JP2007280674A - 燃料電池用セパレータおよびその製造方法、並びに、それを用いた燃料電池 - Google Patents

燃料電池用セパレータおよびその製造方法、並びに、それを用いた燃料電池 Download PDF

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Abstract

【課題】割れ難く、薄型で、ガス流動性の優れた、金属板にエッチング加工を施してガス流路を形成した燃料電池用セパレータおよびその製造方法、並びに、それを用いた燃料電池を提供すること。
【解決手段】ガス流路2が設けられた、Niが35.5〜36.5%(mass%)含有され残部がFeおよび不可避の不純物よりなるFe−Ni基合金からなる燃料電池用セパレータ1’であって、前記ガス流路表面の中心線平均粗さ(Ra)(JISB0601)を0.80μm以下とし、前記ガス流路表面の、十点平均粗さ(Rz)(JISB0601)と中心線平均粗さ(Ra)(JISB0601)の比(Rz/Ra)を12.0以下とすること。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池用セパレータのガス流路部分を平滑にする処理方法、および、それを用いて作製した燃料電池用セパレータおよび燃料電池に関するものである。
燃料電池は、電解質膜の一方の面にアノード(燃料極)、他方の面にカソード(酸化剤極)を設けた電解質膜電極接合体(以下MEAと記述する)の両側に、セパレータを配した単電池セルを複数個積層した構造になっている。
アノードに対向するセパレータ表面には、燃料ガスを流通させるための凹溝状の燃料ガス流路が設けられている。
また、カソードに対向するセパレータ表面には、酸化剤ガスを流通させるための凹溝状の酸化剤ガス流路が設けられている。
そして、燃料ガス流路に水素を主体とした改質ガス(又は水素ガス)を供給すると共に、酸化剤ガス流路に酸化剤ガス(通常は空気)を供給し、電解質膜を介して燃料ガスの水素と酸化剤ガスの酸素とにより下記の電気化学反応を生じさせて起電力を得るようにしたものである。
燃料極;H→2H+2e (1)
酸化剤極;4H+4e+O→2HO (2)
セパレータの役割は、燃料ガスや酸化剤ガスを漏洩させずにMEAに供給する事、および、MEAにおいて触媒反応により発生した電子を、外部回路へ供給する事である。
このため、セパレータには、ガスバリア性、電気伝導性が要求されている。
セパレータとしては、ガスバリア性、電気伝導性を併せ持つカーボン製セパレータが汎用らされている。
しかし、カーボンは脆いため、振動の多い用途、例えば、自動車等の車両に搭載する燃料電池において、割れの発生が懸念される。
また、カーボン粉末に熱可塑性樹脂などの高分子材料からなるバインダーを配合し、射出成形法により作製したセパレータを用いる試みがなされている。(特許文献1参照)
しかし、このようにして得られるセパレータも強度に乏しく、強度維持のために、最低でも1〜2mm程度の厚さが必要となり、燃料電池の薄型化の障害となっている。
そこで、燃料電池の薄型化を実現するために、金属板にエッチング加工を施して溝状のガス通路を形成したセパレータを用いる試みがなされている。(特許文献2参照)
特開2005−100933号公報 特開平4−267062号公報
しかしながら、金属板にエッチング加工を施してガス通路を形成する場合、ガス流路を大きくするためにはエッチング加工時間を長く掛けねばならない。
生産性の観点から、ガス流路を大きくできず、ガス流量が制限され易いという問題が起こっている。
本発明の課題は、割れ難く、薄型で、ガス流動性の優れた、金属板にエッチング加工を施してガス通路を形成した燃料電池用セパレータおよびその製造方法、並びに、それを用いた燃料電池を提供するものである。
請求項1に記載の発明は、ガス流路が設けられた、Niが35.5〜36.5%(mass%)含有され残部がFeおよび不可避の不純物よりなるFe−Ni基合金からなる燃料電池用セパレータであって、
前記ガス流路表面の中心線平均粗さ(Ra)(JISB0601)が、0.80μm以下であり、
前記ガス流路表面の、十点平均粗さ(Rz)(JISB0601)と中心線平均粗さ(Ra)(JISB0601)の比(Rz/Ra)が、12.0以下であることを特徴とする燃料電池用セパレータである。
請求項2に記載の発明は、金属板の表面に感光性樹脂層を形成する感光性樹脂層形成工程と、
前記感光性樹脂層に密着させたパターン形成用マスクを介して前記感光性樹脂層を露光する感光性樹脂層露光工程と、
前記感光性樹脂層を現像することにより、前記パターン形成用マスクのパターンに従って前記感光性樹脂層に開口部を設ける感光性樹脂層現像工程と、
前記感光性樹脂層の露光部を硬膜処理することにより、耐エッチング樹脂層を形成する硬膜処理工程と、
