JP2007306696A - インバータ装置 - Google Patents

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Hiroshi Kurushima
宏 久留島
Masato Matsubara
真人 松原
Hitoshi Kidokoro
仁志 城所
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Abstract

【課題】各アームに配置された複数個のスイッチング素子に対する損失均等化を図ること。
【解決手段】複数の半導体スイッチング素子7がそれぞれ直列接続された第1〜第4のアームS1〜S4によって構成され、直流電圧を交流電圧に変換する単相フルブリッジインバータと、各アームS1〜S4の温度を検出する複数の温度センサ3と、複数の温度センサ3の検出出力に基づき、各アームS1〜S4の損失が均等になるように4つのアームS1〜S4の半導体スイッチング素子7に対するスイッチングパターンを可変制御する駆動制御手段とを備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は高周波励起を必要とするCO2レーザなどのガスレーザ発振器の電源装置に用いるインバータ装置に関し、特に各アームに複数のスイッチング素子を接続した大容量のインバータ装置に関するものである。
CO2レーザ発振器では、一対の電極を通してガス空間に交流高電圧を伝達して放電を発生させるために、電極両端にかかる電圧を一定とした場合、放電空間に投入される電力とその時に流れる電流は、ほぼ周波数に比例する特徴を持っている。一般に、交流電源の駆動周波数を高くすると、電源の内部インダクタンスにより、出力電流は流れにくくなる。そこで、高ピーク・短パルスのCO2レーザ駆動電源を実現するために、漏れインダクタンスの原因である昇圧トランスを無くし、高圧を直接ダイレクトスイッチングする方式を採用している。
図13は、そのような直接ダイレクトスイッチング方式を採用する従来のインバータ装置の概観図、図14はその上面図、図15はその側面図である。このインバータ装置100は、整流器によって3相交流電源を直流電圧に変換した後の直流電圧を複数のスイッチング素子107によって所望の周波数の交流電力に変換するものであり、複数のスイッチング素子107を複数個接続したものを1アームとして大容量のインバータ装置が得られるようにしている。この従来のインバータ装置100においては、筐体101内に2枚のプリント基板105を立設し、2枚のプリント基板105に複数のスイッチング素子107を配列し、1枚のプリント基板105に2アーム分のスイッチング素子107を実装している。すなわち、このインバータ装置100は、4アーム分のスイッチング素子107を実装しており、1アーム分のスイッチング素子107は、縦(高さ)方向に6個、横方向に2列配列し、それぞれのスイッチング素子107には冷却用のフィン106が取りつけられている。また、スイッチング素子107に取りつけられたフィン106を冷却するために、プリント基板5の上下にファン102を取りつけて、下のファン102が空気を取り入れ、上のファン102が空気を排出する役割を果している。この場合には、各アームの上下それぞれに1個ずつファン102を取りつけており、インバータ装置100全体では8個のファン102を取りつけている。また、スイッチング素子107を保護する目的で、ファン102の故障を検出するために、インバータ装置100の上部に温度センサ103を設置し、インバータ装置100内の温度を監視している。
しかしながら、上記従来のインバータ装置100においては、各アームの上下に設けた冷却用ファン102による冷却風104がフィン106以外の通路を通ってしまうため、スイッチング素子107を効率良く冷却することができなかった。また、従来構成では、下部に配置されたスイッチング素子107に対する冷却能力が高いが、上部に配置されたスイッチング素子107ほど、下部に配置されたスイッチング素子107によって暖められた空気が流れるため、冷却能力が落ちてしまっていた。さらに、ファン102から遠い場所に配置されたスイッチング素子107の方がファン102に近い場所に配置されたスイッチング素子107に比べてフィン106に到達する風速が小さくなるため、中央部に配置されたスイッチング素子107はファン102の影響を受けにくく、1アームの中でスイッチング素子107の損失ばらつきが生じていた。
このような問題を解決するために、特許文献1においては、各相の上アームと下アームのトランジスタの冷却体に対して、冷却ファンとダクトによる冷却通風路を並列配置するようにしている。
