JP2007287798A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】LDMOSトランジスタのチャネル領域形成の精度を向上させる。他の素子(MOSトランジスタ)と混載する場合において、各素子の特性を損なわない半導体装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】第1のポリシリコン層6をマスクとしてイオン注入し、自己整合的にボディ層8を形成する。次に、第1のポリシリコン層6を含めた半導体基板1の表面にポリシリコン層12を例えばCVD法で形成する。次に、ポリシリコン層12をエッチバックし、第1のポリシリコン層6の少なくとも側壁に、ゲート電極の一部となる第2のポリシリコン層13を形成する。第2のポリシリコン層13の側面をマスクとしてボディ層8にイオン注入し、自己整合的にソース領域23を形成する。このようにボディ層8とソース領域23の両者を自己整合的に形成し、第2のポリシリコン層13の幅でチャネルの長さを調節する。
【選択図】図5

Description

本発明は半導体装置及びその製造方法に関し、特に、LDMOS(Lateral Diffused MOS)タイプのトランジスタに関するものである。
LDMOSトランジスタ構造とは、半導体基板表面に形成した拡散領域に対して導電型の異なる不純物を拡散させることで新たな拡散領域を形成し、これらの拡散領域の横方向拡散の差を実効チャネル長として利用するものである。かかる構造は、短いチャネルが形成されるので、低オン抵抗化・高ドレイン耐圧化に適しており、LCDドライバー,モータードライバー,ELドライバーや電源回路等に応用されている。
図7は従来のNチャネル型のLDMOS型MOSトランジスタの構造を示す断面図である。P型の半導体基板100の表面にN型の低濃度ドレイン領域101が形成され、この低濃度ドレイン領域101に隣接してP−型のボディ層102が形成されている。また、低濃度ドレイン領域101及びP−型のボディ層102の表面にはゲート絶縁膜103が形成されている。また、低濃度ドレイン領域101の表面には、ゲート絶縁膜103に連なった厚いフィールド絶縁膜104が形成されている。そして、ゲート絶縁膜103上にゲート電極105が形成されている。
また、ゲート電極105の一方の端に隣接してボディ層102の表面にソース領域106が形成されている。また、ソース領域106に隣接して、ボディ層102の電位固定用のP+型の電位固定層107が形成されている。
さらに、ゲート電極105の他端に隣接し、低濃度ドレイン領域101内の表面にはN+型の高濃度ドレイン領域108が形成されている。また、ゲート電極105下であって低濃度ドレイン領域101とソース領域106との間のボディ層102の表面にチャネル領域CHが形成されている。
上述した従来のLDMOSトランジスタ構造では、高濃度ドレイン領域108に高いドレイン電圧を印加した場合、低濃度ドレイン領域101及びボディ層102に空乏層が広がり、ドレイン電界が緩和されるため高いソース・ドレイン耐圧を得る事ができる。
ここで、上記チャネル領域CHを形成するためには、以下の2つの方法を主に用いていた。第1の方法は以下のとおりである。ゲート電極105を形成する前に、リソグラフィ技術により低濃度ドレイン領域101及びボディ層102を形成する。その後、ゲート電極105を形成し、ゲート電極105をマスクとしてボディ層102内にソース領域106を自己整合的に形成させる。これにより、低濃度ドレイン領域101とソース領域106との間におけるボディ層102の表面がチャネル領域CHとなる。
第2の方法は、以下のとおりである。低濃度ドレイン領域101及びゲート電極105を形成後、このゲート電極105のうちソース領域側となる側面をマスクとしてイオン注入する。そして、熱処理を行い、当該イオンをゲート電極105下方に拡散させることでボディ層102を形成する。次に、この拡散させたボディ層102の表面にゲート電極105をマスクとしたイオン注入を行い、ボディ層102内にソース領域106を形成する。そして、低濃度ドレイン領域101とソース領域106との間におけるボディ層102の表面がチャネル領域CHとなる。
特開2004−39774号公報
