JP2007275299A - 入賞装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技球の不正な入賞を抑制し得ると共に、賞球確認作業も効率的に行ない得る入賞装置を提供する。
【解決手段】始動入賞装置20を、開放時に遊技球の上方入賞口への入賞を許容する第1,第2羽根部材26,28と、第1,第2羽根部材26,28の上方に設けられ、遊技球の上方入賞口への入賞を阻止する規制部材と、第1作動部材54を往復駆動させるソレノイド52と、第1作動部材54と第1,第2羽根部材26,28とに連繋され、両羽根部材26,28を開閉作動させる第2作動部材56とから構成する。また、前記第2作動部材56における第1作動部材54との連繋部80から第1羽根部材26との連繋部までの可撓領域82を、前記第1作動部材54により動作が規制された状態で第1羽根部材26における遊技球略1球分の強制開放を許容する量だけ撓み得るよう弾性変形可能に構成する。
【選択図】図10

Description

この発明は、遊技盤に設置された開閉部材が開閉することで、遊技球の入賞口への入賞が許容・阻止される入賞装置に関するものである。
代表的な遊技機であるパチンコ式遊技機は、機内にセットされる遊技盤の遊技領域に、各種図柄を変動および停止表示することで図柄変動ゲームを行なう液晶式やドラム式等の図柄表示装置が配設され、該図柄表示装置の下方位置に、図柄表示装置での図柄変動ゲームを開始させる契機となる始動入賞装置(入賞装置)が配設されている。そして、前記遊技領域を流下する遊技球(パチンコ球)が、前記始動入賞装置に1箇所あるいは上下の位置関係で2箇所に設けた入賞口に入賞することで、図柄表示装置での図柄変動ゲームを開始させると共に、少数の遊技球を賞球として払出すよう構成されている。
前記入賞装置は、羽根とよばれる一対の開閉部材を開閉自在に備え、該開閉部材が開閉作動することで、遊技球の入賞口への入賞を制御している。この種の入賞装置は、常には、開閉部材が閉状態となって遊技球の入賞が阻止されると共に、所定条件のもとで駆動手段が開閉部材を開放作動して、遊技球の入賞口への入賞を許容するようになっている。
ところで、このような入賞装置に対し、遊技機の隙間から遊技領域内へ侵入させた針金等で前記開閉部材を強制的に開放し、遊技球を入賞させる不正行為(いわゆる、ゴト行為)が近年多発しており、問題となっている。そこで、このような不正行為に対処するものとして、例えば、特許文献1に示す入賞装置が提案されている。特許文献1の入賞装置は、開閉部材の閉成時に、該開閉部材の駆動源であるソレノイド以外の外力が開閉部材に加えられた場合には、該開閉部材に設けられた操作子がソレノイドのプランジャに当接規制されて、開閉部材の強制開放が阻止されるようになっている。
特開2003−340020号公報
このように、特許文献1に示す入賞装置は、ソレノイドのプランジャに前記操作子が当接規制されることで、ソレノイドの非作動時における開閉部材の開放を完全に不能とし得る。ところが、遊技機の検査工程で実施される入賞装置の賞球確認作業においては、ソレノイドの非作動時に開閉部材を開放させて遊技球を入賞させることが必要である。しかるに、特許文献1の如く開閉部材の強制的な開放を全く不能にしてしまうと、この賞球確認作業が非常に非効率となってしまい、場合によっては賞球確認ができなくなってしまう畏れがあった。
そこで本発明は、従来の入賞装置に内在する前記問題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、開閉部材の強制開放による遊技球の不正な入賞を抑制し得ると共に、賞球確認作業も効率的に行ない得る入賞装置を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、請求項1に係る入賞装置は、
遊技盤(10)に取付けられた装置本体(38)に開閉可能に配設され、開放時に遊技球(S)の入賞口(46)への入賞を許容すると共に閉成時に遊技球(S)の入賞口(46)への入賞を阻止する一対の第1,第2開閉部材(26,28)と、前記装置本体(38)に配設され、第1作動部材(54)を往復駆動させる駆動装置(52)と、前記第1作動部材(54)と第1,第2開閉部材(26,28)とに連繋され、第1作動部材(54)の往復動作に連動して第1,第2開閉部材(26,28)を開閉作動させる第2作動部材(56)とを備え、前記駆動装置(52)の非作動時において前記第1作動部材(54)により、前記第1,第2開閉部材(26,28)を閉成位置から開放位置へ作動させる前記第2作動部材(56)の動作を規制するよう構成した入賞装置において、
前記第2作動部材(56)における第1作動部材(54)との連繋部(80)から第1開閉部材(26)との連繋部までの部位(82)を、前記第1作動部材(54)により動作が規制された状態で第1開閉部材(26)における遊技球略1球分の強制開放を許容する量だけ撓み得るよう弾性変形可能に構成したことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、駆動装置の非作動時に、第1作動部材が第2作動部材を規制して第1,第2開閉部材を閉成状態に維持するので、第1,第2開閉部材の強制的な開放を抑制し得る。しかも、第2作動部材における第1作動部材との連繋部から第1開閉部材との連繋部までの部位を可撓可能に構成したので、第1作動部材により第2作動部材が規制された状態であっても、第1開閉部材を遊技球略1球分だけ強制的に開放することができる。従って、遊技機の検査工程で実施される入賞装置の賞球確認を効率的に行なうことができる。しかも、第1,第2開閉部材のうち、強制開放し得るのは第1開閉部材だけであり、しかも開放量は遊技球略1球分だけに制限されるので、不正な目的で第1開閉部材が開放されたとしても、入賞口に入賞し得る遊技球の数量を僅かに抑制することができる。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、請求項2に係る入賞装置は、
遊技盤(10)に取付けられた装置本体(38)に開閉可能に配設され、開放時に遊技球(S)の入賞口(46)への入賞を許容する一対の第1,第2開閉部材(26,28)と、第1,第2開閉部材(26,28)の上方に、閉成時における第1,第2開閉部材(26,28)の上端との離間間隔が遊技球(S)の直径より小さくなるよう設けられ、第1,第2開閉部材(26,28)の閉成時に遊技球(S)の入賞口(46)への入賞を阻止する規制部材(44)と、前記装置本体(38)に配設され、第1作動部材(54)を往復駆動させる駆動装置(52)と、前記第1作動部材(54)と第1,第2開閉部材(26,28)とに連繋され、第1作動部材(54)の往復動作に連動して第1,第2開閉部材(26,28)を開閉作動させる第2作動部材(56)とを備え、前記駆動装置(52)の非作動時において前記第1作動部材(54)により、前記第1,第2開閉部材(26,28)を閉成位置から開放位置へ作動させる前記第2作動部材(56)の動作を規制するよう構成した入賞装置において、
前記第2作動部材(56)における第1作動部材(54)との連繋部(80)から第1開閉部材(26)との連繋部までの部位(82)を、前記第1作動部材(54)により動作が規制された状態で第1開閉部材(26)における遊技球略1球分の強制開放を許容する量だけ撓み得るよう弾性変形可能に構成したことを特徴とする。
