JP2005193241A - ダイカスト用金型およびダイカスト鋳造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 キャビティ11とランナー12とを複数のゲート13・13・・・にて接続して構成されるダイカスト用金型1であって、一以上のゲート13部に、ダイカスト用金型とは別体で製作した、溶湯の流速を減少させるフィルタ15を設置し、各フィルタ15の空隙率を互いに異なる空隙率に設定して、各ゲート13部の溶湯の流速を均一化した。
【選択図】 図1
Description
このような鋳造方法により鋳造されるダイカストは、寸法精度が高く大量生産が可能である。
通常、アルミニウム等を原料としてダイカストにより製造された金属部品は、表面部分と内部との組成は均質であるが、特許文献2に示す鋳造方法では、金型のキャビティ内に配置したフィルタで固相部をトラップして、鋳造された成形部品の一部に液相部のみからなる層を局部的に形成している。
そこで、本発明においては、溶湯の流速を減少させるフィルタをゲート部に設置して溶湯の流れをコントロールし、ガス欠陥や湯じわ・湯境等の欠陥発生の防止を図ることができるダイカスト用金型を提供するものである。
なお、前記特許文献2には、キャビティ内にフィルタを設置して、成形部品に固相部および液相部が混在する部位と液相部のみからなる部位といったように、部位によって材料特性が異なる成形部品の成形が可能な金型が開示されているが、ゲート部にフィルタを設置して溶湯の流れをコントロールし、ガス欠陥や湯じわ・湯境等の欠陥発生を防止するものとは異なる。
即ち、請求項1記載の如く、キャビティとランナーとを複数のゲートにて接続して構成されるダイカスト用金型であって、一以上のゲート部に、溶湯の流速を減少させるフィルタを設置した。
これにより、溶湯の流速が速いゲートにフィルタを設置することで、溶湯の流速を減少させて空気の巻き込みを減少させ、鋳造されたダイカストにガス巣や湯じわや湯境や肝玉等といった湯廻りに起因する鋳造欠陥が発生することを抑えることができる。
また、この溶湯の流速のコントロールは、ゲートにフィルタを設置するだけで行うことができ、ゲートの断面積を変更する等といったようなダイカスト用金型の改造を行うことなく、容易に行うことができる。
これにより、キャビティ内での溶湯の乱流が軽減され、流れの渦度や空気の巻き込みが減少して、ガス巣や湯境や肝玉等といった湯廻りに起因する鋳造欠陥の発生を防止することが可能となる。
また、設置するフィルタは、ダイカスト用金型とは別体としてあるため、ロボット等によりその装着や脱着を容易に行うことができる。
これにより、射出初期には確実に溶湯の流速をコントロールしつつ、射出後期ではゲート13の湯流れ性を良好にすることができる。
また、鋳造部品のリサイクルを容易に行うことができるとともに、フィルタを安価に構成することが可能となる。
これにより、溶湯の流速が速いゲートにフィルタを設置することで、溶湯の流速を減少させて空気の巻き込みを減少させ、鋳造されたダイカストにガス巣や湯じわや湯境や肝玉等といった湯廻りに起因する鋳造欠陥が発生することを抑えることができる。
特に、空隙率の異なる複数のフィルタを設置することで、キャビティ内での溶湯の乱流が軽減され、流れの渦度や空気の巻き込みが減少して、ガス巣や湯境や肝玉等といった湯廻りに起因する鋳造欠陥の発生を防止することが可能となる。
また、この溶湯の流速のコントロールは、ゲートにフィルタを設置するだけで行うことができ、ゲートの断面積を変更する等といったようなダイカスト用金型の改造を行うことなく、容易に行うことができる。
また、この溶湯の流速のコントロールを、ゲートの断面積を変更する等といったようなダイカスト用金型の改造を行うことなく、容易に行うことができる。
さらに、鋳造部品のリサイクルを容易に行うことができるとともに、フィルタを安価に構成することが可能となる。
図1には、本発明にかかるダイカスト用金型1を示している。
ダイカスト用金型1は、キャビティ11とランナー12とを複数のゲート13・13・・・にて接続して構成されており、溶融金属を、ランナー12からゲート13・13・・・を通じてキャビティ11内に高速射出することでダイカスト品が鋳造される。
フィルタ15は、例えば、図2に示すように、ダイカスト用金型1の固定型1aと可動型1bとに挟み込まれた状態で、ゲート13の凹部13aに収納されている。
つまり、図3に示すように、フィルタ15を設置しない状態では、ゲート13を通過する溶湯の流速は、ランナー12の基端部側12bから先端部側12aへ行くに従って速くなっており、最も先端部側12aのゲート13での流速が最も速くなる傾向にある。
この溶湯の流速のコントロールは、ゲート13にフィルタ15を設置するだけで行うことができ、ゲート13の断面積を変更する等といったようなダイカスト用金型1の改造を行うことなく、容易に行うことができる。
具体的には、各フィルタ15の空隙率を、設置されるゲート13の流速に応じて、互いに異なる空隙率に設定し、各ゲート13の溶湯の流速が均一となるようにしている。つまり、フィルタ15の空隙率を異ならせることにより、各ゲート13の流路抵抗を変化させ、溶湯の流速・流量をコントロールしている。
本例の場合、各フィルタ15の空隙率を、ランナー12の基端部側12bから先端部側12aへ行くに従って次第に小さくなるように異ならせている。
このように、フィルタ15の構成成分を、溶湯成分と同一成分とすることで、溶湯の射出初期には、フィルタ15の空隙率が設定された通りの空隙率となっているため、溶湯の流速(流量)を抑えることができて、溶湯の先走りによる肝玉不良等の湯廻りに起因する鋳造欠陥の発生を確実に防止することができる。
その結果、フィルタ15が設置されたゲート13の流路抵抗が減少してゲート13の湯流れ性を向上することができる。
そこで、前述のように、溶湯の成分と同じ成分でフィルタ15を構成して、射出初期には確実に溶湯の流速をコントロールしつつ、射出後期ではゲート13の湯流れ性を良好にするようにしている。
フィルタ15を、このように製作することで、鋳造部品のリサイクルを容易に行うことができるとともに、フィルタ15を安価に構成することができる。
フィルタ15は、他に、発泡金属等でも構成することが可能である。また、フィルタ15は、3次元構造のフィルタであることが好ましい。
また、このように、別体部品として製作されたフィルタ15のダイカスト用金型1のゲート13への取り付けや取り外しも、工業用ロボット等にて行うことができる。
11 キャビティ
12 ランナー
13 ゲート
15 フィルタ
Claims (4)
- キャビティとランナーとを複数のゲートにて接続して構成されるダイカスト用金型であって、一以上のゲート部に、溶湯の流速を減少させるフィルタを設置したことを特徴とするダイカスト用金型。
- 複数のゲート部に、ダイカスト用金型とは別体で製作した前記フィルタを設置し、各フィルタの空隙率を互いに異なる空隙率に設定して、各ゲート部の溶湯の流速を均一化したことを特徴とする請求項1に記載のダイカスト用金型。
- 前記フィルタの構成成分を、溶湯成分と同一成分としたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のダイカスト用金型。
- キャビティとランナーとを複数のゲートにて接続し、前記ランナーから前記ゲートを介してキャビティ内に溶湯を射出するダイカスト鋳造方法において、
前記複数のゲートに空隙率の異なるフィルタを設置して、前記ゲート部における溶湯の流速を均一化コントロールすることを特徴とするダイカスト鋳造方法。
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