JP2007277469A - 注形用エポキシ樹脂組成物及び電気・電子部品装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】充分な可撓性を付与することができ、かつ、樹脂組成物自体を安価に製造することができる注形用のエポキシ樹脂組成物を提供する。
【解決手段】(A)エポキシ樹脂と、(B)シリカと、(C)水酸化アルミニウムとを含有する主剤成分と、(D)酸無水物に、(E)ポリエーテルジオールを、(F)硬化促進剤の存在下で反応させた硬化剤成分と、からなる注形用エポキシ樹脂組成物及びその硬化物からなる電気・電子部品装置。
【選択図】なし
【解決手段】(A)エポキシ樹脂と、(B)シリカと、(C)水酸化アルミニウムとを含有する主剤成分と、(D)酸無水物に、(E)ポリエーテルジオールを、(F)硬化促進剤の存在下で反応させた硬化剤成分と、からなる注形用エポキシ樹脂組成物及びその硬化物からなる電気・電子部品装置。
【選択図】なし
Description
本発明は、注形用エポキシ樹脂組成物及びそのエポキシ樹脂組成物によって注形された電気・電子部品装置に係り、特に、ガラス転移点が低く、その硬化物が可撓性に富む注形用エポキシ樹脂組成物及びそのエポキシ樹脂組成物によって注形された電気・電子部品装置に関する。
電気機器部品は、構成部品の保護、絶縁などを目的として、多くは注形用樹脂組成物で、注形封止されており、近年、多機能化による内蔵部品の複雑化などにより、注形用樹脂組成物には、可撓性が求められている。このようなエポキシ樹脂組成物において、可撓性を付与する手法としては、変性されたエポキシ樹脂又はアミン硬化剤を使用することが一般的であった(例えば、特許文献1乃至3参照。)。
特開2005−187609号公報
特開2005−29634号公報
特開平9−324032号公報
しかしながら、そのような手法は、価格的な面で汎用使用には乏しく、近年の家電製品の低価格化によって、電気機器部品もコストを抑えながら、性能が維持するようにすることが求められており、すなわち、可撓性のエポキシ樹脂組成物においても低価格で従来の性質と同等以上のものが求められている。
そこで、本発明は、上記課題を解決するものとして、充分な可撓性を付与することができ、かつ、樹脂組成物自体を安価に製造することができる注形用のエポキシ樹脂組成物を提供することを目的とするものである。
本発明の注形用エポキシ樹脂組成物は、(A)エポキシ樹脂と、(B)シリカと、(C)水酸化アルミニウムとを含有する主剤成分と、(D)酸無水物と、(E)ポリエーテルジオールとを、(F)硬化促進剤存在下で反応させた硬化剤成分と、からなることを特徴とするものである。
また、本発明の電気・電子部品装置は、本発明の注形用エポキシ樹脂組成物を用いて注形されてなることを特徴とするものである。
本発明のエポキシ樹脂組成物によれば、主剤成分と硬化剤成分の2液性のエポキシ樹脂組成物において、ポリエーテルジオールで変性した硬化剤成分を用いることにより、硬化物のガラス転移点が低く、可撓性に富む注形用樹脂組成物とすることができる。
また、本発明の電気・電子部品装置は、ポリオールジオールを用いて変性したことにより硬化物の可撓性に富む電子部品装置を安価に製造することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いる(A)エポキシ樹脂としては、1分子中に2個以上のエポキシ基を有するものであれば、分子量、分子構造等に制限されることなく一般的に用いられているものを用いることができ、例えば、ビスフェノール型、ノボラック型、ビフェニル型等の芳香族系エポキシ樹脂、ポリカルボン酸のグリシジルエーテル、シクロヘキサン誘導体等のエポキシ化によって得られる脂環族系エポキシ樹脂等が挙げられ、これらは単独又は2種以上混合して使用することができる。
本発明に用いる(A)エポキシ樹脂としては、1分子中に2個以上のエポキシ基を有するものであれば、分子量、分子構造等に制限されることなく一般的に用いられているものを用いることができ、例えば、ビスフェノール型、ノボラック型、ビフェニル型等の芳香族系エポキシ樹脂、ポリカルボン酸のグリシジルエーテル、シクロヘキサン誘導体等のエポキシ化によって得られる脂環族系エポキシ樹脂等が挙げられ、これらは単独又は2種以上混合して使用することができる。
また、この他に、必要に応じて液状のモノエポキシ樹脂等を併用成分として使用することができ、さらに、難燃性を付与しようとする場合には、臭素系のエポキシ樹脂を使用することもできる。
本発明に用いる(B)シリカとしては、結晶シリカ、溶融シリカ等の充填剤として通常用いられているものであれば、特に制限なく用いることができ、例えば、クリスタライトA−A、クリスタライトA−1、C、E−2、RD−8(以上、株式会社龍森製、商品名)等が挙げられ、これらは単独又は2種以上混合して使用することができる。
このシリカは、(A)エポキシ樹脂 100質量部に対して、30〜150質量部の範囲で含有することが好ましく、含有量が30質量部未満では強度が低下する懸念があり、150質量部を超えると、粒度が上昇し、作業性が低下してしまう懸念がある。
本発明に用いる(C)水酸化アルミニウムとしては、一般的に充填剤として使用されているもの(例えば、析出法や粉砕法で得られたもの)であれば特に制限されることなく用いることができ、例えば、ハイジライトH42M、H42I、H32、H31I、H31、H32I(以上、昭和電工株式会社製、商品名)、B013、B153、B103、BF083(日本軽金属株式会社製、商品名)等が挙げられ、これらは単独又は2種以上を混合して使用することができる。
この水酸化アルミニウムの配合量は、(A)エポキシ樹脂100質量部に対して、50〜150質量部であることが好ましく、含有量が50質量部未満であると、難燃性が低下する懸念があり、150質量部を超えると、作業性の低下、強度及び耐湿性の低下等が懸念される。
本発明に用いる(D)酸無水物としては、エポキシ樹脂の硬化剤として用いられる、分子中に酸無水物基を有するものであれば特に制限されずに用いることができ、例えば、ヘキサヒドロ無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、メチルテトラヒドロ無水フタル酸等が挙げられ、これらの硬化剤は単独又は2種以上を混合して使用することができる。
本発明に用いる(E)ポリエーテルジオールは、ポリエチレングリコールやポリプロピレングリコール等のようにエーテル結合を有し、両末端が水酸基となっている直鎖状の化合物であり、その分子構造、分子量等に制限されることなく、広く使用することができる。例えば、環状エーテル(ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、トリメチレンオキサイド、テトラヒドロフラン等)の開環重合や、グリコール(エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−メチル−1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール等)の重縮合により得ることができる。
これらは単独又は2種以上を混合して使用することができ、また、平均分子量の異なる同種の化合物を混合して使用してもよい。また、ここで用いるポリエーテルジオールとしては、平均分子量が500〜5000であることが好ましく、1000〜3000であることが特に好ましい。
このポリエーテルジオールは、(D)酸無水物 100質量部に対して、20〜150質量部の範囲で含有させることが好ましく、含有量が20質量部未満であると、ガラス転移点が上がりすぎてしまい可撓性を付与できず、150質量部を超えると、粘度が上昇して作業性が低下してしまう。
本発明に用いる(F)硬化促進剤としては、(D)酸無水物と(E)ポリエーテルジオールを反応させ、かつ、エポキシ樹脂同士、又はエポキシ樹脂と(D)酸無水物との反応を促進する作用を有するものであれば特に制限されるものではなく、例えば、2−エチル−4−エチルイミダゾール、1−シアノエチル−2−エチル−4−エチルイミダゾール等のイミダゾール類、ベンジルジメチルアミン、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7(DBU)及びそのオクチル塩等の3級アミン類、トリエチルホスフィン、トリフェニルホスフィン、ジフェニルホスフィン等が挙げられ、これらは単独又は2種類以上を混合して使用することができる。
この硬化促進剤は(D)酸無水物 100質量部に対して、1〜5質量部の範囲であることが好ましく、含有量が1質量部未満であると、硬化時間が長く硬化特性が十分に向上できないおそれがあり、5質量部を超えると、反応が速く、ポットライフが短くなるため好ましくない。
本発明に用いる注形用エポキシ樹脂組成物には、以上の各成分の他に、本発明の効果を阻害しない範囲で、この種の組成物に一般に配合される、アルミナ、タルク、炭酸カルシウム、チタンホワイト、クレー、ベンガラ、ガラス繊維、炭素繊維等の無機充填剤、カップリング剤、消泡剤、顔料その他添加剤及び難燃助剤として三酸化アンチモン等を必要に応じて配合することができる。
本発明のエポキシ樹脂組成物を、注形材料として調整するにあたっては、(A)エポキシ樹脂、(B)シリカ、(C)水酸化アルミニウム、及び上記した必要に応じて配合される成分を充分混合して主剤成分とした後、この混合物に、硬化剤成分として、あらかじめ(D)酸無水物に(E)ポリエーテルジオールを(F)硬化促進剤の存在下で反応させた反応物(硬化剤成分)を、均一に混合することにより製造することができる。
このようにして得られた注形用エポキシ樹脂組成物は、電気機器部品、例えば、コイル、ICチップ等の封止、被覆、絶縁等に適用すれば優れた特性と信頼性を付与することができる。これらの用途に適用するためには、本発明のエポキシ樹脂組成物から得られる硬化物のガラス転移点が、−20〜60℃の範囲であることが好ましい。
本発明の電気・電子部品装置は、本発明の注形用エポキシ樹脂組成物によって注形されてなることを特徴とするものであり、この電気・電子部品装置を得るには、コイル等の電気・電子部品に対し、本発明のエポキシ樹脂組成物を2液性のエポキシ樹脂における常法に従い注形し、硬化させることにより製造することができる。
以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
(実施例1)
ビスフェノールAジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂としてEP4100E(旭電化工業株式会社製、商品名) 100質量部、シリカとしてクリスタライトA−1(株式会社龍森製、商品名) 80質量部、水酸化アルミニウムとしてH42I(昭和電工株式会社製、商品名) 35質量部およびBF083(日本軽金属株式会社製、商品名) 95質量部、消泡剤としてTSA720(東芝シリコーン株式会社製、商品名) 0.1質量部、シランカップリング剤としてTSL8350(東芝シリコーン株式会社、商品名) 0.5質量部、難燃剤として環状フェノキシホスファゼン(融点:100℃) 6質量部を混合して主剤とした。
ビスフェノールAジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂としてEP4100E(旭電化工業株式会社製、商品名) 100質量部、シリカとしてクリスタライトA−1(株式会社龍森製、商品名) 80質量部、水酸化アルミニウムとしてH42I(昭和電工株式会社製、商品名) 35質量部およびBF083(日本軽金属株式会社製、商品名) 95質量部、消泡剤としてTSA720(東芝シリコーン株式会社製、商品名) 0.1質量部、シランカップリング剤としてTSL8350(東芝シリコーン株式会社、商品名) 0.5質量部、難燃剤として環状フェノキシホスファゼン(融点:100℃) 6質量部を混合して主剤とした。
次いで、酸無水物としてQH200(日本ゼオン株式会社製、商品名) 100質量部に、ポリエーテルジオールとしてD700(日本油脂株式会社製、商品名) 84質量部を硬化促進剤であるカオーライザーNo.20(花王株式会社製、商品名) 1.0質量部及びアデカハードナーEHC−30(旭電化工業株式会社製、商品名) 1.0質量部の存在下で100℃、2時間反応させて硬化剤とし、この硬化剤を主剤100質量部に対して200質量部加えて注形用エポキシ樹脂組成物を製造した。
(実施例2)
ビスフェノールAジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂としてEP4100E(旭電化工業株式会社製、商品名) 100質量部、シリカとしてクリスタライトA−1(株式会社龍森製、商品名) 80質量部、水酸化アルミニウムとしてH42I(昭和電工株式会社製、商品名) 35質量部およびBF083(日本軽金属株式会社製、商品名) 95質量部、消泡剤としてTSA720(東芝シリコーン株式会社製、商品名) 0.1質量部、シランカップリング剤としてTSL8350(東芝シリコーン株式会社、商品名) 0.5質量部、赤燐系難燃剤としてノーバレッド120UF(燐化学工業株式会社製、商品名) 6質量部を混合して主剤とした。
ビスフェノールAジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂としてEP4100E(旭電化工業株式会社製、商品名) 100質量部、シリカとしてクリスタライトA−1(株式会社龍森製、商品名) 80質量部、水酸化アルミニウムとしてH42I(昭和電工株式会社製、商品名) 35質量部およびBF083(日本軽金属株式会社製、商品名) 95質量部、消泡剤としてTSA720(東芝シリコーン株式会社製、商品名) 0.1質量部、シランカップリング剤としてTSL8350(東芝シリコーン株式会社、商品名) 0.5質量部、赤燐系難燃剤としてノーバレッド120UF(燐化学工業株式会社製、商品名) 6質量部を混合して主剤とした。
次いで、酸無水物としてQH200(日本ゼオン株式会社製、商品名) 100質量部に、ポリエーテルジオールとしてD700(日本油脂株式会社製、商品名) 125質量部、を硬化促進剤であるカオーライザーNo.20(花王株式会社製、商品名) 1.0質量部及びアデカハードナーEHC−30(旭電化工業株式会社製、商品名) 1.0質量部の存在下で100℃、2時間反応させて硬化剤とし、この硬化剤を主剤100質量部に対して285質量部加えて均一に混合して注形用エポキシ樹脂組成物を製造した。
(実施例3)
ビスフェノールAジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂としてEP4100E(旭電化工業株式会社製、商品名) 100質量部、シリカとしてクリスタライトA−1(株式会社龍森製、商品名) 80質量部、水酸化アルミニウムとしてH42I(昭和電工株式会社製、商品名) 35質量部およびBF083(日本軽金属株式会社製、商品名) 95質量部、消泡剤としてTSA720(東芝シリコーン株式会社製、商品名) 0.1質量部、シランカップリング剤としてTSL8350(東芝シリコーン株式会社、商品名) 0.5質量部、赤燐系難燃剤としてノーバレッド120UF(燐化学工業株式会社製、商品名) 6質量部を混合して主剤とした。
ビスフェノールAジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂としてEP4100E(旭電化工業株式会社製、商品名) 100質量部、シリカとしてクリスタライトA−1(株式会社龍森製、商品名) 80質量部、水酸化アルミニウムとしてH42I(昭和電工株式会社製、商品名) 35質量部およびBF083(日本軽金属株式会社製、商品名) 95質量部、消泡剤としてTSA720(東芝シリコーン株式会社製、商品名) 0.1質量部、シランカップリング剤としてTSL8350(東芝シリコーン株式会社、商品名) 0.5質量部、赤燐系難燃剤としてノーバレッド120UF(燐化学工業株式会社製、商品名) 6質量部を混合して主剤とした。
次いで、酸無水物としてQH200(日本ゼオン株式会社製、商品名) 100質量部に、ポリエーテルジオールとしてD400(日本油脂株式会社製、商品名) 48質量部、を硬化促進剤であるカオーライザーNo.20(花王株式会社製、商品名) 1.0質量部及びアデカハードナーEHC−30(旭電化工業株式会社製、商品名) 1.0質量部の存在下で100℃、2時間反応させて硬化剤とし、この硬化剤を主剤100質量部に対して165質量部加えて均一に混合して注形用エポキシ樹脂組成物を製造した。
(実施例4)
ビスフェノールAジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂としてEP4100E(旭電化工業株式会社製、商品名) 100質量部、シリカとしてクリスタライトA−1(株式会社龍森製、商品名) 80質量部、水酸化アルミニウムとしてH42I(昭和電工株式会社製、商品名) 35質量部およびBF083(日本軽金属株式会社製、商品名) 95質量部、消泡剤としてTSA720(東芝シリコーン株式会社製、商品名) 0.1質量部、シランカップリング剤としてTSL8350(東芝シリコーン株式会社、商品名) 0.5質量部、赤燐系難燃剤としてノーバレッド120UF(燐化学工業株式会社製、商品名) 6質量部を混合して主剤とした。
ビスフェノールAジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂としてEP4100E(旭電化工業株式会社製、商品名) 100質量部、シリカとしてクリスタライトA−1(株式会社龍森製、商品名) 80質量部、水酸化アルミニウムとしてH42I(昭和電工株式会社製、商品名) 35質量部およびBF083(日本軽金属株式会社製、商品名) 95質量部、消泡剤としてTSA720(東芝シリコーン株式会社製、商品名) 0.1質量部、シランカップリング剤としてTSL8350(東芝シリコーン株式会社、商品名) 0.5質量部、赤燐系難燃剤としてノーバレッド120UF(燐化学工業株式会社製、商品名) 6質量部を混合して主剤とした。
次いで、酸無水物としてQH200(日本ゼオン株式会社製、商品名) 100質量部に、ポリエーテルジオールとしてD250(日本油脂株式会社製、商品名) 30質量部、を硬化促進剤であるカオーライザーNo.20(花王株式会社製、商品名) 1.0質量部及びアデカハードナーEHC−30(旭電化工業株式会社製、商品名) 1.0質量部の存在下で100℃、2時間反応させて硬化剤とし、この硬化剤を主剤100質量部に対して145質量部加えて均一に混合して注形用エポキシ樹脂組成物を製造した。
(比較例1)
ビスフェノールAジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂としてEP4100E(旭電化工業株式会社製、商品名) 100質量部、シリカとしてクリスタライトA−1(株式会社龍森製、商品名) 80質量部、水酸化アルミニウムとしてH42I(昭和電工株式会社製、商品名) 35質量部およびBF083(日本軽金属株式会社製、商品名) 95質量部、消泡剤としてTSA720(東芝シリコーン株式会社製、商品名) 0.1質量部、シランカップリング剤としてTSL8350(東芝シリコーン株式会社社、商品名) 0.5質量部を混合して主剤とした。
ビスフェノールAジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂としてEP4100E(旭電化工業株式会社製、商品名) 100質量部、シリカとしてクリスタライトA−1(株式会社龍森製、商品名) 80質量部、水酸化アルミニウムとしてH42I(昭和電工株式会社製、商品名) 35質量部およびBF083(日本軽金属株式会社製、商品名) 95質量部、消泡剤としてTSA720(東芝シリコーン株式会社製、商品名) 0.1質量部、シランカップリング剤としてTSL8350(東芝シリコーン株式会社社、商品名) 0.5質量部を混合して主剤とした。
次いで、酸無水物としてQH200(日本ゼオン株式会社製、商品名) 88質量部、硬化促進剤としてカオーライザーNo.20(花王株式会社製、商品名) 2.0質量部を加えて硬化剤とし、この硬化剤を主剤100質量部に対して28質量部加えて均一に混合して注形用エポキシ樹脂組成物を製造した。
(試験例)
実施例1〜4及び比較例1で得られたエポキシ樹脂組成物を加熱硬化させた硬化物のガラス転移点、難燃性及び絶縁破壊の強さを評価し、その結果を表1に示した。
実施例1〜4及び比較例1で得られたエポキシ樹脂組成物を加熱硬化させた硬化物のガラス転移点、難燃性及び絶縁破壊の強さを評価し、その結果を表1に示した。
*1:厚さ6.4mmの硬化物を試験片とし、UL94試験により評価した。
*2:TMA法により、温度を10℃/minで−40℃から180℃まで昇温させて測定した。
*3:JIS C 2105に準じ、温度25℃において測定した。
*2:TMA法により、温度を10℃/minで−40℃から180℃まで昇温させて測定した。
*3:JIS C 2105に準じ、温度25℃において測定した。
この結果から、本発明の注形用エポキシ樹脂組成物は、ガラス転移点が低く、可撓性が良好な硬化物を得ることができることがわかった。また、ポリエーテルジオールという安価な成分によりこれを達成することができるため、可撓性に優れた電気・電子部品装置の製造を低コストで行うことができる。
Claims (3)
- (A)エポキシ樹脂と、(B)シリカと、(C)水酸化アルミニウムと、を含有する主剤成分と、
(D)酸無水物と、(E)ポリエーテルジオールとを、(F)硬化促進剤の存在下で反応させた硬化剤成分と、
からなることを特徴とする注形用エポキシ樹脂組成物。 - 前記主剤成分が、前記(A)エポキシ樹脂 100質量部に対して、前記(B)シリカを30〜150質量部、前記(C)水酸化アルミニウムを50〜150質量部配合したものであり、前記硬化剤成分が、前記(D)酸無水物 100質量部に対して、前記(E)ポリエーテルジオールを20〜150質量部、前記(F)硬化促進剤を1〜5質量部配合したものであって、
前記主剤成分 100質量部に対して、前記硬化剤成分を100〜350質量部混合したことを特徴とする請求項1記載の注形用エポキシ樹脂組成物。 - 請求項1又は2記載の注形用エポキシ樹脂組成物によって注形されてなることを特徴とする電気・電子部品装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2022071713A1 (ko) * | 2020-09-29 | 2022-04-07 | 주식회사 엘지에너지솔루션 | 수지 조성물 |
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