JP2007287700A - ランプ点灯装置 - Google Patents

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義久 今野
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Abstract

【課題】放電管などのランプの点灯装置においてコストを削減する。
【解決手段】本発明のランプ点灯装置は、インバータトランスT1と、インバータトランスの一次巻線に接続され、入力電源からの電圧を変換するためのスイッチングを行うスイッチング回路と、インバータトランスの二次巻線に直列に接続された分流器トランスTB1と、分流器トランスに直列に接続されたランプLp1,Lp2と、インバータトランスの二次巻線にかかる電圧を直接検出せず、分流器トランスとランプとの接続点における電圧に基づき、スイッチング回路のスイッチングを制御する制御信号を生成する制御回路13とを有する。保護回路の系統を削減することができ、コストを削減することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ランプ点灯装置に関する。
従来の放電管点灯装置の一例を図1に示す。図1の放電管点灯装置では、スイッチング回路を含むインバータによりメイントランスT100の一次巻線には電圧V1が印加され、メイントランスT100の二次巻線側には電圧VMTが生成される。メイントランスT100の二次巻線の一端は分流器トランス(バランサ)TB100の一次巻線及び二次巻線の一端に接続され、メイントランスT100の二次巻線の他端は接地されている。分流器トランスTB100の一次巻線の他端には、冷陰極管などの放電管Lp100の一端が接続され、分流器トランスTB100の二次巻線の他端には、放電管Lp102の一端が接続されている。分流器トランスTB100は、放電管の特性のばらつきによる放電管を流れる電流のばらつき抑制や、各放電管の起動特性の違いにより不点灯になる放電管の発生を避ける目的で、一次巻線及び二次巻線の電流差により電圧を発生させるものであり、一次巻線側と二次巻線側とに逆極性の電圧が生ずるように用いられている。放電管Lp100及びLp102の他端は抵抗R100の一端に接続され、抵抗R100の他端は接地されている。
従来技術では、このような放電管点灯装置においてメイントランスT100の二次巻線並びに分流器トランスTB100の一次巻線及び二次巻線に過電圧がかからないようにするための過電圧制限回路101と共に、放電管Lp100及びLp102に流れる電流を均一化させるための定電流制御回路102が用いられている。このため、抵抗R100と放電管Lp100及びLp102との接続点における電圧が定電流制御回路102に入力され、メイントランスT100の二次巻線の電圧VMT、分流器トランスTB100の一次巻線の端子間電圧を検出する検出回路103の出力、及び分流器トランスTB100の二次巻線の端子間電圧を検出する検出回路104の出力が過電圧制限回路101に入力されている。過電圧制限回路101の出力によりインバータのスイッチング回路のスイッチングを制御する。
放電管の起動時には高い電圧が必要となるため、分流器トランスTB100、メイントランスT100に高い電圧が発生する。また、動作中に、ある放電管に異常が発生してオープンになると、分流器トランスTB100、メイントランスT100に高い電圧が発生する。分流器トランスTB100、メイントランスT100の耐圧破壊を防ぐために、上で述べたように過電圧制限回路101、又は保護回路や電圧クランプ回路を設け、分流器トランスTB100及びメイントランスT100の最大電圧を制限していた。その場合、次のような問題があり、形状、コスト面で問題があった。
(1)保護回路が2系統必要になる。(1系統はメイントランスT100に対する過電圧制限回路101であり、もう1系統は分流器トランスTB100に対する検出回路103及び104並びに過電圧制限回路101。)
(2)分流器トランスTB100と放電管との接続部に発生する電圧が必要以上に高くなり、配線パターン間隔、部品定格等を必要以上に大きくする必要がある。
より具体的には、分流器トランスTB100と放電管との接続部に発生する電圧VLAMPの最大値VLAMPmaxは、メイントランスT100の二次巻線に発生する電圧VMTの最大値VMTmaxと分流器トランスTB100に発生する電圧VBの最大値VBmaxの和になる。すなわち、VLAMPmax=VMTmax+VBmax。また、VLAMPは放電管が点灯するために必要な電圧VLAMPSTRIKEを確保する必要がある。一方、電圧VBは各放電管のばらつきや、分流器トランスTB100の特性により左右されるため、VMTはVLAMPSTRIKEを発生できるようにしておく必要がある。その結果、VLAMPmax=VLAMPSTRIKE+VBmaxとなる可能性があり、この電圧に耐えうる配線パターン間隔、部品定格が必要となっていた。
なお図1に示した回路と類似の回路は米国出願公開公報2004−0155596A1にも開示されている。
また、米国出願公開公報2005−93471A1及び米国出願公開公報2005−93472A1には、複数のバランシング・トランスを有し、複数のランプで構成されるバックライト・システムにおける電流共通化を行わせるリングバランサが開示されている。このリングバランサにおけるバランシング・トランスの一次巻線は、それぞれ1つの特定のランプに直列に接続され、全ての二次巻線は閉ループを構成するように接続される。これにより、二次巻線による閉ループにより二次巻線側の電流を共通化することにより、一次巻線側におけるランプの駆動電流をも共通化する。
米国出願公開公報2004−0155596A1 米国出願公開公報2005−93471A1 米国出願公開公報2005−93472A1
このように従来の技術では、上で述べたような理由でコスト等の面で問題があった。
そこで、本発明の目的は、放電管などのランプの点灯装置においてコストを削減するための技術を提供することである。
また、本発明の他の目的は、ランプ点灯装置において安全性を高めるための技術を提供することである。
さらに、本発明の他の目的は、ランプ点灯装置において効率よくランプを確実に点灯させるための技術を提供することである。
さらに、本発明の他の目的は、ランプ点灯装置においてランプの輝度を均一化するための新規の技術を提供することである。
本発明の第1の態様に係るランプ点灯装置は、インバータトランスと、インバータトランスの一次巻線に接続され、入力電源からの電圧を変換するためのスイッチングを行うスイッチング回路と、インバータトランスの二次巻線に接続され、複数のランプに流れる電流を均一化させるためのバランサと、インバータトランスの二次巻線に生じる電圧とバランサに生じる電圧との和に応じた電圧に基づき、スイッチング回路のスイッチングを制御する制御信号を生成する制御回路とを有する。
このように、インバータトランスの二次巻線に生じる電圧とバランサに生じる電圧との和に応じた電圧に基づき制御を行うことにより、必要以上に高い電圧が部品にかかることがなくなり、配線パターンや部品コストの面で有利となる。
また、上で述べたバランサを、インバータトランスの二次巻線とランプとの間に直列接続し、上で述べた制御回路が、バランサとランプとの接続点の電位に基づいてスイッチング回路のスイッチングを制御する制御信号を生成するようにしてもよい。このようにインバータトランス(メイントランス)の二次巻線にかかる電圧を直接検出して制御することなく、バランサとランプとの接続点における電圧を検出して制御を行うことにより、保護回路の系統を削減することができる。また、このような制御を行うだけでインバータトランス及びバランサの耐圧についても問題なく動作させることができ、さらにランプを確実に点灯させることも可能となる。
さらに、上で述べたバランサは、ランプ毎に設けられ、インバータトランスの二次巻線に生じる電圧に応じた電圧を検出する第1検出回路と、バランサにおいて各ランプを担当する部分に生じる電圧のうち最大電圧に応じた電圧を検出する第2検出回路と、第1検出回路の出力電圧と第2検出回路の出力電圧とを加算する回路とをさらに含むようにしてもよい。例えば、バランサとランプとの接続点における電圧を直接検出できない場合に対処するものである。