また、特許文献2においては、一対の高電圧側アームと一対の低電圧側アームによりフルブリッジインバータを構成し、各アームを駆動する4つの信号のうち高電圧側アーム同士および低電圧側アーム同士の信号を一定周期で入れ替えることで、各アームの損失を均等にすることが開示されている。
特開平04−296047号公報 特開2000−4059号公報(請求項8)
しかしながら、特許文献1においては、各相の上アームと下アームのトランジスタの冷却体に対して冷却通風路を並列配置しているので、1つのアームに対するスイッチング素子数が多くなってきた場合には、風下側のスイッチング素子に対する冷却能力が低くなり、全てのスイッチング素子を均等に冷却することができないという問題がある。
また、特許文献2では、各アームを駆動する2つのスイッチングパターンを交互に入れ替えることにより、各アームの損失を均等にしようとしているが、高周波インバータ装置の電源盤内での配置条件やスイッチング素子の部品ばらつきなどによって各アーム毎の温度が異なり、これにより各アーム毎のスイッチング素子の損失にばらつきが生じるという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、各アームに配置された複数個のスイッチング素子に対する冷却能力の均等化または損失均等化を図るインバータ装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数の半導体スイッチング素子がそれぞれ直列接続された第1〜第4のアームによって構成され、直流電圧を交流電圧に変換する単相フルブリッジインバータと、各アームの温度を検出するために、各アーム毎に設けられた温度センサと、前記複数の温度センサの検出出力に基づき、各アームの損失が均等になるように前記4つのアームの半導体スイッチング素子に対するスイッチングパターンを可変制御する駆動制御手段とを備えることを特徴とする。
以上説明したとおり、この発明によれば、温度センサによって各アーム毎の温度を検出し、この検出温度に基づいてスイッチングパターンの切替え制御の最適化を実行するようにしているので、電源盤内のインバータの配置やスイッチング素子の部品ばらつきなどによって発生していた各アームの損失ばらつきをより低減することができるようになる。
以下に、本発明にかかるインバータ装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、インバータ装置の回路図、図2は本実施の形態のインバータ装置の概観斜視図、図3はその上面図、図4はその側面図である。
図1に示すインバータ装置20においては、直流電源8は、図示しない整流器によって3相交流電源を直流電圧に変換した後の直流電圧に対応しており、このインバータ装置20は直流電源8の直流電圧を複数の半導体スイッチング素子7によって所望の周波数の交流電力に変換するものであり、4つのアームS1,S2,S3,S4によって単相フルブリッジインバータを構成している。各アームS1〜S4は、複数のスイッチング素子7を複数個接続したものを1アームとしており、これにより大容量のインバータ装置が得られるようにしている。なお、図1では、1アームに6個のスイッチング素子7を図示しているが、実際は1アームに24個のスイッチング素子7を4並列6直列接続している。10は、放電負荷である。なお、複数のスイッチング素子7の接続形態としては、直列接続、並列接続、直列並列の混合でもよい。
このインバータ装置20は、図2〜図4に示すように、筐体1内の中央部に2枚のプリント基板5を立設し、2枚のプリント基板5に複数のスイッチング素子7を配列し、1枚のプリント基板5に2アーム分のスイッチング素子7を実装している。図3に示すように、左側の基板5には、アームS1、S3が実装され、右側の基板5には、アームS2、S4が実装されている。図3および図4に示すように、各アームS1〜S4には、縦(高さ)方向に6個、横方向に4個のスイッチング素子7がそれぞれ配列され、これにより1つのアームには、24個のスイッチング素子7が実装されている。また、それぞれのスイッチング素子7には冷却用のフィン6が取りつけられている。
また、スイッチング素子7に取りつけられたフィン6を冷却するために、プリント基板5の上下にファン2を4個ずつ取りつけている。下側に配置された吸気ファン2aが空気を取り入れ、上側に配置された排気ファン2bが空気を排出する役割を果している。すなわち、各アームS1〜S4の上下に吸気ファン2a,排気ファン2bを各別に配設している。
