JP2007306330A - 画像読取り装置 - Google Patents

画像読取り装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007306330A
JP2007306330A JP2006132918A JP2006132918A JP2007306330A JP 2007306330 A JP2007306330 A JP 2007306330A JP 2006132918 A JP2006132918 A JP 2006132918A JP 2006132918 A JP2006132918 A JP 2006132918A JP 2007306330 A JP2007306330 A JP 2007306330A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
document
reading
image
transparent member
glass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006132918A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4844227B2 (ja
Inventor
Hiroshi Nishikawa
浩志 西川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Business Technologies Inc
Original Assignee
Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Business Technologies Inc filed Critical Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority to JP2006132918A priority Critical patent/JP4844227B2/ja
Publication of JP2007306330A publication Critical patent/JP2007306330A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4844227B2 publication Critical patent/JP4844227B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)

Abstract

【課題】搬送されつつある原稿の画像を光学的に読み取るための読取りガラスに残存した異物を確実に排除でき、読取り画像に筋状のノイズが生じる不具合を防止できる画像読取り装置を得る。
【解決手段】原稿を読取りガラス12の直上で搬送しつつ読取り位置Aで原稿画像を光学的に読み取る画像読取り装置。読取りガラス12上には、搬送される原稿の画像面が読取りガラス12に接触しないような段差を形成するガイドシート30が、読取り位置Aよりも原稿搬送方向Bの上流側に設置されている。読取りガラス12は原稿搬送方向Bと平行に移動可能であり、原稿の後端がガラス12との接触を開始する位置からガイドシート30までの距離をL1、ガラス12の移動量をL2としたとき、L1≦L2の関係に設定されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、画像読取り装置、特に、複写機やスキャナなどにおいて画像入力装置として用いられるシートスルー方式の画像読取り装置に関する。
従来より、原稿の画像を光学的に読み取る画像読取り装置としては、プラテンガラス上に載置した原稿の画像を読み取るプラテンセット方式と、原稿を1枚ずつ搬送し、搬送途中において原稿の画像を読み取るシートスルー方式が、それぞれ単独であるいは併用されていた。シートスルー方式は、小型化、低コスト、低騒音、画像読取りの高速化、ひいてはプリントの高生産性に利点を有し、モノクロ複写機では画像読取り装置の主流となっており、カラー複写機においてもその導入が望まれている。
シートスルー方式の場合、画像読取り位置は透明部材(長尺状の読取りガラス)上に固定され、読取りガラスを介して搬送される原稿の画像面に読取り光学系の焦点を合わせる構成のため、読取りガラス上に付着したゴミなどの異物の影響を受けやすく、異物により遮光された部分は読取り画像において筋状の画像ノイズとなる。
読取りガラスに付着する異物は、主に、原稿に貼着したテープの粘着部や糊の剥がれ、修正液、ボールペンのインク塊、消しゴム屑などの粘着性異物で、原稿が読取りガラスを摺擦する部分に転写されやすい。また、このような粘着性異物は容易に剥離せず、画像ノイズとなる問題点を有していた。また、搬送される原稿から飛散する紙粉や大気中の埃などの浮遊性異物が読取りガラス上に滞留して画像ノイズとなる問題点も有していた。シートスルー方式では、原稿をローラなどで挟持してガイド板に接触させつつ搬送するために、紙などが主体の原稿にストレスが作用し、原稿面からの紙粉の落下は避けられない。
