JP2007281263A - 発光素子駆動回路及びそれを備えた携帯装置 - Google Patents

発光素子駆動回路及びそれを備えた携帯装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007281263A
JP2007281263A JP2006106998A JP2006106998A JP2007281263A JP 2007281263 A JP2007281263 A JP 2007281263A JP 2006106998 A JP2006106998 A JP 2006106998A JP 2006106998 A JP2006106998 A JP 2006106998A JP 2007281263 A JP2007281263 A JP 2007281263A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
light emitting
emitting element
circuit
constant current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006106998A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5082280B2 (ja
Inventor
Noriaki Koga
紀昭 古賀
Tsutomu Ando
努 安藤
Yoshihiro Naito
誉博 内藤
Tsutomu Fukuda
勉 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2006106998A priority Critical patent/JP5082280B2/ja
Publication of JP2007281263A publication Critical patent/JP2007281263A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5082280B2 publication Critical patent/JP5082280B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Led Devices (AREA)

Abstract

【課題】発光素子を定電流で駆動する発光素子駆動回路及び携帯装置において、消費電力を低減すること。
【解決手段】電池電圧Vbat及び電池電圧Vbatを昇圧した電圧のいずれか一方の電圧を発光素子LED1へ出力する電源回路11と、発光素子LED1を駆動するトランジスタN1のゲート電圧Vgを調整することによって発光素子LED1を定電流で駆動する定電流回路12と、トランジスタN1のゲート電圧Vgと所定の閾値Vthと比較するコンパレータCOMP1と、ゲート電圧Vgの電圧レベルが所定の閾値Vthを越えるとき電源回路11を制御して電池電圧Vbatを昇圧した電圧を発光素子LED1へ出力させ、ゲート電圧Vgの電圧レベルが所定の閾値以下のとき電源回路11を制御して電池電圧Vbatを発光素子LED1へ出力させるスルー/昇圧判定部13とを備えた。
【選択図】図2

