JP2007293505A - ボトル商品の自動販売機 - Google Patents
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Abstract
【課題】商品通路内のボトル商品の底面を支持する部材を容易に交換することのできるボトル商品の自動販売機を提供する。
【解決手段】各商品通路10aにはそれぞれスライダー20が設けられ、前端支持部材60及び後端支持部材70が下方及び前後方向から係合することにより各スライダー20が収容ラック10に取付けられていることから、各商品通路10aのうち何れか一つの商品通路10aのスライダーが傷付いた場合は、前端支持部材60及び後端支持部材70との係合を解除することにより、傷付いたスライダー20を取外すことができる。また、前端支持部材60及び後端支持部材70と係合させることにより、新たなスライダー20を収容ラック10に取付けることができる。従って、スライダー20が傷付いた場合の交換作業を容易に行うことができる。
【選択図】図18
【解決手段】各商品通路10aにはそれぞれスライダー20が設けられ、前端支持部材60及び後端支持部材70が下方及び前後方向から係合することにより各スライダー20が収容ラック10に取付けられていることから、各商品通路10aのうち何れか一つの商品通路10aのスライダーが傷付いた場合は、前端支持部材60及び後端支持部材70との係合を解除することにより、傷付いたスライダー20を取外すことができる。また、前端支持部材60及び後端支持部材70と係合させることにより、新たなスライダー20を収容ラック10に取付けることができる。従って、スライダー20が傷付いた場合の交換作業を容易に行うことができる。
【選択図】図18
Description
本発明は、飲料入りのビンやペットボトル等のボトル商品を起立状態で収容する収容ラックを有し、収容ラックの前面側に設けられた回転バケットによってボトル商品を1つずつ搬出するようにしたボトル商品の自動販売機に関するものである。
従来、この種のボトル商品の自動販売機としては、前面を開口した自動販売機本体と、自動販売機本体に前方に向かって引き出し可能に装着され、複数のボトル商品を起立状態で前後方向に並ぶように複数列収容可能に形成されるとともに、収容された各ボトル商品が底板の傾斜によって前方に向かって移動するように構成された箱状の収容ラックと、収容ラック内に収容された各ボトル商品を列ごとに仕切り、収容ラック内に複数の商品通路を形成する複数の仕切板と、各商品通路の前方にそれぞれ配置されるように収容ラックに設けられ、周方向の一部に開口部を有する略円筒形状に形成された複数の回転バケットとを備え、回転バケットを開口部が後方を向く回転方向所定位置に配置すると、商品通路内の各ボトル商品のうち最前のボトル商品が回転バケット内に移動し、回転バケットを開口部が前方を向く他の回転方向所定位置まで回転させると、回転バケット内のボトル商品が前方に搬出されるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−293751号公報
ところで、前記自動販売機では、ボトル商品が収容ラックの底板の傾斜によって前方に向かって移動するようになっているので、収容ラックの底板がボトル商品によって傷付き、定期的に収容ラックの底板を交換する必要がある。しかしながら、一般に前記底板はボルト等の締結部材によって収容ラックに固定されているので、締結部材の着脱を必要とする分だけ底板の交換に手間がかかるという問題点があった。
また、各商品通路のうち何れか一つの商品通路に対応する位置の底板が傷付くと、他の商品通路に対応する位置の底板が傷付いていない場合でも、前述のように底板を交換する必要があるので、底板の交換に手間がかかるという問題点もあった。
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、商品通路内のボトル商品の底面を支持する部材を容易に交換することのできるボトル商品の自動販売機を提供することにある。
本発明は前記目的を達成するために、前面を開口した自動販売機本体と、自動販売機本体に装着された収容ラックと、収容ラックに設けられ、複数のボトル商品を前後方向に並ぶように起立状態で収容可能な複数の商品通路と、各商品通路に前後方向に延びるようにそれぞれ設けられ、商品通路内に収容された各ボトル商品を前方に向かって移動可能に支持する複数のスライダーと、各商品通路の前方にそれぞれ配置されるように収容ラックに設けられるとともに、互いに幅方向に並ぶように配置され、周方向の一部に開口部を有する略筒状に形成された複数の回転バケットとを備え、回転バケットを開口部が後方を向く回転方向所定位置に配置すると、スライダー上の各ボトル商品のうち最前のボトル商品が回転バケット内に移動し、回転バケットを開口部が前方を向く他の回転方向所定位置まで回転させると、回転バケット内のボトル商品が前方に搬出されるボトル商品の自動販売機において、前記収容ラックの前端側に設けられ、各スライダーの前端に下方及び前方から係合する前端支持部材と、収容ラックの後端側に設けられ、各スライダーの後端に下方及び後方から係合する後端支持部材とを備え、各スライダーを前端支持部材及び後端支持部材によって収容ラックに取付けるように構成している。
