JP2007267461A - 自動車用ジャンクションボックスの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】製造を容易にかつ低コストで行うことができる自動車用ジャンクションボックスの製造方法を提供する。
【解決手段】上流側配線11Aを作製する上流側配線作製工程と、ジョイントコネクタ15のバスバー22に、下流側端子14および出力側端子16を接続する端子接続工程と、下流側端子14および出力側端子16が接続されたジョイントコネクタ16と、上流側配線11Aを組み合わせる組立工程とを含む。
【選択図】図1
【解決手段】上流側配線11Aを作製する上流側配線作製工程と、ジョイントコネクタ15のバスバー22に、下流側端子14および出力側端子16を接続する端子接続工程と、下流側端子14および出力側端子16が接続されたジョイントコネクタ16と、上流側配線11Aを組み合わせる組立工程とを含む。
【選択図】図1
Description
本発明は、自動車用ジャンクションボックスの製造方法に関する。
従来、自動車用ジャンクションボックス(自動車用電気接続箱ともいう)の配線媒体としては、銅系材料の打ち抜き、曲げ加工などにより形成したバスバーが広く用いられている(例えば、特許文献1〜5を参照)。
特許文献1には、圧入片を有するバスバーを、溝を有する絶縁基板に固定するにあたって、圧入片を溝に圧入する際に生じる絶縁基板の削り屑を、屑収容溝に収容できるようにしたバスバーと絶縁基板の固定構造が開示されている。
特許文献2には、複数のバスバーが導電率の異なる二種以上の導電性金属板から打抜き形成されているバスバー配線板が開示されている。
特許文献3には、複数のバスバーを、ブリッジをカットせずに積み重ね、積み重ねたバスバーを絶縁材料によって一括して成型した後、各層のバスバーのブリッジをカットする電気接続箱の製造方法が開示されている。
特許文献4には、バスバーの連結片を切断除去し、連結片の切断除去により生じた切断分離部に樹脂を注入するバスバー回路板の製造方法が開示されている。
特許文献5には、端部の折り曲げによりタブ状端子を形成したバスバーを有するバスバー配線板の製造方法が開示されている。
実公平7−47932号公報
特許第2503316号公報
特許第2555052号公報
特許第2561948号公報
特許第2733521号公報
特許文献1には、圧入片を有するバスバーを、溝を有する絶縁基板に固定するにあたって、圧入片を溝に圧入する際に生じる絶縁基板の削り屑を、屑収容溝に収容できるようにしたバスバーと絶縁基板の固定構造が開示されている。
特許文献2には、複数のバスバーが導電率の異なる二種以上の導電性金属板から打抜き形成されているバスバー配線板が開示されている。
特許文献3には、複数のバスバーを、ブリッジをカットせずに積み重ね、積み重ねたバスバーを絶縁材料によって一括して成型した後、各層のバスバーのブリッジをカットする電気接続箱の製造方法が開示されている。
特許文献4には、バスバーの連結片を切断除去し、連結片の切断除去により生じた切断分離部に樹脂を注入するバスバー回路板の製造方法が開示されている。
特許文献5には、端部の折り曲げによりタブ状端子を形成したバスバーを有するバスバー配線板の製造方法が開示されている。
バスバーは、銅板をプレスで打ち抜き、曲げ加工などによって作製しているため、設備や金型作製に費用がかかり、特に、車体のマイナーチェンジに合わせた回路変更などがあった場合、莫大な費用が発生してしまうといった問題があった。また、こうした事情により、異なる車種間の共用も困難となっている。
本発明は、前記事情に鑑みてなされ、製造を容易にかつ低コストで行うことができる自動車用ジャンクションボックスの製造方法の提供を目的とする。
本発明は、前記事情に鑑みてなされ、製造を容易にかつ低コストで行うことができる自動車用ジャンクションボックスの製造方法の提供を目的とする。
本発明の請求項1にかかる自動車用ジャンクションボックスの製造方法は、上流側配線と下流側配線とがヒューズを介して接続された電源体系を有し、前記下流側配線が、下流側端子と、出力側端子と、これらの間に介在するジョイントコネクタとを備え、前記ジョイントコネクタがバスバーを備え、該バスバーが、前記下流側端子が着脱可能に接続される入力側接続部と、前記出力側端子が着脱可能に接続される出力側接続部とを備えた自動車用ジャンクションボックスを製造する方法であって、前記上流側配線を作製する上流側配線作製工程と、前記ジョイントコネクタのバスバーに、前記下流側端子および出力側端子を接続する端子接続工程と、前記下流側端子および出力側端子が接続されたジョイントコネクタを前記上流側配線に組み合わせる組立工程と、を含むことを特徴とする。
