JP2009188159A - 電力変換装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高温環境下で動作する冷却ファンの消費電力を抑制し、長寿命化を図ることができる電力変換装置を提供する。
【解決手段】第1のヒートシンク22を中央付近に固定し、第1の半導体素子群12と第2の半導体素子群13を実装した第1の基板20と、第2のヒートシンク23を中央付近に固定し、第3の半導体素子群14と第4の半導体素子群17を実装した第2の基板21を、第1のヒートシンクと第2のヒートシンクが同一方向かつ略同一直線上に位置するように配置し、第2の半導体素子群と第3の半導体素子群を主に冷却する第1の冷却ファン24と、第1の半導体素子群と第4の半導体素子群を主に冷却する第2の冷却ファン25とを有し、第3の半導体素子群の電力変換量と第4の半導体素子群の電力変換量に応じて、第1の冷却ファン24および第2の冷却ファン25の回転を制御する。
【選択図】図2
【解決手段】第1のヒートシンク22を中央付近に固定し、第1の半導体素子群12と第2の半導体素子群13を実装した第1の基板20と、第2のヒートシンク23を中央付近に固定し、第3の半導体素子群14と第4の半導体素子群17を実装した第2の基板21を、第1のヒートシンクと第2のヒートシンクが同一方向かつ略同一直線上に位置するように配置し、第2の半導体素子群と第3の半導体素子群を主に冷却する第1の冷却ファン24と、第1の半導体素子群と第4の半導体素子群を主に冷却する第2の冷却ファン25とを有し、第3の半導体素子群の電力変換量と第4の半導体素子群の電力変換量に応じて、第1の冷却ファン24および第2の冷却ファン25の回転を制御する。
【選択図】図2
Description
本発明は、燃料電池などの直流電力を商用周波数の交流電力に変換して系統に電力を注入する電力変換装置のうち、冷却構成に関する。
従来、1kWクラスの燃料電池の直流電力を交流電力に変換する際に、燃料電池の出力電圧を高い昇圧比により動作する第1のDC−DCコンバータによりDC約400Vを生成し、DC−ACコンバータにより1kWクラスのAC200Vを出力することで、商用系統に接続された家庭用負荷に電力を供給する電力変換装置が知られている。
負荷の消費電力が1kW以上のときは、1kWを超える消費電力分は商用系統より供給されるが、消費電力が1kW以下のときは、電力変換装置の出力電力は負荷の消費電力に追従して出力される。
一方、負荷の消費電力の急激な低下時や、商用系統において停電が発生した場合、上記DC−ACコンバータの出力を速やかに低下させるが、燃料電池の直流出力電力が低下するまでの間、商用系統側へ出力電力が逆潮流しないよう、第2のDC−DCコンバータを動作させることで、発生電力余剰分を燃料電池システム内部に設けているヒータに回収させている。このときDC−ACコンバータおよび第2のDC−DCコンバータを冷却するファンがそれぞれ設けられている。
この種の電力変換装置の冷却構成としては、例えば図14に示すモータなどを駆動する電力変換装置があり、商用電源1からの三相交流電圧を直流電圧に変換するAC−DCコンバータ(ダイオード整流器)2と、直流平滑コンデンサ3を介して平滑されたAC−DCコンバータ2からの直流電圧を三相交流電圧に変換するDC−ACコンバータ(インバータ回路)4を備え、このDC−ACコンバータ4から出力される三相交流電圧を交流モータ5などの負荷に供給するものがある(例えば特許文献1参照)。
この構成において、図15に示すように、基板10に装着したAC−DCコンバータ2とDC−ACコンバータ4を、それぞれ別のヒートシンク(第1のヒートシンク6と第2のヒートシンク7)と冷却ファン(第1の冷却ファン8と第2の冷却ファン9)で冷却しており、電力損失の小さなAC−DCコンバータ2の第1のヒートシンク6の熱抵抗を大きく、電力損失の大きなDC−ACコンバータ4の第2のヒートシンク7の熱抵抗を小さくすることで、トータルとしてヒートシンク内での温度勾配を小さいものとしている。このため熱抵抗の大きなヒートシンクすなわちサイズの小さな第1のヒートシンク6を使用することができるものとしている。
特開2003−259657号公報
