JP2012055733A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】入賞口を開閉する開閉部材の不正開放操作を防ぐことが可能な遊技機の提供を目的とする。
【解決手段】本発明のパチンコ遊技機10は、直動駆動源65の直動出力部65Sを直動させて、回動レバー56を開方向に回動させると、回動レバー56のうち回動軸と平行に突出した連結突部60が、直動出力部65Sに備えた連結孔75における摺接許容部75Aに当接して摺接移動が許容され、可動翼片14Cがスムーズに閉位置から開位置に移動する。これに対し、可動翼片14Cを不正開放操作して回動レバー56が可動翼片14Cから回動力を受けると、回動レバー56の連結突部60が、直動出力部65Sに備えた連結孔75のうち不正禁止係合部75Bに当接して摺接移動が禁止され、可動翼片14Cが閉位置から開位置に移動することが禁止される。
【選択図】図10

Description

本発明は、開閉部材によって入賞口への遊技球の入球を規制した状態と、その規制を解除した状態とに切替可能な遊技機に関する。
従来、この種の遊技機として、例えば、上面開放の入賞口の両側に羽根形の開閉部材を左右対称に備え、それら開閉部材をソレノイド駆動によって開閉可能としたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−43356(図4、段落[0082])
しかしながら、上述した従来の遊技機では、針金等のツールを使用して開閉部材が不正に開放操作される場合があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、入賞口を開閉する開閉部材の不正開放操作を防ぐことが可能な遊技機の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る遊技機は、遊技球が入球可能な入賞口を有したベース部材と、入賞口への遊技球の入球を規制する閉位置とその規制を解除する開位置との間を往復動可能にベース部材に支持された開閉部材と、開閉部材と一体に又は連動して回動する回動レバーと、回動レバーに、その回動軸と平行に突出形成された連結突部と、回動レバーの回動軸と直交する方向と平行に直動可能な直動出力部を有した直動駆動源と、直動出力部に形成され、直動出力部の直動方向で対向した1対の対向面を有し、それら対向面の間に連結突部を受容した連結凹部とを備え、直動出力部の直動を回動レバーの回動に変換し、開閉部材が入賞口を開閉する遊技機において、連結凹部のうち一方の対向面には、直動出力部から回動レバーに力を伝達したときに、連結突部に当接して連結突部の摺接移動を許容することで、開閉部材の閉位置から開位置への移動を許容する摺接許容部と、連結凹部のうち他方の対向面には、回動レバーから直動出力部に力を伝達したときに、連結突部に当接して連結突部の摺接移動を禁止することで、開閉部材の閉位置から開位置への移動を禁止する不正禁止係合部とを備え、遊技球が前面を流下可能な遊技板が設けられ、入賞口は、遊技板の前面側に配置され、開閉部材は、遊技板の前後方向に延びた前後水平回動軸を中心に回動すると共に、閉位置で起立姿勢になる一方、開位置で横に倒れた姿勢になり、回動レバーは、開閉部材の後側に配置され、遊技板の後面と平行な横水平回動軸を中心に回動すると共に、横水平回動軸から前方に突出した第1アーム部と、横水平回動軸から上方又は下方に突出した第2アーム部とを有し、直動出力部は、遊技板の前後方向に直動し、連結突部は、第2アーム部から直動出力部に向かって横水平回動軸と平行な方向に突出し、開閉部材の後面には、前後水平回動軸と平行な方向に突出し、開閉部材の回動によって上下に移動するレバー連結突起が備えられると共に、第1アーム部の先端部には、レバー連結突起を上下方向で挟持した1対の挟持対向壁が備えられたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の遊技機において、ベース部材には、回動レバー及び直動出力部を囲んだカバー部が備えられているところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1の構成では、開閉部材を閉位置から開位置に移動するには、通常は、直動駆動源の直動出力部を直動させることで、回動レバーを回動させる。このとき、回動レバーのうち回動軸と平行に突出した連結突部が、連結凹部のうち一方の対向面に備えた摺接許容部に当接して摺接移動が許容され、直動出力部の直動が回動レバーの回動に変換される。すると、その回動レバーと一体又は連動して開閉部材が閉位置から開位置に移動し、入賞口に対して遊技球が入賞し易くなる。これに対し、開閉部材を不正開放操作して回動レバーが開閉部材から回動力を受けると、回動レバーの連結突部が、連結凹部のうち他方の対向面に備えた不正禁止係合部に当接して摺接移動が禁止され、開閉部材が閉位置から開位置に移動することが禁止される。即ち、本発明の遊技機によれば、入賞口を開閉する開閉部材の不正開放操作を防ぐことができる。
また、請求項1の構成によれば、回動レバーが開閉部材と別部品になっていて横水平回動軸を中心に回動すると共に、その横水平回動軸から前方に突出して開閉部材に連結された第1アーム部と、横水平回動軸から上方又は下方に突出して直動出力部に連結された第2アーム部とを有した構造になっているので、開閉部材に対する直動駆動源の配置の自由度が高くなる。即ち、第1と第2のアーム部の長さを適宜設定して、開閉部材に対して前後方向及び上下方向の任意の位置に配置することができ、開閉部材に対する直動駆動源の配置の自由度が高くなる。
[請求項2の発明]
請求項2の構成によれば、回動レバー及び直動出力部を囲んだカバー部により、それら回動レバー及び直動出力部に対する不正操作が防がれる。
