JP4899112B2 - Led駆動装置 - Google Patents

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本発明は、LED(白色発光ダイオード)を発光駆動するLED駆動装置に関し、特に入力電圧を昇圧して出力するチャージポンプを備えたチャージポンプ方式のLED駆動装置に利用して好適な技術に関する。
携帯電話機等の携帯用電子機器においては、表示用の液晶パネルのバックライトにWLED(白色発光ダイオード)が使用されている。従来、WLEDの駆動電圧を発生する電源装置には、昇圧型のスイッチングレギュレータを使用したLED駆動装置と、充電した容量の端子電圧を切り替えたり充電した電荷を他の容量に転送したりすることで昇圧した電圧を出力するチャージポンプ方式のLED駆動装置(LEDドライバ)が知られている。
いずれのLEDドライバにおいても、昇圧した電圧をLEDに印加し、LEDに定電流を流す定電流駆動が行われている。なお、チャージポンプ方式のLEDドライバであってLEDを定電流駆動するドライバに関する発明としては、例えば特許文献1に記載されているものがある。
特開2006−254641号公報
電池を電源とし、電池電圧を昇圧してLED駆動電圧を生成するLEDドライバにおいては、電池電圧の低下によるLEDの明るさの低下が問題となる。スイッチングレギュレータ方式のLEDドライバにおいては、LEDに流れる駆動電流を電圧に変換して制御回路にフィードバックして、インダクタ(コイル)に間歇的に電流を流すスイッチング素子を例えばPWM駆動して駆動電流を一定に保つフィードバック制御が行われるので、電池電圧の低下に伴うLEDの明るさの低下が防止される。
一方、チャージポンプ方式のLEDドライバにおいては、電池電圧の低下に伴うLEDの明るさの低下を防止するため、入力電圧(電池電圧)あるいはLEDの電圧を監視して所定のレベル以下になったらチャージポンプの昇圧率を高くするように切替えが行なわれる。
図9には、一般的なLEDの定電流駆動回路が示されている。図9に示されているように、LEDはチャージポンプCPで昇圧された電圧Voutが出力される端子OUTにアノードが接続され、LEDのカソードが接続される端子PLEDと接地点との間にMOSFET(電界効果トランジスタ)Q1と抵抗R1が直列に接続されている。また、Q1とR1との接続ノードの電位VRが反転入力端子に印加され、非反転入力端子に基準電圧Vrefが印加された差動アンプAMPの出力電圧がトランジスタQ1のゲート端子に印加されている。
差動アンプAMPは、Q1とR1との接続ノードの電位VRを基準電圧Vrefに一致させるようにトランジスタQ1のゲート電圧を制御する。ここで、接続ノードの電位VRは、抵抗R1を流れる電流をI1とすると、VR=I1・R1であるので、VR=Vref1となるようにQ1を制御すると、抵抗R1は固定であるためI1=Vref/R1=一定となり、この電流I1がLEDに流されることによってLEDは定電流駆動される。
上記のように構成されたLEDの定電流駆動回路においては、図10の期間T1のように、1倍昇圧モードでチャージポンプが動作している状態で、電池電圧があるレベルまで低下しそれに合わせるように出力電圧Voutが低下したときにチャージポンプの昇圧率がN倍(例えば1.5倍)に切り替えられたとすると、出力電圧Voutが急に高くなる(タイミングt1)。すると、それに応じてLEDのカソード電圧VLEDも急に高くなり、トランジスタQ1のドレイン−ソース間電圧Vdsが増加することによって、ドレイン電流Idsも急に大きくなってしまう。ドレイン電流Idsは抵抗R1に流されるため、通常は、Idsが増加するとQ1とR1との接続ノードの電位VRが高くなり、差動アンプAMPが電流を減らすようにトランジスタQ1のゲート電圧を下げるため、電流Idsも減少する。しかし、Vdsの変化が急激であると、差動アンプAMPの応答遅れによってLEDには図10(D)のような瞬間的に大きな電流が流れ、LEDを劣化あるいは破壊させたり、LEDの輝度が急に高くなることによって人間の目に悪影響を与えてしまう。
