JP2002090650A - 防振顕微鏡 - Google Patents

防振顕微鏡

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JP2002090650A
JP2002090650A JP2001201069A JP2001201069A JP2002090650A JP 2002090650 A JP2002090650 A JP 2002090650A JP 2001201069 A JP2001201069 A JP 2001201069A JP 2001201069 A JP2001201069 A JP 2001201069A JP 2002090650 A JP2002090650 A JP 2002090650A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】架台のアームの先端に保持されて使用された場
合に観察者の眼に識別可能な程度の像ブレが生じる蓋然
性の高い顕微鏡において、像ブレを防止する。 【解決手段】ビデオ式立体顕微鏡101の筐体内には、
角速度センサ1及び加速度センサ2が内蔵されている。
角速度センサ1によって検出された立体顕微鏡101の
回転角度及び加速度センサ2によって検出された立体顕
微鏡101のシフト量は、顕微鏡制御部3に入力され
る。この顕微鏡制御部3は、入力されたこれらデータに
基づいて、防振補正部4を制御する。防振補正部4は、
レンズ212を光軸と直交する面内でシフトさせること
により、被観察フィールドからの被写体光を、各ズーム
光学系220,230の光軸と平行な方向へ偏向する。
このビデオ式顕微鏡101の被観察フィールドの縦幅AV
及び作動距離は、下記条件式を満たしている。 1/AV>1/(11.46+0.011×L)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、架台の先端に保持
された状態で使用される顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、脳神経外科手術のように微細な
組織を処置する際には、その組織を肉眼で識別すること
が困難であるので、光学式又はビデオ式の顕微鏡が使用
される。但し、このような場合には、この顕微鏡を使用
する観察者は施術中の医師(以下、「主術者」という)
であり、その両手はメス等によってふさがれているの
で、この顕微鏡は、架台によって支えられる必要があ
る。しかも、被術者の様々な部位を様々な方向から撮影
する必要から、この架台は、その先端に顕微鏡を保持す
るとともに様々な方向に屈曲自在な長尺状のアームを、
有していなければならない。
【0003】このようなアームの先端に顕微鏡が保持さ
れると、顕微鏡自身が微動してしまうことが避けられな
い。但し、従来の顕微鏡の作動距離(即ち、顕微鏡光学
系における最も物体側の面からその物体側焦点までの距
離)は短く、長くても300mm以上となることはなか
った。しかも、物体側焦点において顕微鏡光学系の光軸
に直交する面内において顕微鏡光学系を介して観察され
る範囲(以下、被観察フィールド」という)は、その縦
方向の寸法が15mm程度と、それほど小さくはない。
即ち、顕微鏡光学系の全体的倍率はそれほど大きくな
い。従って、顕微鏡がアームの先端に保持されているた
めに、この顕微鏡が微動したとしても、その微動が観察
中の像に与える影響はわずかであって、実用上は問題が
なかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、顕微鏡
が手術に際して使用される場合には、顕微鏡自体が手術
の邪魔となってはいけないので、顕微鏡の作動距離は3
00mm以上に長くなることが望まれる。このようにし
て作動距離が延ばされてしまうと、顕微鏡自体の微動に
伴って、観察者の眼の分解能によって認識できる程度
に、被観察フィールドが大きくずれてしまう。同様に、
顕微鏡の倍率を上げることも望まれるが、顕微鏡の倍率
が上がると、被観察フィールドが狭くなるので、被観察
フィールドの大きさに対するズレの比率が上がってしま
う。即ち、顕微鏡光学系によるズレの拡大率が大きくな
ってしまう。その結果、観察者は像がブレていると認識
し、見かけ上の光学性能が大きく低下してしまう。
【0005】本発明は、以上の問題認識に基づいてなさ
れたものであり、その課題は、架台のアームの先端に保
持されて使用された場合に観察者の眼に識別可能な程度
の像ブレが生じる蓋然性の高い顕微鏡に、像ブレを防ぐ
ための機構を組み込むことを、課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような課題の下にな
された本発明の第1の態様による防振顕微鏡は、所定の
大きさを有する被観察フィールドに存在する物体の像を
形成して、この像を観察者による観察に供するととも
に、その作動距離Lが前記被観察フィールドの幅AV
対して条件 1/AV>1/(11.46+0.011×L) を満たす顕微鏡光学系と、前記顕微鏡光学系の全体とし
ての傾斜を測定する第1種センサと、前記顕微鏡光学系
の全体としての移動を測定する第2種センサと、前記顕
微鏡光学系内を進行する被写体光を所望の方向へ所望の
角度で偏向する偏向手段と、前記第1種センサ及び前記
第2種センサの測定結果に基づいて前記偏向手段による
前記被写体光の偏向の方向及び角度を調節することによ
って、一定の被観察フィールド内に存在する物体の前記
像を同一位置に形成させる制御部とを、備えたことを特
徴とする。
【0007】この顕微鏡は、その顕微鏡光学系が上記条
件を満たしているために、架台のアームの先端に固定さ
れた場合には、その顕微鏡光学系を介して被観察フィー
ルドを観察している観察者の眼によって認識できる程度
の像のブレを生じてしまう蓋然性が高い。そのため、こ
の顕微鏡には、第1種センサ,第2種センサ,制御部及
び偏向手段からなる防振機構が組み込まれている。その
結果、この顕微鏡において発生してしまう蓋然性が高か
った像のブレは、この防振機構によって確実に打ち消さ
れて、見かけ上の光学性能の劣化が防止される。
【0008】顕微鏡光学系は、対物光学系によって一旦
形成された被観察フィールドの像が接眼レンズを介して
観察者によって観察されるいわゆる光学式顕微鏡の光学
系であっても良いし、対物光学系によって形成された被
観察フィールドの像を撮像し、撮像された像をモニタ上
に表示するいわゆるビデオ式顕微鏡の光学系であっても
良い。さらに、この顕微鏡光学系は、単眼の光学系であ
っても良いし、双眼の光学系であっても良い。
【0009】第1センサは、角速度センサであっても良
いし、角加速度センサであっても良い。この第1センサ
としては、直交する2方向において夫々角度を測定する
二つのセンサが用意されていることが望ましい。
【0010】第2センサは、位置センサであっても良い
し、加速度センサであっても良い。この第1センサとし
ては、直交する2方向において夫々移動を測定する二つ
のセンサが用意されていることが望ましい。
【0011】偏向手段は、顕微鏡光学系に含まれ且つそ
れ自体がパワーを有するレンズをその光軸に直交する方
向へシフトさせる機構を含んでいても良いし、顕微鏡光
学系内に挿入された反射鏡の傾斜方向及び傾斜角を調整
する機構を含んでいても良いし、可変頂角プリズムを含
んでいても良い。この偏向手段は、顕微鏡光学系中のど
の位置において被写体光を偏向させても良い。
【0012】また、本発明の第2の態様による防振顕微
鏡は、所定の大きさを有する被観察フィールドに存在す
る物体の像を形成するとともに、その作動距離Lが前記
被観察フィールドの幅AVに対して条件 1/AV>1/(11.46+0.011×L) を満たす顕微鏡光学系と、この顕微鏡光学系によって形
成された像を撮像する撮像面を有する撮像素子と、前記
顕微鏡光学系の全体としての傾斜を測定する第1センサ
と、前記顕微鏡光学系の全体としての移動を測定する第
2センサと、前記第1センサ及び前記第2センサの測定
結果に基づいて前記撮像素子をその撮像面を含む面内で
移動させることによって、一定の被観察フィールド内に
存在する物体の前記顕微鏡光学系による像を、前記撮像
素子の撮像面における一定位置にて撮像させる制御部と
を、備えたことを特徴とする。
【0013】この顕微鏡は、その顕微鏡光学系が上記条
件を満たしているために、架台のアームの先端に固定さ
れた場合には、撮像素子によって撮像された像をモニタ
上で観察している観察者の眼によって認識できる程度の
像のブレを生じてしまう蓋然性が高い。そのため、この
顕微鏡には、第1センサ,第2センサ,制御部及び撮像
素子からなる防振機構が組み込まれている。その結果、
この顕微鏡において発生してしまう蓋然性が高かった像
のブレは、この防振機構によって確実に打ち消されて、
見かけ上の光学性能の劣化が防止される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を説明する。
【0015】以下に説明する各実施形態においては、本
発明による防振顕微鏡は、一対の撮影光学系によって被
写体のステレオ像を撮像装置の撮像面上に形成し、この
撮像装置によって撮像されたステレオ像の映像信号を出
力するビデオ型立体顕微鏡(以下、単に「立体顕微鏡」
という)として、適用される。そして、この立体顕微鏡
は、例えば脳神経外科手術の際に用いられる手術支援シ
ステムに組み込まれて使用される。この手術支援システ
ムは、立体顕微鏡によって患者の組織をビデオ撮影して
得られた立体映像(ステレオ映像)を、主術者専用の立
体視ビューワや他のスタッフ用のモニタ等に表示し、ま
た、録画装置に録画するシステムである。
【0016】
【実施形態1】(手術支援システムの全体構成)図1
は、本発明の第1の実施形態としての手術支援システム
の概略を示すシステム構成図である。この図1に示され
るように、手術支援システムは、立体顕微鏡101と、
この立体顕微鏡101の背面の上端近傍に取り付けられ
たハイビジョンCCDカメラ102と、立体顕微鏡10
1の上面に取り付けられたカウンターウェイト104
と、このカウンターウェイト104に開けられた貫通孔
を貫通して立体顕微鏡101の内部に導通されたライト
ガイドファイバ105と、このライトガイドファイバ1
05を通じて立体顕微鏡101に照明光を導入する光源
装置106と、ハイビジョンCCDカメラ102に接続
された分配器111と、この分配器111に接続された
録画装置115,モニタ114及び立体視ビューワ11
3等から、構成されている。
【0017】上述した立体顕微鏡101は、その背面に
取付られたマウントを介して、架台としての第1スタン
ド100のフリーアーム100aの先端に、着脱自在に
固定されている。このフリーアーム100aは、任意の
方向に任意の角度で屈曲自在なヒンジを介して相互に連
結された3本のアームから、構成されている。このフリ
ーアーム100aの全長は、1000mmである。立体顕微
鏡101は、このフリーアーム100aの先端が届く半
径内で、移動自在であるとともに、任意の向きに向くこ
とができる。
【0018】この立体顕微鏡101内の光学構成につい
ては後で詳しく説明するが、その概略構成を述べると、
図2に示すように、被写体は、単一の光軸を持つ大径の
クローズアップ光学系210,及びこのクローズアップ
光学系210における互いに異なる箇所を透過した光を
夫々収束させる左右一対のズーム光学系220,230
からなる対物光学系によって、左右の視野絞り270,
271の位置に、夫々、一次像として結像される。これ
ら左右の一次像は、左右一対のリレー光学系240,2
50によってリレーされてハイビジョンCCDカメラ1
02内に導入され、ハイビジョンサイズ(縦横のアスペ
クト比=9:16)の撮像面を有する撮像装置としての
CCD116における左右の各撮像領域(縦横のアスペ
クト比=9:8)に、夫々二次像として再結像される。
【0019】このような一対の撮影光学系によってCC
D116の撮像面上における左右の各撮像領域(撮像面
における基線長の方向において区分された二つの領域)
に形成された像は、所定の基線長を隔てた二箇所から夫
々撮影した画像を左右に並べたステレオ画像と等価であ
る。そして、このCCD116の出力信号は、画像プロ
セッサ117によってハイビジョン信号として生成され
て、ハイビジョンCCDカメラ102から分配器111
へ向けて出力される。
【0020】なお、この立体顕微鏡101内には、クロ
ーズアップ光学系210の物体側焦点位置近傍に存在す
る被写体を照明する照明光学系300(図6参照)が内
蔵されている。そして、この照明光学系300には、光
源装置106からライトガイドファイババンドル105
を介して照明光が導入される。
【0021】図1に戻り、ハイビジョンCCDカメラ1
02から入力された被写体のハイビジョン信号は、分配
器111によって、主術者用の立体視ビューワ113,
その他の手術スタッフ用又は遠隔地に居るアドバイザ用
のモニタ114,及び、録画装置115へ、夫々供給さ
れる。
【0022】立体視ビューワ113は、第2スタンド1
12のフリーアーム112aの先端から垂下して取り付
けられている。従って、主術者が処置を施し易い姿勢に
合わせて、立体視ビューワ113を配置することが可能
になっている。この立体視ビューワ113は、ハイビジ
ョンサイズのLCDパネル120を、モニタとして内蔵
している。このLCDパネル120に分配器からのハイ
ビジョン信号による映像が表示された場合には、図3の
平面図に示すように、LCDパネル120の左半分12
0bには、CCD116における左側撮像領域にて撮影
された映像が表示され、右半分120aには、CCD1
16における右側撮影領域にて撮影された映像が表示さ
れる。立体視ビューワ113内の光路は、LCDパネル
120の左右の表示領域の境界線120cに対して垂直
に設置された図示せぬ隔壁により、左右に区分けされて
いる。そして、隔壁の左側に置かれた主術者の左目によ
り左半分120bの映像が観察され、隔壁の右側に置か
れた主術者の右目により右半分120aの映像が観察さ
れる。図4(a)は、手術者の側方から見た場合におけ
るLCDパネル120と目との相対位置を示している。
この図4(a)に示されるように、主術者の目122が
自然にLCDパネル120を観察できるように、目12
2は、LCDパネル120から所定距離LDISPだけ離れ
た位置に、図示せぬ覗き穴によって位置決めされる。図
4(b)は、立体視ビューワ113のバリエーションを
示している。この図4(b)に示されるように、LCD
パネル120と目122との間に、この目122の位置
を規制するとともにLCDパネル120の虚像120’
をLCD120よりも遠方に形成するアイピースレンズ
121が配置されても良い。この場合には、接眼レンズ
122の直後に置かれる目122から所定距離LDISP
け離れた位置にLCDパネル120の虚像120’が形
成されるように、アイピースレンズ121の焦点距離及
びLCDパネル120の位置が設定されている。 (立体顕微鏡の構成)次に、上述した立体顕微鏡101
(ハイビジョンCCDカメラ102を含む)の具体的な
構成を、詳細に説明する。なお、以下の説明をより解り
易くするために図5の上下方向が立体顕微鏡101の上
下方向であると定義し、図5における左上と右下とを結
ぶ方向が立体顕微鏡101の前後方向であると定義す
る。
【0023】この立体顕微鏡101のハウジング1は、
図5の斜視図に示すように、ハイビジョンCCDカメラ
102が取り付けられた背面が扁平であり、且つ、表面
(背面の反対側面)の両側縁が面取りされた略角柱形状
を有する。そして、その上面の中央に、開口が円形の凹
部1aが形成されている。この凹部1aの中心には、ラ
イトガイドファイババンドル105の先端が挿通固定さ
れた円筒部材であるガイドパイプ122が挿入される挿
入口(図示略)が、形成されている。なお、この挿入口
の開口に取り付けられた円環状の部材(ファイバガイド
挿入部)123は、挿入口に挿入されたガイドパイプ1
22を固定するチャックである。 <光学構成>次に、立体顕微鏡101内の光学構成(但
し、防振機構については後述する)を、図6乃至図9を
参照して説明する。図6は顕微鏡光学系の光学構成を示
す斜視図、図7は側面図、図8は正面図、図9は平面図
である。
【0024】立体顕微鏡101内の光学系は、これら各
図に示すように、被写体の像を電子的に撮影するための
顕微鏡光学系200と、ライトガイドファイババンドル
105により光源装置106から導かれた照明光により
被写体を照明する照明光学系300とから、構成されて
いる。
【0025】顕微鏡光学系200は、上述したように、
左右で共用される一つのクローズアップ光学系210、
及び左右一対のズーム光学系220,230から構成さ
れる対物光学系と、この対物光学系により形成された被
写体の一次像をリレーして被写体の二次像を形成する左
右一対のリレー光学系240,250と、これらのリレ
ー光学系240,250からの被写体光を互いに近接さ
せる輻輳寄せプリズム260とを、備えている。
【0026】また、ズーム光学系220,230による
一次像の形成位置には、視野絞り270,271がそれ
ぞれ配置されており、リレー光学系240,250には
光路を直角に偏向するペンタプリズム272,273が
それぞれ配置されている。
【0027】このような構成により、CCDカメラ10
2内に配置されたCCD116上の隣接した2つの領域
に、所定の視差を持つ左右の被写体像を形成することが
できる。なお、光学系の説明においては、「左右」はC
CD116上に投影された際にその撮像面の長手方向に
一致する方向、「上下」はCCD116上で左右方向に
直交する方向とする。以下、各光学系の構成を順に説明
する。
【0028】クローズアップ光学系210は、図6、図
7、図8に示すように、物体側から順に負の第1レンズ
211と正の第2レンズ212とが配列して構成され
る。第2レンズ212は、光軸方向に移動可能であり、
その移動調整により異なる距離の被写体に対して焦点を
合わせることができる。すなわち、クローズアップ光学
系210は、被写体がその物体側焦点に位置するよう調
整され、被写体からの発散光をほぼ平行光に変換するコ
リメート機能を有する。なお、このクローズアップ光学
系210の第1レンズ211の物体側面の頂点から上記
物体側焦点までの距離,即ち、作動距離Lは、焦点調整
幅を含め、500+/-100mmに設定されている。
【0029】クローズアップ光学系210の第1,第2
レンズ211,212は、光軸方向から見た平面形状が
いずれもDカットされたほぼ半円形状を有し、このカッ
トされた部分に照明光学系300が配置されている。
【0030】一対のズーム光学系220,230は、ク
ローズアップ光学系210からの無限遠結像の被写体光
を視野絞り270,271の位置にそれぞれ結像させ
る。
【0031】一方のズーム光学系220は、図6〜図9
に示すように、クローズアップ光学系210側から順
に、正、負、負、正のパワーをそれぞれ有する第1〜第
4レンズ群221,222,223,224により構成
され、第1,第4レンズ群221,224が固定され、
第2,第3レンズ群222,223を光軸方向に移動さ
せてズーミングを行う。主に第2レンズ群222の移動
により倍率を変化させ、第3レンズ群223の移動によ
り焦点位置を一定に保つ。
【0032】他方のズーム光学系230も、上記のズー
ム光学系220と同一構成であり、第1〜第4レンズ群
231,232,233,234から構成される。これ
らのズーム光学系220,230は、図示せぬ駆動機構
により連動し、左右の画像の撮影倍率を同時に変化させ
ることができる。
【0033】ズーム光学系220,230の光軸Ax
2,Ax3は、クローズアップ光学系210の光軸Ax1
に対して平行であり、かつ、ズーム光学系220,23
0の光軸Ax2,Ax3を含む平面が、この平面と平行で
クローズアップ光学系210の光軸を含む平面に対し、
Dカット部の反対側にΔだけ離れている。
【0034】なお、クローズアップ光学系210の直径
は、ズーム光学系220,230の最大有効径と照明光
学系300の最大有効径を内包する円の直径より大きく
設定されている。上記のようにズーム光学系220,2
30の光軸Ax2,Ax3をクローズアップ光学系210
の光軸Ax1よりもDカット部から離れた位置に設定す
ることにより、照明光学系300をもクローズアップ光
学系の占める径内に収めることができ、全体をコンパク
トにまとめることができる。
【0035】視野絞り270,271は、ズーム光学系
220,230により形成される一次像の位置に配置さ
れている。視野絞り270,271は、図6に示すよう
に、外形が円形状で左右方向のそれぞれ内側に半円形の
開口を有している。各視野絞り270,271は、この
開口の直線状のエッジがCCD116上での左右画像の
境界線に相当する方向に一致し、それより内側の光束の
みを透過させるように配置されている。
【0036】前述のように、本実施形態の立体顕微鏡
は、左右の二次像を単一のCCD116上の隣接領域に
形成させるため、CCD116上での左右の画像の境界
を明確にして画像の重なりを防ぐ必要がある。このた
め、一次像の位置に視野絞り270,271が配置され
ている。半円開口の直線エッジをいわゆるナイフエッジ
として機能させ、それより内側の光束のみを透過させる
ことにより、CCD116上での左右の画像の境界を明
確にすることができる。
【0037】なお、視野絞り270,271上に形成さ
れる一次像は、リレー光学系240,250により再結
像されて二次像となり、一次像と二次像とでは上下、左
右が反転する。したがって、一次像の位置で左右方向の
外側を規定するナイフエッジは、二次像の位置では左右
方向の内側、すなわち左右の画像の境界を規定すること
となる。
【0038】リレー光学系240,250は、上述のよ
うにズーム光学系220,230により形成された一次
像を再結像させる作用を持ち、いずれも3枚の正レンズ
群により構成される。
【0039】一方のリレー光学系240は、図6及び図
7に示すように、単一の正メニスカスレンズから構成さ
れる第1レンズ群241と、全体として正のパワーを持
つ第2レンズ群242と、単一の両凸レンズから構成さ
れる第3レンズ群243とから構成されている。このう
ち第1レンズ群241及び第2レンズ群242は、その
全体としての物体側焦点をズーム光学系220による一
次像の結像面(視野絞り271と同じ平面)に一致させ
ている。また、第3レンズ群243は、第2レンズ群2
42から射出された平行光をCCD116の撮像面上に
収束させる。そして、第1レンズ群241と第2レンズ
群242との間には、光路を直角に偏向するペンタプリ
ズム272が配置され、第2レンズ群242と第3レン
ズ群243との間には光量調節用の明るさ絞り244が
設けられている。
【0040】他方のリレー光学系250も、上記のリレ
ー光学系240と同一構成であり、第1、第2、第3レ
ンズ群251,252,253から構成され、第1レン
ズ群251と第2レンズ群252との間には、ペンタプ
リズム273が配置され、第2レンズ群252と第3レ
ンズ群253との間には明るさ絞り254が設けられて
いる。
【0041】視野絞り270,271を通過した発散光
は、リレー光学系240,250の第1レンズ群24
1,251及び第2レンズ群242,252により再び
ほぼ平行光に変換され、明るさ絞り244,254を通
過した後、第3レンズ群243,253により再度結像
して二次像を形成する。
【0042】リレー光学系240,250中にペンタプ
リズム272,273を配置することにより、クローズ
アップ光学系210の光軸方向に沿った顕微鏡光学系2
00の全長を短くすることができる。
【0043】リレー光学系240,250とCCDカメ
ラ102との間に配置された輻輳寄せプリズム260
は、それぞれのリレー光学系240,250からの被写
体光の左右の間隔を狭める機能を有する。立体視による
立体感を得るためには左右のズーム光学系220,23
0、リレー光学系240,250の間には所定の基線長
が必要である。他方、CCD116上の隣接した領域に
二次像を形成するためには光軸間の距離を基線長より小
さくする必要がある。そこで、輻輳寄せプリズム260
により、リレー光学系240,250の光軸をそれぞれ
内側にシフトさせることにより、所定の基線長を確保し
つつ同一のCCD116上への結像を可能としている。
【0044】輻輳寄せプリズム260は、図6及び図9
に示すように、略五角柱状の形状を有する左右対称な光
軸シフトプリズム261,262を、0.1mm程度の
隙間を開けて対向配置することによって、構成されてい
る。
【0045】光軸シフトプリズム261,262は、図
9に示すように、互いに平行な入射端面と射出端面とを
備え、かつ、内側と外側とに互いに平行な第1,第2反
射面を備えている。また、これらの光軸シフトプリズム
261,262は、入射、射出端面や反射面に対して垂
直な方向から平面的に見ると、平行四辺形の鋭角の頂角
の一方を射出端面に直交する線で切り取って形成された
五角形状を有する。
【0046】リレー光学系240,250からの被写体
光は、各光軸シフトプリズム261,262の入射端面
から入射し、外側の反射面で反射されて左右方向で内側
に向けられ、内側の反射面で再び入射時と同じ光軸方向
に反射され、射出端面から射出してCCDカメラ102
に入射する。この結果、左右の被写体光はその進行方向
を変えずに左右の間隔のみが狭められ、同一のCCD1
16上に二次像を形成する。
【0047】照明光学系300は、被写体に照明光を投
影する機能を有し、図6に示すように、ライトガイドフ
ァイバーバンドル105から射出する発散光の発散度合
いを調整する照明レンズ310と、照明範囲と撮影範囲
とを一致させるための楔プリズム320とから構成され
ている。照明レンズ310の光軸Ax4は、図7に示す
ようにクローズアップ光学系210の光軸Ax1と平行
であり、かつ、所定量偏心しているため、このままでは
照明範囲の中心と撮影範囲の中心とが一致せず、照明光
量が無駄になる。楔プリズム310を設けることによ
り、上記の不一致を解消でき、照明光量を有効に利用す
ることができる。 (防振の必要性及び防振機構)次に、上述した基本構成
を有する立体顕微鏡101に防振が必要となる条件と、
そのような条件を立体顕微鏡101が満たした場合に採
用される防振機構の具体的構成とを、説明する。図10
は、本実施形態において立体顕微鏡101内に組み込ま
れた防振機構の概略を示す。この図10に示されるよう
に、立体顕微鏡101は、その内部に、2個一組の角速
度センサ1,同じく2個一組の加速度センサ2,各角速
度センサ1及び加速度センサ2に接続された顕微鏡コン
トロール部3,及び、この顕微鏡コントロール部3に接
続された防振補正部4を、備えている。
【0048】ここで、図6を用いて、立体顕微鏡101
のローカル座標軸を定義する。即ち、図6に示されるよ
うに、クローズアップ光学系210の光軸Ax1と平行
な座標軸を“X軸”と定義し、両ズーム光学系220,
230の光軸Ax2,Ax3に対して共に直交する座標
軸を“Y軸”と定義し、X軸及びY軸に対して共に直交
する方向の座標軸を“Z軸”と定義する。更に、X軸を
中心として回転を“ローリング”α,Y軸を中心として
回転を“ピッチング”β,Z軸を中心とした回転を“ヨ
ーイング”γと、夫々定義する。
【0049】上記各角速度センサ1は、夫々、ピッチン
グβ,ヨーイングγにおける立体顕微鏡101の回転角
を、互いに独立して測定する。即ち、これら各角速度セ
ンサ1は、顕微鏡光学系200の全体としての傾斜を測
定する第1センサである。また、上記各加速度センサ2
は、夫々、Y軸方向、Z軸方向における立体顕微鏡10
1の移動を、互いに独立して測定する。即ち、これら各
加速度センサ2は、顕微鏡光学系200の全体としての
移動を測定する第2センサである。なお、ローリングα
における回転を検出する角速度センサ1が備えられてい
ないのは、ローリングαに因っても光軸Ax1の方向が
変わらないために、作動距離Lが長くても、被観察フィ
ールドの移動が僅かに留まるからである。同様に、X軸
方向における移動を検出する加速度センサ2が備えられ
ていないのは、その方向の移動があっても光軸Ax1の
方向が変わらないために、作動距離L如何に拘わらず、
被観察フィールドの移動が僅かに留まるからである。
【0050】これら各角速度センサ1及び加速度センサ
2から出力された信号は、制御部としての顕微鏡コント
ロール部3に入力される。この顕微鏡コントロール部3
は、各角速度センサ1から出力された信号に基づいて、
立体顕微鏡101の傾き(即ち、光軸Ax1の傾き)の
方向及び角度を算出し、各加速度センサ2から出力され
た信号に基づいて、この立体顕微鏡101のシフト(即
ち、光軸Ax1に直交する面内でのシフト)の方向及び
量を算出する。そして、顕微鏡コントロール部3は、こ
れらの計算結果,並びに、自己の顕微鏡光学系200の
倍率に基づいて、CCD116の撮像面を含む平面内に
おける像の移動方向及び移動量(被観察フィールドの移
動方向及び移動量に対応)を算出する。そして、この像
の移動方向及び移動量を打ち消して、像が撮像面上で停
止するように、防振補正部4を制御するのである。な
お、主術者又は他のスタッフが立体顕微鏡101に力を
掛けて移動する場合には、第1スタンド100のフリー
アーム100aの各間接部に夫々組み込まれたクラッチ
を解除する必要がある。各クラッチには、その解除及び
固定を検出するセンサが設けられており、顕微鏡コント
ロール部3は、何れかのクラッチのセンサがクラッチの
解除を検出すると、防振補正部4の制御を停止(防振を
停止)し、全てのクラッチのセンサがクラッチの固定を
検出すると、防振補正部4の制御を再開(防振を再開)
する。
【0051】防振補正部4は、本実施形態においては、
クローズアップ光学系210の第2レンズ212を光軸
に直交する面内においてシフトさせる偏向手段としての
機構であり、この第2レンズ212をY方向,Z方向に
夫々シフトさせるアクチュエータを備えている。そし
て、顕微鏡コントロール部3からの制御に応じて、各ア
クチュエータを夫々駆動して第2レンズ212をシフト
させることにより、防振補正部4は、制御開始時点にお
いて被観察フィールドの中心に位置していた物体からの
主光線を偏向して、各ズーム光学系220,230の光
軸Ax2,Ax3と平行な方向へ向ける。これにより、
顕微鏡コントロール部3による制御が続く限り、CCD
116の撮像面上に結像する被観察フィールドが固定さ
れる。なお、上述したようにして防振補正部4の制御が
一旦停止された後に再開される場合には、防振補正部4
は、第2レンズ212(防振光学系)を防振範囲の中立
位置(即ち、第1レンズ211と同軸になる位置)に復
帰させても良い。
【0052】ところで、上述したような防振機構は、そ
れ自体が立体顕微鏡の重量増やコスト増の原因となるの
で、防振の必要性のない立体顕微鏡に組み込むことは望
ましくない。そこで、以下に、本実施例による立体顕微
鏡101が防振の必要性を有していること(防振の必要
性に関する基準)について、説明する。
【0053】先ず、本実施形態による立体顕微鏡101
が手術に際して用いられるものである以上、あまりに高
倍率であると(即ち、被観察フィールドがあまりに小さ
いと)、手術の役には立たない。一般的には、メスの刃
先の大きさも考慮して、被観察フィールドの大きさは、
縦方向に15mm程度の大きさに設定されている。これは、
本実施形態のように作動距離Lが500+/-100mmである場
合であっても、同じである。
【0054】なお、以下、立体視ビューワ113のLC
Dパネル120の縦幅をDISPV,横幅をDISPHと表記す
る。
【0055】また、一般的に、横長サイズ(ハイビジョ
ンサイズ)の画面を見る場合には、最適な観察距離は、
画面の縦幅DISPVの4倍である。従って、上述した所定
距離L DISPの最適値(以下、「最適観察距離」という)
は、 LDISP=DISPV×4 ……(1) である。即ち、上述したサイズのLCDパネル120を
観察する場合、LCDパネル120から上記式(1)に
よって求まる最適観察距離LDISPだけ離れた位置に眼を
置いて観察することが、自然な観察を可能にするために
望ましい。
【0056】また、一般的に、人間の眼の分解能は、視
神経の密度等の理由に因り、1分程度の角度であると言
われている。但し、実験により、人間の眼は、3分程度
の識別はできないことが確認されている。従って、上記
最適観察距離LDISPだけ離れた位置に配置されているL
CDパネル120上での画像の移動量が観察者の眼を中
心として3分を超えると観察者によって認識されてしま
うので、顕微鏡光学系200の見かけ上の光学性能が劣
化してしまう。
【0057】従って、LCDパネル120上での画像の
移動量が観察者によって認識されることがない限度,即
ち、画像移動量の許容量ΔDDISPは、眼の分解能が約3
分であり、最適観察距離がLDISPであるとすると、 ΔDDISP=LDISP×tan3' =4DISPV×tan3' ……(2) である。即ち、LCDパネル120上での画像の移動が
ΔDDISPの範囲内に留まれば、最適観察距離だけ離れた
位置から観察している観察者には認識されず、見かけ上
の光学性能が劣化することはない。
【0058】一方、上述したように、第1スタンド10
0のフリーアーム100aは複数のアームを連結するこ
とによって構成されているので、その振幅は比較的大き
く、フリーアーム100aの先端における直線振動量Δ
dを0.04mm以下に抑えることは難しい。全長1000mmのフ
リーアーム100aの先端の直線振動量Δdが0.04mmで
ある場合には、フリーアーム100aの基端が固定され
ているとすると、この基端を中心とした回転振動角Δω
は、Δω=0.04/1000=8秒となる。従って、フリーア
ーム100aの先端における回転振動角Δωを8秒以下
に抑える事は、かなり難しい。
【0059】このようにしてフリーアーム100aの先
端が振動(直線運動及び回転振動)すると、立体顕微鏡
101自体も振動するので、その光軸Ax1が振動して
被観察フィールドも移動してしまう。その被観察フィー
ルドの移動量ΔDは、フリーアーム100aの直線振動
に因る移動量ΔDLINと回転振動に因る移動量ΔDROTとの
和として表される。この直線振動に因る移動量ΔD
LINは、フリーアーム100aの先端の直線振動量Δd
そのものである。また、回転振動に因る移動量ΔD
ROTは、フリーアーム100aの先端における振動角Δ
ωの正接に被観察フィールドまでの距離(作動距離L)
を乗じた値(L×tanΔω)に一致する。従って、被観
察フィールドの移動量ΔDは、下記式(3)によって表
される。
【0060】 ΔD=ΔDLIN+ΔDROT =Δd+L×tanΔω =0.04+0.000039×L ……(3) この式(3)によって定義された被観察フィールドの移
動量ΔDに対応するLCDパネル120上での画像の移
動量が、上記式(2)によって定義される許容量ΔD
DISPを越えると、その移動が観察者によって認識され
て、見かけ上の光学性能が劣化してしまう。換言する
と、図11に示すように、被観察フィールドAの縦幅
(AV)に対するΔDの比率が、DISPVに対する許容量ΔD
DISPの比率を越えると、LCDパネル120上での画像
の移動が観察者によって認識されて、見かけ上の光学性
能が劣化してしまう。従って、下記式(4)が示す条件
が満たされた場合に、立体顕微鏡101に防振機構を組
み込む必要性が生じるのである。なお、被観察フィール
ドAにおける「縦」とは、CCD116の撮像面におけ
る縦方向,従って、主術者の眼幅方向に直交するLCD
パネル120における縦方向に対応する方向を、意味す
る。
【0061】 ΔD/AV>ΔDDISP/DISPV ……(4) この式(4)を等式に変更して、上記式(2)を代入す
ると、 ΔD/AV=4×tan3' 1/AV=4×tan3'/ΔD ……(5) となる。この式(5)に式(3)を代入すると、 1/AV=4×tan3'/(Δd+L×tanΔω) =0.0035/(0.04+0.000039×L) =1/(11.46+0.011×L) ……(6) となる。
【0062】この式(6)から明らかなように、防振が
必要となる作動距離L及び被観察フィールドの縦幅AV
組合せの閾値は、AVの逆数に対するLの関数として表さ
れる。この式(6)に作動距離Lを100刻みで代入する
ことによって算出された1/A Vの値を、下記表1に示
す。
【0063】
【表1】 L 1/AV 100 0.081 200 0.075 300 0.069 400 0.064 500 0.060 600 0.056 700 0.053 800 0.050 900 0.047 1000 0.045 1100 0.043 1200 0.041 1300 0.039 この表1に示す計算結果をプロットし、上記式(6)が
示す閾値関数を描き、防振が必要な範囲,即ち、上記式
(6)を変形させた不等式 1/AV>1/(11.46+0.011×L) ……(6’) が示す範囲を図示したグラフが、図12である。この図
12に示されるように、作動距離Lが長くなる程、ま
た、被観察フィールドの縦幅AVが短くなる程(顕微鏡光
学系200の倍率が高くなる程)、防振の必要性が高ま
る。逆に、作動距離Lが短くなる程、また、被観察フィ
ールドの縦幅AVが長くなる程(顕微鏡光学系200の倍
率が低くなる程)、防振の必要性が低くなる。
【0064】本実施形態の双眼顕微鏡101は、その作
動距離が500mm前後であり、被観察フィールドの縦幅AV
が15mm(従って、1/AV≒0.067)であるので、上記式
(6’)を満たし、図12に示すグラフ中における防振
が必要な範囲に含まれるてしまう。その位置を符号Gに
より示す。そのため、本実施形態の双眼顕微鏡101に
は、上述した防振機構が組み込まれる必要があったので
ある。
【0065】なお、従来技術の箇所で例示した従来の顕
微鏡(作動距離L=300mm,被観察フィールドの縦幅AV
=15mm)は、図12において、符号Hで示す位置に存在
する。従って、従来の顕微鏡は、そもそも、防振を行う
必要が無かったのである。
【0066】このように、本発明は、観察者によって認
識され得る像ブレが生じる合理的条件を調べ、その条件
を満たす顕微鏡について防振機構を組み込んだものであ
るので、防振の必要性が生じている顕微鏡に関して、確
実に像ブレを防止することができる。
【0067】なお、本実施形態の双眼顕微鏡101にお
いては、クローズアップ光学系210の第2レンズ21
2が防振補正部4によってシフトされているので、防振
補正部4がシフトさせる対象レンズが一個のみであり、
CCD116の撮像面上における左右の撮像領域の境界
線が分離することはない。
【0068】
【実施形態2】本発明の第2の実施形態による立体顕微
鏡102は、上述した第1実施形態による立体顕微鏡1
01と比較して、防振補正部4がシフトさせる対象レン
ズを、クローズアップ光学系120の第1レンズ211
に変更したものである。
【0069】図13は、この第2実施形態による立体顕
微鏡102の顕微鏡光学系200の側面図であり、図1
4は、同じく正面図である。これら図13及び図14に
おいて、シフトされる対象レンズ(第1レンズ211)
は、矢印によって示されている。この第1レンズ211
をシフトさせる場合においても、防振補正部4は、制御
開始時点において被観察フィールドの中心に位置してい
た物体からの主光線を偏向して、各ズーム光学系22
0,230の光軸Ax2,Ax3と平行な方向へ向け
る。これにより、顕微鏡コントロール部3による制御が
続く限り、CCD116の撮像面上に結像する被観察フ
ィールドが固定される。
【0070】本第2実施形態におけるその他の構成及び
作用は、上述した第1実施形態のものと全く同じである
ので、その説明を省略する。
【0071】
【実施形態3】本発明の第3の実施形態による立体顕微
鏡102は、上述した第1実施形態による立体顕微鏡1
01と比較して、防振補正部4がシフトさせる対象レン
ズを、両ズーム光学系220,230の第1レンズ群2
21、231(固定レンズ群)に、変更したものであ
る。
【0072】図15は、この第3実施形態による立体顕
微鏡102の顕微鏡光学系200の側面図であり、図1
6は、同じく正面図である。これら図15及び図16に
おいて、シフトされる対象レンズ(第1レンズ群22
1,231)は、矢印によって示されている。この第1
レンズ群221,231をシフトさせる場合において
も、防振補正部4は、制御開始時点において被観察フィ
ールドの中心に位置していた物体からの主光線の進行方
向を偏向して、各ズーム光学系220,230の光軸A
x2,Ax3と平行な方向へ向ける。これにより、顕微
鏡コントロール部3による制御が続く限り、CCD11
6の撮像面上に結像する被観察フィールドが固定され
る。
【0073】本第3実施形態におけるその他の構成及び
作用は、上述した第1実施形態のものと全く同じである
ので、その説明を省略する。
【0074】
【実施形態4】本発明の第4の実施形態による立体顕微
鏡102は、上述した第1実施形態による立体顕微鏡1
01と比較して、防振補正部4がシフトさせる対象レン
ズを、両ズーム光学系220,230の第4レンズ群2
24、234(固定レンズ群)中の最終レンズに、変更
したものである。
【0075】図17は、この第4実施形態による立体顕
微鏡102の顕微鏡光学系200の側面図であり、図1
8は、同じく正面図である。これら図17及び図18に
おいて、シフトされる対象レンズ(第4レンズ群22
4,234中の最終レンズ)は、矢印によって示されて
いる。この第4レンズ群224,234中の最終レンズ
をシフトさせる場合においても、防振補正部4は、制御
開始時点において被観察フィールドの中心に位置してい
た物体からの主光線の進行方向を偏向して、各ズーム光
学系220,230の光軸Ax2,Ax3と平行な方向
へ向ける。これにより、顕微鏡コントロール部3による
制御が続く限り、CCD116の撮像面上に結像する被
観察フィールドが固定される。
【0076】本第4実施形態におけるその他の構成及び
作用は、上述した第1実施形態のものと全く同じである
ので、その説明を省略する。
【0077】
【実施形態5】本発明の第5の実施形態による立体顕微
鏡102は、上述した第1実施形態による立体顕微鏡1
01と比較して、防振補正部4がシフトさせる対象レン
ズを、両リレー光学系240,250の第2レンズ群2
42、252に、変更したものである。
【0078】図19は、この第5実施形態による立体顕
微鏡102の顕微鏡光学系200の側面図であり、図2
0は、同じく平面図である。これら図19及び図20に
おいて、シフトされる対象レンズ(第2レンズ群24
2,252)は、矢印によって示されている。この第2
レンズ群242,252をシフトさせる場合において
も、防振補正部4は、制御開始時点において被観察フィ
ールドの中心に位置していた物体からの主光線の進行方
向を偏向して、各リレー光学系240,250の光軸A
x2,Ax3と平行な方向へ向ける。これにより、顕微
鏡コントロール部3による制御が続く限り、CCD11
6の撮像面上に結像する被観察フィールドが固定され
る。
【0079】本実施形態において防振補正部4によって
シフトされるレンズは、両リレー光学系240,250
中の第2レンズ群242,252であり、レンズ径が小
さいが故に質量が小さいので、防振補正部4の負荷が小
さくて済む。
【0080】本第5実施形態におけるその他の構成及び
作用は、上述した第1実施形態のものと全く同じである
ので、その説明を省略する。
【0081】
【実施形態6】本発明の第6の実施形態による立体顕微
鏡102は、上述した第1実施形態による立体顕微鏡1
01と比較して、防振補正部4がシフトさせる対象レン
ズを、両リレー光学系240,250の第3レンズ群2
43、253に、変更したものである。
【0082】図21は、この第6実施形態による立体顕
微鏡102の顕微鏡光学系200の側面図であり、図2
2は、同じく平面図である。これら図21及び図22に
おいて、シフトされる対象レンズ(第3レンズ群24
3,253)は、矢印によって示されている。この第3
レンズ群243,253をシフトさせる場合において
も、防振補正部4は、制御開始時点において被観察フィ
ールドの中心に位置していた物体からの主光線の進行方
向を偏向して、各リレー光学系240,250の光軸A
x2,Ax3と平行な方向へ向ける。これにより、顕微
鏡コントロール部3による制御が続く限り、CCD11
6の撮像面上に結像する被観察フィールドが固定され
る。
【0083】本実施形態において防振補正部4によって
シフトされるレンズは、両リレー光学系240,250
中の第3レンズ群243,253であり、レンズ径が小
さいが故に質量が小さいので、防振補正部4の負荷が小
さくて済む。
【0084】本第6実施形態におけるその他の構成及び
作用は、上述した第1実施形態のものと全く同じである
ので、その説明を省略する。
【0085】以上に説明した第1乃至第6実施形態にお
いては、図6乃至図10において図示した顕微鏡光学系
200を構成するレンズをシフトさせているが、相互に
パワーを打ち消し合う複数のレンズからなる光軸シフト
専用光学系を顕微鏡光学系200中に挿入して、この光
軸シフト専用光学系を構成する一部のレンズのみをシフ
トさせても良い。
【0086】
【実施形態7】本発明の第7乃至第10実施形態は、顕
微鏡光学系200中に光軸を90度曲げる反射鏡を挿入
するとともに、この反射鏡の傾斜方向及び傾斜角を防振
補正部4によって調整することによって、被観察フィー
ルドからの被写体光を光軸と平行な方向へ向けて偏向さ
せる例である。
【0087】先ず、第7実施形態は、クローズアップ光
学系210と両ズーム光学系220,230との間に、
クローズアップ光学系210の光軸Ax1及び両ズーム
光学系220,230の光軸Ax2,Ax3を90度折
り曲げる1枚の反射鏡5を挿入した例である。
【0088】図23は、この第7実施形態による立体顕
微鏡102の顕微鏡光学系200の側面図であり、図2
4は、同じく平面図である。
【0089】この第7実施形態において、防振補正部4
は、反射鏡5の背面における中心の周囲数カ所に、反射
鏡5を押し引き自在に保持するアクチュエータを有して
いる。そして、防振補正部4は、各アクチュエータによ
って反射鏡5の背面を適宜押し引きすることにより、こ
の反射鏡5を、任意の方向へ任意の角度だけ傾けること
ができる。防振補正部4は、顕微鏡コントロール部3か
らの制御に応じて反射鏡5を傾けることによって、制御
開始時において被観察フィールドの中心に位置していた
物体からの主光線を、各ズーム光学系220,230の
光軸Ax2,Ax3と平行な方向へ向けて偏向させる。
これにより、顕微鏡コントロール部3による制御が続く
限り、CCD116の撮像面上に結像する被観察フィー
ルドが固定される。
【0090】本実施形態においては、反射鏡5は1枚の
みで足りるので、防振補正部4の構造が比較的簡単で済
む。
【0091】なお、本実施形態において、反射鏡5の代
わりに、斜面にて入射光を内面反射させて射出する三角
プリズムが用いられても良い。
【0092】本第7実施形態におけるその他の構成及び
作用は、上述した第1実施形態のものと全く同じである
ので、その説明を省略する。
【0093】
【実施形態8】本発明の第8実施形態は、図6乃至図1
0において図示したペンタプリズム272,273の代
わりに、防振補正部4によって傾斜方向及び傾斜角が夫
々調整される反射鏡6,6を設置した例である。
【0094】図25は、この第8実施形態による立体顕
微鏡102の顕微鏡光学系200の側面図であり、図2
6は、同じく平面図である。
【0095】この第8実施形態において、防振補正部4
は、各反射鏡6,6に対応して一対設けられている。そ
して、各防振補正部4は、上記第7実施例のものと同じ
構造を有しており、夫々、対応する反射鏡6,6を、任
意の方向へ任意の角度だけ傾けることができる。各防振
補正部4は、顕微鏡コントロール部3からの制御に応じ
て各反射鏡6,6を夫々傾けることによって、制御開始
時において被観察フィールドの中心に位置していた物体
からの主光線を、各リレー光学系240,250の光軸
Ax2,Ax3と平行な方向へ向けて偏向させる。これ
により、顕微鏡コントロール部3による制御が続く限
り、CCD116の撮像面上に結像する被観察フィール
ドが固定される。
【0096】本第8実施形態におけるその他の構成及び
作用は、上述した第1実施形態のものと全く同じである
ので、その説明を省略する。
【0097】なお、本第8実施形態において、各反射鏡
6,6の代わりに、斜面にて入射光を内面反射させて射
出する三角プリズムが用いられても良い。
【0098】
【実施形態9】本発明の第9実施形態は、各リレー光学
系240,250における第2レンズ242,252と
第3レンズ243,253との間に、各リレー光学系2
40,250の光軸Ax2,Ax3を90度折り曲げる
反射鏡7を、挿入した例である。
【0099】図27は、この第9実施形態による立体顕
微鏡102の顕微鏡光学系200の側面図であり、図2
8は、同じく平面図である。
【0100】この第9実施形態において、防振補正部4
は、上記第7実施例のものと同じ構造を有しており、反
射鏡7を任意の方向へ任意の角度だけ傾けることができ
る。防振補正部4は、顕微鏡コントロール部3からの制
御に応じて各反射鏡7を傾けることによって、制御開始
時において被観察フィールドの中心に位置していた物体
からの主光線を、各リレー光学系240,250の光軸
Ax2,Ax3と平行な方向へ向けて偏向させる。これ
により、顕微鏡コントロール部3による制御が続く限
り、CCD116の撮像面上に結像する被観察フィール
ドが固定される。
【0101】本第9実施形態におけるその他の構成及び
作用は、上述した第1実施形態のものと全く同じである
ので、その説明を省略する。
【0102】なお、本第9実施形態において、反射鏡7
の代わりに、斜面にて入射光を内面反射させて射出する
三角プリズムが用いられても良い。
【0103】
【実施形態10】本発明の第10実施形態は、各リレー
光学系240,250と輻輳寄せプリズム260との間
に、各リレー光学系240,250の光軸Ax2,Ax
3を90度折り曲げて顕微鏡光学系200全体としてク
ランク状にする反射鏡8を、挿入した例である。
【0104】図29は、この第10実施形態による立体
顕微鏡102の顕微鏡光学系200の側面図であり、図
30は、同じく平面図である。
【0105】この第10実施形態において、防振補正部
4は、上記第7実施例のものと同じ構造を有しており、
反射鏡8を任意の方向へ任意の角度だけ傾けることがで
きる。各防振補正部4は、顕微鏡コントロール部3から
の制御に応じて反射鏡8を傾けることによって、制御開
始時において被観察フィールドの中心に位置していた物
体からの主光線を、各リレー光学系240,250の光
軸Ax2,Ax3と平行な方向へ向けて偏向させる。こ
れにより、顕微鏡コントロール部3による制御が続く限
り、CCD116の撮像面上に結像する被観察フィール
ドが固定される。
【0106】本第10実施形態におけるその他の構成及
び作用は、上述した第1実施形態のものと全く同じであ
るので、その説明を省略する。
【0107】なお、本第10実施形態において、反射鏡
8の代わりに、斜面にて入射光を内面反射させて射出す
る三角プリズムが用いられても良い。
【0108】
【実施形態11】本発明の第11実施形態は、上記第1
0実施形態と比較して、反射鏡8によって折り曲げられ
る光軸Ax2,Ax3の方向が180度異なる。
【0109】図31は、この第11実施形態による立体
顕微鏡102の顕微鏡光学系200の側面図であり、図
32は、同じく平面図である。
【0110】本第11実施形態におけるその他の構成
は、上述した第10実施形態と全く同じであるので、そ
の説明を省略する。
【0111】なお、本第11実施形態において、反射鏡
8の代わりに、斜面にて入射光を内面反射させて射出す
る三角プリズムが用いられても良い。
【0112】
【実施形態12】本発明の第12乃至第15の実施形態
は、顕微鏡光学系200内に、夫々平面である両端面間
の頂角を任意の方向へ向けて任意の角度に調整すること
によって光路を偏向する可変頂角プリズム(バリアング
ルプリズム)を挿入した例を、示すものである。
【0113】先ず、第12実施形態は、クローズアップ
光学系210と両ズーム光学系220,230との間
に、両ズーム光学系220,230へ入射する光を偏向
する一個の可変頂角プリズム9を挿入した例である。
【0114】図33は、この第12実施形態による立体
顕微鏡102の顕微鏡光学系200の側面図であり、図
34は、同じく正面図である。
【0115】この第12実施形態において採用される可
変頂角プリズム9は、透明な2枚の板ガラスの間を蛇腹
等によって密封し、密封された空間内に高屈折率の液体
を封入した構造を有している。また、本実施形態におい
て、防振補正部4は、この可変頂角プリズム9における
一方の板ガラスの表面における直交する2方向を夫々可
変頂角調整方向とし、各可変頂角調整方向において夫々
一方の板ガラスに対して他方の板ガラスを傾斜させるア
クチュエータを有している。そして、防振補正部4は、
各アクチュエータにより、各可変頂角調整方向において
他方の板ガラスを一方の板ガラスに対して夫々傾斜させ
る。これにより、防振補正部4は、可変頂角プリズム9
の全体としての頂角の方向及び角度を、任意に調整する
ことができる。防振補正部4は、顕微鏡コントロール部
3からの制御に応じて可変頂角プリズム9を調整するこ
とによって、制御開始時において被観察フィールドの中
心に位置していた物体からの主光線を、各ズーム光学系
220,230の光軸Ax2,Ax3と平行な方向へ向
けて偏向させる。これにより、顕微鏡コントロール部3
による制御が続く限り、CCD116の撮像面上に結像
する被観察フィールドが固定される。
【0116】本実施形態においては、可変頂角プリズム
9が使用されているので、反射鏡を用いた上記各実施形
態と比較して、元々の顕微鏡光学系200の光路を曲げ
る必要がない。さらに、本実施形態によると、可変頂角
プリズム9が一個のみで足りるので、防振補正部4の構
造が比較的簡単で済む。
【0117】本第12実施形態におけるその他の構成及
び作用は、上述した第1実施形態のものと全く同じであ
るので、その説明を省略する。(変形例)本第12実施
形態において、図35に示すように、各ズーム光学系2
20,230に対応させて一対の可変頂角プリズム
9’,9’を各ズーム光学系220,230とクローズ
アップ光学系210との間に挿入しても良い。このよう
に構成すると、各可変頂角プリズム9’,9’における
頂角の調整範囲を、大きくとることが可能になる。
【0118】
【実施形態13】本発明の第13の実施形態は、両ズー
ム光学系220,230と両視野絞り270,271と
の間に一個の可変頂角プリズム10を挿入した例であ
る。
【0119】図36は、この第13実施形態による立体
顕微鏡102の顕微鏡光学系200の側面図であり、図
37は、同じく正面図である。
【0120】この第13実施形態においても、可変頂角
プリズム10及び防振補正部4は、上記第12実施例の
ものと同じ構造を有しており、各ズーム光学系220,
230から射出された光を任意の方向へ任意の角度で偏
向することができる。防振補正部4は、顕微鏡コントロ
ール部3からの制御に応じて可変頂角プリズム10を調
整することによって、制御開始時において被観察フィー
ルドの中心に位置していた物体からの主光線光を、各リ
レー光学系240,250の光軸Ax2,Ax3と平行
な方向へ向けて偏向させる。これにより、顕微鏡コント
ロール部3による制御が続く限り、CCD116の撮像
面上に結像する被観察フィールドが固定される。
【0121】本第13実施形態におけるその他の構成及
び作用は、上述した第1実施形態のものと全く同じであ
るので、その説明を省略する。 (変形例)本第13実施形態において、図38に示すよ
うに、各ズーム光学系220,230に対応させて一対
の可変頂角プリズム10’,10’を各ズーム光学系2
20,230と各視野絞り270,271との間に挿入
しても良い。このように構成すると、各可変頂角プリズ
ム10’,10’における頂角の調整範囲を、大きくと
ることが可能になる。
【0122】
【実施形態14】本発明の第14の実施形態は、両リレ
ー光学系240,250の第2レンズ群242,252
と第3レンズ群243,253との間に一個の可変頂角
プリズム11を挿入した例である。
【0123】図39は、この第14実施形態による立体
顕微鏡102の顕微鏡光学系200の側面図であり、図
40は、同じく平面図である。
【0124】この第14実施形態においても、可変頂角
プリズム11及び防振補正部4は、上記第12実施例の
ものと同じ構造を有しており、各第2レンズ群242,
252から射出された光を任意の方向へ任意の角度で偏
向することができる。防振補正部4は、顕微鏡コントロ
ール部3からの制御に応じて可変頂角プリズム11を調
整することによって、制御開始時において被観察フィー
ルドの中心に位置していた物体からの主光線を、各リレ
ー光学系240,250の光軸Ax2,Ax3と平行な
方向へ向けて偏向させる。これにより、顕微鏡コントロ
ール部3による制御が続く限り、CCD116の撮像面
上に結像する被観察フィールドが固定される。
【0125】本第14実施形態におけるその他の構成及
び作用は、上述した第1実施形態のものと全く同じであ
るので、その説明を省略する。 (変形例)本第14実施形態において、図41に示すよ
うに、各リレー光学系240,250に対応させて一対
の可変頂角プリズム11’,11’を各リレー光学系2
40,250の第2レンズ群242,252と第3レン
ズ群243,253との間に挿入しても良い。このよう
に構成すると、各可変頂角プリズム11’,11’にお
ける頂角の調整範囲を、大きくとることが可能になる。
【0126】
【実施形態15】本発明の第15の実施形態は、両リレ
ー光学系240,250と輻輳寄せプリズム260との
間に一個の可変頂角プリズム12を挿入した例である。
【0127】図42は、この第15実施形態による立体
顕微鏡102の顕微鏡光学系200の側面図であり、図
43は、同じく平面図である。
【0128】この第15実施形態においても、可変頂角
プリズム12及び防振補正部4は、上記第12実施例の
ものと同じ構造を有しており、各リレー光学系240,
250から射出された光を任意の方向へ任意の角度で偏
向することができる。防振補正部4は、顕微鏡コントロ
ール部3からの制御に応じて可変頂角プリズム12を調
整することによって、制御開始時において被観察フィー
ルドの中心に位置していた物体からの主光線を、各リレ
ー光学系240,250の光軸Ax2,Ax3と平行な
方向へ向けて偏向させる。これにより、顕微鏡コントロ
ール部3による制御が続く限り、CCD116の撮像面
上に結像する被観察フィールドが固定される。
【0129】本第15実施形態におけるその他の構成及
び作用は、上述した第1実施形態のものと全く同じであ
るので、その説明を省略する。 (変形例)本第15実施形態において、図44に示すよ
うに、各リレー光学系240,250に対応させて一対
の可変頂角プリズム12’,12’を各リレー光学系2
40,250と輻輳寄せプリズム260との間に挿入し
ても良い。このように構成すると、各可変頂角プリズム
12’,12’における頂角の調整範囲を、大きくとる
ことが可能になる。
【0130】
【実施形態16】本発明の第16の実施形態は、ハイビ
ジョンCCDカメラ102内において、撮像素子である
CCD116をその撮像面を含む面内で移動させる例
を、示すものである。
【0131】図45は、この第16実施形態による立体
顕微鏡102の顕微鏡光学系200の側面図であり、図
46は、同じく平面図である。
【0132】この第16実施形態において、CCD11
6は、ハイビジョンCCDカメラ102内において、そ
の撮像面を含む面内で移動可能に支持されている。そし
て、防振補正部4は、このCCD116を、その撮像面
を含む平面内で直交する2方向へ夫々移動させる2組の
アクチュエータを有している。そして、防振補正部4
は、顕微鏡コントロール部3からの制御に応じて、各ア
クチュエータによってCCD116を任意の位置へ移動
させることによって、制御開始時における被観察フィー
ルドからの被写体光を、CCD116の受光面における
一定位置に入射させる。これにより、顕微鏡コントロー
ル部3による制御が続く限り、CCD116の撮像面上
に結像する被観察フィールドが固定される。
【0133】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の防振顕
微鏡によれば、架台のアームの先端に保持されて使用さ
れた場合に観察者の眼に識別可能な程度の像ブレが生じ
る蓋然性の高い顕微鏡でありながら、像ブレを防ぐこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態によるビデオ型立体
顕微鏡を組み込んだ手術支援システムの全体構成を示す
概略図
【図2】 ビデオ型立体顕微鏡内の光学構成の概略を示
す光学構成図
【図3】 LCDパネルの平面図
【図4】 立体視ビューワの光学構成図
【図5】 立体顕微鏡の外観斜視図
【図6】 顕微鏡光学系の全体構成を示す斜視図
【図7】 顕微鏡光学系の全体構成を示す側面図
【図8】 顕微鏡光学系の全体構成を示す正面図
【図9】 顕微鏡光学系の全体構成を示す平面図
【図10】 防振機構を示す概略側面図
【図11】 防振が必要な範囲の説明図
【図12】 防振が必要な範囲を示すグラフ
【図13】 第2実施形態による立体顕微鏡の光学構成
を示す概略側面図
【図14】 第2実施形態による立体顕微鏡の光学構成
を示す概略正面図
【図15】 第3実施形態による立体顕微鏡の光学構成
を示す概略側面図
【図16】 第3実施形態による立体顕微鏡の光学構成
を示す概略正面図
【図17】 第4実施形態による立体顕微鏡の光学構成
を示す概略側面図
【図18】 第4実施形態による立体顕微鏡の光学構成
を示す概略正面図
【図19】 第5実施形態による立体顕微鏡の光学構成
を示す概略側面図
【図20】 第5実施形態による立体顕微鏡の光学構成
を示す概略平面図
【図21】 第6実施形態による立体顕微鏡の光学構成
を示す概略側面図
【図22】 第6実施形態による立体顕微鏡の光学構成
を示す概略平面図
【図23】 第7実施形態による立体顕微鏡の光学構成
を示す概略側面図
【図24】 第7実施形態による立体顕微鏡の光学構成
を示す概略平面図
【図25】 第8実施形態による立体顕微鏡の光学構成
を示す概略側面図
【図26】 第8実施形態による立体顕微鏡の光学構成
を示す概略平面図
【図27】 第9実施形態による立体顕微鏡の光学構成
を示す概略側面図
【図28】 第9実施形態による立体顕微鏡の光学構成
を示す概略平面図
【図29】 第10実施形態による立体顕微鏡の光学構
成を示す概略側面図
【図30】 第10実施形態による立体顕微鏡の光学構
成を示す概略平面図
【図31】 第11実施形態による立体顕微鏡の光学構
成を示す概略側面図
【図32】 第11実施形態による立体顕微鏡の光学構
成を示す概略平面図
【図33】 第12実施形態による立体顕微鏡の光学構
成を示す概略側面図
【図34】 第12実施形態による立体顕微鏡の光学構
成を示す概略正面図
【図35】 第12実施形態の変形例を示す概略正面図
【図36】 第13実施形態による立体顕微鏡の光学構
成を示す概略側面図
【図37】 第13実施形態による立体顕微鏡の光学構
成を示す概略正面図
【図38】 第13実施形態の変形例を示す概略正面図
【図39】 第14実施形態による立体顕微鏡の光学構
成を示す概略側面図
【図40】 第14実施形態による立体顕微鏡の光学構
成を示す概略平面図
【図41】 第14実施形態の変形例を示す概略平面図
【図42】 第15実施形態による立体顕微鏡の光学構
成を示す概略側面図
【図43】 第15実施形態による立体顕微鏡の光学構
成を示す概略平面図
【図44】 第15実施形態の変形例を示す概略平面図
【図45】 第16実施形態による立体顕微鏡の光学構
成を示す概略側面図
【図46】 第16実施形態による立体顕微鏡の光学構
成を示す概略平面図
【符号の説明】
1 角速度センサ 2 加速度センサ 3 顕微鏡制御部 4 防振補正部 5〜8 反射鏡 9〜12 可変頂角プリズム 101 立体顕微鏡 102 ハイビジョンCCDカメラ 116 CCD 200 撮影光学系 210 クローズアップ光学系 220,230 ズーム光学系 240,250 リレー光学系 260 輻輳寄せプリズム
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 5/00 G03B 5/00 H J H04N 5/232 H04N 5/232 Z Fターム(参考) 2H052 AA13 AB05 AB14 AB19 AB31 AC04 AC26 AD04 AD31 AF01 AF14 AF21 2H087 KA09 LA27 LA30 NA07 PA02 PA03 PA07 PA09 PA17 PB02 PB03 PB07 PB09 RA37 RA41 SA23 SA27 SA30 SA32 SA63 SA64 SA72 SA75 SB03 SB05 SB12 SB22 SB35 5C022 AA08 AB55 AC54 AC69 AC78

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の大きさを有する被観察フィールドに
    存在する物体の像を形成して、この像を観察者による観
    察に供するとともに、その作動距離Lが前記被観察フィ
    ールドの幅AVに対して条件 1/AV>1/(11.46+0.011×L) を満たす顕微鏡光学系と、 前記顕微鏡光学系の全体としての傾斜を測定する第1種
    センサと、 前記顕微鏡光学系の全体としての移動を測定する第2種
    センサと、 前記顕微鏡光学系内を進行する被写体光を所望の方向へ
    所望の角度で偏向する偏向手段と、 前記第1種センサ及び前記第2種センサの測定結果に基
    づいて前記偏向手段による前記被写体光の偏向の方向及
    び角度を調節することによって、一定の被観察フィール
    ド内に存在する物体の前記像を同一位置に形成させる制
    御部とを備えたことを特徴とする防振顕微鏡。
  2. 【請求項2】前記顕微鏡光学系は、前記被観察フィール
    ドに存在する物体の実像を撮像して、この実像をモニタ
    に表示することを特徴とする請求項1記載の防振顕微
    鏡。
  3. 【請求項3】前記顕微鏡光学系は、夫々パワーを有する
    複数のレンズを含んでおり、 前記偏向手段は、前記顕微鏡光学系に含まれる一部のレ
    ンズのみを、その光軸に直交する面内でシフトすること
    を特徴とする請求項1記載の防振顕微鏡。
  4. 【請求項4】前記顕微鏡光学系は、その光軸を折り曲げ
    る反射鏡を含んでおり、 前記偏向手段は、前記反射鏡を任意の方向へ任意の角度
    で傾斜させることを特徴とする請求項1記載の防振顕微
    鏡。
  5. 【請求項5】前記偏向手段は、前記顕微鏡光学系内に挿
    入された可変頂角プリズムを含むことを特徴とする請求
    項1記載の防振顕微鏡。
  6. 【請求項6】所定の大きさを有する被観察フィールドに
    存在する物体の像を形成するとともに、その作動距離L
    が前記被観察フィールドの幅AVに対して条件 1/AV>1/(11.46+0.011×L) を満たす顕微鏡光学系と、 この顕微鏡光学系によって形成された像を撮像する撮像
    面を有する撮像素子と、 前記顕微鏡光学系の全体としての傾斜を測定する第1種
    センサと、 前記顕微鏡光学系の全体としての移動を測定する第2種
    センサと、 前記第1種センサ及び前記第2種センサの測定結果に基
    づいて前記撮像素子をその撮像面を含む面内で移動させ
    ることによって、一定の被観察フィールド内に存在する
    物体の前記顕微鏡光学系による像を、前記撮像素子の撮
    像面における一定位置にて撮像させる制御部とを備えた
    ことを特徴とする防振顕微鏡。
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