しかしながら前記従来の構成では、発生損失の異なる半導体素子群が多くなると、熱抵抗の異なるヒートシンクの必要数も多くなり、装置の大型化を招く。また、冷却風通路の境界が不明確であると、半導体素子群や他の部品配置により、冷却効果が不均一となる。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、電力変換装置の発熱条件に応じて、冷却ファンの回転数を制御することで、無駄な電力を消費することなく冷却を行い、冷却ファンの耐久性を確保することで電力変換装置の性能および信頼性を向上することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の電力変換装置は、直流出力電圧を昇圧する第1のDC−DCコンバータを構成する第1の半導体素子群と、前記第1のDC−DCコンバータの出力電圧をさらに昇圧する第2のDC−DCコンバータを構成する第2の半導体素子群と、前記第1の半導体素子群と前記第2の半導体素子群をそれぞれ両面に配置する第1のヒートシンクと、前記第2のDC−DCコンバータの出力電圧を交流電流出力に変換するDC−ACコンバータを構成する第3の半導体素子群と、前記第2のDC−DCコンバータの出力電圧を降圧する第3のDC−DCコンバータを構成する第4の半導体素子群と、前記第3の半導体素子群と前記第4の半導体素子群をそれぞれ両面に配置する第2のヒートシンクと、前記第1のヒートシンクを中央付近に固定している第1の基板と、前記第2のヒートシンクを中央付近に固定している第2の基板と、前記第1のヒートシンクと前記第2のヒートシンクが同一方向かつ略同一直線上に位置するよう配置した前記第1の基板と前記第2の基板に対して、前記第2の半導体素子群と前記第3の半導体素子群を主に冷却する第1の冷却ファンと、前記第1の半導体素子群と前記第4の半導体素子群を主に冷却する第2の冷却ファンとを有し、前記第3の半導体素子群から構成される前記DC−ACコンバータの電力変換量と前記第4の半導体素子群から構成される前記第3のDC−DCコンバータの電力変換量に応じて、前記第1の冷却ファンと前記第2の冷却ファンの回転を制御するものである。
本発明の電力変換装置は、電力変換装置の発熱条件に応じて、冷却ファンの回転数を制御することで、無駄な電力を消費することなく冷却を行い、冷却ファンの耐久性を確保することで電力変換装置の性能および信頼性を向上する。
第1の発明は、直流出力電圧を昇圧する第1のDC−DCコンバータを構成する第1の半導体素子群と、第1のDC−DCコンバータの出力電圧をさらに昇圧する第2のDC−DCコンバータを構成する第2の半導体素子群と、第1の半導体素子群と第2の半導体素子群をそれぞれ両面に配置する第1のヒートシンクと、第2のDC−DCコンバータの出力電圧を交流電流出力に変換するDC−ACコンバータを構成する第3の半導体素子群と、第2のDC−DCコンバータの出力電圧を降圧する第3のDC−DCコンバータを構成する第4の半導体素子群と、第3の半導体素子群と前記第4の半導体素子群をそれぞれ両面に配置する第2のヒートシンクと、第1のヒートシンクを中央付近に固定している第1の基板と、第2のヒートシンクを中央付近に固定している第2の基板と、第1のヒートシンクと第2のヒートシンクが同一方向かつ略同一直線上に位置するよう配置した第1の基板と第2の基板に対して、第2の半導体素子群と第3の半導体素子群を主に冷却する第1の冷却ファンと、第1の半導体素子群と第4の半導体素子群を主に冷却する第2の冷却ファンとを有し、第3の半導体素子群から構成される前記DC−ACコンバータの電力変換量と第4の半導体素子群から構成される第3のDC−DCコンバータの電力変換量に応じて、第1の冷却ファンと第2の冷却ファンの回転を制御することで、無駄な電力を消費することなく冷却を行い、冷却ファンの耐久性を確保し、電力変換装置の性能および信頼性が向上する。
第2の発明は、特に、第1の発明において、外部に接続された負荷への電力供給用として電力変換を行うDC−ACコンバータの電力変換指令値に対応して第1の冷却ファンの回転数を可変することで、無駄な電力を消費することなく冷却を行い、冷却ファンの耐久性を確保し、電力変換装置の性能および信頼性を向上する。
第3の発明は、特に、第1の発明において、内部に接続された負荷への電力供給用として電力変換を行う第3のDC−DCコンバータの電力変換指令値に対応して第2の冷却ファンの回転数を可変することで、無駄な電力を消費することなく冷却を行い、冷却ファンの耐久性を確保し、電力変換装置の性能および信頼性が向上する。
