JP2007287988A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】チップ面方向の寸法を大きくせずに、スイッチング動作時のラッチアップ耐量の低下を防止できる半導体装置を提供する。
【解決手段】同一チップ内にメイン素子部81と電流センス部82を備えた半導体装置において、メイン素子部81と電流センス部82の各領域の端部に、周囲が素子分離不純物からなる半導体層91で囲まれたトレンチコンタクト93を設ける。つまり、チップのメイン素子部81と電流センス部82との分離構造として用いる半導体層91へのコンタクトをトレンチコンタクト93とすることにより、ラッチアップ破壊防止用コンタクトの数を素子面方向に増やすことなく実効的なコンタクト面積を拡大させる。したがって、分離距離D1を長くせず、分離部分の占有面積を大きくせずにスイッチング動作時のラッチアップ耐量の低下が抑制される。
【選択図】図1
【解決手段】同一チップ内にメイン素子部81と電流センス部82を備えた半導体装置において、メイン素子部81と電流センス部82の各領域の端部に、周囲が素子分離不純物からなる半導体層91で囲まれたトレンチコンタクト93を設ける。つまり、チップのメイン素子部81と電流センス部82との分離構造として用いる半導体層91へのコンタクトをトレンチコンタクト93とすることにより、ラッチアップ破壊防止用コンタクトの数を素子面方向に増やすことなく実効的なコンタクト面積を拡大させる。したがって、分離距離D1を長くせず、分離部分の占有面積を大きくせずにスイッチング動作時のラッチアップ耐量の低下が抑制される。
【選択図】図1
Description
本発明は、電流センス付のIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ:Insulated Gate Bipolar Transistor )のように同一の半導体チップ内にメイン素子部と電流センス部を備える半導体装置に関するものである。
IGBTは、MOSFETとバイポーラトランジスタとを1チップに複合した電圧駆動の半導体素子であり、MOSFETによる高速スイッチング性能とバイポーラトランジスタによる高出力性能とを兼ね備えており、近年、インバータやスイッチング電源等のパワーエレクトロニクスの分野で多く用いられている。
このIGBTは、p型及びn型の半導体層が交互に直列に複数接合され、両端に位置する半導体層には各々正及び負の主電極が電気的に接続され、他の半導体層の少なくとも1つにはゲート電極が絶縁体を介して接合された半導体装置である。
このようなIGBTを構成する半導体チップは、一般に多数のメイン素子、つまりIGBT素子(セル)が並列接続されてなるが、最近はこのメイン素子部と同一の半導体チップ内に電流センス部を備えた電流センス付のIGBTが出回っている。
このIGBTは、p型及びn型の半導体層が交互に直列に複数接合され、両端に位置する半導体層には各々正及び負の主電極が電気的に接続され、他の半導体層の少なくとも1つにはゲート電極が絶縁体を介して接合された半導体装置である。
このようなIGBTを構成する半導体チップは、一般に多数のメイン素子、つまりIGBT素子(セル)が並列接続されてなるが、最近はこのメイン素子部と同一の半導体チップ内に電流センス部を備えた電流センス付のIGBTが出回っている。
図8はこのような電流センス付IGBTの主要部の構成を模式的に示す平面図、図9は図8中の電流センス部及びその周辺部分の拡大図である。
図示するように、この種のIGBTは、多数のメイン素子部(メイン素子エミッタ部)81と1つの電流センス部(電流センスエミッタ部)82とを備えてなる。符号81を付して示すメイン素子部は、各々多数のIGBT素子から構成されている。なお、図中83は電流センスエミッタパッド、84は温度センスダイオード部、85は温度センスダイオードパッドである。また、86はゲート配線部、87はゲートパッド、88は周辺耐圧構造部分(FLR:Field Limitting Ring)である。
図示するように、この種のIGBTは、多数のメイン素子部(メイン素子エミッタ部)81と1つの電流センス部(電流センスエミッタ部)82とを備えてなる。符号81を付して示すメイン素子部は、各々多数のIGBT素子から構成されている。なお、図中83は電流センスエミッタパッド、84は温度センスダイオード部、85は温度センスダイオードパッドである。また、86はゲート配線部、87はゲートパッド、88は周辺耐圧構造部分(FLR:Field Limitting Ring)である。