前記感光性樹脂層現像工程において現像しきれず前記ガス流路に残留した現像残渣を酸化溶解させる酸化溶解工程と、
前記開口部より露出した金属部位にエッチングを行うエッチング工程と、
前記耐エッチング樹脂層を剥膜する耐エッチング樹脂層剥膜工程を有する燃料電池用セパレータの製造方法において、
前記酸化溶解工程が、前記耐エッチング樹脂層および前記現像残渣を、アルカリ金属水酸化物を含む過マンガン酸アルカリ金属塩溶液に浸漬し、前記現像残渣を酸化溶解した後、前記過マンガン酸アルカリ金属塩溶液を含浸した耐エッチング樹脂層を蓚酸に接触させることにより、前記過マンガン酸アルカリ金属塩溶液を還元中和して前記酸化溶解(反応)を停止させる工程であることを特徴とする燃料電池用セパレータの製造方法である。
請求項3に記載の発明は、前記金属板が、Niが35.5〜36.5%(mass%)含有され、残部がFeおよび不可避の不純物よりなるFe−Ni基合金からなることを特徴とする請求項2に記載の燃料電池用セパレータの製造方法である。
請求項4に記載の発明は、前記感光性樹脂層が、カゼインと重クロム酸アンモニウムからなる水溶性感光性樹脂層であることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の燃料電池用セパレータの製造方法である。
請求項5に記載の発明は、電解質膜の表裏面に触媒層が設けられ、該触媒層の前記電解質膜と反対側の面にガス拡散材が設けられ、該ガス拡散材の前記触媒層と反対側の面に、請求項1に記載の燃料電池用セパレータを設けたことを特徴とする燃料電池である。
請求項6に記載の発明は、前記電解質膜がスルホン基含有パーフルオロカーボン、または、カルボキシル基含有パーフルオロカーボンであることを特徴とする請求項5に記載の燃料電池である。
請求項7に記載の発明は、前記触媒層が、触媒を担持した電子伝導性物質、および、プロトン伝導性物質からなることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の燃料電池である。
請求項8に記載の発明は、前記プロトン伝導性物質が、スルホン酸基含有パーフルオロカーボン、ポリエーテルスルフォン、スルホン化ポリエーテルエーテルケトン、または、スルホン化ポリイミドであることを特徴とする請求項7に記載の燃料電池である。
請求項9に記載の発明は、前記電子伝導性物質が、二酸化珪素、または、炭素であることを特徴とする請求項7または請求項8に記載の燃料電池である。
請求項10に記載の発明は、前記触媒が、Au、Pt、Pd、Rh、Ru、OsおよびIrから選ばれた1種または2種以上の貴金属からなることを特徴とする請求項7乃至請求項9のいずれか1項に記載の燃料電池である。
請求項11に記載の発明は、前記触媒の平均粒径(体積平均粒径(Dv))が1nm以上5nm以下であることを特徴とする請求項7乃至請求項10のいずれか1項に記載の燃料電池である。
請求項12に記載の発明は、前記電子伝導性物質に対する前記触媒の担持率が30〜70重量%であることを特徴とする請求項7乃至請求項11のいずれか1項に記載の燃料電池である。
請求項13に記載の発明は、前記ガス拡散材が、導電性多孔性基材であることを特徴とする請求項5乃至請求項12のいずれか1項に記載の燃料電池である。
請求項14に記載の発明は、前記導電性多孔性基材が、カーボンペーパー、カーボンクロスであることを特徴とする請求項13に記載の燃料電池である。
請求項1の発明は、ガス流路が設けられた、Niが35.5〜36.5%(mass%)含有され残部がFeおよび不可避の不純物よりなるFe−Ni基合金からなる燃料電池用セパレータであって、
前記ガス流路表面の中心線平均粗さ(Ra)(JISB0601)を0.80μm以下とし、
前記ガス流路表面の、十点平均粗さ(Rz)(JISB0601)と中心線平均粗さ(Ra)(JISB0601)の比(Rz/Ra)を12.0以下とすることにより、割れ難く、薄型で、ガス流動性の優れた燃料電池用セパレータを提供することができるものである。
また、Niが35.5〜36.5%(mass%)含有され、残部をFeおよび不可避の不純物からなるFeNi基合金の熱膨張は非常に少ない(平均熱膨張係数=0.9〜1.0×10−6/℃)(0℃〜200℃の範囲)ので、燃料電池の動作温度起因のセパレータの変形が発生し難い。
セパレータのガス流路表面の中心線平均粗さ(Ra)(JISB0601)は、0.80μm以下であることが好ましい。
金属板にエッチング加工を施してガス通路を形成したセパレータのように、ガス通路の深度が浅い場合には、ガス通路の表面平滑性がガスの流動性に大きく影響する。
また、セパレータのガス流路表面の、十点平均粗さ(Rz)(JISB0601)と中心線平均粗さ(Ra)(JISB0601)の比(Rz/Ra)が、12.0以下であることが好ましい。
Rz/Raの値が12.0を超えるとセパレータのガス流路表面に粗大突起が目立つようになり、セパレータのガス流動性が悪くなる。
請求項2の発明は、金属板の表面に感光性樹脂層を形成する感光性樹脂層形成工程と、
前記感光性樹脂層に密着させたパターン形成用マスクを介して前記感光性樹脂層を露光する感光性樹脂層露光工程と、
前記感光性樹脂層を現像することにより、前記パターン形成用マスクのパターンに従って前記感光性樹脂層に開口部を設ける感光性樹脂層現像工程と、
前記感光性樹脂層の露光部を硬膜処理することにより、耐エッチング樹脂層を形成する硬膜処理工程と、
前記感光性樹脂層現像工程において現像しきれず前記ガス流路に残留した現像残渣を酸化溶解させる酸化溶解工程と、
前記開口部より露出した金属部位にエッチングを行うエッチング工程と、
前記耐エッチング樹脂層を剥膜する耐エッチング樹脂層剥膜工程を有する燃料電池用セパレータの製造方法において、
前記酸化溶解工程を、前記耐エッチング樹脂層および前記現像残渣を、アルカリ金属水酸化物を含む過マンガン酸アルカリ金属塩溶液に浸漬し、前記現像残渣を酸化溶解した後、前記過マンガン酸アルカリ金属塩溶液を含浸した耐エッチング樹脂層を蓚酸に接触させ、前記過マンガン酸アルカリ金属塩溶液を還元中和して前記酸化溶解(反応)を停止する工程とすることにより、現像残渣(エッチング障害物)を除去することができ、よって、セパレータのガス流路表面を均一にエッチングすることができ、よって、ガス流路表面の中心線平均粗さ(Ra)(JISB0601)が0.80μm以下であり、ガス流路表面の、十点平均粗さ(Rz)(JISB0601)と中心線平均粗さ(Ra)(JISB0601)の比(Rz/Ra)を12.0以下とした燃料電池用セパレータを製造することができるものである。
請求項4の発明は、前記感光性樹脂層が、カゼインと重クロム酸アンモニウムからなる水溶性感光性樹脂層とすることにより、
Fe−Ni基合金のエッチング加工をすることができるものである。
Fe−Ni基合金以外の金属板、例えば、Fe−C基合金のエッチング加工に用いるレジスト膜の材料としては、ポリビニルアルコールと重クロム酸アンモニウムからなる水溶性感光性樹脂が用いられているが、この感光性樹脂とFe−Ni基合金との密着性は悪い。
感光性樹脂とFe−Ni基合金の密着性を改良するためにポリビニルアルコールでなくカゼインを用いる。
重クロム酸アンモニウムは、架橋剤である。
また、感光性樹脂を水溶性とすることにより、パターン現像の際に(特殊な薬品でなく)水を用いることができる。
請求項5の発明は、電解質膜の表裏面に触媒層が設けられ、該触媒層の前記電解質膜と反対側の面にガス拡散材が設けられ、該ガス拡散材の前記触媒層と反対側の面に、請求項1に記載の燃料電池用セパレータを設けることにより、出力特性に優れた燃料電池を作製することができるものである。
請求項10の発明は、触媒が、Au、Pt、Pd、Rh、Ru、OsおよびIrから選ばれた1種または2種以上の貴金属からなるが、これら1B族または8族の貴金属は酸素還元能力、水素酸化能力が高いので、触媒効率の良い燃料電池を作製することができるものである。
請求項11の発明は、触媒の平均粒径(体積平均粒径(Dv))が1nm以上5nm以下であるので、触媒の単位重量当たりの表面積が非常に大きい、触媒効率の良い出力特性に優れた燃料電池を作製することができるものである。
請求項12の発明は、前記電子伝導性物質に対する前記触媒の担持率を30〜70重量%にすることにより、触媒効率および出力特性に優れた燃料電池を作製することができるものである。
請求項13の発明は、前記ガス拡散材として導電性多孔性基材を用いることにより、MEAで発生した電子を外部回路に伝導することができるものである。
まず、本発明の燃料電池用セパレータの製造方法の一例を、図1を基に説明する。
まず、金属薄板1に付着している異物等を洗浄し、その後、金属薄板1とフォトレジスト膜10との密着性を上げるために、酸性溶液を用いて金属薄板1を整面する。(図1(a)参照)
金属薄板1の材料としては、Niが35.5〜36.5wt%含有され、残部がFeおよび不可避の不純物からなるFe−Ni基合金を用いることができる。
Niが35.5〜36.5%(mass%)含有され、残部がFeおよび不可避の不純物からなるFeNi基合金板は、熱膨張が非常に小さい(平均熱膨張係数=0.9×10−6〜1.0×10−6/℃)(0℃〜200℃の範囲)(図3参照)ので、燃料電池作動温度(固体高分子型燃料電池、アルカリ型燃料電池、硫酸型燃料電池は70℃〜120℃、リン酸型燃料電池は170℃〜200℃)による熱膨張起因の反りが生じ難い、薄型で高強度の燃料電池用セパレータを作製する材料としては最適である。
Fe−Ni基合金の厚さは、0.090mm〜0.350mmが好ましい。
特開2002−151097号公報によると、通常、燃料電池用のセパレータは200〜300μm程度の板厚のSUS等の薄金属板で構成され、薄金属板には、多数の微小高さ(約0.5〜1.0mm)の突条又は突起が略全面に亙って形成されている、との記載がある。
本発明のセパレータは、通常のセパレータの半分以下の厚さである。
洗浄法としては、65〜75℃に加温したアルカリ脱脂液に金属薄板1を浸漬する方法を用いることができる。
酸性溶液としては、希硫酸、希硝酸または希塩酸などを用いることができる。
整面の方法としては、55〜65℃に加温した酸性溶液に、アルカリ脱脂液で洗浄した金属薄板1を浸漬し、その後、水洗し、その後、乾燥する方法を用いることができる。
次に、金属薄板1の表裏両面にフォトレジスト膜10を形成する。(図1(b)参照)
フォトレジスト膜10の材料としては、カゼインと重クロム酸アンモニウムからなる水溶性感光性樹脂を用いることができる。
水溶性感光性樹脂の粘度は、10〜900cpsが好ましく、20〜600cpsであれば更に好ましい。
粘度10cps未満の水溶性感光性樹脂を用いると、加工中に金属薄板1が振動した場合に、水溶性感光性樹脂の塗布ムラが発生し易い。
また、粘度900cpsを超える水溶性感光性樹脂は、固形分が多すぎ、フォトレジスト膜10の膜厚コントロールが困難となる。
フォトレジスト膜10の形成方法としては、金属薄板1の巾方向が鉛直方向になるように搬送しながら上方部からフォトレジスト材料を金属薄板1の表裏両面に掛け流し、その後、乾燥するフロー法、または、金属薄板1をフォトレジスト材料に浸漬し、その後、乾燥する浸漬法などを用いることができる。
フォトレジスト膜10の厚さは、6μm〜30μmを用いることができ、好ましくは、7〜8μmを用いることができる。
次に、セパレータのガス流路および外形輪郭線形成用の遮光部21を有するパターン形成用マスク20を、金属薄板1のガス流路および外形輪郭線パターンを形成する面上に存在するフォトレジスト膜10上に密着させる。(図1(c)参照)
次に、金属薄板1の表裏面上に存在するフォトレジスト膜10を露光硬化させて、水性溶媒に対して不溶の水性溶媒不溶化フォトレジスト層10´を形成する。(図1(d)参照)
露光硬化方法としては、出力2.5〜3.5kWの超高圧水銀灯を用いて、パターン形成用マスク20を介して、フォトレジスト膜10に1500〜1700mJ/cmの紫外線を照射する方法を用いることができる。
次に、パターン形成用マスク20を外す。(図1(e)参照)
次に、露光されていない未硬化のフォトレジスト膜10を現像する。(図1(f)参照)
現像する方法としては、未硬化のフォトレジスト膜10を水性溶媒等にて0.05〜0.35MPaの圧力でスプレー現像する方法を用いることができる。
スプレーの圧力が0.05MPaより小さいと、未硬化のフォトレジスト膜10の除去に長時間を要する。
また、スプレーの圧力が0.35MPaより大きいと、金属薄板1が変形することが懸念される。
次に、水性溶媒不溶化フォトレジスト層10´(紫外線硬化したフォトレジスト層)の硬膜処理を行い耐エッチング樹脂層10´´を形成する。(図1(g)参照)
硬膜処理の方法としては、水性溶媒不溶化フォトレジスト層10´(紫外線硬化したフォトレジスト層)に対して、30〜40℃下で、濃度30〜40g/リットルの無水クロム酸溶液を0.05〜0.35MPaの圧力でスプレーし、その後、145〜155℃の雰囲気中において1.5〜2.5分間乾燥し、その後、180〜220℃の雰囲気中において1〜2分間ベーキングする方法を用いることができる。
硬膜処理が不十分であった場合、耐エッチング樹脂層10´´の耐エッチング性および金属薄板1への密着性が悪くなる。
耐エッチング樹脂層10´´の耐エッチング性が悪くなることで、エッチング処理中にエッチング液が耐エッチング樹脂層10´´中に浸透して金属薄板1に接触することにより、金属薄板1に不要なエッチングが入り、セパレータ形状不良が発生する場合がある。
また、耐エッチング樹脂層10´´の金属薄板1への密着性が悪くなることで、エッチング処理中に耐エッチング樹脂層10´´が金属薄板1から剥がれ、剥がれた耐エッチング樹脂層10´´が金属薄板1の他の部位に付着し、その部分のエッチングを阻害する場合がある。
次に、現像で除去しきれなかった硬膜処理工程を経た現像残渣999´を除去する。(図1(h)参照)
除去する方法としては、耐エッチング樹脂層10´´および現像で除去しきれなかった硬膜処理工程を経た現像残渣999´を、アルカリ金属水酸化物を含む過マンガン酸アルカリ金属塩溶液に浸漬し、耐エッチング樹脂層10´´を僅かに酸化溶解すると同時に、現像で除去しきれなかった硬膜処理工程を経た現像残渣999´を酸化溶解した後、耐エッチング樹脂層10´´中に残留した過マンガン酸アルカリ金属塩溶液に蓚酸を接触させることにより、過マンガン酸アルカリ金属塩溶液を還元中和して前記酸化溶解反応を停止させる方法を用いることができる。