第4の発明は、特に、第1から3のいずれか1つの発明において、第1の冷却ファンの吸入口の温度を検出する第1の温度検出手段と、第2の冷却ファンの吸入口の温度を検出する第2の温度検出手段を備え、第1の温度検出手段の検出温度と、外部に接続された負荷への電力供給用として電力変換を行うDC−ACコンバータの電力変換指令値から、第1の冷却ファンの回転数を決定し、第2の温度検出手段の検出温度と、内部に接続された負荷への電力供給用として電力変換を行う第3のDC−DCコンバータの電力変換指令値から第2の冷却ファンの回転数を決定することで、無駄な電力を消費することなく冷却を行い、冷却ファンの耐久性を確保し、電力変換装置の性能および信頼性が向上する。
第5の発明は、特に、第1から3のいずれか1つの発明において、第1の冷却ファン配置側の排出口の温度を検出する第3の温度検出手段と、第2の冷却ファン配置側の排出口の温度を検出する第4の温度検出手段を備え、第3の温度検出手段の検出温度および第4の温度検出手段の検出温度が所定温度以下となるように第1の冷却ファンおよび第2の冷却ファンの回転数を可変する無駄な電力を消費することなく冷却を行い、冷却ファンの耐久性を確保し、電力変換装置の性能および信頼性が向上する。
第6の発明は、特に、第1から3のいずれか1つの発明において、第1のヒートシンクの所定位置の温度を検出する第5の温度検出手段と、第2のヒートシンクの所定位置の温度を検出する第6の温度検出手段を備え、第5の温度検出手段の検出温度および第6の温度検出手段の検出温度が所定温度以下となるよう、第1の冷却ファンおよび第2の冷却ファンの回転数を可変することで、無駄な電力を消費することなく冷却を行い、冷却ファンの耐久性を確保し、電力変換装置の性能および信頼性が向上する。
第7の発明は、特に、第2から6のいずれか1つの発明において、前記第1の冷却ファンおよび前記第2の冷却ファンは、前記DC−ACコンバータの電力変換停止時点から所定の時間の間、ファン回転動作を継続することで、無駄な電力を消費することなく冷却を行い、冷却ファンの耐久性を確保し、電力変換装置の性能および信頼性が向上する。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1は請求項1から3に係わる。図1〜図7を参照して、実施の形態1について説明する。
本発明の実施の形態1は請求項1から3に係わる。図1〜図7を参照して、実施の形態1について説明する。
図1に示すように、燃料電池11の正負の出力間には、図示しない平滑コンデンサを介して第1のDC−DCコンバータ12が接続されている。第1のDC−DCコンバータ12は例えばMOSFETなどからなるフルブリッジ回路を構成しており、燃料電池11の直流電力を高周波スイッチングする。
図示しないトランス、ダイオードおよびコンデンサ等により、燃料電池11の出力電圧を昇圧後、整流および平滑動作を経て、第2のDC−DCコンバータ13により、約DC400Vまで昇圧する。
次にDC−ACコンバータ14によりAC200Vに変換し、系統15とともに接続される家庭内負荷16に最大1kWの電力を供給する。
家庭内負荷16の消費電力が1kW以上のときは、1kW分は燃料電池11より供給され、1kWを超える消費電力分は系統15より同時に供給されるが、消費電力が1kW以下のときは、燃料電池11の出力電力は、家庭内負荷16の消費電力に追従して、第1のDC−DCコンバータ12、第2のDC−DCコンバータ13、およびDC−ACコンバータ14で順に電力変換されて出力される。
しかしながら、家庭内負荷16の消費電力の急激な低下時や、系統15において停電が発生した場合、DC−ACコンバータ14からの出力を速やかに低下させなければならないが、燃料電池11の出力電力の低下する時定数が、DC−ACコンバータ14の出力電力低下する時定数に比べて大きいため、燃料電池11の出力が低下するまでの間、系統15へ出力電力が逆潮流してしまう。
逆潮流を防止するために、第3のDC−DCコンバータ17を動作させることで、燃料電池11からの発生電力余剰分を図示しない燃料電池システム内部に設けているヒータ18で消費させ余剰発生電力を回収させる。
家庭内負荷16に電力を供給する通常動作時は、第1のDC−DCコンバータ12、第2のDC−DCコンバータ13、およびDC−ACコンバータ14で順に電力変換動作を行い、余剰電力をヒータ18で消費させる動作時は、第1のDC−DCコンバータ12、第2のDC−DCコンバータ13、および第3のDC−DCコンバータ17で順に電力変換動作を行う。
