JP2015173331A - 像振れ補正装置およびその制御方法、光学機器、撮像装置 - Google Patents

像振れ補正装置およびその制御方法、光学機器、撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】装置に加えられる振れと被写体の動き情報との関係に基づいて像振れ補正手段の駆動信号を生成することで、像振れ補正動作と被写体追尾動作とを両立可能な像振れ補正装置およびその制御方法を提供すること。
【解決手段】第1振動センサ201は撮像装置の振れを検出し、第1補正制御部203は振れ検出信号から低周波成分と高周波成分とを抽出する。被写体検出部505は撮影画像における被写体像の位置を検出し、被写体追尾部506は被写体追尾情報を検出する。加算部510は、被写体追尾情報と振れ検出信号の低周波成分を加算して第1レンズ位置制御部205に出力する。第1レンズ位置制御部205を含む制御系は、第1補正レンズ103により、振れ検出信号の低周波成分に係る像振れ補正および被写体追尾動作を行う。第3レンズ位置制御部211を含む制御系は、第2補正レンズ113により、振れ検出信号の高周波成分に係る像振れ補正を行う。
【選択図】 図5

Description

本発明は、装置の振れを検出して像振れを補正する像振れ補正技術に関する。
デジタルカメラ等の撮像装置による画像撮像時に、カメラ本体部を保持するユーザの手振れ等で被写体像に振れ(像振れ)が生ずる場合がある。この像振れを補正する像振れ補正手段を備える撮像装置が提案されている。像振れ補正処理には光学式像振れ補正処理と電子式像振れ補正処理がある。光学式像振れ補正処理では、角速度センサ等でカメラ本体部に加えられた振動を検出し、検出結果に応じて撮影光学系内に設けた補正レンズを移動させる。撮影光学系の光軸方向を変化させて撮像素子の受光面に結像される像を移動させることにより、像振れが補正される。また、電子式像振れ補正処理では、撮影画像に対する画像処理により、擬似的に像振れを補正する。
また、手振れとは別に、被写体(動体)をカメラで追尾したいという要望があるが、撮影者の特別な技術を必要とする。特許文献1には、画面内をブロックごとに分割し、顔等の特定の被写体をテンプレートマッチングにより検出し、被写体の動きを追尾して画面内に収まるように像振れ補正手段を駆動する被写体追尾技術が開示されている。被写体像のブレを補正するように像振れ補正手段を駆動する第1の制御手段と、主要被写体の位置が特定の位置に近づくように像振れ補正手段を駆動する第2の制御手段とが、撮影動作により切り替えられる。あるいは、第1および第2の制御手段の目標信号を合成した目標信号により像振れ補正手段が駆動される。
特開2010−93362号公報
前記特許文献1に開示された方法では被写体追尾のための目標信号と手振れ補正のための目標信号を同じタイミングで別々に算出した場合、それぞれの目標信号により互いの動作を牽制する作用が働く可能性がある。つまり、像振れ補正動作と被写体追尾動作とが邪魔し合うことにより、像振れ補正手段が過度に駆動されたり、本来駆動したい方向とは逆方向に駆動されてしまったりといった、意図しない動作が行われる可能性がある。
本発明は、装置に加えられる振れと被写体の動き情報との関係に基づいて像振れ補正手段の駆動信号を生成することで、像振れ補正動作と被写体追尾動作とを両立可能な像振れ補正装置およびその制御方法の提供を目的とする。
本発明に係る像振れ補正装置は、補正手段により像振れを補正する像振れ補正装置であって、装置の振れを検出して振れ検出信号を出力する振れ検出手段と、撮影画像における被写体像の位置を検出する被写体検出手段と、補正手段の駆動制御を行う制御手段と、を備える。本発明の一実施形態に係る制御手段は、第1補正手段の駆動制御によって、前記振れ検出信号から抽出される低周波成分についての像振れ補正および前記被写体検出手段が検出した被写体像の位置を撮影画面内の特定の位置に近づける被写体追尾動作の制御を行い、第2補正手段の駆動制御によって、前記振れ検出信号から抽出される高周波成分についての像振れ補正の制御を行う。
また、本発明の他の実施形態に係る制御手段は、第1補正手段の駆動制御によって、前記被写体検出手段が検出した被写体像の位置を撮影画面内の特定の位置に近づける被写体追尾動作の制御を行い、第2補正手段の駆動制御により、前記振れ検出信号から抽出される低周波成分および高周波成分について像振れ補正の制御を行う。
また、本発明の他の実施形態に係る制御手段は、前記振れ検出信号から算出した目標位置と被写体検出手段の出力から算出した目標位置を合成し、合成された目標位置にしたがって補正手段を駆動制御することによって、前記被写体検出手段が検出した被写体像の位置を撮影画面内の特定の位置に近づける被写体追尾動作の制御を行うとともに、前記振れ検出信号から抽出される低周波成分および高周波成分について像振れ補正の制御を行う。
本発明の像振れ補正装置によれば、像振れ補正の性能を低下させることなく、被写体を追尾することが可能となる。
本発明の実施形態に係る撮像装置の構成例を示す図である。 本発明の実施形態に係る像振れ補正装置の構成例を示す図である。 第1補正レンズ駆動部の構成例を示す分解斜視図である。 第1および第2補正レンズ駆動部の位置関係を示す図である。 本発明の第1実施形態に関する第1補正制御部の構成例を示す図である。 第1実施形態に関する補正レンズの目標位置算出処理を説明するフローチャートである。 第1実施形態に関する被写体検出処理を説明する画像例の概略図である。 第1実施形態に関する像振れ補正目標位置と被写体追尾目標位置を説明する概略図である。 本発明の第2実施形態に関する第1補正制御部の構成例を示す図である。 本発明の第3実施形態に関する補正制御部の構成例を示す図である。
本発明の各実施形態について添付図面を参照して説明する。各実施形態では、撮影画像の像振れ補正を行う像振れ補正装置を例示する。像振れ補正用の可動部材等を駆動制御する像振れ補正装置は、ビデオカメラ、デジタルカメラ及び銀塩スチルカメラといった撮像装置や、双眼鏡、望遠鏡、フィールドスコープといった観察装置を含む光学機器に搭載可能である。また、像振れ補正装置は、デジタル一眼レフ用の交換レンズのような光学機器にも搭載可能である。したがって、光学機器や撮像装置も本発明の一側面を構成する。以下では、装置の振れ検出信号から抽出される低周波成分や高周波成分について像振れの補正を行う動作を「像振れ補正動作」という。また、撮影画像内で検出される被写体像の位置が撮影画面内の特定の位置に近づくように、対象として選択された被写体を追尾する動作を「被写体追尾動作」という。特定の位置とは、例えば、撮影画面の中心位置や撮影者が指定した位置等である。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る撮像装置の構成例を示す。図1に示す撮像装置は、例えばデジタルスチルカメラである。なお、撮像装置が動画撮影機能を有していてもよい。
撮像装置はズームユニット101を備える。ズームユニット101は、結像光学系を構成する、倍率が可変な撮影レンズの一部であり、撮影倍率を変更するズームレンズを含む。ズーム駆動部102は、制御部119の制御信号に従ってズームユニット101を駆動する。第1補正レンズ103は、像振れを補正する第1補正部材である。第1補正レンズ103は、撮影レンズの光軸方向に対して直交する方向に移動可能である。第1補正レンズ駆動部104は、制御部119の制御信号に従って第1補正レンズ103の駆動を制御する。また第2補正レンズ113は像振れを補正する第2補正部材であり、撮影レンズの光軸方向に対して直交する方向に移動可能である。第2補正レンズ駆動部114は、制御部119の制御信号に従って第2補正レンズ113を駆動する。
絞り・シャッタユニット105は、絞り機能を有するメカニカルシャッタを有する。絞り・シャッタ駆動部106は、制御部119の制御信号に従って絞り・シャッタユニット105を駆動する。焦点調節に使用するフォーカスレンズ107は撮影レンズの一部であり、撮影レンズの光軸に沿って位置を変更可能である。フォーカス駆動部108は、制御部119の制御信号に従ってフォーカスレンズ107を駆動する。
撮像部109は、撮影光学系により結像される光学像を、CCDイメージセンサや、CMOSイメージセンサ等の撮像素子を用いて画素単位の電気信号に変換する。CCDは、“Charge Coupled Device”の略称である。CMOSは、“Complementary Metal−Oxide”の略称である。撮像信号処理部110は、撮像部109が出力した電気信号に対して、A(Analog)/D(Digital)変換、相関二重サンプリング、ガンマ補正、ホワイトバランス補正、色補間処理等を行い、映像信号に変換する。映像信号処理部111は、撮像信号処理部110が出力した映像信号を用途に応じて加工する。具体的には、映像信号処理部111は、表示用の映像データを生成し、また記録用に符号化処理やデータファイル化を行う。表示部112は、映像信号処理部111が出力する表示用の映像信号に基づいて、必要に応じて画像表示を行う。電源部115は、撮像装置全体に、用途に応じて電源を供給する。外部入出力端子部116は、外部装置との間で通信信号及び映像信号の入出力に使用する。操作部117は、ユーザが撮像装置に指示を与えるためのボタンやスイッチ等を有する。記憶部118は、映像情報等を含む様々なデータを記憶する。
制御部119は、例えばCPU、ROM、RAMを有する。CPUは、“Central Processing Unit”の略称である。ROMは、“Read Only Memory”の略称である。RAMは、“Random Access Memory”の略称である。ROMに記憶された制御プログラムをRAMに展開してCPUが実行することによって、撮像装置の各部が制御され、以下に説明する様々な動作を含む撮像装置の動作が実現される。操作部117は、レリーズボタンの押し込み量に応じて第1スイッチ(SW1と記す)および第2スイッチ(SW2と記す)が順にオンするように構成されたレリーズスイッチを有する。レリーズボタンの半押し操作でSW1がオンし、レリーズボタンの全押し操作でSW2がオンする。SW1がオンすると、制御部119は、映像信号処理部111が表示部112に出力する表示用の映像信号に基づいてAF(オートフォーカス)評価値を算出する。そして、制御部119は、AF評価値に基づいてフォーカス駆動部108を制御することにより自動焦点検出および焦点調節制御を行う。また、制御部119は、映像信号の輝度情報および予め定められたプログラム線図に基づいて、適切な露光量を得るための絞り値及びシャッタ速度を決定するAE(自動露出)処理を行う。SW2がオン操作されると、制御部119は、決定した絞り及びシャッタ速度で撮影を行い、撮像部109で得た画像データを記憶部118に記憶させるように各処理部を制御する。
操作部117は、さらに、像振れ補正(防振)モードの選択に使用する操作スイッチを有する。この操作スイッチの操作により像振れ補正モードが選択されると、制御部119は、第1補正レンズ駆動部104および第2補正レンズ駆動部114に像振れ補正動作を指示する。制御部119の制御指令を受けた第1補正レンズ駆動部104および第2補正レンズ駆動部114は、像振れ補正のオフ指示がなされるまでの間、像振れ補正動作を行う。また、操作部117は、静止画撮影モードと動画撮影モードのうちの一方を選択可能な撮影モード選択スイッチを有する。撮影モード選択スイッチのユーザ操作により撮影モードの選択処理が行われ、制御部119は、第1補正レンズ駆動部104と第2補正レンズ駆動部114の動作条件を変更する。第1補正レンズ駆動部104および第2補正レンズ駆動部114は、本実施形態の像振れ補正装置を構成する。また、操作部117は、再生モードを選択するための再生モード選択スイッチを有する。再生モード選択スイッチのユーザ操作によって再生モードが選択されると、制御部119は像振れ補正動作を停止させる制御を行う。また、操作部117は、ズーム倍率変更の指示を行う倍率変更スイッチを含む。倍率変更スイッチのユーザ操作によってズーム倍率変更の指示がされると、制御部119を介して指示を受けたズーム駆動部102は、ズームユニット101を駆動して、指示された位置にズームレンズを移動させる。
図2は、本実施形態の像振れ補正装置の構成例を示す図である。以下、第1補正レンズ103および第2補正レンズ113に関する駆動方向および駆動量の算出処理並びに位置制御について説明する。
振れ検出部は第1振動センサ201および第2振動センサ202を有する。第1振動センサ201は、例えば角速度センサであり、通常姿勢(撮影画像の長さ方向が水平方向とほぼ一致する姿勢)における、撮像装置の垂直方向(ピッチ方向)の振動を検出する。第2振動センサ202は、例えば角速度センサであり、通常姿勢における撮像装置の水平方向(ヨー方向)の振動を検出する。第1補正制御部203は、ピッチ方向における第1補正レンズ103の補正位置制御信号を出力し、第1補正レンズ103の駆動を制御する。また、第2補正制御部204は、ヨー方向における第2補正レンズ113の補正位置制御信号を出力し、第2補正レンズ113の駆動を制御する。
第1レンズ位置制御部205は、第1補正制御部203からのピッチ方向での補正位置制御信号と、第1ホール素子209からの第1補正レンズ103のピッチ方向での位置情報を取得してフィードバック制御を行う。これにより、第1レンズ位置制御部205は、アクチュエータである第1ドライブ部207を制御する。同様に、第2レンズ位置制御部206は、第2補正制御部204からのヨー方向での補正位置制御信号と、第2ホール素子210からの第1補正レンズ103のヨー方向での位置情報を取得してフィードバック制御を行う。これにより、第2レンズ位置制御部206は、アクチュエータである第2ドライブ部208を制御する。
次に、第1補正レンズ駆動部104による第1補正レンズ103の駆動制御動作について説明する。
第1補正制御部203は、第1振動センサ201から撮像装置のピッチ方向の振れを表す振れ検出信号(角速度信号)を取得する。また第2補正制御部204は、第2振動センサ202から撮像装置のヨー方向の振れを表す振れ検出信号(角速度信号)を取得する。
第1補正制御部203は、振れ検出信号に基づいて、ピッチ方向に第1補正レンズ103を駆動する補正位置制御信号を生成し、第1レンズ位置制御部205に出力する。また、第2補正制御部204は、振れ検出信号に基づいて、ヨー方向に第1補正レンズ103を駆動する補正位置制御信号を生成し、第2レンズ位置制御部206に出力する。第1ホール素子209は、第1補正レンズ103に対して設けられた磁石による磁場の強さに応じた電圧信号を、第1補正レンズ103のピッチ方向における位置情報として出力する。第2ホール素子210は、第1補正レンズ103に対して設けられた磁石による磁場の強さに応じた電圧信号を、第1補正レンズ103のヨー方向における位置情報として出力する。これらの位置情報は、第1レンズ位置制御部205、第2レンズ位置制御部206にそれぞれ供給される。
第1レンズ位置制御部205は、第1ホール素子209からの位置検出の信号値が、第1補正制御部203からの補正位置制御信号値に収束するように、第1ドライブ部207を用いてフィードバック制御を行う。また、第2レンズ位置制御部206は、第2ホール素子210からの位置検出の信号値が、第2補正制御部204からの補正位置制御信号値に収束するように、第2ドライブ部208を用いてフィードバック制御を行う。なお、第1ホール素子209、第2ホール素子210から出力される位置検出の信号値には、ばらつきがあるので、所定の補正位置制御信号に対して第1補正レンズ103が所定の位置に移動するように、各ホール素子の出力調整が行われる。
第1補正制御部203は、第1振動センサ201からの振れ検出情報に基づき、被写体像の像振れを打ち消すように第1補正レンズ103を移動させるために補正位置制御信号を出力する。第2補正制御部204は、第2振動センサ202からの振れ検出情報に基づき、被写体像の像振れを打ち消すように第1補正レンズ103を移動させるために補正位置制御信号を出力する。例えば、第1補正制御部203、第2補正制御部204は、振れ検出情報(角速度信号)または当該振れ検出情報に対してフィルタ処理等を行った信号により、補正速度制御信号または補正位置制御信号を生成する。以上の動作により、撮影時に手振れ等の振動が撮像装置に加わったとしても、ある程度の振動までは像振れを防止できる。また、第1補正制御部203、第2補正制御部204は振れ検出信号等を取得して撮像装置のパンニング状態を検出し、パンニング制御を行う。
第2補正レンズ113の駆動制御動作については、第1補正レンズ103の駆動制御動作と同様である。すなわち、第1補正制御部203は、振れ検出信号に基づいて、ピッチ方向に第2補正レンズ113を駆動する補正位置制御信号を生成して第3レンズ位置制御部211に出力する。また、第2補正制御部204は、振れ検出信号に基づいて、ヨー方向に第2補正レンズ113を駆動する補正位置制御信号を生成して第4レンズ位置制御部212に出力する。第3レンズ位置制御部211は、第3ホール素子216からの位置検出の信号値が、第1補正制御部203からの補正位置制御信号値に収束するように、第3ドライブ部214を用いてフィードバック制御を行う。また、第4レンズ位置制御部212は、第4ホール素子213からの位置検出の信号値が、第2補正制御部204からの補正位置制御信号値に収束するように、第4ドライブ部208を用いてフィードバック制御を行う。
本実施形態では、第1補正制御部203、第1レンズ位置制御部205および第1ドライブ部207が、ピッチ方向の振れ信号の低周波成分についての像振れ補正およびピッチ方向の被写体追尾を行う。第1補正制御部203、第3レンズ位置制御部211および第3ドライブ部214は、ピッチ方向の振れ信号の高周波成分についての像振れ補正を行う。また、第2補正制御部204、第2レンズ位置制御部206および第2ドライブ部208は、ヨー方向の振れ信号の低周波成分についての像振れ補正およびヨー方向の被写体追尾を行う。第2補正制御部204、第4レンズ位置制御部212および第4ドライブ部215は、ヨー方向の振れ信号の高周波成分についての像振れ補正を行う。
図3は、第1補正レンズ駆動部104の構成例を示す分解斜視図である。第1補正レンズ駆動部104は、第1補正レンズ103を保持する可動鏡筒122と、固定地板123を備える。可動鏡筒122は複数の転動ボール124を介して固定地板123に支持される。可動鏡筒122の移動は、第1電磁駆動部207、第2電磁駆動部208により行われる。第1電磁駆動部207は図2の第1ドライブ部を構成し、第1磁石1251、第1コイル1252、第1ヨーク1253を備える。第2電磁駆動部208は図2の第2ドライブ部を構成し、第2磁石1261、第2コイル1262、第2ヨーク1263を備える。また、第1補正レンズ駆動部104は、複数の付勢ばね127、第1位置センサ(第1ホール素子209)、第2位置センサ(第2ホール素子210)、センサホルダ129を備える。
第1補正レンズ103は第1補正制御部203、第2補正制御部204により駆動制御され、移動により光軸を偏心させることで像振れを補正する補正光学部材である。撮影光学系を通過した光像を移動させる像振れ補正動作が行われ、撮像面での像の安定性が確保される。なお、本実施形態では、補正光学系として補正レンズを用いているが、撮影光学系に対して撮像素子を駆動することにより、撮像面での像の安定性を確保することもできる。この場合、撮像素子およびその駆動機構部が像振れ補正手段を構成する。
可動鏡筒122は、中央の開口部に第1補正レンズ103を保持する第1の可動部である。可動鏡筒122は、第1磁石1251および第2磁石1261を保持する。可動鏡筒122は、転動ボール受け部を3箇所に備えており、複数の転動ボール124によって、光軸と直交する面内を移動可能に転動支持される。また、可動鏡筒122は、ばねかけ部を3箇所に備えており、付勢ばね127の一端が取り付けられる。
固定地板123は、円筒形状に形成された第1の固定部材であり、外周部の3箇所にフォロワ1231を備える。固定地板123の中央の開口部123aには、可動鏡筒122が配置される。これにより、可動鏡筒122の可動量を制限することができる。また、固定地板123は、第1磁石1251の着磁面と対向する位置において、第1コイル1252および第1ヨーク1253を保持する。また、固定地板123は、第2磁石1261の着磁面と対向する位置において、第2コイル1262および第2ヨーク1263を保持する。固定地板123は、転動ボール受け部を3箇所に備える。転動ボール受け部にそれぞれ配置される複数の転動ボール124を介して、可動鏡筒122が固定地板123に転動支持される。固定地板123は、ばねかけ部を3箇所に備えており、付勢ばね127の一端が取り付けられる。
第1電磁駆動部207はボイスコイルモータである。固定地板123に取り付けられた第1コイル1252に電流を流すことで、可動鏡筒122に固定された第1磁石1251との間にローレンツ力が発生し、可動鏡筒122が駆動される。第2電磁駆動部208については、第1電磁駆動部207と同様のボイスコイルモータを光軸回り方向に90°回転させて配置したものであるので、詳細な説明を省略する。
付勢ばね127は、変形量に比例する付勢力を発生する引っ張りばねである。付勢ばね127は、その一端が可動鏡筒122に固定され、他端が固定地板123に固定されることで、両者の間に付勢力を発生させる。この付勢力により、転動ボール124が挟持され、転動ボール124は固定地板123および可動鏡筒122と接触状態を保つことができる。
位置センサは、第1磁石1251および第2磁石1261の磁束をそれぞれ検出するホール素子209,210を利用した磁気センサである。これらのセンサは磁束変化から、可動鏡筒122の平面内における移動を検出する。センサホルダ129は円環形状に構成され、固定地板123に固定される。センサホルダ129は、位置センサ(ホール素子209,210)をそれぞれ、第1磁石1251および第2磁石1261と対向する位置に保持する。また、センサホルダ129は、固定地板123とともに形成された内部の空間に可動鏡筒122を収納する。これにより、像振れ補正装置に衝撃力が加わった場合や、姿勢差が変化した場合でも、内部の部品の脱落を防ぐことができる。上述の構成により、第1補正レンズ駆動部104は、光軸と直交する面上の任意の位置に第1補正レンズ103を移動させることができる。
図4は、第1補正レンズ駆動部104と第2補正レンズ駆動部114の位置関係を示す斜視図である。図4では、説明のために、補正レンズ駆動部の一部だけを分解して示す。可動鏡筒132は、第2補正レンズ駆動部114が備える第2の可動部である。可動鏡筒132は、中央の開口部に第2補正レンズ113を保持する。固定地板133は、第2補正レンズ駆動部114が備える第2の固定部材である。第2補正レンズ駆動部114については、レンズの形状およびそれを保持する可動鏡筒132の形状以外、第1補正レンズ駆動部104と同様の構成であるため、詳細な説明を省略する。
図5は、ピッチ方向における像振れ補正および被写体追尾を行う制御部を例示する。なお、第2補正制御部204、第2レンズ位置制御部206、第4レンズ位置制御部212、第2ドライブ部208、第4ドライブ部215によって、ヨー方向における像振れ補正および被写体追尾を行う制御部が構成される。当該制御部は図5と同様の構成であるので説明を省略する。
図5の第1振動センサ201は、撮像装置に加わる振れを検出し、振れ検出信号(角速度信号)を出力する。第1補正制御部203は、ローパスフィルタ(以下、LPFと略記する)501,503,504と、パン判定部502と、減算部500を備える。第1振動センサ201の出力信号は、LPF501,パン判定部502,減算部500にそれぞれ入力される。LPF501の出力信号はLPF503と減算部500にそれぞれ入力される。
LPF501は、第1振動センサ201の出力する振れ検出信号から低周波成分を抽出する。LPF501により抽出された低周波の手振れ信号は、LPF503が積分処理し、低周波成分のみ抽出された振れ角度信号が生成される。LPF503はフィルタ安定までの時定数が変更可能である。例えばLPF503は、フィルタの演算に使用する係数値を変更することによりカットオフ周波数を変更可能であるか、またはフィルタの演算結果(中間値)を保持するバッファを任意のタイミングで自由に書き換え可能である。パン判定部502は、撮像装置のパンニング動作が行われたことを判定し、LPF503およびLPF504のフィルタ安定までの時定数変更処理を行う。具体的には、パン判定部502は、第1振動センサ201の振れ検出信号が所定値(閾値)以上となった場合に、パンニング動作が行われたと判定する。あるいはパン判定部502は、第1補正レンズ103または第2補正レンズ113の現在位置が所定の閾値以上となった場合に、パンニング動作が行われたと判定する。または、パン判定部502は、第1補正レンズ103または第2補正レンズ113の移動目標位置が所定の閾値以上となった場合に、パンニング動作が行われたと判定する。これにより、大きな振れが撮像装置に加わった場合に、第1補正レンズ103または第2補正レンズ113を可動範囲以上に駆動しようとする制御を抑制し、パンニング動作直後の揺れ戻しにより撮影画像が不安定になることを防止できる。なお、チルティング動作においてもパンニング動作の場合と同様の処理が行われるので、その詳細な説明は省略する。
また、本実施形態では、被写体検出部505および被写体追尾部506、ゲイン部507、加算部509を備えており、パン判定部502は、ゲイン部507のゲイン係数を調整する。例えば、パン判定部502は、被写体追尾部506が出力する被写体追尾目標位置に対して乗算されるゲイン部507のゲイン係数値を1以下に変更することで、被写体追尾目標位置を小さくする処理を行う。また、ゲイン部507のゲイン係数については、操作部117を用いた撮影者の操作情報、例えばレリーズスイッチの操作情報等により、露光開始時(SW2の操作時)に係数値を1以下に設定して、被写体追尾動作を弱めてもよい。こうすることで、露光開始前までの期間には、被写体追尾動作を強く効かせておくことができ、露光開始時には被写体追尾制御を弱めて像振れ補正制御のみが行われる。よって、被写体追尾動作により補正レンズが可動範囲の端部に到達して、露光時の像振れ補正性能が低下してしまうことを防止できる。
第1補正制御部203の減算部500は、第1振動センサ201による振れ検出信号から、LPF501で抽出された低周波成分を減算することで、振れ検出信号の高周波成分を抽出する。LPF504は、減算部500が抽出した高周波成分を積分処理することで、角速度情報から角度情報に変換し、高周波成分のみ抽出された手振れの角度信号を生成する。なお、LPF503およびLPF504のフィルタ演算の係数値を変更することで、各フィルタの出力を任意の倍率で出力可能である。
本実施形態では、被写体検出部505および被写体追尾部506、ゲイン部507、加算部509により、像振れ補正部を利用して被写体追尾を同時に行うことができる。例えば、被写体検出部505は撮像信号処理部110からの画像信号と、フォーカス駆動部108からの被写体距離情報を用いて被写体を検出し、被写体追尾部506は公知のテンプレートマッチングを用いて被写体追尾目標位置を生成する。被写体距離情報とは、撮像装置から被写体までの距離を示す情報、または当該距離に対応するフォーカスレンズ位置や焦点検出量等の情報である。
被写体追尾部506により得られた被写体追尾目標位置には、ゲイン部507が所定のゲイン係数を乗算して加算部509に出力する。加算部509は、ゲイン部507の出力と、LPF503の出力とを加算し、加算結果を加算部510に出力する。加算部510は加算部509の出力に対してさらに、LPF503の出力を加算する。こうして演算された被写体追尾目標位置と手振れ信号の低周波成分の合成目標位置は、減算部511を介して第1レンズ位置制御部205へ入力される。一方、LPF504により演算された手振れ角度信号の高周波成分から生成された補正レンズ目標位置は、減算部512を介して第3レンズ位置制御部211へ入力される。
第1レンズ位置制御部205を含むフィードバック制御系では、第1ホール素子209の検出した第1補正レンズ103の位置情報が、減算部511により第1補正レンズ目標位置から減算される。第1レンズ位置制御部205の出力する制御信号にしたがって第1ドライブ部207が第1補正レンズ103を駆動し、位置フィードバック制御により像振れ補正動作が実行される。また、第3レンズ位置制御部211を含むフィードバック制御系では、第3ホール素子216の検出した第2補正レンズ113の位置情報が、減算部512により第2補正レンズ目標位置から減算される。第3レンズ位置制御部211の出力する制御信号にしたがって第3ドライブ部214が第2補正レンズ113を駆動し、位置フィードバック制御により像振れ補正動作が実行される。なお、第1レンズ位置制御部205および第3レンズ位置制御部211については、任意の制御演算部を使用してもよい。例えば、P(比例)I(積分)D(微分)制御器を使用可能である。
以上のように、低周波での像振れ補正および被写体追尾動作については第1補正レンズ103を用いた第1補正手段により行われ、高周波での像振れ補正については第2補正レンズ113を用いた第2補正手段により行われる。本構成では、第1補正レンズ103を主に低周波の大きな振れを補正するために使用し、この場合には像振れ補正が可能な角度が大きい。一方で、第2補正レンズ113を主に高周波の小さな揺れのみを補正するために使用し、この場合には像振れ補正が可能な角度は小さい。像振れ補正角度の大きい補正レンズを用いる機構部は、一般的に大型化を伴う。そこで本実施形態では、低周波用防振と高周波用防振とで補正レンズの役割を分担している。よって、機構部が過剰に大きくなることや、レンズの位置検出のための分解能が過剰に高くなることを防止しつつ、像振れ補正動作と被写体追尾動作を両立させることができる。
次に、図6のフローチャートを参照して、本実施形態における補正レンズの目標位置算出処理例を説明する。補正制御演算処理は、制御部119のCPUがメモリから読み出した制御プログラムにしたがい、所定の周期で実行される。
まず、処理が開始すると(S101)、第1振動センサ201が手振れ等を検出し、振れ検出信号を取得する(S102)。続いてLPF501は、振れ検出信号を周波数帯域成分に分割する演算を行う(S103)。LPF501の演算結果は振れ検出信号の低周波成分としてメモリに保存される(S104)。次に、パン判定部502は、撮像装置がパンニング中であるか否かを判定する(S105)。撮像装置がパンニング中であると判定された場合、S106に処理を進め、パンニング中でないと判定された場合にはS107に移行する。S106でパン判定部502は、LPF503,504のフィルタ演算が安定するまで時定数を小さくする第1処理と、被写体追尾部506から出力される被写体追尾目標位置に乗算するゲイン部507のゲイン係数を1以下の値に設定する第2処理を実行する。第2処理は、被写体追尾動作を弱めるために行われる。
S107にてLPF503は、S104でメモリに保存されたLPF501の出力値を取得し、これを積分して角速度情報から角度情報へ変換する(S108)。S109では、被写体検出部505からの情報に基づいて被写体追尾部506が被写体追尾のための演算を行う。そして加算部509により、被写体追尾情報と、S108で演算された低周波の像振れ補正目標位置とが加算され、被写体追尾目標位置が算出される。その後、加算部510は、演算された被写体追尾目標位置と低周波の像振れ補正目標位置とを加算する(S110)。加算結果は第1レンズ位置制御部205へ入力され(S111)、第1補正レンズ103が駆動される。次に減算部500は、S102で取得された振れ検出信号から、S104で保存されたLPF501の出力値を減算し(S112)、振れ検出信号の高周波数成分が抽出される。こうして、振れ検出信号は、LPF501で設定したカットオフ周波数にしたがって低周波成分と高周波成分に分割される。LPF504は、抽出された振れ検出信号の高周波成分を積分することで角速度信号から角度信号に変換する(S113)。演算された高周波の振れ検出信号は第3レンズ位置制御部211へ入力される(S114)。これにより、第2補正レンズ113が駆動され、S115で一連の処理を終了する。
次に、図7及び図8を参照して、被写体追尾動作の一例を説明する。
被写体追尾時には、例えば図7に示すように、撮像装置の表示部112の画面701内にて、公知の顔検出処理により、自動的に主被写体の顔検出枠703が設定される。この顔検出枠703から、主被写体検出枠702が設定され、被写体追尾演算が開始する。被写体追尾演算は、主被写体検出枠702を対象にして行われる。主被写体検出枠702内の画像はテンプレートマッチングのテンプレートとして設定され、所定時間ごとに入力される画像に対してテンプレートマッチング処理が実行される。その結果、テンプレート画像と相関性のある類似した画像領域が探索される。この主被写体の検出処理は被写体検出部505が実行する。
図8(A)は、被写体が画面701の中央から左方向へ移動した場合を想定した画像例を示す。テンプレートマッチング処理により、主被写体検出枠702に類似した画像が探索される。類似した画像が検出された場合、その領域の画面701内での位置が検出される。被写体追尾情報は、図8(A)に示す左向き矢印の方向にて検出される。一方、撮像装置の振れ検出に係るLPF503から出力される低周波の振れ目標位置については、被写体のみが移動したため、ゼロとなる。よって、加算部509が演算した被写体追尾目標位置には被写体追尾情報のみが含まれ、加算部510が演算した目標位置に基づき、第1補正レンズ103に関しては低周波での像振れ補正は行わず、被写体追尾動作のみが実行される。一方、高周波成分の振れ検出信号がある場合には、第2補正レンズ113により像振れ補正が実施される。
また図8(B)は、被写体が静止したままであって、手振れにより主被写体および背景が画面701の中央から左方向へ移動した場合を想定した画像例を示す。この場合、図8(A)と同様に主被写体が検出され、被写体追尾情報が図8(B)の左向き矢印の方向にて検出される。一方、撮像装置の振れ検出に係るLPF503から出力される低周波での像振れ目標位置については、撮像装置の振れが原因で被写体が移動したことにより、被写体追尾情報と同様、図8(B)の左向き矢印の方向にて検出される。加算部509が演算した被写体追尾目標位置は、被写体追尾情報(例えば正値)と低周波成分の振れ検出情報(例えば負値)とが相殺されて、ゼロとなる。加算部510が被写体追尾目標位置と低周波成分での像振れ目標位置とを合成する加算により目標位置を算出し、その結果に基づいて第1補正レンズ103に関しては被写体追尾動作を行わず、低周波での像振れ補正のみが実施される。一方、高周波成分の振れ検出信号がある場合には、第2補正レンズ113により像振れ補正が実行される。
以上の処理により、撮像装置が振れたのか、または被写体が実際に移動したのかを自動的に判断して像振れ補正手段を駆動することにより、撮影シーンに合わせて、適切な像振れ補正が実行される。このように、制御部にて振れ検出信号の低周波成分のみを抽出して被写体追尾情報と比較する理由は、手振れ等の振れ検出信号に含まれる比較的高周波の信号成分を除去することで、被写体追尾目標位置の算出の精度を高めるためである。
本実施形態では、被写体追尾情報と像振れ補正の低周波成分とを比較して被写体追尾目標位置を算出することで、像振れ補正と被写体追尾の両方の状態から振れ補正レンズ目標位置が算出される。このため、互いの動作が邪魔し合うことなく像振れ補正動作と被写体追尾動作とを両立させることができる。よって、像振れ補正の性能を低下させることなく、容易に被写体追尾動作が可能となる。
[第2実施形態]
次に本発明の第2実施形態を説明する。なお、本実施形態にて第1実施形態の場合と同様の構成部については既に使用した符号を用いることにより、それらの詳細な説明を省略する。このような説明の省略については後述の実施形態でも同じである。
図9は、本実施形態の撮像装置の構成例について要部を示す。以下では、図5に示す構成例との相違点を説明する。本実施形態の撮像装置では、被写体追尾目標位置と低周波での像振れ補正目標位置とを加算する加算部510が削除され、加算部901が追加されている。
被写体追尾部506により得られた被写体追尾目標位置については、ゲイン部507がゲイン係数を乗算する。加算部509はゲイン部507の出力に対して、LPF503の出力を加算する。加算後の信号は、減算部511を介して第1レンズ位置制御部205へ入力されることで第1補正レンズ103を使用した被写体追尾動作が行われる。一方、加算部901は、LPF504により手振れ角度信号の高周波成分から生成された補正レンズ目標位置と、LPF503により手振れ角度信号の低周波成分から生成された補正レンズ目標位置とを加算する。加算後の合成信号は、減算部512を介して第3レンズ位置制御部211へ入力され、第2補正レンズ113による像振れ補正制御が実施される。
本実施形態では、被写体追尾動作に関して第1補正レンズ103を使用し、像振れ補正動作に関して第2補正レンズ113を使用することで、被写体追尾と像振れ補正とを区別して設計することができる。例えば、被写体追尾動作と像振れ補正動作とで必要な制御周波数帯域や位置制御の分解能、補正レンズの駆動可能範囲等について、それぞれの動作に適した補正レンズの特性や制御器の設計を行うことができる。
[第3実施形態]
次に本発明の第3実施形態について、図10を参照して説明する。図10は、本実施形態の撮像装置の構成例について要部を示す。第1および第2実施形態では複数の補正レンズを使用しているのに対して、本実施形態に係る撮像装置は、第2補正レンズを持たない構成である。
LPF503およびLPF504でそれぞれ演算された、低周波および高周波での像振れ補正レンズ目標位置については、加算部1001により加算される。一方、ゲイン部507でゲイン係数が乗算された被写体追尾目標位置については、加算部509にてLPF503の出力と加算される。加算部510は、加算部509の出力と、加算部1001が出力する像振れ補正レンズ目標位置とを加算する。加算後の合成信号は、減算部511を介して第1レンズ位置制御部205へ入力されることで被写体追尾動作および像振れ補正動作が行われる。
本実施形態では、被写体追尾動作と像振れ補正動作を1つの補正レンズで実施することができる。よって、複数の補正レンズを持つことによる装置の大型化やコスト増加を抑えることができ、像振れ補正動作と被写体追尾動作の両方を実現できる。
103 第1補正レンズ
104 第1補正レンズ駆動部
113 第2補正レンズ
114 第2補正レンズ駆動部
119 制御部
201,202 振動センサ
501,503,504 フィルタ
502 パン判定部
505 被写体検出部
507 ゲイン部

Claims (11)

  1. 第1補正手段および第2補正手段により像振れを補正する像振れ補正装置であって、
    装置の振れを検出して振れ検出信号を出力する振れ検出手段と、
    撮影画像における被写体像の位置を検出する被写体検出手段と、
    前記第1補正手段および第2補正手段の駆動制御を行う制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記第1補正手段の駆動制御によって、前記振れ検出信号から抽出される低周波成分についての像振れ補正および前記被写体検出手段が検出した被写体像の位置を撮影画面内の特定の位置に近づける被写体追尾動作の制御を行い、前記第2補正手段の駆動制御によって、前記振れ検出信号から抽出される高周波成分についての像振れ補正の制御を行うことを特徴とする像振れ補正装置。
  2. 第1補正手段および第2補正手段により像振れを補正する像振れ補正装置であって、
    装置の振れを検出して振れ検出信号を出力する振れ検出手段と、
    撮影画像における被写体像の位置を検出する被写体検出手段と、
    前記第1補正手段および第2補正手段の駆動制御を行う制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記第1補正手段の駆動制御によって、前記被写体検出手段が検出した被写体像の位置を撮影画面内の特定の位置に近づける被写体追尾動作の制御を行い、前記第2補正手段の駆動制御によって、前記振れ検出信号から抽出される低周波成分および高周波成分について像振れ補正の制御を行うことを特徴とする像振れ補正装置。
  3. 補正手段により像振れを補正する像振れ補正装置であって、
    装置の振れを検出して振れ検出信号を出力する振れ検出手段と、
    撮影画像における被写体像の位置を検出する被写体検出手段と、
    前記補正手段の駆動制御を行う制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記振れ検出信号から算出した目標位置と被写体検出手段の出力から算出した目標位置を合成し、合成された目標位置にしたがって前記補正手段を駆動制御することによって、前記被写体検出手段が検出した被写体像の位置を撮影画面内の特定の位置に近づける被写体追尾動作の制御を行うとともに、前記振れ検出信号から抽出される低周波成分および高周波成分について像振れ補正の制御を行うことを特徴とする像振れ補正装置。
  4. 前記制御手段は、前記被写体検出手段が検出した被写体像の位置および前記振れ検出信号から抽出される低周波成分を取得して前記補正手段の駆動方向および駆動量を算出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の像振れ補正装置。
  5. 前記振れ検出信号から低周波成分および高周波成分を抽出するフィルタ手段をさらに備え、
    前記制御手段は、パンニングまたはチルティングが行われた場合、前記フィルタ手段の時定数を変更する処理を行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の像振れ補正装置。
  6. 被写体追尾動作にて被写体追尾の目標位置にゲイン係数を乗算するゲイン手段をさらに備え、
    前記制御手段は、パンニングまたはチルティングが行われた場合、前記ゲイン係数の値を変更して前記目標位置を小さくする処理を行うことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の像振れ補正装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の像振れ補正装置を備えることを特徴とする光学機器。
  8. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の像振れ補正装置を備えることを特徴とする撮像装置。
  9. 第1補正手段および第2補正手段により像振れを補正する像振れ補正装置にて実行される制御方法であって、
    振れ検出手段が装置の振れを検出し、被写体検出手段が撮影画像における被写体像の位置を検出する検出ステップと、
    制御手段が、前記振れ検出手段による振れ検出信号および前記被写体検出手段による被写体像の位置の情報を取得して、前記第1補正手段および第2補正手段の駆動制御を行う制御ステップと、を有し、
    前記制御ステップにて前記制御手段は、前記第1補正手段の駆動制御によって、前記振れ検出信号から抽出される低周波成分についての像振れ補正および前記被写体検出手段が検出した被写体像の位置を撮影画面内の特定の位置に近づける被写体追尾動作の制御を行い、前記第2補正手段の駆動制御によって、前記振れ検出信号から抽出される高周波成分についての像振れ補正の制御を行うことを特徴とする像振れ補正装置の制御方法。
  10. 第1補正手段および第2補正手段により像振れを補正する像振れ補正装置にて実行される制御方法であって、
    振れ検出手段が装置の振れを検出し、被写体検出手段が撮影画像における被写体像の位置を検出する検出ステップと、
    制御手段が、前記振れ検出手段による振れ検出信号および前記被写体検出手段による被写体像の位置の情報を取得して、前記第1補正手段および第2補正手段の駆動制御を行う制御ステップと、を有し、
    前記制御ステップにて前記制御手段は、前記第1補正手段の駆動制御によって、前記被写体検出手段が検出した被写体像の位置を撮影画面内の特定の位置に近づける被写体追尾動作の制御を行い、前記第2補正手段の駆動制御によって、前記振れ検出信号から抽出される低周波成分および高周波成分について像振れ補正の制御を行うことを特徴とする像振れ補正装置の制御方法。
  11. 補正手段により像振れを補正する像振れ補正装置にて実行される制御方法であって、
    振れ検出手段が装置の振れを検出し、被写体検出手段が撮影画像における被写体像の位置を検出する検出ステップと、
    制御手段が、前記振れ検出手段による振れ検出信号および前記被写体検出手段による被写体像の位置の情報を取得して、前記補正手段の駆動制御を行う制御ステップと、を有し、
    前記制御ステップにて前記制御手段は、前記振れ検出信号から算出した目標位置と被写体検出手段の出力から算出した目標位置を合成し、合成された目標位置にしたがって前記補正手段を駆動制御することによって、前記被写体検出手段が検出した被写体像の位置を撮影画面内の特定の位置に近づける被写体追尾動作の制御を行うとともに、前記振れ検出信号から抽出される低周波成分および高周波成分について像振れ補正の制御を行うことを特徴とする像振れ補正装置の制御方法。






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