アルカリ金属水酸化物としては、NaOHを用いることができる。
過マンガン酸アルカリ金属塩溶液中の過マンガン酸の濃度は10〜16gが好ましい。
蓚酸の濃度は25〜35g/リットル、温度は30〜40℃が好ましい。
次に、セパレータのガス流路および外形輪郭線をエッチングにより形成する。(図1(i)参照)
エッチングの方法としては、金属薄板1に、70〜80℃下において、比重1.510〜1.515の塩化第二鉄を0.25〜0.35MPaの圧力でスプレーし、その後、水洗する方法を用いることができる。
次に、耐エッチング樹脂層10´´を剥膜して、その後、セパレータの外形輪郭線を切欠として金属薄板1からセパレータの外形輪郭線以内の部分を抜き出して燃料電池用セパレータ1´を得る。(図1(j)参照)
剥膜の方法としては、液温70〜90℃、25〜35重量%のNaOH水溶液を0.05〜0.35MPaの圧力でスプレーし、その後、水洗し、その後、乾燥する方法を用いることができる。
本発明の燃料電池の製造方法の一例を、図2を基に説明する。
まず、ガス拡散材101上に触媒層102を形成することにより、電極100を作製する。(図2(a)参照)
ガス拡散材101の材料としては、カーボンペーパー、カーボンクロスを用いることができる。
触媒層102の材料としては、プロトン伝導性物質であるスルホン基含有パーフルオロカーボン、ポリエーテルスルフォン、スルホン化ポリエーテルエーテルケトン、スルホン化ポリイミド等、および、電子伝導性物質である二酸化珪素、炭素等、および、触媒であるAu、Pt、Pd、Rh、Ru、OsおよびIrから選ばれた1種または2種以上の貴金属を用いることができる。
触媒層102の形成としては、触媒を担持した電子伝導性物質とプロトン伝導性物質を、IPAやNPA等のアルコール、および、水に溶解して触媒インクを生成した後、触媒インクをガス拡散材101上に、バーコート、スプレー、または、スクリーン印刷する方法を用いることができる。
触媒と電子伝導性物質は、重量比で1:1〜50:1の範囲にすることが好ましい。
次に、2組の電極100の触媒層102どうしを向かい合わせにして、電解質膜200を挟み込み積層して、MEA300を作製する。(図2(c)参照)
電解質膜200の材料としては、スルホン基含有パーフルオロカーボン、または、カルボキシル基含有パーフルオロカーボンを用いることができる。
MEA300の製造方法としては、2組の電極100の触媒層102どうしを向かい合わせにして電解質膜200を挟み、熱圧着する方法を用いることができる。
加熱温度としては、触媒層102および電解質膜200の樹脂の軟化温度やガラス転位温度を超える温度を用いることができる。
触媒層102および電解質膜200の樹脂がスルホン基含有パーフルオロカーボンの場合は、温度100℃〜300℃、圧力1MPa〜15MPa、時間5秒〜400秒の熱圧着条件を用いることができる。
最後に、セパレータ1´のガス流路2とMEA300が接するように、セパレータ1´をMEA300の両側に配置し、セパレータ1´とMEA300をボルトとナットで締結して燃料電池を得る。(図2(d)参照)
ボルトとナットで締結する際の圧力は、MEA300の厚さ方向に対して、面圧1〜2kg/cmとすることが好ましい。
(セパレータの作製)
まず、Niが36.0%(mass%)含有され、残部がFeおよび不可避の不純物よりなる厚さが0.13±0.004mmのFe−Ni基合金板を、70℃に加温したアルカリ脱脂液(ヘンケルジャパン社製、ペルシーLK)7%水溶液に2分間浸漬し、FeNi基合金板表面の防錆油およびその他異物を除去した。
次に、Fe−Ni基合金板を60℃に加温した0.1Nの希硫酸に1分間浸漬し、その後、水洗し、その後、乾燥してFe−Ni基合金板を整面した。
次に、水100重量部、カゼイン12.6重量部、重クロム酸アンモニウム0.5重量部から成る、粘度500cpsのフォトレジストを調整した。
次に、50℃下において、フォトレジストにFe−Ni基合金板を浸漬し、その後、乾燥して、厚さ7.6〜8.4μmのフォトレジスト膜を形成した。
次に、長さ10.006cm×巾60μmの長方形パターンを4本組み合わせてなる正方矩形状の外形輪郭線を形成するのに用いるパターンと、このパターンの内側に形成された長さ9.994cm×巾60μmの長方形が500μmピッチで平行に並んでいるガス流路を形成するのに用いるパターンが遮光部となっているパターン形成用マスク(図4参照)を、Fe−Ni基合金板のガス流路および外形輪郭線パターンを形成する面上に存在するフォトレジスト膜に真空密着させ、FeNi基合金板の表裏面上のフォトレジスト膜から1mの距離に配置した出力3kWの超高圧水銀ランプを用いて、フォトレジスト膜に対して1600mJ/cmの紫外線を照射し、フォトレジスト膜を露光した。
次に、液温35℃の純水を0.1MPaの圧力で90秒間スプレーして、現像を行った。
次に、液温25℃、濃度32g/リットルの無水クロム酸溶液を0.05〜0.35MPaの圧力でスプレーし、その後、150℃下で2分間乾燥し、その後、200℃下で1.5分間バーニングし、水性溶媒不溶化フォトレジスト層(紫外線硬化したフォトレジスト層)を硬膜処理し、Fe−Ni基合金板上に耐エッチング樹脂層を形成した。
次に、耐エッチング樹脂層および現像で除去しきれなかった硬膜処理工程を経た現像残渣を、1.1重量%のNaOHを含む濃度10g/リットルの過マンガン酸カリウム溶液に浸漬し、耐エッチング樹脂層を僅かに酸化溶解すると同時に、現像で除去しきれなかった硬膜処理工程を経た現像残渣を酸化溶解した後、30g/リットル、液温35℃の蓚酸溶液に浸漬して過マンガン酸アルカリ金属塩溶液を還元中和して酸化溶解反応を停止させた。
次に、Fe−Ni基合金板から300mm離れた位置に配置したノズルより、液温75℃、比重1.512の塩化第二鉄を0.3MPaの圧力で噴射し、その後、水洗することにより、Fe−Ni基合金板のエッチングを行った。
次に、耐エッチング樹脂層に対して、液温80℃、30重量%のNaOH水溶液を0.2MPaの圧力で3分間スプレーすることにより、耐エッチング樹脂層を剥膜し、その後、水洗し、その後、乾燥し、その後、セパレータの外形輪郭線を切欠としてFeNi基合金板からハーフエッチング板を抜き出すことにより、セパレータを得た。
セパレータのガス流路表面の中心線平均粗さ(Ra)(JISB0601)は0.80μmであり、セパレータのガス流路表面の十点平均粗さ(Rz)(JISB0601)は9.60μmであり、セパレータのガス流路表面の十点平均粗さ(Rz)(JISB0601)と中心線平均粗さ(Ra)(JISB0601)の比(Rz/Ra)は12.0であった。
次に、2つのセパレータのガス流路面を向かい合わせにして、80℃下において、ガス流路の一方から、燃料ガス(H:CO:HO=82:8:10)を流量0.3リットル/分で導入し、その時の燃料ガスの導入圧力(Pi)と排出圧力(Po)の比(Pi/Po)を確認したところ、(Pi/Po)=1.03であった。
次に、2つのセパレータのガス流路面を向かい合わせにして、80℃下において、ガス流路の一方から、酸素ガスを流量1.0リットル/分で導入し、その時の酸素ガスの導入圧力(Pi)と排出圧力(Po)の比(Pi/Po)を確認したところ、(Pi/Po)=1.02であった。
(燃料電池の作製)
まず、厚さ110μmのカーボンペーパー(東レ社製、TGP−H−030)を110mm×110mmのサイズにカットした。
次に、カットしたカーボンペーパーに付着したゴミを、エアーガンを用いて除去した後、スクリーン印刷機にセットした。
次に、カーボン(米国Cabot社製、Vulcan XC−72)に平均粒径が3nmの白金が50wt%担持された白金担持カーボン(田中貴金属社製)7.1wt%、スルホン基含有パーフルオロカーボン(デュポン社製)3.5wt%、溶媒(1−プロパノ−ル:2−プロパノール=1:1)89.4wt%を混合し、その後、周波数40kHzで15分間超音波撹拌することにより、触媒インクを調整した。
触媒インクの粘度は、25℃下において300mPaSであった。
次に、調整した触媒インクを250メッシュ×線径0.05mmのスクリーン上に載せた。次に、スキージ圧5kgf/cm、スキージ速度100mm/秒、スクリーンとカット済みのカーボンペーパーのクリアランスが2.5mmの条件にて、触媒インクをカット済みのカーボンペーパー上に押し出し(スクリーン印刷し)、その後、窒素雰囲気中において120℃下で1時間の熱処理を施した後、30分間放冷し、電極(燃料極)および電極(空気極)を作製した。
次に、電極(燃料極)および電極(空気極)の触媒層どうしを向かい合わせにして、厚さ50μmのスルホン基含有パーフルオロカーボンを挟んで、温度130℃、圧力3MPaの条件の基、200秒間熱圧着してMEAを作製した。
最後に、セパレータを介して、MEAを3体積層し、その後、MEAの厚さ方向に対して、面圧1.5kg/cmにてロッドで締結して燃料電池を得た。
次に、燃料電池の出力を、エレクトロケミカルインターフェース(ソーラトロン社製SI−1287)、周波数応答アナライザー(ソーラトロン社製SI−1260)、電子負荷器(スクリブナー社製890CL)が用いられている燃料電池測定システムGFT−SG1(東陽テクニカ社製)を用いて、以下のように測定した。
まず、上記の燃料電池をグラファイト製の発電セルに装着後、40℃、相対湿度100%の条件にて10時間保管した。
この間、厚さ50μmのスルホン基含有パーフルオロカーボン膜を十分に湿潤させる目的で、燃料電池には1A/cmの直流電流を発電モードで流し続けた。
次に、セル温度を80℃、アノード加湿器温度を80℃、カソード加湿器温度を80℃、配管温度を120℃、アノードの改質ガス(燃料ガス)(H:CO:HO=82:8:10)流量を0.3リットル/分、カソードの酸素ガス流量を1.0リットル/分の条件において、燃料電池の出力密度を測定した。
燃料電池の出力密度は0.91W/cmであり、良好な出力が得られたことを確認した。
過マンガン酸カリウム溶液の濃度を16g/リットルにした以外は、実施例1と同様にセパレータを作製した。
セパレータのガス流路表面の中心線平均粗さ(Ra)(JISB0601)は0.29μmであり、セパレータのガス流路表面の十点平均粗さ(Rz)(JISB0601)は0.87μmであり、セパレータのガス流路表面の十点平均粗さ(Rz)(JISB0601)と中心線平均粗さ(Ra)(JISB0601)の比(Rz/Ra)は3.00であった。
次に、2つのセパレータのガス流路面を向かい合わせにして、80℃下において、ガス流路の一方から、燃料ガス(H:CO:HO=82:8:10)を流量0.3リットル/分で導入し、その時の燃料ガスの導入圧力(Pi)と排出圧力(Po)の比(Pi/Po)を確認したところ、(Pi/Po)=1.01であった。
次に、2つのセパレータのガス流路面を向かい合わせにして、80℃下において、ガス流路の一方から、酸素ガスを流量1.0リットル/分で導入し、その時の酸素ガスの導入圧力(Pi)と排出圧力(Po)の比(Pi/Po)を確認したところ、(Pi/Po)=1.01であった。
次に、実施例1と同様に、燃料電池を作製し、燃料電池の出力密度を測定した。
燃料電池の出力密度は、0.93W/cmであった。
<比較例1>
現像で除去しきれなかった硬膜処理工程を経た現像残渣を除去しなかった以外は、実施例1と同様にセパレータを作製した。
セパレータのガス流路表面の中心線平均粗さ(Ra)(JISB0601)は1.02μmであり、セパレータのガス流路表面の十点平均粗さ(Rz)(JISB0601)は16.1μmであり、セパレータのガス流路表面の十点平均粗さ(Rz)(JISB0601)と中心線平均粗さ(Ra)(JISB0601)の比(Rz/Ra)は16.4であった。
次に、2つのセパレータのガス流路面を向かい合わせにして、80℃下において、ガス流路の一方から、燃料ガス(H:CO:HO=82:8:10)を流量0.3リットル/分で導入し、その時の燃料ガスの導入圧力(Pi)と排出圧力(Po)の比(Pi/Po)を確認したところ、(Pi/Po)=1.12であった。
次に、2つのセパレータのガス流路面を向かい合わせにして、80℃下において、ガス流路の一方から、酸素ガスを流量1.0リットル/分で導入し、その時の酸素ガスの導入圧力(Pi)と排出圧力(Po)の比(Pi/Po)を確認したところ、(Pi/Po)=1.01であった。
次に、実施例1と同様に、燃料電池を作製し、燃料電池の出力密度を測定した。
燃料電池の出力密度は、0.79W/cmであった。
酸化溶解加工したセパレータのガス流路表面の中心線平均粗さ(Ra)(JISB0601)は、酸化溶解加工しなかったセパレータのガス流路表面の中心線平均粗さ(Ra)(JISB0601)と比較して79%未満の値となり、極めて小さくなることがわかった。
また、酸化溶解加工したセパレータのガス流路表面の十点平均粗さ(Rz)(JISB0601)と酸化溶解加工したセパレータのガス流路表面の中心線平均粗さ(Ra)(JISB0601)の比(Rz/Ra)は、酸化溶解加工しなかったセパレータのガス流路表面の十点平均粗さ(Rz)(JISB0601)と、酸化溶解加工しなかったセパレータのガス流路表面の中心線平均粗さ(Ra)(JISB0601)の比(Rz/Ra)と比較して74%未満の値となり、極めて小さくなることがわかった。
また、酸化溶解加工したセパレータの方が、酸化溶解加工しなかったセパレータよりも、燃料ガスおよび酸化剤ガスが円滑に流れることが確認できた。
また、酸化溶解加工したセパレータを用いた燃料電池の方が、酸化溶解加工しなかったセパレータを用いた燃料電池よりも、出力密度が15%以上大きいことが確認できた。
本発明の、燃料電池用セパレータおよびその製造方法、並びに、それを用いた燃料電池は、電気自動車用電源、携帯電話用電源等に用いるリン酸型、硫酸型、アルカリ型、溶融炭酸塩型、固体酸化物型、固体高分子型燃料電池に利用できる。
本発明のセパレータの形成方法を説明するための断面図である。 本発明の燃料電池の作製方法を説明するための断面図である。 本発明のセパレータに用いるFe−Ni基合金のNi含有率と、平均熱膨張係数(0℃〜200℃)の関係を説明するための図である。 本発明に用いる、パターン形成用マスクを説明するための図である。
符号の説明
1・・・・・・金属薄板
1´・・・・・燃料電池用セパレータ
2・・・・・・ガス流路
10・・・・・(未硬化の)フォトレジスト膜
10´・・・・水性溶媒不溶化フォトレジスト層(紫外線硬化したフォトレジスト層)
10´´・・・耐エッチング樹脂層
20・・・・・パターン形成用マスク
21・・・・・セパレータのガス流路および外形輪郭線形成用の遮光部
100・・・・電極
101・・・・ガス拡散材
102・・・・触媒層
200・・・・電解質
300・・・・MEA
999・・・・現像残渣
999´・・・硬膜処理工程を経た現像残渣

Claims (14)

  1. ガス流路が設けられた、Niが35.5〜36.5%(mass%)含有され残部がFeおよび不可避の不純物よりなるFe−Ni基合金からなる燃料電池用セパレータであって、
    前記ガス流路表面の中心線平均粗さ(Ra)(JISB0601)が、0.80μm以下であり、
    前記ガス流路表面の、十点平均粗さ(Rz)(JISB0601)と中心線平均粗さ(Ra)(JISB0601)の比(Rz/Ra)が、12.0以下であることを特徴とする燃料電池用セパレータ。
  2. 金属板の表面に感光性樹脂層を形成する感光性樹脂層形成工程と、
    前記感光性樹脂層に密着させたパターン形成用マスクを介して前記感光性樹脂層を露光する感光性樹脂層露光工程と、
    前記感光性樹脂層を現像することにより、前記パターン形成用マスクのパターンに従って前記感光性樹脂層に開口部を設ける感光性樹脂層現像工程と、
    前記感光性樹脂層の露光部を硬膜処理することにより、耐エッチング樹脂層を形成する硬膜処理工程と、
    前記感光性樹脂層現像工程において現像しきれず前記ガス流路に残留した現像残渣を酸化溶解させる酸化溶解工程と、
    前記開口部より露出した金属部位にエッチングを行うエッチング工程と、
    前記耐エッチング樹脂層を剥膜する耐エッチング樹脂層剥膜工程を有する燃料電池用セパレータの製造方法において、
    前記酸化溶解工程が、前記耐エッチング樹脂層および前記現像残渣を、アルカリ金属水酸化物を含む過マンガン酸アルカリ金属塩溶液に浸漬し、前記現像残渣を酸化溶解した後、前記過マンガン酸アルカリ金属塩溶液を含浸した耐エッチング樹脂層を蓚酸に接触させることにより、前記過マンガン酸アルカリ金属塩溶液を還元中和して前記酸化溶解(反応)を停止させる工程であることを特徴とする燃料電池用セパレータの製造方法。
  3. 前記金属板が、Niが35.5〜36.5%(mass%)含有され、残部がFeおよび不可避の不純物よりなるFe−Ni基合金からなることを特徴とする請求項2に記載の燃料電池用セパレータの製造方法。
  4. 前記感光性樹脂層が、カゼインと重クロム酸アンモニウムからなる水溶性感光性樹脂層であることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の燃料電池用セパレータの製造方法。
  5. 電解質膜の表裏面に触媒層が設けられ、該触媒層の前記電解質膜と反対側の面にガス拡散材が設けられ、該ガス拡散材の前記触媒層と反対側の面に、請求項1に記載の燃料電池用セパレータを設けたことを特徴とする燃料電池。
  6. 前記電解質膜がスルホン基含有パーフルオロカーボン、または、カルボキシル基含有パーフルオロカーボンであることを特徴とする請求項5に記載の燃料電池。
  7. 前記触媒層が、触媒を担持した電子伝導性物質、および、プロトン伝導性物質からなることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の燃料電池。
  8. 前記プロトン伝導性物質が、スルホン酸基含有パーフルオロカーボン、ポリエーテルスルフォン、スルホン化ポリエーテルエーテルケトン、または、スルホン化ポリイミドであることを特徴とする請求項7に記載の燃料電池。
  9. 前記電子伝導性物質が、二酸化珪素、または、炭素であることを特徴とする請求項7または請求項8に記載の燃料電池。
  10. 前記触媒が、Au、Pt、Pd、Rh、Ru、OsおよびIrから選ばれた1種または2種以上の貴金属からなることを特徴とする請求項7乃至請求項9のいずれか1項に記載の燃料電池。
  11. 前記触媒の平均粒径(体積平均粒径(Dv))が1nm以上5nm以下であることを特徴とする請求項7乃至請求項10のいずれか1項に記載の燃料電池。
  12. 前記電子伝導性物質に対する前記触媒の担持率が30〜70重量%であることを特徴とする請求項7乃至請求項11のいずれか1項に記載の燃料電池。
  13. 前記ガス拡散材が、導電性多孔性基材であることを特徴とする請求項5乃至請求項12のいずれか1項に記載の燃料電池。
  14. 前記導電性多孔性基材が、カーボンペーパー、カーボンクロスであることを特徴とする請求項13に記載の燃料電池。
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