ところで、このようなIGBTにおいては、スイッチング動作時、メイン素子部81の端部において過剰キャリアが発生しやすいため、ラッチアップ破壊が生じやすかった。
そこで従来、IGBTのメイン素子部81の周辺領域では、メイン素子部81を形成する各素子(セル)部分におけるコンタクトサイズよりも大きくしたり、コンタクトの数を増やすことで過剰キャリアの排出をしやすくしている(例えば特許文献1参照)。
特開平7−131012号公報
そこで従来、IGBTのメイン素子部81の周辺領域では、メイン素子部81を形成する各素子(セル)部分におけるコンタクトサイズよりも大きくしたり、コンタクトの数を増やすことで過剰キャリアの排出をしやすくしている(例えば特許文献1参照)。
図9中のA−A′線に沿う断面を拡大して示す図10は、上記のように過剰キャリアの排出をしやすくする従来の手法を、メイン素子部81と電流センス部82との分離構造部分に適用した場合を分かりやすく示している。
すなわち図10において、半導体チップ内のメイン素子部81と電流センス部82とは、それらの各領域の端部において幅広のp+ 拡散層91を形成して素子分離を行ない、その各領域の端部においてラッチアップ破壊防止用にコンタクト(p+ コンタクト領域)92の数を増やしていた。例えば、通常各領域において1つであれば、図10に示すように各々3つに増やしていた。
すなわち図10において、半導体チップ内のメイン素子部81と電流センス部82とは、それらの各領域の端部において幅広のp+ 拡散層91を形成して素子分離を行ない、その各領域の端部においてラッチアップ破壊防止用にコンタクト(p+ コンタクト領域)92の数を増やしていた。例えば、通常各領域において1つであれば、図10に示すように各々3つに増やしていた。
ここで、図10について説明すると、この図はゲートをトレンチ(溝型)構造とした電流センス付IGBT(トレンチIGBT)を示している。
図示例において、半導体部分は、表面側から裏面側に向けてp- 層1、n- 層2、n+ バッファ層(図示省略)、p+ 層3が形成されている。また、p- 層1の表面側には、図示を省略したn+エミッタ領域及びコンタクト領域が形成されている。トレンチゲート4は半導体部分の表面からp- 層1を削り、n- 層2に達する深さにまで形成される。
半導体部分の表面にはp- 層1と上記n+エミッタ領域に接触するエミッタ電極11が形成される。トレンチゲート4上には層間絶縁膜12が配され、その上に上記エミッタ電極11が形成され、トレンチゲート4(ゲート電極)とエミッタ電極11との絶縁が確保されている。p+ 層3の下面にはコレクタ電極13形成される。
従来技術においては、このようなトレンチIGBTにおいて、幅広のp+ 拡散層91を形成し、コンタクト92の数を増やして過剰キャリアの排出をしやすくしていた。
図示例において、半導体部分は、表面側から裏面側に向けてp- 層1、n- 層2、n+ バッファ層(図示省略)、p+ 層3が形成されている。また、p- 層1の表面側には、図示を省略したn+エミッタ領域及びコンタクト領域が形成されている。トレンチゲート4は半導体部分の表面からp- 層1を削り、n- 層2に達する深さにまで形成される。
半導体部分の表面にはp- 層1と上記n+エミッタ領域に接触するエミッタ電極11が形成される。トレンチゲート4上には層間絶縁膜12が配され、その上に上記エミッタ電極11が形成され、トレンチゲート4(ゲート電極)とエミッタ電極11との絶縁が確保されている。p+ 層3の下面にはコレクタ電極13形成される。
従来技術においては、このようなトレンチIGBTにおいて、幅広のp+ 拡散層91を形成し、コンタクト92の数を増やして過剰キャリアの排出をしやすくしていた。
上述した従来技術によれば、メイン素子部81の周辺部分には、IGBTがスイッチング動作した際に内部のキャリア(正孔)が集中しやすく、その部分で寄生サイリスタがラッチアップを起こして素子破壊を生じやすいという問題の解消、つまり、スイッチング動作時のラッチアップ耐量の低下防止に効果がある。しかし、そのためにはコンタクト92の数を増やしているので、素子分離部分の距離(分離距離D1)が長くなり、この部分の占有面積が大きくなるという問題点があった。
本発明は、上記従来技術の問題点を解消するためになされたもので、メイン素子部と電流センス部の分離距離を長くすることなく、したがってこの部分の占有面積を大きくすることなく、スイッチング動作時のラッチアップ耐量の低下を防止できる半導体装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、特許請求の範囲の請求項1に記載の発明は、半導体チップ内にメイン素子部と電流センス部を備えてなる半導体装置において、少なくとも前記メイン素子部と電流センス部の各領域の端部に、周囲が素子分離不純物で囲まれたトレンチコンタクトを有することを特徴とする。
特許請求の範囲の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記半導体チップはIGBTチップであり、このIGBTチップのメイン素子部と電流センス部との分離構造として用いるp+ 拡散層へのコンタクトをトレンチコンタクトとしたことを特徴とする。
特許請求の範囲の請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記トレンチコンタクトを形成するトレンチへの埋込み材料に、低抵抗金属材料又は低抵抗半導体を用いたことを特徴とする。
特許請求の範囲の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記半導体チップはIGBTチップであり、このIGBTチップのメイン素子部と電流センス部との分離構造として用いるp+ 拡散層へのコンタクトをトレンチコンタクトとしたことを特徴とする。
特許請求の範囲の請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記トレンチコンタクトを形成するトレンチへの埋込み材料に、低抵抗金属材料又は低抵抗半導体を用いたことを特徴とする。
特許請求の範囲の請求項1〜3に記載の発明によれば、それらの構成により、メイン素子部と電流センス部の分離距離を長くすることなく、メイン素子部の過剰キャリアを排出できる。したがって、メイン素子部と電流センス部との分離部分の占有面積を大きくすることなく、スイッチング動作時のラッチアップ耐量の低下を防止可能な半導体装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。なお、本明細書で参照される各図間において、同一符号は同一又は相当部分を示す。
図1は、本発明による半導体装置、ここでは電流センス付トレンチIGBTの一実施形態の要部断面拡大図で、図9中のA−A′線に沿う断面(図10と同様の部分)についての拡大図である。
この図に示すように、本実施形態においては、IGBTチップ内のメイン素子部81と電流センス部82の各領域の端部において、これら各端部間の分離構造として用いている素子分離不純物、ここではp+ 拡散層91へのコンタクトをトレンチ構造のコンタクト、つまりトレンチコンタクト93とした。
トレンチコンタクト93は、IGBTチップ表面から層間絶縁膜12、p+ 拡散層91を除去してトレンチを形成し、ここにAl、Cu、W、WSi等の低抵抗金属材料を埋め込んで形成される。金属材料ではなく、p+ 拡散層91よりも低抵抗の半導体シリコンを埋め込んで形成してもよい。各トレンチコンタクト93は、メイン素子部81、電流センス部82の各エミッタ電極11に別個に導通される。
図1は、本発明による半導体装置、ここでは電流センス付トレンチIGBTの一実施形態の要部断面拡大図で、図9中のA−A′線に沿う断面(図10と同様の部分)についての拡大図である。
この図に示すように、本実施形態においては、IGBTチップ内のメイン素子部81と電流センス部82の各領域の端部において、これら各端部間の分離構造として用いている素子分離不純物、ここではp+ 拡散層91へのコンタクトをトレンチ構造のコンタクト、つまりトレンチコンタクト93とした。
トレンチコンタクト93は、IGBTチップ表面から層間絶縁膜12、p+ 拡散層91を除去してトレンチを形成し、ここにAl、Cu、W、WSi等の低抵抗金属材料を埋め込んで形成される。金属材料ではなく、p+ 拡散層91よりも低抵抗の半導体シリコンを埋め込んで形成してもよい。各トレンチコンタクト93は、メイン素子部81、電流センス部82の各エミッタ電極11に別個に導通される。
このようなトレンチコンタクト93によれば、ラッチアップ破壊防止用コンタクトの数を素子面方向に増やすことなく実効的なコンタクト面積が拡大(図中上下方向に拡大)する。したがって、メイン素子部81と電流センス部82の分離距離D1を長くすることなく、スイッチング動作時にメイン素子部81の端部において発生する過剰キャリアをそのメイン素子部81のエミッタ電極11に排出できる。電流センス部82の端部において発生する過剰キャリアについても同様にその電流センス部82のエミッタ電極11に排出できる。したがって、メイン素子部81と電流センス部82との分離部分の占有面積を大きくすることなく、スイッチング動作時のラッチアップ耐量の低下を防止できる。
また、従来のメイン素子部81の周辺部分の一般的なコンタクト92の構造を示す図2中に付記するように、過剰キャリア(矢印+参照)は単に発生するのみならず、その排出についてはメイン素子部81側と電流センス部82側との間にアンバランスが生じやすい。これは、メイン素子部81、電流センス部82におけるコンタクト抵抗が高いためであるが、このキャリア排出のアンバランスが、図2に示すように、特に電流センス部82側への集中排出となって現れると、電流センス部82による電流検出の精度が低下する。
しかし、図1に示すトレンチコンタクト93を用いた本実施形態においては、メイン素子部81、電流センス部82におけるコンタクト抵抗が低くなる。したがって、図3に示すように、過剰キャリア(矢印+参照)は、メイン素子部81側と電流センス部82側との間で概ねバランスよく排出され、電流センス部82による電流検出の精度は向上する。
なお、本実施形態の基本的なスイッチング動作は、通常の電流センス付トレンチIGBTの場合と特に変わるところはないので、その説明を省略する。
しかし、図1に示すトレンチコンタクト93を用いた本実施形態においては、メイン素子部81、電流センス部82におけるコンタクト抵抗が低くなる。したがって、図3に示すように、過剰キャリア(矢印+参照)は、メイン素子部81側と電流センス部82側との間で概ねバランスよく排出され、電流センス部82による電流検出の精度は向上する。
なお、本実施形態の基本的なスイッチング動作は、通常の電流センス付トレンチIGBTの場合と特に変わるところはないので、その説明を省略する。
以下、上述したようなIGBTの製造方法を説明する。
図4(a)〜(d)は、図1に示すIGBTの製造方法の一例を工程順に示した要部断面図である。
まず、通常の製造方法(第1工程)によって、基板となるp+ 層3から層間絶縁膜12までを製造する(図4(a)参照)。なお、簡略化のため、p- 層1の表面側のn+エミッタ領域及びコンタクト領域の図示は省略した。
次に、同図(b)に示す第2工程において、p- 層1とのコンタクト用の穴を層間絶縁膜12に開ける。具体的には、レジスト41の塗布→フォトリソグラフィ工程→現像(マスク形成)工程を経て、所定箇所の層間絶縁膜12をケミカルエッチングにより(エッチングガス42を当てて)除去し、その後、レジスト41を除去する。
そして、同図(c)に示す第3工程において、トレンチコンタクト用の溝(トレンチ)43を掘る。具体的には、上記第2工程におけると同様の方法を経て所定パターンのマスク形成し、続いてトレンチコンタクト形成部分をケミカルエッチングにより(エッチングガス42を当てて)除去し、その後、レジスト43を除去する。
同図(d)に示す第4工程においては、層間絶縁膜12の上面、溝43内及び層間絶縁膜12間に露出するp- 層1面に亘って、例えばAl等の低抵抗金属材料を堆積し、エミッタ電極11を形成する。エミッタ電極11は、IGBTを形成する全ての素子(セル)が相互に接続された構造を有する。
図1に示すIGBTは、上記第4工程後の最後の工程において、p+ 層3の下面に低抵抗金属材料によるコレクタ電極13を、全ての素子(セル)を通じて一体に形成して得られる。
図4(a)〜(d)は、図1に示すIGBTの製造方法の一例を工程順に示した要部断面図である。
まず、通常の製造方法(第1工程)によって、基板となるp+ 層3から層間絶縁膜12までを製造する(図4(a)参照)。なお、簡略化のため、p- 層1の表面側のn+エミッタ領域及びコンタクト領域の図示は省略した。
次に、同図(b)に示す第2工程において、p- 層1とのコンタクト用の穴を層間絶縁膜12に開ける。具体的には、レジスト41の塗布→フォトリソグラフィ工程→現像(マスク形成)工程を経て、所定箇所の層間絶縁膜12をケミカルエッチングにより(エッチングガス42を当てて)除去し、その後、レジスト41を除去する。
そして、同図(c)に示す第3工程において、トレンチコンタクト用の溝(トレンチ)43を掘る。具体的には、上記第2工程におけると同様の方法を経て所定パターンのマスク形成し、続いてトレンチコンタクト形成部分をケミカルエッチングにより(エッチングガス42を当てて)除去し、その後、レジスト43を除去する。
同図(d)に示す第4工程においては、層間絶縁膜12の上面、溝43内及び層間絶縁膜12間に露出するp- 層1面に亘って、例えばAl等の低抵抗金属材料を堆積し、エミッタ電極11を形成する。エミッタ電極11は、IGBTを形成する全ての素子(セル)が相互に接続された構造を有する。
図1に示すIGBTは、上記第4工程後の最後の工程において、p+ 層3の下面に低抵抗金属材料によるコレクタ電極13を、全ての素子(セル)を通じて一体に形成して得られる。
なお、上記第4工程において、層間絶縁膜12の上面及び層間絶縁膜12間に露出するp- 層1面に比べ、溝43内へは低抵抗金属材料の堆積(埋込み)が難しい。そこで、第3工程と第4工程との間に、第4工程の前工程を介在させてもよい。
図5はこの前工程を示すもので、図4(c)に示す第3工程後、溝43内及び層間絶縁膜12間に露出するp- 層1面のみに低抵抗金属材料を堆積する。
このような前工程を介在させる場合には、同図(d)に示す第4工程においては、同前工程で堆積された低抵抗金属材料面及び層間絶縁膜12の上面に低抵抗金属材料を堆積し、エミッタ電極11を形成する。
図5はこの前工程を示すもので、図4(c)に示す第3工程後、溝43内及び層間絶縁膜12間に露出するp- 層1面のみに低抵抗金属材料を堆積する。
このような前工程を介在させる場合には、同図(d)に示す第4工程においては、同前工程で堆積された低抵抗金属材料面及び層間絶縁膜12の上面に低抵抗金属材料を堆積し、エミッタ電極11を形成する。
上述したように、図1〜図4においては、p- 層1の表面側のn+エミッタ領域及びコンタクト領域の図示が省略されているが、これらを省略しないIGBTの要部断面の構成例を示せば図6の通りである。この図6において、5がn+エミッタ領域、6がコンタクト領域である。
なお上述実施形態では、メイン素子部及び電流センス部の各領域の端部(周辺領域)のコンタクトのみトレンチコンタクトとしたが、上記端部以外のコンタクトについてもトレンチコンタクトとしてもよい。
また上述実施形態では、ゲートをトレンチ構造としたトレンチゲート型のIGBT(トレンチIGBT)について本発明を適用した場合について述べたが、プレーナ型のIGBTに対しても本発明を適用できることは勿論である。
図7は、本発明を適用したプレーナ型のIGBTの一実施形態の要部断面拡大図で、図1に相当する部分について示す。図示するように、ゲート71は平面形状となっており、また、p+ 拡散層91へのコンタクトはトレンチコンタクト93となっている。この図7に示すプレーナ型のIGBTにおいても、図1に例示したトレンチゲート型のIGBTの場合と同様の作用・効果が得られることはいうまでもない。
また上述実施形態では、ゲートをトレンチ構造としたトレンチゲート型のIGBT(トレンチIGBT)について本発明を適用した場合について述べたが、プレーナ型のIGBTに対しても本発明を適用できることは勿論である。
図7は、本発明を適用したプレーナ型のIGBTの一実施形態の要部断面拡大図で、図1に相当する部分について示す。図示するように、ゲート71は平面形状となっており、また、p+ 拡散層91へのコンタクトはトレンチコンタクト93となっている。この図7に示すプレーナ型のIGBTにおいても、図1に例示したトレンチゲート型のIGBTの場合と同様の作用・効果が得られることはいうまでもない。
81:メイン素子部、82:電流センス部、91:p+ 拡散層(素子分離不純物)、92:コンタクト、93:トレンチコンタクト。
Claims (3)
- 半導体チップ内にメイン素子部と電流センス部を備えてなる半導体装置において、少なくとも前記メイン素子部と電流センス部の各領域の端部に、周囲が素子分離不純物で囲まれたトレンチコンタクトを有することを特徴とする半導体装置。
- 前記半導体チップはIGBTチップであり、このIGBTチップのメイン素子部と電流センス部との分離構造として用いるP+ 拡散層へのコンタクトをトレンチコンタクトとしたことを特徴とする半導体装置。
- 前記トレンチコンタクトを形成するトレンチへの埋込み材料に、低抵抗金属材料又は低抵抗半導体を用いたことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
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