JP2007277921A - 携帯機 - Google Patents

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健太郎 山田
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正也 奥野
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Abstract

【課題】正規のメカニカルキーと異なるメカニカルキーの収容を防止することができる携帯機を提供する。
【解決手段】携帯機11のケース12には、開口部15aを有するシリンダ、当該シリンダ15の開口部15a内に回動可能に収容されるロータ16、及び当該ロータ16内に設けられる複数個の板タンブラ19を備えたシリンダ機構14を設けるようにした。そして、ロータ16の鍵孔18にメカニカルキー13を挿入することにより、当該ロータ16に設けられた複数個の板タンブラ19を回動不能位置から回動許容位置へ移動させるとともに、当該メカニカルキー13の回動操作によりロータ16を着脱位置から保持位置へ回動させるようにした。これにより、当該メカニカルキー13をロータ16に対して脱落不能に保持するようにした。このため、正規のメカニカルキー13のみロータ16の鍵孔18に挿入可能となる。
【選択図】図2

Description

本発明は、所定の無線通信を通じて特定の錠を電子的に施解錠する携帯機に関するものである。
従来、自動車等の車両においては、ユーザが携帯機を携帯した状態で車両のドアに近づくと自動的にドア錠の施解錠が行われたり、同じく車室内に入って運転席に座るとエンジンの始動を許可したりする電子キーシステムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。この電子キーシステムにおいては、携帯機と車両との間で自動的に無線信号による相互通信が行われ、その相互通信が確立した場合に、前記ドア錠の施解錠及びエンジン始動許可等が行われる。詳述すると、車両の制御装置は携帯機の位置を検出するために所定のリクエスト信号を所定の制御周期で車両周辺の所定領域に送信するように構成されており、当該所定領域内に携帯機が進入して前記リクエスト信号を受信すると、当該携帯機は自身に予め記録されたIDコードを含むID信号を送信する。この携帯機からのID信号を受信した車両の制御装置は当該ID信号に含まれる携帯機側IDコードと自身に予め記録された車両側IDコードとを比較し、両IDコードが一致したことを条件としてドア錠を自動的に解錠したり、エンジンを始動許可状態にしたりする。
ここで、携帯機のケース内には送受信回路等の電子回路が実装された基板及び当該回路に動作電源を供給する電池が収容されている。携帯機は電池からの電力を使用して車両との間で相互無線通信を行うので、その電池の電圧が所定値以下まで低下したいわゆる電池切れの場合には前記相互無線通信が不能になり、当該通信を通じたドア錠の施解錠及びエンジン始動許可等も不能になる。また、何らかの理由で携帯機が故障した場合にも前記相互無線通信を通じたドア錠の施解錠及びエンジン始動許可等は不能になる。そうした携帯機のいわゆる電池切れや故障等の非常時を想定して、従来、携帯機には機械的にドア錠を施解錠するメカニカルキーが収容されている。そして前述したような非常時においては、ユーザはケースに収容されたメカニカルキーを取り外すとともに、当該メカニカルキーを使用してドア錠を機械的に施解錠する。
特開2005−054368号公報
ところが前記従来の携帯機においては、次のような問題があった。即ち、正規のメカニカルキーと異なる異品(例えばユーザの車両とは異なる車両のドア錠に対応するメカニカルキー)であれ、携帯機のケースに収容可能となっていた。このため、正規のメカニカルキーと異なるメカニカルキーが前記ケースに収容されるおそれがあり、その場合にはユーザが実際にメカニカルキーを使用したくても使えないという事態が生じる。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、正規のメカニカルキーと異なるメカニカルキーの収容を防止することができる携帯機を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、所定の無線通信を通じて特定の錠を電子的に施解錠する携帯機であって、前記携帯機のケースに収容固定されるとともに、一端に開口部を有するシリンダと、前記シリンダの開口部内に回動可能に収容されるとともに、前記特定の錠を機械的に施解錠するメカニカルキーを挿入可能とした鍵孔を有するロータと、前記ロータ内に設けられるとともに、前記ロータの鍵孔にメカニカルキーが挿入されていない状態においてロータの外周面から突出して前記シリンダの内周面に設けられた係合凹部に係合することにより当該ロータの回動を規制する回動不能位置と、前記ロータの鍵孔に挿入されるメカニカルキーと係合することにより当該ロータの外周面に対して面一又は内側に位置することにより当該ロータの回動を許容する回動許容位置との間を移動する複数個のタンブラと、を備え、前記ロータの鍵孔に前記メカニカルキーを挿入することにより、当該ロータに設けられた複数個のタンブラを回動不能位置から回動許容位置へ移動させるとともに、当該メカニカルキーの回動操作により前記ロータを回動させ、これにより当該メカニカルキーをロータに対して脱落不能に保持するようにしたことをその要旨とする。
この構成によれば、特定の錠を機械的に施解錠する正規のメカニカルキーのみロータの鍵孔に挿入可能となる。このため、正規のメカニカルキーと異なるメカニカルキーはロータの鍵孔に挿入することはできない。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の携帯機において、前記ロータは、前記シリンダの係合凹部にタンブラが一致するとともに、前記メカニカルキーの抜き差しが可能となる着脱位置と、前記シリンダの係合凹部にタンブラが不一致となるとともに、当該タンブラと前記メカニカルキーとが係合状態に保持されることにより当該メカニカルキーがロータに対して脱落不能に保持される保持位置との間を移動するようにし、前記シリンダと前記ロータとの間には、前記メカニカルキーによるロータの着脱位置から保持位置へ向けての回動操作にあたって、前記保持位置を越えるロータの回動を規制するとともに、前記メカニカルキーによるロータの保持位置から着脱位置へ向けての回動操作にあたって、前記着脱位置を越えるロータの回動を規制する規制手段を設けるようにしたことをその要旨とする。
この構成によれば、メカニカルキーを携帯機に収容保持するにあたって、ロータの保持位置を越える回動が規制手段により規制される。また、ロータに収容保持されたメカニカルキーを携帯機から取り外すにあたって、ロータの着脱位置を越える回動が規制手段により規制される。このため、メカニカルキーの操作位置が明確になる。ユーザはメカニカルキーの操作位置を意識することなく、ロータに差し込んだメカニカルキーを所定の回転方向へ目一杯回すだけでよいので、当該メカニカルキーの着脱操作が簡単になる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の携帯機において、前記ケースは、直方体状に形成するとともに、前記メカニカルキーの挿入方向が前記ケースの長手方向となるように、前記シリンダ及びロータを設けるようにしたことをその要旨とする。
この構成によれば、ケース内において、メカニカルキーの挿入長さ分のスペースを容易に確保することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の携帯機において、前記ケースの側壁の一端寄りに、前記シリンダ及びロータを設けるようにしたことをその要旨とする。
この構成によれば、例えばシリンダ及びロータをケースの側壁の中央付近に設けるようにした場合と異なり、ケース内のスペースが、シリンダ及びロータにより分断されることなく、ひとかたまりのスペースとして有効に利用することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の携帯機において、前記メカニカルキーは、前記ロータの鍵孔に挿入されるキープレートと、当該キープレートの一端部に設けられた把持部材とを備え、ケースの隅角部には、メカニカルキーの把持部材を収容する収容部を切欠形成するとともに、当該収容部の内側面に前記シリンダ及びロータを設けるようにし、前記ロータの鍵孔にメカニカルキーのキープレートを挿入した状態において、当該メカニカルキーの把持部材が、ケースの側面を延長した輪郭線により囲まれる領域内に位置するように、前記収容部を設けるようにしたことをその要旨とする。
