JP2007302221A - 車両用選択的展開エアバッグ装置及びその制御方法 - Google Patents

車両用選択的展開エアバッグ装置及びその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 助手席に搭乗した乗客の傷害を最小にできる車両用選択的展開エアバッグ装置及びその制御方法を提供する。
【解決手段】 本発明は、衝撃感知センサーと、シートベルトセンサーと、ガスが噴出する第1インフレータ及び第2インフレータがそれぞれ備えられたインフレータと、ベースチャンバ、チェストチャンバが備えられたエアバッグと、前記衝撃感知センサーにおいて感知された信号の入力を受けてエアバッグを展開作動させ、前記シートベルトセンサーによって感知された乗客のシートベルト着用有無と衝撃感知センサーにおいて感知される衝撃力との組み合わせにより、第2インフレータの作動有無を選択してチェストチャンバの展開可否を決める制御部と、を含めて構成されることを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、第1インフレータまたは第2インフレータからそれぞれ供給されたガスによって展開作動するベースチャンバとチェストチャンバが備えられたエアバッグを設け、前記ベースチャンバとチェストチャンバに供給されたガスが、エアバッグと衝突する乗客の圧力によって隔膜に形成されたインナーベントホールを通って自在に移動し、車両の衝突による衝突エネルギーをエアバッグが吸収して助手席に搭乗した乗客の傷害を最小限に止めることの出来る車両用選択的展開エアバッグ装置及びその制御方法に関する。
車両衝突時、運転者と乗客を保護するために、操向ハンドルまたはクラッシュパッドにエアバッグモジュール(Air−Bag Module)を装着して使う。
エアバッグモジュールは、車両衝突時、エアバッグ(Air−Bag)を展開させて運転者または乗客が車両の内部に備えられたクラッシュパッドまたはウィンドシールドと衝突しないようにすることで、衝突による傷害を低減させるために設ける装置である。
図1は、従来のエアバッグシステムを示した図であり、従来のエアバッグ1の展開作動による乗客の身体部位(頭、胸、下体)との衝突関係、及び、シートベルトの着用有無による総合的な関係を示した図である。
図1の拡大図に示す通り、従来のエアバッグ1はワンチャンバタイプのエアバッグであり、車両の衝突によってエアバッグ1が展開作動しながらベントホール1aを通ってエアバッグ1の内部に供給されたインフレータ(図示せず)のガスが外側へ排出され、展開されたエアバッグ1が乗客の頭と胸を保護するように作動し、シートベルトの着用有無にかかわらず無条件展開作動が行われる。
乗客がシートベルトを着用した状態で正面衝突が発生すると、乗客の下体と胸はシートベルトで拘束され、車両衝突時の慣性力による乗客の前方移動を制御し、これによってクラッシュパッド及びウィンドシールドと衝突することが防止されて乗客を保護できるが、乗客の頭部分の保護はできない問題点があった。
また、シートベルトによって胸部位の移動が制限された状態で展開作動したエアバッグが、乗客の胸部位に二重に衝撃を与えることになり、乗客の胸部位の傷害レベルが高くなる問題点があった。
助手席に乳児または子供が乗った状態で、車両が走行している途中にエアバッグが展開作動すれば、大人の場合と同様に展開作動することによって、エアバッグ1に乳児または子供が直接衝突することで車両の衝突による衝突エネルギーをソフトに吸収できず、衝撃エネルギーを乗客にそのまま伝達して傷害値が加重される問題点があった。
また、大人はシートに安定した着席姿勢で車両走行する反面、乳児または子供の場合には助手席シートに立つか不安定な姿勢で車両が走行するため、車両衝突発生時、エアバッグの展開作動による胸及び首部位に傷害が発生し、これに対する対処方案を必要としていた。
特開2006−264387号公報
本発明は、ベースチャンバとチェストチャンバでエアバッグを分割し、前記ベースチャンバとチェストチャンバにそれぞれガスが供給できるように第1、2インフレータを設けることで、車両の衝突程度とシートベルトの着用有無によってエアバッグ、インフレータ、インナーベントホール及びアウターベントホールを選択的に調整できる車両用選択的展開エアバッグ装置及びその制御方法を提供することにその目的がある。
前記の目的を達成するための車両用選択的展開エアバッグ装置は、車両の事故発生時、車体に与えられる衝撃を感知する衝撃感知センサーと、車両の助手席シートに着席した乗客のシートベルト着用有無を感知するシートベルトセンサーと、ガスが噴出する第1インフレータ及び第2インフレータがそれぞれ備えられたインフレータと、前記第1インフレータまたは第2インフレータからそれぞれガスの供給を受けて相互間の圧力差によって自在に移動できるように、少なくとも1つのインナーベントホールが備えられた隔膜の上部に連通形成されて位置するベースチャンバ、前記ベースチャンバの下部及び前方に位置してインナーベントホールと連通形成されるチェストチャンバが備えられたエアバッグと、前記衝撃感知センサーにおいて感知された信号の入力を受けてエアバッグを展開作動させ、前記シートベルトセンサーによって感知された乗客のシートベルト着用有無と衝撃感知センサーにおいて感知される衝撃力との組み合わせにより、第2インフレータの作動有無を選択してチェストチャンバの展開可否を決める制御部と、
を含めて構成されることを特徴とする。
前記インフレータの第1インフレータは、ベースチャンバにガスを供給するように構成され、第2インフレータはチェストチャンバにガスを供給するように構成され、前記第2インフレータは、チェストチャンバの内部に位置してエアバッグハウジングの前方に固設されることを特徴とする。
前記第2インフレータは、チェストチャンバの内部に位置し、制御部から電気的信号を受けてガス噴出が制御されるように構成されることを特徴とする。
また、前記第2インフレータは、第1インフレータのガス圧力より相対的に低い圧力が使用できることを特徴とする。
前記第1インフレータにおいてベースチャンバの内部に供給されたガスは、前記ベースチャンバと乗客との衝突によって加えられる圧力によりインナーベントホールを通ってチェストチャンバの内部へ移動することを特徴とする。
前記第2インフレータは、第1インフレータより設定されたタイムディレイ以後にガスを噴出し、ベースチャンバが先に展開作動した後にチェストチャンバが展開作動するように構成されることを特徴とする。
前記隔膜に備えられたインナーベントホールは、円形または方形に形成され、前記隔膜は、エアバッグの内部に水平方向に設けられるか上端が乗客に向いて相対的に傾くように設けられることを特徴とする。
また、前記隔膜は、一端が前記エアバッグ内部の下端の左右側で離隔された位置で上側に延設される第1隔膜、前記第1隔膜の上端部に水平に繋がれる第2隔膜を含めて構成されることを特徴とする。
前記隔膜は、第1隔膜の左右両側にインナーベントホールが形成され、ベースチャンバまたはチェストチャンバに供給されたガスが移動できるように構成されることを特徴とする。
前記インナーベントホールは、第1隔膜上に少なくとも1つ以上備えられることを特徴とする。
前記隔膜は、一端がエアバッグの備えられたエアバッグハウジングの内側に設けられて前方に延在され、他端がエアバッグの先端部の内側に連設されることを特徴とする。
前記エアバッグは、安定的な展開作動のためのテザーが設けられ、一端が前記エアバッグ内側の両側面上に固定されて延設され、他端が第2隔膜上に連設されるように構成されることを特徴とする。
前記エアバッグのベースチャンバは、チェストチャンバに比べて相対的に大きい嵩を有し、乗客の頭と胸の上側部分が保護可能な大きさを有するように形成され、チェストチャンバは乗客の胸下側部分が保護可能な大きさを有するように形成されることを特徴とする。
前記ベースチャンバは、車両の室内にエアバッグが展開作動するとき、前記ベースチャンバの両側下端部が乗客の両膝に隣接して展開される形状に形成され、前記チェストチャンバはベースチャンバの両側下端部の間に位置して展開される形状に形成されることを特徴とする。
前記エアバッグのベースチャンバとチェストチャンバのそれぞれは、インフレータから供給されたガスがエアバッグ外部に排出できるアウターベントホールを個別的に有し、前記ベースチャンバのアウターベントホールは、乗客に直接的に排出されない位置に形成されることを特徴とする。
前記チェストチャンバは、第2インフレータにおいて発生したガスが供給されるチューブがチェストチャンバの内部に備えられ、前記チューブは、チェストチャンバの中央または左、右の両側に備えられることを特徴とする。