請求項2の発明によれば、第1,第2開閉部材の閉成時に、遊技球の入賞口への入賞を規制部材によって阻止するようにした入賞装置において、駆動装置の非作動時に、第1作動部材が第2作動部材を規制して第1,第2開閉部材を閉成状態に維持するので、第1,第2開閉部材の強制的な開放を抑制し得る。しかも、第2作動部材における第1作動部材との連繋部から第1開閉部材との連繋部までの部位を可撓可能に構成したので、第1作動部材により第2作動部材が規制された状態であっても、第1開閉部材を遊技球略1球分だけ強制的に開放することができる。従って、遊技機の検査工程で実施される入賞装置の賞球確認を効率的に行なうことができる。しかも、第1,第2開閉部材のうち、強制開放し得るのは第1開閉部材だけであり、しかも開放量は遊技球略1球分だけに制限されるので、不正な目的で第1開閉部材が開放されたとしても、入賞口に入賞し得る遊技球の数量を僅かに抑制することができる。
請求項3に係る入賞装置は、前記第1作動部材(54)を、前記第2作動部材(56)に対して前記第2開閉部材(28)との連繋部(80)側に偏倚して連繋させた。
請求項3の発明によれば、第1作動部材を、第2作動部材に対して第2開閉部材との連繋部側に偏倚して連繋させたので、第2作動部材における第1作動部材との連繋部から第1開閉部材との連繋部までの距離は、第1作動部材との連繋部から第2開閉部材との連繋部までの距離よりも長くなる。従って、第1開閉部材を強制的に開放させると、第1作動部材における第2作動部材との連繋部から第1開閉部材との連繋部までの部位が撓んで、該第1開閉部材を遊技球略1球分だけ開放させることができる。しかも、第1作動部材を偏倚させて連繋するだけで第1開閉部材における遊技球略1球分の強制開放を許容し得るので、新たな部材や材質変更等を必要とせず製造コストを低廉に抑えることができる。なお、第2開閉部材を強制開放したとしても、遊技球1球分より大きく開放させることはできないので、該第2開閉部材からの不正な遊技球の入賞を阻止し得る。
請求項4に係る入賞装置は、前記第2作動部材(56)を、前記第1,第2開閉部材(26,28)の夫々に連繋する一対の第1,第2アーム部材(76,78)と、両第1,第2アーム部材(76,78)を連結する連結部材(84)とから構成し、前記駆動装置(52)を、前記第2開閉部材(28)に連繋する第2アーム部材(78)の後方側に偏倚して配設し、前記入賞口(46)に連通して遊技球(S)を後方へ案内する下方案内路(60)を、前記連結部材(84)および両第1,第2アーム部材(76,78)によって囲まれる空間(90)に延在するよう装置本体(38)に設けると共に、前記規制部材(44)に設けられた上方入賞口(42)に連通して遊技球(S)を後方へ案内する上方案内路(58)を、下方案内路(60)の上方で、かつ駆動装置(52)の側方位置に延在するよう装置本体(38)に設けた。
請求項4の発明によれば、入賞口を上下に備えた入賞装置を提供することができ、遊技機の趣向を高めることが可能となる。また、連結部材や上下の案内路等を装置本体に一体的に設けて入賞装置をユニット化したので、遊技機の製造工程での取付けや持ち運び等の取扱いが容易となって作業効率を向上し得る。また、駆動装置を第2アーム部材の後方側に偏倚して設け、上方案内路および下方案内路をスペース的に効率よく配置したので、入賞装置全体の寸法を小さくすることができる。
請求項5に係る入賞装置は、前記上方案内路(58)に通入した遊技球(S)を検知する上検知スイッチ(86)を、該上方案内路(58)における駆動装置(52)の側方位置に配設すると共に、前記下方案内路(60)に通入した遊技球(S)を検知する下検知スイッチ(88)を、該下方案内路(60)における駆動装置(52)の前方側に配設し、上方案内路(58)および下方案内路(60)における対応する検知スイッチ(86,88)で検知された遊技球(S)を下方へ通出するよう構成した。
請求項5の発明によれば、上方案内路および下方案内路において、対応する上検知スイッチおよび下検知スイッチを前後の位置関係で配設すると共に、両検知スイッチで検知した遊技球を下方へ通出するよう構成したので、入賞装置のスペースを有効利用することができ、装置全体をコンパクトにし得る。
本発明に係る入賞装置によれば、第1,第2開閉部材の強制開放を抑制し得ると共に、検査工程における賞球確認作業を効率的に行ない得る。
次に、本発明に係る入賞装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら、以下詳細に説明する。なお実施例では、遊技球を使用して遊技を行なう一般的な遊技機に本発明の入賞装置を設けた場合を説明する。また、以下の説明において前・後および左・右とは、特に断りのない限り、図1に示すように遊技機の遊技盤を正面側から見た場合において指称するものとする。
図1は遊技機に設けられる遊技盤10の正面図を示す。実施例の遊技盤10は、略矩形状に形成されて、その前面側に略円形状に湾曲するレール12が取付けられており、該レール12により画成される遊技領域14に、図示しない発射装置によって遊技球Sを打出すようになっている。また、前記遊技盤10の上方位置には、各種の特別図柄を変動して特別図柄変動ゲームを行なう液晶式やドラム式等の特別図柄表示装置16を備えた装飾部材18が配設されると共に、該装飾部材18の下方位置に、遊技領域14を流下する遊技球Sが入賞可能な始動入賞装置(入賞装置)20が配設されており、該始動入賞装置20に遊技球Sが入賞することで、特別図柄表示装置16での特別図柄変動ゲームが開始される。そして、特別図柄変動ゲームの結果、前記特別図柄表示装置16に特定の図柄組合わせ(例えば、同一図柄の三つ揃)が表示されることで、遊技者に有利な特別遊技(所謂大当り)が発生するよう構成されている。更に、前記装飾部材18の右上には、各種の普通図柄を変動して普通図柄変動ゲームを行なうLED表示式の普通図柄表示装置22が設けられており、前記遊技盤10における装飾部材18の左位置に配設された始動通過口24に遊技球Sが通過することで、普通図柄表示装置22での普通図柄変動ゲームが開始されるようになっている。そして、普通図柄変動ゲームの結果、前記普通図柄表示装置22に当り図柄が表示(例えば○が点灯)されることで、前記始動入賞装置20の第1,第2羽根部材(第1,第2開閉部材)26,28(後述)が開放状態になるよう構成されている。なお、前記始動通過口24には、遊技球Sの通過を検出する球検出センサ(図示せず)を設けてある。
前記遊技盤10の遊技領域14における始動入賞装置20の下方位置には、特別遊技の発生時に開放して遊技球Sの入賞を許容する特別入賞装置30が配設されており、該特別入賞装置30に遊技球Sが入賞することで、遊技機裏側に配設した球払出装置(図示せず)により、機表側に設けた球皿(図示せず)に賞球が払出されるようになっている。なお、遊技盤10には、遊技球Sが入賞可能な一般入賞装置32が複数箇所に設けられると共に、遊技領域14の最下方位置には、始動入賞装置20や特別入賞装置30、一般入賞装置32に入賞しない遊技球Sを排出するアウト口34を設けてある。
次に、前記始動入賞装置20について説明する。実施例に係る始動入賞装置20は、前記遊技盤10に配設した際に、該遊技盤10の前面側に臨む入賞部36(図2参照)と、遊技盤10より裏側に位置する装置本体38(図3参照)とから構成される。前記入賞部36は、前記遊技盤10に取着される取付部材40と、該取付部材40の前側に一体成形されて、遊技領域14を流下する遊技球Sが入賞可能な上方に開口する上方入賞口42を有する規制部材44と、取付部材40の前側における規制部材44の下方に設けられて、遊技領域14を流下する遊技球Sが入賞可能な下方入賞口(入賞口)46を有する飾り部材48と、取付部材40および飾り部材48の間に配設されて下方入賞口46を開閉する第1羽根部材26および第2羽根部材28とから構成される。
前記装置本体38には、図3、図10および図11に示すように、遊技盤10裏側に取付けられるケーシング50内部を前後方向に動作するプランジャ52aを備え、該プランジャ52aに連繋する第1作動部材54を前後方向に往復駆動させるソレノイド(駆動装置)52と、第1作動部材54と前記第1,第2羽根部材26,28とに連繋され、第1作動部材54の往復動作に連動して第1,第2羽根部材26,28を開閉作動させる第2作動部材56とが配設されて、1つのユニットを構成している。また、装置本体38には、図4および図5に示すように、前記規制部材44の上方入賞口42に連通して、該上方入賞口42に入賞した遊技球Sを遊技盤10の裏側へ転動させる上方案内路58と、前記飾り部材48の下方入賞口46に連通して、該下方入賞口46に入賞した遊技球Sを遊技盤10の裏側へ転動させる下方案内路60とが上下の関係で形成されて、上下の位置関係で設けた2つの入賞口(上方,下方入賞口42,46)に入賞した遊技球Sを夫々後方側へ案内するようになっている。
前記規制部材44は、図2に示すように、前記取付部材40における左右方向の略中央位置の上端部に、前方へ向けて突出するよう取付部材40に一体的に形成され、該規制部材44の下方位置の取付部材40に前記飾り部材48が着脱自在にネジ止めされる。また、図6および図7に示すように、前記取付部材40には、飾り部材48の裏側に臨む位置に前記下方案内路60に連通する開口部62が前後方向に開設されている。更に、取付部材40における裏側には、開口部62を挟む左右両側に、前記ケーシング50の前方左右両側に設けた固定孔50a,50aに挿通される一対の挿通軸部64,64が突設され、該挿通軸部64,64をケーシング50にネジ止めすることで、取付部材40がケーシング50に固定されている。前記開口部62の下方両側には、第1,第2羽根部材26,28に設けた後述する突起部26a,28aと係合して両羽根部材26,28の開放位置および閉成位置を規制する第1係合部62a,62aが形成してある。
前記規制部材44は、図4および図5に示すように、前記取付部材40の前方へ突出すると共に上方および後方へ開口するよう形成されて、該規制部材44の上方開口が前記上方入賞口42として機能するようになっている。なお、前記規制部材44の上方開口は、1個の遊技球Sが通過可能な開口寸法に設定される。前記取付部材40の裏側には、前記規制部材44と対応する位置に、後方へ向けて延出する樋状部66が形成されている。この樋状部66は、その全長に亘って上方に開口する半円筒状に形成されており(図6,図7参照)、前記上方入賞口42に入賞した遊技球Sは規制部材44から樋状部66を介して遊技盤10後方へ案内され、前記上方案内路58へ送られる。
前記飾り部材48は、その前面部68が前記取付部材40より所定間隔離間した状態で配設され、飾り部材48と取付部材40との間に前記第1,第2羽根部材26,28を収容するためのスペース70が画成されている。また、飾り部材48は全体が上方に開口しており、この上方開口が前記下方入賞口46として機能する。なお、前記規制部材44の下端と飾り部材48の上端との離間間隔(最近接距離)は、遊技球Sの直径よりも小さくなるよう設定されている。すなわち、規制部材44と飾り部材48との最近接距離を小さく設定することで、遊技球Sが下方入賞口46における飾り部材48の中央部上方側から入賞するのを規制している。図6に示すように、前記飾り部材48における前記下方入賞口46の下方位置に、下方入賞口46に入賞した遊技球Sを前記取付部材40の開口部62へ向けて誘導する球誘導部72が形成されている。すなわち、前記下方入賞口46から入賞した遊技球Sは、前記球誘導部72上を転動して取付部材40の開口部62へ向けて誘導され、前記下方案内路60へ送られるようになっている。なお、前記飾り部材48における下方入賞口46の左右に離間する位置には、前記羽根部材26,28を支持する支軸48a,48aが後方へ向けて延在するよう形成してある。また、図8および図9に示すように、飾り部材48の前面部68の裏面に円弧状の側面を有する一対の第2係合部68a,68aが突出成形され、前記取付部材40の第1係合部62a,62aと同様、第1,第2羽根部材26,28の開放位置および閉成位置を規制するべく機能する。
前記第1羽根部材26および第2羽根部材28は、前記下方入賞口46を挟む左右両側に位置する左右一対の部材であって、互いに左右対称な形状で上方に向かって徐々に薄肉となる所謂フラップ状に形成されている。各羽根部材26,28の下部位置には、前後方向に貫通する軸孔26b,28bが形成されており、該軸孔26b,28bに前記飾り部材48の支軸48a,48aを挿通することで、第1,第2羽根部材26,28が飾り部材48に揺動可能に組付けられている。そして、第1,第2羽根部材26,28の上端部(先端部)が、相互に近接する方向および相互に離間する方向へ揺動するようになっている。
ここで、第1,第2羽根部材26,28の上端部を相互に離間させた開放状態(図9参照)では、該第1,第2羽根部材26,28と前記規制部材44との間から前記下方入賞口46への遊技球Sの入賞を許容する。但し、規制部材44と飾り部材48とは幅方向中央部で最も近接しているので、第1,第2羽根部材26,28が開放位置にあっても遊技球Sは飾り部材48の中央部上方側から入賞することはできず、遊技球Sは下方入賞口46に対して左右斜め上方から入賞するように設定されている。また、第1,第2羽根部材26,28の上端部を相互に近接させた閉成状態(図8参照)では、該第1,第2羽根部材26,28の上端部が規制部材44の直下に位置し、両羽根部材26,28および規制部材44により、下方入賞口46への遊技球Sの入賞が規制される。但し、実施例においては、閉成時における第1,第2羽根部材26,28の両上端部の離間距離は、遊技球Sの直径よりも大きく設定されている。また、後述するように、閉成状態にある第1,第2羽根部材26,28のうち、第1羽根部材26に関しては、ソレノイド52が非励磁状態であっても遊技球略1球分だけ強制的開放させることが可能となっている(図2参照)。
前記第1,第2羽根部材26,28における軸孔26b,28bの近傍には、前記取付部材40に開設した開口部62を介して取付部材40の裏側まで延在する突起部26a,28aが夫々形成されており、該突起部26a,28aに対して前記第2作動部材56が係合するようになっている。また、前記突起部26a,28aは、前述した取付部材40の開口部62に設けた第1係合部62a,62aにも係合するようになっており、図6に示すように該突起部26a,28aが第1係合部62a,62aの下部に係合することで、第1,第2羽根部材26,28の閉成位置が規定され、また、図7に示すように突起部26a,28aが第1係合部62a,62aの上部に係合することで、第1,第2羽根部材26,28の開放位置が規制されるように構成される。更に、図8または図9に示すように、前記第1,第2羽根部材26,28の前面側には、弧状の溝部26c,28cが凹設され、前記飾り部材48の第2係合部68a,68aがこの溝部26c,28cに臨むようになっている。そして、前記第2係合部68a,68aが溝部26c,28cの上部に当接することで、第1,第2羽根部材26,28の閉成位置を規制する(図8参照)と共に、第2係合部68a,68aが溝部26c,28cの下部に当接することで、第1,第2羽根部材26,28の開放位置を規制する(図9参照)。なお、第1係合部62a,62aと溝部26c,28cで規制される第1,第2羽根部材26,28の開放位置は、該第1,第2羽根部材26,28の外側面26d,28dが、飾り部材48における底部48bの両側縁に接触しないよう設定されている。
前述した装置本体38の構成をより詳細に説明すると、前記ケーシング50には、図3に示すように、その後方側における前記第2羽根部材28側(図3では右側)の外側面に、第1,第2羽根部材26,28の駆動源としてのソレノイド52が取付けられている。このソレノイド52は、通電により磁力を発生する本体52bと、該本体52bに挿通されると共に前記ケーシング50内部に延在して、発生した磁力により直線的に進退移動するプランジャ52aとから構成される。また、前記プランジャ52aの前端部には、円盤状の係合板52cが設けられると共に、該係合板52cと本体52bとの間にはバネ等の弾性部材74が介装されている。そして、前記ソレノイド52に通電していない非励磁状態(非作動時)においては、弾性部材74の弾性力によりプランジャ52a(係合板52c)が常には前方に向けて付勢されて、ソレノイド52に通電した励磁状態(作動時)においては、弾性部材74の弾性力に抗してプランジャ52a(係合板52c)が後方に移動するようになっている。そして、ソレノイド52が励磁状態となることで、前記第1作動部材54および第2作動部材56を介して、前記第1,第2羽根部材26,28が開放され、また、ソレノイド52が非励磁状態となることで、第1作動部材54および第2作動部材56を介して第1,第2羽根部材26,28が閉成されるよう構成される。
前記第1作動部材54は、前記ケーシング50内部におけるソレノイド52の前方側(第2羽根部材28の後方側)に、前後方向に移動自在に配設される。また、第1作動部材54の後端が前記係合板52cに係合して、ソレノイド52の励磁・非励磁に伴ないプランジャ52aと共に往復駆動される。すなわち、ソレノイド52の非励磁状態においては、第1作動部材54は前方位置で停止固定されると共に、ソレノイド52が励磁すると、第1作動部材54はプランジャ52aと共に後方へスライドするよう構成されている。また、第1作動部材54の前方側には、前記第2作動部材56と連繋するための連繋孔54aが開設されると共に、ソレノイド52が非励磁状態にあるときに、第2作動部材56の被当接部80b(後述)に当接係合して第2作動部材56の揺動を阻止する当接部54bが形成されている。
前記第2作動部材56は、図10および図11に示すように、前端が上下の二股状に形成されて前記第1羽根部材26に形成した突起部26aの後端が突入係合する第1アーム部材76と、同じく前端が上下の二股状に形成されて前記第2羽根部材28に形成した突起部28aの後端が突入係合する第2アーム部材78と、両アーム部材76,78を後部上側で連結する略弧状の連結部材84とから構成される。また、前記第1,第2アーム部材76,78の相互に離間する側面には、外側に向けて揺動軸76a,78aが夫々突設されており、該揺動軸76a,78aをケーシング50に設けた所要の軸孔(図示せず)に挿通することで、第2作動部材56は、ケーシング50内において前記揺動軸76a,78aを軸として前端が上下動するよう揺動可能に配設される。なお、第2作動部材56の連結部材84と第1,第2アーム部材76,78によって画成される空間90に、前記下方案内路60が前後方向に延在するようになっている。また、前記揺動軸76a,78aを、夫々第1,第2アーム部材76,78の外側面に離間して設けることで、前記連結部材84の下方に空間90を画成することが可能となる。
前記第2作動部材56は、前記第1作動部材54に対して前記第2羽根部材28との連繋部側(第2アーム部材78の後方側)に偏倚して連繋されている。すなわち、図10および図11に示すように、第1作動部材54と第2作動部材56との連繋部80が、前記連結部材84の幅方向中央部ではなく、第2羽根部材28側に偏倚した位置に設けられている。具体的には、前記連結部材84における第2アーム部材78側に、前記第1作動部材54の連繋孔54aと係合する係合突部80aが形成され、該係合突部80aが連繋孔54aに臨むことで第1作動部材54と第2作動部材56との連繋が達成されている。更に、連結部材84の前記係合突部80aに近接する前方位置に被当接部80bが形成され、該被当接部80bが第1作動部材54の当接部54bに当接することで、ソレノイド52の非励磁状態における第2作動部材56の揺動を規制している。すなわち、ソレノイド52の非励磁状態においては、図12に示すように、前記被当接部80bと当接部54bとが当接係合して、第2作動部材56の揺動が規制される。従って、この状態(第1,第2羽根部材26,28の閉成状態)においては、第2作動部材56の開放方向(図12では時計回り方向)への揺動が規制されて、第1,第2羽根部材26,28の強制開放は抑制される。また、ソレノイド52の励磁状態においては、図13に示すように、前記第1作動部材54が後方へスライドすることで、前記当接部54bおよび被当接部80bの当接係合が解除されると共に、前記連繋孔54aに係合した係合突部80aが後方へ引っ張られ、第2作動部材56が開放方向へ揺動するようになっている。
更に、前記第2作動部材56における第1作動部材54との連繋部80から前記第1羽根部材26との連繋部までの部位(すなわち、前記連繋部80から第1アーム部材76の前端までの部位(以下、可撓領域82と呼ぶ))は、前記第1作動部材54により動作が規制された状態で第1羽根部材26における遊技球略1球分の強制開放を許容する量だけ撓み得るよう弾性変形可能に構成されている。実施例に係る第2作動部材56の弾性変形についてより詳細に説明すると、前記第2作動部材56を構成する第1,第2アーム部材76,78および連結部材84は、全体が弾性を備えた材質から形成されている。そして、前述のように前記連繋部80は第2アーム部材78側へ偏倚しているので、連繋部80から第1アーム部材76の前端までの距離(すなわち、前記可撓領域82の長さ寸法L1+L2(L1:第1アーム部材76の長さ,L2:連結部材84の幅),図10参照)は、連繋部80から第2アーム部材78までの距離(すなわち、第2アーム部材78の長さ寸法L1)よりも長くなる。換言すれば、前記可撓領域82の弾性変形量(撓み量)は、第2アーム部材78の弾性変形量よりも大きくなる。また、前記第1,第2アーム部材76,78の上下方向の厚み寸法は、連結部材84よりも大きく設定されているため、第1,第2アーム部材76,78の弾性変形量は連結部材84に比べて僅かなものとなる。しかも、前記連結部材84はアーチ状に成形されていることから、連結部材84は非常に撓み易くなっている。従って、この観点からも、連結部材84を含む前記可撓領域82は、前記第2アーム部材78より弾性変形量が大きくなっていると云える。更に、前記可撓領域82の弾性変形量は、第1,第2羽根部材26,28の閉成状態において、第1羽根部材26を遊技球略1球分だけ強制開放し得る値に適宜設定されている。従って、第1,第2羽根部材26,28の閉成時に第1羽根部材26を強制的に開放させた場合、前記可撓領域82が弾性変形することで前記第1アーム部材76の前端が上昇し、第1羽根部材26は遊技球略1球分の開放を許容される(図2参照)。一方、前記第2羽根部材28を強制的に開放したとしても、この場合に撓み得るのは第2アーム部材78だけであるので、その弾性変形量は前記可撓領域82に比べて相対的に小さくなる。従って、第2羽根部材28を強制開放し得る量は、第1羽根部材26よりも小さくなる。すなわち、第2羽根部材28を強制的に開放し得る量は、遊技球1球分よりも小さくなり、第2羽根部材28を強制開放して遊技球Sを入賞させることは防止される。なお、第2作動部材56を形成する素材の弾性率や、前記連繋部80の位置等を適宜調整することで、可撓領域82の弾性変形量の変更は可能である。
前記ケーシング50の上部には、上方入賞口42に連通する前記上方案内路58が、前記ソレノイド52の側方に延在するよう形成されている。すなわち、前記上方案内路58は、前記ケーシング50における第1アーム部材76側に偏倚して延在している。また、前記下方入賞口46に連通して遊技球Sを後方へ案内する前記下方案内路60は、前記第2作動部材56が画成する空間90に延在して、前記上方案内路58の下方に位置している。前記上方案内路58の下流端部には、該上方案内路58を流通する遊技球Sを下方に排出させる上方球排出口58aが設けられ、また前記下方案内路60の下流端部には、該下方案内路60を流通する遊技球Sを下方に排出させる下方球排出口60aが設けられている。更に、図4に示すように、前記上方案内路58における下流側の下面には、通孔部86aを上方球排出口58aに対応させた状態で上方球検出センサ(上検知スイッチ)86が配設され、上方入賞口42に入賞した遊技球Sを該上方球検出センサ86で検出するようになっている。また、図5に示すように、下方案内路60における下流側の下面に、通孔部88aを下方球排出口60aに対応させた状態で下方球検出センサ(下検知スイッチ)88が配設され、下方入賞口46に入賞した遊技球Sを該下方球検出センサ88で検出するようになっている。そして、これら上方・下方球検出センサ86,88が遊技球Sを検出することで、前記特別図柄表示装置16での特別図柄変動ゲームが開始されると共に、前記球払出装置により賞球が払出される。
ここで、前記ソレノイド52は、図14および図15に示すように、ケーシング50の幅方向の一方側(図14,15の右側)に偏倚し、また、図4および図5に示すように、ケーシング50の後部における上下方向中央位置に設けられている。また図14に示す如く、前記上方案内路58は、ケーシング50の他方側(図14の左側)に延在すると共に、前記下方案内路60は、図4および図15に示す如く、該上方案内路58の下方で、かつケーシング50の幅方向中央位置に延在している。しかも、上方案内路58の後端に開設される前記上方球排出口58aはソレノイド52の真横に位置し、これに合わせて前記上方球検出センサ86の通孔部86aもソレノイド52の側方に位置している。従って、上方入賞口42に入賞した遊技球Sは、これら上方球排出口58aおよび通孔部86aを介して、ソレノイド52の側方を落下することとなる。一方、図15に示すように、前記下方案内路60の後端に開設される前記下方球排出口60aはソレノイド52の前方かつ側方に位置し、該下方球排出口60aに対応して設けられる前記下方球検出センサ88の通孔部88aも、ソレノイド52の前方かつ側方に位置している。従って、前記下方入賞口46に入賞した遊技球Sは、前記下方球排出口60aおよび通孔部88aを介して、前記ソレノイド52の前方かつ側方を排出されることとなる。すなわち、上方案内路58を流下した遊技球Sはソレノイド52の側方を通って下方へ排出されるのに対し、下方案内路60を流下した遊技球Sは、ソレノイド52の手前側を落下放出されるようになっている(図4および図5に示す波線矢印参照)。そして、このようなソレノイド52、上方案内路58および下方案内路60の配置構造を採用することで、ケーシング50の内部スペースを拡張することなく、両案内路58,60およびソレノイド52の相互の干渉が防止されている。なお、前記上方球検出センサ86が遊技球Sを検出した場合と、下方球検出センサ88が遊技球Sを検出した場合とでは、前記球払出装置が払出す賞球数が異なるよう設定されており、例えば、上方球検出センサ86が遊技球Sを検出した場合には3個の賞球が払出され、下方球検出センサ88が遊技球Sを検出した場合には4個の賞球が払出される。すなわち、前記始動入賞装置20に2つの入賞口42,46と、夫々に対応して球検出センサ86,88とを設けることで、異なる賞球数の払出しを行ない得るようにして遊技の趣向向上が図られている。また、前述のように第1,第2羽根部材26,28は、普通図柄表示装置22に当り図柄が表示された場合に開放して下方入賞口46への入賞が許容される構造であるため、常に遊技球Sを入賞可能な上方入賞口42とは異なるゲーム特性を提供することができる。すなわち、遊技者に下方入賞口46の開放条件となる普通図柄ゲームへの興味を抱かせることができると共に、第1,第2羽根部材26,28の開放時に遊技球Sが入賞するか否かのゲーム感覚を楽しむことができる。
〔実施例の作用〕
次に、実施例に係る始動入賞装置20の作用につき説明する。先ず、実施例の始動入賞装置20が設けられた遊技機の遊技手順を概略的に説明すると、前記遊技盤10に設けたレール12に沿って遊技領域14に打出された遊技球Sは、遊技盤10上に設けた遊技釘等に接触して流下方向を変更しながら流下する。そして、前記遊技領域14を流下する遊技球Sが前記始動通過口24を通過すると、前記普通図柄表示装置22において普通図柄変動ゲームが開始される。普通図柄変動ゲームの結果、前記普通図柄表示装置22に当り図柄が表示されると、前記始動入賞装置20の第1,第2羽根部材26,28が開放状態になり、前記下方入賞口46への遊技球Sの入賞が許容される。また、前記上方入賞口42または下方入賞口46に遊技球Sが入賞すると、前記特別図柄表示装置16において所要の特別図柄変動ゲームが開始されると共に、前記球払出装置により所定数の賞球(上方入賞口42に入賞した場合は3個、下方入賞口46に入賞した場合は4個の賞球)が払出される。そして、特別図柄変動ゲームの結果、特別図柄表示装置16に特定の図柄組合わせ(大当り図柄)が表示されると、前記特別遊技が発生する。
前記普通図柄表示装置22の当り図柄の表示に伴なう始動入賞装置20の具体的な動作としては、前記ソレノイド52が非励磁状態から励磁状態へと作動すると、図12に示す如く、前記係合突部80aの後端と前記連繋孔54aの後端とが当接する状態から、図13に示すように、第1作動部材54が後方へスライドして、係合突部80aの前端が連繋孔54aの前端に当接した状態へと移行される。これにより、第1作動部材54の当接部54bと前記被当接部80bとの当接が解除され、更に第1作動部材54が後方スライドすることで前記第2作動部材56が前記揺動軸76a,78aを中心に前端が上方(図13における時計回り方向)へ揺動する。ここで、前記連繋孔54aの開口寸法を前記係合突部80aの横断面積よりも大きく設定することで、若干の遊び(図13の隙間T)が確保されている。これにより、前記第1作動部材54が後方へスライドしても直ちに係合突部80aが連繋孔54aと係合することはなく、前記当接部54bと被当接部80bとの係合が解除された後に、係合突部80aと連繋孔54aとの係合が行なわれる。すなわち、第2作動部材56は、当接部54bによる規制が解除された後に揺動されるので、第1,第2作動部材54,56のスムーズな作動が実現され、故障等の発生を防止し得る。
前記第1作動部材54によって第2作動部材56が揺動して前記第1,第2アーム部材76,78が上昇することで、両アーム部材76,78に係合する突起部26a,28aが持ち上げられ、第1,第2羽根部材26,28を開放させる。この時、第1,第2羽根部材26,28の開放位置は、前記突起部26a,28aが取付部材40の開口部62に設けた第1係合部62a,62aに係合すると共に(図7参照)、前記飾り部材48の第2係合部68a,68aが前記溝部26c,28cと係合することで(図9参照)規制されるので、第1,第2羽根部材26,28の開放位置(開放角度)を確実に規制することが可能となる。
第1,第2羽根部材26,28が開放すると、前記下方入賞口46への遊技球Sの入賞が許容される。下方入賞口46に入賞した遊技球Sは、前記飾り部材48の球誘導部72を転動し、前記取付部材40の開口部62を介して遊技盤10の裏側へ転動する。そして、図5に示すように、前記下方案内路60を介して遊技球Sは後方へ案内され、図15に示すように、前記第1,第2アーム部材76,78および連結部材84により画成される空間90を通過し、前記下方球排出口60aおよび下方球検出センサ88の通孔部88aを介して下方へ排出される。このとき、前記下方球検出センサ88が遊技球Sを検出して、前記所定数の賞球が払い出される。なお、前記規制部材44に形成された上方入賞口42は、常に上方に開放しており、遊技球Sの入賞が許容されている。この上方入賞口42に遊技球Sが入賞すると、図4に示すように、遊技球Sは、前記樋状部66を転動して上方案内路58へ通出され、上方球排出口58aおよび上方球検出センサ86の通孔部86aを介して下方へ排出される。このとき、前記下方入賞口46へ入賞した場合と同様に、前記上方球検出センサ86がこの遊技球Sを検出し、所定数の賞球が払い出される。なお、前述したように、遊技球Sが上方入賞口42に入賞した場合と、下方入賞口46に入賞した場合とでは、払い出される賞球の数が異なるよう設定されており、遊技の趣向が高められている。
前記ソレノイド52の非励磁状態にあっては、始動入賞装置20の第1,第2羽根部材26,28は閉成位置に維持される。すなわち、図12に示すように、第1作動部材54は、該第1作動部材54の当接部54bが第2作動部材56の被当接部80bに当接した状態のまま停止している。これにより、前記第2作動部材56の揺動が規制され、前記第1,第2羽根部材26,28の強制開放は基本的に抑制されることとなる。ところが、ソレノイド52の非励磁状態にあって、第1,第2羽根部材26,28の強制開放を完全に遮断してしまうと、遊技機の検査工程で実施される始動入賞装置20の賞球確認を行なうことができなくなる弊害が生じてしまう。すなわち、一般的な検査工程では、ソレノイド52に通電することなく前記賞球確認を行なうので、ソレノイド52が非励磁状態にある場合に、第1,第2羽根部材26,28の強制開放を不能とすると、遊技球Sの賞球確認も実施不可能となってしまう。そこで、実施例に係る始動入賞装置20にあっては、ソレノイド52の非励磁状態においても、第1羽根部材26に対する遊技球1球分の強制開放が許容されている。すなわち、第1作動部材54と第2作動部材56との連繋部80を、第2羽根部材28側に偏倚させた位置に設け、該連繋部80から第1アーム部材76の前端までの部位(前記可撓領域82)が、連繋部80から第2アーム部材78の前端までの部位よりも弾性変形量が大きくなるようにしてある。従って、ソレノイド52が非励磁状態であって前記第1作動部材54が第2作動部材56の揺動を規制していても、前記可撓領域82が弾性変形して撓むことにより、前記第1羽根部材26を遊技球略1球分だけ強制開放させることができる。これにより、前記賞球確認を効率的に行ない得る。
しかも、第1羽根部材26を強制開放し得る量は遊技球略1球分に設定されているので、仮に遊技機の隙間から前記遊技領域14内へ針金等を侵入させて第1羽根部材26を強制的に開放させたとしても、前記下方入賞口46に遊技球Sを1球ずつしか入賞させることができず、不正に獲得し得る賞球の数は僅かである。更に、前記連繋部80から第2羽根部材28までの距離L1は、連繋部80から第1羽根部材26までの距離L1+L2よりも小さく設定されている。従って、第2羽根部材28を強制開放させた場合に、連繋部80から第2アーム部材78の前端までの部位が弾性変形し得る量は、可撓領域82の弾性変形量よりも小さい。すなわち、第2羽根部材28を強制開放したとしても、該第2羽根部材28を開放し得る量は遊技球1球分よりも小さいので、遊技球Sを下方入賞口46の第2羽根部材28側から不正に入賞させることは不可能となる。
更に、実施例に係るソレノイド52は、図3に示すように、ケーシング50における前記第2アーム部材78側に偏倚した位置に設けられている。また、前記上方案内路58は、上方入賞口42から略水平後方へ延在するよう設けられており、ソレノイド52の側方に位置する上方球排出口58aから遊技球Sを排出する。更に、下方入賞口46に連通する下方案内路60も略水平後方へ延在し、ソレノイド52の前方側で遊技球Sを排出するよう構成されている。このように、ソレノイド52や上下の案内路58,60を、ケーシング50の内部スペースを最大限に有効利用して配置したので、始動入賞装置20全体をコンパクトにすることができる。更にまた、上方球検出センサ86および下方球検出センサ88も、前記上方,下方案内路58,60の配設位置に対応して前後の位置関係で配設されており、始動入賞装置20のコンパクト化が図られている。
以上に示したように、実施例に係る始動入賞装置20は、ソレノイド52の非励磁状態(非作動時)において、第1作動部材54が第2作動部材56を規制して第1,第2羽根部材26,28を閉成状態に維持するので、第1,第2羽根部材26,28の不正な強制的開放を抑制し得る。しかも、第2作動部材56における第1作動部材54との連繋部80から第1羽根部材26との連繋部までの部位を可撓可能に構成したので、第1作動部材54により第2作動部材56が規制された状態であっても、第1羽根部材26を遊技球略1球分だけ強制的に開放することができる。従って、遊技機の検査工程で実施される始動入賞装置20の賞球確認を効率的に行なうことができる。しかも、第1,第2羽根部材26,28のうち、強制開放し得るのは第1羽根部材26だけであり、しかも開放量は遊技球略1球分だけに制限されるので、不正な目的で第1羽根部材26が開放されたとしても、下方入賞口46に入賞し得る遊技球Sの数量を僅かに抑制することができる。
また、第1作動部材54を、第2作動部材56に対して第2羽根部材28との連繋部80側に偏倚して連繋させたので、前記可撓領域82の距離は、第1作動部材54との連繋部80から第2羽根部材28との連繋部までの距離よりも長くなる。従って、第1羽根部材26を強制的に開放させると、前記可撓領域82が撓んで、該第1羽根部材26を遊技球略1球分だけ開放させることができる。しかも、第1作動部材54を偏倚させて連繋するだけで第1羽根部材26における遊技球略1球分の強制開放を許容し得るので、新たな部材や材質変更等を必要とせず製造コストを低廉に抑えることができる。なお、第2羽根部材28を強制開放したとしても、遊技球1球分より大きく開放させることはできないので、該第2羽根部材28からの不正な遊技球Sの入賞を阻止し得る。
更に、実施例においては、入賞口42,46を上下に備えているので、遊技の趣向を高めることが可能となる。また、ソレノイド52や上下の案内路58,60等を装置本体38のケーシング50に一体的に設けて、始動入賞装置20を1つのユニットとして構成したので、遊技機の製造工程での取付けや持ち運び等の取扱いが容易となり作業効率を向上し得る。しかも、ソレノイド52を第2アーム部材78の後方側に偏倚して設け、上方案内路58および下方案内路60をケーシング50の内部にスペース効率よく配置したので、始動入賞装置20全体の寸法を小さくすることができる。更に、上方案内路58および下方案内路60において、対応する上方球検出センサ86および下方球検出センサ88を前後の位置関係で配設すると共に、両センサ86,88で検出した遊技球Sを下方へ通出するよう構成したので、ケーシング50内部のスペースを有効利用することができ、始動入賞装置20全体をコンパクトにし得る。
〔変更例〕
なお、本発明に係る入賞装置としては、実施例のものに限られるものではなく、種々の変更が可能である。実施例では、入賞装置を、特別図柄変動ゲームを開始させる契機となる始動入賞装置20として採用した場合を示したが、本発明に係る入賞装置はこれに限られるものでなく、例えば、図1に示す一般入賞装置32に開閉部材を設けたような、入賞することで単に賞球が払い出されるものとして本発明に係る入賞装置を採用することが可能である。また、本実施例の始動入賞装置20は、閉成した第1,第2羽根部材26,28と規制部材44とにより遊技球Sの下方入賞口46への入賞を阻止するよう構成したが、例えば、閉成時の第1,第2羽根部材26,28が遊技球Sの直径寸法よりも狭くなるまで近接するよう設定して、規制部材44を設けなくても遊技球Sの入賞を阻止し得る構成であってもよい。更に、実施例で示した第1,第2羽根部材26,28の形状は、所謂フラップ状に形成されてものであったが、例えば、各羽根部材が三日月状に湾曲した形状であってもよい。この場合、両羽根部材が最も離間する距離を遊技球Sの直径よりも小さく設定することで、前方からの遊技球Sの入賞を規制することができる。
また、実施例では、前記連繋部80の位置を偏倚させ、該連繋部80から第1,第2アーム部材76,78の前端までの距離に差異を設けることで、第1羽根部材26についての遊技球略1球分の強制開放を可能とした。しかしながら、第2作動部材56の弾性変形の構造については、実施例に限られる訳でなく、他の構造を適宜採用することも可能である。すなわち、前記可撓領域82が、第1羽根部材26の遊技球略1球分の開放を許容するだけの弾性変形量を有していればよく、例えば、可撓領域82の厚みを薄くして弾性率を大きくすることで、前記連繋部80の位置を偏倚させずに前記連結部材84の中央部に設定したとしても、第1羽根部材26の強制開放を許容することは可能である。更には、前記連繋部80を連結部材84の中央部に設け、該連結部材84における可撓領域82側を弾性率の大きい材質とし、連結部材84における可撓領域82以外の部分を弾性率の小さい材質に変更することも可能である。すなわち、連結部材84の半分を弾性変形可能とし、残る半分を弾性変形し難くすることで、前記第1羽根部材26を強制開放した際に、連結部材84の第1羽根部材26側のみが撓み、該第1羽根部材26の開放が許容される。しかも、連結部材84の可撓領域82以外の部分は弾性率が小さく設定されるので、第2羽根部材28の強制開放については規制される。
更に実施例においては、始動入賞装置20の第1羽根部材26を強制開放可能とし、第2羽根部材28を強制開放不能としていたが、逆の構成であってもよい。この場合、図17に示すように、前記上方案内路58を第2羽根部材28側(図の右側)に、また前記ソレノイド52を第1羽根部材26側(図の左側)に設けると共に、図16に示すように、前記連繋部80を第1羽根部材26側に偏倚して設けられる。このように、第2羽根部材28(すなわち、図1では遊技盤10の右側の羽根部材)を強制開放可能とするメリットは、例えば図18に示すような、近年多く提案されている遊技領域14中央の右全体を覆うようにしてセンター役物92が配設された遊技機に対して殊に好適に発揮されることとなる。この種の遊技機では、前記センター役物92の右側を通過するよう遊技球Sを発射(所謂、右打ち)したとしても、図18の矢印に示すように、遊技球Sは遊技領域14における右側の領域14aを通過して全てアウト口34から排出されるようになっている。すなわち、図18に示す遊技機において遊技球Sが始動入賞装置20に入賞するケースとしては、遊技盤10(センター役物92)の左側を遊技球Sが落下した場合に限定される。また、図18に示す遊技機とは異なり、センター役物92の右側を通過した遊技球Sであっても、始動入賞装置20に入賞し得るよう設定されたタイプの遊技機(図示せず)も提案されている。しかしながら、この種の遊技機で右打ちを行なったとしても、遊技球Sがセンター役物92の右側を通過して始動入賞装置20に入賞するのは、釘等によって変則的に跳ね返されて偶発的に入賞した場合に限られ、殆どの遊技球Sはアウト口34から排出されるようになっている。すなわち、この種の遊技機において、センター役物92の右側を通過した遊技球Sが始動入賞装置20へ入賞することは極めて稀であり、始動入賞装置20への入賞は、図18で示した遊技機と同様に、主としてセンター役物92の左側を通過した遊技球Sによって行なわれる。
そして、前述した何れのタイプの遊技機において、センター役物92の左側を通過した遊技球Sが始動入賞装置20の右側(すなわち、第2開閉部材28側)から入賞する例としては、釘等によって遊技球Sが始動入賞装置20を飛び越えた後に、該始動入賞装置20の右側から入賞する場合や、センター役物92に設けられたワープゾーン96を介して遊技球Sがステージ98上を転動した後、始動入賞装置20の右側から入賞するような場合が挙げられる。しかしながら、遊技球Sが始動入賞装置20を飛び越えて右側から入賞する場合は、左側から入賞する場合に比べて極めて確率的に低く、基本的に遊技球Sは始動入賞装置20の左側から入賞されることとなる。すなわち、前述した2種のタイプの遊技機において、遊技球Sの入賞は、始動入賞装置20の左側からがメインとなる。従って、右側の羽根部材(第2羽根部材28)を強制開放可能とすることで、仮に針金等を遊技領域14に侵入させて第2羽根部材28を不正に開放させたとしても、第2羽根部材28から入賞し得る遊技球Sの数は極めて少なく、左側の羽根部材(第1羽根部材26)を不正に開放された場合に比べて被る被害を小さくすることができる。すなわち、近年提案されている大型のセンター役物92が配設された遊技機においては、この変更例で示したような、右側の羽根部材(第2羽根部材28)を強制開放可能とした始動入賞装置20が殊に好適に採用される。
実施例では、第1,第2羽根部材26,28を作動する駆動源としてソレノイド52を採用したが、駆動装置としてはソレノイド52に限定されず、モータとラック−ピニオンの組合せ等、従来公知の各種の手段を採用できる。また、第1作動部材54および第2作動部材56との連繋構造についても、実施例の構造に限られず、所要に応じて変更すればよい。
なお、本発明の具体構成としては、以下の限定が可能である。
[付記1]
前記装置本体(38)は、前記遊技盤(10)の表側に臨む取付部材(40)と、該取付部材(40)の前側に配設した飾り部材(48)とを備え、該飾り部材(48)と取付部材(40)との間に前記第1,第2開閉部材(26,28)が配設されると共に、前記取付部材(40)に前記規制部材(44)が一体成形されている請求項2〜5の何れかに記載の入賞装置。
付記1に係る発明では、開閉部材と規制部材とを一体として取り扱うことが可能となり、開閉部材や規制部材の遊技盤への取付け工程を低減し得る。
[付記2]
前記飾り部材(48)の裏面に、前記第1,第2開閉部材(26,28)に形成した溝部(26c,28c)と係合する第2係合部(68a,68a)が設けられると共に、前記取付部材(40)に、前記第1,第2開閉部材(26,28)に形成した突起部(26a,28a)に係合する第1係合部(62a,62a)が設けられ、第1および第1係合部(62a,62a)により第1,第2開閉部材(26,28)の開放位置および閉成位置を規制するようにした。
付記2に係る発明では、開閉部材の開放量を第1および第1係合部により規制するので、開閉部材の開放位置および閉成位置の位置決めを確実に行なうことが可能となる。
[付記3]
前記第1,第2開閉部材(26,28)は、その外側面(26d,28d)が開放位置において前記飾り部材(48)に接触しないよう設定されている。
付記3に係る発明では、開閉部材の外側面が、開放位置において飾り部材に接触しないよう設定されているので、開閉部材の開放角度を安定的に保持し得る。
実施例に係る始動入賞装置を取付けた遊技盤を示す正面図である。 実施例に係る始動入賞装置の正面図であって、第1羽根部材を強制開放させた状態を示す。 実施例に係る始動入賞装置の装置本体を示す説明平面図である。 装置本体を示す縦断側面図である。 装置本体を図4とは異なる部位で縦断した側面図である。 取付部材および第1,第2羽根部材を示す背面図であって、第1,第2羽根部材が閉成した状態を示す。 取付部材および第1,第2羽根部材を示す背面図であって、第1,第2羽根部材が開放した状態を示す。 飾り部材および第1,第2羽根部材を示す正面図であって、第1,第2羽根部材が閉成した状態を示す。 飾り部材および第1,第2羽根部材を示す正面図であって、第1,第2羽根部材が開放した状態を示す。 実施例に係る始動入賞装置の要部を示す斜視図であって、第1,第2羽根部材の閉成状態を示す。 実施例に係る始動入賞装置の要部を示す斜視図であって、第1,第2羽根部材の開放状態を示す。 第1作動部材および第2作動部材の連繋構造を概略的に示す説明図であって、第2作動部材が第1作動部材によって揺動規制された状態を示す。 第1作動部材および第2作動部材の連繋構造を概略的に示す説明図であって、第1作動部材による規制が解除されて第2作動部材が揺動した状態を示す。 上方案内路およびソレノイドの配設位置を概略的に示す説明図である。 下方案内路およびソレノイドの配設位置を概略的に示す装置本体の概略横断面図である。 変更例に係る始動入賞装置の要部を示す斜視図である。 変更例に係る装置本体を示す概略平面図である。 変更例に係る始動入賞装置を、大型のセンター役物が実装された遊技盤に配設した場合を示す正面図である。
符号の説明
10 遊技盤,26 第1羽根部材(第1開閉部材)
28 第2羽根部材(第2開閉部材),38 装置本体
42 上方入賞口,44 規制部材,46 下方入賞口(入賞口)
52 ソレノイド(駆動装置),54 第1作動部材,56 第2作動部材
58 上方案内路,60 下方案内路,76 第1アーム部材
78 第2アーム部材,80 連繋部,82 可撓領域(部位),84 連結部材
86 上方球検出センサ(上検知スイッチ)
88 下方球検出センサ(下検知スイッチ),90 空間,S 遊技球

Claims (5)

  1. 遊技盤に取付けられた装置本体に開閉可能に配設され、開放時に遊技球の入賞口への入賞を許容すると共に閉成時に遊技球の入賞口への入賞を阻止する一対の第1,第2開閉部材と、前記装置本体に配設され、第1作動部材を往復駆動させる駆動装置と、前記第1作動部材と第1,第2開閉部材とに連繋され、第1作動部材の往復動作に連動して第1,第2開閉部材を開閉作動させる第2作動部材とを備え、前記駆動装置の非作動時において前記第1作動部材により、前記第1,第2開閉部材を閉成位置から開放位置へ作動させる前記第2作動部材の動作を規制するよう構成した入賞装置において、
    前記第2作動部材における第1作動部材との連繋部から第1開閉部材との連繋部までの部位を、前記第1作動部材により動作が規制された状態で第1開閉部材における遊技球略1球分の強制開放を許容する量だけ撓み得るよう弾性変形可能に構成した
    ことを特徴とする入賞装置。
  2. 遊技盤に取付けられた装置本体に開閉可能に配設され、開放時に遊技球の入賞口への入賞を許容する一対の第1,第2開閉部材と、第1,第2開閉部材の上方に、閉成時における第1,第2開閉部材の上端との離間間隔が遊技球の直径より小さくなるよう設けられ、第1,第2開閉部材の閉成時に遊技球の入賞口への入賞を阻止する規制部材と、前記装置本体に配設され、第1作動部材を往復駆動させる駆動装置と、前記第1作動部材と第1,第2開閉部材とに連繋され、第1作動部材の往復動作に連動して第1,第2開閉部材を開閉作動させる第2作動部材とを備え、前記駆動装置の非作動時において前記第1作動部材により、前記第1,第2開閉部材を閉成位置から開放位置へ作動させる前記第2作動部材の動作を規制するよう構成した入賞装置において、
    前記第2作動部材における第1作動部材との連繋部から第1開閉部材との連繋部までの部位を、前記第1作動部材により動作が規制された状態で第1開閉部材における遊技球略1球分の強制開放を許容する量だけ撓み得るよう弾性変形可能に構成した
    ことを特徴とする入賞装置。
  3. 前記第1作動部材は、前記第2作動部材に対して前記第2開閉部材との連繋部側に偏倚して連繋されている請求項1または2記載の入賞装置。
  4. 前記第2作動部材は、前記第1,第2開閉部材の夫々に連繋する一対の第1,第2アーム部材と、両第1,第2アーム部材を連結する連結部材とからなり、前記駆動装置は、前記第2開閉部材に連繋する第2アーム部材の後方側に偏倚して配設され、前記入賞口に連通して遊技球を後方へ案内する下方案内路が、前記連結部材および両第1,第2アーム部材によって囲まれる空間に延在するよう装置本体に設けられると共に、前記規制部材に設けられた上方入賞口に連通して遊技球を後方へ案内する上方案内路が、下方案内路の上方で、かつ駆動装置の側方位置に延在するよう装置本体に設けられている請求項2記載の入賞装置。
  5. 前記上方案内路に通入した遊技球を検知する上検知スイッチを、該上方案内路における駆動装置の側方位置に配設すると共に、前記下方案内路に通入した遊技球を検知する下検知スイッチを、該下方案内路における駆動装置の前方側に配設し、上方案内路および下方案内路における対応する検知スイッチで検知された遊技球を下方へ通出するよう構成した請求項4記載の入賞装置。
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