JP2007267530A - 自動車用ジャンクションボックス - Google Patents
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Abstract
【課題】配線の設計、製造を容易にかつ低コストで行うことができる自動車用ジャンクションボックスを提供する。
【解決手段】上流側配線12、13と下流側配線とがヒューズを介して接続されたヒューズ配線と、ヒューズをもたないスルー配線とを有する電源体系を備えた自動車用ジャンクションボックス10。下流側端子24、74と、該下流側端子24、74に一体に形成された複数の出力側端子26〜28とを有する複数のバスバー22、72を備えている。バスバー22は、下流側端子24が、ヒューズ19を介して上流側配線12の上流側端子31、32に接続されることによって前記ヒューズ配線を構成し、バスバー72は、下流側端子74が、直接、上流側配線12のスルー配線用延出部35に接続されることによって前記スルー配線を構成する。
【選択図】図1
【解決手段】上流側配線12、13と下流側配線とがヒューズを介して接続されたヒューズ配線と、ヒューズをもたないスルー配線とを有する電源体系を備えた自動車用ジャンクションボックス10。下流側端子24、74と、該下流側端子24、74に一体に形成された複数の出力側端子26〜28とを有する複数のバスバー22、72を備えている。バスバー22は、下流側端子24が、ヒューズ19を介して上流側配線12の上流側端子31、32に接続されることによって前記ヒューズ配線を構成し、バスバー72は、下流側端子74が、直接、上流側配線12のスルー配線用延出部35に接続されることによって前記スルー配線を構成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、自動車用ジャンクションボックスに関する。
従来、自動車用ジャンクションボックス(自動車用電気接続箱ともいう)の配線媒体としては、銅系材料の打ち抜き、曲げ加工などにより形成したバスバーが広く用いられている(例えば、特許文献1〜5を参照)。
特許文献1には、圧入片を有するバスバーを、溝を有する絶縁基板に固定するにあたって、圧入片を溝に圧入する際に生じる絶縁基板の削り屑を、屑収容溝に収容できるようにしたバスバーと絶縁基板の固定構造が開示されている。
特許文献2には、複数のバスバーが導電率の異なる二種以上の導電性金属板から打抜き形成されているバスバー配線板が開示されている。
特許文献3には、複数のバスバーを、ブリッジをカットせずに積み重ね、積み重ねたバスバーを絶縁材料によって一括して成型した後、各層のバスバーのブリッジをカットする電気接続箱の製造方法が開示されている。
特許文献4には、バスバーの連結片を切断除去し、連結片の切断除去により生じた切断分離部に樹脂を注入するバスバー回路板の製造方法が開示されている。
特許文献5には、端部の折り曲げによりタブ状端子を形成したバスバーを有するバスバー配線板の製造方法が開示されている。
実公平7−47932号公報
特許第2503316号公報
特許第2555052号公報
特許第2561948号公報
特許第2733521号公報
特許文献1には、圧入片を有するバスバーを、溝を有する絶縁基板に固定するにあたって、圧入片を溝に圧入する際に生じる絶縁基板の削り屑を、屑収容溝に収容できるようにしたバスバーと絶縁基板の固定構造が開示されている。
特許文献2には、複数のバスバーが導電率の異なる二種以上の導電性金属板から打抜き形成されているバスバー配線板が開示されている。
特許文献3には、複数のバスバーを、ブリッジをカットせずに積み重ね、積み重ねたバスバーを絶縁材料によって一括して成型した後、各層のバスバーのブリッジをカットする電気接続箱の製造方法が開示されている。
特許文献4には、バスバーの連結片を切断除去し、連結片の切断除去により生じた切断分離部に樹脂を注入するバスバー回路板の製造方法が開示されている。
特許文献5には、端部の折り曲げによりタブ状端子を形成したバスバーを有するバスバー配線板の製造方法が開示されている。
バスバーは、銅板をプレスで打ち抜き、曲げ加工などによって作製しているため、設備や金型作製に費用がかかり、特に、車体のマイナーチェンジに合わせた回路変更などがあった場合、莫大な費用が発生してしまうといった問題があった。また、こうした事情により、異なる車種間の共用も困難となっている。
本発明は、前記事情に鑑みてなされ、配線の設計、製造を容易にかつ低コストで行うことができる自動車用ジャンクションボックスの提供を目的とする。
本発明は、前記事情に鑑みてなされ、配線の設計、製造を容易にかつ低コストで行うことができる自動車用ジャンクションボックスの提供を目的とする。