Description

本発明は、発光素子駆動回路及びそれを備えた携帯装置に関する。
従来より、LED(発光ダイオード)などの発光素子は、表示素子や照明用として様々な用途に用いられている。たとえば、携帯電話などの携帯装置においては、着信表示、充電中表示などの各種状態の報知手段として、またLCDなどの表示器の照明用の光源として用いられており、これらの発光素子は発光素子駆動回路によって駆動される。
特許文献1には、携帯電話などにおいて、発光素子としてのダイオードを駆動する従来の発光素子駆動回路が開示(特許文献1の図4参照)されている。この従来の発光素子駆動回路100は、図10に示すように、制御回路101と、昇圧回路102と、定電流回路として動作するトランジスタT100とを有している。そして、この発光素子駆動回路100によって、発光素子D100が駆動される。
すなわち、発光素子駆動回路100は、リチウム電池などの電池電圧Vddを昇圧回路102によって高電圧の駆動電圧Voutに昇圧するように制御回路101によって制御され、このように昇圧された駆動電圧Voutが発光素子D100の一端(アノード)に印加される。一方、発光素子D100の他端(カソード)は、トランジスタT100に接続されており、このトランジスタT100がオン状態となることによって、発光素子D100に定電流が流れ、発光素子D100が駆動される。
また、制御回路101は、駆動電圧Voutの電圧値Vdetを検出してフィードバックし、制御回路101において、この駆動電圧Voutが一定値となるように、昇圧回路102を制御する。
ところで、携帯電話などのように電池を駆動源として動作する携帯装置においては、携帯装置内部で消費する電力を低減して動作時間をできるだけ長くすることが望ましい。そこで、従来の発光素子駆動回路においては、駆動する発光素子にあわせた必要最小限度の駆動電圧Voutを昇圧回路から出力するように制御するものがあり、このような構成にすることにより、定電流回路にかかる電圧を低減し、定電流回路で生じる消費電力を低減している。
たとえば、図11に示すように、発光素子D200を接続する駆動端子VLEDの電圧が一定になるように昇圧回路201の出力電圧Voutを出力するものがある。
すなわち、発光素子D200の一端(アノード)を昇圧回路201の出力電圧Voutに接続すると共に、その他端(カソード)を定電流回路202に接続し、定電流回路202を動作させて発光素子D200を駆動したときに駆動端子VLEDに生じる電圧を検出して、発光素子D200の他端(アノード)の電圧VLEDが定電流回路202におけるNチャンネル型トランジスタN200を定電流動作させるために必要な電圧値となるように昇圧回路201の出力電圧Voutを調整している。
このように、定電流回路202におけるNチャンネル型トランジスタN200が定電流動作するために必要な電圧値となるように昇圧回路201の出力電圧Voutを調整することによって、定電流回路202において消費する電力を低減している。
特開2003−332624号公報
ところで、近年、携帯装置においては、上述のように各種状態の報知手段として、またLCD表示器等の照明用の光源として用いられており、発光素子の発光量を変えて種々の報知を行なったり、LCD表示器等の照明強度を調整するものが開発されてきており、このような携帯装置における発光素子駆動回路は、発光素子へ供給する定電流の電流値を可変に設定できるように構成されている。
ところが、従来の携帯装置における発光素子駆動回路は、発光素子に供給する電流が最大値のときにでもNチャンネル型トランジスタN200を定電流動作させることができる電圧値となるように駆動端子の電圧VLEDが設定されていた。すなわち、発光素子に供給する定電流の電流値にかかわらず、駆動端子の電圧VLEDを常に一定の電圧となるように制御されていた。そのため、定電流回路で消費する電力を十分に低減することができなかった。
たとえば、Nチャンネル型トランジスタN200のV−I特性(ドレイン−ソース間電圧VLEDとドレイン電流IDとの関係)がたとえば図12に示すように特性であるとし、発光素子D200に供給する電流をI1(電流小)、I2(電流大)であるとすると、発光素子を電流値I2の定電流で駆動させるために図12におけるA2ポイントを選択、すなわち端子電圧VLEDをV1に設定しているため、発光素子に電流値I1の定電流を供給するときに最小限必要な端子電圧VLEDであるV0よりもΔV大きいV1の電圧がNチャンネル型トランジスタN200に印加されることになり、Nチャンネル型トランジスタN200はΔV×I1(W)の電力を余計に消費してしまうことになる。
さらに、従来の携帯装置における発光素子駆動回路においては、トランジスタや発光素子の電圧(たとえば、発光ダイオードの順方向電圧VF)の製造上のばらつきを考慮して、この端子電圧VLEDの設定を行っていた。
したがって、発光素子に供給する電流を切り替えないような発光素子駆動回路であっても、最小限必要な端子電圧VLEDであるV0よりも大きい端子電圧VLEDが設定されることになり、Nチャンネル型トランジスタN200は電力を余計に消費してしまうことになる。
そこで、本発明は、発光素子を定電流で駆動する発光素子駆動回路及び携帯装置において、消費電力を低減することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、発光素子を定電流駆動する発光素子駆動回路において、電池電圧を入力し、この電池電圧を昇圧すると共に、前記電池電圧及び前記電池電圧を昇圧した電圧のいずれか一方の電圧を前記発光素子へ出力する電源回路と、前記発光素子を駆動するトランジスタを有し、前記トランジスタのゲート電圧を調整することによって前記発光素子を定電流で駆動する定電流回路と、前記トランジスタのゲート電圧を検出し、このゲート電圧と所定の閾値とを比較する比較回路と、前記ゲート電圧の電圧レベルが所定の閾値を越えるとき前記電源回路を制御して前記電池電圧を昇圧した電圧を前記発光素子へ出力させ、前記ゲート電圧の電圧レベルが所定の閾値以下のとき前記電源回路を制御して前記電池電圧を前記発光素子へ出力させる制御部とを備える。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記電池電圧を昇圧して前記発光素子へ出力するとき、前記トランジスタのゲート電圧に応じた電圧に前記電池電圧を昇圧することを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記所定の閾値は、定電流駆動限界時の前記トランジスタのゲート電圧近傍に設定されることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明において、前記定電流回路を複数設け、前記比較回路は、前記複数の定電流回路のトランジスタのうち、最もゲート電圧が高いトランジスタのゲート電圧を検出し、このゲート電圧と前記所定の閾値とを比較することを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、電源電圧源として電池を有する携帯装置において、発光素子と、前記発光素子を駆動する発光素子駆動回路とを有し、前記発光素子駆動回路は、電池電圧を入力し、この電池電圧を昇圧すると共に、前記電池電圧及び前記電池電圧を昇圧した電圧のいずれか一方の電圧を前記発光素子へ出力する電源回路と、前記発光素子を駆動するトランジスタを有し、前記トランジスタのゲート電圧を調整することによって前記発光素子を定電流で駆動する定電流回路と、前記トランジスタのゲート電圧を検出し、このゲート電圧と所定の閾値とを比較する比較回路と、前記ゲート電圧の電圧レベルが所定の閾値を越えるとき前記電源回路を制御して前記電池電圧を昇圧した電圧を前記発光素子へ出力させ、前記ゲート電圧の電圧レベルが所定の閾値以下のとき前記電源回路を制御して前記電池電圧を前記発光素子へ出力させる制御部とを備える。