このとき電力変換装置の発生損失の大部分を占める、第1のDC−DCコンバータ12、第2のDC−DCコンバータ13、DC−ACコンバータ14および第3のDC−DCコンバータ17は、複数の半導体素子からなり、ヒートシンクに実装しファンにより冷却される構成である。
図2および図3において、第1のDC−DCコンバータ12および第2のDC−DCコンバータ13は、第1の基板20に実装されており、複数の半導体は第1の基板20の中央付近に固定された第1のヒートシンク22に装着されている。
また、DC−ACコンバータ14、および第3のDC−DCコンバータ17は、第2の基板21に実装されており、複数の半導体は第2の基板21の中央付近に固定された第2のヒートシンク23に装着されている。
上記の基板実装状態においては、第1の冷却ファン24による第1の冷却風30よって、第2のDC−DCコンバータ13およびDC−ACコンバータ14が同時に冷却され、第2の冷却ファン25による第2の冷却風31よって、第1のDC−DCコンバータ12および第3のDC−DCコンバータ17が同時に冷却される。
なお、4つのコンバータと、2つの基板と、2つのヒートシンクと、2つの冷却ファンの組み合わせは上記の組み合わせに限るものではなく、基板、ヒートシンク、およびファンの数量も上記に限るものではない。
図4は、実施の形態1における電力変換装置の動作状態の一例を示した説明図である。第1の動作状態40、第2の動作状態41および第3の動作状態42の3種類の異なる動作状態を示しているが、第1のDC−DCコンバータ12と第2のDC−DCコンバータ13により、燃料電池11の出力電圧を約DC400Vまで昇圧する動作は共通している。
異なるのは、電力変換装置の外部に接続された負荷への電力供給用として電力変換を行うDC−ACコンバータ14の動作状態と、電力変換装置の内部に接続された負荷への電力供給用として電力変換を行う第3のDC−DCコンバータ17の動作状態の組み合わせである。
第1の動作状態40では、DC−ACコンバータ14が1000W出力しており、第3のDC−DCコンバータ17の出力は0Wである。そこで、図5に示すように、第1の冷却ファン24を定格回転させることで、DC−ACコンバータ14を第1の強冷却風50で冷却する。
次に第2の動作状態41では、DC−ACコンバータ14と第3のDC−DCコンバータ17の出力の合計が1000Wを保つよう、DC−ACコンバータ14の出力が1000Wから0Wに変化すると同時に、第3のDC−DCコンバータ17の出力が0Wから1000Wに変化する。
このとき、DC−ACコンバータ14の出力が1000Wから0Wに変化するのに合わせて、図6に示すように、第1の冷却ファン24の回転数を減少させ、DC−ACコンバータ14を第1の弱冷却風51で冷却する。
また、第3のDC−DCコンバータ17の出力が0Wから1000Wに変化するのに合わせて、図6に示すように、第2の冷却ファン25の回転数を増加させ、第3のDC−DCコンバータ17を第2の弱冷却風52で冷却する。
最後に第3の動作状態42では、DC−ACコンバータ14が0W出力しており、第3のDC−DCコンバータ17の出力は1000Wである。従って、図7に示すように、第2の冷却ファン25を定格回転させることで、第3のDC−DCコンバータ17を第2の強冷却風53で冷却する。
図4は、一例として、電力変換装置の外部に接続された負荷への電力供給用として電力変換を行うDC−ACコンバータ14の出力電力が1000Wの場合を示したが、1000W以下で動作する場合は、第1の冷却ファン24および第2の冷却ファン25の回転数は、DC−ACコンバータ14および第3のDC−DCコンバータ17の出力電力に応じて、減少して動作させる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2は請求項4から6に係わる。図8〜図12を参照して、実施の形態2について説明する。以下の説明では上記実施の形態1と同様の部分においては説明を省略し、本実施の形態2の特徴的な部分を中心に説明する。
本発明の実施の形態2は請求項4から6に係わる。図8〜図12を参照して、実施の形態2について説明する。以下の説明では上記実施の形態1と同様の部分においては説明を省略し、本実施の形態2の特徴的な部分を中心に説明する。