この発明の目的は、チャージポンプ方式の昇圧回路を備え発光ダイオードを定電流で点灯駆動するLED駆動装置において、昇圧回路の昇圧率切替えの際にLEDに大きな電流が流れてLEDが劣化あるいは破壊したり、人間の目に悪影響を与えることがないようにすることにある。
上記目的を達成するため本発明は、
入力電圧を昇圧して出力可能であって昇圧率を段階的に切り替え可能な昇圧回路と、該昇圧回路で昇圧された電圧によって発光ダイオードに所定の電流を流す定電流駆動回路と、前記昇圧回路の出力電圧と所定の検出電圧とを比較する電圧比較回路とを備えたLED駆動装置において、
前記定電流駆動回路は、前記昇圧回路の昇圧率が切り替えられて出力電圧が上昇する際に、前記電圧比較回路の出力に応じて、発光ダイオードに流れる電流を低減もしくは電流の増加を抑制するように構成したものである。
より具体的には、入力電圧を昇圧して出力可能であって昇圧率を段階的に切り替え可能な昇圧回路と、該昇圧回路で昇圧された電圧によって発光ダイオードに所定の電流を流す定電流駆動回路と、前記昇圧回路の出力電圧と所定の検出電圧とを比較する電圧比較回路とを備えたLED駆動装置において、
前記定電流駆動回路は、
発光ダイオードと直列に接続される電流制御用トランジスタと、該電流制御用トランジスタと直列に接続された抵抗素子と、前記電流制御用トランジスタと前記抵抗素子との接続ノードの電位および所定の基準電圧を入力とし前記電流制御用トランジスタを制御する差動アンプとを備え、
前記昇圧回路の昇圧率が切り替えられて出力電圧が上昇する際に、前記電圧比較回路の出力に基づいて、前記電流制御用トランジスタに流れる電流を低減もしくは電流の増加を抑制するように構成した。
上記した構成によれば、入力電圧が下がって昇圧回路の昇圧率が切り替えられて出力電圧が上昇する際に、定電流駆動回路によって発光ダイオードに流される電流が低減もしくは電流の増加が抑制されるため、昇圧回路の昇圧率切替えの際に発光ダイオードに大きな電流が流れないようにすることができる。
ここで、望ましくは、前記定電流駆動回路には、前記差動アンプの出力端子と回路の基準電位点との間に接続されたスイッチトランジスタが設けられ、該スイッチトランジスタは、通常動作時にはオフ状態にされ、昇圧率の切替えの際には、前記電圧比較回路の出力に基づいて、切替え前から切替え後に亘って一時的にオン状態にされて前記差動アンプの出力電圧を前記基準電位点の方向へずらして前記電流制御用トランジスタに流れる電流を低減するように構成する。
また、前記定電流駆動回路には、前記抵抗素子を含み前記電流制御用トランジスタと直列に接続された抵抗値切換え回路が設けられ、該抵抗値切換え回路は、通常動作時には前記抵抗素子の抵抗値に基づく第1の抵抗状態とされ、昇圧率の切替えの際には、切替え前から切替え後に亘って一時的に前記抵抗素子抵抗値よりも大きな第2の抵抗状態に切り換えられて、前記電流制御用トランジスタに流れる電流の増加を抑制するように構成してもよい。さらに、チャージポンプの昇圧率を切り替える制御信号を生成する昇圧率切替え回路を備える場合に、昇圧率切替え回路に設けられる電圧比較回路と、定電流駆動回路の電流を制御するための電圧比較回路とを共用するように構成してもよい。
上記のような構成によれば、昇圧率の切替えの際に電流制御用トランジスタをオフする方向に動作させることができ、比較的簡単な回路で定電流駆動回路により発光ダイオードに流される電流を低減させることができるようになる。また、昇圧率切替え回路に設けられる電圧比較回路と、定電流駆動回路の電流を制御するための電圧比較回路とを共用することによって、占有面積の増大を抑制することができる。
本出願の他の発明は、入力電圧を昇圧して出力可能であって昇圧率を段階的に切り替え可能な昇圧回路と、該昇圧回路で昇圧された電圧を出力し発光ダイオードのアノード端子が接続される第1の外部端子と、発光ダイオードが接続される第2の外部端子と、該第2の外部端子に接続され前記発光ダイオードに流す駆動電流を生成する定電流駆動回路と、前記昇圧回路の出力電圧と所定の検出電圧とを比較する電圧比較回路とを備えたLED駆動用半導体集積回路において、
前記定電流駆動回路は、
前記第2の外部端子に接続されたMOSトランジスタと、該MOSトランジスタと直列に接続された抵抗素子と、前記MOSトランジスタと前記抵抗素子との接続ノードの電位および所定の基準電圧を入力とする差動アンプとを備え、
