JP2007274935A - ゴマ入そうめんおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】中力粉を主成分とする小麦粉と粒ゴマ3を含むゴマ材料とを含む生地を、生地中における水分を除く各成分の重量割合が、小麦粉が、89〜94%、塩が、5〜7%、ゴマ材料が、1〜4.5%となるように形成し、形成された生地からそうめんの麺1を形成する。小麦粉に対するゴマの配合割合を最適にしたことによって、粒ゴマ3が入っていても細いそうめんの麺1を形成することができ、しかも、茹でても麺が細切れになることを防ぐことができる。
【選択図】図1
Description
通常、添加物としては、粒径が小麦粉と同程度である粉末や液状ペースト状のものが使用されそれらを生地に混入してから麺に加工するのであるが、小麦粉よりも粒径が大きい、例えば海藻等を粗切りにしたものを混入した麺も考案されている(例えば特許文献1)。
しかるに、特許文献1には、上記の問題を解決する方法については何ら示唆がなく、特許文献1に記載されている内容だけでは粒径の大きい添加物が混入された麺を実際に形成することは困難であった。
第2発明のゴマ入そうめんの製造方法は、第1発明において、前記小麦粉は、中力粉と準強力粉とからなり、中力粉と準強力粉の混合割合は、重量比で、中力粉が、60〜80%であり、準強力粉が、20〜40%であることを特徴とする。
第3発明のゴマ入そうめんの製造方法は、第1または第2発明において、ゴマ材料は、粒ゴマと、粒ゴマを摺り潰して形成されたゴマ食材とからなり、前記生地の全重量に対する重量割合が、粒ゴマが、1〜3%、ゴマ食材が、0.5〜1.5%、となるように混合されていることを特徴とする
第4発明のゴマ入そうめんの製造方法は、第1、第2または第3発明において、手延べにより生地からそうめんの麺を形成することを特徴とする。
第5発明のゴマ入そうめんは、中力粉を主成分とする小麦粉によって形成された生地から製造されたそうめんであって、乾燥した状態におけるそうめんの麺に、ゴマ材料が、重量比で1〜4.5%混入しており、前記ゴマ材料が粒ゴマを含有していることを特徴とする。
第6発明のゴマ入そうめんは、第5発明において、請求項1、2、3または4記載の製造方法によって製造されたものであることを特徴とする。
第2発明によれば、中力粉に混合する準強力粉の割合を最適に調整しているので、粒ゴマが入っていてもそうめんの麺が形成が容易になり、しかも、麺を食べたときにゴマの風味を味わうことができる。
第3発明によれば、ゴマ食材が混入されているので、麺からゴマの香りを発生させることができ、麺の風味を向上することができる。
第4発明によれば、手延べ製法によって形成しているので、麺の食感をより一層向上させることができる。
第5発明によれば、ゴマの配合割合が最適に調整されているので、中力粉を主成分とする小麦粉から形成されているにもかかわらず、茹でても麺が細切れになることを防ぐことができる。
第6発明によれば、中力粉に混合する準強力粉の割合を最適に調整しているので、麺を食べたときにゴマの風味を味わうことができる。しかも、ゴマ食材が混入されていれば、麺からゴマの香りを発生させることができ、麺の風味を向上することができる。そして、手延べ手法によって形成すれば、麺の食感をより一層向上させることができる。
本発明は、粒ゴマが練り込まれているそうめんの麺およびその製造方法に関するものであり、粒ゴマを、その大きさに比べて細いそうめんの麺に練り込んでいることに特徴を有している。
本発明の製造方法によって製造される麺の太さはとくに限定されるわけではないが、乾燥した状態において、粒ゴマが存在しない位置の太さ、つまり、麺線だけの太さが26〜30番、好ましくは、27〜29番、もっとも好ましくは28番となるように形成されたものが好ましい。30番よりも麺線の太さが細くなると手延べの場合には伸ばしているときに切れてしまい麺としての形状を保てなくなる。逆に、26番よりも麺が太くなると麺の食感やゴマの食感が低下する。
なお、平成16年10月に改正された品質表示基準(JAS法)では、長径が1.7mm未満に形成された丸棒状の麺(約18番に相当する)を手延べそうめんの麺として分類している。参考までに、以前は長径が1.3mm未満に形成された丸棒状の麺(約23番に相当する)を手延べそうめんの麺として分類している時期もあった。
なお、手延べ製法によって製造された場合には、生地を延ばすときに粒ゴマ3の表面全体やその表面の一部に麺本体2と連続する生地の層2aが形成されるため、乾燥過程や乾燥後の状態においても、この生地の層2aによって粒ゴマ3が保持されており、粒ゴマ3が麺本体2から脱落することが防止される。
なお、生地から所定の太さの麺を形成する方法はとくに限定されず、機械式であっても手延べ製法であってもよいが、以下では手延べ製法によって麺を形成する場合を説明する。
ここで、本発明のそうめんの麺1を形成する場合には、この生地における水分を除く各成分の配合割合が重要であり、その重量割合は、小麦粉が89〜94%、塩が5〜7%、粒ゴマ3が1〜3%、となるように形成されている。
また、本発明のそうめんの麺1では、小麦粉は中力粉(タンパク質約8.5〜9.5%)を主成分とし、この中力粉に準強力粉(タンパク質約10〜12.5%)を混合して形成されてものである。中力粉と準強力粉は、重量比で、中力粉が60〜80%、準強力粉が20〜40%、となるように混合されている。中力粉の割合が60%よりも少なくなると、タンパク質の量が多くなり生地から麺を延ばしやすくなるのであるが、麺を食べたときにゴマの風味が感じられなくなりゴマを混入した意味がなくなってしまう。一方、中力粉の割合が80%よりも多くなると生地の粘りが弱くなり、十分に生地を延ばすことができなくなり麺を形成することができなくなってしまう。よって、中力粉と準強力粉の重量比は、中力粉が60〜80%、準強力粉が20〜40%、が好適であり、中力粉70 %、準強力粉30%がさらに好ましい。
なお、中力粉に代えて、強力粉と薄力粉とを混ぜタンパク質含有量が中力粉と同等になるように調整した粉を使用してもよく、また、準強力粉に代えて、薄力粉または中力粉と強力粉とを混ぜタンパク質含有量が準強力粉と同等になるように調整した粉を使用してもよい。
このゴマ食材を生地に混合する場合には、乾燥した状態におけるそうめんの麺1の全重量に対して、ゴマ食材の重量割合が0.5〜1.5%とすればよい。つまり、そうめんの麺1の全重量に対して、粒ゴマ3とゴマ食材とをあわせたゴマ材料の重量割合が1.5〜4.5%となるように混合すればよい。ゴマ食材の重量割合が0.5%より少なくなると風味を十分に味わうことができなくなるし、逆に、1.5%より多くなるとそうめんの麺1が延びにくくなり麺を十分に細くすることができなくなる。よって、そうめんの麺1の全重量に対するゴマ食材の重量割合は0.5〜1.5%が好ましく、1%がより好ましい。
2 麺本体
3 粒ゴマ
Claims (6)
- 中力粉を主成分とする小麦粉と粒ゴマを含むゴマ材料とを含む生地を、生地中における水分を除く各成分の重量割合が、
小麦粉が、89〜94%、
塩が、5〜7%、
ゴマ材料が、1〜4.5%となるように形成し、
形成された生地からそうめんの麺を形成する
ことを特徴とするゴマ入そうめんの製造方法。 - 前記小麦粉は、
中力粉と準強力粉とからなり、
中力粉と準強力粉の混合割合は、重量比で、
中力粉が、60〜80%であり、
準強力粉が、20〜40%である
ことを特徴とする請求項1記載のゴマ入そうめんの製造方法。 - ゴマ材料は、
粒ゴマと、粒ゴマを摺り潰して形成されたゴマ食材とからなり、
前記生地の全重量に対する重量割合が、
粒ゴマが、1〜3%、
ゴマ食材が、0.5〜1.5%、
となるように混合されている
ことを特徴とする請求項1または2記載のゴマ入そうめんおよびその製造方法。 - 手延べにより生地からそうめんの麺を形成する
ことを特徴とする請求項1、2または3記載のゴマ入そうめんおよびその製造方法。 - 中力粉を主成分とする小麦粉によって形成された生地から製造されたそうめんであって、
乾燥した状態におけるそうめんの麺に、ゴマ材料が、重量比で1〜4.5%混入しており、
前記ゴマ材料が粒ゴマを含有している
ことを特徴とするゴマ入そうめん。 - 請求項1、2、3または4記載の製造方法によって製造されたものである
ことを特徴とする請求項5記載のゴマ入そうめん。
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