しかしながら、上述した第1の方法でボディ層102にチャネル領域CHを形成しようとする場合、ボディ層102を自己整合的に形成できないため、リソグラフィの加工精度,マスクの合わせズレによりチャネル長が変化してしまう。その結果として所望の特性をもったLDMOSトランジスタが得られ難く、信頼性及び歩留まりが低下するという問題があった。また、当該チャネル長の変化を考慮してマージンをとる観点から、微細なチャネルを形成することが困難でありトランジスタサイズが大きくなるという問題があった。
また、上述した第2の方法では、ゲート電極105形成後にボディ層102形成のためのイオン注入をし、その後当該イオンをゲート電極105の下方に拡散させるための熱処理を行っている。このようにボディ層102を熱拡散によって形成し、チャネル領域CHを形成するためには、通常高温(約950℃)下で所定時間(約1時間)の熱処理が行われる。そのため同一半導体基板上にLDMOSトランジスタ以外の他の素子(例えば、通常のMOSトランジスタ)を形成する場合、他の素子に注入されていたしきい値調整用等の不純物イオンが同時に熱拡散してしまい、特性が劣化(例えば、しきい値電圧の変化・バラツキ、短チャネル効果の発生等)するという問題があった。なお、この問題を解決するために熱処理量を小さく(低温,短時間)することもできるが、熱処理が十分でない場合にはLDMOSトランジスタのチャネル領域CHが十分に形成されず、所望の動作特性が得られないという別の問題が生じてしまう。
そこで、本発明はLDMOSトランジスタのチャネル領域形成の精度を向上させ、装置の信頼性及び歩留まりを向上させるとともに、他の素子と混載する場合において、各素子の特性を損なわない半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の主な特徴は以下のとおりである。すなわち、本発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板の表面にソースまたはドレイン領域となる第1導電型の第1の不純物領域を形成する工程と、前記半導体基板の表面にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上に、ゲート電極となるパターニングされた第1の電極層を形成する工程と、前記第1の電極層をマスクとしてイオン注入を行い、前記第1の不純物領域内に、または前記第1の不純物領域に隣接する第2導電型のボディ層を形成する工程と、前記第1の電極層の少なくとも側壁にスペーサー層を形成する工程と、前記スペーサー層をマスクとしてイオン注入を行い、前記ボディ層内にソースまたはドレイン領域となる第1導電型の第2の不純物領域を形成する工程とを有することを特徴とする。
また、本発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板の第1領域にLDMOSトランジスタを備え、前記半導体基板の第2領域にMOSトランジスタを備えた半導体装置の製造方法であって、前記第1領域にソースまたはドレイン領域となる第1導電型の第1の不純物領域を形成する工程と、前記第1領域と前記第2領域を素子分離する素子分離絶縁膜を形成する工程と、前記半導体基板の表面に前記LDMOSトランジスタ及び前記MOSトランジスタのゲート絶縁膜をそれぞれ形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上に、ゲート電極となるパターニングされた第1の電極層をそれぞれ形成する工程と、前記第1領域に係る前記第1の電極層をマスクとしてイオン注入を行い、前記第1の不純物領域内に、または前記第1の不純物領域に隣接する第2導電型のボディ層を形成する工程と、前記第2領域に係る前記第1の電極層をマスクとしてイオン注入を行い、前記MOSトランジスタ用のソース領域及びドレイン領域を形成する工程と、前記第1領域に係る第1の電極層の少なくとも側壁にスペーサー層を形成する工程と、前記スペーサー層をマスクとしてイオン注入し、前記ボディ層内にソースまたはドレイン領域と成る第1導電型の第2の不純物領域を形成する工程とを有することを特徴とする。
また、前記第2領域に係る前記第1の電極層の少なくとも側壁にスペーサー層を形成し、前記第2領域に係るスペーサ層をマスクとしてイオン注入し、前記MOSトランジスタ用の高濃度のソース領域及びドレイン領域を形成し、LDD構造を形成する工程を有することを特徴とする。
また、前記スペーサー層を形成する工程が、前記パターニングされた第1の電極層を含めた前記半導体基板の表面に第2の電極層を形成する工程と、前記第2の電極層をエッチバックする工程とを有することを特徴とする。
また、本発明の半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板に形成されたソースまたはドレイン領域となる第1導電型の第1の不純物領域と、前記第1の不純物領域内に、または前記第1の不純物領域に隣接して形成された第2導電型のボディ層と、前記ボディ層上に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜及び前記第1の不純物領域上に形成された第1の電極層と、前記第1の電極層の少なくとも一方の側壁に形成されたスペーサー層と、前記スペーサー層をマスクとしたイオン注入を行って前記ボディ層内に形成された、ソースまたはドレイン領域となる第1導電型の第2の不純物領域とを有し、前記スペーサ層の下方がチャネル領域であることを特徴とする。
また、本発明の半導体装置は、前記スペーサー層が導電型の材料から成り、前記第1の電極層と前記スペーサー層とでゲート電極を構成していることを特徴とする。
本発明によれば、チャネル領域を自己整合的に形成できるので、チャネル領域形成の精度を向上させ、装置の信頼性及び歩留まりを向上させることができる。また、マスクの合わせズレを想定したマージンを考慮する必要がなくなるためトランジスタサイズを小さく設計することができる。
また、スペーサー層によってチャネル長を微細にコントロールできるため所望の動作特性をもったLDMOSトランジスタを得ることができる。
また、スペーサー層によってチャネル長をコントロールしているため、ボディ層形成に際しての熱拡散が必要なくなる。そのため、チャネル形成に際して他の素子に注入されている不純物イオンが同時に熱拡散することはなく、他の素子の動作特性が劣化することを防止できる。
次に、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1〜図5はそれぞれ製造工程順に示した断面図である。なお、以下の実施形態では、一例としてNチャネル型のLDMOSトランジスタと、Nチャネル型の通常MOSトランジスタとから成る半導体装置を示してある。
まず、図1に示すように、P型の半導体基板1のLDMOSトランジスタ形成領域にイオン注入及び熱処理を行いN−型の低濃度ドレイン領域2を形成する。当該イオン注入は、不図示のレジスト膜をマスクとして用い、例えばリンイオンを加速電圧140〜160KeV,注入量5×1012/cmの条件で行う。その後、1200℃で15時間程度の熱処理を行う。
次に、選択酸化法(Selective Oxidation Method)によってフィールド絶縁膜3A,3Bを形成し、LDMOSトランジスタ形成領域と通常MOSトランジスタ形成領域とを素子分離する。これは、いわゆるロコス(LOCOS)と呼ばれているものである。フィールド絶縁膜3A,3Bの膜厚は目標耐圧によっても異なるが、例えば300nm〜1100nm程度である。
次に、熱酸化法によりゲート絶縁膜4,5を形成する。4はLDMOSトランジスタのゲート絶縁膜であり、5は通常MOSトランジスタのゲート絶縁膜である。ゲート絶縁膜4,5の膜厚は、例えば15〜200nm程度である。
次に、通常MOSトランジスタ形成領域にしきい値電圧調整用のチャネルイオン注入(チャネルドープ)を行う。当該イオン注入は、LDMOSトランジスタ形成領域に形成された不図示のレジスト膜をマスクとして、例えばボロンイオンを加速電圧40KeV,注入量8×1012/cmの条件で行う。
次に、半導体基板1上の全面に導電材料としてポリシリコンを例えばCVD法により形成し、リン等の不純物をドープして所望の抵抗になるように調節する。その後、当該ポリシリコン層を選択的にエッチングすることで、図2に示すように後述するゲート電極の一部となる第1のポリシリコン層6,7を形成する。6はLDMOSトランジスタのゲート電極の一部となるポリシリコン層であり、7は通常MOSトランジスタのゲート電極の一部となるポリシリコン層である。ここで、本実施形態においては、第1のポリシリコン層6の一方の端は低濃度ドレイン領域2の一端上に配置している。また、これらの膜厚は例えば300nmである。また、本実施形態では第1のポリシリコン層6,7を同一工程で形成しているが別工程であってもよい。
次に、LDMOSトランジスタ形成領域において、半導体基板1表面にイオン注入を行い、低濃度ドレイン領域2の一方の端に隣接したP−型のボディ層8を形成する。当該イオン注入は、ボディ層8形成領域を除く半導体基板1上を不図示のレジスト膜で覆い、第1のポリシリコン層6の一方の側面をマスクとして用いる。具体的には例えばボロンイオンを加速電圧80KeV,注入量1.5×1013/cmの条件で行う。第1のポリシリコン層6をマスクとしているため、ボディ層8は自己整合的に形成される。
ここで、本実施形態では後述するようにスペーサー層としての第2のポリシリコン層13をマスクとして用いてソース領域23を形成させている。そのため、第2のポリシリコン層13の横幅でチャネル長を確保することができる。従って、ボディ層8に係るイオンを横方向へ拡散させる必要がなく、他の素子の特性に影響を与えるような高温で長時間の熱処理は必要ない。
なお、第1のポリシリコン層6の上面に対して斜め方向からイオンを注入し、第1のポリシリコン層6の下部に当該ボディ層8に係るイオンが入りこむようにすることもできる(斜めイオン注入)。かかる斜めイオン注入の注入角度は垂直方向に対して45度〜60度であることが好ましい。斜めイオン注入によれば、チャネル長やしきい値電圧をさらに微妙に調節することができる。つまり、斜め方向から行うことで、第1のポリシリコン層6の下部に当該イオンを注入することができる。なお、当該斜めイオン注入と通常のイオン注入(半導体基板1の上面に対してほぼ垂直方向から注入するイオン注入)を併せて行うことも可能である。
次に、LDMOSトランジスタ形成領域を不図示のレジスト膜で覆い、通常MOSトランジスタ形成領域においてソース・ドレイン形成領域にイオン注入9をすることで、通常MOSトランジスタ用の低濃度ソース領域10及び低濃度ドレイン領域11を形成する。当該イオン注入9は、第1のポリシリコン層7をマスクとして用い、例えばリンイオンを加速電圧20KeV,注入量3×1013/cmの条件で行う。なお、Pチャネル型MOSトランジスタを形成する場合には二フッ化ボロン(BF)等のP型のイオンを注入する。
次に、図3に示すように、第1のポリシリコン層6,7を含めた半導体基板1の表面にポリシリコン層12を例えばCVD法により形成し、リン等の不純物をドープして低抵抗化する。ポリシリコン層12の膜厚は、例えば200〜300nm程度である。なお、後述するように、得たいチャネル領域CHの長さに応じて当該ポリシリコン層12の膜厚は適宜調整する。
次に、ポリシリコン層12をエッチバックすることで図4に示すように第1のポリシリコン層6,7上の全面か、あるいは少なくとも側壁部に第2のポリシリコン層13,14が配置されるようにする。この第2のポリシリコン層13のうちボディ層8側に配置されたものがチャネル領域CHの長さを調節するスペーサー層としての機能を有する。こうして、先に形成された第1のポリシリコン層6,7と第2のポリシリコン層13,14が全体としてLDMOSトランジスタのゲート電極20,通常MOSトランジスタのゲート電極21となる。
次に、図5に示すように、ボディ層8,低濃度ドレイン領域2,及び通常MOSトランジスタ形成領域にN型不純物のイオン注入22と熱処理を行い、LDMOSトランジスタのソース領域23及び高濃度ドレイン領域24を形成し、通常MOSトランジスタ用の高濃度ソース領域25及びドレイン領域26を形成する。当該イオン注入は、ゲート電極20,21をマスクとして自己整合的であり、例えばヒ素(As)イオンを加速電圧100KeV,注入量5×1015/cmの条件で行う。なお、Pチャネル型MOSトランジスタを形成する場合には二フッ化ボロン(BF)等のP型のイオンを注入する。また、これにより通常MOSトランジスタはLDD(Lightly Doped Drain)構造となる。
ここで、従来はLDMOSトランジスタのゲート電極の側壁にチャネル領域形成のためのスペーサー層(第2のポリシリコン層13)を用いておらず、ゲート電極に対して自己整合的にソース領域を形成しその後熱処理を行っていた。そのため、ボディ層とソース領域との横方向への拡散量の差でLDMOSトランジスタのチャネル長をコントロールしていた。