そこで、特許文献1,2には、読取りガラス上面の原稿搬送方向上流側に段差を設けて原稿を読取りガラスに対して非接触状態で搬送する対策が開示されている。この非接触搬送方式では前記粘着性異物が読取りガラスに付着することを未然に防止できる。一方、浮遊性異物は、原稿が読取りガラスに接触することで、搬送される原稿に巻き込まれて自然に排出されるものであり、段差によって原稿を読取りガラスに非接触で搬送するとしても、原稿の後端は段差を抜けた直後に支えを失って読取りガラスに接触し、原稿の後端が浮遊性異物を巻き込んで読取りガラス上から排出する場合がある。
前述のごとく、原稿の後端は段差を抜けると支えを失って落下して読取りガラスに接触する。しかし、原稿は搬送され続けているので、その後端が段差を抜けて読取りガラスに接触するまでは一定の距離を有し、この距離に存在する浮遊性異物を除去することはできない。段差エッジから原稿後端が読取りガラスへ接触する位置までで浮遊性異物が蓄積されていくと、搬送される原稿との接触や風圧によって異物が搬送方向下流側へ散乱し、大量の異物を読取り位置へ供給することとなり、筋状の画像ノイズを発生させる。
また、原稿の後端が読取りガラスと接触できない距離は、原稿搬送速度が高速になるに従って増加するため、画像読取り位置を段差エッジから十分な距離に設定する必要が生じ、画像読取り装置が大型化してしまう。
特許文献3には、特許文献1の改良策として、段差と読取り位置との間に異物を捕獲する捕獲部材を設けることが開示されている。しかし、捕獲部材のメンテナンス(交換、清掃)が必要となり、煩雑である。
ところで、モノクロ画像読取り装置では、文字の再現性を重視するために文字などの高濃度部分の再現性を高め、かつ、原稿地肌などの低濃度部分の再現性を低くすることにより、文字画像を明確に再現させる画像処理を行うため、紙粉など微少浮遊性異物による画像ノイズはそれほど顕在化することはない。しかし、カラー画像読取り装置では、写真などのグラデーションを再現する必要から、原稿の微妙な階調変化の読取りを重視するため、モノクロ画像の読取りでは顕在化しなかった微少浮遊性異物も読み取ってしまい、読取り画像に微細な筋状ノイズを発生させることになる。
特開平9−307695号公報 特開平11−146140号公報 特開2001−223832号公報
そこで、本発明の目的は、シートスルー方式であって、搬送される原稿の画像を読み取るための透明部材に粘着性異物が転写されることを未然に防止するとともに、浮遊性異物をも確実に排除でき、読取り画像に筋状のノイズが生じる不具合を防止できる画像読取り装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、第1の発明に係る画像読取り装置は、
原稿を1枚ずつ送り出し、読取り位置を通過させる原稿搬送手段と、
前記読取り位置を搬送される原稿の画像を光学的に読み取る読取り手段と、
前記読取り位置を搬送される原稿と前記読取り手段との間に配置された透明部材と、
前記透明部材上であって前記読取り位置よりも原稿搬送方向上流側に配置された所定の厚みを有する段差形成部材と、
前記透明部材又は前記段差形成部材のいずれかを、段差形成部材が透明部材に接触した状態で、原稿搬送方向とほぼ平行に移動させる移動手段と、を備え、
原稿の少なくとも一部が前記透明部材との接触を開始する位置から前記段差形成部材までの距離をL1、透明部材と段差形成部材の相対的位置変化量をL2としたとき、L1≦L2の関係にあること、
を特徴とする。
また、第2の発明に係る画像読取り装置は、
原稿を1枚ずつ送り出し、読取り位置を通過させる原稿搬送手段と、
前記読取り位置を搬送される原稿の画像を光学的に読み取る読取り手段と、
前記読取り位置を搬送される原稿と前記読取り手段との間に配置された透明部材と、
前記透明部材上であって前記読取り位置よりも原稿搬送方向上流側に配置された所定の厚みを有する段差形成部材と、
前記透明部材又は前記段差形成部材のいずれかを、原稿読取り動作中に、段差形成部材が透明部材に接触した状態で、原稿搬送方向とほぼ平行に移動させる移動手段と、を備え、
前記移動手段は前記透明部材と前記段差形成部材の相対位置変化量を複数に変更可能であり、
原稿の少なくとも一部が前記透明部材との接触を開始する位置から前記段差形成部材までの距離をL1、複数の相対位置変化量のうち任意の変化量をLm,Lnとしたときの差分|Lm−Ln|としたとき、L1≦|Lm−Ln|の関係にあること、
を特徴とする。
本発明に係る画像読取り装置によれば、原稿は段差形成部材によって透明部材からは浮いた状態で搬送され、粘着性異物が原稿面から透明部材に転写されることが未然に防止される。そして、透明部材又は段差形成部材のいずれかを原稿搬送方向とほぼ平行に、前記L1≦L2の関係にあるように、又は、前記L1≦|Lm−Ln|の関係にあるように移動させることにより、段差形成部材のエッジ部近傍に蓄積した浮遊性異物を原稿の一部が透明部材に接触する位置まで押し出し、原稿を浮遊性異物に接触させることで、浮遊性異物を原稿にいわば巻き込んで透明部材上から排除できる。従って、読取り画像に筋状のノイズが発生することはない。
