JP2007242886A - 発光素子駆動回路及びそれを備えた携帯装置 - Google Patents

発光素子駆動回路及びそれを備えた携帯装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電池電圧での発光素子の駆動から昇圧電圧による発光素子の駆動へ切り替わるときでも、安定した駆動電圧を出力することができる発光素子駆動回路及び携帯装置を提供すること。
【解決手段】少なくとも1以上の発光素子を駆動する発光素子駆動回路において、発光素子の一端へ供給する駆動電圧を生成する電源回路と、発光素子の他端に接続され、発光素子を定電流で駆動する定電流回路とを備え、電源回路は、駆動電圧に基づいて第1基準電圧を生成する第1基準電圧生成回路を有し、発光素子の他端電圧又はこの他端電圧に基づいた電圧を第2基準電圧とし、この第2基準電圧と第1基準電圧との比較結果に応じて前記駆動電圧を生成するように構成した。
【選択図】図2

Description

本発明は、発光素子駆動回路及びそれを備えた携帯装置に関する。
従来より、LED(発光ダイオード)などの発光素子は、表示素子や照明用として様々な用途に用いられている。たとえば、携帯電話などの携帯装置においては、着信表示、充電中表示などの各種状態の報知手段として、またLCDなどの表示器の照明用光源として用いられており、これらの発光素子は発光素子駆動回路によって駆動される。
特許文献1には、携帯電話などにおいて、発光ダイオードなどの発光素子を駆動する従来の発光素子駆動回路が開示(特許文献1の図4参照)されており、図10に示すように、従来の発光素子駆動回路100は、制御回路101と、昇圧回路102と、定電流回路として動作するトランジスタT100とを有している。そして、この発光素子駆動回路100によって、発光素子D100に電流が供給され、発光素子D100が駆動される。
すなわち、発光素子駆動回路100は、リチウム電池などの電池電圧Vddを昇圧回路102によって高電圧の駆動電圧Voutに昇圧するように制御回路101によって制御し、このように昇圧された駆動電圧Voutを発光素子D100の一端(アノード)に印加する。一方、発光素子D100の他端(カソード)は、トランジスタT100に接続されており、このトランジスタT100がオン状態となることによって、発光素子D100に定電流が流れ、発光素子D100が駆動される。
また、制御回路101は、駆動電圧Voutの電圧値Vdetを検出してフィードバックし、制御回路101において、この駆動電圧Voutが一定値となるように、昇圧回路102へ制御信号Contを出力して、昇圧回路102を制御している。
ところで、携帯電話などのように電池を駆動源として動作する携帯装置においては、携帯装置内部で消費する電力を低減して動作時間をできるだけ長くすることが望ましい。そこで、従来の発光素子駆動回路においては、駆動する発光素子にあわせた必要最小限度の駆動電圧Voutを昇圧回路から出力するように制御するものがあり、このような構成にすることにより、定電流回路にかかる電圧を低減し、定電流回路で生じる消費電力を低減している。
たとえば、図11に示すように、発光素子D200を接続する駆動端子の電圧VLEDが一定になるように昇圧回路202の駆動電圧Voutを出力するように構成しているものがある。
すなわち、発光素子駆動回路200は、リチウム電池などの電池電圧Vddを昇圧回路202によって高電圧の駆動電圧Voutに昇圧し、このように昇圧された駆動電圧Voutを発光素子D200の一端(アノード)に印加する。一方、発光素子D200の他端(カソード)は、トランジスタT200に接続されており、このトランジスタT200がオン状態となることによって、発光素子D200に定電流が流れ、発光素子D200が駆動される。制御回路201は、駆動端子の電圧VLEDがVdetとして入力され、この電圧Vdetと内部の基準電圧とを比較する。そして、この比較結果に基づいて、電圧Vdetが基準電圧に等しくなるように、スイッチング制御信号Contが昇圧回路202に供給される。昇圧回路202は、この制御信号Contに応じた高電圧の駆動電圧Voutを出力する。
このように図11に示す発光素子駆動回路200においては、電流ドライバであるトランジスタT200が定電流動作を行うことができる程度の低い電圧になるように昇圧回路202を制御し、定電流ドライバの損失を低減している。
特開2003−332624号公報
従来の携帯装置においては、電池電圧そのまま使用できる限り、電池電圧の昇圧を行わずに、電池電圧をそのまま出力するようにし、これにより消費電力を低減している。たとえば、図11における発光素子駆動回路200においては、駆動端子の電圧VLEDに基づいて、昇圧回路202によって電池電圧を昇圧するのか、そのまま出力するのかを制御回路201によって決定することができる。すなわち、制御回路201は、駆動端子の電圧VLEDをVdetとして検出し、この電圧Vdetの電圧値から電池電圧の昇圧を行わなくてもよいと判定すると、トランジスタT201をオフにしてダイオードD201を介してそのまま電池電圧を出力する。そして、電池電圧が低下して、電流ドライバであるトランジスタT200が定電流動作を行うことができない電圧になると、電池電圧の供給から電池電圧の昇圧の供給に切り替える。
ところが、電池電圧の供給から電池電圧の昇圧の供給に切り替わったときに駆動電圧Voutが過渡的に不安定となる。たとえば、昇圧動作の開始時、コイルL200への最初のチャージ動作の期間に駆動電圧Voutが一時的に小さくなり、一方で発光素子D200、トランジスタT200などの回路に依存した電圧VLEDに基づいてフィードバック動作が行われているため、駆動電圧Voutが過渡的に不安定となる。しかも、駆動電圧Voutが安定して出力するために時間がかかる。このように駆動電圧Voutの安定制御と電圧調節制御とを電圧VLEDに基づいて行っているため、駆動電圧Voutの変動時に駆動電圧Voutが過渡的に不安定となる。
そこで、本発明は、電池電圧での発光素子の駆動から昇圧電圧による発光素子の駆動へ切り替わるときでも、安定した駆動電圧を出力することができる発光素子駆動回路及び携帯装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、少なくとも1以上の発光素子を駆動する発光素子駆動回路において、前記発光素子の一端へ供給する駆動電圧を生成する電源回路と、前記発光素子の他端に接続され、前記発光素子を定電流で駆動する定電流回路とを備え、前記電源回路は、前記駆動電圧に基づいて第1基準電圧を生成する第1基準電圧生成回路を有し、前記発光素子の他端電圧又はこの他端電圧に基づいた電圧を第2基準電圧とし、この第2基準電圧と前記第1基準電圧との比較結果に応じて前記駆動電圧を生成することを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記発光素子の他端電圧に基づいた前記第2基準電圧を生成する第2基準電圧生成回路を備え、前記第2基準電圧生成回路は、前記発光素子の他端電圧と第1比較電圧とを比較する第1比較回路と、前記発光素子の他端電圧と前記第1比較電圧よりも高い第2比較電圧とを比較する第2比較回路と、前記第1比較回路の比較結果及び前記第2比較回路の比較結果に応じた前記第2基準電圧を出力する基準電圧出力回路とを有し、前記基準電圧出力回路は、前記発光素子の他端電圧が第1比較電圧よりも低いときには前記