JP5133362B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP5133362B2
JP5133362B2 JP2010043212A JP2010043212A JP5133362B2 JP 5133362 B2 JP5133362 B2 JP 5133362B2 JP 2010043212 A JP2010043212 A JP 2010043212A JP 2010043212 A JP2010043212 A JP 2010043212A JP 5133362 B2 JP5133362 B2 JP 5133362B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
open
door
ball
close door
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010043212A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011177284A (ja
Inventor
悠 椿谷
泰弘 平野
Original Assignee
株式会社サンセイアールアンドディ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社サンセイアールアンドディ filed Critical 株式会社サンセイアールアンドディ
Priority to JP2010043212A priority Critical patent/JP5133362B2/ja
Publication of JP2011177284A publication Critical patent/JP2011177284A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5133362B2 publication Critical patent/JP5133362B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、遊技機に関する。
従来より、遊技レールで囲まれた略円形の遊技領域の下端部に、横長矩形の大入賞口と、その大入賞口の下縁部を中心に回動可能に軸支された開閉扉とを備えた遊技機が知られている。この遊技機は、常には、開閉扉が大入賞口を閉塞する一方、大当たり状態になると、開閉扉が前方に倒れて前方に張り出した開放姿勢となり、開閉扉が大入賞口へと遊技球を案内するようになっている(例えば、特許文献1を参照)。
特開平11−206971号公報(段落[0010]、第4図)
ところで、一般的に遊技領域には表示装置が備えられているが、近年、その表示装置が大型化しており、大入賞口は遊技レールに近い位置に配置せざるを得ない状況となっている。
ところが、大入賞口を遊技レールに接近させて配置すると、開放姿勢における開閉扉の横方向の両側端部と遊技レールとの上下方向における間隔が狭まるため、開閉扉が閉塞姿勢から開放姿勢に向かって回動する途中で、開閉扉の側端部と遊技レールとの間で遊技球が挟まり、開閉扉が半開き状態で停止する虞があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、開閉扉と遊技球を受け止めて転動させる球転動突部との間に遊技球が挟まることを防止可能な遊技機の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る遊技機は、遊技球が流下する遊技領域に遊技球が入球可能な大入賞口が形成されると共に、その大入賞口の下縁部を中心に回動可能に軸支された開閉扉が、通常は回動中心から起立した閉塞姿勢になって大入賞口を閉塞し、その閉塞姿勢から前方に倒れて前方に張り出した開放姿勢になると、開閉扉が遊技球を大入賞口内へと案内する遊技機において、遊技領域のうち大入賞口の下方には、遊技球を受け止めて転動させることが可能な球転動突部が設けられると共に、球転動突部上で遊技球が上下に積み重なった場合に、その積み重なった遊技球と閉塞姿勢から開放姿勢へと回動する途中の開閉扉の側端部とが干渉可能な位置に球転動突部が配置され、開閉扉のうち大入賞口を正面から見て横方向の側面と開放姿勢で下方を向く閉塞外面との間の角部に球排除傾斜面を設け、球排除傾斜面は、開閉扉が開放姿勢のときに開閉扉の横方向において閉塞外面から斜め横上方に向かいかつ、開閉扉の前後方向において開閉扉の回動中心から斜め前側上方に向かうように傾斜しているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の遊技機において、開閉扉が開放姿勢のときの開閉扉の横方向における球排除傾斜面の傾斜角が、開閉扉の回動中心から離れるに従って徐々に水平に近づくように変化しているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の遊技機において、球排除傾斜面が、開閉扉の回動半径方向で開閉扉の回動中心寄り位置からその回動中心から離れた先端寄り位置の範囲に亘って形成されることで、開閉扉における横方向の側面と閉塞外面との間の角部に、球排除傾斜面を溝底面とした球排除溝部が形成されたところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3に記載の遊技機において、球排除溝部のうち開閉扉の回動中心から離れた先端側の溝内側面は、略三角形になって、開閉扉が開放姿勢のときに開閉扉の横方向において閉塞外面から斜め横上方に向うように傾斜しているところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れか1の請求項に記載の遊技機において、球排除傾斜面は、開閉扉の横方向において遊技球の直径の1/3以上かつ1/2未満の幅となるように構成されたところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れか1の請求項に記載の遊技機において、開閉扉の横方向の両端部から下方に1対のヒンジアームが突出形成されて、それらヒンジアームを横方向に貫通するように回動中心が配置され、1対のヒンジアームのうち開閉扉が閉塞姿勢になったときに前方を向いた面から1対の開放位置決ストッパ突部が突出形成されて、開閉扉が開放姿勢になったときにそれら1対の開放位置決ストッパ突部が大入賞口の下側開口縁に当接するように構成されると共に、遊技領域の前面のうち大入賞口の両横の開口縁には、開閉扉が閉塞姿勢のときに開放位置決ストッパ突部より前方に突出して、開閉扉が閉塞姿勢のときに遊技球が開放位置決ストッパ突部に接触することを規制する1対の接触規制突部が形成されたところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項1乃至5の何れか1の請求項に記載の遊技機において、開閉扉のうち球排除傾斜面が形成された横方向の端部から開閉扉の回動中心に向かって軸部が突出すると共に、開閉扉が閉塞姿勢になったときに、軸部の一部が球排除傾斜面に対して相対的に前方に突出し、大入賞口の横方向で対をなした横開口縁から前方に突出して、開閉扉が閉塞姿勢のときに、開閉扉の前側を流下する遊技球と軸部の一部とが当接することを防止する当接規制突部を設けたところに特徴を有する。
請求項8の発明は、請求項6に記載の遊技機において、遊技領域の前面のうち大入賞口の周囲に敷設されかつ大入賞口に対応した矩形孔を有する装飾カバーが備えられ、1対の接触規制突部が装飾カバーに一体形成されると共に開閉扉が開放姿勢になったときに大入賞口の下側開口縁としての矩形孔の下側内側面に1対の開放位置決ストッパ突部が当接するように構成されたところに特徴を有する。
請求項9の発明は、請求項1乃至8の何れか1の請求項に記載の遊技機において、開閉扉に形成されて、大入賞口の奥側で回動する内部ストッパと、大入賞口の奥側に設けられ、開閉扉が開放姿勢になったときに内部ストッパが当接する内部ストッパ当接部とが備えられたところに特徴を有する。
請求項10の発明は、請求項1乃至9の何れか1の請求項に記載の遊技機において、大入賞口の上方には、遊技領域の前面から突出すると共に上面が開放して遊技球を受け入れ可能な上方入賞部が備えられ、大入賞口内の下面には、上方入賞部の下面に向けて光を投光可能な入賞口内発光手段が備えられ、上方入賞部の下面には、入賞口内発光手段からの光を開閉扉に向けて反射する反射部材が備えられたところに特徴を有する。
請求項11の発明は、請求項1乃至10の何れか1の請求項に記載の遊技機において、閉塞姿勢のときに開閉扉の回動中心から離れた先端部が大入賞口の上側開口縁に当接すると共に、大入賞口の上側開口縁には開閉扉の先端部を収納可能な横長凹部が形成されたところに特徴を有する。
[請求項1及び5の発明]
請求項1の発明によれば、開閉扉の横方向の側面と閉塞外面と間の角部に球排除傾斜面が設けられており、その球排除傾斜面は、異なる2方向に傾斜している。即ち、開閉扉が開放姿勢のときに開閉扉の横方向において閉塞外面から斜め横上方に向かいかつ、開閉扉の前後方向において開閉扉の回動中心から斜め前側上方に向かうように傾斜している。これにより、開閉扉が閉塞姿勢から開放姿勢に変化するタイミングで球転動突部上に遊技球が積み重なっていた場合、球排除傾斜面が上側の遊技球と接触し、その遊技球が遊技領域の前方かつ開閉扉の側方に押し除けられる。このようにして、開閉扉と球転動突部との間に遊技球が挟まることを防止可能となり、開閉扉を開放姿勢になるまで前方に倒すことが可能になる。ここで、球排除傾斜面は、開閉扉の横方向において遊技球の直径の1/3以上かつ1/2未満の幅となるように構成することが好ましい(請求項5の発明)
[請求項2の発明]
請求項2の発明によれば、遊技球を受け止めても破損することのない肉厚を開閉扉の回動中心から離れた先端部に確保することができる。
[請求項3の発明]
請求項3の発明によれば、遊技球を受け止めても破損することのない肉厚を開閉扉の回動中心から離れた先端側に確保することができる。
[請求項4の発明]
請求項4の発明によれば、球排除溝部のうち開閉扉の回動中心から離れた先端側の溝内側面によって遊技球を開閉扉の側方に押し除けることができる。
[請求項6の発明]
請求項6の発明によれば、開閉扉が受け止めた遊技球の衝撃や重さによって開閉扉が開放姿勢を越えて回動することを防止することができる。また、1対の接触規制突部を設けたことで、開閉扉が閉塞姿勢のときに、開放位置決ストッパ突部に遊技球が接触した弾みで開閉扉が開くという誤作動を防止することができる。
[請求項7の発明]
請求項7の発明によれば、球排除傾斜面を形成したことで、開閉扉が閉塞姿勢になったときに軸部の一部が球排除傾斜面に対して相対的に前方に突出することになるが、当接規制突部を設けたことで、開閉扉が閉塞姿勢のときに、軸部の一部に遊技球が当接した弾みで開閉扉が開くという誤作動を防止することができる。
[請求項8の発明]
請求項8の発明によれば、開閉扉が閉塞姿勢から前方に倒れたとき、1対の開放位置決ストッパ突部が、大入賞口の下側開口縁としての矩形孔の下側内側面に当接することで開閉扉を開放姿勢に維持することができる。
[請求項9の発明]
請求項9の発明によれば、開閉扉が受け止めた遊技球の衝撃や重さによって開閉扉が開放姿勢を越えて回動することを防止することができる。
[請求項10の発明]
請求項10の発明によれば、開閉扉が開放姿勢になるとその開閉扉に上方から光が照射されるので、大入賞口が開放したことを遊技者から分かり易くすることができる。
[請求項11の発明]
請求項11の発明によれば、開閉扉が閉塞姿勢のとき、開閉扉の回動中心から離れた先端部が大入賞口の上側開口縁に形成された横長凹部に収納されるので、遊技機の外部から挿入した針金その他ツールを開閉扉の先端部に引っ掛けて大入賞口を開放させるという不正行為を防止することができる。
本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機の斜視図 遊技盤の正面図 上始動入賞部、下始動入賞部、大入賞部を斜め上方から見た斜視図 上始動入賞部、開放した下始動入賞部、開放した大入賞部を斜め上方から見た斜視図 装飾カバーから大入賞装置を取り外した状態の分解斜視図 装飾カバーから大入賞装置を取り外した状態の分解斜視図 大入賞装置の内部の斜視図 大入賞装置の内部の斜視図 大入賞装置を構成する部品の斜視図 扉作動装置と開閉扉の斜視図 内部ストッパにて開放姿勢に位置決めされた開閉扉の側面図 扉作動装置と閉塞姿勢における開閉扉の側面図 扉作動装置と開放姿勢における開閉扉の側面図 (A)開放姿勢における開閉扉の側面図、(B)J−J線矢視図 図14(A)におけるK−K線矢視図 図14(A)におけるL−L線矢視図 図14(A)におけるM−M線矢視図 遊技球と開閉扉とが接触した状態の斜視図 開閉扉の球排除傾斜面が遊技球を押し除ける過程を示す側面図 開閉扉の球排除傾斜面が遊技球を押し除ける過程を示す正面図
以下、本発明を適用したパチンコ遊技機10に係る一実施形態を、図1〜図20に基づいて説明する。図1に示すように、パチンコ遊技機10の遊技盤11のうち、遊技者と対向する前面には、ガイドレール12(本発明の「球転動突部」に相当する)で囲まれた略円形の遊技領域R1が設けられ、その遊技領域R1がパチンコ遊技機10の正面からガラス板95Wを通して視認可能となっている。
図2に示すように、遊技領域R1のほぼ中央部には、表示装置13が設けられ、表示装置13の下方には、上始動入賞部14A、下始動入賞部14B、大入賞部15及びアウト口16が、上から順に間隔を開けて並べて設けられている。遊技領域R1のうち、表示装置13の左側方には始動ゲート18と風車17とが備えられ、始動入賞部14A,14Bの左右両側には、一般入賞部20がガイドレール12に沿って設けられている。さらに、これら以外に、遊技領域R1には図示しない複数の釘が起立している。
図1に示すように、パチンコ遊技機10の前面のうち、ガラス板95Wの上部及び両側部には装飾ランプ97が設けられており、上端両角部にはスピーカ98,98が設けられている。これら装飾ランプ97及び各スピーカ98は、パチンコ遊技機10の前面側に膨出している。
ガラス板95Wの下方には、上皿26及び下皿27が上下2段にして設けられている。これら上皿26及び下皿27は、パチンコ遊技機10の前方に膨出している。パチンコ遊技機10の前面における右下角部には、操作ノブ28が備えられている。この操作ノブ28を操作すると、上皿26に貯留された遊技球が、順次、遊技領域R1に向けて弾き出される。その遊技球が遊技領域R1を流下する途中で上記した上下の始動入賞部14A,14B、大入賞部15又は一般入賞部20に入球すると、賞球として所定数の遊技球が上皿26に払い出される。なお、上皿26が満杯の場合は下皿27に払い出される。
上皿26に備えた球移動ボタン(図示せず)を押すと、上皿26から下皿27に遊技球が移動する。また、上皿26には、球移動ボタンの他に、遊技に使用するための遊技ボタン30,30が備えられている。
以下、遊技領域R1に備えた表示装置13等について詳説する。表示装置13は、液晶モジュール(詳細には、TFT−LCDモジュール)で構成され、遊技盤11の中央部に貫通形成された表示取付孔(図示せず)に対し、遊技盤11の後面側から取り付けられている。また表示取付孔には、遊技盤11の前面側から枠形構造の装飾枠23が取り付けられ、その装飾枠23によって表示装置13の周囲が囲まれている。図2に示すように、遊技領域R1の左端寄り部分及び下端寄り部分を除く広い範囲が、これら装飾枠23と表示装置13とで占有されている。
アウト口16は、遊技領域R1の最下端部に配置されて前方に開放している。アウト口16は上縁部がアーチ状をなした横長形状になっており、遊技領域R1に備えられた各入賞部14A,14B,15,20の何れにも入賞しなかった遊技球は、アウト口16から遊技盤11の裏側に回収される。
一般入賞部20は、遊技領域R1の前方に突出しかつ上面が常時開放したポケット構造をなしている。一般入賞部20に入賞すると、予め定められた所定数(例えば、1個の入賞につき4個)の遊技球(賞球)が上皿26に払い出される。
始動ゲート18は遊技球が潜って通過可能な門形構造をなし、内蔵したゲートスイッチ(図示せず)によって遊技球の通過が検出される。この検出信号に基づいて、普通図柄表示部38の普通図柄が変動表示される。
普通図柄表示部38は、表示装置13の右下方に装飾枠23と一体に設けられている。普通図柄表示部38は、普通図柄としての2桁の数字を表示可能な7セグメントLED表示器で構成されている。
始動ゲート18を遊技球が通過すると、普通図柄表示部38は普通図柄を所定期間に亘って変動表示した後、停止表示する。例えば、停止表示された普通図柄が同じ(ゾロ目)の場合には、後述する下始動入賞部14Bが開放状態になって、遊技球が入賞可能になる。また、普通図柄表示部38が変動表示している間に始動ゲート18を通過した遊技球は、所定数(例えば、4つ)まで累積カウントされる。この累積カウント数(保留数)は、図示しない保留数用のLEDの点灯数によって遊技者に報知される。
上始動入賞部14Aは、遊技領域R1の下端寄り部分に配置されている。図3に示すように、上始動入賞部14Aは、前方に突出したポケット構造をなし、常時上方に開放している。上始動入賞部14Aの上面開口は、遊技球を1つずつ受け入れ可能な大きさになっている。
下始動入賞部14Bは、所謂、「普通電動役物(電動チューリップ)」であって、上始動入賞部14Aの真下に近接配置されている。図3に示すように、下始動入賞部14Bも前方に突出しかつ上方に開放したポケット構造をなしており、遊技球を1つずつ受け入れ可能になっている。下始動入賞部14Bの上面開口の左右両側には可動翼片14C,14Cが備えられている。また、下始動入賞部14Bの下面には平らな鏡面体である反射部材14D(図12参照)が備えられている。
両可動翼片14C,14Cは常には起立状態(図3に示す状態)になっており、このとき、下始動入賞部14Bへの遊技球の入賞は禁止される。これに対し、普通図柄表示部38にて普通図柄がゾロ目で停止表示すると、下始動入賞部14Bが開放状態となる。即ち、図4に示すように、下始動入賞部14Bに備えた可動翼片14C,14Cが所定期間(例えば、0.5秒間)に亘って左右に倒される。可動翼片14C,14Cが左右に倒れると、下始動入賞部14Bが開放状態となり、その倒れた可動翼14C,14Cに案内されて遊技球が下始動入賞部14Bに入賞可能となる。
上下の始動入賞部14A,14Bの何れかに遊技球が入賞すると、各始動入賞部14A,14B内に設けた遊技球センサ(図示せず)がその遊技球を検出し、その検出信号に基づいて、予め定められた所定数(例えば、1個の入賞につき5個)の遊技球(賞球)が上皿26に払い出される。また、各始動入賞部14A,14Bに遊技球が入賞すると、「大当たり遊技」を行うか否かを決定する当否判定の権利が発生し、その当否判定結果が表示装置13にて遊技者に報知される。
表示装置13には、通常、3つの左、中、右の特別図柄(図示せず)が横並びに表示されている。これら各特別図柄は、例えば、「0」〜「9」の数字を表記した複数種類のもので構成されており、通常は、各特別図柄ごと、所定の種類のものが停止表示されている。そして、両始動入賞部14A,14Bの何れかに遊技球が入賞したときに、これら3つの特別図柄が、変動表示(上下方向にスクロール表示)され、所定時間後に、各特別図柄が1つずつ順番に停止表示される。このとき、例えば、全ての特別図柄が同じ図柄(ゾロ目)になった場合に、遊技が「通常遊技」から後述する「大当たり遊技」に移行する。
表示装置13にて特別図柄が変動表示している最中又は「大当たり遊技」の最中に各始動入賞部14A,14Bに入賞した遊技球の数は、所定の限度数まで累積カウント(保留)され、特別図柄が外れの図柄組み合わせで停止表示されるか、「大当たり遊技」が終了すると、その保留記憶に基づいて再び、特別図柄の変動表示が開始される。なお、累積カウント数(保留数)は、図示しない保留数用のLEDの点灯数によって遊技者に報知される。
大入賞部15は、下始動入賞部14Bとアウト口16との中間位置に配置されている。大入賞部15は、遊技領域R1の前方に開放しかつ左右方向に延びた横長矩形の大入賞口15A(図4参照)を有している。大入賞口15Aはアウト口16より横長であり、その大入賞口15Aが常には、図3に示すように開閉扉50にて閉塞されている。そして、上記したように特別図柄がゾロ目で停止表示した場合(大当たり遊技時)に、図4に示すように、開閉扉50が所定期間に亘って前方に倒れた開放姿勢となって大入賞口15Aが前方に開放する。すると、遊技領域R1の前方に張り出した開放姿勢の開閉扉50が遊技領域R1を流下する遊技球を受け止めて、その遊技球を大入賞口15Aに案内する。大入賞口15Aに遊技球が入賞すると予め定められた所定数(例えば、1個の入賞につき15個)の遊技球(賞球)が上皿26に払い出される。なお、下始動入賞部14Bは、本発明の「上方入賞部」に相当する。
大入賞口15Aへの入球数は遊技球センサ153(図7参照)によりカウントされており、入球数が10個に達したか又は、開閉扉50の開放時間が30秒に達したかの何れかの条件が先に満たされた場合に、開閉扉50が開放姿勢から図3に示す閉塞姿勢となって大入賞口15Aが閉じられる。
ところで、上述した上始動入賞部14A、下始動入賞部14B、大入賞部15は、図3に示すように共通の装飾カバー101に固定されてユニット化されている。装飾カバー101は、所定のデザイン形状の樹脂板で構成されており、複数の螺子(図示せず)によって遊技盤11の前面に敷設されている(図2参照)。
装飾カバー101のうち、上下の始動入賞部14A,14Bが設けられた面とは反対の裏面側には、上下の始動入賞部14A,14Bで共有された始動入賞装置102と、大入賞部15の主要部である大入賞装置150とが取り付けられている。始動入賞装置102は、上下の始動入賞部14A,14Bに入賞した遊技球を検出する遊技球センサ(図示せず)、入賞した遊技球を回収するための球通路102A、下始動入賞部14Bの可動翼片14C,14Cを開閉動作させる為のソレノイド102B等から構成されている。
図5に示すように、装飾カバー101のうち下始動入賞部14Bの下方には、左右方向に延びた横長の矩形孔103が貫通形成されている。その矩形孔103から大入賞装置150が前方に臨んでいる。
大入賞装置150は、上下方向に扁平な透明ケース体156に、開閉扉50、開閉扉50を開閉させる為の扉作動装置159、大入賞口15Aに入賞した遊技球を検出するための遊技球センサ153及び複数の回路基板161,161等を組み付けてなる(図7及び図9参照)。
図6に示すように、大入賞装置150のうち矩形孔103に臨んだ前端部には、矩形孔103に向かって開放した球受容空間151が備えられている。球受容空間151は、左右方向に延びかつ遊技球の直径とほぼ等しい奥行きを有している。そして、矩形孔103の開口縁と、球受容空間151を矩形孔103に向けて開放した横長開口部154の開口縁とが前後方向で合体して大入賞口15Aが構成され、大入賞口15Aを通過した遊技球が球受容空間151に取り込まれるようになっている。
球受容空間151のうち大入賞口15Aと対向した奥壁152には、球受容空間151に受け入れた遊技球を遊技盤11の裏側に取り込む為の貫通孔152Aが形成され、その貫通孔152Aに遊技球センサ153が配置されている。貫通孔152A及び遊技球センサ153は、奥壁152の左右方向における一端部(例えば、正面視右端部)に設けられている。ここで、球受容空間151の底面は、貫通孔152Aに向かって下るように傾斜している。即ち、球受容空間151の底面は、左端から右端に向かって下ると共に、右端部分で奥側に向かって下っている。これにより、球受容空間151内に遊技球が滞留することが防止されている。
大入賞装置150のうち、球受容空間151の下方に配置された回路基板161には複数のLED162,162(図9参照)が実装されており、それらLED162,162の光が、球受容空間151を通って下始動入賞部14Bの反射部材14Dに向けて投光されるようになっている(図13参照)。なお、LED162,162は、本発明の「入賞口内発光手段」に相当する。
図5及び図6に示すように、開閉扉50は、大入賞装置150のうち矩形孔103に臨んだ前端面に回動可能に組み付けられている。開閉扉50は、例えば、合成樹脂で形成され、大入賞口15Aの略全体を閉塞可能な扉板51と、扉板51の横方向の両側端部に一体形成されたサイド壁52,52とを有している(図7参照)。扉板51は、横長の矩形状をなし回動中心から離れるに従って板厚が薄くなっている。
両サイド壁52,52は、扉板51のうち開放姿勢において上方を向く内面(以下、球受内面51A」という)から直角に起立しており、扉板51の回動中心から離れた先端寄り位置から回動中心に向かうに従って球受内面51Aからの高さが徐々に大きくなるように構成されている。これらサイド壁52,52は、扉板51に一旦受け止められた遊技球が、開閉扉50の側方に零れ落ちることを防止する。
サイド壁52,52の上端面は、開放姿勢において扉板51の先端側に下るように傾斜しかつ球受内面51Aに向かって下るように傾斜した傾斜面52Aになっている。この傾斜面52Aにより、サイド壁52に落下した遊技球を扉板51に転落させることができ、開閉扉50上に落下した遊技球の受け零しを抑えるようになっている。
図7に示すように、扉板51の回動中心から離れた先端部には、帯状張出壁54が一体形成されている。帯状張出壁54は、扉板51における横方向の両側端間に亘って延びており、開閉扉50が開放姿勢のときにサイド壁52,52よりも前方に張り出すと共に僅かに反り上がっている。また、開閉扉50が閉塞姿勢になったとき、帯状張出壁54は矩形孔103の上辺と重なり合って当接する(図3参照)。
ここで、図5及び図13に示すように、矩形孔103の上辺には、帯状張出壁54に対応した帯状凹部104(本発明の「横長凹部」に相当する)が形成されている。帯状凹部104は、装飾カバー101の前面を、矩形孔103の横方向の両側端部間に亘って浅く凹ませた形状をなし、開閉扉50が閉塞姿勢になったとき帯状張出壁54はこの帯状凹部104に収納される(図12参照)。これにより、遊技機10の外部から挿入した針金その他ツールを開閉扉50の先端部(帯状張出壁54)に引っ掛けて大入賞口15Aを開放させるという不正行為を防止することができる。
図9に示すように、扉板51のうち横方向の両側端部からは帯状張出壁54とは反対側に1対のヒンジアーム53,53が突出している。これら1対のヒンジアーム53,53は、扉板51に一体形成されて、サイド壁52,52の延長線上に延びている。なお、各サイド壁52,52は扉板51とヒンジアーム53との間に跨って形成されている。
開閉扉50は、ヒンジアーム53,53の先端部を貫通したヒンジピン155,155によって軸支されている。即ち、ヒンジピン155,155は、大入賞装置150における横長開口部154の下辺に沿って水平に延びかつ、ヒンジアーム53,53の側方に突出した両端部が大入賞装置150の前端部に保持されている(図7,図8参照)。
図10に示すように、1対のヒンジアーム53,53には開放位置決ストッパ突部531,531(以下、単に「ストッパ突部531,531」という)が一体形成されている。各ストッパ突部531,531は、ヒンジアーム53,53のうち開閉扉50が閉塞姿勢になったとき(図10及び図12に示す状態)に前方を向いた面から突出している。そして、開閉扉50が閉塞姿勢から前側に所定角度(例えば、約75度)倒れたときにストッパ突部531,531が大入賞口15Aの下側開口縁に当接する。詳細には、図13に示すように、ストッパ突部531,531はヒンジピン155,155の軸方向から見た場合に直角な角部を有し、その角部を構成する直交二平面のうち、開放姿勢において鉛直下方を向く平面が、装飾カバー101の矩形孔103における下側内側面106に面当接する。なお、ヒンジアーム53,53は、本発明の「軸部」に相当し、ストッパ突部531,531は、本発明の「軸部の一部」に相当する。
図5及び図6に示すように、装飾カバー101のうち矩形孔103の左右の両横部には、接触規制突部105,105が一体形成されている。接触規制突部105,105は、矩形孔103の左右両側辺に沿って延びかつ上下両端から中央に向かうに従って徐々に前方に迫り出している。また、図3及び図12に示すように、接触規制突部105,105は、開閉扉50が閉塞姿勢のときにストッパ突部531,531と隣接しかつ、閉塞姿勢のときのストッパ突部531,531よりも前方に突出している。接触規制突部105,105は、開閉扉50が閉塞姿勢のときに開閉扉50の前方を通過する遊技球と接触することで、遊技球がストッパ突部531,531に接触することを防止している。なお、接触規制突部105,105の前方への突出量は、最大で2〜3mmであり、接触規制突部105,105と遊技領域R1の前方を覆ったガラス板95Wとの間を遊技球が通過可能となっている。
開閉扉50に備えた1対のサイド壁52,52のうち、一方のサイド壁52(例えば、正面から見て右側のサイド壁52)には、内部ストッパ522が一体形成されている(図7参照)。
内部ストッパ522は、ヒンジピン155を挟んでストッパ突部531とは反対側に位置しており、サイド壁52の外側面からヒンジピン155と平行に突出している。図11に示すように、内部ストッパ522は、大入賞口15Aの奥側(透明ケース体156の内部)で回動し、開閉扉50が閉塞姿勢から前側に所定角度(例えば、約75度)倒れたときに、大入賞口15Aの奥側(透明ケース体156の内部)に備えた内部ストッパ当接部160(図11参照)に当接する。
上述したストッパ突部531,531及び内部ストッパ522により、開閉扉50は球受内面51Aが上方を向いた開放姿勢(図4及び図13に示す状態)に位置決めされる。また、開閉扉50に受け止めた遊技球の衝撃や重さにより開閉扉50が開放姿勢を越えて回動することを防止することができる。ここで、開放姿勢において球受内面51Aは大入賞口15Aに向かって下るように傾斜する。
開閉扉50を開閉動作させる為の扉作動装置159は、大入賞装置150の左側部分に設けられ、ソレノイド157A、プランジャ157B、圧縮コイルバネ157C及び中継部材158から構成されている(図8参照)。
中継部材158は、プランジャ157Bの先端部に係止されると共に、その下端部が開閉扉50の回動中心(ヒンジピン155)と平行な回動軸158Bによって回動可能に軸支されている。そして、プランジャ157Bの前後方向への直線運動に連動して中継部材158が上下方向に回動する。
中継部材158は開閉扉50に向かって延びた連結アーム158Aを備え、その連結アーム158Aが開閉扉50の一端に連結されている。詳細には、図12に示すように、連結アーム158Aの先端部は下方に突出した山形突起となっている。また、開閉扉50のうち正面から見て左側のヒンジアーム53の先端部には、係合突片533が一体形成されている。係合突片533はストッパ突部531とは反対側に突出しており、開閉扉50が開放姿勢(図12に示す状態)のときに、開閉扉50の回動中心(ヒンジピン155)から斜め後側上方に突出すると共に、閉塞姿勢(図13に示す状態)のときに回動中心から略水平後方に突出する。この係合突片533の上面に連結アーム158Aの先端部(山形突起)が当接している。
ソレノイド157Aを励磁すると、プランジャ157Bが圧縮コイルバネ157Cを押し縮めながら直動ストロークの後端位置に向かって後退する。すると、図12から図13への変化に示すように、中継部材158が上方に回動して連結アーム158Aが、斜め下方を向いた姿勢から略水平な姿勢に変化する。即ち、連結アーム158Aが、係合突片533の上方に離れるように移動する。すると、開閉扉50は自重により前方に倒れて閉塞姿勢から開放姿勢になる。
一方、ソレノイド157Aに対する通電が停止されると、圧縮コイルバネ157Cの弾発力によりプランジャ157Bが直動ストロークの前端位置に向かって前進する。すると、図13から図12への変化に示すように、中継部材158が下方に回動して連結アーム158Aが略水平な姿勢から斜め下方を向いた姿勢に変化する。このとき、連結アーム158Aの先端部が係合突片533を押し下げることで、開閉扉50が開放姿勢から閉塞姿勢に変化する。
さて、開閉扉50のうち横方向の両側面と開放姿勢で下方を向く開閉扉50の外面(閉塞外面51Bという)と間の各角部(ヒンジアーム53,53の延長線上)には、それぞれ球排除傾斜面171,171と、その球排除傾斜面171,171を溝底面とした球排除溝部170,170とが形成されている。
図14(A)に示すように、各球排除溝部170,170は、開閉扉50の回動半径方向で開閉扉50の回動中心(ヒンジピン155)寄り位置から先端寄り位置の範囲に亘って形成されている。
各球排除傾斜面171,171は、開閉扉50が開放姿勢のときに開閉扉50の横方向において閉塞外面51Bから斜め横上方に向かい(図14(B)参照)かつ、開閉扉50の前後方向において開閉扉50の回動中心から斜め前側上方に向かうように傾斜(図14(A)参照)している。
また、開閉扉50が開放姿勢のときの開閉扉50の横方向における球排除傾斜面171の傾斜角が、開閉扉50の回動中心から離れるに従って徐々に水平に近づくように変化している(図15〜図17参照)。これにより、遊技球を受け止めても破損することのない肉厚を開閉扉50の先端部に確保している。
図14(A)及び同図(B)に示すように球排除溝部170のうち、球排除傾斜面171を挟んだ両側には、共に略三角形状をなした1対の溝内側面172,173が形成されている。これら1対の溝内側面172,173のうち、開閉扉50の先端側の溝内側面172は、開閉扉50が開放姿勢のときに開閉扉50の横方向において閉塞外面51Bから斜め横上方に向うように傾斜している(図14(B)参照)。
一方、開閉扉50の回動中心寄りの溝内側面173は、ストッパ突部531の前記角部を構成する直交二平面のうち、開放姿勢において前方を向く平面と面一となっている。
開閉扉50の横方向における各球排除傾斜面171,171の横幅は、ヒンジアーム53,53の横幅と略同一となっている。具体的には、遊技球の直径の1/3以上かつ1/2未満であって、本実施形態では、例えば、約4mmとなっている。
本実施形態のパチンコ遊技機10の構成は以上であり、次に作用について説明する。遊技者が操作ノブ28を操作すると、遊技球が遊技領域R1の上方部分に弾き出される。遊技球は、遊技領域R1に備えられた風車17、装飾枠23、障害釘等に当たって向きを変えられ、ランダムな経路を通って遊技領域R1を流下する。
大入賞部15の開閉扉50が閉塞姿勢のとき、遊技球は開閉扉50の前方を通過可能であるが、開閉扉50に備えたストッパ突部531,531と接触することはない。即ち、閉塞姿勢におけるストッパ突部531,531の横には、それぞれストッパ突部531,531よりも前方に突出した接触規制突部105,105が隣接配置されており、ストッパ突部531,531の前方を通過する遊技球は、この接触規制突部105,105に当接するからである。これにより、ストッパ突部531,531に遊技球が接触した弾みで開閉扉50が開くという誤動作を防止することができる。なお、接触規制突部531,531は、本発明の「当接規制突部」に相当する。
遊技球が遊技領域R1を流下する途中で始動ゲート18を通過すると、普通図柄表示部38において普通図柄の変動表示が開始される。普通図柄は所定時間に亘って変動表示された後で停止表示する。そして、普通図柄がゾロ目で停止表示すると、下始動入賞部14Bに備えた可動翼片14C,14Cが横に倒れる。すると、遊技領域R1を流下する遊技球の一部が可動翼片14C,14Cに受け止められて下始動入賞部14Bに案内される。
上始動入賞部14A又は下始動入賞部14Bに遊技球が入賞すると、その遊技球は回収され、代わりに例えば、10個の遊技球が上皿27Aに払い出されると共に、表示装置13にて特別図柄のスクロール表示が開始される。
特別図柄が所定時間に亘ってスクロール表示された後で、1つずつ順次に停止表示され、停止表示された3つの特別図柄が全て同じ(ゾロ目)になると、大入賞部15の開閉扉50が所定期間に亘って開放姿勢に保持され大入賞口15Aが開放する。このとき、遊技球が開閉扉50の球受内面51Aで受け止められて大入賞口15Aに案内される。大入賞口15Aに遊技球が入賞すると、その遊技球は回収され、代わりに15個の賞球が上皿27Aに払い出される。
また、大入賞口15Aが開放すると、大入賞装置150のうち、球受容空間151の下方に配置されたLED162,162の光が、図13に示すように球受容空間151を通って下始動入賞部14Bの下面の反射部材14Dに投光され、反射部材14Dで反射した光が開閉扉50の球受内面51Aを照らす。これにより、大入賞口15Aが開放していることを遊技者に分かり易くすることができる。
また、開放姿勢では、ストッパ突部531,531が大入賞口15Aの下側開口縁(正確には、装飾カバー101の矩形孔103における下側内側面106,106)に当接すると共に、内部ストッパ522が内部ストッパ当接部160と当接するので、開閉扉50で受けた遊技球の衝撃や重さによって開閉扉50が開放姿勢を越えて回動することを防止することができる。
さて、遊技領域R1に備えた何れの入賞部14A,14B,15,20にも入賞しなかった遊技球は、ガイドレール12上に落下し、ガイドレール12上を転がってアウト口16に向かう。ここで、開放姿勢のときにガイドレール12と最も接近する開閉扉50の横方向の両側端部と、ガイドレール12との間には、上下方向で遊技球の直径の1倍より大きくかつ2倍未満の隙間が空いているので、通常は、ガイドレール12上を転がってアウト口16に向かう遊技球と開放姿勢の開閉扉50とが接触することはない。
ところが、例えば、大量の遊技球がアウト口16に集中して遊技球の排出が間に合わなくなると、図18に示すように、ガイドレール12のうちアウト口16の側方位置で遊技球が2個積み重なる現象が起き得る。或いは、偶然に、ガイドレール12上を転がる遊技球の上に別の遊技球が落下することがある。このように遊技球が2個積み重なったタイミングで、閉塞姿勢の開閉扉50が遊技領域R1の前方に倒されると、2個積み重なった遊技球と開閉扉50の横方向の側端部とが接触する可能性がある。
このような事態にそなえて、本実施形態のパチンコ遊技機10は、開閉扉50の横方向の両側端部に球排除傾斜面171,171を有している。即ち、開閉扉50が閉塞姿勢から遊技領域R1の前方に倒れるタイミングで、ガイドレール12上に遊技球が2個積み重なっていた場合、球排除傾斜面171が上側の遊技球と接触し、その遊技球が球排除傾斜面171の傾斜によって遊技領域R1の前(図19参照)及び開閉扉50の側方(図20参照)に押し除けられる。このようにして、開閉扉50とガイドレール12との間に遊技球が挟まることを防止することができ、開閉扉50を開放姿勢になるまで前方に倒すことが可能になる。また、球排除傾斜面171だけでなく、開閉扉50の先端側の溝内側面172でも遊技球を側方に排除することができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、開閉扉50が開放姿勢のときの開閉扉50の横方向における球排除傾斜面171の傾斜角が、開閉扉50の回動中心から離れるに従って徐々に水平に近づくように変化していたが、傾斜角を一定にしてもよい。
(2)上記実施形態では、球排除傾斜面171を挟んだ両側に溝内側面172,173を備えていたが、開閉扉50の先端側の溝内側面172を無くして球排除傾斜面171を開閉扉50の先端側に延長してもよい。
(3)上記実施形態では、本発明に係る「球転動突部」の一例としてガイドレール12を例示したが、大入賞口15の下方に配置されかつ、遊技領域R1を流下する遊技球を受け止めて転動させることが可能なものであれば、ガイドレール12に限定するものではない。例えば、遊技領域R1(遊技盤11)の前面から前方に突出してその上面で遊技球を略横方向に転動可能としたもの(具体的には、左右両側から中央部に向かって下るように湾曲し、その上面に受け止めた遊技球を左右に往復動させた後で中央部前端から下方に流下させる構成のもの)や、複数本の障害釘を略横並びに配置してそれらの上を遊技球が転動するようにした構成のものも、本発明の「球転動突部」に含まれる。
そして、球転動突部の位置が、球転動突部上を遊技球が積み重なることなく一段で転動する場合に、開放姿勢の開閉扉50と球転動突部上の遊技球とが干渉せず(換言すれば、開放姿勢における開閉扉50と球転動突部との上下方向の間隔が遊技球の直径よりも大きく)かつ、球転動突部上で遊技球が積み重なった場合に閉塞姿勢から開放姿勢へと移動する開閉扉50と遊技球とが接触し得る位置であって、開閉扉50に本発明の構成(球排除傾斜面171)が備えられていれば、上記実施形態のものと同等の効果を発揮することになる。即ち、球転動突部上で遊技球が積み重なった状態で、開閉扉50が閉塞姿勢から開放姿勢へと回動することがあっても、開閉扉50に設けられた球排除傾斜面171により遊技球を開閉扉50と干渉しない位置へ流下させることが可能となり、開放扉50が半開き状態で停止するという不具合を防止することが可能となる。
(4)上記実施形態では、球排除傾斜面171及び球排除溝部170が、開閉扉50の横方向の両側端部に設けられていたが、何れか一方の側端部にだけ設けてもよい。この場合、球排除傾斜面171及び球排除溝部170が形成された側端部と隣接する大入賞口15の横開口縁にだけ接触規制突部531を設けてもよい。
(5)開閉扉50に球排除傾斜面171を形成することでヒンジアーム53の肉厚までも減少すると強度が低下する虞があるため、ヒンジアーム53は球排除傾斜面171が形成された部分より厚肉にしておくことが好ましい。このとき、ヒンジアーム53のうち閉塞姿勢において前方を向いた部分が、閉塞姿勢の開閉扉50の他の部位に対して相対的に前方に突出することになると、閉塞姿勢の開閉扉50の前方を流下する遊技球が、その前方に突出したヒンジアーム53と接触して開閉扉50が開いてしまうという不具合の虞がある。このような場合でも、上記実施形態で説明したように、大入賞口15Aの周囲に敷設された装飾カバー101に、前方に突出したヒンジアーム53と遊技球とが接触することを規制する接触規制突部531を設けることで、その不具合を防止することが可能である。
(6)上記実施形態では、大入賞口15A及び開閉扉50が横長矩形であったが、正方形でもよい。
10 パチンコ遊技機
12 ガイドレール(球転動突部)
14B 下始動入賞部(上方入賞部)
14D 反射部材
15 大入賞部
15A 大入賞口
16 アウト口
50 開閉扉
51B 閉塞外面
53 ヒンジアーム(軸部)
101 装飾カバー
103 矩形孔
104 帯状凹部(横長凹部)
105 接触規制突部(当接規制突部)
106 下側内側面
154 横長開口部
155 ヒンジピン
160 内部ストッパ当接部
162 LED(入賞口内発光手段)
170 球排除溝部
171 球排除傾斜面
172 溝内側面
522 内部ストッパ
531 開放位置決ストッパ突部(軸部の一部)
R1 遊技領域

Claims (11)

  1. 遊技球が流下する遊技領域に遊技球が入球可能な大入賞口が形成されると共に、その大入賞口の下縁部を中心に回動可能に軸支された開閉扉が、通常は回動中心から起立した閉塞姿勢になって前記大入賞口を閉塞し、その閉塞姿勢から前方に倒れて前方に張り出した開放姿勢になると、前記開閉扉が遊技球を前記大入賞口内へと案内する遊技機において、
    前記遊技領域のうち前記大入賞口の下方には、遊技球を受け止めて転動させることが可能な球転動突部が設けられると共に、前記球転動突部上で遊技球が上下に積み重なった場合に、その積み重なった遊技球と前記閉塞姿勢から前記開放姿勢へと回動する途中の前記開閉扉の側端部とが干渉可能な位置に前記球転動突部が配置され、
    前記開閉扉のうち前記大入賞口を正面から見て横方向の側面と前記開放姿勢で下方を向く閉塞外面との間の角部に球排除傾斜面を設け、前記球排除傾斜面は、前記開閉扉が前記開放姿勢のときに前記開閉扉の横方向において前記閉塞外面から斜め横上方に向かいかつ、前記開閉扉の前後方向において前記開閉扉の回動中心から斜め前側上方に向かうように傾斜していることを特徴とする遊技機。
  2. 前記開閉扉が前記開放姿勢のときの前記開閉扉の横方向における前記球排除傾斜面の傾斜角が、前記開閉扉の回動中心から離れるに従って徐々に水平に近づくように変化していることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記球排除傾斜面が、前記開閉扉の回動半径方向で前記開閉扉の回動中心寄り位置からその回動中心から離れた先端寄り位置の範囲に亘って形成されることで、前記開閉扉における横方向の側面と前記閉塞外面との間の角部に、前記球排除傾斜面を溝底面とした球排除溝部が形成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記球排除溝部のうち前記開閉扉の回動中心から離れた先端側の溝内側面は、略三角形になって、前記開閉扉が前記開放姿勢のときに前記開閉扉の横方向において前記閉塞外面から斜め横上方に向うように傾斜していることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記球排除傾斜面は、前記開閉扉の横方向において遊技球の直径の1/3以上かつ1/2未満の幅となるように構成されたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1の請求項に記載の遊技機。
  6. 前記開閉扉の横方向の両端部から下方に1対のヒンジアームが突出形成されて、それらヒンジアームを横方向に貫通するように回動中心が配置され、
    前記1対のヒンジアームのうち前記開閉扉が前記閉塞姿勢になったときに前方を向いた面から1対の開放位置決ストッパ突部が突出形成されて、前記開閉扉が前記開放姿勢になったときにそれら1対の開放位置決ストッパ突部が前記大入賞口の下側開口縁に当接するように構成されると共に、前記遊技領域の前面のうち前記大入賞口の両横の開口縁には、前記開閉扉が前記閉塞姿勢のときに前記開放位置決ストッパ突部より前方に突出して、前記開閉扉が前記閉塞姿勢のときに遊技球が前記開放位置決ストッパ突部に接触することを規制する1対の接触規制突部が形成されたことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1の請求項に記載の遊技機。
  7. 前記開閉扉のうち前記球排除傾斜面が形成された横方向の端部から前記開閉扉の回動中心に向かって軸部が突出すると共に、前記開閉扉が前記閉塞姿勢になったときに、前記軸部の一部が前記球排除傾斜面に対して相対的に前方に突出し、
    前記大入賞口の横方向で対をなした横開口縁から前方に突出して、前記開閉扉が閉塞姿勢のときに、前記開閉扉の前側を流下する遊技球と前記軸部の一部とが当接することを防止する当接規制突部を設けたことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1の請求項に記載の遊技機。
  8. 前記遊技領域の前面のうち前記大入賞口の周囲に敷設されかつ前記大入賞口に対応した矩形孔を有する装飾カバーが備えられ、前記1対の接触規制突部が前記装飾カバーに一体形成されると共に前記開閉扉が開放姿勢になったときに前記大入賞口の下側開口縁としての前記矩形孔の下側内側面に前記1対の開放位置決ストッパ突部が当接するように構成されたことを特徴とする請求項6に記載の遊技機。
  9. 前記開閉扉に形成されて、前記大入賞口の奥側で回動する内部ストッパと、
    前記大入賞口の奥側に設けられ、前記開閉扉が開放姿勢になったときに前記内部ストッパが当接する内部ストッパ当接部とが備えられたことを特徴とする請求項1乃至8の何れか1の請求項に記載の遊技機。
  10. 前記大入賞口の上方には、前記遊技領域の前面から突出すると共に上面が開放して遊技球を受け入れ可能な上方入賞部が備えられ、
    前記大入賞口内の下面には、前記上方入賞部の下面に向けて光を投光可能な入賞口内発光手段が備えられ、
    前記上方入賞部の下面には、前記入賞口内発光手段からの光を前記開閉扉に向けて反射する反射部材が備えられたことを特徴とする請求項1乃至9の何れか1の請求項に記載の遊技機。
  11. 前記閉塞姿勢のときに前記開閉扉の回動中心から離れた先端部が前記大入賞口の上側開口縁に当接すると共に、
    前記大入賞口の上側開口縁には前記開閉扉の先端部を収納可能な横長凹部が形成されたことを特徴とする請求項1乃至10の何れか1の請求項に記載の遊技機。
JP2010043212A 2010-02-26 2010-02-26 遊技機 Active JP5133362B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010043212A JP5133362B2 (ja) 2010-02-26 2010-02-26 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010043212A JP5133362B2 (ja) 2010-02-26 2010-02-26 遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011177284A JP2011177284A (ja) 2011-09-15
JP5133362B2 true JP5133362B2 (ja) 2013-01-30

Family

ID=44689511

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010043212A Active JP5133362B2 (ja) 2010-02-26 2010-02-26 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5133362B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014128537A (ja) * 2012-11-30 2014-07-10 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP6189652B2 (ja) * 2013-06-10 2017-08-30 株式会社ニューギン 遊技機
JP2016168224A (ja) * 2015-03-13 2016-09-23 株式会社サンセイアールアンドディ 遊技機
JP7307482B2 (ja) * 2017-04-26 2023-07-12 株式会社大一商会 遊技機
JP6878143B2 (ja) * 2017-05-26 2021-05-26 株式会社三共 遊技機
JP2019041984A (ja) 2017-08-31 2019-03-22 株式会社大一商会 遊技機
JP7220875B2 (ja) * 2017-10-30 2023-02-13 株式会社大一商会 遊技機
JP7220876B2 (ja) * 2017-10-30 2023-02-13 株式会社大一商会 遊技機
JP2019171206A (ja) 2019-07-22 2019-10-10 株式会社大一商会 遊技機

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005168914A (ja) * 2003-12-12 2005-06-30 Okumura Yu-Ki Co Ltd 可変入賞装置および該可変入賞装置を備えたパチンコ機
JP4290632B2 (ja) * 2004-10-15 2009-07-08 マルホン工業株式会社 パチンコ遊技機
JP4465531B2 (ja) * 2005-10-03 2010-05-19 タイヨーエレック株式会社 弾球遊技機
JP5066647B2 (ja) * 2006-08-17 2012-11-07 株式会社高尾 可変入賞装置
JP2009226073A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Kyoraku Sangyo Kk アタッカー装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011177284A (ja) 2011-09-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5133362B2 (ja) 遊技機
JP5043056B2 (ja) 弾球遊技機
JP4164085B2 (ja) 弾球遊技機
JP5203424B2 (ja) 遊技機
JP2010246784A (ja) 遊技機
JP2010207266A (ja) 弾球遊技機
JP6960666B2 (ja) 遊技機
JP5477334B2 (ja) 遊技機の演出装置
JP5389891B2 (ja) 弾球遊技機
JP2012066028A (ja) 弾球遊技機の入賞装置
JP2006122425A (ja) 遊技機
JP5450550B2 (ja) 弾球遊技機
JP2015192735A (ja) 遊技機
JP2013128695A (ja) 遊技機
JP6197254B2 (ja) 遊技機
JP4499124B2 (ja) 弾球遊技機
JP6951760B2 (ja) 遊技機
JP2006230938A (ja) パチンコ遊技機
JP3538101B2 (ja) 遊技球入賞装置
JP5261523B2 (ja) 弾球遊技機
JP6547114B2 (ja) 遊技機
JP6981646B2 (ja) 遊技機
JP4023620B2 (ja) 弾球遊技機
JP4886055B2 (ja) パチンコ遊技機
JP2010259519A (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121031

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121107

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151116

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5133362

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250