この構成によれば、例えばケースの側面が壁等の物体に接触した場合であれ、メカニカルキーの把持部材はケースの側面から突出することがないので、当該把持部材が前記物体に接触することが回避される。従って、携帯機を携帯する際において、把持部材に過度の負荷が作用することはない。また、例えば携帯機を衣服のポケットに入れて携帯する場合であれ、把持部材が衣服に引っ掛かることが抑制される。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の携帯機において、前記ロータの鍵孔に挿入されたメカニカルキーの把持部材を覆うカバーを、前記ケースに対して着脱可能に設けるようにしたことをその要旨とする。
この構成によれば、メカニカルキーの把持部材が何らかの物体に接触すること、及び衣服等への引っ掛かりが確実に防止することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の携帯機において、前記カバーをケースに装着したとき、当該カバーの外側面がケースの外側面と面一となるように、当該カバーを設けるようにしたことをその要旨とする。
この構成によれば、ケース表面において凹凸が無くなり、携帯機の意匠性が高められる。
請求項8に記載の発明は、請求項6又は請求項7に記載の携帯機において、前記カバーは、透明又は半透明にするようにしたことをその要旨とする。
この構成によれば、前記ケースに装着されたメカニカルキーの有無を目視により簡単に確認することができる。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜請求項8のうちいずれか一項に記載の携帯機において、前記タンブラは、板タンブラ又はピンタンブラとした携帯機。
タンブラは例えば板タンブラ又はピンタンブラのように、どのようなタイプのものでも使用可能である。
本発明によれば、正規のメカニカルキーと異なるメカニカルキーの携帯機への収容を防止することができる。
<第1の実施の形態>
以下、本発明を、車両との間の無線通信を通じてドア錠を電子的に施解錠する携帯機に具体化した第1の実施の形態を図1〜図4(a),(b)に基づいて説明する。
図1に示すように、携帯機11は直方体状のケース12、及び当該ケース12に抜き差し可能に装着されるメカニカルキー13を備えている。また、ケース12の長手方向において互いに反対側に位置する2つの短側壁のうち一方の側壁12aの一端寄り(図1における上端寄り)には、ロータリ式のシリンダ機構14が設けられている。即ち、メカニカルキー13の挿入方向がケース12の長手方向となるように、シリンダ機構14は配設される。
<シリンダ機構>
図2に示すように、シリンダ機構14は、ケース12の側壁12aに開口して形成されたシリンダ収容部12bに収容固定されるとともに、一端に開口部15aを有する円筒状のシリンダ15を備えている。当該シリンダ15の開口部内には円柱状のロータ16が回動可能に、且つ当該ロータ16の一端部に設けられた意匠面16aが開口部15aから露出するように収容されている。当該ロータ16の意匠面16aにはメカニカルキー13を挿入可能とした鍵孔18が、当該ロータ16の軸方向に沿うように形成されている。
ロータ16の外周面には、当該ロータ16の径方向に貫通する複数個(本実施の形態では、8つ)のタンブラ収容孔17が当該ロータ16の軸方向において所定間隔毎に形成されている。各タンブラ収容孔17には、それぞれ板タンブラ19がロータ16の外周面16bに対する出没方向へ移動可能に配設されている。
また、ロータ16の外周面16bにおいて、各タンブラ収容孔17の一端には、当該各タンブラ収容孔17と連通するように収容穴20が併設されている。具体的には、各収容穴20は、各タンブラ収容孔17に対して1つおきに互いに反対側(図2における上方及び下方)に開口するように設けられている。そして、各収容穴20にはそれぞれコイルばね21が収容されている。
図3(a),(b)に示されるように、各板タンブラ19は、その周面に形成された係合突部22が収容穴20内に収容されたコイルばね21の一端に係合することにより、対応するタンブラ収容孔17から突出する方向へ付勢される。具体的には、図3(a)に示されるように、8枚の板タンブラ19のうち4枚の板タンブラ19は、上方に開口した収容穴20内のコイルばね21のコイルばね21の弾性力により上方へ付勢されるとともに、残りの4枚の板タンブラ19は、下方に開口した収容穴20内のコイルばね21の弾性力により下方へ付勢される。
そして、コイルばね21の弾性力により、各タンブラ収容孔17、即ちロータ16の外周面16bから突出した各板タンブラ19の一端が、図3(a),(b)に示されるシリンダ15の内周面に形成された2つの係合凹部23a,23bに係合することにより、ロータ16の回動が規制される。具体的には、2つの係合凹部23a,23bは、図3(a),(b)における上下方向において互いに対向するように形成されている。そして、上方へ突出する4枚の板タンブラ19は一方の係合凹部23aに係合するとともに、下方へ突出する4枚の板タンブラ19は他方の係合凹部23bに係合する。
また、図2に示されるように、各板タンブラ19には、鍵孔18から挿入されるメカニカルキー13を挿通可能としたキー挿通孔24が形成されている。当該キー挿通孔24の内周面には、正規のメカニカルキー13と係合することにより、コイルばね21の弾性力に抗して各板タンブラ19をロータ16の外周面16bに対する没入方向へ変位させる照合突部25が形成されている。そして、正規のメカニカルキー13の挿入により、全ての板タンブラ19がロータ16の外周面16bに対する没入方向へ変位して、当該ロータ16の外周面16bに対して面一となることによりロック状態が解除され、ロータ16が回動可能となる。
<メカニカルキー>
図2に示すように、メカニカルキー13は、ロータ16の鍵孔18に挿入されるキープレート31、及びキープレート31の一端部に設けられた把持部材32を備えている。キープレート31の厚み方向における一方面には、メカニカルキー13の鍵孔18に対する挿入方向へ延びるキー溝33が形成されている。キー溝33において、メカニカルキー13の鍵孔18に対する挿入方向に直交する幅方向(図2における上下方向)において互いに対向する2つの内側面33a,33bには、波状の起伏が形成されている。この2つの内側面33a,33bは、各板タンブラ19の照合突部25と係合して各板タンブラ19をロータ16の外周面16bに対する没入方向へ変位させる照合面として機能する。
2つの内側面33a,33bの起伏は、メカニカルキー13を鍵孔18の所定の挿入位置まで差し込んだ状態において、各板タンブラ19の照合突部25に対応するように設けられている。即ち、メカニカルキー13を鍵孔18に挿入すると、2つの内側面33a,33bの起伏の高低に応じて、各板タンブラ19はロータ16の外周面16bに対する没入方向へ変位し、当該メカニカルキー13が所定の挿入位置まで挿入された状態においてのみ、全ての板タンブラ19がロータ16の外周面16bに対して面一となる。これにより、正規のメカニカルキー13を使用する場合にのみ、ロータ16の鍵孔18への挿入及びロータ16の回動操作が可能となる。なお、メカニカルキー13の一方の内側面33aは、8枚の板タンブラ19のうち上方へ付勢されている4枚の板タンブラ19の照合突部25に対応するとともに、他方の内側面33bは、下方へ付勢されている残りの4枚の板タンブラ19の照合突部25と対応している。
<実施の形態の作用>
次に、前述のように構成した携帯機において、メカニカルキーの着脱の態様について説明する。なお、ロータ16の鍵孔18にメカニカルキー13が挿入されていない状態において、当該ロータ16は、図3(a),(b)に示される着脱位置に保持されている。この着脱位置は、シリンダ15の2つの係合凹部23a,23bに各板タンブラ19が一致するとともに、メカニカルキー13の抜き差しが可能となる位置である。また、ロータ16が前記着脱位置に保持された状態において、各板タンブラ19は、図3(a),(b)に二点鎖線で示される回動不能位置に保持されている。この回動不能位置は、各板タンブラ19が、ロータ16の外周面16bから突出してシリンダ15の内周面に設けられた2つの係合凹部23a,23bに係合することにより当該ロータ16の回動を規制する位置である。
さて、メカニカルキー13を携帯機11に装着する場合には、メカニカルキー13をロータ16の鍵孔18に挿入する。このメカニカルキー13の挿入に伴って、各板タンブラ19は、2つの内側面33a,33bの起伏の高低に応じて、ロータ16の外周面16bに対する没入方向へ変位する。そして、当該メカニカルキー13が鍵孔18に対する所定の挿入位置まで挿入されたとき、各板タンブラ19は、図3(a),(b)に実線で示される回動許容位置へ変位する。この回動許容位置は、各板タンブラ19が、ロータ16の鍵孔18に挿入されるメカニカルキー13と係合することにより当該ロータ16の外周面16bに対して面一となるとともに、当該ロータ16の回動が許容される位置である。
そして、各板タンブラ19の2つの係合凹部23a,23bに対する係合状態が解除された状態で、メカニカルキー13を所定方向(例えば右方向)へ回動操作することにより、ロータ16を図4(a),(b)に示される保持位置まで回動させる。この保持位置は、シリンダ15の係合凹部23a,23bに各板タンブラ19が不一致となるとともに、当該各板タンブラ19とメカニカルキー13とが係合状態に保持されることにより当該メカニカルキー13がロータ16に対して脱落不能に保持される位置である。
従って、メカニカルキー13を挿入した状態で、ロータ16を前記保持位置まで回動させることにより、当該メカニカルキー13はロータ16に対して脱落不能に保持される。即ち、各板タンブラ19と2つの係合凹部23a,23bとが不一致となる位置においては、各板タンブラ19はロータ16の外周面16bから突出不能となる。このため、メカニカルキー13の2つの内側面33a,33bの起伏と各板タンブラ19の照合突部25とは、互いに係合状態に保持される。この係合関係により、メカニカルキー13はロータ16の鍵孔18から引き抜き不能又は脱落不能に保持される。
次に、メカニカルキー13を携帯機11から取り外す場合には、ロータ16を前記保持位置から前記着脱位置まで回動させればよい。これにより、各板タンブラ19は、シリンダ15の係合凹部23a,23bに一致し、メカニカルキー13を取り外し可能となる。
<実施の形態の効果>
従って、本実施の形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)携帯機11のケース12には、開口部15aを有するシリンダ、当該シリンダ15の開口部15a内に回動可能に収容されるロータ16、及び当該ロータ16内に設けられる複数個の板タンブラ19を備えたシリンダ機構14を設けるようにした。そして、ロータ16の鍵孔18にメカニカルキー13を挿入することにより、当該ロータ16に設けられた複数個の板タンブラ19を回動不能位置から回動許容位置へ移動させるとともに、当該メカニカルキー13の回動操作によりロータ16を着脱位置から保持位置へ回動させるようにした。これにより、当該メカニカルキー13をロータ16に対して脱落不能に保持するようにした。
このため、正規のメカニカルキー13のみロータ16の鍵孔18に挿入可能となる。従って、正規のメカニカルキー13と異なるメカニカルキーはロータ16の鍵孔18に挿入することはできない。また、例えば第三者による正規のメカニカルキー13の盗難等に対する抑止効果が得られる。そして、正規のメカニカルキー13が盗難されたような場合には、当該キーが無くなっていることがすぐに分かる。従って、ユーザは、メカニカルキー13の盗難に対する何らかの対応を迅速にとることができ、メカニカルキー13の不正使用に対する防犯性が高められる。
(2)メカニカルキー13の挿入方向が直方体状のケース12の長手方向となるように、シリンダ15及びロータ16を設けるようにした。このため、ケース12内において、メカニカルキー13の挿入長さ分のスペースを容易に確保することができる。
(3)ケース12の側壁12aの一端寄りに、シリンダ15及びロータ16を設けるようにした。このため、例えばシリンダ15及びロータ16をケース12の側壁12aの中央付近に設けるようにした場合と異なり、ケース12内のスペースが、シリンダ15及びロータ16により分断されることなく、ひとかたまりのスペースとして有効に利用することができる。
(4)シリンダ機構14の構成部材として、板タンブラ19を採用した。板タンブラ19は広く普及していることもあり、一般に安価である。このため、シリンダ機構14、ひいては携帯機11のコストの低減化が図られる。
<第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。本実施の形態は、シリンダ15及びロータ16の内端部の構成の点で、前記第1の実施の形態と異なる。
図5(a),(b)に示すように、シリンダ15の内端部は開口されるとともに、当該内端部の周縁部には、切欠部41が形成されることにより、270°程度の円弧状の規制部材42が形成されている。一方、ロータ16の内端面には、直方体状の係合部材43が突設されている。係合部材43は、ロータ16の側方へ若干突出しているとともに、前記規制部材42の周方向における2つの端面である第1及び第2の規制面42a,42bに係合可能とされている。ロータ16が前記着脱位置にある場合には、係合部材43は第1の規制面42aに係合するとともに、ロータ16が前記保持位置にある場合には、係合部材43は第2の規制面42bに係合する。
このため、メカニカルキー13によるロータ16の着脱位置から保持位置へ向けての回動操作にあたって、前記保持位置を越えるロータ16の回動は係合部材43が第2の規制面42bに当接することにより規制される。また、メカニカルキー13によるロータ16の保持位置から着脱位置へ向けての回動操作にあたって、前記着脱位置を越えるロータ16の回動は係合部材43が第1の規制面42aに当接することにより規制される。なお、規制部材42は本発明の規制手段に相当する。
従って、本実施の形態によれば、メカニカルキー13の着脱にあたって、係合部材43が第1及び第2の規制面42a,42bに当接することにより、メカニカルキー13の操作位置が明確になる。ユーザはメカニカルキー13の操作位置を意識することなく、ロータ16に差し込んだメカニカルキー13を所定の回転方向へ目一杯回すだけでよいので、当該メカニカルキー13の着脱操作が簡単になる。
<第3の実施の形態>
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。本実施の形態は、ケース12の形状の点で、前記第1及び第1の実施の形態と異なる。
図6に示されるように、ケース12の隅角部には、メカニカルキー13の把持部材32を収容する収容部51が切欠形成されている。この収容部51を構成する2つの側面51a,51bにおいて、ケース12の側壁12aと平行をなす一方の側面51aには、シリンダ機構14が設けられている。そして、収容部51は、ロータ16の鍵孔18にメカニカルキー13を挿入した状態において、当該メカニカルキー13の把持部材32がケース12の側面を延長した輪郭線52により囲まれる領域内に位置するように設けられている。
このため、例えばケース12の側面が壁等の物体に接触した場合であれ、メカニカルキー13の把持部材32はケース12の側面から突出することがないので、当該把持部材32が前記物体に接触することが回避される。従って、携帯機11を携帯する際において、把持部材32に過度の負荷が作用することはない。また、例えば携帯機11を衣服のポケットに入れて携帯する場合であれ、把持部材32が衣服に引っ掛かることが抑制される。
なお、図6に示されるように、ロータ16の鍵孔18に挿入されたメカニカルキー13の把持部材32を覆うカバー53をケース12に対して着脱可能に設けるようにしてもよい。このようにすれば、メカニカルキー13の把持部材32が何らかの物体に接触すること、及び衣服等への引っ掛かりが確実に防止することができる。また、カバー53を設けるようにした場合、当該カバー53をケース12に装着したとき、当該カバー53の外側面がケース12の外側面と面一となるように、当該カバー53を設けることが望ましい。このようにすれば、ケース12の表面において凹凸が無くなり、携帯機11の意匠性が高められる。さらに、カバー53は、透明又は半透明にすることが好ましい。このようにすることで、ケース12に装着されたメカニカルキー13の有無を目視により簡単に確認することができる。
<第4の実施の形態>
次に、本発明の第4の実施の形態を説明する。本実施の形態は、タンブラの形状の点で前記第1の実施の形態と異なる。また、本実施の形態では、メカニカルキー13として、キープレート31の幅方向における側面にキー溝を形成したいわゆる外溝キーを採用している。
図7(a)に示すように、シリンダ15の内周面にはピン係合孔61が形成されている。ロータ16にはピン収容孔62が鍵孔18に連通するとともに、シリンダ15のピン係合孔61と一致するように設けられている。各ピン収容孔62にはピンタンブラ63が収容されるとともに、当該ピンタンブラ63とピン係合孔61の内底面との間にはコイルばね64が介在されている。ピンタンブラ63は、コイルばね64の弾性力によりロータ16の外周面16bに対する没入方向へ付勢される。
ピンタンブラ63は、その長手方向において、タンブラピン65及びドライバピン66の2つの部材に分割されている。図7(b)に示されるように、メカニカルキー13がロータ16の鍵孔18に挿入されていない状態においては、ピンタンブラ63を構成するドライバピン66がピン係合孔61内に進入した状態に保たれる(回動不能位置)。このため、ドライバピン66がピン係合孔61の内周面に係合することにより、ロータ16の回動が規制される。
そして、図7(c),(d)に示されるように、メカニカルキー13がロータ16の鍵孔18に挿入されることにより、各ピンタンブラ63は、キープレート31の幅方向における一側面に形成されたキー溝の深さに応じて、ロータ16の外周面16bに対する突出方向へ変位する。そして、当該メカニカルキー13が鍵孔18に対する所定の挿入位置まで挿入されたとき、各ピンタンブラ63は、ドライバピン66の外端面(図7(c)における上端面)と、ロータ16の外周面とが面一になる。これにより、ロータ16は回動可能となる。即ち、メカニカルキー13を回動操作すると、ドライバピン66はシリンダ15内に残った状態で、タンブラピン65はロータ16と一緒に回動する。
従って、本実施の形態によっても、正規のメカニカルキー13のみロータ16の鍵孔18に挿入可能とすることができる。
<他の実施の形態>
なお、本実施形態は、次のように変更して実施してもよい。
・第1〜第3の実施の形態では、各板タンブラ19の端部がロータ16の外周面16bに対して面一となる位置を回動許容位置としたが、当該ロータ16の外周面16bよりも内側の位置を回動許容位置としてもよい。
・第1〜第4の実施の形態において、メカニカルキー13のキープレート31及び把持部材32は、例えばアルミニウム等の金属材料により一体形成するようにしてもよい。
・第1〜第3の実施の形態では、メカニカルキー13として、キープレート31の厚み方向における側面にキー溝33を形成したいわゆる内溝キーを採用したが、図7(d)に示されるように、キープレート31の幅方向における側面にキー溝を形成したいわゆる外溝キーを採用するようにしてもよい。
・第1〜第3の実施の形態では、キー溝をキープレート31の一方面にのみ形成したいわゆる片溝キーとしたが、他方面にもキー溝を形成することによりいわゆる両溝キーとしてもよい。
・第1〜第4の実施の形態において、メカニカルキー13の2つの内側面33a,33bを利用することなく、当該メカニカルキー13をロータ16に対して脱落不能に係合保持するようにしてもよい。例えば、図8に示すように、ケース12内に、図7(a)〜図(d)に示されるようなピンタンブラ63を設け、当該ピンタンブラ63とキープレート31の幅方向における側面に形成された複数個の半球状の凹部(ディンプル)71との係合関係により、メカニカルキー13をロータ16に対して脱落不能に保持する。なお、各凹部71はキー溝を構成する。
第1の実施の形態における携帯機の概略斜視図。 同じくシリンダ機構の分解斜視図。 同じく(a)は、メカニカルキーを鍵孔に挿入した状態における図2の1−1線断面図、(b)は図2の2−2線断面図。 同じく(a)は、メカニカルキーを鍵孔して回動させた状態における図2の1−1線断面図、(b)は図2の2−2線断面図。 (a)は、第2の実施の形態におけるシリンダ及びロータの内端部の構成を示す概略斜視図、(b)は、図5(a)のA矢視図。 第3の実施の形態におけるケース及びカバーの概略斜視図。 (a)は、第4の実施の形態のメカニカルキーが鍵孔に挿入されていない状態の断面図、(b)は、図7(a)の3−3線断面図、(c)は、メカニカルキーが鍵孔に挿入された状態の断面図、(d)は、図7(c)の4−4線断面図。 第4の実施の形態におけるメカニカルキーの要部斜視図。
符号の説明
11…携帯機、12…ケース、13…メカニカルキー、15…シリンダ、
15a…開口部、16…ロータ、18…鍵孔、19…板タンブラ、
23a,23b…係合凹部、 31…キープレート、32…把持部材、
42…規制部材(規制手段)、51…収容部、52…輪郭線、53…カバー、
63…ピンタンブラ。

Claims (9)

  1. 所定の無線通信を通じて特定の錠を電子的に施解錠する携帯機であって、
    前記携帯機のケースに収容固定されるとともに、一端に開口部を有するシリンダと、
    前記シリンダの開口部内に回動可能に収容されるとともに、前記特定の錠を機械的に施解錠するメカニカルキーを挿入可能とした鍵孔を有するロータと、
    前記ロータ内に設けられるとともに、前記ロータの鍵孔にメカニカルキーが挿入されていない状態においてロータの外周面から突出して前記シリンダの内周面に設けられた係合凹部に係合することにより当該ロータの回動を規制する回動不能位置と、前記ロータの鍵孔に挿入されるメカニカルキーと係合することにより当該ロータの外周面に対して面一又は内側に位置することにより当該ロータの回動を許容する回動許容位置との間を移動する複数個のタンブラと、を備え、
    前記ロータの鍵孔に前記メカニカルキーを挿入することにより、当該ロータに設けられた複数個のタンブラを回動不能位置から回動許容位置へ移動させるとともに、当該メカニカルキーの回動操作により前記ロータを回動させ、これにより当該メカニカルキーをロータに対して脱落不能に保持するようにした携帯機。
  2. 請求項1に記載の携帯機において、
    前記ロータは、前記シリンダの係合凹部にタンブラが一致するとともに前記メカニカルキーの抜き差しが可能となる着脱位置と、前記シリンダの係合凹部にタンブラが不一致となるとともに当該タンブラと前記メカニカルキーとが係合状態に保持されることにより当該メカニカルキーがロータに対して脱落不能に保持される保持位置との間を移動するようにし、
    前記シリンダと前記ロータとの間には、前記メカニカルキーによるロータの着脱位置から保持位置へ向けての回動操作にあたって、前記保持位置を越えるロータの回動を規制するとともに、前記メカニカルキーによるロータの保持位置から着脱位置へ向けての回動操作にあたって、前記着脱位置を越えるロータの回動を規制する規制手段を設けるようにした携帯機。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の携帯機において、
    前記ケースは、直方体状に形成するとともに、前記メカニカルキーの挿入方向が前記ケースの長手方向となるように、前記シリンダ及びロータを設けるようにした携帯機。
  4. 請求項3に記載の携帯機において、
    前記ケースの側壁の一端寄りに、前記シリンダ及びロータを設けるようにした携帯機。
  5. 請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の携帯機において、
    前記メカニカルキーは、前記ロータの鍵孔に挿入されるキープレートと、当該キープレートの一端部に設けられた把持部材とを備え、
    ケースの隅角部には、メカニカルキーの把持部材を収容する収容部を切欠形成するとともに、当該収容部の内側面に前記シリンダ及びロータを設けるようにし、
    前記ロータの鍵孔にメカニカルキーのキープレートを挿入した状態において、当該メカニカルキーの把持部材が、ケースの側面を延長した輪郭線により囲まれる領域内に位置するように、前記収容部を設けるようにした携帯機。
  6. 前記ロータの鍵孔に挿入されたメカニカルキーの把持部材を覆うカバーを、前記ケースに対して着脱可能に設けるようにした請求項5に記載の携帯機。
  7. 請求項6に記載の携帯機において、
    前記カバーをケースに装着したとき、当該カバーの外側面がケースの外側面と面一となるように、当該カバーを設けるようにした携帯機。
  8. 請求項6又は請求項7に記載の携帯機において、
    前記カバーは、透明又は半透明にするようにした携帯機。
  9. 請求項1〜請求項8のうちいずれか一項に記載の携帯機において、
    前記タンブラは、板タンブラ又はピンタンブラとした携帯機。
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