JP2007274522A - 投影装置 - Google Patents

投影装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007274522A
JP2007274522A JP2006099554A JP2006099554A JP2007274522A JP 2007274522 A JP2007274522 A JP 2007274522A JP 2006099554 A JP2006099554 A JP 2006099554A JP 2006099554 A JP2006099554 A JP 2006099554A JP 2007274522 A JP2007274522 A JP 2007274522A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
information
projection
distance
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006099554A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsura Uchida
桂 内田
Yuji Hori
祐二 堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2006099554A priority Critical patent/JP2007274522A/ja
Publication of JP2007274522A publication Critical patent/JP2007274522A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Projection Apparatus (AREA)
  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)

Abstract

【課題】机面上の投影面にも、壁面や壁面上の投影面にも画像を投射することができる兼用型であり、かつ、使用環境に応じて投影状態の切り換えを柔軟かつ容易に行うことのできる使用者の利便性の高い投影装置を提供すること。
【解決手段】画像情報に基づいた画像を投影面Sに投射する投影装置Aにおいて、原画像の情報を入力する入力部20と、前記投影面Sとの距離の情報を取得する距離情報取得部38と、前記原画像もしくは前記原画像に付加情報を加えた画像を入力画像とし、前記投影面Sとの距離が所定範囲内であるときには前記入力画像における画像領域全体を選択し、前記投影面Sとの距離が前記所定範囲以外のときには前記入力画像における画像領域のうち一部の画像領域の画像情報を部分的に選択する画像情報選択部41と、前記画像情報選択部41により選択した画像情報に基づいた画像を投影画像とし、前記投影面Sに投射する投射部Lとを備えた。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像情報に基づいた画像をスクリーンなどの投影面に投射するプロジェクタなどの投影装置に関する。
従来から画像情報に基づいた画像をスクリーンなどの投影面に投射するプロジェクタなどの投影装置が知られている。特に壁面を投影面として映像を投射するものが会議などで頻繁に使用されるようになってきており、このような投影装置は、壁面又は壁面に平行なスクリーンをその投影面とするため、投影面のスペースが必要となる。
そこで、会議などで使用する机の上において使用する卓上型投影装置が提案されており、このような卓上型投影装置は机上に載置され、投射部により、机面上のスクリーンに投射するように構成されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2003−280091号公報
ところで、近年、上記卓上型投影装置に対し、机面上のスクリーンだけでなく、例えば、机面に垂直な壁面上のスクリーンに対しても映像を投影可能にしたいとの要請がある。
しかし、上記卓上型投影装置のような、従来公知の卓上型投影装置において、壁面や壁面上のスクリーンに映像を投影することができるものは知られていない。よって、机面上のスクリーンにも、壁面や壁面上のスクリーンにも映像を投影することができる投影装置の開発が待たれているところである。
かかる投影装置を開発するにあたって、次の問題が生じることが考えられる。
すなわち、かかる投影装置にあっては、使用環境に応じて投影状態の切り換えをすることが困難であるとの問題がある。例えば、机面上のスクリーンに対して映像を投影していたところ、その映像を壁面上のスクリーンに投影したい場合には、投影装置とスクリーンの投影距離が大きくなることで投射画像の投射範囲が大きく拡がるので、スクリーン内に投影画面が納まらなくなるため、その投射画像は、使用者にとって極めて見づらくなる。
その際に、使用者が投影装置自体を移動して投影装置とスクリーンの間の距離を適正化することや、レンズを操作し画面表示を見やすく調整する構成も考えられるが、かかる操作は煩雑であり、しかも使用者の希望通りの投射画像を得るよう調整することは困難である。また、投影画面はスクリーンサイズに合わせ縮小する場合、細かい文字や画像は使用者にとって見づらいものとなる。
そこで、本発明は、使用環境に応じて投影状態の切り換えを柔軟かつ容易に行うことのできる使用者の利便性の高い投影装置を提供するものである。
請求項1に記載の発明は、画像情報に基づいた画像を投影面に投射する投影装置において、原画像の情報を入力する入力部と、前記投影面との距離の情報を取得する距離情報取得部と、前記原画像もしくは前記原画像に付加情報を加えた画像を入力画像とし、前記投影面との距離が所定範囲内であるときには前記入力画像における画像領域全体を選択し、前記投影面との距離が前記所定範囲以外のときには前記入力画像における画像領域のうち一部の画像領域の画像情報を部分的に選択する画像情報選択部と、前記画像情報選択部により選択した画像情報に基づいた画像を投影画像とし、前記投影面に投射する投射部と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明であって、前記画像情報選択部により選択した前記一部の画像領域の画像情報を、前記入力画像サイズとは異なったサイズに変換する画像サイズ処理部を備え、前記投射部は、前記画像サイズ処理部によって変換された画像を投影画像とし、前記投影面に投射することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明であって、前記投影面との距離を検出する距離情報検出部を備え、前記距離情報取得部は、前記距離情報検出部により検出された前記投影面との距離の情報を取得することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明であって、前記投影面との距離の情報を設定入力するための距離情報入力部を有し、前記距離情報取得部は、前記距離情報入力部から設定入力された前記投影面との距離の情報を取得することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明であって、前記距離情報取得部は、前記距離情報検出部により検出された前記投影面との距離の情報または前記距離情報入力部に設定入力された前記投影面との距離の情報のいずれか一方を選択取得することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の発明であって、前記画像情報選択部は、前記入力画像の画像領域をn分割(nは整数)して得た少なくとも1分割分の領域を、前記一部の画像領域の画像情報として選択することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明であって、前記画像情報選択部は、前記画像情報選択部は、前記投影面との距離に応じて、前記入力画像の画像領域を分割する数を決定することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載に記載の発明であって、前記入力画像の画像領域のうち一部の領域を指定する投影画像範囲指定手段を有し、前記画像情報選択部は、前記投影画像範囲指定手段によって指定された前記入力画像の任意の領域を距離に基づいて、前記一部の画像領域の画像情報として選択することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載に記載の発明であって、前記入力部から原画像の画像情報を取得し、前記入力画像として当該原画像の画像領域に隣接する領域に前記付加情報を加えた画像を生成する画像付加部を備え、前記画像情報選択部は、前記付加情報を除いた前記入力画像を、前記一部の画像領域の画像情報として選択することを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載に記載の発明であって、前記入力部は、通信ネットワークから文字データを含むメタデータ及び画像データを原画像の情報として取得する通信インターフェイスを含み、前記入力部より取得したメタデータを前記入力画像に変換するアプリケーション処理部を有し、前記アプリケーション処理部は、前記投影面との距離が所定範囲以外のときには、前記メタデータに基づいて、前記入力画像における画像領域のうち一部の画像領域の画像情報を選択することを特徴とする。原画像における画像領域のうち一部の画像領域の画像情報を選択することを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載に記載の発明であって、前記アプリケーション処理部は、前記メタデータに複数のフレーム情報が含まれると判定すると、前記複数のフレーム情報のうち少なくとも一つのフレーム情報を除いた画像情報を、前記一部の画像領域の画像情報として選択することを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項10又は請求項11に記載の発明であって、前記アプリケーション処理部は、前記メタデータに基づいて、前記原画像の情報のうち文字データ及び画像データのうちいずれか一方の情報を、前記一部の画像領域の画像情報として選択することを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項10から請求項12のいずれか一項に記載の発明であって、前記アプリケーション処理部は、前記メタデータに基づいて、前記原画像の情報のうち特定の文字データ及び画像データを除いた情報を、前記一部の画像領域の画像情報として選択することを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、請求項10から請求項13のいずれか一項に記載の発明であって、前記アプリケーション処理部は、前記入力部から原画像の画像情報を取得し、当該原画像の画像領域に隣接する領域に付加情報としての付加画像情報を加えた画像を入力画像情報とし、前記投影面との距離が所定範囲内であるときには、前記入力画像の画像情報を選択し、前記投影面との距離が所定範囲以外のときには当該投影面との距離に応じて前記入力画像における画像領域のうち前記付加画像情報を除いた画像情報を選択することを特徴とする。
請求項1に記載の発明は、画像情報に基づいた画像を投影面に投射する投影装置において、原画像の情報を入力する入力部と、投影面との距離の情報を取得する距離情報取得部と、原画像もしくは原画像に付加情報を加えた画像を入力画像とし、投影面との距離が所定範囲内であるときには入力画像における画像領域全体を選択し、投影面との距離が所定範囲以外のときには入力画像における画像領域のうち一部の画像領域の画像情報を部分的に選択する画像情報選択部と、画像情報選択部により選択した画像情報に基づいた画像を投影画像とし、投影面に投射する投射部と、を備えたので、投影面との距離(以下、投影距離という。)が投影装置の推奨範囲を超えた場合であっても、使用者にとって必要な画像情報のみを選択的に投影面に投影することができ、投影面に投影された画像はより見やすいものとなる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明であって、画像情報選択部により選択した一部の画像領域の画像情報を、入力画像サイズとは異なったサイズに変換する画像サイズ処理部を備え、投射部は、画像サイズ処理部によって変換された画像を投影画像とし、投影面に投射するので、投影距離が投影装置の推奨範囲を超えた場合であっても、投影面に投射された画像を拡大・縮小するなどして使用者にとってより見やすい画像サイズに変更することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明であって、投影面との距離を検出する距離情報検出部を備え、距離情報取得部は、距離情報検出部により検出された投影面との距離の情報を取得するので、投影距離に基づいて投影面に投影される画像のうち使用者にとって必要な部分だけを選択的に表示し得る。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明であって投影面との距離の情報を設定入力するための距離情報入力部を有し、距離情報取得部は、距離情報入力部から設定入力された投影面との距離の情報を取得するので、使用者が設定した所望の投影距離に応じた画像サイズに変更することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明であって、距離情報取得部は、距離情報検出部により検出された投影面との距離の情報または距離情報入力部に設定入力された投影面との距離の情報のいずれか一方を選択取得するので、使用状況に応じて、使用者が任意に切り替えることが可能となる。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の発明であって、画像情報選択部は、入力画像の画像領域をn分割(nは整数)して得た少なくとも1分割分の領域を、一部の画像領域の画像情報として選択するので、n分割された原画像の画像領域の中から使用者にとって必要な画像情報のみを選択的に投影面に投影することができ、投影面に投影された画像はより見やすいものとなる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明であって、画像情報選択部は、投影面との距離に応じて、入力画像の画像領域を分割する数を決定するので、投影距離に応じた最適な分割数を自動的に決定することができ、使用者は必要な画像情報のみを選択的に投影面に投影し易くなり、投影面に投影された画像はより見やすいものとなる。
請求項8に記載の発明は、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の発明であって、入力画像の画像領域のうち一部の領域を指定する投影画像範囲指定手段を有し、画像情報選択部は、投影画像範囲指定手段によって指定された入力画像の任意の領域を距離に基づいて、一部の画像領域の画像情報として選択するので、投影距離に応じて自動的に表示枠の大きさが決定され、使用者にとって所望の画像情報だけを指定領域として投影面に表示することができ、投影面に投影された画像は使用者にとってより見やすいものとなる。
請求項9に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載に記載の発明であって、入力部から原画像の画像情報を取得し、入力画像として当該原画像の画像領域に隣接する領域に付加情報を加えた画像を生成する画像付加部を備え、画像情報選択部は、付加情報を除いた入力画像を、一部の画像領域の画像情報として選択するので、投影距離が投影装置の推奨範囲を超えた場合に、例えば字幕等の不要な画像情報を排除し、使用者にとって必要な画像情報のみを投影面に投影することができ、投影面に投影された画像は簡素でより見やすいものとなる。
請求項10に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載に記載の発明であって、入力部は、通信ネットワークから文字データを含むメタデータ及び画像データを原画像の情報として取得する通信インターフェイスを含み、入力部より取得したメタデータを入力画像に変換するアプリケーション処理部を有し、アプリケーション処理部は、投影面との距離が所定範囲以外のときには、メタデータに基づいて、入力画像における画像領域のうち一部の画像領域の画像情報を選択することを特徴とする。原画像における画像領域のうち一部の画像領域の画像情報を選択するので、投影距離が投影装置の推奨範囲を超えた場合であっても、ネットワークから取得したメタデータを解析し、メタデータ中で使用者にとって必要な部分のみを投影面に投影することができ、投影面に投影された画像は簡素でより見やすいものとなる。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載に記載の発明であって、アプリケーション処理部は、メタデータに複数のフレーム情報が含まれると判定すると、複数のフレーム情報のうち少なくとも一つのフレーム情報を除いた画像情報を、一部の画像領域の画像情報として選択するので、ネットワークから取得したメタデータを解析し、メタデータ中で使用者にとって不要なフレームを除き、必要なフレームのみを投影面に投影することができ、投影面に投影された画像は簡素でより見やすいものとなる。
請求項12に記載の発明は、請求項10又は請求項11に記載の発明であって、アプリケーション処理部は、メタデータに基づいて、原画像の情報のうち文字データ及び画像データのうちいずれか一方の情報を、一部の画像領域の画像情報として選択するので、ネットワークから取得したメタデータを解析し、使用者が文字を必要とする場合には、文字部分だけを投影面に投影することができ、一方使用者が画像を必要とする場合には、画像部分だけ投影面に投影することができ、投影面に投影された画像は簡素でより見やすいものとなる。
請求項13に記載の発明は、請求項10から請求項12のいずれか一項に記載の発明であって、アプリケーション処理部は、メタデータに基づいて、原画像の情報のうち特定の文字データ及び画像データを除いた情報を、一部の画像領域の画像情報として選択するので、ネットワークから取得したメタデータを解析し、使用者にとって不要なバナー広告の部分を除き、必要な文字及び画像情報が記載された部分のみを投影面に投影することができ、投影面に投影された画像は簡素でより見やすいものとなる。
請求項14に記載の発明は、請求項10から請求項13のいずれか一項に記載の発明であって、アプリケーション処理部は、入力部から原画像の画像情報を取得し、当該原画像の画像領域に隣接する領域に付加情報としての付加画像情報を加えた画像を入力画像情報とし、投影面との距離が所定範囲内であるときには、入力画像の画像情報を選択し、投影面との距離が所定範囲以外のときには当該投影面との距離に応じて入力画像における画像領域のうち付加画像情報を除いた画像情報を選択するので、投影距離に応じて、原画像のうち、使用者にとって不要なツールバー、メニューバー、ステータスバー等を除き、必要な部分のみを投影面に投影することができ、投影面に投影された画像は簡素でより見やすいものとなる。
以下、本発明の投影装置の各実施形態について、具体的に説明する。本発明に係る実施形態における投影装置は、机面上などのスクリーンへの画像の投射によって利用者から見た視覚的な投影面に(2次元)画像を表示する装置であり、透過型液晶パネルないしDMDなどの光変調素子を用いて画像を投影するものである。また、本実施形態における投影装置は、机面上のスクリーンだけではなく、投影装置から所定の距離が離れた壁面上のスクリーンにも最適なサイズの映像を投影することができる投影装置である。
まず、投影装置Aの外観構成について、図1及び図2を用いて説明する。図1は本発明の実施形態における投影装置Aの外観構成図であり、設置面である机上Bに載置されている状態を示している。なお、図1(a)は正面斜め上方から見た投影装置Aの斜視図であり、図1(b)は後方斜め上方から見た投影装置Aの斜視図である。
投影装置Aは、投影装置本体1と、この投影装置本体1を回動可能に支持する支持部2とを備えている。符号Zは、投影装置本体1の回動軸を示している。投影装置本体1はその後部側面に支持部2の先端の連結部13と回動可能に連結するための連結部12を設けており、この連結部12,13によって回転軸Zを中心として投影装置本体1が回動し、図2に示すように、その投影方向Yを切り替えるようにしている。
投影装置本体1は、連結部12と一体の筐体10を有し、この筐体10の外面に、図1(a)に示すように、各種制御を行うための後述する制御パネルPや、投影装置Aと投影面S(以下、スクリーンSともいう。)との距離情報を検出する距離情報検出部21、投射部Lからの投影光を出射する出射口11などを有している。
図2は、投影装置Aの各投影方向を説明するための図である。図2(a)に示すように、投影装置本体1は、机上投射の位置に設定され、机上の投影面SとしてのスクリーンS1(以下、投影面S1ともいう。)に画像を投射している。図2(b)に示すように、投影装置本体1は、側壁面投射の位置に設定され、側壁面上の投影面SとしてのスクリーンS2(以下、投影面S2ともいう。)に画像を投射している。図2(c)に示すように、投影装置本体1は、天井投射の位置に設定され、天井の投影面SとしてのスクリーンS3(以下、投影面S3ともいう。)に画像を投射している。投影方向Yにおいて、出射口11の位置を原点とし、スクリーンSに向かう方向をY軸の正方向と定義すると、図2に示すように、投影装置Aは、出射口11から画像光GをY軸の正方向に出射し、スクリーンSに画像を投影している。画像光Gは、スクリーンSに画像を投影するために出射口11から出射される光である。図2に示す一点鎖線で囲まれた領域は、画像光Gの投射範囲を示しており、投射範囲は、Y軸の正方向に向かって拡大している。投影装置Aは、図2に示すように投影装置本体1の回動方向によって机上投射、側壁面投射、天井投射できるように投影装置本体1が支持部2と連結されている。
このように投影装置Aは、複数の方向に切り替えて投射可能に構成されている。なお、複数の方向に切り替えて投射可能とする構成としては、上述のように回転させる構造ではなく、投影装置本体1と支持部2とにそれぞれ嵌合部を設け、これらの嵌合部の嵌合方向によって複数の方向に投射可能に構成するようにしてもよい。この点については、本出願人が出願した特願2005−164445に詳細に記載されているため、ここでは説明を省略する。また、本願における回転機構についても同様に、本出願人が出願した特願2004−378858に詳細に記載されているため、ここでは詳細な説明を省略している。
次に、投影装置Aの内部概略構成を、図3を用いて説明する。図3は、本実施形態に係る投影装置Aの内部概略構成を示す図である。
図3に示すように、投影装置Aは、外部から原画像の情報を入力する入力部20と、制御部Uと、制御パネルPと、投影面Sとの距離情報を検出する距離情報検出部21と、画像処理回路35と、投射部Lとを備えており、これらは筐体10に内蔵されている。なお、ランプ30と照明光学系31とで照明光学系31という場合があるものとする。
入力部20は、投影装置A外部の通信ネットワークから文字データを含むメタデータMD及び画像データIDを取得する通信インターフェース45と、投影装置A外部から入力された映像信号IMを原画像の情報として画像処理回路35に入力する映像信号入力手段46とを備えている。画像処理回路35は、制御部Uによる制御に基づいて、入力された原画像の情報に対し、各種の処理を行う。
制御部Uは、メタデータMDを画像に変換するなど後述のように各種の処理を行うアプリケーション処理部60と、距離情報取得部38と、通信インターフェース45により取得された原画像の情報などの各種のデータが記憶される記憶部Mと、画像付加部43とを有している。距離情報取得部38は、距離情報検出部21により検出された距離情報に基づいて投影距離を算出し、記憶部Mに記憶させる。記憶部Mには、予め投影装置の推奨範囲Raが記憶されている。推奨範囲Raとは、レンズの焦点距離、ズーム機能、光源の出力、スクリーンサイズなどに基づいて予め定められた適切な画像を投影し得る範囲をいう。制御部Uは、画像処理回路35やランプ駆動回路37と接続されており、使用者による制御パネルPの操作に応じて各種の処理を行う。
ここで、画像付加部43は、映像信号入力手段46及び画像処理回路35を介して原画像の情報を取得し、かかる原画像の画像領域に隣接する領域に付加情報として付加画像情報を加えた入力画像情報を生成し、画像情報選択部41に入力する。付加画像情報は、映像信号入力手段46及び画像処理回路35を介して外部から取得した映像信号IMについての原画像の情報に対する字幕などの情報である。なお、本実施形態において画像付加部43は、映像信号入力手段46及び画像処理回路35を介して原画像の情報を取得するようにしたが、映画像処理回路35を介さずに原画像の情報を取得するようにしてもよい。
制御パネルPは、投影装置Aにおいて使用者が操作可能な箇所、すなわち筐体10の外壁面の適所に設けられており、後述するように、使用者がこの制御パネルPを操作することによって、制御部Uの作動制御や作動停止制御などを行う。たとえば、使用者が制御パネルPを操作して、画像表示モードを選択すると、制御部Uは画像処理回路35やランプ駆動回路37を制御して、結像光学系33から画像光をスクリーンSへ投影する。
距離情報検出部21は、投影装置AからスクリーンSまでの距離情報を測定する距離センサ40を備えている。距離センサ40は、スクリーンSへ向けて赤外線(検出波)Irを出射する送信部40aと、赤外線Irの反射赤外線Rrを検出する受信部40bとを備えている。距離情報検出部21は、検出した距離情報を制御部Uに備えられた距離情報取得部38へと送る。
図3及び図4に示すように、距離情報取得部38は、距離情報検出部21の距離センサ40における赤外線Irの出射方向と、赤外線IrがスクリーンS上において反射する反射点Prからの反射赤外線Rrの入射方向とに基づいて、距離センサ40から反射点Prまでの距離を算出する。距離センサ40から反射点Prまでの距離は、投影距離Dとして制御部Uにおける記憶部Mに記憶される。
画像処理回路35は、制御部Uより取得した入力画像の画像領域全体である全体画像Sx又は入力画像の画像領域のうち一部の画像領域の画像情報である一部画像Saのいずれかを選択する画像情報選択部41と、一部画像Saの画像情報を全体画像Sxと同一又は異なるサイズに変換する画像サイズ処理部42を備える。
アプリケーション処理部60は、通信インターフェース45により取得されたメタデータMDや画像データIDを制御部Uに備えられた記憶部Mから読み込む。次に、読み込んだデータを解析し、後述する通り、投影距離に応じ画像へと変換し、隣接する領域に付加画像加えた画像情報を生成する。付加情報は、通信インターフェース45により取得されたメタデータMDなどの原画像の情報に対するツールバー、メニューバー、ステータスバーである。
画像情報選択部41は、まず、投影距離D及び推奨範囲Raを記憶部Mから読み取る。次に、読み取った投影距離Dが推奨範囲Ra内にあるか否かを判断し、投影距離Dが推奨範囲Ra内であるときには全体画像Sxを選択する。選択された全体画像Sxは、画像情報として投射部Lに備えられた光変調素子ドライブ回路36に入力される。
一方、画像情報選択部41は、投影距離Dが推奨範囲Ra外であるときには一部画像Saを選択する。選択された一部画像Saは、画像情報として画像サイズ処理部42に入力される。
画像サイズ処理部42は、一部画像Saの画像情報を全体画像Sxと同一又は異なるサイズの画像情報に変換する。変換された画像情報は、投射部Lに備えられた光変調素子ドライブ回路36に入力される。
投射部Lは、光源としてのランプ30、照明光学系31、光変調素子32、結像光学系33、光変調素子ドライブ回路36、ランプ駆動回路37とを有する。
ランプ30は、制御部Uによって制御されたランプ駆動回路37から出力される信号に基づいて、点灯駆動されて発光する。ランプ30で発光された光は、図示しないカラーフィルタなどの回転カラーホイールを通し、照明光学系31によって照明光として、透過型液晶パネルなどの光変調素子32に照射される。
光変調素子32は、光変調素子ドライブ回路36によって駆動され、その表示面に映像を表示する。このように表示された映像は、照明光学系31からの照明光によって照らされて、結像光学系33及び図2に示す筐体10の出射口11を通って、スクリーンSに投影される。このように、光変調素子32に表示される映像がスクリーンSに投影される構成となっている。
次に、本実施形態を用いて画像情報に基づいた画像を投影面に投射するため構成及び動作について更に具体的に説明する。
図5は、投影装置Aの投影距離DとスクリーンSとの位置関係を模式的に示した図である。図5には、スクリーンSとして、机上の投影面であるスクリーンS1と側壁面上の投影面であるスクリーンS2がY軸正方向にこの順番で示されている。
投影装置Aは、Y軸方向に推奨範囲Raを有しており、推奨範囲Raは、最小値Raminから最大値Ramaxの範囲で示される。
ここで、図2(a)に示すように、投影装置本体1を机上投射の位置に設定し、投影面S1に画像を投射した場合は、投影距離DはDdとなり、推奨範囲Ra内にあるものとする。すなわち、Ramin<Dd<Ramaxとなる。このとき上述の通り、図3に示す画像情報選択部41は、投影距離Dが推奨範囲Ra内にあると判断し、全体画像Sxを選択し、選択された全体画像Sxは、投射部Lを介してスクリーンS1に投影される。図6は、入力部20に映像信号IMが入力された場合の全体画像Sxを示したものであり、図7は、入力部20にメタデータMD及び画像データIDが入力された場合の全体画像Sxを示したものである。
よって、図5に示すように、投影距離Dが推奨範囲Ra内にある場合には、スクリーンS1に対して全体画像Sxが投影される。
一方、図2(b)に示すように、投影装置本体1を机上投射の位置から側壁面投射の位置に設定変更し、投影面S2に画像を投射した場合は、投影距離DはDdよりも大きいDwとなる。ここで、投影距離Dwが推奨範囲Ra内にある場合には、同様に、投影面S2には、全体画像Sxがそのまま表示される。しかし、一般に、使用者は、投影装置本体1と投影面S2とがある程度遠く離れた状態で使用する場合が多いので、以下、投影距離Dwが推奨範囲Ra外となる場合、すなわち、Ramax<Dwとなる場合について説明する。
図5に示すように、画像光Gの投射範囲はY軸の正方向に進むに従って拡大する。したがって、仮に、投影面S2に対して全体画像Sxをそのまま表示したとすると、投影距離Dwが大きいため、投影面S2のサイズに制限がある場合には、全体画像Sxは投影面S2のサイズを超えた投影画像サイズとなり、使用者にとって見づらいものとなってしまう。また、画像全体を見ようとすると、投影画面である全体画像Sxを縮小する必要が発生する。
かかる場合に、本実施形態における投影装置Aは、投影距離Dに基づく画像処理を行うことによって、全体画像Sxではなく一部画像Saを投影面S2に表示することにより、使用者にとって必要な情報部分だけを自由に選択して表示し得るものである。以下、かかる投影距離に基づく画像処理について詳細に説明する。
図3に示すように、投影装置本体1は、入力部20が、メタデータMD及び画像データIDを原画像の情報として取得した場合と、映像信号IMを取得した場合とで異なる画像処理を施すので、以下、場合を分けて説明する。
まず、入力部20が、映像信号IMを取得した場合について説明する。
投影装置本体1に備えられた入力部20に、投影装置A外部から映像信号IMが入力された場合には、映像信号入力手段46は、入力された映像信号を原画像の情報として画像処理回路35に入力する。
一方、距離情報取得部38は、距離情報検出部21により検出された距離情報に基づいて投影距離Dを算出する。
画像情報選択部41は、投影距離Dが投影装置の推奨範囲Ra外であると判断し、投影距離Dに基づいて一部画像Saを選択する。投影距離Dに基づいて一部画像Saを選択する画像処理としては、次の2つの構成がある。
まず、投影距離Dに基づいて一部画像Saを選択する第1の構成として、原画像の画像領域をn分割(nは整数)して得たうちの1つの領域を投影画像としてスクリーンS2に投影する分割表示モードについて説明する。ここで、n分割した画像の領域数を選択することも可能であるが、本実施例においては、1つの領域の場合について説明する。
図3に示すように、制御パネルPは、表示モードとして分割表示モードを選択し得る図示しない分割コマンドボタンを備えており、使用者が制御パネルPを操作して、分割表示モードを選択すると、制御部Uは、分割表示モード情報を記憶部Mに記憶する。
画像情報選択部41は、記憶部Mから分割表示モード情報を読み取り、表示モードが分割表示モードであることを判断し、全体画像Sxの分割数nを投影距離Dに基づき決定する。本実施形態においては、図8に示すように、全体画像Sxの分割数nを4と決定したとする。
そして、画像情報選択部41は、全体画像Sxを4分割して得たうちの1つの領域である分割領域a1を、一部画像Saとして選択する。
選択された一部画像Saは、画像情報として画像サイズ処理部42に入力される。画像サイズ処理部42は、一部画像Saと全体画像Sxの大きさとを比較して、一部画像Saの画像情報を全体画像Sxと同一又は異なるサイズの画像情報に変換する。変換された画像情報は、投射部Lを介して画像としてスクリーンS2に投影される。
よって、使用者が分割表示モードを選択した場合には、図8に示すように、スクリーンS2に対して分割領域a1が、一部画像Saとして投影される。
したがって、投影距離Dに応じて自動的に最適な分割数nが決定されるので、使用者にとって必要な情報部分だけをn分割して得た1分割分の領域として投影面に表示することができ、投影面に投影された画像はより見やすいものとなる。
なお、使用者が再度、制御パネルPを操作することにより、4分割された分割領域a1、a2、a3、a4の中から所望の分割領域を選択できる構成としても良い。かかる場合には、新たに選択された分割領域が、一部画像SaとしてスクリーンS2に投影される。また、投影距離Dによっては、分割数nは他の値として決定されても良い。例えば、投影距離Dの大きさによっては、画像光Gの輝度や彩度が低下し、投影面S2に表示されたSxは使用者にとって極めて見づらいものとなってしまうので、更に細かく分割され、9分割、16分割と決定されることもある。
次に、投影距離Dに基づいて一部画像Saを選択する第2の構成として、原画像の画像領域中で使用者が任意に指定した領域を投影画像としてスクリーンS2に投影する領域指定表示モードについて説明する。
図3に示すように、制御パネルPは、使用者が表示モードとして領域指定表示モードを選択し得る図示しない領域指定表示モードボタンと、原画像の画像領域のうち一部の領域を指定する投影画像範囲指定部50とを備えている。使用者が領域指定表示モードを選択すると制御部Uは、領域指定表示モード情報を記憶部Mに記憶する。
画像情報選択部41は、記憶部Mから領域指定表示モード情報を読み取り、表示モードが領域指定表示モードであることを判断し、投影距離Dに基づき全体画像Sxに対する表示枠Fの大きさを決定する。例えば、図9に示すように、表示枠Fは、投影距離Dの大きさによって、使用者にとって指定領域を確認しやすい最適値となるように大きさを決定する。決定された表示枠F及び全体画像Sxは、投射部Lを介して画像としてスクリーンS2に投影される。
そして、使用者は、スクリーンS2を見ながら再び投影画像範囲指定部50を操作し、表示枠Fの位置を移動することにより全体画像Sxにおける所望の領域を指定する。指定された領域は、表示枠Fの位置情報として制御部Uに備えられた記憶部Mに記憶される。
画像情報選択部41は、記憶部Mから表示枠Fの位置情報を読み取り、全体画像Sxのうち表示枠Fにより包囲された領域を、一部画像Saとして選択する。
選択された一部画像Saは、画像情報として画像サイズ処理部42に入力される。画像サイズ処理部42は、一部画像Saと全体画像Sxの大きさとを比較して、一部画像Saの画像情報を全体画像Sxと同一又は異なるサイズの画像情報に変換する。変換された画像情報は、投射部Lを介して画像としてスクリーンS2に投影される。
よって、投影距離Dが推奨範囲Ra外にあり、かつ、使用者が制御パネルPで領域指定表示モードを選択する場合には、図9に示すように、スクリーンS2に対して全体画像Sxのうち表示枠Fにより包囲された領域が、一部画像Saとして投影される。
投影距離Dに応じて自動的に表示枠Fの大きさが決定され、使用者にとって所望の画像情報だけを指定領域として投影面に表示することができ、投影面に投影された画像は使用者にとってより見やすいものとなる。
以上、画像情報として一部画像Saを選択する2つの構成を説明した。なお、図5に示すように、側壁の投影面S2において、全体画像Sxから一部画像Saを除いた範囲は、映像が投影されないが、かかる範囲には、画像サイズ処理部42により純黒の映像を表示させるように画像処理をしても良い。このようにすることで、スクリーンサイズに合わせた投影画面を表示することが出来る。
ところで、本実施形態においては、図3に示すように、入力部20を介して文字多重放送などの映像情報以外の情報を含む映像信号IMを取得した場合に、画像付加部43により、原画像の情報に付加画像情報を加えた画像情報を投影画像として投影面Sに投影してもよい。付加画像情報としては、例えば、図6に示す全体画像Sxに対して、「自然を大切に!」などの字幕(図示せず)を付加することがある。付加画像情報を加えるか否かは、使用者が制御パネルPを操作して付加画像表示モードを選択することで決定される。
かかる場合、使用者が付加画像情報モードを選択すると制御部Uは、付加画像情報モード情報を記憶部Mに記憶する。
画像情報選択部41は、投影距離D及び推奨範囲Raを制御部Uに備えた記憶部Mから読み取る。さらに、画像情報選択部41は、読み取った投影距離Dが推奨範囲Ra内にあるか否かを判断し、投影距離Dが推奨範囲Ra内であると判断した場合には、付加画像情報を含む全体画像Sxを選択する。選択された全体画像Sxは、付加画像情報として字幕を有している。
そして、選択された全体画像Sxは、投射部Lを介して画像として机上の投影面S1に投影される。
一方、画像情報選択部41は、投影距離Dが推奨範囲Ra外であると判断した場合には、全体画像Sxのうち字幕を除いた画像情報を一部画像Saとして選択する。ここでは、全体画像Sxのうち、字幕を取り除いた情報が、一部画像Saとして選択された。
選択された一部画像Saは、画像情報として画像サイズ処理部42を介してそのサイズが変換された後、図6に示すように、投射部Lを介して画像としてスクリーンS2に投影される。
よって、使用者が付加画像表示モードを選択した場合は、全体画像Sxには字幕などの付加画像情報が付加されるが、投影距離Dに応じて字幕を削除すべきか否かが自動的に決定されるので、使用者にとって必要な画像情報のみを投影面に投影することができ、投影面に投影された画像は簡素でより見やすいものとなる。
なお、画像情報選択部41は、一部画像Saとして字幕などの付加画像情報を選択するようにしても良い。かかる場合、使用者が指定した通りの画像が投影面S2に投影される。
以上のような、投影装置Aで外部から取得した映像信号IMをスクリーンSに映像として投射する場合の動作を、図10及び図11のフローチャートを参照しつつ説明する。
投影装置Aの電源スイッチがオンにされると、まず、距離情報検出部21の距離センサ40によって、投影装置AからスクリーンSまでの距離情報を測定し、距離情報取得部38により投影距離Dを検出する(S11)。
投影距離Dを検出すると、画像情報選択部41で、投影距離Dが推奨範囲Ra内にあるか否かを判断する(S12)。
判断の結果、投影距離Dが推奨範囲Ra内にある場合、画像情報選択部41で、全体画像Sxを選択する(S13)。
選択された全体画像Sxは、画像情報として投射部Lを介して画像として投影面Sに投影される(S15)。
判断の結果、投影距離Dが投影装置Aの推奨範囲Ra外にある場合(S12)、画像情報選択部41により、一部画像Saを選択する(S14)。
一部画像Saを選択する手順を図11に示されるフローチャートを用いて詳細に説明する。
まず、使用者が、制御パネルPを操作し、表示モードとして分割表示モード、領域指定モード、または付加情報表示モードのうちいずれか1つを選択すると、画像情報選択部41で、各表示モードを取得する。(S141)。
表示モードが分割表示モードであれば、画像情報選択部41で、表示モードが分割表示モードであることを判断し(S142)、全体画像Sxの分割数nを投影距離Dに基づき決定する(S143)。
次に、画像情報選択部41により、上述のように全体画像Sxをn分割して得た1分割分の領域を、一部画像Saとして選択する(S144)。この際に、使用者が再度制御パネルPを操作することにより、n分割された領域中から所望の1分割分の領域を選択した場合には、新たに選択された領域を、一部画像Saとして選択する。
また、表示モードが領域指定表示モードであれば、画像情報選択部41で、表示モードが領域指定表示モードであることを判断し(S145)、投影距離Dに基づき全体画像Sxに対する表示枠Fの大きさを決定する(S146)。
次に、画像情報選択部41により、全体画像Sxのうち表示枠Fにより包囲された領域を、一部画像Saとして選択する。具体的には、使用者が投影画像範囲指定部50を操作することにより、表示枠Fの位置を移動して全体画像Sxにおける所望の領域を指定する。指定された領域は、表示枠Fの位置情報として記憶部Mに記憶され、画像情報選択部41で、全体画像Sxのうち表示枠Fにより包囲された領域を、一部画像Saとして選択する。(S147)。このとき、投影画像範囲指定部50と記憶部Mは、入力画像の画像領域のうち一部の領域、すなわち、一部画像Saを指定する投影画像範囲指定手段として機能する。
また、表示モードが付加情報表示モードであれば、画像情報選択部41で、表示モードが付加情報表示モードであることを判断し(S148)、全体画像Sxのうち字幕等の付加画像情報を除いた画像情報を一部画像Saとして選択する(S149)。
そして、画像情報選択部41で、一部画像Saを選択すると、次に、画像サイズ処理部42で、一部画像Saと全体画像Sxの大きさとを比較して、一部画像Saの画像情報を全体画像Sxと同一又は異なるサイズの画像情報に変換する(S150)。
以上の手順に従って、図10に示すように、選択された一部画像Saは、画像情報として投射部Lを介して画像として投影面Sに投影される(S15)。
次に、図3に示すように、投影距離Dが推奨範囲Ra外にあり、かつ、投影装置本体1の入力部20が、メタデータMD及び画像データID(以下、メタデータ等という。)を原画像の情報として取得した場合の投影距離に基づく画像処理について具体的に説明する。
本実施形態において、図7に示すように、全体画像Sxは、文字及び画像を表示した2つのフレームF1及びフレームF2を有するものとする。フレームF1は、原画像の左側に位置し、フレームF2は、原画像の右側に位置している。フレームF1は、画像I1及び文章C1を上からこの順番で上下方向に有し、一方、フレームF2は、広告V1、文章C2、画像I2、文章C3を上からこの順番で上下方向に有する。
全体画像Sxは、後述のアプリケーション処理部60により付加された、ツールバー等からなるバーB1、スクロールバー等のバーB2及びステータスバー等のバーB3を有しているものとする。
図3に示すように、アプリケーション処理部60は、読み取った投影距離Dが投影装置の推奨範囲Ra外であると判断すると、メタデータMDに基づいて一部画像Saを選択する。メタデータMDに基づいて一部画像Saを選択する画像処理としては、次の3つの構成が考えられる。
まず、メタデータMDに基づいて一部画像Saを選択する第1の構成として、原画像の画像領域に複数含まれるフレームのうちいずれかを選択したものを投影画像としてスクリーンS2に投影するフレーム選択表示モードについて説明する。
制御パネルPは、使用者が表示モードとしてフレーム選択表示モードを選択し得る図示しないフレーム選択表示ボタンを備えており、使用者がフレーム選択表示モードを選択すると制御部Uは、フレーム選択表示モード情報を記憶部Mに記憶する。
アプリケーション処理部60は、メタデータ等を含む原画像の情報を記憶部Mから読み取ると、メタデータMDの記述内容を解析し、メタデータに複数のフレーム情報が含まれていると判定する。ここでは、図12に示すように、<frame src=“frame1.html”>との記述よりフレームF1が、<frame src=“frame2.html”>との記述よりフレームF2が2つのフレーム情報として全体画像Sx中に含まれていると判定する。
原画像の情報に含まれるメタデータMDは、HTMLファイル「Main.html」中に記述されている。なお、HTMLファイル「Main.html」は、本実施形態の説明に必要なメタデータのみを表示している。その処理内容を簡単に説明すると、原画像として表示されるページを左右に1:4の大きさで分割し、左にframe1.htmlファイルをサーバから呼び出してフレームF1として表示し、右にframe2.htmlを同様にフレームF2として表示する命令が記載されている。
アプリケーション処理部60は、かかるメタデータを解析することにより、フレームF1及びフレームF2の2つのフレーム情報を認識する。
そして、アプリケーション処理部60は、フレームF1及びフレームF2のうち、いずれか一方のフレームを除いたフレーム情報に基づいた画像情報を、一部画像Saとして選択する。ここでは、図7及び図13に示すように、フレームF1が、一部画像Saとして選択された。
選択された一部画像Saは、画像情報として画像サイズ処理部42に入力される。画像サイズ処理部42は、一部画像Saと全体画像Sxの大きさとを比較して、一部画像Saの画像情報を全体画像Sxと同一又は異なるサイズの画像情報に変換する。変換された画像情報は、図13に示すように、投射部Lを介して画像としてスクリーンS2に投影される。
さらに、使用者が制御パネルPを操作することにより、制御部Uを介して表示フレームをフレームF1からフレームF2へと切り替えることも可能である。
よって、ネットワークから取得したメタデータを解析することにより、メタデータ中で使用者にとって不要なフレームが除かれるので、必要なフレームのみを投影面に投影することができ、投影面に投影された画像は、使用者にとって簡素でより見やすいものとなる。
次に、メタデータMDに基づいて一部画像Saを選択する第2の構成として、原画像の画像情報のうち文字データ及び画像データのうちいずれか一方の情報を投影画像としてスクリーンS2に投影する構成について説明する。なお、上述した第1の構成と共通の部分は省略して説明するものとする。
制御パネルPは、使用者が表示モードとして画像/文字選択表示モードを選択し得る図示しない画像/文字選択表示ボタンを備えており、使用者が画像/文字選択表示モードを選択する。
画像/文字選択表示モードが選択されると、アプリケーション処理部60は、図14に示すように、上述したHTMLファイル「Main.html」において呼び出されたHTMLファイル「frame1.html」に記述されたメタデータを解析する。なお、HTMLファイル「frame1.html」は、本実施形態の説明に必要なメタデータのみを表示している。その処理内容を簡単に説明すると、<IMG src=”***.JPG”alt=”***のビル”title=”***の”>により「***.JPG」ファイルをサーバから呼び出してフレームF1に画像I1を表示後、文章C1を表示する旨の命令が記載されている。
アプリケーション処理部60は、かかるメタデータMDを解析することにより、フレームF1内において、画像I1に対する画像データ及び文章C1に対する文字データを認識する。また、同様にHTMLファイル「frame2.html」に記述されたメタデータを解析して、フレームF2内において、画像I2に対する画像データ及び文章C2、文章C3に対する文字データを認識する。すなわち、アプリケーション処理部60は、原画像の情報のうち、画像データと文字データを分けて認識する。
そして、アプリケーション処理部60は、原画像の情報のうち、文字データ及び画像データのうちいずれか一方の情報を一部画像Saとして選択する。ここでは、図15(a)に示すように、原画像の情報のうち、フレームF1内の画像I1に対する画像データ及びフレームF2内の画像I2に対する画像データのみを表示した画像Saとして選択された。
選択された一部画像Saは、画像情報として画像サイズ処理部42に入力される。画像サイズ処理部42は、一部画像Saと全体画像Sxの大きさとを比較して、一部画像Saの画像情報を全体画像Sxと同一又は異なるサイズの画像情報に変換する。変換された画像情報は、図15(a)に示すように、投射部Lを介して画像としてスクリーンS2に投影される。
使用者が制御パネルPを操作することにより、図15(b)に示すように、制御部Uを介して画像表示を画像データ表示から画像データを除いたデータ表示へと切り替えることも可能である。
なお、投影距離が推奨範囲Ra外である場合、1フレーム内の表示で、かつ、文字データだけ又は画像データだけを表示させることも可能である。例えば、図13及び図16に示すように、フレームF1内の文章C1に対する文字データだけを表示することも可能である。
よって、ネットワークから取得したメタデータを解析し、使用者が文字を必要とする場合には、文字部分だけを投影面に投影することができ、一方、使用者が画像を必要とする場合には、画像部分だけ投影面に投影することができ、投影面に投影された画像は簡素でより見やすいものとなる。
次に、メタデータMDに基づいて一部画像Saを選択する第3の構成として、原画像の画像情報のうち特定の文字データ及び画像データを除いた情報を投影画像としてスクリーンS2に投影する構成について説明する。なお、上述した第1の構成と共通の部分は省略して説明するものとする。
制御パネルPは、使用者が表示モードとして広告別途表示モードを選択し得る図示しない広告別途表示ボタンを備えており、使用者が広告別途表示モードを選択する。
広告別途表示モードが選択されると、アプリケーション処理部60は、メタデータ等を含む原画像の情報を記憶部Mから読み取り、当該メタデータMDの記述内容を解析し、メタデータMDに特定の文字データ及び画像データが含まれていると認識する。ここでは、図7に示すように、特定の文字データ及び画像データとして、広告V1の情報が含まれていると認識する。メタデータ等の記述内容の解析は、上述と同様に行うので、ここでは、説明を省略する。
そして、アプリケーション処理部60は、原画像の情報のうち、特定の文字データ及び画像データの少なくとも一方を除いた情報を一部画像Saとして選択する。ここでは、図17(a)に示すように、原画像の情報のうち、広告V1の情報を取り除いた情報が、一部画像Saとして選択された。
選択された一部画像Saは、画像情報として画像サイズ処理部42に入力される。画像サイズ処理部42は、一部画像Saと全体画像Sxの大きさとを比較して、一部画像Saの画像情報を全体画像Sxと同一又は異なるサイズの画像情報に変換する。変換された画像情報は、図17(a)に示すように、投射部Lを介して画像としてスクリーンS2に投影される。
さらに、図17(b)に示すように、使用者が制御パネルP(図3参照)を操作することにより、制御部Uを介して画像表示を広告V1の情報を取り除いた表示から広告V1だけの表示へと切り替えることも可能である。
よって、ネットワークから取得したメタデータを解析し、使用者にとって不要な広告の部分を除き、必要な文字及び画像情報が記載された部分のみを投影面に投影することができ、投影面に投影された画像は簡素でより見やすいものとなる。
ところで、上記いずれの構成においても、投影面に投影された画像は、アプリケーション処理部60によりバーB1、バーB2及びバーB3(以下、バーB1等という。)が付加されている。本実施形態の投影装置Aは、投影距離に応じてかかる付加画像情報を除いた画像を投影面に投影するようにしてもよい。
アプリケーション処理部60は、バーB1等によって構成される付加画像が付加された画像情報を原画像の画像情報として取得する。
次に、アプリケーション処理部60は、投影距離D及び投影装置の推奨範囲Raを記憶部Mから読み取る。さらに、アプリケーション処理部60は、読み取った投影距離Dが投影装置の推奨範囲Ra内にあるか否かを判断し、投影距離Dが推奨範囲Ra内であると判断した場合には、バーB1等を含む全体画像Sxを選択する。ここで、図7に示すように、選択された全体画像Sxは、バーB1、バーB2及びバーB3を有している。
そして、選択された全体画像Sxは、図7に示すように、画像情報として投射部Lを介して画像として机上の投影面S1に投影される。
一方、アプリケーション処理部60は、投影距離Dが推奨範囲Ra外であると判断した場合には、全体画像SxのうちバーB1等の付加画像情報を除いた画像情報を一部画像Saとして選択する。ここでは、図18に示すように、全体画像Sxのうち、バーB1等の付加画像情報を取り除いた情報が、一部画像Saとして選択された。
選択された一部画像Saは、画像情報として画像サイズ処理部42に入力される。画像サイズ処理部42は、一部画像Saと全体画像Sxの大きさとを比較して、一部画像Saの画像情報を全体画像Sxと同一又は異なるサイズの画像情報に変換する。変換された画像情報は、図18に示すように、投射部Lを介して画像としてスクリーンS2に投影される。
よって、投影距離に応じて、原画像のうち、使用者にとって不要なツールバー、メニューバー、ステータスバー等を除き、必要な部分のみを投影面に投影することができ、投影面に投影された画像は簡素でより見やすいものとなる。
以上のような、投影装置Aで外部の通信ネットワークから取得したメタデータ等の原画像の情報をスクリーンSに映像として投射する場合の動作を、図10及び図19のフローチャートを参照しつつ説明する。
図10に示すS11及びS13においては、同様の処理が行われるのでここでは、説明を省略する。
アプリケーション処理部60で、投影距離Dが投影装置Aの推奨範囲Ra外にあると判断された場合(S12)、アプリケーション処理部60により、一部画像Saを選択する(S14)。
アプリケーション処理部60により、一部画像Saを選択する手順を図19に示されるフローチャートを用いて詳細に説明する。
まず、使用者が、制御パネルPを操作し、表示モードとしてフレーム選択表示モード、画像/文字選択表示モード、広告別途表示モード、バー削除表示モードのうちいずれか1つを選択すると、アプリケーション処理部60で、各表示モードを取得する。(S241)。
表示モードがフレーム選択表示モードであれば、アプリケーション処理部60で、表示モードがフレーム選択表示モードであることを判断し(S242)、通信ネットワークから取得したメタデータMDの記述内容を解析し、メタデータMDに複数のフレーム情報が含まれていると判定する(S243)。
次に、アプリケーション処理部60により、複数のフレーム情報のうち少なくとも一つのフレームを除いたフレーム情報に基づいた画像情報を、一部画像Saとして選択する(S244)。この際に、使用者が再度制御パネルPを操作することにより、上述の複数のフレーム情報のうち表示させたい所望のフレームを選択した場合には、新たに選択された領域を一部画像Saとして選択する。
また、表示モードが画像/文字選択表示モードであれば、アプリケーション処理部60で、表示モードが画像/文字選択表示モードであることを判断し(S245)、メタデータMDの記述内容を解析し(S246)、原画像の情報のうち、画像データと文字データを分けて認識する。
次に、原画像の情報のうち、文字データ及び画像データのうちいずれか一方の情報を一部画像Saとして選択する(S247)。
また、表示モードが広告別途表示モードであれば、アプリケーション処理部60で、表示モードが広告別途表示モードであることを判断し(S248)、メタデータMDの記述内容を解析し(S249)、特定の文字データ及び画像データが含まれていると認識する。
次に、アプリケーション処理部60で、原画像の情報のうち、特定の文字データ及び画像データを除いた情報を一部画像Saとして選択する(S250)。
また、表示モードがバー削除表示モードであれば、アプリケーション処理部60で、表示モードがバー削除表示モードであることを判断し(S251)、全体画像Sxのうち付加画像情報を除いた画像情報を一部画像Saとして選択する(S252)。
そして、アプリケーション処理部60で、一部画像Saを選択すると、次に、画像サイズ処理部42で、一部画像Saと全体画像Sxの大きさとを比較して、一部画像Saの画像情報を全体画像Sxと同一又は異なるサイズの画像情報に変換する(S253)。
以上の手順に従って、図10に示すように、選択された一部画像Saは、画像情報として投射部Lを介して画像として側壁の投影面S2に投影される(S15)。
次に、本発明に係る投影装置の第2実施形態について説明する。
第2実施形態の説明では、上記実施形態の投影装置Aと異なる構成を中心に説明することとし、共通の構成については同一の符号を付し、その説明を省略することとする。
図20に示すように、第2実施形態の投影装置Kは、投影距離の情報を使用者が設定入力するための距離情報入力部51を制御パネルP内に有している点で、上記実施形態と異なっている。
距離情報入力部51は、使用者が投影装置Kから投影面Sまでの距離を直接入力した値を距離情報として距離情報取得部38へ送る。距離情報取得部38は、距離情報入力部51に入力された距離情報を投影距離Dとして、制御部Uの記憶部Mに記憶させる。
画像情報選択部41は、使用者が直接入力した投影距離D及び投影装置の推奨範囲Raを制御部Uに備えた記憶部Mから読み取る。そして、画像情報選択部41は、投影距離Dが推奨範囲Ra外であると判断した場合には、一部画像Saを選択し、画像情報として投射部Lを介して投影面Sに画像を投影する。
こうして投影面Sに投影された画像が、使用者にとって好ましい画像でなければ、使用者は、距離情報入力部51に、投影距離Dとしての入力値を変更して入力することで最適な画像を得ることができる。例えば、図21に示すように、側壁の投影面S2に投影された一部画像Saが、使用者にとって見づらい画像であれば、距離情報入力部51への入力値を変更し、一部画像Saとはサイズが異なる画像Sbへと順次変更することで最適な画像を得ることができる。
以上のような、第2実施形態の投影装置KでスクリーンSに映像を投射する場合の動作を、図22のフローチャートを参照しつつ説明する。なお、以下、投影装置A外部から映像信号IMを取得した場合について説明するが、投影装置A外部の通信ネットワークからメタデータ等を原画像の情報として取得した場合にも同様の効果を得ることができるので、ここでは説明を省略する。また、図11、図12と共通の処理については、説明を省略する。
投影装置Kの電源スイッチがオンにされると、まず、距離情報入力部51が数値入力待ちとなるので、使用者が数値を入力すると、入力された値が距離情報Dとして取得される(S31)。
投影距離Dを取得すると、画像情報選択部41で、投影距離Dが投影装置Kの推奨範囲Ra内にあるか否かを判断する(S32)。
判断の結果、投影距離Dが投影装置Aの推奨範囲Ra内にある場合、画像情報選択部41で、全体画像Sxを選択する(S34)。
選択された全体画像Sxは、画像情報として投射部Lを介して画像として投影面Sに投影される(S35)。
判断の結果、投影距離Dが投影装置Aの推奨範囲Ra外にある場合、すなわち、投影装置本体1を側壁面投射の位置に設定変更し、側壁の投影面S2に画像を投射した場合、画像情報選択部41により、一部画像Saを選択する(S33)。
画像情報選択部41により、一部画像Saを選択する手順は、図12を用いて説明したので、ここでは説明を省略する。
選択された一部画像Saは、画像情報として投射部Lを介して画像として投影面Sに投影される(S35)。
また、以下の点については、上記2つの実施形態の投影装置A、Kのいずれにも適用することができる。
上記実施形態では、図5に示すように、投影距離Dが推奨範囲Raの最小値Raminよりも大きい場合について説明したが、以下、投影距離Dが推奨範囲Raの最小値Raminよりも小さい場合も想定される。
かかる場合には、投影面Sに投影される画像は、投影距離Dが小さくなることで、焦点が合わなくなるため、使用者にとって極めて見づらくなる。
そこで、画像情報選択部41は、図23に示すように、全体画像Sxを構成するn×m画素の画像領域の画像領域のうち、偶数ライン又は奇数ラインの画像情報を、一部画像Saとして選択するようにしても良い。
例えば、図23に示すように、全体画像Sxが、H(1)からH(m)までの水平画素ラインとV(1)からV(n)までの垂直画素ラインから構成されるとする。かかる場合に、画像情報選択部41は、m及びnを共に偶数とするライン、即ち、図23において黒く塗り潰した領域の画素のみを取り出し一部画像Saとして選択することにより、投影面Sに投影される画像の輝度や彩度を、使用者にとって見やすいレベルに抑えることができる。また、画像情報選択部41は、全体画像Sxのうち一部画像Saとして選択した以外の部分を輝度0とする画像処理ができるように構成しても良い。
以上、本発明の実施の形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
本発明の一実施形態におけるDLP投影装置の外観構成図である。 投影装置の投射方向を説明するための図である。 投影装置Aの内部概略構成を示す図である。 投影装置Aにおける距離情報検出部による距離情報検出を説明するための図である。 投影装置Aの投影距離DとスクリーンSとの位置関係を模式的に示した図である 投影装置Aの入力部20に映像信号IMが入力された場合の全体画像Sxを示す図である。 投影装置Aの入力部20にメタデータMD及び画像データIDが入力された場合の全体画像Sxを示す図である。 投影装置Aの分割表示モードについて説明するための図である。 投影装置Aの領域指定表示モードについて説明するための図である。 投影装置Aの動作を説明するためのフローチャート図である。 一部画像Saを選択する手順を説明するためのフローチャート図である。 原画像の情報に含まれるメタデータMDを記述したHTMLファイル「Main.html」を示す図である。 投影装置Aのフレーム選択表示モードについて説明するための図である。 HTMLファイル「Main.html」において呼び出されたHTMLファイル「frame1.html」を示す図である。 投影装置Aの画像/文字選択表示モードについて説明するための図である。 フレームF1内の文章C1に対する文字データだけを表示した状態を示す図である。 投影装置Aの広告別途表示モードについて説明するための図である。 投影装置Aのバー削除表示モードについて説明するための図である。 一部画像Saを選択する手順を説明するためのフローチャート図である。 第2実施形態に係る投影装置Kの内部概略構成を示す図である。 第2実施形態に係る投影装置Kを示す図である。 第2実施形態に係る投影装置Kの動作を説明するためのフローチャート図である。 全体画像Sxを構成するn×m画素の画像領域の画像領域のうち、偶数ライン又は奇数ラインの画像情報を、一部画像Saとして選択した状態を示す図である。
符号の説明
1 投影装置本体
2 支持部
10 投影装置本体の筐体
11 出射口
20 入力部
21 距離情報検出部
30 ランプ
31 照明光学系
32 光変調素子
33 結像光学系
35 画像処理回路
36 光変調素子ドライブ回路
37 ランプ駆動回路
38 距離情報取得部
40 距離センサ
41 画像情報選択部
42 画像サイズ処理部
43 画像付加部
45 通信インターフェース
46 映像信号入力手段
50 投影画像範囲指定部
51 距離情報入力部
60 アプリケーション処理部
A 投影装置
K 第2実施形態に係る投影装置
L 投射部
M 記憶部
P 制御パネル
U 制御部

Claims (14)

  1. 画像情報に基づいた画像を投影面に投射する投影装置において、
    原画像の情報を入力する入力部と、
    前記投影面との距離の情報を取得する距離情報取得部と、
    前記原画像もしくは前記原画像に付加情報を加えた画像を入力画像とし、前記投影面との距離が所定範囲内であるときには前記入力画像における画像領域全体を選択し、前記投影面との距離が前記所定範囲以外のときには前記入力画像における画像領域のうち一部の画像領域の画像情報を部分的に選択する画像情報選択部と、
    前記画像情報選択部により選択した画像情報に基づいた画像を投影画像とし、前記投影面に投射する投射部と、
    を備えたことを特徴とする投影装置。
  2. 前記画像情報選択部により選択した前記一部の画像領域の画像情報を、前記入力画像サイズとは異なったサイズに変換する画像サイズ処理部を備え、
    前記投射部は、前記画像サイズ処理部によって変換された画像を投影画像とし、前記投影面に投射することを特徴とする請求項1に記載の投影装置。
  3. 前記投影面との距離を検出する距離情報検出部を備え、
    前記距離情報取得部は、前記距離情報検出部により検出された前記投影面との距離の情報を取得することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の投影装置。
  4. 前記投影面との距離の情報を設定入力するための距離情報入力部を有し、
    前記距離情報取得部は、
    前記距離情報入力部から設定入力された前記投影面との距離の情報を取得することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の投影装置。
  5. 前記距離情報取得部は、前記距離情報検出部により検出された前記投影面との距離の情報または前記距離情報入力部に設定入力された前記投影面との距離の情報のいずれか一方を選択取得することを特徴とする請求項4に記載の投影装置。
  6. 前記画像情報選択部は、
    前記入力画像の画像領域をn分割(nは整数)して得た少なくとも1分割分の領域を、前記一部の画像領域の画像情報として選択することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の投影装置。
  7. 前記画像情報選択部は、
    前記投影面との距離に応じて、前記入力画像の画像領域を分割する数を決定することを特徴とする請求項6に記載の投影装置。
  8. 前記入力画像の画像領域のうち一部の領域を指定する投影画像範囲指定手段を有し、
    前記画像情報選択部は、
    前記投影画像範囲指定手段によって指定された前記入力画像の任意の領域を距離に基づいて、前記一部の画像領域の画像情報として選択することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の投影装置。
  9. 前記入力部から原画像の画像情報を取得し、前記入力画像として当該原画像の画像領域に隣接する領域に前記付加情報を加えた画像を生成する画像付加部を備え、
    前記画像情報選択部は、前記付加情報を除いた前記入力画像を、前記一部の画像領域の画像情報として選択することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の投影装置。
  10. 前記入力部は、
    通信ネットワークから文字データを含むメタデータ及び画像データを原画像の情報として取得する通信インターフェイスを含み、
    前記入力部より取得したメタデータを前記入力画像に変換するアプリケーション処理部を有し、
    前記アプリケーション処理部は、
    前記投影面との距離が所定範囲以外のときには、前記メタデータに基づいて、前記入力画像における画像領域のうち一部の画像領域の画像情報を選択することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の投影装置。
  11. 前記アプリケーション処理部は、
    前記メタデータに複数のフレーム情報が含まれると判定すると、前記複数のフレーム情報のうち少なくとも一つのフレーム情報を除いた画像情報を、前記一部の画像領域の画像情報として選択することを特徴とする請求項10に記載の投影装置。
  12. 前記アプリケーション処理部は、
    前記メタデータに基づいて、前記原画像の情報のうち文字データ及び画像データのうちいずれか一方の情報を、前記一部の画像領域の画像情報として選択することを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の投影装置。
  13. 前記アプリケーション処理部は、
    前記メタデータに基づいて、前記原画像の情報のうち特定の文字データ及び画像データを除いた情報を、前記一部の画像領域の画像情報として選択することを特徴とする請求項10から請求項12のいずれか一項に記載の投影装置。
  14. 前記アプリケーション処理部は、前記入力部から原画像の画像情報を取得し、当該原画像の画像領域に隣接する領域に付加情報としての付加画像情報を加えた画像を入力画像情報とし、前記投影面との距離が所定範囲内であるときには、前記入力画像の画像情報を選択し、前記投影面との距離が所定範囲以外のときには当該投影面との距離に応じて前記入力画像における画像領域のうち前記付加画像情報を除いた画像情報を選択することを特徴とする請求項10から請求項13のいずれか一項に記載の投影装置。
JP2006099554A 2006-03-31 2006-03-31 投影装置 Pending JP2007274522A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006099554A JP2007274522A (ja) 2006-03-31 2006-03-31 投影装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006099554A JP2007274522A (ja) 2006-03-31 2006-03-31 投影装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007274522A true JP2007274522A (ja) 2007-10-18

Family

ID=38676824

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006099554A Pending JP2007274522A (ja) 2006-03-31 2006-03-31 投影装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007274522A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012088788A (ja) * 2010-10-15 2012-05-10 Canon Inc 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
JP2015173431A (ja) * 2014-02-18 2015-10-01 パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブアメリカPanasonic Intellectual Property Corporation of America 投影システムおよび半導体集積回路

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0399626U (ja) * 1990-01-31 1991-10-18
JPH1195324A (ja) * 1997-09-19 1999-04-09 Fujitsu General Ltd 簡易画面サイズ調整プロジェクタ
JPH11238124A (ja) * 1998-02-19 1999-08-31 Nec Shizuoka Ltd 画像表示方法および装置
JP2002207247A (ja) * 2001-01-11 2002-07-26 Seiko Epson Corp 投写表示システムおよびそのためのプロジェクタ
JP2004048695A (ja) * 2002-05-20 2004-02-12 Seiko Epson Corp 投写型画像表示システム、プロジェクタ、プログラム、情報記憶媒体および画像投写方法
JP2004304472A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Seiko Epson Corp 投写面上に画像を表示させずに行う画像の表示領域の決定

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0399626U (ja) * 1990-01-31 1991-10-18
JPH1195324A (ja) * 1997-09-19 1999-04-09 Fujitsu General Ltd 簡易画面サイズ調整プロジェクタ
JPH11238124A (ja) * 1998-02-19 1999-08-31 Nec Shizuoka Ltd 画像表示方法および装置
JP2002207247A (ja) * 2001-01-11 2002-07-26 Seiko Epson Corp 投写表示システムおよびそのためのプロジェクタ
JP2004048695A (ja) * 2002-05-20 2004-02-12 Seiko Epson Corp 投写型画像表示システム、プロジェクタ、プログラム、情報記憶媒体および画像投写方法
JP2004304472A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Seiko Epson Corp 投写面上に画像を表示させずに行う画像の表示領域の決定

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012088788A (ja) * 2010-10-15 2012-05-10 Canon Inc 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
JP2015173431A (ja) * 2014-02-18 2015-10-01 パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブアメリカPanasonic Intellectual Property Corporation of America 投影システムおよび半導体集積回路
KR20160122048A (ko) * 2014-02-18 2016-10-21 파나소닉 인텔렉츄얼 프로퍼티 코포레이션 오브 아메리카 투영 시스템 및 반도체 집적 회로
KR102196467B1 (ko) * 2014-02-18 2020-12-29 파나소닉 인텔렉츄얼 프로퍼티 코포레이션 오브 아메리카 투영 시스템 및 반도체 집적 회로

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4617653B2 (ja) 第1の位置から、第2の位置に配置されたターゲットへ注釈付けをする方法、装置、及びシステム
JP5585505B2 (ja) 画像供給装置、画像表示システム、画像供給装置の制御方法、画像表示装置、及び、プログラム
JP6307852B2 (ja) 画像表示装置、及び、画像表示装置の制御方法
JP2005181404A (ja) 複数画像表示可能な画像投射制御装置
JP2010039494A (ja) 画像表示装置、およびその調整方法
JP2011060111A (ja) 表示装置
JP2007108462A (ja) 投影装置、投影機能付携帯装置、投影機能付携帯通信装置および投影方法
JP2018036471A (ja) 表示装置、表示システム及び表示装置の制御方法
JP2007274522A (ja) 投影装置
JP4849302B2 (ja) 表示制御装置、表示制御方法及びプログラム
JP7195816B2 (ja) 投影装置、投影装置の制御方法、プログラム、および記憶媒体
JP2006311063A (ja) 資料提示装置およびその動作方法
US11238828B2 (en) Method of controlling display device and display device
JP2018132769A (ja) 画像表示装置、及び、画像表示装置の制御方法
JP2010015032A (ja) プロジェクタ及びその制御方法並びに画像投射表示システム
JP2018054912A (ja) 投影型表示装置及びその制御方法
JP2007079240A (ja) 画像表示装置及び画像表示方法
JP2017192123A (ja) 画像記録装置およびその制御方法
JP2010122275A (ja) 画像投写システム、及びこれに用いられるスクリーン装置,クライアント,プロジェクタ
JP2007132984A (ja) 表示装置、プログラム、情報記憶媒体およびosd画像表示方法
JP6520194B2 (ja) 表示装置及び表示方法
JP2007071900A (ja) 表示装置及び表示方法
JP7342501B2 (ja) 表示装置、表示方法、プログラム
US11778150B2 (en) Image supply device, display system, and method for direct display of second image
JP2009003745A (ja) 情報表示端末

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080319

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100728

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100817

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101221