JP2020034813A - 防振装置および防振装置を備えた撮像装置 - Google Patents
防振装置および防振装置を備えた撮像装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020034813A JP2020034813A JP2018162507A JP2018162507A JP2020034813A JP 2020034813 A JP2020034813 A JP 2020034813A JP 2018162507 A JP2018162507 A JP 2018162507A JP 2018162507 A JP2018162507 A JP 2018162507A JP 2020034813 A JP2020034813 A JP 2020034813A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic circuit
- movable frame
- movable
- fixed
- optical axis
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Studio Devices (AREA)
- Adjustment Of Camera Lenses (AREA)
Abstract
【課題】光軸周りの回転を補正する防振装置を薄型で実現するとともに、電力なしでセンタリング保持を実現すること。【解決手段】撮像素子と、固定枠と、前記撮像素子を搭載し撮像素子の撮像面に垂直な軸周りに前記固定枠に対して相対的に回転可能に保持された可動枠と、前記固定枠と可動枠の間に挟持された複数のボールと、前記可動枠の動作範囲を規定する規定部と、前記可動枠の動作範囲の中心付近において可動枠に設けた可動磁気回路と固定部に設けた固定磁気回路が動作範囲で最も安定的に吸引するように設けられた第一の磁気回路と、前記可動枠の動作範囲の中心付近に対して動作範囲の端部において可動枠に設けた可動磁気回路と固定部に設けた固定磁気回路が安定的に吸引するように設けられた第二の磁気回路と、第二の磁気回路に設けられたコイルと、動作範囲の中心付近において前記第一の磁気回路で発生する光軸周りのトルクが前記第二の磁気回路で発生する光軸周りのトルクよりも大きくなるよう防振装置を構成する。【選択図】図1
Description
本発明は、撮影時のブレを補正する防振装置に関するものであり、特に光軸周りの回転ブレを補正する防振装置及び防振装置を備えた撮像装置に関する。
近年、撮像装置の高性能化により多くの撮像装置および撮影レンズに手ブレ補正機構が搭載されている。従来はより影響の大きいブレであるいわゆるピッチ(撮像装置の横方向に延びる軸に沿った回転)、ヨー(撮像装置の縦方向に延びる軸に沿った回転)の補正が行われてきた。ピッチ、ヨー軸周りのブレ補正の性能が向上するに伴って、ロール(光軸周りの回転)ブレの影響が無視できなくなってきた。一方で、防振装置に用いられる機構はいくつかの種類が提案されているが、光軸周りの回転ブレを補正するための機構は撮像素子を移動させる構造が知られている。
特許文献1には、可動部を光軸周りに回転可能に保持するとともに、ソレノイドのような電磁吸着部を設けることで光軸周りに回転可能なロール補正のための防振装置が提案されている。
特許文献2には、可動部を光軸周りに回転可能に保持するとともに、光軸を中心とする円弧に沿って駆動用のVCMコイルを配置することで小型化を図ったロール補正のための防振装置が提案されている。
しかしながら、特許文献1および2に開示された防振装置を用いても駆動部に通電することなしに、撮像素子を水平に保つことは出来ない。
すなわち特許文献1の機構は、磁気的な安定点が可動範囲内にないために、可動範囲の端に吸引された状態が安定な状態となる。つまり撮像素子が最も傾いた状態が電力を印加しない場合の安定な状態となる。
特許文献2の機構は、駆動部にVCMを用いているために電力を供給しない状態では可動部と固定部の間に力は発生しない。つまり電力を印加しない状態では撮像素子は固定されずにぶらぶらと不安定な状態にある。
本発明の目的は、光軸周りの回転を補正する防振装置を薄型で実現するとともに、電力なしでセンタリング保持を実現することである。
上記の目的を達成するために、本発明に係る防振装置は、
撮像素子と、固定枠と、前記撮像素子を搭載し撮像素子の撮像面に垂直な軸周りに前記固定枠に対して相対的に回転可能に保持された可動枠と、前記固定枠と可動枠の間に挟持された複数のボールと、前記可動枠の動作範囲を規定する規定部と、前記可動枠の動作範囲の中心付近において可動枠に設けた可動磁気回路と固定部に設けた固定磁気回路が動作範囲で最も安定的に吸引するように設けられた第一の磁気回路と、前記可動枠の動作範囲の中心付近に対して動作範囲の端部において可動枠に設けた可動磁気回路と固定部に設けた固定磁気回路が安定的に吸引するように設けられた第二の磁気回路と、第二の磁気回路に設けられたコイルと、動作範囲の中心付近において前記第一の磁気回路で発生する光軸周りのトルクが前記第二の磁気回路で発生する光軸周りのトルクよりも大きくなるよう防振装置を構成する。