前記制御部は、衝撃感知センサーを通じて感知された信号値と、シートベルトセンサーを通じて感知された乗客のベルト着用有無信号の入力を受け、第1インフレータのガスをベースチャンバの内部に供給させてベースチャンバを展開させ、チェストチャンバがベースチャンバからガスの供給を受けるように制御するか、前記第1、2インフレータが共にガスを噴出してベースチャンバ及びチェストチャンバともガスの供給を受けて展開されながら相互間の圧力差によってガス移動が起こるように制御し、乗客がシートベルトを着用していない場合にも、衝撃感知センサーによって感知される衝撃量によって選択的に第1インフレータまたは第2インフレータを制御し、ベースチャンバとチェストチャンバが展開されることを特徴とする。
本発明は、助手席に乗客が乗った状態で車両の衝突が発生するステップと、乗客のシートベルト着用有無によって選択的にエアバッグが作動するが、設定されたタイムディレイを有して乗客に向いて展開作動するエアバッグ展開ステップと、を含めて構成されることを特徴とする。
前記エアバッグ展開ステップは、乗客がシートベルトを着用した状態であると判断される場合に、第1インフレータからのみガスが噴出してベースチャンバが展開作動するベースチャンバ展開作動ステップを含めて構成されることを特徴とする。
前記エアバッグ展開ステップは、乗客がシートベルトを未着用状態であると判断される場合に、第1、2インフレータからガスがそれぞれ噴出してベースチャンバとチェストチャンバが展開作動するベースチャンバ及びチェストチャンバ展開作動ステップを含めて構成されることを特徴とする。
前記エアバッグ展開ステップのタイムディレイは、ベースチャンバが先に展開されてチェストチャンバが後で展開されるが、前記ベースチャンバが展開されながら乗客と衝突が起こり衝突エネルギーを吸収した後、チェストチャンバが展開されることを特徴とする。
また、本発明は、車両の助手席に乗客が乗った状態で車体に与えられる衝撃力を感知する衝撃力感知ステップと、前記衝撃力感知ステップにおいて感知された衝撃力を既設定された設定値と比べる衝撃力比較ステップと、前記衝撃力比較ステップにおいて感知された衝撃力が選択的にエアバッグが作動可能な範囲に該当する場合、乗客のシートベルト着用有無を判断して第1、2インフレータを選択的に作動させてエアバッグを展開させるエアバッグ作動ステップと、を含めて構成されることを特徴とする。
前記衝撃力比較ステップは、低速の状態で走行していた車両が衝突する場合に設定された第1衝撃力ステップ、前記第1衝撃力ステップで設定された以上の速度で車両が衝突する場合に設定された第2衝撃力ステップ、前記第2衝撃力ステップ以上の高速の状態で車両が走行してから衝突する場合に設定された第3衝撃力ステップと、を含めて構成されることを特徴とする。
前記衝撃力比較ステップの第1衝撃力ステップは、設定された衝撃力値が14mph以下の速度に設定され、前記衝撃力比較ステップの第2衝撃力ステップは、設定された衝撃力値が20mph以下の速度に設定され、前記衝撃力比較ステップの第3衝撃力ステップは、設定された衝撃力値が20mph以上の速度に設定されたことを特徴とする。
前記エアバッグ作動ステップは、乗客がシートベルトを着用した状態であると判断され、かつ、感知された衝撃力が第2衝撃力以下である場合には、第1インフレータからのみガスを噴出させる第1展開モードステップを含めて構成されることを特徴とする。
前記エアバッグ作動ステップは、乗客がシートベルトを未着用状態であると判断され、かつ、第2衝撃力以下である場合には、第1インフレータからのみガスを噴出させる第2展開モードステップを含めて構成されることを特徴とする。
前記エアバッグ作動ステップは、乗客がシートベルトを着用した状態であると判断され、かつ、第3衝撃力以上である場合には、第1インフレータからのみガスを噴出させる第3展開モードステップを含めて構成されることを特徴とする。
前記エアバッグ作動ステップは、乗客がシートベルトを未着用状態であると判断され、かつ、第3衝撃力以上である場合には、第1インフレータ及び第2インフレータからともにガスを噴出してベースチャンバとチェストチャンバが展開される第4展開モードステップを含めて構成されることを特徴とする。
本発明による車両用選択的展開エアバッグ装置及びその制御方法は、第1、2インフレータからそれぞれ供給されたガスがエアバッグの内部で圧力差によって移動可能なエアバッグが設けられることで、助手席に乗った大人または乳児及び子供がいずれも、車両衝突による傷害発生を最小にできる効果がある。
また、乳児及び子供に適用されるエアバッグの多様な法規を満足させ、低速または高速での衝突にかかわらず最適の状態でエアバッグを展開作動でき、乗客に加えられるエアバッグの展開圧を最小にしながらエアバッグのエネルギー吸収性能が向上できる効果がある。
また、インフレータの選択的な設置が可能であり、低圧のインフレータを使いながらも十分に衝突性能を満たして乗客の傷害値を最小にし、エアバッグを含む構成要素が組み込まれるエアバッグハウジングの全体的な重量軽減ができる効果がある。
また、アウターベントホールとインナーベントホールの大きさ及び個数を調整し、エネルギー吸収性能を最適化して車両衝突時のエアバッグ性能を向上させる効果がある。
また、助手席に搭乗した乗客の位置を感知する高価の乗員感知センサーなしでも、最適の状態でエアバッグが展開して商品性が向上し、車両に対する顧客の満足度が向上する効果がある。
以下、本発明による車両用選択的展開エアバッグ装置及びその制御方法の望ましい実施例を図面を参照して詳しく説明する。
図2ないし図5(b)に示す通り、車両事故発生時、車体に与えられる衝撃を感知する衝撃感知センサー100と、車両の助手席シートに着席した乗客2のシートベルト着用有無を感知するシートベルトセンサー200が備えられる。衝撃感知センサー100は、車両の減加速度を感知する減加速度感知センサーで構成される。
衝撃感知センサー100は、車両のフロント上に設けられ、車両の衝突による衝撃を感知するように設けられることが望ましい。
また、ガスが噴出する第1インフレータ310及び第2インフレータ320を、それぞれ備えたインフレータ300が備えられる。第1インフレータ310は、エアバッグハウジングの内側に設けられ、第2インフレータ320は第1インフレータ310と隣接して設けられる。また、第1インフレータ310はエアバッグハウジングの内側に設け、第2インフレータ320だけ別にチェストチャンバ420の内部に位置してエアバッグハウジングの前方に設置することもできる。
第1インフレータ310または第2インフレータ320からそれぞれ供給されたガスの供給を受け、相互間の圧力差によって自在に移動できるように、少なくとも1つのインナーベントホール12が備えられた隔膜10の上部に連通形成されて位置するベースチャンバ410と、ベースチャンバ410の下部及び前方に位置してインナーベントホール12と連通形成されるチェストチャンバ420を備えたエアバッグ400が装着される。
衝撃感知センサー100で感知された信号の入力を受けてエアバッグ400を展開作動させ、シートベルトセンサー200によって感知された乗客2のシートベルト着用有無と、衝撃感知センサー100で感知される衝撃力との組み合わせによって、第2インフレータ320の作動有無を選択してチェストチャンバ420の展開可否を決める制御部500を含めて構成される。制御部500の詳しい説明は後述する。
インフレータ300の第1インフレータ310は、ベースチャンバ410にガスを供給するように構成され、第2インフレータ320はチェストチャンバ420にガスを供給するように構成される。
第2インフレータ320は、エアバッグハウジングの内側に第1インフレータ310と隣接して設けられるか、チェストチャンバ420の内部に位置してエアバッグハウジングの前方に設置される。
第2インフレータ320は、チェストチャンバ420の内部に位置して制御部500から電気的信号を受けてガス噴出が制御されるように構成される。
第2インフレータ320は、第1インフレータ310のガス圧力より相対的に低い圧力が使用できるように構成される。
第1インフレータ310からベースチャンバ410内部に供給されたガスは、ベースチャンバ410と乗客2との衝突によって加えられる圧力によってインナーベントホール12を通ってチェストチャンバ420の内部へ移動する。
第2インフレータ320は、第1インフレータ310より設定されたタイムディレイ以後にガスを噴出し、ベースチャンバ410が先に展開作動した後にチェストチャンバ420が展開作動する。
隔膜10に備えられたインナーベントホール12は、円形または方形に形成される。
隔膜10は、エアバッグ400の内部に水平方向に設けられるか、上端が乗客に向いて相対的に傾いて設けられる。
隔膜10は、一端がエアバッグ400内部下端の左右側で離隔された位置で上側に延設される第1隔膜14と、第1隔膜14の上端部に水平に繋がれる第2隔膜16を含めて構成される。
隔膜10では、第1隔膜14の左右両側にインナーベントホール12が形成され、ベースチャンバ410またはチェストチャンバ420に供給されたガスが移動できるようになっている。インナーベントホール12は、第1隔膜14上に少なくとも1つ以上備えられる。