第2基準電圧を上げ、前記発光素子の他端電圧が第2比較電圧よりも高いときには前記第2基準電圧を下げて出力することを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記第1比較回路からの出力を遅延させて前記基準電圧出力回路へ出力する第1遅延回路と、前記第2比較回路からの出力を遅延させて前記基準電圧出力回路へ出力する第2遅延回路とを備えたことを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、電源電圧源として電池を有する携帯装置において、少なくとも1以上の発光素子を駆動する発光素子駆動回路を備え、前記発光素子駆動回路は、前記発光素子の一端へ供給する駆動電圧を前記電源電圧源から生成する電源回路と、前記発光素子の他端に接続され、前記発光素子を定電流で駆動する定電流回路と、を有し、前記電源回路は、前記駆動電圧に基づいて第1基準電圧を生成する第1基準電圧生成回路を有し、前記発光素子の他端電圧又はこの他端電圧に基づいた電圧を第2基準電圧とし、この第2基準電圧と前記第1基準電圧との比較結果に応じて前記駆動電圧を生成することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、少なくとも1以上の発光素子を駆動する発光素子駆動回路において、前記発光素子の一端へ供給する駆動電圧を生成する電源回路と、前記発光素子の他端に接続され、前記発光素子を定電流で駆動する定電流回路とを備え、前記電源回路は、前記駆動電圧に基づいて第1基準電圧を生成する第1基準電圧生成回路を有し、前記発光素子の他端電圧又はこの他端電圧に基づいた電圧を第2基準電圧とし、この第2基準電圧と前記第1基準電圧との比較結果に応じて前記駆動電圧を生成するので、駆動電圧を安定して発光素子へ出力することができる。特に、電池電圧での発光素子の駆動から昇圧電圧による発光素子の駆動へ切り替わるときでも、安定した駆動電圧を出力することができる。すなわち、発光素子の他端電圧によるフィードバック制御に加え、駆動電圧を直接電源回路へ帰還させることにより駆動電圧のフィードバック制御を行うため、駆動電圧の出力を可及的に安定させることができるのである。
また、請求項2に記載の発明によれば、前記発光素子の他端電圧に基づいた前記第2基準電圧を生成する第2基準電圧生成回路を備え、前記第2基準電圧生成回路は、前記発光素子の他端電圧と第1比較電圧とを比較する第1比較回路と、前記発光素子の他端電圧と前記第1比較電圧よりも高い第2比較電圧とを比較する第2比較回路と、前記第1比較回路の比較結果及び前記第2比較回路の比較結果に応じた前記第2基準電圧を出力する基準電圧出力回路とを有し、前記基準電圧出力回路は、前記発光素子の他端電圧が第1比較電圧よりも低いときには前記第2基準電圧を上げ、前記発光素子の他端電圧が第2比較電圧よりも高いときには前記第2基準電圧を下げて出力するので、ヒステリシス特性を持った帰還回路の機能を有することになり、駆動電圧の変動を抑え、駆動電圧を安定して出力することができる。また、駆動電圧の急激な変動によるノイズの発生を抑制することができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、前記第1比較回路からの出力を遅延させて前記基準電圧出力回路へ出力する第1遅延回路と、前記第2比較回路からの出力を遅延させて前記基準電圧出力回路へ出力する第2遅延回路とを備えたので、第1及び第2遅延回路によって所定期間を遅延させて昇圧回路へ帰還させているため、駆動電圧の変動を抑え、駆動電圧を安定して出力することができる。また、駆動電圧の急激な変動によるノイズの発生を抑制することができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、電源電圧源として電池を有する携帯装置において、少なくとも1以上の発光素子を駆動する発光素子駆動回路を備え、前記発光素子駆動回路は、前記発光素子の一端へ供給する駆動電圧を前記電源電圧源から生成する電源回路と、前記発光素子の他端に接続され、前記発光素子を定電流で駆動する定電流回路と、を有し、前記電源回路は、前記駆動電圧に基づいて第1基準電圧を生成する第1基準電圧生成回路を有し、前記発光素子の他端電圧又はこの他端電圧に基づいた電圧を第2基準電圧とし、この第2基準電圧と前記第1基準電圧との比較結果に応じて前記駆動電圧を生成するので、駆動電圧を安定して発光素子へ出力することができる。特に、電池電圧での発光素子の駆動から昇圧電圧による発光素子の駆動へ切り替わるときでも、安定した駆動電圧を出力することができる。すなわち、発光素子の他端電圧によるフィードバック制御に加え、駆動電圧を直接電源回路へ帰還させることにより駆動電圧のフィードバック制御を行うため、駆動電圧の出力を可及的に安定させることができるのである。
本実施形態における発光素子駆動回路及び携帯装置は、発光ダイオードなどの発光素子を少なくとも1以上駆動するものであり、発光素子の一端へ供給する駆動電圧を生成する電源回路と、発光素子の他端に接続され、発光素子を定電流で駆動する定電流回路とを備えている。
しかも、電源回路は、駆動電圧に基づいて第1基準電圧を生成する第1基準電圧生成回路を有し、前記発光素子の他端電圧又はこの他端電圧に基づいた電圧を第2基準電圧とし、この第2基準電圧と第1基準電圧との比較結果に応じて駆動電圧を生成する。
このように発光素子の他端電圧によるフィードバック制御に加え、駆動電圧を直接電源回路へ帰還させることにより駆動電圧のフィードバック制御を行うため、駆動電圧の出力を可及的に安定させることができる。特に、電池電圧での発光素子の駆動から昇圧電圧による発光素子の駆動へ切り替わるときでも、安定した駆動電圧を出力することができる。
なお、電源電圧源として電池を有する携帯装置においては、電源電圧源が所定電圧よりも低いときにこの電源電圧源の電圧を昇圧して発光素子へ供給し、電源電圧源が所定電圧よりも高いときに電源電圧源の電圧を発光素子へ供給するようにするようにしている。これにより、電源回路で電圧を変換する際に生じる電力消費等を低減することができる。
また、発光素子の他端電圧に基づいた第2基準電圧を生成する第2基準電圧生成回路を備え、第2基準電圧生成回路は、発光素子の他端電圧と第1比較電圧とを比較する第1比較回路と、発光素子の他端電圧と第1比較電圧よりも高い第2比較電圧とを比較する第2比較回路と、第1比較回路の比較結果及び第2比較回路の比較結果に応じた第2基準電圧を出力する基準電圧出力回路とを有している。
そして、基準電圧出力回路は、発光素子の他端電圧が第1比較電圧よりも低いときには第2基準電圧を上げ、発光素子の他端電圧が第2比較電圧よりも高いときには第2基準電圧を下げて出力する。
その結果、ヒステリシス特性を持った帰還回路の機能を有することになり、駆動電圧の変動を抑え、駆動電圧を安定して出力することができる。また、駆動電圧の急激な変動によるノイズの発生を抑制することができる。
しかも、第1比較回路からの出力を遅延させて基準電圧出力回路へ出力する第1遅延回路と、第2比較回路からの出力を遅延させて基準電圧出力回路へ出力する第2遅延回路とを備えている。
その結果、第1及び第2遅延回路によって所定期間を遅延させて昇圧回路へ帰還させているため、駆動電圧の変動を抑え、駆動電圧を安定して出力することができる。また、駆動電圧の急激な変動によるノイズの発生を抑制することができる。
(第1実施形態)
