JP2020034812A - 像ブレ補正装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮像装置の厚みを抑えつつも高精度にロールブレ補正を行うことができる撮像装置を提供すること。【解決手段】撮影光学系の光束が結像する撮像素子と、固定部材と、ボールで支持された光軸を中心として回転可能な前記撮像素子を有する可動部材と、前記固定部材と前記可動部材に配されて磁路を形成する磁気回路と、前記磁気回路の一部を形成する前記固定部材側または前記可動部材側のどちらかに配される第一のヨークと、前記磁気回路の一部を形成する前記固定部材側または前記可動部材側のどちらかに配される第二のヨークと磁石と、前記固定部材と前記可動部材の間に挟持され前記可動部材を支持する複数のボールと、前記可動部材の外周に形成されボールが配される可動部側ボール溝と、前記固定部材の内周に形成されボールが配される固定部側ボール溝と、で構成され、前記第一のヨークと前記第二のヨークは光軸と略同一の回転軸を含む断面上で、回転軸に対して傾斜した面で対向することを特徴とする。【選択図】図9

Description

本発明は、撮像装置等に搭載される像ブレ補正装置に関するものであり、特に撮像素子を光軸周りに回転駆動する、像ブレ補正装置に関する。
近年、撮像装置の高性能化により多くの撮像装置および撮影レンズに手ブレ補正機構が搭載されている。従来はより影響の大きいブレであるいわゆる、ピッチ(撮像装置の横方向に延びる軸に沿った回転)、ヨー(撮像装置の縦方向に延びる軸に沿った回転)の補正が行われてきた。ピッチ、ヨー軸周りのブレ補正の性能が向上するに伴って、ロール(光軸周りの回転)ブレの影響が無視できなくなってきた。一方で、像ブレ補正装置に用いられる機構はいくつかの種類が提案されているが、光軸周りの回転ブレを補正するための機構は撮像素子を移動させる構造が知られている。
例えば、光軸周りの回転ブレを補正する手ブレ防振機構に関して、従来の撮像装置では磁石とコイルのフレミングの法則を駆動に利用した、ボイスコイルモーター方式(以下、VCM方式)のものが提案されている(特許文献1)。特許文献1では、可動部材を光軸周りに回転可能に保持するとともに、光軸を中心とする円弧に沿って駆動用のVCMコイルを配置することで小型化を図ったロール補正のための像ブレ補正装置が提案されている。
特開2015−210392号公報
しかしながら、上記特許文献1の構成では、磁石とコイルと磁性ヨークが光軸方向に重ねて配置されているので、回転駆動機構を含む撮像素子ユニットの厚みが増大してしまい、結果的に撮像装置の厚みが増大してしまうといった問題がある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、像ブレ補正装置を有する撮像装置において、撮像装置の厚みを抑えつつも高精度にロールブレ補正を行うことができる像ブレ補正装置を提供する目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る像ブレ補正装置は、
撮影光学系の光束が結像する撮像素子と、固定部材と、ボールで支持された光軸を中心として回転可能な前記撮像素子を有する可動部材と、前記固定部材と前記可動部材に配されて磁路を形成する磁気回路と、前記磁気回路の一部を形成する前記固定部材側または前記可動部材側のどちらかに配される第一のヨークと、前記磁気回路の一部を形成する前記固定部材側または前記可動部材側のどちらかに配される第二のヨークと磁石と、前記固定部材と前記可動部材の間に挟持され前記可動部材を支持する複数のボールと、前記可動部材の外周に形成されボールが配される可動部側ボール溝と、前記固定部材の内周に形成されボールが配される固定部側ボール溝で構成され前記第一のヨークと前記第二のヨークは光軸と同一の回転軸を含む断面上で、回転軸に対して傾斜した面で対向することを特徴とする。
本発明に係る像ブレ補正装置によれば、撮像装置の厚みを抑えつつも、高精度にロールブレ補正を行うことができる。
本発明の像ブレ補正装置を備えた撮像装置を説明する図 本発明の第一の実施例における像ブレ補正装置を説明する図 本発明の第一の実施例における像ブレ補正装置の断面図 本発明の第一の実施例における像ブレ補正装置の第一の磁気回路の拡大図 本発明の第一の実施例における像ブレ補正装置の第三の磁気回路の拡大図 本発明の第一の実施例における第一の磁気回路の状態を説明する拡大図 本発明の第一の実施例における第三の磁気回路の状態を説明する拡大図 本発明の第一の実施例における可動部が回転駆動する様子を説明する図 本発明の第一の実施例における磁性ヨークの形態を説明する拡大図と断面図 本発明の第一の実施例における転動ボールの配置を説明する図 本発明の第一の実施例における磁性ヨークの別形態を説明する拡大図と断面図 本発明の第二の実施例における磁性ヨークの別形態を説明する拡大図と断面図
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を説明する。
以下、図1から図11を参照して、本発明の第1の実施例による、撮像装置について説明する。
『撮像装置の構成』