本発明の請求項2にかかる自動車用ジャンクションボックスの製造方法は、請求項1において、前記ジョイントコネクタが、前記バスバーを収容する収容部を備え、該収容部に、前記下流側端子および出力側端子が挿通する挿通孔が形成され、前記端子接続工程に先だって、前記バスバーを前記収容部に収容し、前記端子接続工程において、前記下流側端子および出力側端子を、前記収容部の挿通孔に挿通して前記バスバーに接続することを特徴とする。
本発明の請求項2にかかる自動車用ジャンクションボックスの製造方法は、請求項1において、前記ジョイントコネクタが、前記バスバーを収容する収容部を備え、該収容部に、前記下流側端子および出力側端子が挿通する挿通孔が形成され、前記端子接続工程に先だって、前記バスバーを前記収容部に収容し、前記端子接続工程において、前記下流側端子および出力側端子を、前記収容部の挿通孔に挿通して前記バスバーに接続することを特徴とする。
本発明の自動車用ジャンクションボックスの製造方法は、下流側端子および出力側端子が接続されたジョイントコネクタと、上流側配線とを別工程で組み立てておき、これらを組み合わせるので、スムーズな組み立てが可能である。したがって、自動車用ジャンクションボックスの製造が容易となり、製造コストの点でも有利である。
本発明の自動車用ジャンクションボックスは、図3に模式的に示すような電源体系図に基づいて、設計が行われる。
このジャンクションボックス1の電源体系は、ヒューズ3を境に、ヒューズ上流側配線2とヒューズ下流側配線4に分けることができる。ヒューズ上流側は、車種が異なってもほとんど変わることはなく、マイナーチェンジなどで変更することもほとんどないのに対し、ヒューズ下流側は、車種間の違いやマイナーチェンジ時の変更は多々起こる。
このジャンクションボックス1の電源体系は、ヒューズ3を境に、ヒューズ上流側配線2とヒューズ下流側配線4に分けることができる。ヒューズ上流側は、車種が異なってもほとんど変わることはなく、マイナーチェンジなどで変更することもほとんどないのに対し、ヒューズ下流側は、車種間の違いやマイナーチェンジ時の変更は多々起こる。
図1および図2は、本発明の自動車用ジャンクションボックスの一例を示す組立斜視図である。
自動車用ジャンクションボックス10は、上流側配線11Aと、端子つきジョイントコネクタ15Aと、ベース17と、これらを収容するハウジング18と、ヒューズ19とを備えている。
自動車用ジャンクションボックス10は、上流側配線11Aと、端子つきジョイントコネクタ15Aと、ベース17と、これらを収容するハウジング18と、ヒューズ19とを備えている。
上流側配線11Aは、インシュレーションプレート11(以下、IPという)と、その上面および下面に設けられたヒューズ上流側回路である上流側バスバー12、13とを備えている。
IP11は、絶縁性材料からなり、例えばポリプロピレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂などの熱可塑性樹脂が使用できる。
上流側バスバー12、13は、銅合金などからなり、所望形状に加工した平板状の金属板や、FF端子などを組み合わせて作製することができる。
第1上流側バスバー12はIP11の上面に設けられ、上方に向かって延出するフォーク状端子である第1上流側端子31を備えていることが好ましい。
第2上流側バスバー13は、IP11の下面に設けられ、上方に向かって延出するフォーク状端子である第2上流側端子32を備えていることが好ましい。第2上流側端子32は、IP11の挿通孔33に挿通してIP11の上方に延出するように形成されている。
なお、フォーク状端子は、先端が二股に分岐され、これらの間に他の端子を挟みこむことによってこの端子と接続できるようになっている。
IP11は、絶縁性材料からなり、例えばポリプロピレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂などの熱可塑性樹脂が使用できる。
上流側バスバー12、13は、銅合金などからなり、所望形状に加工した平板状の金属板や、FF端子などを組み合わせて作製することができる。
第1上流側バスバー12はIP11の上面に設けられ、上方に向かって延出するフォーク状端子である第1上流側端子31を備えていることが好ましい。
第2上流側バスバー13は、IP11の下面に設けられ、上方に向かって延出するフォーク状端子である第2上流側端子32を備えていることが好ましい。第2上流側端子32は、IP11の挿通孔33に挿通してIP11の上方に延出するように形成されている。
