JP2007284634A - 耐熱性熱可塑性樹脂発泡体およびその製造方法 - Google Patents

耐熱性熱可塑性樹脂発泡体およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、建築用断熱材などに使用される耐熱性と耐薬品性、成形性に優れ更に熱可塑性とを併せ持ち、かつマテリアルリサイクル可能な環境適合性にも優れる発泡体密度が20〜55kg/m3である樹脂発泡体に関する。特に、スチレン系樹脂発泡体単独では満たすことの出来ない100℃までの加熱雰囲気下で耐熱性が要求される耐熱性や、フタル酸エステル類に対する耐薬品性を満足する熱可塑性樹脂発泡体およびその製造方法に関する。
【解決手段】芳香族ビニル単位、不飽和モノカルボン酸単位からなる共重合体であって、該共重合体に占める不飽和モノカルボン酸単位の割合が8重量%を超え12重量%以下を含有する樹脂組成物を発泡させてなることを特徴とする樹脂発泡体およびその製造方法。
【選択図】 なし

Description

本発明は、建築用断熱材などに使用される耐熱性と耐薬品性、更に熱可塑性とを併せ持つ発泡体密度が20〜55kg/m3である樹脂発泡体に関する。さらに詳しくは、耐熱性、耐薬品性、成形性に優れ、かつマテリアルリサイクル可能な環境適合性にも優れる、建築資材用途に適正な熱可塑性樹脂発泡体に関する。特に、スチレン系樹脂発泡体単独では満たすことの出来ない100℃までの加熱雰囲気下で耐熱性が要求される耐熱性や、フタル酸エステル類に対する耐薬品性を満足する熱可塑性樹脂発泡体およびその製造方法に関する。
従来、スチレン樹脂発泡体は施工性、断熱特性の好適性から建屋の断熱材として汎用されて来た。しかしながら、スチレン樹脂発泡体はマテリアルリサイクルを考慮した環境適合性に優れた断熱材としては有用ではあるが、基材樹脂であるスチレンの耐熱温度が80℃近傍であり、例えば、比較的高温下に曝される屋上断熱用途では寸法変化や変形が大きく、また、保温車や保温室での高温環境下でも寸法変化や変形など同様の問題を抱えることにより、直接高温環境と接する部位への使用は困難であり、表面を耐熱部材で被覆するなどして使用する場合が多く、結果的にコスト高を招き、経済性に乏しい場合が発生していた。
そこで、マテリアルリサイクル性の如き環境適合性に優れ、かつ耐熱性を向上させたスチレン系樹脂発泡体の耐熱性改善の事例が開示されている。
特許文献1に、アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸の少なくとも一成分を含み、密度60〜200kg/m3、肉厚み2.5〜7mmのスチレン系発泡板に関する技術内容が開示されている。該特許は、肉厚み、すなわち発泡体厚みが2.5〜7mmであることからわかるとおり、シート形状に関するものであり、本発明の如き発泡体厚みが10〜150mm、すなわちボード形状とは異なる。また、該特許は、密度60〜200kg/m3、すなわち低発泡の発泡体であるために、仮に発泡体厚み100mmを所望する場合は、積層化する必要があり、低発泡および二次加工による積層化によって、経済性が劣ることが考えられる。
さらに、シート形状では、まず、成形冷却時やシート加熱時に厚みによる大きな温度ムラを生じにくく、薄厚のために成形品そのものが表面部に選択的に大きな歪は受けにくい。
一方、本発明の如き高発泡の発泡体では、押出発泡成形時に大きな圧力を受けた状態で金型冷却されるため、発泡体表面に歪が生じやすく、更に、発泡体の厚みに起因する温度ムラによって成形体放冷時に成形体歪を生じやすい。
そこで、樹脂発泡体の成型体歪を大幅に改善できれば、従来の建材用途に限らず、100℃までの高温に曝される環境下において、用途を問わず10〜150mmの厚みの発泡体ボードへの適用が可能となり、適用範囲が大幅に広がることが想定される。
