JP2007279009A - 接触子組立体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 樹脂フィルムに形成する垂直プローブの形状をカンチレバー構造とした接触子組立体を提供する。
【解決手段】 銅箔が接着された樹脂フィルムを使用し、前記銅箔をエッチング加工して樹脂フィルム上に垂直プローブ12を含む導電部を形成し、この垂直プローブ付の樹脂フィルムを複数枚積層し半導体チップの電極パッドに垂直プローブ12の先端部を一括接触させて半導体チップの回路検査を行うための接触子組立体において、垂直プローブ12を含む導電部が平行バネ15を有する平行四辺形のリンク16を形成していることを特徴とする。
【選択図】図5(a)

Description

本発明は、LSIなどの電子デバイスの製造工程において、半導体ウエハ上に形成された複数の半導体チップの回路検査に使用するプローバ装置の接触子組立体に関し、特に、半導体チップ上に配列される回路端子(パッド)に対しウエハ状態のまま垂直型プローブを接触させ、一括して半導体チップの電気的導通を測定するプロービングテストに使用するプローバ装置の接触子組立体に関する。また液晶の点灯検査用接触子としても利用可能である。
半導体技術の進歩に伴って電子デバイスの集積度が向上し、半導体ウエハ上に形成される各半導体チップにおいても回路配線の占めるエリアが増加し、そのため、各半導体チップ上の回路端子(パッド)の数も増加し、それにつれてパッド面積の縮小化、パッドピッチの狭小化などによるパッド配列の微細化が進んでいる。同時に、半導体チップをパッケージに収納せずに、ベアチップのまま回路基板等に搭載するチップサイズパッケージ(CSP)方式が主流になりつつあり、そのためには、半導体チップに分割する前のウエハ状態での特性チェックや良否判定がどうしても必要となる。
特に、パッド配列が微細化(狭ピッチ化)したことで問題となるのは、電子デバイスの電気的特性試験や回路検査の際に、半導体チップのパッドに接触させて電気的導通を得るためのプローブの構造を、パッド配列の微細化に合せたものとしなければならないということであり、このパッド配列の微細化の進歩に対応するために種々な測定手段が用いられている。
例えば、被検査半導体チップのパッドと検査装置との間に、外力に対して弾性的に変形する弾性変形部を有する複数の針状プローブをエリア配列した接触子組立体を介在させる手段がある。この接触子組立体と半導体チップの試験回路とを電気的に接続する手段として、プローブカードと呼ばれるプリント配線基板が用いられている。
一般にプローブカードにおいて、片持梁のカンチレバー構造を有する針状のプローブを採用した場合は、半導体チップのパッドと接触するプローブの先端部分は狭ピッチである。しかし、プローブカードと接続している根元の部分は、プローブが先端部分から放射状に広がって配置されることからピッチを粗くすることができ、プローブをプローブカードの回路端子に半田付け等の接続手段で固着することが可能であった。しかし、このカンチレバー構造は、パッドと接触する際に先端が水平方向にずれるためパッドに傷をつけたり、また、パッドから外れて測定歩留まりの低下を招くなどの問題がある。さらに、チップ1個ずつの測定しか出来ない、プローブ1本ずつの取りつけ精度にばらつきがあり一定接触圧のコントロールが難しいなどの問題があった。
このカンチレバー構造に代わる垂直型プローブ、すなわち、プローブがプローブカードの回路端子に垂直に固定された垂直型プローブにおいては、半導体チップ上のパッドピッチとプローブカード上の回路端子ピッチとが同等のピッチ間隔で構成されることが必要となる。しかし、プリント配線基板であるプローブカード上では回路パターンを微細化するには製造技術上の限界があり、従って回路端子の占める面積や配線幅もパッドピッチに合わせた要求を満たすことは困難である。さらに、半田付け可能なピッチ間隔にも限界があるため、微細化が進むにつれて垂直型プローブを半導体チップのパッドピッチに合せてプローブカードに垂直に固定することは不可能であった。