なお、フォーク状端子は、先端が二股に分岐され、これらの間に他の端子を挟みこむことによってこの端子と接続できるようになっている。
端子つきジョイントコネクタ15Aは、ヒューズ下流側端子14と、ヒューズ下流側端子14が接続されるジョイントコネクタ15と、ジョイントコネクタ15に接続される出力側端子16とを有する。
ヒューズ下流側端子14は、銅合金などからなり、細板状に加工したタブ端子を用いることができる。ヒューズ下流側端子14は、IP11の挿通孔34に挿通してIP11の上方に延出するように形成されている。
出力側端子16は、銅合金などからなり、細板状に加工したタブ端子を用いることができる。
ヒューズ下流側端子14および出力側端子16は専用品ではなく、他のアプリケーションでも使えるような汎用性を持たせた設計とするのが好ましい。
ヒューズ下流側端子14は、銅合金などからなり、細板状に加工したタブ端子を用いることができる。ヒューズ下流側端子14は、IP11の挿通孔34に挿通してIP11の上方に延出するように形成されている。
出力側端子16は、銅合金などからなり、細板状に加工したタブ端子を用いることができる。
ヒューズ下流側端子14および出力側端子16は専用品ではなく、他のアプリケーションでも使えるような汎用性を持たせた設計とするのが好ましい。
ジョイントコネクタ15は、複数のコネクタバスバー22と、これらを収容し保持する収容部21A(保持部)を備えている。
収容部21Aは、コネクタバスバー22を収容する収容体21と、収容体21の上部開口を閉止する蓋体23とを備えている。
収容体21は、略直方体の箱状の収容体本体29内に、コネクタバスバー22を保持するホルダ30が設けられている。収容体本体29の底部には、出力側端子16が挿通するスリット状の挿通孔(図示略)が形成されている。
蓋体23には、ヒューズ下流側端子14が挿通するスリット状の挿通孔35が形成されている。
図示例では、収容部21Aはコネクタバスバー22を収容可能に構成されているが、これに限らず、コネクタバスバー22を保持できる保持部として機能するものであれば使用可能である。
収容部21Aは、コネクタバスバー22を収容する収容体21と、収容体21の上部開口を閉止する蓋体23とを備えている。
収容体21は、略直方体の箱状の収容体本体29内に、コネクタバスバー22を保持するホルダ30が設けられている。収容体本体29の底部には、出力側端子16が挿通するスリット状の挿通孔(図示略)が形成されている。
蓋体23には、ヒューズ下流側端子14が挿通するスリット状の挿通孔35が形成されている。
図示例では、収容部21Aはコネクタバスバー22を収容可能に構成されているが、これに限らず、コネクタバスバー22を保持できる保持部として機能するものであれば使用可能である。
図1および図2に示す例では、コネクタバスバー22は、略矩形(略長方形)の平板状に形成され、一方の長辺22aの一端部には、フォーク状端子である入力側接続部24が形成され、長辺22aの長さ方向中央部には、相互接続用接続部25が形成されている。入力側接続部24には、ヒューズ下流側端子14が着脱自在に接続可能である。
他方の長辺22bの一端部、長さ方向中央部および他端部には、それぞれフォーク状端子である第1〜第3の出力側接続部26〜28が形成されている。出力側接続部26〜28には、出力側端子16が着脱自在に接続可能である。出力側接続部26〜28は、互いに異なる電源体系に接続することができる。
他方の長辺22bの一端部、長さ方向中央部および他端部には、それぞれフォーク状端子である第1〜第3の出力側接続部26〜28が形成されている。出力側接続部26〜28には、出力側端子16が着脱自在に接続可能である。出力側接続部26〜28は、互いに異なる電源体系に接続することができる。
コネクタバスバー22は、入力側接続部24と複数の出力側接続部26〜28とを有するので、ヒューズ下流側配線を、コネクタバスバー22で分岐された分岐配線とすることができ、回路設計の自由度を高めることができる。
また、コネクタバスバー22および端子14、16を使用するので、ヒューズ下流側配線の構造を簡略にすることができ、低コストで回路の設計、製造が可能となる。
また、コネクタバスバー22および端子14、16を使用するので、ヒューズ下流側配線の構造を簡略にすることができ、低コストで回路の設計、製造が可能となる。
コネクタバスバー22は、銅合金などからなる金属板を打ち抜き加工することによって作製できる。