次に、本発明の第1実施形態における発光素子駆動回路及びそれを備えた携帯装置について図面を参照してさらに具体的に説明する。図1は第1実施形態における携帯装置の構成図、図2は第1実施形態における発光素子駆動回路の構成図である。
図1に示すように、本第1実施形態における携帯装置1は、CPU,ROM,RAMなどにより構成される制御回路2と、デジタル音声信号等をアナログ信号へ変換してスピーカ(図示せず)へ出力し、マイク(図示せず)で受信した音声アナログ信号をデジタル音声信号へ変換する等の音声処理を行う音声処理部3と、制御回路2から出力される画像データを表示するLCD(Liquid Crystal Display)4と、図示しない基地局等と無線通信により制御信号や音声信号のやり取りを行う無線回路5と、携帯装置1の各操作を行うための入力装置6と、発光素子である発光ダイオードLED1が配置されたLED部7と、LED部7の発光ダイオードLED1を駆動して発光させるための発光素子駆動回路としてのLED駆動回路10とを備えている。
そして、LED駆動回路10は、制御回路2からの制御信号に基づいて、LED部7の発光ダイオードLED1を駆動するように構成されている。
このLED駆動回路10は、図2に示すように、発光素子の一例である発光ダイオードLED1の一端(アノード)へ供給する駆動電圧Voutを生成する電源回路11と、発光ダイオードLED1の他端(カソード)を定電流駆動するための定電流回路12とを備えている。
電源回路11は、電池電圧Vbatから駆動電圧Voutを昇圧する昇圧回路13と、駆動電圧Voutを生成するための基準となる第2基準電圧を生成する第2基準電圧生成回路14とを有している。
ここで、第2基準電圧生成回路14は、第1比較電圧Aを出力する第1電圧源15と、第1比較電圧Aよりも高い第2比較電圧Bを出力する第2電圧源16と、第1電圧源15の第1比較電圧Aと発光ダイオードLED1のカソード側電圧VLEDとを比較する第1比較回路としての第1コンパレータCOMP1と、第2電圧源16の第2比較電圧Bと発光ダイオードLED1のカソード側電圧VLEDとを比較する第2比較回路としての第2コンパレータCOMP2と、第1コンパレータCOMP1の出力を所定時間遅延して出力する第1遅延回路17と、第2コンパレータCOMP2の出力を所定時間遅延して出力する第2遅延回路18と、第1遅延回路17及び第2遅延回路18からの出力に基づいて内部のカウンタ値を上げ下げするUP/DOWN/HOLD3状態カウンタ19と、UP/DOWN/HOLD3状態カウンタ19からデジタル信号で出力されるカウント値を入力し、アナログ化して第2基準電圧Vref2を出力するD/Aコンバータ20とを備えている。なお、UP/DOWN/HOLD3状態カウンタ19とD/Aコンバータ20とで基準電圧出力回路を構成する。
ここで、UP/DOWN/HOLD3状態カウンタ19は、第1遅延回路17からUP信号が出力されたときにカウンタ値を所定数だけインクリメントし、第2遅延回路18からDOWN信号が出力されたときにカウンタ値を所定数だけデクリメントする。なお、UP信号は、第1比較電圧Aよりも電圧VLEDのほうが低いときに第1コンパレータCOMP1から出力されるHighレベルの信号が第1遅延回路17によって遅延されることによって生成される信号であり、DOWN信号は、第2比較電圧Bよりも電圧VLEDのほうが高いときに第2コンパレータCOMP2から出力されるHighレベルの信号が第2遅延回路18によって遅延されることによって生成される信号である。
すなわち、UP/DOWN/HOLD3状態カウンタ19は、第1比較電圧Aよりも電圧VLEDのほうが低いときカウンタ値を所定数だけインクリメントし、第2比較電圧Bよりも電圧VLEDのほうが高いときカウンタ値を所定数だけデクリメントする。そして、UP/DOWN/HOLD3状態カウンタ19のカウンタ値に基づいた第2基準電圧Vref2がD/Aコンバータ20から出力される。
このように第2基準電圧生成回路14は、発光ダイオードLED1の他端の電圧VLEDの電圧の監視を行い、この電圧VLEDが第1比較電圧Aよりも低いときにUP/DOWN/HOLD3状態カウンタ19のカウンタ値を上げ、昇圧回路13が生成する駆動電圧Voutを上げるようにし、この電圧VLEDが第2比較電圧Bよりも高いときにUP/DOWN/HOLD3状態カウンタ19のカウンタ値を下げ、昇圧回路13が生成する駆動電圧Voutを下げるようにしている。
昇圧回路13は、電池BATの電圧Vbatを昇圧し、発光ダイオードLED1への駆動電圧Voutを生成するPWM制御型DC−DCコンバータであり、図3に示すように、駆動電圧Voutの電圧レベルに基づいた第1基準電圧Vref1を生成する第1基準電圧生成回路22としての出力電圧検出用抵抗R10,R11と、R10,R11による駆動電圧Voutの分圧で生成される第1基準電圧Vref1と第2基準電圧Vref2とを比較する第1オペアンプOP10と、三角波を生成する発振器OSC10と、第1オペアンプOP10の出力信号と発振器OSC10で生成した三角波とを比較する第2オペアンプOP11と、第2オペアンプOP11の出力信号に基づいた信号を生成する論理(logic)回路IC10と、論理回路IC10から出力された制御信号を増幅するドライバ回路DR10,DR11と、ドライバ回路DR10,DR11によって増幅された制御信号に基づいてそれぞれオン、オフが制御されるPチャンネル型トランジスタP10,Nチャンネル型トランジスタN10と、電池BATと、コイルL10と、コンデンサC10と、昇圧回路13の動作を制御する電源制御回路21とから構成される。なお、本実施形態においては、昇圧回路13は、コイルL10、コンデンサC10を除き、半導体集積回路(IC)として構成されている。
このように構成された昇圧回路13は、Pチャンネル型トランジスタP10をオフにし、Nチャンネル型トランジスタN10をオンにすることによって電池BATの電力をコイルL10にチャージし、その後、Nチャンネル型トランジスタN10をオフにし、Pチャンネル型トランジスタP10をオンにすることによってコイルL10にチャージした電力をPチャンネル型トランジスタP10のソースから出力し、コンデンサC10で平滑して駆動電圧Voutを生成するように構成されている。
また、駆動電圧Voutを出力する電源端子Voutとフィードバック端子FBとを接続し、駆動電圧Voutに基づいた第1基準電圧Vref1を生成し、この第1基準電圧Vref1と上記第2基準電圧Vref2とに基づいてNチャンネル型トランジスタN10及びPチャンネル型トランジスタのオン・オフ時間を制御し、一定の電圧を駆動電圧Voutとして出力するようにしている。
すなわち、駆動電圧Voutを抵抗R10,R11によって分圧することによって駆動電圧Voutに基づいた第1基準電圧Vref1を生成し、この第1基準電圧Vref1と第2基準電圧生成回路14で生成される第2基準電圧Vref2と比較し、第1基準電圧Vref1が第2基準電圧Vref2よりも低い場合には、第1オペアンプOP10からの出力信号の電圧を上げ、第1基準電圧Vref1が第2基準電圧Vref2よりも高い場合には、第1オペアンプOP10からの出力信号の電圧を下げる。
第2オペアンプOP11は、第1オペアンプOP10からの出力信号の電圧が発振器OSC10から出力される三角波の電圧よりも高い電圧のときにHighレベルの電圧を、低いときにLowレベルの信号を出力することによって生成されるパルス信号を論理回路IC10へ出力する。