隔膜10は、一端がエアバッグ400の備えられたエアバッグハウジングの内側に設けられて前方に延長され、他端がエアバッグ400の先端部の内側に連設される。
エアバッグ400では、安定的な展開作動のためのテザー20が設けられ、一端がエアバッグ400の内側の両側面上に固定されて延設され、他端が第2隔膜16上に連設される。
エアバッグ400のベースチャンバ410は、チェストチャンバ420に比べて相対的に大きい嵩を有して乗客の頭と胸の上側部分を保護可能とし、チェストチャンバ420は乗客の胸下側部分を保護可能としている。
ベースチャンバ410は、車両の室内でエアバッグ400が展開作動するとき、ベースチャンバ410の両側下端部が乗客の両膝に隣接して展開する形状に形成され、チェストチャンバ420はベースチャンバ410の両側下端部の間に位置して展開する形状に形成される。
エアバッグ400のベースチャンバ410とチェストチャンバ420のそれぞれは、インフレータ300から供給されたガスがエアバッグ400の外部に排出できるアウターベントホール412を個別に有する。
ベースチャンバ410のアウターベントホール412は、ガスが乗客に直接排出されない位置に形成される。アウターベントホール412を通って排出されるガスが乗客2に直接噴射されると、火傷の危険とともに不快感を誘発するためである。
チェストチャンバ420は、第2インフレータ320から発生したガスが供給されるチューブ30がチェストチャンバ420の内部に備えられるように構成される。
チューブ30は、チェストチャンバ420の中央に備えられ、第2インフレータ320から発生したガスが流動できる管路を形成して設けられるか、チェストチャンバ420の左、右両側にそれぞれ設けられ、第2インフレータ320から発生したガスが流動できる管路を形成するようになっている。
制御部500は、衝撃感知センサー100を通じて感知された信号値とシートベルトセンサー200を通じて感知された乗客2のベルト着用有無信号の入力を受け、第1インフレータ310のガスをベースチャンバ410内部に供給させてベースチャンバ410を展開させる。 チェストチャンバ420は、ベースチャンバ410からガスの供給を受ける。第1、2インフレータ310、320は、ともにガスを噴出してベースチャンバ410及びチェストチャンバ420にガスを供給し、相互の圧力差によってガス移動が起こるように制御される。
また、乗客2がシートベルトを着用していない場合にも、衝撃感知センサー100によって感知される衝撃量により、選択的に第1インフレータ310または第2インフレータ320を制御してベースチャンバ410とチェストチャンバ420が展開される。
次に、本発明による車両用選択的展開エアバッグ装置を制御するための方法を図面を参照して説明する。
図13及び図14に示す通り、助手席に乗客が乗った状態で車両の衝突が発生すると(ST1)、乗客のシートベルト着用有無によって選択的にエアバッグが作動するが、設定されたタイムディレイを経て乗客に対してエアバッグが展開する(ST2)。
エアバッグ展開ステップ(ST2)は、乗客がシートベルトを着用した状態であると判断される場合、第1インフレータからのみガスが噴出してベースチャンバが展開作動するベースチャンバ展開作動ステップ(ST2−1)となり、乗客がシートベルトを未着用の状態であると判断される場合、第1、2インフレータからガスがそれぞれ噴出してベースチャンバとチェストチャンバが展開作動するベースチャンバ及びチェストチャンバ展開作動ステップ(ST2−2)となる。
エアバッグ展開ステップ(ST2)のタイムディレイは、ベースチャンバが先に展開してチェストチャンバが後に展開する際に、ベースチャンバが展開しながら乗客と衝突が起こり衝突エネルギーを吸収した後にチェストチャンバが展開するように構成される。
本発明による車両用選択的展開エアバッグ装置を制御するための他の実施例による方法を図16ないし図18を参照して説明する。
この実施例は、車両の助手席に乗客が乗った状態で車体に与えられる衝撃力を感知する衝撃力感知ステップ(ST100)と、衝撃力感知ステップ(ST100)で感知された衝撃力を予め設定された設定値と比べる衝撃力比較ステップ(ST200)と、衝撃力比較ステップ(ST200)で感知された衝撃力が選択的にエアバッグの作動可能な範囲に該当する場合に、乗客のシートベルト着用有無を判断して第1、2インフレータを選択的に作動させてエアバッグを展開させるエアバッグ作動ステップ(ST300)と、を含めて構成される。
衝撃力比較ステップ(ST200)は、低速走行車両が衝突する場合に設定された第1衝撃力ステップ(ST210)と、第1衝撃力ステップ(ST210)で設定された以上の速度で車両が衝突する場合に設定された第2衝撃力ステップ(ST220)と、第2衝撃力ステップ(ST220)以上の高速状態で車両が走行して衝突する場合に設定された第3衝撃力ステップ(ST230)と、を含めて構成される。
衝撃力比較ステップ(ST200)の第1衝撃力ステップ(ST210)では、速度が14mph以下の衝撃力値に設定され、衝撃力比較ステップ(ST200)の第2衝撃力ステップ(ST220)では、速度が20mph以下の衝撃力値に設定され、衝撃力比較ステップ(ST200)の第3衝撃力ステップ(ST230)では、速度が20mph以上の衝撃力値に設定される。
エアバッグ作動ステップ(ST300)で、乗客がシートベルトを着用状態であると判断され、かつ、感知された衝撃力が第2衝撃力以下である場合には、第1インフレータからのみガスを噴出させる第1展開モードステップ(ST310)に進み、乗客がシートベルト未着用状態であると判断され、かつ、第2衝撃力以下である場合には、第1インフレータからのみガスを噴出させる第2展開モードステップ(ST320)に進む。
エアバッグ作動ステップ(ST300)は、乗客がシートベルトを着用した状態であると判断され、かつ、第3衝撃力以上である場合には、第1インフレータからのみガスを噴出させる第3展開モードステップ(ST330)に進み、乗客がシートベルト未着用状態であると判断され、かつ、第3衝撃力以上である場合には、第1インフレータ及び第2インフレータでガスを噴出してベースチャンバとチェストチャンバが展開される第4展開モードステップ(ST340)に進む。
本発明による車両用選択的展開エアバッグ装置及びその制御方法は、高速に展開作動するエアバッグによる乗客の傷害発生を防止し、助手席に乗った乳児及び子供の傷害発生を最小にとどめ、かつ、多様な法規を満足させて低いインフレータ圧力で車両の衝突により乗客に加えられるエアバッグの展開圧を最小にしながら最適の状態にエアバッグを展開作動させるために開発された。
以下、本発明による車両用選択的展開エアバッグ装置の概要を図面を参照して説明する。
図2の拡大図に示す通り、本発明による選択的展開エアバッグ400は、ベースチャンバ410とチェストチャンバ420からなり、乗客の頭部はベースチャンバ410が、乗客の胸部分はチェストチャンバ420が各々保護するように展開作動し、シートベルトの着用有無によって選択的に展開作動することで乗客の頭または胸を保護する。
また、乳児及び子供の場合、シートベルトを着用した状態において、ベースチャンバ410だけが選択的に展開作動して助手席に乗った乳児及び子供を保護する。
前記のような本発明による車両用選択的展開エアバッグ装置の作動状態を図面を参照して詳しく説明する。
図4は、本発明による車両用選択的展開エアバッグ装置の縦断面図であり、A−A線に沿う断面図である図5(a)に示す通り、選択的展開エアバッグ400の内部を横方向に区切る隔膜10によってベースチャンバ410とチェストチャンバ420に区画され、隔膜10のインナーベントホール12を通って相互間の圧力差により自由にガスが移動できるようになっている。
図5(b)に示す通り、チェストチャンバ420に第2インフレータ320から噴出するガスを供給するチューブ30が設けられ、チェストチャンバ420に直接第2インフレータ320からのガスをスムーズに供給できる。
図6(a)に示す通り、車両に乗客2が乗った状態で前方の車両または別の構造物(図示せず)と衝突が発生(ST1)すれば、制御部500が乗客2のシートベルト着用有無を判断してエアバッグ400を展開作動(ST2)させる。
図6(a)のように、乗客2がシートベルト3を着用していない状態では、第1、2インフレータ310、320(図3参照)のガスがそれぞれ噴出してエアバッグ400が図面に示すような形状に展開作動するが、第1インフレータ310のガスが優先的にベースチャンバ410の内部に供給されて展開作動する。
ベースチャンバ410が展開し、乗客2との衝突によってエネルギーを吸収した後、制御部500の制御信号によって第2インフレータ320から発生したガスはチェストチャンバ420の内部に供給され展開作動(ST2−2)する。