これにより、各商品通路にはそれぞれボトル商品の底面を支持するスライダーが設けられ、各スライダーは前端支持部材及び後端支持部材が下方及び前後方向から係合することにより収容ラックに取付けられていることから、各商品通路のうち何れか一つの商品通路のスライダーが傷付いた場合は、前端支持部材及び後端支持部材との係合を解除することにより、傷付いたスライダーが収容ラックから取外され、前端支持部材及び後端支持部材に係合させることにより、新たなスライダーが収容ラックに取付けられる。
本発明によれば、各商品通路のうち何れか一つの商品通路のスライダーが傷付いた場合は、前端支持部材及び後端支持部材との係合を解除することにより、傷付いたスライダーを取外すことができ、前端支持部材及び後端支持部材に係合させることにより、新たなスライダーを収容ラックに取付けることができるので、商品通路内のボトル商品の底面を支持する部材であるスライダーを容易に交換することができる。また、各スライダーを前端支持部材及び後端支持部材によって収容ラックに取付けることができるので、各スライダーを取付ける構造が簡単であり、製造コストを低減する上で極めて有利である。
図1乃至図18は本発明の一実施形態を示すもので、図1は自動販売機の斜視図、図2は収容ラックの斜視図、図3は収容ラックの平面図、図4は取付板及び駆動機構を取外した状態の収容ラックの平面図、図5は組立てる前の状態を示す収容ラックの斜視図、図6はスライダー、当接部材、回転バケット及び駆動機構を取付ける前の収容ラックの斜視図、図7は収容ラックの要部斜視図、図8はスライダー、当接部材及び回転バケットの側面図、図9は連結する前の第1閉鎖部材及び第2閉鎖部材の斜視図、図10は第3閉鎖部材の斜視図、図11及び図12は回転バケットの取付方法を示す図、図13は駆動機構を取付ける前の収容ラックの要部平面図、図14は回転バケットの側面図、図15は回転バケットの平面図、図16は当接部材の正面図、図17はスライダーの底面側斜視図、図18はボトル商品を載置した状態のスライダー、当接部材及び回転バケットの側面図である。
この自動販売機は、前面を開口した自動販売機本体1と、自動販売機本体1の開口部を開閉可能な前面扉2と、前面扉2の背面側に配置されるように自動販売機本体1内に設けられ、複数のボトル商品Aを前後方向に並ぶように起立状態で複数列収容可能な収容ラック10とを備えている。また、収容ラック10は、前後方向に延びるように設けられた複数のスライダー20と、各スライダー20の前方にそれぞれ配置されるように設けられた複数の回転バケット30と、各回転バケット30をそれぞれ回転させるための複数の駆動機構35とを有する。また、以下の文章中の方向の説明は図1及び図2に示した方向に準ずる。また、以下の文章中の幅方向は図1及び図2に示した左右方向と一致している。
自動販売機本体1は矩形の箱状に形成されており、前面に紙幣投入口3、硬貨投入口4、商品選択ボタン5、硬貨取出口6などを有する。また、前面扉2は矩形板状のガラス板2aを有し、右端が自動販売機本体1に支持されている。また、前面扉2の左端には開閉のための取手2aが設けられている。
収容ラック10は、前後方向に延びるように設けられた一対の側面板11と、各側面板11の前端に図示しないボルト等の締結部材によって固定されている前面パネル12と、各側面板11の後端に図示しないボルト等の締結部材によって固定されている背面板13と、収容ラック10内に収容された各ボトル商品Aを列ごとに仕切り、収容ラック10内に複数の商品通路10aを形成するための複数の仕切板14とを有する。また、各仕切板14の後端は図示しないボルト等の締結部材によって背面板13に固定され、各仕切板14の前端は図示しないボルト等の締結部材によって前面パネル12に固定されている。
各側面板11はそれぞれ第1部品11aに第2部品11bを図示しないボルト等の締結部材によって連結することにより形成され、各部品11a,11bは圧延鋼板をプレス成形することにより形成されている。
前面パネル12は、前面板12aの背面に取付板12b及び商品受け12cを図示しないボルト等の締結部材によって固定することにより形成され、前面板12a、取付板12b及び商品受け12cは圧延鋼板をプレス成形することにより形成されている。取付板12bは前面板12aの上端側の背面から後方に向かって延びるように形成され、商品受け12cは前面板12aの下端側の背面から後方に向かって延びるように形成されている。また、前面板12aの中央部には矩形状の開口部12dが設けられている。さらに、取付板12bには複数の矩形孔12eが設けられ、各矩形孔12dは互いに幅方向に間隔をおいて配置されている。また、各矩形孔12eはそれぞれ各駆動機構35の取付位置に対応する位置に設けられ、各矩形孔12eの近傍にはネジ孔12fが2つずつ設けられている。商品受け12cには複数の丸孔12gが設けられ、各丸孔12gは互いに幅方向に間隔をおいて配置されている。
背面板13は圧延鋼板をプレス成形することにより形成されている。また、仕切板14も圧延鋼板をプレス成形することにより形成された2つの部品を図示しないボルト等の締結部材によって連結することにより形成されている。
各側面板11の前端側には左右方向に貫通する第1取付孔11cがそれぞれ設けられ、各側面板11の後端側には左右方向に貫通する複数の第2取付孔11dがそれぞれ設けられるとともに、各第2取付孔11dは互いに上下方向に間隔をおいて配置されている。また、各側面板11にはそれぞれ前後方向に延びるレール11eが設けられている。
各スライダー20は各商品通路10aごとに設けられ、商品通路10a内に収容されたボトル商品Aの底面を前方に向かって移動可能に支持している。また、各スライダー20は、上面を平面状に形成された合成樹脂製のスライダー本体21と、スライダー本体21の下面に沿って設けられた金属性の補強部材22とを有する。スライダー20の前端は後述する回転バケット30の載置部31の外周面に沿うように形成されている。
スライダー本体21の上面には複数の突状部21aが設けられ、各突状部21aは前後方向に延びるように設けられている。これにより、ボトル商品Aとスライダー20との摩擦抵抗が低減される。また、スライダー本体21の上面の幅方向中央には前後方向に延びる凹状部21bが設けられている。また、スライダー20には当接部材40が前後方向に移動可能に係合しており、当接部材40は図示しない付勢部材50によって前方に向かって付勢されている。尚、付勢部材は凹状部21b内に配置されている。
スライダー本体21の前端には前後方向に延びるように形成された第1切欠部21cが設けられ、スライダー本体21の後端には前後方向に延びるように形成された第2切欠部21dが設けられている。一方、収容ラック10の各側面板11の第1取付孔11cには棒状の前端支持部材60の端部がそれぞれ挿通し、収容ラック10の各側面板11の第2取付孔11dには棒状の後端支持部材70の端部がそれぞれ挿通している。各支持部材60,70の両端部にはそれぞれ位置決めピン80が取付けられ、各位置決めピン80によって各支持部材60,70が各側面板11に対して幅方向に位置決めされている。前端支持部材60は各スライダー20の第1切欠部21cに前方、下方及び上方から係合し、後端支持部材70は各スライダー20の第2切欠部21dに後方、下方及び上方から係合している。即ち、各スライダー20は各支持部材60,70によって収容ラック10に取付けられている。また、第2取付孔11dは各側面板11に複数ずつ設けられ、各第2取付孔11dは互いに上下方向に間隔をおいて設けられているので、後端支持部材70の端部を他の第2取付孔11dに挿通させることにより、各スライダー20の傾斜角度を調整することができる。
補強部材22は圧延鋼板をプレス成形することにより形成され、スライダー本体21の下面に沿って前後方向に延びるように形成されている(図16及び図17参照)。また、補強部材22の幅方向両端は下方に向かって延びるように形成されているので、補強部材22は前端と後端の間で上下方向に屈曲し難い。補強部材22には2つの孔22aが設けられ、各孔22aにはスライダー本体21の下面に一体に設けられた係止爪21eがそれぞれ係止している。各係止爪21eに各孔22を係止させることにより、補強部材22がスライダー本体21に組付けられる。
当接部材40はスライダー20に載置された各ボトル商品Aのうち最後尾のボトル商品Aに後方から当接可能であり、当接部材40の前面はボトル商品Aの側面に沿うように曲面状に形成されている。また、当接部材40の下端側をスライダー20が挿通し、当接部材40はスライダー20の上面に上方から係合するとともに、スライダー20下面に下方から係合している(図16参照)。さらに、当接部材40はスライダー20の側面と幅方向に係合している。
各回転バケット30は透明な合成樹脂材料から成る。また、各回転バケット30は、スライダー20の前端の上面より少し低い位置に設けられた円板状の載置部31と、載置部31の上面から上方に延びるように設けられた略円筒形状の筒状部32とを有する。
載置部31の下面には円筒状のボス31aが設けられ、ボス31aは商品受け12cの丸孔12gに回転可能に支持されている。
筒状部32の周方向の一部には開口部32aが設けられ、開口部32aは筒状部32の外周面の一部が略半周に亘って開口することにより形成されている。筒状部32の上面には円筒状のボス32bが設けられ、ボス32bは取付板12bの矩形孔12eに後方から当接している。矩形孔12eにおけるボス32bが当接する部分にはボス32bの外周面に沿う凹状部12hが形成されている(図13参照)。また、ボス32bの上面の中央部には取付孔32cが設けられ、取付孔32cの内周面の周方向の一部は平面状に形成されている。ボス32bの側面には差込孔32dが設けられ、差込孔32dには金属製の補強部材32eが挿入されるとともに、補強部材32eは差込孔32dと回転バケット30の回転方向に係合している。また、補強部材32eの略中央部には取付孔32fが設けられ、取付孔32fはボス32bの取付孔32cに対応する位置に設けられている。また、取付孔32fは周方向の一部が平面状に形成されている。
各回転バケット30は前面板12aの背面側に配置されている。また、左端の回転バケット30と左側の側面板11との間には第1閉鎖部材91が設けられるとともに、右端の回転バケット30と右側の側面板11との間には第2閉鎖部材92が設けられ、各回転バケット30の間にはそれぞれ第3閉鎖部材93が設けられている。これにより、各回転バケット30の間に生ずる隙間が閉鎖されるとともに、両端の回転バケット30と側面板11との間に生ずる隙間が閉鎖されている。また、ボトル商品Aを搬出しない待機時は、各回転バケット30は開口部32aが後方を向く回転方向所定位置に配置されている。このため、前面板12aの背面側は各回転バケット30の筒状部32の外周面、各閉鎖部材91,92,93、取付板12b及び商品受け12cによって閉鎖され、収容ラック10内のボトル商品Aに対する悪戯等の不正を防止することができる。
第1閉鎖部材91及び第2閉鎖部材92は合成樹脂材料から成る。また、第1閉鎖部材91にはネジ孔91aが設けられ、ネジ孔91aにはボルト91bが螺合可能である。第2閉鎖部材92には取付孔92aが設けられ、取付孔92aにはボルト91bが挿通可能である。第3閉鎖部材93は第1閉鎖部材91と第2閉鎖部材92とを連結することにより形成され、取付孔92aを挿通してネジ孔91aに螺合するボルト91bによって第1閉鎖部材91と第2閉鎖部材92とが連結されている(図9及び図10参照)。
図6に示すように左側の側面板11の前端側には取付孔11fが設けられるとともに、図2に示すように取付孔11fにはボルト91cが挿通し、ボルト91cは第1閉鎖部材91のネジ孔91aに螺合している。これにより、第1閉鎖部材91が左側の側面板11に取付けられている。また、図6に示すように右側の側面板11の前端側にはネジ孔11gが設けられるとともに、第2閉鎖部材92の取付孔92aには図示しないボルト等の締結部材が挿通し、その締結部材によって第2閉鎖部材92が右側の側面板11に取付けられている。
駆動機構35は周知の電動モータから成り、2本のボルト35aによって取付板12bに着脱自在に取付けられる。ここで、各ボルト35aは取付板12bの各ネジ孔12fに螺合可能である。また、駆動機構35には駆動シャフト35bが設けられ、駆動シャフト35bは駆動機構35の下面から下方に向かって延びている。駆動シャフト35bの外周面の一部は平面状に形成されている。
回転バケット30は図11及び図12に示すように収容ラック10に取付けられる。回転バケット30を収容ラック10に取付けるためには、先ず、回転バケット30の下端に設けられたボス31aを商品受け12cの丸孔12gに挿入した後、回転バケット30の上端に設けられたボス32bを取付板12bの矩形孔12eに挿入する。また、ボス32bを矩形孔12eの凹状部12fに後方から当接させる。続いて、ボス32bの取付孔32cに駆動機構35の駆動シャフト35bを挿入し、駆動シャフト35bが補強部材32eの取付孔32fに挿入される。これにより、駆動シャフト35bと各取付孔32c,32fとが回転方向に係合する。続いて、駆動機構35を各ボルト35aによって取付板12bに取付ける。
ここで、駆動シャフト35bは各取付孔32c,32fに回転方向に係合し、取付孔32fを有する補強部材32eは回転バケット32の差込孔32dに回転方向に係合しているので、合成樹脂材料から成る取付孔32cの破損を防止することができる。また、補強部材32eを差込孔32dに挿入することにより、回転バケット30に補強部材32eを設けるようにしたので、補強部材32eを回転バケット30と一体にインサート成型する場合と比較し、製造コストの低減を図ることができる。
このように構成されたボトル商品の自動販売機において、収容ラック10を自動販売機本体1に装着する場合は、収容ラック10の各レール11eを自動販売機本体1に設けられた図示しないレールに係合させる。これにより、収容ラック10が自動販売機本体1に前方に引き出し可能に装着される。また、自動販売機本体1に装着された収容ラック10の各スライダー20が後端側から前端側に向かって下方に傾斜するように、収容ラック10の各レール11eの傾きが設定されている。
自動販売機本体1に装着された収容ラック10に複数のボトル商品Aを装填すると、各ボトル商品Aは各商品通路10a内に前後方向に並ぶように収容される。また、商品通路10a内のボトル商品Aはスライダー20の傾斜によって前方に向かって移動する。
また、各ボトル商品Aがスライダー20上を前方に向かって移動すると、各ボトル商品Aのうち最前のボトル商品Aが回転バケット30内に配置される(図18参照)。ここで、紙幣投入口3または硬貨投入口4に金銭が投入され、商品選択ボタン5が操作されると、商品選択ボタン5の操作に応じた回転バケット30が駆動機構35によって回転し、回転バケット30は開口部32aが前方を向く他の回転方向所定位置に配置される。これにより、回転バケット30内のボトル商品Aが前方に搬出される。回転バケット30から搬出されたボトル商品Aは前面扉2を開放することにより取出される。
ここで、外径の小さいボトル商品Aを商品通路10a内に収容すると、ボトル商品Aは商品通路10a内で幅方向に位置がずれるが、スライダー20の前端は回転バケット30の載置部31の外周面に沿うように形成されていることから、スライダー20の前端と回転バケット30の載置部31との隙間を商品通路10aの幅方向に亘って極力小さくすることができ、ボトル商品Aがスライダー20と回転バケット30との隙間に引っ掛かることがない。即ち、ボトル商品Aの種類に拘らず、商品通路10a内のボトル商品Aが回転バケット30内に円滑に移動する。
また、ボトル商品Aの重量や底面の摩擦係数はボトル商品Aの種類によって異なり、ボトル商品Aの底面の摩擦係数が大きい場合は、ボトル商品Aが前方に向かって移動し難い。ここで、後端支持部材70を他の第2取付孔11dに取付けることにより、スライダー20の傾斜角度を変更することができるので、例えば摩擦係数が大きいボトル商品Aを商品通路10a内に収容する場合は、スライダー20の傾斜角度を大きくすることにより、ボトル商品Aがスライダー20上を前方に向かって円滑に移動し、重量が大きく摩擦係数の小さいボトル商品Aを商品通路10a内に収容する場合は、スライダー20の傾斜角度を小さくすることにより、ボトル商品Aの重量によって回転バケット30に加わる負荷が軽減される。即ち、スライダー20の途中でボトル商品Aが止まることがないので、ボトル商品Aの種類に拘らず、商品通路10a内のボトル商品Aが回転バケット30内に円滑に移動する。
また、回転バケット30の上端のボス32bは収容ラック10の取付板12bの凹状部12hに後方から当接していることから、重量が大きいボトル商品Aを商品通路10a内に収容し、各ボトル商品Aによって回転バケット30に大きな負荷が加わる場合でも、回転バケット30の前方への移動が規制され、駆動機構35の駆動シャフト35aに大きな負荷が加わることがない。
また、スライダー20には当接部材40が前後方向に移動可能に係合し、当接部材40は付勢部材50によって前方に向かって付勢されている。このため、当接部材40はスライダー20上の各ボトル商品Aのうち最後尾のボトル商品Aに後方から当接し、各ボトル商品Aは当接部材40によって前方に向かって付勢される。即ち、商品通路10aから回転バケット30へのボトル商品Aの移動がより円滑に行われる。
また、各商品通路10a内のボトル商品Aはスライダー20によって底面を支持され、ボトル商品Aはスライダー20上を前方に向かって移動するので、スライダー20の上面がボトル商品Aの移動によって傷付く。このため、傷付くことによりボトル商品Aとの摩擦係数が大きくなったスライダー20は新たなスライダー20と交換される。
ここで、各商品通路10aにはそれぞれスライダー20が設けられ、各スライダー20の前端には前端支持部材60が前方、下方及び上方から係合するとともに、各スライダー20の後端には後端支持部材70が後方、下方及び上方から係合している。このため、後端支持部材70の端部の位置決めピン80を取外すとともに、後端支持部材70を収容ラック10から取外すことにより、各スライダー20が後方に移動可能となり、傷付いたスライダー20を取外すことができる。また、新たなスライダー20の前端を前端支持部材60に係合させるとともに、後端支持部材70を収容ラック10に取付けることにより、新たなスライダー20が収容ラック10に取付けられる。
このように、本実施形態によれば、各商品通路10aにはそれぞれスライダー20が設けられ、前端支持部材60及び後端支持部材70が下方及び前後方向から係合することにより各スライダー20が収容ラック10に取付けられていることから、各商品通路10aのうち何れか一つの商品通路10aのスライダーが傷付いた場合は、前端支持部材60及び後端支持部材70との係合を解除することにより、傷付いたスライダー20を取外すことができる。また、前端支持部材60及び後端支持部材70と係合させることにより、新たなスライダー20を収容ラック10に取付けることができる。従って、スライダー20が傷付いた場合の交換作業を容易に行うことができる。また、各スライダー20を前端支持部材60及び後端支持部材70によって収容ラック10に取付けることができるので、各スライダー20を取付ける構造が簡単であり、製造コストを低減する上で極めて有利である。
また、前端支持部材60は各スライダー20の前端の第1切欠部21cに前方、下方及び上方から係合可能であり、後端支持部材70は各スライダー20の後端の第2切欠部21dに後方、下方及び上方から係合可能である。これにより、各スライダー20の前端及び後端は各支持部材60,70によって上方への移動を規制され、各スライダー20が収容ラック10に確実に取付けられる。また、後端支持部材70が収容ラック10に着脱可能に取付けられていることから、後端支持部材70を収容ラック10から取外すと、各スライダー20が後方に移動可能となる。即ち、各スライダー20を収容ラック10から容易に取外すことができる。
また、収容ラック10を、収容ラック10の側面を形成する一対の側面板11と、各側面板11の後端に固定され、収容ラックの背面を形成する背面板13と、各側面板11の前端に固定されるとともに、各回転バケット30が取付けられ、収容ラック10の前面を形成する前面パネル12と、背面板13及び前面パネル12に固定され、各側面板11の間を幅方向に仕切って複数の商品通路10aを形成する複数の仕切板14とから構成したので、収容ラック10を構成する各側面板11、背面板13及び各仕切板14を平板状に形成することができ、収容ラック10の製造コストを低減する上で極めて有利である。また、各側面板11、前面パネル12、背面板13及び各仕切板14をプレス成形された圧延鋼板によって形成したので、収容ラック10の製造コストを低減する上で有利である。
また、左端の回転バケット30と左側の側面板11との間には第1閉鎖部材91が設けられるとともに、右端の回転バケット30と右側の側面板11との間には第2閉鎖部材92が設けられ、また、各回転バケット30の間にはそれぞれ第3閉鎖部材93が設けられ、第3閉鎖部材93は第1閉鎖部材91と第2閉鎖部材92とを連結することにより形成されているので、部品点数を削減することができ、製造コストの低減を図る上で極めて有利である。
また、第1閉鎖部材91にはネジ孔91aが設けられるとともに、第2閉鎖部材92には取付孔92aが設けられ、取付孔92aを挿通してネジ孔91aに螺合するボルト91bによって第1閉鎖部材91が第2閉鎖部材92に連結されているので、第1閉鎖部材91と第2閉鎖部材92との連結を容易に行うことができ、製造コストの低減を図る上で有利である。
さらに、第1閉鎖部材91をネジ孔91aに螺合する締結部材によって左側の側面板11に取付けるとともに、第2閉鎖部材92を取付孔92aに挿通する締結部材によって右側の側面板11に取付けるようにしたので、各閉鎖部材92を各側面板11に容易に取付けることができ、製造コストの低減を図る上で有利である。
また、スライダー20を、商品通路10a内に収容されたボトル商品Aの底面に接触する合成樹脂製のスライダー21と、スライダー本体21よりも剛性の高い圧延鋼板から成り、スライダー本体21の下面に沿うように設けられた補強部材とから構成したので、一般に金属に比べて摩擦抵抗の小さい合成樹脂材料によってスライダー20とボトル商品Aとの摩擦抵抗を低減することができ、しかもスライダー20の強度を確保することができる。さらに、金属材料から成るスライダーを用いる場合と比較し、収容ラック10の軽量化を図ることができる。
また、各側面板11の後端側に互いに上下方向に間隔をおいて配置された複数の第2取付孔11dをそれぞれ設け、後端支持部材70の両端が各側面板11の第2取付孔11dに挿入されることにより、後端支持部材70が収容ラック10に着脱可能に取付けられることから、後端支持部材70の両端を他の第2取付孔11dに挿入することにより、各スライダー20の傾斜角度を調整することができる。即ち、簡単な構成によって各スライダー20の傾斜角度を調整することができる。