本発明の請求項1にかかる自動車用ジャンクションボックスは、上流側配線と下流側配線とがヒューズを介して接続されたヒューズ配線と、ヒューズをもたないスルー配線とを有する電源体系を備えた自動車用ジャンクションボックスにおいて、下流側端子と、該下流側端子に一体に形成された複数の出力側端子とを有する複数のバスバーを備え、前記バスバーの一部は、前記下流側端子が、前記ヒューズを介して上流側配線に接続されることによって前記ヒューズ配線を構成し、前記バスバーの他の一部は、前記下流側端子が、直接または接続部材を介して上流側配線に接続されることによって前記スルー配線を構成することを特徴とする。
本発明の請求項2にかかる自動車用ジャンクションボックスは、請求項1において、前記上流側配線が、前記バスバーに向けて延出するスルー配線用延出部を有し、該スルー配線用延出部と、前記バスバーの下流側端子とが直接接続されることによって前記スルー配線が構成されることを特徴とする。
本発明の請求項3にかかる自動車用ジャンクションボックスは、請求項1において、前記上流側配線と前記下流側端子とが接続部材を介して接続されることによって前記スルー配線が構成され、前記接続部材が、2つの端子部を有する金属製の接続体と、該接続体の端子部以外の部分を覆うカバー部とを備え、前記端子部の一方が前記上流側配線に接続され、他方が前記下流側端子に接続されていることを特徴とする。
本発明の請求項4にかかる自動車用ジャンクションボックスは、請求項3において、前記カバー部が、ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリブチレンテレフタレート、およびABSのうち1または2以上からなることを特徴とする。
本発明の請求項5にかかる自動車用ジャンクションボックスは、請求項3において、前記接続体が、耐熱銅合金または黄銅からなることを特徴とする。
本発明の請求項6にかかる自動車用ジャンクションボックスは、請求項1において、前記上流側配線と下流側端子とが接続部材を介して接続されることによって前記スルー配線が構成され、前記接続部材が、金属製であり板状に形成されていることを特徴とする。
本発明の請求項2にかかる自動車用ジャンクションボックスは、請求項1において、前記上流側配線が、前記バスバーに向けて延出するスルー配線用延出部を有し、該スルー配線用延出部と、前記バスバーの下流側端子とが直接接続されることによって前記スルー配線が構成されることを特徴とする。
本発明の請求項3にかかる自動車用ジャンクションボックスは、請求項1において、前記上流側配線と前記下流側端子とが接続部材を介して接続されることによって前記スルー配線が構成され、前記接続部材が、2つの端子部を有する金属製の接続体と、該接続体の端子部以外の部分を覆うカバー部とを備え、前記端子部の一方が前記上流側配線に接続され、他方が前記下流側端子に接続されていることを特徴とする。
本発明の請求項4にかかる自動車用ジャンクションボックスは、請求項3において、前記カバー部が、ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリブチレンテレフタレート、およびABSのうち1または2以上からなることを特徴とする。
本発明の請求項5にかかる自動車用ジャンクションボックスは、請求項3において、前記接続体が、耐熱銅合金または黄銅からなることを特徴とする。
本発明の請求項6にかかる自動車用ジャンクションボックスは、請求項1において、前記上流側配線と下流側端子とが接続部材を介して接続されることによって前記スルー配線が構成され、前記接続部材が、金属製であり板状に形成されていることを特徴とする。
本発明の自動車用ジャンクションボックスは、一部のバスバーの下流側端子と上流側配線とが直接または接続部材を介して接続することによってスルー配線が構成されるので、スルー配線の構成が簡略になる。このため、配線の設計、製造が容易であり、コスト面で有利である。
本発明の自動車用ジャンクションボックスは、例えば図7に模式的に示すような電源体系図に基づいて、設計が行われる。
このジャンクションボックス1の電源体系は、ヒューズ3を有するヒューズ配線6と、ヒューズを備えていないスルー配線5とを有する。
ヒューズ配線6は、ヒューズ3を境に、ヒューズ上流側配線2とヒューズ下流側配線4に分けることができる。ヒューズ上流側は、車種が異なってもほとんど変わることはなく、マイナーチェンジなどで変更することもほとんどないのに対し、ヒューズ下流側は、車種間の違いやマイナーチェンジ時の変更も多々起こる。
このジャンクションボックス1の電源体系は、ヒューズ3を有するヒューズ配線6と、ヒューズを備えていないスルー配線5とを有する。
ヒューズ配線6は、ヒューズ3を境に、ヒューズ上流側配線2とヒューズ下流側配線4に分けることができる。ヒューズ上流側は、車種が異なってもほとんど変わることはなく、マイナーチェンジなどで変更することもほとんどないのに対し、ヒューズ下流側は、車種間の違いやマイナーチェンジ時の変更も多々起こる。