ベースチャンバ410とチェストチャンバ420とが選択的に展開作動することで、車両の衝突による衝突エネルギーは、乗客2の頭部分はベースチャンバ410が、胸部位はチェストチャンバ420が各々吸収して保護する。
ベースチャンバ410では、アウターベントホール412を通って第1インフレータ310から供給されたガスが噴出して車両の衝突エネルギーを吸収する。
乗客2がシートベルト3を着用していない状態では、シートベルト3の一端部に設けられたベルトプリテンショナ(図示せず)は作動しない(ST5)。
次に、図6(b)を参照し、乗客がシートベルトを着用した状況における本発明による車両用選択的展開エアバッグ装置の作動状態を説明する。
図6(b)に示す通り、車両に乗客2が乗った状態で前方の車両または別の構造物(図示せず)と衝突が発生(ST1)すれば、制御部500が乗客2のシートベルト着用有無を判断してエアバッグ400を展開作動(ST2)させる。
乗客2がシートベルト3を着用した状態では、第1インフレータ310(図3参照)からガスが噴出し、ガスがベースチャンバ410の内部に供給されてエアバッグ400が図面に示されたような形状に展開作動する。
この時、乗客2の胸部位はシートベルト3で拘束されることにより保護され、衝突により前方に移動する乗客2の頭部位は展開作動するベースチャンバ410で保護される。
ベースチャンバ410が乗客2の頭部位とソフトに衝突すると、一部のガスはアウターベントホール412を通って外側へ排出され、インナーベントホール12を通って第1インフレータの一部のガスがチェストチャンバ420の内部に移動し、衝突によって乗客2に加えられる衝突エネルギーを最小に抑える。
これと同時に、制御部500が、シートベルト3の一端部に設けられたベルトプリテンショナ(図示せず)を制御して作動(ST3)させ、シートベルト3を巻き戻して(ST4)乗客2を保護する。
図6(c)は乗客がベルトを着用しない状態において、車両の衝突の強さがある程度以下である場合に、選択的展開エアバッグが作動する状態を示す。車両の衝突が感知されれば、第1インフレータ310がベースチャンバ410を膨らませるが、ベルト3を着用していないものの衝撃の強さがある程度以下であるため、第2インフレータ320は作動せず、チェストチャンバ420は膨らまない。
車両の衝突によって前方に移動する乗客2の頭部位は、展開作動したベースチャンバ410とソフトに衝突する。頭部位との衝突により、アウターベントホール412を通って一部のガスを外側へ排出させ、インナーベントホール12を通って第1インフレータの一部のガスがチェストチャンバ420の内部に移動する。車両の衝突により乗客2が有する小さい運動エネルギーは、完全に膨らんだベースチャンバ410と一部膨らんだチェストチャンバ420によって吸収して乗客を保護する。
図8ないし図12は、本発明による車両用選択的展開エアバッグ装置の他の実施例による作動状態図である。以下、異なる衝撃力によってエアバッグが作動する作動状態を図面を参照して説明する。
車両に乗客2が乗った状態で前方の車両または別の構造物(図示せず)と衝突が発生(ST10)すれば、車体に与えられる衝撃を衝撃感知センサー100が感知ST100して制御部500に転送する。 これと同時に、シートベルトセンサー200が乗客2のベルト着用有無信号を感知して制御部500に転送する。
制御部500は、衝撃感知センサー100とシートベルトセンサー200から入力された信号を演算してエアバッグ400を展開作動させるが、衝突によって車体に加えられる実際衝撃力と既設定された衝撃力値とを相互比較(ST200)する。
車両が衝突すれば、衝突直前の車両の速度によって車体に与えられる衝撃力が異なるため、本発明においては14mph以下の速度で車両の衝突が発生する場合に設定された第1衝撃力(ST210)と、20mph以下の速度で車両の衝突が発生する場合に設定された第2衝撃力(ST220)と、20mph以上の速度で車両の衝突が発生する場合に設定された第3衝撃力(ST220)とに細分化し、第1、2インフレータ310、320を選択的に作動させ、第1、2インフレータ310、320によってベースチャンバ410とチェストチャンバ420を展開させる。
14mph以下の速度で衝突が発生する第1衝撃力の場合(ST210)には、衝撃感知センサー100で感知された信号値が制御部500に入力され、乗客2のシートベルト3の着用有無にかかわらず第1、2インフレータ310、320は作動しない(ST211)。
すなわち、14mph以下の速度での衝突は、車両に搭乗した乗客2が、衝突力によってクラッシュパッド(図示せず)またはウィンドシールド(図示せず)と直接に衝突しない軽微なものであると制御部500で判断し、第1、2インフレータ310、320に作動信号を送らずエアバッグ400が展開作動しない(ST212)。
図8を参照し、本発明による車両用選択的展開エアバッグ装置及びその制御方法によって第1展開モードで作動するエアバッグの状態を詳しく説明する。
第1展開モード(ST310)は、乗客2がシートベルト3を着用した状態で、20mph以下の速度で車両が衝突した場合を指す。
20mph以下の速度で衝突が発生する第2衝撃力の場合(ST220)には、衝撃感知センサー100で感知された信号値が制御部500に入力され、乗客2のシートベルト3の着用有無をシートベルト3センサー200が感知して制御部500に転送する。
制御部500は、乗客2のシートベルト3の着用(ST20)状態を判断(ST300)し、第1展開モード(ST310)でエアバッグ400が展開できるように第1インフレータ310に作動信号を送り、別に備えられた雷管または炸薬を爆発させて第1インフレータ310を選択的に作動させる。
一次的にシートベルト3によって乗客2の胸部位拘束が行われ、第1インフレータ310から噴出したガスはベースチャンバ410の内部に瞬時に注入されてエアバッグ400が展開作動する(ST310)。
ベースチャンバ410は、乗客2の両膝に接する形状に展開(S312)しながら展開するが、第2インフレータ420には作動信号が送られず、チェストチャンバ420には第2インフレータ420のガス供給は行われない。
ベースチャンバ410は、乗客2方向に展開作動する際、エアバッグ400内部にテザー20が備えられており安定的な展開作動が行われる。また、テザー20と繋がれた隔膜10構造によって乗客2の両膝に接する形状に展開が行われる。
ベースチャンバ410と乗客2が衝突すると、衝突による圧力によってベースチャンバ410の内部に噴出された第1インフレータ310ガスは、矢印で示すようにアウターベントホール412を通って外側へ排出される。ベースチャンバ410は、乗客2の頭と胸上側部分を保護可能な大きさに展開作動して衝突による傷害を防止する。
アウターベントホール412を通って排出される第1インフレータ310のガスは、乗客2の身体と直接接触しないクラッシュパッドの内側へ排出され、排出ガスによる乗客2の傷害を予防する。
また、第1インフレータ310から噴出された一部のガスは、矢印で示すように、第1隔膜14の両側に形成されたインナーベントホール12を通ってチェストチャンバ420内部へ流動し、乗客2に与えられるエアバッグ400の展開力による衝撃を最大限減少させる。
これと同時に、制御部500は、乗客の車両前方への移動を最小にするため、シートベルト3の一端部に設けられたベルトプリテンショナ(図示せず)を作動(ST30)させてシートベルト3を巻き戻し(ST32)、乗客2の胸部位を拘束して傷害を防止する。
次に、図9を参照し、第2展開モードで作動する際のエアバッグの状態を詳しく説明する。
第2展開モード(ST320)は、乗客2がシートベルト3を着用しない状態で、車両が20mph以下の速度で衝突が発生する場合を指す。
乗客2がシートベルト3を着用していない状態で車両が20mph以下の速度で衝突する第2衝撃力の場合(ST220)には、衝撃感知センサー100で感知された信号値が制御部500に入力され、乗客2のシートベルト3の着用有無をシートベルト3センサー200が感知して制御部500に転送する。
制御部500は、乗客2のシートベルト3の着用(ST20)状態を判断(ST300)し、第2展開モード(ST320)でエアバッグ400が展開できるように、第1インフレータ310に作動信号を送り、別に備えられた雷管または炸薬を爆発させて第1インフレータ310を選択的に作動させる。
ベースチャンバ410は、乗客2の両膝に接する形状に展開(S322)するものの、第2インフレータ420には作動信号が送られず、チェストチャンバ420には第2インフレータ420のガス供給が行われない。
ベースチャンバ410は、乗客2方向に展開作動する際、エアバッグ400内部にテザー20が備えられており安定的な展開作動が行われる。テザー20と繋がれた隔膜10構造によって乗客2の両膝に接する形状に展開(ST322)が行われる。
ベースチャンバ410と乗客2とが衝突すると、衝突圧力によってベースチャンバ410内部に噴出する第1インフレータ310ガスが、矢印に示すように、アウターベントホール412を通って外側へ排出される。ベースチャンバ410は、乗客2の頭と胸上側部分を保護可能な大きさに展開作動して衝突による傷害を防止する。
