JP4657059B2 - まくら木連結構造、並びに、まくら木連結構造の製造方法 - Google Patents
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Description
そして、レール上を列車が通過する場合には、両側の車輪から受ける力をそれぞれのレールを介して同じまくら木が受けている。
例えば、列車通過などにより、連結されたまくら木の一部が大きな荷重を受けた場合、このまくら木が他のまくら木よりも相対的に若干の量だけ下がる。そうすると、水平状態であった連結部材のプレート部が微妙に傾斜するので、まくら木の長尺方向を中心軸として、2枚のプレート部とまくら木との間に相対回転する関係となり、2枚のプレート部が上下方向に離れる方向に力が作用する。
また、締結力を大きくするために、ボルトとナットをより大きなものを採用したり、ボルトとナットで締結する数を増加させることには限界がある。
また、連結されるまくら木の側面付近を覆う保護板が設けられているので、まくら木の摩耗を低減することができる。
図1は、本発明の第1の部分的な実施形態におけるまくら木連結構造の斜視図である。図2は、図1のまくら木連結構造の分解斜視図である。図3は、図1のまくら木連結構造のまくら木連結部材を配置する途中を示した斜視図である。図4は、図3のまくら木連結構造をレール方向から見た図である。図5は、図1のまくら木連結構造のまくら木連結部材を配置する途中を示した斜視図である。図6は、本発明の第2の部分的な実施形態におけるまくら木連結構造の分解斜視図であり、図7は本発明の第1実施形態図におけるまくら木連結構造の分解斜視図である。図8は、本発明の参考実施形態におけるまくら木連結構造の分解斜視図であり、図9は、図8のまくら木連結構造をレール方向から見た図である。図10は、本発明の第3の部分的な実施形態におけるまくら木連結構造の分解斜視図である。図11は、図10に示すまくら木連結構造のまくら木連結部材を裏側から見た斜視図である。図12〜図14は、図10に示すまくら木連結構造の製造途中を示した断面図である。図15は、図10に示すまくら木連結構造を示した断面図である。
まくら木81には、貫通孔81aが形成されているが、この貫通孔81aはあらかじめ形成したまくら木81を用いても良く、また、まくら木連結部材10を設置した後、まくら木連結部材10の貫通孔16a、18aの位置に合わせて穿孔して形成することもできる。
そして、上側水平板16と、下側水平板18との間に、まくら木81が挟まれた状態となっている。
また、上側水平板16、下側水平板18には、貫通孔16a、18aが形成されている。貫通孔16a、18aの位置は、まくら木81に設けられる貫通孔81aの位置に合わせられ、貫通孔16a、18a、81aを連通させることができ、後述するボルト12を挿入することができる。
さらに、下側水平板18の貫通孔18aの下側にはナット15が固定されている。
まくら木連結部材10を設置する際には、まくら木81の長尺方向の外側から押し込んで行われるが、かかる部分で摩擦が大きいので、後述するように、ボルト部材45を用いてまくら木連結部材10が押し込まれる。
なお、まくら木81の貫通孔81aは、あらかじめ形成されたまくら木81を使用しても良いが、まくら木連結構造1を形成する際に穿孔してもよい。
そして、図4に示すように、まくら木連結部材10をまくら木81の外側に配置し、雄ねじ部47側を貫通孔17aに挿入し、フック部48をレール80のフランジ部80aに引っかける。また、雄ねじ部47にはナット部材46を螺合させる。
なお、このボルト部材45及びナット部材46は、まくら木連結部材10を設置した後に取り外される。
また、まくら木連結部材10の上側水平板16と下側水平板18との間に、上下方向に離れる方向に力がかかった場合にも、垂直板17により、上側水平板16と下側水平板18の上下方向の外側の動きを規制し、ボルト12に大きな力がかかることを防止し、ボルト12とナット15の緩みを防止することができる。
例えば、図5に示されるように、両端に雄ねじ部47を有するボルト部材45aを用い、両側に設置されるまくら木連結部材10の貫通孔17aに連通して、この雄ねじ部47に螺合したナット部材46を回転させ、両側の垂直板17同士の距離を近づけるようにして、まくら木連結部材10を設置することもできる。
この弾性材33は、具体的にはゴムシートであるが、他の材料を用いることができる。なお、弾性材33には貫通孔33aが形成されており、貫通孔33aにはボルト12が挿通される。
保護部材35はまくら木連結部材10に固定される。具体的には、固定板35aに設けられる貫通孔36にボルト37を挿入して、ボルト37をまくら木連結部材10に設けられたナット37aと螺合して固定される。
まくら木連結構造4のまくら木連結部材10は、図8、図9に示されるように、上側水平板16が、垂直板17とは反対側が上向きとなるように傾斜している傾斜板であり、上側水平板16及び下側水平板18の縁41同士の距離が、まくら木81の幅よりも大きくなっている。
そして、くさび板49をまくら木連結部材10とまくら木81の間に配置することにより、ガタを小さくすることができる。
まくら木連結構造5のまくら木連結部材10の囲い板50は、図10、図11、図12に示されるように、ボルト12が挿通される付近を囲うものであり、囲い板50によって囲まれた領域にナット15が配置されている。そして、このナット15は上記した実施形態のものとは異なり、下側水平板18の上側に固定されている。
具体的には、まくら木81の木口面31に、まくら木連結部材10を配置して、図12に示される状態から図13に示されるような状態とする。そして、貫通孔16aから図示しないドリルによりまくら木81を穿孔して、貫通孔81aを形成する。なお、あらかじめまくら木81に貫通孔81aを形成したものを用いても良い。
液体樹脂を適当量充填した後、液体樹脂が固化する前にボルト12を挿入し、ナット15と螺合する。その後、液体樹脂が固化して樹脂固化部51となり、まくら木連結構造5が完成する。
また、囲い板50が設けられる側の下側水平板18は、まくら木81から突出しているので、道床抵抗を大きくすることができる。
10 まくら木連結部材
12 ボルト
15 ナット
16 上側水平板
18 下側水平板
16a、18a 貫通孔
33 弾性材
35b 保護板
45 ボルト部材
46 ナット部材
49 くさび板
50 囲い板
80 レール
81 まくら木
81a 貫通孔
Claims (8)
- 一対の平板状の水平板と、水平板同士を接続する垂直板とを有するまくら木連結部材を、並設された複数本のまくら木が一対の水平板によって上下から挟まれるように配置し、前記まくら木連結部材と各まくら木とを固定して、前記複数のまくら木を連結し、
まくら木は、上面と下面と木口面と側面を有していて、バラスト道床に使用されるものであり、まくら木連結部材の端部には、水平板又は垂直板に固定される保護板が設けられ、
前記保護板は連結されるまくら木の側面付近を外部から覆うものであって、前記保護板は断面略コ字状であることを特徴とするまくら木連結構造。 - 前記保護板は側面方向にまくら木連結部材を覆うことを特徴とする請求項1に記載のまくら木連結構造。
- まくら木連結部材の水平板と、連結されるまくら木との間には、弾性材が配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のまくら木連結構造。
- 一対の水平板の内、下側に配置される下側水平板の上側には囲い板及びナットが設けられ、前記ナットは囲い板で囲まれる領域に配置されて固定されており、連結されるまくら木に形成された貫通孔に挿入されたボルトと前記ナットを螺合して、まくら木連結部材と各まくら木とを固定するものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のまくら木連結構造。
- 囲い板で囲まれる領域に液体樹脂を充填して、前記液体樹脂を固化させて形成したものであることを特徴とする請求項4に記載のまくら木連結構造。
- 垂直板には貫通孔が設けられている請求項1〜5のいずれかに記載のまくら木連結構造を製造する方法であって、
前記貫通孔にボルト部材を挿入し、前記ボルト部材の位置固定を行った状態でナット部材を螺合させ、ナット部材を回転させてナットにより垂直板を押すことにより、まくら木連結部材の配置を行うことを特徴とするまくら木連結構造の製造方法。 - ボルト部材の位置固定にレールを用いることを特徴とする請求項6に記載のまくら木連結構造の製造方法。
- まくら木連結部材は連結されるまくら木の両端の2ヵ所に配置され、垂直板には貫通孔が設けられている請求項1〜5のいずれかに記載のまくら木連結構造を製造する方法であって、
まくら木の両端に配置される2個のまくら木連結部材のそれぞれの貫通孔にボルト部材の両側を挿入し、ボルト部材の両側にナットを螺合させ、ナットを回転させてナットにより垂直板を押すことにより、まくら木連結部材の配置を行うことを特徴とするまくら木連結構造の製造方法。
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