撮像素子と、固定枠と、前記撮像素子を搭載し撮像素子の撮像面に垂直な軸周りに前記固定枠に対して相対的に回転可能に保持された可動枠と、前記固定枠と可動枠の間に挟持された複数のボールと、前記可動枠の動作範囲を規定する規定部と、前記可動枠の動作範囲の中心付近において可動枠に設けた可動磁気回路と固定部に設けた固定磁気回路が動作範囲で最も安定的に吸引するように設けられた第一の磁気回路と、前記可動枠の動作範囲の中心付近に対して動作範囲の端部において可動枠に設けた可動磁気回路と固定部に設けた固定磁気回路が安定的に吸引するように設けられた第二の磁気回路と、第二の磁気回路に設けられたコイルと、動作範囲の中心付近において前記第一の磁気回路で発生する光軸周りのトルクが前記第二の磁気回路で発生する光軸周りのトルクよりも大きくなるよう防振装置を構成する。
本発明に係る防振装置によれば、光軸周りの回転を補正する防振装置を薄型で実現するとともに、電力なしでセンタリング保持を実現することが出来る。
以下、発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。
図1から図5を参照して、本発明の第1の実施例による、撮像装置について説明する。
図2(a)は本発明による光学系調整装置を備えた撮像装置の中央断面図、図2(b)は電気的構成を示すブロック図である。図2(a)および図2(b)で同一の符号が付してあるものはそれぞれ対応している。
図2において、1は撮像装置を、2は撮像装置1に装着するレンズユニットを、3は複数のレンズからなる撮影光学系を、4は撮影光学系の光軸を、6は撮像素子を、9aは背面表示装置を、9bはEVFを、11は撮像装置1とレンズユニット2の電気接点を、12はレンズユニット2に設けられたレンズシステム制御部を、14はロール駆動手段を、15はロールブレ検知手段をそれぞれ示す。
図2(b)は撮像装置の電気的構成を示すブロック図である。撮像装置1およびレンズ2からなるカメラシステムは、撮像手段、画像処理手段、記録再生手段(請求項記載の記録手段も含む記録および再生をつかさどる部分)、制御手段を有する。撮像手段は、撮影光学系3 、撮像素子6を含み、画像処理手段は、画像処理部7を含む。また、記録再生手段は、メモリ手段8、表示手段9(表示手段9は背面表示装置9a、EVF9bを包含する)を含み、制御手段は、カメラシステム制御回路5、操作検出部10、レンズシステム制御回路12、レンズ駆動手段13、ロール駆動手段14、およびロールブレ検知手段15を含む。レンズ駆動手段13は、焦点レンズ、ブレ補正レンズ、絞りなどを駆動することができる。ロールブレ検知手段15は光軸周りの回転を検知可能であり、振動ジャイロなどを用いることが出来る。ロール駆動手段14は撮像素子6を光軸4周りに回転させる機構であり、この具体的な構造については後述する。本発明で対象とする防振装置は、光軸周りの回転であるいわゆるロールブレを補正するものなので、図2(b)のロール駆動手段14が防振装置となる。
撮像手段は、物体からの光を、撮影光学系3を介して撮像素子6の撮像面に結像する光学処理系である。撮像素子6からピント評価量/適当な露光量が得られるので、この信号に基づいて適切に撮影光学系3が調整されることで、適切な光量の物体光を撮像素子6に露光するとともに、撮像素子6近傍で被写体像が結像する。
画像処理部7は、内部にA/D変換器、ホワイトバランス調整回路、ガンマ補正回路、補間演算回路等を有しており、記録用の画像を生成することができる。色補間処理手段はこの画像処理部7に備えられており、ベイヤ配列の信号から色補間(デモザイキング)処理を施してカラー画像を生成する。また、画像処理部7は、予め定められた方法を用いて画像、動画、音声などの圧縮を行う。さらには、画像処理部7は撮像素子6からの得られた複数の画像間の比較に基づいてブレ検知信号を生成することができ、撮像素子6と画像処理部7で本発明の検知手段を構成する。
メモリ手段8は実際の記憶部を備えている。カメラシステム制御回路5により、メモリ手段8の記録部へ出力を行うとともに、表示手段9にユーザーに提示する像を表示する。
カメラシステム制御回路5は撮像の際のタイミング信号などを生成して出力する。外部操作に応動して撮像系、画像処理系、記録再生系をそれぞれ制御する。例えば、不図示のシャッターレリーズ釦の押下を操作検出部10が検出して、撮像素子6の駆動、画像処理部7の動作、圧縮処理などを制御する。さらに表示手段9によって情報表示を行う情報表示装置の各セグメントの状態を制御する。また、背面表示装置9aはタッチパネルになっており、操作検出部10に接続されている。