また、上で述べたバランサが、複数のトランスを有し、各トランスの一次巻線は、1の担当ランプとインバータトランスの二次巻線とに直列に接続され、当該トランスの二次巻線を、他のトランスの二次巻線とで閉ループを構成するように接続するようにしてもよい。さらに、上で述べた複数のトランスが、一次巻線に生じた電圧に応じた電圧が生ずる三次巻線を有するようにしてもよい。
本発明の第2の態様に係るランプ点灯装置は、インバータトランスと、インバータトランスの一次巻線に接続され、入力電源からの電圧を変換するためのスイッチングを行うスイッチング回路と、インバータトランスの二次巻線に接続され、複数のランプに流れる電流を均一化させるためのバランサと、バランサに生じる電圧に基づき、スイッチング回路のスイッチングを制御する制御信号を生成する制御回路とを有し、上で述べたバランサは、三次巻線を有するトランスを含み、上記バランサに生じる電圧が、三次巻線から検出されるものである。このようにすることにより、放電を避けるなどの理由で分圧用のコンデンサを配置できないような場合でも、一次巻線に応じた電圧を検出して、それに基づきランプ点灯装置を制御することができるようになる。
本発明の第3の態様に係るランプ点灯装置は、インバータトランスと、インバータトランスの一次巻線に接続され、入力電源からの電圧を変換するためのスイッチングを行うスイッチング回路と、インバータトランスの二次巻線に接続され、複数のランプに流れる電流を均一化するためのバランサと、バランサを介して検出され且つ複数のランプに印加される電圧に応じた電圧のうち最大電圧とランプを流れる電流とに基づいてランプの全てが点灯したことを検出して、通常動作とは異なる条件で動作させる起動モードを終了させるための制御信号を生成し、スイッチング回路に出力する制御回路とを有する。通常動作とは異なる条件で動作される起動モードとは、例えばインバータトランスの二次巻線側に形成される共振回路の共振周波数で動作するモードである。このようにすれば、起動モードの終了も適切に判断することができる。
また、上で述べた制御回路が、複数のランプに印加される電圧に応じた電圧のうち最大電圧としてバランサにおいて各ランプを担当する部分と当該ランプとの接続点における電圧のうち最大の電圧が所定の電圧以下となり且つ全ての前記ランプを流れる電流の総和が所定レベル以上となることを検出する回路を含むようにしてもよい。
さらに、上で述べたバランサが、複数のトランスを有し、各トランスの一次巻線が、1の担当ランプとインバータトランスの二次巻線とに直列に接続され、当該トランスの二次巻線が、他のトランスの二次巻線とで閉ループを構成するように接続してもよい。
本発明の第4の態様に係るランプ点灯装置は、1又は複数のインバータトランスと、第1のトランスを含み、当該第1のトランスの一次巻線が1又は複数のインバータトランスの二次巻線及び複数のランプのうち特定のランプの一端に接続され、当該複数のランプに流れる電流を均一化させるための第1のバランサと、第2のトランスを含み、当該第2のトランスの一次巻線が1又は複数のインバータトランスの二次巻線及び複数のランプのうち上記特定のランプの他端に接続され、複数のランプに流れる電流を均一化させるための第2のバランサと、複数のランプの両端に互いに逆相となる電圧を供給する手段とを有する。そして、第1のトランスの二次巻線と第2のトランスの二次巻線とが直列に接続された箇所が存在しているものである。このように第1のバランサと第2のバランサとによってランプの両端において流れる電流を均一化して、複数のランプの輝度を均一化させることができるようになる。
また、第1のトランス及び第2のトランスを複数備え、第1のトランス同士は、二次巻線が異極関係で直列接続され、第2のトランス同士は、二次巻線が異極関係で直列接続され、少なくとも1の第1のトランスの二次巻線と少なくとも1の第2のトランスの二次巻線とが、同極関係で直列接続されているようにしてもよい。
さらに、上で述べた第1のバランサが、複数の第1のトランスを有し、各第1のトランスの一次巻線は、1の担当ランプと1又は複数のインバータトランスの二次巻線とに直列に接続され、当該第1のトランスの二次巻線は、第1のバランサにおける他のいずれかの第1のトランスの二次巻線の異なる極性の端子に接続されるようにしてもよい。また、第2のバランサが、複数の第2のトランスを有し、各第2のトランスの一次巻線は、1の担当ランプと1又は複数のインバータトランスの二次巻線とに直列に接続され、当該第2のトランスの二次巻線は、第2のバランサにおける他のいずれかの第2のトランスの二次巻線の異なる極性の端子に接続されるようにしてもよい。そして、第1のバランサにおけるトランスの二次巻線と第2のバランサにおけるトランスの二次巻線とが、閉ループを構成するように接続してもよい。
本発明の第5の態様に係るランプ点灯装置は、第1のインバータトランスと、第1のインバータトランスの一次巻線に接続され、第1の入力電源からの電圧を変換するためのスイッチングを行う第1のスイッチング回路と、第1のインバータトランスの二次巻線及び複数のランプの各々の一端に接続され、当該複数のランプに流れる電流を均一化させるための第1のバランサと、第2のインバータトランスと、第2のインバータトランスの一次巻線に接続され、第1のインバータトランスの出力とは逆相になるように第2の入力電源からの電圧を変換するためのスイッチングを行う第2のスイッチング回路と、第2のインバータトランスの二次巻線及び複数のランプの各々の他端に接続され、複数のランプに流れる電流を均一化させるための第2のバランサと、複数のランプに流れる電流を検出する検出回路と、検出回路によりランプに流れる電流の所定レベル以上の変化を検出した場合に、第1のスイッチング回路及び第2のスイッチング回路のスイッチングを停止させる、又は電流制限を行わせる制御回路とを有する。そして、第1のバランサと第2のバランサとが接続されている。
ランプに流れる電流が所定レベル以上変化したということは、いずれかのランプに問題が発生したか又はインバータトランスに問題が発生した場合なので、動作を停止させる又は電流制限を行わせることにより安全を確保する。
本発明の第6の態様に係るランプ点灯装置は、インバータトランスと、インバータトランスの一次巻線に接続され、入力電源からの電圧を変換するためのスイッチングを行うスイッチング回路と、インバータトランスの二次巻線に接続され、複数のランプに流れる電流を均一化するためのバランサと、バランサを介して検出され且つ複数のランプに印加される電圧に応じた電圧のうち最大電圧と複数のランプを流れる電流の総和とに基づいてランプの全てが点灯したことを検出して、共振周波数又は共振周波数近傍の周波数で動作させる起動モードから、共振周波数より低い周波数で動作させる通常動作へ移行させるための制御信号を生成し、スイッチング回路に出力する制御回路とを有し、上で述べた制御回路は、起動モード時には、動作周波数を共振周波数又は共振周波数近傍の周波数に上げるように制御するものである。
また、上で述べた制御回路が、複数のランプに印加される電圧に応じた電圧のうち最大電圧としてバランサにおいて各ランプを担当する部分とランプとの接続点における電圧のうち最大の電圧が所定の電圧以下となり且つ全ての複数のランプを流れる電流の総和が所定レベル以上となることを検出する回路を含むようにしてもよい。
さらに、上で述べたバランサが、複数のトランスを有し、各トランスの一次巻線は、1の担当ランプとインバータトランスの二次巻線とに直列に接続され、当該トランスの二次巻線は、他のトランスの二次巻線とで閉ループを構成するように接続してもよい。
本発明の第7の態様に係るランプ点灯装置は、インバータトランスと、インバータトランスの一次巻線に接続され、入力電源からの電圧を変換するためのスイッチングを行うスイッチング回路と、インバータトランスの二次巻線に接続され、複数のランプに流れる電流を均一化するためのバランサと、複数のランプに流れる電流の和を検出する電流検出回路と、バランサを介して検出され且つ複数のランプに印加される電圧に応じた電圧のうち最大電圧と電流検出回路の出力とに基づいてランプの全てが点灯したことを検出して、共振周波数又は共振周波数近傍の周波数で動作させる起動モードから、共振周波数より低い周波数で動作させる通常動作へ移行させるための制御信号を生成し、スイッチング回路に出力する制御回路とを有し、上で述べた制御回路は、起動モード時には、動作周波数を共振周波数又は共振周波数近傍の周波数に上げるように制御するものである。