前記昇圧回路の昇圧率が切り替えられて出力電圧が上昇する際に、前記電圧比較回路の出力に基づいて、前記MOSトランジスタのドレイン電流を低減もしくはドレイン電流の増加を抑制するように構成したものである。
上記のような構成によれば、入力電圧が下がって昇圧回路の昇圧率が切り替えられて出力電圧が上昇する際に、定電流駆動回路によって発光ダイオードに流される電流が低減もしくは電流の増加が抑制されるため、昇圧回路の昇圧率切替えの際に発光ダイオードに大きな電流が流れないようにすることができるLED駆動用半導体集積回路を実現することができる。
本発明に従うと、チャージポンプ方式の昇圧回路を備え発光ダイオードを定電流で点灯駆動するLED駆動装置において、昇圧回路の昇圧率切替えの際にLEDに大きな電流が流れてLEDが劣化あるいは破壊したり、人間の目に悪影響を与えることがないようにすることができるという効果がある。
本発明を適用したLED駆動装置(LEDドライバIC)の第1の実施形態を示すブロック構成図である。 実施形態のLEDドライバICにおけるチャージポンプの1.5倍昇圧の動作原理を示す回路説明図である。 実施形態のLEDドライバICにおけるLED駆動電流低減の原理を説明するためのタイミングチャートである。 実施形態のLEDドライバICにおけるパルス生成回路の具体例を示す回路構成図である。 図4のパルス生成回路を使用した実施形態のLEDドライバICにおける昇圧率切替え時の各部の信号や電位、電流の変化を示すタイミングチャートである。 実施形態のLEDドライバICにおけるLEDの定電流駆動回路の第2の実施例を示す回路構成図である。 実施形態のLEDドライバICにおけるLEDの定電流駆動回路の第3の実施例を示す回路構成図である。 図6の定電流駆動回路を使用したLEDドライバICにおける昇圧率切替え時の各部の信号や電位、電流の変化を示すタイミングチャートである。 従来の一般的なLEDの定電流駆動回路の一例を示す回路構成図である。 図9の定電流駆動回路を使用したチャージポンプ方式のLEDドライバICにおける昇圧率切替え時の各部の信号や電位、電流の変化を示すタイミングチャートである。
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明を適用したLED駆動装置の第1の実施形態を示す。なお、特に限定されるものではないが、この実施形態では、図1において太線で囲まれている部分は、一つの半導体チップ上に半導体集積回路(以下、LEDドライバICと称する)10として形成されている。このLEDドライバIC10には、外付けのLEDのアノード端子が接続される出力端子OUTと、LEDのカソード端子が接続される端子PLEDが設けられており、出力端子OUTにはチップ内部に設けられているチャージポンプ11からの出力電圧Voutが印加されている。
図1には、1つの端子PLEDが示されているが、複数のLEDを駆動するドライバICの場合には複数のLED接続端子が設けられる。また、LEDドライバIC10には、ICの内部回路と共にチャージポンプ方式の昇圧回路を構成するため、2個の外付け容量素子(コンデンサ)C1,C2を接続可能な外部端子C1+,C1−;C2+C2−が設けられている。さらに、出力端子OUTと基準電位点としての接地点との間には、外付けの平滑コンデンサC0が接続される。
本実施形態のLEDドライバIC10は、リチウムイオン電池などの電池からの電池電圧が入力電圧Vinとして印加される入力端子VINと、該入力端子VINに印加された入力電圧Vinを例えば1.5倍に昇圧して出力可能な昇圧回路を構成するチャージポンプ11と、チップ全体を制御する制御回路12と、昇圧率切替え信号BMCを生成する昇圧率切替え回路13とを有する。
制御回路12は、IC外部から入力される制御信号とIC内部の信号とに基づいて、チャージポンプなどIC内部の回路を制御する信号を生成する。昇圧率切替え回路13は、LEDが接続される端子PLEDの電圧もしくは出力端子OUTの電圧Voutに基づいて、チャージポンプ11の切替え信号BMCを生成するように構成される。
上記チャージポンプ11は、上記外付け容量素子C1,C2と、これらの容量素子C1,C2の充電、放電並びに容量素子間の電荷の転送や電圧の伝達を行うスイッチ素子(図示省略)と、発振回路OSCからの発振信号に基づいてスイッチ素子を制御するクロック信号を生成するクロック生成回路(図示省略)などから構成され、オン、オフするスイッチ素子を適宜選択制御して電荷の転送や電圧の伝達のパスを切り替えることで、1倍出力または1.5倍昇圧出力が可能にされている。
具体的には、チャージポンプ11は、1倍昇圧モードの場合には入力電圧Vinをそのまま出力端子へ伝達する。また、1.5倍昇圧モードの場合には、図2(A)に示すように、一方の容量C1を、接地電位基準に入力電圧Vinに充電した後、図2(B)に示すように、2つの容量C1,C2を並列状態に接続して、容量C1の充電電荷をC2に分配してVin/2充電状態にするとともに、C1,C2のグランド側端子にVinを印加する。これによって、(Vin+Vin/2)=1.5Vinに昇圧された電圧が生成される。上記図2(A)と(B)の状態を交互に繰り返すことによって、電荷の転送により1.5倍に昇圧された電圧Voutが出力される。
また、本実施形態のLEDドライバIC10は、IC内部で必要な基準電圧(定電圧)を発生する基準電圧発生回路14と、該基準電圧発生回路14で発生された基準電圧Vrefを受けてLEDに所定の電流を流す定電流駆動回路15と、パルス生成回路16とを有する。
定電流駆動回路15は、LEDのカソードが接続される端子PLEDと接地点との間に直列に接続されたNチャネルMOSトランジスタQ1および抵抗R1と、Q1とR1との接続ノードN1の電位VRが反転入力端子に印加され、非反転入力端子には基準電圧発生回路14からの基準電圧Vrefが印加された差動アンプAMPとを備え、差動アンプAMPの出力端子がトランジスタQ1のゲート端子に接続されている。
差動アンプAMPは、ノードN1の電位VRを基準電圧Vrefに一致させるようにトランジスタQ1のゲート電圧を制御する。ここで、ノードN1の電位VRは、Q1のドレイン電流すなわち抵抗R1を流れる電流をI1とすると、VR=I1・R1であるので、VR=Vref1となるように制御すると、抵抗R1は固定であるためI1=Vref/R1=一定となり、この電流I1がLEDに流されることによってLEDは定電流駆動される。
さらに、定電流駆動回路15には、差動アンプAMPの出力端子と接地点との間に接続されたMOSトランジスタQ2が設けられ、このトランジスタQ2はパルス生成回路16からの制御パルスSPによってオン、オフ制御されるように構成されている。
なお、LEDドライバICが複数の発光ダイオードを駆動するものにおいては、上記昇圧率切替え回路13はLEDが接続される複数の端子PLEDの電圧の電位を監視して昇圧率を切り替えるように構成するとよい。発光ダイオードは、順方向電圧Vfにばらつきを有しており、順方向電圧Vf以上の電圧がアノード端子に印加されないとダイオードは発光しないが、LEDが接続される複数の端子PLEDの電圧の電位を監視して、そのいずれかの電位が(Vout−最大順方向電圧)よりも低くなった場合にそれを検出して昇圧率を切り替えて出力電圧Voutを高くするように制御すれば、電圧低下による一部のダイオードの発光停止を回避することができる。ここで、最大順方向電圧とは、1つのLEDドライバICに接続される複数の発光ダイオードのうち順方向電圧が最大のものの順方向電圧である。
一方、昇圧率切替え回路13を、出力端子OUTの電圧Voutに基づいてチャージポンプ11の切替え信号BMCを生成するように構成する場合には、出力電圧Voutが所定の電圧まで低下したか否か検出するためにコンパレータが用いられるので、そのコンパレータと制御パルス生成回路16に設けられるコンパレータとを共用するように構成することで、チップ面積の増大を抑えることができる。
この実施形態のLEDドライバにおいては、図3に示す期間T1のように、1倍昇圧モードでチャージポンプが動作しているときに、入力電圧Vinである電池電圧があるレベルまで低下しそれに合わせるように出力電圧Voutが低下したときにチャージポンプの昇圧率が1倍からN倍(例えば1.5倍)に切り替えられ、出力電圧Voutが急に高くなるタイミングt1の前後に亘ってハイレベルとなるように、上記制御パルスSPを生成する。
このパルスにより、MOSトランジスタQ2を一時的にオンさせて差動アンプAMPの出力すなわちMOSトランジスタQ1のゲート電圧Vgsを接地電位近くまで下げて、図3(C),(D)のように、ドレイン電流Idsすなわち抵抗R1に流れる電流I1を低減させる。その結果、チャージポンプの昇圧率を切り替えることに応じてLEDのカソード電圧VLEDが急に高くなったとしても、LEDに流れる電流が急に増加するのが回避され、LEDが劣化あるいは破壊されるのを防止するとともに、LEDの輝度が急に高くなることによって人間の目に悪影響を与えるのを防止することができる。
図4には、図3(B)のように、昇圧率の切替えタイミングt1の前後に亘ってハイレベルとなる上記制御パルスSPを生成するパルス生成回路16の具体的な回路構成例が示されている。
特に限定されるものではないが、この実施例のパルス生成回路16は、出力電圧Voutが反転入力端子に入力され基準電圧発生回路14で発生された検出電圧Vdetが非反転入力端子に入力されたコンパレータCMPと、該コンパレータCMPの出力をラッチするラッチ回路LATと、該ラッチ回路LATの出力信号を遅延する遅延回路DLYと、2段のインバータINV1,INV2と、インバータINV2の出力とコンパレータCMPの出力とを入力とするORゲート回路G1と、該ORゲートG1の出力を入力とし入力がロウからハイに変化するたびに出力が反転するトグル型フリップフロップT−FFとから構成されている。
検出電圧Vdetは、チャージポンプ11が1倍出力モードから1.5倍昇圧モードに切り替わるときの出力電圧Voutよりも若干高い電圧となるように設定される。遅延回路DLYは、抵抗およびコンデンサからなる時定数回路とその電位を判定するコンパレータもしくはインバータとから構成することができる。インバータが多段に縦続接続されたインバータ列からなるデジィタル遅延回路を用いても良い。
また、ORゲート回路G1とトグル型フリップフロップT−FFの代わりに、コンパレータCMPの出力がセット端子Sに入力されインバータINV2の出力がリセット端子Rに入力されたRSフリップフロップFFを使用するようにしてもよい。前述したように、コンパレータCMPを、昇圧率切替え回路13と共用する場合には、遅延回路DLYの1/2の遅延時間を有する遅延回路を設けて、制御パルスSPがハイレベルに変化してから所定時間後にチャージポンプの昇圧率切替え信号BMCを変化させるように構成すれば良い。
次に、図4のパルス生成回路16の動作を、図5のタイミングチャートを用いて説明する。
この実施例のパルス生成回路16は、入力電圧Vinの低下に伴って出力電圧Voutが検出電圧Vdetまで低下すると、図5(B)のように、コンパレータCMPの出力CMP_outがハイレベルに変化する(タイミングt0)。このとき、ラッチ回路LATがラッチ動作して、図5(C)のように、その出力LAT_outがハイレベルに変化するとともに、図5(F),(G)のように、ORゲートG1の出力OR_outさらにフリップフロップT−FFの出力である制御パルスSPがハイレベルに変化する。これにより、MOSトランジスタQ2がオンされて、図5(H)のように、Q1のゲート電圧Vgsがロウレベルに引き下げられ、図5(I)のように、Q1のドレイン電流すなわち抵抗R1の電流I1が減少される。また、図5(D)のように、ディレイ回路DLYの出力が徐々に高くなる。
その後、チャージポンプ11の昇圧率が1倍から1.5倍に切り替えられ、出力電圧Voutが急に高くなるタイミングt1でコンパレータCMPの出力CMP_outがロウレベルに変化し、ORゲートG1の出力OR_outがロウレベルに変化するが、フリップフロップT−FFはこれには応答せず、制御パルスSPはハイレベルを維持する。
そして、ディレイ回路DLYの出力DLY_outが次段のインバータINV1の論理しきい値よりも高くなると、INV1の出力がロウレベル、INV2の出力がハイレベルに変化する(タイミングt2)。すると、ORゲートG1の出力がハイレベルに変化し、フリップフロップT−FFが反転してその出力である制御パルスSPがロウレベルに変化する。
これにより、MOSトランジスタQ2がオフされて、図5(H)のように、Q1のゲート電圧Vgsが差動アンプAMPの出力によってハイレベルに引き上げられ、図5(I)のように、Q1のドレイン電流すなわち抵抗R1の電流I1が増加される。その結果、チャージポンプの昇圧率を切り替えることに応じてLEDのカソード電圧VLEDが急に高くなったとしても、LEDに流れる電流が急に増加するのが回避される。なお、制御パルスSPのパルス幅は、数μ〜10数μ秒程度あれば充分である。
図6には、定電流駆動回路15の他の実施例が示されている。この実施例は、抵抗R1と直列に抵抗R2を接続するとともに、抵抗R2と並列に接続したMOSトランジスタQ2’を設け、図1の実施例のパルス生成回路16における制御パルスSPを、インバータINV3で反転したパルス/SPでトランジスタQ2’をオン・オフ駆動するように構成したものである。抵抗R1,R2とMOSトランジスタQ2’とによって抵抗値切換え回路が構成される。図8に、図6の定電流駆動回路のタイミングチャートを示す。
この実施例の定電流駆動回路においては、MOSトランジスタQ2’は通常状態でオンにされ、チャージポンプ11の昇圧率が1倍から1.5倍に切り替えられる際に、トランジスタQ2’が一時的にオフ状態にされる。これにより、トランジスタQ1のソースと接地点との間の抵抗が、R1から(R1+R2)に増加され、LEDのカソード電圧VLEDが急に高くなったとしても、Q1のドレイン・ソース間電圧Vdsが増加するのが抑制される。その結果、抵抗R1に流れる電流I1すなわちLEDに流れる電流が大きく増加するのが回避される。
図7には、定電流駆動回路15のさらに他の実施例が示されている。この実施例は、抵抗R1と並列に抵抗R2(>R1)を設け、これらの抵抗R1,R2と接地点との間に抵抗を切り替えるための切替えスイッチSWを接続したものである。切替えスイッチSWは、通常状態では抵抗値の小さなR1にトランジスタQ1からの電流を流し、チャージポンプ11の昇圧率が切り替えられる際には、抵抗値の大きなR2にトランジスタQ1からの電流を流すように制御される。これにより、図6の実施例の定電流駆動回路と同様な効果が得られる。抵抗R1,R2と切替えスイッチSWとによって抵抗値切換え回路が構成される。
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。例えば、前記実施形態では、接続される発光ダイオードの数が1個であるドライバICを示したが、複数の発光ダイオードを接続して同時に点灯駆動するドライバICにも適用することができる。
また、前記実施形態では、チャージポンプ11が1倍出力モードから1.5倍昇圧モードに切り替え可能に構成されているものを説明したが、昇圧率は1.5倍に限定されず、2倍等であってもよい。また、切替え段数も実施形態のように2段階でなく、1倍、1.5倍、2倍……のように、複数段階に切替え可能に構成されたチャージポンプを備える場合にも適用することができる。
さらに、前記実施形態では、LEDのカソード側に定電流駆動回路15を設けた電流引込み型のLEDドライバICについて説明したが、LEDドライバICにはLEDのアノード側に定電流駆動回路を設けた電流出力型のドライバもあり、本発明はかかる電流出力型のドライバにも適用することが可能である。この場合、定電流駆動回路は、チャージポンプの出力端子とLEDのアノード端子が接続される外部端子との間に設けられる。また、基準電位点として、接地電位以外の電圧例えばチャージポンプの出力電圧あるいは入力電圧Vin等を用いるようにすることができる。
また、前記実施形態では、定電流駆動回路15により生成された電流をLEDに流すようにしているが、定電流駆動回路15により生成された電流をカレントミラー回路で折り返してLEDに流すように構成しても良い。さらに、前記実施形態では、定電流駆動回路15をMOSトランジスタで構成したものを示したが、バイポーラ・トランジスタで構成することも可能である。
以上の説明では、本発明を液晶モニタのバックライトとして使用される発光ダイオードを点灯するLEDドライバICに適用した例を説明したが、本発明にそれに限定されるものではなく、昇圧した電圧を発生し出力電流を制御したいICに広く利用することができる。
10 LEDドライバIC(LED駆動用半導体集積回路)
11 チャージポンプ(昇圧回路)
12 制御回路
13 昇圧率切替え回路
14 基準電圧発生回路
15 定電流駆動回路
16 制御パルス生成回路
OSC 発振回路
LED 発光ダイオード
PLED ダイオード接続端子
AMP 差動アンプ
CMP コンパレータ(電圧比較回路)
LAT ラッチ回路
DLY 遅延回路

Claims (5)

  1. 入力電圧を昇圧して出力可能であって昇圧率を段階的に切り替え可能な昇圧回路と、該昇圧回路で昇圧された電圧によって発光ダイオードに所定の電流を流す定電流駆動回路と、前記昇圧回路の出力電圧と所定の検出電圧とを比較する電圧比較回路とを備えたLED駆動装置であって、
    前記定電流駆動回路は、
    前記昇圧回路の昇圧率が切り替えられて出力電圧が上昇する際に、前記電圧比較回路の出力に応じて、発光ダイオードに流れる電流を低減もしくは電流の増加を抑制するように構成されていることを特徴とするLED駆動装置。
  2. 入力電圧を昇圧して出力可能であって昇圧率を段階的に切り替え可能な昇圧回路と、該昇圧回路で昇圧された電圧によって発光ダイオードに所定の電流を流す定電流駆動回路と、前記昇圧回路の出力電圧と所定の検出電圧とを比較する電圧比較回路とを備えたLED駆動装置であって、
    前記定電流駆動回路は、
    発光ダイオードと直列に接続される電流制御用トランジスタと、該電流制御用トランジスタと直列に接続された抵抗素子と、前記電流制御用トランジスタと前記抵抗素子との接続ノードの電位および所定の基準電圧を入力とし前記電流制御用トランジスタを制御する差動アンプとを備え、
    前記昇圧回路の昇圧率が切り替えられて出力電圧が上昇する際に、前記電圧比較回路の出力に基づいて、前記電流制御用トランジスタに流れる電流を低減もしくは電流の増加を抑制することを特徴とするLED駆動装置。
  3. 前記定電流駆動回路には、前記差動アンプの出力端子と回路の基準電位点との間に接続されたスイッチトランジスタが設けられ、該スイッチトランジスタは、通常動作時にはオフ状態にされ、昇圧率の切替えの際には、前記電圧比較回路の出力に基づいて、切替え前から切替え後に亘って一時的にオン状態にされて前記差動アンプの出力電圧を前記基準電位点の方向へずらして前記電流制御用トランジスタに流れる電流を低減することを特徴とする請求項2に記載のLED駆動装置。
  4. 前記定電流駆動回路には、前記抵抗素子を含み前記電流制御用トランジスタと直列に接続された抵抗値切換え回路が設けられ、該抵抗値切換え回路は、通常動作時には前記抵抗素子の抵抗値に基づく第1の抵抗状態とされ、昇圧率の切替えの際には、切替え前から切替え後に亘って一時的に前記抵抗素子抵抗値よりも大きな第2の抵抗状態に切り換えられて、前記電流制御用トランジスタに流れる電流の増加を抑制することを特徴とする請求項2に記載のLED駆動装置。
  5. 入力電圧を昇圧して出力可能であって昇圧率を段階的に切り替え可能な昇圧回路と、該昇圧回路で昇圧された電圧を出力し発光ダイオードのアノード端子が接続される第1の外部端子と、発光ダイオードが接続される第2の外部端子と、該第2の外部端子に接続され前記発光ダイオードに流す駆動電流を生成する定電流駆動回路と、前記昇圧回路の出力電圧と所定の検出電圧とを比較する電圧比較回路とを備えたLED駆動用半導体集積回路であって、
    前記定電流駆動回路は、
    前記第2の外部端子に接続されたMOSトランジスタと、該MOSトランジスタと直列に接続された抵抗素子と、前記MOSトランジスタと前記抵抗素子との接続ノードの電位および所定の基準電圧を入力とする差動アンプとを備え、
    前記昇圧回路の昇圧率が切り替えられて出力電圧が上昇する際に、前記電圧比較回路の出力に基づいて、前記MOSトランジスタのドレイン電流を低減もしくはドレイン電流の増加を抑制することを特徴とするLED駆動用半導体集積回路。
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