制御系の光学系の調整動作について説明する。カメラシステム制御回路5には画像処理部7が接続されており、撮像素子6からの信号を基に適切な焦点位置、絞り位置を求める。カメラシステム制御回路5は、電気接点11を介してレンズシステム制御回路12に指令を出し、レンズシステム制御回路12はレンズ駆動手段13を適切に制御する。さらに、手ブレ補正を行うモードにおいては、後述する撮像素子から得られた信号を基にレンズ駆動手段13を介してブレ補正レンズを適切に制御する。
前述したように、操作検出部10へのユーザー操作に応じて、撮像装置1の各部の動作を制御することで、静止画および動画の撮影が可能となっている。
図1は本発明の要部である、ロール駆動手段14(防振装置)について説明する図である。図1(a)はロール駆動手段14をレンズユニット2側から光軸に沿ってみた図である。図1(b)は、図1(a)のA−A断面図および、同じ高さにボール部の断面を示した図である。図1(c)はボール近辺の拡大図を、図1(d)は第二の磁気回路の拡大図を、図1(e)は第一の磁気回路の拡大図をそれぞれ示している。
図1において、6は撮像素子を、14はロール駆動手段を、21は固定枠を、22は可動枠を、23は第一の磁気回路を、24は第二の磁気回路を、25a,25b,25cはボールを、26および27は規定部をそれぞれ示している。28は、ボールの中心を含み、光軸に直交する平面、29は放射方向を示す矢印をそれぞれを示しいている。
第二の磁気回路24は、磁石31、ヨーク32a,32b、33およびコイル34a,34bで構成されている。第一の磁気回路23は磁石41、ヨーク42,43およびコイル44a,44bで構成されている。
図1(a)において、撮像素子6は可動枠22に固定されている。また、可動枠22は後述するように固定枠21との間に複数のボールを挟持することで、不図示の光軸4周りに固定枠21に対して相対的に回転可能に保持される。
また、固定枠21に設けられた溝27と可動枠22に設けられた突起26によって可動枠22の動作範囲は規定されている。すなわち、突起26と溝27から構成される規定部が機械的なストロークを規定するいわゆるメカストッパになっている。
図1(a)において、第一の磁気回路23は時計でいう3時の位相に設けられており、第二の磁気回路は時計でいう9時の位相に設けられている。これらの方向は任意に設定可能で、周辺の機構(例えばシャッタ機構)との干渉を避けるように適当に設定すればよい。
図1(a)は規定部を構成する突起26と溝27が接しておらず、動作範囲の略中心付近にある場合を示している。このとき、後述するように第一の磁気回路23は可動枠に設けた可動磁気回路と固定部に設けた固定磁気回路が安定的に吸引するようになっている。一方で、第二の磁気回路24は、可動枠に設けた可動磁気回路と固定部に設けた固定磁気回路による吸引力が時計回りと反時計回りの切替位置になるように設けられている。
図1(b)は図1(a)のA−A断面および同じ高さにボール25aの断面を併記した図である。また、図1(b)にはボール25aの中心を通り、光軸4に直交する平面を一点鎖線28として示した。なお、図1(b)には明示していないが、他のボール25b,25cの中心も平面28上にある。図1(b)から明らかなように、ボール25aの中心を通り且つ光軸に直交する平面28が、第一の磁気回路23および第二の磁気回路24と交わるように配置されている。これにより厚み方向に薄い防振装置を実現することが出来る。また、第一の磁気回路23および第二の磁気回路24で生じる力によって不要なモーメント(ここでいう不要とは光軸周りの回転ではない方向のモーメントを指す。)の発生を抑制することができる。
図1(c)はボール25aと固定枠21、可動枠22の関係を示した図である。固定枠21および可動枠22には角度を持った2つの面(いわゆるV溝)が形成されており、これらの面によってボール25a(以下、同様)を挟持している。多くの撮像装置を駆動する防振装置においては、光軸に直交する2つの平面の間にボールを挟持する構造が多い。一方、本実施例では、図1(c)の様に、V溝を介してボールは矢印29で示す放射方向に挟持される。図1(a)に示すように、光軸4を中心として半径方向に延びる方向が放射方向である。ボール25b,25cもそれぞれ、ボール25aと同様に放射方向に挟持される。このようにすることで放射方向の荷重に対して強い構造とすることが出来る。後述する第一の磁気回路23および第二の磁気回路24によって、放射方向に吸引力が発生するのでこのような構造が都合が良いといえる。
