JP2007292200A - 遊星歯車装置及びサーボモータ - Google Patents
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Abstract
【課題】 回転角度検知装置を容易に一体化して取り付けることができる遊星歯車装置及びその遊星歯車装置を用いた小型のサーボモータを提供する。
【解決手段】 上ケース11aと下ケース11bとから成るケース11と、上ケース11aと下ケース11bとの間に配置された中板12と、中板12に取着されたモータ13と、遊星歯車装置20と、回転検知装置15とを備える。遊星歯車装置20は、第1段目の太陽ギア221が、動力を入力するための平ギヤ221aと一体的に形成されている。また、出力軸25と一体的に連結された中央軸26を設けている。各段の太陽ギア22の中心部に太陽貫通孔22aを形成し、第1及び第2段のキャリア24の中心部にキャリア貫通孔24aを形成している。中央軸26は、太陽貫通孔22a及びキャリア貫通孔24aを貫通し、さらに中板12を貫通して、その先端部は回転角度検知装置15に嵌合される。
【選択図】図3
【解決手段】 上ケース11aと下ケース11bとから成るケース11と、上ケース11aと下ケース11bとの間に配置された中板12と、中板12に取着されたモータ13と、遊星歯車装置20と、回転検知装置15とを備える。遊星歯車装置20は、第1段目の太陽ギア221が、動力を入力するための平ギヤ221aと一体的に形成されている。また、出力軸25と一体的に連結された中央軸26を設けている。各段の太陽ギア22の中心部に太陽貫通孔22aを形成し、第1及び第2段のキャリア24の中心部にキャリア貫通孔24aを形成している。中央軸26は、太陽貫通孔22a及びキャリア貫通孔24aを貫通し、さらに中板12を貫通して、その先端部は回転角度検知装置15に嵌合される。
【選択図】図3
Description
本発明は、ロボット業界やホビー業界等で使用されている高トルクのサーボモータ及びそのサーボモータに使用する遊星歯車装置に関するものである。
ロボット業界やホビー業界では、高トルクのサーボモータが使用されている。従来のサーボモータは、平ギアを組合せた動力伝達機構を用いてモータから出力軸へ動力を伝達することにより、高トルクを得ている。
図9は、従来の平ギアを用いたサーボモータの概略断面図である。図9に示す従来のサーボモータ50は、ケース51と、ケース51内に収納されたモータ52と、モータ52の回転軸に設けられたモータピニオン53と、出力軸54と、出力軸54に設けられた出力ギア55と、モータピニオン53と出力ギア55との間に配置された複数の動力伝達用の平ギア56と、出力軸54の回転角度を検知する回転角度検知部57と、回転角度検知部57からの信号に基づいてモータ52の回転を制御するための制御信号を生成して出力する回路基板58と、を備えている。
従来のサーボモータ50は、図9に示すように、平ギアを組合わせた動力伝達機構を用いている。しかしながら、従来のサーボモータのうように、二段ギアを用いて大きな出力トルクを得ようとすると、サーボモータの形状が大きくなり、サーボモータに本来求められている、小型で高トルクの要請を満たすことができなくなる。
また、従来のサーボモータでは、出力軸に設けられた回転角度検知部57が中空に浮かんでいるように構成されている。このため、回転角度検知部57は、リードの先端部に剛性のある単線を接合し、その単線を用いて回路基板に実装されている。したがって、従来のサーボモータは回転角度検知部57の回路基板への取り付けに手間が掛かるという問題があった。
ところで、二段ギヤではなく、遊星歯車装置を使用してサーボモータを構成すれば、高トルクのサーボモータを得ることが可能となる。例えば、遊星歯車装置を使用したサーボモータとして、図10に示すものが考えられる。図10に示すサーボモータ60は、ケース61と、ケース61内に収納された遊星歯車装置63と、遊星歯車装置63に連結されたモータ62と、を備える。また、遊星歯車装置63は、モータ62に連結されたモータピニオン(太陽ギア)641と、太陽ギア642,643と、遊星歯車65と、キャリア66と、リングギア67と、出力軸68と、出力軸68の回転角度を検知する回転角度検知部69と、回転角度検知部69からの信号に基づいてモータ62の回転を制御するための制御信号を生成して出力する回路基板70と、を備えている。