JP4657059B2 - まくら木連結構造、並びに、まくら木連結構造の製造方法 - Google Patents

まくら木連結構造、並びに、まくら木連結構造の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、複数のまくら木を連結する、まくら木連結構造に関するものである。
一般に用いられるまくら木は長手方向の長さが軌間より長い長尺状であり、レール方向に対して長尺方向をほぼ垂直に配置し、各まくら木は2本のレールと締結されている。
そして、レール上を列車が通過する場合には、両側の車輪から受ける力をそれぞれのレールを介して同じまくら木が受けている。
レールの継ぎ目や分岐部などでは、レールの曲げ剛性が他の部分に比べて低い。そのため、バラスト道床などの場合には、列車荷重によりバラストの圧密化が進みやすい。そして、圧密化が進むと列車通過時に上下動(いわゆるあおり現象)が発生しやすくなり、かかる上下動が起こると乗り心地が悪くなり、軌道管理の問題もある。
そのため、特許文献1などに開示されている方法により、まくら木同士を連結して、まくら木上を通過する列車の荷重が複数本のまくら木に分散されるようにして、上記問題の対策を行っている。
特許文献1の方法では、平板状をしたプレート部を備えた少なくとも一対の連結部材を用い、並設された複数本のまくら木をプレート部によって上下から挟み込むように配置して、プレート部及びまくら木を貫通する貫通孔に挿通されたボルト及びこのボルトに螺合するナットを介して固着するものである。
特開2001−98502号公報
特許文献1に記載された方法などにより、まくら木を連結したものを使用する場合、上下に挟み込むように配置した2枚のプレート部が上下方向に離れる方向に力がかかる場合がある。
例えば、列車通過などにより、連結されたまくら木の一部が大きな荷重を受けた場合、このまくら木が他のまくら木よりも相対的に若干の量だけ下がる。そうすると、水平状態であった連結部材のプレート部が微妙に傾斜するので、まくら木の長尺方向を中心軸として、2枚のプレート部とまくら木との間に相対回転する関係となり、2枚のプレート部が上下方向に離れる方向に力が作用する。
特許文献1のまくら木の連結構造では、2枚のプレート部が上下方向に離れる方向に力が作用した場合、ボルトとナットの締結によって連結状態を維持している。そのため、かかる方向に繰り返し力が作用した場合には、ボルトやナットの緩みが発生するおそれがあり、また、ボルトに引張力が発生して、変形や損傷させるおそれがある。
また、締結力を大きくするために、ボルトとナットをより大きなものを採用したり、ボルトとナットで締結する数を増加させることには限界がある。
そこで、上下方向に離れる方向に力が作用した場合でも、ボルトやナットの緩みや損傷のおそれを小さくすることができるまくら木連結構造を提供することを課題とする。
上記した目的を達成するための請求項1に記載の発明は、一対の平板状の水平板と、水平板同士を接続する垂直板とを有するまくら木連結部材を、並設された複数本のまくら木が一対の水平板によって上下から挟まれるように配置し、前記まくら木連結部材と各まくら木とを固定して、前記複数のまくら木を連結し、まくら木は、上面と下面と木口面と側面を有していて、バラスト道床に使用されるものであり、まくら木連結部材の端部には、水平板又は垂直板に固定される保護板が設けられ、前記保護板は連結されるまくら木の側面付近を外部から覆うものであって、前記保護板は断面略コ字状であることを特徴とするまくら木連結構造である。
請求項1に記載の発明によれば、一対の平板状の水平板と、水平板同士を接続する垂直板とを有するまくら木連結部材により、水平板を挟むようにしてまくら木を連結するので、上下方向に離れる方向に力が作用した場合でも、ボルトやナットの緩みや損傷のおそれを小さくすることができる。
また、連結されるまくら木の側面付近を覆う保護板が設けられているので、まくら木の摩耗を低減することができる。
請求項2に記載の発明は、前記保護板は側面方向にまくら木連結部材を覆うことを特徴とする請求項1に記載のまくら木連結構造である。
請求項に記載の発明は、まくら木連結部材の水平板と、連結されるまくら木との間には、弾性材が配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のまくら木連結構造である。