図示例では、複数のコネクタバスバー22は、ベース17の上面に対しほぼ垂直に、2列にわたって配列され、各列において、互いに平行となるように所定の間隔をおいて配列されている。
図示例では、複数のコネクタバスバー22は、ベース17の上面に対しほぼ垂直に、2列にわたって配列され、各列において、互いに平行となるように所定の間隔をおいて配列されている。
ベース17は、略直方体の箱状のベース本体43と、その下面側に形成されたコネクタ接続部44とを備えている。コネクタ接続部44には、出力側のプラグコネクタ(図示略)が挿入されるようになっている。
ベース本体43には、出力側端子16が挿通する挿通孔36が形成されている。
ハウジング18は、ハウジング本体41と、その上面側に形成されたコネクタ接続部42とを備えている。コネクタ接続部42には、入力側のプラグコネクタ(図示略)が挿入されるようになっている。
ハウジング18およびベース17を構成する材料としては、ポリアミド、ポリプロピレン等が挙げられる。このハウジング18およびベース17は、前記材料を射出成形法などによって成形して作製することができる。
ベース本体43には、出力側端子16が挿通する挿通孔36が形成されている。
ハウジング18は、ハウジング本体41と、その上面側に形成されたコネクタ接続部42とを備えている。コネクタ接続部42には、入力側のプラグコネクタ(図示略)が挿入されるようになっている。
ハウジング18およびベース17を構成する材料としては、ポリアミド、ポリプロピレン等が挙げられる。このハウジング18およびベース17は、前記材料を射出成形法などによって成形して作製することができる。
ヒューズ19は、上流側バスバー12、13の上流側端子31、32と、ヒューズ下流側端子14とを接続するものであり、ヒューズ本体38と、これから延びる第1および第2端子39、40を備えている。
ヒューズ19は、端子39、40をヒューズ挿入口20からハウジング18内に挿入し、第1端子39を上流側端子31または上流側端子32に接続し、第2端子40を下流側端子14に接続できるようになっている。
ヒューズ19は、端子39、40をヒューズ挿入口20からハウジング18内に挿入し、第1端子39を上流側端子31または上流側端子32に接続し、第2端子40を下流側端子14に接続できるようになっている。
以下、自動車用ジャンクションボックス10における配線の一例を説明する。
コネクタ接続部42に挿入された入力側のプラグコネクタ(図示略)は、上流側端子31、32に接続される。上流側端子31、32は、ヒューズ19を介してヒューズ下流側端子14に接続される。
ヒューズ下流側端子14は、コネクタバスバー22の入力側接続部24に接続される。コネクタバスバー22の出力側接続部26〜28には、出力側端子16が接続される。出力側端子16が接続される出力側接続部26〜28は、配線に応じて適宜選択される。
出力側端子16は、コネクタ接続部44に挿入された出力側のプラグコネクタ(図示略)に接続される。
また、複数のコネクタバスバー22どうしを接続する場合には、相互接続用接続部25を接続部材で互いに接続すればよい。
上流側配線11Aはヒューズ上流側配線2に相当し、端子つきジョイントコネクタ15Aはヒューズ下流側配線4に相当する。
コネクタ接続部42に挿入された入力側のプラグコネクタ(図示略)は、上流側端子31、32に接続される。上流側端子31、32は、ヒューズ19を介してヒューズ下流側端子14に接続される。
ヒューズ下流側端子14は、コネクタバスバー22の入力側接続部24に接続される。コネクタバスバー22の出力側接続部26〜28には、出力側端子16が接続される。出力側端子16が接続される出力側接続部26〜28は、配線に応じて適宜選択される。
出力側端子16は、コネクタ接続部44に挿入された出力側のプラグコネクタ(図示略)に接続される。
また、複数のコネクタバスバー22どうしを接続する場合には、相互接続用接続部25を接続部材で互いに接続すればよい。
上流側配線11Aはヒューズ上流側配線2に相当し、端子つきジョイントコネクタ15Aはヒューズ下流側配線4に相当する。
例えば、ヒューズ下流側の配線が異なる車種に自動車用ジャンクションボックス10を適用する場合や、車体のマイナーチェンジなどの場合には、ヒューズ下流側の配線を変更する必要がある。
この配線変更は、コネクタバスバー22に対するヒューズ下流側端子14および出力側端子16の接続を変更することで対応できる。例えば、出力側端子16が接続される出力側接続部26〜28を変更することによって、配線を変更することができる。