請求項1に記載の発明によれば、発光素子を定電流駆動する発光素子駆動回路において、電池電圧を入力し、この電池電圧を昇圧すると共に、前記電池電圧及び前記電池電圧を昇圧した電圧のいずれか一方の電圧を前記発光素子へ出力する電源回路と、前記発光素子を駆動するトランジスタを有し、前記トランジスタのゲート電圧を調整することによって前記発光素子を定電流で駆動する定電流回路と、前記トランジスタのゲート電圧を検出し、このゲート電圧と所定の閾値とを比較する比較回路と、前記ゲート電圧の電圧レベルが所定の閾値を越えるとき前記電源回路を制御して前記電池電圧を昇圧した電圧を前記発光素子へ出力させ、前記ゲート電圧の電圧レベルが所定の閾値以下のとき前記電源回路を制御して前記電池電圧を前記発光素子へ出力させる制御部とを備えたので、発光素子の特性ばらつきを考慮することなく、消費電力の低減することができる。しかも、発光素子に供給する電流を切り替えるような場合においても、消費電力を低減することができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、前記電源回路は、前記電池電圧を昇圧して前記発光素子へ出力するとき、前記トランジスタのゲート電圧に応じた電圧に前記電池電圧を昇圧するので、昇圧回路によって発光素子に供給する電圧を適切に設定することができるため、消費電力の低減が可能となる。
また、請求項3に記載の発明によれば、前記所定の閾値は、定電流駆動限界時の前記トランジスタのゲート電圧近傍に設定されるので、定電流回路のトランジスタで発光素子を駆動できるぎりぎりの状態まで、電池電圧で発光素子を駆動することができ、発光素子駆動回路における消費電力の低減効果をさらに向上することができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、前記定電流回路を複数設け、前記比較回路は、前記複数の定電流回路のトランジスタのうち、最もゲート電圧が高いトランジスタのゲート電圧を検出し、このゲート電圧と前記所定の閾値とを比較するので、複数の発光素子があった場合でも、全ての発光素子を低電圧駆動することができる一方、消費電力の低減効果も得ることができる発光素子駆動回路及び携帯装置を提供することが可能となる。
また、請求項5に記載の発明によれば、電源電圧源として電池を有する携帯装置において、発光素子と、前記発光素子を駆動する発光素子駆動回路とを有し、前記発光素子駆動回路は、電池電圧を入力し、この電池電圧を昇圧すると共に、前記電池電圧及び前記電池電圧を昇圧した電圧のいずれか一方の電圧を前記発光素子へ出力する電源回路と、前記発光素子を駆動するトランジスタを有し、前記トランジスタのゲート電圧を調整することによって前記発光素子を定電流で駆動する定電流回路と、前記トランジスタのゲート電圧を検出し、このゲート電圧と所定の閾値とを比較する比較回路と、前記ゲート電圧の電圧レベルが所定の閾値を越えるとき前記電源回路を制御して前記電池電圧を昇圧した電圧を前記発光素子へ出力させ、前記ゲート電圧の電圧レベルが所定の閾値以下のとき前記電源回路を制御して前記電池電圧を前記発光素子へ出力させる制御部とを備えたので、発光素子の特性ばらつきを考慮することなく、消費電力の低減することができる。しかも、発光素子に供給する電流を切り替えるような場合においても、消費電力の低減することができる。
本実施形態における携帯装置は、電池と、発光素子と、この発光素子を定電流駆動するための発光素子駆動回路とを備えている。
発光素子駆動回路は、電池電圧を入力し、この電池電圧を昇圧すると共に、電池電圧及び電池電圧を昇圧した電圧のいずれか一方の電圧を発光素子へ出力する電源回路を備えている。
さらに、発光素子駆動回路は、発光素子を駆動するトランジスタを有し、トランジスタのゲート電圧を調整することによって発光素子を定電流で駆動する定電流回路を備えている。
しかも、定電流回路のトランジスタのゲート電圧を検出し、このゲート電圧と所定の閾値と比較する比較回路と、ゲート電圧の電圧レベルが所定の閾値を越えるとき電源回路を制御して電池電圧を昇圧した電圧を発光素子へ出力させ、ゲート電圧の電圧レベルが所定の閾値以下のとき電源回路を制御して電池電圧を発光素子へ出力させる制御部とを有する構成としている。
定電流回路におけるトランジスタのゲート電圧は、後述のようにこのトランジスタのソース−ドレイン間の電圧がある電圧レベル以下となると、大きくしなければ、定電流駆動(ドライブ)できない。言い換えれば、トランジスタのゲート電圧を検出することによって、定電流回路の駆動状態を検出することができるのである。
従来の定電流回路では、トランジスタや発光素子のばらつきを考慮して、トランジスタのソース−ドレイン間の電圧が一定値以上になるように設定していたため、余分な電力を消費してしまう場合があった。
しかしながら、本実施の形態においては、トランジスタのゲート電圧を検出することによって、定電流回路のトランジスタにおける定電流駆動状態を判定し、電池電圧と電池電圧を昇圧した電圧とのいずれを出力電圧とするかを選択するようにしており、これにより発光素子駆動回路において消費する電力を低減することができるのである。
特に、所定の閾値を、定電流駆動限界時の前記トランジスタのゲート電圧近傍に設定することによって、定電流回路のトランジスタで発光素子を駆動できるぎりぎりの状態まで、電池電圧で発光素子を駆動することができるため、発光素子駆動回路における消費電力の低減効果をさらに向上することができる。
また、電池電圧の出力を選択したときには、電源回路による昇圧動作を停止することにより電源回路においてさらに消費電力を低減することが可能となる。
さらに、電源回路において、電池電圧を昇圧した電圧を発光素子へ出力するとき、昇圧する電圧(電源回路の出力電圧)をトランジスタのゲート電圧に応じた電圧とすることによって、電源回路を発光素子駆動に用いた場合の消費電力を低減することができる。
また、定電流回路を複数設け、複数の発光素子を駆動するようにしてもよい。この場合、比較回路は、複数の定電流回路のトランジスタのうち、最もゲート電圧が高いトランジスタのゲート電圧を検出し、このゲート電圧と所定の閾値とを比較するようにする。
したがって、複数の発光素子があった場合でも、全ての発光素子を低電圧駆動することができる一方、消費電力の低減効果も得ることができる発光素子駆動回路及び携帯装置を提供することが可能となる。
(第1実施形態)
次に、本発明の実施の形態における発光素子駆動回路及びそれを備えた携帯装置について図面を参照してさらに具体的に説明する。図1は本実施形態における携帯装置の構成図、図2は本実施形態における発光素子駆動回路の構成図である。
図1に示すように、本実施形態における携帯装置1は、電源電圧として電池BATを有しており、この電池BATの電圧Vbatを用いて動作する。
また、携帯装置1は、CPU,ROM,RAMなどにより構成される制御回路2と、デジタル音声信号等をアナログ信号へ変換してスピーカ(図示せず)へ出力し、マイク(図示せず)で受信した音声アナログ信号をデジタル音声信号へ変換する等の音声処理を行う音声処理部3と、制御回路2から出力される画像データを表示するLCD(Liquid Crystal Display)4と、図示しない基地局等と無線通信により制御信号や音声信号のやり取りを行う無線回路5と、携帯装置1の各操作を行うための入力装置6と、発光素子LED1が配置された発光素子部7と、発光素子部7の発光素子LED1を駆動して発光させるための発光素子駆動回路10とを備えている。