請求項に記載の発明によれば、まくら木連結部材の水平板と、連結されるまくら木との間には、弾性材が配置されているので、ガタを少なくすることができる。
請求項に記載の発明は、一対の水平板の内、下側に配置される下側水平板の上側には囲い板及びナットが設けられ、前記ナットは囲い板で囲まれる領域に配置されて固定されており、連結されるまくら木に形成された貫通孔に挿入されたボルトと前記ナットを螺合して、まくら木連結部材と各まくら木とを固定するものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のまくら木連結構造である。
請求項に記載の発明によれば、下側に配置される下側水平板の上側には囲い板及びナットが設けられて、このナットと、連結されるまくら木に形成された貫通孔に挿入されたボルトとを螺合するので、ナットがバラストなどにより摩耗することがない。
請求項に記載の発明は、囲い板で囲まれる領域に液体樹脂を充填して、前記液体樹脂を固化させて形成したものであることを特徴とする請求項に記載のまくら木連結構造である。
請求項に記載の発明によれば、囲い板で囲まれる領域に液体樹脂を充填して、前記液体樹脂を固化させて形成したものであるので、囲い板とまくら木との隙間を液体樹脂で埋めることができ、ガタを少なくすることができる。
請求項に記載の発明は、垂直板には貫通孔が設けられている請求項1〜5のいずれかに記載のまくら木連結構造を製造する方法であって、前記貫通孔にボルト部材を挿入し、前記ボルト部材の位置固定を行った状態でナット部材を螺合させ、ナット部材を回転させてナットにより垂直板を押すことにより、まくら木連結部材の配置を行うことを特徴とするまくら木連結構造の製造方法である。
請求項に記載の発明によれば、垂直板に設けられた貫通孔にボルト部材を挿入して、ナット部材により垂直板を押すので、まくら木連結部材を配置する作業を容易に行うことができる。
請求項に記載の発明は、ボルト部材の位置固定にレールを用いることを特徴とする請求項7に記載のまくら木連結構造の製造方法である。
請求項に記載の発明によれば、ボルト部材の位置固定にレールを用いるので、ボルト部材の位置固定を簡単に行うことができる。
請求項に記載の発明は、まくら木連結部材は連結されるまくら木の両端の2ヵ所に配置され、垂直板には貫通孔が設けられている請求項1〜5のいずれかに記載のまくら木連結構造を製造する方法であって、まくら木の両端に配置される2個のまくら木連結部材のそれぞれの貫通孔にボルト部材の両側を挿入し、ボルト部材の両側にナットを螺合させ、ナットを回転させてナットにより垂直板を押すことにより、まくら木連結部材の配置を行うことを特徴とするまくら木連結構造の製造方法である。
請求項に記載の発明によれば、まくら木の両端に配置される2個のまくら木連結部材のそれぞれの貫通孔にボルト部材の両側を挿入し、ボルト部材の両側にナットを螺合させ、ナットを回転させてナットにより垂直板を押すことにより、まくら木連結部材の配置を行うので、レールの下側に配置する前にまくら木を連結する場合にも作業しやすい。
本発明のまくら木の連結構造では、まくら木連結部材の2枚の水平板が上下方向に離れる方向に力が作用した場合でも、ボルトやナットの緩みや損傷のおそれを小さくすることができる。
以下さらに本発明の具体的実施例について説明する。
図1は、本発明の第1の部分的な実施形態におけるまくら木連結構造の斜視図である。図2は、図1のまくら木連結構造の分解斜視図である。図3は、図1のまくら木連結構造のまくら木連結部材を配置する途中を示した斜視図である。図4は、図3のまくら木連結構造をレール方向から見た図である。図5は、図1のまくら木連結構造のまくら木連結部材を配置する途中を示した斜視図である。図6は、本発明の第2の部分的な実施形態におけるまくら木連結構造の分解斜視図であり、図7は本発明の第1実施形態図におけるまくら木連結構造の分解斜視図である。図8は、本発明の参考実施形態におけるまくら木連結構造の分解斜視図であり、図9は、図8のまくら木連結構造をレール方向から見た図である。10は、本発明の第部分的な実施形態におけるまくら木連結構造の分解斜視図である。図11は、図10に示すまくら木連結構造のまくら木連結部材を裏側から見た斜視図である。図12〜図14は、図10に示すまくら木連結構造の製造途中を示した断面図である。図15は、図10に示すまくら木連結構造を示した断面図である。
本発明の部分的な実施形態におけるまくら木連結構造1は、図1、図2に示されており、レール80の下側に配置されているまくら木81が、まくら木連結部材10を用いて連結されているものである。そして、まくら木連結部材10はまくら木81の長尺方向の両端部に配置しており、まくら木81は2ヵ所で連結されている。
本実施形態では、レール80の下側に配置されているまくら木81の内、連結されるまくら木81は2本であり、また、これらのまくら木81はレール80の継ぎ目部82を挟むようにして配置されているものである。
まくら木81の材質は限定されるものでないが、硬質ウレタン樹脂をガラス長繊維で補強した発泡体(積水化学工業株式会社製、商品名エスロンネオランバーFFU)を積層したものを用いることができる。
まくら木81には、貫通孔81aが形成されているが、この貫通孔81aはあらかじめ形成したまくら木81を用いても良く、また、まくら木連結部材10を設置した後、まくら木連結部材10の貫通孔16a、18aの位置に合わせて穿孔して形成することもできる。
まくら木連結部材10はコ字状の長尺状をしている溝型鋼であり、まくら木連結構造1では、まくら木81の各端部の2ヵ所に配置され、まくら木81を連結している。
まくら木連結部材10は、上側水平板16と垂直部17と下側水平板18とを有している。そして、まくら木連結部材10が設置されると、上側水平板16がまくら木81の上面30の上側に位置し、垂直板17はまくら木81の木口面31の外側に位置し、下側水平板18がまくら木81の下面32の上側に位置している。そして、垂直板17により、連結されるまくら木81の木口面31を覆っている。
そして、上側水平板16と、下側水平板18との間に、まくら木81が挟まれた状態となっている。
上側水平板16、垂直板17、下側水平板18は長尺の平板状である。そして、上側水平板16、垂直板17、下側水平板18の長さは、連結されるまくら木81の間隔よりも長く、また、これらの間では同じ長さである。そのため、まくら木連結部材10には、2本のまくら木81の外側の部分である、はみ出し領域24が設けられる。
また、上側水平板16、下側水平板18には、貫通孔16a、18aが形成されている。貫通孔16a、18aの位置は、まくら木81に設けられる貫通孔81aの位置に合わせられ、貫通孔16a、18a、81aを連通させることができ、後述するボルト12を挿入することができる。
さらに、下側水平板18の貫通孔18aの下側にはナット15が固定されている。
上側水平板16及び下側水平板18の縁41には、面取りがされている。面取りされる位置は、まくら木81の長尺方向の内側であり、まくら木連結部材10を設置する際に、縁41がまくら木81に引っ掛かりにくいようにしている。
上側水平板16と下側水平板18との内幅は、まくら木81の上下方向の幅に等しいものである。そして、まくら木連結部材10が設置されると、上側水平板16及び下側水平板18の内側の面がまくら木81の上面30及び下面32に密着する状態となる。
まくら木連結部材10を設置する際には、まくら木81の長尺方向の外側から押し込んで行われるが、かかる部分で摩擦が大きいので、後述するように、ボルト部材45を用いてまくら木連結部材10が押し込まれる。
また、垂直板17の両側のはみ出し領域24に、2ヵ所の貫通孔17aが設けられている。そして、まくら木連結部材10の取り付けの際に、この貫通孔17aに、後述するボルト部材45が挿入される。
上側水平板16と下側水平板18とは垂直板17によって接続されているので、上側水平板16と下側水平板18とが離れる方向に力が作用した場合にも、上側水平板16及び下側水平板18の距離を維持することができる。
まくら木連結構造1の形成は、まくら木81の端部にまくら木連結部材10を配置し、まくら木81の貫通孔81a、まくら木連結部材10の貫通孔16a、18aの位置を合わせて、ボルト12を挿入する。そして、まくら木連結部材10の貫通孔18aの下側に固定されているナット15に、このボルト12を螺合する。このようにして、まくら木連結部材10の抜け止めを行う。
なお、まくら木81の貫通孔81aは、あらかじめ形成されたまくら木81を使用しても良いが、まくら木連結構造1を形成する際に穿孔してもよい。
まくら木連結部材10の設置は、ボルト部材45及びナット部材46を用いて、まくら木連結部材10を押し込んで行われる。図3、図4に示すように、ボルト部材45は、棒状の部材であり、一方の端部付近には雄ねじ部47が形成され、他方の端部付近にはフック部48が形成されている。
そして、図4に示すように、まくら木連結部材10をまくら木81の外側に配置し、雄ねじ部47側を貫通孔17aに挿入し、フック部48をレール80のフランジ部80aに引っかける。また、雄ねじ部47にはナット部材46を螺合させる。
この状態で、ナット部材46を回転させると、ナット部材46がまくら木連結部材10の垂直板17を押して、まくら木連結部材10を設置することができる。この方法により、まくら木連結部材10を設置する場合には、まくら木連結部材10とまくら木81の摩擦力が大きくても容易に設置することができる。
なお、このボルト部材45及びナット部材46は、まくら木連結部材10を設置した後に取り外される。
まくら木連結構造1のようにまくら木81を連結する作業は、レール80の下側に配置された状態で、図示しないバラストを必要なだけ取り除いて行うこともできるが、まくら木81をレール80から取り外した状態でまくら木81を連結し、まくら木81を連結した状態で、レール80の下側に配置することもできる。
そして、図1に示すように、2本のまくら木81の両端を連結して、まくら木連結構造1が完成する。まくら木連結構造1は、レール80の継ぎ目部82に設けられているので、列車荷重によりバラストの圧密化を低減させることができ、いわゆるあおり現象の発生を小さくすることができる。
また、まくら木連結部材10の上側水平板16と下側水平板18との間に、上下方向に離れる方向に力がかかった場合にも、垂直板17により、上側水平板16と下側水平板18の上下方向の外側の動きを規制し、ボルト12に大きな力がかかることを防止し、ボルト12とナット15の緩みを防止することができる。
さらに、仮に、ボルト12が緩んだ場合にも、まくら木連結部材10が外れることが無く、使用を継続することができる。すなわち、ボルト12は上から挿入されているので緩んだ状態となったとしても、まくら木連結部材10やまくら木81の貫通孔16a、18a、81aを挿入した状態を維持するので、まくら木連結部材10は、まくら木81から離脱せず、連結状態を維持することができる。
上記のまくら木連結部材10の設置する方法では、ボルト部材45を用いて、レール80のフランジ部80aに引っかけて行うものであったが、他の方法を採用することができる。
例えば、図5に示されるように、両端に雄ねじ部47を有するボルト部材45aを用い、両側に設置されるまくら木連結部材10の貫通孔17aに連通して、この雄ねじ部47に螺合したナット部材46を回転させ、両側の垂直板17同士の距離を近づけるようにして、まくら木連結部材10を設置することもできる。
次に、本発明の第2の部分的な実施形態におけるまくら木連結構造2について説明する。まくら木連結構造2は、図6に示されており、まくら木81とまくら木連結部材10との間に緩衝材33を配置したものである。そして、まくら木連結構造2では、緩衝材33により、ガタをさらに低減させることができ、また、まくら木81とまくら木連結部材10との間の振動などの伝達を低減させることができる。
この弾性材33は、具体的にはゴムシートであるが、他の材料を用いることができる。なお、弾性材33には貫通孔33aが形成されており、貫通孔33aにはボルト12が挿通される。
また、図7に示される、本発明の実施形態におけるまくら木連結構造3のように、保護部材35を用いることができる。保護部材35は、コ字状の溝型鋼であり、上下の固定板35aと、固定板35aの間に位置する保護板35bを有している。
保護部材35はまくら木連結部材10に固定される。具体的には、固定板35aに設けられる貫通孔36にボルト37を挿入して、ボルト37をまくら木連結部材10に設けられたナット37aと螺合して固定される。
まくら木連結部材10によりまくら木81を連結した状態で、保護部材35をまくら木連結部材10に固定すると、保護板35bはまくら木81の側面34を覆う位置となり、かかる部分の摩耗を減少させることができる。
また、図8に示される、参考実施形態におけるまくら木連結構造4のように、くさび板49を用いることができる。
まくら木連結構造4のまくら木連結部材10は、図8、図9に示されるように、上側水平板16が、垂直板17とは反対側が上向きとなるように傾斜している傾斜板であり、上側水平板16及び下側水平板18の縁41同士の距離が、まくら木81の幅よりも大きくなっている。
くさび板49は、幅(レール80方向の長さ)がまくら木81の幅とほぼ同じである板であり、上面49bが傾斜している。そして、この上面49bの傾斜角は、上側水平板16の傾斜角とほぼ同じである。また、くさび板49は、厚みが薄い方をまくら木81の木口面31側となるように配置される。
くさび板49の材質は、限定されるものでないが、例えば、まくら木81と同じ材質の、硬質ウレタン樹脂をガラス長繊維で補強した発泡体(積水化学工業株式会社製、商品名エスロンネオランバーFFU)を積層したものや、ゴム材料や、FRPなどを用いることができる。
そして、まくら木連結構造4についても、上記したものと同様に、まくら木連結部材10をまくら木81の両端に配置してまくら木81を連結する。くさび板49の設置については、まくら木連結部材10を設置した後に行っても良く、まくら木連結部材10を設置する前に行っても良い。
くさび板49は、まくら木81の上面30と、上側水平板16との間に配置される。そして、ボルト12を、まくら木連結部材10、まくら木81及びくさび板49の貫通孔16a、18a、81a、49aに挿入して固定が行われる。
参考実施形態のまくら木連結構造4では、まくら木連結部材10の上側水平板16及び下側水平板18の縁41同士の距離がまくら木81の幅よりも大きいので、まくら木連結部材10を配置しやすい。なお、くさび板49を先に設置した場合にも、くさび板49の木口面31側が薄いので、同様に配置しやすい。
そして、くさび板49をまくら木連結部材10とまくら木81の間に配置することにより、ガタを小さくすることができる。
さらに、図10に示される、部分的な実施形態におけるまくら木連結構造5のように、下側水平板18の上側に囲い板50を設けたまくら木連結部材10を用いることができる。
まくら木連結構造5のまくら木連結部材10の囲い板50は、図10、図11、図12に示されるように、ボルト12が挿通される付近を囲うものであり、囲い板50によって囲まれた領域にナット15が配置されている。そして、このナット15は上記した実施形態のものとは異なり、下側水平板18の上側に固定されている。
囲い板50の形状は、幅(レール80方向の長さ)は、まくら木81の幅とほぼ同じであり、奥行き(まくら木81の長尺方向の長さ)は、下側水平板18の幅とほぼ同じである。また、囲い板50の高さはいずれの場所も同じであり、囲い板50の上端50aと、上側水平板16との間の距離は、まくら木81の高さとほぼ等しい。
まくら木連結構造5の形成は、上記した実施形態の場合と同様に、まくら木連結部材10により、まくら木81を連結して行われる。
具体的には、まくら木81の木口面31に、まくら木連結部材10を配置して、図12に示される状態から図13に示されるような状態とする。そして、貫通孔16aから図示しないドリルによりまくら木81を穿孔して、貫通孔81aを形成する。なお、あらかじめまくら木81に貫通孔81aを形成したものを用いても良い。
次に、図14に示すように、貫通孔16aから液体樹脂を流し込み、囲い板50の内側に液体樹脂を充填する。このとき、下側水平板18の貫通孔18aから液体樹脂が漏れるので、シールテープなどで液体樹脂が漏れないようにしておく。
液体樹脂を適当量充填した後、液体樹脂が固化する前にボルト12を挿入し、ナット15と螺合する。その後、液体樹脂が固化して樹脂固化部51となり、まくら木連結構造5が完成する。
液体樹脂は、隙間があると入り込んで固化するので、囲い板50とまくら木81との間に隙間がある場合に、液体樹脂が固化して隙間を埋めることができ、まくら木連結部材10とまくら木81とのガタを小さくすることができる。また、ナット15は、下側水平板18の上側に固定されているので、ナット15やボルト12の先端部分がバラストと摩耗しにくくなる。
また、囲い板50が設けられる側の下側水平板18は、まくら木81から突出しているので、道床抵抗を大きくすることができる。
上記したまくら木連結構造1、2、3、4、5では、連結されるまくら木81は2本であったが、3本以上でも良い。
本願発明に関連する参考発明として、まくら木連結部材の水平板の少なくとも一方は、まくら木の上面又は下面に対して傾斜しており、傾斜する水平板とまくら木のまくら木の上面又は下面との間には、くさび板が配置されていることを請求項1の特徴に加えることが考えられる。
かかる構成によれば、傾斜する水平板とまくら木のまくら木の上面又は下面との間には、くさび板が配置されているので、ガタを少なくしながらまくら木連結部材の設置が行いやすくすることができる。
前記参考発明のまくら木連結構造を製造する方法であって、まくら木連結部材を配置した後に、くさび板を挿入するものであることを特徴に加えることが考えられる。
かかる構成によれば、まくら木連結部材を配置した後に、くさび板を挿入するので、まくら木連結部材を配置しやすく、またガタも小さくすることができる。
本発明の部分的な実施形態におけるまくら木連結構造の斜視図である。 図1のまくら木連結構造の分解斜視図である。 図1のまくら木連結構造のまくら木連結部材を配置する途中を示した斜視図である。 図3のまくら木連結構造をレール方向から見た図である。 図1のまくら木連結構造のまくら木連結部材を配置する途中を示した斜視図である。 本発明の第2の部分的な実施形態におけるまくら木連結構造の分解斜視図である。 本発明の実施形態におけるまくら木連結構造の分解斜視図である。 本発明の参考実施形態におけるまくら木連結構造の分解斜視図である。 図8のまくら木連結構造をレール方向から見た図である。 本発明の第部分的な実施形態におけるまくら木連結構造の分解斜視図である。 図10に示すまくら木連結構造のまくら木連結部材を裏側から見た斜視図である。 図10に示すまくら木連結構造の製造途中を示した断面図である。 図10に示すまくら木連結構造の製造途中を示した断面図である。 図10に示すまくら木連結構造の製造途中を示した断面図である。 図10に示すまくら木連結構造を示した断面図である。
1、2、3、4、5 まくら木連結構造
10 まくら木連結部材
12 ボルト
15 ナット
16 上側水平板
18 下側水平板
16a、18a 貫通孔
33 弾性材
35b 保護板
45 ボルト部材
46 ナット部材
49 くさび板
50 囲い板
80 レール
81 まくら木
81a 貫通孔

Claims (8)

  1. 一対の平板状の水平板と、水平板同士を接続する垂直板とを有するまくら木連結部材を、並設された複数本のまくら木が一対の水平板によって上下から挟まれるように配置し、前記まくら木連結部材と各まくら木とを固定して、前記複数のまくら木を連結し、
    まくら木は、上面と下面と木口面と側面を有していて、バラスト道床に使用されるものであり、まくら木連結部材の端部には、水平板又は垂直板に固定される保護板が設けられ、
    前記保護板は連結されるまくら木の側面付近を外部から覆うものであって、前記保護板は断面略コ字状であることを特徴とするまくら木連結構造。
  2. 前記保護板は側面方向にまくら木連結部材を覆うことを特徴とする請求項1に記載のまくら木連結構造。
  3. まくら木連結部材の水平板と、連結されるまくら木との間には、弾性材が配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のまくら木連結構造。
  4. 一対の水平板の内、下側に配置される下側水平板の上側には囲い板及びナットが設けられ、前記ナットは囲い板で囲まれる領域に配置されて固定されており、連結されるまくら木に形成された貫通孔に挿入されたボルトと前記ナットを螺合して、まくら木連結部材と各まくら木とを固定するものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のまくら木連結構造。
  5. 囲い板で囲まれる領域に液体樹脂を充填して、前記液体樹脂を固化させて形成したものであることを特徴とする請求項に記載のまくら木連結構造。
  6. 垂直板には貫通孔が設けられている請求項1〜5のいずれかに記載のまくら木連結構造を製造する方法であって、
    前記貫通孔にボルト部材を挿入し、前記ボルト部材の位置固定を行った状態でナット部材を螺合させ、ナット部材を回転させてナットにより垂直板を押すことにより、まくら木連結部材の配置を行うことを特徴とするまくら木連結構造の製造方法。
  7. ボルト部材の位置固定にレールを用いることを特徴とする請求項に記載のまくら木連結構造の製造方法。
  8. まくら木連結部材は連結されるまくら木の両端の2ヵ所に配置され、垂直板には貫通孔が設けられている請求項1〜5のいずれかに記載のまくら木連結構造を製造する方法であって、
    まくら木の両端に配置される2個のまくら木連結部材のそれぞれの貫通孔にボルト部材の両側を挿入し、ボルト部材の両側にナットを螺合させ、ナットを回転させてナットにより垂直板を押すことにより、まくら木連結部材の配置を行うことを特徴とするまくら木連結構造の製造方法。
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