この配線変更は、コネクタバスバー22に対するヒューズ下流側端子14および出力側端子16の接続を変更することで対応できる。例えば、出力側端子16が接続される出力側接続部26〜28を変更することによって、配線を変更することができる。
次に、自動車用ジャンクションボックス10を製造する方法を説明する。
(1)上流側配線作製
この工程では、次に示すように、上流側配線11Aを作製する。
銅合金などからなる金属板の打ち抜き、曲げ加工などによって、上流側バスバー12、13を作製し、上流側バスバー12、13をそれぞれIP11の上面および下面に設ける。
上流側バスバー12、13は、例えば、予めIP11の表面に形成した凹部に嵌め込むこともできるし、軟化温度まで加熱したIP11の表面に押し込むことにより埋め込むこともできる。また、単に上流側バスバー12、13をIP11の表面に接着することもできる。
第2上流側バスバー13の第2上流側端子32は、IP11の挿通孔33に挿通させてIP11の上方に延出させる。
(1)上流側配線作製
この工程では、次に示すように、上流側配線11Aを作製する。
銅合金などからなる金属板の打ち抜き、曲げ加工などによって、上流側バスバー12、13を作製し、上流側バスバー12、13をそれぞれIP11の上面および下面に設ける。
上流側バスバー12、13は、例えば、予めIP11の表面に形成した凹部に嵌め込むこともできるし、軟化温度まで加熱したIP11の表面に押し込むことにより埋め込むこともできる。また、単に上流側バスバー12、13をIP11の表面に接着することもできる。
第2上流側バスバー13の第2上流側端子32は、IP11の挿通孔33に挿通させてIP11の上方に延出させる。
(2)ジョイントコネクタ作製
この工程では、コネクタバスバー22を収容体21内に収容し、収容体21の上部開口を蓋体23で閉止することによって、ジョイントコネクタ15を得る。
この工程では、コネクタバスバー22を収容体21内に収容し、収容体21の上部開口を蓋体23で閉止することによって、ジョイントコネクタ15を得る。
(3)端子接続
この工程では、次に示すように、ヒューズ下流側端子14および出力側端子16を、ジョイントコネクタ15のコネクタバスバー22に接続する。
ヒューズ下流側端子14は、蓋体23の挿通孔35に挿入し、その下端をコネクタバスバー22の入力側接続部24に接続する。具体的には、ヒューズ下流側端子14の下端は、フォーク状端子である入力側接続部24に挟み込まれて接続される。
出力側端子16は、収容体本体29の底部に形成された挿通孔(図示略)に挿入し、その上端をコネクタバスバー22の出力側接続部26〜28に接続する。具体的には、出力側端子16の下端は、フォーク状端子である出力側接続部26〜28に挟み込まれて接続される。出力側端子16が接続される出力側接続部26〜28は、配線に応じて適宜選択される。
この工程では、次に示すように、ヒューズ下流側端子14および出力側端子16を、ジョイントコネクタ15のコネクタバスバー22に接続する。
ヒューズ下流側端子14は、蓋体23の挿通孔35に挿入し、その下端をコネクタバスバー22の入力側接続部24に接続する。具体的には、ヒューズ下流側端子14の下端は、フォーク状端子である入力側接続部24に挟み込まれて接続される。
出力側端子16は、収容体本体29の底部に形成された挿通孔(図示略)に挿入し、その上端をコネクタバスバー22の出力側接続部26〜28に接続する。具体的には、出力側端子16の下端は、フォーク状端子である出力側接続部26〜28に挟み込まれて接続される。出力側端子16が接続される出力側接続部26〜28は、配線に応じて適宜選択される。
端子14、16は、収容部21Aの挿通孔を通してコネクタバスバー22に接続されるため、脱落が起こりにくく、しかも接続位置が正確になる。
コネクタバスバー22の接続部24、26〜28はフォーク状端子であるため、端子14、16の挿入に大きな押圧力が必要となるが、端子14、16は収容部21Aの挿通孔を通してコネクタバスバー22に接続されるため、挿入方向が正確になり、接続が容易になる。
コネクタバスバー22の接続部24、26〜28はフォーク状端子であるため、端子14、16の挿入に大きな押圧力が必要となるが、端子14、16は収容部21Aの挿通孔を通してコネクタバスバー22に接続されるため、挿入方向が正確になり、接続が容易になる。
ヒューズ下流側端子14および出力側端子16を収容部21Aの挿通孔に挿入し、コネクタバスバー22に接続するにあたっては、作業者が端子14、16を手作業で収容部21Aの挿通孔に挿入した後、プレス機などを用いて、端子14、16を挿入方向に押圧する方法をとることができる。