また、読取り位置を段差形成部材のエッジ近傍に設置することが可能になり、かつ、浮遊性異物を清掃する専用の部材が不要となり、画像読取り装置の小型化が達成される。
本発明に係る画像読取り装置において、前記距離L1で透明部材との接触を開始するのは原稿の後端エッジ部である。また、原稿が読取り位置を通過する搬送速度に応じて、透明部材と段差形成部材の相対位置変化量を変更することが好ましい。さらに、原稿の少なくとも一部が透明部材との接触を開始する位置を検出するためのセンサを備えていてもよい。
以下、本発明に係る画像読取り装置の実施例について添付図面を参照して説明する。なお、各実施例において、同一部品及び同一部分には同じ符号を付し、重複した説明は省略する。
(画像読取り装置、図1〜図4参照)
図1に本発明の一実施例である画像読取り装置1を示す。この画像読取り装置1は、プラテンガラス10上に載置された原稿(図示せず)の画像を読み取るプラテンセット方式と、自動原稿搬送装置20にて搬送される原稿Dを読み取るシートスルー方式とを備え、読取り光学系(スキャナ)50が設置されている。
プラテンセット方式による画像の読取りは、例えば、希ガス蛍光灯などのランプ53によりプラテンガラス10上に載置された原稿を照射し、原稿面からの反射光をミラー54,55,56を介して結像レンズ57に入射し、さらに、撮像部(CCDカラーラインセンサ)58に結像させて行う。ランプ53とミラー54は第1スライダ51に搭載され、ミラー55,56は第2スライダ52に搭載され、それぞれ副走査方向Yに移動可能である。また、プラテンガラス10の副走査方向Yの上流側にはシェーディング補正を行うための白色基準板11が設置されている。
一方、自動原稿搬送装置20は複数のローラ対21,22,23,24を備えている。原稿Dはトレイ25から1枚ずつピックアップされ、ローラ対21,22,23から読取りガラス12上に送り込まれ、読取り位置Aの直下にセットされた読取り光学系50にて画像が読み取られ、ローラ対24からトレイ26上に排出される。
読取り光学系50にて読み取られた画像データは画像処理部に転送され、さらに、デジタル複写装置のレーザ走査ユニットに転送され、周知の電子写真法により用紙上に画像が形成される。以上のプラテンセット方式又はシートスルー方式による原稿画像の読取りプロセスや電子写真法による画像形成プロセスは周知であり、その詳細な説明は省略する。
図2にシートスルー方式による原稿の読取り部の拡大断面を示す。読取りガラス12の周囲には、原稿ガイド板25a,25b,26a,26b、読取り位置Aを通過した原稿をすくい上げるためのガイド27が配置されている。そして、読取りガラス12上であって読取り位置Aの原稿搬送方向Bの上流側には、搬送中の原稿が読取りガラス12に直接触れないようにするため、段差形成部材として機能する原稿ガイドシート30が取付け板35に貼着されて読取りガラス12の表面に接触した状態で配置されている。
この画像読取り装置1において、搬送ローラ対23,24によって原稿ガイドシート30の上面を滑りながら右方向へ搬送される原稿は、ガイドシート30の厚みによって読取り位置Aを所定の高さを有して読取りガラス12とは非接触状態で搬送され、原稿画像が読取りガラス12を通して読取り光学系50により読み取られる。原稿面と読取りガラス12との間には隙間が存在するため、修正液などの粘着性異物が読取りガラス12に付着することはない。
また、読取りガラス12は、保持部材13にて保持され、図3に示すように、保持部材13のシャフト14に連結したクランクアーム15を駆動モータ(ステッピングモータ)17にて偏心カム16を1回転させることにより、原稿搬送方向Bと平行に往復移動する。読取りガラス12の移動量を駆動モータ17の駆動パルス数で制御することもできる。なお、読取りガラス12の移動タイミングについては、後に詳述する。
前記原稿ガイドシート30は、詳しくは、厚さ(段差)が0.65mmで、超高分子量ポリエチレンなどの摺動抵抗の低い(好ましくは摩擦係数μ:0.3以下)材料から形成されている。摺動抵抗の低い材料を用いれば、読取りガラス12の移動時の負荷が小さくなり、異音発生などのトラブルを防止できる。
原稿ガイド板25bは、搬送される原稿Dの姿勢を規制するものであり、安定した画像の読取りを行うために、読取りガラス12との隙間は1.2mmとされている。読取りガラス12との隙間が1.4mm以上に大きくなると、搬送される原稿の姿勢が安定せずに通紙性が悪化し、かつ、読取り画像の濃度がばらつく。
ここで、読取り位置Aを通過する原稿の挙動について図4を参照して説明する。原稿Dは、ガイドシート30の表面に案内されて読取りガラス12上に送り込まれ(図4(A),(B)参照)、ガイドシート30の厚さ分だけ読取りガラス12と隙間を有する状態で搬送される(図4(C),(D)参照)。原稿の後端はガイドシート30のエッジを離れると読取りガラス12上に落ち込み(図4(E)参照)、エッジからの距離L1で読取りガラス12上に接触する(図4(F)参照)。この距離L1は実験によって求められ、原稿搬送速度が177mm/sのとき約2mmであり、329mm/sのとき約4mmである。