このように、プローブカード上では、平面的エリアが回路端子面積の他に回路配線幅によって占有される割合が大きく、回路端子の狭ピッチ化を妨げている。そこで、プローブカードに多層プリント配線基板を使用し、回路端子を格子状あるいは2列千鳥型に配列し、層間の配線をスルーホールを介して電気的に接続することによって垂直型プローブの本数を維持する手段も採られている。しかし、このスルーホールの占める空間が大きくなるため、スルーホールの存在が回路端子配列の狭ピッチ化を妨げる原因にもなっている。このように、垂直型プローブをプローブカードに固定しようとすると、回路端子の狭ピッチ化の困難性に加えて半田付け作業に高度な技術と多大な人的工数を必要とし、高価なものになっていた。これらの問題を解決するために、本発明者等は、垂直型接触子組立体を提案し、かつその垂直型接触子組立体を用いたプローバ装置についても既に提案している(特許文献1および特許文献2を参照)。
本発明者等により提案された従来例としての垂直型接触子組立体は、特許文献1の図22および特許文献2の図4に示すようにリボン状(短冊状)の樹脂フィルム面に銅薄板を貼り付け、この銅薄板をエッチングすることによって樹脂フィルム面に湾曲部を有する垂直型の銅プローブを形成し、このプローブ付の樹脂フィルムを複数枚積層させて垂直型接触子組立体を構成するものである。
この垂直型接触子組立体は、樹脂フィルムを積層した構造であるためきわめて狭いエリアに複数のプローブを配置することが可能であり、また、樹脂フィルムには開口部が設けられていて、プローブは垂直部の途中が開口部の縁に沿って湾曲形成されており、プローブ先端部がパッドに接触した時の圧力による歪を樹脂フィルムの開口部とプローブの湾曲部とで吸収する構造となっている。
このように、測定時にプローブおよび樹脂フィルムに加わる圧力をいかに逃がすかについて、発明者等は樹脂フィルムの開口部の大きさや形状、プローブの湾曲形状を工夫することによって種々の形状を提案している。しかし、せっかく狭ピッチ化に適応した接触子組立体が提供できても樹脂フィルムやプローブの加工が繁雑になってはコスト高になり兼ねない。そこで本発明は、樹脂フィルムに形成するプローブの形状をカンチレバー構造に近い単純な構造とし、樹脂フィルムの開口部形成などの製作工数も含めて加工を容易にした垂直型接触子組立体を提供するものである。
特開2004−274010号公報 特開2005−300545号公報
上記したように、本発明者等が既に提案したフィルム積層型の垂直型接触子組立体を用いたプローバ装置は、狭ピッチ化されたパッドピッチ、例えば45μmピッチ以下(例えば20μmピッチ)の半導体チップに対しても測定が可能な装置である。しかも、プローブの組立に際し半田付けあるいは樹脂による固定手段を用いることなく自動組立が可能であるため、低コストの多量生産が可能であり、また、チップパッドに対し垂直に一括接触できることから全てのプローブに対し均等に接触圧をコントロールできるなどの大きな利点が得られている。
本発明は、これらの利点を生かすとともに樹脂フィルムに形成するプローブの形状をカンチレバー構造に近い単純な構造とし、樹脂フィルムの開口部形成などの製作工数も含めて加工を容易にした垂直型接触子組立体を提供するものである。
本発明は、銅箔が接着された樹脂フィルムを使用し、銅箔をエッチング加工して樹脂フィルム上に垂直プローブを含む導電部を形成し、この垂直プローブ付の樹脂フィルムを複数枚積層し半導体チップの電極パッドに垂直プローブの先端部を一括接触させて半導体チップの回路検査を行うためのプローブ組立体において、前記垂直プローブを含む導電部が平行バネ構造を有する平行四辺形のリンク機構を形成していることを特徴としている。
また、本発明は、前記平行バネ構造を有する平行四辺形のリンク機構が一端側に前記垂直プローブを有し、他端側を支持部として水平方向に延びるカンチレバー構造であり、また、前記平行バネが曲げ変形されたリンク機構であり、また、前記平行バネの間の樹脂フィルムに開口部が設けられているか、あるいは開口部が設けられていないことを特徴としている。