また、自動挿入機を用いて、端子14、16を1本ずつ収容部21Aの挿通孔に挿入する方法も可能である。
端子14、16は、収容部21Aの挿通孔を通してコネクタバスバー22に接続されるため、接続操作に正確さが要求され、作業に手間がかかるが、これらの方法を採用することによって、作業を効率化できる。
以上の操作によって、端子つきジョイントコネクタ15Aを得る。
また、自動挿入機を用いて、端子14、16を1本ずつ収容部21Aの挿通孔に挿入する方法も可能である。
端子14、16は、収容部21Aの挿通孔を通してコネクタバスバー22に接続されるため、接続操作に正確さが要求され、作業に手間がかかるが、これらの方法を採用することによって、作業を効率化できる。
以上の操作によって、端子つきジョイントコネクタ15Aを得る。
(4)組立
この工程では、上述の工程によって作製した端子つきジョイントコネクタ15Aと、上流側配線11Aとを組み合わせる。
ヒューズ下流側端子14は、挿通孔34に挿通させIP11の上方に延出させる。
次いで、端子つきジョイントコネクタ15Aをベース17上に配置する。この際、出力側端子16をベース17の挿通孔36に挿通させる。
次いで、端子つきジョイントコネクタ15Aと、上流側配線11Aと、ベース17とをハウジング18に収容し、ヒューズ19をヒューズ挿入口20に挿入する。
以上の工程によって、図1に示す自動車用ジャンクションボックス10を得る。
この工程では、上述の工程によって作製した端子つきジョイントコネクタ15Aと、上流側配線11Aとを組み合わせる。
ヒューズ下流側端子14は、挿通孔34に挿通させIP11の上方に延出させる。
次いで、端子つきジョイントコネクタ15Aをベース17上に配置する。この際、出力側端子16をベース17の挿通孔36に挿通させる。
次いで、端子つきジョイントコネクタ15Aと、上流側配線11Aと、ベース17とをハウジング18に収容し、ヒューズ19をヒューズ挿入口20に挿入する。
以上の工程によって、図1に示す自動車用ジャンクションボックス10を得る。
上記製造方法によれば、上流側配線11Aと、端子つきジョイントコネクタ15Aとを別工程で組み立てておき、これらを組み合わせるので、スムーズな組み立てが可能である。したがって、自動車用ジャンクションボックス10の製造が容易となり、製造コストの点でも有利である。
1、10…自動車用ジャンクションボックス、2…ヒューズ上流側配線、3…ヒューズ、4…ヒューズ下流側配線、14…ヒューズ下流側端子(下流側端子)、15…ジョイントコネクタ、15A…端子つきジョイントコネクタ、16…出力側端子、21A…収容部、22…コネクタバスバー(バスバー)、24…入力側接続部、26〜28…出力側接続部、35…挿通孔。
Claims (2)
- 上流側配線と下流側配線とがヒューズを介して接続された電源体系を有し、前記下流側配線が、下流側端子と、出力側端子と、これらの間に介在するジョイントコネクタとを備え、
前記ジョイントコネクタがバスバーを備え、該バスバーが、前記下流側端子が着脱可能に接続される入力側接続部と、前記出力側端子が着脱可能に接続される出力側接続部とを備えた自動車用ジャンクションボックスを製造する方法であって、
前記上流側配線を作製する上流側配線作製工程と、
前記ジョイントコネクタのバスバーに、前記下流側端子および出力側端子を接続する端子接続工程と、
前記下流側端子および出力側端子が接続されたジョイントコネクタを前記上流側配線に組み合わせる組立工程と、を含むことを特徴とする自動車用ジャンクションボックスの製造方法。 - 前記ジョイントコネクタが、前記バスバーを収容する収容部を備え、該収容部に、前記下流側端子および出力側端子が挿通する挿通孔が形成され、
前記端子接続工程に先だって、前記バスバーを前記収容部に収容し、
前記端子接続工程において、前記下流側端子および出力側端子を、前記収容部の挿通孔に挿通させて前記バスバーに接続することを特徴とする請求項1に記載の自動車用ジャンクションボックスの製造方法。
Priority Applications (1)
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JP2006086779A JP2007267461A (ja) | 2006-03-28 | 2006-03-28 | 自動車用ジャンクションボックスの製造方法 |
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20090602 |