図1(a)は本発明による像ブレ補正装置を備えた撮像装置の中央断面図、図1(b)は電気的構成を示すブロック図である。図1(a)および図1(b)で同一の符号が付してあるものはそれぞれ対応している。
図1において、10は撮像装置、11は撮像装置10に装着するレンズユニット、12は複数のレンズからなる撮影光学系、13は撮影光学系の光軸、15は撮像素子、18aは背面表示装置、18bはEVFをそれぞれ示す。また、20は撮像装置10とレンズユニット11の電気接点、21はレンズユニット11に設けられたレンズシステム制御部、23はロール駆動手段、24はロールブレ検知手段をそれぞれ示す。25はフォーカルプレーンシャッターユニット、25aはフォーカルプレーンシャッターユニット25の一部であるシャッター地板をそれぞれ示す。
撮像装置10およびレンズ11からなるカメラシステムは、撮像手段、画像処理手段、記録再生手段、制御手段を有する。撮像手段は、撮影光学系12、撮像素子15を含み、画像処理手段は、画像処理部16を含む。また記録再生手段は、メモリ手段17、表示手段18(表示手段18は背面表示装置18a、EVF18bを包含する)を含み、制御手段は、カメラシステム制御回路14、操作検出部19、レンズシステム制御回路21、レンズ駆動手段22、ロール駆動手段23、およびロールブレ検知手段24を含む。レンズ駆動手段22は、焦点レンズ12a、ブレ補正レンズ12b、絞り12cなどを駆動することができる。ロールブレ検知手段24は光軸13周りの回転を検知可能であり、振動ジャイロなどが用いられる。ロール駆動手段23は撮像素子15を光軸13回りに回転させる機構であり、この具体的な構造については後述する。
撮像手段は、物体からの光を、撮影光学系12を介して撮像素子15の撮像面に結像する光学処理系である。撮像素子15からピント評価量/適当な露光量が得られるので、この信号に基づいて適切に撮影光学系12が調整されることで、焦点レンズ12aと絞り12cがそれぞれ調整される事になり、適切な光量の物体光を撮像素子15に露光するとともに、撮像素子15近傍で被写体像が結像する。
画像処理部16は、内部にA/D変換器、ホワイトバランス調整回路、ガンマ補正回路、補間演算回路等を有しており、記録用の画像を生成することができる。色補間処理手段はこの画像処理部16に備えられており、ベイヤ配列の信号から色補間(デモザイキング)処理を施してカラー画像を生成する。また、画像処理部16は、予め定められた方法を用いて画像、動画、音声などの圧縮を行う。
メモリ手段17は記憶部を備えている。カメラシステム制御回路14により、メモリ手段17の記録部へ出力を行うとともに、表示手段18にユーザーに提示する像を表示する。
カメラシステム制御回路14は撮像の際のタイミング信号などを生成して出力する。外部操作に応動して撮像系、画像処理系、記録再生系をそれぞれ制御する。例えば、不図示のシャッターレリーズ釦の押下を操作検出部19が検出して、撮像素子15の駆動、画像処理部16の動作、圧縮処理などを制御する。さらに表示手段18によって情報表示を行う情報表示装置の各セグメントの状態を制御する。また、背面表示装置18aはタッチパネルになっており、操作検出部19に接続されている。
制御系の光学系の調整動作について説明する。カメラシステム制御回路14には画像処理部16が接続されており、撮像素子15からの信号を基に適切な焦点位置、絞り位置を求める。カメラシステム制御回路5は、電気接点20を介してレンズシステム制御回路21に指令を出し、レンズシステム制御回路21はレンズ駆動手段22を適切に制御する。レンズ側は不図示のピッチブレ、ヨーブレを検出するピッチブレ検知手段及びヨーブレ検知手段を有しており、このブレ検知手段の信号を基に、レンズ駆動手段22を介してブレ補正レンズ12bを適切に制御し、ピッチブレおよびヨーブレの補正を行う。
前述したように、操作検出部19へのユーザー操作に応じて、撮像装置10の各部の動作を制御することで、静止画および動画の撮影が可能となっている。
『ロールメカの駆動部の構成、原理、制御方法、特徴など』
図2〜図7を用いてカメラボディ側のブレ補正装置であるロールブレ補正機構の構成例を説明する。図2(a)は、本発明を適用したカメラボディ内ロールブレ補正機構3の正面図である。本発明で対象とする像ブレ補正装置は、光軸周りの回転であるいわゆるロールブレを補正するものであり、カメラボディ内ロールブレ補正機構3が像ブレ補正装置にあたる。カメラボディ内ロールブレ補正機構3は図1(a)、(b)における撮像素子15とロール駆動手段23を含む。撮像素子15は以下で説明する撮像素子ユニット32の撮像素子32aを指し、ロール駆動手段23は以下で説明する第一の駆動部40と、第二の駆動部43と、センタリング部46とを指す。また図2(a)のカメラボディ内ロールブレ補正機構3は図1(a)、(b)におけるレンズユニット11側から光軸13に沿ってみた図である。また図2(b)はカメラボディ内ロールブレ補正機構3の斜視図である。カメラボディ内ロールブレ補正機構3は、固定部30と、可動部31と、撮像素子ユニット32と、3つの転動ボール33(転動ボール33は転動ボール33a、33b、33cを含有する)とを有する。固定部30、可動部31、転動ボール33はそれぞれ請求項でいう固定部材、可動部材、ボールを指す。更に、第一の磁気回路である第一の駆動部40と、第二の磁気回路である第二の駆動部43と、第三の磁気回路であるセンタリング部46とを有する。