図10に示す、遊星歯車装置63を用いたサーボモータによれば、高トルクを得ることが可能である。しかしながら、図10に示す遊星歯車装置を用いたサーボモータでは、回転角度検知装置71を出力軸に取り付けなければならないので、回転角度検出装置71がモータや遊星歯車装置とは別個に、ケース61の外側に配置されるようになる。このため、図10に示すサーボモータを他の機器に取り付けるときには、その都度、回転角度検知装置71を取り外す必要があり、取付作業に手間か掛かるという問題がある。しかも、この回転角度検知装置71の脱着はユーザ側で行わなければならず、このようなサーボモータがユーザに受け入れられるとは考えられない。また、遊星歯車装置を用いたサーボモータは、高トルクを得ることはできるが、回転角度検知装置がモータや遊星歯車装置とは別個に、ケースの外側に配置されるので、サーボモータ全体を小型化することができないという問題がある。したがって、遊星歯車装置を用いたサーボモータは、現状では、市販されてもいない。
本発明は上記事情に基づいてなされたものであり、回転角度検知装置を容易に一体化して取り付けることができる遊星歯車装置及びその遊星歯車装置を用いた小型のサーボモータを提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明に係る遊星歯車装置は、太陽歯車と、キャリアを介して出力軸に連なる遊星歯車と、前記太陽歯車の中心部に形成した貫通孔である太陽孔部と、前記キャリアの中心部に形成した貫通孔であるキャリア孔部と、前記出力軸の回転中心軸と同一の回転中心軸を持って前記出力軸と一体となって回転し、一端が前記出力軸に連なり、他端が前記太陽孔部及び前記キャリア孔部を貫通して、第1段目の前記太陽歯車の外側に突出している中央軸と、を備えることを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の遊星歯車装置において、前記遊星部が複数段もうけられ、第1段目の前記太陽歯車が入力側となり、前記出力軸は最後段の前記遊星キャリアと一体的に形成され、前段の前記遊星キャリアと後段の太陽歯車とが一体的に形成され、最後段の前記遊星キャリア以外の遊星キャリアの中央部には貫通孔であるキャリア孔部が形成され、前記中央軸は、前記太陽孔部及び前記キャリア孔部を貫通して、第1段目の前記太陽歯車の外側に突出していることを特徴とするものである。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の遊星歯車装置において、前記中央軸の他端に設けられた、前記出力軸の回転角を検知するための回転角度検知手段を備えることを特徴とするものである。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の何れか1項に記載の遊星歯車装置において、第1段目の前記太陽歯車が、モータの動力を伝達するための平歯車と一体的に形成され、二段歯車状となっていることを特徴とするものである。
請求項5記載の発明にかかるサーボモータは、請求項1乃至4の何れか1項に記載の遊星歯車装置と、前記遊星歯車装置を回転駆動するモータとを備え、前記遊星歯車装置の回転中心軸と前記モータの回転中心軸とが平行になるように、且つ前記モータの回転軸と前記遊星歯車装置の出力軸とが逆方向に位置するように前記モータを配置し、前記モータの回転軸と前記遊星歯車装置の第1段目の前記太陽歯車との間に、前記モータの動力を前記遊星歯車装置に伝達するための動力伝達部を設けたことを特徴とするものである。
請求項6記載の発明は、請求項5記載のサーボモータにおいて、前記モータを固定すると共に、前記遊星歯車装置の第1段目の前記太陽歯車の脱落を防止するための中板をケース内に設け、前記中央軸の前記他端を前記中板より突出させたことを特徴とするものである。
本発明の請求項1に係る遊星歯車装置によれば、出力軸に連なる中心軸の先端部に回転角度検知手段を設けることにより、容易に回転角度検知手段と遊星歯車装置とを一体化することができる。また、回転角度検出手段を出力軸に取り付ける遊星歯車装置に比べて、使い勝手の向上を図ることかできる。
本発明の請求項2に係る遊星歯車装置によれば、複数段の遊星部を設けることにより、より大きなトルクを得ることができる。
本発明の請求項3に係る遊星歯車装置によれば、回転角度検知手段が遊星歯車装置と一体化されているので、回転角度検出手段を出力軸に取り付ける遊星歯車装置に比べて、使い勝手の向上を図ることができる。
本発明の請求項4に係る遊星歯車装置によれば、第1段目の太陽歯車を二段歯車状に形成することにより、例えば、モータと遊星歯車装置との間に、2段歯車を設けることにより、容易にモータの動力を第1段目の太陽歯車に伝達することができる。
本発明の請求項5に係るサーボモータは、遊星歯車装置を用いたことにより、高トルクを得ることができ、しかも、遊星歯車装置の回転中心軸とモータの回転中心軸とを平行に配置し、中央軸の他端に回転角度検知装置を設けたことにより、小型化が可能となる。
本発明の請求項6に係るサーボモータは、中板を設けたことにより、モータや遊星歯車装置を容易にケース内に取着することができる。
以下に、図面を参照して、本願に係る発明を実施するための最良の形態について説明する。図1は本発明の一実施形態であるサーボモータの概略斜視図、図2そのサーボモータの概略平面図、図3は図2のA−A矢視概略断面図である。
本実施形態のサーボモータ10は、図1乃至図3に示すように、上ケース11aと下ケース11bとから成るケース11と、上ケース11aと下ケース11bとの間に配置された中板12と、中板12に取着されたモータ13と、上ケース11aに取着された遊星歯車装置20と、遊星歯車装置20の回転角度を検知する回転角度検知装置15とを備える。回転角度検知装置15は、後述する遊星歯車装置の出力軸の回転角度を検知する回転角度検知器15aと、回転角度検知器15aからの信号に基づいて、出力軸の回転角度を制御するための信号を生成して出力する回路基板15bとを有する。回転角度検知器15aとしては、アルプス電気製 RDC503, RDC80 等を用いることができる。回転角度検知器15aは、リード(不図示)により回路基板15b上に表面実装されている。
本実施形態の遊星歯車装置20は、3段構成の遊星部21と、出力軸25と一体的に形成された、遊星部21の中央部を貫通する中央軸26と、遊星部21の外側に配置され、上ケース11a内に固定されたリングギア(内歯車)27と、を備えている。遊星部21は、中央に配置された太陽ギア22と、太陽ギア22と歯合する2個の遊星ギア23と、遊星ギア23を回転自在に軸支するキャリア(遊星キャリア)24とを有する。第1段目の遊星部211は、動力を入力するための平ギアと一体的に形成された太陽ギア221と、太陽ギア221及びリングギア27と歯合する2個の遊星ギア231と、遊星ギア231を軸支するキャリア241とを備える。第2段目の遊星部212は、第1段目のキャリア241と一体的に形成された太陽ギア222と、太陽ギア222及びリングギア27と歯合する2個の遊星ギア232と、遊星ギア232を軸支するキャリア242とを備える。第3段目の遊星部213は、第2段目のキャリア242と一体的に形成された太陽ギア223と、太陽ギア223及びリングギア27と歯合する2個の遊星ギア233と、出力軸25と一体的に形成された、遊星ギア233を軸支するキャリア243とを備える。
第1段目の太陽ギア221は、二段ギア状となるように、平ギアと一体的に形成されている。この第1段目の太陽ギア221の大ギア221aの外径は、リングギア27の外径より大きくなるように形成されている。大ギア221aがリングギア27の外形より小さいと、モータ13と遊星歯車装置との間に配置される二段ギア(本発明の動力伝達部)16の小ギア16aとの歯合が難しくなる。これに対して、第1段目の太陽ギア221の大ギア221aの外径をリングギア27の外径より大きく形成することにより、容易に、この大ギア221aを二段ギア16の小ギア16aと歯合させることができる。各段の太陽ギア22には、中心部に貫通孔である太陽貫通孔22aが形成され、また第1段目と第2段目のキャリア241,242にも、その中心部に貫通孔であるキャリア貫通孔24aが形成されている。中央軸26は、太陽貫通孔22a及びキャリア貫通孔24aを貫通し、さらに中板12を貫通して、その先端部は回転角度検知装置15に嵌合される。
本実施形態の遊星歯車装置20は、中心に位置する太陽ギア22と、外側に位置するリングギア27と、両者の中間に位置する遊星ギア23とを有する点では、従来の遊星歯車装置と同じである。本実施形態の遊星歯車装置20が従来の遊星歯車装置と異なるのは、第1段目の太陽ギア221が、動力を入力するための平ギヤ221aと一体的に形成されている点と、出力軸25と一体的に連結された中央軸26を設けた点と、各段の太陽ギア22の中心部に太陽貫通孔22aを、また第1段目と第2段目のキャリア24の中心部にキャリア貫通孔24aを形成した点である。
図4は、本実施形態の中央軸を説明するための図である。図4に示す本実施形態の中央軸26は、出力軸25の回転中心軸と中央軸26の回転中心軸とが一致するように、出力軸25と一体的に形成されている。なお、本実施形態の遊星歯車装置20では、出力軸25はキャリア243と一体的に形成され、このキャリア243には遊星ギア233を軸支するための遊星ギア用軸23aが一体的に形成されている。したがって、中央軸26は、図4に示すように、キャリア243、遊星ギア用軸23a及び出力軸25と一体的に形成されている。中央軸26のD型にカットされた先端部26aは、回転角度検知器の回転部分のD形状の穴部にはめ込まれる。出力軸25の回転を回転角度検知器に伝えて、正確な回転位置情報を得るためである。
中央軸26と、太陽貫通孔22a及びキャリア貫通孔24aとの隙間は0.02〜0.5mmであることが望ましい。0.02mmより狭いと、遊星歯車装置の各ギアの歯合に遊びがあるので、中心軸26が貫通孔の内壁と接触するようになり、スムースに回転することができなくなるからである。また、この隙間を0.5mm以下とすることにより、中心軸26に回転ぶれが生じても、この回転ぶれをこれらの貫通孔により規制することができるからである。
図5は、本実施形態の中央軸の他の例を説明するための図、図6は他の例の中央軸の概略正面図、同図(b)は他の例の中央軸の概略右側面図、同図(c)は他の例の中央軸の概略左側面図である。図5及び図6に示す他の例では、中央軸260の両端部260a,260bがD型にカットされている。一方の端部260aは、上述したように、回転角度検知器の回転部分のD形状の穴部にはめ込むためのものである。他方の端部260bは、遊星ギア用軸23a及びキャリア24と一体的に形成された出力軸25に形成されたD形状の穴部にはめ込んで、出力軸25と中央軸260とを一体的に形成するためのものである。本例でも、出力軸25の回転中心軸と、中央軸260の回転中心軸とは一致している。なお、本実施形態の遊星歯車装置20の遊星ギアとリングギアは、従来の遊星歯車装置と同様であるので、その詳細な説明は省略する。
出力軸25は、上ケース11aの上部に形成された軸受部11aにより回転自在に支持されている。本実施形態の出力軸25は回転速度が遅いので、ベアリングで受ける必要はなく、本実施形態では、上ケース11aと同じ樹脂で形成した軸受部11eにより支持している。この軸受部11eは、出力軸25との接触面を広くとるために、上ケース11aの上下に突出するようにして形成されている。おな、軸受部11eの上面には複数の溝11fが形成されている。上ケース11aを樹脂成型するときに偏肉部があると、歪が発生するので、軸受部11eの肉厚を他の上ケースの肉厚と同じにするためである。
本実施形態のモータ13は、上ケース11aと下ケース11bとの間に配置された中板12に着脱自在に取り付けられている。モータ13は、図3に示すように、その回転中心軸が遊星歯車装置20の回転中心軸と平行となるように、且つモータ13の回転軸13aと遊星歯車装置20の出力軸25とが逆方向に位置するように配置されている。モータ13の回転軸13aには、モータピニオン14が設けられ、モータピニオン14と遊星歯車装置20の第1段目の太陽ギア221の平ギヤ221aとの間には、一つの二段ギア16が設けられている。この二段ギア16は、上ケース11aの支柱11cと下ケース11bの支柱11dに支持された軸160に軸支されている。
本実施形態の中板12は、上述したモータを固定する役割の他にも、重要な役割を有している。第1段目の太陽ギア221を支持する役割である。中板12には、中央軸26が貫通する貫通孔12bが形成された隆起部12cが形成されている。この中板12に形成された隆起部12cにより、平ギア221aと一体的に形成された第1段目の太陽ギア221を支持し、第1段目の太陽ギア221が下方に脱落するのを阻止している。また、本実施形態では、この中板12の下面に回転角度検知装置15が取り付けられているので、中板12は回転角度検知装置15を固定する役割も有する。なお、中板12には、二段ギア16(小ギア16a.大ギア16b)の小ギア16aが貫通する貫通孔12aが形成されている。この中板12は、上ケース11aと下ケース11bとをほぼ完全に仕切るように形成してもよいし、或いは上ケース11aと下ケース11bの一部を仕切るように、橋状に形成してもよい。中板12の形状は、モータを固定し、第1段目の太陽ギアを支持し、且つ回転角度検知装置を固定することができるものであれば、どのような形状であってもよい。
次に、本実施形態のサーボモータ10の動作について説明する。本実施形態のサーボモータ10のモータ13に電源が供給されると、モータ13が回転し、モータ13の動力は、モータピニオン14、二段ギア16を介して、遊星歯車装置20の第1段目の太陽ギア221と一体的に形成された平ギア221aに伝達される。第1段目の太陽ギア221に伝えられた動力は、自転しながら公転する第1段目の遊星ギア231を介して、第1段目のキャリア241に伝えられ、これにより動力は、第1段目のキャリア241と一体的に形成された第2段目の太陽ギア222に伝達さる。同様にして第2段目の太陽ギア222から第3段目の太陽ギア223に動力が伝達され、さらに第3段目の遊星ギア233を介して第3段目のキャリア243と一体的に形成された出力軸25に動力が伝達される。本実施形態のサーボモータ10によれば、二段ギア16と遊星歯車装置20によって高トルクを得ることができる。
次に、本実施形態の変形例について説明する。図7は、本実施形態の第1の変形例を説明するための概略断面図であり、図3に対応する図である。第1の変形例10aが上述した実施形態と異なるのは、本変形例10aの回路基板15bが下ケース11bの底部に取着され、回転角度検知器15aがその回路基板15b上にリード15cにより実装されている点である。第1の変形例10aでは、二段ギア16の大ギア16bが回転角度検知器15aに当たらないように、リード15cにより、回転角度検知器15aと回路基板15bとの間に空間を設けている。なお、回転角度検知器には、通常、3本のリードが設けられており、この3本のリードが二段ギア16の大ギア16bに当たらないようにして、回転角度検知器は回路基板上に実装されている。その他の点は、上述した実施形態と同様であるので、上述した実施形態と同一の機能を有するものには、同一の符号或いは対応する符号を付することにより、その詳細な説明は省略する。本変形例10aの作用・効果は上述した実施形態と同様である。
図8は、本実施形態の第2の変形例を説明するための概略断面図であり、図3に対応する図である。第2の変形例10bが上述した実施形態と異なるのは、本変形例10bの回路基板15bが下ケース11bの底部に取着され、回転角度検知器15aがその回路基板15b上にリード(不図示)により実装されている点である。また、本変形例10bでは、二段ギア16の大ギア16bが回転角度検知器15aに当たらないように、二段ギア16及びモータピニオン14の位置を上記の実施形態に比べて上方に移動している。その他の点は、上述した実施形態と同様であるので、上述した実施形態と同一の機能を有するものには、同一の符号或いは対応する符号を付することにより、その詳細な説明は省略する。本変形例の作用・効果は上述した実施形態と同様である。
上記の本実施形態のサーボモータによれば、出力軸と一体的に形成された中央軸を有する遊星歯車装置を用いることにより、中央軸の先端部に回転角度検知装置を設けることができるので、本サーボモータを他の機器に取り付けるときに、回転角度検知装置を取り外す必要はなく、しかも、回転角度検知装置は、サーボモータ内に配置されていので、サーボモータ全体を小型化することができる。また、上記の本実施形態によれば、遊星歯車装置を使用しているので、高トルクを得ることができる。
また、上記の本実施形態によれば、図10に示す、遊星歯車装置とモータとを直列的に連結したサーボモータに比べて、全長を短くすることができ、特にホビーやロボットに用いるのに最適なサーボモータを提供することができる。
また、上記の本実施形態によれば、太陽ギアと第1及び第2段のキャリアの中央部に中央軸を通したことにより、太陽ギアや遊星ギアの回転ぶれを抑えることができ、この結果、騒音が小さくなり、寿命が長くなる。
また、本実施形態のサーボモータによれば、回転角度検出装置をリード端子により、回路基板に取着することかできるので、リード端子に更に丸線を接合して、中空に浮かぶようにして配置していた従来のサーボモータに比べて、回転角度進出装置を回路基板に容易、且つ確実に取着することができる。
また、上記の本実施形態によれば、第1段目の太陽ギアを、平ギアと一体化して2段ギア状に形成したことにより、図10に示す、遊星歯車装置とモータとを直結したサーボモータに比べて、より高トルクを得ることができる。
尚、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内において種々の変形が可能である。例えば、上記の実施形態では、遊星歯車装置の遊星部が三段である場合につて説明したが、遊星部は一段でも、二段でも、或いは四段以上であってもよい。
また、上記の実施形態では、第1段目の太陽ギアが平ギアと一体的に形成されている場合について説明したが、第1段目の太陽ギアは、平ギアのない通常の太陽ギアと同様の形成をしているものであってもよい。
また、上記の実施形態では、各遊星部が2個の遊星ギアを有する場合について説明したが、各遊星部の遊星ギアは、1個でも、3個以上であってもよい。
以上説明したように、本発明に係るサーボモータによれば、遊星歯車装置を用いたことにより、高トルクを得ることができ、しかも、遊星歯車装置の回転中心軸とモータの回転中心軸とを平行に配置し、中央軸の他端に回転角度検知装置を設けたことにより、小型化が可能となる。したがって、本発明は、ロボットやホビー等で用いる各種のサーボモータに適用することができる。
10,10a,10b サーボモータ
11 ケース
11a 上ケース
11b 下ケース
12 中板
13 モータ
14 モータピニオン
15 回転角度検知装置
16 二段ギア
20 遊星歯車装置
21 遊星部
22 太陽ギア
23 遊星ギア
24 キャリア
25 出力軸
26,260 中央軸
27 リングギア
11 ケース
11a 上ケース
11b 下ケース
12 中板
13 モータ
14 モータピニオン
15 回転角度検知装置
16 二段ギア
20 遊星歯車装置
21 遊星部
22 太陽ギア
23 遊星ギア
24 キャリア
25 出力軸
26,260 中央軸
27 リングギア
Claims (6)
- 中央に配置された入力側となる太陽歯車と、前記太陽歯車の周りを公転しながら自転する遊星歯車と、前記遊星歯車を軸支する遊星キャリアと、を有する遊星部と、
前記遊星部の外側に配置され、前記遊星歯車と歯合する内歯車と、
前記遊星キャリアと一体的に形成された出力軸と、
前記太陽歯車の中央部に形成された貫通孔である太陽孔部と、
前記出力軸の回転中心軸と同一の回転中心軸を持ち、一端が前記出力軸に連なり、他端が前記太陽孔部を貫通して前記太陽歯車の外側に突出し、前記出力軸と一体となって回転する中央軸と、
を備えることを特徴とする遊星歯車装置。 - 前記遊星部が複数段もうけられ、
第1段目の前記太陽歯車が入力側となり、前記出力軸は最後段の前記遊星キャリアと一体的に形成され、
前段の前記遊星キャリアと後段の太陽歯車とが一体的に形成され、
最後段の前記遊星キャリア以外の遊星キャリアの中央部には貫通孔であるキャリア孔部が形成され、
前記中央軸は、前記太陽孔部及び前記キャリア孔部を貫通して、第1段目の前記太陽歯車の外側に突出していることを特徴とする請求項1記載の遊星歯車装置。 - 前記中央軸の他端に設けられた、前記出力軸の回転角を検知するための回転角度検知手段を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の遊星歯車装置。
- 第1段目の前記太陽歯車は、モータの動力を伝達するための平歯車と一体的に形成され、二段歯車状となっていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の遊星歯車装置。
- 請求項1乃至4の何れか1項に記載の遊星歯車装置と、前記遊星歯車装置を回転駆動するモータとを備え、
前記遊星歯車装置の回転中心軸と前記モータの回転中心軸とが平行になるように、且つ前記モータの回転軸と前記遊星歯車装置の出力軸とが逆方向に位置するように前記モータを配置し、
前記モータの回転軸と前記遊星歯車装置の第1段目の前記太陽歯車との間に、前記モータの動力を前記遊星歯車装置に伝達するための動力伝達部を設けたことを特徴とするサーボモータ。 - 前記モータを固定すると共に、前記遊星歯車装置の第1段目の前記太陽歯車の脱落を防止するための中板をケース内に設け、前記中央軸の前記他端を前記中板より突出させたことを特徴とする請求項5記載のサーボモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006120721A JP2007292200A (ja) | 2006-04-25 | 2006-04-25 | 遊星歯車装置及びサーボモータ |
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