JP4779790B2 - ガラス板面の識別方法およびその装置 - Google Patents

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Description

本発明は、片面のみを模様のある面または摺面としたガラス板面の識別方法およびその装置に関する。
型板ガラスは、片側面または両面にさまざまな凹凸によるデザイン模様を施した模様入りガラス板であり、通常一般的には片側面のみに模様を形成したものが多い。片面に模様を設ける型板ガラスにあっては、ガラス槽窯内で溶融された高温のガラス素地を、ロールアウト法と呼ばれる表面に模様を刻みこんだ型ロールと、表面がつるつる面のPロールの2本の間隔を狭めた回転ロール間を経て成型されるが、前記ガラス素地のPロールに当接する面は、Pロールがつるつる面であるとはいえ、なだらかなデコボコ形状を有し、完全なフラット形状とはならない。
図5に示すような型板ガラス3や摺りガラスと他の透明なガラス板3’とを組み合わせた複層ガラス2や合わせガラスには、商品形態によって型板ガラスの模様のある面3fとガラス素地がPロールに当接することによって形成されるつるつる面3pのいずれも外側面となるケースがあり、品種、サイズによって型面3fをどちら側に配置するか異なる。
また、このような型板ガラスや摺りガラスを用いた複層ガラスや合わせガラスを製造する工程においては、型板ガラスの模様のある面とつるつる面を一旦取り違えて製作してしまうと、製作後是正できないため、オーダー毎に製作する前に型板ガラスの模様のある面とつるつる面とのどちらに向けるのかを確認して製造ラインに投入する必要がある。
光学的な表裏の判定としては、例えば、特開平7−144794号公報には、シートの表裏面に対向する一方に配置された発光素子及び受光素子と、他方に配置された前記発光素子からの光を前記受光素子へ反射させる反射面とを用いて、少なくともシートの先端が前記受光素子の受光範囲を通過する間の前記発光素子により照射された前記反射面からの反射光と、シート面からの反射光とを前記受光素子で受光し、該受光素子の出力変化によりシートの種類を判別するシート種類判別方法が記載されている(特許文献1)。
また例えば、特開平10−221170号公報には、透明ガラス板上に施した熱線反射膜等のコーティング膜面を、板ガラスに対するブルースター角で自然光とp偏光とを並列して入射し、これらの自然光およびp偏光の該ガラス板表面および裏面からの反射光を入射角と等しい反射角方向から検出するもので、搬送ラインを停止することなく非接触で検出する方法および装置が開示されている(特許文献2)。
特開平7−144794号公報 特開平10−221170号公報
前記特許文献1に記載の発明は、反射型光電センサーを用い、ガラス板の表面における反射光量の変化によって、プリンタ用紙、OHP紙、フイルム等のシートの種類を判別するものであるため、目の粗い凹凸模様を有する型板ガラスの表裏を判別するようなケースに適用するのは困難であった。
また、前記特許文献2に記載の発明は、ガラス板に対するブルースター角で自然光とp偏光とを並列して入射させ、これらの自然光およびp偏光の該ガラス板表面および裏面からの反射光を入射角と等しい反射角方向から検出する方法は、片面にコーティング膜を有するガラス板の表裏を判別する場合に有効なものであるが、型板ガラスのような凹凸形状を有するガラス板面に対しては有効ではないという問題点があった。
本発明は、上記問題点の解決を図る、すなわち、型板ガラスや摺りガラスを複層ガラスや合わせガラスを構成するガラス板とする場合に、該型板ガラス、または摺ガラスの表裏を自動的に検出して、型板ガラス等がオーダーに則した面配置、向きになっているかを確認できるようにし、複層ガラス等の製造工程への型板ガラス等の投入の間違いを未然に防止することを目的とする。
すなわち、本発明は、片面のみを模様のある面または摺面としたガラス板面の識別方法であって、ガラス板を搬送する搬送手段と、前記搬送手段で搬送されるガラス板の片面を照射する光源と、前記光源で照射される前記搬送されるガラス板の前記片面を撮像する撮像手段と、前記撮像手段で撮像して得られた画像データを処理する画像処理手段とを有しており、前記光源は、前記搬送されるガラス板の前記片面の斜め上流方向又は下流方向より前記搬送されるガラス板の前記片面を照射するように設置され、前記撮像手段は、前記光源から照射され、前記搬送されるガラス板の前記片面で正反射した光の光軸上に設置されており、第1工程は、前記搬送されるガラス板の前記片面を前記撮像手段で撮像し、画像データを得る工程であり、第2工程から第4工程は、前記画像処理手段で実行される工程であり、前記第2工程は、前記画像データを所望の設定濃淡レベルにて明点と暗点とに二値化する工程であり、前記第3工程は、前記第2工程で二値化した前記画像データ内に設定した領域中の全画素に対して一画素ずつ収縮フィルタ処理を実施する工程であって、前記収縮フィルタ処理は、前記収縮フィルタ処理を実施する一画素を中心画素とする縦横それぞれ複数画素で構成されるエリアを設定し、前記エリア内に暗点が存在する場合に、前記エリアの前記中心画素を暗点に変換し、前記エリア内が全て明点である場合には、前記エリアの前記中心画素を変換しない処理であり、前記第4工程は、前記収縮フィルタ処理が実行された前記画像データにおける明点となる画素数が予め設定された設定数以下となる場合に、搬送される前記ガラス板の前記片面が、模様のある面又は摺面のいずれかであると判定する工程であることを特徴とするガラス板面の識別方法である。
あるいは、本発明は、前記第3工程の収縮フィルタ処理において、前記エリア内の画素が全て明点である場合に、前記エリアの縦横それぞれの画素数の略1/2以下の複数の画素を明点のままとして収縮フィルタ処理実施済みとすることを特徴とする上述のガラス板面の識別方法である。
あるいは、本発明は、上述のガラス板面の識別方法によるガラス板面の識別を、前記ガラス板の複数箇所で実行することを特徴とするガラス板面の識別方法。ことを特徴とするガラス板面の識別方法である。
あるいは、本発明は、複層ガラスまたは合わせガラスの製造ラインにガラス板を投入する搬送工程において用いることを特徴とする上述のガラス板面の識別方法である。
あるいは、本発明は、前記搬送手段が縦型搬送装置であることを特徴とする上述のガラス板面の識別方法である。
あるいは、本発明は、前記光源をLED照明としたことを特徴とする上述のガラス板面の識別方法である。
図5に示すような複層ガラスや合わせガラスを構成するガラス板として型板ガラスや摺りガラスを使用する場合に、製造ラインに搬送装置により投入した該型板ガラス、または摺ガラスの面を自動的に識別して、該型板ガラス等が仕様通りの面配置になっているかを検出でき、複層ガラスや合わせガラスの製造工程への型板ガラス等の投入時の面配置の間違いを未然に防止することができる。
本発明の型板ガラス3の型面3fの検出装置は、図1に示されるように、型板ガラス3を搬送する搬送コンベア6からなる搬送手段5と、搬送中の型板ガラス3の面に対し斜め上流または斜め下流方向に配設した光源4より、型板ガラス3の面に対して照明光を照射し、前記照明光の照射面の正反射方向にCCDカメラ11等の撮像手段10を設け、該撮像手段10によって撮像した画像データを処理し面の識別判定を行う画像処理手段20とから構成される。
図1では、縦姿勢の搬送手段5を記載しているが前記搬送手段5としては、型板ガラス3を水平姿勢、または縦姿勢のいずれの姿勢で搬送するようにしてもよく、複層ガラス製造ラインにおける型板ガラス3の搬送姿勢に合わせて搬送手段5の搬送姿勢を水平姿勢、縦姿勢のいずれかを選択するのが良い。尚、これらの搬送手段としては、いずれも公知の手段を適宜採用できる。