本発明の第1実施形態に係るパチンコ遊技機の正面図 始動入賞ユニットの斜視図 始動入賞ユニットの構成部品の後方斜視図 始動入賞ユニットの構成部品の前方斜視図 閉位置における可動翼片及び回動レバー等の前方斜視図 開位置における可動翼片及び回動レバー等の前方斜視図 閉位置における可動翼片及び回動レバー等の側面図 開位置における可動翼片及び回動レバー等の側面図 直動駆動源の分解斜視図 可動翼片が閉位置にある場合の連結突部及び連結孔の側断面図 可動翼片が開位置にある場合の連結突部及び連結孔の側断面図 連結突部及び連結孔の拡大側断面図 連結突部及び連結孔の拡大側断面図 第2実施形態に係るプランジャ連結部材の斜視図 可動翼片が閉位置にある場合の連結突部及び連結凹部の側断面図 可動翼片が開位置にある場合の連結突部及び連結凹部の側断面図 変形例に係る連結突部及び連結孔の拡大側断面図 変形例に係る連結突部及び連結孔の拡大側断面図 変形例に係る連結突部及び連結凹部の拡大側断面図 変形例に係る連結突部及び連結凹部の拡大側断面図
[第1実施形態]
本発明に係る第1実施形態を、図1〜図13に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態のパチンコ遊技機10の遊技板11には、ガイドレール12で囲まれた略円形の遊技領域R1が備えられ、遊技板11の前面側はガラス窓39Wを有した前面枠39によって覆われている。また、前面枠39のうちガラス窓39Wより上方には、図1に示すように左右に1対のスピーカー13,13が設けられている。また、前面枠39のうちガラス窓39Wより下方には、遊技球を貯留する為の上皿26及び下皿27が設けられている。上皿26の右側方には、上皿用球排出ボタン26Bが設けられている。この上皿用球排出ボタン26Bを押圧操作することで、上皿26から下皿27に遊技球を排出することができる。
下皿27の左側方には遊技ボタン27Bが設けられると共に、右側方には下皿用球排出ボタン27C、球貸し状態表示モニター27D及び球貸し操作ボタン27Eが設けられている。なお、遊技ボタン27Bは、後述する液晶表示部24Gの画像を選択等するために設けられている。また、下皿27の下方に受箱(所謂、ドル箱)を配置して下皿用球排出ボタン27Cを押圧操作することで、下皿27に貯留された遊技球を受箱へと排出することができる。
遊技機10の前面枠39のうち右下角部には、操作ノブ28が備えられている。操作ノブ28を操作すると、上皿26に貯留された遊技球が、順次、遊技領域R1の上部に打ち込まれ、それら遊技球が遊技領域R1を流下する。
遊技領域R1の内側上端寄り位置には、液晶表示部24Gが備えられ、その液晶表示部24Gの上方、左方及び下方に、遊技球が流下可能なスペースが確保されている。即ち、遊技領域R1のうち液晶表示部24Gの下方スペースには、その左右方向の中央に、第1及び第2の始動入賞口14A,14B、大入賞口15及びアウト口16が上から順番に並べて設けられ、左右両側部には、ガイドレール12に沿って一般入賞口20,21及びサイドランプ22がそれぞれ設けられている。液晶表示部24Gの左側スペースには、始動ゲート18と風車19とが上下に並べて設けられている。その風車19の下方には、サイドランプ22と一体に、普通図柄表示部17が設けられている。さらに、これら各種入賞口14A,14B,15,20,21,液晶表示部24G等の役物以外に、遊技領域R1には、遊技球の流下方向をランダムに変化させるための障害釘(図示せず)が設けられている。
上記した一般入賞口20,21は、所謂、遊技板11の前面から突出した部材上面に開放しており、遊技球が丁度1つ入球可能な大きさで上方に開口している。そして、各一般入賞口20,21に入った遊技球は、遊技板11に設けた図示しない貫通孔を通って、遊技板11の裏側に回収される。また、これら各一般入賞口20,21の内部には、図示しない球検出センサが備えられ、それら各球検出センサが遊技球を1球検出する度に、例えば4個の遊技球が賞球として上皿26に払い出される。
液晶表示部24Gには、通常、3つの左、中、右の特別図柄23A,23B,23Cが横並びに表示されている。これら各特別図柄23A,23B,23Cは、例えば、「0」〜「11」の数字を表記した複数種類のもので構成されており、通常は、各特別図柄23A,23B,23Cごと、所定の種類のものが停止表示されている。そして、第1又は第2の始動入賞口14A,14Bに遊技球が入賞して当否判定が行われ、これら3つの特別図柄23A,23B,23Cが、上下方向にスクロール表示され、所定時間後に、例えば、左、右、中の順で各特別図柄23A,23B,23Cが停止表示される。このとき、遊技の当否判定の結果が「大当たり」であれば、例えば、全ての特別図柄23A,23B,23Cが同じ図柄、即ち、ぞろ目になる。
また、液晶表示部24Gにおいて特別図柄23A,23B,23Cが変動表示又は「大当たり状態」の最中に始動入賞口14A,14Bに入賞した場合、その入賞球は保留球として最大で4個まで記憶され、その保留記憶数(保留球数)が、特別図柄23A,23B,23Cと共に液晶表示部24Gに表示される。そして、特別図柄23A,23B,23Cが停止表示又は「大当たり状態」が終了すると、その保留記憶数が1つ減らされて再び、特別図柄23A,23B,23Cが変動表示を経て停止表示され、遊技の当否判定結果が表示される。
大入賞口15は、横長矩形に形成されて、常には、開閉扉15Tにて閉塞されている。遊技機10が「大当たり状態」になると、開閉扉15Tが所定期間に亘って前側に倒れる。これにより、大入賞口15が開放され、開閉扉15Tを案内にして、大入賞口15に遊技球が入賞可能となる。また、大入賞口15に入った遊技球は、遊技板11に設けた図示しない貫通孔を通って、遊技板11の裏側に回収される。
ここで、開閉扉15Tが、開放してから閉じるまでの間を「ラウンド」と称すると、1つのラウンドは、開閉扉15Tの開放時間が30秒に達したか、又は、大入賞口15に遊技球が10個入賞したかの何れかの条件が先に満たされた場合に終了する。また、「大当たり状態」は、最大で、例えば15ラウンドまで継続される。なお、大入賞口15に遊技球が入賞すると、例えば、15個の遊技球が上皿26に払い出される。
始動ゲート18は、遊技球が潜って通過可能な門形構造をなし、通過した遊技球は始動ゲート18に内蔵された球検出センサ(図示せず)によって検出される。この検出信号に基づいて、普通図柄表示部17において図柄が変動表示される。具体的には、普通図柄表示部17は、7セグメントLEDで構成され、その7セグメントLEDにて「0」〜「9」までの数字からなる数字図柄が所定期間に亘って変動表示された後、所定の数字図柄が停止表示される。
第1及び第2の始動入賞口14A,14Bは上下に並べられ、下側に配置された第2の始動入賞口14Bの左右両側には可動翼片14C,14C(本発明に係る「開閉部材」に相当する)が備えられている。図2には、それら第1及び第2の始動入賞口14A,14B及び可動翼片14C,14Cを前端部に備えた始動入賞ユニット40が示されている。以下、始動入賞ユニット40について詳説する。
始動入賞ユニット40は、ベース部材41に複数の可動部品を組み付けたユニット構造になっている。そのベース部材41には、先端寄り位置にベースプレート42が備えられ、そのベースプレート42の前面側に始動入賞口14A,14B及び可動翼片14C,14Cが設けられている。そして、遊技板11(図1参照)に形成された役物装着孔(図示せず)に対し、遊技板11の前面側から始動入賞ユニット40が挿入されて、ベースプレート42が遊技板11の前面に重ねられた状態でビス止めされている。これにより、上述の如く遊技領域R1内に始動入賞口14A,14Bが配置されている。
ベースプレート42の上端部には、左右方向の中央から樋形状の上端膨出部43が前方に突出している。そして、上端膨出部43の上面開口が第1の始動入賞口14Aになっている。この第1の始動入賞口14Aは、遊技球が1度に1つだけ入球可能な大きさになっている。
ベースプレート42には、上端膨出部43の下側位置からベースプレート42の下端寄り位置に亘る範囲に、球通過孔42Aが貫通形成されている。球通過孔42Aのうち上側部分は、遊技球が1つ通過可能な幅をなし、球通過孔42Aのうち図示しない下側部分は、上側部分より幅広になっている。そして、この球通過孔42Aの一部を前方から覆うようにベースプレート42の前面には、球誘導部材44が固定されている。
球誘導部材44は、ベースプレート42に直交した溝形梁45(図3参照)の前端に、ベースプレート42と平行な板形状のフロントプレート46を一体形成した構造になっている。そのフロントプレート46は、図3に示すように、溝形梁45の前端部を閉塞しかつ溝形梁45より上方に突出している。溝形梁45の後端面には、位置決突起45Aと位置決孔45Bと螺子孔45Cとが形成されている。そして、溝形梁45の位置決突起45A及び位置決孔45Bを、ベースプレート42(図2参照)の図示しない位置決突孔及び位置決突起に凹凸係合してベースプレート42の前面に溝形梁45の後端面を接合し、ベースプレート42の図示しない螺子挿通孔に後方から通した螺子を溝形梁45の螺子孔45Cに締め付けて球誘導部材44がベースプレート42に固定されている。その固定状態で、フロントプレート46の上端部は、図2に示すように、上端膨出部43より若干下方に配置され、球通過孔42Aにおける上端寄り位置から下端部までを前方から覆っている。
図3に示すように、フロントプレート46の後面には、上下及び左右方向の中央からセンター突片47が後方に向かって突出している。また、センター突片47の上面における両側縁部には、1対の上側三角リブ47A,47Aが突出形成されてフロントプレート46の後端面に接続され、センター突片47の下面における両側縁寄り位置には、1対の下側三角リブ47B,47Bが突出形成されてフロントプレート46の後端面に接続されている。また、1対の下側三角リブ47B,47Bの後端角部は、センター突片47の後端面47Cより後方に突出している。そして、センター突片47の後端面47Cの左右両端部がベースプレート42(図2参照)の前面に突き当てられると共に、下側三角リブ47B,47Bのうちセンター突片47の後端面47Cより後方に突出した後端角部が、球通過孔42A(図2参照)における上下方向の中間位置に突入している。また、1対の上側三角リブ47A,47Aの間は、遊技球が進入可能な大きさになっていて、センター突片47の上面はベースプレート42に向かって下るように傾斜している。これにより、1対の上側三角リブ47A,47Aの間に転落した遊技球はセンター突片47上を後方に転動する。
図3に示すように、フロントプレート46の後面のうち左右方向の両端部における上端寄り位置には、それぞれ軸受筒部48,48が形成されると共に、各軸受筒部48に対して斜め内側上方位置には、各軸受筒部48を中心とした扇形状のストッパ突部49が突出形成されている。また、ベースプレート42(図2参照)のうち1対の軸受筒部48,48の同軸上には、図示しない1対の軸受孔が形成されている。そして、フロントプレート46の軸受筒部48とベースプレート42の軸受孔とに各可動翼片14Cが回動可能に支持されている。
各可動翼片14Cは、鉛直に起立した平板壁50Aの上下端部の間を湾曲壁50Bで連絡し、それら平板壁50A及び湾曲壁50Bに囲まれた空間の前面を前面装飾壁51(図4参照)で覆った構造になっている。そして、平板壁50Aと湾曲壁50Bとの間が下端から上端に向かって徐々に先細りになっている。また、1対の可動翼片14C,14Cは互いに左右対称形状になっていて、平板壁50Aを互いに対向させた状態に配置されている。そして、図2に示すように、1対の可動翼片14C,14Cに左右方向で挟まれ、ベースプレート42とフロントプレート46に前後方向で挟まれて上方に開放した凹部が、第2の始動入賞口14Bになっている。
