルコール配位化合物、ロジウム、ロジウム−オレフィンコンプレックス等が挙げられる。上記付加反応用触媒は、(A)及び(B)成分としてのポリオルガノシロキサン、(C)成分としてのオルガノハイドロジエンポリシロキサンの全合計質量に対し、白金の量又はロジウムの量として5〜1000ppm(質量比)配合することが、充分な硬化被膜を形成する上で好ましいが、前記成分の反応性又は所望の硬化速度に応じて適宜増減させることができる。
本発明の組成物の(E)成分は、付加反応制御剤として公知のものが使用できる。例えば、3−メチル−1−ブチン−3−オール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール、3−メチル−1−ペンテン−3−オール、フェニルブチノール等のアセチレン系アルコール、3−メチル−3−ペンテン−1−イン、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−イン等のアセチレン系化合物、これらのアセチレン系化合物とアルコキシシランまたはシロキサンあるいはハイドロジェンシランまたはシロキサンとの反応物、テトラメチルビニルシロキサン環状体等のビニルシロキサン、ベンゾトリアゾール等の有機窒素化合物及びその他の有機リン化合物、オキシム化合物、有機クロム化合物等が挙げられる。
付加反応抑制剤の配合量は、良好な処理浴安定性が得られる量であればよく、一般に(A)と(B)成分の合計100質量部に対して0.01〜10質量部、好ましくは 0.1〜5質量部使用される。
本発明の組成物に使用される(F)成分の有機溶剤は、処理浴保存安定性及び各種基材に対する塗工性の向上、塗工量及び処理浴粘度の調整を目的として配合される成分であり、例えばトルエン、キシレン、酢酸エチル、アセトン、メチルエチルケトン、ヘキサン等の本発明の組成物を均一に溶解できる有機溶剤が使用できる。選択される他の組成物の成分や塗工方法によっては(F)成分は配合されなくてもよい。
本発明の組成物は前記(A)、(B)、(C)、(D)、(E)、(F)の各成分を均一に混合することにより容易に製造することができる。この混合に際しては、(A)と(B)成分を(F)成分に均一に溶解した後、(C)、(D)、(E)成分を混合するのが有利である。また、十分なポットライフを確保するため、(D)成分は剥離紙等を製造する直前に添加混合すべきである。
本発明の組成物には、必要に応じてシリカ等の無機充填剤又は顔料を更に配合することもできる。
本発明の組成物を使用して剥離紙や剥離フィルム等を製造する場合には、本発明の組成物を直接又は適当な有機溶剤で希釈した後、バーコーター、ロールコーター、リバースコーター、グラビアコーター、エアナイフコーター、さらに薄膜の塗工には高精度のオフセットコーター、多段ロールコーター等の公知の塗布方法により、紙やフィルム等の基材に塗布する。
本発明の組成物の基材への塗布量は塗布すべき基材の材質の種類によっても異なるが、固形分の量として0.05〜2.0g/mの範囲が好ましく、剥離性能とコストのバランスが良い。上記のようにして本発明の組成物を塗布した基材を80〜140℃で10〜60秒間加熱することにより組成物の表面に硬化被膜を形成せしめ、所望の剥離力及び残留接着力等を有する剥離紙を得ることができる。
以下、実施例により本発明を説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
A.シリコーン組成物の調製
[実施例1]
撹拌装置の備わったフラスコに、(A)成分として、下記の一般式で示される分岐鎖状オルガノポリシロキサン(アルケニル基0.325モル/100g)100質量部、
Figure 2007308865

(F)成分として、トルエンを1900質量部配合し、20〜40℃で撹拌溶解した。
得られた溶液に、(C)成分として、下記式で示される分子鎖両末端がトリメチルシリル基で封鎖され、MeHSiO2/2で表される単位を95モル%含有し、粘度が25mPa・sであるメチルハイドロジエンポリシロキサン(Si−H量1.5モル/100g)40質量部、
Figure 2007308865

(E)成分として、3−メチル−1−ブチン−3−オール、を3質量部添加し、20〜40℃で1時間撹拌混合した。
基材に塗工する直前に、(D)成分として、白金とビニルシロキサンとの錯塩を白金換算量100ppm添加して、組成物を調製した。
[実施例2]
撹拌装置の備わったフラスコに、(A)成分として、下記の一般式で示される分岐鎖状オルガノポリシロキサン(アルケニル基0.026モル/100g)100質量部、
Figure 2007308865

(F)成分として、トルエンを1900質量部配合し、20〜40℃で撹拌溶解した。
得られた溶液に、(C)成分として、実施例1で用いたのと同じメチルハイドロジエンポリシロキサンを4質量部、(E)成分として、3−メチル−1−ブチン−3−オール、を3質量部添加し、20〜40℃で1時間撹拌混合した。
基材に塗工する直前に、(D)成分として、白金とビニルシロキサンとの錯塩を白金換算量100ppm添加して、実施例1と同様に組成物を調製した。
[実施例3]
撹拌装置の備わったフラスコに、(A)成分として、下記の一般式で示される分岐鎖状オルガノポリシロキサン(アルケニル基0.165モル/100g)100質量部、
Figure 2007308865

(F)成分として、トルエンを1900質量部配合し、20〜40℃で撹拌溶解した。
得られた溶液に、(C)成分として、実施例1で用いたのと同じメチルハイドロジエンポリシロキサン22質量部、(E)成分として、3−メチル−1−ブチン−3−オール、を3質量部を添加し、20〜40℃で1時間撹拌混合した。
基材に塗工する直前に、(D)成分として、白金とビニルシロキサンとの錯塩を白金換算量100ppm添加して、実施例1と同様に組成物を調製した。
[実施例4]
撹拌装置の備わったフラスコに、(A)成分として、下記の一般式で示される分岐鎖状オルガノポリシロキサン(アルケニル基0.437モル/100g)100質量部、
Figure 2007308865

(B)成分として、下記のの一般式でしめされる直鎖状オルガノポリシロキサン(アルケニル基0.0388モル/100g)100質量部、
Figure 2007308865

(F)成分として、トルエンを3800質量部配合し、20〜40℃で撹拌溶解した。
得られた溶液に、(C)成分として、実施例1で用いたのと同じメチルハイドロジエンポリシロキサン64質量部、(E)成分として、3−メチル−1−ブチン−3−オール、を6質量部添加し、20〜40℃で1時間撹拌混合した。
基材に塗工する直前に、(D)成分として、白金とビニルシロキサンとの錯塩を白金換算量100ppm添加して、組成物を調製した。
[実施例5]
撹拌装置の備わったフラスコに、(A)成分として、下記の一般式で示される分岐鎖状オルガノポリシロキサン(アルケニル基0.437モル/100g)100質量部、
Figure 2007308865

(B)成分として下記の一般式でしめされる直鎖状オルガノポリシロキサン(アルケニル基0.0388モル/100g)10質量部、
Figure 2007308865

(F)成分として、トルエンを2090質量部配合し、20〜40℃で撹拌溶解した。
得られた溶液に、(C)成分として、実施例1で用いたのと同じメチルハイドロジエンポリシロキサン59質量部、(E)成分として、3−メチル−1−ブチン−3−オール、を4質量部添加し、20〜40℃で1時間撹拌混合した。
基材に塗工する直前に、(D)成分として、白金とビニルシロキサンとの錯塩を白金換算量100ppm添加して、組成物を調製した。
[実施例6]
撹拌装置の備わったフラスコに、(A)成分として、下記の一般式で示される分岐鎖状オルガノポリシロキサン(アルケニル基0.325モル/100g)100質量部、
Figure 2007308865
(F)成分として、トルエンを1900質量部配合し、20〜40℃で撹拌溶解した。
得られた溶液に、(C)成分として、実施例1で用いたのと同じメチルハイドロジエンポリシロキサン40質量部、(E)成分として、3−メチル−1−ブチン−3−オール、を3質量部添加し、20〜40℃で1時間撹拌混合した。
基材に塗工する直前に、(D)成分として、白金とビニルシロキサンとの錯塩を白金換算量100ppm添加して、組成物を調製した。
[実施例7]
撹拌装置の備わったフラスコに、(A)成分として、下記の一般式で示される分岐鎖状オルガノポリシロキサン(アルケニル基0.300モル/100g)100質量部、
Figure 2007308865

(F)成分として、トルエンを1900質量部配合し、20〜40℃で撹拌溶解した。
得られた溶液に、(C)成分として、実施例1で用いたのと同じメチルハイドロジエンポリシロキサン40質量部、(E)成分として、3−メチル−1−ブチン−3−オール、を3質量部添加し、20〜40℃で1時間撹拌混合した。
基材に塗工する直前に、(D)成分として、白金とビニルシロキサンとの錯塩を白金換算量100ppm添加して、組成物を調製した。
[比較例1]
撹拌装置の備わったフラスコに、(A)成分として、下記の一般式で示される分岐鎖状オルガノポリシロキサン(アルケニル基0.0094モル/100g)100質量部、
Figure 2007308865

(F)成分として、トルエンを1900質量部配合し、20〜40℃で撹拌溶解した。
得られた溶液に、(C)成分として、実施例1で用いたのと同じメチルハイドロジエンポリシロキサン2質量部、(E)成分として、3−メチル−1−ブチン−3−オール、を2質量部添加し、20〜40℃で1時間撹拌混合した。
基材に塗工する直前に、(D)成分として、白金とビニルシロキサンとの錯塩を白金換算量100ppm添加して、組成物を調製した。
[比較例2]
撹拌装置の備わったフラスコに、(A)成分として、下記の一般式で示される分岐鎖状オルガノポリシロキサン(アルケニル基0.44モル/100g)100質量部、
Figure 2007308865

(B)成分として、下記の一般式でしめされる直鎖状オルガノポリシロキサン(アルケニル基0.0388モル/100g)100質量部、
Figure 2007308865

(F)成分として、トルエンを3800質量部配合し、20〜40℃で撹拌溶解した。
得られた溶液に、(C)成分として、実施例1で用いたのと同じメチルハイドロジエンポリシロキサン65質量部、(E)成分として、3−メチル−1−ブチン−3−オール、を6質量部添加し、20〜40℃で1時間撹拌混合した。
基材に塗工する直前に、(D)成分として、白金とビニルシロキサンとの錯塩を白金換算量100ppm添加して、組成物を調製した。
[比較例3]
撹拌装置の備わったフラスコに、(A)成分として、下記の一般式で示される分岐鎖状オルガノポリシロキサン(アルケニル基0.0018モル/100g)100質量部、
Figure 2007308865

(F)成分として、トルエンを1900質量部配合し、20〜40℃で撹拌溶解した。
得られた溶液に、(C)成分として、実施例1で用いたのと同じメチルハイドロジエンポリシロキサン0.3質量部、(E)成分として、3−メチル−1−ブチン−3−オール、を1質量部で取り、20〜40℃で1時間撹拌混合した。
基材に塗工する直前に、(D)成分として、白金とビニルシロキサンとの錯塩を白金換算量100ppm添加して、組成物を調製した。
[比較例4]
撹拌装置の備わったフラスコに、(A)成分として、下記の一般式で示される分岐鎖状オルガノポリシロキサン(アルケニル基0.002モル/100g)100質量部、
Figure 2007308865

(B)成分として、下記の一般式でしめされる直鎖状オルガノポリシロキサン(アルケニル基0.0388モル/100g)110質量部、
Figure 2007308865

(F)成分として、トルエンを3800質量部配合し、20〜40℃で撹拌溶解した。
得られた溶液に、(C)成分として、実施例1で用いたのと同じメチルハイドロジエンポリシロキサン24質量部、(E)成分として、3−メチル−1−ブチン−3−オール、を4質量部添加し、20〜40℃で1時間撹拌混合した。
基材に塗工する直前に、(D)成分として、白金とビニルシロキサンとの錯塩を白金換算量100ppm添加して、組成物を調製した。
C.シリコーン組成物及び硬化皮膜特性の評価
評価結果を表−1に示した。各項目の評価と結果の表示は以下の方法に従った。
(1)外観
調製されたシリコーン組成物を目視で観察し、透明で均一なものを○、濁っているものを×とした。
(2)硬化性
(2−1)硬化性測定用試料の作製
触媒添加後10分経過したシリコーン組成物を38μmPETフィルムに固型分で0.5g/m塗布し、100℃の熱風循環式乾燥機で10秒間と20秒間で加熱処理して硬化皮膜を形成し、硬化性測定試料を作製した。
(2−2)硬化性
試料の硬化皮膜表面を指でこすり、皮膜表面のくもり及脱落の度合を観察し、以下の基準で評価した。
◎:100℃×10秒加熱でくもり及び脱落が全くない。
○:100℃×20秒加熱でくもり及び脱落が全くない。
×:くもり及び脱落が生ずる。
(3)剥離特性
(3−1)剥離特性評価用試料の作成
触媒添加後10分経過したシリコーン組成物を38μmPETフィルムに固型分で0.5g/m塗布し、120℃の熱風循環式乾燥機で30秒間加熱処理して硬化皮膜を形成し、剥離特性評価用試料を作製した。
(3−2)剥離力
試料の硬化皮膜表面にポリエステルテープ〔ニットー31B(日東電工(株)製)〕を貼り合せ、20g/cmの荷重をかけた状態で70℃×20時間エージングした。試料を25mm幅に切断し、引張り試験機を用いて180°の角度で剥離速度0.3m/分でテープを引張り、剥離するのに要する力(N)を測定した。測定はオートグラフDSC−500(島津製作所株式会社製)を使用した。工程用などの重剥離用には、この剥離力評価条件において1N以上、好ましくは2N以上から10N以下を目標とする。
(4)密着性
3−1と同様に評価用試料を作成し、25度,50%RH×1日放置後、硬化皮膜表面を指でこすり、皮膜表面のくもり及脱落の度合を観察し、以下の基準で評価した。
○:くもり及び脱落が全くない。
△:くもり又は脱落がわずかに生ずる。
×:くもり及び脱落が生ずる。
(5)塗工性
3−1と同様に評価用試料を作成し、硬化皮膜表面のハジキやヨリの度合を観察し、以下の基準で評価した。
◎:均一で滑らかな表面
○:僅かに部分的なハジキ又はヨリが見られるもののほぼ均一で滑らかな表面
×:ハジキやヨリが見られる
以下の表1に評価結果をまとめた。
ここで、(A)成分の重合度の記号は下記式で示す。
Figure 2007308865
Figure 2007308865

Claims (5)

  1. 成分(A)として、一般式(1)で示され、1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を持つオルガノポリシロキサンを50%以上含むことを特徴とする、剥離紙又は剥離フィルムの離型コーティング層の形成が可能な付加硬化型シリコーン組成物。
    Figure 2007308865

    (ここで、aはc≦a≦c+2、bは50≦b≦5000、cは6≦c≦bを満たす整数である。dは0、1、2又は3、eは0、1又は2、fは0又は1であり、Rはアルケニル基、Rはアルケニル基を含有しない一価炭化水素基である。)
  2. (A)請求項1の一般式(1)で示され、1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を持つオルガノポリシロキサン100質量部、
    (B)一般式(2)で示される、1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を持つオルガノポリシロキサン10〜100質量部、
    Figure 2007308865

