JP2007307609A - 金型および成形品 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、鋳造不良の抑制を図った金型および成形品を得ることにある。
【解決手段】開口部12を有する成形品4を成形する金型54は、成形品4の外形に対応するとともに溶湯が注入される第1の空間部73と成形品4の開口部12に対応するとともに第1の空間部73に連通し、開口部12に湯渡し32を形成する第2の空間部74とを規定する型面61a,62aと、第2の空間部74に臨む型面61a,62aから第2の空間部74内に突出するとともに、溶湯の流れ方向に沿って延びる突起部81〜85とを具備する。成形品4は、金型54を用いて鋳造された中間成形品22から湯渡し32を切り離すことで製造される。
【選択図】図4

Description

本発明は、金型、および金型を用いて製造される成形品に係り、特に成形品の開口部に湯渡しを形成する金型、および湯渡しが形成された中間成形品から製造される成形品に関する。
例えばポータブルコンピュータのような電子機器の筐体の一例は、マグネシウム合金のような金属材料を鋳造することで成形される。すなわち、溶融された金属材料(以下、溶湯)を金型内部に形成された内部空間(いわゆるキャビティ)に圧入することで所望の製品形状が得られる。
例えば薄型化および軽量化を図った金属筐体の製造方法が提供されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の金型は、キャビティを形成する金型内表面に凸部が設けられている。このような金型を用いて成形された金属筐体には、凸部に対応する凹部が形成される。この凹部と筐体裏面との段差がリブの役割を担って、金属筐体の剛性および強度が向上する。
特開2001−334356号公報
電子機器の筐体は、例えばユーザーに筐体内の一部を開放するためや保守を目的として種々の開口部を有する。このような開口部を有する筐体を鋳造する場合、溶湯の流れが開口部の回りで乱れる。このため、開口部より下流において例えば湯じわと呼ばれる外観不良や、充填不足による形状の欠損不良といった鋳造不良を生じるおそれがある。
例えば特許文献1に記載の金型の凸部は、溶湯の流れを遮らないようにその長手方向が溶湯の流れ方向に沿うように形成されている。しかしこの凸部は、筐体の軽量化を図るため相応の大きさを有する。このような凸部は、例えその長手方向が溶湯の流れ方向に沿っていても溶湯の流れを乱すおそれがある。
本発明の目的は、鋳造不良の抑制を図った金型、および鋳造不良の抑制を図った成形品を得ることにある。
上記目的を達成するために、本発明の一つの形態に係る金型は、開口部を有する成形品を成形する金型であって、上記成形品の外形に対応するとともに溶湯が注入される第1の空間部と、上記成形品の開口部に対応するとともに上記第1の空間部に連通し、上記開口部に湯渡しを形成する第2の空間部とを規定する型面と、上記第2の空間部に臨む型面から上記第2の空間部内に突出するとともに、上記溶湯の流れ方向に沿って延びる突起部と、を具備する。
上記目的を達成するために、本発明の一つの形態に係る成形品は、後工程で開口部となる領域と、上記領域に設けられる湯渡しと、上記領域に形成される溶湯の流れ方向に沿うスリットとを備える中間成形品を鋳造し、上記中間成形品から上記湯渡しを切り離すことで製造される。
これらの構成によれば、溶湯の流れの乱れが抑えられ、鋳造不良が抑制される。
以下に本発明の実施の形態を、ポータブルコンピュータの筐体の一部を構成する成形品、およびその成形品を製造するための金型に適用した図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電子機器としてのポータブルコンピュータ1を開示している。図1に示すように、ポータブルコンピュータ1は、本体2と表示ユニット3とを備えている。
本体2は、筐体ベース4と筐体カバー5とを備える。筐体カバー5は、筐体ベース4に上方から組み合わされる。筐体ベース4と筐体カバー5とが互いに協働することで、本体2は、箱状の筐体6を備える。筐体6は、上壁6a、周壁6b、および下壁6cを有する。
表示ユニット3は、ディスプレイハウジング7と、このディスプレイハウジング7に収容された液晶表示パネル8とを備える。液晶表示パネル8は、表示画面8aを有する。表示画面8aは、ディスプレイハウジング7の前面の開口部7aを通じて、ディスプレイハウジング7の外部に露出されている。