また、各アームS1〜S4のスイッチング素子7およびフィン6をそれぞれ囲むように、コの字状のダクト9を立設している。すなわち、インバータ装置20を4分割のダクト構造とすることで、吸気ファン2aからの冷却風4を効率良くフィン6にあてることができる構造としている。また、図2または図4に示すように、ダクト9の高さ方向の略中央部(この場合は下から3段目のスイッチング素子の側方)に、空気導入孔9aを設けるとともに、上側のダクト9にひさし部9bを設けるようにしており、ひさし部9bおよび空気導入孔9aによる構成によって、ダクト9の外側を流れる冷却風4をダクト9の内側に流入させ、これにより、空気導入孔9aの上側に位置するフィン6に当たる風速と、空気導入孔9aの下側に位置するフィン6に当たる風速との風速差が少なくなるようにしており、これによりファン2からの距離によるフィン6にあたる風速差を少なくなるようにしている。
図5は、本実施の形態のようにダクト構造とした場合(白四角)と、図13〜図15に示した従来構成における場合(黒丸)とにおける各スイッチング素子7(各フィン6)への風速を各段(1段が最下段、6段が最上段)毎に示したものである。もちろん、従来構成と実施の形態において、運転条件は同じにしている。従来技術では、段数が上にいくに従って、風速が落ちていたのに対し、本実施の形態によれば、各段の風速をほぼ均一化することができた。
また、図6は、本実施の形態のようにダクト構造とした場合(白四角)と、図13〜図15に示した従来構成における場合(黒丸)とにおける各スイッチング素子7(各フィン6)の温度測定結果を各段(1段が最下段、6段が最上段)毎に示したものである。勿論、従来構成と実施の形態において、運転条件は同じにしている。従来技術では、段数が上にいくに従って、スイッチング素子7の温度が大きく上昇していたのに対し、本実施の形態によれば、その温度上昇を緩やかにすることが可能となっている。
また、各アームS1〜S4の上部に、すなわち各ダクト9の上部に温度センサ3をそれぞれ設け、これら温度センサ3によって各アームのダクト9内の温度を検出するようにしている。各温度センサ3には、あらかじめ異常温度を記憶させておき、異常温度に達すると対応するダクト9の上下に取りつけたファン2が故障したと判断し、インバータ装置20を停止するようにする。因みに、図13〜図15に示した従来のインバータ装置では、4つのアームに対応して1つの温度センサ103しか設けられていなかったので、複数個のファン102の殆どが故障しなければ、ファン102の故障を検出することができなかった。
つぎに、温度センサ3の検出出力に基づきインバータ装置20の各アームのスイッチングパターンを可変制御する手法について説明する。図7は各アームS1〜S4のスイッチングモードを示すタイムチャート、図8はインバータ出力時における第1のパルスモードAを示すタイムチャート、図9はインバータ出力時における第2のパルスモードBを示すタイムチャート、図10はインバータ出力時のスイッチングの際に各アームを流れる電流を示す図である。
図7に示すように、インバータ装置は、所定の繰り返し周期Tで、インバータ動作期間であるインバータ出力モードと、インバータ動作の休止期間であるシマーモードとを繰り返している。なお、シマーモードの際には、アームS1とアームS3が同時にオンする期間とアームS2とアームS4が同時にオンする期間とを交互に繰り返すことにより、過大な充電電流が流れることによるスイッチング素子7の破壊を防止している。このシマーモードについては、本発明とは関係ないのでこれ以上の説明は省略する。図7におけるインバータ出力モードは、アーム毎の損失の違いを無くすための通常の基本的なスイッチングパターンを示すものであり、この基本的なスイッチングパターンにおいては、例えば特許文献2に示すように、図8に示すパルスモードAと図9に示すパルスモードBとが交互に実行される。パルスモードAにおいては、アームS1およびアームS2を先にオンにして(t1〜t2)、つぎにアームS3およびアームS4をオンにする(t3〜t4)。パルスモードBにおいては、アームS3およびアームS4を先にオンにして(t1〜t2)、つぎにアームS1およびアームS2をオンにする(t3〜t4)。
図8および図10を用いてパルスモードAについて説明する。図10において、各アームS1〜S4に設けられる24個のスイッチング素子7はそれぞれ1つのスイッチング素子7として示されており、D1〜D4は環流ダイオード、C1〜C4はスイッチング素子7の出力容量や図示しない分圧コンデンサなどの等価並列容量を表している。