また、本発明は、前記垂直プローブとの間をリンク機構および導電部を介して接続するとともに回路基板の接続パッドと接触する端子部を備えたことを特徴とし、前記端子部はプローブ付樹脂フィルムを積層した時にそれぞれの配置位置が等ピッチでずれる様に各樹脂フィルムに形成され、また、前記端子部近傍の導電部には湾曲部が設けられている。また、前記リンク機構および端子部はその近傍に切りこみ部を設けてカンチレバー構造とし、また、前記銅箔をエッチングする際、導電部以外の部分も除去せずに残してダミー部を形成することによって樹脂フィルムの補強部材とし、また、前記導電部とダミー部との間の樹脂フィルム面に絶縁性接着剤を充填したことを特徴としている。
本発明の接触子組立体は、プローブ付樹脂フィルムにおける垂直プローブの構造を平行バネ構造としたことによって、従来の問題点であったカンチレバー針の先端の動きに比べ水平方向の移動距離を少なくすることができる。このことは、半導体チップのパッド面積が微小化されても、カンチレバー構造のプローブが適用できることを意味する。また、従来の垂直プローブは狭ピッチになるにつれて細くする必要があり、湾曲部の弾性強度に限界があったが、本発明では湾曲部を設けなくても平行バネを用いたカンチレバー構造とすることによって弾性強度に充分対応できるものである。さらに、湾曲部のような複雑な構造をとる必要がないため、銅箔のエッチング加工も容易となり、製作コストを削減することができる。
本発明の接触子組立体はカンチレバーを構成する平行バネ15の形状をあらかじめ変形させておくリンク構造を示すもので、この場合も垂直プローブ12の先端部の移動量dはd<dとなり、小さくすることができる。またあらかじめ変形させる場合、dは傾き角度θに比例する関係を有するため、平行バネ部変形量を変えずにdを設計上選択可能である。即ちユーザ仕様に合わせこすり量を決定できる構造である。
本発明において、垂直プローブ12のk面と位置決めダミー33のs面は同一面であることが望ましい。また垂直プローブ12のz方向にプロービング動作があっても位置決めダミーに大きい力が作用しないことが望まれる。それは其々のプローブが独立した動作をする必要性があるからである。連結ダミーをテープ上に形成することによって、y方向の曲げを小さくしている。
以下に図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1(a)、(b)、(c)はそれぞれ垂直プローブの先端部の動きを説明する原理図である。なお、垂直プローブの先端は半導体チップ等のパッドに接触するまでは垂直状態を保っている。
図1(a)において、長さlのカンチレバー11の先端部に取り付けられた垂直プローブ12は先端部が半導体チップ等のパッド部13の上面に対し垂直に対向しており、他端は支持部14に取り付けられて水平状態にある。次いで、検査のためにパッド部13を上昇させるか支持部14を下降させると垂直プローブ12の先端部とパッド部13の上面が接触し、長さlのカンチレバー11は計算上約(1/3)lの位置を中心として回転し、垂直プローブ12の先端部はパッド部13の上面に接触しながら距離dだけ大きく移動する。その結果、垂直プローブ12の先端部がパッド部13から外れたり、パッド部13の上面が削られたり傷を残すことになる。
この弊害を無くすために、図1(b)に示すようにカンチレバー11の構造を平行バネ15によるリンク構造とし、リンク16の一端に垂直プローブ12を設けている。このリンク構造によれば、垂直プローブ12に図(a)と同じ垂直方向の接触荷重が加わったとしても、リンク構造であるため垂直プローブ12の先端部の移動量dはd<dとなり、ごくわずかに押さえることができる。
図(c)はカンチレバーを構成する平行バネ15の形状をあらかじめ変形させておくリンク構造を示すもので、この場合も垂直プローブ12の先端部の移動量dはd<dとなり、ごくわずかに押さえることができる。
