JP2007270545A - 連結まくら木 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のまくら木1は、長尺部17と、長尺部17から突出している係合部16とを有する本体部材10を複数有し、係合部16同士を合わせて、本体部材10同士が連結される。そして、連結の一方の本体部材10aの係合部16には凹状部分を有し、連結の他方の本体部材10bの係合部16には凸状部分を有し、凹状部分に凸状部分が配置されて凹状部分によって凸状部分が挟まれた状態となっている。さらに、2ヵ所の規制部81aと規制部81aの間隔を維持する間隔維持部81bを有し、2ヵ所の規制部81aを凹状部分の外側となるように拘束部材81が配置して拘束を行っている。
【選択図】 図2
Description
そして、レール上を列車が通過する場合には、両側の車輪から受ける力をそれぞれのレールを介して同じまくら木が受けている。
そして、このような場合、特許文献1に開示されたまくら木のように、レール方向にある程度長い範囲を一体状としたまくら木が用いられている。そして、特許文献1には、梯子状に形成されたまくら木や、縦まくら木と横まくら木とを用いて梯子状としたまくら木などが記載されている。
結合部分の強度低下を構造的に防ぐには、結合部分の補強をすることが考えられるが、通常の方法では、構造が複雑になりやすく、連結作業を容易にすることができなくなってしまう。
図1は、本発明の第1の実施形態の連結まくら木の斜視図である。図2は、図1に示す連結まくら木の分解斜視図である。図3は、図1の連結まくら木に用いる本体部材の分解斜視図である。図4は、図1の連結まくら木に用いる本体部材の分解斜視図である。図5は、図2におけるA−A断面図である。図6は、図1におけるA−A断面図である。
図7は、本発明の第2の実施形態の連結まくら木の断面図である。図8は、本発明の第3の実施形態の連結まくら木の断面図である。図9は、本発明の第4の実施形態の連結まくら木の断面図である。図10は、本発明の第5の実施形態の連結まくら木の連結する前の状態を示した断面図である。図11は、図10の連結まくら木を連結した状態を示した断面図である。
そして、連結まくら木1の全体形状は、梯子状となっている。
係合部16は、1個の本体部材10に2カ所設けられ、同じ方向に突出している。そして、この係合部16は、本体部材10の長尺方向の両端付近に位置しており、他方の係合部16と係合させて、2個の本体部材10を連結して一体化する。
そして、本体部材10を連結して一体化した状態では、まくら木1の長尺部17の間に距離を有する状態となっており、長尺部17同士の間に所定の間隔を保持した状態で固定される。
本実施形態の凸状部分や凹状部分は、係合部16の突出方向及び上下方向に沿う面(長尺部の長尺方向に垂直な面)における断面が凸状や凹状となっているものである。
長尺板55と端板56は、外層21、22の長尺板58と幅が同じであるが、突出板57の幅は、それらの幅より長い。そのため、内層23の突出板57が設けられた位置は横方向に突出して突出部57aが2ヵ所に形成され、係合部16の一部となる。そして、それぞれの突出部57aには、貫通孔60、貫通孔59b及び傾斜面61が設けられている。
具体的には、図3に示される第1の本体部材10aでは、傾斜面61は上側の面に配置されており、図4に示される第2の本体部材10bでは、傾斜面61は下側の面に配置されている。また、これらの傾斜面61の傾斜角は同じであり、上下方向に傾斜面61同士を重ね合わせることにより、傾斜面61同士を密着させることができる。
1個の本体部材10には、傾斜面61及び貫通孔60を有する突出部57aが2ヵ所に設けられているが、これは、全て幅方向の同じ側に向いている。
このように、長尺部17の上側の表面が平面状となるように、上側突出板85以外の部分に上側突出板85と同じ厚みの板である上側長尺板83及び上側端板84が配置されている。
そして、下側突出板86は長尺部17の幅よりも長く、突出部86aが形成され、係合部16の一部となる。そして、それぞれの突出部86aには、貫通孔86bが設けられている。この貫通孔86bの位置や大きさは、貫通孔60に合わせられている。
なお、下側突出板86の突出部86aの突出長さは、内層23の突出板57の突出部57aの半分であり、係合部16同士が係合すると、突出部86aの先端同士がほぼ突き当たる状態となる。
なお、下側層19は上側層24よりも厚くなっている。
なお、突出部57aの先端部分は、拘束部材81の内側となるように配置されているので、最終的には係合部16の突出方向に相対移動させることが必要である。また、係合部16を対向するような位置関係にして、本体部材10同士を係合部16の突出方向に相対移動して行うこともできる。
なお、隙間埋板88の上面側は、ゴムなどの弾性を有する材質である弾性体88aが配置している。また、隙間埋板88には、厚み方向に貫通する貫通孔88bが設けられている。
そして、間隔維持部81bによって2ヵ所の規制部81aの間隔を維持することができる。
また、拘束部材81が配置される位置は、図2や図5に示されるように、係合部16の長尺部17側の根元付近である。
本実施形態の拘束部材81は、長繊維を環状方向に巻き付けたものが用いられており、規制部81aと間隔維持部81bとの間で繊維が連続している。したがって、拘束部材81の強度をより高強度とすることができる。
また、本体部材10の長尺部17の両端には木口板89が取り付けられている。木口板89は、摩耗性が優れる材質の板であり、木口面を覆っている。
内層23の長尺板55と端板56の繊維の配向方向は、本体部材10の長尺方向であり、突出板57の繊維の配向方向は、本体部材10の長尺方向に対して直交する方向であり、係合部16の突出方向である。
上側層24の上側長尺板83と上側端板84の繊維の配向方向は、本体部材10の長尺方向であり、上側突出板85の繊維の配向方向は、本体部材10の長尺方向に対して直交する方向であり、係合部16の突出方向である。
下側層19の下側突出板86の繊維の配向方向は、本体部材10の長尺方向に対して直交する方向であり、係合部16の突出方向である。
なお、これらの繊維の配向方向は、図3、図4に図示している。
そして、係合部16の先端付近は、突出部57aなどによって凸状部分を形成し、係合部16の根元付近(長尺部17側)は、突出板57の突出部57aと、上側突出板85の突出部85aや下側突出板86の突出部86aによって凹状部分を形成する。
さらに、この凹状部分の根元付近(長尺部17側)であって、凹状部分の外側に拘束部材81の2ヵ所の規制部81aが配置している。
突出板57は、外層21、22の長尺板58によって挟まれており、長尺部17と係合部16との間で曲げを受けた場合にも強度が高い。
また、係合部16の形状は、先端ほど薄くなっているので、係合部16同士を係合する場合に作業を行いやすい。
係止ピン13は、厚み方向に挿入されるものであり、隙間埋板88の貫通孔88b、上側突出板85の貫通孔85b、突出板57の貫通孔60、積層板59の貫通孔59a、下側突出板86の貫通孔86bによって形成される孔に挿入される。
また、係止ピン13aは、長尺方向に挿入されるものであり、側板87の貫通孔87a、積層板59の貫通孔59bによって形成される孔に挿入される。
特に、係合部16同士を接着剤などで固定する場合には、接着剤による強度が発現する前であっても、より高強度とすることができる。
また、上記した実施形態では、長尺部17は2ヵ所だけであったが、3ヵ所以上に設けることもできる。
長尺部17を3ヵ所以上に設ける場合には、係合部16が両側に突出する本体部材10を用いて連結される。
例えば、図7に示される第2の実施形態の連結まくら木2のように、拘束部材81を連結される2個の本体部材10の長尺部17の中間付近に配置することができる。そして、連結まくら木2では、拘束部材81は、上側突出板85や下側突出板86の先端付近に配置され、1個の拘束部材81によって、両側の拘束を行うことができる。また、この場合、それぞれの係合部16は、拘束部材81の一部分で拘束されることになっている。
図12は、本発明の第6の実施形態の連結まくら木の斜視図である。図13は、図12に示す連結まくら木の分解斜視図である。図14は、図12に示す連結まくら木の正面図である。
図15は、本発明の第7の実施形態の連結まくら木の斜視図である。図16は、図15に示すまくら木の図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
また、本体部材10は連続繊維を有する長繊維強化樹脂が用いられており、具体的には、繊維補強ポリウレタン発泡樹脂が用いられている。
長尺板25と端板26とは幅が同じであるが、突出板27の幅は、長尺板25や端板26の幅より長い。そのため、外層21、22の突出板27が設けられた位置は幅方向に突出して突出部27aが形成されて係合部16となる。
突出部27aには、厚み方向(上下方向)に貫通する孔である貫通孔15cと、内側に形成される傾斜面15aが設けられている。また、突出部27aは先端ほど厚み方向の幅が狭くなっており、係合部16の凹状部分の空間部分は根元側ほど上下方向の幅が狭い。
端板29は、外層21、22の突出板27に対応する位置に設けられるものであるが、幅方向の一方のみに配置され、外層21、22の傾斜面15aや貫通孔15cが有る側には設けられていない。
また、内層23の長尺板28の繊維の配向方向は、本体部材10の長尺方向であり、端板29の繊維の配向方向は、本体部材10の長尺方向に対して直交する方向である。
連結部材11の材質は、本体部材10と同様に、繊維補強ポリウレタン発泡樹脂が用いられており、角状のものの一部を切断したり、2以上のものを接着するなどにより製作される。
また、連結部材11は、繊維補強のポリウレタン樹脂やポリエステル樹脂の注型成形品でも良く、さらに、長繊維補強体と注型成形品との積層により成形しても良い。
このとき、連結部材11の係合部39の凸状部分が、本体部材10の係合部16の凹状部分に入って、凹状部分によって凸状部分が挟まれた状態となり、この部分が拘束部材81によって拘束された状態となっている。
そして、連結まくら木6を使用する場合には、突出部67が上側となるようにレール90の下側に設置されるが、図14に示すように、レール90と連結まくら木6との間には、タイプレート91が設けられるので、レール90を突出部67に接触させることにより、レール90からの荷重を突出部67で支えることが可能となる。
第7の実施形態の連結まくら木7は、図15、図16に示されており、第6の実施形態の連結まくら木6と同様に、2個の本体部材80と2個の連結部材81とを有しており、2個の本体部材80同士の間に連結部材81が配置されて、本体部材80同士が連結されたものである。そして、上記した第6の実施形態のまくら木6の本体部材10とは形状が異なるものである。
したがって、第6の実施形態と同様に、上側の外層21及び下側の外層22に設けられる突出板27によって形成される突出部27aにより、凹状部分を有する係合部39が形成され、係合が行われる。
なお、内層23の長尺板28の厚みは、第6の実施形態のまくら木6の本体部材10の長尺板28と比較して厚いものである。
図17は、本発明の第8の実施形態の連結まくら木の一部切り欠き斜視図である。図18は、本発明の第9の実施形態の連結まくら木の一部切り欠き断面図である。図19は、本発明の第10の実施形態の連結まくら木の一部切り欠き斜視図である。
10、10a、10b 本体部材
11 連結部材
15a、61 傾斜面
16 係合部
27、57 突出板
55、58 長尺板
81 拘束部材
81a 規制部
81b 間隔維持部
Claims (9)
- 長尺部と、前記長尺部から突出している係合部とを有する本体部材を複数有し、係合部同士を合わせて、本体部材同士が連結される連結まくら木であって、
連結の一方の本体部材の係合部には凹状部分を有し、連結の他方の本体部材の係合部には凸状部分を有し、凹状部分に凸状部分が配置されて凹状部分によって凸状部分が挟まれた状態となっており、さらに、拘束部材が設けられ、拘束部材には2ヵ所の規制部と前記規制部の間隔を維持する間隔維持部を有し、2ヵ所の規制部を前記凹状部分の外側となるように拘束部材を配置して拘束を行うことを特徴とする連結まくら木。 - 長尺部と、前記長尺部から突出している係合部とを有する本体部材と、本体部材の係合部同士の間に配置され、本体部材同士を連結する連結部材とを有し、複数の本体部材が連結部材によって連結されている連結まくら木であって、
本体部材の係合部及び連結部材の係合部のいずれか一方には凸状部分が、他方には凹状部分が有しており、凹状部分に凸状部分が配置されて凹状部分によって凸状部分が挟まれた状態となっており、さらに、拘束部材が設けられ、拘束部材には2ヵ所の規制部と前記規制部の間隔を維持する間隔維持部を有し、2ヵ所の規制部を前記凹状部分の外側となるように拘束部材を配置して拘束を行うことを特徴とする連結まくら木。 - 本体部材の長尺部は板状の部材を上下方向に積層して形成されるものであり、長尺部の任意の層には一部が突出する突出板が配置されており、前記突出板の突出する部分が、係合部の全部又は一部を形成していることを特徴とする請求項1又は2に記載の連結まくら木。
- 突出板を上下2枚配置して凹状部分を有する係合部が設けられるものであり、拘束部材の2ヵ所の規制部は、上下2枚のそれぞれの突出板の外側に配置されるものであることを特徴とする請求項3に記載の連結まくら木。
- 突出板は突出する方向に配向する繊維を有する繊維強化樹脂が用いられ、長尺部の突出板が配置されない層に配置される長尺板は、長尺方向に配向する繊維を有する繊維強化樹脂が用いられていることを特徴とする請求項3又は4に記載の連結まくら木。
- 本体部材には、凹状部分を有する係合部が設けられるものであり、拘束部材は、係合部の根元付近に配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の連結まくら木。
- 拘束部材には2ヵ所の間隔維持部が設けられて、2ヵ所の間隔維持部のそれぞれの両端が2ヵ所の規制部の両端と接続して環状となっていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の連結まくら木。
- 拘束部材は繊維補強された材料によって形成されるものであり、規制部と間隔維持部とが連続した繊維で補強されているものであることを特徴とする請求項7に記載の連結まくら木。
- 凸状部分には、突出方向に対して傾斜する傾斜面を有して先端側ほど縮幅するものであり、凹状部分は凸状部分に対応する形状であって傾斜面を有し、凸状部分を凹状部分に進入させ、凸状部分の傾斜面と凹状部分の傾斜面とが合わさる状態で、本体部材同士、又は、本体部材と連結部材が連結していることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の連結まくら木。
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