JP2007293196A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】給紙カセット13には、手差しトレイ23にセットされた用紙が差し込まれる差し込み窓51が形成されている。給紙カセット13には、長手部材のシャッタ52が回動自在に両端で保持されている。シャッタ52は、両端部にレバーを有する。このレバーは、揺動部60からの外力を受けてシャッタ52を回動させるためのものである。揺動部60からレバーを介して外力ないしは回転力がシャッタ52に入力されないときはシャッタ52がその自重により差し込み窓51をふさぐように、シャッタ52の重心が設定されている。そして、揺動部60からレバーに外力が働くと、シャッタ52はその外力により回転して、差し込み窓51を開放する。
【選択図】図6
Description
この特許文献1には、手差し給紙部に記録媒体を手差しするための開口部と、開口部を開閉するためのマルチカバーと、手差し給紙する際に開放され、手差しされる記録媒体を載置するためのマルチトレイと、を備えた構成が開示されている。そして、この構成は、マルチトレイをユーザが開くと、これに連動してマルチカバーが開口部を開放する位置に移動するものである。
また別の目的は、構成を簡略化しつつ使い勝手の向上を図ることが可能な画像形成装置を提供することにある。
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。
図1に示す画像形成装置10は、本体10a内に4つの色のプロセスカートリッジ(画像形成ユニット、ドラムカートリッジ)11a,11b,11c,11dを縦方向に順に配列した所謂タンデム型である。また、プロセスカートリッジ11a〜11dの各々の対応した箇所に、用紙Pが略垂直下方から上方に搬送される搬送路12が配置されている。そして、最下段(最上流)のプロセスカートリッジ11aの更に下方(上流側)には、搬送路12を搬送されてトナー像が順に転写される用紙Pを収容するための給紙カセット13が配設されている。なお、給紙カセット13に収容される用紙Pの大きさに起因して給紙カセット13の一部が本体10aの奥側(リヤ側、イン側)に突出しているのであり、用紙Pが小さいサイズであれば、本体10aから突出しない。
図2に示すように、画像形成装置10の本体10aには、下端に設けた回動支点Jを中心に回動可能な手差しトレイ23が配設されている。すなわち、この手差しトレイ23は、手前側(フロント側、アウト側)に開閉可能に構成されている。この手差しトレイ23を開放する方向に回転させると、後述する差し込み窓(給紙口)51(図6参照)に所望の用紙Pをセットすることができる。このように、画像形成装置10は、給紙カセット13に収容されている用紙P以外の用紙Pを手差しトレイ23から給紙できるように構成されている。
図3に示すように、画像形成装置10の本体10aには、下端に設けた回動支点Jを中心に回動可能なフロントカバー25が配設されている。このフロントカバー25は、閉じた状態では本体10aと共に外部カバーとして機能する。すなわち、フロントカバー25は、給紙カセット13よりも上側でかつ画像形成装置10の手前側の側壁部を構成する。
図4に示すように、給紙カセット13を本体10aから手前側に引き出し可能なように収容するカセット収容部26が形成されている。付言すると、手差しトレイ23及びフロントカバー25を閉じた状態でカセット収容部26に対して給紙カセット13を引き出したり挿入したりすることができる。
そして、手差しトレイ23用の用紙Pがセットされる差し込み窓51(図6参照)が給紙カセット13に設けられている。また、手差しトレイ23の用紙Pを搬送するための上述した複数の搬送ローラ24の一部が給紙カセット13に設けられている。付言すると、給紙カセット13には、差し込み窓51にセットされた用紙Pが搬送路12へと送出される送出路の一部が設けられている。
図5に示すように、手差しトレイ23とフロントカバー25とは、回動支点Jで連結されている。すなわち、手差しトレイ23の回動支点Jは、フロントカバー25の回動支点Jと同じであり、同軸である。また、回動支点Jは、本体10aの右側(図5における紙面の遠位側)と左側(図5における紙面の近位側)の各々に設けられている。
手差しトレイ23とフロントカバー25の開閉の関係について更に説明すると、フロントカバー25を開閉する操作と手差しトレイ23を開閉する操作とを別個独立して行うことができる。また、手差しトレイ23をフロントカバー25と共に開閉することができる。フロントカバー25と手差しトレイ23の開閉に伴う作用については、後述する。
図6に示すように、給紙カセット13には、手差しトレイ23にセットされた用紙P(図2参照)が差し込まれる差し込み窓51が形成されている。また、給紙カセット13には、長手部材のシャッタ52が回動自在に両端で保持されている。
このシャッタ52は、両端部にレバー53(図7参照)を有する。このレバー53は、揺動部(リンク部)60からの外力を受けてシャッタ52を回動させるためのものである。更に説明すると、揺動部60からレバー53(図7参照)を介して外力ないしは回転力がシャッタ52に入力されないときはシャッタ52がその自重により差し込み窓51をふさぐように、シャッタ52の重心が設定されている。そして、揺動部60からレバー53に外力が働くと、シャッタ52はその外力により回転して、差し込み窓51を開放する。
画像形成装置10(図4参照)は、手差しトレイ23とフロントカバー25の開閉操作に連動してシャッタ52が回転するためのリンク機構100を備えている。図7に示すように、このリンク機構100は、アーム部30の斜面部34と、手差しトレイ23の長穴部42(図5参照)と、シャッタ52のレバー53と、揺動部60と、からなる。
この揺動部60の詳細は後述するが、揺動部60は、スライド部材(第1の部材、第1の開閉手段)61及び押し下げ部材(第2の部材、第2の開閉手段)62を備えている。揺動部60は、アーム部30の姿勢の変化をレバー53に伝達するためのものである。付言すると、揺動部60のスライド部材61は、斜面部34に対して接離可能であり、また、揺動部60の押し下げ部材62は、レバー53に対して接離可能である。なお、アーム部30の軸支部32は、フロントカバー25における支持軸Kで回動自在に支持されている。
図8に示すように、揺動部60は、上述したスライド部材61及び押し下げ部材62のほかに、第1の規制手段の一部を構成する組み込みねじりコイルバネ63及び第2の規制手段としての取付けねじりコイルバネ64を構成部品として備えている。なお、スライド部材61と押し下げ部材62とは、互いに相対回動可能に同軸で連結される。
また、スライド部材61は、組み込みねじりコイルバネ63の一端部63aが引っ掛けられると共に取付けねじりコイルバネ64の一端部64aが引っ掛けられる壁部61dを有する。また、スライド部材61は、壁部61dに一端部63a,64aが引っ掛けられた組み込みねじりコイルバネ63及び取付けねじりコイルバネ64の姿勢を保持するための突起部61eを有する。
図9に示すように、上述した各構成部品で構成された揺動部60において、組み込みねじりコイルバネ63は、スライド部材61の当接端部61aと押し下げ部材62の押圧端部62aとが互いに近接する方向の回転力を付与する。そして、そのような回転力の付与により、スライド部材61の切欠部61cが押し下げ部材62の規制部62cを押圧する。このため、スライド部材61と押し下げ部材62との間の相互の位置決めがなされる。更に説明すると、スライド部材61と押し下げ部材62とが互いに成す内角αが一定に保持される(α=α1)。以下、この状態を通常姿勢という。なお、図9では、通常姿勢の揺動部60を実線で示している。なお、第2の規制手段としては、スライド部材61の切欠部61c、押し下げ部材62の規制部62c及び組み込みねじりコイルバネ63で構成されている。
この拡角姿勢のときには、組み込みねじりコイルバネ63がねじられてバネ力が組み込みねじりコイルバネ63に蓄積される。そのため、押し下げ部材62への外力F1が働かなくなったときには、組み込みねじりコイルバネ63の付勢力により、通常姿勢に戻る。
このように回転すると、他端部64bがフロントカバー25側に取り付けられている取付けねじりコイルバネ64がねじられて、今度は取付けねじりコイルバネ64にバネ力が蓄積される。そのため、押し下げ部材62への外力F0が働かなくなったときには、取付けねじりコイルバネ64の付勢力により、通常姿勢に戻る。なお、揺動部60が通常姿勢の場合において、スライド部材61に対して、押し下げ部材62の押圧端部62aがスライド部材61の当接端部61aに近接する方向に外力が付与された場合には、図9の一点鎖線の位置から実線の位置へ通常姿勢のままで回転する。
図10−1及び図10−2は、手差しトレイ23の開操作に伴うリンク機構100の動きを説明するための図である。なお、リンク機構100の時経列的な動きを図10−1の(a)、(b)及び図10−2の(c)に順に示している。以下、図10−1及び図10−2を単に図10と言うことがある。
また、手差しトレイ23の回転に伴い、揺動部60は通常姿勢を保持しながら回動軸Lを中心に回転して、次のように作用する。すなわち、スライド部材61の当接端部61aが、手差しトレイ23の斜面部34に沿ってスライドする。また、押し下げ部材62の押圧端部62aが、シャッタ52のレバー53に当接した後にレバー53を押し下げていく。これにより、シャッタ52は回転して差し込み窓51を開放していく。このように、手差しトレイ23の開操作がなされると、アーム部30の姿勢が変わり、これに伴って揺動部60の姿勢も変わり、揺動部60の姿勢が変わることに連動してレバー53が押し下げられていき、シャッタ52が差し込み窓51を開放していく。
なお、フロントカバー25が閉位置の状態に、手差しトレイ23を閉操作する場合の作用は、上述した手差しトレイ23を開操作する場合の作用と同じである。すなわち、図10の(c)、(b)及び(a)の順に変化していく。したがって、手差しトレイ23を閉操作する場合の説明を省略する。
図11に示すように、手差しトレイ23が開位置の状態でも、押し下げ部材62の押圧端部62aは、レバー53を下方に押圧している。このため、ユーザが手差しトレイ23を閉操作するまで、シャッタ52は、差し込み窓51を全開にし続ける。なお、当接端部61aは、斜面部34から離間しており、当接端部61aが斜面部34を押圧しない。このため、揺動部60による手差しトレイ23への不必要な付勢力が加わらないようになっている。
すなわち、フロントカバー25の開操作により、スライド部材61の当接端部61aは、アーム部30の斜面部34に当接する。また、回動軸Lが給紙カセット13のレバー53から離間するのに伴い、押圧端部62aは、レバー53に対する押し下げを緩和する方向に移動する。このため、シャッタ52は差し込み窓51をふさぐ方向に回転していく。なお、揺動部60は、通常姿勢を保持している。
更に説明すると、押し下げ部材62は、回動軸Lの近傍位置で給紙カセット13の上端部(部材の縁部)13aと当接している。ここで、給紙カセット13の上端部13aに関して説明すると、上端部13aは、差し込み窓51よりも上側に位置している。そして、上端部13aは、フロントカバー25との境界部でもある。そして、上端部13aとフロントカバー25の隙間は、ユーザから見える領域である。したがって、上端部13aをフロントカバー25と離間させればさせるほど製品品質の低下を招くとも言える。このように、上端部13aは、フロントカバー25になるべく近接させるのが外観上好ましい。
具体的に説明すると、回動軸Lは、給紙カセット13の外側に位置し、給紙カセット13から次第に離間していく。押し下げ部材62も同様に給紙カセット13から離間する方向に移動するが、上端部13aにつかえてそのままの状態では、給紙カセット13の外側に移動することができない。したがって、揺動部60は、押し下げ部材62が給紙カセット13の上端部13aとフロントカバー25との間の隙間を通過できるように姿勢を変えることになる。すなわち、押し下げ部材62をスライド部材61に対して揺動部60の移動方向後方に展開していく。具体的には、給紙カセット13の上端部13aは、フロントカバー25の開操作に伴い、押し下げ部材62に対して内角α(図9参照)が拡大(α=α1+Δα)する方向に外力F1(図9参照)を働かせる。
手差しトレイ23及びフロントカバー25が開位置の状態からユーザがフロントカバー25を開操作する場合には、揺動部60の押し下げ部材62が給紙カセット13の上端部13aと当接するまでの動きは、上述した図12と同じであるので、その説明を省略する。
また、フロントカバー25と給紙カセット13との隙間を大きくしなくても、シャッタ52の開閉動作を主に行う揺動部60の機能を確保することができるので、製品品質を向上させることができる。
さらには、手差しトレイ23とフロントカバー25の回動支点Jを同軸に構成することができるので、画像形成装置10の本体10aの構成を簡略化することができる。
また、シャッタ52を装置の手前側(装置前面)に設け、開放時は装置の手前側から突出するように設けたので、シャッタ52を装置の手前側から凹入して設けた場合と比べ、省スペースにできる。また、シャッタ52が差し込み窓51を覆うように配置され、クリップ等の異物が落下して差し込み窓51から混入するのを防止できる。
Claims (11)
- 用紙に画像を形成する画像形成装置であって、
装置本体に供給する用紙が挿入される給紙口と、
前記給紙口を開閉するように動くシャッタと、
前記装置本体に開閉可能に設けられたカバーと、
前記装置本体に対して前記カバーの外側で開閉可能に配設され、前記給紙口に挿入される用紙を保持するトレイと、
を含み、前記シャッタは、前記カバー及び前記トレイの動きに連動して開閉することを特徴とする画像形成装置。 - 前記シャッタは、当該シャッタが開放すると前記装置本体から突出する部分を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記カバー及び前記トレイの動きに連動して前記シャッタを動かすリンク部を更に含み、当該リンク部は、当該トレイの開閉に連動して前記給紙口が開閉すると共に当該カバーの開放に連動して当該給紙口が閉じるように当該シャッタを動かすことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記リンク部は、前記カバーに支承され、
前記シャッタは、前記リンク部と非係合のときに前記給紙口を閉じる姿勢を保持し、かつ、当該リンク部との係合により当該給紙口を開ける姿勢に移行することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記リンク部は、前記カバーの開閉の際に、前記給紙口を備える部材の縁部を乗り越えるように変位することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 用紙を収容する給紙カセットを引き出し可能に装着される画像形成装置であって、
装置本体に対して前記給紙カセットの引き出し方向に回転すると当該装置本体の内部を露出するカバーと、
前記給紙カセットに形成され、手差しの用紙が挿入される給紙口と、
前記カバーに重ねて前記装置本体に設けられ、前記給紙口に挿入される用紙を保持する開閉可能なトレイと、
前記給紙口を開閉するシャッタと、
前記トレイの開閉に連動して前記シャッタを開閉する第1の開閉手段と、
前記カバーの開放に連動して前記シャッタを閉じる第2の開閉手段と、
を含む画像形成装置。 - 前記カバー及び前記トレイは、前記装置本体に同一の回転軸で取り付けられていることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
- 前記シャッタは、前記給紙カセットに支承されていることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
- 前記第1の開閉手段をリンク部で構成し、当該リンク部の一部は、前記第2の開閉手段を構成するものであり、
前記リンク部は、前記トレイに係合する第1の部材と、回動可能に当該第1の部材と連結され、前記シャッタの開閉を行うための第2の部材と、当該第1の部材と前記カバーとの位置関係を規制する第1の規制手段と、当該第1の部材と当該第2の部材との位置関係を規制する第2の規制手段と、を備えることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。 - 前記第1の部材と前記第2の部材とが連結する回動軸は、前記カバーの開放に伴って前記給紙カセットの外側に移動することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
- 前記第2の規制手段は、前記第1の部材と前記第2の部材との交差角度が所定値よりも小さくならないように規制し、かつ、当該交差角度が小さくなる方向に当該第1の部材及び当該第2の部材を付勢することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
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