図1(d)は、第二の磁気回路24を説明する図である。図1(d)に示す第二の磁気回路24を構成する部品のうち、磁石31およびヨーク32a,32bは可動枠22に固定されており本実施例の第二の磁気回路における可動磁気回路である。E型のヨーク33およびコイル34a,34bは固定枠21に固定されており本実施例の第二の磁気回路における固定磁気回路である。後述する様にコイル34a,34bに電流を印加することで、固定枠21と可動枠22の間に相対的に回転するトルクを発生させることが出来る。ここでは可動枠22に磁石31を配置する構成(いわゆるムービングマグネット)としたが、相対的なトルクを発生させればよいので固定枠21に設けた部品群と可動枠22に設けた部品群は入れ替えることが出来る。いずれの構成にするかは、給電などの都合によって決めればよい。図1(d)はコイル34a,34bに電流を印加しない場合を示しており、矢印は磁束の流れを模式的に示したものである。磁石31から出た磁束は模式的には図1(d)の様に流れている。すなわち、透磁率の高いヨーク32a,32b、33の中を通るようにしながら(空気部分を通らないようにしながら)、N極からS極に至る。図1(d)の位置では磁束の流れは上下対称となっており、トルクは発生しない。しかしながら、後述するように変位するとその変位を加速するような正のフィードバックがかかるような構造となっている。これは特許文献1の説明にあったソレノイドのような磁気回路になっており、動作範囲の端に押し当てて止まるようなトルクを発生させる。
図1(e)は、第一の磁気回路23を説明する図である。図1(e)に示す第一の磁気回路23を構成する部品のうち、磁石41およびコの字型ヨーク42は可動枠22に固定されており本実施例の第一の磁気回路における可動磁気回路である。E型のヨーク43およびコイル44a,44bは固定枠21に固定されており本実施例の第一の磁気回路における固定磁気回路である。後述する様にコイル44a,44bに電流を印加することで、可動枠22を動作範囲の中央に引き戻そうとするトルクの大きさを調整することが出来る。
ここでは可動枠22に磁石41を配置する構成(いわゆるムービングマグネット)としたが、相対的なトルクを発生させればよいので固定枠21に設けた部品群と可動枠22に設けた部品群は入れ替えることが出来る。いずれの構成にするかは、給電などの都合によって決めればよい。第一の磁気回路を例にすると、磁石41およびコの字型ヨーク42を固定枠21に固定し第一の磁気回路における固定磁気回路とし、E型のヨーク43およびコイル44a,44bを可動枠22に固定して第一の磁気回路における可動磁気回路としても良い。このときはいわゆるムービングコイルの構成となる。
図1(e)はコイル44a,44bに電流を印加しない場合を示しており、矢印は磁束の流れを模式的に示したものである。磁石41から出た磁束は模式的には図1(e)の様に流れている。すなわち、透磁率の高いヨーク42,43の中をなるべく長く通るようにしながら(空気部分を通らないようにしながら)、N極からS極に至る。図1(e)から明らかなように第一の磁気回路23は閉磁路を構成しており、この状態が最も安定となる。そのため、変位すると変位を押し戻すような負のフィードバックがかかるような構造となっている。そのため、動作範囲の中央に留まるようなトルクを発生させる。
図1から明らかなように、第一の磁気回路および第二の磁気回路における可動磁気回路と固定磁気回路が光軸を中心とする回転軸に対して半径方向に離間して対向するように設けられている。これにより、磁気回路を構成する部品を光軸方向に積層して設ける必要がないので、装置の薄型化に寄与する。
図3を用いてコイルに電流を印加した場合に発生するトルクについて説明する。
図3(a)、(b)はそれぞれ第二の磁気回路24において、時計回り、反時計回りのトルクが発生する様子を説明する図である。図3(c),(d)はそれぞれ第一の磁気回路23において、中央に留まるようなトルクを増加させる場合、減少させる場合を説明する図である。
図3(a)、(b)、(c)および(d)において図1と同じものには同じ番号を付した。また、コイル34a,34b上に描いた矢印は、コイルの電流の向き(図からみて上にある巻き線部における向き)を、その他の矢印は磁束の流れを模式的に示したものである。
図3(a)は第二の磁気回路24のコイル34a,34bのそれぞれに図示方向に通電している。この時アンペールの法則に従って磁界が発生する。コイルが巻きつけてあるE型のヨーク33に図示するような方向に磁束が生じる。この時、磁束は交差出来ないので、E型の中央部分から多くの磁束が出る。この磁束が可動枠22に設けられた磁石31のS極に流れ込む。磁石31のN極から出た磁束はコイル34aに吸い込まれる。
別の見方をすると、E型の中央部分から多くの磁束が出るということは中央部分がN極に、E型の上下の突起部がS極になっている。このため磁石31は磁路を閉じるために上に移動しようとする。結果として可動枠22は時計回り(図中CW)のトルクを受ける。
図3(b)は図3(a)とは反対方向に通電した場合の為、E型ヨーク33の中央部分がS極に、E型の上下の突起部がN極になっている。このため磁石31は磁路を閉じるために下に移動しようとする。結果として可動枠22は反時計回り(図中CCW)のトルクを受ける。
図3(c)は第一の磁気回路23のコイル44a,44bのそれぞれに図示方向に通電している。この時アンペールの法則に従って磁界が発生する。図1(e)の場合と見比べると明らかであるが、図3(c)は磁石41が発生する磁界を強めるように通電していることが分かる。この時、磁束密度があがるので、図3(c)では磁束を示す矢印を太線にすることで、磁束密度があがっていることを示した。これは磁石が強くなったことと同義なので、図1(e)で説明した、動作範囲の中央に留まるようなトルクが増大する。
図3(d)は図3(c)とは反対方向に通電している。このとき明らかに、磁石41が発生する磁界を弱めるように通電していることが分かる。この時磁束密度が下がるので、図3(d)では磁束を示す矢印を点線にすることで、磁束密度が下がっていることを示した。これは磁石が弱くなったことと同義なので、図1(e)で説明した、動作範囲の中央に留まるようなトルクが減少する。
つまり図3(c),(d)に示したように、特定の位置でとどまる力(モータでいうところのコギング)をコイル44a,44bへの通電によって調整することが出来る。
図1および図3に示した防振装置において、回転量は第二の磁気回路で発生するトルクとコギングの釣り合いによって決まる。
コイル34a,34bへの通電によって発生するトルク、コイル44a,44bへの通電によって調整されるコギング力の状態、はそれぞれ予め知ることが出来る。これをメモリに記録しておいて、目標とする回転量に応じてコイル34a,34b,44a,44bに通電すればよい。この動作はステッピングモータのマイクロステップの動作と類似したものと考えればよい。
図4を用いて、突起26と溝27から構成される規定部で規定される動作範囲の端部におけるトルクの発生状態について述べる。図4(a)は規定部を構成する固定枠21上の溝27と可動枠22上の突起26が接していることを示す図である。この時、第二の磁気回路24の拡大図を図4(b)に、第一の磁気回路23の拡大図を図4(c)に示した。また、第二の磁気回路23の特徴を説明するために、図4(a)とは反対方向(可動枠22を時計回り方向)に回転させて動作範囲の端部に達した場合の第二の磁気回路23を図4(d)に示した。図4(b)、(c)および(d)において、矢印は磁束の流れを模式的に示したものである。
図4(b)の状態から磁気的に安定な方向を考えると、ヨーク32aがE型ヨーク33の中央突起と、ヨーク32bがE型ヨーク33の下部突起と対抗する位置が閉磁路となり安定する。すなわち図4(b)において、可動枠22は相対的に反時計回りに回転する方向にトルクを受ける。これは正のフィードバックがかかる構造であり、可動枠の動作範囲の端部までいってさらに押し当てながら安定となる。すなわち、第二の磁気回路23は可動枠の動作範囲の略中心付近に対して動作範囲の端部においてより磁気的に安定な構造となっている。このような構成とすることで、図3で前述したようにコイル34a,34bに電流を印加した場合に大きなトルクを発生させることが出来る。
同様に、図4(c)を考えると、第一の磁気回路23は、図1(e)よりも不安定な状態にある。つまり図1(e)のように、ヨークや磁石が対向する位置が最も磁気的に安定な位置といえる。すなわち図4(c)において、可動枠22は相対的に時計回りに回転する方向にトルクを受ける。これは負のフィードバックがかかる構造であり、可動枠の動作範囲の中央で安定となる。
防振装置14全体として、図4(b)および(c)に示したいずれのトルクが勝るかは、材質、ギャップ、大きさなどの要因に支配される。ここでは、図4(c)のトルクが勝るように材質やギャップの選定を行う。すなわち、動作範囲の略中心付近において第一の磁気回路23で発生する光軸周りのトルクが第二の磁気回路24で発生する光軸周りのトルクよりも大きくなるようする。そのようにすることで、動作範囲の略中心付近で磁気回路全体としては負のフィードバックがかかり、可動枠22の動作範囲の中央で安定となる。一度センタリングしたのちに通電を停止しても、可動枠22がセンター付近に留まることになる。すなわち、電力なしでセンタリング保持を実現することが出来る。
別の好ましいバランスとしては、動作範囲のすべての領域において、第一の磁気回路23で発生する光軸周りのトルクが第二の磁気回路24で発生する光軸周りのトルクよりも大きくなるようにする。そのようにすることで、動作範囲のすべての領域で磁気回路全体として負のフィードバックがかかり、可動枠22の動作範囲の中央で安定となる。可動枠22がどのような位置にあったとしても通電を停止したときに、可動枠22がセンター付近に留まることになる。すなわち、電力なしでセンタリング保持を実現することが出来る。
図1に示したように、可動枠22の動作範囲の中央で撮像素子6が水平になり、撮像装置1の底面と撮像素子6の長辺が平行となるように形成すると都合が良い。すなわち、プレビューなどの状態において、通電せずに水平が保持できるので電力を削減しながら品位の良いプレビューを提供することが出来る(特許文献1の構造では傾いた構造となり、特許文献2の構造ではプレビューが安定しない)。
図4(d)は、図4(a)とは反対方向に回転した場合を示している。この時、可動枠22は時計回りに回転する方向にトルクを受ける。図4(b)と同様に、正のフィードバックがかかる構造であり、可動枠の動作範囲の端部までいってさらに押し当てながら安定となる。つまり、第二の磁気回路24は、可動枠22の動作範囲の略中心付近において可動枠22に設けた可動磁気回路と固定部に設けた固定磁気回路による吸引力が時計回りと反時計回りの切替位置になるようになっている。
図5を用いて、別の磁気回路の構成例について説明する。図5において図1と同じ機能のものには同じ番号を付した。図5の例は、磁気回路の構成部品を減らして構成した例である。第一の磁気回路23は磁石41とヨーク43から構成される。第二の磁気回路24は磁石23、ヨーク33およびコイル34から構成される。
図5(a)は機構全体の構造を、図5(b)は第二の磁気回路を、図5(c)は第一の磁気回路を示している。また、図5(d)および(e)は第二の磁気回路に通電した場合に発生するトルクについて説明する図である。図5(b)から図5(e)において矢印は磁束の流れを模式的に示したものである。図5(d)および(e)のコイル上に描いた矢印は電流の向き(図からみて上にある巻き線部における向き)を示している。
図5(a)を見ると明らかなように、図1との差は磁気回路部のみである。以降図5(b)から図5(e)を用いて第一の磁気回路23および第二の磁気回路24について説明する。
図5(b)は第二の磁気回路24のコイル34に電流を印加しない場合を示した図である。磁石31は可動枠22に、ヨーク33およびコイル34は固定枠21にそれぞれ固定されている。この時、磁束の流れは、図1(d)と類似したものとなる。すなわち上下対称となり、この位置ではトルクが発生しない。一方で、少しでも可動部22が時計回り若しくは反時計回りに回転すると、磁石31がコの字型ヨーク33のいずれかの突起部に近接しようとして、正のフィードバックがかかったトルクが発生する。
図5(c)は第一の磁気回路23の状態を示したものである。磁石41は可動枠22に、ヨーク43は固定枠21にそれぞれ固定されている。図1で説明した例と異なり、図5の第一の磁気回路23はコイルを備えていない。すなわち、図3で説明したコギング力の調整という機能は有していない。図5(c)の磁気回路を見ると明らかなように、磁石41とヨーク43が対向した位置が最も磁気的に安定となる。つまり、図1の構造と同様に、負のフィードバックがかかる構造であり、可動枠22の動作範囲の中央で安定となる。図5の例でも、図1と同様に第一の磁気回路23が可動枠22の動作範囲の中央に引き戻すトルクが、第二の磁気回路24が端部に行かせようとするトルクよりも大きくなるように設計されている。このようにすることで、電力なしでセンタリング保持を実現することが出来る。
図5(d)に示す方向に通電すると、コの字型ヨーク33の下側突起がS極に、上側突起がN極になる。そのため可動枠22は反時計回りに回転する方向のトルクを受ける。反対に図5(e)に示す方向に通電すると、コの字型ヨーク33の下側突起がN極に、上側突起がS極になる。そのため可動枠22は時計回りに回転する方向のトルクを受ける。
すなわち通電方向によって回転方向を制御することができる。また、電流の大きさで発生するトルクを制御することが出来る。図5の機構ではコギングは調整しないので、コイル34に流す電流の向きと大きさのみで可動枠22の回転量を調整する。図1の例と同様にこれらの関係は予め計測可能なので、メモリに記録しておいて、目標とする回転量に応じてコイル34に通電すればよい。
すなわち通電方向によって回転方向を制御することができる。また、電流の大きさで発生するトルクを制御することが出来る。図5の機構ではコギングは調整しないので、コイル34に流す電流の向きと大きさのみで可動枠22の回転量を調整する。図1の例と同様にこれらの関係は予め計測可能なので、メモリに記録しておいて、目標とする回転量に応じてコイル34に通電すればよい。
以上に説明した様に、本発明によれば、光軸周りの回転を補正する防振装置を薄型で実現するとともに、電力なしでセンタリング保持を実現することが出来る。
図6を参照して、本発明の第2の実施例による防振装置について説明する。第二の実施例は可動枠の位置検出素子を備えてフィードバック制御に適した構造である。
第二の実施例で説明する防振装置を備えた撮像装置の構成については、第一の実施例と同様で良いので説明を割愛する。
図6(a)は第二の実施例におけるロール駆動手段14(防振装置)をレンズユニット2側から光軸に沿ってみた図である。図6(b)は第一の磁気回路を説明する図である。図6(c)は図6(a)の防振装置を利用した制御系の模式図である。
図6(a)において図1および図5と同じ機能のものには同じ番号を付した。保持構造などは図1および図5と同様である。また、第二の磁気回路24は図5と同様である。違いは第一の磁気回路23部にある。第一の磁気回路について図6(b)を用いて説明する。図6(b)において矢印は、磁束の流れを模式的に示したものである。
図6(b)において51は検出素子である。図6(b)の右側に書いた矢印方向の磁束密度に反応する素子を用いれば良い。例えば、ホール素子などを用いることが出来る。
図6(b)に示した第一の磁気回路23は2極着磁された磁石41、ヨーク42、43および検出素子51で構成されている。磁石41およびヨーク42は可動枠22に、ヨーク43および検出素子51は固定枠21にそれぞれ固定されている。磁石41は図5(b)の左右方向が着磁時の磁界の方向であり、2つの領域に分けて反対方向に着磁されている(いわゆる2極着磁)。ヨーク42を設けることで、ヨーク43の反対面にあるN極から出た磁束はすぐに隣接するS極に到達する。またヨーク43側にあるN極から出た磁束の多くは、コの字型ヨーク43の中通過してS極に届く。図6(b)から明らかなように、磁束がロの字型に回っており、閉磁路を形成している。このため、図1および図5の例と同様に、負のフィードバックがかかり、可動枠の動作範囲の中央で安定となる。第一の実施例と同様に、第二の磁気回路24よりも第一の磁気回路23が発生するトルクが大きくなるように構成することで、機構全体としても、負のフィードバックがかかり、可動枠の動作範囲の中央で安定となる。
検出素子51はいわゆる漏れ磁束を使って磁石41との相対位置を検出する。すなわち、図5(b)では2極着磁の境界線上に検出素子があるので、図5(b)に示した磁束密度検出方向の磁束はほぼゼロになる。一方で、可動部が時計回りに回転して、N極が下がってくると、検出素子の位置での磁束密度検出方向の磁束はプラスになる。反対に、可動部が反時計回りに回転して、S極があがってくると、検出素子51の位置での磁束密度検出方向の磁束はマイナスになる。これを検知すれば、可動枠22の回転量を知ることが出来る。
第一の実施例の制御では、コギングと駆動トルクの釣り合いを予め求める方法で可動枠22の位置を制御したが、(いわゆるオープン制御)本実施例では、検出素子51の信号を元にフィードバック制御を行う。
フィードバック制御の模式図を図6(c)に示した。まず図2に示したロールブレ検知手段14でロールブレ量が取得される。次に、信号処理部で補正すべき量を決定する。この信号処理部で行う処理は、ロールブレ検知手段14のノイズ除去や撮影者の意図(構図変更に伴う制御の中断:構図変更された時の目標値はゼロにするなど)の反映などである。制御器は、フィードバック制御を安定的に行うためのものでありPIDコントローラーなどを用いることが出来る。
その後、不図示のドライバなどを介して駆動機構のコイル34に電流が印可される。その結果が制御出力(可動枠22の回転量)として得られる。図6の例では可動枠22の回転量を検出素子51で取得して、フィードバックする。すなわち、制御出力と目標値が一致するように制御がなされる。これによって、適切に位置制御がなされる。
以上に説明した様に、本発明によれば、光軸周りの回転を補正する防振装置を薄型で実現するとともに、電力なしでセンタリング保持を実現することが出来る。
4 光軸、6 撮像素子、14 ロール駆動手段(防振装置)、
15 ロールブレ検知手段、21 固定枠、22 可動枠、
23 第一の磁気回路、24 第二の磁気回路、
25a,25b,25c ボール、26,27 規定部、
31 磁石、34 コイル、41 磁石、51 検出素子
15 ロールブレ検知手段、21 固定枠、22 可動枠、
23 第一の磁気回路、24 第二の磁気回路、
25a,25b,25c ボール、26,27 規定部、
31 磁石、34 コイル、41 磁石、51 検出素子
Claims (9)
- 撮像素子と、
固定枠と、
前記撮像素子を搭載し撮像素子の撮像面に垂直な軸周りに前記固定枠に対して相対的に回転可能に保持された可動枠と、
前記固定枠と可動枠の間に挟持された複数のボールと、
前記可動枠の動作範囲を規定する規定部と、
前記可動枠の動作範囲の中心付近において可動枠に設けた可動磁気回路と固定部に設けた固定磁気回路が動作範囲で最も安定的に吸引するように設けられた第一の磁気回路と、
前記可動枠の動作範囲の中心付近に対して動作範囲の端部において可動枠に設けた可動磁気回路と固定部に設けた固定磁気回路が安定的に吸引するように設けられた第二の磁気回路と、
第二の磁気回路に設けられたコイルと、
動作範囲の中心付近において前記第一の磁気回路で発生する光軸周りのトルクが前記第二の磁気回路で発生する光軸周りのトルクよりも大きくなるようにしたことを特徴とする防振装置。 - 前記規定部で規定される動作範囲のすべての領域において、前記第一の磁気回路で発生する光軸周りのトルクが前記第二の磁気回路で発生する光軸周りのトルクよりも大きくなるようにした請求項1に記載の防振装置。
- 前記第一の磁気回路および第二の磁気回路における可動磁気回路と固定磁気回路が光軸を中心とする回転軸に対して半径方向に離間して対向するように設けられたことを特徴とする請求項1に記載の防振装置。
- 前記規定部は機械的な突きあて部であることを特徴とする請求項1に記載の防振装置。
- 前記第一の磁気回路にもコイルを設けたことを特徴とする請求項1に記載の防振装置。
- 前記ボールは放射方向に挟持されるとともに、3つ以上設けられたことを特徴とする請求項1に記載の防振装置。
- 前記ボールの中心を通り且つ光軸に直交する平面が、前記第一の磁気回路および前記第二の磁気回路と交わることを特徴とする請求項1に記載の防振装置。
- 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の防振装置を備えた撮像装置。
- 前記規定部の中心付近で、前記撮像素子の一辺が撮像装置の底面と平行となることを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018162507A JP2020034813A (ja) | 2018-08-31 | 2018-08-31 | 防振装置および防振装置を備えた撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018162507A JP2020034813A (ja) | 2018-08-31 | 2018-08-31 | 防振装置および防振装置を備えた撮像装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020034813A true JP2020034813A (ja) | 2020-03-05 |
Family
ID=69669147
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018162507A Pending JP2020034813A (ja) | 2018-08-31 | 2018-08-31 | 防振装置および防振装置を備えた撮像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020034813A (ja) |
-
2018
- 2018-08-31 JP JP2018162507A patent/JP2020034813A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8184167B2 (en) | Optical apparatus having magnet member | |
JP2012078450A (ja) | 振れ補正装置、レンズ鏡筒、及び光学機器 | |
KR20090087265A (ko) | 촬상 장치용 손떨림 보정 모듈 및 이를 구비한 촬상 장치 | |
JP2000258813A (ja) | 像ブレ補正装置 | |
US10241349B2 (en) | Image stabilization apparatus, lens apparatus, and imaging apparatus | |
JP6235450B2 (ja) | 手振れ補正ユニット | |
JP2013140309A (ja) | 振れ補正装置、レンズ鏡筒、および光学機器 | |
JP2020034811A (ja) | 防振装置および防振装置を備えた撮像装置 | |
JP2007171299A (ja) | レンズ鏡胴 | |
JP7305455B2 (ja) | 防振制御装置、撮像装置及び防振制御方法 | |
JP2020034812A (ja) | 像ブレ補正装置 | |
JP5820667B2 (ja) | 光学式像振れ補正機構 | |
JP2020034813A (ja) | 防振装置および防振装置を備えた撮像装置 | |
JP2007293125A (ja) | 撮像装置 | |
JPH0980542A (ja) | 像移動装置 | |
JP4905598B2 (ja) | レンズ鏡筒 | |
JP2016057386A (ja) | 像ぶれ補正装置およびこれを有する光学機器 | |
JP2010276842A (ja) | 像振れ補正装置 | |
JP2021015201A (ja) | 撮像装置 | |
JP4662878B2 (ja) | レンズ保持装置 | |
JP2018169468A (ja) | アクチュエータ及びそれを備えたレンズユニット、カメラ | |
JP6019487B2 (ja) | 振れ補正カメラ及び振れ補正レンズ | |
JP2012098747A (ja) | 振れ補正カメラ、補正レンズ及カメラシステム | |
JPH0980541A (ja) | 像移動装置 | |
JP2010171770A (ja) | 手ぶれ補正装置及び撮像装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20191125 |