なお、本実施形態においては、発光素子LED1として発光ダイオードを例に挙げて説明するが、定電流で動作する発光素子であれば、これに限られるものではない。
発光素子駆動回路10は、制御回路2からの制御信号に基づいて、発光素子部7の発光素子LED1を駆動するように構成されている。
この発光素子駆動回路10は、図2に示すように、電池BATの電圧Vbatを入力し、電池電圧Vbatを昇圧すると共に、電池電圧Vbat及び電池電圧Vbatを昇圧した電圧のいずれか一方の電圧を発光素子LED1へ出力する電源回路11と、発光素子LED1を駆動するNチャンネル型トランジスタN1を有し、Nチャンネル型トランジスタN1のゲート電圧Vgを調整することによって発光素子LED1を定電流で駆動する定電流回路12と、Nチャンネル型トランジスタN1のゲート電圧Vgを検出し、このゲート電圧Vgと所定の閾値Vthと比較する比較回路である第1コンパレータCOMP1と、電池電圧Vbatと電源回路の出力電圧Vout(電池BATの出力電圧Vbatが出力電圧Voutとして出力される場合には、電池電圧Vbat)とを比較する比較回路である第2コンパレータCOMP2と、第1コンパレータCOMP1における比較結果に応じて、電源回路11を制御する制御部としてのスルー/昇圧判定部13とを有している。このスルー/昇圧判定部13は、ゲート電圧Vgの電圧レベルが所定の閾値Vthを越えるときに、電源回路11を制御して電池電圧Vbatを昇圧した電圧を発光素子LED1へ出力させ、ゲート電圧Vgの電圧レベルが所定の閾値Vth以下のとき電源回路11を制御して電池BATの出力電圧Vbatを発光素子LED1へ出力させるものである。
電源回路11は、電池電圧Vbatを出力する低消費電力モードと、電池電圧Vbatを昇圧する昇圧モードのいずれか一方のモードで動作する。電源回路11における昇圧構成は、PWM制御型DC−DCコンバータであり、図3に示すように、スルー/昇圧判定部13から出力される基準電圧VrefとNチャンネル型トランジスタN1のゲート電圧Vgとを比較する第1オペアンプOP10と、三角波を生成する発振器OSC10と、第1オペアンプOP10の出力信号と発振器OSC10で生成した三角波とを比較する第2オペアンプOP11と、第2オペアンプOP11の出力信号に基づいた信号を生成する論理(logic)回路IC10と、論理回路IC10から出力された制御信号を増幅するドライバ回路DR10,DR11と、ドライバ回路DR10,DR11によって増幅された制御信号に基づいてそれぞれオン、オフが制御されるPチャンネル型トランジスタP10,Nチャンネル型トランジスタN10と、コイルL10と、コンデンサC10とから構成される。なお、本実施形態においては、電源回路11は、コイルL10、コンデンサC10を除き、半導体集積回路(IC)20として構成されている。
このように構成された電源回路11は、Pチャンネル型トランジスタP10をオフにし、Nチャンネル型トランジスタN10をオンにすることによって電池BATの電力をコイルL10にチャージし、その後、Nチャンネル型トランジスタN10をオフにし、Pチャンネル型トランジスタP10をオンにすることによってコイルL10にチャージした電力をPチャンネル型トランジスタP10のソースから出力し、コンデンサC10で平滑して出力電圧Voutを生成するように構成されている。
また、Nチャンネル型トランジスタN1のゲート電圧Vgとスルー/昇圧判定部13から出力される基準電圧Vrefとの比較結果に基づいてNチャンネル型トランジスタN10及びPチャンネル型トランジスタのオン・オフ時間を制御し、一定の電圧を出力電圧Voutとして出力するようにしている。
すなわち、Nチャンネル型トランジスタN1のゲート電圧Vgが基準電圧Vrefよりも低い場合には、第1オペアンプOP10からの出力信号の電圧を大きくし、ゲート電圧Vgが基準電圧Vrefより高い場合には、第1オペアンプOP10からの出力信号の電圧を小さくする。
第2オペアンプOP11は、第1オペアンプOP10からの出力信号の電圧が発振器OSC10から出力される三角波の電圧よりも大きい電圧のときにHighレベルの電圧を、小さいときにLowレベルの信号を出力することによって生成されるパルス信号を論理回路IC10へ出力する。
そして、第2オペアンプOP11は、第1オペアンプOP10からの出力信号の電圧が大きいときには、パルス幅(Highレベルの電圧の期間)が大きいパルス信号を出力し、小さいときにはパルス幅が小さいパルス信号を出力する。
論理回路IC10は、第2オペアンプOP11から出力されるパルス信号のパルス幅が大きいときには、Nチャンネル型トランジスタN10のオン時間及びPチャンネル型トランジスタP10のオフ時間を長くして、コイルL10の電力チャージ量を多くするように、ドライバ回路DR10,DR11を駆動する。また、第2オペアンプOP11から出力されるパルス信号のパルス幅が小さいときには、Nチャンネル型トランジスタN10のオン時間及びPチャンネル型トランジスタP10のオフ時間を短くして、コイルL10の単位時間あたりの電力チャージ量を小さくするようにドライバ回路DR10,DR11を駆動する。
また、第1及び第2オペアンプOP10,OP11、発振器OSC10、論理回路IC10、及びドライバ回路DR10,DR11は、発光素子駆動回路10内の電源制御回路21によって、動作停止状態に制御可能に構成されており、これらが動作停止状態となったとき、発光素子駆動回路10を低消費電力モードに移行する。
この低消費電力モードは、スルー/昇圧判定部13から出力されるBOOST_ON信号によって制御される。すなわち、発光素子駆動回路10の電源制御回路21は、BOOST_ON信号がHigh電圧であるとき、電池電圧Vbatを昇圧した電圧を出力電圧Voutとして電源回路11から出力させる昇圧モードとなる。一方、BOOST_ON信号がLow電圧のとき、昇圧動作を停止し、電池電圧Vbatを出力電圧Voutとして出力する低消費電力モードとなる。
ここで、低消費電力モードのとき、発光素子駆動回路10は次のように動作する。
発光素子駆動回路10の電源制御回路21は、BOOST_ON信号がLow電圧のとき、第1及び第2オペアンプOP10,OP11、発振器OSC10を動作停止状態にし、論理回路IC10を制御して、Pチャンネル型トランジスタP10がオンになるようにドライバ回路DR10を駆動すると共に、Nチャンネル型トランジスタN10がオフとなるようにドライバ回路DR11を駆動し、電池BATの電圧VbatをPチャンネル型トランジスタP10を介して出力電圧Voutとして出力する。
次に定電流回路12について説明する。定電流回路12は、図2に示すように、定電流源16と、Pチャンネル型トランジスタP1,P2と、Nチャンネル型トランジスタN1,N2と、オペアンプOP1とから構成される。
Pチャンネル型トランジスタP2のソースは電池電圧Vbatに接続され、そのドレインは定電流源16に接続される。また、Pチャンネル型トランジスタP2のベースはそのドレインに接続されると共に、Pチャンネル型トランジスタP1のベースに接続される。また、Pチャンネル型トランジスタP1のソースは電池電圧Vbatに接続され、そのドレインはNチャンネル型トランジスタN2のドレインに接続される。したがって、Pチャンネル型トランジスタP1,P2によってミラー回路が構成され、定電流源16によってPチャンネル型トランジスタP2に流れる電流と同じ電流がPチャンネル型トランジスタP1に流れる。
