JP2007304580A - スペーサ粒子分散液、液晶表示装置の製造方法及び液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スペーサ粒子と溶剤とを含有し、インクジェット装置を用いて基板の表面に前記スペーサ粒子を配置する際に用いられるスペーサ粒子分散液であって、前記基板の表面に吐出し形成した液滴を乾燥する工程において、前記液滴が完全に乾燥する前に液滴内部で前記スペーサ同士が凝集する液晶表示装置の製造方法。
【選択図】なし
Description
しかしながら、これらの方法であっても、基板、とりわけ配向膜(特に、高表面張力を有し、後退接触角が5度以下であるような配向膜)の種類によっては、具体的には、液晶を水平配向させるTN基板やIPS基板等では、スペーサ粒子分散液の液滴の乾燥過程でも液滴径が縮小せず、図6(b)に示すように、スペーサ粒子が集合しないという問題があった。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のスペーサ粒子分散液は、上記基板の表面に吐出した液滴を乾燥する工程において、該液滴が完全に乾燥する前に液滴内部で上記スペーサ粒子同士が凝集する。すなわち、上記液滴内部でスペーサ粒子同士が凝集するとは、基板表面に吐出し形成された液滴を乾燥させると、図6(a)を用いて説明した従来のスペーサ粒子分散液とは異なり、液滴中のスペーサ粒子が液滴の外周部が縮小する力によらず、スペーサ粒子同士が凝集するものである。なお、場合によっては、スペーサ粒子同士の凝集に引き続いて液滴外周が収縮する場合もある。
一方、図1(b)に示すように、本発明のスペーサ粒子分散液からなる液滴の着弾径が乾燥に伴って変化しない場合、着弾直後の液滴5’中のスペーサ粒子1’は、液滴5’中で凝集していないが、液滴5’を乾燥させると、液滴5’の着弾径は変化せずその高さが低くなる一方、該液滴5’中のスペーサ粒子1’は、液滴5’の外周部が縮小する力によらず、着弾中心付近に凝集した状態となる。その後、液滴5’は、乾燥の進行に伴って高さが低くなり続け、乾燥完了後においては、基板表面にスペーサ粒子1’のみが凝集した状態で配置される。
なお、本発明のスペーサ粒子分散液において、乾燥を行う前の液滴中のスペーサ粒子は、図1に示したように、液滴中に分散した状態であってもよいが、例えば、液滴の底面部分に広がって沈降した状態であってもよい。
ここで、本発明のスペーサ粒子分散液を構成する溶剤は、後述するように、沸点の異なる複数の溶剤からなる溶剤混合物であり、このような溶剤混合物を含有する液滴は、乾燥の進行に伴いより沸点の低い溶剤が早く気化する。そのため、上記液滴の組成の変化は、上記液滴を乾燥させることで、該液滴に含まれる溶剤混合物中のより沸点の低い溶剤が気化して除去されて生じるものである。よって、上記液滴の組成を変化させるために減少させる該液滴の重量は、上記溶剤混合物におけるより沸点の低い溶剤の配合量により適宜決定され、液滴の重量の5重量%よりも大きくなる場合もあり得る。
なお、上記液滴の重量を5重量%未満減少させたときに上記スペーサ粒子が凝集するものであると、本発明のスペーサ粒子分散液の取り扱い性に劣り、インクジェット装置を用いて基板表面に吐出する前にスペーサ粒子が凝集し、ノズルの詰まりや液滴の配置精度が低下することがある。
なお、上記沸点とは1気圧下での沸点を意味する。
上記低級アルコールやエーテルとしては、具体的には、例えば、エタノール、n−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、tert−ブタノール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、1−ヘキサノールや4−メチル−2−ペンタノール(メチルイソブチルカルビノール)、フルフリルアルコール、テトラヒドロフルフリルアルコール等の低級モノアルコール類やグリコール(エチレングリコールやプロピレングリコールを指す)類のモノメチルエーテル、モノエチルエーテル、モノイソプロピルエーテル、モノプロピルエーテル等の低級モノアルキルエーテル類、グリコール類のジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジプロピルエーテル等の低級ジアルキルエーテル類;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類、アセトン等のケトン類、テトラヒドロフラン等のエーテル類が挙げられる。これらは、単独で用いられてもよいし、2種類以上が併用されてもよい。この中では、2−プロパノール、tert−ブタノール等が最も好ましい。