時刻t1では、S1がオンするとともに、この時刻t1には、S2がオンしているので、S1には電源からC4を充電するための浮遊容量充電電流Ic1とC1を放電するための浮遊容量放電電流Id1が流れる。C4への充電によって浮遊容量C4の電圧が徐々に上昇し、それと共にS1の電圧が低下する。負荷電流I0はS1の電圧低下と共に徐々にS1に分配されS1の電圧が完全に0になった時点でスイッチングが完了する。すなわちこの場合のS1の損失としては、S1の電圧が0になるまでの期間の負荷電流I0分のスイッチング損失(ターンオン損失)と、浮遊容量C1、C4の充放電損失とが存在することになる。
時刻t2ではS2がオフすることによりS2に流れていた電流が最終的にS3の還流ダイオードD3を通って還流し始める。S2がターンオフを始めると負荷電流I0からS2のチャネルに流れる分を差し引いた分だけ、S2の浮遊容量C2とS3の浮遊容量C3とに分流する(Ic2、Id2)。S3の浮遊容量C3の初期電荷は分流電流Id2によって徐々に放電される。また、これと同時にS2の浮遊容量C2にも分流電流Ic2によって徐々に電圧が充電される。C2とC3は同じ容量であるから、S2の電圧が上昇した分だけS3の電圧が低下するため、分流電流Ic2と分流電流Id2は等しくなる。この時、等価的にはS3からS2に電荷を単に移行しているように振舞い、浮遊容量C2とC3を充放電する損失は0になる。つまり、時刻t2でのS2の損失は、S2のチャネルに流れている電流損失のみとなる。
時刻t3では、時刻t1と同様の損失がS4で発生する。また、時刻t4では、時刻t2と同様の損失がS3で発生する。
このように、パルスモードAのみのスイッチングでは、アームS1〜S4によって大きく損失が異なる特性になっている。そこで、パルスモードAとは排反のパルスパターンである図9に示すようなパルスモードBを用意し、図7に示したように、インバータ出力期間には、これらパルスモードA,Bを交互に実行することで、つまりS1およびS3の信号と、S2およびS4の信号を交互に入れ替えることで、各アームの損失を均一化するようにしている。
しかしながら、高周波インバータ装置の電源盤内での配置条件やスイッチング素子の部品ばらつきなどによって各アーム毎の温度が異なり、これにより各アーム毎のスイッチング素子の損失にばらつきが生じる場合がある。図11は、図7に示したように、パルスモードA,Bを交互に実行した場合の、各アームS1〜S4の温度を測定した結果を示すものである。図11には、各アーム毎に温度差があることが示されている。そこで、本実施の形態では、各アーム毎に設けた温度センサ3の出力から、フルブリッジインバータの直列接続される上アームおよび下アームで構成される一方の一対のアーム(S1およびS4)の温度合計と、同他方の一対のアーム(S2およびS3)の温度合計とを求め、この温度合計差に応じてスイッチングパターンの切り替えを最適化し、これにより各アームS1〜S4の損失ばらつきを低減するようにしている。以下、図12に従って損失ばらつき低減の手法を説明する。
駆動制御部30は、運転中、各アームS1〜S4上に設けられた4つの温度センサ3の出力からS1およびS4の温度合計T14を求めるとともに、S2およびS4の温度合計T23を求め、これら温度合計T14と温度合計T23とを比較する(ステップS100)。そして、これらの温度差Ta(=|T14−T23|)が所定の設定値D1(例えばD1=10度)未満であれば、図7に示したように、従来どおり、パルスモードA,Bの交互切替えを行う(ステップS120)。
しかし、温度差Taが設定値D1以上ある場合は、温度差Taを設定値D2(D2>D1 例えばD2=20度)と比較する(ステップS130)。そして、温度差Taが設定値D2未満であってD1以上である場合は、つぎに、温度合計T14と温度合計T23とを大小比較する(ステップS140)。そして、T14>T23である場合は、パルスモードBが多くなるように、例えば2インバータ期間毎にパルスモードの入れ替えを実行する(ステップS150)。すなわち、パルスモードB、パルスモードB、パルスモードA、パルスモードB、パルスモードB、パルスモードA、…といった切替えを実行する。一方、ステップS140の判定でT14<T23である場合は、パルスモードAが多くなるように2インバータ期間毎にパルスモードの入れ替えを実行する(ステップS160)。すなわち、パルスモードA、パルスモードA、パルスモードB、パルスモードA、パルスモードA、パルスモードB、…といった切替えを実行する。
