JP2007293125A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用する周波数帯における不要共振の発生を抑制することができると共に、カメラボディを薄型化することができるレンズ駆動部を備えた撮像装置を提供する。
【解決手段】レンズ駆動部1において、弾性体からなる直線状のワイヤ14a〜14dは光軸4bに平行に、かつ14aと14dの組と14bと14cの組がそれぞれ光軸4bに対して対称となるようにレンズホルダ13に固定されている。また、コイル20とコイル21とは光軸4bに対して対称となるように配置されている。コイル20,21に電流を供給することにより駆動力を発生することができ、レンズホルダ13を平面移動することができる。
【選択図】図4

Description

カメラ等の撮像装置に関し、特に、屈曲光学系と防振機構とを備える撮像装置に関する。
近年カメラの高機能化が進んでおり、いわゆる手ぶれを防止する防振機構を搭載したカメラが多く見られる。カメラの手ぶれ防止機構としては、振動ジャイロの信号を利用して光学系を制御することにより、像のずれを制御する防振装置が多く用いられている(例えば、特許文献1参照)。上記従来の手ぶれ防止装置と類似の技術として、光ディスクドライブ等における対物レンズ駆動装置がある。このような対物レンズ駆動装置には、対物レンズが配設された可動部が固定部に対して4本のワイヤによって懸架され、可動部に複数のコイルが設けられ、固定部に磁気回路が形成されたものがある。この構成において、上記ワイヤを給電線として用いてコイルに給電し、磁気回路との相互作用によって2自由度の運動を可能にする。
例えば、特許文献2は、手ぶれ防止のために駆動される光学系(以下、補正光学系という)をワイヤによって懸架することを開示している。具体的には、特許文献2は、撮影光学系の光軸方向に延びる少なくとも3本の長さの等しい弾性体によって補正光学系を支持する防振装置を開示する。また、特許文献3は、撮像素子基板状に設けられた弾性部材により補正光学系を懸架することを開示している。
特開昭60−143330号公報 特開平02−66536号公報 特開平2002−207148号公報
しかしながら、補正光学系が複数の弾性体によって保持された機構をカメラの防振手段として用いるためには、以下の条件を同時に満たすことが望ましいが、上記従来の防振手段はこられの条件を同時に満たすことはできなかった。
1.カメラやレンズ体のボディ形状に適合していること
2.使用する周波数帯において発生する不要共振が小さいこと
例えば、上記特許文献2記載の防振装置を用いると、防振装置を安価で小型にすることはできるが、補正光学系を駆動した際に補正光学系が光軸方向に大きく変位することを防止するために弾性部材を適当な長さに設定する必要がある。また、光軸に対して略90度の角度をなすようにコイルを2つ設けているが、この構成はカメラの薄型化には必ずしも適していない。このため、薄型カメラには適合しない。
また、上部特許文献3記載の防振装置を用いた場合にも同様に、上述の特許文献2における課題が発生する。
本発明の目的は、使用する周波数帯における不要共振の発生を抑制することができると共に、撮像装置のボディを薄型化することができる防振機構を備えた撮像装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る撮像装置は、補正レンズを含み被写体像を形成する撮影光学系と、長辺部及び短辺部を備え前記補正レンズを保持する保持枠と、前記補正レンズを前記撮影光学系の光軸に垂直な平面内で移動可能に前記保持枠を支持する2つを1組とした少なくとも2組の弾性体と、前記保持枠に配置され、前記補正レンズを前記平面内で移動可能に駆動するための複数の駆動部とを備え、前記弾性体は、それぞれの組において前記光軸に対し平行かつ対称に配置され、前記複数の駆動部のうち2つは前記保持枠の短辺方向に駆動力を発生させ、前記光軸に対し対称に対に配置されることを特徴とする。
本発明の撮像装置によれば、光軸周りの回転モーメントを発生することなく補正レンズを平面移動することができ、駆動部の不要共振の発生を抑制することができる。また、不要共振の共振周波数を使用周波数帯域より上げて、使用周波数帯域における不要共振の発生を抑制することができる。さらに、撮像装置の厚さ方向のスペースを低減することができるので、撮像装置の薄型化が可能である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
まず、本発明の第1の実施の形態について図1〜図6を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係るレンズ駆動部1を備える撮像装置100の概略構造を示す厚み方向に沿う断面図である。
撮像装置100は、例えばデジタルカメラであり、図1に示すように、レンズ駆動部1、撮像素子6、メモリ7、手ぶれを検出する手ぶれ検出センサ8、電源10、及びレリーズ釦11を備える。レンズ駆動部1は、撮影光学系2、レンズ駆動機構3、レンズ鏡筒5、及びレンズ駆動制御部9を備える。撮影光学系2は、被写体像を結像するためのレンズユニットであり、補正光学系12を備える。補正光学系12は、例えば対物レンズである。また、補正光学系12はレンズ駆動機構3にも含まれる。