一方、特許文献2には、スチレン−αメチルスチレン−アクリロニトリル共重合体を押出発泡してなる耐熱性スチレン系樹脂押出発泡板に関する技術が開示されている。該共重合体を使用することで熱変形温度が92℃以上、110℃以下となり、従来のスチレン系樹脂発泡体に比べ耐熱性が向上することが認められる。しかしながら主成分がスチレンからなるために耐薬品性(耐可塑剤性)に課題があり、たとえば、屋上断熱防水分野における塩化ビニル樹脂を素材としたシート防水分野では、該素材から塩化ビニルの可塑剤に使用されるフタル酸エステル類が移行することによる、発泡体の「溶融痩せ」が発生するために、発泡体単独では使用できず、ポリエチレン樹脂のごときフィルムないしシートで絶縁層を設ける必要があり、安価に製品を供給できるとは言えない。
このような耐熱性、成形性、耐薬品性に優れ、かつマテリアルリサイクル可能な環境適合性にも優れる耐熱性熱可塑性樹脂発泡体の開発が待ち望まれている。
特公昭63−45936号公報 特開昭60−199624号公報
本発明の目的は、耐熱性、耐薬品性、成形性に優れ、かつマテリアルリサイクル可能な環境適合性にも優れる、建築資材用途に好適な高発泡で低密度な樹脂発泡体を提供すること、その中でもスチレン樹脂発泡体単独では満たすことの出来ない、100℃までの加熱雰囲気下で耐熱性が要求される耐熱性や、フタル酸エステル類に対する耐薬品性を満足する熱可塑性樹脂発泡体を提供することにある。
本発明者らは、前記従来技術に鑑みて鋭意研究を進めた結果、共重合体における不飽和モノカルボン酸単位の割合を規定した熱可塑性の樹脂組成物を発泡させてなる発泡体が上記目的を満足することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、(1) 芳香族ビニル単位、不飽和モノカルボン酸単位からなる共重合体であって、該共重合体に占める不飽和モノカルボン酸単位の割合が8重量%を超え12重量%以下を含有する樹脂組成物を発泡させてなることを特徴とする発泡体密度が20〜55kg/m3である樹脂発泡体に関する。
さらに本発明は、(2)芳香族ビニル単位がスチレン単位であることを特徴とする前記(1)項記載の樹脂発泡体に関する。
さらに本発明は、(3)不飽和モノカルボン酸単位がメタクリル酸単位であることを特徴とする前記(1)〜(2)項記載の樹脂発泡体に関する。
さらに本発明は、(4)ガラス転移温度が116℃を超え125℃以下の範囲である樹脂組成物を発泡させてなることを特徴とする前記(1)〜(3)項記載の樹脂発泡体に関する。
さらに本発明は、(5)樹脂発泡体作成から7日後に、塩素原子を含有しない発泡剤の残存量が1〜8重量%であることを特徴とする前記(1)〜(4)項記載の樹脂発泡体に関する。
さらに本発明は、(6)23℃、24時間の雰囲気下で、フタル酸エステル類に浸漬した発泡体に、該フタル酸エステル類による溶解がないことを特徴とする前記(1)〜(5)項記載の樹脂発泡体に関する。
さらに本発明は、(7)100℃、24時間の加熱雰囲気下で、樹脂発泡体の体積変化率が−5%〜+5%である事を特徴とする前記(1)〜(6)項記載の樹脂発泡体に関する。
さらに本発明は、(8)樹脂組成物を加熱溶融させ、発泡剤を添加し、これを押出発泡してなる樹脂発泡体の製造方法であって、樹脂組成物100重量部に対して、発泡剤として、炭素数が3〜5である飽和炭化水素の少なくとも1種を2〜6重量部と、b)ジメチルエーテル、ジメチルカーボネートから選ばれる少なくとも1種を1〜5重量部と、c)二酸化炭素、水から選ばれる少なくとも1種を0〜3重量部とを含有し、発泡体密度が20〜55kg/m3、発泡体厚みが10〜150mmであることを特徴とする(1)〜(7)記載の樹脂発泡体の製造方法に関する。
