JP2007291978A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一つの気筒に設けられた一方の吸気弁側を流れる吸気流量と他方の吸気弁側を流れる吸気流量との間に流量差が生じた場合でも、燃焼悪化を抑えることができる内燃機関の制御装置を提供する。
【解決手段】内燃機関1の一つの気筒2に対して設けられた二つの吸気弁7のそれぞれを開閉駆動する電磁駆動装置8と、気筒2内に燃料を噴射する筒内噴射弁15と、吸気通路3内に燃料を噴射する筒外噴射弁16とを備え、1サイクルあたりに噴射すべき燃料を筒内噴射量と筒外噴射量とに配分する際に、二つの吸気弁7の最大リフト量差が大きい場合は小さい場合に比べて筒内噴射量の占める割合が大きくなるようにする。
【選択図】図2

Description

本発明は、一つの気筒に対して設けられた二つの吸気弁の開弁特性を互いに相違させることができる内燃機関に適用される制御装置に関する。
内燃機関の燃焼を改善するため、一つの気筒に対して設けられた二つの吸気弁の間にリフト量差を設けることにより、気筒内にスワール流を生成できるようにした弁駆動装置が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2)。
特開平6−280528号公報 特開平11−287139号公報
これらの文献に記載された弁駆動装置が組み込まれた内燃機関では、一方の吸気弁側を流れる吸気流量と他方の吸気弁側を流れる吸気流量との間に流量差が生じるため、気筒内にスワール流が生成される。しかし、そのような流量差が生じた場合には、吸気通路内に噴射された燃料を含む混合気の空燃比が一方の側と他方の側との間で相違するため、気筒内に導かれた混合気の空燃比が不均一となる。その空燃比の不均一性は、流量差が大きくなるほど助長される。そのため、その流量差が大きくなることによりスワール流が強化されるものの却って燃焼の悪化を誘発したり、特に、空燃比を理論空燃比よりもリーン側に設定するリーンバーン機関では窒素酸化物(NOx)の排出量が増加するおそれがある。
そこで、本発明は、一つの気筒に設けられた一方の吸気弁側を流れる吸気流量と他方の吸気弁側を流れる吸気流量との間に流量差が生じた場合でも、燃焼悪化を抑えることができる内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
本発明の内燃機関の制御装置は、内燃機関の一つの気筒に対して二つの開口部を有した吸気通路と、前記吸気通路の各開口部に一つずつ設けられて各開口部を開閉可能な二つの吸気弁と、前記二つの吸気弁のそれぞれの開弁特性が互いに相違するように前記二つの吸気弁のそれぞれを開閉駆動可能な弁駆動手段と、前記気筒内に燃料を噴射する筒内噴射弁と、前記吸気通路内に燃料を噴射する筒外噴射弁と、1サイクルあたりに噴射すべき燃料を前記筒内噴射弁から噴射されるべき筒内噴射量と前記筒外噴射弁から噴射されるべき筒外噴射量とに配分する噴射量算出手段と、前記噴射量算出手段の算出結果に基づいて前記筒内噴射弁及び前記筒外噴射弁のうちの少なくとも一方から燃料を噴射させる燃料噴射制御手段と、を備え、前記噴射量算出手段は、前記二つの吸気弁の開弁特性が互いに相違するように前記弁駆動手段にて前記二つの吸気弁が駆動されている状態で、一方の吸気弁側を流れる吸気流量と他方の吸気弁側を流れる吸気流量との差として与えられる吸気流量差が大きい場合は小さい場合に比べて前記筒内噴射量の占める割合が大きくなるように、1サイクルあたりに噴射すべき燃料を前記筒内噴射量と前記筒外噴射量とに配分することにより、上述した課題を解決する(請求項1)。
この制御装置によれば、二つの吸気弁間で吸気流量差が生じた場合、その流量差が大きくなるほど筒内噴射量の占める割合が大きくなる。言い換えれば、流量差が大きくなるほど筒外噴射量の占める割合が小さくなる。そのため、仮に、二つの吸気弁間に吸気流量差が生じることで一方の側の空燃比と他方の側の空燃比との間に不均一性が生じても、その不均一性が気筒内の混合気に与える影響は1サイクルあたりに噴射すべき燃料のすべてを筒外噴射量に配分した場合よりも小さく抑えられる。これにより、吸気流量差の発生に伴う燃焼悪化を抑制することができる。
本発明の制御装置においては、前記吸気流量差又はこれと相関する少なくとも一つの物理量を取得する取得手段を更に備え、前記噴射量算出手段は、前記取得手段の取得結果が大きい場合は小さい場合に比べて前記筒内噴射量の占める割合が大きくなるように、1サイクルあたりに噴射すべき燃料を前記筒内噴射量と前記筒外噴射量とに配分してもよい(請求項2)。吸気流量差の取得は、少なくとも一方の吸気弁側の流量を検出可能な検出手段の検出結果に基づいて直接的に取得してもよいし、直接的に得た他の物理量から推定して又は推定により得た他の物理量から流量差を取得してもよい。
推定等で間接的に吸気流量差を取得する場合には、前記取得手段は、一方の吸気弁側を流れる吸気流量をその吸気弁の開弁特性に基づいて、他方の吸気弁側を流れる吸気流量をその吸気弁の開弁特性に基づいてそれぞれ推定するとともに、その推定結果に基づいて前記吸気流量差を取得してもよい(請求項3)。また、この場合においては、前記弁駆動手段は、前記開弁特性として、作用角、最大リフト量及び位相の少なくとも一つを前記二つの吸気弁について互いに相違させることができるように構成されており、前記取得手段は、作用角、最大リフト量及び位相の少なくとも一つに基づいて、一方の吸気弁側を流れる吸気流量及び他方の吸気弁側を流れる吸気流量をそれぞれ推定することもできる(請求項4)。これらの態様では、弁駆動手段の作動状態を把握できれば、物理量を取得するためにセンサ等の検出手段を設置する必要がないので、コストの上昇を抑えることができる。
また、本発明に係る取得手段は、吸気流量差を取得するのではなく、吸気流量差の代りに吸気流量差と相関する物理量を取得してもよい。吸気流量差と相関する物理量としては、一方の吸気弁側と他方の吸気弁側の圧力差を例示することができるが、その他に、前記取得手段は、前記相関する物理量として、前記二つの吸気弁の作用角差を取得してもよいし(請求項5)、前記二つの吸気弁の最大リフト量差を取得してもよい(請求項6)。
以上説明したように、本発明によれば、二つの吸気弁間で吸気流量差が生じた場合、その流量差が大きくなるほど筒内噴射量の占める割合が大きくなり、一方の側と他方の側との間の空燃比の不均一性によって気筒内の混合気に与える影響が小さく抑えられるので、吸気流量差の発生に伴う燃焼悪化を抑制することができる。
(第1の形態)
図1は本発明の制御装置が適用された内燃機関の要部を示している。内燃機関1は4つの(図では1つのみ示す)気筒2が一方向に並べられた直列4気筒火花点火内燃機関として構成されている。各気筒2には吸気通路3及び排気通路4がそれぞれ設けられている。各気筒2には図示しないクランク軸にコンロッド6を介して連結されたピストン5が往復運動可能な状態で挿入されている。各気筒2には、図示しない点火プラグがその電極部を突出させるようにして気筒2の略中心線上に設けられている。
図2は、図1の内燃機関1を上方から模式的に示している。図2にも示すように、吸気通路3は気筒2毎に設けられた吸気ポート30を含み、その吸気ポート30は気筒2との接続前に2つの通路30a、30bに分岐し、各通路30a、30bは気筒2に開口する開口部31に接続される。つまり、吸気通路3は、一つの気筒2に対して二つの開口部31を有している。各開口部31には、これを開閉する吸気弁7が一つずつ、即ち一つの気筒2に対して2つの吸気弁7が設けられている。各吸気弁7には、これを開閉駆動するための電磁駆動装置8が設けられている。電磁駆動装置8は、各吸気弁7の開弁特性、即ち作用角、リフト量及び位相等を自在に設定できる周知の装置である。なお、図1では、紙面と直交する方向の手前側に位置する吸気弁7及び電磁駆動装置8のみを図示している。排気通路4は気筒2毎に設けられ排気ポート40を有し、この排気ポート40にはこれを開閉する排気弁11が設けられている。排気弁11は、その開弁特性がカム12aによって固定される周知の動弁機構12にて開閉駆動される。
図1に示すように、電磁駆動装置8は円筒状に形成されたハウジング80を備えており、ハウジング80には、リング状に形成された二つの電磁石81、82がバルブステムに取り付けられた磁性体のプランジャ83を挟んで対向した状態で、かつ互いに離間するようにしてそれぞれ設けられている。電磁石81、82の中空部には、プランジャ83を中立位置(吸気弁7が中間開度となる位置)に付勢するように二つのバルブスプリング84がプランジャ83を挟むようにしてそれぞれ設けられている。このため、電磁石81の励磁によりプランジャ83には図1の上方に向かう力が作用してバルブノーズがバルブシート9に押し付けられて吸気弁7が閉弁される。一方、電磁石82の励磁によりプランジャ83には図1の下方に向かう力が作用してバルブノーズがバルブシート9から離れて吸気弁7が開弁される。これらの電磁石81、82に供給する励磁電流を調整することにより、各吸気弁7は所望の開弁特性にて開閉駆動される。
各気筒2への燃料供給は、筒内噴射弁15及び筒外噴射弁16にて行われる。図2にも示すように、筒内噴射弁15は気筒2内に燃料を直接噴射するように構成されており、噴射される燃料噴霧f1は気筒2の中心に向かうに従って扇状に広がるようになっている。一方、筒外噴射弁16は吸気ポート30(吸気通路3)内に燃料を噴射すように構成されており、噴射される燃料噴霧f2は通路30a、30bのそれぞれに指向するようになっている。
電磁駆動装置8、筒内噴射弁15及び筒外噴射弁16の動作は、内燃機関1を適正に制御するためのエンジンコントロールユニット(ECU)20にて制御される。ECU20はマイクロプロセッサ及びその動作に必要なROM、RAM等の記憶手段等の周辺装置を備えたコンピュータである。ECU20に接続されるセンサとしては、図1に示すように機関回転速度(回転数)Neに対応する信号を出力するクランク角センサ21や吸入空気流量Gaに対応する信号を出力するエアフローメータ22がある。その他の各種センサの図示は省略した。ECU20は気筒2内におけるスワール流の生成の要否及びその強さの要求に応じて、各吸気弁7の開弁特性を互いに相違させて一方の吸気弁7側の吸気流量と他方の吸気弁7側の吸気流量との間に流量差が生じるように各電磁駆動装置8を制御する。これにより、図2に示すように、気筒2内にスワール流Fswが生成される。この制御において、スワール流の生成が必要ない場合は各吸気弁7の開弁特性を同一とし、スワール流の生成が必要な場合は要求されたスワール比に応じた吸気流量差が生じるように、各吸気弁7の開弁特性を互いに相違させる。
吸気流量差を変化させるためにECU20が相違させる開弁特性としては、種々のバリエーションがあるが、この実施形態では、二つの吸気弁7の最大リフト量にリフト差(最大リフト量差)を設けている。これ以外の開弁特性、即ち作用角や位相は二つの吸気弁7で互いに同一である。そして、この形態は、一方(図2の上側)の吸気弁7の最大リフト量を一定とし、他方の吸気弁7の最大リフト量を2段階小さくすることで、二つの吸気弁7のリフト差が大の形態とリフト差が小の形態とをそれぞれ実現している。
図3は、ECU20が本発明の要旨に関連して実行する燃料噴射制御の制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンのプログラムはECU20のROMに予め記憶されており、適時に読み出されて所定間隔で繰り返し実行される。図3に示すように、ECU20は、まずステップS1においてクランク角センサ21の出力信号を参照して内燃機関1の機関回転数を取得する。次に、ステップS2において、エアフローメータ22の出力信号を参照して吸入空気量を取得する。次いで、ステップS3において、内燃機関1の運転状態に応じて目標燃料噴射量Qを設定する。目標燃料噴射量Qは1サイクルあたりに噴射すべき燃料のことである。具体的には、所定の空燃比(例えば理論空燃比)による燃焼が実現されるように、ステップS1及びステップS2で取得した機関回転数と吸入空気量とに基づいて目標燃料噴射量Qを設定する。その設定は、例えば機関回転数及び吸入空気量を変数として目標燃料噴射量Qを与えるマップをECU20のROMに予め記憶させておき、そのマップを参照して実現することができる。
次に、ステップS4において、目標燃料噴射量Qに対する筒内噴射弁15の噴射量の占める割合(吹き分け率)a[%]を設定する。吹き分け率aは内燃機関1の運転状態に応じて0%から100%の間に設定される。即ち、吹き分け率aが0%の場合には筒内噴射弁15からは燃料が噴射されず、筒外噴射弁16のみから燃料が噴射される。一方、吹き分け率aが100%の場合には筒内噴射弁15のみから燃料が噴射されて、筒外噴射弁16からは燃料が噴射されない。
続くステップS5では、二つの吸気弁7間のリフト差を取得した上でそのリフト差の存否を判定し、リフト差がある場合にはステップS6に進み、リフト差が無い場合にはステップS9に進む。このリフト差は別ルーチンで算出された電磁駆動装置8に対する指示値から取得できる。ステップS6では、リフト差が大の場合か否かを判定し、リフト差が大の場合はステップS7に進んで吹分け率aを再設定してステップS9に進み、リフト差が大でない場合、即ちリフト差が小の場合はステップS8に進んで吹分け率aを再設定してステップS9に進む。ステップS7及びステップS8における吹分け率aの再設定は、リフト差の大きさに応じたものとなるように予め準備された所定値aL、aS(aS<aL)を変数aに代入することにより実現する。
ステップS9では、以上の処理で設定した吹き分け率aに基づいて筒内噴射弁15から噴射されるべき噴射量(筒内噴射量)qcを算出する。筒内噴射量qcは、目標燃料噴射量Qにa/100を乗じることによって得られる。次いでステップS10においては、筒外噴射弁16から噴射されるべき噴射量(筒外噴射量)qpを算出する。筒外噴射量qpは、目標燃料噴射量Qに(1−a/100)を乗じることによって得られる。そして、続くステップS11で、筒内噴射量qcの燃料を筒内噴射弁15から、筒外噴射量qpの燃料を筒外噴射弁16からそれぞれ噴射させて今回のルーチンを終了する。
以上のルーチンによれば、ステップS7の吹分け率aの再設定に用いる所定値aLはステップS8の所定値aSよりも大きい。従って、リフト差が大きい場合は小さい場合よりも、筒内噴射弁から噴射されるべき筒内噴射量の占める割合が大きくなる。リフト差が大きい場合ほど二つの吸気弁7間の流量差は大きくなる。そのため、二つの吸気弁7間の流量差が大きくなるほど筒内噴射量の占める割合が大きくなり、一方の吸気弁7側と他方の吸気弁7側との間の空燃比の不均一性によって気筒2内の混合気に与える影響が小さく抑えられる。
(第2の形態)
次に、本発明の第2の形態を説明する。この形態はECU20が行う制御内容を除き第1の形態と同一である。よって、内燃機関1の構成等については図1、2が適宜に参照される。この形態では、吸気流量差を変化させるためにECU20が相違させる開弁特性として、作用角差を設けている。リフト差及び位相については二つの吸気弁7で同一でもよいし、作用角差と連動するように最大リフト量差を設けることもできる。
図4は、第2の形態に係る制御ルーチンの一例を示したフローチャートである。この図において図3と共通する処理には同一の符号を付して重複する説明を省略する。ステップS4で吹分け率aが設定された場合、続くステップS21で二つの吸気弁7の作用角差を取得した上でその作用角差の存否を判定する。この作用角差は別ルーチンで算出された電磁駆動装置8に対する指示値から取得できる。作用角差がない場合にはステップS9に進み、作用角差がある場合にはステップS22に進んで、吹分け率aを再設定し、ステップS9に進む。この再設定は、作用角差が大きくなるほど大きな値に設定された所定値aRを変数aに代入することにより実現される。所定値aRは、例えば図5に示すように、作用角差を変数として所定値aRを与えるマップを準備しておき、そのマップをECU20が参照することにより実現可能である。
以上のルーチンによれば、ステップS22の吹分け率aの再設定に用いる所定値aRは作用角差が大きいほど大きな値に設定されている。従って、作用角差が大きい場合は小さい場合よりも、筒内噴射弁15から噴射されるべき筒内噴射量の占める割合が大きくなる。作用角差が大きい場合ほど二つの吸気弁7間の流量差は大きくなる。そのため、二つの吸気弁7間の流量差が大きくなるほど筒内噴射量の占める割合が大きくなり、一方の吸気弁7側と他方の吸気弁7側との間の空燃比の不均一性によって気筒2内の混合気に与える影響が小さく抑えられる。