また、Nチャンネル型トランジスタN2のゲートは、Nチャンネル型トランジスタN1のゲートに接続されており、そのソースはグランド電位に接続されている。また、Nチャンネル型トランジスタN1のソースも同様にグランド電位に接続されている。また、オペアンプOP1の非反転入力端子にはPチャンネル型トランジスタP1のドレインが接続され、その反転入力端子には、発光素子LED1のカソードに接続される駆動端子に接続されており、Pチャンネル型トランジスタP1のドレイン電圧と駆動端子の電圧VLEDとの比較結果がオペアンプOP1の出力端子から出力される。
オペアンプOP1の出力は、Nチャンネル型トランジスタN1,N2のゲートに接続されており、オペアンプOP1の出力に基づいてNチャンネル型トランジスタN1,N2を駆動するように構成されている。
ここで、Pチャンネル型トランジスタP1とP2とは、同一のチップサイズで形成されており、また、Nチャンネル型トランジスタN1とN2とは、同一のチップサイズで形成されている。
このように構成されているため、定電流回路12は、定電流源16の電流値Idと略同一の定電流を発光素子LED1に供給することができる。
すなわち、定電流源16の電流値IdでPチャンネル型トランジスタP2に定電流が供給され、Pチャンネル型トランジスタP2とカレントミラー回路を構成するPチャンネル型トランジスタP1にPチャンネル型トランジスタP2と同じ電流値Idの定電流が流れる。Pチャンネル型トランジスタP1からNチャンネル型トランジスタN2に電流値Idの定電流が流れると、Nチャンネル型トランジスタN2のドレインにその電流に応じた電圧が発生し、Nチャンネル型トランジスタN1のドレインの電圧がNチャンネル型トランジスタN2のソースの電圧と同一になるように、オペアンプOP1が駆動する。そのため、定電流源16の電流値Idと略同一の電流がNチャンネル型トランジスタN1に流れることになる。
なお、定電流回路12において、消費電力を低減するためには、定電流源の電流値を小さくし、各トランジスタP1,P2,N2の消費電力を低減することが望ましい。そこで、Pチャンネル型トランジスタP2に供給される電流の数倍の電流をPチャンネル型トランジスタP1に流すように、さらに、Nチャンネル型トランジスタN2に供給される電流の数倍の電流をNチャンネル型トランジスタN1に流すように、トランジスタP1,P2,N1,N2を構成して、最終的にNチャンネル型トランジスタN1に電流値Idを流すようにすることが望ましい。
ここで、Nチャンネル型トランジスタN1のゲート電圧Vgを異なる電圧とした場合の、端子電圧VLEDと発光素子LED1に流れる電流Idとの関係について、図面を参照して説明する。図4は、端子電圧VLEDと発光素子LED1に流れる電流Idとの関係を示す図である。図5は、発光素子LED1を所定の定電流で駆動させるための、Nチャンネル型トランジスタN1のゲート電圧Vgと端子電圧VLEDとの関係を示す図である。なお、この端子電圧VLEDは、Nチャンネル型トランジスタN1のドレイン−ソース電圧である。
図4に示すVg1〜Vgnは、Nチャンネル型トランジスタN1のゲート電圧Vgの電圧値を示すものであり、Vg1から順に高い電圧となっている。
図4に示す例では、ゲート電圧Vgの電圧値がVg1のときは、発光素子LED1をId1の定電流で駆動することができるが、端子電圧VLEDが低くなってくると、発光素子LED1をId1の定電流で駆動できなくなる。すなわち、電池電圧Vbatが低くなってくると、端子電圧VLEDが低くなり、ゲート電圧Vgを一定にしたままでは、発光素子LED1を定電流で駆動できなくなるのである。
しかし、Nチャンネル型トランジスタN1のゲート電圧Vgを端子電圧VLEDに応じて調整することによって、発光素子LED1をId1の定電流で駆動することができるようになる。すなわち、ゲート電圧VgをVg1からVgnまで端子電圧VLEDに応じて変化させて、発光素子LED1をId1の定電流で駆動する。
したがって、Nチャンネル型トランジスタN1のゲート電圧を図5に示すように、調整することにより、端子電圧VLEDが低くなったときでも、発光素子LED1をId1の定電流で駆動することができる。
本実施形態における定電流回路12は、図2に示すように構成されているため端子電圧VLEDが低くなると、オペアンプOP1によりNチャンネル型トランジスタN1のゲート電圧Vgを高くするように構成されており、その特性は図5に示すようになる。
ここで、図5中のVgnは、Nチャンネル型トランジスタN1による発光素子LED1の定電流駆動限界時のNチャンネル型トランジスタN1のゲート電圧Vgの電圧値である。
したがって、Nチャンネル型トランジスタN1のゲート電圧VgをVgnまで高くしても発光素子LED1を定電流で駆動することができる。言い換えれば、ゲート電圧VgがVgnを越えると発光素子LED1を定電流で駆動できなくなるのである。
本実施形態における発光素子駆動回路10は、電池BATの電圧Vbatが低下した場合であっても、発光素子LED1の定電流駆動限界まで電池電圧Vbatで駆動させるために、Nチャンネル型トランジスタN1のゲート電圧Vgを最大限の電圧値Vgnまで調整し、その後ゲート電圧VgがVgnを越えると電池電圧Vbatを昇圧するように電源回路11を制御するようにしている。
なお、VgnはNチャンネル型トランジスタN1の製造上のばらつきにより変動するため、このばらつきを考慮する必要がある。本実施形態においては、定電流駆動限界時のトランジスタのゲート電圧Vg近傍のVgn-1を電池電圧Vbatでの駆動の最大値とし、トランジスタN1にばらつきがあった場合でも、定電流駆動することができるようにしている。
すなわち、第1コンパレータCOMP1において、Nチャンネル型トランジスタN1のゲート電圧Vgと比較するための所定の閾値VthをVgn-1とし、ゲート電圧Vgが所定の閾値Vth以下のときには、第1コンパレータCOMP1からLow信号が出力され、ゲート電圧Vgが所定の閾値Vthよりも大きくなったとき、第1コンパレータCOMP1からHigh信号が出力される。
スルー/昇圧判定部13は、ゲート電圧Vgが所定の閾値Vth以下のときに、第1コンパレータCOMP1から出力されるLow信号により、Low電圧のBOOST_ON信号を出力するように構成されている。スルー/昇圧判定部13からLow電圧のBOOST_ON信号が出力されると、電源回路11の電源制御回路21は、上述のように電源回路11を低消費電力モードとし、電池電圧Vbatを出力電圧Voutとして電源回路11から出力させる。
一方、第1コンパレータCOMP1からHigh信号が出力されると、スルー/昇圧判定部13は、High電圧のBOOST_ON信号を出力するように構成されている。スルー/昇圧判定部13からHigh電圧のBOOST_ON信号が出力されると、電源回路11の電源制御回路21は、上述のように電源回路11を昇圧モードとし、電池電圧Vbatを昇圧した電圧を出力電圧Voutとして電源回路11から出力させる。
このように、発光素子駆動回路10は、定電流回路12の定電流駆動限界時におけるゲート電圧近傍に設定することによって、図6に示すように、定電流回路によって定電流駆動できるぎりぎりの状態まで、電池電圧で発光素子を駆動することができるため、発光素子駆動回路10における消費電力の低減効果をさらに向上することができる。なお、図6は、発光素子駆動回路10における端子電圧VLEDと駆動電流Idとの関係を示す図である。
さらに、本実施形態における発光素子駆動回路10は、電源回路11を昇圧モードで動作させるとき、出力電圧VoutをNチャンネル型トランジスタN1のゲート電圧Vgに応じた電圧とすることで、昇圧モード時において余分な電力の消費を低減するようにしている。