また、ステップS130の判定において、温度差Taが設定値D2以上ある場合は、つぎに、温度合計T14と温度合計T23とを大小比較する(ステップS170)。そして、T14>T23である場合は、パルスモードBが多くなるように、例えば3インバータ期間毎にパルスモードの入れ替えを実行する(ステップS180)。すなわち、パルスモードB、パルスモードB、パルスモードB、パルスモードA、パルスモードB、パルスモードB、パルスモードB、パルスモードA、…といった切替えを実行する。一方、ステップS170の判定でT14<T23である場合は、パルスモードAが多くなるように、例えば3インバータ期間毎にパルスモードの入れ替えを実行する(ステップS190)。すなわち、パルスモードA、パルスモードA、パルスモードA、パルスモードB、パルスモードA、パルスモードA、パルスモードA、パルスモードB、…といった切替えを実行する。
パルスモードBを多くするとS2、S3の温度が高くなり、パルスモードAを多くするとS1、S4の温度が高くなるので、例えば、S1、S4の組のほうがS2、S3の組よりも温度が高いT14>T23の場合は、パルスモードBを多くし、逆のT14<T23場合はパルスモードBを多くするように設定する。
このようにこの実施の形態においては、スイッチング素子を通過する冷却風の風速を上げるために各アームをダクト構造にするとともに、ダクトの外を流れる冷却風を利用する構造にしたので、ファンからの距離に依存せずに各アーム内の風速を均一に保ち、各アームに用いられていた複数のスイッチング素子の損失を均等化することができる。
さらに、アーム毎にダクト構造としたことで、各アーム上に設けた温度センサ3によって、各アーム毎の温度を正確に検出できるようになり、このような正確な検出温度に基づいてスイッチングパターンの切替え制御の最適化が実行でき、これにより電源盤内のインバータの配置やスイッチング素子の部品ばらつきなどによって発生していた各アームの損失ばらつきをより低減することができるようになる。
以上のように、本発明にかかるインバータ装置は、高周波励起を必要とするCO2レーザなどのガスレーザ発振器の電源装置に有用である。
本実施の形態にかかるインバータ装置の回路構成を示す図である。 本実施の形態にかかるインバータ装置の外観構成を示す斜視図である。 本実施の形態にかかるインバータ装置の上面図である。 本実施の形態にかかるインバータ装置の側面図である。 1アームにおける複数のスイッチング素子に対する風速を示す図である。 インバータ装置を動作させたときの1アームにおける複数のスイッチング素子の温度を示す図である。 各アームのスイッチングモードを示すタイムチャートである。 インバータ出力時における一方のパルスモードを示すタイムチャートである。 インバータ出力時における他方のパルスモードを示すタイムチャートである。 インバータ出力時のスイッチングの際に各アームを流れる電流を示す図である。 各アームの温度ばらつきを示す図である。 温度測定によるスイッチングパターンの切替えの最適化制御手順を示すフローチャートである。 従来のインバータ装置の外観構成を示す斜視図である。 従来のインバータ装置の上面図である。 従来のインバータ装置の側面図である。
符号の説明
1 筐体
2 ファン
2a 各吸気ファン
2b 排気ファン
3 温度センサ
4 冷却風
5 プリント基板
6 フィン
7 スイッチング素子(半導体スイッチング素子)
8 直流電源
9 ダクト
9a 空気導入孔
9b ひさし部
20 インバータ装置
30 駆動制御部
C1〜C4 浮遊容量
D1〜D4 還流ダイオード
S1〜S4 アーム

Claims (6)

  1. 複数の半導体スイッチング素子がそれぞれ接続された第1〜第4のアームによって構成され、直流電圧を交流電圧に変換する単相フルブリッジインバータと、
    各アームの温度を検出するために、各アーム毎に設けられた温度センサと、
    前記複数の温度センサの検出出力に基づき、各アームの損失が均等になるように前記4つのアームの半導体スイッチング素子に対するスイッチングパターンを可変制御する駆動制御手段と、
    を備えることを特徴とするインバータ装置。
  2. 前記駆動制御手段は、
    前記複数の温度センサの検出出力から、上アームとしての第1のアームおよび該第1のアームに直列接続される下アームとしての第4のアームの温度合計と、上アームとしての第3のアームおよび該第3のアームに直列接続される下アームとしての第2のアームの温度合計との温度差を求め、この温度差が第1の閾値より小さいときは、第1のアームおよび第2のアームを先にオンにしてつぎに第3のアームおよび第4のアームをオンにする第1のスイッチングパターンと、第3のアームおよび第4のアームを先にオンにしてつぎに第1のアームおよび第2のアームをオンにする第2のスイッチングパターンを各インバータ出力周期において交互に実行し、前記温度差が第1の閾値より大きい場合は、第1および第4のアーム側と、第2および第3のアーム側の損失が均等になるように、第1または第2のスイッチングパターンのうちの一方のスイッチングパターンをインバータ出力周期において所定の回数連続して実行した後、他方のスイッチングパターンに切り換えるように制御することを特徴とする請求項1に記載のインバータ装置。
  3. 前記駆動制御手段は、前記温度差が第1の閾値より大きい場合であってかつ第1のアームおよび第4のアームの温度合計が、第3のアームおよび第2のアームの温度合計よりも大きい場合は、第2のスイッチングパターンが第1のスイッチングパターンより多くなるように第2のスイッチングパターンをインバータ出力周期において所定の回数連続して実行した後、第1のスイッチングパターンに切り換え、前記温度差が第1の閾値より大きい場合であってかつ第1のアームおよび第4のアームの温度合計が、第3のアームおよび第2のアームの温度合計よりも小さい場合は、第1のスイッチングパターンが第2のスイッチングパターンより多くなるように第1のスイッチングパターンをインバータ出力周期において所定の回数連続して実行した後、第2のスイッチングパターンに切り換えるように制御することを特徴とする請求項2に記載のインバータ装置。
  4. 複数の半導体スイッチング素子がそれぞれ接続された第1〜第4のアームによって構成され、前記第1〜第4のアームを構成する複数の半導体スイッチング素子が縦方向に配置され、直流電圧を交流電圧に変換する単相フルブリッジインバータと、第1〜第4のアームの下側に夫々配置された吸気ファンと、第1〜第4のアームの上側に夫々配置された排気ファンとを備え、各吸気ファンによって吸気した冷却風を各アームを介して各排気ファンによって排気するインバータ装置において、
    前記複数のアームをアーム毎にダクト構造とするとともに、
    各アームの温度を検出するために、各アーム毎に設けられた温度センサと、
    前記複数の温度センサの検出出力に基づき、第1〜第4のアームの損失が均等になるように第1〜第4のアームの半導体スイッチング素子に対するスイッチングパターンを可変制御する駆動制御手段と、
    を備えることを特徴とするインバータ装置。
  5. 前記駆動制御手段は、
    前記複数の温度センサの検出出力から、上アームとしての第1のアームおよび該第1のアームに直列接続される下アームとしての第4のアームの温度合計と、上アームとしての第3のアームおよび該第3のアームに直列接続される下アームとしての第2のアームの温度合計との温度差を求め、この温度差が第1の閾値より小さいときは、第1のアームおよび第2のアームを先にオンにしてつぎに第3のアームおよび第4のアームをオンにする第1のスイッチングパターンと、第3のアームおよび第4のアームを先にオンにしてつぎに第1のアームおよび第2のアームをオンにする第2のスイッチングパターンを各インバータ出力周期において交互に実行し、前記温度差が第1の閾値より大きい場合は、第1および第4のアーム側と、第2および第3のアーム側の損失が均等になるように、第1または第2のスイッチングパターンのうちの一方のスイッチングパターンをインバータ出力周期において所定の回数連続して実行した後、他方のスイッチングパターンに切り換えるように制御することを特徴とする請求項4に記載のインバータ装置。
  6. 前記駆動制御手段は、前記温度差が第1の閾値より大きい場合であってかつ第1のアームおよび第4のアームの温度合計が、第3のアームおよび第2のアームの温度合計よりも大きい場合は、第2のスイッチングパターンが第1のスイッチングパターンより多くなるように第2のスイッチングパターンをインバータ出力周期において所定の回数連続して実行した後、第1のスイッチングパターンに切り換え、前記温度差が第1の閾値より大きい場合であってかつ第1のアームおよび第4のアームの温度合計が、第3のアームおよび第2のアームの温度合計よりも小さい場合は、第1のスイッチングパターンが第2のスイッチングパターンより多くなるように第1のスイッチングパターンをインバータ出力周期において所定の回数連続して実行した後、第2のスイッチングパターンに切り換えるように制御することを特徴とする請求項5に記載のインバータ装置。

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