以下で、「中央位置」とは図2のように撮像素子32aの長辺が水平である時の可動部31の位置のことを示し、後述するようにセンタリング部46は可動部31を中央位置に留める役目を持つ。
図3(a)は図2(a)に示すAA線に沿う断面図であり、図3(b)は図2(a)に示すBB線に沿う断面図である。図3(a)と図3(b)に示すように、固定部30と可動部31は嵌合接触面にV溝30aおよび31aがあり、固定部30の内周に形成されたV溝部30aが固定部側ボール溝部、可動部31の外周に形成されたV溝31aが可動部側ボール溝部にあたる。このV溝30aおよび31aに挟まれた空間に転動ボール33が配される。3つある転動ボール33は固定部30と可動部31の光軸13を中心とした半径方向に挟持されており、転動ボール33の転動支持により固定部30に対して可動部31が回転駆動することができる。また転動ボール33の中心を通り光軸13に直交する平面は、第一の駆動部40と、第二の駆動部43と、センタリング部46と同一平面内で交わる。これにより厚み方向を抑えた像ブレ補正装置を実現することができる。
図4は第一の駆動部40の拡大図であり、図5はセンタリング部46の拡大図である。図4に示すように、第一の駆動部40は電磁石ユニット41(電磁石ユニット41はコイル41a、41b、磁性ヨーク41cを含有する)と永久磁石ユニット42(永久磁石42は永久磁石42a、磁性ヨーク42b、42cを含有する)から構成される。電磁石ユニット41と永久磁石ユニット42は光軸13に垂直な同一面内で対面する。同様に、図5に示すように、センタリング部46は電磁石ユニット47(電磁石ユニット47はコイル47a、47b、磁性ヨーク47cを含有する)と永久磁石ユニット48(永久磁石48は永久磁石48a、磁性ヨーク48b、48cを含有する)から構成される。電磁石ユニット47と永久磁石ユニット48は光軸13に垂直な同一面内で対面する。第二の駆動部43は第一の駆動部40を光軸13を中心に点対称移動させた構成となっている。
図2(a)、(b)において、図に示された状態でカメラボディ内ロールブレ補正機構3の上側を時計の12時とし、右回りを時計回りとした場合、第一の駆動部40は9時の位相、第二の駆動部43は3時の位相、センタリング部46は12時の位相に配置されている。これらの配置は任意に設定可能で、周辺機構(例えばシャッター機構)との干渉を避けるように適当に配置すればよい。
図4は第一の駆動部40を説明する図である。図4に示す第一の駆動部40を構成する部品のうち、電磁石ユニット41を構成するコイル41a、41b、E型の磁性ヨーク41cは固定部30に固定され、永久磁石ユニット42を構成する永久磁石42a、磁性ヨーク42b、42cは可動部31に固定されている。後述するようにコイル41a、41bに電流を印加することで、固定部30と可動部31の間に相対的に回転するトルクを発生させることができる。ただし、ここでは可動部31に永久磁石ユニット42を配置する構成としたが、相対的なトルクを発生させればよいので固定部30に配した部品群と可動部31に配した部品群は入れ替えることができる。図4はコイル41a、41bに電流を印加していない場合を示しており、部品群内の矢印は磁束の流れを模式的に表している。永久磁石42aから出た磁束は図4に示すように流れており、透磁率の高い磁性ヨーク42c、41c、42bの中をなるべく通るようにしながら(空気を通らないようにしながら)、N極からS極に至る。図4の位置では磁束の流れは上下対象となっておりトルクは発生しないが、後述するように変位するとその変位を加速するような正のフィードバックがかかる構造となっている。第二の駆動部43は第一の駆動部40と同様の構成となっており、同様の説明ができる。
図5はセンタリング部46を説明する図である。図5に示すセンタリング部46を構成する部品のうち、電磁石ユニット47を構成するコイル47a、47b、E型の磁性ヨーク47cは固定部30に固定され、永久磁石ユニット48を構成する永久磁石48a、コの字の磁性ヨーク48bは可動部31に固定されている。後述するようにコイル47a、47bに電流を印加することで、可動部31を中央位置に引き戻そうとするトルクの大きさを調整することができる。ただし、ここでは可動部31に永久磁石ユニット48を配置する構成としたが、相対的なトルクを発生させればよいので固定部30に配した部品群と可動部31に配した部品群は入れ替えることができる。図5はコイル47a、47bに電流を印加していない場合を示しており、部品群内の矢印は磁束の流れを模式的に表している。永久磁石48aから出た磁束は図5に示すように流れており、透磁率の高い磁性ヨーク47a、48bの中をなるべく通るようにしながら(空気を通らないようにしながら)、N極からS極に至る。図5の位置ではセンタリング部46は閉磁路を構成しており、この位置で最も安定となる。そのため変位すると変位を押し戻るような負のフィードバックがかかる構造となっており、中央位置に留まるようなトルクを発生させる。
