JP2007308139A

JP2007308139A - 車両用バンパ構造

Info

Publication number: JP2007308139A
Application number: JP2007197978A
Authority: JP
Inventors: Hiroyuki Takahashi; 浩幸高橋; Noribumi Iyoda; 紀文伊豫田; Ryutaro Ienaka; 竜太郎家中; Yujiro Miyata; 裕次郎宮田
Original assignee: Toyota Motor Corp
Current assignee: Toyota Motor Corp
Priority date: 2007-07-30
Filing date: 2007-07-30
Publication date: 2007-11-29
Anticipated expiration: 2023-12-24
Also published as: JP4963450B2

Abstract

【課題】衝突検知性能を向上する。
【解決手段】バンパリインフォースメント２０の前壁部２０Ｃの前面における、上方側のリブ２０Ａの車体外側（車体前側）となる部位にバンパタッチセンサ２６が車幅方向に沿って配設されている。即ち、バンパタッチセンサ２６が配設されたバンパリインフォースメント２０の前壁部２０Ｃの車体内側（車体後側）には、バンパリインフォースメント２０の閉断面部２４内の車体前後方向に沿ったリブ２０Ａが配設されている。
【選択図】図１

Description

本発明は車両用バンパ構造に関し、特に、自動車等の車両において衝突体を検知する車両用バンパ構造に関する。

従来から、自動車等の車両において衝突体を検知する車両用バンパ構造においては、バンパリインフォースメントの前面に長手方向に延びる溝を形成し、この溝内に衝突検知センサを収納すると共に、衝撃吸収材の後面に上下一対の溝を形成し、衝突検知センサに対する押込み部を形成した構成が知られている（例えば、特許文献１参照）。
特開２０００−２２５９０７号公報

しかしながら、特許文献１では、衝突検知センサを配設したバンパリインフォースメントの前壁部とバンパリインフォースメント後壁部との間に空間が形成されている。この結果、衝突検知センサの取付け位置の剛性が低い。このため、荷重作用時に衝突検知センサが車体後方側へ移動し易く安定した検出ができなくなり、衝突検知性能が低下する。

本発明は上記事実を考慮し、衝突検知性能を向上できる車両用バンパ構造を提供することが目的である。

請求項１記載の本発明の車両用バンパ構造は、車幅方向に沿って延設され、閉断面部を有する側断面形状とされたバンパリインフォースメントと、
前記閉断面部内に車体前後方向に沿って配設された補強部と、
前記補強部の車体外側となる前記バンパリインフォースメントの車体外側面に配設された衝突検知センサと、
を有することを特徴とする。

従って、衝突体がバンパに衝突した場合には、外部からの荷重が衝突検知センサに伝達される。この際、衝突検知センサが配設されたバンパリインフォースメントの車体外側面の車体内側には、バンパリインフォースメントの閉断面部内の車体前後方向に沿った補強部が配設されている。この結果、衝突検知センサの取付け位置の剛性が高くなっている。このため、荷重作用時に衝突検知センサが車体内側へ移動し難く安定した荷重検出ができるので、衝突検知性能を向上できる。

また、請求項２記載の本発明は、請求項１に記載の車両用バンパ構造において、前記衝突検知センサを前記バンパリインフォースメントの上下方向中央より上方側に設けたことを有することを特徴とする。

従って、請求項１に記載の内容に加えて、衝突検知センサをバンパリインフォースメントの上下方向中央より上方側に設けたため、衝突体がバンパにおけるバンパリインフォースメントの上下方向中央より上方側に当接した場合には、衝突体がバンパにおけるバンパリインフォースメントの上下方向中央より下方側に当接した場合に比べて検知性能が向上する。この結果、衝突体がバンパの上方側に当接した場合の衝突検知性能を向上できる。

請求項１記載の本発明の車両用バンパ構造は、車幅方向に沿って延設され、閉断面部を有する側断面形状とされたバンパリインフォースメントと、閉断面部内に車体前後方向に沿って配設された補強部と、補強部の車体外側となるバンパリインフォースメントの車体外側面に配設された衝突検知センサと、を有するため、衝突検知性能を向上できるという優れた効果を有する。

また、請求項２記載の本発明は、請求項１に記載の車両用バンパ構造において、衝突検知センサをバンパリインフォースメントの上下方向中央より上方側に設けたため、請求項１に記載の効果に加えて、衝突体がバンパの上方側に当接した場合の衝突検知性能を向上できるという優れた効果を有する。

本発明における車両用バンパ構造の一実施形態を図１〜図６に従って説明する。

なお、図中矢印ＵＰは車体上方方向を示し、図中矢印ＦＲは車体前方方向を示している。

図４に示される如く、本実施形態の自動車車体１０の前端下部には、フロントバンパ１２のバンパカバー１４が車幅方向に沿って配設されている。また、バンパカバー１４の車幅方向中間部とフード１６の前端部との間には、グリル１８が配設されている。

図１に示される如く、フロントバンパ１２のバンパリインフォースメント２０は、車幅方向に沿って延設されており、左右のフロントサイドメンバ２２の前端部２２Ａに架設されている。また、バンパリインフォースメント２０の側断面形状は、車体上下方向に所定の間隔を開けて車体前後方向に沿って形成された補強部としてのリブ２０Ａ、２０Ｂによって上下方向に３分割された閉断面部２４を有する目字形状となっている。

バンパリインフォースメント２０の前壁部２０Ｃの前面における、上方側のリブ２０Ａの車体外側（前側）となる部位には、衝突検知センサとしてのバンパタッチセンサ２６が車幅方向に沿って配設されており、バンパタッチセンサ２６は、バンパリインフォースメントの上下方向中央Ｑより上方側に設けられている。

図２に示される如く、バンパタッチセンサ２６は帯状のブラケット２７を介してバンパリインフォースメント２０の前壁部２０Ｃに両面テープ等によって固定されており、バンパタッチセンサ２６は、例えば、Ｈｉ／Ｌｏｗ出力のスイッチタイプのセンサで構成されている。

図１に示される如く、バンパリインフォースメント２０とバンパタッチセンサ２６との車体外側（車体前側）となる部位、即ち、バンパリインフォースメント２０またはバンパタッチセンサ２６と、バンパカバー１４との間には、衝撃吸収材としてのバンパアブソーバフォーム３０が配設されている。

また、バンパアブソーバフォーム３０の後壁部には、車体上下方向に所定の間隔を開けて凸部３０Ａ、３０Ｂ、３０Ｃ、３０Ｄが車体内側（車体後側）に向って形成されており、上下方向中間部の凸部３０Ｂ、３０Ｃが、バンパタッチセンサ２６の上下近傍においてバンパリインフォースメント２０の前壁部２０Ｃに当接している。

なお、バンパアブソーバフォーム３０の後壁部における凸部３０Ｂと凸部３０Ｃとの間の部位３０Ｅとバンパタッチセンサ２６との隙間３２は狭くなっている。

一方、凸部３０Ａ、３０Ｂ、３０Ｃ、３０Ｄのうち上側の凸部３０Ａと下側の凸部３０Ｄはバンパリインフォースメント２０における前壁部２０Ｃの上縁部２０Ｄとその近傍及び下縁部２０Ｅとその近傍とにそれぞれ当接している。

バンパアブソーバフォーム３０の上端部には、車体内側（車体後側）に向って係合爪部３０Ｆが形成されており、バンパアブソーバフォーム３０の下端部には、車体内側（車体後側）に向って係合爪部３０Ｇが形成されている。また、バンパアブソーバフォーム３０の係合爪部３０Ｆ、３０Ｇは、バンパリインフォースメント２０の前壁部２０Ｃを車体上下方向から挟持しており、バンパアブソーバフォーム３０がバンパリインフォースメント２０に対して車体上下方向へ移動するのを防止している。

なお、バンパアブソーバフォーム３０の前壁部３０Ｈは、車体上下方向に略平らになっている。

次に、本実施形態の作用を説明する。

本実施形態では、図４に示すように、衝突体Ｋ１がフロントバンパ１２に衝突した場合には、図３に示される如く、衝突体Ｋ１によって、フロントバンパ１２のバンパカバー１４とともにバンパアブソーバフォーム３０が車体前方側から車体後方側に向かって押圧される。この結果、バンパアブソーバフォーム３０の後壁部における凸部３０Ｂと凸部３０Ｃとの間の部位３０Ｅがバンパタッチセンサ２６に当接し、外部からの荷重Ｆがバンパタッチセンサ２６に伝達される。

この際、本実施形態では、バンパリインフォースメント２０の前壁部２０Ｃにおける、上方側のリブ２０Ａの車体外側（車体前側）となる部位にバンパタッチセンサ２６が車幅方向に沿って配設されている。即ち、バンパタッチセンサ２６が配設されたバンパリインフォースメント２０の前壁部２０Ｃの車体内側（車体後側）には、バンパリインフォースメント２０の閉断面部２４内の車体前後方向に沿ったリブ２０Ａが配設されている。

この結果、本実施形態では、バンパタッチセンサ２６の取付け位置の剛性が高くなっている。このため、本実施形態では、荷重作用時にバンパタッチセンサ２６が車体後方側へ移動し難く安定した荷重検出ができるので、衝突検知性能を向上できる。

また、図４に示される如く、衝突体Ｋ１がフロントバンパ１２の上方側に衝突した場合には、図３に示される如く、バンパアブソーバフォーム３０の上方側が押圧される。この際、本実施形態では、バンパタッチセンサ２６が、バンパリインフォースメント２０の上下方向中央Ｑより上方側に設けられている。この結果、バンパアブソーバフォーム３０の後壁部における凸部３０Ｂと凸部３０Ｃとの間の部位３０Ｅがバンパタッチセンサ２６に当接し、外部からの荷重Ｆがバンパタッチセンサ２６に伝達される。

一方、図６に示される如く、衝突体Ｋ２がフロントバンパ１２の下方側に衝突した場合には、図５に示される如く、バンパアブソーバフォーム３０の下方側が押圧される。この際、本実施形態では、バンパタッチセンサ２６が、バンパリインフォースメント２０の上下方向中央Ｑより上方側に設けられている。この結果、バンパアブソーバフォーム３０の後壁部における凸部３０Ｂと凸部３０Ｃとの間の部位３０Ｅは、バンパタッチセンサ２６に当接せず、外部からの荷重Ｆがバンパタッチセンサ２６に伝達されない。

従って、本実施形態では衝突体Ｋ１がフロントバンパ１２におけるバンパリインフォースメント２０の上下方向中央Ｑより上方側に当接した場合には、衝突体Ｋ２がフロントバンパ１２におけるバンパリインフォースメント２０の上下方向中央Ｑより下方側に当接した場合に比べて検知性能が向上する。このため、衝突体がフロントバンパ１２の上方側に当接した場合の衝突検知性能を向上できる。

以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、バンパタッチセンサ２６をバンパリインフォースメント２０の上下方向中央Ｑより上方側に設けたが、これに代えて、バンパタッチセンサ２６をバンパリインフォースメント２０の上下方向中央Ｑまたは上下方向中央Ｑより下方側に設けても良い。

また、バンパタッチセンサ２６はＨｉ／Ｌｏｗ出力のスイッチタイプのセンサに限定されず、アナログ出力タイプの圧力検知センサ等の他のタイプのセンサでも良い。

また、バンパリインフォースメント２０の側断面形状は、リブ２０Ａ、２０Ｂによって上下方向に３分割された閉断面部２４を有する目字形状に限定されず、１本のリブによって上下方向に２分割された日字形状であっても良い。また、バンパリインフォースメント２０の側断面形状は３本以上のリブによって上下方向に分割された梯子形状であっても良い。

また、本発明の車両用バンパ構造は、フロントバンパ１２以外のバンパにも適用可能であり、リヤバンパにも適用可能である。

本発明の一実施形態に係る車両用バンパ構造を示す側断面図である。本発明の一実施形態に係る車両用バンパ構造の要部を示す車体斜め前方から見た斜視図である。本発明の一実施形態に係る車両用バンパ構造において衝突体がバンパの上方側に当接した際の変形状態を示す側断面図である。本発明の一実施形態に係る車両用バンパ構造が適用された車体において衝突体がバンパの上方側に当接した際の変形状態を示す側面図である。本発明の一実施形態に係る車両用バンパ構造において衝突体がバンパの下方側に当接した際の変形状態を示す側断面図である。本発明の一実施形態に係る車両用バンパ構造が適用された車体において衝突体がバンパの下方側に当接した際の変形状態を示す側面図である。

符号の説明

１２フロントバンパ（バンパ）
１４バンパカバー
２０バンパリインフォースメント
２０Ａバンパリインフォースメントのリブ（補強部）
２０Ｂバンパリインフォースメントのリブ
２０Ｃバンパリインフォースメントの前壁部
２４バンパリインフォースメントの閉断面部
２６バンパタッチセンサ（衝突検知センサ）
３２バンパアブソーバフォームとバンパタッチセンサとの隙間

Claims

車幅方向に沿って延設され、閉断面部を有する側断面形状とされたバンパリインフォースメントと、
前記閉断面部内に車体前後方向に沿って配設された補強部と、
前記補強部の車体外側となる前記バンパリインフォースメントの車体外側面に配設された衝突検知センサと、
を有することを特徴とする車両用バンパ構造。
前記衝突検知センサを前記バンパリインフォースメントの上下方向中央より上方側に設けたことを有することを特徴とする請求項１に記載の車両用バンパ構造。