本発明の第8の態様に係るランプ点灯装置は、インバータトランスと、インバータトランスの一次巻線に接続され、入力電源からの電圧を変換するためのスイッチングを行うスイッチング回路と、インバータトランスの二次巻線に接続され、複数のランプに流れる電流を均一化するためのバランサと、複数のランプの全てに接続される特定の回路を流れる電流を検出する電流検出回路と、バランサを介して検出され且つ複数のランプに印加される電圧に応じた電圧のうち最大電圧と電流検出回路の出力とに基づいてランプの全てが点灯したことを検出して、共振周波数又は共振周波数近傍の周波数で動作させる起動モードから、共振周波数より低い周波数で動作させる通常動作へ移行させるための制御信号を生成し、スイッチング回路に出力する制御回路とを有し、上で述べた制御回路は、起動モード時には、動作周波数を共振周波数又は共振周波数近傍の周波数に上げるように制御するものである。
上で述べた第1乃至第8の態様に係るランプ点灯回路の技術を任意に組み合わせることも可能である。
以上のような構成を実現するための回路は複数存在しており、以下に具体例を示すが、本発明はこれに限定されるものではない。
本発明によれば、放電管などのランプの点灯装置においてコストを削減することができるようになる。
また、本発明の別の側面として、ランプ点灯装置において安全性を高めることができるようになる。
さらに、本発明の別の側面として、ランプ点灯装置において効率よくランプを確実に点灯させることができるようになる。
さらに、本発明の別の目的は、ランプ点灯装置においてランプの輝度を均一化することができるようになる。
A.第1の実施の形態
図2に第1の実施の形態に係るランプ点灯装置の回路例を示す。第1の実施の形態に係るランプ点灯装置は、スイッチング回路を含むインバータと、インバータトランス(メイントランス)T1と、分流器トランス(バランサ)TB1と、冷陰極管等のランプLp1及びLp2と、抵抗R1と、分圧及び整流回路10及び11と、整流回路12と、過電圧制限回路13と、定電流制御回路14と、ダイオード15及び16とを含む。過電圧制限回路13は、コンパレータ131と、第1の基準電圧電源132と、MOSFETS1とを含む。定電流制御回路14は、コンパレータ141及び144と、第2の基準電圧電源142と、三角波生成器143とを有する。
インバータは、インバータトランスT1の一次巻線に接続されており、当該インバータトランスT1の一次巻線に電圧V1を印加する。インバータトランスT1の二次巻線側には電圧VMTが生成される。インバータトランスT1の二次巻線の一端は、分流器トランスTB1の一次巻線及び二次巻線の一端に接続されている。インバータトランスT1の二次巻線の他端は接地されている。分流器トランスTB1の一次巻線の他端は、ランプLp1の一端に接続されており、分流器トランスTB1の二次巻線の他端は、ランプLp2の一端に接続されている。ランプLp1の他端及びランプLp2の他端は、抵抗R1の一端に接続され、抵抗R1の他端は接地されている。なお、分流器トランスTB1の一次巻線側の電圧をVB1とし、二次巻線側の電圧をVB2とする。また、分流器トランスTB1は一次巻線と二次巻線とが逆極性となるように用いられている。
また、分流器トランスTB1の一次巻線とランプLp1の接続点は、分圧及び整流回路10に接続されており、分圧及び整流回路10はダイオード15を介して過電圧制限回路13に接続されている。分流器トランスTB1の二次巻線とランプLp2の接続点は、分圧及び整流回路11に接続されており、分圧及び整流回路11はダイオード16を介して過電圧制限回路13に接続されている。ランプLp1及びLp2と抵抗R1との接続点は、整流回路12に接続され、整流回路12は定電流制御回路14に接続されている。
過電圧制限回路13においては、分圧及び整流回路10と分圧及び整流回路11の出力はダイオード15又は16を介してコンパレータ131の正極側入力端子に入力される。基準電圧電源132の正極側端子はコンパレータ131の負極側入力端子に接続され、基準電圧電源132の負極側端子は接地されている。コンパレータ131の出力はMOSFETS1のゲートに接続されている。MOSFETS1のソースは接地されており、ドレインは定電流制御回路14内のコンパレータ144の負極側入力端子に接続されている。また、整流回路12の出力は、定電流制御回路14内のコンパレータ141の負極側入力端子に接続されており、コンパレータ141の正極側入力端子には基準電圧電源142の正極側端子が接続されている。基準電圧電源142の負極側端子は接地されている。コンパレータ141の出力はコンパレータ144の負極側入力端子に接続されている。コンパレータ144の正極側入力端子には三角波生成器143が接続されている。コンパレータ144の出力はインバータに入力され、インバータに含まれるスイッチング回路のデューティー比が変更される。
図2に示したランプ点灯装置の動作を簡単に説明しておく。インバータの出力によりインバータトランスT1の一次巻線に印加された電圧V1は、二次巻線側ではVMTとなり、分流器トランスTB1により昇圧又は降圧されてランプLp1及びLp2に印加される。分流器トランスの動作は従来と同様であり、ランプの特性のばらつきによるランプを流れる電流のばらつき抑制や、各ランプの起動特性の違いにより不点灯になるランプの発生を避ける目的で、一次巻線及び二次巻線の電流差により電圧を発生させるものである。より具体的には、図3に示すように、ランプLp1が未点灯で、ランプLp2が点灯しているとすると、分流器トランスTB1により、ランプLp1には電圧VMTより高い電圧VLamp1=VMT+VB1が印加され、ランプLp2には電圧VMTより低い電圧VLamp2=VMT+VB2(ここではVB2は負の値を有する)が印加される。なお、図2の例では2本のランプしかないのでVB1+VB2=0であり、図2の例ではVOVP=VMT+VB1=VMT−VB2となる。
過電圧制限回路13は、分流器トランスTB1とランプLp1又はLp2との接続点における電圧のうち高い方を、基準電圧電源132の出力電圧(制御目標電圧)と比較して、上記接続点における電圧のうち高い方が基準電圧電源132の出力電圧以上となっている場合には、MOSFETS1の出力がオンとなり、過電圧制限回路13内のコンパレータ131の負極側入力端子はグランドに接続される。一方、上記接続点における電圧のうち高い方が基準電圧電源132の出力電圧未満となっている場合には、MOSFETS1の出力がオフとなり、過電圧制限回路13内のコンパレータ131の出力がそのままコンパレータ144の負極側入力端子に出力される。定電流制御回路14では、ランプLp1及びLp2に流れる電流を抵抗R1で取り出してコンパレータ141に入力し、コンパレータ141において基準電圧電源142の出力電圧と比較する。ランプLp1及びLp2に流れる電流が基準未満であればコンパレータ141の出力が上がり、コンパレータ144における三角波との比較においてオン・デューティが長くなるような制御信号が生成される。すなわち、過電圧制限回路13及び定電流制御回路14により、ランプに流れる電流が一定になるように制御しつつ、分流器トランスTB1とランプLp1又はLp2との接続点における電圧が所定の電圧(VOVP。具体的には点灯電圧の最大値VLAMPSTRIKE又はVLAMPSTRIKEから必要なマージンを上乗せした電圧)以下になるように制御が行われる。
ここで図2及び図3を詳細に考察すると以下のようになる。すなわち、
VMT+VBmax≦VOVP (1)
(VBmaxは分流器トランスにかかる電圧のうち最大電圧(正の値)である)
VMT+VBmin=VLAMPONmin (2)
(VLAMPONminは、点灯したランプが複数ある場合にはその駆動電圧の最小値。VBminは分流器トランスにかかる電圧のうち最低電圧(負の値)である)
VB1+VB2=0 (3)
(1)式より、
VMT≦VOVP−VBmax (1)'
(3)式より、VBmax>0(又は全VB=0しかあり得ない)であるから、
VMT≦VOVP (4)
従って、インバータトランスT1についてはVOVP以上の耐圧があれば問題は無い。
また、(2)式より、
VMT=VLAMPONmin−VBmin (2)'
(3)式よりVBmin<0であるから、
VMT>VLAMPONmin (5)
VMTがこれ以下となると全てのランプが消灯する。
さらに(1)式から、
VBmax≦VOVP−VMT (1)"
(5)式より
VBmax≦VOVP−VLAMPONmin (6)
また、(2)式より、
VBmin=VLAMPONmin−VMT
両辺の絶対値をとると、
|VBmin|=VMT−VLAMPONmin (2)"
(4)式より、
|VBmin|≦VOVP−VLAMPONmin (7)
(6)式及び(7)式から、分流器トランスTB1はVOVP−VLAMPONmin以上の耐圧があれば問題は無い。
ここでランプの点灯電圧の最大値をVLAMPSTRIKEとすると、図4に示すようにまとめられる。すなわち、従来では、インバータトランスT1の二次巻線側に生成される電圧VMTの最大値はVLAMPSTRIKEであり、分流器トランスTB1にかかる電圧の最大値はVBmaxであり、分流器トランスTB1とランプとの接続点の電圧の最大値はVLAMPSTRIKE+VBmaxであったが、本実施の形態によればインバータトランスT1の二次巻線側に生成される電圧VMTの最大値はVLAMPSTRIKEであり、分流器トランスTB1にかかる電圧の最大値はVLAMPSTRIKE−VLAMPONminであり、分流器トランスTB1とランプとの接続点の電圧の最大値はVLAMPSTRIKEとなる。従って、分流器トランスTB1とランプとの接続点の電圧は従来より低くなり、耐圧を下げることができるため、安価なトランスを用いることができ、さらに基板の配線パターンとの放電といった安全性の問題も減らすことができるようになる。すなわち、配線パターンの引き回しが有利になる。なお、上で説明した例では分流器トランスが1つでランプが2本の例を示したが、複数の分流器トランスで複数のランプを点灯させる場合にも適用できる。例えば、N個の分流器トランスでN本のランプを点灯させる場合には(3)式についてはVB1+VB2+...+VBN=0として式を展開するようになるが、実質的に上と同じようになる。
このように本実施の形態においては、分流器トランスTB1とランプLp1又はLp2との接続点において電圧VMT+VBmaxが検出される。そして、接続点における電圧VMT+VBmaxを所定の電圧(具体的には点灯電圧の最大値VLAMPSTRIKE又はVLAMPSTRIKEから必要なマージンを上乗せした電圧)以下になるように制御している。これを行うことによって、制御が単純化され、トランスの耐圧を下げることができるようになる。
B.第2の実施の形態
図5に第2の実施の形態に係るランプ点灯装置の回路例を示す。第2の実施の形態に係るランプ点灯装置は、第1の実施の形態に係るランプ点灯装置の変形であって、図5におけるバランサ17の部分が第1の実施の形態と異なる部分である。バランサ17は、トランスTB1a及びTB1bを含む。トランスTB1a及びTB1bは、一次巻線の電圧と同相の電圧を二次巻線側に発生させるトランスである。そして、トランスTB1aの一次巻線の第1の端子はインバータトランスT1の二次巻線の第1の端子に接続され、トランスTB1aの一次巻線の第2の端子はランプLp1の第1の端子及び分圧及び整流回路10の入力端子に接続されている。同様に、トランスTB1bの一次巻線の第1の端子はインバータトランスT1の二次巻線の第1の端子に接続され、トランスTB1bの一次巻線の第2の端子はランプLp2の第1の端子及び分圧及び整流回路11の入力端子に接続されている。トランスTB1aの二次巻線の第1の端子は、トランスTB1bの二次巻線の第2の端子に接続され、トランスTB1bの二次巻線の第1の端子は、トランスTB1aの二次巻線の第2の端子に接続されている。すなわち、トランスTB1a及びTB1bの二次巻線は、異なる極性の端子を接続して閉ループを構成している。このようにすれば、トランスTB1a及びTB1bの二次巻線に流れる電流が同一となるため、トランスTB1a及びTB1bの一次巻線に流れる、ランプLp1及びLp2の駆動電流も同一となる。すなわち、ランプLp1及びLp2の輝度が均一化される。
なお、バランサ17以外の部分の構成及び動作は第1の実施の形態と同一であるから、説明は省略する。
C.第3の実施の形態
図6に第3の実施の形態に係るランプ点灯装置の回路例を示す。第3の実施の形態に係るランプ点灯装置は、第1及び第2の実施の形態に係るランプ点灯装置の変形例である。本実施の形態では、一次巻線がランプに接続され、二次巻線が閉ループを構成し且つ三次巻線が一次巻線に発生している電圧を検出するために設けられているトランスTB1c及びTB1dと、トランスTB1c及びTB1dの三次巻線に接続されるダイオード20a及び20bと、分圧及び整流回路18と、電圧加算回路19とが、図2の分流器トランスTB1又は図5のバランサ17と分圧及び整流回路10及び11とダイオード15及び16との代わりに設けられている。トランスTB1c及びトランスTB1dは、一次巻線の電圧と同相の電圧を二次巻線及び三次巻線に生じさせるようになっている。
トランスTB1cの一次巻線の第1の端子は、トランスT1の二次巻線の第1の端子に接続され、トランスTB1cの一次巻線の第2の端子は、ランプLp1の第1の端子に接続されている。また、トランスTB1dの一次巻線の第1の端子は、トランスT1の二次巻線の第1の端子に接続され、トランスTB1dの一次巻線の第2の端子は、ランプLp2の第1の端子に接続されている。トランスTB1cの二次巻線の第1の端子は、トランスTB1dの二次巻線の第2の端子に接続され、トランスTB1dの二次巻線の第1の端子は、トランスTB1cの二次巻線の第2の端子に接続されている。すなわち、トランスTB1c及びTB1dの二次巻線は、異なる極性の端子を接続して閉ループを構成している。このようにすれば、トランスTB1c及びTB1dの二次巻線に流れる電流が同一となるため、トランスTB1c及びTB1dの一次巻線に流れる、ランプLp1及びLp2の駆動電流も同一となる。すなわち、ランプLp1及びLp2の輝度が均一化される。この部分は、第2の実施の形態と同じである。
一方、分圧及び整流回路18の入力端子は、トランスT1の二次巻線の第1の端子に接続される。分圧及び整流回路18によってVMTに応じた電圧が検出される。また、トランスTB1cの三次巻線の第1の端子は、ダイオード20aのアノードに接続され、第2の端子は接地されている。同様に、トランスTB1dの三次巻線の第1の端子は、ダイオード20bのアノードに接続され、第2の端子は接地されている。ダイオード20a及び20bのカソードは接続されて、さらに電圧加算回路19の入力端子に接続されている。電圧加算回路19の入力端子には、トランスTB1cの一次巻線側の電圧VB1とトランスTB1dの一次巻線側の電圧VB2とのうち最大電圧VBmaxに応じた電圧が出現する。特に、トランスTB1c又はTB1dの一次巻線側がショートされたりランプLp1又はLp2等に異常が発生して、トランスTB1c及びTB1dの一次巻線側の電流のバランスが崩れた場合に大きな値の電圧が出現する。従って、電圧加算回路19では、VMTに応じた電圧とVBmaxに応じた電圧との加算結果であるVMT+VBmaxが過電圧制限回路13に出力される。
以下の動作及び構成については第1及び第2の実施の形態と同じである。第1及び第2の実施の形態では、ランプ毎に分圧及び整流回路が設けられるが、分圧すべき電圧は非常に高いため、高耐圧のコンデンサを用いなければならず、さらに高電圧回路には部品間距離など制約が多いため、第1及び第2の実施の形態のような回路を採用できない場合もある。そのような場合には、本実施の形態のように、三次巻線を有するトランスTB1c及び1dとダイオード20a及び20bとを用いれば、上記のような問題が生じにくくなる。一方、電圧加算回路19により第1及び第2の実施の形態と同じ電圧を検出しているため、第1及び第2の実施の形態と同じ効果を奏する。すなわち、ランプLp1及びLp2の輝度が均一化され、トランスの耐圧を下げて安価なトランスを用いることができる。
D.第4の実施の形態
図7に第4の実施の形態に係るランプ点灯装置の回路例を示す。第4の実施の形態に係るランプ点灯装置は、スイッチング回路を含むインバータと、インバータトランスT2と、分流器トランスTB11乃至TB1nと、分圧及び整流回路22乃至2nと、ランプLp11乃至LP1nと、抵抗R21と、ランプ電圧検出用比較器26と、ランプ電流検出用比較器27と、AND回路28と、制御回路29とを有する。なお、インバータトランスT2の二次巻線側のリーケージ成分と、共振コンデンサ、ランプ間、ランプとパネル間の寄生容量により、スイッチング回路におけるスイッチング周波数より高い周波数に共振周波数がある共振回路21がインバータトランスT2の二次巻線側に構成されている。
インバータは、インバータトランスT2の一次巻線に接続されている。インバータトランスT2の二次巻線の一端は、分流器トランスTB11の一次巻線及び二次巻線の一端、分流器トランスTB12の二次巻線の一端、分流器トランスTB1nの二次巻線の一端に接続されている。インバータトランスT2の二次巻線の他端は接地されている。分流器トランスTB11の一次巻線の他端はランプLp11に、二次巻線の他端は分流器トランスTB12の一次巻線の一端に接続されている。分流器トランスTB12の一次巻線の他端はランプLp12に接続されており、二次巻線の他端は分流器トランスTB1nの一次巻線の一端に接続されている。分流器トランスTB1nの一次巻線の他端はランプLp13に接続されており、分流器トランスTB1nの二次巻線の他端はランプLp1nに接続されている。ランプLp11乃至1nの他端は、抵抗R21の一端に接続され、抵抗R21の他端は接地されている。
分流器トランスTB11とランプLp11の接続点は、分圧及び整流回路22に接続され、分流器トランスTB12とランプLp12の接続点は、分圧及び整流回路23に接続され、分流器トランスTB1nの一次巻線とランプLp13の接続点は、分圧及び整流回路24に接続され、分流器トランスTB1nの二次巻線とランプLp1nの接続点は、分圧及び整流回路2nに接続される。この分圧及び整流回路22乃至2nにおいては、キャパシタC1及びC2が直列に接続され、C2の一端は接地されている。またキャパシタC1とキャパシタC2の接続点にはダイオードD2のカソードが、グランドにはダイオードD2のアノードが接続されており、同じくキャパシタC1とキャパシタC2の接続点にはダイオードD1のアノードが接続されており、ダイオードD1のカソードが分圧及び整流回路22乃至2nの出力となっている。このような分圧及び整流回路22乃至2nの出力はランプ電圧検出用比較器26に出力される。また、ランプLp11乃至Lp1nと抵抗R21との接続点とランプ電流検出用比較器27とは接続されている。
ランプ電圧検出用比較器26の出力とランプ電流検出用比較器27の出力とは、AND回路28に入力され、AND回路28の出力は制御回路29に接続されている。制御回路29は、インバータに含まれるスイッチング回路のスイッチングを制御して、ここでは起動モード時には周波数を共振回路の共振周波数に上げ、起動モードが終了すると通常のスイッチング周波数に戻すというような制御を実施する。なお、共振周波数にせずともある程度のゲインを得ることができるので、共振周波数ではない周波数に設定する場合もある。
図7に示した回路の動作を図8を用いて説明する。まず、ランプ点灯装置が図8(a)に示すようにオンになると、図8(f)に示すようにランプ電圧検出用比較器26の出力とランプ電流検出用比較器27の出力とのANDの結果はオフとなる。AND回路28の出力がオフの間、制御回路29は、起動モードと解釈して、インバータのスイッチング回路のスイッチング周波数を共振回路の共振周波数にセットする。なお、ソフトスタートを行うため、インバータの出力電圧は徐々に増加する。そうすると、図8(b)に示すように、分流器トランスTB11乃至1nとランプLp11乃至1nとの接続点における電圧(ランプ電圧)は徐々に増加し、分圧及び整流回路22乃至2nの出力電圧も徐々に増加する。なお、ランプ電圧は交流であるから図8(b)では上下に広がるように波形を示している。また、ランプ電圧検出用比較器26には、分圧及び整流回路22乃至2nの出力電圧のうち最も高いものが入力されるようになっている。そして、ランプ電圧検出用比較器26内に予め設定されている電圧検出用閾値61を、分圧及び整流回路22乃至2nのいずれかの出力電圧(絶対値)が超えると、図8(d)に示すようにランプ電圧検出用比較器26の出力がオン(ローアクティブ)となる。未点灯ランプが存在すると、分圧及び整流回路22乃至2nの出力電圧は全ランプ点灯時に比して高くなるので、そのような状態を検出できるように電圧検出用閾値61を設定する。
さらに、ランプ電流検出用比較器27は、ランプLp11乃至1nに流れる全電流(ランプ電流)を抵抗R21で取り出すようになっており、ランプ電流についてもソフトスタートによって徐々に増加する。図8(c)に示すように、このランプ電流がランプ電流検出用比較器27内に予め設定されている電流検出用閾値62を超えると、図8(e)に示すようにランプ電流検出用比較器27の出力がハイとなる。
このように起動し始めの段階では、ランプ電圧検出用比較器26の出力だけを観測していると、起動モードの開始が遅れてしまう。しかし、ランプ電流検出用比較器27の出力は、当初ランプ電流があまり流れないのでローの状態になり、ランプ電圧検出用比較器26の出力とランプ電流検出用比較器27の出力を組み合わせれば、ランプ点灯装置がオンになった段階から起動モードを開始することができる。起動モードでは、共振回路によりインバータトランスT2の二次巻線側に、より高い電圧を発生させて早期にランプを点灯させるものである。従って、早期に起動モードになればより早く点灯することが期待される。なお、ランプ電流検出用閾値62は、ランプ電圧検出用比較器26の出力がローとなる後にランプ電流が当該ランプ電流検出用閾値を超えるように設定される。
また、全ランプが点灯すると、図8(b)に示すように、ランプ電圧は減少する。そして電圧検出用閾値61を下回ると、図8(d)に示すように、ランプ電圧検出用比較器26の出力がハイとなる。すなわち、図8(e)に示すように、ランプ電流検出用比較器27の出力がハイとなっているので、AND回路28の出力は図8(f)に示すようにハイとなり、起動モードからRUNモード(通常モード)への切り替えが行われる。このようにすれば、ランプの点灯を確認した上で、RUNモードに移行するため、効率の悪い起動モードを適切に終了させることができる。制御回路29では、AND回路28の出力に応じて、RUNモードへの移行を検出し、スイッチング回路のスイッチング周波数を通常の周波数に戻す。
なお、所定時間たっても起動モードの終了が指示されない場合には、ランプのいずれかに問題があった可能性があるが、ここでは自動的にRUNモードに移行するものとする。
このような処理を行うことにより、共振を用いてランプに印加する電圧を上げる起動モードとRUNモードとの切り替えを適切に行うことができるようになる。
E.第5の実施の形態
図9に第5の実施の形態に係るランプ点灯装置の回路例を示す。第5の実施の形態に係るランプ点灯装置は、第4の実施の形態に係るランプ点灯装置の変形であって、分流器トランスTB11乃至TB1nの代わりに、トランスTB11a乃至TB1naを含むバランサ30が設けられている。トランスTB11a乃至TB1naは、一次巻線の電圧と同相の電圧が二次巻線に生じるようになっている。バランサ30は、第2の実施の形態で説明したバランサ17と同様の構成を有している。
