JP2007296816A - 成形条件の設定方法、プログラムおよび射出成形機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 この発明は、射出成形解析と計算機支援による最適化手法の組み合わせを用いて目的性能を最適な値とするための成形条件の設定方法である。まず、事前に設計変数をサンプリングして射出成形解析を行い、各サンプリング点における目的性能の評価関数を近似する応答曲面近似式を求める。そして、この応答曲面近似式に基づいて、設計変数のバラツキを考慮したロバストな成形条件を設定する品質工学手法を用いて目的性能の最適解を求める。
【選択図】 図2
Description
請求項4に記載の成形条件の設定方法は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記目的性能を、成形サイクルとすることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の各工程を実行して得られた成形条件により、射出成形を行うことを特徴とする成形品の製造方法である。
請求項8に記載の発明は、射出成形機本体と、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の各工程を実行して得られた成形条件により、前記射出成形機本体を制御する制御部と有することを特徴とする射出成形機である。
この実施の形態では、射出成形過程を計算する数値解析と計算機支援による最適化手法の組み合わせにより、目的性能が最適となるようなバラツキを考慮したロバストな成形条件(設計変数)を求める。
図1は、この発明の成形条件の設定方法を実施するための成形条件の設定装置(コンピュータ装置)10であり、各種の演算およびデータ処理等を行う演算・制御部11と、演算・制御部11が実行する射出成形解析や最適化のプログラムを記憶するRAM等の第1記憶部12と、演算・制御部11がデータを記憶し、プログラムの実行領域ともなる第2記憶部13と、データの入力を行うための入力部14と、操作者に各種の出力を表示する表示部15とを備えている。
もし、いずれのサンプリング点においても成形不良の発生が見られなかった場合は、ステップ6において、制約条件範囲内の全体の領域において、評価関数に関する応答曲面近似式を作成し、これを用いて、ステップ7において、設計変数のバラツキを考慮した設計変数設定による最適化工程を行う。そして、ステップ8において打ち切り条件に到達したか否かを判断し、打ち切り条件に到達したと判断される場合は、ステップ9においてその時の解を最適解とし、ステップ8において打ち切り条件に到達していないと判断される場合には、最適化ソフトのアルゴリズムに従って設計変数を変更し、ステップ7〜ステップ8の工程を打ち切り条件に到達するまで繰り返す。
射出成形過程を計算する数値解析には、射出成形解析ソフトウエアであるMoldflow Plastics Insight version 5.0(商品名:Moldflow Corporation製)を使用した。
設計変数として、射出時間(it)と金型温度(mot)、樹脂温度(met)の3変数を選択した。設計変数に関する初期条件と制約条件を表1に示す。
評価関数として、型締力の平均値(MCF)、型締力の標準偏差(SCF)、成形サイクルの平均値(MCT)、成形サイクルの標準偏差(SCT)の線形和を用いた。
(MCF+3SCF)/MCF0+(MCT+3SCT)/MCT0
成形サイクルは、射出時間(設計変数:it)と冷却時間(応答値)と製品取出し時間(固定値:10秒)の和とし、冷却時間は固化時間の最大値(ランナー部除く)とした。MCF0,MCT0はそれぞれ、初期条件における型締力と成形サイクルの平均値である。
反りについては、例えば、解析モデルの各節点毎に、内部応力を算出し、製品の反り量を算出し、反り量が予め設定した許容値を終えた場合の成形条件を排除対象とすることができる。
また、本実施例では、全ての目的性能に対する評価関数に対して、ロバスト性を考慮したが、必要に応じてロバスト性を考慮する評価関数を一部の評価関数のみに設定してもよい。
Function(RBF)近似モデル、品質工学手法としてSix Sigma Robust Design(DFSS)を使用した。
図6の範囲Cに関しては、この実施例では、金型温度70℃の1水準のデータであるため、このままでバラツキを考慮するとショートショットが発生する範囲に入ってしまう。そこで今回のプロセスでは簡便化のために、探索領域から排除した。
1)分割された各範囲より設計変数のバラツキ等の分だけ広い範囲でサンプリング点を追加し、ショートショットの発生の有無を確認する。最終的にショートショットの発生が無い範囲で最適化を行う。
2)応答曲面近似式を作成する際に、予め設計範囲より設計変数のバラツキ等の分だけ広い範囲をサンプリング領域とする。そして、領域分割を行なった後、設計変数のバラツキ等の分だけ狭い範囲で最適化を実施する。
なお、これらの手法は、設計範囲のエッジの部分でも同様に採用可能である。
11 射出成形機本体
12 記憶部
13 制御部
Claims (8)
- 射出成形解析と計算機支援による最適化手法の組み合わせを用いて目的性能を最適な値とするための成形条件の設定方法において、
事前に設計変数をサンプリングして射出成形解析を行い、各サンプリング点における目的性能の評価関数を近似する応答曲面近似式を求める工程と、
前記応答曲面近似式に基づいて、設計変数のバラツキを考慮したロバストな成形条件を設定する品質工学手法を用いて前記目的性能の最適解を求める最適化工程と、
を有することを特徴とする成形条件の設定方法。 - 成形不良が発生する設計変数の範囲を予め求め、これを前記最適化工程の範囲から除くことを特徴とする請求項1に記載の成形条件の設定方法。
- 前記目的性能を、型締力とすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の成形条件の設定方法。
- 前記目的性能を、成形サイクルとすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の成形条件の設定方法。
- 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の各工程を実行するプログラム。
- 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の各工程を実行して得られた成形条件により、射出成形を行うことを特徴とする成形品の製造方法。
- 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の各工程を実行するプログラムを収容した記憶媒体。
- 射出成形機本体と、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の各工程を実行して得られた成形条件により、前記射出成形機本体を制御する制御部と有することを特徴とする射出成形機。
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