ところで、画像読取り装置1においては、原稿を読取りガラス12に対して非接触状態で搬送することから、原稿からの粘着性異物が読取りガラス12に転写されることはない。一方、原稿からは紙粉などの浮遊性異物が読取りガラス12の表面に落下し、その多くは搬送される原稿に巻き込まれて読取りガラス12上から排出される。しかし、紙粉や空気中の埃などの浮遊性異物の何割かは、図4(F)に符号Eで示すように、読取りガラス12上であって原稿ガイドシート30のエッジ近傍に残存することになる。
(第1実施例、図5〜図8参照)
そこで、本第1実施例では、原稿が読取り位置Aに搬送される前に、読取りガラス12をホームポジション(図5(A)に示す位置)から前記駆動モータ17及び偏心カム16によって距離L2だけ原稿搬送方向Bの上流側へ往復移動(移動速度は8.2mm/s)させる(図5(B),(C)参照)。これにて、原稿ガイドシート30のエッジ近傍に残存する浮遊性異物Eが、ガイドシート30のエッジによって、原稿の後端が読取りガラス12と接触する位置まで押し出される。その後、原稿の搬送にて、浮遊性異物Eは搬送される原稿Dの後端に巻き込まれ(図5(D)参照)、読取りガラス12上から排除される。
即ち、ガイドシート30の段差が0.65mmで原稿搬送速度が177mm/sのとき、前記距離L1は2mmであるから、読取りガラス12をL2(2mm以上)だけ往復移動させれば、浮遊性異物Eは原稿後端に巻き込まれて読取りガラス12上から排除することができ、読取り画像に筋状のノイズが生じることを解消できる。また、ガイドシート30を摺動抵抗の低い部材で形成しているので、読取りガラス12の表面に傷を発生させることもない。
以上説明したガイドシート30と読取りガラス12との相対移動は、1枚の原稿を搬送するごとに行うことが効果的であるが、浮遊性異物Eの蓄積がノイズとして影響を与えない段階(それほど大きく成長しない段階)で実行すればよい。
なお、以上の説明では、読取りガラス12を移動させる構成を示したが、読取りガラス12を固定し、原稿ガイドシート30を往復移動するように構成してもよい。図6に原稿ガイドシート30を往復移動させた場合に浮遊性異物Eが移動する状態を示す。
ところで、原稿の後端が読取りガラス12と接触する距離L1は、原稿搬送速度や原稿の重量(坪量)によって変化する。そこで、原稿と読取りガラス12との接触関係をセンサで検出して移動距離L2を制御すれば、浮遊性異物Eを確実に排除することができる。
即ち、図7に示すように、変位センサSE1,SE2,SE3を原稿搬送方向Bに沿って配置し、原稿の搬送高さを測定する。変位センサSE1,SE2,SE3としては、読取りガラス12上を搬送される原稿にレーザ光を照射し、その反射光の受光量や受光角度から原稿面の高さに応じた電圧を出力するCCD変位センサを好適に用いることができる。
具体的に説明すると、センサSE1,SE2,SE3は、読取りガラス12面を照射することで0Vを出力し、原稿面高さが0.1mmの変化で出力が1Vずつ変化する。図8(A),(B),(C)は原稿がガラス面から0.6mmの高さで搬送されており、タイミングt1で原稿後端がガイドシート30のエッジから落下するときのセンサSE1,SE2,SE3の出力を示している。原稿後端がセンサSE1,SE2,SE3を抜けるとレーザ光の反射を受光することはなく、出力電圧は10Vで飽和する。
この例では、センサSE1,SE2は出力が0Vまで低下していないので、原稿高さがガラス面に達していない(原稿後端が読取りガラス12には接触していない)。センサSE3は出力が0Vまで低下しており、原稿後端がセンサSE2からセンサSE3までの位置で読取りガラス12と接触したことが検出される。即ち、原稿後端はガイドシート30のエッジから4〜6mmで接触しているので、読取りガラス12を6mm以上移動させればよい。
同様に、センサSE1は接触を検出していないが、センサSE2,SE3が接触を検出していれば、原稿後端はガイドシートのエッジから2〜4mmで接触しているので、読取りガラス12を4mm以上移動させればよい。また、センサSE1,SE2,SE3の全てが接触を検出していれば、原稿後端はガイドシートのエッジから2mm以内で接触しているので、読取りガラス12を2mm以上移動させればよい。
このように、原稿後端が読取りガラス12と接触する位置を検出し、検出位置に応じて読取りガラス12を往復移動させれば、往復移動に要する時間が短縮され、原稿搬送の間の限られた時間で効率よく読取りガラス12を清掃することができる。
(第2実施例、図9参照)
第2実施例は、構成は前記第1実施例と同様であるが、原稿が読取り位置Aに搬送される前に、読取りガラス12を原稿搬送方向Bの下流側へ移動するようにした。ここでは、段差が0.65mmで、原稿搬送速度が177mm/sであり、L1は2mmとする。