(第3の形態)
次に、本発明の第3の形態を説明する。この形態はECU20が行う制御内容を除き第1の形態と同一である。よって、内燃機関1の構成等については図1、2が適宜に参照される。この形態は、二つの吸気弁7のそれぞれの開弁特性から、一方の側を流れる吸気流量と他方の側の吸気流量とをそれぞれ推定し、その推定結果から吸気流量差を取得するものである。図6は第3の形態に係る制御ルーチンの一例を示したフローチャートである。この図において第3と共通する処理には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
ステップS4で吹分け率aが設定された場合、続くステップS31で二つの吸気弁7の開弁特性が同一か否かを判定する。この判定は別ルーチンで算出された電磁駆動装置8に対する指示値に基づいて実現できる。開弁特性が同一である場合はステップS9に進み、同一でない場合はステップS32に進む。ステップS32では、各吸気弁7側を流れる吸気流量を推定する。この推定は各吸気弁7の開弁特性に基づいて実行される。この推定方法は電磁駆動装置8に対する制御内容による。例えば、ECU20が吸気流量差を変化させるために、作用角差と最大リフト量差とを互いに連動するように変化させ、更に位相も変化させる場合には、図7に示すように、作用角及び位相のそれぞれを変数として吸気流量を与えるマップを準備し、そのマップをECU20が参照することによってこの推定を実現できる。上記の電磁駆動装置8に対する制御内容と異なり、第1の形態のようにリフト差だけを与え作用角及び位相を変化させない場合、あるいは最大リフト量、作用角及び位相の全てを変化させる場合であっても、各吸気弁7側の吸気量を、最大リフト量、作用角及び位相の少なくとも一つに基づいて推定することもできる。その推定は、これらの少なくとも一つを変数として吸気流量を与えるマップを準備することにより実現できる。
次に、ステップS33では、二つの吸気弁7間の吸気流量差をステップS32の推定結果から算出する。次いで、ステップS34で、吹分け率aを再設定してステップS9に進む。この再設定は、吸気流量差が大きくなるほど大きな値に設定された所定値aQを変数aに代入することにより実現される。所定値aQは、例えば図8に示すように、吸気流量差を変数として所定値aQを与えるマップを準備しておき、そのマップをECU20が参照することにより実現可能である。
以上のルーチンによれば、ステップS34の吹分け率aの再設定に用いる所定値aQは吸気流量差が大きいほど大きな値に設定されている。従って、吸気流量差が大きい場合は小さい場合よりも、筒内噴射弁15から噴射されるべき筒内噴射量の占める割合が大きくなる。そのため、一方の吸気弁7側と他方の吸気弁7側との間の空燃比の不均一性によって気筒2内の混合気に与える影響が小さく抑えられる。
以上の各形態において、電磁駆動装置8及びECU20によって本発明に係る弁駆動手段が構成される。ECU20が図3のステップS4、ステップS7〜ステップS10を実行することにより、図4のステップS4、ステップS22、ステップS9及びステップS10を実行することにより、図6のステップS4、ステップS34、ステップS9及びステップS10を実行することにより、ECU20は本発明に係る燃料噴射量算出手段としてそれぞれ機能する。また、ECU20が図3、図4及び図6のステップS11を実行することにより、ECU20は本発明に係る燃料噴射制御手段として機能する。また、ECU20が図3のステップS5を実行することにより、図4のステップS21を実行することにより、図6のステップS32及びステップS33を実行することにより、ECU20は本発明に係る取得手段として機能する。
但し、本発明は以上の各形態に限定されず、種々の形態にて実施できる。弁駆動手段は、二つの吸気弁間の開弁特性を互いに相違させることで、吸気流量差を与えることができるものであればどのような構成で実現してもよい。従って、本発明は吸気弁7を電磁駆動装置8で開閉駆動する図1の形態に限定されない。また、第3の形態において、吸気流量差を求めるために、一方の吸気弁側の吸気流量と他方の吸気弁側の吸気流量とをそれぞれ推定したが、これらを直接的に検出できる流量センサを設けて本発明を実施してもよい。また、一方と他方との差圧を検出できる差圧センサを設け、その検出結果から吸気流量差を算出してもよい。
本発明の制御装置が適用された内燃機関の要部を示した図。 図1の内燃機関を情報から模式的に示した図。 第1の形態に係る制御ルーチンの一例を示したフローチャート。 第2の形態に係る制御ルーチンの一例を示したフローチャート。 作用角差を変数として所定値aRを与えるマップの一例を示した図。 第3の形態に係る制御ルーチンの一例を示したフローチャート。 作用角及び位相のそれぞれを変数として吸気流量を与えるマップの一例を示した図。 吸気流量差を変数として所定値aQを与えるマップの一例を示した図。
符号の説明
1 内燃機関
2 気筒
3 吸気通路
7 吸気弁
8 電磁駆動装置(弁駆動手段)
15 筒内噴射弁
16 筒外噴射弁
20 ECU(燃料噴射量算出手段、燃料噴射制御手段、取得手段)
31 開口部

Claims (6)

  1. 内燃機関の一つの気筒に対して二つの開口部を有した吸気通路と、前記吸気通路の各開口部に一つずつ設けられて各開口部を開閉可能な二つの吸気弁と、前記二つの吸気弁のそれぞれの開弁特性が互いに相違するように前記二つの吸気弁のそれぞれを開閉駆動可能な弁駆動手段と、前記気筒内に燃料を噴射する筒内噴射弁と、前記吸気通路内に燃料を噴射する筒外噴射弁と、1サイクルあたりに噴射すべき燃料を前記筒内噴射弁から噴射されるべき筒内噴射量と前記筒外噴射弁から噴射されるべき筒外噴射量とに配分する噴射量算出手段と、前記噴射量算出手段の算出結果に基づいて前記筒内噴射弁及び前記筒外噴射弁のうちの少なくとも一方から燃料を噴射させる燃料噴射制御手段と、を備え、
    前記噴射量算出手段は、前記二つの吸気弁の開弁特性が互いに相違するように前記弁駆動手段にて前記二つの吸気弁が駆動されている状態で、一方の吸気弁側を流れる吸気流量と他方の吸気弁側を流れる吸気流量との差として与えられる吸気流量差が大きい場合は小さい場合に比べて前記筒内噴射量の占める割合が大きくなるように、1サイクルあたりに噴射すべき燃料を前記筒内噴射量と前記筒外噴射量とに配分することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記吸気流量差又はこれと相関する少なくとも一つの物理量を取得する取得手段を更に備え、前記噴射量算出手段は、前記取得手段の取得結果が大きい場合は小さい場合に比べて前記筒内噴射量の占める割合が大きくなるように、1サイクルあたりに噴射すべき燃料を前記筒内噴射量と前記筒外噴射量とに配分することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記取得手段は、一方の吸気弁側を流れる吸気流量をその吸気弁の開弁特性に基づいて、他方の吸気弁側を流れる吸気流量をその吸気弁の開弁特性に基づいてそれぞれ推定するとともに、その推定結果に基づいて前記吸気流量差を取得することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記弁駆動手段は、前記開弁特性として、作用角、最大リフト量及び位相の少なくとも一つを前記二つの吸気弁について互いに相違させることができるように構成されており、
    前記取得手段は、作用角、最大リフト量及び位相の少なくとも一つに基づいて、一方の吸気弁側を流れる吸気流量及び他方の吸気弁側を流れる吸気流量をそれぞれ推定することを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記取得手段は、前記相関する物理量として、前記二つの吸気弁の作用角差を取得することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記取得手段は、前記相関する物理量として、前記二つの吸気弁の最大リフト量差を取得することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
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