そして、第2オペアンプOP11は、第1オペアンプOP10からの出力信号の電圧が高いときには、パルス幅(Highレベルの電圧の期間)が大きいパルス信号を出力し、低いときにはパルス幅が小さいパルス信号を出力する。
論理回路IC10は、第2オペアンプOP11から出力されるパルス信号のパルス幅が大きいときには、Nチャンネル型トランジスタN10のオン時間及びPチャンネル型トランジスタP10のオフ時間を長くして、コイルL10の電力チャージ量を多くするように、ドライバ回路DR10,DR11を駆動する。また、第2オペアンプOP11から出力されるパルス信号のパルス幅が小さいときには、Nチャンネル型トランジスタN10のオン時間及びPチャンネル型トランジスタP10のオフ時間を短くして、コイルL10の単位時間あたりの電力チャージ量を小さくするようにドライバ回路DR10,DR11を駆動する。
また、第1及び第2オペアンプOP10,OP11、発振器OSC10、論理回路IC10、及びドライバ回路DR10,DR11、UP/DOWN/HOLD3状態カウンタ19、D/Aコンバータ20は、LED駆動回路10内の電源制御回路21によって、動作停止状態に制御可能に構成されており、これらを電源制御回路21によって動作停止状態することにより、LED駆動回路10は低消費電力モードに移行する。
また、電源制御回路21は、発光ダイオードLED1を駆動させるために、まず電池BATの電圧Vbatを駆動電圧Voutとして出力し、その後、トランジスタN1のゲート電圧を制御して定電流回路12を動作させ、発光ダイオードLED1に電流を供給する。
なお、電池BATの電圧Vbatを駆動電圧Voutとして出力する際、電源制御回路21は、第1及び第2オペアンプOP10,OP11、発振器OSC10を動作停止状態にし、論理回路IC10を制御して、Pチャンネル型トランジスタP10がオンになるようにドライバ回路DR10を駆動すると共に、Nチャンネル型トランジスタN10がオフとなるようにドライバ回路DR11を駆動し、電池BATの電圧VbatをPチャンネル型トランジスタP10を介して駆動電圧Voutとして出力する。また、UP/DOWN/HOLD3状態カウンタ19は、電源制御回路21によってリセットされて、デフォルトの所定のカウンタ値(以下、「デフォルトカウンタ値」という。)がセットされ、D/Aコンバータ20からは前記カウンタ値に応じた第2基準電圧Vref2が出力される。
上記の如く、発光ダイオードLED1に駆動電流を流している状態で、駆動端子VLEDの電圧が第1電圧源15の第1比較電圧Aよりも高いとき、UP/DOWN/HOLD3状態カウンタ19のカウンタ値がデフォルトカウンタ値よりも大きくなることはないため、電源制御回路21は、電池BATの電圧Vbatを駆動電圧Voutとして継続して出力する。
一方、発光ダイオードLED1に駆動電流を流している状態で、駆動端子VLEDの電圧が第1電圧源15の第1比較電圧Aよりも低くなったとき、UP/DOWN/HOLD3状態カウンタ19のカウンタ値がデフォルトカウンタ値よりも大きくなる。このように、カウンタ値がデフォルトカウンタ値よりも大きくなると、電源制御回路21は、昇圧回路13による昇圧動作を開始し、昇圧電圧を駆動電圧Voutとして出力する。なお、昇圧動作は、上述の如く昇圧回路13の各回路を駆動させることによって行われ、電池BATの電圧Vbatを第1基準電圧Vref1及び第2基準電圧Vref2に応じた電圧に昇圧して駆動電圧Voutとして出力する。
定電流回路12は、定電流源28と、Pチャンネル型トランジスタP1,P2と、Nチャンネル型トランジスタN1,N2と、オペアンプOP1とから構成される。
Pチャンネル型トランジスタP2のソースは電池電圧Vbatに接続され、そのドレインは定電流源28に接続される。また、Pチャンネル型トランジスタP2のゲートはそのドレインに接続されると共に、Pチャンネル型トランジスタP1のゲートに接続される。また、Pチャンネル型トランジスタP1のソースは電池電圧Vbatに接続され、そのドレインはNチャンネル型トランジスタN2のドレインに接続される。したがって、Pチャンネル型トランジスタP1,P2によってミラー回路が構成され、定電流源28によってPチャンネル型トランジスタP2に流れる電流と同じ電流がPチャンネル型トランジスタP1に流れる。
また、Nチャンネル型トランジスタN2のゲートは、Nチャンネル型トランジスタN1のゲートに接続されており、そのソースはグランド電位に接続されている。また、Nチャンネル型トランジスタN1のソースも同様にグランド電位に接続されている。また、オペアンプOP1の非反転入力端子にはPチャンネル型トランジスタP1のドレインが接続され、その反転入力端子には、発光ダイオードLED1のカソードに接続される駆動端子に接続されており、Pチャンネル型トランジスタP1のドレイン電圧と駆動端子の電圧VLEDとの比較結果がオペアンプOP1の出力端子から出力される。
オペアンプOP1の出力は、Nチャンネル型トランジスタN1,N2のゲートに接続されており、オペアンプOP1の出力に基づいてNチャンネル型トランジスタN1,N2を駆動するように構成されている。
このように構成されているため、定電流回路12は、定電流源28の電流値Iaと略同一の定電流を発光ダイオードLED1に供給することができる。
すなわち、定電流源28の電流値IaでPチャンネル型トランジスタP2に定電流が供給され、Pチャンネル型トランジスタP2とカレントミラー回路を構成するPチャンネル型トランジスタP1にPチャンネル型トランジスタP2と同じ電流値Iaの定電流が流れる。Pチャンネル型トランジスタP1からNチャンネル型トランジスタN2に電流値Iaの定電流が流れると、Nチャンネル型トランジスタN2のドレインにその電流に応じた電圧が発生し、N型チャンネル型トランジスタN1のドレインの電圧がNチャンネル型トランジスタN2のソースの電圧と同一になるように、オペアンプOP1が駆動する。そのため、定電流源28の電流値Iaと略同一の電流がN型チャンネル型トランジスタN1に流れることになる。
なお、定電流回路12において、消費電力を低減するためには、定電流源の電流値を小さくし、各トランジスタP1,P2,N2の消費電力を低減することが望ましい。そこで、Pチャンネル型トランジスタP2に供給される電流の数倍の電流をPチャンネル型トランジスタP1に流すように、さらに、Nチャンネル型トランジスタN2に供給される電流の数倍の電流をNチャンネル型トランジスタN1に流すように、トランジスタP1,P2,N1,N2を構成して、最終的にNチャンネル型トランジスタN1に電流値Iaを流すようにすることが望ましい。
ところで、定電流源28は、電流値Iaを複数の異なる電流値に切り替えることが可能に構成されており、本実施形態においては、I1(たとえば、5mA),I2(たとえば、25mA)(I1<I2)の2つの電流値Iaに切り替えることができるように構成されている。したがって、LED駆動回路10は、2つの電流値I1,I2のいずれかの電流値Iaで発光ダイオードLED1を駆動することができる。
定電流源28の電流値Iaの切り替えは、制御回路2から電流値設定情報の信号を駆動電流設定端子(図示せず)に入力することによって行われる。
以上のように構成されたLED駆動回路10の動作を更に具体的に説明する。図4は、LED駆動回路10における各電圧(Vout,Vbat,VLED)の遷移状態の例を示す図である。
定電流回路12が不動作状態、すなわち発光ダイオードLED1に電流を供給しない場合には、電源制御回路21は、まず電池BATの電圧Vbatを駆動電圧Voutとして出力する。このとき、発光ダイオードLED1に電流が流れていないため、発光ダイオードLED1の他端の電圧VLEDは、駆動電圧Voutと同電位(VLED=Vout)となる。なお、ここでは、T1〜T2の期間は、携帯装置1の通話動作などによって電圧Vbatが減少していることを示している。
次に、発光ダイオードLED1を25mAで駆動させるために、制御回路2によってトランジスタN1のゲート電圧が制御されて、定電流回路12が動作する(図4中タイミングT2)。定電流回路12が動作すると、発光ダイオードLED1に電流が流れ、電圧VLEDが降下する。電圧VLEDの電圧は、図4に示すように、第1比較電圧A及び第2比較電圧Bよりも低い電圧となっている。したがって、電池電圧Vbatが発光ダイオードLED1を25mAで駆動できる電圧よりも低くなっており、昇圧回路13によって電池電圧Vbatが昇圧される必要がある。
このように電圧VLEDの電圧が第1比較電圧Aよりも低い電圧であるとき、第1コンパレータCOMP1からHighレベルの信号が出力され、第1遅延回路17によって所定期間Ta遅延されてUP信号としてUP/DOWN/HOLD3状態カウンタ19へ出力される。一方、第2コンパレータCOMP2からはLowレベルの信号が継続して出力されるため、第2遅延回路18の出力によるUP/DOWN/HOLD3状態カウンタ19のカウンタ値の変動はない。
したがって、タイミングT2から所定期間Ta経過したとき(すなわち、タイミングT3のとき)、UP/DOWN/HOLD3状態カウンタ19のカウンタ値が第1遅延回路17からのUP信号により所定数インクリメントされ、そのカウンタ値がD/Aコンバータ20から電源制御回路21及び昇圧回路13へ出力される。
このとき、第1オペアンプOP10の非反転入力にはD/Aコンバータ20から第2基準電圧Vref2が、第1オペアンプOP10の反転入力には第1基準電圧生成回路22から第1基準電圧Vref1が入力されている。
また、電源制御回路21は、UP/DOWN/HOLD3状態カウンタ19のカウンタ値がデフォルトカウンタ値からインクリメントされたとき、電源制御回路21は電池電圧Vbatを昇圧すべきと判定し、第1及び第2オペアンプOP10,OP11、発振器OSC10を動作状態にすると共に、論理回路IC10を第2オペアンプOP11の出力に応じた制御になるように設定する。
したがって、第1オペアンプOP10から第1基準電圧Vref1と第2基準電圧Vref2とに応じた信号が出力され、各回路が動作して駆動電圧Voutが生成される。すなわち、第1基準電圧Vref1と第2基準電圧Vref2に基づいて、駆動電圧Voutが生成される(図4中タイミングT3)。この駆動電圧Voutは、タイミングT2における駆動電圧Voutより所定レベル高い電圧となる。
タイミングT3では、図4に示すように、第1比較電圧A及び第2比較電圧Bよりもまだ低い電圧となっている。電圧VLEDの電圧が第1比較電圧Aよりも低い電圧であるとき、第1コンパレータCOMP1からHighレベルの信号が継続して出力され、第1遅延回路17によって所定期間Ta遅延されてUP信号としてUP/DOWN/HOLD3状態カウンタ19へ出力される。一方、第2コンパレータCOMP2からLowレベルの信号が出力されるため、第2遅延回路18の出力によるUP/DOWN/HOLD3状態カウンタ19のカウンタ値の変動はない。そして、UP/DOWN/HOLD3状態カウンタ19のカウンタ値が第1遅延回路17からのUP信号により所定数インクリメントされ、そのカウンタ値がD/Aコンバータ20から昇圧回路13へ出力され、タイミングT4で駆動電圧Voutが上昇する。
タイミングT4で駆動電圧Voutが上昇すると、図4に示すように、第1比較電圧Aよりも高く、第2比較電圧Bよりも低い電圧となる。そのため、第1及び第2オペアンプOP10,OP11からLowレベルの信号が出力されることになり、第1及び第2遅延回路17,18の出力によるUP/DOWN/HOLD3状態カウンタ19のカウンタ値の変動はない。したがって、D/Aコンバータ20の出力は変化せずに、以降、駆動電圧VoutはタイミングT4の電圧と同一に保たれる。
このように発光ダイオードLED1の他端の電圧VLEDが第1比較電圧Aよりも高く、第2比較電圧Bよりも低い電圧となるように、段階的に変化する駆動電圧Voutが昇圧回路13によって生成されて出力される。したがって、第2基準電圧生成回路14はヒステリシス特性を持った帰還回路の機能を有することになり、駆動電圧Voutの変動を抑え、駆動電圧Voutを安定して出力することができる。また、駆動電圧Voutの急激な変動によるノイズの発生を抑制することができる。
また、第2基準電圧生成回路14は第1及び第2遅延回路17,18によって所定期間Taを遅延させて昇圧回路13へ帰還させているため、駆動電圧Voutの変動を抑え、駆動電圧Voutを安定して出力することができる。また、駆動電圧Voutの急激な変動によるノイズの発生を抑制することができる。
次に、電流値Iaを25mAから5mAに切り替えて発光ダイオードLED1を駆動させるために、制御回路2によってトランジスタN1のゲート電圧が制御され、定電流回路12が供給する電流値が切り替わる(図4中タイミングT5)。定電流回路12が供給する電流値が切り替わると、発光ダイオードLED1に流れる電流が小さくなり電圧VLEDが上昇する。電圧VLEDの電圧は、図4に示すように、第1比較電圧A及び第2比較電圧Bよりも高い電圧となっている。
このように電圧VLEDが第2比較電圧Bよりも高い電圧であるとき、第2コンパレータCOMP2からHighレベルの信号が出力され、第2遅延回路18によって所定期間Ta遅延されてDOWN信号としてUP/DOWN/HOLD3状態カウンタ19へ出力される。一方、第1コンパレータCOMP1からLowレベルの信号が継続して出力されるため、第2遅延回路18の出力によるUP/DOWN/HOLD3状態カウンタ19のカウンタ値の変動はない。
したがって、タイミングT5から所定期間Ta経過したとき、すなわちタイミングT6になったとき、UP/DOWN/HOLD3状態カウンタ19のカウンタ値が第1遅延回路17からのDOWN信号により所定数デクリメントされ、そのカウンタ値がD/Aコンバータ20から昇圧回路13へ出力される。昇圧回路13は、D/Aコンバータ20からの出力に基づいて、駆動電圧Voutを所定電圧だけ下げる。
タイミングT6で駆動電圧Voutが下がると、図4に示すように、第1比較電圧Aよりも高く、第2比較電圧Bよりも低い電圧となる。そのため、第1及び第2オペアンプOP10,OP11からLowレベルの信号が出力されることになり、第1及び第2遅延回路17,18の出力によるUP/DOWN/HOLD3状態カウンタ19のカウンタ値の変動はない。したがって、D/Aコンバータ20の出力は変化せずに、タイミングT7以降、駆動電圧VoutはタイミングT6の電圧と同一に保たれる。
このように定電流回路12が供給する電流値が切り替えられたときでも、発光ダイオードLED1の他端の電圧VLEDが第1比較電圧Aよりも高く、第2比較電圧Bよりも低い電圧となるように、駆動電圧Voutが昇圧回路13によって生成されて出力される。
以上、本第1実施形態におけるLED駆動回路10によれば、発光ダイオードLED1の他端の電圧VLEDを帰還させて第2基準電圧として昇圧回路13の出力を制御することに加え、駆動電圧Voutを帰還させて第1基準電圧として昇圧回路13の出力を制御するようにしているため、駆動電圧Voutを安定して発光ダイオードLED1に出力することができる。すなわち、従来の発光素子駆動回路においては、駆動電圧Voutの安定制御(所定の設定駆動電圧となるようにする制御)と電圧調節制御(駆動電圧を変更するための制御)とを電圧VLEDのみに基づいて行っているため、定電流回路12の動作開始時の電圧VLEDの過渡的な変動によって駆動電圧Voutの出力が不安定となる恐れがある。しかし、駆動電圧Voutを発光ダイオードLED1経由ではなく、直接昇圧回路13へ帰還させることにより駆動電圧Voutの安定制御を電圧VLEDとは別経路で行え、駆動電圧Voutの出力を可及的に安定させることができる。
また、発光ダイオードLED1の他端の電圧VLEDが第1比較電圧Aよりも高く、第2比較電圧Bよりも低い電圧となるように、駆動電圧Voutが昇圧回路13によって生成されて出力される。したがって、第2基準電圧生成回路14はヒステリシス特性を持った帰還回路の機能を有することになり、駆動電圧Voutの変動を抑え、駆動電圧Voutを安定して出力することができる。また、駆動電圧Voutの急激な変動によるノイズの発生を抑制することができる。なお、ヒステリシス特性が不要な場合には、電圧VLEDをそのまま第2基準電圧Vref2とする第2基準電圧生成回路14を用いるようにしてもよい。
また、第2基準電圧生成回路14は第1及び第2遅延回路17,18によって所定期間Taを遅延させて昇圧回路13へ帰還させているため、駆動電圧Voutの変動を抑え、駆動電圧Voutを安定して出力することができる。また、駆動電圧Voutの急激な変動によるノイズの発生を抑制することができる。
(第2実施形態)
第1実施形態においては、1つの発光ダイオードLED1を駆動するLED駆動回路について説明したが、本第2実施形態における携帯装置は、複数の発光ダイオードLED1a〜LED1nを駆動するLED駆動回路を備えている。なお、第2実施形態における携帯装置の構成は、第1実施形態における携帯装置の構成とLED駆動回路以外は同等であるため、ここでは、LED駆動回路30のみについてその構成及び動作を説明する。なお、LED駆動回路30のうち第1実施形態のLED駆動回路10と同一の構成のものについては、第1実施形態と同一符号を付している。
図5に示すように、第2実施形態におけるLED駆動回路30は、電源回路11'と、定電流回路12a〜12nとを有している。そして、電源回路11'は、昇圧回路13と第2基準電圧生成回路24とを有している。ここで、昇圧回路13の構成は、第1実施形態の昇圧回路13と同一であり、定電流回路12a〜12nも第1実施形態の定電流回路12と同一であるため、ここでは説明を省略する。なお、定電流回路12a〜12nは発光ダイオードLED1a〜LED1nをそれぞれ駆動するために定電流を供給するものである。
第2基準電圧生成回路24は、第1実施形態の第2基準電圧生成回路14の構成に加え、最小電圧検出回路23を備えている。この最小電圧検出回路23は、各発光ダイオードLED1a〜LED1nの他端の電圧VLEDa〜VLEDnのうち、一番低い電圧を選択して出力する回路である。そして、この最小電圧検出回路23が出力する電圧が第1比較電圧Aよりも高く、第2比較電圧Bよりも低い電圧となるように、駆動電圧Voutが昇圧回路13によって生成されて出力される。
このように最小電圧検出回路23によって電圧VLEDa〜VLEDnのうち一番低い電圧に基づいて駆動電圧Voutが生成されるため、定電流回路が複数となった場合でも、Vfの最も大きな発光ダイオードにあわせて昇圧回路13の駆動電圧Voutを変更するので、各発光ダイオードLED1a〜LED1nを安定して駆動させることができ、消費電力も可及的に抑制することができる。
(第3実施形態)
第1実施形態においては、1つの発光ダイオードLED1を駆動するLED駆動回路を説明したが、本第3実施形態における携帯装置においては、複数の発光ダイオードLED1a〜LED1nを駆動するLED駆動回路を備えている。なお、第3実施形態における携帯装置の構成は、第1実施形態における携帯装置の構成とLED駆動回路以外は同等であるため、ここでは、LED駆動回路40のみについてその構成及び動作を説明する。なお、LED駆動回路40のうち第1実施形態のLED駆動回路10と同一の構成のものについては、第1実施形態と同一符号を付している。
図6に示すように、第3実施形態におけるLED駆動回路40は、電源回路11''と、定電流回路12a〜12nとを有している。そして、電源回路11''は、昇圧回路13と、第2基準電圧生成回路34とを有している。ここで、昇圧回路13の構成は、第1実施形態の昇圧回路13と同一であり、定電流回路12a〜12nも第1実施形態の定電流回路12と同一であるため、ここでは説明を省略する。なお、定電流回路12a〜12nは発光ダイオードLED1a〜LED1nをそれぞれ駆動するために定電流を供給するものである。
第2基準電圧生成回路34は、第1比較電圧Aを出力する第1電圧源15a〜15nと、第2比較電圧Bを出力する第2電圧源16a〜16nと、第1電圧源15a〜15nの第1比較電圧Aと発光ダイオードLED1a〜LED1nのカソード側電圧VLEDa〜VLEDnとをそれぞれ比較する第1比較回路としての第1コンパレータCOMP1a〜COMP1nと、第2電圧源16a〜16nの第2比較電圧Bと発光ダイオードLED1a〜LED1nのカソード側電圧VLEDa〜VLEDnとをそれぞれ比較する第2比較回路としての第2コンパレータCOMP2a〜COMP2nと、第1コンパレータCOMP1a〜COMP1nからの出力Aa〜Anと第2コンパレータCOMP2a〜COMP2nからの出力Ba〜Bnに基づいた信号を生成する判定回路25と、判定回路25からの出力を所定期間Ta遅延して出力する遅延回路26と、遅延回路26からの出力に基づいてカウンタ値を上げ下げするUP/DOWN/HOLD3状態カウンタ27と、UP/DOWN/HOLD3状態カウンタ27からデジタル信号で出力されるカウント値を入力し、第2基準電圧Vref2を出力するD/Aコンバータ20とを備えている。なお、UP/DOWN/HOLD3状態カウンタ27とD/Aコンバータ20とで基準電圧出力回路を構成する。
また、判定回路25は、図7に示すように、第1コンパレータCOMP1a〜COMP1nの論理和を出力する論理回路IC40と、第2コンパレータCOMP2a〜COMP2nの論理積を出力する論理回路IC41と、論理回路IC40の出力と論理回路IC41の出力との排他的論理和を出力する論理回路IC42とを有している。そして、論理回路IC40からの出力はUP信号として、論理回路IC41からの出力はDOWN信号として、論理回路IC42からの出力はHOLD信号として、遅延回路26へ出力する。
遅延回路26で所定期間Ta遅延されたUP信号、DOWN信号、又はHOLD信号は、UP/DOWN/HOLD3状態カウンタ27へそれぞれ出力される。UP/DOWN/HOLD3状態カウンタ27では、UP信号を受信するとカウンタ値を所定数インクリメントし、DOWN信号を受信するとカウンタ値を所定数デクリメントする。一方、UP/DOWN/HOLD3状態カウンタ27は、HOLD信号を受信している状態では、カウンタ値の増減を行わない。すなわち、HOLD信号を受信している状態で、UP信号やDOWN信号を受信してもカウンタ値のインクリメントやデクリメントを行わない。
したがって、UP/DOWN/HOLD3状態カウンタ27は、電圧VLEDa〜VLEDnのうち第1比較電圧Aよりも低い電圧VLEDがあるときに出力されるUP信号に基づいてカウンタ値を所定数だけインクリメントし、電圧VLEDa〜VLEDnの全てが第2比較電圧Bよりも高い電圧VLEDがあるときに出力されるDOWN信号に基づいてカウンタ値を所定数だけデクリメントする。そして、UP/DOWN/HOLD3状態カウンタ27のカウンタ値に基づいた第2基準電圧Vref2がD/Aコンバータ20から出力される。
以上のように構成されたLED駆動回路40の動作を更に具体的に説明する。図8(a),(b)は、LED駆動回路40における各電圧(Vout,Vbat,VLED)の遷移状態の例を示す図である。なお、ここでは、発光ダイオードLED1a〜LED1nのうち、発光ダイオードLED1bのVfが最も高いものとする。
定電流回路12a〜12nが不動作状態、すなわち発光ダイオードLED1a〜LED1nに電流を供給しない場合には、電源制御回路21は、まず電池BATの電圧Vbatを駆動電圧Voutとして出力する。このとき、発光ダイオードLED1a〜LED1nに電流が流れていないため、発光ダイオードLED1a〜1nの他端の電圧VLEDa〜VLEDnは、駆動電圧Voutと同電位(VLEDa〜VLEDn=Vout)となる。なお、ここでは、T11〜T12の期間は、携帯装置の通話動作などによって電圧Vbatが減少していることを示している。
次に、発光ダイオードLED1a〜LED1nを25mAで駆動させるために、制御回路2によってトランジスタN1a〜N1nのゲート電圧が制御されて、定電流回路12a〜12nが動作する(図8(a),(b)中タイミングT12)。定電流回路12a〜12nが動作すると、発光ダイオードLED1a〜LED1nに電流が流れ、電圧VLEDa〜LEDnが降下する。電圧VLEDa〜VLEDnの電圧は、図8(b)に示すように、第1比較電圧A及び第2比較電圧Bよりも低い電圧となっている。したがって、電池電圧Vbatが発光ダイオードLED1a〜LED1nを25mAで駆動できる電圧よりも低くなっており、昇圧回路13によって電池電圧Vbatが昇圧される必要がある。
このように電圧VLEDの電圧が第1比較電圧Aよりも低い電圧であるとき、第1コンパレータCOMP1a〜COMP1nからHighレベルの信号が出力されるため、判定回路25及び遅延回路26によってUP信号がUP/DOWN/HOLD3状態カウンタ27出力される。
したがって、タイミングT12から所定期間Ta経過したとき(すなわち、タイミングT13のとき)、UP/DOWN/HOLD3状態カウンタ27のカウンタ値が遅延回路26からのUP信号により所定数インクリメントされ、そのカウンタ値がD/Aコンバータ20から電源制御回路21及び昇圧回路13へ出力される。
このとき、第1オペアンプOP10の非反転入力にはD/Aコンバータ20から第2基準電圧Vref2が、第1オペアンプOP10の反転入力には第1基準電圧生成回路22から第1基準電圧Vref1が入力されている。
また、電源制御回路21は、UP/DOWN/HOLD3状態カウンタ27のカウンタ値がデフォルトカウンタ値からインクリメントされたとき、電源制御回路21は電池電圧Vbatを昇圧すべきと判定し、第1及び第2オペアンプOP10,OP11、発振器OSC10を動作状態にすると共に、論理回路IC10を第2オペアンプOP11の出力に応じた制御になるように設定する。
したがって、第1オペアンプOP10から第1基準電圧Vref1と第2基準電圧Vref2とに応じた信号が出力され、各回路が動作して駆動電圧Voutが生成される。すなわち、第1基準電圧Vref1と第2基準電圧Vref2に基づいて、駆動電圧Voutが生成される(図8中タイミングT13)。この駆動電圧Voutは、タイミングT12における駆動電圧Voutより所定レベル高い電圧となる。
タイミングT13では、図8(b)に示すように、電圧VLEDbが第1比較電圧A及び第2比較電圧Bよりもまだ低い電圧となっている。電圧VLEDa〜LEDnの一部が第1比較電圧Aよりも低い電圧であるとき、一部の第1コンパレータCOMP1bからHighレベルの信号が継続して出力され、遅延回路26によって所定期間Ta遅延されてUP信号としてUP/DOWN/HOLD3状態カウンタ27へ出力される。そして、UP/DOWN/HOLD3状態カウンタ27のカウンタ値が遅延回路26からのUP信号により所定数インクリメントされ、そのカウンタ値がD/Aコンバータ20から昇圧回路13へ出力され、タイミングT14で駆動電圧Voutが上昇する。
タイミングT14で駆動電圧Voutが上昇すると、図8に示すように、電圧VLEDa〜VLEDnが全て第1比較電圧Aよりも高く、第2比較電圧Bよりも低い電圧となる。そのため、第1及び第2オペアンプOP10,OP11からLowレベルの信号が出力され、遅延回路26の出力によるUP/DOWN/HOLD3状態カウンタ27のカウンタ値の変動はない。したがって、D/Aコンバータ20の出力は変化せずに、以降、駆動電圧VoutはタイミングT14の電圧と同一に保たれる。
このように発光ダイオードLED1a〜LED1nの他端の電圧VLEDa〜VLEDnが全て第1比較電圧Aよりも高く、電圧VLEDa〜VLEDnのうち少なくとも一つが第2比較電圧Bよりも低い電圧となるように、段階的に変化する駆動電圧Voutが昇圧回路13によって生成され、出力される。したがって、第2基準電圧生成回路34はヒステリシス特性を持った帰還回路の機能を有することになり、駆動電圧Voutの変動を抑え、駆動電圧Voutを安定して出力することができる。また、駆動電圧Voutの急激な変動によるノイズの発生を抑制することができる。
また、第2基準電圧生成回路34は遅延回路26によって所定期間Taを遅延させて昇圧回路13へ帰還させているため、駆動電圧Voutの変動を抑え、駆動電圧Voutを安定して出力することができる。また、駆動電圧Voutの急激な変動によるノイズの発生を抑制することができる。
次に、電流値Iaを25mAから5mAに切り替えて発光ダイオードLED1a〜LED1nを駆動させるために、制御回路2によってトランジスタN1a〜N1nのゲート電圧が制御されて、定電流回路12a〜12nが供給する電流値が切り替わる(図8中タイミングT15)。定電流回路12a〜12nが供給する電流値が切り替わると、発光ダイオードLED1a〜LED1nに流れる電流が小さくなり電圧VLEDa〜VLEDnが上昇する。電圧VLEDa〜VLEDnの電圧は、図8に示すように、第1比較電圧A及び第2比較電圧Bよりも高い電圧となっている。
このように電圧VLEDa〜VLEDnの電圧の全てが第2比較電圧Bよりも高い電圧であるとき、第2コンパレータCOMP2a〜COMP2nからHighレベルの信号が出力され、遅延回路26によって所定期間Ta遅延されてDOWN信号としてUP/DOWN/HOLD3状態カウンタ27へ出力される。
したがって、タイミングT15から所定期間Ta経過したとき、すなわちタイミングT16になったとき、UP/DOWN/HOLD3状態カウンタ27のカウンタ値が遅延回路26からのDOWN信号により所定数デクリメントされ、そのカウンタ値がD/Aコンバータ20から昇圧回路13へ出力される。昇圧回路13は、D/Aコンバータ20からの出力に基づいて、駆動電圧Voutを所定電圧だけ下げる。
タイミングT16で駆動電圧Voutが下がると、図8に示すように、電圧VLEDa〜VLEDnが全て第1比較電圧Aよりも高く、第2比較電圧Bよりも低い電圧となる。そのため、第1及び第2オペアンプOP10,OP11からLowレベルの信号が出力されることになり、遅延回路26の出力によるUP/DOWN/HOLD3状態カウンタ27のカウンタ値の変動はない。したがって、D/Aコンバータ20の出力は変化せずに、タイミングT17以降、駆動電圧VoutはタイミングT16の電圧と同一に保たれる。
このように定電流回路12a〜12nが供給する電流値が切り替えられたときでも、発光ダイオードLED1a〜LED1nの他端の電圧VLEDa〜VLEDnが第1比較電圧Aよりも高く、電圧VLEDa〜VLEDnのうち少なくとも一つが第2比較電圧Bよりも低い電圧となるように、駆動電圧Voutが昇圧回路13によって生成されて出力される。
以上、本第1実施形態におけるLED駆動回路40によれば、発光ダイオードLED1a〜LED1nの他端の電圧VLEDa〜VLEDnを帰還させて第2基準電圧として昇圧回路13の出力を制御することに加え、駆動電圧Voutを帰還させて第1基準電圧として昇圧回路13の出力を制御するようにしているため、駆動電圧Voutを安定して発光ダイオードLED1a〜LED1nに出力することができる。すなわち、従来の発光素子駆動回路においては、駆動電圧Voutの安定制御(所定の設定駆動電圧となるようにする制御)と電圧調節制御(駆動電圧を変更するための制御)とを電圧VLEDa〜VLEDnのみに基づいて行っているため、定電流回路12の動作開始時の電圧VLEDa〜VLEDnの過渡的な変動によって駆動電圧Voutの出力が不安定となる恐れがある。しかし、駆動電圧Voutを発光ダイオードLED1a〜LED1n経由ではなく、直接昇圧回路13へ帰還させることにより駆動電圧Voutの安定制御を電圧VLEDa〜VLEDnとは別経路で行え、駆動電圧Voutの出力を可及的に安定させることができる。
また、発光ダイオードLED1a〜LED1nの他端の電圧VLEDa〜VLEDnが第1比較電圧Aよりも高く、電圧VLEDa〜VLEDnのうち少なくとも一つが第2比較電圧Bよりも低い電圧となるように、駆動電圧Voutが昇圧回路13によって生成されて出力される。したがって、第2基準電圧生成回路34はヒステリシス特性を持った帰還回路の機能を有することになり、駆動電圧Voutの変動を抑え、駆動電圧Voutを安定して出力することができる。また、駆動電圧Voutの急激な変動によるノイズの発生を抑制することができる。
また、第2基準電圧生成回路34は、遅延回路26によって所定期間Taを遅延させて昇圧回路13へ帰還させているため、駆動電圧Voutの変動を抑え、駆動電圧Voutを安定して出力することができる。また、駆動電圧Voutの急激な変動によるノイズの発生を抑制することができる。
以上、本発明の実施の形態のうちいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、上記記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて、種々の変形、改良を施した他の実施形態で実施をすることができる。
たとえば、昇圧回路として、図3に示す昇圧回路13を用いず、図9に示すように三角波を使用せずにロジック回路によって各トランジスタN20,P20〜P22を制御し、電池BATの電池電圧Vbatを昇圧する昇圧回路13’を用いるようにしてもよい。
また、本実施形態においては、LED駆動回路は、制御回路からの制御信号に基づいて、LED部の発光ダイオードLEDを駆動するように構成しているが、これに限られず、入力装置や通信インターフェイスなどを介して外部から入力するようにすることもできる。
第1実施形態における携帯装置の構成を示す図である。 第1実施形態における発光素子駆動回路の構成を示す図である。 図2の発光素子駆動回路における電源回路の構成を示す図である。 図2の発光素子駆動回路における動作の例を示す図である。 第2実施形態における発光素子駆動回路の構成を示す図である。 第3実施形態における発光素子駆動回路の構成を示す図である。 図6の発光素子駆動回路における判定回路の構成を示す図である。 図6の発光素子駆動回路における動作の例を示す図である。 発光素子駆動回路における別の電源回路の構成を示す図である。 従来の発光素子駆動回路の構成を示す図である。 従来の他の発光素子駆動回路の構成を示す図である。
符号の説明
1 携帯装置
10 発光素子駆動回路
11 電源回路
12 定電流回路
13 昇圧回路
14 第2基準電圧生成回路
17,18 遅延回路
19 UP/DOWN/HOLD3状態カウンタ
20 D/Aコンバータ
22 第1基準電圧生成回路
LED1 発光ダイオード

Claims (4)

  1. 少なくとも1以上の発光素子を駆動する発光素子駆動回路において、
    前記発光素子の一端へ供給する駆動電圧を生成する電源回路と、
    前記発光素子の他端に接続され、前記発光素子を定電流で駆動する定電流回路と、を備え、
    前記電源回路は、
    前記駆動電圧に基づいて第1基準電圧を生成する第1基準電圧生成回路を有し、
    前記発光素子の他端電圧又はこの他端電圧に基づいた電圧を第2基準電圧とし、この第2基準電圧と前記第1基準電圧との比較結果に応じて前記駆動電圧を生成することを特徴とする発光素子駆動回路。
  2. 前記発光素子の他端電圧に基づいた前記第2基準電圧を生成する第2基準電圧生成回路を備え、
    前記第2基準電圧生成回路は、
    前記発光素子の他端電圧と第1比較電圧とを比較する第1比較回路と、
    前記発光素子の他端電圧と前記第1比較電圧よりも高い第2比較電圧とを比較する第2比較回路と、
    前記第1比較回路の比較結果及び前記第2比較回路の比較結果に応じた前記第2基準電圧を出力する基準電圧出力回路と、を有し、
    前記基準電圧出力回路は、
    前記発光素子の他端電圧が第1比較電圧よりも低いときには前記第2基準電圧を上げ、前記発光素子の他端電圧が第2比較電圧よりも高いときには前記第2基準電圧を下げて出力することを特徴とする請求項1に記載の発光素子駆動回路。
  3. 前記第1比較回路からの出力を遅延させて前記基準電圧出力回路へ出力する第1遅延回路と、
    前記第2比較回路からの出力を遅延させて前記基準電圧出力回路へ出力する第2遅延回路と、
    を備えたことを特徴とする請求項2に記載の発光素子駆動回路。
  4. 電源電圧源として電池を有する携帯装置において、
    少なくとも1以上の発光素子を駆動する発光素子駆動回路を備え、
    前記発光素子駆動回路は、
    前記発光素子の一端へ供給する駆動電圧を前記電源電圧源から生成する電源回路と、
    前記発光素子の他端に接続され、前記発光素子を定電流で駆動する定電流回路と、を有し、
    前記電源回路は、
    前記駆動電圧に基づいて第1基準電圧を生成する第1基準電圧生成回路を有し、
    前記発光素子の他端電圧又はこの他端電圧に基づいた電圧を第2基準電圧とし、この第2基準電圧と前記第1基準電圧との比較結果に応じて前記駆動電圧を生成することを特徴とする携帯装置。
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