すなわち、トランスTB11aの一次巻線の第1の端子は共振回路21を介してインバータトランスT2に接続され、トランスTB11aの一次巻線の第2の端子はランプLp11並びに分圧及び整流回路22に接続されている。同様に、トランスTB12aの一次巻線の第1の端子は共振回路21を介してインバータトランスT2に接続され、トランスTB12aの一次巻線の第2の端子はランプLp12並びに分圧及び整流回路23に接続されている。トランスTB13aの一次巻線の第1の端子は共振回路21を介してインバータトランスT2に接続され、トランスTB13aの一次巻線の第2の端子はランプLp13並びに分圧及び整流回路24に接続されている。さらに、トランスTB1naの一次巻線の第1の端子は共振回路21を介してインバータトランスT2に接続され、トランスTB1naの一次巻線の第2の端子はランプLp1n並びに分圧及び整流回路2nに接続されている。そして、トランスTB11aの二次巻線の第1の端子は、トランスTB1naの二次巻線の第2の端子に接続され、トランスTB11aの二次巻線の第2の端子は、トランスTB12aの二次巻線の第1の端子に接続される。同様に、トランスTB12aの二次巻線の第2の端子は、トランスTB13aの二次巻線の第1の端子に接続され、トランスTB13aの二次巻線の第2の端子は、図示しないトランスTB14aの二次巻線の第1の端子に接続される。また、トランスTB1(n-1)aの二次巻線の第2の端子は、トランスTB1naの二次巻線の第1の端子に接続される。
すなわち、トランスTB11a及びTB1naの二次巻線は、異なる極性の端子を接続して閉ループを構成している。このようにすれば、トランスTB11a及びTB1naの二次巻線に流れる電流が同一となるため、トランスTB11a及びTB1naの一次巻線に流れる、ランプLp11乃至Lp1nの駆動電流も同一となる。すなわち、ランプLp11乃至Lp1nの輝度が均一化される。
これ以外の構成及び動作は、第4の実施の形態のランプ点灯装置と同じであり、説明を省略する。
F.第6の実施の形態
図10に第6の実施の形態に係るランプ点灯装置の回路例を示す。第6の実施の形態に係るランプ点灯装置は、第4の実施の形態に係るランプ点灯装置の変形であって、分流器トランスTB11乃至TB1nの代わりに、キャパシタCB1乃至CBnを含むバランサ30aが設けられている。キャパシタCB1の一端は共振回路21を介してトランスT2に接続されており、キャパシタCB1の他端はランプLp11の第1の端子に接続されている。キャパシタCB2の一端は共振回路21を介してトランスT2に接続されており、キャパシタCB2の他端はランプLp12の第1の端子に接続されている。キャパシタCB3の一端は共振回路21を介してトランスT2に接続されており、キャパシタCB3の他端はランプLp13の第1の端子に接続されている。そして、キャパシタCBnの一端は共振回路21を介してトランスT2に接続されており、キャパシタCBnの他端はランプLp1nの第1の端子に接続されている。
このような構成であっても、第4及び第5の実施の形態と同様に、共振を用いてランプに印加する電圧を上げる起動モードとRUNモードとの切り替えを適切に行うことができるようになる。
G.第7の実施の形態
図11に第7の実施の形態に係るランプ点灯装置の回路例を示す。第7の実施の形態に係るランプ点灯装置は、第4の実施の形態に係るランプ点灯装置の変形であって、分流器トランスTB11乃至TB1nの代わりにトランスTB11b乃至TB1nbとを有するバランサ30bが設けられ、さらに分圧及び整流回路22乃至2nの代わりにダイオードD3乃至D6が設けられている。トランスTB11b乃至TB1nbでは、一次巻線の電圧と同相の電圧が二次巻線及び三次巻線に生じるようになっている。
すなわち、トランスTB11bの一次巻線の第1の端子は共振回路21を介してインバータトランスT2に接続され、トランスTB11bの一次巻線の第2の端子はランプLp11に接続されている。同様に、トランスTB12bの一次巻線の第1の端子は共振回路21を介してインバータトランスT2に接続され、トランスTB12bの一次巻線の第2の端子はランプLp12に接続されている。トランスTB13bの一次巻線の第1の端子は共振回路21を介してインバータトランスT2に接続され、トランスTB13bの一次巻線の第2の端子はランプLp13に接続されている。さらに、トランスTB1nbの一次巻線の第1の端子は共振回路21を介してインバータトランスT2に接続され、トランスTB1nbの一次巻線の第2の端子はランプLp1nに接続されている。そして、トランスTB11bの二次巻線の第1の端子は、トランスTB1nbの二次巻線の第2の端子に接続され、トランスTB11bの二次巻線の第2の端子は、トランスTB12bの二次巻線の第1の端子に接続される。同様に、トランスTB12bの二次巻線の第2の端子は、トランスTB13bの二次巻線の第1の端子に接続され、トランスTB13bの二次巻線の第2の端子は、図示しないトランスTB14bの二次巻線の第1の端子に接続される。また、トランスTB1(n-1)bの二次巻線の第2の端子は、トランスTB1nbの二次巻線の第1の端子に接続される。
すなわち、トランスTB11b及びTB1nbの二次巻線は、異なる極性の端子を接続して閉ループを構成している。このようにすれば、トランスTB11b及びTB1nbの二次巻線に流れる電流が同一となるため、トランスTB11b及びTB1nbの一次巻線に流れる、ランプLp11乃至Lp1nの駆動電流も同一となる。すなわち、ランプLp11乃至Lp1nの輝度が均一化される。
さらに、トランスTB11bの三次巻線の第1の端子は、ダイオードD3のアノードに接続される。トランスTB11bの三次巻線の第2の端子は接地されている。トランスTB12bの三次巻線の第1の端子は、ダイオードD4のアノードに接続される。トランスTB12bの三次巻線の第2の端子は接地されている。トランスTB13bの三次巻線の第1の端子は、ダイオードD5のアノードに接続される。トランスTB13bの三次巻線の第2の端子は接続されている。トランスTB1nbの三次巻線の第1の端子は、ダイオードD6のアノードに接続される。トランスTB1nbの三次巻線の第2の端子は接地されている。ダイオードD3乃至D6のカソードは互いに接続され、さらにランプ電圧検出用比較器26の入力端子に接続されている。
トランスTB11b乃至TB1nbの三次巻線には一次巻線の電圧に応じた電圧が生じる。このトランスTB11b乃至TB1nbの三次巻線に接続されているダイオードD3乃至D6のカソードは接続されているので、トランスTB11b乃至TB1nbの三次巻線に生じた電圧の最大電圧、すなわち一次巻線に応じた電圧のうち最大電圧が生じる。このような回路を採用すると、第4乃至第6の実施の形態とは異なり、検出されるのはランプ電圧ではない。しかし、検出される電圧はランプ電圧に応じた電圧であり、閾値を適正に設定すれば第5の実施の形態と同様の動作となる。
また、第5及び第6の実施の形態では、ランプ毎に分圧及び整流回路が設けられるが、分圧すべき電圧は非常に高いため、高耐圧のコンデンサを用いなければならず、さらに高電圧回路には部品間距離など制約が多いため、第5及び第6の実施の形態のような回路を採用できない場合もある。そのような場合には、本実施の形態のように、三次巻線を有するトランスTB11b及び1nbとダイオードD3乃至D6とを用いれば、上記のような問題が生じなくなる。三次巻線でも、ランプ電圧に応じて生ずる一次巻線における電圧の変化を検出することができ、ダイオードD3乃至D6を介してランプ電圧検出用比較器26において、ランプ電圧のアンバランス状態を検出できるようになっている。
H.第8の実施の形態
図12に第8の実施の形態に係るランプ点灯装置の回路例を示す。第8の実施の形態に係るランプ点灯装置は、スイッチング回路を含む第1のインバータと、スイッチング回路を含む第2のインバータと、第1のインバータトランスT3と、第2のインバータトランスT4と、1乃至3次巻線を有する分流器トランスTB21乃至TB2nと、1乃至3次巻線を有する分流器トランスTB31乃至TB3nと、ダイオードD11乃至D1nと、ダイオードD21乃至D2nと、ランプLp31乃至LP3nと、比較器31と、制御回路32とを有する。分流器トランスTB21乃至TB2n及びTB31乃至TB3nは、一次巻線の電圧と同相の電圧が二次巻線及び三次巻線に生じるようになっている。
第1のインバータは、第1のインバータトランスT3の一次巻線に接続されている。この第1のインバータが含まれる一点鎖線で囲われた回路は、マスタ回路となる。第1のインバータトランスT3の二次巻線の一端は、分流器トランスTB21の一次巻線及び二次巻線の一端、分流器トランスTB22の二次巻線の一端、分流器トランスTB2nの二次巻線の一端に接続されている。第1のインバータトランスT3の二次巻線の他端は接地されている。分流器トランスT21の一次巻線の他端はランプLp31に、二次巻線の他端は分流器トランスT22の一次巻線の一端に接続されている。分流器トランスT22の一次巻線の他端はランプLp32に接続されており、二次巻線の他端は分流器トランスT2nの一次巻線の一端に接続されている。分流器トランスT2nの一次巻線の他端はランプLp3nに接続されており、分流器トランスT2nの二次巻線の他端は分流器トランスT3nの二次巻線の一端に接続されている。
また、第2のインバータは、第2のインバータトランスT4の一次巻線に接続されている。この第2のインバータが含まれる一点鎖線で囲われた回路は、スレーブ回路となる。第2のインバータトランスT4の二次巻線の一端は、分流器トランスTB31の一次巻線及び二次巻線の一端、分流器トランスTB32の二次巻線の一端、分流器トランスTB3nの二次巻線の他端に接続されている。第2のインバータトランスT4の二次巻線の他端は接地されている。分流器トランスTB31の一次巻線の他端はランプLp31に、二次巻線の他端は分流器トランスTB32の一次巻線の一端に接続されている。分流器トランスTB32の一次巻線の他端はランプLp32に接続されており、二次巻線の他端は分流器トランスTB3nの一次巻線に接続されている。分流器トランスTB3nの一次巻線の他端はランプLp3nに接続されており、分流器トランスTB3nの二次巻線の他端は分流器トランスTB2nの二次巻線の一端に接続されている。このように、ランプLp31乃至Lp3nは、差動駆動される。すなわち、第1のインバータ及び第2のインバータでは位相が180°反転して発振している。また、分流器トランスTB21乃至TB2nの二次巻線は、互いに異なる極性の端子同士を接続するようになっている。同様に、分流器トランスTB31乃至TB3nの二次巻線は、互いに異なる極性の端子同士を接続するようになっている。さらに、分流器トランスTB2nの二次巻線と分流器トランスTB3nの二次巻線とは、同極性の端子が接続されている。
さらに、分流器トランスTB21の三次巻線の一端はダイオードD11のアノードに接続され、他端は接地されている。ダイオードD11のカソードは比較器31に入力されている。分流器トランスTB22の三次巻線の一端はダイオードD12のアノードに接続され、他端は接地されている。ダイオードD12のカソードは比較器31に入力されている。分流器トランスTB2nの三次巻線の一端はダイオードD1nのアノードに接続され、他端は接地されている。ダイオードD1nのカソードは比較器31に入力されている。さらに、分流器トランスTB31の三次巻線の一端はダイオードD21のアノードに接続され、他端は接地されている。ダイオードD21のカソードは比較器31に入力されている。分流器トランスTB32の三次巻線の一端はダイオードD22のアノードに接続され、他端は接地されている。ダイオードD22のカソードは比較器31に入力されている。分流器トランスTB3nの三次巻線の一端はダイオードD2nのアノードに接続され、他端は接地されている。ダイオードD2nのカソードは比較器31に入力されている。
比較器31の出力は制御回路32に入力され、制御回路32の出力は第1及び第2のインバータを制御するようになっている。
このように分流器トランスTB21乃至2n並びに分流器トランスTB31乃至3nは、マスタ回路内だけスレーブ回路内だけではなく全て連結されているので、ランプLp31乃至Lp3nに流れる電流を均一にするように動作する。従って、ランプLp31乃至Lp3nの両端における輝度も均一化される。図12のランプ点灯回路では、分流器トランスTB21乃至2n並びに分流器トランスTB31乃至3nの三次巻線は、各分流器トランスに生ずる電圧を検出するものであって、この電圧信号はダイオードOR接続されて比較器31に入力されている。
もし、例えばマスタ回路の第1のインバータトランスT3の二次巻線の端子間が人間が触るなどして短絡されると、第1のインバータトランスT3の出力電圧は低下する。そうすると、スレーブ回路における第2のインバータトランスT4も第1のインバータトランスT3と並列駆動され同じデューティーで動作させているので、第1のインバータトランスT3の出力電圧は、第2のインバータトランスT4の出力電圧より低くなる。このように第1及び第2のインバータトランスの出力間に電圧差が生じると、マスタ回路側のランプ電流とスレーブ回路側のランプ電流とに差が生ずる。この時、分流器トランスでは、マスタ回路側のランプ電流とスレーブ回路側のランプ電流を一致させるために電圧が発生し、電流バランスをとろうとする。
そうすると、分流器トランスにおける三次巻線には、通常動作時より高い電圧が発生するため、この電圧を比較器31で検出することができる。比較器31は、電圧の変動が検出されると、制御回路32に検出信号を出力し、制御回路32は、当該検出信号に応答して、第1及び第2のインバータに含まれるスイッチング回路のスイッチングを停止させる。なお、比較器31の出力はラッチされ、電源が再投入されるまで継続される。また、インバータトランスT3又はT4に問題が生じた場合だけではなく、例えばいずれかのランプLp31乃至3nにおいて問題が発生した場合においても、分流器トランスに流れる電流に変動が生ずるので、比較器31において検出することができる。
図12の例では、各分流器トランスに三次巻線を設けて電流の検出を行っているが、別の方法にて検出するようにしても良い。また、マスタ回路における分流器トランスとスレーブ回路における分流器トランスとは連結されているので、全ての分流器トランスにおいて流れる電流を均等化させようとする動作が行われる。従って、いずれか1つの分流器トランスにおいてアンバランスが発生すると、その影響が他の分流器トランスに及ぶことになる。従って、少なくともいずれか1つの分流器トランスに電流の変化を検出する回路を設ければ、結果的に問題の発生を検出することができるようになる。
このように第8の実施の形態によれば、ランプ点灯回路の異常を検出して、ランプ点灯回路の動作を停止させるので、安全性の向上を図ることができる。また、停止させずに出力電流を制限することで安全性の向上を図る場合もある。なお、インバータトランスについては1つで構成する場合もある。
I.第9の実施の形態
図13に第9の実施の形態に係るランプ点灯装置の回路例を示す。第9の実施の形態に係るランプ点灯装置は、第8の実施の形態に係るランプ点灯装置の変形であり、分流器トランスTB21乃至TB22の代わりに、トランスTB21a乃至TB2naが用いられ、分流器トランスTB31乃至TB3nの代わりに、トランスTB31a乃至TB3naが用いられている。トランスTB21a乃至TB2na及びトランスTB31a乃至TB3naは、一次巻線の電圧と同極性の電圧が二次巻線及び三次巻線に生じるようになっている。
トランスTB21aの一次巻線の第1の端子はトランスT3の第1の端子に接続されており、トランスTB21aの一次巻線の第2の端子はランプLp31の第1の端子に接続されている。トランスTB22aの一次巻線の第1の端子はトランスT3の第1の端子に接続されており、トランスTB22aの一次巻線の第2の端子はランプLp32の第1の端子に接続されている。トランスTB2naの一次巻線の第1の端子はトランスT3の第1の端子に接続されており、トランスTB2naの一次巻線の第2の端子はランプLp3nの第1の端子に接続されている。さらに、トランスTB31aの一次巻線の第1の端子はトランスT4の第1の端子に接続されており、トランスTB31aの一次巻線の第2の端子はランプLp31の第2の端子に接続されている。トランスTB32aの一次巻線の第1の端子はトランスT4の第1の端子に接続されており、トランスTB32aの一次巻線の第2の端子はランプLp32の第2の端子に接続されている。トランスTB3naの一次巻線の第1の端子はトランスT4の第1の端子に接続されており、トランスTB3naの一次巻線の第2の端子はランプLp3nの第2の端子に接続されている。
トランスTB21aの二次巻線の第1の端子は、トランスTB31aの二次巻線の第1の端子に接続されている。これらの端子は同極性の端子である。一方、トランスTB21aの二次巻線の第2の端子は、トランスTB22aの二次巻線の第1の端子に接続されている。トランスTB22aの二次巻線の第2の端子は、図示しないトランスTB23aの二次巻線の第1の端子に接続されている。トランスTB2(n-1)aの二次巻線の第2の端子は、トランスTB2naの二次巻線の第1の端子に接続されている。このように、上段のトランスTB21a乃至TB2naの二次巻線は、互いに異なる極性の端子が接続される。
さらにトランスTB2naの二次巻線の第2の端子は、トランスTB3naの二次巻線の第2の端子に接続されている。これらの端子は同極性の端子である。一方、トランスTB3naの二次巻線の第1の端子は、図示しないトランスTB3(n-1)aの二次巻線の第2の端子に接続されている。トランスTB33aの二次巻線の第1の端子は、トランスTB32aの二次巻線の第2の端子に接続されている。トランスTB32aの二次巻線の第1の端子は、トランスTB31aの二次巻線の第2の端子に接続されている。このように、下段のトランスTB31a乃至TB3naの二次巻線は、互いに異なる極性の端子が接続される。
第8の実施の形態において説明したが、ランプLp31乃至Lp3nを差動駆動するため、上段のトランスTB21a乃至TB2naと下段のトランスTB31a乃至TB3naとは異なる極性で駆動される。従って、トランスTB21aの二次巻線とトランスTB31aの二次巻線とは同極性の端子が接続されているが、ランプLP31を差動駆動させているため、実際の極性は異なる極性の端子同士が接続されている。同様に、トランスT2naの二次巻線とトランスTB3naの二次巻線とは同極性の端子が接続されているが、ランプLP3nを差動駆動させているため、実際の極性は異なる極性の端子同士が接続されている。すなわち、トランスTB21a乃至TB2naの二次巻線とトランスTB31a乃至TB3naの二次巻線とが閉ループを構成しているが、互いに異なる極性が発生している端子が接続されている。
第9の実施の形態では、このようにしてランプLp31乃至Lp3nを差動駆動して各ランプに流れる電流を均一化し、そしてランプLp31乃至Lp3nの輝度を均一化している。
これ以外の部分の構成及び動作は第8の実施の形態と同様である。
以上本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば上で述べた実施の形態を任意に組み合わせることが可能である。さらに、上で述べた趣旨に従えば同じ機能を有する他の回路に部分的に置換できる場合もある。
従来のランプ点灯回路の例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるランプ点灯回路を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における原理を説明するための図である。 本発明の第1の実施の形態における効果を表す図である。 本発明の第2の実施の形態におけるランプ点灯回路を示す図である。 本発明の第3の実施の形態におけるランプ点灯回路を示す図である。 本発明の第4の実施の形態におけるランプ点灯回路を示す図である。 (a)乃至(f)は、本発明の第4の実施の形態におけるランプ点灯回路の動作を説明するための信号波形図である。 本発明の第5の実施の形態におけるランプ点灯回路を示す図である。 本発明の第6の実施の形態におけるランプ点灯回路を示す図である。 本発明の第7の実施の形態におけるランプ点灯回路を示す図である。 本発明の第8の実施の形態におけるランプ点灯回路を示す図である。 本発明の第9の実施の形態におけるランプ点灯回路を示す図である。
符号の説明
T1,T2,T3,T4 インバータトランス
TB1,TB11,TB12,TB1n,TB21,TB22,TB2n,TB31,TB32,TB3n,TB11a,TB12a,TB1na,TB21a,TB22a,TB2na,TB11b,TB12b,TB1nb,TB31a,TB32a,TB3na 分流器トランス、トランス
13 過電圧制限回路 14 定電流制御回路
CB1,CB2,CB3,CBn キャパシタ
D3,D4,D5,D6 ダイオード
18 分圧及び整流回路 19 電圧加算回路
17,30,30a,30b バランサ
Lp1,Lp2,Lp11,Lp12,Lp13,Lp1n,Lp31,Lp32,Lp3n ランプ

Claims (5)

  1. インバータトランスと、
    前記インバータトランスの一次巻線に接続され、入力電源からの電圧を変換するためのスイッチングを行うスイッチング回路と、
    前記インバータトランスの二次巻線に接続され、複数のランプに流れる電流を均一化するためのバランサと、
    前記バランサを介して検出され且つ前記複数のランプに印加される電圧に応じた電圧のうち最大電圧と前記複数のランプを流れる電流の総和とに基づいて前記ランプの全てが点灯したことを検出して、共振周波数又は共振周波数近傍の周波数で動作させる起動モードから、前記共振周波数より低い周波数で動作させる通常動作へ移行させるための制御信号を生成し、前記スイッチング回路に出力する制御回路と、
    を有し、
    前記制御回路は、
    前記起動モード時には、動作周波数を前記共振周波数又は前記共振周波数近傍の周波数に上げるように制御する
    ランプ点灯装置。
  2. 前記制御回路が、
    前記複数のランプに印加される電圧に応じた電圧のうち最大電圧として前記バランサにおいて各前記ランプを担当する部分と前記ランプとの接続点における電圧のうち最大の電圧が所定の電圧以下となり且つ全ての前記複数のランプを流れる電流の総和が所定レベル以上となることを検出する回路
    を含む請求項1記載のランプ点灯装置。
  3. 前記バランサは、複数のトランスを有し、
    各前記トランスの一次巻線は、1の担当ランプと前記インバータトランスの二次巻線とに直列に接続され、
    当該トランスの二次巻線は、他のトランスの二次巻線とで閉ループを構成するように接続されている
    請求項1記載のランプ点灯装置。
  4. インバータトランスと、
    前記インバータトランスの一次巻線に接続され、入力電源からの電圧を変換するためのスイッチングを行うスイッチング回路と、
    前記インバータトランスの二次巻線に接続され、複数のランプに流れる電流を均一化するためのバランサと、
    前記複数のランプに流れる電流の和を検出する電流検出回路と、
    前記バランサを介して検出され且つ前記複数のランプに印加される電圧に応じた電圧のうち最大電圧と前記電流検出回路の出力とに基づいて前記ランプの全てが点灯したことを検出して、共振周波数又は共振周波数近傍の周波数で動作させる起動モードから、前記共振周波数より低い周波数で動作させる通常動作へ移行させるための制御信号を生成し、前記スイッチング回路に出力する制御回路と、
    を有し、
    前記制御回路は、
    前記起動モード時には、動作周波数を前記共振周波数又は前記共振周波数近傍の周波数に上げるように制御する
    ランプ点灯装置。
  5. インバータトランスと、
    前記インバータトランスの一次巻線に接続され、入力電源からの電圧を変換するためのスイッチングを行うスイッチング回路と、
    前記インバータトランスの二次巻線に接続され、複数のランプに流れる電流を均一化するためのバランサと、
    前記複数のランプの全てに接続される特定の回路を流れる電流を検出する電流検出回路と、
    前記バランサを介して検出され且つ前記複数のランプに印加される電圧に応じた電圧のうち最大電圧と前記電流検出回路の出力とに基づいて前記ランプの全てが点灯したことを検出して、共振周波数又は共振周波数近傍の周波数で動作させる起動モードから、前記共振周波数より低い周波数で動作させる通常動作へ移行させるための制御信号を生成し、前記スイッチング回路に出力する制御回路と、
    を有し、
    前記制御回路は、
    前記起動モード時には、動作周波数を前記共振周波数又は前記共振周波数近傍の周波数に上げるように制御する
    ランプ点灯装置。
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