図9(A)は原稿搬送前の状態を示し、浮遊性異物Eがガイドシート30のエッジ近傍に蓄積している。原稿が読取り位置Aに搬送されてくる前に、読取りガラス12を2mm原稿搬送方向Bの下流側に移動させると、浮遊性異物Eがエッジから2mmの位置に露出する(図9(B)参照)。次に、原稿Dが搬送されると、その後端が浮遊性異物Eを巻き込み(図9(C)参照)、読取りガラス12上から排除する(図9(D)参照)。その後、読取りガラス12は図9(A)に示すホームポジションに戻される。
なお、本第2実施例にあっても、ガイドシート30を移動させても同様の効果を奏する。この場合、ガイドシート30を原稿の搬送前に搬送方向Bの上流側に移動させて浮遊性異物Eを露出させる。
(第3実施例、図10〜図12参照)
第3実施例は、原稿画像の読取り中に読取りガラス12を搬送方向Bの上流側に一定速度で移動させ、異物がCCDカラーラインセンサ58にて読み取られた特徴から異物による筋状ノイズを検出し、周囲の画像データから筋状ノイズによって欠落した画像情報を補完するシステムに適用したものである。
図10に示すように、原稿画像はR,G,Bの順に読み取られる。ガラス移動による補完システムでは、読取りガラス12上に付着した異物Eは読取りガラス12とともに原稿搬送方向Bとは逆方向に移動し、異物Eが認識しやすくなる。即ち、CCDカラーラインセンサ58の読取り配列順序で筋状ノイズが発生し、各画素を通過するときに発生する筋状ノイズの間隔は、読取りガラス12の移動速度Vが画素間隔Lを移動する時間にセンサ58が画像を読み取る距離に等しい。読み取った原稿画像と異物Eによるノイズとを仕分け、画像データの処理でノイズのみを除去することができる。
しかしながら、このガラス移動による補完システムでは図11に示すように異物Eを除去できない不具合を有している。即ち、画像読取り中は読取りガラス12を一定速度で搬送方向Bの上流側に移動させるため(図11(A),(B)参照)、原稿Dの後端がガイドシート30のエッジを抜けたとき異物Eはエッジ近傍に残存することになる(図11(B)参照)。その後、読取りガラス12はホームポジションへ復帰することになるが(図11(C))、異物Eは排除されることなくガラス12上で蓄積されていく。
このように異物Eが蓄積されてRGBの画素を全て覆う状態になると、色分解ができなくなり、また、周囲の画像情報も異物読取りによるノイズ画像と識別できず、ノイズの検出、補完が不可能になり、著しく画質を劣化させることになる。
そこで、本第3実施例では、ガラス移動による補完システムにおいて、原稿の後端を異物に接触させて該異物を排除するために、読取りガラス12の移動量をLm,Lnの2段階で変化させるようにした。
ここでは、段差が0.65mmで、原稿搬送速度が177mm/sであり、L1は2mmとした場合を例にして説明する。原稿の画像読取り開始に合わせて、搬送方向Bの上流側に読取りガラス12の移動を開始させる(図12(A)参照)。このときの移動速度は原稿がレターサイズ(短辺216mm)のとき8.2mm/sである。よって、Lm(10mm)移動したときに画像の読取りが終了する(図11(B),(C))。このとき、ガイドシート30のエッジに蓄積した浮遊性異物Eは原稿Dと接触することがなく、ガラス12上からは除去されることがない。
読取りが終了し、読取りガラス12がホームポジションに復帰したとき、異物Eはガラス移動量Lmと一致する位置に露出する。しかし、次の原稿Dはガラス12と非接触で搬送されてくるため、異物Eが排除されることはない(図12(D)参照)。
そこで、次の原稿の画像読取り時には読取りガラス12の移動速度を6.5mm/s以下に減速して移動量をLn(8mm以下)に設定する。即ち、L1≦|Lm−Ln|とする。これにて、次の原稿の後端がLm−Lnの位置に露出している異物Eを巻き込んでガラス12上から排除する(図12(E),(F)参照)。
本第3実施例によれば、読取りガラス12の移動を原稿の搬送中に行うため、原稿の間隔を詰めて搬送することができ、画像の読取りを時間的に効率よく実行できる。
(他の実施例)
なお、本発明に係る画像読取り装置は、前記実施例に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。特に、原稿を搬送するための機構や読取り光学系の構成は任意である。
本発明に係る画像読取り装置の一実施例を示す概略構成図である。 図1に示した画像読取り装置の要部拡大断面図である。 読取りガラスの移動機構を示す概略断面図である。 読取り位置を通過する原稿の挙動に関する説明図である。 第1実施例における動作説明図である。 第1実施例における他の動作説明図である。 第1実施例におけるセンサの配置を示す説明図である。 前記センサの出力電圧を示すグラフである。 第2実施例における動作説明図である。 原稿画像読取りの説明図である。 ガラス移動による補完システムでの異物の挙動を示す説明図である。 第3実施例における動作説明図である。
符号の説明
1…画像読取り装置
12…読取りガラス(透明部材)
17…駆動モータ
20…自動原稿搬送装置
30…原稿ガイドシート(段差形成部材)
50…読取り光学系
A…読取り位置
D…原稿
SE1,SE2,SE3…センサ