本発明により、耐熱性、成形性に優れ、かつマテリアルリサイクル可能な環境適合性にも優れる、建築資材用途、産業資材用途に適正な高発泡で低密度な樹脂発泡体が得られる。特に、スチレン樹脂発泡体単独では満たすことの出来ない、100℃までの加熱雰囲気下で耐熱性が要求される耐熱性熱可塑性樹脂発泡体が得られる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で用いられる共重合体は、芳香族ビニル単位、不飽和モノカルボン酸単位からなる。芳香族ビニル単位としては、スチレン、α―メチルスチレン、エチルスチレン、イソプロピルスチレン、ジメチルスチレン、ブロモスチレン、クロロスチレン、ビニルトルエン、ビニルキシレンが挙げられ、スチレン、α−メチルスチレンが好適であり、さらに価格的に安価であるスチレンが最適である。また、不飽和モノカルボン酸単位としては、アクリル酸、メタクリル酸、プロピオル酸、クロトン酸、ペンテン酸、ヘキセン酸、ソルビン酸、ヘプテン酸、ウンデシレン酸、リノレン酸、リノール酸、リノエライジン酸、エライジン酸、オレイン酸、リシノール酸、アラキドン酸が挙げられ、原料入手の容易性と生産性からメタクリル酸が好適である。
また、100℃での加熱雰囲気下で耐熱性を得ること、さらに成形安定性の観点から該共重合体に占める不飽和モノカルボン酸単位の割合が8重量%を超え12重量%以下であることが好ましい。
本発明は、塩素原子を含有しない発泡剤であれば、使用する発泡剤の種類や量を特に制限するものではなく、本発明の樹脂組成物に見合った発泡剤量を適宜使用できるが、発泡体の気泡内圧保持や形状安定性、かつ耐熱性発現の観点から、樹脂発泡体作成から7日後に、塩素原子を含有しない発泡剤の残存量が1〜8重量%であることが好ましい。
発泡剤の残存量を1〜8重量%とするためには、予め、樹脂に対する発泡剤の透過係数、すなわち気体化した発泡剤の溶解度と拡散係数の積を求めることが必要であり、透過係数の測定方法は、流気方法、圧力方法、容積方法など一般的な測定方法が用いられる。
例えば、発泡剤として、物理型発泡剤と化学型発泡剤の1種または2種以上使用でき、物理型発泡剤では、プロパン、n−ブタン、i−ブタン、n−ペンタン、i−ペンタン、ネオペンタン、シクロペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の炭化水素、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、メチルエチルエーテル、イソプロピルエーテル、n−ブチルエーテル、ジイソアミルエーテル、フラン、フルフラール、2−メチルフラン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン等のエーテル類、蟻酸メチルエステル、蟻酸エチルエステル、蟻酸プロピルエステル、蟻酸ブチルエステル、蟻酸アミルエステル、プロピオン酸メチルエステル、プロピオン酸エチルエステル等のカルボン酸エステル類、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、i−プロピルアルコール、ブチルアルコール、i−ブチルアルコール、t−ブチルアルコール等のアルコール類、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジプロピルカーボネート、ジブチルカーボネート等の低級アルキルカーボネート類、ジメチルケトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、メチル−n−プロピルケトン、メチル−n−ブチルケトン、メチル−i−ブチルケトン、メチル−n−アミルケトン、メチル−n−ヘキシルケトン、エチル−n−プロピルケトン、エチル−n−ブチルケトン等の低級アルキルケトン類、二酸化炭素、窒素、水、アルゴン、ヘリウム等の無機ガスが挙げられ、これらは単独又は2種以上混合して使用することが可能である。