撮像装置100は、撮影光学系2と不図示のピント調整手段とを用いて、被写体像を撮像素子6近傍に結像させる。また、ユーザによるレリーズ釦11の操作と同期させて撮像素子6から被写体像の情報を得て、メモリ7に像情報を記録する。
図1に示すように、撮影光学系2は、撮像装置100内で略90度光軸を偏向させる偏向部材2aを含んでおり、いわゆる屈曲光学系を形成している。図1においては、偏向部材2aによって偏向される前の入射光の光軸が4aで、偏向部材2aによって偏向された後の光軸が4bで示されている。屈曲光学系を用いたカメラでは、偏向する前の光軸(光軸4a)方向の寸法、つまり、カメラの厚み寸法の制約が大きい。本実施の形態に係るレンズ駆動部1は、このような1方向の寸法制約が大きいカメラ等において特に有効である。
撮像装置100において、レンズ駆動機構3、手ぶれ検出センサ8、レンズ駆動制御部9、及び補正光学系12は、手ぶれ補正手段として機能し、手ぶれ補正を行う。具体的には、補正光学系12は、光軸4bに垂直な平面内において平面移動を行うことにより、撮像素子6上に結像される像を大きく劣化させること無く動かすことができる。レンズ駆動機構3は、補正光学系12を適切に駆動することができる。手ぶれ検出センサ8は、例えば角速度センサであり、撮像装置100の振れを検出する。レンズ駆動制御部9は、手ぶれ検出センサ8の検出結果に応じてレンズ駆動機構3を制御し、補正光学系12を駆動する。即ち、撮像装置100において露光中等に、手ぶれが発生した場合は、手ぶれ検出センサ8の出力信号に基づいてレンズ駆動制御手段9がレンズ駆動機構3を駆動制御して補正光学系12を移動させる。これにより、撮像素子6上に結像する像のぶれを軽減させて、像のぶれを補正し、手ぶれによる画像の劣化を抑制することができる。
次いで、撮像装置100の電気的構成について説明する。図2は、撮像装置100の電気的構成を示すブロック図である。
撮像装置100は、撮像系、画像処理系、記録再生系、及び制御系を有する。撮像装置100は、撮像系として、撮影光学系2 、撮像素子6を備え、画像処理系として、A/D変換器30、及び画像処理回路31を備える。また、撮像装置100は、記録再生系として、記録処理回路33、メモリ7、及び表示装置32を備え、制御系として、カメラシステム制御回路34、AFセンサ35、AEセンサ36、手ぶれ検出センサ8、レンズ駆動制御部9、操作検出回路38、及びレンズシステム制御回路39を備える。
撮像系は光学処理系であり、撮像系において、撮影光学系2は、被写体からの光を撮像素子6の撮像面に結像する。また、撮像系においては、AEセンサ36の出力信号に基づいて図示しない絞り等を用いて適切な光量の物体光を撮像素子6に露光する。画像処理回路31は、A/D変換器30を介して撮像素子6の出力する画像信号を処理する信号処理回路であり、ホワイトバランス回路、ガンマ補正回路、補間演算による高解像度化を行う補間演算回路等を有する。撮像素子6は、その画素数の画像信号を出力する。記録処理回路33は、メモリ7への画像信号の出力を行うと共に、表示装置32に出力する出力情報を生成して保存する。また、記録処理回路33 は、予め設定された方法を用いて画像や動画の圧縮を行う。
制御系において、操作検出回路38は、レリーズ釦11の操作を検出する。AFセンサ35は、撮像装置100のピント状態を検出する。AEセンサ36は、被写体の輝度を検出する。手ぶれ検出センサ8は、上述のように手ぶれを検出する。レンズシステム制御回路39は、カメラシステム制御回路34の出力信号に応じて適切に撮影光学系2のレンズを制御する。カメラシステム制御回路34は、撮像装置100全体を制御する。また、カメラシステム制御回路34は、撮像の際のタイミング信号などを生成して出力する。
制御系は、外部操作に応動して撮像系、画像処理系、記録再生系をそれぞれ制御する。例えば、操作検出回路38がレリーズ釦11の押下を検出すると、カメラシステム制御回路34が、撮像素子6の起動、画像処理回路31の動作、記録処理回路33の圧縮処理等を制御する。また、表示装置32を制御して図示しない表示部を光学ファインダとして使用したり、種々の情報表示を行う。
また、カメラシステム制御回路35には、AFセンサ35やAEセンサ36からの信号に応じてレンズシステム制御回路39や図示しない絞り等を適切に制御する。さらにカメラシステム制御回路34は、手ぶれ補正を行うモードにおいて、手ぶれ検出センサ8の出力信号に基づいて上述の手ぶれ補正手段を制御して手ぶれ補正を行う。
次いで、レンズ駆動部1について図3,4を参照して詳細に説明する。図3は、レンズ駆動部1の構成を示すレンズ駆動部1の厚み方向(撮像装置100の厚み方向)に沿う断面図である。図4は、レンズ駆動機構3の構成を示す図であり、図4(a)はレンズ駆動機構3の斜視図であり、図4(b)はレンズ駆動機構3の光軸4bを含む平面に沿う部分断面図であり、図4(c)〜(e)はレンズ駆動装機構3の部分拡大図である。
図3に示すように、レンズ駆動部1において、補正光学系12は、その周縁部がレンズホルダ13に保持されている。レンズ鏡筒5の内面には、撮像装置100の右側(図3において紙面奥側)に略コの字型の固定部15が、撮像装置100の左側(図3において紙面手前側)に略コの字型の固定部16が夫々取り付けられている。固定部15,16は、レンズ鏡筒5において、光軸4b方向に同じ高さに配置されており、偏向部材2aの下方に配置されている。また、レンズ鏡筒5の内面には、固定部15,16の下方に長方形板状の固定部17が取り付けられている。レンズホルダ13は、固定部17に配設された保持部14によってレンズ鏡筒5内に保持されている。また、固定部15,16には、一対のマグネット18a,18b及び一対のマグネット19a,19bが夫々配設されており、レンズホルダ13には、コイル20,21が右側端部及び左側端部に夫々配設されている。