Claims (5)

  1. 原稿を1枚ずつ送り出し、読取り位置を通過させる原稿搬送手段と、
    前記読取り位置を搬送される原稿の画像を光学的に読み取る読取り手段と、
    前記読取り位置を搬送される原稿と前記読取り手段との間に配置された透明部材と、
    前記透明部材上であって前記読取り位置よりも原稿搬送方向上流側に配置された所定の厚みを有する段差形成部材と、
    前記透明部材又は前記段差形成部材のいずれかを、段差形成部材が透明部材に接触した状態で、原稿搬送方向とほぼ平行に移動させる移動手段と、を備え、
    原稿の少なくとも一部が前記透明部材との接触を開始する位置から前記段差形成部材までの距離をL1、透明部材と段差形成部材の相対位置変化量をL2としたとき、L1≦L2の関係にあること、
    を特徴とする画像読取り装置。
  2. 原稿を1枚ずつ送り出し、読取り位置を通過させる原稿搬送手段と、
    前記読取り位置を搬送される原稿の画像を光学的に読み取る読取り手段と、
    前記読取り位置を搬送される原稿と前記読取り手段との間に配置された透明部材と、
    前記透明部材上であって前記読取り位置よりも原稿搬送方向上流側に配置された所定の厚みを有する段差形成部材と、
    前記透明部材又は前記段差形成部材のいずれかを、原稿読取り動作中に、段差形成部材が透明部材に接触した状態で、原稿搬送方向とほぼ平行に移動させる移動手段と、を備え、
    前記移動手段は前記透明部材と前記段差形成部材の相対位置変化量を複数に変更可能であり、
    原稿の少なくとも一部が前記透明部材との接触を開始する位置から前記段差形成部材までの距離をL1、複数の相対位置変化量のうち任意の変化量をLm,Lnとしたときの差分|Lm−Ln|としたとき、L1≦|Lm−Ln|の関係にあること、
    を特徴とする画像読取り装置。
  3. 前記距離L1で前記透明部材との接触を開始するのは原稿の後端エッジ部であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像読取り装置。
  4. 原稿が前記読取り位置を通過する搬送速度に応じて、前記透明部材と前記段差形成部材の相対位置変化量を変更することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像読取り装置。
  5. 原稿の少なくとも一部が前記透明部材との接触を開始する位置を検出するためのセンサを備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像読取り装置。
JP2006132918A 2006-05-11 2006-05-11 画像読取り装置 Expired - Fee Related JP4844227B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006132918A JP4844227B2 (ja) 2006-05-11 2006-05-11 画像読取り装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006132918A JP4844227B2 (ja) 2006-05-11 2006-05-11 画像読取り装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007306330A true JP2007306330A (ja) 2007-11-22
JP4844227B2 JP4844227B2 (ja) 2011-12-28