また、化学型発泡剤としては、N,N‘−ジニトロソペンタメチレンテトラミン、p,p’−オキシビス−ベンゼンスルホニルヒドラジド、ヒドラゾジカルボンアミド、炭酸ナトリウム、アゾジカルボンアミド、テレフタルアジド、5−フェニルテトラゾール、p−トルエンスルホニルセミカルバジド等が挙げられ、これらは単独又は2種以上混合して使用することが可能である。
これら発泡剤の中では、発泡性および発泡体の断熱性の観点から、プロパン、n−ブタン、i−ブタン、n−ペンタン、i−ペンタン、ネオペンタン等の炭素数が3〜5の炭化水素を用いるのが好ましい。
また、発泡性、成形性、生産安定性の観点から、ジメチルエーテル、ジメチルカーボネートを用いるのが好ましい。
他の発泡剤として、二酸化炭素、水、エタノールを用いることにより、発泡性、成形性の向上、製造時の静電気着火の危険性が低下する傾向があるので好ましい。
なお、本発明においては、前記樹脂組成物に必要に応じて、造核剤、安定剤、滑剤、難燃剤、帯電防止剤、可塑剤、吸水剤、輻射抑制剤等の添加剤を配合してもよい。
また、本発明は、ポリスチレン樹脂発泡体やスチレン含有比率のきわめて高いスチレン系樹脂発泡体では満たすことのできないフタル酸エステル類に対する耐薬品性に優れることを特徴としており、フタル酸エステル類としては、ジメチルフタレート、ジエチルフタレート、ジブチルフタレート、ビス(2−エチルヘキシル)フタレート、ジ−n−オクチルフタレート、ジイソデシルフタレート、ブチルベンジルフタレート、ジイソノニルフタレート、エチルフタリルエチルグリコレールが挙げられ、特に塩化ビニル樹脂のフィルムやシートに一般的に使用されているビス(2−エチルヘキシル)フタレート、ジ−n−オクチルフタレート対する耐薬品性に優れる。
本発明の樹脂発泡体は、該特許文献1のように環状のダイスからチューブ状に押出され、得られるシート状発泡体ではなく、下記に示す方法の如き、例えば、断面積の大きな発泡体が得るためにダイおよび成形方法を選択し、さらに、金型先端のダイにおいてダイ内発泡しない発泡圧力、温度および表面性などにすることによって、はじめて作成できるものである。
例えば、(1)樹脂組成物に、必要に応じて、造核剤、安定剤、滑剤、難燃剤、帯電防止剤、可塑剤、吸水剤、輻射抑制剤等の添加剤を混合した後、加熱溶融する、(2)樹脂組成物を加熱溶融した後に必要に応じて造核剤、安定剤、難燃剤、帯電防止剤、滑剤、可塑剤、吸水剤、輻射抑制剤等の添加剤を添加混合する、(3)あらかじめ樹脂組成物に必要に応じて造核剤、安定剤、滑剤、難燃剤、帯電防止剤、可塑剤、吸水剤、輻射抑制剤等の添加剤を混合した後、加熱溶融した組成物を準備し、あらためて押出機に供給し加熱溶融するなどの各種方法で、樹脂組成物、必要に応じて造核剤、安定剤、滑剤、難燃剤、帯電防止剤、可塑剤、吸水剤、輻射抑制剤等の添加剤を押出機などの加熱溶融混練手段に供給し、任意の段階で高圧条件下で、物理型発泡剤を樹脂組成物に添加し、流動ゲルとなし、押出発泡に適する温度に冷却し、該流動ゲルをダイに通して低圧領域に押出発泡して、発泡体を形成することにより製造される。
また、上記方法における物理型発泡剤のかわりに化学型発泡剤を用いても良い。
樹脂組成物、発泡剤、必要に応じて添加剤を加熱溶融混練する際の加熱温度、溶融混練時間および溶融混練手段については特に制限するものではない。加熱温度は、使用する樹脂組成物が溶融する温度以上であればよいが、難燃剤などの影響による樹脂の分子劣化ができる限り抑制される温度が適宜選ばれる。溶融混練時間は、単位時間あたりの押出量、溶融混練手段などによって異なるので一概には決定することができないが、樹脂組成物と発泡剤が均一に分散混合するのに要する時間が適宜選ばれる。また溶融混練手段としては、例えばスクリュー型の押出機などが挙げられるが、通常の押出発泡に用いられているものであれば特に限定はない。ただし、樹脂の分子劣化をできる限り抑えるため、スクリュー形状については、低剪断タイプのスクリューを用いる方が好ましい。