表示ユニット3は、筐体6の後端部にヒンジ装置を介して支持されている。そのため、表示ユニット3は、上壁6aを上方から覆うように倒される閉じ位置と、上壁6aを露出させるように起立する開き位置との間で回動可能である。
次に、図2および図3を参照して筐体ベース4について詳しく説明する。
筐体ベース4は、本発明の請求項でいう成形品の一例である。筐体ベース4の一例は、例えばマグネシウム合金で形成されている。筐体ベース4の基本肉厚の一例は、0.55mmである。ただし、本発明が適用可能な成形品の基本肉厚はこれに限らない。なお「基本肉厚」とは、その成形品のなかで最も広く全体に取り上げられている厚さのことを指す。「基本肉厚」とは、例えば筐体下壁6cの多くの部分が有する肉厚を指す。
図2に示すように、筐体ベース4は、例えば複数の矩形状の開口部11,12,13,14を有する。筐体ベース4を下面側から見た場合、第1の開口部11は、筐体ベース4の左前端部に開口している。第2の開口部12は、第1の開口部11の右隣に隣接して開口している。第3の開口部13は、筐体ベース4の右前端部に開口している。第4の開口部14は、筐体ベース4の後端部に開口している。
第1ないし第4の開口部11,12,13,14は、それぞれ開口部11〜12を取り囲む周囲稜16を有する。周囲稜16は、開口部11〜14の縁部の一例である。周囲稜16は、筐体ベース4の長手方向に沿う2つの横稜16a,16bと、横稜16a,16bと例えば直交する方向に沿う2つの縦稜16c,16dとを有する。
ここでは第2の開口部12を取り上げ、代表として詳しく説明する。図3に示すように、第2の開口部12の縁部には、段差部17が設けられている。段差部17は、第2の開口部12の内周面を規定する周壁17aと、周壁17aの下方から第2の開口部12の内側を向いて延びる支持壁17bとを有する。すなわち段差部17は、いわゆるクランク状に形成されている。支持壁17bには、蓋18が載置される。支持壁17bは、載置された蓋18を支持する。
筐体ベース4は、さらに第2の開口部12の縁部から筐体内部を向いて延びるリブ19を有する。リブ19は、第2の開口部12の縁部の強度を補強するとともに、例えば筐体6内に収容されるユニット20をユーザーから覆い隠す目隠しリブとして機能する。
なお第1、第3、第4の開口部11,13,14も略同様な段差部17やリブ19を有する。ただし、段差部17やリブ19は周囲稜16の全周に亘って形成されている必要はなく、段差部17およびリブ19は、部分的に形成されていても良い。さらに段差部17およびリブ19は、そのどちらか一方が形成されていても良く、両方とも形成されていなくても良い。
次に、図4および図5を参照して、筐体ベース4を製造する元となる中間成形品22について説明する。
中間成形品22は、図7に示す金型を用いて鋳造される鋳造品の一例である。中間成形品22は、後工程で筐体ベース4の開口部11〜14となる第1ないし第4の領域11a,12a,13a、14aを有する。例えば第1の領域11aは、後工程で例えばプレス加工されることで開口部11となる。
図4に示すように、第1ないし第4の領域11a,12a,13a、14aには、第1ないし第4の湯渡し31,32,33,34(図4中、斜線部分)が形成されている。例えば第1の湯渡し31は、第1の領域11aに設けられている。第2ないし第4の湯渡し32,33,34も同様に、それぞれ対応する第2ないし第4の領域12a,13a,14aのいずれかに形成されている。
「湯渡し」とは、成形品の開口部を塞ぐ駄肉部分のことである。すなわち、開口部を有する成形品を直接その形状のまま鋳造しようとする場合、溶湯の流れが開口部回りで乱れ、開口部より下流において鋳造不良を生じるおそれがある。そこで本実施形態では、まず開口部を塞いだ形状の中間成形品を鋳造し、後工程でその塞いだ部分を例えばプレス加工なので取り除くことで所望の製品形状の成形品を得る。本明細書でいう「湯渡し」とは、その開口部を塞ぎ、湯道を形成する駄肉部分のことを指す。
中間成形品22は、図8中の矢印に沿う方向に溶湯が流されて形成される。すなわち第1ないし第4の開口部11〜14の横稜16a,16bは、溶湯の流れ方向に対して直交する方向に延びている。縦稜16c,16dは、溶湯の流れ方向に対して平行に延びている。
ここでは第2の領域12aを取り上げ、代表として詳しく説明する。なお第1、第3、第4の領域11a,13a,14aについては、同一の機能を有する構成は同一の符号を付してその説明を省略する。
図4に示すように、第2の領域12aには、第2の湯渡し32が形成されている。第2の湯渡し32は、二つの横稜16a,16bの間に亘って設けられている。図4において第2の湯渡し32の左側には、第1のスリット41が形成されている。第1のスリット41は、溶湯の流れ方向に沿う開口部12の一方の縁に沿って延びている。第2の湯渡し32の右側には、第2のスリット42が形成されている。第2のスリット42は、溶湯の流れ方向に沿う開口部12の他方の縁に沿って延びている。第2の湯渡し32の略中央部には、第3のスリット43が形成されている。
第1ないし第3のスリット41,42,43は、溶湯の流れ方向に沿って延びている。第1ないし第3のスリット41,42,43は、二つの横稜16aと16bとの間に亘って設けられている。第1ないし第3のスリット41,42,43は、その長手方向の長さがその幅方向の長さに比べて大きく、細長く形成されている。図5に示すように、第1ないし第3のスリット41,42,43は、中間成形品22を貫通している。
第1のスリット41は、第2の湯渡し32を第2の開口部12の一方の縦稜16cから分断している。第2のスリット42は、第2の湯渡し32を第2の開口部12の他方の縦稜16dから分断している。第3のスリット43は、第2の湯渡し32を互いに独立した二つの湯渡し32a,32bに分断している。
同様に、第3の湯渡し33は、第3のスリット43により互いに独立した二つの湯渡し33a,33bに分断されている。
以上のように、本実施形態の湯渡し31〜34は、それぞれ領域11a〜14aの全てに亘って設けられているわけではない。例えば第2の領域12aの場合、一つの開口部12に対して、それぞれ開口部12の縦稜16c,16dから分離しているとともに、互いに隣り合う湯渡しからも独立している二つの湯渡し32a,32bが形成されている。第1および第2のスリット41,42は、第3のスリット43に比べてその幅が大きい。
次に、中間成形品22を鋳造する製造装置について、図6ないし図10を参照して説明する。図6は、製造装置の一例としてのダイカストマシン51を開示する。ダイカストマシン51は、固定側金板52、移動側金板53、金型54、金型型締機構55、および注湯機構56を備える。固定側金板52は、設置されたフレーム57の上に固定されている。移動側金板53は、固定側金板52に対向するとともに、固定側金板52に近づく方向と離れる方向とに沿って進退自在である。
金型54は、固定側金型61(いわゆる金型キャビティ)と移動側金型62(いわゆる金型コア)とから成る。すなわち、本発明の請求項でいう「金型」とは、固定側金型と移動側金型とから成る一組の金型セットのことである。
固定側金型61は、例えば製品の表側を形成する。固定側金型61は、固定側金板52に固定されている。移動側金型62は、例えば製品の裏側を形成する。移動側金型62は、移動側金板53に固定されている。移動側金型62は、移動側金板53に従って固定側金型61を向いて進退自在である。
固定側金型61は、移動側金型62と対向する第1の型面61aを有する。第1の型面61aは、中間成形品22の表側の外形に対応して窪んでいる。移動側金型62は、固定側金型61と対向する第2の型面62aを有する。第2の型面62aは、中間成形品22の裏側の外形に対応して窪んでいる。
固定側金型61と移動側金型62とが互いに型締めされると、第1の型面61aと第2の型面62aとが互いに接する。第1の型面61aと第2の型面62aとが互いに接すると、第1の型面61aと第2の型面62aとの間に、中間成形品22の形状をした内部空間63(いわゆるキャビティ)が形成される。換言すれば、第1および第2の型面61a,62aは、内部空間63を規定するように形成されている。
金型型締機構55の一例は、油圧シリンダである。金型型締機構55は、移動側金板53に接続され、移動側金板53を進退させることで、金型54の型締めを行なう。注湯機構56は、例えばプランジャや加圧シリンダを有し、溶湯を金型54の内部空間63に圧入する。なお本実施形態に係る溶湯の一例は、マグネシウム合金を溶かした溶融材料である。
図7に、ダイカストマシン51の金型54の回りを詳しく示す。
固定側金板52には、開口部52aが設けられている。この開口部52aを通じて注湯管65が取り付けられる。注湯管65には鋳込み口65a(いわゆる注湯口)が開口している。鋳込み口65aは、注湯機構56を金型54の内部空間63に連通させる。移動側金板53の背後には、突き出し板66が設けられている。突き出し板66には、いわゆる突き出しピンが設けられている。
図8に、移動側金型62を詳しく示す。
金型54内の最上流部には、図示しないビスケットと呼ばれる円筒部分が形成されている。ビスケットには、湯道71を介してゲート72が連通している。ゲート72は、下流になるに従ってその幅が筐体ベース4の横幅と一致するように広がるフィン状に形成されている。ゲート72は、筐体ベース4の後端部側に対応している。すなわち、ゲート72を通じて内部空間63内に導かれた溶湯は、中間成形品22の後端部から前端部を向いて流れる(図8中、矢印参照)。
図9に示すように、金型54の内部空間63は、第1の空間部73と第2の空間部74とを有する。第1の空間部73は、筐体ベース4の外形に対応している。すなわち第1の空間部73は、筐体ベース4の外形と同じ形状の空間である。
第2の空間部74は、湯渡しを形成するための空間部である。すなわち、第2の空間部74は、筐体ベース4の第1ないし第4の開口部11〜14となる部位(すなわち第1ないし第4の領域11a〜14a)にそれぞれに対応して設けられている。詳しくは、例えば第2の開口部12に対応する第2の空間部74は、第2の湯渡し32と第1ないし第3のスリット41,42,43とを形成するように設けられている。
第2の空間部74は、第1ないし第4の開口部の周囲稜16の内側に設けられている。第2の空間部74は、第1の空間部73に連通している。これにより、第1の空間部73に注入された溶湯は、第2の空間部74内にも充填される。
図8および図9に示すように、固定側金型61および移動側金型62は、それぞれ第1または第2の型面61a,62aに突起部を有する。ここでは第2の開口部12に対応する突起部を取り上げ、代表として詳しく説明する。なお第1、第3、第4の開口部11,13,14も略同様な突起部を有する。
図8に示すように、移動側金型62は、第1ないし第3の突起部81,82,83を有する。第1の突起部81は、中間成形品22の第1のスリット41の一部に対応している。第2の突起部82は、第2のスリット42の一部に対応している。第3の突起部83は、第3のスリット43に対応している。
第1ないし第3の突起部81,82,83は、溶湯の流れ方向に沿って、第2の開口部12の二つの横稜16a,16bの間に亘るように設けられている。図9に示すように、第1ないし第3の突起部81,82,83は、それぞれ第2の空間部74に臨む第2の型面62aから第2の空間部74内に突出している。第1ないし第3の突起部81,82,83の突出端は、それぞれ第1の型面61aに接している。
他方、固定側金型61は、第4および第5の突起部84,85を有する。第4の突起部84は、第1のスリット41の一部に対応している。第5の突起部85は、第2のスリットの一部に対応している。第4および第5の突起部84,85は、溶湯の流れ方向に沿って、第2の開口部12の二つの横稜16a,16bの間に亘るように設けられている。
第4および第5の突起部84,85は、それぞれ第2の空間部74に臨む第1の型面61aから第2の空間部74内に突出している。第4および第5の突起部84,85の突出端は、それぞれ第2の型面62aに接している。第1ないし第5の突起部81〜85の存在により、第2の空間部74は、実質的に第2の湯渡し32と同じ外形をした中空空間に形成される。
図10に示すように、第1および第4の突起部81,84が存在する部位に溶湯が充填されないことで第1のスリット41が形成される。第2および第5の突起部82,85が存在する部位に溶湯が充填されないことで第2のスリット42が形成される。第3の突起部83が存在する部位に溶湯が充填されないことで第3のスリット43が形成される。
次に、金型54の作用について説明する。
固定側金型61と移動側金型62とを互いに型締めし、鋳込み口65aに溶湯を圧入する。鋳込み口65aから圧入された溶湯は、まずビスケットに供給され、ビスケットに連通する湯道71、ゲート72を介して金型54の内部空間63へと導かれる。溶湯が内部空間63の第1の空間部73に充填されることで筐体ベース4の外形が形成される。内部空間63の第1の空間部73を流れる溶湯は、第1ないし第4の開口部12〜14の回りでその流れが乱れる。
詳しくは、開口部11〜14の上流側に位置する段差部17やリブ19などの存在により溶湯の流れが乱れる。例えば溶湯は段差部17に充填される時に、強制的にその流れ方向が転換させられるので、溶湯の流れが乱れる。例えば溶湯はリブ19に充填される時に、リブ19が形成するために金型54に設けられた掘り込み54aの中の空気を、掘り込みの54a外に押し出す。この外に押し出された空気が後続の溶湯と衝突して溶湯の流れが乱れる。
この開口部11〜14の上流側で流れが乱れた溶湯は、その流れが乱れた状態で湯渡し31〜34が形成される第2の空間部74に流れ込む。第2の空間部74に流れ込んだ溶湯は、第2の空間部74を通過する過程で湯渡し31〜34を形成するとともにその流れが整流される。すなわち溶湯は、突起部81〜85に沿って流れることで、その流れの向きが本来の流れ方向に揃えられる。これにより、開口部11〜14の上流側で生じた流れの乱れは整えられる。
溶湯の流れに直交する方向に沿う中間成形品22の断面積は、開口部11〜14を通過する時点で小さくなる。このため溶湯の流路面積が減少し、溶湯の流れは加速される。溶湯は、その流れが加速されることで、流れの指向性が大きくなる。開口部11〜14の下流側にも段差部17やリブ19といった流れを乱す要素がある。しかし本実施形態に係る溶湯の流れは大きな指向性が得ているので、溶湯はその流れがあまり乱れることなく、段差部17やリブ19に充填され、さらに下流側へと流れる。
開口部11〜14の下流側では、再び流路断面積が増加する。しかし、溶湯の流れは湯渡し31〜34を通過中に加速されている。これにより溶湯は、失速することなく最下流端部にあたる中間成形品22の前端部にも充填される。
以上のようにして鋳造された中間成形品22から、例えばプレス加工などにより第1ないし第4の湯渡し31〜34を切り離すことで、筐体ベース4が得られる。
このような構成の金型54および成形品4によれば、溶湯の流れが整えられ、鋳造不良が抑制される。すなわち、開口部11〜14を有する成形品4を鋳造しようとする場合、開口部11〜14の回りで溶湯の流れが乱れる。
しかし、例えば湯渡し31〜34を形成するとともに、湯渡し31〜34が形成される空間部74内に突起部81〜85が突出していると、開口部11〜14の上流側で乱れた溶湯は、この突起部81〜85をガイドとして流れが整流される。これにより開口部11〜14の上流側で生じる乱れが減じられる。
また突起部81〜85が存在することで、開口部11〜14回りでは流路断面積が減少する。これにより溶湯が加速され、流れの指向性が大きくなる。これにより、開口部11〜14の下流側での流れの乱れが抑制される。
湯流れの改善を目的とした場合、一見すると第2の空間部74内に突出する突起部81〜85を設けずに、湯道の断面積を大きく確保するのが好ましいようにも思える。しかし、本実施形態ではあえて突起部81〜85を設け、湯道の断面積を適当な大きさに減じることで、溶湯の流れを加速させることができる。これにより溶湯の流れの指向性が大きくなり、開口部11〜14の下流側での流れの乱れを抑制することができる。
このように溶湯の流れが整えられると、例えば湯じわのような外観欠陥が減少する。さらに溶湯の流れが整えられると、下流端部でも溶湯量の不足が抑制され、充填不足のような形状欠陥が減少する。
例えば上記のような突起部81〜85を第1の空間部73に設けても整流効果は得られるが、筐体ベース4に突起部81〜85に対応した凹部が形成されてしまう。一方、このような突起部81〜85を湯渡し31〜34が形成される第2の空間部74に設けると、筐体ベース4の外形形状を変更することなく、溶湯の整流効果を得ることができる。
特に、突起部81〜85が中間成形品22にスリット41〜43を形成するとさらに整流効果が高まる。すなわち、中間成形品22がスリット41〜43を有することで、スリット41〜43を挟んで隣接する部位との間で溶湯の流入や流出が無くなる。すなわち、本来の流れ方向を横切るように溶湯が流れることが制限され、溶湯の整流効果が一段と高くなる。
例えば、開口部11〜14の縁に沿ってスリット41,42を設けると、溶湯に対する整流効果がさらに高まる。すなわち湯渡し31〜34が筐体ベース4から分断されていると、湯渡し31〜34の中を流れる溶湯と筐体ベース4の中を流れる溶湯とが互いに干渉せず、それぞれが整流される。
開口部11〜14の縁に沿ってスリット41,42が形成されていると、開口部11〜14の縦稜16c,16dに沿って設けられている段差部17やリブ19を横切るような溶湯の流れが生じない。これは、溶湯の流れが乱れることを抑制する。
なお、本実施形態においては第1および第2のスリット41,42は、第3のスリット43に比べて幅が大きい。これにより湯渡し31〜34をプレス加工で取り除くときの容易性が向上する。
例えば、湯渡し32,33の略中央部にスリット43を設けると、溶湯に対する整流効果がさらに高まる。すなわち湯渡し32,33を複数の互いに独立した湯渡し32a,32b,33a,33bに分断することで、湯渡し32,33のなかにそれぞれ互いに干渉しない二つの流れを作ることができる。これにより溶湯が整流される。
図11に、スリット41〜43を設ける効果を実証する実験結果の一例を示す。図11は、横軸に成形品としての筐体ベースの基本肉厚を取り、縦軸に筐体ベースの鋳造歩留まりを取る。なお「鋳造歩留まり」とは、複数の実験サンプルのなかで、鋳造不良が製品として問題無いレベル以下であり後工程に回せる中間成形品の割合である。図中「スリット無し」とは、従来の筐体ベースの鋳造状態を示す。「スリット有り」とは、本実施形態に係る開口部にスリットが形成された筐体ベース4の鋳造状態を示す。
詳しくは、実験に用いられた筐体ベースは、外形寸法が約290mm(幅)×約230mm(奥行き)のいわゆるA4サイズのノートPCの筐体ベースである。材料の成分は、Mg−Al−Zn系マグネシウム合金であるAZ91Dである。鋳造歩留まりを算出した判断基準は、鋳造品の寸法、重量、並びに湯じわ、割れ、ヒケのような外観形状の充填状態を総合的に考慮して判断した。
図11に示すように、一般に成形品の基本肉厚が小さくなればなるほど、溶湯が流れにくくなり、鋳造歩留まりは低下する。ここで本実験結果から明らかなように、「スリット有り」の成形品の方が「スリット無し」の成形品に比べて鋳造歩留まりが良好であることがわかる。
一つの見方によれば、本発明の実施形態は例えば筐体ベース4の基本肉厚が0.8mm以下のような薄肉物であると、鋳造不良の抑制効果が顕著であると言える。例えば、筐体ベース4の基本肉厚が1.0mmに近い成形品においては、「スリットが無い」場合でも鋳造歩留まりがそれほど悪いわけでは無い。
一方、基本肉厚が0.8mm以下の成形品においては、鋳造歩留まりが「スリット無し」の成形品に比べて2割近く改善されることが分かる。これにより、例えば筐体ベース4の基本肉厚が0.8mm以下のような薄肉物には、本発明の実施形態は特に有効であると言える。
例えば「スリット無し」の場合、基本肉厚が0.8mm以下になると、基本肉厚が1.0mmの場合に比べて鋳造歩留まりが2割近く低下してしまう。一方、「スリットあり」の場合、基本肉厚が0.8mm以下になっても、広い範囲において鋳造歩留まりの低下が抑制されている。すなわち、従来の金型では鋳造歩留まりが2割近くも落ち込んでしまう基本肉厚0.8mm以下の範囲で、本発明の実施形態が有効であると言うことができる。
ここで、筐体ベース4の基本肉厚が0.5mm未満になると、筐体ベース4としての剛性不足、および現在の鋳造技術の限界に至る。したがって、本実施形態の適用が特に効果的な範囲の一例は、基本肉厚が0.5mm以上0.8mm以下の範囲であると言うこともできる。ただしこの0.5mmという下限値は、本発明の実施形態の下限値を限定するものではない。この下限値は新材料の開発、鋳造技術の進歩などにより克服される問題であり、本発明の実施形態は、0.8mm以下の全ての薄肉物に対して効果的であると言える。
例えば図11から明らかな通り、基本肉厚が0.4mm付近においても、依然「スリット有り」の場合が「スリット無し」の場合に比べて高い鋳造歩留まりを維持することが予想される。すなわち本実施形態の適用が特に効果的な範囲の一例は、基本肉厚が0.4mm以上0.8mm以下の範囲であると言うこともできる。
また別の見方によれば、本発明の実施形態は例えば筐体ベース4の基本肉厚が0.6mm以下のような薄肉物であると、鋳造不良の抑制効果が顕著であると言える。例えば「スリット無し」の場合、基本肉厚が0.6mm以下になると鋳造歩留まりが急激に低下する。一方、「スリット有り」の場合でも基本肉厚が0.6mm以下の範囲では鋳造歩留まりに低下が見られるが、「スリット無し」の場合に比べると依然高い鋳造歩留まりを維持し続ける。これにより本発明の実施形態の適用が特に効果的な範囲の一例は、従来の金型では鋳造歩留まりが急激に落ち込む基本肉厚0.5mm以上0.6mm以下の範囲であると言うこともできる。
なお繰り返しになるが、この0.5mmまたは0.4mmという下限値は、本発明の実施形態の下限値を限定するものではない。本発明の実施形態は、0.6mm以下の全ての薄肉物に対して効果的であると言える。
なお、第3のスリット43は、その数は一つに限らず、湯渡しの幅に対応して適宜複数本設けても良い。
次に、本発明の第2の実施形態に係る金型91および成形品としての筐体ベース92を、図12ないし図15を参照して説明する。なお第1の実施形態に係る金型54および筐体ベース4と同じ機能を有する構成は、同一の符号を付してその説明を省略する。
筐体ベース92は、筐体カバー5と組み合わされることで、ポータブルコンピュータ1の筐体6の一部を構成する。図12に示すように、筐体ベース92は、開口部93を有する。筐体ベース92を鋳造する時、溶湯は、図12中の上から下ヘ向いて流される。
図12および図13に示すように、溶湯の流れ方向に沿う開口部93の上流側には、第1の構造体要素94が設けられている。第1の構造体要素94の一例は、筐体6の内側に突出するボスである。溶湯の流れ方向に沿う開口部93の下流側には、第2の構造体要素95が設けられている。第2の構造体要素95の一例は、開口部93の横稜の一部に設けられた段差部である。
第1および第2の構造体要素94,95は、それぞれ溶湯の流れを乱す原因となる。なお第1および第2の構造体要素94,95は、ボスや段差部に限らず、溶湯の流れを乱す要素であれば本実施形態を適用することができる。
図14は、筐体ベース92を製造する元となる中間成形品96を示す。中間成形品96は、後工程で開口部93となる領域93aに湯渡し97を有する。領域93aには、さらに第1ないし第4のスリット101,102,103,104が設けられている。第1および第2のスリット101,102は、溶湯の流れ方向に沿う開口部93の縁に沿って形成され、湯渡し97を開口部93の縦稜16c,16dから分断している。第3および第4のスリット103,104は、湯渡し97に開口し、湯渡し97を互いに独立した第1ないし第3の湯渡し97a,97b,97cに分断している。
第1の湯渡し97aは、溶湯の流れ方向に沿う第1の構造体要素94の後方に形成される。なお本明細書でいう「溶湯の流れ方向に沿う後方」とは、溶湯の流れ方向(図14中、上から下を向く方向)に沿う説明の対象物(ここでは第1の構造体要素94)の背面側(図4中、下側)にあたる部位のことである。すなわち流れが乱れる前の溶湯の流線の延長線上にあたる。
第2および第3の湯渡し97b,97cは、溶湯の流れ方向に沿う第2の構造体要素95の前方を外れて形成される。すなわち、スリット103が第2の構造体要素95の前方に位置するように形成される。なお本明細書でいう「溶湯の流れ方向に沿う前方」とは、溶湯の流れ方向に沿う説明の対象物(ここでは第2の構造体要素95)の手前側(図4中、上側)にあたる部位のことである。
ダイカストマシン51の金型91は、固定側金型61と移動側金型62とを有し、その内部に第1の空間部73と第2の空間部74とを含む内部空間63を有する。金型91は、内部空間63を規定する第1および第2の型面61a,62aを有する。第2の型面62aには、第1の構造体要素94が鋳造される窪み62b、および第2の構造体要素95が鋳造される窪み62cが設けられている。
図15に示すように、第2の型面62aからは、第1ないし第4の突起部111,112,113,114が第2の空間部74に突出している。第1ないし第4の突起部111〜114は、第2の空間部74内に突出するとともに、その突出端はそれぞれ第1の型面61aに接している。第1ないし第4の突起部111〜114は、溶湯の流れ方向に沿って延びている。第1ないし第4の突起部111〜114は、二つの横稜16a,16bの間に亘るように設けられている。第1の突起部111は、第1のスリット101を形成する。同様に、第2ないし第4の突起部112〜114により、第2ないし第4のスリット102〜104が形成される。
次に、金型91の機能について説明する。
図14に示すように、溶湯の流れは、第1の構造体要素94により乱れる。この乱れた溶湯の流れは、第1の湯渡し97aに流れ込み、第1の湯渡し97aで整流される。第2および第3の湯渡し97b,97cを通過した溶湯の一部は、第2の構造体要素95に側方または後方から回り込み、第2の構造体要素95が充填される。
第2および第3の湯渡し97b,97cを通過した溶湯の残りの部分は、溶湯の下流端部に該当する筐体ベース4の前端部に充填される。
このような構成の金型91および成形品92によれば、溶湯の流れが整えられ、鋳造不良が抑制される。すなわち第1の実施形態に係る金型91と同様の理由で、溶湯には整流効果が働くので、溶湯の流れが整えられ、鋳造不良が抑制される。
例えば流れを乱す構造体要素94の後方に湯渡し97aを形成することで、構造体要素94により乱された流れをそのまま湯渡し97aに引き込み、湯渡し97aで整流される。換言すれば、湯渡し97aを流れが乱れやすい部位の後方に配置し、乱れた流れを集中して引き込んで整流してやると、乱れが回りに拡散しないので鋳造不良をさらに抑えることができる。
例えば流れを乱す構造体要素95の前方を避けるように湯渡し97b,97cが形成されていると、湯渡し97b,97cを通過した溶湯が構造体要素95により乱されにくい。これにより、溶湯は乱れを抑えたまま下流端部に向かってさらに流れることができ、鋳造不良を抑えることができる。