このような沸点が160℃未満の溶剤は、本発明のスペーサ分散液を基板上に吐出した後、乾燥させる際に比較的低い温度で気化する。特に、本発明のスペーサ分散液においては、配向膜に溶剤が高温で接触すると配向膜を汚染して液晶表示装置の表示品質を損なうため、乾燥温度をあまり高くすることができない。従って、上記沸点が160℃未満の溶剤を用いることが好ましい。
ただし、溶剤が室温で揮散しやすいと、本発明のスペーサ分散液の製造時や貯蔵時に凝集粒子が発生しやすくなったり、インクジェット装置のノズル付近のスペーサ分散液が乾燥しやすくなって、インクジェット吐出性が損なわれたりするので、沸点があまり低すぎる溶媒は好ましくない。すなわち、上記低沸点溶剤は、沸点が70℃以上であることがより好ましい。
上記沸点が100℃未満の溶剤としては、上述した低沸点溶剤の中で、沸点が100℃未満のものが適宜選択される。例えば、エタノール、n−プロパノール、2−プロパノール、tert−ブタノール等の低級モノアルコール類やアセトン等が挙げられる。これらは単独で用いられてもよく、2種類以上が併用されてもよい。この中では、2−プロパノール、tert−ブタノール等が最も好ましい。
水を用いることで、例えば、本発明のスペーサ粒子分散液の粘度が高い場合に、インクジェット装置のヘッドで吐出できやすいように下げることができる。また、水は、一般的な溶剤の中では72.6mN/mと最も表面張力が高い溶剤であるため、該水を含有することで、本発明のスペーサ分散液の液滴を基板上に吐出した後、該液滴を乾燥させることで、上述した低沸点溶剤が気化して液滴の組成を変化し、スペーサ粒子を凝集させる(寄り集まらせる)効果をより高めることが可能となる。
上記高沸点溶剤の沸点の上限としては特に限定されないが、好ましい上限は210℃、より好ましい上限は190℃である。このような沸点が160℃以上、190℃以下の溶剤としては、例えば、プロピレングリコール等が挙げられる。
上記低沸点溶剤が2重量%未満であると、本発明のスペーサ粒子分散液中でスペーサ粒子が分散しにくくなったり、低沸点溶剤が気化し、溶剤組成が変化することでスペーサ粒子が凝集する効果が損なわれる確率が高くなる。また、本発明のスペーサ粒子分散液の粘度が高すぎ、インクジェットヘッドより吐出しづらくなる(駆動電圧が高くなりすぎる)問題が発生することもある。上記低沸点溶剤が50重量%を超えると、本発明のスペーサ粒子分散液の粘度が低くなりすぎ、吐出安定性、特に高周波数駆動状態の安定性が低くなる問題が発生したり、インクジェット装置のノズルの先端でスペーサ粒子分散液が乾燥し易くなり、更に、本発明のスペーサ粒子分散液を製造する際や本発明のスペーサ粒子分散液を保管している際に乾燥し、スペーサ粒子が凝集したりすることがある。
なお、上記溶剤混合物がこのような組み合わせである場合、上記沸点が100℃未満の溶剤と水とを足した割合は、上記高沸点溶剤を除いた量、すなわち、好ましい下限を3重量%、好ましい上限を70重量%(より好ましい下限を3重量%、より好ましい上限を40重量%、更に好ましい下限を3重量%、更に好ましい上限を31重量%)とする。
上記沸点が100℃未満の溶剤が2重量%未満であると、該沸点が100℃未満の溶剤が気化し、上述した液滴の乾燥過程で溶剤組成が変化することでスペーサ粒子が凝集する効果が損なわれることがある。40重量%を超えると、本発明のスペーサ粒子分散液の粘度が低くなりすぎ、吐出安定性、特に高周波数駆動状態の安定性が低くなる問題が発生したり、インクジェット装置のノズルの先端でスペーサ粒子分散液が乾燥し易くなり、本発明のスペーサ粒子分散液を製造する際や本発明のスペーサ粒子分散液を保管している際に乾燥し、スペーサ粒子が凝集したりすることがある。
また、水と沸点が100℃未満の溶剤とを加えた量が4重量%未満であると、本発明のスペーサ粒子分散液の粘度が高すぎ、インクジェットヘッドより吐出しづらくなる(駆動電圧が高くなりすぎる)問題が発生することがあり、70重量%を超えると、本発明のスペーサ粒子分散液の粘度が低くなりすぎ、吐出安定性、特に高周波数駆動状態の安定性が低くなる問題が発生したり、インクジェット装置のノズルの先端でスペーサ粒子分散液が乾燥し易くなり、更に、スペーサ粒子分散液を製造する際や、スペーサ粒子分散液を保管している際にスペーサ粒子分散液が乾燥し、スペーサ粒子が凝集したりすることがある。
ここで、溶剤混合物のSP値は、溶剤混合物の配合比から求める。スペーサ粒子表面のSP値はTOF−SIMS(飛行時間型2次イオン質量分析法)によりスペーサ粒子表面の分析を行い、スペーサ粒子表面がどのようなモノマーの共重合体になっているかを測定し(ポリマー構成成分としてのモノマー種とそのモノマー単位(例えば、アクリルモノマーであると「−CH2−CHCOOR−」)のモル比を測定により算出し)、測定値より計算で算出する。すなわち、スペーサ粒子表面のSP値は、スペーサ粒子を作ったり、スペーサ粒子の表面修飾をしたりする際のモノマーの仕込み配合量で計算してはいない。これは、モノマーの配合比や量が同じであっても、開始剤や重合方法の違いで、スペーサ粒子表面の化学的物理的状態が異なるためである。
なお、この接触角測定装置で撮影された液滴の接触角が時間とともに変化する(液滴がスペーサ粒子群表面上に濡れ広がっていく様子を撮影した)ビデオ画像から、この接触角の時間変化率を測定し、スペーサ粒子表面の濡れ性の尺度とすることもできる。接触角の時間変化率が大きいとスペーサ粒子表面がその溶剤混合物により濡れやすく(スペーサ粒子が分散しやすく)なっているということができる。接触角の時間変化率が小さかったり、接触角そのものの値が大きかったりする場合は、それらの溶剤混合物に対してスペーサ粒子が分散しがたくなっているということができる。
ここで、ゼータ電位が高いとは、電位の絶対値が大きいということであり、溶剤混合物を0Vとしてそれに対し、正負いずれか高い電位をもつということである。
本発明のスペーサ粒子分散液が、上記低沸点溶剤として表面張力が28mN/m未満の溶剤を含むと、後述するインクジェット装置に本発明のスペーサ粒子分散液を導入しやすくなり、吐出する際には吐出性が向上する。
例えば、上記スペーサ粒子の表面修飾により、上記溶剤混合物のSP値とスペーサ粒子表面のSP値との差が5以内であることが好ましい。
なお、上記スペーサ粒子表面を得るにあたっては、上記のように有機微粒子を製造し、その後その表面に修飾を行っても、有機微粒子を作る際にそのような表面ができるように配合、合成方法を工夫してもよい。
このようなカルボキシル基を有する単量体のスペーサ粒子表面における組成比としては、好ましい下限が4重量%、好ましい上限が80重量%である。4重量%未満であると、乾燥する途中の液滴中でスペーサ粒子が凝集する効果に乏しくなることがあり、80重量%を超えると、インクジェット装置の本発明のスペーサ分散液が接する部材、特に金属製の部材に対する付着が発生したりその度合いがひどくなったりする問題が発生することがある。このように付着が起これば、それが本発明のスペーサ粒子分散液の循環経路のフィルタに対する付着であったりする場合、流量の低下などの問題が発生する。より好ましい下限は12重量%、より好ましい上限は40重量%である。
このような水酸基及び/又はエーテル基を有する単量体のスペーサ粒子の表面における組成比としては、好ましい下限が20重量%、好ましい上限が96重量%である。20重量%未満であると、インクジェット装置の本発明のスペーサ分散液が接する部材、特に金属製の部材に対する付着が発生したりその度合いがひどくなったりする問題が発生することがある。このように付着が起これば、それが本発明のスペーサ粒子分散液の循環経路のフィルタに対する付着であったりする場合、流量の低下等の問題が発生する。96重量%を超えると、乾燥する途中の液滴中でスペーサ粒子が凝集する効果に乏しくなることがある。より好ましい下限は30重量%、より好ましい上限は88重量%である。
このようなその他の官能基を有する単量体のスペーサ粒子の表面における組成比としては、好ましい下限が0重量%、好ましい上限が40重量%である。40重量%を超えると、例えば、その他の官能基を有する単量体がアルキル基を有するアクリレート等の疎水性の単量体である場合、スペーサ粒子の溶剤混合物に対する溶解性、特に、低級アルコール等の低沸点溶剤が気化した段階での分散媒に対する溶解性が高くなくなり、乾燥する途中の液滴中でスペーサ粒子が凝集する効果に乏しくなる。より好ましい上限は30重量%である。
これは、水が、一般的な溶剤の中では72.6mN/mと最も表面張力が高い溶剤であるため、該水が含有されていると、本発明のスペーサ分散液の液滴を基板上に吐出した後、該液滴を乾燥させ、低沸点の溶剤が揮発し水と沸点が160℃以上の溶剤とが残った段階で、その混合物の表面張力がかなり高くなるので、スペーサ粒子が、その混合物に分散しがたくなり、より凝集しやすくなるためである。
また、水酸基及び/又はエーテル基と、カルボキシル基との合計量の好ましい下限は60重量%、好ましい上限は100重量%(より好ましい下限は70重量%、より好ましい上限は100重量%)である。
このような組成の溶剤混合物と、上記範囲で表面修飾されたスペーサ粒子とを含有することで、本発明のスペーサ粒子分散液は、インクジェット装置で基板の表面に吐出し形成した液滴中でスペーサ粒子同士を好適に凝集させるという効果を好適に得ることが可能となる。
なお、上記スペーサ粒子表面の単量体組成比(官能基の重量%比)は、TOF−SIMS(飛行時間型2次イオン質量分析法)によりスペーサ表面の分析を行い、マススペクトルによるフラグメント分析でスペーサ表面がどのようなモノマーの共重合体になっているかを測定し(ポリマー構成成分としてのモノマー種とそのモノマー単位(例えば、アクリルモノマーであると「 −CH2−CHCOOR−」)のモル比を測定により算出し)、測定値より算出したものである。
なお、加温できるヘッドを使用する場合、上記粘度の好ましい上限は100mPa・sである。これは加温できるにせよ、粘度を下げようとあまりに高温にしすぎると、スペーサ粒子分散液やヘッドが劣化するため、60℃程度までしか加温できないためである。なお、より好ましくは、60℃程度の加温で20mPa・s未満である。
また、本発明のスペーサ粒子分散液の吐出時の粘度の好ましい下限が0.5mPa・s、好ましい上限が20mPa・sである。0.5mPa・s未満であると、吐出できても吐出量をコントロールすることが困難になる等安定的に吐出できなくなることがあり、20mPa・sを超えると、インクジェット装置で吐出できないことがある。より好ましい下限は5mPa・s、より好ましい上限は15mPa・sである。
なお、ここで吐出時の粘度とは、本発明のスペーサ粒子分散液を吐出する際に、インクジェット装置のヘッド温度をペルチェ素子や冷媒等により冷却したり、ヒーター等で加温したりして、スペーサ粒子分散液の吐出時の液温を−5℃から50℃の間に調整した粘度のことである。もちろん、冷却、加温機構のないヘッドでは周囲温度のことである。
すなわちスペーサ粒子分散液の保管時の粘度は、加温冷却等による吐出時の粘度制御をするしないのいずれの場合もヘッドで吐出できる粘度の範囲で、できるだけ高い方が、沈降防止の観点から好ましい。
なお、これらの粘度はE型粘度計やB型粘度計のような通常の粘度計で、それぞれの温度(測定温度、使用温度)で測定されたものである。
また、スペーサ粒子分散液中のスペーサは、基板のギャップ安定性のために必要な場合は、粒子径が異なる2種以上の粒子を混合して用いてもよい。
また、本発明のスペーサ粒子分散液を用いて液晶表示装置を製造する場合、2枚の基板を用いるが、一方の基板としては、画素領域にカラーフィルタが設けられた基板を用いることができる。この場合、画素領域は、実質的にほとんど光を通さないクロム等の金属やカーボンブラック等が分散された樹脂等のブラックマトリックスで画されている。このブラックマトリックスが、非画素領域を構成することになる。
このような本発明のスペーサ粒子分散液は、本発明の液晶表示装置の製造方法に好適に用いることができる。
上記画素領域と非画素領域とを有する液晶表示装置としては、図5を用いて説明した構造の液晶表示装置が挙げられ、上記画素領域としては、例えば、カラーフィルタが形成された領域が挙げられ、上記非画素領域としては、例えば、ブラックマトリクスが形成された領域が挙げられる。
上記基板の表面を低エネルギー表面とする方法としては、フッ素膜やシリコーン膜等の低エネルギー表面を有する樹脂を塗設する方法であってもよいが、上記基板の表面には液晶分子の配向を規制する必要があるため配向膜と呼ばれる樹脂薄膜(通常は0.1μm以下)を設ける方法が一般に行われる。
これらのポリイミド樹脂としては、長鎖の側鎖、主鎖を有するものが、低エネルギー表面を得るのにより好ましい。
また、上記配向膜は、液晶の配向を制御するため、塗設後、表面がラビング処理される場合がある。なお、上述のスペーサ粒子分散液の媒体は、この配向膜中に浸透したり溶解したりして配向膜汚染性が無いものを選ぶ必要がある。
本工程2は、工程1で基板上の非画素領域に対応する特定の位置に配置したスペーサ粒子分散液の液滴中でスペーサ粒子を凝集させる。具体的には、上記液滴中の溶剤を乾燥させる。スペーサ粒子分散液として、上述した本発明のスペーサ粒子分散液を用いることにより、このような液滴の乾燥によりスペーサ粒子を凝集させることができる。
なお、本発明でいう乾燥完了とは、基板上の液滴の溶剤が消失した時点をいう。
このような本発明のスペーサ粒子分散液又は本発明の液晶表示装置の製造方法を用いてなる液晶装置も、本発明の1つである。
また、本発明の液晶表示装置の製造方法は、インクジェット装置を用いて第1の基板又は第2の基板の表面にスペーサ粒子分散液を吐出し、非画素領域に対応する位置に配置した液滴を乾燥させ、該液滴中のスペーサ粒子を凝集させる工程を有するため、スペーサ粒子を基板上の非画素領域に配置することができる。特に、スペーサ粒子分散液として本発明のスペーサ粒子分散液を用いることで、スペーサ粒子を基板上の非画素領域に好適に配置することができ、製造する液晶表示装置は、画素領域にスペーサ粒子が配置されることがなく、表示品質に優れたものとなる。
本発明によると、インクジェット装置を用いて、基板上の非画素領域に対応する特定の位置に、精度よく選択的にスペーサ粒子を配置することができるスペーサ粒子分散液、液晶表示装置の製造方法、及び、液晶表示装置を提供することができる。
セパラブルフラスコにて、ジビニルベンゼン15重量部と、イソオクチルアクリレート5重量部と、重合開始剤として過酸化ベンゾイル1.3重量部とを均一に混合した。次に、ポリビニルアルコール(商品名「クラレポバールGL−03」、クラレ社製)の3%水溶液20重量部と、ドデシル硫酸ナトリウム0.5重量部とを投入しよく攪拌した。しかる後、イオン交換水140重量部を添加した。この溶液を攪拌しながら窒素気流下80℃で15時間反応を行った。得られた粒子を熱水及びアセトンにて洗浄後、分級操作を行い、平均粒子径が4.0μm、CV値が3.0%のスペーサ粒子を得た。
得られた平均粒子径が4.0μm、CV値が3.0%のスペーサ粒子25重量部を、下記表1に示した配合比からなるモノマー合計200重量部とジメチルスルホキシド(DMSO)50重量部とからなる混合物中に投入し、ソニケータによって均一に分散させた。しかる後、反応系に窒素ガスを導入し40℃にて2時間撹拌を続けた。
次に、1Nの硝酸水溶液で調製した0.1mol/Lの硝酸第2セリウムアンモニウム溶液100重量部を添加し、5時間反応を続けた。反応終了後、2μmのメンブランフィルタにて粒子と反応液とを濾別した。この粒子をエタノール及びアセトンにて充分洗浄し、真空乾燥器にて減圧乾燥を行い、表面修飾されたスペーサ粒子S1〜S7及びRS1〜RS3を得た。
また、得られた平均粒子径が4.0μm、CV値が3.0%のスペーサ粒子5重量部を、下記表1に示した配合比からなるモノマー合計20重量部中とジメチルスルホキシド(DMSO)20重量部からなる混合物中に投入し、ソニケータによって均一に分散させた。しかる後、反応系に窒素ガスを導入し30℃にて2時間撹拌を続けた。
次に、1Nの硝酸水溶液で調製した0.1mol/Lの硝酸第2セリウムアンモニウム溶液10重量部を添加し、5時間反応を続けた。反応終了後、2μmのメンブランフィルタにて粒子と反応液とを濾別した。この粒子をエタノール及びアセトンにて充分洗浄し、真空乾燥器にて減圧乾燥を行い、表面修飾されたスペーサ粒子RS4を得た。
下記表3に記載した組成の溶剤混合物25gを、真空乾燥機でスペーサ粒子分散液をインクジェット装置で吐出し乾燥させる温度(45℃)で、その溶剤混合物中の最も低沸点の溶剤が先にすべて揮発したとして想定される重量になるまで乾燥させることで、乾燥後期の溶剤混合物相当の溶剤混合物を得た(例:イソプロパノール/水/エチレングリコール=15/5/80wt%からなる溶剤混合物25gである場合、21.25g(=25×(100%−15%))になるまで乾燥させる)。
なお、本実施例、比較例及び参考例(その表、評価も含む)での「乾燥後期」とは、溶剤混合物中の最も低沸点の溶剤が先に全て揮発した状態とする。
0.1wt%になるようにスペーサ粒子を、スペーサ粒子分散液に使用されている溶剤混合物や、乾燥後期に残存する溶剤混合物に添加し、超音波を照射しながら、5分以上攪拌する。その後、顕微鏡にて400倍でスペーサ粒子の分散度合いを目視で観察し、下記の基準に従い分類した。結果を表2に示した。
◎:1視野中に2ヶ玉以上の凝集が1個以内
○:1視野中に2ヶ玉以上の凝集が2〜5個
△:1視野中でほとんどが1ヶ玉だが、3ヶ玉以上の凝集が5個以上
×:1視野中でほとんどが2ヶ玉以上
得られたスペーサ粒子を5wt%になるようにメチルエチルケトンに超音波を照射しながら、5分以上攪拌し分散させ、得られたスペーサ粒子のメチルエチルケトン分散液を、アルミカップに乾燥後の坪量が100(g/m2)程度になるような量を入れ乾燥させた。乾燥後、アルミカップの周辺部を取り除き、スペーサ粒子が一面に敷き詰められた表面上に、スペーサ粒子分散液に使用されている溶剤混合物や、乾燥後期に残存する溶剤混合物を滴下し、接触角計で接触角を測定した。接触角測定には、FTA社の動的接触角測定装置FTA125を用い、滴下0.2秒後の接触角を測定した。結果を表2に示した。
後述する方法で得られたスペーサ粒子分散液中のスペーサ粒子のゼータ電位と、スペーサ粒子分散液を乾燥させる過程における乾燥後期でのゼータ電位とを下記のように測定し、その測定結果を下記表2に示した。
ゼータ電位計は、日本ルフト社製のゼータ電位計を用い、0.1wt%程度に希釈し測定した。なお、スペーサ粒子分散液を乾燥させる過程における乾燥後期でのゼータ電位に関しては、濃度のみを0.05wt%程度にしたスペーサ粒子分散液5gを真空乾燥機で、スペーサ粒子分散液をインクジェット装置で吐出し乾燥させる温度(45℃)で、その溶剤混合物中の最も低沸点の溶剤が先に全て揮発したとして想定される重量になるまで乾燥させてから測定した。測定結果に関しては、ゼータ電位として得られた電位値を記載するが、凝集が多数ある場合は測定できなかったので、表2中「−」の記号で記載した。
なお、得られたスペーサ粒子のスペーサ分散液中ではなく、10mmol%NaCl水溶液中でのゼータ電位の値も、スペーサ粒子分散液中で得られた値と区別するため 表1に記載した。
上述した方法で得られたスペーサ粒子を所定の粒子濃度になるように必要量をとり、下記表3に記載した組成の溶剤にゆっくり添加し、超音波を照射しながら充分撹拌することによって分散させた。しかる後、10μmの目開きのステンレスメッシュで濾過して凝集物を除去し、実施例1〜25、比較例1〜3及び参考例1、2に係るスペーサ粒子分散液を得た。
得られたスペーサ粒子分散液の20℃における表面張力を、白金板を使用するウイルヘルミー法で測定した。本実施例、比較例及び参考例に係るスペーサ粒子分散液の粘度及び比重と併せて下記表2に示した。
また、得られたスペーサ粒子分散液10gを、SUS316糸による綾畳織のフィルタ(1450メッシュ(0.04mm)/165メッシュ(0.07mm))にて濾過し、濾過後、イソプロパノール/水=90/10(重量%)混合溶液で洗浄した。洗浄後、メッシュを顕微鏡観察し、SUS糸にスペーサ粒子が付着してるかどうかで下記の基準に従い評価した。結果を表2に示した。
◎:全く付着がない
○:1本(1メッシュ間の糸の上)に2個以下の付着がある
△:1本(1メッシュ間の糸の上)に2個以上の付着がある
×:びっしりと付着している
下記の条件でスペーサ粒子分散液をインクジェット装置から吐出し、下記の液滴飛翔状態観察を行い、下記の判断基準で判断した。結果を表2に示した。
吐出安定性(室温):室温1KHzで吐出テスト
吐出安定性(加温):粘度が15mPa・s程度になるような温度にヘッドを加温して1KHzで吐出テスト
吐出安定性(10KHz):室温で、又は、粘度が高いものに関しては、粘度が15mPa・s程度になるような温度に加温して高周波数(10KHz)で吐出テスト(ヘッドのノズルのメニスカスの振動が収まらない間に次のパルスがくると、異常振動になり、吐出が不安定になる。すなわち、高周波数になると異常振動が起こりやすく吐出が不安定になりやすい。一般に低粘度のインクの方が、高粘度のものよりメニスカス振動が収まりにくく、高周波数では安定に吐出できない傾向がある。)。
スペーサ粒子分散液をインクジェットヘッドから基板に吐出する前に、別途、ヘッドからスペーサ粒子分散液の液滴が吐出されている状態を観察し、飛行軌跡の直進性や、未吐出ノズルの有無等を調べることで吐出の安定性の評価を行った。
飛翔状態の観察は、ヘッドの駆動周波数に同期した周波数で(あるいは、分周された周波数(駆動周波数/整数)で)、若干の遅延時間(例60μ秒)を付加した時間に同期させ、発光し、閃光時間の短いストロボを光源として、スペーサ粒子分散液がヘッドから吐出されている状態を、焦点距離の長い拡大カメラ(テレセントリックレンズをつけたCCDカメラ)で撮影することによって行った。吐出の安定性は下記の基準で判定した。
○:連続で吐出して、20分以上飛行曲がり、未吐出ノズルの発生が無い
△:連続で吐出して、5分以内は飛行曲がり、未吐出ノズルの発生が無い
×:吐出開始時より飛行曲がり、未吐出ノズルの発生がある
−:分散不良等でIJヘッド吐出安定性性試験ができなかった
実施例等で調製した溶剤混合物、及び、スペーサ粒子表面のSP値は、接着40巻8号(1996)p342−350[高分子刊行会]の沖津らによるパラメータ(当該文献、表3−3)を用い、溶剤混合物の場合は、当該文献の式(2・8)、スペーサ粒子表面の場合は、式(3・4)(3・5)を用いて計算により算出した。
なお、溶剤混合物のSP値は、溶剤混合物の配合比から求め、スペーサ粒子表面のSP値は、TOF−SIMS(飛行時間型2次イオン質量分析法)によりスペーサ粒子表面の分析を行い、マススペクトルによるフラグメント分析でスペーサ粒子表面がどのようなモノマーの共重合体になっているかを測定し(ポリマー構成成分としてのモノマー種とそのモノマー単位(例えば、アクリルモノマーであると「 −CH2−CHCOOR−」)のモル比を測定により算出し)、測定値より算出した。
液晶テストパネル用の第1の基板としてカラーフィルタ基板、及び、第2の基板としてTFTアレイ基板にある段差を模したTFTアレイモデル基板を用いた。
図2(a)に、カラーフィルタ基板に用いるガラス基板に、ブラックマトリックスが設けられた状態の一部を拡大して示す部分切欠平面図で示す。図2(b)に、カラーフィルタ基板の一部を拡大して示す部分切欠正面断面図で示す。
実施例及び比較例に用いた表面が平滑なカラーフィルタ基板21は、以下のように作製した。
更にその上に、スピンコート法によってポリイミド樹脂溶液を塗布した。塗布後、150℃で乾燥した後に230℃で1時間焼成し、硬化させてほぼ一定の厚みの配向膜27を形成した。このとき、PI1、PI2、PI3の配向膜のいずれかを形成するために、以下に示す3種類の異なるポリイミド樹脂溶液のいずれかを用いた。なお、PI1は、IPS(水平配向)配向膜のモデル配向膜、PI2は、TN配向膜のモデル配向膜、PI3は、VA(垂直)配向膜のモデル配向膜である。なお、形成された配向膜の表面張力(γ)は、以下の通りであった。
PI2:商品名「サンエバーSE150」、日産化学社製、表面張力(γ):39mN/m)
PI3:商品名「サンエバーSE1211」、日産化学社製、表面張力(γ):26mN/m)
図3(a)に、TFTアレイモデル基板に用いるガラス基板に、段差が設けられた状態の一部を拡大して示す部分切欠平面図で示す。図3(b)に、TFTアレイモデル基板の一部を拡大して示す部分切欠正面図で示す。
段差が設けられたTFTアレイモデル基板31は、以下のように作製した。
ピエゾ方式の口径50μmのヘッド(最適吐出粘度範囲10〜20mPa・s 加温可能)を搭載したインクジェット装置を用意した。このヘッドのインク室の接液部は、ガラスセラミック材料により構成し、ノズル面は、フッ素系撥水加工が施されたものを用いた。
本実施例、比較例及び参考例では、表3に示したスペーサ粒子分散液、及び、カラーフィルタ基板21、TFTアレイモデル基板31を用いて下記の方法でスペーサ粒子を配置した。なお、スペーサ粒子を配置する際には、インクジェット装置のノズルから吐出される初期のスペーサ粒子分散液0.5mLを捨てた後に配置を開始し、表2中、カラーフィルタ基板を用いた場合「21」と表記し、TFTアレイモデル基板を用いた場合「31」と表記した。
吐出後のスペーサ粒子分散液の液滴の基板に対する初期接触角(θ)並びに後退接触角(θr)を調べるために、別途同一の基板を用いた。液滴を滴下した後、側面から拡大カメラで観察することにより、接触角を求める方式の一般的な接触角計により、それらの接触角を測定した(図7に拡大カメラでの観察結果を示す)。なお、ここでの後退接触角は、基板上に置かれたスペーサ粒子分散液の液滴が、基板上に置かれてから乾燥するまでの過程で、置かれた際の最初の着弾径より小さくなりだした時(液滴が縮みだした時)の接触角を測定したものである。なお、表2中、後退接触角が「<5」であるとは、液滴が縮まらない(液滴径が縮小しないで高さのみ減る)現象を示す。
また、インクジェット装置により基板上に吐出したスペーサ粒子分散液の液滴径を、インクジェット装置に付属したマイクロスコープで、着弾直後に、ステージ上で測定した。
上述のようにしていずれか一方にスペーサ粒子を配置したカラーフィルタ基板21と対向基板となるTFTアレイモデル基板31とを、周辺シール剤を用いて貼り合わせた。貼り合わせた後、シール剤を150℃で1時間加熱して硬化させてセルギャップがスペーサ粒子の粒子径となるような空セルを作製し、次に真空法で液晶を充填し、封口剤で注入口封止して液晶表示装置を作製した。
下記の項目について評価を行った。結果を表2に示す。
表2に示した被吐出基板表面にスペーサ粒子分散液を吐出し形成した液滴を乾燥させ、その重量減少に伴うスペーサ粒子の状態を観測し、下記の基準で判定した。
◎:殆ど全て配置位置でスペーサ粒子が凝集していた(98%以上)。
○:殆ど全て配置位置でのスペーサ粒子が凝集していた(90〜98%)。
△:一部配置位置でスペーサ粒子が凝集していなかった(70〜90%)。
×:多く配置位置でスペーサ粒子が分散されていた(70%未満)。
なお、上記基準の( )内の数値は着弾した液滴の50配置位置を観察し、スペーサ粒子が寄り集まっている(凝集している)配置位置の比率である。
図8に実施例4の観察結果を示し、図9に比較例3の観察結果を示す。
基板にスペーサ粒子を固着させた後に、1mm2あたりに散布されているスペーサ粒子の個数を観測し、散布密度とした。
1配置位置あたりに凝集しているスペーサ粒子の個数の平均値を上記1mm2の範囲内で計測した。
液滴が乾燥した後のスペーサ粒子の配置状態を下記の基準で判定した。
○:殆どすべてのスペーサ粒子が非画素領域に対応する特定の位置(遮光領域)にあった。
△:一部のスペーサ粒子が非画素領域に対応する特定の位置(遮光領域)からはみだした位置にあった。
×:多くのスペーサ粒子が非画素領域に対応する特定の位置(遮光領域)からはみだした位置にあった。
図4に示されているように、ブラックマトリックス、又は、これに対応する部分の中心から両側に等間隔で平行線を引き、この2本の平行線間に個数で95%以上のスペーサ粒子が存在する平行線間の距離をスペーサ粒子存在範囲とした。
液晶表示装置の表示画質を観察し、下記の基準で判定した。
○:表示領域中にスペーサ粒子が殆ど認められず、スペーサ粒子起因の光抜けがなかった。
△:表示領域中に若干のスペーサ粒子が認められスペーサ粒子起因の光抜けがあった。
×:スペーサ粒子が認められスペーサ粒子起因の光抜けがあった。
実施例に係るスペーサ粒子分散液は、乾燥するにつれ溶剤に対するスペーサ粒子の分散性が悪くなっていた。すなわち、実施例1〜11、13〜25では、SP値差、対スペーサ粒子接触角が乾燥するにつれ大きくなっており(接触角差が1度以上になっている)、スペーサ粒子は1箇所に寄り集まった。ただし、実施例9、10では、エチレングリコールより沸点の高い1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコールを使用しているため、乾燥時間がかかった。逆に実施例19では、ジオール成分としてプロピレングリコールを使用したため、短時間で乾燥できた。実施例12では、対スペーサ粒子接触角が小さくなっている(接触角差が−1度となっている)が、SP値差が大きくなっており(初期のSP値差=0.3、乾燥後期とのSP値差=0.6)、また、乾燥後期におけるスペーサ粒子の分散性も良くなくなることにより、スペーサ粒子は略1箇所に寄り集まった。
一方、表2に示されているように、比較例1、3では、乾燥後期でもスペーサ粒子の分散性がよく、スペーサ粒子は、1箇所に寄り集まらなかった。また、比較例2は、スペーサ粒子の分散性が悪く初めから凝集が発生していた。
また、参考例では、スペーサ粒子は、1箇所に寄り集まっていたが、基板表面の配向膜がスペーサ粒子分散液の溶剤をはじきやすいものであり、スペーサ粒子は、液滴内でスペーサ粒子が寄り集まるだけでなく、液滴の収縮も起こっていた。
5、5’…液滴
21…カラーフィルタ基板
22…カラス基板
23…ブラックマトリックス
24…カラーフィルタ
25…オーバーコート層
26…透明電極
27…配向膜
31…TFTアレイモデル基板
32…ガラス基板
33…段差
34…透明電極
35…透明電極
40、40’…液滴
41、41’…スペーサ粒子
Claims (9)
- スペーサ粒子と溶剤とを含有し、インクジェット装置を用いて基板の表面に前記スペーサ粒子を配置する際に用いられるスペーサ粒子分散液であって、
前記基板の表面に吐出し形成した液滴を乾燥する工程において、前記液滴が完全に乾燥する前に液滴内部で前記スペーサ粒子同士が凝集する
ことを特徴とするスペーサ粒子分散液。 - 基板の表面に吐出し形成した液滴を乾燥する工程において、前記液滴の重量を5重量%以上減少させたときに、前記液滴内部のスペーサ粒子が凝集することを特徴とする請求項1記載のスペーサ粒子分散液。
- 溶剤の溶解度パラメータ(SP値)とスペーサ粒子表面の溶解度パラメータ(SP値)との差(A)が5以内であり、基板の表面に吐出し形成した液滴の重量を5重量%以上減少させたときの溶剤の溶解度パラメータ(SP値)とスペーサ粒子表面の溶解度パラメータ(SP値)との差が、A+0.2以上であることを特徴とする請求項1又は2記載のスペーサ粒子分散液。
- スペーサ粒子と溶剤との接触角(θs1)と、基板の表面に吐出し形成した液滴の重量を5重量%以上減少させたときの溶剤とスペーサ粒子との接触角(θs2)との差(θs2−θs1)が1度以上であることを特徴とする請求項1、2又は3記載のスペーサ粒子分散液。
- スペーサ粒子の溶剤中でのゼータ電位が、基板の表面に吐出し形成した液滴の重量を5重量%以上減少させたときの溶剤中でのゼータ電位よりも高いことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のスペーサ粒子分散液。
- スペーサ粒子が表面にカルボキシル基を有し、かつ、基板の表面に吐出し形成した液滴の重量を5重量%以上減少させたときの溶剤が、水と沸点が160℃以上の溶剤とを含有していることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載のスペーサ粒子分散液。
- 溶剤は、2−プロパノール、メタノール、エタノール、1−プロパノール及びtert−ブタノールからなる群より選択される少なくとも1種を2〜20重量%、エチレングリコール及び/又はプロピレングリコールを70〜98重量%、水を0〜20重量%含有し、
スペーサ粒子は、水酸基及び/又はエーテル基とカルボキシル基とを有し、かつ、前記水酸基及び/又はエーテル基を有する重合性単量体の含有量が20〜96重量%、前記カルボキシル基を有する重合性単量体の含有量が4〜80重量%であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載のスペーサ粒子分散液。 - 画素領域と非画素領域とを有する液晶表示装置の製造方法であって、
第1の基板又は第2の基板の表面に、インクジェット装置を用いてスペーサ粒子分散液を吐出することにより、前記非画素領域に対応する特定の位置に前記スペーサ粒子分散液の液滴を配置する工程1、
前記スペーサ粒子分散液の液滴中でスペーサ粒子を凝集させる工程2、及び、
前記第1の基板と前記第2の基板とを、液晶及び凝集させた前記スペーサ粒子を介して対向するように重ね合わせる工程3を有する
ことを特徴とする液晶表示装置の製造方法。 - 請求項1、2、3、4、5、6若しくは7記載のスペーサ粒子分散液、又は、請求項8記載の液晶表示装置の製造方法を用いてなることを特徴とする液晶表示装置。
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