JP2007276312A - 筆記具用グリップ - Google Patents

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Abstract

【課題】筆記具の差込みを容易にし、また、クッション効果を高めて、ペンだこの発生を防止するとともに、筆記具との密着度を増大させ、安定した筆記ができるようにした筆記具用グリップを提供する。
【解決手段】筆記具Ｐの軸体に装着される円筒状の弾性グリップ本体２を備えるグリップ１において、前記弾性グリップ本体２の内周面２ａに、多数の独立小突起３を点在させる。
【選択図】図２

Description

本発明は、例えば鉛筆やボールペン等の筆記具の軸体に装着して使用される筆記具用グリップに関する。
従来の筆記具用グリップにおいて、単に、円筒状の弾性グリップ本体をもって構成したものでは、筆記具の軸体に装着して使用した際のクッション効果が、弾性グリップ本体の厚さ分だけの弾性作用に基づくため、クッション不足となり、ペンだこの発生を確実に防止するに十分な効果を期待することができなかった。
このため、図６に示すように、筆記具用グリップ(01)を構成する円筒状の弾性グリップ本体(02)の内周面(02a)に、多数の溝状部(03)を、長手方向の円周方向に連続して形成することにより、例えば断面六角形をなす六角軸型筆記具（図示せず）に装着して使用した際のクッション効果を高めるようにしたものが知られている（特許文献１参照）。
しかし、上述の特許文献１記載のものにおいては、弾性グリップ本体(02)を、筆記具に装着する際、内周面(02a)に形成した溝状部(03)が長手方向と円周方向の両方に連続しているため、弾性グリップ本体(02)に、筆記具を差し込む際、筆記具が差し込みにくい。
また、筆記具が角軸型のものであると、角軸の平坦な各側面と、これに対向する溝状部(03)との間に、隙間による遊びが生じ、密着度が低く、安定した筆記が行い難い。
さらに、弾性グリップ本体(02)に、筆記具を差し込み易くするために、弾性グリップ本体(02)の内径を大きくすると、筆記具への密着度がさらに低くなって、安定した筆記が行えないという問題があった。
実開昭５４−１２８５３９号公報
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、筆記具の差込みを容易にし、また、クッション効果を高めて、ペンだこの発生を防止するとともに、筆記具との密着度を増大させ、安定した筆記ができるようにした筆記具用グリップを提供することを目的としている。
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
（１） 筆記具の軸体に装着される円筒状の弾性グリップ本体を備えるグリップにおいて、前記弾性グリップ本体の内周面に、多数の独立小突起を点在させる。
（２） 上記（１）項において、独立小突起を、ほぼ半球状に形成するとともに、角軸型筆記具の平坦な各側面に対向するように、かつ弾性グリップ本体の長手方向に配列されるように点在させる。
（３） 上記（２）項において、独立小突起を、六角軸型筆記具の平坦な各側面に対向させて、長手方向に配列されるように点在させる。
（４） 上記（２）項または（３）項において、筆記具の使用中において、グリップに負荷される指先からの押圧によって弾性グリップ本体が変形し、角軸型筆記具の平坦な各側面に対向するように、かつ弾性グリップ本体の長手方向に配列されるように点在させた独立小突起が、前記平坦な各側面に弾性変形して密着するようにする。
（５） 上記（１）項〜（４）項のいずれかにおいて、弾性グリップ本体の外側面に、筆記具の使用中に、手の親指と人差し指とで挾持しうる摘み片を起立させる。
(６) 上記（１）項〜（５）項のいずれかにおいて、弾性グリップ本体の内径を、一端から他端に向けて漸次小径とする。
本発明によると、次のような効果を奏することができる。
請求項１記載の発明によると、弾性グリップ本体の内周面に、多数の独立小突起を点在させてあるので、各独立小突起が独立しており、長手方向に連続していないため、筆記具の差込みが容易に行える。また、各独立小突起が独立して弾性作用をなし、クッション効果を高めて、ペンだこの発生を防止することができるとともに、筆記具との密着度を増大させ、安定した筆記ができる。
請求項２記載の発明によると、独立小突起を、ほぼ半球状に形成するとともに、角軸型筆記具の平坦な各側面に対向して、弾性グリップ本体の長手方向に配列されるように点在させているので、筆記具の平坦な各側面に対する密着度を増大させることができる。
請求項３記載の発明によると、角軸型筆記具を、六角軸としたので、筆記具の平坦な各側面に対する密着度を増大させることができるとともに、安定した筆記が行える。
請求項４記載の発明によると、独立小突起を、角軸型筆記具の平坦な各側面に弾性変形させて密着させたので、軸のずれを確実に防止することができ、安定した筆記が行える。
請求項５記載の発明によると、弾性グリップ本体の外側面に、手の親指と人差し指とで挾持しうる摘み片を起立させているので、小さな握持力で、筆記具を安定して握ることができ、ペンだこの発生を防止できるとともに、安定した筆記が行え、しかも、筆記具を机上等に置いた場合の転がりをも防止することができる。
請求項６記載の発明によると、弾性グリップ本体の内径の大きい方から、筆記具の軸体に装着することにより、容易に装着できるとともに、装着後の筆記具用グリップの位置安定性も良好である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。図１は、本発明の一実施形態の筆記具用グリップを装着した鉛筆による筆記状態を示す斜視図、図２は、筆記具用グリップの拡大斜視図、図３は、同じく、筆記具用グリップの正面図、図４は、図３のIV−IV線縦断面図、図５は、摘み片の挾持状態を示す縦断正面図である。
図１及び図２に示すように、本発明の筆記具用グリップ(１)は、角軸型筆記具として、例えば六角軸型鉛筆(Ｐ)の軸体に装着される円筒状のゴム製等の弾性グリップ本体(２)を備えている。弾性グリップ本体(２)の内周面(2a)には、多数の独立小突起(３)が点在して形成されている。
各独立小突起(３)は、図３及び図４に示すように、ほぼ半球状に形成されているとともに、六角軸型鉛筆(Ｐ)の平坦な各側面(４)に対向するように、弾性グリップ本体(２)の長手方向に沿って配列されている。
弾性グリップ本体(２)の外側面(2b)には、摘み片(５)が弾性グリップ本体(２)の長手方向に沿って起立して形成されている。この摘み片(５)は、図１及び図５に示すように、手の親指と人差し指とで挾持しうるようになっている。鉛筆(Ｐ)の使用中には、図５に破線で示すように、筆記具用グリップ(１)に負荷される指先からの押圧によって弾性グリップ本体(２)が変形し、六角軸型鉛筆(Ｐ)の平坦な各側面(４)に対向するように長手方向に沿って配列して点在させた独立小突起(３)が、前記平坦な各側面(４)に密着するようにしてある。
なお、本実施形態においては、弾性グリップ本体の内径を一定にしたが、弾性グリップ本体の内径を、一端から他端に向けて漸次小径とすることもできる。
また、角軸型筆記具として、鉛筆(Ｐ)を例に挙げて説明したが、ボールペン等にも適用することができる。
本発明の一実施形態の筆記具用グリップを装着した鉛筆による筆記状態を示す斜視図である。 筆記具用グリップの拡大斜視図である。 同じく、筆記具用グリップの正面図である。 図３のIV−IV線における縦断面図である。 摘み片の挾持状態を示す縦断正面図である。 従来の筆記具用グリップの斜視図である。
符号の説明
(１)筆記具用グリップ
(２)弾性グリップ本体
(2a)内周面
(2b)外側面
(３)独立小突起
(3a)側端縁
(４)側面
(５)摘み片
(Ｐ)六角軸型鉛筆
(01) 筆記具用グリップ
(02)弾性グリップ本体
(02a)内周面
(03)溝状部

Claims (6)

  1. 筆記具の軸体に装着される円筒状の弾性グリップ本体を備えるグリップにおいて、
    前記弾性グリップ本体の内周面に、多数の独立小突起を点在させたことを特徴とする筆記具用グリップ。
  2. 独立小突起を、ほぼ半球状に形成するとともに、角軸型筆記具の平坦な各側面に対向するように、かつ弾性グリップ本体の長手方向に配列されるように点在させたことを特徴とする請求項１記載の筆記具用グリップ。
  3. 独立小突起を、六角軸型筆記具の平坦な各側面に対向させて、長手方向に配列されるように点在させたことを特徴とする請求項２記載の筆記具用グリップ。
  4. 筆記具の使用中において、グリップに負荷される指先からの押圧によって弾性グリップ本体が変形し、角軸型筆記具の平坦な各側面に対向するように、かつ弾性グリップ本体の長手方向に配列されるように点在させた独立小突起が、前記平坦な各側面に弾性変形して密着するようにしたことを特徴とする請求項２または３記載の筆記具用グリップ。
  5. 弾性グリップ本体の外側面に、筆記具の使用中に、手の親指と人差し指とで挾持しうる摘み片を起立させたことを特徴とする請求項１〜４のいずれかに記載の筆記具用グリップ。
  6. 弾性グリップ本体の内径を、一端から他端に向けて漸次小径としたことを特徴とする請求項１〜５のいずれかに記載の筆記具用グリップ。

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