また、回転バケット30の上端側に設けられた差込孔32dには補強部材32eが挿入され、補強部材32eは差込孔32dに回転バケット30の回転方向に係合するとともに、補強部材32eの取付孔32fには駆動機構35の駆動シャフト35bが回転方向に係合しているので、合成樹脂材料から成る取付孔32cの破損を防止することができ、耐久性の向上を図る上で有利である。
尚、本実施形態では、各スライダー20の各切欠部21c,21dを前後方向に延びるように形成したものを示したが、各切欠部21c,21dを上下方向に延びるように形成することも可能である。この場合、後端支持部材70を収容ラック10から取外すことなく、各スライダー20の各切欠部21c,21dを各支持部材60,70に着脱自在に係合させることができる。また、各切欠部21c,21dと各支持部材60,70とは上下方向及び前後方向に係合する。
また、本実施形態では、各スライダー20の前端が前端支持部材60に係合するようにしたものを示したが、前面パネル12の商品受け12cを各スライダー20の前端に下方及び前方から係合するように形成することも可能である。この場合、商品受け12cが請求項に記載した前端支持部材に相当することから、前端支持部材60が不要となり、部品点数を削減することによる製造コストの低減を図ることができる。
尚、本実施形態では、当接部材40がスライダー20に前後方向に移動可能に係合するとともに、当接部材40が付勢部材によって前方に向かって付勢され、当接部材40によってスライダー20上の各ボトル商品Aが前方に向かって付勢されるようにしたものを示したが、スライダー20は後端から前端に向かって下方に傾斜しており、各ボトル商品Aは自重によってスライダー20上を前方に向かって移動するので、当接部材40及び付勢部材を設けないことも可能である。
1…自動販売機本体、2…前面扉、2a…ガラス板、10…収容ラック、10a…商品通路、11…側面板、11c…第1取付孔、11d…第2取付孔、11e…レール、12…前面パネル、12b…取付板、12c…商品受け、12e…矩形孔、12f…ネジ孔、12g…丸孔、12h…凹状部、13…背面板、14…仕切板、20…スライダー、21…スライダー本体、21c…第1切欠部、21d…第2切欠部、21e…係止爪、22…補強部材、22a…孔、30…回転バケット、31…載置部、31a…ボス、32…筒状部、32a…開口部、32b…ボス、32c…取付孔、32d…差込孔、32e…補強部材、32f…取付孔、35…駆動機構、35a…ボルト、35b…駆動シャフト、40…当接部材、60…前端支持部材、70…後端支持部材、91…第1閉鎖部材、91a…ネジ孔、91b…ボルト、92…第2閉鎖部材、92a…取付孔、93…第3閉鎖部材、A…ボトル商品。
Claims (9)
- 前面を開口した自動販売機本体と、自動販売機本体に装着された収容ラックと、収容ラックに設けられ、複数のボトル商品を前後方向に並ぶように起立状態で収容可能な複数の商品通路と、各商品通路に前後方向に延びるようにそれぞれ設けられ、商品通路内に収容された各ボトル商品を前方に向かって移動可能に支持する複数のスライダーと、各商品通路の前方にそれぞれ配置されるように収容ラックに設けられるとともに、互いに幅方向に並ぶように配置され、周方向の一部に開口部を有する略筒状に形成された複数の回転バケットとを備え、回転バケットを開口部が後方を向く回転方向所定位置に配置すると、スライダー上の各ボトル商品のうち最前のボトル商品が回転バケット内に移動し、回転バケットを開口部が前方を向く他の回転方向所定位置まで回転させると、回転バケット内のボトル商品が前方に搬出されるボトル商品の自動販売機において、
前記収容ラックの前端側に設けられ、各スライダーの前端に下方及び前方から係合する前端支持部材と、
収容ラックの後端側に設けられ、各スライダーの後端に下方及び後方から係合する後端支持部材とを備え、
各スライダーを前端支持部材及び後端支持部材によって収容ラックに取付けるように構成した
ことを特徴とするボトル商品の自動販売機。 - 前記前端支持部材を、各スライダーの前端の上方への移動を規制可能に形成し、
後端支持部材を、各スライダーの後端の上方への移動を規制可能に形成するとともに、収容ラックに着脱可能に取付けた
ことを特徴とする請求項1記載のボトル商品の自動販売機。 - 前記収容ラックを、収容ラックの側面を形成する一対の側面板と、各側面板の後端に固定され、収容ラックの背面を形成する背面板と、各側面板の前端に固定されるとともに、各回転バケットが取付けられ、収容ラックの前面を形成する前面パネルと、背面板及び前面パネルに固定され、各側面板の間を幅方向に仕切って前記各商品通路を形成する複数の仕切板とから構成した
ことを特徴とする請求項1または2記載のボトル商品の自動販売機。 - 前記各回転バケットのうち幅方向一端の回転バケットと一方の側面板との間に設けられた第1閉鎖部材と
各回転バケットのうち幅方向他端の回転バケットと他方の側面板との間に設けられた第2閉鎖部材と、
第1閉鎖部材と第2閉鎖部材とを連結することにより形成され、各回転バケットの間に設けられた第3閉鎖部材とを備えた
ことを特徴とする請求項3記載のボトル商品の自動販売機。 - 前記第1閉鎖部材にネジ孔を設けるとともに、第2閉鎖部材に取付孔を設け、取付孔を挿通してネジ孔に螺合する締結部材によって第1閉鎖部材と第2閉鎖部材とを連結するように構成した
ことを特徴とする請求項4記載のボトル商品の自動販売機。 - 前記第1閉鎖部材をそのネジ孔に螺合する締結部材によって側面板に取付けるとともに、第2閉鎖部材をその取付孔を挿通する締結部材によって側面板に取付けるように構成した
ことを特徴とする請求項5記載のボトル商品の自動販売機。 - 前記各スライダーを、商品通路内に収容されたボトル商品の底面に接触する合成樹脂製のスライダー本体と、スライダー本体よりも剛性の高い材料から成り、スライダー本体の下面に沿うように設けられた補強部材とから構成した
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6記載のボトル商品の自動販売機。 - 前記各側面板の後端側に互いに上下方向に間隔をおいて配置された複数の取付孔をそれぞれ設け、
後端支持部材の両端が各側面板の取付孔に挿入されることにより、後端支持部材が収容ラックに着脱可能に取付けられるように構成した
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6または7記載のボトル商品の自動販売機。 - 前記各回転バケットの上端側に取付可能な補強部材を備え、
補強部材と回転バケットとが回転方向に係合するとともに、駆動機構の駆動シャフトが補強部材に回転方向に係合するように構成した
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7または8記載のボトル商品の自動販売機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006119328A JP2007293505A (ja) | 2006-04-24 | 2006-04-24 | ボトル商品の自動販売機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006119328A JP2007293505A (ja) | 2006-04-24 | 2006-04-24 | ボトル商品の自動販売機 |
Publications (1)
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JP2007293505A true JP2007293505A (ja) | 2007-11-08 |
Family
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Family Applications (1)
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JP2006119328A Pending JP2007293505A (ja) | 2006-04-24 | 2006-04-24 | ボトル商品の自動販売機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007293505A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013180138A1 (ja) * | 2012-05-30 | 2013-12-05 | 富士電機株式会社 | 商品収納装置 |
-
2006
- 2006-04-24 JP JP2006119328A patent/JP2007293505A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2013180138A1 (ja) * | 2012-05-30 | 2013-12-05 | 富士電機株式会社 | 商品収納装置 |
US9418502B2 (en) | 2012-05-30 | 2016-08-16 | Fuji Electric Co., Ltd. | Commodity storage device |
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