以上、第1ないし第2の実施形態に係る金型54,91および成形品4,92について説明したが、本発明の実施形態はこれらに限定されない。例えば、溶湯は、マグネシウム合金に限らず、他の溶融材料でも良い。第1および第2のスリット41,42の幅は、第3のスリット43の幅に対して大きくなくても良い。金型54,91で鋳造される中間成形品は、ポータブルコンピュータの筐体以外の成形品であっても良い。例えば本発明の実施形態はダイカストに限らず、その他の鋳造方法、成形方法例えばチクソモールディング用の金型などにも適宜適用することができる。
本発明の第1の実施形態に係るポータブルコンピュータの斜視図。 第1の実施形態に係る筐体ベースの斜視図。 図2中に示された筐体ベースのF3−F3線に沿う断面図。 第1の実施形態に係る中間成形品の斜視図。 図4中に示された中間成形品のF5−F5線に沿う断面図。 第1の実施形態に係るダイカストマシンを模式的に示す断面図。 第1の実施形態に係る金型回りを示す斜視図。 第1の実施形態に係る金型を示す斜視図。 図8中に示された金型のF9−F9線に沿う断面図。 図9中に示された金型に溶湯が充填された状態を示す断面図。 本発明の第1の実施形態に係る効果を示すグラフ。 本発明の第2の実施形態に係る筐体ベースの断面図。 図12中に示された筐体ベースのF13−F13線に沿う断面図。 第2の実施形態に係る中間成形品および金型の断面図。 図14中に示された金型のF15−F15線に沿う断面図。
符号の説明
4,92…筐体ベース、11〜14,93…開口部、17…段差部、19…リブ、22,96…中間成形品、31〜34,97…湯渡し、41〜43,101〜104…スリット、54,91…金型、61…固定側金型、61a…第1の型面、62…移動側金型、62a…第2の型面、63…内部空間、73…第1の空間部、74…第2の空間部、81〜85,111〜114…突起部、94,95…構造体要素。

Claims (11)

  1. 開口部を有する成形品を成形する金型であって、
    上記成形品の外形に対応するとともに溶湯が注入される第1の空間部と、上記成形品の開口部に対応するとともに上記第1の空間部に連通し、湯渡しが形成される第2の空間部とを規定する型面と、
    上記第2の空間部に臨む型面から上記第2の空間部内に突出するとともに、上記溶湯の流れ方向に沿って延びる突起部と、
    を具備することを特徴とする金型。
  2. 請求項1に記載の金型において、
    上記突起部は、上記成形品に上記溶湯の流れ方向に沿うスリットを形成することを特徴とする金型。
  3. 請求項2に記載の金型において、
    上記スリットは、上記溶湯の流れ方向に沿う上記成形品の開口部の縁に沿って形成され、上記湯渡しを上記縁から分断することを特徴とする金型。
  4. 請求項2に記載の金型において、
    上記スリットは、上記湯渡しに形成され、上記湯渡しを互いに独立した複数の湯渡しに分断することを特徴とする金型。
  5. 請求項4に記載の金型において、
    上記成形品には上記溶湯の流れを乱す構造体要素が上記開口部より上記溶湯の上流側に設けられ、上記複数の湯渡しの一つは、上記溶湯の流れ方向に沿う上記構造体要素の後方に形成されることを特徴とする金型。
  6. 請求項4に記載の金型において、
    上記成形品には上記溶湯の流れを乱す構造体要素が上記開口部より上記溶湯の下流側に設けられ、上記複数の湯渡しは、上記溶湯の流れ方向に沿う上記構造体要素の前方を外れて形成されることを特徴とする金型。
  7. 請求項1に記載の金型において、
    上記成形品は、その基本肉厚が0.8mm以下であることを特徴とする金型。
  8. 後工程で開口部となる領域と、上記領域に設けられる湯渡しと、上記領域に形成される溶湯の流れ方向に沿うスリットとを備える中間成形品を成形することを特徴とする金型。
  9. 請求項8に記載の金型において、
    上記スリットは、上記溶湯の流れ方向に沿う上記開口部の縁に沿って形成され、上記湯渡しを上記縁から分断することを特徴とする金型。
  10. 請求項8に記載の金型において、
    上記スリットは、上記湯渡しに形成され、上記湯渡しを互いに独立した複数の湯渡しに分断することを特徴とする金型。
  11. 後工程で開口部となる領域と、上記領域に設けられる湯渡しと、上記領域に形成される溶湯の流れ方向に沿うスリットとを備える中間成形品を成形し、上記中間成形品から上記湯渡しを切り離すことで製造されることを特徴とする成形品。
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