JP2007302801A - 黒色インク組成物、インクセット、インクカートリッジ、インクジェット記録方法及び記録物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 少なくとも特定の2種の黒色着色剤を混合した黒色インク組成物とする。また、さらに特定の着色剤を添加することにより、中間Dutyにおいても無彩色に近い色相を確保した黒色インク組成物を提供することができ、C.I. Direct Yellow 86を併用して添加することにより、色相調整をより精度よく行うことができる。
【選択図】 なし
Description
さらに本発明は特定の補色色材を混合することによって、先の特性を維持しつつ、印刷物の色相を確保し、中間Dutyにおいても無彩色に近い黒色インク組成物と、当該黒色インク組成物を含むインクセット、当該黒色インク組成物を収容したインクカートリッジ、並びにこれらを用いたインクジェット記録方法及び記録物に関する。
問題となる前記ブロンズ現象は、紙の表面でインク組成物が乾燥した際に、染料が結晶化することが原因とされている。そのため、前記ブロンズ現象の改善方法としては、一般的に以下のような方法が採用されている。
一つ目の方法としては、インク組成物中に、pH維持剤としてアルコールアミン類を添加する方法である。この方法は、染料の溶解性を向上させて前記ブロンズ現象を改善する方法である。
二つ目の方法としては、インク組成物の紙中への浸透力を向上させる方法である。この方法は、染料が結晶化する前に紙中にインク組成物を浸透させて前記ブロンズ現象を改善する方法である。
また、前記二つ目の方法は、紙の種類や性質によってインク組成物の浸透力が変化してしまうという問題と、インク組成物の紙中への浸透力が過剰になると、いわゆるブリード現象の発生やその他の印刷品質の低下が発生してしまうという問題があった。
しかしながら、着色剤として高耐候性色材を用いた場合には、アミノ酸の添加によるブロンズ現象抑制効果は十分ではなかった。
また、本発明は式1で表される着色剤と式2で表される着色剤とを混合して使用することにより上記問題点を解消し、インクジェット記録方法により印字された印刷物のブロンズ現象の発生を抑制すると共に、耐光・耐オゾン性に優れ、式8で表される着色剤を配合することによって、色相を確保し、特に中間Dutyにおいても無彩色に近く、ブロンズ抑制効果が高く、長期間に渡って美麗に発色した黒色の状態を維持することができるインク組成物を提供することを目的とする。
(1)少なくとも水と、下記式1で表される着色剤と、下記式2で表される着色剤とを含有することを特徴とする黒色インク組成物である。
[化2]
A1−N=N−A2−N=N−A3 式2
(式2中、A1は下記式3又は4で表される置換基であり、A2は下記式5又は6で表される置換基であり、A3は下記式7で表される置換基である。)
(3)式1で表される着色剤と式2で表される着色剤との配合比がが、2:1〜1:2である前記(1)又は(2)に記載の黒色インク組成物である。
(4)さらに、下記式8で表される着色剤を含有する前記(1)〜(3)のいずれか一つに記載の黒色インク組成物である。
(5)式8で表される着色剤が式8−1で表される着色剤である前記(4)に記載の黒色インク組成物である。
(8)ノニオン系界面活性剤が、アセチレングリコール系界面活性剤である前記(7)に記載の黒色インク組成物である。
(9)ノニオン系界面活性剤を0.1〜5重量%含有する前記(7)又は(8)に記載の黒色インク組成物である。
(10)さらに、浸透促進剤を含有する前記(1)〜(9)のいずれか一つに記載の黒色インク組成物である。
(11)浸透促進剤がグリコールエーテル類である前記(10)に記載の黒色インク組成物である。
(12)インク組成物調整直後の20℃におけるpHが7.0〜8.5である前記(1)〜(11)のいずれか一つに記載の黒色インク組成物である。
(13)pH調整剤として、有機酸及び/又は有機塩基を含有する前記(1)〜(12)のいずれか一つに記載の黒色インク組成物である。
(15)前記(1)〜(13)のいずれか一つに記載の黒色インク組成物の液滴を吐出し、該液滴を記録媒体に付着させて記録を行うインクジェット記録方法である。
(16)圧電素子の機械的変形によりインク滴を形成するインクジェットヘッドを用いた記録方法である前記(15)に記載のインクジェット記録方法である。
(17)前記(15)又は(16)に記載されたインクジェット記録方法によって記録されたことを特徴とする記録物である。
また、本発明は式1で表される着色剤と式2で表される着色剤とを混合して使用することにより上記問題点を解消し、インクジェット記録方法により印字された印刷物のブロンズ現象の発生を抑制すると共に、耐光・耐オゾン性に優れ、式8で表される着色剤を配合することによって、色相を確保し、特に中間Dutyにおいても無彩色に近く、ブロンズ現象抑制効果が高く、長期間に渡って美麗に発色した黒色の状態を維持することができるインク組成物を提供することができる。
[化11]
A1−N=N−A2−N=N−A3 式2
(式2中、A1は下記式3又は4で表される置換基であり、A2は下記式5又は6で表される置換基であり、A3は下記式7で表される置換基である。)
本発明の着色剤としては、第1の成分として、上記式1で表される着色剤を配合する。また、下記式1で表される着色剤は、1種のみを単独で使用してもよいし、2種以上を混合して使用してもよい。
[化20]
A1−N=N−A2−N=N−A3 式2
(式2中、A1は下記式3又は4で表される置換基であり、A2は下記式5又は6で表される置換基であり、A3は下記式7で表される置換基である。)
式1で表される着色剤と式2で表される着色剤の合計配合量と、式8で表される着色剤とC.I. Direct Yellow 86の合計配合量との比としては、色相確保の点から、重量比で3:1〜5:1が好ましい。
本発明に使用される界面活性剤としては、ノニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤及びアニオン系界面活性剤が挙げられるが、これらの中でも、ノニオン系界面活性剤が、インクの速やかな定着性(浸透性)を得ると同時に、1ドットの真円度を保つのに効果的な添加剤であるため、好ましい。
インク組成物中における前記ノニオン系界面活性剤の添加量は、0. 1〜5重量%が好ましく、0. 5〜2重量%がより好ましい。インク組成物中における前記ノニオン系界面活性剤の添加量が、0.1重量%以上であれば、本発明のインク組成物を用いて印刷した場合に、被印刷物に対する顕著な浸透性を得ることができ、5重量%以下であれば、画像のにじみを良好なまま保つことができる。
本発明で使用される浸透促進剤としては、特に限定されないが、中でもグリコールエーテル類が好ましい。
前記グリコールエーテル類としては、例えば、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル等が挙げられる。中でも、トリエチレングリコールモノブチルエーテルが好ましい。
インク組成物中の前記浸透促進剤の添加量が3重量%以上であれば、本発明のインク組成物を用いてベタ印刷を行った場合の黒色色材のブリードを防ぐことができ、30重量%以下であれば、これらグリコールエーテル類を油状分離させることなく保つことができる。
本発明のインク組成物には、pH調整剤を添加することができる。
前記pH調整剤としては、特に制限されず、種々の化合物を使用することができるが、例えば、硫酸、塩酸、硝酸などの無機酸;水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、硫酸マグネシウム、硫酸カリウム、硫酸アルミニウム、酢酸ナトリウム、酢酸マグネシウム、酢酸カリウムなどの無機塩基;アンモニア、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、トリ−iso−プロパノールアミンなどの有機塩基;アジピン酸、クエン酸、コハク酸などの有機酸等が挙げられる。前記pH調整剤としては、上記の中でも、有機酸及び/又は有機塩基が好ましい。
特に有機酸と有機塩基とを組み合わせて使用する場合には、無機酸と無機塩基、無機酸と有機塩基、有機酸と無機塩基の組合せよりもpH緩衝能力が大きい。このため、有機酸と有機塩基とを組み合わせて使用した場合には、よりpH変動抑制効果が高く、経時後もインクpHが7.0を下回ることが少ないため、ノズルプレートの腐食を防止できるという効果を奏する。
前記保湿剤としては、水溶性有機溶媒や糖類等が挙げられるが、保湿効果の点から水溶性有機溶媒が好ましい。
前記水溶性有機溶剤とは、溶質を溶解する能力を持つ媒体を指しており、有機性で蒸気圧が水より小さい水溶性の溶媒から選ばれる。具体的には、プロピレングリコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、2−ブテン−1,4−ジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,2−アルカンジオール等の多価アルコール類;メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピレンアルコール、n−ブチルアルコール等のアルキルアルコール類;アセトニルアセトン等のケトン類;γ−ブチロラクトン、リン酸トリエチル等のエステル類;フルフリルアルコール、テトラヒドロフルフリルアルコール、チオジグリコール、グリセリン等が挙げられる。中でも、グリセリンや1,2−ヘキサンジオールが好ましい。
前記酸化防止剤・紫外線吸収剤としては、特に制限されず、種々の化合物を使用することができるが、例えば、アロハネート、メチルアロハネートなどのアロハネート類、ビウレット、ジメチルビウレット、テトラメチルビウレットなどのビウレット類など、L−アスコルビン酸およびその塩等が挙げられる。
前記防腐剤・防かび剤としては、特に限定されず、種々の化合物を使用することができるが、例えば、安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、1,2−ジベンジソチアゾリン−3−オン(Avecia社のプロキセルCRL、プロキセルBDN、プロキセルGXL、プロキセルXL−2、プロキセルTN)等が挙げられる。
この水としては、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水または超純水などを用いることができる。特に紫外線照射または過酸化水素添加等により滅菌処理した水を用いることが、カビやバクテリアの発生を防止してインク組成物の長期保存を可能にする点で好ましい。
20℃におけるインク組成物のpHが低すぎると、インクジェットプリンタのインクジェットヘッドの共析メッキが剥離する場合があり、pHが高すぎると、インクジェットプリンタのノズルが腐食する場合がある。20℃におけるインク組成物のpHを7.0〜8.5とすることにより、上記のような弊害がなく、かつ、インク組成物の吐出特性の安定化及び保存安定性の向上が見られる。より好ましいpHの範囲は、7.5〜8.0である。
また、本発明のインクカートリッジは、前記各インク組成物を一体に、仕切を有する一つの容器(カートリッジ)に収容して得ることもできるし、前記各インク組成物を独立に、別々の容器(カートリッジ)に収容して得ることもできる。前記容器としては、インクカートリッジとして一般に使用されているものが使用でき、中でもインクジェットプリンタ用インクカートリッジであることが好ましい。
本発明においてインクジェット記録方法とは、インク組成物を微細なノズルより液滴として吐出して、その液滴を記録媒体に付着させる方法を意味する。具体例を以下に説明する。
この記録物は、本発明のインク組成物を用いることにより、印字品質が良好で、優れた印字安定性を示し、美麗な発色状態を呈し、しかもこの美麗な発色状態を長期間に渡って維持することができる。
なお、本発明は、以下の実施例によって限定されるものではない。
実施例1〜8及び比較例1〜5のインク組成物を表1に示す配合割合で各成分を混合して溶解させ、孔径1μmのメンブランフィルターにて加圧濾過を行って、インク組成物を調製した。なお、表2において、式1−1、式1−2、式1−3の塩は、Li:Na=8:2であるものを使用し、式2−1、式2−2、式2−3、式2−4の塩は、全てLiであるものを使用した。
また、比較例では、C.I. Direct Black 154を使用してインク組成物を調整した。
上記のカートリッジを用い、1センチ平米当たり1.5〜2.2mgの打ち込み量になるようにインクジェット専用記録媒体「写真用紙クリスピア<高光沢>:型番 KA420SCK(セイコーエプソン株式会社製):JIS Z 8741に準拠した光沢度計(PG−1M:日本電色工業株式会社製)を用いて、測定角度60度で測定した光沢度が63」にプリンタドライバ上でモノクロ印刷設定を指定してベタ印字し得られた印刷物を、以下の判定基準に基づき目視により判定した。印字環境は、23℃,50%RHの環境で行った。
A:ブロンズ化現象が全く見られない。
B:ややブロンズ化現象が見られる。
C:ブロンズ化現象が目立つ。
上記のカートリッジを用い、1センチ平米当たり1.5〜2.2mgの打ち込み量になるようにインクジェット専用記録媒体「フォトマット紙:型番 KA450PM(セイコーエプソン株式会社製)」にプリンタドライバ上でモノクロ印刷設定を指定してベタ印字した。
それぞれの印刷物のOD値を、濃度計(Spectroino:Gretag社製)を用いて測定した。
発色性の判定基準は以下のように定めた。
A:OD値2.3以上
B:OD値1.7以上2.3未満
C:OD値1.1以上1.7未満
D:OD値1.1未満
上記のカートリッジを用い、OD(Optical Density)が、0.9〜1.1の範囲に入るように印加Dutyを調整してインクジェット専用記録媒体「写真用紙<光沢>:型番KA420PSK(セイコーエプソン株式会社製)」にプリンタドライバ上でモノクロ印刷設定を指定して印刷を行って得られた印刷物を、蛍光灯耐光性試験機SFT−II(商品名:スガ試験機株式会社製)を使用し、温度が24℃、湿度が60%RH、照度70000luxの条件下で21日間曝露した。
曝露後、それぞれの印刷物のODを、反射濃度計(Spectrolino:Gretag社製)を用いて測定し、次式により光学濃度残存率(ROD)を求め、下記判定基準により、評価した。
D:曝露試験後のOD
D0:曝露試験前のOD
(但し、測定条件は、光源フィルタなし、光源:D50、視野角2度)
[判定基準]
評価A:RODが80%以上
評価B:RODが60%以上80%未満
評価C:RODが40%以上60%未満
評価D:RODが40%未満
オゾンウェザーメーターOMS−H型(商品名、スガ試験機株式会社製)を使用し、温度が24℃、湿度が60%RH、及びオゾン濃度が10ppmの条件下で、上記記録物を24時間オゾンに曝露した。反射濃度計Spectrolino(商標)(商品名、GRETAG社製)を使用して、オゾン曝露前後の記録物のOD値(Optical Density)を測定した。その測定は、光源がD50、光源フィルタなしで、絶対白を白色標準とし、視野角は2°という条件で行った。上記耐光性試験における計算方法と同じ計算方法、及び上記耐光性試験における判定基準と同じ判定基準を用いて、得られた結果をA〜Dにランク付けすることにより記録物の耐オゾン性 を評価した。
実施例9〜20及び比較例6〜7を表4に示す配合割合で各成分を混合して溶解させ、孔径1μmのメンブランフィルターにて加圧濾過を行って、インク組成物を調製し、実施例1〜7と同様に評価した。評価結果を表5に示す。
上記のカートリッジを用い、1センチ平米当たり1.5〜2.2mgの打ち込み量になるようにインクジェット専用記録媒体「写真用紙クリスピア<高光沢>:型番 KA420SCK(セイコーエプソン株式会社製):JIS Z 8741に準拠した光沢度計(PG−1M:日本電色工業株式会社製)を用いて、測定角度60度で測定した光沢度が63」にプリンタドライバ上でモノクロ印刷設定を指定してベタ印字し得られた印刷物を、以下の判定基準に基づき目視により判定した。印字環境は、23℃,50%RHと35℃,50%RHの環境で行った。
A:ブロンズ化現象が全く見られない。
B:ややブロンズ化現象が見られる。
C:ブロンズ化現象が目立つ。
上記のカートリッジを用い、1センチ平米当たり1.5〜2.2mgの打ち込み量になるようにインクジェット専用記録媒体「写真用紙<光沢>:型番KA420PSK(セイコーエプソン株式会社製)、および「フォトマット紙:型番 KA450PM(セイコーエプソン株式会社製)」にプリンタドライバ上でモノクロ印刷設定を指定してベタ印字した。
それぞれの印刷物のOD値を、濃度計(Spectroino:Gretag社製)を用いて測定した。
発色性の判定基準は以下のように定めた。
A:OD値2.3以上
B:OD値1.7以上2.3未満
C:OD値1.1以上1.7未満
D:OD値1.1未満
色相の評価は、目視により、無彩色に近いかどうかを評価した。
上記のカートリッジを用い、10分間連続して印刷し、全てのノズルが正常吐出していることを確認後、60℃15%RHの環境に21日間放置した。放置後、全ノズルが初期と同等に吐出するまでクリーニング動作を繰り返し、下記判定基準により評価した。
判定基準
A:電源ON、またはクリーニング動作1〜4回で初期と同等に回復
B:クリーニング動作5〜8回で初期と同等に回復
C:クリーニング動作9〜12回で初期と同等に回復
D:クリーニング動作13回で回復しない
各黒色インク組成物を70℃で6日間保存し、染料の分解性を以下のような方法で評価した。
70℃で6日間保存する前と後において、それぞれの黒色インク組成物を超純水を用いて、体積で2000倍に希釈し、分光光度計を使用して吸光度を測定した。保存前のインク組成物の最大吸光度波長における吸光度を保存前後で比較し、吸光度の変化を「残存率として、以下の計算式を用いて計算した。
残存率(%)=(保存後の吸光度/保存前の吸光度)×100
以下に評価基準を示す。
A:残存率95%以上
B:残存率93%以上95%未満
C:残存率90%以上93%未満
D:残存率90%未満
Claims (17)
- 少なくとも水と、下記式1で表される着色剤と、下記式2で表される着色剤とを含有することを特徴とする黒色インク組成物。
[化2]
A1−N=N−A2−N=N−A3 式2
(式2中、A1は下記式3又は4で表される置換基であり、A2は下記式5又は6で表される置換基であり、A3は下記式7で表される置換基である。)
- 式1で表される着色剤の含有量と式2で表される着色剤の含有量との合計が、インク組成物中の5〜8重量%である請求項1に記載の黒色インク組成物。
- 式1で表される着色剤と式2で表される着色剤との配合比が、2:1〜1:2である請求項1又は2に記載の黒色インク組成物。
- さらに、着色剤として、C.I. Direct Yellow 86を含有する請求項1〜5のいずれか一項に記載の黒色インク組成物。
- ノニオン系界面活性剤を含有する請求項1〜6のいずれか一項に記載の黒色インク組成物。
- ノニオン系界面活性剤が、アセチレングリコール系界面活性剤である請求項7に記載の黒色インク組成物。
- ノニオン系界面活性剤を0.1〜5重量%含有する請求項7又は8に記載の黒色インク組成物。
- さらに、浸透促進剤を含有する請求項1〜9のいずれか一項に記載の黒色インク組成物。
- 浸透促進剤がグリコールエーテル類である請求項10に記載の黒色インク組成物。
- インク組成物調整直後の20℃におけるpHが7.0〜8.5である請求項1〜11のいずれか一項に記載の黒色インク組成物。
- pH調整剤として、有機酸及び/又は有機塩基を含有する請求項1〜12のいずれか一項に記載の黒色インク組成物。
- 請求項1〜13のいずれか一項に記載された黒色インク組成物を独立に、または他色のインクと一体的に収容してなるインクカートリッジ。
- 請求項1〜13のいずれか一項に記載の黒色インク組成物の液滴を吐出し、該液滴を記録媒体に付着させて記録を行うインクジェット記録方法。
- 圧電素子の機械的変形によりインク滴を形成するインクジェットヘッドを用いた記録方法である請求項15に記載のインクジェット記録方法。
- 請求項15又は16に記載されたインクジェット記録方法によって記録されたことを特徴とする記録物。
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