また、前記光源4としては、水銀灯や蛍光灯等の各種の照明を使用することができるが、複数個のLED(Light Emitting Diodeの略、発光ダイオード)を縦横に2次元的に板状に並べたLED照明とすると、照射面の輝度調整が容易で、輝度変化もなく、また取扱いも容易で、長寿命であるため好都合である。
前記光源は、カメラが撮像するガラス板面の撮像エリアだけに照明光を照射するものではなく、その周辺部にも照明光は照射される。しかし光源からの照明光の中心を主にガラス板面のカメラが撮像する照射面に対して向け、光源からの照射光とカメラの光軸とが正反射位置となるように配置するのが良い。
また、前記撮像手段10としては、2次元のCCDエリアカメラ11を使用するのが良いが、ラインカメラで取り込んだ画像をパソコン等に記憶させて2次元画像データに組み立てて処理するようにしても良い。
また、前記画像処理手段20は、前記撮像手段10のカメラで撮像した一画面の画像データを所望の設定濃淡レベルにて二値化する工程と、前記工程で二値化した画像データに前記収縮フィルタ処理を実施する工程と、前記収縮フィルタ処理を実施した画像データの明点の画素数が予め設定した画素数よりも大きくなる場合に前記撮像手段10で撮像したガラス板面をつるつる面3pであると判定する工程とを処理する画像処理装置21からなる。
また、前記型板ガラス3の模様のある面3fの検出方法としては、搬送中で、片面に凹凸の型模様を有する型板ガラス3の片側面の斜め上流方向または斜め下流方向より照明光を照射し、該ガラス板の照射面の正反射位置に設けた撮像手段10のカメラによって前記ガラス板を撮像し、該撮像して得られた画像データを画像処理手段20の画像処理装置21により二値化させる。
二値化した画像データに対して前記収縮フィルタ処理を実施する。前記収縮フィルタ処理は、前記画像データを構成する全画素の、それぞれの画素を中心画素とする縦横を各々5画素とした正方形のエリアを設定し、前記エリア内の全画素のすべてが明点のときのみその中心画素を明点として別途記憶エリアに記憶させ、そうでないときを暗点として前記記憶エリアに記憶させる収縮フィルタ処理を行い、図3に示すように、チェック領域23の明点となる画素の合計が設定数以上となる場合をつるつる面、設定数以下となる場合を模様のある面と判定するようにした。
前記収縮フィルタ処理を行う設定エリアの縦横の画素数は、収縮処理を行うため、少なくとも縦横にそれぞれ3画素以上を必要とするが、3画素以上とする正方形の設定エリア内の全画素のすべてが明部のときのみその周辺部の画素を少なくとも1画素以上収縮させて、中心位置の少なくとも1画素のみを明点として、収縮フィルタ処理をする前の画像データとは別の記憶エリアに記憶させる。
しかしながら、撮像手段として分解能の高いCCDカメラを用いるケースもあり得るので、収縮フィルター処理後に明点とする画素数を、少なくとも1画素以上で、収縮フィルター処理前の正方形の設定エリアの一辺の画素に対して、多くても略1/2以下となるようにすればよい。
例えば、縦横の画素数が3画素または5画素の正方形の設定エリア内のすべての画素が明部の場合は、設定エリア中心の明点を縦横1画素とすれば良く、縦横の画素数が7画素の正方形の設定エリア内のすべての画素が明点の場合は、収縮フィルタ処理後の設定エリア中心の明点を縦横1、または3画素とすれば良い。
正方形の設定エリアの縦横の画素数をあまり大きくし過ぎると、設定エリア中に1つでも暗点が含まれる確率が高くなり、収縮フィルタ処理を行うと該設定エリア内において明点がゼロとなってしまうため、模様のある面つるつる面の区別がなくなってしまう恐れがある。
さらにまた、このようなガラス板面の識別処理を搬送中のガラス板1枚につき、複数個所で行えば、より一層判定精度の向上を図ることができる。
以上、型板ガラスの板面の識別処理について説明したが、摺りガラス面についても同様に板面の識別処理を行うことができる。
以上、好適な実施の形態について述べたが、本発明はこれに限定されるものではない。
網入りの型板ガラス3についても、通常の型板ガラス3と同様な型面3fの検出方法で検出することができる。
前記ガラス面に対する光源4からの入射角θ、およびCCDカメラへの反射角θは、正反射となっていれば特に問題はないが、30〜60度とした場合が安定して検出できるので望ましい。
次に、本発明の作用について説明する。
型板ガラス3の模様のある面3fには、小さな凹凸が全面にあり、一方、つるつる面3pは、模様のある面3fに比べてつるつるした滑らかな面ではあるが、表面全体が平らではなく、なだらかな凹凸面となっている。
つるつる面3pに斜め方向から照明光を照射した場合、つるつる面3pが滑らかであるためCCDエリアカメラ11で撮像して得られた画像データは、広い範囲が明点となる画素のみで構成されるので、前記画像データに前記収縮フィルタ処理を実施すると、明点となる画素の合計が、設定値より大きくなり、つるつる面3pと判定される(図3参照)。
一方、模様のある面3fに斜め方向から照明光を照射した場合、模様のある面3fでの反射光は模様のある面3fの小さな凹凸模様によってCCDエリアカメラ11で撮像して得られた画像データは、明点となる画素が暗点となる画素の間にまばらに存在するのみとなり、前記画像データに対して前記収縮フィルター処理を行うと明点となる画素はほとんど残らず、明点となる画素の合計数は設定値以下となる。
このように、目視では容易に判別できる型板ガラス3の模様のある面3fの検出であっても、複層ガラスの自動製造ラインにとって確実にできなかった模様のある面3fの判定を、型板ガラス3の模様のある面3fとつるつる面3pに設置した光源から斜め方向に光を照射し、前記光源の正反射位置に設置した撮像手段によって撮像した画像データに収縮フィルタ処理を行うことで、フィルタ処理後の明点の合計数に大きな差がでることに着目した結果、自動化処理ライン上で自動的に判別できるようになったため、型板ガラス3の複層ガラスや合わせガラスの製造ラインへの誤投入による不良品の生産を未然に防止することがfできる。
本発明の型板ガラス3の模様のある面3fの検出方法の実施例について説明する。
[実施例1]
図1に示したように、縦姿勢で搬送される型板ガラス3の片側面に対して斜め60度の角度で型板ガラス3の搬送方向の上流方向に、発光ダイオード(LED)の発光部を縦横に縦30mm、横75mm程度の長方形形状となるように複数個並べて配置した。
該ガラス板面の照射面での正反射位置、すなわちガラス面に対し斜め60度の角度で型板ガラス3の搬送方向の下流側に設けたCCDカメラ11によって前記光源4からの照射光の反射像を撮像し、該撮像データを画像処理装置21により256階調の濃淡レベル中の230レベルにて二値化処理を行った。
前記二値画像の中の、縦列5画素×横列5画素の25画素を選び、該25画素すべてが明部のとき、その中心位置にある1画素のみを明点として記憶させ、縦列5画素×横列5画素の1つでも暗部があるとき、その中心の1画素のみを暗点として記憶させる収縮フィルタ処理を行う。
次いで、前記25画素のエリアを1画素づつ縦または横方向に順次ずらして、新たな縦列5画素×横列5画素の25画素について収縮フィルタ処理を実施する。
このようにして、CCDカメラ11の視野内のチェック領域23のすべてに亘って同様の処理を行うことによって明点を抽出し、モニター画面22の1つのチェック領域23内の明点となる画素の合計数が300画素以上となった場合を、つるつる面3pとし、300画素に満たない場合は、模様のある面3fとした。
このような検出方法を3種類のパターン模様の型板ガラス3で測定した結果、明点となる画素数の合計を以下記載する。
品種1について、つるつる面3pの明点となる画素数の合計は、3,771〜11,148画素、模様のある面3fの明点となる画素数の合計は、5〜42画素であった。
また、品種2について、つるつる面の明点となる画素数の合計は、5,312〜13,714画素、模様のある面3fの明点となる画素数の合計は、12〜41画素であった。
さらに、品種3について、つるつる面30の明点となる画素数の合計は、1,447〜5,019画素、模様のある面3fの明点となる画素数の合計は、0画素であった。
前記いずれも、つるつる面3pの明点となる画素数の合計が、1,440画素以上であるのに対し、模様のある面3fの明点となる画素数の合計が、42画素以下であり、型板ガラス3の模様のある面3fとつるつる面3pの判別は容易である。
尚、本実施例1における、モニター画面22のチェック領域23中の全画素数は、66,330画素であった。
ガラス板は搬送手段5によって搬送移動しながら、前記とは異なる部分を撮像した画像を処理し、型板ガラス3の模様のある面3fの検出処理を行う。
[比較例1]
汎用の拡散反射型センサでのテストである。
図6に示したように、ファイバセンサ26の投光部の光が型板ガラス3の模様のある面3fとつるつる面3pのそれぞれの表面で拡散反射し戻ってくる光を受光部で受光し、アンプ27に取り込んで測定する。
型板ガラス板3の図示しない下部検査台での反射を防ぐために、型板ガラス3を持ち上げた状態で固定し、ファイバセンサ26の投受光器をガラス板面に対して直角に配置し、距離15mmで固定した。
センサの飽和値(すべて「明」の状態)を測定するため、参考として型板ガラス3に代えて白紙をおき、その反射光量測定を行ったところ、4,000レベルであった。
次いで、つるつる面3p、および模様のある面3fに順次ファイバセンサ26の投受光器を当て、反射光量を測定した結果、型板ガラス3のつるつる面3pにおける「明」部のセンサ入光量は、1,100〜1,500レベル、模様のある面3fにおける「明」部のセンサ入光量は、1,200〜1,400レベルとなり、汎用の拡散反射型センサを用いた場合には、型板ガラス3の表面における測定値はつるつる面3p、模様のある面3fに差は出ず、汎用の拡散反射型センサを用いて型板ガラス3の模様のある面3fを検出するのは難しいことが分かった。
[比較例2]
汎用の透過型センサを正反射投受光方式にしてテストした結果を示す。
図7に示したように、投光部26aからの照明光が型板ガラス3の模様のある面3fとつるつる面3pの両表面で拡散反射し戻ってくる光を受光部26bで測定し、アンプ27に取り込む。
安定した正反射光を得るため、入射角、反射角をともにガラス板面に対して45度にして測定を行った。型板ガラス3のつるつる面3p、模様のある面3fのそれぞれの表面で拡散反射し戻ってくる光を受光部26bで測定する。
型板ガラス板3の下部検査台での反射を防ぐために、型板ガラス3を持ち上げた状態で固定し、ガラス板面からの距離20mmの位置にセンサ26を固定し、正反射光を受光するため投光部26aと受光部26bの角度θはそれぞれガラス面に対して45度に配置した。
次いで、つるつる面3p、および模様のある面3fに順次光源4からの光を当て、反射光量を測定した結果、型板ガラス3のつるつる面3pのセンサ入光量は、210〜250レベル、模様のある面3fのセンサ入光量は320〜380レベルとなり、汎用の透過型センサを正反射投受光方式にして用いた場合には、型板ガラス3のつるつる面3p、模様のある面3fに差は出ず、型板ガラス3の模様のある面3fを検出するのは難しいことが分かった。
本発明は、型板ガラスや摺りガラスを図5に示すような複層ガラスや合わせガラスを構成するガラス板とする場合に、該型板ガラス、または摺ガラスの模様のある面3fを自動的に検出して、型板ガラス等がオーダーに則した面配置、向きになっているかを確認できるようにし、複層ガラス等の製造工程への型板ガラス等の投入の間違いを未然に防止することを目的とする。
本発明のガラス板面の識別装置の全体摸式図。 CCDカメラが撮像した二値化処理後の画像。 CCDカメラが撮像した二値化処理後のつるつる面の画像。 CCDカメラが撮像した二値化処理後の模様のある面の画像。 (a)、(b)はそれぞれ型板ガラスを用いた複層ガラスと合わせガラス。 比較例1のガラス板面の識別装置の全体摸式図。 比較例2のガラス板面の識別装置の全体摸式図。
1 合わせガラス
2 複層ガラス
3 型板ガラス
3f 模様のある面
3p つるつる面
4 光源(LED照明)
5 搬送手段
6 搬送コンベア
10 撮像手段
11 CCDエリアカメラ
20 画像処理手段
21 画像処理装置
22 モニター画面
23 チェック領域
24 二値化画像(フィルタ処理前)
24a 明部
25a 明点
26 ファイバセンサ
26a 投光部
26b 受光部
27 アンプ

Claims (6)

  1. 片面のみを模様のある面または摺面としたガラス板面の識別方法であって、
    ガラス板を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段で搬送されるガラス板の片面を照射する光源と、
    前記光源で照射される前記搬送されるガラス板の前記片面を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段で撮像して得られた画像データを処理する画像処理手段とを有しており、
    前記光源は、前記搬送されるガラス板の前記片面の斜め上流方向又は斜め下流方向より前記搬送されるガラス板の前記片面を照射するように設置され、
    前記撮像手段は、前記光源から照射され、前記搬送されるガラス板の前記片面で正反射した光の光軸上に設置されており、
    第1工程は、前記搬送されるガラス板の前記片面を前記撮像手段で撮像し、画像データを得る工程であり、
    第2工程から第4工程は、前記画像処理手段で実行される工程であり、
    前記第2工程は、前記画像データを所望の設定濃淡レベルにて明点と暗点とに二値化する工程であり、
    前記第3工程は、前記第2工程で二値化した前記画像データ内に設定した領域中の全画素に対して一画素ずつ収縮フィルタ処理を実施する工程であって、
    前記収縮フィルタ処理は、前記収縮フィルタ処理を実施する一画素を中心画素とする縦横それぞれ複数画素で構成されるエリアを設定し、前記エリア内に暗点が存在する場合に、前記エリアの前記中心画素を暗点に変換し、前記エリア内が全て明点である場合に、前記エリアの前記中心画素を変換しない処理であり、
    前記第4工程は、前記収縮フィルタ処理が実行された前記画像データにおける明点となる画素数が予め設定された設定数以下となる場合に、搬送される前記ガラス板の前記片面が、模様のある面又は摺面のいずれかであると判定する工程であることを特徴とするガラス板面の識別方法。
  2. 前記第3工程の収縮フィルタ処理において、前記エリア内の画素が全て明点である場合に、前記エリアの縦横それぞれの画素数の略1/2以下の複数の画素を明点のままとして収縮フィルタ処理実施済みとすることを特徴とする請求項1に記載のガラス板面の識別方法。
  3. 請求項1乃至2のいずれかに記載のガラス板面の識別方法によるガラス板面の識別を、前記ガラス板の複数箇所で実行することを特徴とするガラス板面の識別方法。
  4. 複層ガラスまたは合わせガラスの製造ラインにガラス板を投入する搬送工程において用いることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載のガラス板面の識別方法。
  5. 前記搬送手段が縦型搬送装置であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載のガラス板面の識別方法。
  6. 前記光源をLED照明としたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一つに記載のガラス板面の識別方法。
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