発泡成形方法に関しては、特に制限はなく、例えば、スリットダイより圧力開放して得られた発泡体をスリットダイと密着または接して設置した成形金型および成形ロールなどを用いる押出発泡方法であれば、断面積の大きい板状発泡体を得ることができる。
本発明の発泡体の厚さは特に制限されず、用途に応じて適宜選択される。例えば、建材などの用途に使用される断熱材の場合、好ましい断熱性を付与せしめるためには、シートのような薄いものよりも、通常の板状物のように厚さのあるものが望まれ、好ましくは10〜150mm、より好ましくは10〜100mmである。
以下、本発明の耐熱性と熱可塑性とを併せ持つ樹脂発泡体を具体的な実施例により詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに制限されるものではない。なお、特に断らない限り「部」は重量部を、「%」は重量%を表す。
本発明で使用した樹脂を表1に示す。
Figure 2007284634
また、以下に示す実施例1〜7、比較例1〜4で得られた発泡体の特性として、発泡体密度、平均セル径、100℃熱風耐熱性、ガラス転移温度、発泡剤の残存量、耐薬品性を下記の方法にしたがって調べた。
1)発泡体密度(kg/m3
発泡体密度は、次の式に基づいて求め、単位をkg/m3に換算して示した。
発泡体密度(g/cm3)=発泡体重量(g)/発泡体体積(cm3
2)平均セル径(mm)
各方向のセル径をASTM D−3576に準じて測定した。発泡体の巾方向の断面を50〜100倍に拡大投影し、厚み方向のセル径(HD)と巾方向のセル径(TD)を測定する。次に押出方向の断面を拡大投影し、押し出し方向のセル径(MD)を測定した。
平均セル径は各方向のセル径の積を3乗根した値を以下の式より算出した。
平均セル径=(HD×TD×MD)1/3
3)100℃耐熱性(発泡体の体積変化率)
発泡体作成後、23℃、湿度55%の恒温室に10日間状態調整したのち、厚み25mm、幅100mm、長さ100mmに切り出し、100℃±2℃に設定した熱風乾燥機(タバイエスペック(株)製PR−KPH)で24時間加熱し、加熱前と加熱後の体積変化率(%)を算出し、以下の基準により耐熱性の有無を判断した。
○:発泡体の体積変化率が5%以下である。
×:発泡体の体積変化率が5%を超える。

4)ガラス転移温度
発泡体作成後 23℃、湿度55%の恒温室に10日間状態調整したのち、JIS K7121に準じて示差走差熱量計で昇温速度10℃/minで300℃まで昇温し10分間ホールドしたのち10℃/minで30℃まで冷却する。再び300℃まで昇温し30℃まで冷却したときの階段状変化をJIS K7121の転移温度の求め方に従い測定した。
5)発泡剤の残存量
発泡体作成後 23℃、湿度55%の恒温室に7日間状態調整したのち、発泡体を約1g切り出しガラス製抽出管に入れた後、管状炉にて加熱(200℃、30min)し、放出されたガスを捕集バッグに採取した。採取したガスをガスクロマトグラフ((株)島津製作所製、GC−14B)を用いて、残存可燃性ガス残存量を測定した。
6)耐薬品性
発泡体作成後、23℃、湿度55%の恒温室に10日間状態調整したのち、厚み25mm、幅40mm、長さ150mmに切り出し、ビス(2−エチルヘキシル)フタレート(通称DOP)を200ml入れた容器に、長さ50mm分が浸漬するように調整した後、24時間浸漬放置し、取り出した後の発泡体形状を観察した。