アウターベントホール412を通って排出される第1インフレータ310のガスは、乗客2の身体に直接接触しないクラッシュパッドの内側へ排出され、排出ガスによる乗客2の傷害を予防する。
また、第1インフレータ310から噴出された一部のガスは、矢印に示すように、第1隔膜14の両側に形成されたインナーベントホール12を通ってチェースチャンバ420内部へ流動し、乗客2に加えられるエアバッグ400の展開力による衝撃を最大限減少させる。
乗客2がシートベルト3を着用しない状態では、制御部500が、シートベルト3の一端部に設けられたベルトプリテンショナ(図示せず)が作動しないように(ST34)コントロールして、乗客2の傷害を防止する。
次に、図10を参照し、第3展開モードで作動する際のエアバッグの状態を詳しく説明する。
第3展開モード(ST330)は、乗客2がシートベルト3を着用した状態で車両が20mph以上の速度で衝突する場合を指す。
20mph以上の速度で衝突する第3衝撃力の場合(ST230)には、衝撃感知センサー100で感知された信号値、および、シートベルトセンサー200が感知した乗客2のシートベルト3の着用有無の信号を制御部500に転送する。
制御部500は、乗客2のシートベルト3の着用状態(ST20)を判断(ST300)し、第3展開モードST330でエアバッグ400が展開できるように第1インフレータ310に作動信号を送り、別に備えられた雷管または炸薬を爆発させて第1インフレータ310を選択的に作動させる。
図10に示す通り、一次的にシートベルト3によって乗客2の胸部位拘束が行われ、第1インフレータ310から噴出したガスはベースチャンバ410の内部に瞬時に注入されてエアバッグ400の展開作動(ST330)が行われる。
ベースチャンバ410は、乗客2の両膝に接する形状に展開(S332)するものの、第2インフレータ320には作動信号が送られず、チェストチャンバ420には第2インフレータ320のガス供給が行われない。
ベースチャンバ410と乗客2とが衝突すると、衝突圧力によりベースチャンバ410の内部に噴出した第1インフレータ310ガスが、矢印に示すように、アウターベントホール412を通って外側へ排出される。ベースチャンバ410は、乗客2の頭と胸上側部分を保護可能な大きさに展開作動して衝突による傷害を防止する。
アウターベントホール412を通って排出される第1インフレータ310のガスは、乗客2の身体に直接接触しないクラッシュパッドの内側へ排出され、排出ガスによる乗客2の傷害を予防する。
また、第1インフレータ310から噴出する一部のガスは、矢印に示すように、第1隔膜14の両側に形成されたインナーベントホール12を通ってチェースチャンバ420内部へ流動し、乗客2に加えられるエアバッグ400の展開力による衝撃を最大限減少させる。
これと同時に、制御部500は、乗客の車両前方への移動を最小にするため、シートベルト3の一端部に設けられたベルトプリテンショナ(図示せず)を作動(ST40)させてシートベルト3を巻き戻し(ST42)、乗客2の胸部位を拘束して傷害を防止する。
次に、図11を参照し、第4展開モードで作動する際のエアバッグ状態を詳しく説明する。
第4展開モード(ST340)は、乗客2がシートベルト3を着用しない状態で車両が20mph以上の速度で衝突する場合を指す。
車両が20mph以上の速度で衝突する第3衝撃力の場合(ST230)には、衝撃感知センサー100で感知された信号値、および、シートベルトセンサー200が感知した乗客2のシートベルト3着用有無の信号値が制御部500に入力される。
制御部500は、乗客2のシートベルト3の着用(ST20)を判断(ST300)し、第4展開モード(ST340)でエアバッグ400が展開できるように第1インフレータ310と第2インフレータ320に作動信号をそれぞれ送って作動させる。この際、第1インフレータ310から優先的にガスが噴出するように作動信号を送った後、第2インフレータ320に作動信号を送ってベースチャンバ410とチェストチャンバ420の展開作動時間を選択的に調節する。
図3または図11に示す通り、制御部500の指令で第1インフレータ310から噴出したガスは、ベースチャンバ410の内部に瞬時に注入されて、乗客2の両膝に接する形状にエアバッグ400を展開させる。
このとき、第2インフレータ320には、微細な時間差のタイムディレイ以後に、制御部500の作動信号が送られてチェストチャンバ420に第2インフレータ420のガス供給が行われる(ST340)。
第2インフレータ320は、第1インフレータ310と近接した位置に設置されて制御部500の作動信号によって選択的に作動する。 第1インフレータ310はエアバッグハウジングの内側に位置し、第2インフレータ320だけがチェストチャンバ420の内部に位置している。
第2インフレータ320のガス圧力は、第1インフレータ310のガス圧力より低くしてある。エアバッグを展開作動させるにはインフレータ300のガス圧力の高い方が有利であるが、高圧のインフレータによって乗客に加えられる傷害値は増加する。逆に、インフレータのガス圧力を低めれば、エアバッグ展開による乗客の危険性は減って乗客の傷害値が減る。
本発明では、第2インフレータ320のガス圧力が第1インフレータ310のガス圧力より低くしてあり、制御部500によって時間差を置いてベースチャンバ410とチェストチャンバ420がそれぞれ乗客2方向に展開作動(ST342)する。
第4展開モード(ST340)でエアバッグ400は、20mph以上の速度で衝突するため、乗客2がシートベルト3を着用しない状態でエアバッグ400が吸収する衝突エネルギーは、第1、2、3展開モード(ST310、ST320、ST330)より大きくなる。
乗客2と衝突したベースチャンバ410とチェストチャンバ420は、乗客2によって加えられる圧力によって隔膜10に形成されたインナーベントホール12を通るガス移動はほとんど無くなる、ベースチャンバ410に形成されたアウターベントホール412やチェストチャンバ422を通って第1、2インフレータ310、320から噴出するガスがエアバッグ400の外側へ排出され、乗客2との衝突による圧力を吸収する。
第4展開モード(ST340)は、乗客2がシートベルト3を着用しない状態であるため、シートベルト3の一端部に設けられたベルトプリテンショナ(図示せず)が作動しない(ST44)ように制御部500がコントロールする。
図12は、乳児がチャイルドシートに身体を拘束された状態の助手席でエアバッグが展開する状態を示したものである。
図12に示す通り、通常、助手席に乳児6を乗せる場合には、チャイルドシート5に備えられた拘束ベルト(図示せず)を通じて乳児6の身体が前方に弾き出されないように拘束し、チャイルドシート5はシートベルト3によって堅く固定される。
このような状態で衝突が発生すれば、衝撃感知センサー100(図1参照)で感知された信号値、および、シートベルトセンサー200が感知したシートベルト3着用の信号を、制御部500に転送する。
衝突発生時、乳児6の場合には身体の頭または下半身がクラッシュパッドまたはウィンドシールドと衝突するか、乳児6の身体全体が前方に弾き出される現象が発生するため、衝突による慣性エネルギーをシートベルト3が優先的に吸収する。
制御部500は、第1インフレータ310に作動信号を送って、ガスをベースチャンバ410内部へ噴出させる。ベースチャンバは、図面の拡大図に示したように、展開作動し、乳児6の頭を含む首部分には、ベースチャンバ410の展開により最小限の展開圧だけが加えられる。
ベースチャンバ410の展開作動の際、ベースチャンバ410の内部に供給された第1インフレータ310のガスは、アウターベントホール412(図1参照)を通って外部へ排出され、一部はインナーベントホール12(図1参照)を通ってチェストチャンバ420に流入して衝突エネルギーを吸収し、乳児6の傷害を防止する。制御部500は、ベルトプリテンショナを作動させてシートベルトを巻き戻し、乳児6の傷害を防止する。
図21ないし図25は、従来の一般的なエアバッグと本発明による車両用選択的展開エアバッグとの比較実験を示した図である。
図21は、チャイルドシートに乳児が着席した状態で、従来のエアバッグと本発明による選択的展開エアバッグとの展開作動を比較実験したものである。図22は3歳と6歳のダミーを利用し、立ち姿勢で従来のエアバッグと本発明による選択的展開エアバッグとの展開作動を比較実験したものである。図23は3歳と6歳のダミーを利用して座った姿勢で従来のエアバッグと本発明による選択的展開エアバッグとの展開作動を比較実験したものである。
図24はシートベルトを着用した状態で車両の衝突が発生したときの従来のエアバッグと本発明による選択的展開エアバッグとの展開作動を比較実験したものである。図25はシートベルトを着用しない状態で車両の衝突が発生したときの従来のエアバッグと本発明による選択的展開エアバッグとの展開作動を比較実験したものである。
図21に示す通り、実験では同一製造会社のチャイルドシートを使用し、チャイルドシートに着席したダミーは1歳用ダミーを使い、シートベルトに同一張力で1歳ダミーを拘束した状態で、エアバッグを展開作動させる実験を実施した。
図21の(a)に示したエアバッグは一般的なエアバッグ4であり、(b)に示したエアバッグは本発明による選択的展開エアバッグ400である。
図21に示したように、エアバッグを展開作動させると、従来のエアバッグ4は、1歳ダミーの頭と首及び上半身の全領域にわたって展開し、1歳ダミーの首部位を圧縮する。
これに対して、本発明による選択的展開エアバッグ400は1歳ダミーの肩と胸上側部分だけに選択的に展開作動する。
次に、それぞれ作動した従来のエアバッグ4と、本発明による選択的展開エアバッグ400とによって、1歳ダミーの首に加えられる首圧縮力(Neck Compressor)であるNをグラフ化し(c)たものについて説明する。
図21の(c)に示す通り、X軸はエアバッグが展開する時間経過をmsec単位で示したものであり、Y軸は首圧縮力をニュトーン(N)単位で示したものである。
従来のエアバッグ4の場合には、エアバッグ4が展開作動するとき、1歳ダミーの首に何ら圧縮力を加えていないが、エアバッグ4の内部にインフレータガスが噴出して展開し始める20msec〜45msecの範囲で、1歳ダミーの首を強く圧縮させることが分かる。すなわち、45msec位置では、710N程度の圧力で1歳ダミーの首にエアバッグ4の展開圧が加えられることが分かる。
これに対して、本発明による選択的展開エアバッグ400の場合は、初期20msecの区間では、従来のエアバッグ4と類似しているが、20msec〜45msecの範囲では、最大150N程度の圧力で1歳ダミーの首を圧縮することが分かる。すなわち、同じ45msec位置で従来の一般的なエアバッグ4と選択的展開エアバッグ400とによって1歳ダミーに加えられる首圧縮力に差のあることが分かる。
この結果は、本発明による選択的展開エアバッグ400が選択的に第1インフレータ310(図1参照)だけを作動させ、1歳ダミーに加えられるエアバッグ400の展開圧は最小化しながら展開作動することを示す。
図22は、3歳と6歳ダミーを利用し、立ち姿勢で従来のエアバッグと本発明による選択的展開エアバッグとの展開作動を比較実験したものである。
図22の(a)は立ち姿勢の3歳ダミーに加えられる従来のエアバッグ4の展開作動を示したものであり、(b)は立ち姿勢の3歳ダミーに加えられる本発明による選択的展開エアバッグ400を示したものである。(c)は立ち姿勢の6歳ダミーに加えられる従来のエアバッグ4の展開作動を示したものであり、(d)は立ち姿勢の6歳ダミーに加えられる本発明による選択的展開エアバッグ400を示したものである。
図22に示すように、立ち姿勢の3歳ダミーの方向に展開作動する従来のエアバッグ4の場合には、3歳ダミーの頭と首及び胸部位まで展開作動しながら3歳ダミーと衝突する。
これに対して、(b)に示す本発明による選択的展開エアバッグ400の場合には、第1インフレータ310によってベースチャンバ410だけが展開作動し、3歳ダミーの頭と首及び胸部位に加えられる展開圧を最小にとどめている。このとき、チェストチャンバ420は展開作動しない。
図22の(c)に示す通り、立ち姿勢の6歳ダミーの方向に展開作動する従来のエアバッグ4の場合には、6歳ダミーの頭と首及び上半身全部に影響を及ぼしながら展開作動して6歳ダミーと衝突する。
このように、6歳ダミーと衝突が起こる場合には、6歳ダミーの首部分に圧縮力と引張力が同時に加えられ、深刻な傷害を引き起こす。
これに対して、(d)に示す本発明による選択的展開エアバッグ400の場合には、第1インフレータ310によって、ベースチャンバ410だけが展開作動し、6歳ダミーの頭と首及び胸部位に加えられる展開圧を最小限にとどめる。
図23の(a)は座った姿勢の3歳ダミーに加えられる従来のエアバッグ4の展開作動を示したものであり、(b)は座った姿勢の3歳ダミーに加えられる本発明による選択的展開エアバッグ400を示したものであり、(c)は座った姿勢の6歳ダミーに加えられる従来のエアバッグ4の展開作動を示したものであり、(d)は座った姿勢の6歳ダミーに加えられる本発明による選択的展開エアバッグ400を示したものである。
図23に示すように、座った姿勢の3歳ダミーの方向に展開作動する従来のエアバッグ4の場合には、3歳ダミーの頭から胸の下側部分まで展開作動して3歳ダミーと衝突する。
これに対して、(b)に示す本発明による選択的展開エアバッグ400の場合には、第1インフレータ310によってベースチャンバ410だけが展開作動し、3歳ダミーの頭と首及び胸部位に加えられる展開圧を最小にする。このとき、チェストチャンバ420は展開作動しない。
図23の(c)に示す通り、座った姿勢の6歳ダミーの方向に展開作動する従来のエアバッグ4の場合には、6歳ダミーの頭から胸部位に影響を及ぼしながら展開作動し、6歳ダミーと衝突する。
このように、6歳ダミーと衝突が起こる場合には、6歳ダミーの首部分に圧縮力が加えられ、深刻な傷害を引き起こす。
これに対して、(d)に示す本発明による選択的展開エアバッグ400の場合には、第1インフレータ310によってベースチャンバ410だけが展開作動して、6歳ダミーの頭と首及び胸部位に加えられる展開圧を最小にする。
図23の(e)に示す通り、従来のエアバッグ4の場合には、初期エアバッグ4が展開作動するときは、3歳ダミーと6歳ダミーの首に何ら圧縮力を加えていないが、エアバッグ4の内部にインフレータガスが噴出して展開し始める20msec〜40msecの範囲において3歳ダミーと6歳ダミーの首を強く圧縮させたことが分かる。
すなわち、40msec位置では780N程度の圧力で3歳ダミーと6歳ダミーの首にエアバッグ2の展開圧が加えられたことが分かる。
これに対して、本発明による選択的展開エアバッグ400の場合には、初期エアバッグ4の展開作動状況は、従来のエアバッグ4と類似しているが、20msec〜40msecの範囲では、600N程度の圧力で3歳ダミーと6歳ダミーの首を圧縮させたことが分かる。
すなわち、同じ40msec位置で従来の一般的なエアバッグ4と選択的展開エアバッグ400とによって3歳ダミーと6歳ダミーに加えられる首圧縮力に差のあることが分かる。
図24は、シートベルトを着用した状態で車両の衝突が発生したときの従来のエアバッグと本発明による選択的展開エアバッグとの展開作動を比較実験したものである。
図24の(a)は助手席に搭乗した乗客がシートベルトを着用した状態で従来のエアバッグ4が60msecの時間まで展開作動する状態を示したものである。(b)は本発明による選択的展開エアバッグ400が60msecの時間まで乗客の方向に展開作動する状態を示したものである。(c)は助手席に搭乗した乗客がシートベルトを着用した状態で従来のエアバッグ4が80msecの時間まで展開作動する状態を示したものである。(d)は本発明による選択的展開エアバッグ400が80msecの時間まで乗客の方向に展開作動する状態を示したものである。
図24に示す通り、従来のエアバッグ4が60msecの時間まで展開作動する(a)では、乗客の頭と胸の一部分と衝突が発生し乗客に展開圧の加えられることが分かる。
これに対して、(b)に示す本発明による選択的展開エアバッグ400は、制御部500(図1参照)によって第1インフレータ310(図1参照)だけが選択的に作動してベースチャンバ410(図1参照)だけが展開し、乗客との衝突が発生しない。
図24の(c)に示す通り、従来のエアバッグ4が80msecの時間まで展開作動しながら乗客はエアバッグ4と衝突し、頭から胸部位までエアバッグ4展開による展開圧によって影響を受けることが分かる。
これに対して、(d)に示す本発明による選択的展開エアバッグ400は、ベースチャンバ410と衝突する乗客の衝突圧力がアウターベントホール412とインナーベントホール422を通ってチェストチャンバ420(図1参照)の内部へ移動し、乗客に加えられる展開圧力が最小になる。
図25は、シートベルト未着用の状態で衝突が発生したときの従来のエアバッグと、本発明による選択的展開エアバッグとの展開作動を比較実験したものである。
図25の(a)は助手席に搭乗した乗客がシートベルトを着用しない状態で従来のエアバッグ4が60msecの時間まで展開作動する状態を示したものであり、(b)は本発明による選択的展開エアバッグ400が60msecの時間まで乗客の方向に展開作動する状態を示したものであり、(c)は助手席に搭乗した乗客がシートベルトを着用しない状態で従来のエアバッグ4が80msecの時間まで展開作動する状態を示したものであり、(d)は本発明による選択的展開エアバッグ400が80msecの時間まで乗客の方向に展開作動する状態を示したものである。
図25に示す通り、従来のエアバッグ4が60msecまで展開作動する(a)においては、図面に示すようにエアバッグが展開作動しながら乗客と衝突する。
これに対して、(b)に示す本発明による選択的展開エアバッグ400は、制御部500(図1参照)によって第1インフレータ310(図1参照)と第2インフレータ320がディレイタイムを置いて選択的に作動し、ベースチャンバ410(図1参照)が優先的に展開作動してチェストチャンバ420(図1参照)が後で展開作動する。
図25の(c)に示す通り、従来のエアバッグ4が80msecまで展開作動しながら乗客はエアバッグ4と衝突し、頭から胸部位までエアバッグ4展開による展開圧によって影響を受けることが分かる。
これに対して、(d)に示す本発明による選択的展開エアバッグ400は、ベースチャンバ410と衝突する乗客の衝突圧力がアウターベントホール412とインナーベントホール422(図1参照)を通ってチェストチャンバ420(図1参照)の内部へ移動し、乗客に加えられる展開圧力が最小にされる。
図26は、本発明による車両用選択的展開エアバッグ装置のインフレータガス圧力によってベースチャンバとチェストチャンバに加えられる圧力を示したグラフである。図面を参照してインフレータガス圧力によるエアバッグの内部の圧力変化について説明する。
図26に示す通り、(a)は第1インフレータ310(図1参照)の作動によるベースチャンバ410に加えられる圧力を示したものであり、(b)は第2インフレータ320(図1参照)の作動によるチェストチャンバ420に加えられる圧力を示したものであり、(c)は第1、2インフレータ310、320が全て作動してベースチャンバ410とチェストチャンバ420が展開作動するときのエアバッグ400(図1参照)の内部に加えられる圧力を示したグラフである。
X軸はエアバッグ400(図1参照)が作動する時間を示し、Y軸はインフレータ300(図1参照)の圧力を示す。
図26のaで示す通り、第1インフレータ310(図1参照)が作動しながらベースチャンバ410に加えられるガス圧力は、最大370KPaに達することが分かる。図面には示していないが、従来の一般的なエアバッグの内部に加えられるガス圧力が480KPaの圧力であることに比べれば、ベースチャンバ410の最大圧力が370KPaということは、低圧状態でも車両の衝突によるエアバッグ400の衝突エネルギー吸収が充分に可能であることを示している。
グラフb及びcより、第2インフレータ320の作動によってチェストチャンバ420に加えられるガス圧力は、最大110KPaに到達し、ベースチャンバ410とチェストチャンバ420ともに展開作動するときの圧力は、480KPaに到達することが分かる。
すなわち、本発明による車両用選択的展開エアバッグ装置は、第1インフレータ310と第2インフレータ320とを選択的に作動させ、ベースチャンバ410とチェストチャンバ420内部に噴出ガスを供給するが、異なる圧力で展開作動することが分かる。
以上のように、従来のエアバッグに比べ、本発明による選択的展開エアバッグ400は、展開性能と乗客に加えられる展開圧力が最小にされ、傷害を防止できることが分かる。本発明によるインナーベントホール12は、直径及び形状変更によりエアバッグ400の衝突吸収性能を変更できることを明らかにしておく。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の属する技術範囲を逸脱しない範囲での全ての変更が含まれる。
従来のエアバッグシステムを示した図である。 本発明による車両用選択的展開エアバッグ装置の概要を示した図である。 本発明による車両用選択的展開エアバッグ装置を示した図である。 本発明による車両用選択的展開エアバッグ装置の縦断面図である。 a及びbは、図4のA−A及びB−B線による断面図である。 a、b及びcは、本発明による車両用選択的展開エアバッグ装置の作動状態図である。 本発明による車両用選択的展開エアバッグ装置に備えられた隔膜の他の実施例による構成を示した図である。 本発明による車両用選択的展開エアバッグ装置の他の実施例による作動状態図である。 本発明による車両用選択的展開エアバッグ装置の他の実施例による作動状態図である。 本発明による車両用選択的展開エアバッグ装置の他の実施例による作動状態図である。 本発明による車両用選択的展開エアバッグ装置の他の実施例による作動状態図である。 本発明による車両用選択的展開エアバッグ装置の他の実施例による作動状態図である。 本発明による車両用選択的展開エアバッグの制御方法を示した図である。 本発明による車両用選択的展開エアバッグの制御方法においてエアバッグ展開ステップを示した図である。 本発明による車両用選択的展開エアバッグの制御方法による作動状態図である。 本発明による車両用選択的展開エアバッグの他の実施例による制御方法を示した図である。 本発明による車両用選択的展開エアバッグの制御方法の他の実施例による衝撃力比較ステップを示したフローチャートである。 本発明による車両用選択的展開エアバッグの制御方法の他の実施例によるエアバッグ作動ステップを示したフローチャートである。 本発明による車両用選択的展開エアバッグの他の実施例による制御方法による作動状態図である。 本発明による車両用選択的展開エアバッグの他の実施例による制御方法による作動状態図である。 従来の一般的なエアバッグと本発明による車両用選択的展開エアバッグの展開作動状態を比較実験した図である。 従来の一般的なエアバッグと本発明による車両用選択的展開エアバッグの展開作動状態を比較実験した図である。 従来の一般的なエアバッグと本発明による車両用選択的展開エアバッグの展開作動状態を比較実験した図である。 従来の一般的なエアバッグと本発明による車両用選択的展開エアバッグの展開作動状態を比較実験した図である。 従来の一般的なエアバッグと本発明による車両用選択的展開エアバッグの展開作動状態を比較実験した図である。 本発明による車両用選択的展開エアバッグ装置のインフレータガス圧力によってベースチャンバとチェストチャンバに加えられる圧力を示したグラフである。
符号の説明
2 乗客
3 シートベルト
10 隔膜
12 インナーベントホール
14 第1隔膜
16 第2隔膜
20 テザー
30 チューブ
100 衝撃感知センサー
200 シートベルトセンサー
300 インフレータ
310 第1インフレータ
320 第2インフレータ
400 エアバッグ
410 ベースチャンバ
412 アウターベントホール
420 チェストチャンバ

Claims (34)

  1. 車両の事故発生時、車体に与えられる衝撃を感知する衝撃感知センサーと、
    車両の助手席シートに着席した乗客のシートベルト着用有無を感知するシートベルトセンサーと、
    ガスが噴出する第1インフレータ及び第2インフレータがそれぞれ備えられたインフレータと、
    前記第1インフレータまたは第2インフレータからそれぞれガスの供給を受けて相互間の圧力差によって自在に移動できるように、少なくとも1つのインナーベントホールが備えられた隔膜の上部に連通形成されて位置するベースチャンバ、前記ベースチャンバの下部及び前方に位置してインナーベントホールと連通形成されるチェストチャンバが備えられたエアバッグと、
    前記衝撃感知センサーにおいて感知された信号の入力を受けてエアバッグを展開作動させ、前記シートベルトセンサーによって感知された乗客のシートベルト着用有無と衝撃感知センサーにおいて感知される衝撃力との組み合わせにより、第2インフレータの作動有無を選択してチェストチャンバの展開可否を決める制御部と、
    を含めて構成されることを特徴とする車両用選択的展開エアバッグ装置。
  2. 前記インフレータの第1インフレータは、ベースチャンバにガスを供給するように構成され、第2インフレータはチェストチャンバにガスを供給するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の車両用選択的展開エアバッグ装置。
  3. 前記第2インフレータは、チェストチャンバの内部に位置してエアバッグハウジングの前方に固設されることを特徴とする請求項1に記載の車両用選択的展開エアバッグ装置。
  4. 前記第2インフレータは、チェストチャンバの内部に位置し、制御部から電気的信号を受けてガス噴出が制御されるように構成されることを特徴とする請求項1に記載の車両用選択的展開エアバッグ装置。
  5. 前記第2インフレータは、第1インフレータのガス圧力より相対的に低い圧力が使用できることを特徴とする請求項1に記載の車両用選択的展開エアバッグ装置。
  6. 前記第1インフレータにおいてベースチャンバの内部に供給されたガスは、前記ベースチャンバと乗客との衝突によって加えられる圧力によりインナーベントホールを通ってチェストチャンバの内部へ移動することを特徴とする請求項1に記載の車両用選択的展開エアバッグ装置。
  7. 前記第2インフレータは、第1インフレータより設定されたタイムディレイ以後にガスを噴出し、ベースチャンバが先に展開作動した後にチェストチャンバが展開作動するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の車両用選択的展開エアバッグ装置。
  8. 前記隔膜に備えられたインナーベントホールは、円形または方形に形成されることを特徴とする請求項1に記載の車両用選択的展開エアバッグ装置。
  9. 前記隔膜は、エアバッグの内部に水平方向に設けられるか上端が乗客に向いて相対的に傾くように設けられることを特徴とする請求項1に記載の車両用選択的展開エアバッグ装置。
  10. 前記隔膜は、一端が前記エアバッグ内部の下端の左右側で離隔された位置で上側に延設される第1隔膜、前記第1隔膜の上端部に水平に繋がれる第2隔膜を含めて構成されることを特徴とする請求項1に記載の車両用選択的展開エアバッグ装置。
  11. 前記隔膜は、第1隔膜の左右両側にインナーベントホールが形成され、ベースチャンバまたはチェストチャンバに供給されたガスが移動できるように構成されることを特徴とする請求項1または10に記載の車両用選択的展開エアバッグ装置。
  12. 前記インナーベントホールは、第1隔膜上に少なくとも1つ以上備えられることを特徴とする請求項11に記載の車両用選択的展開エアバッグ装置。
  13. 前記隔膜は、一端がエアバッグの備えられたエアバッグハウジングの内側に設けられて前方に延在され、他端がエアバッグの先端部の内側に連設されることを特徴とする請求項1に記載の車両用選択的展開エアバッグ装置。
  14. 前記エアバッグは、安定的な展開作動のためのテザーが設けられ、一端が前記エアバッグ内側の両側面上に固定されて延設され、他端が第2隔膜上に連設されるように構成されることを特徴とする請求項1または10に記載の車両用選択的展開エアバッグ装置。
  15. 前記エアバッグのベースチャンバは、チェストチャンバに比べて相対的に大きい嵩を有し、乗客の頭と胸の上側部分が保護可能な大きさを有するように形成され、チェストチャンバは乗客の胸下側部分が保護可能な大きさを有するように形成されることを特徴とする請求項1に記載の車両用選択的展開エアバッグ装置。
  16. 前記ベースチャンバは、車両の室内にエアバッグが展開作動するとき、前記ベースチャンバの両側下端部が乗客の両膝に隣接して展開される形状に形成され、前記チェストチャンバはベースチャンバの両側下端部の間に位置して展開される形状に形成されることを特徴とする請求項1に記載の車両用選択的展開エアバッグ装置。
  17. 前記エアバッグのベースチャンバとチェストチャンバのそれぞれは、インフレータから供給されたガスがエアバッグ外部に排出できるアウターベントホールを個別的に有することを特徴とする請求項1に記載の車両用選択的展開エアバッグ装置。
  18. 前記ベースチャンバのアウターベントホールは、乗客に直接的に排出されない位置に形成されることを特徴とする請求項11に記載の車両用選択的展開エアバッグ装置。
  19. 前記チェストチャンバは、第2インフレータにおいて発生したガスが供給されるチューブがチェストチャンバの内部に備えられたことを特徴とする請求項1に記載の車両用選択的展開エアバッグ装置。
  20. 前記チューブは、チェストチャンバの中央または左、右の両側に備えられることを特徴とする請求項19に記載の車両用選択的展開エアバッグ装置。
  21. 前記制御部は、衝撃感知センサーを通じて感知された信号値と、シートベルトセンサーを通じて感知された乗客のベルト着用有無信号の入力を受け、第1インフレータのガスをベースチャンバの内部に供給させてベースチャンバを展開させ、チェストチャンバがベースチャンバからガスの供給を受けるように制御するか、前記第1、2インフレータが共にガスを噴出してベースチャンバ及びチェストチャンバともガスの供給を受けて展開されながら相互間の圧力差によってガス移動が起こるように制御し、
    乗客がシートベルトを着用していない場合にも、衝撃感知センサーによって感知される衝撃量によって選択的に第1インフレータまたは第2インフレータを制御し、ベースチャンバとチェストチャンバが展開されることを特徴とする請求項1に記載の車両用選択的展開エアバッグ装置。
  22. 助手席に乗客が乗った状態で車両の衝突が発生するステップと、
    乗客のシートベルト着用有無によって選択的にエアバッグが作動するが、設定されたタイムディレイを有して乗客に向いて展開作動するエアバッグ展開ステップと、を含めて構成されることを特徴とする車両用選択的展開エアバッグ装置の制御方法。
  23. 前記エアバッグ展開ステップは、乗客がシートベルトを着用した状態であると判断される場合に、第1インフレータからのみガスが噴出してベースチャンバが展開作動するベースチャンバ展開作動ステップを含めて構成されることを特徴とする請求項22に記載の車両用選択的展開エアバッグ装置の制御方法。
  24. 前記エアバッグ展開ステップは、乗客がシートベルトを未着用状態であると判断される場合に、第1、2インフレータからガスがそれぞれ噴出してベースチャンバとチェストチャンバが展開作動するベースチャンバ及びチェストチャンバ展開作動ステップを含めて構成されることを特徴とする請求項22に記載の車両用選択的展開エアバッグ装置の制御方法。
  25. 前記エアバッグ展開ステップのタイムディレイは、ベースチャンバが先に展開されてチェストチャンバが後で展開されるが、前記ベースチャンバが展開されながら乗客と衝突が起こり衝突エネルギーを吸収した後、チェストチャンバが展開されることを特徴とする請求項22に記載の車両用選択的展開エアバッグ装置の制御方法。
  26. 車両の助手席に乗客が乗った状態で車体に与えられる衝撃力を感知する衝撃力感知ステップと、
    前記衝撃力感知ステップにおいて感知された衝撃力を既設定された設定値と比べる衝撃力比較ステップと、
    前記衝撃力比較ステップにおいて感知された衝撃力が選択的にエアバッグが作動可能な範囲に該当する場合、乗客のシートベルト着用有無を判断して第1、2インフレータを選択的に作動させてエアバッグを展開させるエアバッグ作動ステップと、
    を含めて構成されることを特徴とする車両用選択的展開エアバッグ装置の制御方法。
  27. 前記衝撃力比較ステップは、低速の状態で走行していた車両が衝突する場合に設定された第1衝撃力ステップ、前記第1衝撃力ステップで設定された以上の速度で車両が衝突する場合に設定された第2衝撃力ステップ、前記第2衝撃力ステップ以上の高速の状態で車両が走行してから衝突する場合に設定された第3衝撃力ステップと、を含めて構成されることを特徴とする請求項26に記載の車両用選択的展開エアバッグ装置の制御方法。
  28. 前記衝撃力比較ステップの第1衝撃力ステップは、設定された衝撃力値が14mph以下の速度に設定されたことを特徴とする請求項27に記載の車両用選択的展開エアバッグ装置の制御方法。
  29. 前記衝撃力比較ステップの第2衝撃力ステップは、設定された衝撃力値が20mph以下の速度に設定されたことを特徴とする請求項27に記載の車両用選択的展開エアバッグ装置の制御方法。
  30. 前記衝撃力比較ステップの第3衝撃力ステップは、設定された衝撃力値が20mph以上の速度に設定されたことを特徴とする請求項27に記載の車両用選択的展開エアバッグ装置の制御方法。
  31. 前記エアバッグ作動ステップは、乗客がシートベルトを着用した状態であると判断され、かつ、感知された衝撃力が第2衝撃力以下である場合には、第1インフレータからのみガスを噴出させる第1展開モードステップを含めて構成されることを特徴とする請求項26または27に記載の車両用選択的展開エアバッグ装置の制御方法。
  32. 前記エアバッグ作動ステップは、乗客がシートベルトを未着用状態であると判断され、かつ、第2衝撃力以下である場合には、第1インフレータからのみガスを噴出させる第2展開モードステップを含めて構成されることを特徴とする請求項26または27に記載の車両用選択的展開エアバッグ装置の制御方法。
  33. 前記エアバッグ作動ステップは、乗客がシートベルトを着用した状態であると判断され、かつ、第3衝撃力以上である場合には、第1インフレータからのみガスを噴出させる第3展開モードステップを含めて構成されることを特徴とする請求項26または27に記載の車両用選択的展開エアバッグ装置の制御方法。
  34. 前記エアバッグ作動ステップは、乗客がシートベルトを未着用状態であると判断され、かつ、第3衝撃力以上である場合には、第1インフレータ及び第2インフレータからともにガスを噴出してベースチャンバとチェストチャンバが展開される第4展開モードステップを含めて構成されることを特徴とする請求項26または27に記載の車両用選択的展開エアバッグ装置の制御方法。
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