    (ここで、gはg=i+2、hは50≦h≦10000、iは0≦i≦5を満たす整数であり、Rはアルケニル基、Rはアルケニル基を含有しない一価炭化水素基である。)
    (C)1分子中にケイ素原子に結合した水素原子を少なくとも2個有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンであって、含有されるケイ素原子に結合した水素原子(以下SiHと略す)のモル数が、(A)成分と(B)成分に含まれるアルケニル基の合計モル数の1〜5倍に相当する量、
    (D)触媒量の白金族金属系触媒、
    (E)任意量の有機溶剤、
    を含むことを特徴とする、剥離紙又は剥離フィルムの離型コーティング層の形成が可能なシリコーン組成物。
  3. 上記一般式(1)において、d=1、2又は3、e=0、f=0のオルガノポリシロキサンであることを特徴とする請求項1又は2記載のシリコーン組成物。
  4. 請求項1から3のいずれか一項において、成分(A)1分子が持つRのうち少なくとも一つはアリール基であるシリコーン組成物。
  5. 請求項1から4のいずれか一項において、cが6≦c≦0.5×bを満たす整数であるシリコーン組成物。
JP2007109904A 2006-04-18 2007-04-18 剥離用シリコーン組成物 Pending JP2007308865A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007109904A JP2007308865A (ja) 2006-04-18 2007-04-18 剥離用シリコーン組成物

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006114949 2006-04-18
JP2007109904A JP2007308865A (ja) 2006-04-18 2007-04-18 剥離用シリコーン組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007308865A true JP2007308865A (ja) 2007-11-29

Family

ID=38841980

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007109904A Pending JP2007308865A (ja) 2006-04-18 2007-04-18 剥離用シリコーン組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007308865A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2177580A1 (de) * 2008-10-16 2010-04-21 Looser Holding AG Antihaft-Beschichtungen
WO2013145476A1 (ja) * 2012-03-27 2013-10-03 リンテック株式会社 剥離シート

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63251465A (ja) * 1987-04-09 1988-10-18 Dow Corning Kk 剥離性組成物
JPH0319267B2 (ja) * 1986-07-21 1991-03-14 Shinetsu Chem Ind Co
JPH09194595A (ja) * 1995-11-17 1997-07-29 General Electric Co <Ge> 剥離性の改善された紙剥離組成物
JP2002348377A (ja) * 2001-05-23 2002-12-04 Shin Etsu Chem Co Ltd 分岐状オルガノポリシロキサンの製造方法
JP2002356667A (ja) * 2001-05-31 2002-12-13 Shin Etsu Chem Co Ltd 硬化性シリコーン剥離剤組成物
JP2003003183A (ja) * 2001-06-18 2003-01-08 Shin Etsu Chem Co Ltd 離型剤用溶剤型シリコーン組成物
JP2003055552A (ja) * 2001-08-16 2003-02-26 Shin Etsu Chem Co Ltd 剥離紙用シリコーン組成物及び剥離紙
JP2003128925A (ja) * 2001-10-24 2003-05-08 Shin Etsu Chem Co Ltd 硬化性シリコ−ン剥離剤組成物及び剥離紙
JP2004190202A (ja) * 2002-12-13 2004-07-08 Shin Etsu Chem Co Ltd 剥離紙用溶剤型シリコーン組成物

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0319267B2 (ja) * 1986-07-21 1991-03-14 Shinetsu Chem Ind Co
JPS63251465A (ja) * 1987-04-09 1988-10-18 Dow Corning Kk 剥離性組成物
JPH09194595A (ja) * 1995-11-17 1997-07-29 General Electric Co <Ge> 剥離性の改善された紙剥離組成物
JP2002348377A (ja) * 2001-05-23 2002-12-04 Shin Etsu Chem Co Ltd 分岐状オルガノポリシロキサンの製造方法
JP2002356667A (ja) * 2001-05-31 2002-12-13 Shin Etsu Chem Co Ltd 硬化性シリコーン剥離剤組成物
JP2003003183A (ja) * 2001-06-18 2003-01-08 Shin Etsu Chem Co Ltd 離型剤用溶剤型シリコーン組成物
JP2003055552A (ja) * 2001-08-16 2003-02-26 Shin Etsu Chem Co Ltd 剥離紙用シリコーン組成物及び剥離紙
JP2003128925A (ja) * 2001-10-24 2003-05-08 Shin Etsu Chem Co Ltd 硬化性シリコ−ン剥離剤組成物及び剥離紙
JP2004190202A (ja) * 2002-12-13 2004-07-08 Shin Etsu Chem Co Ltd 剥離紙用溶剤型シリコーン組成物