すなわち、電源回路11のオペアンプOP1の反転入力端子にNチャンネル型トランジスタN1のゲートを接続し、その非反転入力端子に基準電圧Vrefを接続しており、ゲート電圧Vgが基準電圧Vrefと同等の電圧となるような出力電圧Voutが電源回路11から出力されるのである。
また、基準電圧Vrefの値をVgn-1とすることによって、定電流回路12を定電流駆動限界ぎりぎりのところで動作させることができ、その結果、昇圧モード時において余分な電力の消費を低減することができるのである。
しかも、本実施形態における発光素子駆動回路10は、電源回路11の動作を安定させるために、以下のように構成されており、これにより基準電圧Vrefにヒステリシスを持たせるようにしている。
すなわち、第2コンパレータCOMP2は、その第1入力端子に電池電圧Vbatよりも所定電圧だけ高い電圧(以下、「電池電圧Vbat’」とする。)を、また、その第2入力端子に電源回路11の出力電圧Voutをそれぞれ入力し、これらを比較する。この比較の結果、電池電圧Vbat’よりも出力電圧Voutの電圧が低いときにはHigh電圧の信号を出力し、電池電圧Vbat’よりも出力電圧Voutの電圧が高いときにはLow電圧の信号を出力する。
また、スルー/昇圧判定部13は、第2コンパレータCOMP2からHigh電圧の信号が出力されると、基準電圧Vrefとして、Vgn-1からVhysだけ低い電圧を出力する。一方、第2コンパレータCOMP2からLow電圧の信号が出力されると、基準電圧Vrefとして、Vgn-1を出力する。
このように、発光素子駆動回路10は、電源回路11に昇圧動作させているときには、昇圧モードから低消費電力モードへ移行するための基準電圧Vrefを、低消費電力モードから昇圧モードからへ移行するための基準電圧Vrefよりも下げることによって、電源回路11の昇圧動作を安定させるようにしている。
(第2実施形態)
第1実施形態においては、1つの発光素子LED1を駆動する発光素子駆動回路について説明したが、本第2実施形態における携帯装置は、複数の発光素子LED1〜LEDnを駆動する発光素子駆動回路を備えている。なお、第2実施形態における携帯装置の構成は、第1実施形態における携帯装置の構成と、発光素子駆動回路以外は同等であるため、ここでは、発光素子駆動回路10'のみについてその構成及び動作を説明する。なお、発光素子駆動回路10'のうち第1実施形態の発光素子駆動回路10と同一の構成のものについては、第1実施形態と同一符号を付している。
図7に示すように、第2実施形態における発光素子駆動回路10'は、電源回路11と、定電流回路12-1〜12-nとを有している。ここで、電源回路11の構成は、第1実施形態の電源回路11と同一であり、定電流回路12-1〜12-nも第1実施形態の定電流回路12と同一であるため、ここでは説明を省略する。なお、定電流回路12-1〜12-nは発光素子LED1〜LEDnをそれぞれ駆動するために定電流を供給するものである。
第2実施形態の発光素子駆動回路10'は、さらに最高電圧検出回路17を備えている。この最高電圧検出回路17は、各発光素子LED1〜LEDnのゲート電圧Vg1〜Vgnのうち、一番高いゲート電圧を選択してスルー/昇圧判定部13に出力する回路である。そして、この最高電圧検出回路17が選択したゲート電圧Vgに基づいて、第1実施形態と同様に、昇圧モードと低消費電力モードとの切り替え、及び昇圧モード時の出力電圧Vout調整が行われる。
このように最高電圧検出回路17によって各発光素子LED1〜LEDnのゲート電圧Vg1〜Vgnのうち、一番高いゲート電圧に基づいて出力電圧Voutが生成されるため、定電流回路が複数となった場合でも、定電流駆動限界に最も早く近づく定電流回路12に合わせて電源回路11の駆動電圧Voutを変更するので、各発光素子LED1〜LEDnを安定して駆動させることができ、消費電力も可及的に抑制することができる。
以上、本発明の実施の形態のうちいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、上記記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて、種々の変形、改良を施した他の実施形態で実施をすることができる。
たとえば、電源回路11として、図3に示す電源回路11を用いず、図8に示すように、三角波を使用せずにロジック回路によって各トランジスタN20,P20〜P22を制御し、電池BATの電池電圧Vbatを昇圧する電源回路11’を用いたチャージポンプ型回路を用いるのである。
また、電源回路11を、図3に示す電源回路11を用いず、図9に示すような構成としてもよい。具体的には、クロック発生器CLK30と、AND回路IC30と、フロップフロップIC31と、遅延回路31と、論理回路IC32と、ドライバDR30,DR31と、Nチャンネル型トランジスタN30と、Pチャンネル型トランジスタP30と、コイルL30と、コンデンサC30とを有する電源回路11''とする。
そして、スルー/昇圧判定部13から出力されるBOOST_ON信号がHigh電圧の状態のときに、クロック発生器CLK30から出力されるクロックがフロップフロップIC31から出力され、BOOST_ON信号がLow電圧の状態のときに、フロップフロップIC31の出力はLow電位となる。
論理回路IC32は、フロップフロップIC31から出力される信号に基づいた制御信号を生成し、この制御信号によって、ドライバ回路DR10,DR11を制御して、電池電圧Vbatを昇圧する。すなわち、フロップフロップIC31からクロックが出力されているときに、ドライバ回路DR10,DR11を制御して、電池電圧Vbatを昇圧する。
したがって、この電源回路11''を発光素子駆動回路に用いることにより、クロック発生器CLK30のクロック周期毎に、BOOST_ON信号に応じたモードで動作する。言い換えれば、BOOST_ON信号に応じて追従性の高いモード切り替えを行うことができる。したがって、基準電圧Vrefを第2コンパレータCOMP2を用いずとも、昇圧モード時において余分な電力の消費を低減することができる。
また、第1及び第2実施形態においては、発光素子駆動回路は、制御回路からの制御信号に基づいて、発光素子部7の発光素子LEDを駆動するように構成しているが、これに限られず、入力装置や通信インターフェイスなどを介して外部から入力するようにすることもできる。
本実施形態における携帯装置の構成を示す図である。 本実施形態における発光素子駆動回路の構成を示す図である。 図2の発光素子駆動回路における電源回路の構成を示す図である。 図2の発光素子駆動回路における定電流回路の特性を示す図である。 図2の発光素子駆動回路における定電流回路の特性を示す図である。 図2の発光素子駆動回路における定電流回路の特性を示す図である。 本実施形態における別の発光素子駆動回路の構成を示す図である。 図2の発光素子駆動回路における他の電源回路の構成を示す図である。 図2の発光素子駆動回路における別の電源回路の構成を示す図である。 従来の発光素子駆動回路の構成を示す図である。 従来の他の発光素子駆動回路の構成を示す図である。 図11の発光素子駆動回路におけるトランジスタの特性を示す図である。
符号の説明
1 携帯装置
10 発光素子駆動回路
11 電源回路
12 定電流回路
14 昇圧回路
15 スルー/昇圧判定回路
16 定電流源
COMP1 第1コンパレータ
COMP2 第2コンパレータ
N1 Nチャネル型トランジスタ
LED1 発光素子

Claims (5)

  1. 発光素子を定電流駆動する発光素子駆動回路において、
    電池電圧を入力し、この電池電圧を昇圧すると共に、前記電池電圧及び前記電池電圧を昇圧した電圧のいずれか一方の電圧を前記発光素子へ出力する電源回路と、
    前記発光素子を駆動するトランジスタを有し、前記トランジスタのゲート電圧を調整することによって前記発光素子を定電流で駆動する定電流回路と、
    前記トランジスタのゲート電圧を検出し、このゲート電圧と所定の閾値とを比較する比較回路と、
    前記ゲート電圧の電圧レベルが所定の閾値を越えるとき前記電源回路を制御して前記電池電圧を昇圧した電圧を前記発光素子へ出力させ、前記ゲート電圧の電圧レベルが所定の閾値以下のとき前記電源回路を制御して前記電池電圧を前記発光素子へ出力させる制御部と、
    を備えた発光素子駆動回路。
  2. 前記電源回路は、
    前記電池電圧を昇圧して前記発光素子へ出力するとき、前記トランジスタのゲート電圧に応じた電圧に前記電池電圧を昇圧する
    ことを特徴とする請求項1に記載の発光素子駆動回路。
  3. 前記所定の閾値は、定電流駆動限界時の前記トランジスタのゲート電圧近傍に設定されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の発光素子駆動回路。
  4. 前記定電流回路を複数設け、
    前記比較回路は、
    前記複数の定電流回路のトランジスタのうち、最もゲート電圧が高いトランジスタのゲート電圧を検出し、このゲート電圧と前記所定の閾値とを比較する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の発光素子駆動回路。
  5. 電源電圧源として電池を有する携帯装置において、
    発光素子と、
    前記発光素子を駆動する発光素子駆動回路と、を有し、
    前記発光素子駆動回路は、
    電池電圧を入力し、この電池電圧を昇圧すると共に、前記電池電圧及び前記電池電圧を昇圧した電圧のいずれか一方の電圧を前記発光素子へ出力する電源回路と、
    前記発光素子を駆動するトランジスタを有し、前記トランジスタのゲート電圧を調整することによって前記発光素子を定電流で駆動する定電流回路と、
    前記トランジスタのゲート電圧を検出し、このゲート電圧と所定の閾値とを比較する比較回路と、
    前記ゲート電圧の電圧レベルが所定の閾値を越えるとき前記電源回路を制御して前記電池電圧を昇圧した電圧を前記発光素子へ出力させ、前記ゲート電圧の電圧レベルが所定の閾値以下のとき前記電源回路を制御して前記電池電圧を前記発光素子へ出力させる制御部と、
    を備えた携帯装置。
JP2006106998A 2006-04-07 2006-04-07 発光素子駆動回路及びそれを備えた携帯装置 Expired - Fee Related JP5082280B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006106998A JP5082280B2 (ja) 2006-04-07 2006-04-07 発光素子駆動回路及びそれを備えた携帯装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006106998A JP5082280B2 (ja) 2006-04-07 2006-04-07 発光素子駆動回路及びそれを備えた携帯装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007281263A true JP2007281263A (ja) 2007-10-25
JP5082280B2 JP5082280B2 (ja) 2012-11-28

Family

ID=38682395

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006106998A Expired - Fee Related JP5082280B2 (ja) 2006-04-07 2006-04-07 発光素子駆動回路及びそれを備えた携帯装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5082280B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012114316A (ja) * 2010-11-26 2012-06-14 Renesas Electronics Corp 半導体集積回路およびその動作方法
US8314757B2 (en) 2007-12-10 2012-11-20 Sanken Electric Co., Ltd. Apparatus for driving light emitting elements and electronic appliance employing the apparatus
WO2012157351A1 (ja) * 2011-05-16 2012-11-22 シャープ株式会社 発光素子駆動回路
CN113890345A (zh) * 2021-09-22 2022-01-04 深圳市康力欣电子有限公司 一种应用于手机平板的中央集成升压电源系统

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003158299A (ja) * 2001-11-21 2003-05-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd Led電源制御回路
JP2004006533A (ja) * 2002-05-31 2004-01-08 Sony Corp 発光素子駆動装置およびそれを用いた携帯装置
JP2005011895A (ja) * 2003-06-17 2005-01-13 Nintendo Co Ltd Led駆動回路
JP2005135366A (ja) * 2003-10-09 2005-05-26 Sanyo Electric Co Ltd カレントミラー回路
JP2005260110A (ja) * 2004-03-15 2005-09-22 Rohm Co Ltd 発光素子駆動装置、及び発光素子を備えた携帯機器

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003158299A (ja) * 2001-11-21 2003-05-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd Led電源制御回路
JP2004006533A (ja) * 2002-05-31 2004-01-08 Sony Corp 発光素子駆動装置およびそれを用いた携帯装置
JP2005011895A (ja) * 2003-06-17 2005-01-13 Nintendo Co Ltd Led駆動回路
JP2005135366A (ja) * 2003-10-09 2005-05-26 Sanyo Electric Co Ltd カレントミラー回路
JP2005260110A (ja) * 2004-03-15 2005-09-22 Rohm Co Ltd 発光素子駆動装置、及び発光素子を備えた携帯機器

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8314757B2 (en) 2007-12-10 2012-11-20 Sanken Electric Co., Ltd. Apparatus for driving light emitting elements and electronic appliance employing the apparatus
JP2012114316A (ja) * 2010-11-26 2012-06-14 Renesas Electronics Corp 半導体集積回路およびその動作方法
WO2012157351A1 (ja) * 2011-05-16 2012-11-22 シャープ株式会社 発光素子駆動回路
JP2012243821A (ja) * 2011-05-16 2012-12-10 Sharp Corp 発光素子駆動回路
CN103534820A (zh) * 2011-05-16 2014-01-22 夏普株式会社 发光元件驱动电路
US8723449B2 (en) 2011-05-16 2014-05-13 Sharp Kabushiki Kaisha Light emitting element drive circuit
CN103534820B (zh) * 2011-05-16 2014-12-03 夏普株式会社 发光元件驱动电路
CN113890345A (zh) * 2021-09-22 2022-01-04 深圳市康力欣电子有限公司 一种应用于手机平板的中央集成升压电源系统
CN113890345B (zh) * 2021-09-22 2024-05-28 深圳市康力欣电子有限公司 一种应用于手机平板的中央集成升压电源系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP5082280B2 (ja) 2012-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007242886A (ja) 発光素子駆動回路及びそれを備えた携帯装置
JP4728718B2 (ja) 昇圧型スイッチングレギュレータおよびその制御回路ならびにそれを用いた電子機器
US7724219B2 (en) Circuit and method of effectively enhancing drive control of light-emitting diodes
US7307614B2 (en) Light emitting diode driver circuit
US8624828B2 (en) Control circuit for switching power supply
JP4809030B2 (ja) 駆動回路及びその駆動回路を用いた電子機器
JP4938601B2 (ja) Led駆動回路
JP4429868B2 (ja) スイッチング電源回路及びそれを用いた電子機器
US20120126712A1 (en) Light emitting diode driving circuit, and display device having the same
JP4658623B2 (ja) 定電流回路、それを用いた電源装置および発光装置
JP2011100720A (ja) 発光ダイオード駆動回路、発光ダイオード駆動方法及びそれを含む発光ダイオードシステム
JP2008177019A (ja) Led駆動回路
JP2007215318A (ja) スイッチングレギュレータ
JP2009021314A (ja) 発光素子駆動装置
JP5082280B2 (ja) 発光素子駆動回路及びそれを備えた携帯装置
KR20100066267A (ko) 전류 감지 장치 및 이를 포함하는 발광 다이오드의 구동 장치
JP2007220928A (ja) 発光素子駆動回路及びそれを備えた携帯装置
JP2010130136A (ja) オーディオ信号処理回路およびチャージポンプ回路の制御方法
JP2006211747A (ja) 電源装置および電子装置
JP2003151784A (ja) 発光ダイオード駆動回路、及びその制御方法、並びに該発光ダイオード駆動回路を備えた電子機器
JP2010109006A (ja) 発光素子駆動回路
JP4467395B2 (ja) 電源装置
JP4511287B2 (ja) 昇圧型スイッチングレギュレータ回路
JP4899112B2 (ja) Led駆動装置
JP2009182097A (ja) Led駆動用電源装置および電源駆動用半導体集積回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090318

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110726

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110920

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111206

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120424

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120613

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120807

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120820

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150914

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees