JP4611859B2 - まくら木 - Google Patents

まくら木 Download PDF

Info

Publication number
JP4611859B2
JP4611859B2 JP2005301783A JP2005301783A JP4611859B2 JP 4611859 B2 JP4611859 B2 JP 4611859B2 JP 2005301783 A JP2005301783 A JP 2005301783A JP 2005301783 A JP2005301783 A JP 2005301783A JP 4611859 B2 JP4611859 B2 JP 4611859B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main body
sleeper
body member
plate
engaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005301783A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006322308A (ja
Inventor
国昭 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP2005301783A priority Critical patent/JP4611859B2/ja
Publication of JP2006322308A publication Critical patent/JP2006322308A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4611859B2 publication Critical patent/JP4611859B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Road Paving Structures (AREA)

Description

本発明は、レールの下側に配置されるまくら木を連結するまくら木の連結構造に関するものである。
一般に用いられるまくら木は長手方向の長さが軌間より長い長尺状であり、レール方向に対して長尺方向をほぼ垂直に配置し、各まくら木は2本のレールと締結されている。
そして、レール上を列車が通過する場合には、両側の車輪から受ける力をそれぞれのレールを介して同じまくら木が受けている。
レールの継ぎ目や分岐部では、レールの曲げ剛性が他の部分に比べて低い。そのため、バラスト道床などの場合には、列車荷重によりまくら木下面のバラストの圧密化が進みやすい。
そして、このような場合、特許文献1に開示されたまくら木のように、レール方向にある程度長い範囲を一体状としたまくら木が用いられている。そして、特許文献1には、梯子状に形成されたまくら木や、縦まくら木と横まくら木とを用いて梯子状としたまくら木などが記載されている。
特開2002−275802号公報
所定の間隔に配置された横まくら木を連結して梯子状としたものは、通常のまくら木と比べて大きくなるので、まくら木を製造後に敷設現場へ搬送する際に運びにくい。そのため、分割した状態で搬送することができ、敷設現場で簡単に組み立てることができるようにするのが望ましい。
また、まくら木を敷設する場合、通常、レールの外側(軌間の外側)から、まくら木を挿入して行われる。このとき、まくら木を敷設する位置の付近にあるバラストなどを取り除かれるが、梯子状のまくら木を敷設する場合、全域でバラストを取り除く必要がある。
さらに、梯子状のまくら木は、通常のまくら木と比べて大きくなり、また重くなる。そのため、梯子状のまくら木の敷設作業が行いにくく、敷設しやすい構造のものが求められている。
そこで、分割した状態で搬送することができ、敷設現場で簡単に組み立てることができるまくら木を提供することを課題とする。
そして、上記した目的を達成するための請求項1に記載の発明は、長尺状の本体部材を複数有し、前記本体部材同士の間に配置されて両方の本体部材と固定される連結部材を用いて、本体部材の長尺方向を略平行となるような状態で本体部材同士が連結されているまくら木であって、本体部材及び連結部材のいずれか一方には係合凸部が、他方には係合凹部が設けられており、係合凸部は突出する方向に対して傾斜する傾斜面を有して先端側ほど縮幅するものであり、係合凹部は係合凸部に対応する形状であって傾斜面を有し、係合凸部を係合凹部に進入させ、係合凸部の傾斜面と係合凹部の傾斜面とが合わさる状態で、本体部材と連結部材とが固定されていることを特徴とするまくら木である。
請求項1に記載の発明によれば、本体部材と連結部材との固定は、係合凸部と係合凹部とにより行われるものであり、係合凸部は突出する方向に対して傾斜する傾斜面を有して先端側ほど縮幅するものであり、係合凹部は係合凸部に対応する形状であって傾斜面を有しているので、係合凸部を係合凹部に挿入しやすい。また、係合凸部の傾斜面と係合凹部の傾斜面とが合わさる状態で、本体部材と連結部材とが固定されているので、本体部材と連結部材との固定をガタ無く確実に行うことができる。
請求項2に記載の発明は、本体部材は2枚の外層と、前記外層の間に位置する内層とを有する層状構造であり、前記外層の一部を突出させて係合凹部を形成しているものであることを特徴とする請求項1に記載のまくら木である。
請求項2に記載の発明によれば、本体部材を2枚の外層と、前記外層の間に位置する内層とを有する層状構造であり、前記外層の一部を突出させて係合凹部を形成しているので、本体部材に係合凹部を容易に形成させることができる。
請求項3に記載の発明は、本体部材は2枚の外層と、前記外層の間に位置する内層とを有する層状構造であり、前記内層の一部を突出させて係合凸部を形成しているものであることを特徴とする請求項1に記載のまくら木である。
請求項3に記載の発明によれば、本体部材は2枚の外層と、前記外層の間に位置する内層とを有する層状構造であり、前記内層の一部を突出させて係合凸部を形成しているので、本体部材に係合凸部を容易に形成させることができる。
請求項4に記載の発明は、本体部材は外層と、前記外層の下側に位置する内層と、前記内層の下側に位置する突出部とを有するものであり、前記外層の一部を突出させた部分と、前記突出部とによって係合凹部を形成しているものであることを特徴とする請求項1に記載のまくら木である。
請求項4に記載の発明によれば、本体部材は外層と、前記外層の下側に位置する内層と、前記内層の下側に位置する突出部とを有するものであり、前記外層の一部を突出させた部分と、前記突出部とによって係合凹部を形成しているものであるので、本体部材に係合凹部を容易に形成させることができ、また、突出部により、まくら木の下側を凹凸状にして、道床抵抗を大きくすることができる。
請求項5に記載の発明は、本体部材は2枚の外層と、前記外層の間に位置する内層とを有する層状構造であり、内層は長尺方向に配向する繊維強化樹脂である長尺板を有し、2枚の外層には一部が突出する突出板がそれぞれ配置されており、それぞれの突出板の突出する部分の内側には、傾斜面を有するコーナー板が取り付けられて、係合凹部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のまくら木である。
請求項5に記載の発明によれば、内層は長尺方向に配向する繊維強化樹脂である長尺板であり、2枚の外層には一部が突出する突出板がそれぞれ配置されており、それぞれの突出板の突出する部分の内側には、傾斜面を有するコーナー板が取り付けられて、係合凹部が形成されているので、突出板を薄くして内層を厚くすることができ、全体の強度を高くすることができる。
請求項6に記載の発明は、本体部材は2枚の外層と、前記外層の間に位置する内層とを有する層状構造であり、外層は長尺方向に配向する繊維強化樹脂である長尺板を有し、内層には一部が突出する突出板が配置されており、突出板の突出する部分には、傾斜面を有するコーナー板が取り付けられて、係合凸部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のまくら木である。
請求項6に記載の発明によれば、外層は長尺方向に配向する繊維強化樹脂である長尺板を有し、内層には一部が突出する突出板が配置されており、突出板の突出する部分には、傾斜面を有するコーナー板が取り付けられて、係合凸部が形成されているので、突出板を薄くして外層を厚くすることができ、全体の強度を高くすることができる。
請求項7に記載の発明は、本体部材の外層及び内層は、繊維強化樹脂が使用されており、外層の一部を突出させて係合凹部を形成する部位、又は、内層の一部を突出させて係合凸部を形成する部位は、突出方向に繊維が配向しており、他の部位は、本体部材の長尺方向に繊維が配向していることを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載のまくら木である。
請求項7に記載の発明によれば、本体部材の外層及び内層は、繊維強化樹脂が使用されており、外層の一部を突出させて係合凹部を形成する部位、又は、内層の一部を突出させて係合凸部を形成する部位は、突出方向に繊維が配向しているので、連結部材との間で力が作用した場合の強度が高く、また、他の部位は、本体部材の長尺方向に繊維が配向しているので、レールの下側に設置してまくら木を使用する場合に、本体部材の長尺方向を湾曲させる方向に曲げられる力が作用した場合に強度が高い。
請求項8に記載の発明は、係合凹部と係合凸部とが係合する部分には、側板が設けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のまくら木である。
請求項8に記載の発明によれば、係合凹部と係合凸部とが係合する部分には、側板が設けられているので、係合部分が補強されて高強度とすることができる。
請求項9に記載の発明は、係合凸部の傾斜面及び係合凹部の傾斜面は、上側、又は、下側に面していることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のまくら木である。
請求項9に記載の発明によれば、係合凸部の傾斜面及び係合凹部の傾斜面は、上側、又は、下側に面しているので、まくら木の上側から力が作用した場合の強度を高くすることができる。
請求項10に記載の発明は、係合凹部及び係合凸部には、係合状態で貫通する貫通孔が設けられており、前記貫通孔には係止ピンが挿通されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のまくら木である。
請求項10に記載の発明によれば、係合凹部及び係合凸部には、係合状態で貫通する貫通孔が設けられており、前記貫通孔には係止ピンが挿通されているので、係合部分を高強度とすることができる。
請求項11に記載の発明は、連結部材には突出部が形成されており、突出部は本体部材の上面よりも上側に突出していることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のまくら木である。
請求項11に記載の発明によれば、連結部材には突出部が形成されており、突出部は本体部材の上面よりも上側に突出しているので、まくら木設置時に、突出部をレールに接触させ、列車通過時などのレールの変形を低減させることができる。
請求項12に記載の発明は、本体部材は縦まくら木として用いられるものであり、本体部材同士をレール方向に連結されていることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載のまくら木である。
請求項12に記載の発明によれば、本体部材同士をレール方向に連結されているので、本体部材を縦まくら木として用いる場合、連結するまでは短い状態とすることができるので、まくら木の敷設現場までの搬送が容易である。
本発明のまくら木は、分割した状態で搬送することができ、敷設現場で簡単に組み立てることができる。
以下さらに本発明の具体的実施例について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態のまくら木の斜視図である。図2は、図1に示すまくら木の分解斜視図である。図3は、図1のまくら木に用いる本体部材の分解斜視図である。図4は、図1に示すまくら木を設置した状態でのレールとの位置関係を示した斜視図である。図5は、図1に示すまくら木を設置した状態でのレールとの位置関係を示した斜視図である。
本発明の第1の実施形態のまくら木1は、図1、図2に示されるように、2個の本体部材10と2個の連結部材11とを有しており、2個の本体部材10同士の間に連結部材11が配置されて、本体部材10同士が連結されたものである。
そして、まくら木1の全体形状は、井桁状となっている。
本体部材10は、断面が長方形状の長尺状であり、2ヵ所に係合凹部15が設けられている。この係合凹部15は、本体部材10の長尺方向の両端付近に位置しており、後述する係合凸部16と係合することによって、本体部材10と連結部材11との固定が行われて一体化する。
本体部材10は三層構造であり、具体的には、上下に外層21、22を有し、外層21、22の間に内層23が設けられている。本体部材10は連続繊維を有する長繊維強化樹脂が用いられており、具体的には、繊維補強ポリウレタン発泡樹脂が用いられている。
そして、図3に示されるように、上下に配置される外層21、22は同じ構造であり、中央に長尺板25、両端に2枚の端板26、長尺板25と端板26との間に突出板27が設けられている。
長尺板25と端板26とは幅が同じであるが、突出板27の幅は、長尺板25や端板26の幅より長い。そのため、外層21,22の突出板27が設けられた位置は幅方向に突出して突出部27aが形成される。そして、突出部27aには、貫通孔15cと、傾斜面15aが設けられている。
貫通孔15cは、厚み方向(上下方向)に貫通する孔であり、各突出部27aに2ヵ所ずつ設けられている。また、外層21、22に設けられる傾斜面15aは、他方の外層22、21側の面、すなわち、上側の外層21の突出部27aの下側の面、下側の外層22の突出部27aの上側の面に設けられ、傾斜面15a同士が向かい合っている。また、突出部27aは先端ほど厚み方向の幅が狭くなっている。
また、内層23には長尺板28と、2枚の端板29とが設けられている。長尺板28は、本体部材10の長尺方向の全長に渡って延びる板である。また、長尺板28の幅は、外層21、22の長尺板25や端板26の幅に等しい。
端板29は、外層21、22の突出板27に対応する位置に設けられるものであるが、幅方向の一方のみに配置され、外層21、22の傾斜面15aや貫通孔15cが有る側には設けられていない。
外層21、22の長尺板25と端板26の繊維の配向方向は、本体部材10の長尺方向である。突出板27の繊維の配向方向は、本体部材10の長尺方向に対して直交する方向であり、後述する係合凸部16の突出方向である。
また、内層23の長尺板28の繊維の配向方向は、本体部材10の長尺方向であり、端板29の繊維の配向方向は、本体部材10の長尺方向に対して直交する方向である。
なお、これらの繊維の配向方向は、図3に図示している。
本実施形態のまくら木1の本体部材10では、突出板27は長尺方向に対して直交する方向に繊維が配向しているので、連結部材11との間で力が作用した場合に高強度である。また、内層23の長尺板28は、本体部材10の長尺方向の全域にあるので、本体部材10が長尺方向が湾曲するような曲げを受けた場合にも、強度が高い。
係合凹部15は、上下に傾斜面15a、15aが設けられて、傾斜面15a、15aの間に空間15bが形成されている。そして空間15bは、連結部材11側ほど厚み方向(上下方向)の幅が広くなってテーパー状であり、傾斜面15aは、係合凸部16の突出方向に対して傾斜する面である。
そして、図3に示されるように、上下に配置される外層21、22は同じ構造であり、中央に長尺板25、両端に2枚の端板26、長尺板25と端板26との間に突出板27が設けられている。
長尺板25と端板26とは幅が同じであるが、突出板27の幅は、長尺板25や端板26の幅より長い。そのため、外層21,22の突出板27が設けられた位置は横方向に突出して突出部27aが形成される。そして、突出部27aには、貫通孔15cと、傾斜面15aが設けられている。
1個の本体部材10には、傾斜面15a及び貫通孔15cを有する突出部27aが4ヵ所の設けられているが、これは、全て幅方向の同じ側であり、上下で一対の突出部27aで形成される2ヵ所の係合凹部15は、幅方向の同じ側に向いている。
連結部材11は、図1、図2に示されるように、2ヵ所の係合凸部16を有するものであり、2ヵ所の係合凸部16の位置関係は、180°反対に位置している。係合凸部16の形状は、先端ほど上下の幅が狭くなる形状であって、係合凹部15の空間15bの形状に対応しており、テーパー状である。また、係合凸部16には、上下に2ヵ所の傾斜面16a、16aが設けられている。係合凹部15の傾斜面15aの傾斜角と、係合凸部16の傾斜面16aの傾斜角とは等しい。
連結部材11の材質は、本体部材10と同様に、繊維補強ポリウレタン発泡樹脂が用いられており、切断や2以上のものを接着するなどにより成形されて製作される。
また、連結部材11は、繊維補強のポリウレタン樹脂やポリエステル樹脂の注型成形品でも良く、さらに、長繊維補強体と注型成形品との積層により成形しても良い。
また、連結部材11の幅は、本体部材10の突出板27の幅とほぼ同じであり、係合凸部16と係合凹部15との係合が行われ、本体部材10と連結部材11とが固定されると、連結部材11の側面36側が、突出部27aと同一平面状となる。
このとき、係合凸部16は、係合凹部15を構成する上下に位置する突出部27aの間に位置した状態となる。
そして、係合凸部16を係合凹部15に挿入して、係合凹部15の傾斜面15aと、係合凸部16の傾斜面16aとを合わさる状態として、係合凸部16と係合凹部15との係合を行い、本体部材10と連結部材11との固定が行われる。そして、係合凹部15の傾斜面15aと、係合凸部16の傾斜面16aとが合わさる状態を維持するようにして、本体部材10と連結部材11との固定が維持される。
また、それぞれの係合凸部16に2ヵ所の貫通孔16cが設けられている。そして、この貫通孔16cは、係合凹部15に設けられた貫通孔15cの位置に合わせられており、係合凹部15と係合凸部16とが係合した状態で、直線状に貫通する状態となるものである。そして、貫通孔15c、16cに係止ピン13を挿入して、係合状態を維持することができる。この係止ピン13は、貫通孔15c、16cの内径と同じ程度のピンであり、係止ピン13を挿入することで、係合凹部15と係合凸部16との相対移動を阻止することができるものであり、適当な材質のピンを用いることができる。また、この係止ピン13としてボルトを用い、このボルトにナットを固定することできる。
係止ピン13を挿入後、係止ピン13付近を加工することがある場合には、係止ピン13の材質は、連結部材11と同じ材質やFRPなどを採用し、切削可能なものとするができる。例えば、タイプレートなどの締結部材81を取り付ける場所と重なる場合には、このような材質を採用することが望ましい。
なお、この係合状態の維持は、他の手段、例えば、接着剤を用いたりすることもできる。
そして、本体部材10及び連結部材11を製作して、2個の本体部材10を2個の連結部材11を用いて固定して、まくら木1が完成する。そして、このまくら木1をレール90の下方に設置して使用される。
なお、本体部材10や連結部材11の表面に、耐摩耗性材や弾性材によって被覆してもよい。
本体部材10の製造は、長尺板25、端板26、突出板27からなる外層21、22と、長尺板28、端板29からなる内層23とを積層して、接着するなどして各層同士を固定し、穿孔などによって貫通孔15cを形成して製作される。
本体部材10及び連結部材11の製作を、工場などの製造現場で行い、本体部材10と連結部材11との固定を、敷設現場で行うことにより、搬送を容易にすることができる。
本体部材10の貫通孔15cと、連結部材11の貫通孔16cとの位置関係がずれてしまうと、係合ができなくなったり、強度が低下したりする。そのため、貫通孔15c、16cの形成の前に、本体部材10と連結部材11とを一時的に合わせる仮組みを行い、この仮組みの状態で、係合部分に穿孔を行い、精度のよい貫通孔15c、16cを形成することができる。このような方法で貫通孔15c、16cを形成することにより、位置ずれが発生しにくい。
まくら木1をレール90の下側に設置する場合には、図4に示されるように、本体部材10の長尺方向をレール方向に対してほぼ垂直方向にして、1個の本体部材10が2本のレール90を支える状態となるように設置して、本体部材10を横まくら木として使用することもできる。
また、図5に示されるように、本体部材10の長尺方向をレール方向に対してほぼ平行にして、それぞれの本体部材10を同じレール90を支えるように設置して、縦まくら木として使用することもできる。
本体部材10と連結部材11とをあらかじめ組み立てて、図1に示す状態とし、この状態でレール90の下側に設置することもできるが、2個の本体部材10を、組立状態の間隔よりもやや広い間隔となるようにレール90の下側に配置し、その後、連結部材11を本体部材10の間に配置した後、本体部材10と連結部材11とを相対移動させ、係合凹部15と、係合凸部16との係合をすることもできる。
この方法では、それぞれの本体部材10と連結部材11をばらばらの状態で配置するので、全体を組み立てた状態よりも軽くなるのでレール90の下に配置する作業を行いやすい。また、本実施形態では、係合部分がテーパー状となっているので、係合凸部16の挿入が容易である。
次に、本発明の第2〜第4の実施形態のまくら木2、3、4について説明する。第2〜第4の実施形態のまくら木2、3、4は、上記した第1の実施形態におけるまくら木1と比べて、側板32、33、35が設けられたものである。
図6は、本発明の第2の実施形態のまくら木の斜視図である。図7は、図6に示すまくら木の分解斜視図である。図8は、本発明の第3の実施形態のまくら木の斜視図である。図9は、図8に示すまくら木の分解斜視図である。図10は、本発明の第4の実施形態のまくら木の斜視図である。図11は、図10に示すまくら木の分解斜視図である。
本発明の第2の実施形態のまくら木2は、図6、図7に示されている。
まくら木2には、一方の本体部材10a、他方の本体部材10及び連結部材11が設けられている。そして、上記した第1の実施形態におけるまくら木1と比べて、他方の本体部材10及び連結部材11はほぼ同様であり、一方の本体部材10aについても、側板32が設けられている点以外についてはほぼ同様の構造である。そして、まくら木2の全体形状は、図6に示されるように、まくら木1と同様、井桁状となっている。
一方の本体部材10aは、図6、図7に示されるように、側板32が設けられている。側板32は突出部27aに固定されており、係合凹部15の空間15bの側方に位置し、連結部材11や他方の本体部材10側に延びるように設けられている。
また、側板32には貫通孔32aが設けられ、連結部材11にも、側板32の貫通孔32aに対応する位置に貫通孔37が設けられている。
そして、本体部材10、10a及び連結部材11、11を用いて、まくら木2を組み立てると、図6に示されるように、係合凹部15と係合凸部16との係合部分の両側面に側板32が配置することとなり、係合部分を高強度とすることができる。
なお、側板32と連結部材11とは、貫通孔32a及び貫通孔37に係止ピン13を挿通されて、固定が確実となるような構造となっている。
本発明の第3の実施形態のまくら木3は、図8、図9に示されている。
まくら木3には、本体部材10b、10b及び連結部材11が設けられている。そして、上記した第1の実施形態におけるまくら木1と比べて、本体部材10bの構造が異なるものであり、側板33が設けられている点以外についてはほぼ同様の構造である。そして、まくら木3の全体形状は、図8に示されるように、まくら木1と同様、井桁状となっている。
2個の本体部材10bは、図8、図9に示されるように、2枚の側板33がそれぞれ設けられている。側板33は突出部27aに固定されており、係合凹部15の空間15bの側方に位置し、連結部材11や他方の本体部材10b側に延びるように設けられている。
また、側板33には貫通孔33aが設けられ、連結部材11にも、側板33の貫通孔33aに対応する位置に貫通孔37が設けられている。
そして、本体部材10b、10b及び連結部材11、11を用いて、まくら木3を組み立てると、図8に示されるように、係合凹部15と係合凸部16との係合部分の両側面に側板33が配置することとなり、係合部分を高強度とすることができる。
なお、貫通孔33a及び貫通孔37に係止ピン13が挿通されて、側板33と連結部材11との、固定が確実となるような構造となっている。
本発明の第4の実施形態のまくら木4は、図10、図11に示されている。
まくら木4には、2個の本体部材10及び2個の連結部材11aが設けられている。そして、まくら木4は、上記した第1の実施形態におけるまくら木1と比べて、連結部材11aに側板35が設けられている点以外についてはほぼ同様の構造である。そして、まくら木4の全体形状は、図10に示されるように、まくら木1と同様、井桁状となっている。
2個の連結部材11aは、図11に示されるように、2枚の側板35がそれぞれ設けられている。側板35は連結部材11aの側面36に固定されており、両側に配置される係合凸部16を覆っている。
また、側板35には貫通孔35aが設けられ、連結部材10にも、側板35の貫通孔35aに対応する位置に貫通孔38が設けられている。
そして、本体部材10及び連結部材11aを用いて、まくら木4を組み立てると、図10に示されるように、係合凹部15と係合凸部16との係合部分の両側面に側板35が配置することとなり、係合部分を高強度とすることができる。
なお、側板35と本体部材10とは、貫通孔35a及び貫通孔38に係止ピン13を挿通されて、固定が確実となるような構造となっている。
次に、本発明の第5〜第7の実施形態のまくら木5、6、7について説明する。第5〜第7の実施形態のまくら木5、6、7は、上記した実施形態におけるまくら木1、2、3、4とは、係合凹部15及び係合凸部16の位置が異なるものである。すなわち、まくら木5、6、7は、本体部材40側に係合凸部16が設けられ、連結部材41側に係合凹部15が設けられているものである。
図12は、本発明の第5の実施形態のまくら木の斜視図である。図13は、図12に示すまくら木の分解斜視図である。図14は、図12のまくら木に用いる本体部材の分解斜視図である。図15は、本発明の第6の実施形態のまくら木の斜視図である。図16は、本発明の第7の実施形態のまくら木の斜視図である。
本発明の第5の実施形態のまくら木5は、図12、図13に示されるように、2個の本体部材40と2個の連結部材41とを有しており、2個の本体部材40同士の間に連結部材41が配置されて、本体部材40同士が連結されたものである。そして、まくら木5の全体形状は、井桁状となっている。
本体部材40は、断面が長方形状の長尺状であり、2ヵ所に係合凸部16が設けられている。この係合凸部16は、本体部材40の両端付近に位置しており、後述する連結部材41の係合凹部15と係合することによって、本体部材40と連結部材41との固定が行われて一体化する。
本体部材40は三層構造であり、具体的には、上下に外層51、52を有し、外層51、52の間に内層53が設けられている。本体部材40は長繊維強化樹脂が用いられており、具体的には、繊維補強ポリウレタン発泡樹脂が用いられている。
そして、上記した本体部材10の内層23の構造を、本実施形態の本体部材40の外層51、52に用い、本体部材10の外層21、22の構造を、本実施形態の本体部材40の内層53の構造に用いたものである。
そして、図14に示されるように、上下に配置される外層51、52は同じ構造であり、長尺板58と、2枚の端板59とが設けられている。長尺板58は、本体部材40の長尺方向の全長に渡って延びる板である。また、長尺板58の幅は、内層53の長尺板55や端板56の幅に等しい。
端板59は、内層53の突出板57に対応する位置に設けられるものであるが、幅方向の一方のみに配置され、内層53の傾斜面61や貫通孔60が有る側には設けられていない。
また、内層53には、中央に長尺板55、両端に2枚の端板56、長尺板55と端板56との間に突出板57が設けられている。
長尺板55と端板56とは幅が同じであるが、突出板57の幅は、長尺板55や端板56の幅より長い。そのため、内層53の突出板57が設けられた位置は横方向に突出して突出部57aが2ヵ所に形成され、係合凸部16となる。そして、それぞれの突出部57aには、貫通孔60と、傾斜面61、61が設けられている。
貫通孔60は、厚み方向(上下方向)に貫通する孔であり、各突出部57aに2ヵ所ずつ設けられている。また、内層53に設けられる傾斜面61は、上下の面に設けられており、突出部57aの先端側ほど上下方向の幅が狭まってテーパー状となっている。
1個の本体部材40には、傾斜面61及び貫通孔60を有する突出部57aが2ヵ所に設けられているが、これは、全て幅方向の同じ側に向いている。
また、外層51、52の長尺板58の繊維の配向方向は、本体部材40の長尺方向であり、端板59の繊維の配向方向は、本体部材40の長尺方向に対して直交する方向である。
内層53の長尺板55と端板56の繊維の配向方向は、本体部材40の長尺方向であり、突出板57の繊維の配向方向は、本体部材40の長尺方向に対して直交する方向であり、係合凸部16の突出方向である。
なお、これらの繊維の配向方向は、図14に図示している。
本実施形態のまくら木5の本体部材40では、突出板57は長尺方向に対して直交する方向に繊維が配向しているので、連結部材41との間で力が作用した場合に高強度である。また、外層51、52の長尺板58は、本体部材40の長尺方向の全域にあるので、本体部材40が長尺方向が湾曲するような曲げを受けた場合にも、強度が高い。
連結部材41は、図12、図13に示されるように、それぞれ2ヵ所の係合凹部15を有するものである。
係合凹部15には、上下の内側の2ヵ所に傾斜面63が設けられ、傾斜面63同士の間に空間64が形成されている。空間64は係合凸部16の形状に対応しており、テーパー状である。この係合凹部15の傾斜面63の傾斜角は、係合凸部16の傾斜面61の傾斜角と等しい。
連結部材41の材質は、本体部材40と同様に、繊維補強ポリウレタン発泡樹脂が用いられており、切断や2以上のものを接着するなどにより成形されて製作される。
また、連結部材41の幅は、本体部材40の突出板57の幅とほぼ同じであり、係合凸部16と係合凹部15との係合が行われ、本体部材40と連結部材41とが固定されると、連結部材41の側面66側が、突出部57aと同一平面状となる。
そして、係合凸部16を係合凹部15に挿入して、係合凹部15の傾斜面63と、係合凸部16の傾斜面61とを合わせるようにして、係合凸部16と係合凹部15との係合を行い、本体部材40と連結部材41とが固定される。
また、それぞれの係合凸部16に2ヵ所の貫通孔60が設けられている。そして、この貫通孔60は、係合凹部15に設けられた貫通孔65の位置に合わせられており、係合凹部15と係合凸部16とが係合した状態で、直線状に貫通する状態となり、係止ピン13を挿入して、係合状態を維持することができる。
そして、本体部材40及び連結部材41を製作して、2個の本体部材40を2個の連結部材41を用いて固定して、まくら木5が完成する。そして、このまくら木5をレール90の下方に設置して使用される。なお、本体部材40及び連結部材41の製造方法や、まくら木5の設置方法などは、上記したまくら木1と同様な方法で行うことができる。
また、上記した本発明の第5の実施形態におけるまくら木5についても、第2〜第4の実施形態のまくら木2、3、4に用いた、側板32、33、35を設け、係合凹部15と係合凸部16との間の係合部分の高強度とすることができる。
例えば、図15に示される本発明の第6の実施形態におけるまくら木6のように、それぞれの本体部材40に側板33を設け、側板33は突出部57aに固定したものを用いることができる。
そして、側板33に設けられた貫通孔33aと、連結部材41に設けられた貫通孔(図示せず)に、係止ピン13を挿通される。
また、図16に示される本発明の第7の実施形態におけるまくら木7のように、それぞれの連結部材41に側板35を設けたものを用いることができる。
そして、側板35に設けられた貫通孔35aと、本体部材40に設けられた貫通孔(図示せず)に、係止ピン13を挿通される。
次に、本発明の第8の実施形態のまくら木8について説明する。まくら木8は、第1の実施形態におけるまくら木1と比べて、連結部材11cが異なるものである。
図17は、本発明の第8の実施形態のまくら木の斜視図である。図18は、本発明の第8の実施形態のまくら木の正面図である。
そして、まくら木8は、図17、図18に示されるように、係合凹部15と係合凸部16とによって係合した状態では、連結部材11cの上面が本体部材10の上面よりも突出しており、連結部材11cには突出部67が形成される。
まくら木8を使用する場合には、突出部67が上側となるようにレール90の下側に設置する。図18に示すように、レール90とまくら木8との間には、タイプレートなどの締結部材91が設けられるので、上記したまくら木1、2、3、4、5、6、7では、レール90と連結部材11、41との間に隙間が生じるが、本実施形態のまくら木8では、レール90を突出部67に接触させることにより、レール90からの荷重を突出部67で支えることが可能となる。
このため、レール90は、締結部材91だけでなく、突出部67によってもレール90を支えることができる。特に、レール90の継ぎ目は、他の部分に比べて列車通過時などに発生するレール90の変形が大きくなりやすいが、レール90の継ぎ目部分を突出部67に位置するようにして、列車通過時などのレール90の変形を小さくすることができる。
本発明の第9の実施形態のまくら木9について説明する。
図19は、本発明の第9の実施形態のまくら木の斜視図である。図20は、図19に示すまくら木の図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
まくら木9は、上記した実施形態のものと同様に、2個の本体部材80と2個の連結部材81とを有しており、2個の本体部材80同士の間に連結部材81が配置されて、本体部材80同士が連結されたものであるが、上記した実施形態の本体部材10、40とは形状が異なるものである。
まくら木9の本体部材80は、上記した第1の実施形態のまくら木1と比較して、下側の外層22には、長尺板25及び2枚の端板26が設けられておらず、突出板27のみによって構成されている。また、内層23の厚みは、第1の実施形態の本体部材23と比較して厚いものである。
したがって、第1の実施形態と同様に、上側の外層21及び下側の外層22に設けられる突出板27によって形成される突出部27aにより、係合凹部15が形成され、係合が行われる。
また、まくら木9では、下側の外層22は突出板27のみであるので、他の部分より下側に突出し、まくら木9の下側が凹凸状となっている。そのため、まくら木9を使用する際に、道床抵抗を大きくすることができる。
図21は、本発明の第10の実施形態のまくら木の斜視図である。
図21に示される本発明の第10の実施形態におけるまくら木1aは、3個の本体部材10が設けられ、4個の連結部材11を用いて本体部材10を連結している。このように、本体部材10同士を連結部材11により連結するものであれば、3個以上の本体部材10連結することができる。
図22は係止凹部と係止凸部を示す模式図である。
そして、上記した実施形態の係合凹部15と係合凸部16の形状は、図22(a)に示されるように、上面及び下面に、傾斜面15a、16aが設けられたものであったが、図22(b)に示されるように、下面側のみに傾斜面15a、16aを設けてもよく、図22(c)に示されるように、上面側のみに傾斜面15a、16aを設けてもよい。
次に、本発明の第11〜第16の実施形態のまくら木71、72、73、74、75、76について説明する。第11〜第16の実施形態のまくら木71、72、73、74、75、76は、本体部材40a、40b、40cを縦まくら木として使用するものであり、連結部材41、41a、41b、41cによる連結を行う場所を3ヵ所以上、具体的には4ヵ所としたものであり、全体の形状は梯子状となっている。
また、第11〜第16の実施形態のまくら木71、72、73、74、75、76では、本体部材40a、40b、40cには係合凸部16が設けられ、連結部材41、41a、41b、41cには係合凹部15が設けられている。
図23は、本発明の第11の実施形態のまくら木の斜視図である。図24は、本発明の第12の実施形態のまくら木の斜視図である。図25は、本発明の第13の実施形態のまくら木の斜視図である。図26は、本発明の第14の実施形態のまくら木の斜視図である。図27は、本発明の第15の実施形態のまくら木の斜視図である。図28は、本発明の第16の実施形態のまくら木の斜視図である。
本発明の第11の実施形態のまくら木71は、図23(a)に示されるように、2個の本体部材40aと、4個の連結部材41が用いられている。そして、各本体部材40aには4ヵ所の係合凸部16が設けられており、この係合凸部16は連結部材41の係合凹部15と係合して係合部となる。そして、各連結部材41には2ヵ所の係合凹部15が設けられ、1個の連結部材41によって2ヵ所の係合部を形成することによって本体部材40a同士を連結する。
まくら木71の本体部材40a及び連結部材41の係合部分の構造は、上記した、図12に示されるまくら木5と同じである。そして、まくら木71の本体部材40aは、まくら木5の本体部材40に比べて長く、まくら木71の本体部材40aは縦まくら木として使用される。
また、係合凸部16と係合凹部15との係合部には、まくら木5と同様に貫通孔60、65が設けられて係止状態で貫通しており、貫通孔60、65に係止ピン13を挿入することによって、固定が確実となるような構造となっている。この際、係合部には接着剤を併用して一体接合とすることができる。
本発明の第12の実施形態のまくら木72は、図24に示されている。そして、上記のまくら木71と比べて、連結部材41aのみが異なるものである。具体的には、連結部材41aには側板45が設けられている。
そして、本体部材40a及び連結部材41aを用いて、まくら木72を組み立てると、図24に示されるように、係合凹部15と係合凸部16との係合部分の両側面に側板45が配置することとなり、側板45によって係合部分を補強して、係合部分を高強度とすることができる。
本発明の第13の実施形態のまくら木73は、図25に示されている。そして、上記のまくら木71と比べて、本体部材40bのみが異なるものである。具体的には、本体部材40bには突出板46が設けられており、突出板46は係合凸部16付近の下側に設けられて、他の部分と比べて下側に突出している。
そして、突出板46によって、係合凹部15と係合凸部16との係合部分を補強して高強度としつつ、まくら木73を用いた場合の道床抵抗を大きくすることができる。
また、図26に示される、本発明の第14の実施形態のまくら木74のように、突出板46を有する本体部材40bと、側板45を有する連結部材41aを組み合わせて使用することができる。
そして、本体部材40bは、図25に示される第13の実施形態のまくら木73に用いるものと同様のものであり、連結部材41aは、側板45が本体部材40bの突出板46の側面を覆う高さとなっており、図24に示される第12の実施形態のものよりも、より高強度となっている。
本発明の第15の実施形態のまくら木75は、図27に示されている。まくら木75には本体部材40c及び連結部材41bが用いられている。そして、本体部材40cの係合凸部16には傾斜面16aが設けられており、連結部材41bの係合凹部15には傾斜面15aが設けられている。
本体部材40cの傾斜面16a、連結部材41aの傾斜面15aは、係合凸部16や係合凹部15の上側のみに設けられており、下側の面は水平面である。そのため、傾斜面15a、16aは、レール90方向から見ると、逆「ハ」字状となっている。
また、傾斜面15a、16aの位置は、図29に示されるように、レール90同士の内側であり、レール90上を列車が通過した場合における発生曲げモーメントが小さい部分である。すなわち、レール90上を列車が通過した場合、2ヵ所のレール90からの荷重をまくら木75全体で支えることになるが、レール90付近は下向きの曲げモーメントが発生し、レール90同士の中間付近は上向きの曲げモーメントが発生し、傾斜面15a、16a付近で0付近となっている。
そのため、強度が他の部分より小さくなりやすい係合部分を曲げモーメントが小さい部分とすることができ、全体の強度を高くすることができる。また、傾斜部15a、16aの傾斜の方向が逆「ハ」字状となっているので荷重の分散化が図れ、列車通過時などにも高強度とすることができる。
また、図28に示されるまくら木76も採用することができる。まくら木76は、上記したまくら木75の連結部材41bに側板45を設けたものであり(連結部材41c)、側板45によって、係合部分を高強度とすることができる。
また、図30に示される、本発明の第17の実施形態のまくら木77のように、縦まくら木に用いる本体部材40d同士を、連結部材50を用いてレール90方向に連結することができる。具体的には、本体部材40dの端部に連結部材50と係合可能な係合部49を形成し、連結部材50を用いて、本体部材40d同士を連結する。また、この連結構造は、傾斜面15a、16aを有する係合凹部15、係合凸部16により構成されている。
なお、他の構造は、上記したまくら木71と同様の構造である。
さらに、第17の実施形態のまくら木77の本体部材40d同士をレール90方向に連結する部分の係合部分に側板を設けて、補強することもできる。
また、連結部材50を、図27の連結部材41bの上下逆方向となるような形状とし、レール90方向に垂直な方向から見て「ハ」字状とすることもでき、さらに、図28の連結部材41cと同様に側板45を取り付けて高強度とすることもできる。
また、図31〜図40に示す本発明の第18〜23の実施形態のまくら木101、102、103、104、105、106を採用することができる。
図31は、本発明の第18の実施形態のまくら木の斜視図である。図32は、図31に示すまくら木の分解斜視図である。図33は、図31のまくら木に用いる本体部材の分解斜視図である。図34は、本発明の第19の実施形態のまくら木の斜視図である。
図35は、本発明の第20の実施形態のまくら木の斜視図である。図36は、図35に示すまくら木の分解斜視図である。図37は、図35のまくら木に用いる本体部材の分解斜視図である。図38は、本発明の第21の実施形態のまくら木の斜視図である。
図39は、本発明の第22の実施形態のまくら木の斜視図である。図40は、本発明の第23の実施形態のまくら木の斜視図である。
上記した実施形態では、本体部材10、40、40a、40b、40c、40d、80に係合凹部15や係合凸部16を形成するために突出板27、57が設けられているが、この突出板27、57が設けられる層(例えば、図3に示される本体部材10の場合には外層21、22、図14に示される本体部材40の場合には内層53)では、本体部材10、40、40a、40b、40c、40d、80の長尺方向の繊維が分断される。そして、この層が厚いほど、長尺方向の繊維が分断されない層(例えば、図3に示される本体部材10の場合には内層23、図14に示される本体部材40の場合には外層51、52)が薄くなる。そのため、本体部材10、40、40a、40b、40c、40d、80の長尺方向が湾曲するような曲げが発生した場合、強度が低下してしまう。
そこで、第18〜23の実施形態のまくら木101、102、103、104、105、106ではコーナー板120を用い、コーナー板120によって、突出板27、57が設けられる層を薄くし、本体部材101、102、103、104、105の長尺方向の繊維が分断されない層を厚くして、より強度を高めることができる。
本発明の第18の実施形態のまくら木101は、図31、図32に示されており、本体部材110及び連結部材111が用いられている。また、まくら木101に用いられる本体部材110は、図33に示されている。
そして、図32、図33に示されるように、本実施形態の本体部材110は、上記した本発明の第1の実施形態における本体部材10と比較すると、全体形状はほとんど同じであり、2ヵ所に係合凹部15が設けられた、断面が長方形状の長尺状の部材である。本体部材110は、外層21、22や内層23を有する三層構造であるが、第1の実施形態における本体部材10とは厚みが異なるものであり、また、コーナー板120が設けられている。
本体部材110の外層21、22には、中央に長尺板25が、両端に2枚の端板26が、長尺板25と端板26との間に突出板27が設けられている。また、本体部材110の内層23には長尺板28と、2枚の端板29とが設けられている。
本実施形態における内層23は、第1の実施形態のものに比べて厚く、逆に、外層21、22は、第1の実施形態のものに比べて薄い。
なお、本体部材110も、本体部材10と同様に、連続繊維を有する長繊維強化樹脂が用いられており、具体的には、繊維補強ポリウレタン発泡樹脂が用いられている。
コーナー板120は断面が直角三角形状の板である。そして、コーナー板120は係合凹部15の一部を構成するものである。
コーナー板120は、2ヵ所の突出部27aの内側、すなわち、上側の外層21の突出部27aの下側の面、及び、下側の外層22の突出部27aの上側の面に配置しており、コーナー板120の内側が傾斜面15aとなっている。そして、突出板27の突出部27aと内層23の長尺板28との間に配置されている。
そして、2ヵ所の傾斜面15a同士が向かい合っており、係合凹部15の空間15bは、先端ほど厚み方向の幅が狭くなっている。
そして、本体部材110に形成される係合凹部15は、上下に傾斜面15a、15aが設けられて、傾斜面15a、15aの間に空間15bが形成されている。そして空間15bは、連結部材11側ほど厚み方向(上下方向)の幅が広くなってテーパー状であり、傾斜面15aは、係合凸部16の突出方向に対して傾斜する面である。
コーナー板120は、外層21、22の突出部27aよりも内側に位置しており、内層23と同じ水平位置に配置されている。そのため、係止凹部15の空間15bの根元の幅を、内層23の幅よりも小さくすることができ、内層23をより厚くすることができる。
そして、内層23に設けられている長尺板28は、本体部材110の全域に延びるものであるので、本体部材110の全体の強度を高くすることができる。
連結部材111は、図31、図32に示されるように、本体部147と下板146とにより構成されている。
本体部147は、上記した本発明の第1の実施形態における連結部材11と同じであり、2ヵ所の係合凸部16を有し、2ヵ所の係合凸部16の位置関係は、180°反対に位置しており、係合凸部16の形状は、先端ほど上下の幅が狭くなる形状であって、係合凹部15の空間15bの形状に対応しており、テーパー状である。また、係合凸部16には、上下に2ヵ所の傾斜面16a、16aが設けられている。この係合凹部15の傾斜面15aの傾斜角は、係合凸部16の傾斜面16aの傾斜角と等しい。
また、連結部材111の下板146は、本体部147の下側に配置された平板である。
そして、連結部材111の係合凸部16と、本体部材110の係合凹部15との係合が行われ、本体部材110と連結部材111とが連結される。そして、連結状態では、下板146は、係合凹部15の下側に位置している。
なお、上記した実施形態と同様に、係合凸部16に2ヵ所の貫通孔16cが設け、係合凹部15に貫通孔15cを設けて、係止ピン13を用いて連結状態を維持することができる。また、接着剤を用いてもよく、接着剤と係止ピン13とを併用すると接合強度を維持することができる。
このように、まくら木101では、コーナー板120を用いて、傾斜面15aを有する係合凹部15を形成するので、内層23の幅を厚くして高強度とすることができる。また、連結部材111には下板146が設けられているので、連結部分を補強して高強度とすることができる。
また、図34に示されるような、本発明の第19の実施形態のまくら木102を採用することができる。まくら木102は、本体部材110a及び連結部材111が用いられている。本実施形態の本体部材110aは、上記した本発明の第18の実施形態のまくら木101の本体部材110と比較して、係合凹部15とは反対側の部分の突出部分がないものであり、他の部分は同じ構造である。なお、連結部材111は、本体部147と下板146とにより構成されており、まくら木101に使用されるものと同様である。
まくら木102についても、まくら木101と同様に、コーナー板120を用いて、傾斜面15aを有する係合凹部15を形成するので、内層23の幅を厚くして高強度とすることができ、また、連結部材111には下板146が設けられているので、連結部分を補強して高強度とすることができる。
本発明の第20の実施形態のまくら木103は、 図35、図36に示されており、本体部材140及び連結部材141が用いられている。また、まくら木103に用いられる本体部材140は、図37に示されている。
そして、図36、図37に示されるように、本実施形態の本体部材140は、上記した本発明の第5の実施形態における本体部材40と比較すると、全体形状はほとんど同じであり、2ヵ所に係合凸部16が設けられた、断面が長方形状の長尺状の部材である。本体部材140は、外層21、22や内層23を有する三層構造であるが、第5の実施形態における本体部材40とは厚みが異なるものであり、また、コーナー板120が設けられている。
本体部材140の外層51、52は同じ構造であり、長尺板58と、2枚の端板59とが設けられている。長尺板58は、本体部材140の長尺方向の全長に渡って延びる板である。また、内層53には、中央に長尺板55が、両端に2枚の端板56が、長尺板55と端板56との間に突出板57が設けられている。そして、突出板57には、突出部57aが形成される。
本実施形態における外層51、52は、第5の実施形態のものに比べて厚く、逆に、内層53は、第5の実施形態のものに比べて薄い。
なお、本体部材140も、本体部材40と同様に、連続繊維を有する長繊維強化樹脂が用いられており、具体的には、繊維補強ポリウレタン発泡樹脂が用いられている。
また、コーナー板120は断面が直角三角形状の板である。そして、コーナー板120は係合凸部16の一部を構成するものである。
コーナー板120は、2ヵ所の突出部57aの上下面に配置されており、コーナー板120の外側が傾斜面61となっている。そして、コーナー板120は、突出部57aと外層51、52との間に配置されている。
そして、2ヵ所の傾斜面61によって、係合凸部16は先端ほど厚み方向の幅が狭くなっている。
コーナー板120は、内層53の突出部57aよりも外側に位置しており、外層51、52と同じ水平位置に配置されている。そのため、係止凸部16の根元の幅を内層53の幅よりも大きくすることができ、外層51、52を厚くすることができる。
そして、外層51、52に設けられている長尺板58は、本体部材140の全域に延びるものであるので、本体部材140の全体の強度を高くすることができる。
さらに、本体部材140には、下板144が取り付けられている。下板144は、下側の外層52よりも下側であって係止凸部16の下側に配置している。そして、本体部材140と連結部材141との連結部分を補強することができる。
連結部材141は、図35、図36に示されており、上記した本発明の第5の実施形態における連結部材11と同じであり、2ヵ所の係合凹部15を有している。この2ヵ所の係合凹部15の位置関係は、180°反対に位置しており、係合凹部15の空間15bの形状は、先端ほど上下の幅が狭くなる形状であって、係合凸部16の形状に対応しており、テーパー状である。また、係合凹部15には、上下に2ヵ所の傾斜面63、63が設けられている。この係合凹部15の傾斜面63の傾斜角は、係合凸部16の傾斜面61の傾斜角と等しい。
そして、連結部材141の係合凹部15と、本体部材140の係合凸部16との係合が行われ、本体部材140と連結部材141とが連結される。そして、連結状態では、下板144は、係合凹部15の下側に位置している。
なお、上記した実施形態と同様に、係合凸部16に2ヵ所の貫通孔16cが設け、係合凹部15に貫通孔15cを設けて、係止ピン13を用いて連結状態を維持することができる。また、接着剤を用いてもよい。
このように、まくら木103では、コーナー板120を用いて、傾斜面61を有する係合凸部15を形成するので、外層51、52の幅を厚くして高強度とすることができる。また、本体部材140には下板144が設けられているので、連結部分を補強して高強度とすることができる。
また、図38に示されるような、本発明の第21の実施形態のまくら木104を採用することができる。まくら木104は、本体部材140a及び連結部材141が用いられている。本実施形態の本体部材140aは、上記した本発明の第20の実施形態のまくら木103の本体部材140と比較して、係合凸部16とは反対側の部分の突出部分がないものであり、他の部分は同じ構造である。
まくら木104についても、まくら木103と同様に、コーナー板120を用いて、傾斜面61を有する係合凸部16を形成するので、外層51、52の幅を厚くして高強度とすることができ、また、本体部材140aには下板144が設けられているので、連結部分を補強して高強度とすることができる。
さらに、上記した第18〜第21の実施形態で使用される連結部材111、141に側板35を設けて、さらに、連結部分を高強度とすることができる。
本発明の第22の実施形態のまくら木105は、図39に示されており、側板35を有する連結部材111aが用いられている。連結部材111aは、第18の実施形態で使用される連結部材111の側方に2枚の側板35を取り付けたものである。また、側板35aには、貫通孔35aが設けられており、係合凹部15に形成された貫通孔138と連通させて、係止ピン13を挿入する。
また、本発明の第23の実施形態のまくら木106は、 図40に示されており、側板35を有する連結部材141aが用いられている。連結部材141aは、第20の実施形態で使用される連結部材141の側方に2枚の側板35を取り付けたものである。また、側板35aには、貫通孔35aが設けられており、係合凸部16に形成された貫通孔138や下板144に設けられた貫通孔144aと連通させて、係止ピン13を挿入する。
本発明の第1の実施形態のまくら木の斜視図である。 図1に示すまくら木の分解斜視図である。 図1のまくら木に用いる本体部材の分解斜視図である。 図1に示すまくら木を設置した状態でのレールとの位置関係を示した斜視図である。 図1に示すまくら木を設置した状態でのレールとの位置関係を示した斜視図である。 本発明の第2の実施形態のまくら木の斜視図である。 図6に示すまくら木の分解斜視図である。 本発明の第3の実施形態のまくら木の斜視図である。 図8に示すまくら木の分解斜視図である。 本発明の第4の実施形態のまくら木の斜視図である。 図10に示すまくら木の分解斜視図である。 本発明の第5の実施形態のまくら木の斜視図である。 図12に示すまくら木の分解斜視図である。 図12のまくら木に用いる本体部材の分解斜視図である。 本発明の第6の実施形態のまくら木の斜視図である。 本発明の第7の実施形態のまくら木の斜視図である。 本発明の第8の実施形態のまくら木の斜視図である。 本発明の第8の実施形態のまくら木の正面図である。 本発明の第9の実施形態のまくら木の斜視図である。 図19に示すまくら木の図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。 本発明の第10の実施形態のまくら木の斜視図である。 (a)、(b)、(c)は係止凹部と係止凸部を示す模式図である。 本発明の第11の実施形態のまくら木の斜視図であり、(a)は全体を示したものであり、(b)は一部を分解して示したものである。 本発明の第12の実施形態のまくら木の斜視図であり、(a)は全体を示したものであり、(b)は一部を分解して示したものである。 本発明の第13の実施形態のまくら木の斜視図であり、(a)は全体を示したものであり、(b)は一部を分解して示したものである。 本発明の第14の実施形態のまくら木の一部を分解して示した斜視図である。 本発明の第15の実施形態のまくら木の斜視図であり、(a)は全体を示したものであり、(b)は一部を分解して示したものである。 本発明の第16の実施形態のまくら木の一部を分解して示した斜視図である。 本発明の第15の実施形態のまくら木の、レール方向から示した曲げモーメント図である。 本発明の第17の実施形態のまくら木の斜視図である。 本発明の第18の実施形態のまくら木の斜視図である。 図31に示すまくら木の分解斜視図である。 図31のまくら木に用いる本体部材の分解斜視図である。 本発明の第19の実施形態のまくら木の斜視図である。 本発明の第20の実施形態のまくら木の斜視図である。 図35に示すまくら木の分解斜視図である。 図35のまくら木に用いる本体部材の分解斜視図である。 本発明の第21の実施形態のまくら木の斜視図である。 本発明の第22の実施形態のまくら木の斜視図である。 本発明の第23の実施形態のまくら木の斜視図である。
符号の説明
1、2、3、4、5、6、7、8、9、1a、71、72、73、74、75、76、77 まくら木
10、40、40a、40b、40c、40d、80 本体部材
11、41、41a、41b、41c、81 連結部材
13 係止ピン
15 係合凹部
16 係合凸部
15a、16a、61、63 傾斜面
15c、16c 貫通孔
21、22、51、52 外層
23、53 内層
27、57 突出板
27a、57a 突出部
32、33、35 側板
67 突出部
101、102、103、104、105、106 まくら木
110、140、140a 本体部材
111、111a、141、141a 連結部材
120 コーナー板

Claims (12)

  1. 長尺状の本体部材を複数有し、前記本体部材同士の間に配置されて両方の本体部材と固定される連結部材を用いて、本体部材の長尺方向を略平行となるような状態で本体部材同士が連結されているまくら木であって、
    本体部材及び連結部材のいずれか一方には係合凸部が、他方には係合凹部が設けられており、係合凸部は突出する方向に対して傾斜する傾斜面を有して先端側ほど縮幅するものであり、係合凹部は係合凸部に対応する形状であって傾斜面を有し、係合凸部を係合凹部に進入させ、係合凸部の傾斜面と係合凹部の傾斜面とが合わさる状態で、本体部材と連結部材とが固定されていることを特徴とするまくら木。
  2. 本体部材は2枚の外層と、前記外層の間に位置する内層とを有する層状構造であり、前記外層の一部を突出させて係合凹部を形成しているものであることを特徴とする請求項1に記載のまくら木。
  3. 本体部材は2枚の外層と、前記外層の間に位置する内層とを有する層状構造であり、前記内層の一部を突出させて係合凸部を形成しているものであることを特徴とする請求項1に記載のまくら木。
  4. 本体部材は外層と、前記外層の下側に位置する内層と、前記内層の下側に位置する突出部とを有するものであり、前記外層の一部を突出させた部分と、前記突出部とによって係合凹部を形成しているものであることを特徴とする請求項1に記載のまくら木。
  5. 本体部材は2枚の外層と、前記外層の間に位置する内層とを有する層状構造であり、内層は長尺方向に配向する繊維強化樹脂である長尺板を有し、2枚の外層には一部が突出する突出板がそれぞれ配置されており、それぞれの突出板の突出する部分の内側には、傾斜面を有するコーナー板が取り付けられて、係合凹部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のまくら木。
  6. 本体部材は2枚の外層と、前記外層の間に位置する内層とを有する層状構造であり、外層は長尺方向に配向する繊維強化樹脂である長尺板を有し、内層には一部が突出する突出板が配置されており、突出板の突出する部分には、傾斜面を有するコーナー板が取り付けられて、係合凸部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のまくら木。
  7. 本体部材の外層及び内層は、繊維強化樹脂が使用されており、外層の一部を突出させて係合凹部を形成する部位、又は、内層の一部を突出させて係合凸部を形成する部位は、突出方向に繊維が配向しており、他の部位は、本体部材の長尺方向に繊維が配向していることを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載のまくら木。
  8. 係合凹部と係合凸部とが係合する部分には、側板が設けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のまくら木。
  9. 係合凸部の傾斜面及び係合凹部の傾斜面は、上側、又は、下側に面していることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のまくら木。
  10. 係合凹部及び係合凸部には、係合状態で貫通する貫通孔が設けられており、前記貫通孔には係止ピンが挿通されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のまくら木。
  11. 連結部材には突出部が形成されており、突出部は本体部材の上面よりも上側に突出していることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のまくら木。
  12. 本体部材は縦まくら木として用いられるものであり、本体部材同士をレール方向に連結されていることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載のまくら木。
JP2005301783A 2005-04-20 2005-10-17 まくら木 Expired - Fee Related JP4611859B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005301783A JP4611859B2 (ja) 2005-04-20 2005-10-17 まくら木

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005122952 2005-04-20
JP2005301783A JP4611859B2 (ja) 2005-04-20 2005-10-17 まくら木

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006322308A JP2006322308A (ja) 2006-11-30
JP4611859B2 true JP4611859B2 (ja) 2011-01-12

Family

ID=37542185

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005301783A Expired - Fee Related JP4611859B2 (ja) 2005-04-20 2005-10-17 まくら木

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4611859B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5291447B2 (ja) * 2008-12-15 2013-09-18 積水化学工業株式会社 まくら木接合構造
JP5280243B2 (ja) * 2009-02-16 2013-09-04 東海旅客鉄道株式会社 まくら木
KR101059540B1 (ko) 2009-08-27 2011-08-26 유봉수 철도 레일용 침목
JP5623851B2 (ja) * 2010-02-19 2014-11-12 積水化学工業株式会社 まくら木
JP2012136854A (ja) * 2010-12-27 2012-07-19 Railway Technical Research Institute 道床縦抵抗力強化形ラダーマクラギとその軌道
JP2019015059A (ja) * 2017-07-05 2019-01-31 公益財団法人鉄道総合技術研究所 縦まくらぎ構造、車両用軌道及び縦まくらぎ構造の施工方法
KR102049086B1 (ko) * 2018-11-14 2019-11-26 한국철도공사 침목 고정장치
KR200494513Y1 (ko) * 2020-02-20 2021-10-27 동양대학교 산학협력단 레일바이크용 조립식 포켓 침목

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002285502A (ja) * 2001-03-26 2002-10-03 Sekisui Chem Co Ltd 合成枕木の接続方法
JP2005009119A (ja) * 2003-06-17 2005-01-13 Sekisui Chem Co Ltd まくら木の連結方法、連結まくら木、並びに、連結まくら木の敷設方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002285502A (ja) * 2001-03-26 2002-10-03 Sekisui Chem Co Ltd 合成枕木の接続方法
JP2005009119A (ja) * 2003-06-17 2005-01-13 Sekisui Chem Co Ltd まくら木の連結方法、連結まくら木、並びに、連結まくら木の敷設方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006322308A (ja) 2006-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4611859B2 (ja) まくら木
JP4709592B2 (ja) まくら木の連結構造
JP6192302B2 (ja) 鋼桁とコンクリート床版との接合部構造
JP2008215029A (ja) グラウンドアンカー構造、受圧板及び、繊維ネット
JP2009019436A (ja) 座屈拘束ブレース
JP3583313B2 (ja) 波形鋼板ウェブpc箱桁橋における波形鋼板とコンクリート床版の接合部構造
JP4860322B2 (ja) 連結まくら木
JP4598629B2 (ja) まくら木
JP5629145B2 (ja) 車輪ガード装置
JP5280243B2 (ja) まくら木
JP4761975B2 (ja) まくら木連結体
JP4644102B2 (ja) まくら木
JP3975082B2 (ja) 連結まくら木の敷設方法
JP5623851B2 (ja) まくら木
JP2005009119A (ja) まくら木の連結方法、連結まくら木、並びに、連結まくら木の敷設方法
JP2014218868A (ja) 連結マクラギ
JP2007120044A (ja) まくら木
JP4478102B2 (ja) 通し柱構造
JP2006299633A (ja) まくら木の連結構造
JP2011052417A (ja) 転轍機取付用まくら木
KR102624202B1 (ko) 강관말뚝용 두부보강 구조물
JP4371612B2 (ja) 長尺まくらぎ並びにその施工方法
JP2020193473A (ja) 木質梁、及び木質梁とコンクリート柱とを含む構造体
JP3655594B2 (ja) 軌道の移動防止構造
JP4221322B2 (ja) 踏切用床板、並びに、踏切

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080724

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100913

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100924

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101014

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131022

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131022

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees