JP2011064820A - 防振ユニットおよび撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一つの防振レンズを2軸方向に駆動する場合、2自由度を確保する機械的構造が複雑になりがちであった。また、複雑な機械的構造に起因して、防振レンズの駆動制御も複雑になる傾向にあった。
【解決手段】撮像装置に用いられる防振ユニットは、像ぶれを抑制する第1のレンズと第2のレンズを含む光学系と、光学系の光軸に平行な第1の回転軸と、第1の回転軸周りに第1のレンズを揺動可能に保持する第1の保持枠と、光軸に平行であって第1の回転軸とは異なる第2の回転軸と、第2の回転軸周りに第2のレンズを揺動可能に保持する第2の保持枠と、第1のレンズおよび第2のレンズを揺動すべく、第1の保持枠および第2の保持枠を独立して駆動する駆動部とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、防振ユニットおよび撮像装置に関する。
光学的に像振れを抑制する防振ユニットを備えたカメラは、撮影時におけるユーザの手振れの影響を軽減して、良好な被写体画像を得ることができる。防振ユニットは、カメラに設けられたジャイロセンサなどの振れセンサの出力に基づき、撮影光軸と直交する2軸方向に防振レンズを駆動して像振れを抑制する。
特開2007−65040号公報
一つの防振レンズを2軸方向に駆動する場合、2自由度を確保する機械的構造が複雑になりがちであった。また、複雑な機械的構造に起因して、防振レンズの駆動制御も複雑になる傾向にあった。そこで、より単純な機械的構造により像振れを抑制できる防振ユニットが望まれている。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様における防振ユニットは、像ぶれを抑制する第1のレンズと第2のレンズを含む光学系と、光学系の光軸に平行な第1の回転軸と、第1の回転軸周りに第1のレンズを揺動可能に保持する第1の保持枠と、光軸に平行であって第1の回転軸とは異なる第2の回転軸と、第2の回転軸周りに第2のレンズを揺動可能に保持する第2の保持枠と、第1のレンズおよび第2のレンズを揺動すべく、第1の保持枠および第2の保持枠を独立して駆動する駆動部とを備える。
また、上記課題を解決するために、本発明の第2の態様における撮像装置は、上記の防振ユニットと、振れを検出する振れ検出部と、振れ検出部の出力に基づいて、防振ユニットの駆動部を制御する制御部とを備える。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
一眼レフカメラの要部断面図である。 一眼レフカメラのシステム構成を概略的に示すブロック図である。 防振ユニットの主要な構造物を示す斜視図である。 第1防振レンズの動作を説明する、第1防振部の正面図である。 第1防振レンズ近傍の断面図である。 防振処理に関するシステム構成を概略的に示すブロック図である。 ムービングマグネット形式を採用した場合の第1防振レンズを示す図である。 防振機能と焦点調整機能を兼備するハイブリッド構成の一例を示す図である。 図8に示すハイブリッド構成の、フォーカス防振レンズ近傍の断面図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、一眼レフカメラ10の要部断面図である。一眼レフカメラ10は、レンズユニット20とカメラユニット30が組み合わされて撮像装置として機能する。
レンズユニット20は、光軸11に沿って配列されたレンズ群21を備える。レンズ群21には、第1防振レンズ211、第2防振レンズ221、フォーカスレンズ230、ズームレンズ240が含まれる。特に第1防振レンズ211は、第1防振部201を構成し、第2防振レンズ221は第2防振部202を構成する。第1防振部201と第2防振部202により防振ユニット22が形成される。なお、以後の説明においては図示するように、光軸11に沿って被写体像が入射する方向にz軸を定める。
防振ユニット22の近傍には、レンズユニット20に加えられるx軸周りおよびy軸周りの角速度を検出するジャイロセンサ23が配置されている。そして、レンズユニット20は、ジャイロセンサ23により検出された角速度から振れ量を算出する演算をはじめ、防振ユニット22の制御、フォーカスレンズ230の駆動などレンズユニット20の制御および演算を司るレンズシステム制御部24を備える。
また、レンズユニット20は、筐体にユーザが操作をおこなう操作部材を備え、例えば、マニュアルフォーカスモードでユーザがピント調整を行う場合に、フォーカスレンズ230の移動量の指示を受けるフォーカスリング25を備える。操作部材としては、その他に、オートフォーカスモードとマニュアルフォーカスモードを切り替えるフォーカス切替スイッチ、防振モードのON/OFFを切り替える防振切替スイッチ、ズームレンズ240の移動量の指示を受けるズームリング等を備える。
レンズユニット20は、カメラユニット30との接続部にレンズマウント26を備え、カメラユニット30が備えるカメラマウント48と係合して、カメラユニット30と一体化する。レンズマウント26およびカメラマウント48はそれぞれ、機械的な係合部の他に電気的な接続部も備え、カメラユニット30からレンズユニット20への電力の供給および相互の通信を実現している。
カメラユニット30は、レンズユニット20から入射される被写体像を反射するメインミラー31と、メインミラー31で反射された被写体像が結像するピント板33を備える。メインミラー31は、回転軸32周りに回転して、光軸11を中心とする被写体光束中に斜設される状態と、被写体光束から退避する状態を取り得る。ピント板33側へ被写体像を導く場合は、メインミラー31は被写体光束中に斜設される。また、ピント板33は、後述する撮像素子42の受光面と共役の位置に配置されている。
ピント板33で結像した被写体像は、ペンタプリズム34で正立像に変換され、接眼光学系35を介してユーザに観察される。また、ペンタプリズム34の射出面上方にはAEセンサ36が配置されており、被写体像の照度分布を検出する。
斜設状態におけるメインミラー31の光軸11の近傍領域は、ハーフミラーとして形成されており、入射される光束の一部が透過する。透過した光束は、メインミラー31と連動して動作するサブミラー37で反射されて、AF光学系38へ導かれる。AF光学系38を通過した被写体光束は、AFセンサ39へ入射される。AFセンサ39は、受光した被写体光束から位相差信号を検出する。なお、サブミラー37は、メインミラー31が被写体光束から退避する場合は、メインミラー31に連動して被写体光束から退避する。
斜設されたメインミラー31の後方には、光軸11に沿って、フォーカルプレーンシャッタ40、光学ローパスフィルタ41、撮像素子42が配列されている。フォーカルプレーンシャッタ40は、撮像素子42へ被写体光束を導くときに開放状態を取り、その他のときに遮蔽状態を取る。光学ローパスフィルタ41は、撮像素子42の画素ピッチに対する被写体像の空間周波数を調整する役割を担う。そして、撮像素子42は、例えばCMOSセンサなどの光電変換素子であり、受光面で結像した被写体像を電気信号に変換する。
撮像素子42で光電変換された電気信号は、メイン基板43に搭載されたDSPである画像処理部45で画像データに処理される。メイン基板43には、画像処理部45の他に、カメラユニット30のシステムを統合的に制御するMPUであるカメラシステム制御部44が搭載されている。カメラシステム制御部44は、カメラシーケンスを管理すると共に、各構成要素の入出力処理等を行う。例えば、AEセンサ36から出力される被写体像の照度分布から露出値を演算し、AFセンサ39から出力される位相差信号から合焦制御を行う。
カメラユニット30の背面には液晶モニタ等による表示部46が配設されており、画像処理部45で処理された被写体画像が表示される。表示部46は、撮影後の静止画像に限らず、ビューファインダとしてのEVF画像、各種メニュー情報、撮影情報等を表示する。また、カメラユニット30には、着脱可能な二次電池47が収容され、カメラユニット30に限らず、レンズユニット20にも電力を供給する。
図2は、一眼レフカメラ10のシステム構成を概略的に示すブロック図である。一眼レフカメラ10のシステムは、レンズユニット20とカメラユニット30のそれぞれに対応して、レンズシステム制御部24を中心とするレンズ制御系と、カメラシステム制御部44を中心とするカメラ制御系により構成される。そして、レンズ制御系とカメラ制御系は、レンズマウント26とカメラマウント48によって接続される接続部を介して、相互に各種データ、制御信号の授受を行う。
カメラ制御系に含まれる画像処理部45は、カメラシステム制御部44からの指令に従って、撮像素子42で光電変換された撮像信号を画像データに処理する。処理された画像データは、表示部46へ送られて、例えば撮影後の一定時間の間表示される。これに並行して、処理された画像データは、所定の画像フォーマットに加工されてメモリ51に記録される。なお、EVF画像として連続的に処理される被写体画像は、メモリ51に記録されることなく、表示部46に逐次表示される。これにより、ユーザは、接眼光学系35を介して光学的に被写体像を観察するだけでなく、表示部46を介して電気的に被写体像を観察することができる。
カメラシステム制御部44は、ユーザからの操作をカメラ操作検出部50で検出して、操作に応じた動作を行う。例えば、押し込み方向に2段階のスイッチ位置を備えるレリーズボタン49がユーザに操作されて、その第1段階のスイッチがONになったことをカメラ操作検出部50が検出すると、カメラシステム制御部44は、AFセンサ39から位相差情報を取得する。そして、レンズシステム制御部24へフォーカスレンズ230の駆動情報を送信する。また、AEセンサ36から被写体像の照度分布を取得して露出値を決定する。同時に、レンズシステム制御部24に対して、防振動作の開始信号を送信する。さらに、第2段階のスイッチがONになったことをカメラ操作検出部50が検出すると、カメラシステム制御部44は、一連の撮影シーケンスを実行して被写体画像を生成し、メモリ51へ記録する。
レンズシステム制御部24は、カメラシステム制御部44からの制御信号を受けて各種動作を実行する。例えば、オートフォーカスの駆動情報を受けて、フォーカスレンズ230を駆動する。これにより撮像素子42の受光面上に、所定の被写体像を合焦させることができる。また、防振動作の開始信号を受信すると、レンズシステム制御部24は、ジャイロセンサ23から角速度を取得し、位置センサ28から第1防振レンズ211および第2防振レンズ221の位置情報を取得する。そして、後述の演算処理を行い、駆動ドライバ27により第1防振レンズ211および第2防振レンズ221を揺動させて、ユーザの手振れに起因する像振れを抑制する。
レンズシステム制御部24は、ユーザからの操作をレンズ操作検出部29で検出して、操作に応じた動作を行う。例えば、フォーカスリング25がユーザにより回転されると、レンズ操作検出部29はその回転量を検出して、回転量に応じたフォーカスレンズ230の駆動を行う。また、レンズユニット20に設けられている防振切替スイッチがOFFに切り替えられたことをレンズ操作検出部29が検出すると、レンズシステム制御部24は、カメラシステム制御部44からの防振動作開始信号の受信に関わらず、防振制御を禁止する。
図3は、防振ユニット22の主要な構造物とその周辺の構成要素を示す斜視図である。防振ユニット22は、第1防振部201と第2防振部202とから構成される。第1防振部201は、第1防振レンズ211、第1防振レンズ211を保持する第1保持枠212、第1保持枠212を揺動させる第1VCM216を含む。第1VCM216は、第1マグネット214、第1ヨーク219および第1コイル215とから構成される。第1マグネット214と第1ヨーク219は、円弧形状に形成され、レンズユニット20のレンズ鏡筒に固定されている。第1コイル215は、第1保持枠212と一体的に固定されている。VCMは、電磁駆動部の一例としてのボイスコイルモータである。なお、図においては、コイル側とマグネット側を若干離間させて図示している。
第1保持枠212は、保持する第1防振レンズ211と第1コイル215の間に、光軸11と平行である第1回転軸261を貫通させる第1貫通孔213を備え、第1保持枠212は第1回転軸261周りに揺動できる。第1VCM216は、駆動ドライバ27によって駆動され、第1保持枠212に保持された第1防振レンズ211を第1回転軸261の周りに、制御量にしたがって所定角揺動する。
第1保持枠212の周辺部には、第1フォトリフレクタ217が設置されており、第1保持枠212の側面部に形成された光軸に平行な第1ラインパターンを検出して、第1防振レンズ211の位置を検出する。つまり、第1フォトリフレクタ217は、第1保持枠212の揺動角に応じて複数本のラインを検出するので、その検出されたラインの本数に基づいて、第1防振レンズ211の位置を間接的に検出する。具体的には第1防振レンズ211の位置は第1回転軸261に対するラインパターンの回転半径と第1防振レンズ211のレンズ中心の回転半径を用いて算出することができる。なお、第1コイル215への通電が遮断された状態、つまり電力が供給されていない状態では、第1保持枠212、第1防振レンズ211および第1コイル215は、その重心が第1回転軸261中心付近にある。したがって、第1回転軸261の周りに釣り合い、さらに第1保持枠212と第1回転軸261の間に懸架された第1ネジリばね218の作用によって、第1防振レンズ211の光軸は、その姿勢によらず、光軸11と一致する位置で静定する。なお、電流を流す第1コイル215への引き出しは、第1ネジリばね218を用いても構わない。
第2防振部202は、第2防振レンズ221、第2防振レンズ221を保持する第2保持枠222、第2保持枠222を揺動させる第2VCM226を含む。第2VCM226は、第2マグネット224、第2ヨーク229および第2コイル225とから構成される。第2マグネット224と第2ヨーク229は、円弧形状に形成され、レンズユニット20のレンズ鏡筒に固定されている。第2コイル225は、第2保持枠222と一体的に固定されている。なお、図においては、コイル側とマグネット側を若干離間させて図示している。
第2保持枠222は、保持する第2防振レンズ221と第2コイル225の間に、光軸11と平行である第2回転軸263を貫通させる第2貫通孔223を備え、第2保持枠222は第2回転軸263周りに揺動できる。第2VCM226は、駆動ドライバ27によって駆動され、第2保持枠222に保持された第2防振レンズ221を第2回転軸263の周りに、制御量にしたがって所定角揺動する。
第2保持枠222の周辺部には、第2フォトリフレクタ227が設置されており、第2保持枠222の側面部に形成された光軸に平行な第2ラインパターンを検出して、第2防振レンズ221の位置を検出する。つまり、第2フォトリフレクタ227は、第2保持枠222の揺動角に応じて複数本のラインを検出するので、その検出されたラインの本数に基づいて、第2防振レンズ221の位置を間接的に検出する。具体的には第2防振レンズ221の位置は第2回転軸263に対するラインパターンの回転半径と第2防振レンズ221のレンズ中心の回転半径を用いて算出することができる。なお、第2コイル225への通電が遮断された状態、つまり電力が供給されていない状態では、第2保持枠222、第2防振レンズ221および第2コイル225は、その重心が第2回転軸263中心付近にある。したがって、第2回転軸263の周りに釣り合い、さらに第2保持枠222と第2回転軸263の間に懸架された第2ネジリばね228の作用によって、第2防振レンズ221の光軸は、その姿勢によらず、光軸11と一致する位置で静定する。なお、電流を流す第2コイル225への引き出しは、第2ネジリばね228を用いても構わない。
上記の構成によれば、防振ユニット22は、第1回転軸261周りに揺動する第1防振レンズ211と、第2回転軸周り263周りに揺動する第2防振レンズ221の協調動作により、光軸11に沿って入射される被写体光束を、xy方向に所定量だけ傾けることができる。これにより、一眼レフカメラ10に加えられる振れのうち、手振れとして撮影画像に大きな影響を与えるピッチングとヨーイングの振れを抑制することができる。
第1保持枠212を揺動可能に支持する第1回転軸261と、第2保持枠222を揺動可能に支持する第2回転軸263は、共に光軸11に並行であり、互いに離間して配置される。そしてこれらは、レンズ鏡筒に対して光軸11方向に離間して設置されている第2軸支持環252と第3軸支持環253に支持されている。図示するように、第1回転軸261と第2回転軸263は、光軸11を中心として例えば中心角が90度となるように配置されている。
レンズ鏡筒は、さらに、第3軸支持環253とは反対側で第2軸支持環252と対向して設置される第1軸支持環251と、第2軸支持環252とは反対側で第3軸支持環253と対向して設置される第4軸支持環254を備える。そして、第1回転軸261は、第3軸支持環253から第2軸支持環252を貫通して第1軸支持環251まで伸びて固定されている。第1軸支持環251と第2軸支持環252の間には、第1回転軸261と並行に、かつ光軸11に対して180度の方向で対向して、第1ガイド軸262が設置されている。
第1軸支持環251と第2軸支持環252の間には、フォーカスレンズユニットが配置されている。フォーカスレンズユニットは、フォーカスレンズ230を保持するフォーカスレンズ保持枠231と、フォーカスレンズ保持枠231を光軸11方向に駆動するフォーカスレンズVCM232を備える。フォーカスレンズ保持枠231は、第1回転軸261により光軸11方向に摺動可能に嵌合支持されており、第1ガイド軸262に対して懸架されている。オートフォーカスモードでは、レンズシステム制御部24は、フォーカスレンズVCM232を制御し、フォーカスレンズ230を光軸11方向に移動させて、所定の被写体像を撮像素子42の受光面上に合焦させる。なお、マニュアルフォーカスモードでは、ユーザがフォーカスリング25を操作する操作量に応じてフォーカスレンズ230が光軸11方向に移動するように、フォーカスリング25とフォーカスレンズ保持枠231とが機械的あるいは電気的に接続されている。
第2回転軸263は、第2軸支持環252から第3軸支持環253を貫通して第4軸支持環254まで伸びて固定されている。第3軸支持環253と第4軸支持環254の間には、第2回転軸263と並行に、かつ光軸11に対して180度の方向で対向して、第2ガイド軸264が設置されている。
第3軸支持環253と第4軸支持環254の間には、ズームレンズユニットが配置されている。ズームレンズユニットは、ズームレンズ240を保持するズームレンズ保持枠241と、ズームレンズ保持枠241を光軸11方向に駆動するズームレンズVCM242を備える。ズームレンズ保持枠241は、第2回転軸263により光軸11方向に摺動可能に嵌合支持されており、第2ガイド軸264に対して懸架されている。レンズシステム制御部24は、ズームレンズVCM242を制御し、ズームレンズ240を光軸11方向に移動させて、撮像素子42の受光面上に結像する被写体像の像倍率を変化させる。なお、ユーザがズームリングを操作する操作量に応じてズームレンズ240が光軸11方向に移動するように、ズームリングとズームレンズ保持枠241とが機械的あるいは電気的に接続されていても良い。
図4は、第1防振レンズ211の動作を説明する、第1防振部201の正面図である。上述のように、第1回転軸261に軸支された第1保持枠212は、矢印239の方向に第1回転軸261周りに揺動する。このとき、第2保持枠222を軸支する第2回転軸263は、第1保持枠212の揺動角を規制する役割を担う。つまり、第1保持枠212が、異常値の入力あるいは電源OFF時の外力の作用により大きく動こうとしても、第2回転軸263が第1保持枠212に外接してそれ以上の揺動を止める。第1防振部201と第2防振部202は光軸11方向に離間して配置されているので、第2回転軸263に軸支された第2保持枠222が第2回転軸263周りに揺動するときには、第1回転軸261が第2保持枠222の揺動角を規制する役割を担う。このようにして、第1防振部201および第2防振部202を異常入力から保護する。なお、図示するように、上述の第1ラインパターンは、第1保持枠212のうち第1フォトリフレクタ217に対向する対向部271に設けられる。第2ラインパターンも、同様に第2保持枠222のうち第2フォトリフレクタ227に対向する部位に設けられる。
図5は、第1防振レンズ近傍の断面図である。図示するように、第1保持枠212と第1回転軸261は、第1回転軸261を中心としてy軸方向に第1ネジリばね218が設置されている。これにより、第1コイル215への通電が遮断されているときに、第1防振レンズ211を光軸11に静定させる。
図6は、防振処理に関するシステム構成を概略的に示すブロック図である。防振処理に関するシステムは、演算処理部としてのレンズシステム制御部24を中心として、これに接続されるセンサ系、駆動系等により構成される。以下に防振処理の流れと共に説明する。
レンズユニット20に加えられる振れは、ジャイロセンサ23によりx軸周りおよびy軸周りの角速度信号として検出される。ジャイロセンサ23からの出力信号は、高周波成分を除去して手振れ周波数領域の信号を抽出するLPF301で濾波され、さらに、A/D変換器302によりデジタル信号化されて、レンズシステム制御部24に取り込まれる。レンズシステム制御部24に取り込まれた信号は、積分処理器303で角速度信号から角度信号に変換され、ジャイロセンサ23のドリフトなどの影響を低減するように適切な時定数が設定されたHPF304で濾波される。
目標位置処理部305は、HPF304で濾波された振れ信号と共に、第1フォトリフレクタ217と第2フォトリフレクタ227の出力、および変換係数出力部306の変換係数情報を取得する。第1フォトリフレクタ217と第2フォトリフレクタ227の出力は、それぞれ第1防振レンズ211と第2防振レンズ221の現在の位置を示す出力であり、目標位置処理部305は、これらの出力値に基づいて、第1防振レンズ211と第2防振レンズ221の現在の位置を算出する。また、変換係数出力部306は、カメラシステム制御部44から送られてくるレリーズ情報、ズームリングの状態等から検出されるズーム情報などを撮影条件送信部307から取り込んで、撮影条件に適した係数を出力する。そして、目標位置処理部305は、ジャイロセンサ23から取得した振れ信号から、第1防振レンズ211と第2防振レンズ221の現在位置および所定の係数を勘案して、第1防振レンズ211と第2防振レンズ221の変位信号を生成する。
追従制御部308は、目標位置処理部305で生成された第1防振レンズ211と第2防振レンズ221の変位信号を、駆動感度出力部309から出力される情報に基づいて、第1VCM216と第2VCM226の制御信号に変換する。追従制御部308で変換された制御信号は、D/A変換器310でアナログ信号化され、駆動ドライバ27へ送られる。そして、駆動ドライバ27は、入力されるアナログ信号に対して増幅等の処理を行って、第1VCM216と第2VCM226を独立に駆動する。
以上の動作により、第1防振レンズ211および第2防振レンズ221は、それぞれが担う回転軸周りの成分において、像振れの原因となる振れと逆方向に駆動され、撮像素子42の受光面上に結像する被写体像の像振れを抑制する。
上記の実施形態においては、一眼レフカメラ10に加えられる振れのうち、手振れとして撮影画像に大きな影響を与えるピッチングとヨーイングの振れを抑制することができるように、ジャイロセンサ23の出力に基づいて制御を行った。撮影画像に影響を与える振れとしては、ピッチングとヨーイングの振れ以外にも、xy方向に対して平行に生じるシフト振れが存在し得る。シフト振れも合わせて抑制する場合は、xy方向の加速度を検出する加速度センサをさらに設置して、この出力を加味して第1防振レンズ211と第2防振レンズ221の変位信号を生成すれば良い。
上記の実施形態においては、第1保持枠212に第1コイル215を配置し、第2保持枠222に第2コイル225を配置する、ムービングコイル形式を採用した。しかし、第1保持枠212に第1マグネット214を配置し、第2保持枠222に第2マグネット224を配置する、ムービングマグネット形式を採用しても良い。図7は、ムービングマグネット形式を採用した場合の第1防振部201を示す図である。このように構成すると、可動部側に電流を流すことがなくなるので、導線の取回しにおいて都合が良い。
また、上記の実施形態においては、フォーカスレンズ230を独立して設け、これを光軸11の方向へ摺動する構成を示した。しかし、第1防振レンズ211および第2防振レンズ221の少なくとも一方に、光学的にフォーカス調整成分を持たせ、これを保持する保持枠を光軸11方向へ摺動させるようにアクチュエータを設置すれば、防振動作と共に焦点調整動作を担うことができる。このように構成すれば、部品点数の軽減と省スペース化を図ることができる。
図8は、防振機能と焦点調整機能を兼備するハイブリッド構成の一例を示す図である。防振機能として第1回転軸261周りに揺動するアクチュエータとして第3VCM416を備え、かつ、第1回転軸261に沿って光軸11方向に移動するように第4コイル421を備える。第3VCMは、第3マグネット414、第3コイル415および第3ヨーク419から構成され、第3保持枠412に第3マグネット414が固定されるムービングマグネット形式のアクチュエータである。
第3保持枠412に保持されたフォーカス防振レンズ411は、2つのアクチュエータの作用により、第1回転軸261周りに揺動し、かつ、第1回転軸261に沿って移動する。そして、その揺動角は、第3フォトリフレクタ417の出力により検出され、その移動量は、第4フォトリフレクタ418の出力により検出される。
図9は、図8に示すハイブリッド構成の、フォーカス防振レンズ411近傍の断面図である。図示するように、第1回転軸261は中空に構成され、かつ、第4コイル421に対向する部分に第4マグネット422が埋め込まれている。第4マグネット422は周期的に着磁されており、第4コイル421の磁極を経時的に変化させると、第3保持枠412は光軸11方向に移動する。
第3保持枠412のうち第3フォトリフレクタ417に対向する対向部471には、揺動角を検出するためのラインパターンが設けられている。具体的には、光軸11と平行に複数本のラインが設けられている。第3保持枠412のうち第4フォトリフレクタ418に対向する対向部472には、移動量を検出するためのラインパターンが設けられている。具体的には、光軸11と垂直方向に複数本のラインが設けられている。このように構成することで、第3保持枠412に保持されたフォーカス防振レンズ411は、第2防振部202と協調して防振機能の一部を担うと共に、焦点調整機能を担うことができる。
また、上記の実施形態においては、一眼レフカメラ10を例に説明したが、これに限らず、上記の防振ユニット22をコンパクトカメラ、ビデオカメラ、双眼鏡、望遠鏡等に適用することもできることは言うまでもない。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10 一眼レフカメラ、11 光軸、20 レンズユニット、21 レンズ群、22 防振ユニット、23 ジャイロセンサ、24 レンズシステム制御部、25 フォーカスリング、26 レンズマウント、27 駆動ドライバ、28 位置センサ、29 レンズ操作検出部、30 カメラユニット、31 メインミラー、32 回転軸、33 ピント板、34 ペンタプリズム、35 接眼光学系、36 AEセンサ、37 サブミラー、38 AF光学系、39 AFセンサ、41 光学ローパスフィルタ、42 撮像素子、43 メイン基板、44 カメラシステム制御部、45 画像処理部、46 表示部、47 二次電池、48 カメラマウント、49 レリーズボタン、50 カメラ操作検出部、51 メモリ、201 第1防振部、202 第2防振部、211 第1防振レンズ、212 第1保持枠、213 第1貫通孔、214 第1マグネット、215 第1コイル、216 第1VCM、217 第1フォトリフレクタ、218 第1ネジリばね、219 第1ヨーク、221 第2防振レンズ、222 第2保持枠、223 第2貫通孔、224 第2マグネット、225 第2コイル、226 第2VCM、227 第2フォトリフレクタ、228 第2ネジリばね、229 第2ヨーク、230 フォーカスレンズ、231 フォーカスレンズ保持枠、232 フォーカスレンズVCM、239 矢印、240 ズームレンズ、241 ズームレンズ保持枠、242 ズームレンズVCM、251 第1軸支持環、252 第2軸支持環、253 第3軸支持環、254 第4軸支持環、261 第1回転軸、262 第1ガイド軸、263 第2回転軸、264 第2ガイド軸、301 LPF、302 A/D変換器、303 積分処理器、304 HPF、305 目標位置処理部、306 変換係数出力部、307 撮影条件送信部、308 追従制御部、309 駆動感度出力部、310 D/A変換器、411 フォーカス防振レンズ、412 第3保持枠、414 第3マグネット、415 第3コイル、416 第3VCM、417 第3フォトリフレクタ、418 第4フォトリフレクタ、419 第3ヨーク、421 第4コイル、422 第4マグネット

Claims (9)

  1. 像ぶれを抑制する第1のレンズと第2のレンズを含む光学系と、
    前記光学系の光軸に平行な第1の回転軸と、
    前記第1の回転軸周りに前記第1のレンズを揺動可能に保持する第1の保持枠と、
    前記光軸に平行であって前記第1の回転軸とは異なる第2の回転軸と、
    前記第2の回転軸周りに前記第2のレンズを揺動可能に保持する第2の保持枠と、
    前記第1のレンズおよび前記第2のレンズを揺動すべく、前記第1の保持枠および前記第2の保持枠を独立して駆動する駆動部と
    を備える防振ユニット。
  2. 前記駆動部は、前記第1の保持枠を駆動する第1の電磁駆動部と、前記第2の保持枠を駆動する第2の電磁駆動部を備える請求項1に記載の防振ユニット。
  3. 前記第1の電磁駆動部はVCMであり、前記VCMのうち前記第1の保持枠に設けられるマグネットまたはコイルは、前記第1の回転軸に対して、前記第1のレンズとは反対側に設置される請求項2に記載の防振ユニット。
  4. 前記マグネットまたは前記コイルは、前記コイルへ電力が供給されていないときに、前記第1のレンズの中心が前記光軸と一致するように設置される請求項3に記載の防振ユニット。
  5. 前記第1のレンズが前記第1の回転軸周りに揺動するときは、前記第2の回転軸が前記第1の保持枠に外接して揺動角を規制し、前記第2のレンズが前記第2の回転軸周りに揺動するときは、前記第1の回転軸が前記第2の保持枠に外接して揺動角を規制する請求項1から4のいずれか1項に記載の防振ユニット。
  6. 前記第1の保持枠は前記第1の回転軸に沿って前記光軸方向に移動可能であり、
    前記駆動部は、前記第1の保持枠を前記光軸方向に移動させるアクチュエータを含む請求項1から5のいずれか1項に記載の防振ユニット。
  7. 前記駆動部の駆動により防振動作と焦点調整動作を行う請求項6に記載の防振ユニット。
  8. 前記第1のレンズおよび前記第2のレンズ以外の前記光学系を構成するレンズを保持する保持枠のうち少なくとも一つは、前記第1の回転軸または前記第2の回転軸に固定される請求項1から7のいずれか1項に記載の防振ユニット。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の防振ユニットと、
    振れを検出する振れ検出部と、
    前記振れ検出部の出力に基づいて、前記防振ユニットの前記駆動部を制御する制御部と
    を備える撮像装置。
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