JP2007287867A - 回路基板の接続構造、軟質回路基板、硬質回路基板、回路基板の接続方法および電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】回路基板の接続構造12は、軟質回路基板15と、硬質回路基板16とを備え、軟質回路基板15および硬質回路基板16を互いに厚み方向に加熱しながら圧接させることにより異方性導電性接着剤17で接続されるものである。この回路基板の接続構造12は、ビア24の貫通方向に沿った延長上にビア24の投影輪郭形状32に対応して圧接力を緩和する緩衝部33が設けられている。緩衝部33は、硬質側第2接続部31をビア24の投影輪郭32から外側に外して配置することにより設けられている。
【選択図】図1
Description
従って、軟質回路基板における回路パターンの円盤部から相対的にビアの端部が突き出され、結果的に回路パターンの円盤部とビアとの間にクラックが生じる虞がある。
このような現象は、接続部の円盤部にも同様に生じる虞がある。
具体的には、各回路パターンおよび各接続部のセンター間寸法は、円盤部の直径寸法を超えていなければ、隣接する円盤部が干渉する。
このため、各回路パターンおよび各接続部のセンター間寸法を小さく抑えることができない。
また、本発明の第2の目的は、各第2回路パターンおよび各軟質側第2接続部を密集配列できる回路基板の接続構造、軟質回路基板、硬質回路基板、回路基板の接続方法および電子機器を提供することにある。
これにより、異方性導電性接着剤を均等に加圧圧接して軟質回路基板および硬質回路基板を異方性導電性接着剤で良好に接続できる。
よって、軟質回路基板および硬質回路基板を互いに厚み方向に加熱しながら圧接させた際に、ビアを緩衝部に収容してビアに作用する圧接力を緩和できる。
これにより、異方性導電性接着剤を均等に加圧圧接して軟質回路基板および硬質回路基板を異方性導電性接着剤で良好に接続できる。
よって、軟質回路基板および硬質回路基板を互いに厚み方向に加熱しながら圧接させた際に、ビアを貫通孔に収容してビアに作用する圧接力を緩和できる。
これにより、異方性導電性接着剤を均等に加圧圧接して軟質回路基板および硬質回路基板を異方性導電性接着剤で良好に接続できる。
よって、軟質回路基板および硬質回路基板を互いに厚み方向に加熱しながら圧接させた際に、ビアを凹部に収容してビアに作用する圧接力を緩和できる。
これにより、異方性導電性接着剤を均等に加圧圧接して軟質回路基板および硬質回路基板を異方性導電性接着剤で良好に接続できる。
よって、軟質回路基板および硬質回路基板を互いに厚み方向に加熱しながら圧接させた際に、ビアを貫通孔に収容してビアに作用する圧接力を緩和できる。
これにより、異方性導電性接着剤を均等に加圧圧接して軟質回路基板および硬質回路基板を異方性導電性接着剤で良好に接続できる。
このように、各ビアを千鳥状に配置することで、隣接する円盤部を干渉させずに、隣接する軟質側第2接続部の中心間距離を小さく抑えることができる。
同様に、各ビアを千鳥状に配置することで、隣接する円盤部を干渉させずに、隣接する第2回路パターンの中心間距離を小さく抑えることができる。
これにより、各第2回路パターンおよび各軟質側第2接続部を密集配列できる。
前記軟質基材における前記表面以外の個所に設けられた第2回路パターンと、前記軟質基材の表面に設けられて前記第1回路パターンに連結された軟質側第1接続部と、前記第1接続部に隣接するとともに前記軟質基材を厚み方向に貫通するビアを介して前記第2回路パターンに連結される軟質側第2接続部と、前記軟質基材の裏面を覆う軟質の被覆層とを有し、硬質基材の表面において隣接配置されるとともに、前記軟質側第1接続部および前記軟質側第2接続部に対して個別に面接続される硬質側第1接続部および硬質側第2接続部を有する硬質回路基板に接続可能な軟質回路基板であって、前記被覆層における前記ビアの投影輪郭に対応した位置に孔が設けられていることを特徴とする。
これにより、異方性導電性接着剤を均等に加圧圧接して軟質回路基板および硬質回路基板を異方性導電性接着剤で良好に接続できる。
前記軟質基材における前記表面以外の個所に設けられた第2回路パターンと、前記軟質基材の表面に設けられて前記第1回路パターンに連結された軟質側第1接続部と、前記第1接続部に隣接するとともに前記軟質基材を厚み方向に貫通するビアを介して前記第2回路パターンに連結される軟質側第2接続部とを有する軟質回路基板に接続するために、硬質基材の表面において隣接配置されるとともに、前記軟質側第1接続部および前記軟質側第2接続部に対して個別に面接続される硬質側第1接続部および硬質側第2接続部を有する硬質回路基板であって、前記ビアの投影輪郭に対応して前記硬質側第2接続部に凹部が設けられていることを特徴とする。
これにより、異方性導電性接着剤を均等に加圧圧接して軟質回路基板および硬質回路基板を異方性導電性接着剤で良好に接続できる。
これにより、異方性導電性接着剤を均等に加圧圧接して軟質回路基板および硬質回路基板を異方性導電性接着剤で良好に接続できる。
さらに、本発明の回路基板の接続構造、軟質回路基板、硬質回路基板、回路基板の接続方法および電子機器によれば、各ビアを各軟質側第2接続部の配列方向に対して交差する線に沿って配置して千鳥状に配置することで、各第2回路パターンおよび各軟質側第2接続部を密集配列できるという効果を有する。
図1に示すように、第1実施形態に係る電子機器10は、回路基板の接続構造12が筐体11に収容されている。
電子機器10として、例えば電子機器などの携帯端末が挙げられるがこれに限定するものではない。
ビア24は、上部24Aが第2回路パターン22の端部22Aに電気的に接続し、下部24Bが軟質側第2接続部25の端部25Aに電気的に接続されている。
円盤部22Aは、外形がビア24の外形より大きく形成する必要があり、図2に示す直径寸法Dが第2回路パターン22の幅寸法Wより大きく形成されている。
円盤部25Aは、外形がビア24の外形より大きく形成する必要があり、図2に示す直径寸法Dが第2回路パターン25の幅寸法Wより大きく形成されている。
これにより、各ビア24を、いわゆる千鳥状に配置できる。
同様に、各ビア24を千鳥状に配置することで、隣接する円盤部22Aを干渉させずに、隣接する第2回路パターン22の中心間距離Dを小さく抑えることができる。
これにより、各第2回路パターン22および各軟質側第2接続部25を密集配列できる。
この緩衝部33は、硬質側第2接続部31をビア24の投影輪郭32から外側に外して配置することにより設けられている。
具体的には、緩衝部33は、硬質側第2接続部31の端部31Aをビア24の投影輪郭32から外側に外した状態で硬質側第2接続部31を設けることで、ビア24の投影輪郭形状32に対応部位に形成される空間である。
図3に示すように、あらかじめビア24の貫通方向に沿った延長上にビア24の投影輪郭形状32(図1参照)に対応した部位に空間として緩衝部33を設ける。
この状態で、軟質回路基板20および硬質回路基板16を上下の加圧治具35にセットする。
その後、軟質回路基板20を矢印のように下降させて硬質回路基板16に載せる。これにより、軟質回路基板20および硬質回路基板16間に異方性導電性接着剤17が挟み込まれる。
この際に、一対の加圧治具35により加熱圧接で軟質基材20の厚み寸法が小さくなることが考えられる。これに対して、筒状のビア24は潰れ難い部材である。
よって、軟質基材20の表面20Aから突出したビア24の下部24Bは緩衝部33に収容される。
これにより、軟質回路基板20および硬質回路基板16を一対の加圧治具35で加熱圧接する際に、異方性導電性接着剤17を均等に加圧圧接して軟質回路基板20および硬質回路基板16を異方性導電性接着剤17で良好に接続できる。
図5、図6に示す第2実施形態に係る回路基板の接続構造40は、カバーレイ26に緩衝部41を備えたもので、その他の構成は第1実施形態に係る回路基板の接続構造12と同じである。
緩衝部41は、カバーレイ26におけるビア24の投影輪郭形状32に対応した位置に設けられ、直径寸法が投影輪郭形状32より大きな孔(貫通孔)である。
図5に示すように、あらかじめビア24の貫通方向に沿った延長上にビア24の投影輪郭形状32(図1参照)に対応した部位に緩衝部として貫通孔41を設ける。
この状態で、軟質回路基板20および硬質回路基板16を上下の加圧治具35にセットする。
その後、図7に示すように、軟質回路基板20を矢印のように下降させて硬質回路基板16に載せる。これにより、軟質回路基板20および硬質回路基板16間に異方性導電性接着剤17が挟み込まれる。
この際に、一対の加圧治具35により加熱圧接で軟質基材20の厚み寸法が小さくなることが考えられる。これに対して、筒状のビア24は潰れ難い部材である。
よって、軟質基材20の表面20Aから突出したビア24の上部24Aは貫通孔41に収容される。
これにより、軟質回路基板20および硬質回路基板16を一対の加圧治具35で加熱圧接する際に、異方性導電性接着剤17を均等に加圧圧接して軟質回路基板20および硬質回路基板16を異方性導電性接着剤17で良好に接続できる。
図9、図10に示す第3実施形態に係る回路基板の接続構造50は、硬質側第2接続部に緩衝部51として貫通孔を設けたもので、その他の構成は第1実施形態に係る回路基板の接続構造12と同じである。
貫通孔51は、硬質側第2接続部におけるビア24の投影輪郭形状32に対応した位置に設けられ、直径寸法が投影輪郭形状32より大きな孔である。
なお、図11(A)〜(C)は貫通孔51の役割を容易に理解するために異方性導電性接着剤17を省略した状態で示す。
図10に示すように、あらかじめビア24の貫通方向に沿った延長上にビア24の投影輪郭形状32(図1参照)に対応した部位に緩衝部として貫通孔51を設ける。
この状態で、軟質回路基板20および硬質回路基板16を上下の加圧治具35にセットする。
その後、軟質回路基板20を矢印のように下降させて硬質回路基板16に載せる。これにより、図11(A)の状態から図11(B)の状態になる。
この際に、一対の加圧治具35により加熱圧接で軟質基材20の厚み寸法が小さくなることが考えられる。これに対して、筒状のビア24は潰れ難い部材である。
よって、軟質基材20の表面20Aから突出したビア24の上部24Aは貫通孔51に収容される(図11(C)も参照)。
これにより、軟質回路基板20および硬質回路基板16を一対の加圧治具35で加熱圧接する際に、異方性導電性接着剤17を均等に加圧圧接して軟質回路基板20および硬質回路基板16を異方性導電性接着剤17で良好に接続できる。
図13(A),(B)に第3実施形態の変形例を示す。この変形例は、第3実施形態に係る硬質側第2接続部31の貫通孔51に代えて凹部52を設けたもので、その他の構成は第3実施形態に係る回路基板の接続構造50と同じである。
凹部52は、硬質側第2接続部31におけるビア24の投影輪郭形状32に対応した位置に設けられ、直径寸法が投影輪郭形状32より大きな凹みである。
変形例においても、第3実施形態に係る回路基板の接続構造50と同様の効果が得られる。
11 筐体
12,40,50 回路基板の接続構造
15 軟質回路基板
16 硬質回路基板
17 異方性導電性接着剤
20 軟質基材
20A 軟質基材の表面
22 第2回路パターン
20B 裏面(表面以外の個所)
21 第1回路パターン
23 軟質側第1接続部
24 ビア
25 軟質側第2接続部
26 カバーレイ(被覆層)
27 交差線(交差する線)
28 硬質基材
28A 硬質基材の表面
30 硬質側第1接続部
31 硬質側第2接続部
32 投影輪郭形状
33,41,51,52 緩衝部
Claims (10)
- 軟質基材の表面に設けられた第1回路パターンと、前記軟質基材における前記表面以外の個所に設けられた第2回路パターンと、前記軟質基材の表面に設けられて前記第1回路パターンに連結された軟質側第1接続部と、前記第1接続部に隣接するとともに前記軟質基材を厚み方向に貫通するビアを介して前記第2回路パターンに連結される軟質側第2接続部とを有する軟質回路基板と、
硬質基材の表面において隣接配置されるとともに、前記軟質側第1接続部および前記軟質側第2接続部に対して個別に面接続される硬質側第1接続部および硬質側第2接続部を有する硬質回路基板とを備え、
異方性導電性接着剤を介して前記軟質側第1接続部および前記軟質側第2接続部に対してそれぞれ前記硬質側第1接続部および前記硬質側第2接続部を対面させた状態で、前記軟質回路基板および前記硬質回路基板を互いに厚み方向に加熱しながら圧接させることにより接続される回路基板の接続構造であって、
前記ビアの貫通方向に沿った延長上に前記ビアの投影輪郭形状に対応して圧接力を緩和する緩衝部が設けられていることを特徴とする回路基板の接続構造。 - 前記緩衝部が、前記硬質側第2接続部を前記ビアの投影輪郭外に配置することにより設けられていることを特徴とする請求項1に記載の回路基板の接続構造。
- 前記軟質基材の裏面を覆う軟質の被覆層を有し、
前記緩衝部が、前記被覆層における前記ビアの投影輪郭に対応した位置に設けられた貫通孔であることを特徴とする請求項1に記載の回路基板の接続構造。 - 前記緩衝部が、前記ビアの投影輪郭に対応して前記硬質側第2接続部に設けられた凹部であることを特徴とする請求項1に記載の回路基板の接続構造。
- 前記緩衝部が、前記ビアの投影輪郭に対応して前記硬質側第2接続部に設けられた貫通孔であることを特徴とする請求項4に記載の回路基板の接続構造。
- 軟質基材の表面に設けられた第1回路パターンと、
前記軟質基材における前記表面以外の個所に設けられた第2回路パターンと、
前記軟質基材の表面に設けられて前記第1回路パターンに連結された軟質側第1接続部と、
前記第1接続部に隣接するとともに前記軟質基材を厚み方向に貫通するビアを介して前記第2回路パターンに連結される軟質側第2接続部とを有する軟質回路基板と、
硬質基材の表面において隣接配置されるとともに、前記軟質側第1接続部および前記軟質側第2接続部に対して個別に面接続される硬質側第1接続部および硬質側第2接続部を有する硬質回路基板とを備える回路基板の接続構造であって、
前記軟質側第2接続部を複数有し、
前記各軟質側第2接続部が互いに幅方向に沿って配列されているとともに、前記各軟質側第2接続部に連結される前記各ビアが前記各軟質側第2接続部の配列方向に対して交差する線に沿って配置されていることを特徴とする回路基板の接続構造。 - 軟質基材の表面に設けられた第1回路パターンと、
前記軟質基材における前記表面以外の個所に設けられた第2回路パターンと、
前記軟質基材の表面に設けられて前記第1回路パターンに連結された軟質側第1接続部と、
前記第1接続部に隣接するとともに前記軟質基材を厚み方向に貫通するビアを介して前記第2回路パターンに連結される軟質側第2接続部と、
前記軟質基材の裏面を覆う軟質の被覆層とを有し、
硬質基材の表面において隣接配置されるとともに、前記軟質側第1接続部および前記軟質側第2接続部に対して個別に面接続される硬質側第1接続部および硬質側第2接続部を有する硬質回路基板に接続可能な軟質回路基板であって、
前記被覆層における前記ビアの投影輪郭に対応した位置に孔が設けられていることを特徴とする軟質回路基板。 - 軟質基材の表面に設けられた第1回路パターンと、
前記軟質基材における前記表面以外の個所に設けられた第2回路パターンと、
前記軟質基材の表面に設けられて前記第1回路パターンに連結された軟質側第1接続部と、
前記第1接続部に隣接するとともに前記軟質基材を厚み方向に貫通するビアを介して前記第2回路パターンに連結される軟質側第2接続部とを有する軟質回路基板に接続するために、
硬質基材の表面において隣接配置されるとともに、前記軟質側第1接続部および前記軟質側第2接続部に対して個別に面接続される硬質側第1接続部および硬質側第2接続部を有する硬質回路基板であって、
前記ビアの投影輪郭に対応して前記硬質側第2接続部に凹部が設けられていることを特徴とする硬質回路基板。 - 軟質基材の表面に設けられた第1回路パターンと、
前記軟質基材における前記表面以外の個所に設けられた第2回路パターンと、
前記軟質基材の表面に設けられて前記第1回路パターンに連結された軟質側第1接続部と、
前記第1接続部に隣接するとともに前記軟質基材を厚み方向に貫通するビアを介して前記第2回路パターンに連結される軟質側第2接続部とを有する軟質回路基板と、
硬質基材の表面において隣接配置されるとともに、前記軟質側第1接続部および前記軟質側第2接続部に対して個別に面接続される硬質側第1接続部および硬質側第2接続部を有する硬質回路基板とを接続する回路基板の接続方法であって、
あらかじめ前記ビアの貫通方向に沿った延長上に前記ビアの投影輪郭形状に対応した緩衝部を設けておき、
異方性導電性接着剤を介して前記軟質側第1接続部および前記軟質側第2接続部に対してそれぞれ前記硬質側第1接続部および前記硬質側第2接続部を対面させた状態で、前記軟質回路基板および前記硬質回路基板を互いに厚み方向に加熱しながら圧接させることにより接続するとともに、前記ビアの一部を前記緩衝部に収容させることを特徴とする回路基板の接続方法。 - 請求項1ないし請求項6のうちのいずれかに記載した回路基板の接続構造が筐体に収容されていることを特徴とする電子機器。
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