これに対して、本実施形態ではボディ層8とソース領域23の両者を自己整合的に形成している。そして、さらには第2のポリシリコン層13をスペーサー層として用い、第2のポリシリコン層13(スペーサー層)の幅でチャネル長をコントロールしている。第2のポリシリコン層13の幅はイオンの拡散量に比べて精度よくコントロールすることができるため、従来に比して所望のチャネル領域を容易に形成することが可能である。
なお、本実施形態ではLDD層(低濃度ソース及びドレイン領域10,11)がゲート電極21(第2のポリシリコン層14)の下部にあるため、酸化膜をサイドウォールとしたLDD構造に比して駆動能力を向上させることができる。また、かかるLDD構造によればホットキャリアによる駆動能力劣化現象も抑制できる。
次に、P型不純物のイオン注入27を行うことで、ボディ層8に電位固定用の不純物層(以下、電位固定層28)を形成する。このイオン注入27は、図示しない他のPチャネル型トランジスタのソース・ドレイン形成用のイオン注入を兼ねることもできる。当該イオン注入は、不図示のレジスト膜をマスクとして用い、例えば二フッ化ボロン(BF)イオンを加速電圧40KeV,注入量2×1015/cmの条件で行う。なお、図5では電位固定層28とソース領域23とが隣接しているが、離間して形成されていてもよい。
以後の工程は図示しないが、半導体基板1の全面に層間絶縁膜(例えば、CVD法によるBPSG膜やシリコン窒化膜)を形成する。次に、各ソース・ドレイン領域上にコンタクトホールを形成し、当該コンタクトホールに金属配線を形成することでLDMOSトランジスタ及び通常MOSトランジスタを同一半導体基板上に備えた半導体装置が完成する。
本発明は上記実施形態に限定されることはなくその要旨を逸脱しない範囲で変更が可能であることは言うまでも無く、LDMOSトランジスタを有する半導体装置の製造方法に広く適用できるものである。具体的には例えば、図6に示すようにボディ層8を低濃度ドレイン領域2内に形成することもできる。また、厚いゲート絶縁膜30を低濃度ドレイン領域2上に形成し、ゲート電極20をゲート絶縁膜4から厚いゲート絶縁膜30の一部上に延在するように形成することもできる。かかる構造によれば、LDMOSトランジスタの耐圧が向上する。なお、厚いゲート絶縁膜30はフィールド絶縁膜3A,3Bと同一工程で形成することができる。さらにまた、同図に示すように第2のポリシリコン層13,14を第1のポリシリコン層6,7の側壁部にのみ形成することもできる。
なお、Pチャネル型のLDMOSトランジスタに関する説明は省略するが、導電型が異なるだけで同様の構造であることは周知のとおりである。
本発明の半導体装置及びその製造方法を説明する断面図である。 本発明の半導体装置及びその製造方法を説明する断面図である。 本発明の半導体装置及びその製造方法を説明する断面図である。 本発明の半導体装置及びその製造方法を説明する断面図である。 本発明の半導体装置及びその製造方法を説明する断面図である。 本発明の半導体装置及びその製造方法を説明する断面図である。 従来の半導体装置を説明する断面図である。
符号の説明
1 半導体基板 2 低濃度ドレイン領域 3A,3B フィールド絶縁膜
4 (LDMOSトランジスタ用)ゲート絶縁膜
5 (通常MOSトランジスタ用)ゲート絶縁膜 6 第1のポリシリコン層
7 第1のポリシリコン層 8 ボディ層 9 イオン注入
10 低濃度ソース領域 11 低濃度ドレイン領域 12 ポリシリコン層
13 第2のポリシリコン層 14 第2のポリシリコン層
20 (LDMOSトランジスタ用)ゲート電極
21 (通常MOSトランジスタ用)ゲート電極
22 イオン注入 23 ソース領域 24 高濃度ドレイン領域
25 高濃度ソース領域 26 高濃度ドレイン領域 27 イオン注入
28 電位固定層 30 厚いゲート絶縁膜 100 半導体基板
101 低濃度ドレイン領域 102 ボディ層 103 ゲート絶縁膜
104 フィールド絶縁膜 105 ゲート電極 106 ソース領域
107 電位固定層 108 高濃度ドレイン領域 CH チャネル領域

Claims (8)

  1. 半導体基板の表面にソースまたはドレイン領域となる第1導電型の第1の不純物領域を形成する工程と、
    前記半導体基板の表面にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜上に、ゲート電極となるパターニングされた第1の電極層を形成する工程と、
    前記第1の電極層をマスクとしてイオン注入を行い、前記第1の不純物領域内に、または前記第1の不純物領域に隣接する第2導電型のボディ層を形成する工程と、
    前記第1の電極層の少なくとも側壁にスペーサー層を形成する工程と、
    前記スペーサー層をマスクとしてイオン注入を行い、前記ボディ層内にソースまたはドレイン領域となる第1導電型の第2の不純物領域を形成する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 半導体基板の第1領域にLDMOSトランジスタを備え、前記半導体基板の第2領域にMOSトランジスタを備えた半導体装置の製造方法であって、
    前記第1領域にソースまたはドレイン領域となる第1導電型の第1の不純物領域を形成する工程と、
    前記第1領域と前記第2領域を素子分離する素子分離絶縁膜を形成する工程と、
    前記半導体基板の表面に前記LDMOSトランジスタ及び前記MOSトランジスタのゲート絶縁膜をそれぞれ形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜上に、ゲート電極となるパターニングされた第1の電極層をそれぞれ形成する工程と、
    前記第1領域に係る前記第1の電極層をマスクとしてイオン注入を行い、前記第1の不純物領域内に、または前記第1の不純物領域に隣接する第2導電型のボディ層を形成する工程と、
    前記第2領域に係る前記第1の電極層をマスクとしてイオン注入を行い、前記MOSトランジスタ用のソース領域及びドレイン領域を形成する工程と、
    前記第1領域に係る第1の電極層の少なくとも側壁にスペーサー層を形成する工程と、
    前記スペーサー層をマスクとしてイオン注入し、前記ボディ層内にソースまたはドレイン領域と成る第1導電型の第2の不純物領域を形成する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 前記第2領域に係る前記第1の電極層の少なくとも側壁にスペーサー層を形成し、前記第2領域に係るスペーサ層をマスクとしてイオン注入し、前記MOSトランジスタ用の高濃度のソース領域及びドレイン領域を形成し、LDD構造を形成する工程を有することを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記スペーサー層を形成する工程は、
    前記パターニングされた第1の電極層を含めた前記半導体基板の表面に第2の電極層を形成する工程と、
    前記第2の電極層をエッチバックする工程とを有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記ボディ層内に第2導電型の電位固定層を形成する工程を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記第1及び第2の電極層はポリシリコン層であることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 半導体基板と、
    前記半導体基板に形成されたソースまたはドレイン領域となる第1導電型の第1の不純物領域と、
    前記第1の不純物領域内に、または前記第1の不純物領域に隣接して形成された第2導電型のボディ層と、
    前記ボディ層上に形成されたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜及び前記第1の不純物領域上に形成された第1の電極層と、
    前記第1の電極層の少なくとも一方の側壁に形成されたスペーサー層と、
    前記スペーサー層をマスクとしたイオン注入を行って前記ボディ層内に形成された、ソースまたはドレイン領域となる第1導電型の第2の不純物領域とを有し、
    前記スペーサ層の下方がチャネル領域であることを特徴とする半導体装置。
  8. 前記スペーサー層は導電型の材料から成り、前記第1の電極層と前記スペーサー層とでゲート電極を構成していることを特徴とする請求項7に記載の半導体装置。
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