図8に示すように、第1の冷却ファン24および第2の冷却ファン25の冷却風吸入口手前にサーミスタ等からなる冷却ファン吸入口温度検知手段60を設ける。そして、実施の形態2では、図9に示すように、冷却ファン吸入口温度検知手段60で検知した冷却ファン吸入口温度と、電力変換装置の外部に接続された負荷への電力供給用として電力変換を行うDC−ACコンバータ14の出力電力との相関で決まる関係からファン回転数を決める。
例えば、同じ800W出力のときでも、冷却ファン吸入口温度が上昇すれば、第1の回転数61より第2の回転数62、さらには第3の回転数63へと回転数を高くし、冷却性能を上げる。
一方で、冷却ファン吸入口温度が30℃のときでも、出力電力が上昇すれば、第1の回転数61より第2の回転数62へと回転数を高くし、同様に冷却性能を上げる。
さらに、実施の形態2では図10に示すように、第1の冷却ファン24および第2の冷却ファン25の反対側に位置する排気口に、サーミスタ等からなる排気口温度検知手段70を設ける。
図11の破線は、冷却ファンが第1の回転数71のときの冷却ファン吸入口温度検知手段60で検知した冷却ファン吸入口温度と、排気口温度検知手段70で検知した排気口温度との関係を示している。
一例として、冷却ファン吸入口温度が30℃のとき、電力変換装置の外部に接続された負荷への電力供給用として電力変換を行うDC−ACコンバータ14の出力電力が600W以上では、排気口温度が50℃を超えてしまう。
排気口温度を50℃以下に制御するには、900W出力時には第2の回転数72まで冷却ファンの回転数を上げる必要があり、1200W出力時には第3の回転数73まで冷却ファンの回転数を上げる必要がある。このように、冷却ファンの回転数を、第1の回転数71<第2の回転数72<第3の回転数73の順に上げる必要がある。
さらに、実施の形態2では、図12に示すように、第1のヒートシンク温度検知手段80と第2のヒートシンク温度検知手段81を設けている。図11での排気口温度検知手段70と同様に第1のヒートシンク温度検知手段80と第2のヒートシンク温度検知手段81の検知温度により、冷却ファンの回転数を制御する考え方であり、よりヒートシンクに固定された半導体素子から発生する熱による温度上昇を検知することで、信頼性を上げるものである。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3は請求項7に係わる。図13を参照して、実施の形態3について説明する。以下の説明では上記実施の形態1および2と同様の部分においては説明を省略し、本実施の形態3の特徴的な部分を中心に説明する。
本発明の実施の形態3は請求項7に係わる。図13を参照して、実施の形態3について説明する。以下の説明では上記実施の形態1および2と同様の部分においては説明を省略し、本実施の形態3の特徴的な部分を中心に説明する。
図13は、電力変換停止時点から所定の時間の間、第1の冷却ファン24および第2の冷却ファン25のファン動作を継続したときの排気口温度の状態を説明している。電力変換装置が電力出力中は、排気口温度が約38℃であり、図中の動作時間20秒時点で電力変換装置が停止したため排気口温度は低下していくが、ファンも同時に停止すると第1の動作状態90のように、しばらくの間、温度のオーバーシュートが発生し排気口温度が上昇する。
このため電力変換装置の部品に熱ストレスが蓄積するため、しばらくの間、第1の冷却ファン24および第2の冷却ファン25のファンの動作を継続させると第2の動作状態91のように、オーバーシュートすることなく排気口温度が低下し、電力変換装置の信頼性が向上する。
以上のように、本発明にかかる電力変換装置は、電力変換装置の発熱条件に応じて、冷却ファンの回転数を制御することで、無駄な電力を消費することなく冷却を行い、冷却ファンの耐久性を確保することで信頼性の高い電力変換装置を提供することができる。
11 燃料電池
12 第1のDC−DCコンバータ
13 第2のDC−DCコンバータ
14 DC−ACコンバータ
15 系統
16 家庭内負荷
17 第3のDC−DCコンバータ
18 ヒータ
20 第1の基板
21 第2の基板
22 第1のヒートシンク
23 第2のヒートシンク
24 第1の冷却ファン
25 第2の冷却ファン
60 冷却ファン吸入口温度検知手段
70 排気口温度検知手段
80 第1のヒートシンク温度検知手段
81 第2のヒートシンク温度検知手段
12 第1のDC−DCコンバータ
13 第2のDC−DCコンバータ
14 DC−ACコンバータ
15 系統
16 家庭内負荷
17 第3のDC−DCコンバータ
18 ヒータ
20 第1の基板
21 第2の基板
22 第1のヒートシンク
23 第2のヒートシンク
24 第1の冷却ファン
25 第2の冷却ファン
60 冷却ファン吸入口温度検知手段
70 排気口温度検知手段
80 第1のヒートシンク温度検知手段
81 第2のヒートシンク温度検知手段
Claims (7)
- 直流出力電圧を昇圧する第1のDC−DCコンバータを構成する第1の半導体素子群と、前記第1のDC−DCコンバータの出力電圧をさらに昇圧する第2のDC−DCコンバータを構成する第2の半導体素子群と、前記第1の半導体素子群と前記第2の半導体素子群をそれぞれ両面に配置する第1のヒートシンクと、前記第2のDC−DCコンバータの出力電圧を交流電流出力に変換するDC−ACコンバータを構成する第3の半導体素子群と、前記第2のDC−DCコンバータの出力電圧を降圧する第3のDC−DCコンバータを構成する第4の半導体素子群と、前記第3の半導体素子群と前記第4の半導体素子群をそれぞれ両面に配置する第2のヒートシンクと、前記第1のヒートシンクを中央付近に固定している第1の基板と、前記第2のヒートシンクを中央付近に固定している第2の基板と、前記第1のヒートシンクと前記第2のヒートシンクが同一方向かつ略同一直線上に位置するよう配置した前記第1の基板と前記第2の基板に対して、前記第2の半導体素子群と前記第3の半導体素子群を主に冷却する第1の冷却ファンと、前記第1の半導体素子群と前記第4の半導体素子群を主に冷却する第2の冷却ファンとを有し、前記第3の半導体素子群から構成される前記DC−ACコンバータの電力変換量と前記第4の半導体素子群から構成される前記第3のDC−DCコンバータの電力変換量に応じて、前記第1の冷却ファンと前記第2の冷却ファンの回転を制御する電力変換装置。
- 前記第1の冷却ファンは、外部に接続された負荷への電力供給用として電力変換を行う前記DC−ACコンバータの電力変換指令値に対応して回転数を可変する請求項1に記載の電力変換装置。
- 前記第2の冷却ファンは、内部に接続された負荷への電力供給用として電力変換を行う前記第3のDC−DCコンバータの電力変換指令値に対応して回転数を可変する請求項1に記載の電力変換装置。
- 前記第1の冷却ファンの吸入口の温度を検出する第1の温度検出手段と、前記第2の冷却ファンの吸入口の温度を検出する第2の温度検出手段を備え、前記第1の温度検出手段の検出温度と、外部に接続された負荷への電力供給用として電力変換を行う前記DC−ACコンバータの電力変換指令値から、前記第1の冷却ファンの回転数を決定し、前記第2の温度検出手段の検出温度と、内部に接続された負荷への電力供給用として電力変換を行う前記第3のDC−DCコンバータの電力変換指令値から前記第2の冷却ファンの回転数を決定する請求項1から3のいずれか1項に記載の電力変換装置。
- 第1の冷却ファン配置側の排出口の温度を検出する第3の温度検出手段と、第2の冷却ファン配置側の排出口の温度を検出する第4の温度検出手段を備え、前記第3の温度検出手段の検出温度および前記第4の温度検出手段の検出温度が所定温度以下となるように前記第1の冷却ファンおよび前記第2の冷却ファンの回転数を可変する請求項1から3のいずれか1項に記載の電力変換装置。
- 前記第1のヒートシンクの所定位置の温度を検出する第5の温度検出手段と、前記第2のヒートシンクの所定位置の温度を検出する第6の温度検出手段を備え、前記第5の温度検出手段の検出温度および前記第6の温度検出手段の検出温度が所定温度以下となるよう、前記第1の冷却ファンおよび前記第2の冷却ファンの回転数を可変する請求項1から3のいずれか1項に記載の電力変換装置。
- 前記第1の冷却ファンおよび前記第2の冷却ファンは、前記DC−ACコンバータの電力変換停止時点から所定の時間の間、ファン回転動作を継続する請求項2から6のいずれか1項に記載の電力変換装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2008
- 2008-02-06 JP JP2008026189A patent/JP2009188159A/ja active Pending
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