レンズ駆動部1において、補正光学系12、レンズホルダ13、保持部14、固定部15〜17、マグネット18a,18b,19a,19b、及びコイル20,21がレンズ駆動機構3を構成する。
次いで、図4(a)〜(e)を参照してレンズ駆動機構3の構造を具体的に説明する。
ここで、図4(a)〜(e)に示すように、以下の説明を容易にするために光軸4b方向をZ軸とした左手系をなす座標系を設定する。即ち、この座標系において、X軸は撮像装置100の左右方向(幅方向)を示し、Y軸は撮像装置100において前後方向(厚み方向)を示す。
図4(a),(b)に示すように、レンズホルダ13は、水平な長方形平面を有する板状体である。レンズホルダ13にはその重心を中心とした光軸4b方向に開口する貫通孔13aが形成されており、この貫通孔13aには補正光学系12がその光軸とレンズホルダ13の重心が一致するように取り付けられている。
固定部15は、X−Y平面、即ち光軸4bに直交する平面に対して平行になうように形成された矩形板状の上部15a及び下部15bと、上部15a及び下部15bをそれらの右側端部において接続する矩形板状の側部15cとから構成された略コの字型の部材である。固定部16は、固定部15と同一形状であり、X−Y平面、即ち光軸4bに直交する平面に対して平行になるように形成された矩形板状の上部16a及び下部16bと、上部16a及び下部16bをそれらの左側端部において接続する矩形板状の側部16cとから構成された略コの字型の部材である。固定部15,16は、後述するようにマグネット18a,18b及びマグネット19a,19bの磁気ヨークとして機能するように磁性材料から形成されている。
固定部15,16は、上部15a,16a及び下部15b,16bが夫々互いに同一のX−Y平面に配置されるように、側部15cの右側面がレンズ鏡筒5の右側内面に、側部16cの左側面がレンズ鏡筒5の左側内面に固定されている。
固定部17は、長方形の水平平面を有する板状体であり、固定部17にはその重心を中心とした光軸4b方向に開口する貫通孔17aが形成されている。貫通孔17aは、撮影光学系2を通る光を遮ることがない大きさに形成されている。固定部17は、長辺方向がX軸方向を向くように、且つX−Y平面と平行になるようにレンズ鏡筒5内に取り付けられている。また、固定部17は、光軸4bがその重心を通るように配置されている。
保持部14は、4本の弾性体からなる直線状のワイヤ14a,14b,14c,14dを備える。ワイヤ14a,14b,14c,14dは、同一又は略同一の長さ、太さ(直径)、及びヤング率を有する。
ワイヤ14a,14b,14c,14dは、光軸4bに平行又は略平行に配設されており、固定部17の上面において光軸4bを重心とする仮想的な長方形(図4(a)の長方形a参照)の頂点に一端(下端)が夫々固定されている。また、ワイヤ14a,14b,14c,14dの上端は、光軸4bがレンズホルダ13の重心を通るように、レンズホルダ13の下面に固定されている。即ち、ワイヤ14a,14b,14c,14dの上端は、レンズホルダ13の重心を重心とする上記仮想的な長方形(図4(a)の長方形a参照)の頂点に固定されている。換言すると、ワイヤ14aと14dが光軸4bを挟んで対称に対を成し、同様にワイヤ14bと14cが光軸4bを挟んで対称に対を成すように配置されている。これにより、レンズホルダ13は、補正光学系12の光軸が光軸4bと一致し、レンズホルダ13の上・下面が固定部17の上・下面と平行になるように、つまり光軸4bと直交するように、レンズ鏡筒5内でワイヤ14a,14b,14c,14dによって弾性的に揺動可能に保持される。
また、ワイヤ14a,14b,14c,14dは、保持されたレンズホルダ13が固定部15,16の上部15a,16aと下部15b,16bの間に保持されるように、その長さが設定されている。
一対のマグネット18a,18bは、ワイヤ14a,14b,14c,14dに保持されたレンズホルダ13を介して互いに対向するように、固定部15の上部15a、下部15bに配設されている(図4(b)参照)。一対のマグネット18a,18bは、Z軸方向に磁束が発生するように着磁されている。また、一対のマグネット19a,19bも同様に、ワイヤ14a,14b,14c,14dに保持されたレンズホルダ13を介して互いに対向するように、固定部16の上部16a、下部16bに配設されている(図4(b)参照)。一対のマグネット19a,19bは、Z軸方向に磁束が発生するように着磁されている。
一対のマグネット18a,18bと固定部(磁気ヨーク)15とは、磁気回路26を構成し、一対のマグネット19a,19bと固定部(磁気ヨーク)16とは、磁気回路27を構成する。磁気回路26,27において、マグネット18aと18b、マグネット19aと19bを対向させることにより、マグネット18a,18b、及びマグネット19a,19bの投影形状から漏れる磁束を小さくすることができる。図4(b)に示すように、磁気回路26と磁気回路27とは、光軸に対して点対称に配置されている。
コイル20は、図4(c)に示すように、レンズホルダ13の下面において磁気回路18bと対向する位置に取り付けられている。コイル20は、後述するように、磁気回路18a,18bと協働してレンズホルダ13を駆動するためのコイルであり、X方向に駆動するためのコイル22と、Y方向に駆動するためのコイル23とを備える。
コイル22は、図4(c)に示すように、直線状に伸びる直線部22a,22bを備え、長円の環状に形成されている。コイル23は、コイル22と形状が同一であり、直線状に伸びる直線部23a,23bを備え、長円の環状に形成されている。
また、コイル20において、コイル23は、直線部23a,23bがX軸と平行になるようにレンズホルダ13上に配設されており、コイル22は、直線部22a,22bがY軸と平行になるように、その後側端部がコイル23の右側端部に固定されている(図4(e)参照)。
さらに、コイル20は、一対の磁気回路18a,18bが対向する領域Rbに、コイル22の直線部22aと、コイル23の直線部23aとが位置するように配置されている。
また、コイル21は、図4(d)に示すように、レンズホルダ13の下面において磁気回路19bと対向する位置に取り付けられている。コイル21は、後述するように、磁気回路19a,19bと協働してレンズホルダ13を駆動するためのコイルであり、X方向に駆動するためのコイル24と、Y方向に駆動するためのコイル25とを備える。
コイル24は、図4(d)に示すように、直線状に伸びる直線部24a,24bを備え、長円の環状に形成されている。コイル25は、コイル24と形状が同一であり、直線状に伸びる直線部25a,25bを備え、長円の環状に形成されている。
また、コイル21において、コイル25は、直線部25a,25bがX軸と平行になるようにレンズホルダ13上に配設されており、コイル24は、直線部24a,24bがY軸と平行になるように、その前側端部がコイル25の左側端部に固定されている(図4(e)参照)。
さらに、コイル21は、一対の磁気回路19a,19bが対向する領域Raに、コイル24の直線部24aと、コイル25の直線部25aとが位置するように配置されている。
図4(e)に示すように、コイル20とコイル21とは、レンズホルダ13の下面において、光軸4bに対して点対称に配置されている。つまり、レンズホルダ13の下面において、コイル22とコイル24は光軸4bに対して点対称に配置されており、コイル23とコイル25は光軸4bに対して点対称に配置されている。また、コイル20,21は、レンズホルダ13において、4本のワイヤ14a,14b,14c,14dの内側に配置されている。
ワイヤ14a,14bはコイル22,24と、ワイヤ14c,14dはコイル23,25と夫々接続されており、またワイヤ14a,14b,14c,14dはレンズ駆動制御部9に接続されている。このため、ワイヤ14a,14b,14c,14dを介してレンズ駆動制御部9からコイル22とコイル24及びコイル23とコイル25を一対として夫々給電可能となっている。
上述のように、ワイヤ14a,14b,14c,14dは、補正光学系12、レンズホルダ13、及び駆動用コイル20,21を固定部17に対して弾性支持する。
次いで、レンズ駆動部1の動作について説明する。
磁気回路27において、マグネット19a,19bにはZ軸方向に磁束が発生するように着磁されており、マグネット19a,19bの非対向面から出た磁束は磁気ヨークとして機能する固定部16の中を通過している。このように、磁気回路27はいわゆる閉磁路を形成している。
カメラシステム制御回路34がレンズ駆動制御部9を制御して、ワイヤ14aを介してコイル24に通電する場合、コイル24に電流が流れる。これにより、コイル24のうちマグネット19a,19bの対向領域Raに含まれる部分、即ち直線部24aには、フレミング左手の法則によりX軸方向の力が発生する。
一方、コイル24のうちマグネット19a,19bの対向領域Raに含まれない部分、即ち直線部24bに通る磁束の磁束密度は非常に小さい値となっているので、直線部24bにはほとんど力が発生しない。
また、カメラシステム制御回路34がレンズ駆動制御部9を制御して、ワイヤ14bを介してコイル25に通電する場合、コイル25に電流が流れる。これにより、コイル25のうちマグネット19a,19bの対向領域Raに含まれる部分、即ち直線部25aには、フレミング左手の法則によりY軸方向の力が発生する。
一方、コイル25のうちマグネット19a,19bの対向領域Raに含まれない部分、即ち直線部25bに通る磁束の磁束密度は非常に小さい値となっているので、直線部25bにはほとんど力が発生しない。
このように、コイル24及び/又はコイル25に電流を供給することにより、磁気回路27との相互作用によりX軸方向及び/又はY軸方向に夫々駆動力を発生することができ、レンズホルダ13をX軸方向及び/又はY軸方向に平面移動することができる。レンズホルダ13が移動すると、ワイヤ14a,14b,14c,14dは弾性変形し、弾性力が発生する。レンズホルダ13は、コイル24,25に発生する駆動力とワイヤ14a,14b,14c,14dの弾性力の合力とがつり合う位置まで変位する。また、コイル24,25に発生する駆動力は、コイル24,25に供給する電流量に比例するため、コイル24,25に発生する駆動力は供給する電流量を調整することにより制御することができる。このため、レンズホルダ13のX軸及びY軸方向移動量は、コイル24,25に供給する電流量を調整することにより制御することができる。さらに、コイル24,25に発生する駆動力は、コイル24,25に流す電流の向きを変更することによりX,Y軸の正方向又は負方向に向きを変更することができる。
一方、磁気回路26において、マグネット18a,18bにはZ軸方向に磁束が発生するように着磁されており、マグネット18a,18bの非対向面から出た磁束は磁気ヨークとして機能する固定部15の中を通過している。このように、磁気回路26はいわゆる閉磁路を形成している。
カメラシステム制御回路34がレンズ駆動制御部9を制御して、ワイヤ14dを介してコイル22に通電する場合、コイル22に電流が流れる。これにより、コイル22のうちマグネット18a,18bの対向領域Rbに含まれる部分、即ち直線部22aには、フレミング左手の法則によりX軸方向の力が発生する。
一方、コイル22のうちマグネット18a,18bの対向領域Rbに含まれない部分、即ち直線部22bに通る磁束の磁束密度は非常に小さい値となっているので、直線部22bにはほとんど力が発生しない。
また、カメラシステム制御回路34がレンズ駆動制御部9を制御して、ワイヤ14cを介してコイル23に通電する場合、コイル23に電流が流れる。これにより、コイル23のうちマグネット18a,18bの対向領域Rbに含まれる部分、即ち直線部23aには、フレミング左手の法則によりY軸方向の力が発生する。
一方、コイル23のうちマグネット18a,18bの対向領域Rbに含まれない部分、即ち直線部23bに通る磁束の磁束密度は非常に小さい値となっているので、直線部23bにはほとんど力が発生しない。
このように、コイル22及び/又はコイル23に電流を供給することにより、磁気回路26との相互作用によりX軸方向及び/又はY軸方向に夫々駆動力を発生することができ、レンズホルダ13をX軸方向及び/又はY軸方向に平面移動することができる。レンズホルダ13が移動すると、ワイヤ14a,14b,14c,14dは弾性変形し、弾性力が発生する。レンズホルダ13は、コイル22,23に発生する駆動力とワイヤ14a,14b,14c,14dの弾性力の合力とがつり合う位置まで変位する。また、コイル22,23に発生する駆動力は、コイル22,23に供給する電流量に比例するため、コイル22,23に発生する駆動力は供給する電流量を調整することにより制御することができる。このため、レンズホルダ13のX軸及びY軸方向の移動量は、コイル22,23に供給する電流量を調整することにより制御することができる。さらに、コイル22,23に発生する駆動力は、コイル22,23に流す電流の向きを変更することによりX,Y軸の正方向又は負方向に向きを変更することができる。
上述のように、レンズ駆動部1においては、コイル22,23,24,25に供給する電流量及び電流の向きを制御することにより、X−Y平面上において所望の移動量だけレンズホルダ13、つまり補正光学系12を平面移動させることができる(図5参照)。尚、コイル22,24に発生する駆動力は方向及び大きさが同じであり、コイル23,25に発生する駆動力は方向及び大きさが同じである。
なお、図3に示すように、レンズ駆動機構3は、屈曲光学系である撮影光学系2の偏向部材2aによって偏向された後の光軸(光軸4b)が通る位置に設けられている。そして、前述したように、屈曲光学系ではカメラの厚み方向の寸法制約が厳しい。このため、偏向部材2aで偏向された後の光軸4bに平行又は略平行となるようにワイヤ14a,14b,14c,14dを配設することが好ましい。これにより、レンズ鏡筒5内における厚み方向(Y軸方向=カメラの厚さ方向)のレンズ駆動機構3の取り付けスペースを縮小することができるからである。また、手ぶれ補正のために補正光学系12を駆動させたとき、補正光学系12の光軸4b方向(Z軸方向)の移動を抑えるためには、ワイヤ14a,14b,14c,14dの長さは適当な長さを確保する必要がある。このため、ワイヤ14a,14b,14c,14dの長さは、例えば、補正光学系12の駆動範囲の10倍以上になる構成となっている。具体的には、手ぶれ補正に必要な駆動範囲は一般的に0.3mm程度であり、このとき弾性体(例えばステンレス)のワイヤ14a,14b,14c,14dの太さが0.08mm程度であれば、長さは8mm程度が好適である。
次いで、レンズ騒動装置1の手ぶれ補正動作について説明する。
カメラシステム制御回路34は、手ぶれ検出センサ8が振れを検出して出力する手ぶれ信号を受信すると、この手ぶれ信号に基づいて、露光中に撮像素子6上で被写体像の移動がなくなるようにレンズ駆動制御部9を制御して補正光学系12を駆動する。具体的には、レンズ駆動制御部9は、ワイヤ14a, 14b、14c,14dを介してコイル24,25,23,22に通電する。コイル24,25,23,22に通電することにより、上述のように、磁気回路26,27との間の相互作用から電磁力が発生する。この電磁力がX,Y軸方向の駆動力となり、補正光学系12、レンズホルダ13、及びコイル20,21が一体的に変位する(図5参照)。カメラシステム制御回路34は、レンズ駆動制御部9を制御して、手ぶれ信号に応じてコイル22,23,24,25から通電するコイルを選択すると共に通電方向及び電流量を調整することにより、補正光学系12の移動方向及び移動量を制御することができる。これにより、露光中に撮像素子6上で被写体像の移動がなくなるように補正光学系12を移動することができる。尚、手ぶれ検出センサ8の検出する振れ方向及び振れ量に対する補正光学系12の移動方向及び移動量、並びに補正光学系12の移動方向及び移動量に対するコイル20,21への通電量は、予め設定されており、例えば、メモリ7に記憶されている。
ここで、上述の構成を有するレンズ駆動部1において、レンズホルダ13上のコイル22,23,24,25の配置に着目する。図4(e)に示すように、コイル22,23,24,25は、ワイヤ14a,14b,14c,14dのなす長方形(図4(a)の長方形a参照)の内側に配置されている。このため、コイル22,23,24,25をワイヤ14a,14b,14c,14dのなす長方形の外側に配置した場合に比べて、補正光学系12を含むレンズホルダ13(可動部)の光軸4b周りの慣性モーメントが小さくなる。これにより、光軸4b周りの回転モードの共振周波数を高くすることが容易になる。つまり、X軸、Y軸方向の平面移動モードの共振周波数に対してZ軸周りの回転モードの共振周波数を十分に高くすることが可能となる。この結果、手ぶれ補正制御において良好な制御特性を得ることが出来る。
次に、図4(e)に示すように、コイル22,23,24,25が光軸4bに対して点対称に設けられていることに注目する。コイル22,23,24,25が光軸4bに対して点対称の配置なので光軸4b周りの合力はモーメントを含まない。さらにワイヤ14a,14b,14c,14dは重心が光軸4bとなるような長方形(図4(a)の長方形a)の頂点に配置されている。このため、ワイヤ14a,14b,14c,14dが弾性変形した際に発生する力の光軸4b周りの合力は、やはりモーメントを含まない。つまり、ワイヤ14a,14b,14c,14dの弾性力はZ軸周りの回転モードを励起せずにX−Y平面内を平面移動させることが可能となる。この結果、手ぶれ補正において不要な共振を励起することが抑制され、良好な制御特性を得ることが出来る。
上述のように、本発明の第1の実施の形態に係るレンズ駆動部1によれば、レンズホルダ13を保持するワイヤ14a,14b,14c,14dが、光軸4bに略平行に配設され、且つ光軸4bを重心とする仮想的な長方形の頂点を通るように配設されている。このため、手ぶれ補正のためにレンズホルダ13を平面移動させた場合に、ワイヤ14a,14b,14c,14dの弾性変形により発生する弾性力の光軸4b周りの合力は、モーメントを発生しない。従って、光軸周りの回転モーメントを発生することなくレンズホルダ13を平面移動することができ、レンズ駆動部1の不要共振の発生を抑制することができる。
また、コイル22,23,24,25がワイヤ14a,14b,14c,14dのなす長方形の内側に配置されているので、補正光学系12を含む可動部の光軸4b周りの慣性モーメントが小さくなる。これにより、光軸4b周りの回転モードの共振周波数を高くすることが容易になり、光軸4b周りの回転モードの共振周波数を十分に高くすることが可能となる。従って、不要共振の共振周波数をレンズ駆動部1の使用周波数帯域より上げて、使用周波数帯域における不要共振の発生を抑制することができる。
さらに、ワイヤ14a,14b,14c,14dが光軸4bに対して平行に配設されているため、レンズ駆動機構3のレンズ鏡筒5内における厚み方向(Y軸方向)方向のスぺースを低減することができ、撮像装置1を薄型化することができる。
尚、本実施の形態に係るレンズ駆動部1においては、駆動部(コイル20,21、及び磁気回路26,27)が光軸4bに対して点対称になるように配置されているものとしたが、駆動部の配置位置はこれに限るものではない。例えば、図6に示すように、駆動部が、光軸4bを通り且つ発生する駆動力の方向に延びる直線に対して線対称に配置されていてもよい。この場合においても、上記と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態に係るワイヤは14a,14b,14c,14dの4本で、かつ矩形に配置されるように構成したが、ワイヤの構成はこれに限られない。例えば、ワイヤ14a,14b,14c,14dの4本に加え、ワイヤ14aとワイヤ14cの中間に1本、ワイヤ14bとワイヤ14dの中間に1本(これらは光軸4bに対して対称である)ワイヤをさらに追加することも可能である。また、例えば、ワイヤ14aとワイヤ14cの中間にワイヤ14cに代えて1本、ワイヤ14bとワイヤ14dの中間にワイヤ14bに代えて1本ワイヤを配置するようにしてもよい。この場合は、光軸4bについて、ワイヤ14aとワイヤ14dの対に加え、追加した2本のワイヤが対を成す。つまり、レンズホルダ13に回転モーメントが生じないように、光軸4bを対称軸としてワイヤの対を持つように構成すればよい。
次いで、本発明の第2の実施の形態について図7を参照しならが説明する。本発明の第2の実施の形態は、上記第1の実施の形態に対して、コイル及び磁気回路の構成が異なるものである。以下上記第1の実施の形態と同一の構成部材には同一の番号を付してその説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
図7は、本発明の第2の実施の形態に係るレンズ駆動部のレンズ駆動機構60の構成を示す図であり、図7(a)はレンズ駆動機構60の斜視図であり、図7(b)はレンズ駆動機構60の光軸4bを含む平面による部分断面図であり、図7(c)はレンズ駆動機構60の部分拡大図である。
図7(a)〜(c)に示すように、レンズ駆動機構60は、レンズホルダ13の下面の左側(X軸負方向)にレンズホルダ13をX軸方向に駆動するためのコイル61を備える。コイル61の形状は図4のコイル22〜25と同じである。即ち、図7(c)に示すように、直線状に伸びる直線部61a,61bとを備え、長円の環状に形成されている。
また、レンズ駆動部60は、レンズホルダ13の下面の左側及び右側にレンズホルダ13をY軸方向に駆動するためのコイル62,63を夫々備える。コイル62、及びコイル63の形状はコイル61と同じであり、図7(c)に示すように、直線状に伸びる直線部62a,62b、及び直線部63a,63bを夫々備え、長円の環状に形成されている。
レンズ駆動機構60は、図7(a),(b)に示すように、磁気回路64,65を備える。磁気回路64,65は、レンズ駆動部1の磁気回路26,27と同様に、コの字型の固定部材66,67と、マグネット68,69とを備える。
固定部66は、固定部15と同様に、上部66a、下部66b、及び側部66cを備え、高い誘磁率の磁性体から構成されており磁気ヨークとして機能する。固定部66の下部66bの左側先端にはマグネット68が取り付けられている。固定部66の上部66aと下部66bとの間(ギャップ)は、固定部15のギャップより小さく、又固定部66の誘磁率が高いため、磁気回路64において多くの磁束がマグネット68から対応する上部66aへ誘導される。固定部66は、固定部15と同様に、側部66cがレンズ鏡筒5内の右側内面に取り付けられる。
固定部67は、固定部16と同様に、上部67a、下部67b、及び側部67cを備え、高い誘磁率の磁性体から構成されており磁気ヨークとして機能する。固定部67の下部67bの右側先端にはマグネット69が取り付けられている。固定部67の上部67aと下部67bとの間(ギャップ)は、固定部15のギャップより小さく、又固定部67の誘磁率が高いため、磁気回路65において多くの磁束がマグネット69から対応する上部67aへ誘導される。固定部67は、固定部15と同様に、側部67cがレンズ鏡筒5内の左側内面に取り付けられる。
コイル61,62,63とマグネット68,69の位置についてより具体的に説明する。
図7(c)に示すように、Y軸方向の駆動力を発生するコイル62,63は、光軸4bを通り駆動方向(Y軸方向)に延びる直線l1に対して線対称に配置されている。また、コイル62は、直線部62aが磁気回路65のマグネット69の対向領域Rcに含まれるように配置されている。コイル63は、直線部63aが磁気回路64のマグネット68の対向領域Rdに含まれるように配置されている。
この構成により、コイル62に電流を流すとマグネット69からのZ軸正方向の磁束との相互作用により、コイル62にY軸方向の駆動力が発生する。この駆動力は、コイル62に流す電流の向きを変更することによりY軸の正方向又は負方向に向きを変更することができる。また、電流量を変更することにより駆動力の大きさを調整することができる。
同様に、コイル63に電流を流すとマグネット68からのZ軸正方向の磁束との相互作用により、コイル63にY軸方向の駆動力が発生する。この駆動力は、コイル63に流す電流の向きを変更することによりY軸の正方向又は負方向に向きを変更することができる。また、電流量を変更することにより駆動力の大きさを調整することができる。尚、コイル62,62の発生する駆動力は方向及び大きさが同一である。
一方、コイル61は、光軸4bに対して非対称に1つ配置されている。また、コイル61は、直線部61aが磁気回路65のマグネット69の対向領域Rcに含まれるように配置されている。この構成により、コイル61に電流を流すとマグネット69からのZ軸方向の磁束との相互作用により、コイル61にX軸方向の駆動力が発生する。この駆動力は、コイル61に流す電流の向きを変更することによりX軸の正方向又は負方向に向きを変更することができる。また、電流量を変更することにより駆動力の大きさを調整することができる。
尚、全てのコイル61〜63はワイヤ14a,14b,14c,14dが形成する長方形の内側に配置されている。また、磁気回路64,65は、図7(b),(c)に示すように、光軸4bに対して点対称に配置されている。
次いで、レンズ駆動機構60の動作について説明する。
コイル61に電流を供給してX軸方向の駆動力を発生させた場合、レンズホルダ13がX軸方向に移動する。この場合、コイル61が可動部に作用する駆動力の中心となる。レンズホルダ13は、ワイヤ14a,14b,14c,14dに発生する弾性力の合力とコイル61の駆動力とがつり合う位置まで移動する。このとき、ワイヤ14a,14b,14c,14dに発生する力を光軸4b周りに合成した場合にはモーメントが発生しない。また、コイル61の発生する駆動力もコイル61を適切な位置に設けることで光軸4b周りにモーメントが発生しないようにすることが可能となる。つまり、コイル61で発生する駆動力のベクトルが光軸4bを通るようにコイル61をレンズホルダ13に取り付ければよい。この結果、レンズホルダ13は回転運動を行わずに平面運動することが可能となる。
一方、コイル62,63に電流を供給してY軸方向の駆動力を発生させた場合、レンズホルダ13がY軸方向に移動する。コイル62,63は大きさと向きが同じ駆動力を発生する。コイル62,63は、光軸4bに対して線対称の位置にあるので、コイル62,63の駆動力の合力は光軸4b回りに合成したときにモーメントを発生しない。また、ワイヤ14a,14b,14c,14dの弾性変形により発生する弾性力を光軸4b周りに合成した場合にも、モーメントは発生しない。この結果、レンズホルダ13は回転運動を行わずに平面運動することが可能となる。
上述のように、本発明の第2の実施の形態に係るレンズ駆動部によれば、上記第1の実施の形態と同様に、光軸周りの回転モーメントを発生することなくレンズホルダ13を平面移動することができ、レンズ駆動部の不要共振の発生を抑制することができる。
また、不要共振の共振周波数を使用周波数帯域より上げて、使用周波数帯域における不要共振の発生を抑制することができる。
さらに、レンズ駆動機構60のレンズ鏡筒5内における厚み方向のスペースを低減することができ、撮像装置を薄型化することができる。
また、本実施の形態に係るレンズ駆動部は、構成が簡単であり、安価に製造することができる。このため撮像装置を安価にすることができる。
本実施の形態においては、駆動部(コイル62,63)が、光軸4bを通り且つ発生する駆動力の方向に延びる直線(l1)に対して線対称に配置されるものとしたが、駆動部の配置はこれに限るものではない。例えば、図8に示すように、駆動部(コイル62,63)が光軸4bに対して点対称に配置されていてもよい。この場合も上記と同様の効果を得ることができる。
本発明の第1の実施の形態に係るレンズ駆動部を備える撮像装置の概略構造を示す厚み方向に沿う断面図である。 図1の撮像装置の電気的構成を示すブロック図である。 図1におけるレンズ駆動部の構成を示すレンズ駆動部の厚み方向に沿う断面図である。 図1のレンズ駆動部におけるレンズ駆動機構の構成を示す図であり、図4(a)はレンズ駆動機構の斜視図であり、図4(b)はレンズ駆動機構の光軸を含む平面に沿う部分断面図であり、図4(c)〜(e)はレンズ駆動装機構の部分拡大図である。 図4のレンズ駆動機構の動作を説明する図である。 図4のレンズ駆動機構の変形例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るレンズ駆動部のレンズ駆動機構の構成を示す図であり、図7(a)はレンズ駆動機構の斜視図であり、図7(b)はレンズ駆動機構の光軸を含む平面による部分断面図であり、図7(c)はレンズ駆動機構の部分拡大図である。 本発明の他の実施の形態を示す図である。
符号の説明
1 レンズ駆動部
2 撮影光学系
2a 偏向部材
3,50,60 レンズ駆動機構
5 レンズ鏡筒
6 撮像素子
7 メモリ
8 手ぶれを検出センサ
9 レンズ駆動制御部
10 電源
11 レリーズ釦
12 補正光学系
13 レンズホルダ
14 ワイヤ
15,16,17,66,67 固定部
18a,18b,19a,19b,68,69 マグネット
20,21,22,23,24,25,51,52,61,62,63 コイル
26,27,64,64 磁気回路
34 カメラシステム制御回路

Claims (10)

  1. 補正レンズを含み被写体像を形成する撮影光学系と、
    長辺部及び短辺部を備え前記補正レンズを保持する保持枠と、
    前記補正レンズを前記撮影光学系の光軸に垂直な平面内で移動可能に前記保持枠を支持する2つを1組とした少なくとも2組の弾性体と、
    前記保持枠に配置され、前記補正レンズを前記平面内で移動可能に駆動するための複数の駆動部とを備え、
    前記弾性体は、それぞれの組において前記光軸に対し平行かつ対称に配置され、
    前記複数の駆動部のうち2つは前記保持枠の短辺方向に駆動力を発生させ、前記光軸に対し対称に対に配置されることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記複数の駆動部のうち少なくとも2つは前記保持枠の長辺方向に駆動力を発生させ、前記光軸に対し対称に対に配置されることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記複数の駆動部のうち1つは前記保持枠の長辺方向に駆動力を発生させ、当該駆動力の方向が前記光軸を通るように配置されることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記対称とは前記光軸に対し点対称であることを特徴とする請求項1乃至3に記載の撮像装置。
  5. 前記対称とは、前記光軸を通りかつ前記対で配置した駆動部が発生する前記駆動力の方向に延びる直線に対し線対称であることを特徴とする請求項1乃至3に記載の撮像装置。
  6. 前記2組の一対の弾性体は矩形を形成するように前記保持枠を支持することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記複数の駆動部は前記矩形の内側に配置されることを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  8. 複数のマグネットを備え、
    前記駆動部は、前記マグネットに対向するコイルを備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像装置。
  9. 前記撮影光学系は前記光軸を直角に偏向する偏向部材を含むことを特徴とする請求項1乃至8に記載の撮像装置。
  10. 前記弾性体及び前記駆動部は、前記偏向部材によって偏向された光軸に基づいて配置されることを特徴とする請求項9記載の撮像装置。
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