図1〜図5は、本発明の自動車用ジャンクションボックスの一例を示す図である。
自動車用ジャンクションボックス10は、インシュレーションプレート11(以下、IPという)(絶縁板)と、その上面および下面に設けられたヒューズ上流側回路である上流側バスバー12、13と、ジョイントコネクタ15と、ベース17と、これらを収容するハウジング18と、ヒューズ19とを備えている。
自動車用ジャンクションボックス10は、インシュレーションプレート11(以下、IPという)(絶縁板)と、その上面および下面に設けられたヒューズ上流側回路である上流側バスバー12、13と、ジョイントコネクタ15と、ベース17と、これらを収容するハウジング18と、ヒューズ19とを備えている。
IP11は、絶縁性材料からなり、例えばポリプロピレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂などの熱可塑性樹脂が使用できる。
上流側バスバー12、13は、銅合金などからなり、所望形状に加工した平板状の金属板や、FF端子などを組み合わせて作製することができる。
第1上流側バスバー12は、IP11の上面に設けられ、バスバー本体14と、バスバー本体14から上方に延出する上流側端子31と、バスバー本体14から下方に延出する板状のタブ端子であるスルー配線用延出部35とを備えている。
第1上流側端子31は、上方に向かって延出するフォーク状端子である。
スルー配線用延出部35は、IP11に形成された挿通孔16に挿通してIP11の下方に延出するように形成されている。
上流側バスバー12、13は、銅合金などからなり、所望形状に加工した平板状の金属板や、FF端子などを組み合わせて作製することができる。
第1上流側バスバー12は、IP11の上面に設けられ、バスバー本体14と、バスバー本体14から上方に延出する上流側端子31と、バスバー本体14から下方に延出する板状のタブ端子であるスルー配線用延出部35とを備えている。
第1上流側端子31は、上方に向かって延出するフォーク状端子である。
スルー配線用延出部35は、IP11に形成された挿通孔16に挿通してIP11の下方に延出するように形成されている。
第2上流側バスバー13は、IP11の下面に設けられ、上方に向かって延出するフォーク状端子である第2上流側端子32を備えている。第2上流側端子32は、IP11の挿通孔33に挿通してIP11の上方に延出するように形成されている。
なお、フォーク状端子は、先端が二股に分岐され、これらの間に他の端子を挟みこむことによってこの端子と接続できるようになっている。
なお、フォーク状端子は、先端が二股に分岐され、これらの間に他の端子を挟みこむことによってこの端子と接続できるようになっている。
ハウジング18は、ハウジング本体41と、その上面側に形成されたコネクタ接続部42とを備えている。コネクタ接続部42には、入力側のプラグコネクタ(図示略)が挿入されるようになっている。
ハウジング18を構成する材料としては、ポリアミド、ポリプロピレン等が挙げられる。ハウジング18は、前記材料を射出成形法などによって成形して作製することができる。
ハウジング18を構成する材料としては、ポリアミド、ポリプロピレン等が挙げられる。ハウジング18は、前記材料を射出成形法などによって成形して作製することができる。
ジョイントコネクタ15は、IP21(絶縁板)と、複数の第1コネクタバスバー22と、複数の第2コネクタバスバー72と、IP21の上面の一部を覆う蓋体23とを備えている。
図2に示すように、第1コネクタバスバー22は、バスバー本体25と、バスバー本体25から上方に延びる下流側端子24と、バスバー本体25から下方に延びる第1〜第3出力側端子26〜28とを備えている。
バスバー本体25は、ベース17の上面に対しほぼ垂直な平板状の主部50と、主部50の上縁から主部50に対し垂直な方向に延びる板状の第1延出部51と、主部50の下縁から主部50に対し垂直な方向に延びる板状の第2および第3延出部52、53と、主部50の上縁から上方に延びる複数の音叉状の相互接続用接続部54とを備えている。
図2に示すように、第1コネクタバスバー22は、バスバー本体25と、バスバー本体25から上方に延びる下流側端子24と、バスバー本体25から下方に延びる第1〜第3出力側端子26〜28とを備えている。
バスバー本体25は、ベース17の上面に対しほぼ垂直な平板状の主部50と、主部50の上縁から主部50に対し垂直な方向に延びる板状の第1延出部51と、主部50の下縁から主部50に対し垂直な方向に延びる板状の第2および第3延出部52、53と、主部50の上縁から上方に延びる複数の音叉状の相互接続用接続部54とを備えている。
下流側端子24は、バスバー本体25と一体に形成されており、第1延出部51の一端側から上方に延びるように形成されている。下流側端子24は、IP21の挿通孔55に挿通してIP21の上方に延出し、さらに、IP11の挿通孔34に挿通してIP11の上方に延出するように形成されている。
第1〜第3出力側端子26〜28は、バスバー本体25と一体に形成されている。
第1出力側端子26は、第2延出部52の一端部から下方に延びるよう形成され、第2および第3出力側端子27、28は、第3延出部53の一端部および他端部から下方に延びるように形成されている。
第1出力側端子26は、第2延出部52の一端部から下方に延びるよう形成され、第2および第3出力側端子27、28は、第3延出部53の一端部および他端部から下方に延びるように形成されている。
第2コネクタバスバー72は、下流側端子74が、第1コネクタバスバー22の下流側端子24に比べて短く形成されていること以外は第1コネクタバスバー22と同じ構成である。
第1コネクタバスバー22の下流側端子24が、IP11、21の挿通孔34、55に挿通してIP11の上方に延出するように形成されているのに対し、第2コネクタバスバー72の下流側端子74は、挿通孔55には挿通するものの、IP11には達していない。
第1コネクタバスバー22の下流側端子24が、IP11、21の挿通孔34、55に挿通してIP11の上方に延出するように形成されているのに対し、第2コネクタバスバー72の下流側端子74は、挿通孔55には挿通するものの、IP11には達していない。
第2コネクタバスバー72は、第1上流側バスバー12のスルー配線用延出部35に応じた位置に設けられており、下流側端子74がスルー配線用延出部35に接続されるように形成されている。具体的には、スルー配線用延出部35は、フォーク状端子である下流側端子74に挟み込まれて接続されている。
スルー配線用延出部35は下方に延出して形成されているため、IP11および上流側バスバー12、13をジョイントコネクタ15上に配置するだけで、スルー配線用延出部35を下流側端子74に接続させることができる。
このため、スルー配線用延出部35を下流側端子74に接続させるための接続部材が不要であり、作業の手間およびコストの点で有利である。
スルー配線用延出部35は下方に延出して形成されているため、IP11および上流側バスバー12、13をジョイントコネクタ15上に配置するだけで、スルー配線用延出部35を下流側端子74に接続させることができる。
このため、スルー配線用延出部35を下流側端子74に接続させるための接続部材が不要であり、作業の手間およびコストの点で有利である。
コネクタバスバー22、72は、銅合金などからなる一枚の金属板から形成することができる。例えば、所定の形状の金属板を曲げ加工することにより延出部51〜53、下流側端子24、74および出力側端子26〜28を形成する方法により作製できる。
コネクタバスバー22、72を一枚の金属板で形成することによって、その製造を容易とし、製造コストを抑えることができる。
コネクタバスバー22、72は、2列にわたって配列され、各列において、主部50が互いに平行になるように所定の間隔をおいて配列されている。
コネクタバスバー22、72は、相互接続用接続部54どうしを接続することにより互いに接続することもできる。なお、図示例では、コネクタバスバー22、72はそれぞれ複数設けられているが、各コネクタバスバーの数は1でもよい。
コネクタバスバー22、72を一枚の金属板で形成することによって、その製造を容易とし、製造コストを抑えることができる。
コネクタバスバー22、72は、2列にわたって配列され、各列において、主部50が互いに平行になるように所定の間隔をおいて配列されている。
コネクタバスバー22、72は、相互接続用接続部54どうしを接続することにより互いに接続することもできる。なお、図示例では、コネクタバスバー22、72はそれぞれ複数設けられているが、各コネクタバスバーの数は1でもよい。
図1に示すように、IP21は、IP11に使用可能な材料として挙げた絶縁性材料(ポリプロピレン系樹脂、ポリエステル系樹脂など)からなり、一辺部21aおよびこれに対向する他辺部21bには、下流側端子24が挿通する挿通孔55が形成されている。
IP21には、相互接続用接続部54が挿通する挿通孔57が形成されている。
IP21の上面には、蓋体23を位置決めするガイド部58が上方に突出して形成されている。
蓋体23は、IP21の一辺部21aおよび他辺部21bを除くほぼ全面を覆うように形成されている。
IP21には、相互接続用接続部54が挿通する挿通孔57が形成されている。
IP21の上面には、蓋体23を位置決めするガイド部58が上方に突出して形成されている。
蓋体23は、IP21の一辺部21aおよび他辺部21bを除くほぼ全面を覆うように形成されている。
ベース17は、略直方体の箱状のベース本体63と、その下面側に形成されたコネクタ接続部64と、ベース本体63の上面に形成された複数の隔壁65とを備えている。
ベース本体63には、出力側端子26〜28が挿通する挿通孔59が形成されている。隔壁65は、互いに平行に形成され、隣り合うコネクタバスバー22、72を隔てるようになっている。
コネクタ接続部64には、出力側のプラグコネクタが接続される。
ベース17を構成する材料としては、ポリアミド、ポリプロピレン等が挙げられる。ベース17は、前記材料を射出成形法などによって成形して作製することができる。
ベース本体63には、出力側端子26〜28が挿通する挿通孔59が形成されている。隔壁65は、互いに平行に形成され、隣り合うコネクタバスバー22、72を隔てるようになっている。
コネクタ接続部64には、出力側のプラグコネクタが接続される。
ベース17を構成する材料としては、ポリアミド、ポリプロピレン等が挙げられる。ベース17は、前記材料を射出成形法などによって成形して作製することができる。
ヒューズ19は、上流側バスバー12、13の上流側端子31、32と、下流側端子24とを接続するものであり、ヒューズ本体38と、これから延びる第1および第2端子39、40を備えている。
ヒューズ19は、端子39、40を挿入口20からハウジング18内に挿入し、第1端子39を上流側端子31または上流側端子32に接続し、第2端子40を下流側端子24に接続できるようになっている。
ヒューズ19は、端子39、40を挿入口20からハウジング18内に挿入し、第1端子39を上流側端子31または上流側端子32に接続し、第2端子40を下流側端子24に接続できるようになっている。
以下、自動車用ジャンクションボックス10における配線の一例を説明する。
まず、ヒューズ配線6について説明する。
図1に示すように、コネクタ接続部42に挿入された入力側のプラグコネクタ(図示略)は、上流側端子31、32に接続される。上流側端子31、32は、ヒューズ19を介して第1コネクタバスバー22の下流側端子24に接続される。下流側端子24と一体に形成された出力側端子26〜28は、出力側のプラグコネクタに接続される。
上流側バスバー12、13はヒューズ上流側配線2に相当し、第1コネクタバスバー22はヒューズ下流側配線4に相当する。
まず、ヒューズ配線6について説明する。
図1に示すように、コネクタ接続部42に挿入された入力側のプラグコネクタ(図示略)は、上流側端子31、32に接続される。上流側端子31、32は、ヒューズ19を介して第1コネクタバスバー22の下流側端子24に接続される。下流側端子24と一体に形成された出力側端子26〜28は、出力側のプラグコネクタに接続される。
上流側バスバー12、13はヒューズ上流側配線2に相当し、第1コネクタバスバー22はヒューズ下流側配線4に相当する。
次に、スルー配線5について説明する。
第2コネクタバスバー72の下流側端子74は、第1上流側バスバー12のスルー配線用延出部35に接続されているため、上流側配線に相当する第1上流側バスバー12は、ヒューズを介さずに、直接、下流側配線に相当する第2コネクタバスバー72に接続される。
直接接続された第1上流側バスバー12および第2コネクタバスバー72は、スルー配線5に相当する。
第2コネクタバスバー72の下流側端子74は、第1上流側バスバー12のスルー配線用延出部35に接続されているため、上流側配線に相当する第1上流側バスバー12は、ヒューズを介さずに、直接、下流側配線に相当する第2コネクタバスバー72に接続される。
直接接続された第1上流側バスバー12および第2コネクタバスバー72は、スルー配線5に相当する。
自動車用ジャンクションボックス10では、第2コネクタバスバー72の下流側端子74が、直接、第1上流側バスバー12のスルー配線用延出部35に接続されるので、これらを接続するための接続部材は不要となる。
スルー配線5の構成が簡略になるため、配線の設計、製造が容易となり、コスト面で有利である。
スルー配線5の構成が簡略になるため、配線の設計、製造が容易となり、コスト面で有利である。
ヒューズ下流側配線を変更する場合には、ジョイントコネクタ15におけるコネクタバスバー22、72の配置や数、コネクタバスバー22、72相互の接続などを変更することで対応できる。また、このジョイントコネクタ15に代えて、コネクタバスバー22、72の配置や数が異なる他のジョイントコネクタを使用してもよい。
自動車用ジャンクションボックス10では、下流側端子24、72と、複数の出力側端子26〜28とを有するコネクタバスバー22、72を備えているので、ヒューズ下流側配線を、コネクタバスバー22、72で分岐された分岐配線とすることができ、回路設計の自由度を高めることができる。
また、コネクタバスバー22、72の使用により、ヒューズ下流側配線の構造が簡略となるため、ヒューズ下流側配線をその配線専用に作製したバスバーで構成する場合に比べ、低コストで回路の設計、製造が可能となる。
また、コネクタバスバー22、72は、下流側端子24とバスバー本体25と出力側端子26〜28とが一体に形成されたものであるので、これらを別体とする場合に比べ、ヒューズ下流側配線における接続信頼性を高めることができる。
また、コネクタバスバー22、72の使用により、ヒューズ下流側配線の構造が簡略となるため、ヒューズ下流側配線をその配線専用に作製したバスバーで構成する場合に比べ、低コストで回路の設計、製造が可能となる。
また、コネクタバスバー22、72は、下流側端子24とバスバー本体25と出力側端子26〜28とが一体に形成されたものであるので、これらを別体とする場合に比べ、ヒューズ下流側配線における接続信頼性を高めることができる。
図1に示す例では、第2コネクタバスバー72の下流側端子74が、直接、第1上流側バスバー12のスルー配線用延出部35に接続されるが、第1コネクタバスバー22の下流側端子24を、接続部材を介して第1上流側バスバー12に接続することもできる。
例えば、図6に示す例では、第1上流側バスバー12の第1上流側端子31と、第1コネクタバスバー22の下流側端子24とが、接続部材36で接続される。
接続部材36は、金属からなる板状の接続体43と、樹脂製のカバー部44とを備えている。
接続体43は、長板状の基部45と、その両端から基部45に垂直に延出する長板状の延出部46、46とを備え、概略コ字状に形成されている。接続体43の材料としては、導電性、成形性、コストなどの点から、耐熱銅合金または黄銅が好ましい。
カバー部44は、基部45と、延出部46の基端部を含む部分とを覆うように形成されており、これによって、接続体43は、延出部46、46の先端を含む部分(端子部47、47)以外の部分がカバー部44に覆われている。
カバー部44の材料としては、絶縁性および成形性に優れた材料が好ましく、具体例としては、ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリブチレンテレフタレート、およびABSのうち1または2以上を挙げることができる。
2つの端子部47のうち一方は下流側端子24に接続され、他方は第1上流側端子31に接続される。具体的には、2つの端子部47は、それぞれフォーク状端子である端子24、31に挟み込まれて接続される。
接続部材36は、ヒューズ19と同様に、端子部47をハウジング18の挿入口20に挿入することによって、端子24、31に接続できる。
例えば、図6に示す例では、第1上流側バスバー12の第1上流側端子31と、第1コネクタバスバー22の下流側端子24とが、接続部材36で接続される。
接続部材36は、金属からなる板状の接続体43と、樹脂製のカバー部44とを備えている。
接続体43は、長板状の基部45と、その両端から基部45に垂直に延出する長板状の延出部46、46とを備え、概略コ字状に形成されている。接続体43の材料としては、導電性、成形性、コストなどの点から、耐熱銅合金または黄銅が好ましい。
カバー部44は、基部45と、延出部46の基端部を含む部分とを覆うように形成されており、これによって、接続体43は、延出部46、46の先端を含む部分(端子部47、47)以外の部分がカバー部44に覆われている。
カバー部44の材料としては、絶縁性および成形性に優れた材料が好ましく、具体例としては、ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリブチレンテレフタレート、およびABSのうち1または2以上を挙げることができる。
2つの端子部47のうち一方は下流側端子24に接続され、他方は第1上流側端子31に接続される。具体的には、2つの端子部47は、それぞれフォーク状端子である端子24、31に挟み込まれて接続される。
接続部材36は、ヒューズ19と同様に、端子部47をハウジング18の挿入口20に挿入することによって、端子24、31に接続できる。
図6に示すように、第1上流側バスバー12の第1上流側端子31と、第1コネクタバスバー22の下流側端子24とを、矩形板状に形成された金属製の接続部材37を介して接続してもよい。接続部材37の材料としては、導電性、成形性、コストなどの点から、耐熱銅合金または黄銅が好ましい。接続部材37は、フォーク状端子である端子24、31に挟み込まれて接続される。接続部材37は、ハウジング18の挿入口20に挿入することによって、端子24、31に接続できる。金属板からなる接続部材37の使用によって、いっそうの低コスト化が可能となる。なお、接続部材の形状は矩形状に限定されない。
接続部材36または接続部材37を介して接続された上流側バスバー12とコネクタバスバー22は、スルー配線5を構成する。
接続部材36または接続部材37を介して接続された上流側バスバー12とコネクタバスバー22は、スルー配線5を構成する。
接続部材36、37を用いて、下流側端子24と第1上流側バスバー12とを接続することによって、スルー配線5の構成が簡略になる。このため、配線の設計、製造が容易となり、コスト面で有利である。
1、10…自動車用ジャンクションボックス、2…ヒューズ上流側配線(上流側配線)、3、19…ヒューズ、4…ヒューズ下流側配線(下流側配線)、5…スルー配線、6…ヒューズ配線、12、13…上流側バスバー、15…ジョイントコネクタ、17…ベース、22、72…コネクタバスバー(バスバー)、24、74…下流側端子、26〜28…出力側端子、35…スルー配線用延出部、36、37…接続部材、43…接続体、44…カバー部、47…端子部。
Claims (6)
- 上流側配線と下流側配線とがヒューズを介して接続されたヒューズ配線と、ヒューズをもたないスルー配線とを有する電源体系を備えた自動車用ジャンクションボックスにおいて、
下流側端子と、該下流側端子に一体に形成された複数の出力側端子とを有する複数のバスバーを備え、
前記バスバーの一部は、前記下流側端子が、前記ヒューズを介して上流側配線に接続されることによって前記ヒューズ配線を構成し、
前記バスバーの他の一部は、前記下流側端子が、直接または接続部材を介して上流側配線に接続されることによって前記スルー配線を構成することを特徴とする自動車用ジャンクションボックス。 - 前記上流側配線が、前記バスバーに向けて延出するスルー配線用延出部を有し、
該スルー配線用延出部と、前記バスバーの下流側端子とが直接接続されることによって前記スルー配線が構成されることを特徴とする請求項1に記載の自動車用ジャンクションボックス。 - 前記上流側配線と前記下流側端子とが接続部材を介して接続されることによって前記スルー配線が構成され、
前記接続部材は、2つの端子部を有する金属製の接続体と、該接続体の端子部以外の部分を覆うカバー部とを備え、前記端子部の一方が前記上流側配線に接続され、他方が前記下流側端子に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の自動車用ジャンクションボックス。 - 前記カバー部は、ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリブチレンテレフタレート、およびABSのうち1または2以上からなることを特徴とする請求項3に記載の自動車用ジャンクションボックス。
- 前記接続体は、耐熱銅合金または黄銅からなることを特徴とする請求項3に記載の自動車用ジャンクションボックス。
- 前記上流側配線と下流側端子とが接続部材を介して接続されることによって前記スルー配線が構成され、
前記接続部材は、金属製であり板状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の自動車用ジャンクションボックス。
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JP2006090604A JP2007267530A (ja) | 2006-03-29 | 2006-03-29 | 自動車用ジャンクションボックス |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020146721A1 (en) * | 2019-01-11 | 2020-07-16 | Mahindra N.A. Tech Center | Accessory power center for vehicle |
Citations (3)
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---|---|---|---|---|
JPH0394021A (ja) * | 1989-09-05 | 1991-04-18 | Kobe Steel Ltd | 深絞り性と耐2次加工脆性に優れた冷延鋼板の製造方法 |
JPH06310186A (ja) * | 1993-04-27 | 1994-11-04 | Yazaki Corp | バスバーの短絡構造 |
JP2004166322A (ja) * | 2002-11-08 | 2004-06-10 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | 電気接続箱 |
-
2006
- 2006-03-29 JP JP2006090604A patent/JP2007267530A/ja active Pending
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