図4に示すように、可動翼片14Cの前面には、前面装飾壁51の下端寄り位置に、段付き状に陥没した前面凹部51Aが形成され、その前面凹部51Aの奥面のうち平板壁50Aから離れた位置から前回動軸52Aが突出している。また、図3に示すように、湾曲壁50Bの内面には、前回動軸52Aの同軸上に延びた第1円柱部52Cが一体形成され、その第1円柱部52Cが可動翼片14Cの後面から僅かに突出し、さらに、その第1円柱部52Cの後端面同軸上に後回動軸52Bが突出形成されている。そして、前回動軸52Aが、フロントプレート46の軸受筒部48の内側に挿入される一方、後回動軸52Bが、ベースプレート42(図2参照)の軸受孔(図示せず)に挿入された状態になって可動翼片14Cがベースプレート42及び球誘導部材44を含むベース部材41に回動可能に軸支されている。
また、ストッパ突部49は、可動翼片14Cの前面凹部51A内に受容され、図5に示すように、可動翼片14Cの平板壁50Aが鉛直姿勢になったときにストッパ突部49の一端面が前面凹部51Aの段差面に当接して位置決めされると共に、図6に示すように、可動翼片14Cの平板壁50Aが横外側に倒れ、球誘導部材44の中央に向かって下るように傾斜した傾斜姿勢になったときにストッパ突部49の他端面が前面凹部51Aの段差面に当接して位置決めされる。ここで、平板壁50Aが鉛直姿勢になったときの可動翼片14Cの位置が、本発明に係る「閉位置」に相当し、平板壁50Aが傾斜姿勢になったときの可動翼片14Cの位置が、本発明に係る「開位置」に相当する。
ここで、両可動翼片14C,14Cが起立状態になると、即ち、両可動翼片14C,14Cが閉位置に配置されると、それら両可動翼片14C,14Cの間隔は、第2の始動入賞口14Bと同じ、遊技球が1つだけ入る大きさとなる。そして、それら両可動翼片14C,14Cの上端部の上方には、遊技球1つ分より近い位置に第1の始動入賞口14Aを形成するための上端膨出部43が位置している。これにより、両可動翼片14C,14Cが閉位置に配置されたときには、第2の始動入賞口14Bへの遊技球の入球が規制される。また、両可動翼片14C,14Cが横に倒れて開いた状態になると、即ち、両可動翼片14C,14Cが開位置に配置されると、可動翼片14C,14Cにおける平板壁50A,50Aの外面が、それらの間の第2の始動入賞口14Bに向かって下るように傾斜した状態になり、可動翼片14C,14Cをガイドにして遊技球が第2の始動入賞口14Bに入球し易くなる。
図3に示すように、可動翼片14Cのうち平板壁50Aの下端部と湾曲壁50Bとが交差する内側角部には、第2円柱部53Cが一体形成され、その第2円柱部53Cが可動翼片14Cの後面から僅かに突出し、さらに、その第2円柱部53Cの後端面同軸上にレバー連結突起53が突出形成されている。レバー連結突起53は、円柱状をなし後回動軸52Bより後方に長くなっている。そして、可動翼片14Cが前後の回動軸52A,52Bを中心に回動すると、レバー連結突起53が円弧を描きながら、図7及び図8に示すように上下方向に移動する。それらレバー連結突起53の可動範囲に合わせて、ベースプレート42には、後回動軸52Bを中心として湾曲した円弧状の図示しない長孔が形成されている。そして、各レバー連結突起53が長孔を介してレバー連結突起53がベースプレート42より後方に突出している。
図2に示すように、ベース部材41には、ベースプレート42の後方に機構ケース54(本発明に係る「カバー部」に相当する)を備えている。そして、ベースプレート42の後面のうち左右方向における中央寄り位置からは、後方に複数の連結梁42Hが延ばされ、それら連結梁42Hの先端面と機構ケース54の両側面(図2には、一方の側面のみが示されている)から側方に張り出した側面突部55Hとが重ねられてビスにて固定されている。
機構ケース54の内部には、図3に示した中継回動部材55が収容されかつ回動可能に支持されている。そして、その中継回動部材55が両可動翼片14C,14Cのレバー連結突起53,53に連結されている。具体的には、中継回動部材55は、1対の回動レバー56,56を左右方向で対向配置して連絡壁57にて連結した構造になっている。また、各回動レバー56は、前後方向に延びた第1アーム部56Aと、その第1アーム部56Aの後端部寄り位置から上方に延びた第2アーム部56Bとを有して略L字形になっている。そして、両回動レバー56,56の両第1アーム部56Aにおける後端下縁部の間に連絡壁57が差し渡されている。また、両回動レバー56,56のうち対向面と反対側の面には、第1と第2のアーム部56A,56Bの交差位置に、回動軸58がそれぞれ形成されている。そして、それら両回動レバー56,56の両回動軸58,58が機構ケース54に軸支されて中継回動部材55が機構ケース54内で回動する。
図7に示すように、各回動レバー56の第1アーム部56Aの先端部は二股構造になって上下に対向した1対の挟持対向壁59A,59Bを備えている。上側の挟持対向壁59Aは、内面先端部から下方に膨出した円弧突部59Cを有し、その円弧突部59Cの膨出湾曲面が挟持対向壁59Aの先端の円弧面に連続した形状になっている。また、下側の挟持対向壁59Bは、先端の円弧面の接線方向に延びた平坦な内面を備えている。そして、それら1対の挟持対向壁59A,59Bの間でレバー連結突起53が上下方向で挟持され、円弧突部59Cがレバー連結突起53に上方から突き合わされている。
図3に示すように、両回動レバー56,56における両第2アーム部56B,56Bの先端部内面からは、本発明に係る連結突部60,60が突出形成されている。連結突部60,60は、円柱形状をなして同軸上に配置されている。なお、各第2アーム部56Bの先端面は、第2アーム部56Bの長手方向に対して後側に向かって下るように傾斜している。また、連結突部60は、その軸方向から見ると、図7に示すように第2アーム部56Bの先端面と後端面とに内接する位置に配置されている。
図3に示すように、回動レバー56,56の間には、第1及び第2の賞球センサ61,62が配置されている。第1の賞球センサ61は、偏平形状のブロック体の一端部に遊技球が通過可能な検出孔61Aを備えた構造になっている。第2の賞球センサ62も同様の構造をなし、検出孔62Aを備えている。
図6に示すように、第1の賞球センサ61は、検出孔61Aを前側に配置して水平前後方向に延びた状態になって、回動レバー56,56の間の領域における後寄り位置に配置されている。そして、第1の始動入賞口14A(図2参照)に入賞した遊技球が機構ケース54(図2参照)に備えた図示しないガイド部に案内されて、第1の賞球センサ61の検出孔61Aを通過して検出される。
図4に示すように、第2の賞球センサ62は、検出孔62Aを後側に配置して前下がりに傾斜した状態とされ、前側部分が球誘導部材44における下側三角リブ47B,47Bの傾斜面に下方から宛がわれると共に、後側部分がベースプレート42の球通過孔42A(図2参照)を貫通して回動レバー56,56の間に配置されている。そして、第2の賞球センサ62の検出孔62A(図3参照)が球通過孔42Aの奥部に位置し、第2の始動入賞口14Bに入賞して球通過孔42Aを通過した遊技球が、第2の賞球センサ62の検出孔62Aを通過して検出される。
図2に示すように、機構ケース54の後端面には、直動駆動源65が組み付けられている。図9(B)に示すように、直動駆動源65は、ソレノイド66の内側にプランジャ67を挿入して備えている。ソレノイド66は、円筒状をなして前後方向に延び、継鉄66Aにて囲まれている。その継鉄66Aは、U字状に湾曲させたU字鉄板66Bの先端間に矩形鉄板66Cを差し渡してなり、U字鉄板66Bの奥面をソレノイド66の後端面に宛がい、矩形鉄板66Cをソレノイド66の前端面に宛がった状態にされ、これによりソレノイド66の周りに継鉄66Aによる環状の磁路が形成されている。そして、矩形鉄板66Cのうちソレノイド66の同軸上に形成された図示しない貫通孔を通して、プランジャ67がソレノイド66内に挿入されている。
プランジャ67は断面円形の棒状をなし、プランジャ67の先端からは側方に円板状のフランジ67Fが張り出している。また、プランジャ67の外側には圧縮コイルバネ68が挿通され、その圧縮コイルバネ68がフランジ67Fと矩形鉄板66Cとの間で挟まれている。そして、ソレノイド66を励磁すると、図6に示すように、プランジャ67がソレノイド66内に引き込まれると共に圧縮コイルバネ68が圧縮変形し、そのソレノイド66の励磁を停止すると、図5に示すように、圧縮コイルバネ68の弾発力によってプランジャ67が前方に移動する。
図2に示すように、直動駆動源65を機構ケース54に組み付けるために、その機構ケース54の後端面における上端部には、プランジャ挿通孔(図示せず)が貫通形成されて、そこにプランジャ67が挿通されると共に、継鉄66Aの前端面が機構ケース54の後端面に宛がわれている。また、機構ケース54の後端面には、継鉄66Aを左右方向で間に挟むように1対の後端突片55T(図2には、一方の後端突片55Tのみが示されている)が突出している。そして、後端突片55T,55Tに貫通係止された螺子挿通孔55Nと継鉄66AのU字鉄板66Bに形成された雌螺子孔66N(図9参照)とを整合させた状態にして螺子止めされている。
機構ケース54内でプランジャ67の先端部には、図9(B)に示したプランジャ先端装着部材70が装着されている。そして、プランジャ67とプランジャ先端装着部材70によって直動駆動源65の直動出力部65Sが構成されている。
プランジャ先端装着部材70は、プランジャ67の先端部にその軸方向と直交する方向(側方)から装着されている。具体的には、プランジャ先端装着部材70は、フランジ67Fと平行な平板部71を備え、その平板部71の後方にU字形溝壁72が突出し、そのU字形溝壁72の後端縁全体から内側に係止突条73が突出している。そして、係止突条73と平板部71との間の隙間が上方に向かって開放され、その隙間にフランジ67Fの外縁部が押し込まれて、プランジャ先端装着部材70がプランジャ67に軸方向で係止している。
U字形溝壁72のうち互いに対向した1対の対向片部72A,72Aは、下方に延長されて、U字形溝壁72の下端湾曲部72Bの両側方に配置された1対のスライド脚部72C,72Cになっている。そして、これら1対のスライド脚部72C,72Cが、機構ケース54(図2参照)内の図示しないガイド溝にスライド係合している。これにより、プランジャ先端装着部材70は、前後の移動が許容された状態で、上下左右方向の移動及びプランジャ67周りの回転が規制されている。
図9(B)に示すように、プランジャ先端装着部材70における左右の両側面には、それぞれ側面突部74,74が一体形成されている。側面突部74は、略長円形の平板をプランジャ先端装着部材70の側面に重ね、その一端部がプランジャ先端装着部材70から前方に突出した形状になっている(図9(A)参照)。また、側面突部74の形状である略長円の長軸は前下がりに傾斜している。
各側面突部74には、本発明に係る連結孔75が陥没形成されている。連結孔75は、長孔の長手方向の一端部を幅方向の一方側に広げた形状をなし、プランジャ先端装着部材70の側方を向いて開放している。詳細には、図12に示すように、連結孔75の長円の長軸J1は、側面突部74の前記長軸と同様に前下がりに傾斜している。そして、連結孔75の幅方向で対向した内面のうち前側の内面全体が、本発明に係る摺接許容部75Aになっている。その摺接許容部75Aは、連結孔75の長円の長軸J1と平行に前下がりに傾斜している。また、連結孔75の後側の内面における上端部を後側に広げるように湾曲させて本発明に係る不正禁止係合部75Bが形成されている。また、不正禁止係合部75Bの下方には、摺接許容部75Aと平行になって前下がりに傾斜した復帰用摺接許容部75Cが備えられている。なお、摺接許容部75Aの下端部と復帰用摺接許容部75Cの下端部との間は半円形の円弧面75Dになっている。また、その円弧面75Dと同曲率の円弧面75Eが摺接許容部75Aの上端部と不正禁止係合部75Bの上端部との間にも形成されている。
図10に示すように、各連結孔75には各回動レバー56の連結突部60が受容され、これにより直動駆動源65の直動出力65Sに中継回動部材55が連結されている。上記の構成により、ソレノイド66が励磁されて、プランジャ67がソレノイド66内に引き込まれると、図5から図6への変化に示すように、回動レバー56の第2アーム部56Bが後方に引かれて回動軸58を中心に回動し、これに伴って第1アーム部56Aが上方に移動してレバー連結突起53を押し上げる。これにより、1対の可動翼片14C,14Cが図6に示すように左右に開く。
詳細には、1対の可動翼片14C,14Cが閉位置に配置されているときには、図10に示すように、連結突部60が連結孔75内の上端部に配置されている。この状態で、回動レバー56の第2アーム部56Bがプランジャ67によって後方に引かれると、図12に示すように、連結孔75における前側の摺接許容部75Aが連結突部60を押圧する。このとき、連結突部60は後方に移動すると共に第2アーム部56Bの回動と共に下方にも移動し、摺接許容部75Aと摺接する。ここで、摺接許容部75Aは滑らかに斜め前側下方に延びているので連結突部60はスムーズに摺接許容部75Aに沿って斜め下方に摺接移動し、この結果、図11に示すように、第2アーム部56Bが後側に回動して、図6に示すように、1対の可動翼片14C,14Cが左右に開く。
ソレノイド66の励磁を停止し、圧縮コイルバネ68の弾発力により、図6から図5への変化に示すように、プランジャ67が前方に移動すると、回動レバー56の第2アーム部56Bが前方に押されて回動軸58を中心に回動し、これに伴って第1アーム部56Aが下方に移動してレバー連結突起53を押し下げる。これにより、1対の可動翼片14C,14Cが図2に示すように閉じて起立状態になる。
詳細には、図11に示すように、1対の可動翼片14C,14Cが開位置に配置されているときには、連結突部60は、連結孔75内の下端部に配置されている。この状態で、圧縮コイルバネ68の弾発力により回動レバー56の第2アーム部56Bが前方に押されると、連結孔75における後側の復帰用摺接許容部75Cが連結突部60を押圧する。ここで、復帰用摺接許容部75Cは摺接許容部75Aと平行になって滑らかに斜め後側上方に延びているので連結突部60はスムーズに復帰用摺接許容部75Cと摺動して上方に移動し、不正禁止係合部75Bに進入して連結孔75の上端部まで移動する。この結果、第2アーム部56Bが前側に回動して、図5に示すように、1対の可動翼片14C,14Cが閉じる。
さて、可動翼片14C,14Cが閉位置に配置された状態で、例えば、工具等により可動翼片14C,14Cの上端部を不正に引っ張って開位置に移動しようとした場合、連結突部60が連結孔75の上端部で後方に移動して、連結孔75における後側の不正禁止係合部75Bに受容される。この状態で、さらに可動翼片14Cの不正開放操作により第2アーム部56Bが回動力を受けても、連結突部60は不正禁止係合部75Bの内面で受け止められて、連結孔75内を斜め下方には移動できず、回動レバー56の回動が規制され、可動翼片14C,14Cは閉位置に保持される。
なお、図12及び図13において架空の第1基準線K1は、復帰用摺接許容部75Cを延長した線であって、直動駆動源65を駆動して連結突部60が摺接許容部75Aに当接したときには、連結突部60は第1基準線K1から離間し、不正禁止係合部75Bの内面と干渉することなく摺接許容部75Aに沿って移動することができる。また、ソレノイド66の励磁を停止した場合、連結突部60が復帰用摺接許容部75Cに摺接せずに、可動翼片14Cが自重によって起立姿勢に戻るようにしてもよい。さらに、本実施形態では、可動翼片14C,14Cは、通常は、閉位置に配置され(起立状態になっていて)、上記した普通図柄表示部17で停止表示された数字図柄が奇数の場合に、可動翼片14C,14Cが所定期間(例えば、0.4秒間)に亘って開くように直動駆動源65が制御されている。
本実施形態のパチンコ遊技機10の構成に関する説明は以上である。次に、本実施形態のパチンコ遊技機10の作用効果について説明する。操作ノブ28(図1参照)を操作して遊技球が遊技領域R1に打ち込まれ、ランダムに流下した遊技球の一部が第1又は第2の始動入賞口14A,14Bに入球すると、大当たり遊技の判定が行われる。そして、その判定結果が大当たりであって、液晶表示部24Gにぞろ目が表示されると、開閉扉15Tを回動して大入賞口15が所定期間に亘って開放され、通常時より、多量の賞球が上皿26に払い出される。
ここで、第1の始動入賞口14Aは遊技球が入球し難い場所に配置されると共に、第2の始動入賞口14Bは通常、可動翼片14C,14Cによって入球が規制されている。しかしながら、始動ゲート18を遊技球が通過し、抽選の結果、普通図柄表示部17に所定の数字図柄が停止表示された場合に、直動駆動源65に通電されて可動翼片14C,14Cが所定期間(例えば、0.4秒間)に亘って開く。そして、可動翼片14C,14Cが開くと、それら可動翼片14C,14Cをガイドにして第2の始動入賞口14Bに通常時より多くの遊技球が入球し、より多くの大当たり遊技の判定が行われることになり、多量の賞球を獲得する確率が高くなる。このため、針金等を前面枠39の内側に進入させて、可動翼片14C,14Cを不正に開く不正行為が行われる場合がある。
しかしながら、本実施形態のパチンコ遊技機10に備えた始動入賞ユニット40(図2参照)では、直動駆動源65を駆動した場合には、前述の如く、直動駆動源65と可動翼片14C,14Cとの間に設けた連結突部60と連結孔75の内面とがスムーズに摺接して、直動駆動源65の直動出力部65Sと可動翼片14C,14Cとが連動し、可動翼片14C,14Cが閉位置から開位置に移動するが、可動翼片14C,14Cを不正に開放操作した場合には、図13に示すように、連結突部60が連結孔75内の不正禁止係合部75Bに係合し、連結突部60が連結孔75の内面と摺接できなくなって、直動駆動源65の直動出力部65Sと可動翼片14C,14Cとが連動しなくなり、可動翼片14C,14Cが閉位置に保持される。これにより、不正な賞球の獲得を防ぐことができる。
また、この始動入賞ユニット40では、各回動レバー56が可動翼片14C,14Cと別部品とされると共に、回動軸58から前方に突出して可動翼片14Cに連結された第1アーム部56Aと、回動軸58から上方に突出してプランジャ67に連結された第2アーム部56Bとを有した構造になっているので、可動翼片14Cに対する直動駆動源65の配置の自由度が高くなる。即ち、第1と第2のアーム部56A,56Bの長さを適宜設定して、可動翼片14Cに対して前後方向及び上下方向の任意の位置に直動駆動源65を配置することができ、可動翼片14Cに対する直動駆動源65の配置の自由度が高くなる。
さらに、本実施形態のパチンコ遊技機10では、プランジャ67を回動レバー56の回動に変換するための連結突部60及び連結孔75を、プランジャ67を間に挟んで左右対称に配置したので、それら連結突部60及び連結孔75を1組だけ設けた場合に比べて負荷が分散されて変形が防がれる。その上、回動レバー56及び直動駆動源65の直動出力部65Sを囲んだ機構ケース54により、それら回動レバー56及び直動出力部65Sに対する不正操作が防がれる。
[第2実施形態]
本実施形態は、プランジャ67の先端部に装着されたプランジャ連結部材90の構成が主として第1実施形態と異なる。
具体的には、図14(B)に示すように、プランジャ連結部材90には、プランジャ67に嵌合されて先端フランジ67Fに対向し、圧縮コイルバネ68の一端が当接した対向リング91が備えられている。対向リング91の中央には貫通孔91A(図14(A)参照)が形成され、対向リング91のうち180度離れた2位置からは先端フランジ67Fに向かって1対の突当突部92,93が突出している。それら突当突部92,93の側面は、鉛直方向と平行な鉛直面になっている。
プランジャ連結部材90は、対向リング91の貫通孔91Aにプランジャ67を挿通して突当突部92,93の先端面が先端フランジ67Fに面当接した状態に組み付けられている。これにより、プランジャ67の先端部には、対向リング91と先端フランジ67Fとが対向した連結凹部80Zが左右対称に形成されている。また、先端フランジ67Fのうち連結凹部80Z内で対向リング91と対向した部分は摺接許容部81Zになっている。さらに、対向リング91のうち突当突部92,93の間で先端フランジ67F(図14(A)参照)と対向する部分には、下方の突当突部93側を段付き状に先端フランジ67F側に突出させてストッパ突部94が形成され、対向リング91のうちストッパ突部94より上方部分が陥没部95(本発明に係る「不正禁止係合部」に相当する)になっている。
連結凹部80Zの形状に伴って、1対の連結突部60Z,60Zの形状も第1実施形態と異なる。具体的には、各連結突部60Zは、回動レバー56の第2アーム部56Bの上端後縁部に設けられ、図15に示すように、円柱体に下向きの第1平坦面61Zと後ろ向きの第2平坦面63Zとを形成した形状になっている。第1平坦面61Zは円柱体に下方から接するように配置され、第2平坦面62Zは円柱体に後方から接するように配置されていて、それら第1と第2の平坦面61Z,63Zが互いに直交して角部62Zを構成している。
なお、本実施形態では、回動レバー56の第2アーム部56B,56Bの上端前縁部の間には連絡壁57Bが差し渡され、中継回動部材55の強度向上が図られている。本実施形態のその他の構成については、第1実施形態と同じ部位に同一符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態の構成によれば、1対の可動翼片14C,14Cが閉位置に配置されているときには、図15に示すように、連結突部60Zが連結凹部80Zのうち陥没部95の段差面95Bより上方位置に配置されている。この状態で、回動レバー56の第2アーム部56Bがプランジャ67によって後方に引かれると、連結凹部80Zの内面のうち先端フランジ67Fで構成された摺接許容部81Zが連結突部60Zの前側の円弧面を押圧する。このとき、連結突部60Zは後方に移動すると共に第2アーム部56Bの回動と共に下方にも移動し、摺接許容部81Zと摺接する。ここで、摺接許容部81Zは先端フランジ67Fで構成され、滑らかな平坦面になっているので連結突部60Zはスムーズに摺接許容部81Zに沿って摺接移動し、この結果、図16に示すように、第2アーム部56Bが後側に回動して、1対の可動翼片14C,14Cが左右に開く。
可動翼片14C,14Cが閉位置に配置された状態で、不正開放操作を試みた場合、連結突部60Zが連結凹部80Z内で後方に移動して、図15に示すように、連結突部60Zの第2平坦面63Zが連結凹部80Zにおける陥没部95の底面95Aに当接する。この状態で、さらに可動翼片14Cの不正開放操作により第2アーム部56Bが回動力を受けても、連結突部60Zの第1平坦面61Zが陥没部95の段差面95Bに当接するので、連結凹部80Z内を斜め下方には移動できず、回動レバー56の回動が規制され、可動翼片14C,14Cは閉位置に保持される。さらには、可動翼片14Cを開こうとすると、連結突部60Zの角部62Zが陥没部95の底面95Aと段差面95Bとの角部に食い込み、可動翼片14Cを開く力が増すに従って、連結突部60Zと陥没部95との係合が深まる。これにより、可動翼片14Cの不正開放を禁止することができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記第1実施形態では、連結突部60の外周面が連結軸75における不正禁止係合部75Bの円弧面に当接する構成であったが、図17に示すように、プランジャ67の直動方向と平行な水平面75Xと、プランジャ67の直動方向と直交した鉛直面75Yとを備えた不正禁止係合部75Wを設け、それら水平面75Xと鉛直面75Yに連結突部60の外周面が内接する構成にしてもよい。
(2)また、図18に示すように、不正禁止係合部75B内に係合突起75Vを設け、連結突部60に形成した係合溝60Vに係合する構成にしてもよい。
(3)図19に示したプランジャ連結部材90Yのように、対向リング91に複数の係合突部82Y(本発明の「不正禁止係合部」に相当する)を形成すると、それら係合突部82Yと係合する複数の係合凹部63Yを連結突部60Yに係合して、連結突部60Yが対向リング91を摺接移動できない構成にしてもよい
(4)図20に示すように、連結突部60Wが陥没部95における底面95Aと段差面95Bとに当接して、摺接移動が規制される構成にしてもよい。
(5)前記実施形態では、直動駆動源65としてソレノイド66とプランジャ67を主要部としたものを励磁したが、例えば、モータとラックアンドピニオン機構とを主要部とした直動駆動源を用いてもよい。
(6)前記実施形態では、ベース部材41は始動入賞ユニット40に備えられていたが、遊技板11に直接取り付けられていてもよい。
(7)前記実施形態では、連結凹部80Zがプランジャ連結部材70とプランジャ67の先端部とで形成される構成であったが、例えば、プランジャ67に取り付けられてプランジャ67と同方向に直動するシャフトに、側方に張り出したフランジを2つ設けて連結凹部80Zを形成してもよい。
10 パチンコ遊技機
14A,14B 第1及び第2の始動入賞口
14C 可動翼片
40 始動入賞ユニット
41 ベース部材
54 機構ケース(カバー部)
55 中継回動部材
56 回動レバー
56A 第1アーム部
56B 第2アーム部
60,60W,60Y,60Z 連結突部
65 直動駆動源
65S 直動出力部
66 ソレノイド
67 プランジャ
67F フランジ
70 プランジャ先端装着部材
75 連結孔
75A,81Z 摺接許容部
75B 不正禁止係合部
75C 復帰用摺接許容部
80Z 連結凹部
82 係合突部(不正禁止係合部)
90,90W,90Y プランジャ連結部材
91 対向リング
92,93 突当突部
94 ストッパ突部
95 陥没部
95A 底面
95B 段差面

Claims (2)

  1. 遊技球が入球可能な入賞口を有したベース部材と、
    前記入賞口への遊技球の入球を規制する閉位置とその規制を解除する開位置との間を往復動可能に前記ベース部材に支持された開閉部材と、
    前記開閉部材と一体に又は連動して回動する回動レバーと、
    前記回動レバーに、その回動軸と平行に突出形成された連結突部と、
    前記回動レバーの回動軸と直交する方向と平行に直動可能な直動出力部を有した直動駆動源と、
    前記直動出力部に形成され、前記直動出力部の直動方向で対向した1対の対向面を有し、それら対向面の間に前記連結突部を受容した連結凹部とを備え、
    前記直動出力部の直動を前記回動レバーの回動に変換し、前記開閉部材が前記入賞口を開閉する遊技機において、
    前記連結凹部のうち一方の前記対向面には、前記直動出力部から前記回動レバーに力を伝達したときに、前記連結突部に当接して前記連結突部の摺接移動を許容することで、前記開閉部材の前記閉位置から前記開位置への移動を許容する摺接許容部と、前記連結凹部のうち他方の前記対向面には、前記回動レバーから前記直動出力部に力を伝達したときに、前記連結突部に当接して前記連結突部の摺接移動を禁止することで、前記開閉部材の前記閉位置から前記開位置への移動を禁止する不正禁止係合部とを備え、
    遊技球が前面を流下可能な遊技板が設けられ、
    前記入賞口は、前記遊技板の前面側に配置され、
    前記開閉部材は、前記遊技板の前後方向に延びた前後水平回動軸を中心に回動すると共に、前記閉位置で起立姿勢になる一方、前記開位置で横に倒れた姿勢になり、
    前記回動レバーは、前記開閉部材の後側に配置され、前記遊技板の後面と平行な横水平回動軸を中心に回動すると共に、前記横水平回動軸から前方に突出した第1アーム部と、前記横水平回動軸から上方又は下方に突出した第2アーム部とを有し、
    前記直動出力部は、前記遊技板の前後方向に直動し、
    前記連結突部は、前記第2アーム部から前記直動出力部に向かって前記横水平回動軸と平行な方向に突出し、
    前記開閉部材の後面には、前記前後水平回動軸と平行な方向に突出し、前記開閉部材の回動によって上下に移動するレバー連結突起が備えられると共に、前記第1アーム部の先端部には、前記レバー連結突起を上下方向で挟持した1対の挟持対向壁が備えられたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記ベース部材には、前記回動レバー及び前記直動出力部を囲んだカバー部が備えられていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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