次に、図1で説明した原理を応用した本発明に係る垂直プローブ付樹脂フィルム(以下、単にプローブ付フィルムと称する)の第1の実施形態について、図2の平面図を用いて説明する。図2に示すように、樹脂フィルム面に形成されるカンチレバー構造のプローブは厚さ20μmのベリリウム銅薄板を使用し、この銅薄板を厚さ5μmのポリイミド樹脂フィルムに貼り付けたものをエッチング加工して形成する。
このプローブ付フィルムは垂直プローブ12と、この垂直プローブ12を一端側で保持する平行バネ15と、平行バネ15を他端側で支持する支持部14とで形成され、垂直プローブ12の先端部のみが樹脂フィルム(図示せず)の外にわずか突出している。平行バネ15の寸法は、例えば図2に示すように1本のバネ幅aが20μmであり、リンク16の全体幅bが0.4〜1mmとする。この例のように、バネ幅が細い場合には平行バネ15の間の樹脂フィルムには開口部を設けないで樹脂フィルム自身に耐変形強度を持たせるようにし、銅薄板のみを加工して平行バネ15を補強する構造としてもよい。
図3は垂直プローブの第2の実施形態を示す平面図である。この図においても、特に樹脂フィルムの形状は示していないが、樹脂フィルムは垂直プローブ12の先端部を除きプローブ構成全体が収まるだけのリボン形状を備えている。平行バネ15は一端側に垂直プローブ12を有し、他端側に支持部14を有する。平行バネ15は水平方向に対し角度θだけ傾けたリンク構造となっている。これは図1(c)の変形構造の例である。
また、支持部14には、回路基板18の接続パッド19に接触し垂直プローブ12との間の電気接続部となる端子部17が湾曲部22を介して形成されている。また、このプローブ付樹脂フィルムを積層させたときに、積層樹脂フィルムを貫通させて樹脂フィルムの位置決めおよび固定部となる支持棒を通す穴20が設けられている。この垂直プローブを有する樹脂フィルムを複数枚積層させたものが接触子組立体である。さらに本実施形態の特長は、平行バネ15の間の樹脂フィルム開口部に相当する部分に、開口を設ける代わりに逆に銅箔をダミー21として残し、樹脂フィルムおよび平行バネの耐変形強度を高めるための補強板の役目を果たしていることである。垂直プローブ12、平行バネ15、端子部17、湾曲部22を総称して導電プローブ39呼ぶことにする。
同様に、支持部14にも導電部24が設けられており、この導電部24間にもダミー23を設けることによって補強板の役目を果たしている。また、支持部14にも導電部24を設けたことによって、回路基板18の接続パッド19との電気的接続の距離を決定すると同時に一定値以上の長さを有することによって、平行バネ15の固定を可能にしている。また配線24の中に空洞部分がありるのは静電容量値を小さくするためのものである。さらに空洞中のダミー部材23はプローブ構造を強固にするための手段である。
図4は、図3で説明したプローブ付フィルムを積層した状態を示す図である。図から分かるように、プローブ付フィルムを積層した時に電気接続部となる端子部17の位相が等ピッチpでずれるように、それぞれの樹脂フィルム上であらかじめ端子部17の配置をずらして形成されている。これは端子部17と接続する回路基板18の電気接続部の接続パッド19を設ける際に、接続パッド19が配置し易いようにあらかじめ斜め方向に配置された接続パッド19に合わせたものである。
図5(a)は本発明の第3の実施形態を示す平面図である。本実施形態の特長は、樹脂フィルム上の平行バネを形成する部分に開口部および切込みを設けたことと、回路基板との電気的接続のための端子部を設ける部分にも切りこみを設けた点である。図に示すように、樹脂フィルム25に貼り付けられた銅箔は、導電部となる部分と補強部を兼ねた電気的にダミーとなる部分とに分離して形成されている。導電部となる部分は一端側に垂直プローブ12が形成され、他端側には回路基板18の電気接続部である接続パッド19と接触する端子部17が形成されている。ダミー26、27を設ける理由は、銅箔の厚さが20μmであるのに対し樹脂フィルム25の厚さが5μmと薄いため、プローブ付フィルムとしての変形強度を保つために設けている。またダミー27は上部の固定板46と回路基板18に挟まれ強固に固定されている。導電配線31とダミー27間には接着剤32が、導電配線31と接着剤26が充填されている。従って平行バネ15の固定部である導電配線11は強固に固定されている。接着剤26は接着剤である必要はなくフィルムと同種材料でも良い。フィルム剤としてポリイミド等が適切である。
また、垂直プローブ12は平行バネ15を備えたリンク機構となるように形成され、平行バネ15の間の樹脂フィルム部分には開口部28が設けられ、また、リンク機構と平行に切り込み29が設けられて垂直プローブ12を含むカンチレバー構造となっている。また、端子部17に沿って切り込み30が設けられており、端子部17も切り込み長さに応じたカンチレバー構造となっている。このように、プローブ部を平行バネ機構によるカンチレバー構造としたことによって、導電配線31の幅を広く採ることができるので、従来構造である一本の垂直プローブの途中に湾曲部を設ける構造に比べて樹脂フィルムの変形強度をより高めることができる。導電配線31は導電部24の中に空間やダミー23がない形状である。また、端子部17もカンチレバー構造としたことによって、回路基板と垂直プローブとを電気的に接続させる際に弾性接触による接続だけで済むので、回路基板と接触子組立体との取り付けを容易に行うことができる。
また、垂直プローブ12と端子部17をつなぐ導電配線31とダミー26、27との隙間には、電気的絶縁性とフィルム強度を保つために絶縁性接着剤32を流し込み、補強用のスペーサーとしている。さらに、垂直プローブ12の近傍の樹脂フィルム25には、樹脂フィルム25を積層する際の位置決めおよび固定を行うための棒を通す穴20が開けられている。この棒37を通す機能については、上述の特許文献2(特開2005−300545号公報)で説明済みであるのでここでは省略する。
本発明において、垂直プローブ12のm面と位置決めダミー33のh面は同一面であることが望ましい。また垂直プローブ12のz方向にプロービング動作があっても位置決めダミーに大きい力が作用しないことが望まれる。それは其々のプローブが独立した動作をする必要性があるからである。
図5(b)は図5(a)の垂直プローブ12近傍の部分拡大図である。図5(b)において、垂直プローブ12をプロービング動作させるとき垂直プローブ12の先端にz方向のばらつきがあると、棒37を介して他の垂直プローブ12に力が伝わる可能性がある。
これを防止する。図5(b)において、41は外位置決めダミー、42は内位置決めダミー、43は樹脂フィルム変形部である。外位置決めダミー41及び内位置決めダミー42は垂直プローブ12の非常に近い位置にある。内位置決めダミー42と樹脂フィルム25には同軸上に穴20が空けられている。棒37が穴20を圧入勘合で挿入され樹脂フィルム25及び外位置決めダミー41は積層ピッチに応じて位置決めが行われている。この樹脂フィルム25、内位置決めダミー42及び外位置決めダミー41が垂直プローブ12の至近距離にあることによって垂直プローブ12の位置ずれの介在する距離が減少するため先端が精度よく組立できる。
パッド部が降下し、プロービング動作で複数の垂直プローブ12が同時動作でz方向の紙面下方に押し下げられたとき垂直プローブ12の先端のz方向でのばらつきがあると、棒37に力が作用する。この力を小さくふるために外位置決めダミー41と内位置決めダミー42の間に樹脂フィルム変形部43がある。本図5(b)には樹脂フィルム変形部43には切欠きは描かれてないが、バネ定数を適切に決定するために適当な切欠きがあってもよい。