○:発泡体の崩壊、溶融による表面凹凸無し。
△:発泡体の崩壊はないものの、溶融による表面凹凸有り。
×:発泡体の崩壊あるいは溶融による表面凹凸有り。
(実施例1)
表1に示す耐熱樹脂(A)((株)東洋スチレン社製)を使用し、この樹脂組成物100部に対して、造核剤としてタルク(林化成(株)製、商品名:タルカンパウダー)0.5部、難燃剤としてヘキサブロモシクロドデカン(アルベマール(株)製、商品名:HP900)5部と、トリフェニルホスフェート(味の素ファインテクノ(株)製、商品名:レオフィスTPP)1部、安定剤として、トリエチレングリコールビス[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート](堺化学(株)製、商品名:PH−2450)0.4部、滑剤としてステアリン酸カルシウム(堺化学(株)製、商品名:ステアリン酸Ca)0.3部をドライブレンドし、得られた樹脂混合物を口径65mmのものと口径90mmのものを直列に連結した二段押出機へ約50kg/hrの割合で供給した。前記口径65mmの押出機に供給した樹脂混合物を、230℃に加熱して溶融ないし可塑化、混練し、これに連結された口径90mmの押出機で樹脂温度を130℃に冷却し、口径90mmの押出機の先端に設けた厚さ方向2mm、幅方向50mmの長方形断面の口金より大気中へ押し出し、厚さ約40mm、幅約150mmの直方体状の押出発泡体を得た。このとき発泡剤として、ポリスチレン樹脂100部に対してi−ブタン3部、ジメチルエーテル3部を、それぞれ別のラインから、前記口径65mmの押出機の先端付近(口径90mmの押出機の口金と反対側の端部側に接続される側の端部)から前記樹脂中に圧入した。得られた発泡体の特性を表2に示す。下記の比較例1〜4と比較し、耐熱性条件、および耐薬品性を満足した発泡体が得られた。
(実施例2)
用いた発泡剤をジメチルカーボネート2部、イソブタン4部とした以外は、実施例1と同様の条件で押出発泡体を得た。
得られた発泡体の特性を表2に示す。下記の比較例1〜4と比較し、耐熱性条件、および耐薬品性を満足した発泡体が得られた。
(実施例3)
用いた発泡剤をジメチルエーテル2部、ジメチルカーボネート1部、イソブタン3部とした以外は、実施例1と同様の条件で押出発泡体を得た。
得られた発泡体の特性を表2に示す。下記の比較例1〜4と比較し、耐熱性条件、および耐薬品性を満足した発泡体が得られた。
(実施例4)
表1に示す耐熱樹脂(A):耐熱樹脂(B)((株)東洋スチレン社製、商品名:T080)を55:45%の比率で混合した以外は、実施例1と同様の条件で押出発泡体を得た。
得られた発泡体の特性を表2に示す。下記の比較例1〜4と比較し、耐熱性条件、および耐薬品性を満足した発泡体が得られた。
(実施例5)
表1に示す耐熱樹脂(A):耐熱樹脂(B)を35:65%の比率で混合した以外は、実施例1と同様の条件で押出発泡体を得た。
得られた発泡体の特性を表2に示す。下記の比較例1〜4と比較し、耐熱性条件、および耐薬品性を満足した発泡体が得られた。
(実施例6)
用いた発泡剤をジメチルエーテル3部、イソブタン3部、水1部とし、吸水剤としてベントナイト1.0部、二酸化ケイ素0.5部を添加した以外は、実施例1と同様の条件で押出発泡体を得た。
得られた発泡体の特性を表2に示す。下記の比較例1〜4と比較し、耐熱性条件、および耐薬品性を満足した発泡体が得られた。
(実施例7)
用いた発泡剤をジメチルエーテル6部、イソブタン2部とし、押出時の樹脂温度を128℃に冷却した以外は、実施例1と同様の条件で押出発泡体を得た。
得られた発泡体の特性を表2に示す。下記の比較例1〜4と比較し、耐熱性条件、および耐薬品性を満足した発泡体が得られた。
(比較例1)
表1に示すPS樹脂(C)((株)東洋スチレン社製、商品名:HRM48)を用い、樹脂温度を120℃に冷却した以外は、実施例1と同様の条件で押出発泡体を得た。
得られた発泡体の特性を表2に示す。実施例1〜7と比較して、求められる耐熱性条件を満足することができない。
(比較例2)
表1に示す耐熱樹脂(A):耐熱樹脂(B)の比率で混合し、樹脂温度を122℃に冷却した以外は、実施例1と同様の条件で押出発泡体を得た。
得られた発泡体の特性を表2に示す。実施例1〜7と比較して、求められる耐熱性条件、および耐薬品性を満足することができない。
(比較例3)
表1に示す耐熱樹脂(A):耐熱樹脂(B)の比率で混合し、樹脂温度を125℃に冷却した以外は、実施例1と同様の条件で押出発泡体を得た。
得られた発泡体の特性を表2に示す。実施例1〜7と比較して、求められる耐熱性条件を満足することができない。
(比較例4)
表1に示す耐熱樹脂(B)を用い、樹脂温度を125℃に冷却した以外は、実施例1と同様の条件で押出発泡体を得た。
得られた発泡体の特性を表2に示す。実施例1〜7と比較して、求められる耐熱性条件を満足することができない。
(比較例5)
表1に示す耐熱樹脂(B)を用い、樹脂温度を125℃に冷却した以外は、実施例2と同様の条件で押出発泡体を得た。
得られた発泡体の特性を表2に示す。実施例1〜7と比較して、求められる耐熱性条件を満足することができない。
Figure 2007284634

Claims (8)

  1. 芳香族ビニル単位、不飽和モノカルボン酸単位からなる共重合体であって、該共重合体に占める不飽和モノカルボン酸単位の割合が8重量%を超え12重量%以下を含有する樹脂組成物を発泡させてなることを特徴とする発泡体密度が20〜55kg/m3である樹脂発泡体。
  2. 芳香族ビニル単位がスチレン単位であることを特徴とする請求項1記載の樹脂発泡体。
  3. 不飽和モノカルボン酸単位がメタクリル酸単位であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の樹脂発泡体。
  4. ガラス転移温度が116℃を超え125℃以下の範囲である樹脂組成物を発泡させてなることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の樹脂発泡体。
  5. 樹脂発泡体作成から7日後に、塩素原子を含有しない発泡剤の残存量が1〜8重量%であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の樹脂発泡体。
  6. 23℃、24時間の雰囲気下で、発泡体が、フタル酸エステル類に溶解しないことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の樹脂発泡体。
  7. 100℃、24時間の加熱雰囲気下で、樹脂発泡体の体積変化率が23℃における体積と比較して−5%〜+5%の範囲である事を特徴とする請求項1〜請求項6記載の樹脂発泡体。
  8. 樹脂組成物を加熱溶融させ、発泡剤を添加し、これを押出発泡してなる樹脂発泡体の製造方法であって、樹脂組成物100重量部に対して、発泡剤として、炭素数が3〜5である飽和炭化水素の少なくとも1種を2〜6重量部と、b)ジメチルエーテル、ジメチルカーボネートから選ばれる少なくとも1種を1〜5重量部と、c)二酸化炭素、水から選ばれる少なくとも1種を0〜3重量部とを含有し、発泡体密度が20〜55kg/m3、発泡体厚みが10〜150mmであることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載のスチレン系樹脂発泡体の製造方法。
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