次に、本発明における構成の駆動方法を説明する。まずセンタリング部46では、コイル47a、47bに電流が印加されていない時、電磁石ユニット47の磁性ヨーク47cと永久磁石ユニット48の磁性ヨーク48bが、磁力によって吸着しあうため対面している。第一の駆動部40では、コイル40a、40bに電流が印加されていない時には電磁石ユニット41の磁性ヨーク41cと永久磁石ユニット42の磁性ヨーク42cは対面していない。しかし、コイル40a、40bに電流が印加される時には磁界が変化した磁性ヨーク41cの磁力により、磁性ヨーク41cと磁性ヨーク42bまたは磁性ヨーク42cが吸着または反発する。この時、同様の磁性ヨーク同士の吸着または反発が第二の駆動部43でも発生する。このように、第一の駆動部40および第二の駆動部43における磁力の吸着または反発により、可動部31が回転駆動される。
以下、図6、図7を用いてコイルに電流を印加した時に発生するトルクについて具体的に説明する。
図6(a)、(b)は第一の駆動部40において時計回り方向(以下、CW方向と呼ぶ)のトルクが発生し、永久磁石ユニット42が搭載される可動部31が回転駆動した時の様子をそれぞれ説明する図である。図6(c)、(d)は第一の駆動部40において反時計回り方向(以下、CCW方向と呼ぶ)のトルクが発生し、永久磁石ユニット42が搭載される可動部31が回転駆動した時の様子をそれぞれ説明する図である。
図7(a)、(b)はセンタリング部46において永久磁石ユニット48が搭載される可動部31が中央位置に留まるようなトルクを増加する場合と、減少させる場合をそれぞれ説明する図である。図7(c)、(d)はセンタリング部46において永久磁石ユニット48が搭載される可動部31が中央位置から回転移動した位置にある状態を示す図である。
図6(a)、(b)、(c)および(d)においてコイル41a、41b上に描いた矢印はコイルの電流の向き(図中で上側にある巻線部における向き)を表し、磁性ヨーク41c、42b、42c上に描いた矢印は磁束の流れを模式的に表す。同様に図7(a)、(b)、(c)および(d)においてコイル47a、47b上に描いた矢印はコイルの電流の向き(図中で上側にある巻線部における向き)を表し、磁性ヨーク47c、48b、48c上に描いた矢印は磁束の流れを模式的に表す。
図8は、可動部31が回転駆動した時のカメラボディ内ロールブレ補正機構3全体の様子を説明する図である。図8(a)は可動部31が中央位置にある時、図8(b)はCW方向に回転駆動した時、図8(c)はCCW方向に回転駆動した時の図である。点Eは回転中心を示す。
図6(a)は第一の駆動部40のコイル41a、41bのそれぞれに図示方向に通電している。この時アンペールの法則に従って磁界が発生し、コイルが巻きつけてあるE型の磁性ヨーク41cに図示するような方向に磁束が生じる。この時、磁束は交差出来ないので、E型の中央部分から多くの磁束が出る。この磁束が可動部31に搭載された永久磁石ユニット42の永久磁石42aのS極に流れ込む。永久磁石42aのN極から出た磁束はコイル41aに吸い込まれる。このことは、E型の中央部分から多くの磁束が出ることから中央部分がN極に、またE型の上下の突起部がS極になっていると言える。このため永久磁石42aは磁路を閉じるために図中で上に移動しようとする。結果として可動部31はCW方向のトルクを受け、図6(b)のように固定された永久磁石ユニット42と共に回転移動する。
第一の駆動部40は図6(b)ように、磁性ヨーク42bとE型の磁性ヨーク41cの中央突起、磁性ヨーク42aとE型の磁性ヨーク41cの上部突起が対面する位置で閉磁路となり磁気的に安定する。すなわち図6(b)において、可動部31は相対的にCW方向に回転するトルクを受け、正のフィードバックがかかる構造となる。この時、図8(a)から図8(b)のようにカメラボディ内ロールブレ補正機構3全体がCW方向に回転駆動する。
図6(c)は図6(a)とは反対方向に通電した場合の為、E型の磁性ヨーク41cの中央部分がS極に、E型の上下の突起部がN極になっている。このため永久磁石42aは磁路を閉じるために図中で下に移動しようとする。結果として可動部31はCCW方向のトルクを受け、図6(d)のように固定された永久磁石ユニット42と共に回転移動する。
第一の駆動部40は図6(d)のように、磁性ヨーク42bとE型の磁性ヨーク41cの中央突起、磁性ヨーク42aとE型の磁性ヨーク41cの下部突起が対面する位置で閉磁路となり磁気的に安定する。すなわち図6(d)において、可動部31は相対的にCCW方向に回転するトルクを受け、正のフィードバックがかかる構造となる。この時、図8(a)から図8(c)のようにカメラボディ内ロールブレ補正機構3全体がCCW方向に回転駆動する。
以上は第一の駆動部40のコイル41a、41bに通電した場合だが、第一の駆動部40を点対称移動させた第二の駆動部43にも同様の通電をすることで、CW方向及びCCW方向のトルクが生じる。
図7(a)はセンタリング部46のコイル47a、47bのそれぞれに図示方向に通電している。この時アンペールの法則に従って磁界が発生する。図7(a)は永久磁石48aが発生する磁界を強めるように通電している。この時、磁束密度があがるので、図7(a)では磁束を示す矢印を太線にすることで、磁束密度があがっていることを示した。これは磁石が強くなったことと同義なので、中央位置に留まるようなトルクが増大する。
図7(b)は図7(a)とは反対方向に通電している。このとき明らかに、永久磁石48aが発生する磁界を弱めるように通電していることが分かる。この時、磁束密度が下がるので、図7(b)では磁束を示す矢印を点線にすることで、磁束密度が下がっていることを示した。これは磁石が弱くなったことと同義なので、中央位置に留まるようなトルクが減少する。
つまり図7(a)、(b)に示したように、特定の位置で留まる力(モータでいうところのコギング)をコイル47a、47bへの通電によって調整することが出来る。図7(a)、(b)の状態はカメラボディ内ロールブレ補正機構3全体でみると図8(a)の状態である。
また図7(c)、(d)はセンタリング部46において永久磁石ユニット48が搭載される可動部31が中央位置から回転移動した位置にある状態を示す図である。図7(c)、(d)において磁気的な安定性を考えると、センタリング部46は図5の場合よりも不安定な状態にある。つまり図5のように、ヨークや磁石が対面する位置が最も磁気的に安定な位置といえる。すなわち図7(c)においては可動部31は相対的にCW方向に、図7(d)においては可動部31は相対的にCCW方向に回転するトルクを受ける。これは負のフィードバックがかかる構造であり、可動部31は中央位置で安定となる。図7(c)の状態はカメラボディ内ロールブレ補正機構3全体でみると図8(c)から図8(a)の中央位置に戻ろうとする時の状態である。また図7(d)の状態はカメラボディ内ロールブレ補正機構3全体でみると図8(b)から図8(a)の中央位置に戻ろうとする時の状態である。また図6、図7に示したカメラボディ内ロールブレ補正機構3において、回転量は第一の駆動部40と第二の駆動部43で発生するトルクとコギングの釣り合いによって決まる。
コイル41a、41bおよびコイル44a、44bへの通電によって発生するトルク、コイル47a、47bへの通電によって調整されるコギング力の状態はそれぞれ予め知ることが出来る。これをメモリに記録しておいて、目標とする回転量に応じてコイル41a、41b、44a、44b、47a、47bに通電すればよい。この動作はステッピングモーターのマイクロステップの動作と類似したものと考えればよい。
カメラボディ内ロールブレ補正機構3全体として、図6(b)および図7(d)または図6(d)および図7(c)に示したいずれのトルクが勝るかは、材質、ギャップ、大きさなどの要因に支配される。ここでは、図6(c)のトルクが勝るように材質やギャップの選定を行う。そのようにすることで、全体としては負のフィードバックがかかり可動部31は中央位置で安定となる。すなわち、電力なしでセンタリング保持を実現することが出来る。これにより可動部31を制止させて所定の位置に固定できるので、コイル47a、47bに通電が不要となり、カメラの消費電力を低減させることができる。
『本発明の要部ヨークが斜めになっていることの詳細を説明』
図9を用いて、本発明の要部である磁性ヨークの構成について説明する。
図9(a)、(b)はセンタリング部46の光軸に沿った方向から見た時の正面と側面を示し、それぞれヨーク先端の形態が異なる。図9(c)、(d)は図2(a)に示すFF線に沿う断面図であり、それぞれ図9(a)、(b)の形態の磁性ヨーク同士がカメラボディ内ロールブレ補正機構3上で対面する様子を明確に表す図である。
図9(a)、(c)が本発明の構成を示し、図9(b)、(d)は本発明を適用していない構成を示す。
まず本発明の構成とその効果を説明する。図9(a)では側面図で示すように、対面している電磁石ユニット47の磁性ヨーク47cと永久磁石ユニット48の磁性ヨーク48bは、光軸に平行かつ回転軸を含む平面内で先端が傾斜して対面している。このように磁性ヨーク47cと磁性ヨーク48bが傾斜した面で対面することにより、矢印Dの吸着力が発生する。矢印Dの吸着力は図9(a)に示すような矢印DsおよびDrの方向に分解される。矢印Dsは図9(a)(c)で左右方向の吸着力、矢印Drは図9全体で上下方向の吸着力を表している。
矢印Dsの方向の力は、図3(b)および図9(c)に示すように、カメラボディ内ロールブレ補正機構3のスラスト方向(光軸に平行な方向)の力である。矢印Dsの方向の力により、図3(b)に示すように可動部31により転動ボール33bをスラスト方向に付勢することができる。同様にセンタリング部46を挟んで対称に位置する転動ボール33aもスラスト方向に付勢することができ、更に転動ボール33cもスラスト方向に付勢することができる。これらにより図9(c)に示すように、永久磁石ユニット48が搭載される可動部31全体をスラスト方向に付勢することができる。
一方、矢印Drの方向の力は、図9(c)に示すようにカメラボディ内ロールブレ補正機構3のラジアル方向(光軸に垂直な平面内の径方向)の力である。そして矢印Drによるラジアル方向の力は、図3(b)における矢印Cの方向の力を生じさせることになる。この矢印Cの方向の力により、図3(b)に示すように可動部31により転動ボール33bをラジアル方向に付勢することができる。同様にセンタリング部46を挟んで対称に位置する転動ボール33aもラジアル方向付勢することができる。これらのラジアル方向の力により、永久磁石ユニット48が搭載される可動部31全体をラジアル方向に付勢することができる。
以上のように、対面している電磁石ユニット47の磁性ヨーク47cと永久磁石ユニット48の磁性ヨーク48bが、光軸に平行かつ回転軸を含む平面内で先端が傾斜して対面していることで、ボール33aおよび33b、可動部31はラジアル方向およびスラスト方向の両方向に付勢される。
次に本発明を適用していない構成とその問題点を説明する。図9(b)では側面図で示すように、対面している電磁石ユニット47の磁性ヨーク47cと永久磁石ユニット48の磁性ヨーク48bは、光軸に平行かつ回転軸を含む平面内で先端が傾斜して対面していない。すなわち光軸に平行な面で対面している。このように磁性ヨーク47cと磁性ヨーク48bが光軸に平行な面で対面することにより、図9(b)に示す矢印Dの方向にのみ力が生じる。矢印Dの方向の力は、図9(d)に示すように、カメラボディ内ロールブレ補正機構3のラジアル方向(光軸に垂直な平面内の径方向)の力である。そして矢印Dによるラジアル方向の力は、図3(b)における矢印Cの方向の力を生じさせることになる。この矢印Cの方向の力により、図3(b)に示すように可動部31により転動ボール33bをラジアル方向に付勢することができる。同様にセンタリング部46を挟んで対称に位置する転動ボール33aもラジアル方向に付勢することができる。また図9(d)に示すように、永久磁石ユニット48が搭載される可動部31全体をラジアル方向に付勢することができる。
以上のように対面している電磁石ユニット47の磁性ヨーク47cと永久磁石ユニット48の磁性ヨーク48bが光軸に平行な面で対面していることで、ボール33aおよび33b、可動部31はラジアル方向にのみ付勢される。ボール33cがスラスト方向に付勢されていないため、可動部31が固定部30に対してスラスト方向に相対的にずれてしまい、転動ボールとV溝に隙間ができて可動部31がガタつく可能性がある。撮影露光中に固定部30と可動部31がこのようなガタにより相対的にスラスト方向にずれると、撮影された画像の像高位置により光軸方向の結像位置がずれ、高精度にブレ補正を行うことができない。このガタつきを抑えるため、バネや磁石を別途構成する必要があるが、部品点数が増えてしまうという問題がある。
よって本発明では、図9(a)のように、対面している電磁石ユニット47の磁性ヨーク47cと永久磁石ユニット48の磁性ヨーク48bが、光軸に平行かつ回転軸を含む平面内で先端が傾斜して対面し、ラジアル方向とスラスト方向の両方向に付勢できる構成を用いた。つまり、第一のヨークと第二のヨークは光軸と略同一の回転軸を含む断面上で、回転軸に対して傾斜した面で対向する。これにより、ラジアル方向のみならずスラスト方向にガタつくことを抑えることができ、高精度にブレ補正を行うことができる。
また本発明では、光軸に平行な回転軸に垂直な面内に第一の駆動部40の電磁石ユニット41と永久磁石ユニット42や、第二の駆動部43の電磁石ユニット44と永久磁石ユニット45、センタリング部46の電磁石ユニット47と永久磁石ユニット48が対面するため、光軸方向の厚みが増大することを抑えられる。
よって、本発明の撮像装置は駆動部の厚みを抑えつつも、スラスト方向のガタを付勢により抑圧し、高精度にロールブレ補正を行うことができる。
なお、センタリング部46において電磁石ユニット47のコイル47aおよび47bに通電せずとも、磁力によって中央位置に吸着する力が十分に得られるのであれば、コイル47aおよび47bはなくても良い。
『傾斜面の向き。シャッター地板との関係』
磁性ヨークを傾斜させる時の傾斜させる方向について、本発明の好適な実施の形態を説明する。図9(c)は図2に示すFF線に沿う断面図であり、カメラボディ内補正機構3よりも撮影光学系側にあるフォーカルプレーンシャッターユニット25のシャッター地板25aを示す。シャッター地板25aがこのように配されているため図9(c)に示すように磁性ヨークの傾斜面は、固定部30に取り付けられる電磁石ユニット47の磁性ヨーク47cのシャッター地板25a側が鋭角であることが望ましい。通常は矢印Dsの方向の力によって可動部31は図9(c)の左側に付勢さているが、落下などの衝撃を受けると可動部31は嵌合ガタ分だけ右側に動くことができる。この時、図9(c)の構成とは反対に磁性ヨーク48bのヨークの傾斜面がシャッター地板25a側で鋭角であると、可動部31はシャッター地板25a側に動くことができてしまう。撮像素子ユニット32がシャッター地板25aと十分引き離して配置しないと、可動部31がシャッター地板25aとぶつかる可能性がある。そこで、上記のように磁性ヨーク47cのシャッター地板25a側が鋭角であれば落下しても可動部31はすでにシャッター地板25a側に付勢されて位置規制されているので、シャッター地板25a側にこれ以上動くことはない。よって、落下による衝撃を受けた時でも可動部31がシャッター地板25aとぶつかることはないので、撮像素子ユニット32とシャッター地板25aの間隔をできるだけ近づけた設計が可能となる。シャッター地板25aと撮像素子ユニット32を近づけて配置したほうが、シャッター開口を小さくすることができ、小型化、シャッター効率の向上につながる。よって、固定部30に取り付けられる電磁石ユニット47の磁性ヨーク47cのシャッター地板25a側が鋭角であることが好ましい。
『センタリング部と3つのボールの位置関係』
次に、磁性ヨークと転動ボールの位置関係について、本発明の好適な実施形態を説明する。図10はカメラボディ内ロールブレ補正機構3を光軸方向から見た図を示しており、光軸方向から投影した際に3つの転動ボール33a、33b、33cを結んだ点線の範囲Gを示した。本発明において、磁性ヨーク47c、48bの先端を傾斜させることでスラスト方向の付勢力が発生するが、2つの磁性ヨークが対面する面が3つの転動ボール33a、33b、33cを結んだ範囲Gより外側にあると、可動部31は2つの転動ボール33a、33bとの接触点をてこの支点として回転モーメントが発生し、スラスト方向の片側に付勢され、ガタつくことがある。そのため可動部31のガタつきを防ぐために図10のように、範囲G内に先端が傾斜した2つの磁性ヨークが対面する面が含まれることが好ましい。
『傾斜面の角度』
次に、傾斜した先端をもつ磁性ヨークの傾斜角度について駆動に適した構造を説明する。図11(a)は図9(a)で示した磁性ヨーク先端の傾斜角度(45度:略45度)よりも小さい角度である場合を示す。図11(b)は図9(a)で示した磁性ヨーク先端の傾斜角度(45度)よりも大きい角度である場合を示す。
図11(a)のように、磁性ヨーク先端の傾斜角度が45度よりも小さい角度である場合、図9(a)の場合よりも矢印Drの方向の力であるラジアル方向の力は弱くなり、矢印Dsの方向の力であるスラスト方向の力は強くなる。このため図11(a)では矢印Drは短く、矢印Dsを長く表される。スラスト方向の力が大きいことはすなわち、ボール33aおよび33b、可動部31がスラスト方向の付勢が大きくなることである。一方ラジアル方向の力すなわち付勢が小さくなることで、可動部31の自重や振動などによりラジアル方向の付勢より大きな力が発生した時に可動部31がラジアル方向に付勢されなくなり、転動ボールとV溝に隙間ができて可動部31がガタつく可能性がある。
図11(b)のように、磁性ヨーク先端の傾斜角度が45度よりも大きい角度である場合、図9(a)の場合よりも矢印Drの方向の力であるラジアル方向の力は強くなり、矢印Dsの方向の力であるスラスト方向の力は弱くなる。このため図11(b)では矢印Drは短く、矢印Dsは長く表される。これは傾斜角度が90度である図9(b)の場合に形態が近づくことと同義であり、ラジアル方向の力が大きいことはすなわち、ボール33aおよび33b、可動部31がラジアル方向の付勢が大きくなることである。そしてスラスト方向の力すなわち付勢が小さくなることで、可動部31が固定部30に対してスラスト方向に相対的にずれてしまい、転動ボールとV溝に隙間ができて可動部31がガタつく可能性がある。
以上から、カメラボディ内ロールブレ補正機構3が内蔵される撮像装置が重力に対して様々な姿勢が考えられ、可動部31が自重を支えなければならないことを考えるとスラスト方向とラジアル方向の両方向に適度に付勢があることが好ましい。また、付勢力が強すぎるとボール転動時の摩擦力などで、可動部31の回転駆動負荷が増大する。スラスト方向に重力影響が生じる時でも、ラジアル方向に重力影響が乗じる時でも、少なくとも可動部の自重分を持ちあげる付勢力が必要である。よって、スラスト方向、ラジアル方向の付勢力の偏りが少ない方が、各姿勢において適度に付勢しながらも駆動負荷を抑えることができる。よって、ラジアル方向とスラスト方向に同程度の付勢力を発生できる図9(a)のように磁性ヨーク先端の傾斜角度が45度程度であることが望ましい。つまり、磁気回路を形成する第一のヨークと第二のヨークの光軸と同一の回転軸を含む断面上で、傾斜するヨークの鋭角部が45度であることが望ましい。
『凹凸の面で対面する構成』
図12を参照して、本発明の第2の実施例による撮像装置について説明する。第2の実施例は磁性ヨークの先端を傾斜させずにスラスト方向およびラジアル方向に付勢させるのに適した構造である。
第2の実施例で説明する像ブレ補正装置を備えた撮像装置の構成については、第1の実施例とヨークの構成の点で異なる。そのほかの構成や制御については第1の実施例と同様で良いので、ヨークの構成以外の説明を割愛する。
図12は第2の実施例におけるカメラ内ロール振れ補正機構3をレンズユニット11側から光軸13に沿ってみた時の、第三の磁気回路であるセンタリング部46の正面図と側面図である。センタリング部46において、電磁石ユニット49はコイル49a、49b、磁性ヨーク49cを含有し、永久磁石ユニット50は永久磁石50a、磁性ヨーク50bを含有する。
図9(a)で示した傾斜した磁性ヨーク先端とは異なり、磁性ヨークの先端は傾斜せず、凹凸で構成されている。図12では側面図が示すように、対面している電磁石ユニット49の磁性ヨーク49cと永久磁石ユニット50の磁性ヨーク50bには光軸を中心とする円の放射方向に対向する面と、光軸方向に対向する面の両方がある。図12の49jと50j、49kと50kはそれぞれ光軸を中心とする円の放射方向に対向する面を示す。また図12の49iと50iは光軸方向に対向する面を示す。つまり、第一のヨークと第二のヨークは光軸と略同一の回転軸を含む断面上で、光軸方向に対向する面と、光軸を中心とする円の放射方向に対向する面の二つの対向面を有する。光軸を中心とする円の放射方向に対向する面で対面することにより、スラスト方向の力である矢印Dsの力が生じる。また光軸方向に対向する面で対面することにより、ラジアル方向の力である矢印Drの力が生じる。矢印Dsによる付勢の効果、矢印Drによる付勢の効果については実施例1の場合と同様のため説明を割愛する。
以上のように、磁性ヨークの先端は傾斜していなくても、凹凸させることでスラスト方向とラジアル方向の両方向に付勢させることができる。
以上より、本発明の像ブレ補正装置によれば、撮像装置の厚みを抑えつつも、高精度にロールブレ補正を行うことができる。
1 カメラ、19 操作検出部、3 カメラボディ内ロールブレ補正機構、
30 固定部、31 可動部、32 撮像素子ユニット、33 転動ボール、
34 V溝、40 第一の駆動部、41 電磁石ユニット、
42 永久磁石ユニット、43 第二の駆動部、44 電磁石ユニット、
45 永久磁石ユニット、46 センタリング部、47 電磁石ユニット、
48 永久磁石ユニット

Claims (9)

  1. 撮影光学系の光束が結像する撮像素子と、
    固定部材と、
    ボールで支持された光軸を中心として回転可能な前記撮像素子を有する可動部材と、
    前記固定部材と前記可動部材に配されて磁路を形成する磁気回路と、
    前記磁気回路の一部を形成する前記固定部材側または前記可動部材側のどちらかに配される第一のヨークと、
    前記磁気回路の一部を形成する前記固定部材側または前記可動部材側のどちらかに配される第二のヨークと磁石と、
    前記固定部材と前記可動部材の間に挟持され前記可動部材を支持する複数のボールと、
    前記可動部材の外周に形成されボールが配される可動部側ボール溝と、
    前記固定部材の内周に形成されボールが配される固定部側ボール溝と、
    で構成され、
    前記第一のヨークと前記第二のヨークは光軸と同一の回転軸を含む断面上で、回転軸に対して傾斜した面で対向することを特徴とする像ブレ補正装置。
  2. 撮影光学系の光束が結像する撮像素子と、
    固定部材と、
    ボールで支持された光軸を中心として回転可能な前記撮像素子を有する可動部材と、
    前記固定部材または前記可動部材に配される磁気回路を形成する第一のヨークと、コイルと、
    前記固定部材または前記可動部材に配され、第一のヨークと半径方向に対向する位置に配される第二のヨークと磁石と、
    前記固定部材と前記可動部材の間に挟持され前記可動部材を支持する複数のボールと、
    前記可動部材の外周に形成されボールが配される可動部側ボール溝と、
    前記固定部材の内周に形成されボールが配される固定部側ボール溝と、
    で構成され、
    前記第一のヨークと前記第二のヨークは光軸と同一の回転軸を含む断面上で、光軸方向に対向する面と、光軸を中心とする円の放射方向に対向する面の二つの対向面を有することを特徴とする像ブレ補正装置。
  3. 前記ボールの中心を通り且つ光軸に直交する平面が、前記第一のヨークと励磁するコイルと、前記第二のヨークと磁石と交わることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の像ブレ補正装置。
  4. 光軸方向から投影した際に、前記複数のボールを結ぶ範囲に磁気回路の第1のヨークと第2のヨークの対面位置が含まれることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の像ブレ補正装置。
  5. 磁気回路を形成する第一のヨークと第二のヨークの光軸と同一の回転軸を含む断面上で、傾斜するヨークの鋭角部が45度であることを特徴とする請求項1に記載の像ブレ補正装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の像ブレ補正装置と撮影光学系を備えた撮像装置。
  7. 前記撮像装置は前記撮像素子よりも撮影光学系側に配され前記撮像素子への光束を遮光するフォーカルプレーンシャッターを有することを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記像ブレ補正装置が有する第一のヨークは、光軸と略同一の回転軸を含む断面上で前記フォーカルプレーンシャッター地板側が鋭角となるように、ヨーク先端が傾斜していることを特徴とする請求項7記載の撮像装置。
  9. 前記像ブレ補正装置が有する第一のヨークは、光軸と略同一の回転軸を含む断面上で前記フォーカルプレーンシャッター地板側が反対側に比べて突出し、スラスト方向とラジアル方向の両方向で可動部材に配された磁気回路を形成する第二のヨークと対面することを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
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