図5(c)は同一平面を成すことを容易にする案の部分図である。図5(c)において、34は連結ダミーである。該連結ダミー34は垂直プローブ12と位置決めダミー33間に存在する。樹脂材料35は位置決めダミー33と連結ダミー34の間にある。ダミー36は連結ダミー34と垂直プローブ12間にあって強度を強める役割を果たしている。 垂直プローブ12の近傍に位置決めダミー33があり、該位置決めダミー33とフィルム25を貫通する穴20と、連結ダミー34の一端が垂直プローブ12と近接していることによって垂直プローブ12と連結ダミー34と位置決めダミー33が同一平面を成すことを容易にすることを特徴とする。
連結ダミー34と位置決めダミー33がz方向から見てx方向に長い共有部分があり、垂直プローブ12と連結ダミー34の面が正確に同一面内に動作し、他の接触子組立に、穴20及び支持棒を介して力の伝達が発生し難い。
本発明の実施の形態4について図面6乃至図面9を用いて説明する。図6は樹脂接触子組立を示す。図6において、39は導電プローブであり、40は樹脂フィルムである。図を簡素化するためダミー等は省略してあるが実際は実在し其々の機能が作用しているものとする。樹脂フィルム40は樹脂フィルム25と同一の機能を有する。導電プローブ39が左右両方に1個づつ2個配置されて樹脂フィルム組立38を成している。
図7は導電配線樹脂31の長さの異なる接触子組立38を複数組立順に配置したものである。図7において導電配線樹脂31の長さの異なる接触子組立38が短い順に38−1、38−2、38−3・・・38−1・・と繰り返し配置されたの樹脂フィルム組立38があることを示している。
図8は本発明に係る複数の樹脂接触子組立の組立斜視図である。図8は図7に示す樹脂フィルム組立38が組立られたもので、穴20に棒37が挿入されている。穴20と棒37は圧入によって樹脂フィルム組立38の間隔を決定する位置決めが成されている。
図9(a)は本発明に係る複数の樹脂接触子組立の端子部と配線板上の接続パッド対向図である。図9(a)において、樹脂接触子組立の端子部17と接続パッド19が対向している。
図9(b)は端子部17と接続パッド19の対応関係を示す。導電配線31の長さの異なる樹脂フィルム組立38を積層したとき積層ピッチと配線長の差は図9(b)に示す関係になる。このことによって回路基板18の粗いピッチの接続パッド19に端子部17を接続可能であることを示す。
図10は本発明に係る4辺に配列されたパッドに対向する樹脂接触子組立である。図10は、図9(a)及び図9(b)に示す複数の樹脂フィルム組立38を積層して、4変形の対向する2辺に配列されたパッドに接続し、残りの2辺には概略同じような複数の樹脂フィルム組立38を直交するように配値したものを示す。44はウエハ、45は矩形上にパッドを有するチップである。図10に示す様に矩形状に並んだ垂直プローブ12は矩形上にパッドを有するチップ45に対向している。
本提案を含めたプローブ付樹脂フィルムは、半導体デバイスの狭ピッチ化に対応した回路検査装置(プローバ)に適用できるものであり、例えば、直径300mmで半導体チップが数十から数百個形成されたウエハの一括検査にも充分追従できる機能を備えている。
本発明に係る垂直プローブの動きを示す説明図である。 本発明に係る垂直プローブの第1の実施形態を示す平面図である。 本発明に係る垂直プローブの第2の実施形態を示す平面図である。 本発明の接触子組立体を説明する斜視図である。 本発明の第3の実施形態を示す平面図。 図5(a)の垂直プローブ12近傍の部分拡大図。 同一平面を成すことを容易にする案の部分図。 本発明に係る1つの樹脂接触子組立を示す平面図。 本発明に係る複数の樹脂接触子組立の配置順を示す平面図。 本発明に係る複数の樹脂接触子組立の組立斜視図。 本発明に係る複数の樹脂接触子組立の端子部と配線板上の接続パッド対向図。 端子部17と接続パッド19の対応関係を示す図。 本発明に係る4辺に配列されたパッドに対向する樹脂接触子組立。
符号の説明
11 カンチレバー
12 垂直プローブ
13 パッド部
14 支持部
15 平行バネ
16 リンク
17 端子部
18 回路基板
19 接続パッド
20 穴
21 ダミー
22 湾曲部
23 ダミー
24 導電部
25 樹脂フィルム
26 ダミー
27 ダミー
28 開口部
29 切り込み
30 切り込み
31 導電配線
32 接着剤
33 位置決めダミー
34 連結ダミー
35 樹脂材料
36 樹脂材料
37 棒
38 樹脂接触子組立
39 導電プローブ
40 樹脂フィルム
41 外位置決めダミー
42 内位置決めダミー
43 樹脂フィルム変形部
44 ウエハ
45 チップ
46 固定板

Claims (18)

  1. 銅箔が接着された樹脂フィルムを使用し、前記銅箔をエッチング加工して樹脂フィルム上に垂直プローブを含む導電部を形成し、この垂直プローブ付の樹脂フィルムを複数枚積層し半導体チップの電極パッドに前記垂直プローブの先端部を一括接触させて半導体チップの回路検査を行うための接触子組立体において、前記垂直プローブを含む導電部が平行バネ構造を有する平行四辺形のリンク機構を形成していることを特徴とする接触子組立体。
  2. 前記平行バネ構造を有する平行四辺形のリンク機構は一端側に前記垂直プローブを有し、他端側を支持部として水平方向に延びるカンチレバー構造であることを特徴とする請求項1記載の接触子組立体。
  3. 前記平行バネが曲げ変形されたリンク機構であることを特徴とする請求項1記載の接触子組立体。
  4. 前記平行バネの間の樹脂フィルムに開口部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の接触子組立体。
  5. 前記平行バネの間の樹脂フィルムに開口部が設けられていないことを特徴とする請求項1記載の接触子組立体。
  6. 前記垂直プローブとの間をリンク機構および導電部を介して接続するとともに回路基板の接続パッドと接触する端子部を備えたことを特徴とする接触子組立体。
  7. 前記端子部はプローブ付樹脂フィルムを積層した時にそれぞれの配置位置が等ピッチでずれる様に各樹脂フィルムに形成されていることを特徴とする請求項6記載の接触子組立体。
  8. 前記端子部近傍の導電部には湾曲部が設けられていることを特徴とする請求項6記載の接触子組立体。
  9. 前記リンク機構および端子部はその近傍に切りこみ部を設け、カンチレバー構造としたことを特徴とする請求項6記載の接触子組立体。
  10. 前記銅箔をエッチングする際、導電部以外の部分も除去せずに残してダミー部を形成し、樹脂フィルムの補強部材としたことを特徴とする請求項1記載の接触子組立体。
  11. 前記導電部とダミー部との間の樹脂フィルム面に絶縁性接着剤を充填したことを特徴とする請求項10記載の接触子組立体。
  12. 平行バネは水平方向に対し角度θだけ傾けたリンク構造となっていて、この角度θを変えることによりプローブとウエハ上にあるパッド間のコスリ量を変えることを可能とすることを特徴とする請求項10記載の接触子組立。
  13. 垂直プローブの近傍に位置決めダミーがあり、該位置決めダミーとフィルムを貫通する穴と、連結ダミーの一端が垂直プローブと近接していることによって垂直プローブと連結ダミーと位置決めダミーが同一平面を成すことを容易にすることを特徴とする請求項10に記載の接触子組立。
  14. 連結ダミーの面が垂直プローブの面と正確に同一面内に動作し、他の接触子組立に、穴及び支持棒を介して力の伝達が発生し難いことを特徴とする請求項13に記載の接触子組立。
  15. 樹脂材料、樹脂材料を有することを特徴とする請求項13に記載の接触子組立。
  16. 長さの異なる導電部または導電配線を有する複数の樹脂接触子組立と該樹脂接触子組立の穴に挿入された棒とを有し、粗く分布する回路基板の電極と電気的接続を可能とする1列または2列に並んだ垂直プローブを有する接触子組立。
  17. 垂直プローブを直交する様に配置したことを特徴とする請求項16に記載の接触子組立。
  18. 電気的に絶縁状態にある1つ又は1つ以上の樹脂材料と平行バネの固定部を接続して固定することを特徴とする請求項16に記載の接触子組立。
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