JP2007292631A - ガラス板面の識別方法およびその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】片面のみを模様のある面または摺面としたガラス板面の識別方法およびその装置に関する。
【解決手段】片面のみを模様のある面または摺面としたガラス板の搬送方向の斜め上流方向または下流方向より該ガラス板の片側面に照明光を照射し、該ガラス板の照射面の正反射位置に設けた撮像手段のカメラによって前記反射像の一画像を撮像し、該撮像した画像データを画像処理手段により二値化後、縦横を複数画素とした設定エリア内の全画素がすべて明部のときのみその中心位置の少なくとも1画素を明点「1」とし、そうでないときを暗点「0」とする収縮フィルタ処理を行い、撮像手段のカメラの視野内すべてを順次チェックし、明点の面積が設定数以上となる場合をP面(つるつる面)、設定数以下となる場合を型面(模様のある面)または摺面と判定するようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、片面のみを模様のある面または摺面としたガラス板面の識別方法およびその装置に関する。
型板ガラスは、片側面または両面にさまざまな凹凸によるデザイン模様を施した模様入りガラス板であり、通常一般的には片側面のみに模様を形成したものが多い。片面に模様を設ける型板ガラスにあっては、ガラス槽窯内で溶融された高温のガラス素地を、ロールアウト法と呼ばれる表面に模様を刻みこんだ型ロールと、表面がつるつる面のPロールの2本の間隔を狭めた回転ロール間を経て成型されるが、P面(つるつる面)とはいえ、なだらかなデコボコ形状を有し、完全なフラット形状とはならない。
図5に示すような型板ガラス3や摺りガラスと他の透明なガラス板3’とを組み合わせた複層ガラス2や合わせガラスには、商品形態によって型板ガラスの型面3f(模様のある面)とP面3p(つるつる面)のいずれも外側面となるケースがあり、品種、サイズによって型面3fをどちら側に配置するか異なる。
また、このような型板ガラスや摺りガラスを用いた複層ガラスや合わせガラスを製造する工程においては、型板ガラスの型面(模様のある面)とP面(つるつる面)を一旦取り違えて製作してしまうと、製作後是正できないため、オーダー毎に製作する前に型板ガラスの型面、P面をどちらに向けるのかを確認して製造ラインに投入する必要がある。
光学的な表裏の判定としては、例えば、特開平7−144794号公報には、シートの表裏面に対向する一方に配置された発光素子及び受光素子と、他方に配置された前記発光素子からの光を前記受光素子へ反射させる反射面とを用いて、少なくともシートの先端が前記受光素子の受光範囲を通過する間の前記発光素子により照射された前記反射面からの反射光と、シート面からの反射光とを前記受光素子で受光し、該受光素子の出力変化によりシートの種類を判別するシート種類判別方法が記載されている(特許文献1)。
また例えば、特開平10−221170号公報には、透明ガラス板上に施した熱線反射膜等のコーティング膜面を、板ガラスに対するブルースター角で自然光とp偏光とを並列して入射し、これらの自然光およびp偏光の該ガラス板表面および裏面からの反射光を入射角と等しい反射角方向から検出するもので、搬送ラインを停止することなく非接触で検出する方法および装置が開示されている(特許文献2)。
特開平7−144794号公報 特開平10−221170号公報
前記特許文献1に記載の発明は、反射型光電センサーを用い、ガラス板の表面における反射光量の変化によって、プリンタ用紙、OHP紙、フイルム等のシートの種類を判別するものであるため、目の粗い凹凸模様を有する型板ガラスの表裏を判別するようなケースに適用するのは困難であった。
また、前記特許文献2に記載の発明は、ガラス板に対するブルースター角で自然光とp偏光とを並列して入射させ、これらの自然光およびp偏光の該ガラス板表面および裏面からの反射光を入射角と等しい反射角方向から検出する方法は、片面にコーティング膜を有するガラス板の表裏を判別する場合に有効なものであるが、型板ガラスのような凹凸形状を有するガラス板面に対しては有効ではないという問題点があった。
本発明は、上記問題点の解決を図る、すなわち、型板ガラスや摺りガラスを複層ガラスや合わせガラスを構成するガラス板とする場合に、該型板ガラス、または摺ガラスの表裏を自動的に検出して、型板ガラス等がオーダーに則した面配置、向きになっているかを確認できるようにし、複層ガラス等の製造工程への型板ガラス等の投入の間違いを未然に防止することを目的とする。
すなわち、本発明は、片面のみを模様のある面または摺面としたガラス板の搬送方向の斜め上流方向または下流方向より該ガラス板の片側面に照明光を照射し、該ガラス板の照射面の正反射位置に設けた撮像手段のカメラによって前記反射像の一画像を撮像し、該撮像した画像データを画像処理手段により二値化後、縦横を複数画素とした設定エリア内の全画素がすべて明部のときのみその中心位置の少なくとも1画素を明点「1」とし、そうでないときを暗点「0」とする収縮フィルタ処理を行い、撮像手段のカメラの視野内すべてを順次チェックし、明点の面積が設定数以上となる場合をP面(つるつる面)、設定数以下となる場合を型面(模様のある面)または摺面と判定するようにしたことを特徴とするガラス板面の識別方法である。
あるいは、本発明は、前記収縮フィルタ処理前の設定エリア内がすべて明部のとき、収縮フィルタ処理後の明点となる画素サイズを設定エリアの縦横の各辺の略1/2以下とすることを特徴とする上述のガラス板面の識別方法である。
あるいは、本発明は、搬送中の前記ガラス板の複数個所において前記型面の検出処理を行うことを特徴とする上述のガラス板面の識別方法である。
あるいは、本発明は、複層ガラスまたは合わせガラスの製造ラインにガラス板を投入する搬送工程において用いることを特徴とする上述のガラス板面の識別方法である。
あるいは、本発明は、上述のガラス板面の識別方法を行う装置において、ガラス板を搬送する搬送手段と、搬送中のガラス面の斜め上流方向または下流方向よりガラス板面に照明光を照射する光源と、前記照明光の照射面の正反射位置に設けた撮像手段と、該撮像手段によって撮像した画像データを処理する画像処理手段とからなることを特徴とするガラス板面の識別装置である。
あるいは、本発明は、前記搬送手段が縦型搬送装置であることを特徴とする上述のガラス板面の識別装置である。
あるいは、本発明は、前記光源をLED照明としたことを特徴とする上述のガラス板面の識別装置である。
図5に示すような複層ガラスや合わせガラスを構成するガラス板として型板ガラスや摺りガラスを使用する場合に、製造ラインに搬送装置により投入した該型板ガラス、または摺ガラスの面を自動的に識別して、該型板ガラス等が仕様通りの面配置になっているかを検出でき、複層ガラスや合わせガラスの製造工程への型板ガラス等の投入時の面配置の間違いを未然に防止することができる。
本発明の型板ガラス3の型面3fの検出装置は、図1に示されるように、型板ガラス3を搬送する搬送コンベア6からなる搬送手段5と、搬送中の型板ガラス3の面に対し斜め上流または下流方向に配設した光源4より、型板ガラス3の面に対して照明光を照射し、前記照明光の照射面の正反射方向にCCDカメラ11等の撮像手段10を設け、該撮像手段10によって撮像した画像データを処理し面の識別判定を行う画像処理手段20とから構成される。
図1では、縦姿勢の搬送手段5を記載しているが前記搬送手段5としては、型板ガラス3を水平姿勢、または縦姿勢のいずれの姿勢で搬送するようにしてもよく、複層ガラス製造ラインにおける型板ガラス3の搬送姿勢に合わせて搬送手段5の搬送姿勢を水平姿勢、縦姿勢のいずれかを選択するのが良い。尚、これらの搬送手段としては、いずれも公知の手段を適宜採用できる。
また、前記光源4としては、水銀灯や蛍光灯等の各種の照明を使用することができるが、複数個のLED(Light Emitting Diodeの略、発光ダイオード)を縦横に2次元的に板状に並べたLED照明とすると、照射面の輝度調整が容易で、輝度変化もなく、また取扱いも容易で、長寿命であるため好都合である。
前記光源は、カメラが撮像するガラス板面の撮像エリアだけに照明光を照射するものではなく、その周辺部にも照明光は照射される。しかし光源からの照明光の中心を主にガラス板面のカメラが撮像する照射面に対して向け、光源からの照射光とカメラの光軸とが正反射位置となるように配置するのが良い。
また、前記撮像手段10としては、2次元のCCDエリアカメラ11を使用するのが良いが、ラインカメラで取り込んだ画像をパソコン等に記憶させて2次元画像データに組み立てて処理するようにしても良い。
また、前記画像処理手段20としては、前記撮像手段10のカメラで撮像した一画面の画像データを所望の設定濃淡レベルにて二値化後、明部エリアより明点25a「1」を抽出するフィルタ機能を有し、明点25a「1」の面積によって型面3fであるかP面3pであるかを判定することのできる画像処理装置21からなる。
また、前記型板ガラス3の型面3fの検出方法としては、搬送中で、片面に凹凸の型模様を有する型板ガラス3の片側面の斜め上流方向または下流方向より照明光を照射し、該ガラス板の照射面の正反射位置に設けた撮像手段10のカメラによって前記反射像の一画面分の画像を撮像し、該撮像した画像データを画像処理手段20の画像処理装置21により二値化させる。
図2に示したように、二値化後、縦横を各々5画素とした正方形の設定エリア内の全画素のすべてが明部のときのみその中心位置の1画素のみを明点25a「1」として別途記憶エリアに記憶させ、そうでないときを暗点「0」として記憶させる収縮フィルタ処理を行い、撮像手段10のカメラの視野内すべてを順次チェックし、図3に示すように、明点25a「1」の画素の合計が設定数以上となる場合をP面3p(つるつる面)、図4に示すように設定数以下となる場合を型面3f(模様のある面)と判定するようにした。
前記収縮フィルタ処理を行う設定エリアの縦横の画素数は、収縮処理を行うため、少なくとも3画素以上を必要とするが、3画素以上とする正方形の設定エリア内の全画素のすべてが明部のときのみその周辺部の画素を少なくとも1画素以上収縮させて、中心位置の少なくとも1画素のみを明点25a「1」として、収縮フィルタ処理をする前の画像データとは別の記憶エリアに記憶させる。
しかしながら、撮像手段として分解能の高いCCDカメラを用いるケースもあり得るので、収縮フィルター処理後の明点25aとなるエリアの一辺の画素を、少なくとも1画素以上で、収縮フィルター処理前の正方形の設定エリアの一辺の画素に対して、多くても略1/2以下となるようにすればよい。
例えば、縦横の画素数が3画素または5画素の正方形の設定エリア内のすべての画素が明部の場合は、設定エリア中心の明点25aを縦横1画素とすれば良く、縦横の画素数が7画素の正方形の設定エリア内のすべての画素が明部の場合は、設定エリア中心の明点25aを縦横1、または3画素とすれば良い。
正方形の設定エリアの縦横の画素数をあまり大きくし過ぎると、設定エリア中に1つでも暗部が含まれる確率が高くなり、収縮フィルタ処理を行うと該設定エリア内において明点がゼロとなってしまうため、型面とP面の区別がなくなってしまう恐れがある。
さらにまた、このようなガラス板面の識別処理を搬送中のガラス板1枚につき、複数個所で行えば、より一層判定精度の向上を図ることができる。
以上、型板ガラスの板面の識別処理について説明したが、摺りガラス面についても同様に板面の識別処理を行うことができる。
以上、好適な実施の形態について述べたが、本発明はこれに限定されるものではない。
網入りの型板ガラス3についても、通常の型板ガラス3と同様な型面3fの検出方法で検出することができる。
前記ガラス面に対する光源4からの入射角θ、およびCCDカメラへの反射角θは、正反射となっていれば特に問題はないが、30〜60度とした場合が安定して検出できるので望ましい。
次に、本発明の作用について説明する。
図2の二値化画像24に示したように、型板ガラス3の型面3f(模様のある面)には、小さな凹凸が全面にあり、一方、P面3p(つるつる面)は、型面3fに比べてつるつるした滑らかな面ではあるが、表面全体が平らではなく、なだらかな凹凸面となっている。
該P面3pに斜め方向から照明光を照射した場合、P面3pが滑らかであるためCCDエリアカメラ11には反射光の明部24aがある程度まとまった範囲で面の状態で入光し、これらの明部24aの信号に前記フィルター処理を行って明点25a「1」を抽出すると、明点25a「1」の合計が、設定値より大きい面積の明点25aとなると、P面3pと判定される(図3参照)。
一方、型面3fに斜め方向から照明光を照射した場合、型面3fでの反射光は型面3fの小さな凹凸模様によって連続していない細かな明部がまばらな点で分布した状態となってCCDエリアカメラ11に入光するが、まばらな点で分布した細かな明部は、連続していないので、前記フィルター処理を行うと除去され、明点25a「1」部はほとんど残らず、明点25a「1」の合計数は設定値以下となる(図4参照)。

尚、P面3pの表面には凹凸はあるがこの凹凸変化は緩やかであるため、反射光は画面で示したようにある程度固まった連続した光(面として)として入光するため、P面には明部が多く出る。
このように、目視では容易に判別できる型板ガラス3の型面3fの検出であっても、複層ガラスの自動製造ラインにとって確実にできなかった型面3fの判定を、型板ガラス3の型面3fとP面3pにおける正反射光の明部をフィルタ処理した後の明点25a「1」の合計数に大きな差がでることに着目した結果、自動化処理ライン上で自動的に判別できるようになったため、型板ガラス3の複層ガラスや合わせガラスの製造ラインへの誤投入による不良品の生産を未然に防止することができる。
本発明の型板ガラス3の型面3fの検出方法の実施例について説明する。
[実施例1]
図1に示したように、縦姿勢で搬送される型板ガラス3の片側面に対して斜め60度の角度で型板ガラス3の搬送方向の上流方向に、発光ダイオード(LED)の発光部を縦横に縦30mm、横75mm程度の長方形形状となるように複数個並べて配置した。
該ガラス板面の照射面での正反射位置、すなわちガラス面に対し斜め60度の角度で型板ガラス3の搬送方向の下流側に設けたCCDカメラ11によって前記光源4からの照射光の反射像を撮像し、該撮像データを画像処理装置21により256階調の濃淡レベル中の230レベルにて二値化処理を行った。
前記二値画像の中の、縦列5画素×横列5画素の25画素を選び、該25画素すべてが明部のとき、その中心位置にある1画素のみを明点25a「1」として記憶させ、縦列5画素×横列5画素の1つでも暗部があるとき、その中心の1画素のみを暗点「0」として記憶させるフィルタ処理を行う。
次いで、前記25画素のエリアを1画素づつ縦または横方向に順次ずらして、新たな縦列5画素×横列5画素の25画素について明点25aの抽出を行う。
このようにして、CCDカメラ11の視野内のチェック領域23のすべてに亘って同様の処理を行うことによって明点25a「1」を抽出し、モニター画面22の1つのチェック領域23内の明点25a「1」の画素の合計数が300画素以上となった場合を、P面3p(つるつる面)とし、300画素に満たない場合は、型面3f(模様のある面)とした。
このような検出方法を3種類のパターン模様の型板ガラス3で測定した結果、明点25a「1」の画素数の合計を以下記載する。
品種1について、P面3pの明点25a「1」の画素数の合計は、3,771〜11,148画素、型面3fの明点25a「1」の画素数の合計は、5〜42画素であった。
また、品種2について、P面の明点25a「1」の画素数の合計は、5,312〜13,714画素、型面3fの明点25a「1」の画素数の合計は、12〜41画素であった。
さらに、品種3について、P面30の明点25a「1」の画素数の合計は、1,447〜5,019画素、型面3fの明点25a「1」の画素数の合計は、0画素であった。
前記いずれも、P面3pの明点25a「1」の画素数の合計が、1,440画素以上であるのに対し、型面3fの明点25a「1」の画素数の合計が、42画素以下であり、型板ガラス3の型面3fとP面3pの判別は容易である。
尚、本実施例1における、モニター画面22のチェック領域23中の全画素数は、66,330画素であった。
ガラス板は搬送手段5によって搬送移動しながら、前記とは異なる部分について反射画像を処理し、型板ガラス3の型面3fの検出処理を行う。
[比較例1]
汎用の拡散反射型センサでのテストである。
図6に示したように、ファイバセンサ26の投光部の光が型板ガラス3の型面3fとP面3pのそれぞれの表面で拡散反射し戻ってくる光を受光部で受光し、アンプ27に取り込んで測定する。
型板ガラス板3の図示しない下部検査台での反射を防ぐために、型板ガラス3を持ち上げた状態で固定し、ファイバセンサ26の投受光器をガラス板面に対して直角に配置し、距離15mmで固定した。
センサの飽和値(すべて「明」の状態)を測定するため、参考として型板ガラス3に代えて白紙をおき、その反射光量測定を行ったところ、4,000レベルであった。
次いで、P面3p、および型面3fに順次ファイバセンサ26の投受光器を当て、反射光量を測定した結果、型板ガラス3のP面3pにおける「明」部のセンサ入光量は、1,100〜1,500レベル、型面3fにおける「明」部のセンサ入光量は、1,200〜1,400レベルとなり、汎用の拡散反射型センサを用いた場合には、型板ガラス3の表面における測定値はP面3p、型面3fに差は出ず、汎用の拡散反射型センサを用いて型板ガラス3の型面3fを検出するのは難しいことが分かった。
[比較例2]
汎用の透過型センサを正反射投受光方式にしてテストした結果を示す。
図7に示したように、投光部26aからの照明光が型板ガラス3の型面3fとP面3pの両表面で拡散反射し戻ってくる光を受光部26bで測定し、アンプ27に取り込む。
安定した正反射光を得るため、入射角、反射角をともにガラス板面に対して45度にして測定を行った。型板ガラス3のP面3p、型面3fのそれぞれの表面で拡散反射し戻ってくる光を受光部26bで測定する。
型板ガラス板3の下部検査台での反射を防ぐために、型板ガラス3を持ち上げた状態で固定し、ガラス板面からの距離20mmの位置にセンサ26を固定し、正反射光を受光するため投光部26aと受光部26bの角度θはそれぞれガラス面に対して45度に配置した。
次いで、P面3p、および型面3fに順次光源4からの光を当て、反射光量を測定した結果、型板ガラス3のP面3pの「明」部のセンサ入光量は、210〜250レベル、型面3fのセンサ入光量は320〜380レベルとなり、汎用の透過型センサを正反射投受光方式にして用いた場合には、型板ガラス3のP面3p、型面3fに差は出ず、型板ガラス3の型面3fを検出するのは難しいことが分かった。
本発明は、型板ガラスや摺りガラスを図5に示すような複層ガラスや合わせガラスを構成するガラス板とする場合に、該型板ガラス、または摺ガラスの型面3fを自動的に検出して、型板ガラス等がオーダーに則した面配置、向きになっているかを確認できるようにし、複層ガラス等の製造工程への型板ガラス等の投入の間違いを未然に防止することを目的とする。
本発明のガラス板面の識別装置の全体摸式図。 CCDカメラが撮像した二値化処理後の画像。 CCDカメラが撮像した二値化処理後のP面の画像。 CCDカメラが撮像した二値化処理後の型面の画像。 (a)、(b)はそれぞれ型板ガラスを用いた複層ガラスと合わせガラス。 比較例1のガラス板面の識別装置の全体摸式図。 比較例2のガラス板面の識別装置の全体摸式図。
符号の説明
1 合わせガラス
2 複層ガラス
3 型板ガラス
3f 型面
3p P面
4 光源(LED照明)
5 搬送手段
6 搬送コンベア
10 撮像手段
11 CCDエリアカメラ
20 画像処理手段
21 画像処理装置
22 モニター画面
23 チェック領域
24 二値化画像(フィルタ処理前)
24a 明部
25a 明点
26 ファイバセンサ
26a 投光部
26b 受光部
27 アンプ

Claims (7)

  1. 片面のみを模様のある面または摺面としたガラス板の搬送方向の斜め上流方向または下流方向より該ガラス板の片側面に照明光を照射し、該ガラス板の照射面の正反射位置に設けた撮像手段のカメラによって前記反射像の一画像を撮像し、該撮像した画像データを画像処理手段により二値化後、縦横を複数画素とした設定エリア内の全画素がすべて明部のときのみその中心位置の少なくとも1画素を明点「1」とし、そうでないときを暗点「0」とする収縮フィルタ処理を行い、撮像手段のカメラの視野内すべてを順次チェックし、明点の面積が設定数以上となる場合をP面(つるつる面)、設定数以下となる場合を型面(模様のある面)または摺面と判定するようにしたことを特徴とするガラス板面の識別方法。
  2. 前記収縮フィルタ処理前の設定エリア内がすべて明部のとき、収縮フィルタ処理後の明点となる画素サイズを設定エリアの縦横の各辺の略1/2以下とすることを特徴とする請求項1記載のガラス板面の識別方法。
  3. 搬送中の前記ガラス板の複数個所において前記型面の検出処理を行うことを特徴とする請求項1または2記載のガラス板面の識別方法。
  4. 複層ガラスまたは合わせガラスの製造ラインにガラス板を投入する搬送工程において用いることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のガラス板面の識別方法。
  5. 前記請求項1乃至4のいずれかに記載のガラス板面の識別方法を行う装置において、ガラス板を搬送する搬送手段と、搬送中のガラス面の斜め上流方向または下流方向よりガラス板面に照明光を照射する光源と、前記照明光の照射面の正反射位置に設けた撮像手段と、該撮像手段によって撮像した画像データを処理する画像処理手段とからなることを特徴とするガラス板面の識別装置。
  6. 前記搬送手段が縦型搬送装置であることを特徴とする請求項5記載のガラス板面の識別装置。
  7. 前記光源をLED照明としたことを特徴とする請求項5または6に記載のガラス板面の識別装置。
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