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6011042958; シリコーンハンドブック , 19900831, 第524、525、536、537頁, 日刊工業新聞社 *

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2177580A1 (de) * 2008-10-16 2010-04-21 Looser Holding AG Antihaft-Beschichtungen
WO2013145476A1 (ja) * 2012-03-27 2013-10-03 リンテック株式会社 剥離シート
CN104185550A (zh) * 2012-03-27 2014-12-03 琳得科株式会社 剥离片
KR20140143802A (ko) * 2012-03-27 2014-12-17 린텍 가부시키가이샤 박리 시트
US9227382B2 (en) 2012-03-27 2016-01-05 Lintec Corporation Release sheet
KR102024963B1 (ko) 2012-03-27 2019-09-24 린텍 가부시키가이샤 박리 시트

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5683848B2 (ja) 硬化性オルガノポリシロキサン組成物、該組成物からなる硬化層を備えたシート状物品およびその製造方法
JP4850931B2 (ja) 付加反応硬化型シリコーン粘着剤組成物および粘着テープ
JP5534640B2 (ja) シリコーン系感圧接着剤組成物、感圧接着シートおよびシリコーンゴム積層体
JP4524549B2 (ja) シリコーン粘着剤用離型剤組成物及びそれを用いた離型シート
JP2008179782A (ja) 無溶剤型剥離性硬化皮膜形成性オルガノポリシロキサン組成物および剥離性硬化皮膜を有するシート状基材
JP2015532311A (ja) 硬化性オルガノポリシロキサン組成物、該組成物からなる硬化層を備えたシート状物品および積層体
CN109415567B (zh) 硅氧烷组合物、剥离纸和剥离膜
KR20170130501A (ko) 실리콘 점착제용 박리제 조성물, 박리 필름 및 적층체
JP2015532312A (ja) 硬化性オルガノポリシロキサン組成物、該組成物からなる硬化層を備えたシート状物品および積層体
JP5115300B2 (ja) 基材密着性良好なシリコーン粘着剤組成物およびシリコーン粘着テープ
WO2017010340A1 (ja) 剥離紙又は剥離フィルム用シリコーン組成物、剥離紙及び剥離フィルム
JPH0978032A (ja) 硬化性シリコーン剥離剤組成物及び剥離紙
JP5138205B2 (ja) 無溶剤型剥離紙用シリコーン組成物
JP2012246359A (ja) 剥離紙又は剥離フィルム用シリコーン組成物
JP2005231355A (ja) 剥離フィルム
JP4936013B2 (ja) プラスチックフィルム用無溶剤型硬化性シリコーン剥離剤組成物及び剥離性プラスチックフィルム
TW201843237A (zh) 剝離紙或剝離薄膜製造用矽酮組成物
US11104812B2 (en) Silicone composition, release paper, and release film
WO2018131490A1 (ja) 剥離シート用重剥離組成物及び剥離シート
JP4753023B2 (ja) シリコーン剥離剤組成物及び粘着紙の製造方法
JPWO2019142894A1 (ja) 無溶剤型硬化性シリコーン剥離剤組成物及び剥離シート
JP5550001B2 (ja) 硬化性シリコーン剥離剤組成物
WO2019111712A1 (ja) 硬化性シリコーン剥離剤組成物
JP2007308865A (ja) 剥離用シリコーン組成物
JP2005314510A (ja) 硬化性シリコ−ン剥離剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090424

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110519

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110906

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111104

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20111104

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20120823

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20120824

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120828

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20121026

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130416