Family

ID=38839889

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006132918A Expired - Fee Related JP4844227B2 (ja) 2006-05-11 2006-05-11 画像読取り装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4844227B2 (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000032218A (ja) * 1998-07-14 2000-01-28 Minolta Co Ltd 画像読み取り装置
JP2000287031A (ja) * 1999-03-31 2000-10-13 Minolta Co Ltd 画像読取装置
JP2001272829A (ja) * 2000-03-23 2001-10-05 Ricoh Co Ltd 画像読取装置
JP2004260246A (ja) * 2003-02-24 2004-09-16 Minolta Co Ltd 画像読取装置
JP2004289512A (ja) * 2003-03-24 2004-10-14 Kyocera Mita Corp クリーニング装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2005223878A (ja) * 2004-01-05 2005-08-18 Ricoh Co Ltd 画像読み取り装置および画像読み取り装置付き記録装置
JP2006094391A (ja) * 2004-09-27 2006-04-06 Sharp Corp 画像読取装置および画像形成装置
JP2006109371A (ja) * 2004-10-08 2006-04-20 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000032218A (ja) * 1998-07-14 2000-01-28 Minolta Co Ltd 画像読み取り装置
JP2000287031A (ja) * 1999-03-31 2000-10-13 Minolta Co Ltd 画像読取装置
JP2001272829A (ja) * 2000-03-23 2001-10-05 Ricoh Co Ltd 画像読取装置
JP2004260246A (ja) * 2003-02-24 2004-09-16 Minolta Co Ltd 画像読取装置
JP2004289512A (ja) * 2003-03-24 2004-10-14 Kyocera Mita Corp クリーニング装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2005223878A (ja) * 2004-01-05 2005-08-18 Ricoh Co Ltd 画像読み取り装置および画像読み取り装置付き記録装置
JP2006094391A (ja) * 2004-09-27 2006-04-06 Sharp Corp 画像読取装置および画像形成装置
JP2006109371A (ja) * 2004-10-08 2006-04-20 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4844227B2 (ja) 2011-12-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7525692B2 (en) Method and apparatus for image reading capable of obtaining adequate white reference data for shading correction
US7995253B2 (en) Image reading device and control method thereof
US20140177016A1 (en) Systems and methods for streak detection in image array scanning
JP4479675B2 (ja) 画像読取り装置
JP4840079B2 (ja) 読み取り装置及び複写機
US7457006B2 (en) Calibration system for a scanner for recording images from sheets
JP4479674B2 (ja) 画像読取り装置
US6522431B1 (en) System for minimizing image defects in a hard-copy input scanner
JP2000278485A (ja) 画像読取装置
JP4844227B2 (ja) 画像読取り装置
JP2014120785A (ja) 画像読取装置
JP6645294B2 (ja) 画像読取装置
JP2009111812A (ja) 画像読み取り装置
JPH06189075A (ja) 画像読取装置
JPH08317138A (ja) 画像読取装置
JP2006020084A (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JP2008199301A (ja) 画像読取り装置及び画像形成装置
JP4905236B2 (ja) 画像読取り装置及び画像形成装置
JP2005176044A (ja) 画像読取装置
JP2007312247A (ja) 画像読取り装置
JP4994810B2 (ja) 画像読取装置
JP2008187270A (ja) 画像読取り装置
JP2006222777A (ja) 画像読取装置及び画像読取方法
JP2022059179A (ja) 読取装置、画像形成装置および方法
JP2009272682A (ja) 原稿搬送読取装置および画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090319

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110628

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110826

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110913

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110926

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141021

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4844227

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees